JP2018521569A - ワイヤレス通信ネットワークにおいて送信を扱うためのステーション、アクセスポイント、及びそれらにおける方法 - Google Patents

ワイヤレス通信ネットワークにおいて送信を扱うためのステーション、アクセスポイント、及びそれらにおける方法 Download PDF

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Abstract

ここでの実施形態は、ワイヤレス通信ネットワーク(100)においてRTS/CTS(Request-to-Send/Clear-to-Send)送信を扱うための、第1のステーション(STA1)と、第1のステーション(STA1)により実行される方法と、に関する。第1のステーション(STA1)は、第1の基本サービスセット(BSS1)内の第1のアクセスポイント(AP1)によりサービスされる。第1のステーション(STA1)は、第2の基本サービスセット(BSS2)に関するRTS/CTS送信を受信する。次いで、第1のステーション(STA1)は、RTS/CTS送信が第2の基本サービスセット(BSS2)内の第2のステーション(STA2)から送信されたのか又は第2のアクセスポイント(AP2)から送信されたのかに基づいて、RTS/CTS送信に従ってNAV(Network Allocation Vector)を設定するか否かを決定する。ここでの実施形態は、ワイヤレス通信ネットワーク(100)においてRTS/CTS送信を扱うための、第1のアクセスポイント(AP1)と、第1のアクセスポイント(AP1)により実行される方法と、にも関する。
【選択図】図2

Description

ここでの実施形態は、ワイヤレス通信ネットワークにおける送信に関する。具体的には、ここでの実施形態は、ワイヤレス通信ネットワークにおいてRTS(Request-to-Send)送信を扱うためのステーション、アクセスポイント、及びそれらにおける方法に関する。
同じ周波数の競合ベースの送信リソースを用いるワイヤレス通信ネットワークの1つの例は、標準化されたIEEE802.11ワイヤレスLAN(WLAN)である。ここでは、基本サービスセット(BSS)がワイヤレス通信ネットワークの基本的な構成要素であると見なされる。BSSは、アクセスポイント(AP)と、当該APによりサービスされるあるカバレッジエリア又はセル内に位置する複数のステーション(STA)とを含む。BSS内で、APとSTAとの間の送信は、典型的には、分散的なやり方で実行される。これは、送信前に、STAがまず特定の時間ピリオドにわたって送信媒体のセンシング、例えばCCA(Clear Channel Assessment)を実行することを意味する。送信媒体がアイドルであると判断される場合、例えば受信信号電力が閾値を下回る場合、送信のためにそのSTAにアクセスが割り当てられる。一方、送信媒体が占有されていると判断される場合、例えば受信信号電力が上記閾値を上回る場合、STAは、典型的には、ランダムなバックオフピリオドだけ待機し、次いで送信媒体がアイドルであるか又は占有されているかを再度チェックしなければならない。例えば、現行の標準によれば、上記閾値は−82dBmである。ランダムなバックオフピリオドは、同じBSS内で送信することを希望する複数のSTAのための衝突回避の仕組みを提供する。このケースにおいて、上の競合ベースのチャネルアクセスは、一般的に、IEEE802.11WLAN標準におけるDCF(distributed coordination function)として言及される。
しかしながら、多くのケースにおいて、例えば受信信号電力が低過ぎるなど、互いを検知しないSTA又はAPが依然として存在し、よってそれらはデータの送信を試行することになり、受信機での衝突が同時に引き起こされ、よってデータパケットが逸失する。一般的に隠れノード問題としても言及されるこのタイプの衝突を回避するために、RTS(Request-to-Send)送信及びCTS(Clear-to-Send)送信を含む媒体アクセスプロトコルが、IEEE802.11WLAN標準において提案されている。このRTS/CTS媒体アクセスプロトコルが図1に示されている。
図1のRTS/CTS媒体アクセスプロトコルによると、送信するデータを有している、BSS内、例えば、STA又はAP内の送信機(TX)は、まず、最初のタイムスロットにおいて、当該BSS内、例えば、AP又はSTA内の当該データの対象の受信機(RX)へ、RTSメッセージを送信する。RXは、RTSメッセージに応答して、以降のタイムスロットにおいて、CTS(Clear-to-Send)メッセージをTXへ返信する。TXは、CTSメッセージを受信すると、後続のタイムスロットにおいて、自身のデータをRXへ送信し得る。このデータ送信は、次いで、RXにより肯定応答されてもよく、又は、肯定応答されなくてもよい。RTS/CTSメッセージは、タイムスロットのDIFS(Distributed Inter-Frame Space)又はSIFS(Short Inter-Frame Space)の後に続いてもよい。TXからのRTSメッセージを受信し又は検知することのできる、BSS内の全ての他のSTA又はAPは、自身のNAV(Network Allocation Vector)を設定することによって反応し、自身の送信を延期させる。このことは、RTSメッセージ内に符号化される時間長(duration)フィールドに基づいて実行されてよく、時間長フィールドは、どの程度の時間NAVが設定されるべきであるかについて指し示し得る。CTSメッセージもまた、NAVを設定するために同様のタイミング情報を含み、それにより、CTSメッセージを受信し又は検知したBSS内の全ての他のSTA又はAPは、同様の動作で反応することになる。図1への参照と共に上述したような、RTS/CTSメッセージの交換の主な目的は、BSSにおける衝突を回避すること、即ち、複数のデータパケットが同じサブキャリア上で同じ受信機へ同時に向けられることを回避すること、である。
また、1つよりも多くのBSSを含むワイヤレス通信ネットワークにおいて、衝突及び/又は干渉を、より一層回避するために、近隣の又は近傍のBSSには異なる周波数、サブキャリア、又はチャネルを割り当てるべきである。しかしながら、高密度配備のシナリオにおいては、近隣の又は近傍のBSSについてさえも、周波数又はチャネルが再利用される可能性がある。このケースでは、BSS間で結果的に生じる衝突及び/又は同一チャネル干渉が、当該BSSによりSTAに提供される性能又はサービス品質(QoS)を損なうことが予想される。具体的には、BSSの、重複するカバレッジエリア内に位置するSTAが、相対的に強い干渉によって、より重篤に影響を受け得る。IEEE802.11WLAN標準において、このことは、一般的に、OBSS(Overlapping Basic Service Set)を有するという形で言及される。
図1への参照と共に上述したようなRTS/CTS媒体アクセスプロトコルは、有用ではあるが、BSSがOBSSの一部を成すケースでは、他のBSS内の他のSTA又はAPにも影響を及ぼす。OBSSが高密度に又は近接して配置されている場合、これらの他のSTA又はAPは、互いに独立して作動されているにもかかわらず、やはり、BSS内のSTA及びAPと同じ手法で自身のNAVを設定する。
このような高密度の環境において、RTS/CTS媒体アクセスプロトコルは、OBSSの他のBSS内の他のSTA及びAPについて問題を引き起こす恐れがある。TXがBSS内のRXへRTSメッセージを一旦送出すると、そのRTSメッセージを受信し又は検知した近傍のSTA及びAPは、結果的に自身のNAVを設定する。STA又はAPが、BSS内には存在せず、但しRTS/CTSメッセージ交換を受信し又は検知するほど充分に近接している場合においてさえ、これが生じるであろう。RTS/CTSメッセージは、通常、最も低い変調符号化方式(MCS)を用いて送信される。
しかしながら、幾つかの状況においては、OBSS内の他のSTA又はAPからのデータ送信は、BSS内でCTSメッセージの後に続くデータ送信に干渉しない。よって、上記のやり方でこのようなデータ送信をブロックすることにより、特に高密度の配備環境において、ワイヤレス通信ネットワークの空間再利用のポテンシャルを減殺してしまう。
ここでの実施形態の目的は、ワイヤレス通信ネットワークにおける送信を改善することである。
ここでの実施形態の第1の態様によると、この目的は、ワイヤレス通信ネットワークにおいてRTS/CTS(Request-to-Send/Clear-to-Send)送信を扱うための、第1のステーションにより実行される方法であって、第1のステーションが、第1の基本サービスセット(BSS)内の第1のアクセスポイントによりサービスされる、方法により達成される。第1のステーションは、第2のBSSに関するRTS/CTS送信を受信する。次いで、第1のステーションは、RTS/CTS送信が第2のBSS内の第2のステーションから送信されたのか又は第2のアクセスポイントから送信されたのかに基づいて、RTS/CTS送信に従ってNAV(Network Allocation Vector)を設定するか否かを決定する。
ここでの実施形態の第2の態様によると、この目的は、ワイヤレス通信ネットワークにおいてRTS/CTS送信を扱うための第1のステーションであって、第1のステーションが、第1のBSS内の第1のアクセスポイントによりサービスされる、第1のステーションにより達成される。第1のステーションは、第2のBSSに関するRTS/CTS送信を受信するように構成される。第1のステーションは、RTS/CTS送信が第2のBSS内の第2のステーションから送信されたのか又は第2のアクセスポイントから送信されたのかに基づいて、RTS/CTS送信に従ってNAVを設定するか否かを決定するようにも構成される。
ここでの実施形態の第3の態様によると、この目的は、ワイヤレス通信ネットワークにおいてRTS/CTS送信を扱うための、第1のアクセスポイントにより実行される方法であって、第1のアクセスポイントが、第1のBSS内の少なくとも第1のステーションにサービスする、方法により達成される。第1のアクセスポイントは、第2のBSSに関するRTS/CTS送信を受信する。次いで、第1のアクセスポイントは、RTS/CTS送信が第2のBSS内の第2のステーションから送信されたのか又は第2のアクセスポイントから送信されたのかに基づいて、RTS/CTS送信に従ってNAVを設定するか否かを決定する。
ここでの実施形態の第4の態様によると、この目的は、ワイヤレス通信ネットワークにおいてRTS/CTS送信を扱うための第1のアクセスポイントであって、第1のアクセスポイントが、第1のBSS内の少なくとも第1のステーションにサービスする、第1のアクセスポイントにより達成される。第1のアクセスポイントは、第2のBSSに関するRTS/CTS送信を受信するように構成される。第1のアクセスポイントは、RTS/CTS送信が第2のBSS内の第2のステーションから送信されたのか又は第2のアクセスポイントから送信されたのかに基づいて、RTS/CTS送信に従ってNAVを設定するか否かを決定するようにも構成される。
ここでの実施形態の第5の態様によると、この目的は、少なくとも1つのプロセッサ上で実行されると、上記の方法を当該少なくとも1つのプロセッサに遂行させる命令を含むコンピュータプログラムにより達成される。ここでの実施形態の第6の態様によると、この目的は、上記のコンピュータプログラムを収容する担体であって、当該担体が、電子信号、光信号、無線信号、又はコンピュータ読取可能な記憶媒体のうちの1つである、担体により達成される。
第1のステーション及び第1のアクセスポイントは、別のBSSからのRTS/CTS送信がステーションから送信されたのか又はアクセスポイントから送信されたのかに基づいて、即ち、RTS/CTS送信を送信している、他のBSS内の送信機のタイプに基づいて、自身のNAVを設定するか否かを決定することにより、自身のデータ送信を他のBSS内のデータ送信と同期させることができる。これにより、第1のステーション及び第1のアクセスポイントは、従来ならば送信されないデータ送信を続行することが可能になる。その理由は、これらのデータ送信が、他のBSS内における、CTSメッセージの後に続くデータ送信に干渉しないことを、第1のステーション及び第1のアクセスポイントが知得するためである。よって、ワイヤレス通信ネットワークの空間再利用が増大され、このことは、システム容量の増大につながる。このことは、データパケット送信についてのレイテンシの低減と、システムスループットの増大とにもつながる。
したがって、ワイヤレス通信ネットワークにおける送信が改善される。
実施形態の特徴及び利点は、以下の図を含む添付の図面を参照した、その例示的な実施形態の以下の詳細な説明により、当業者にとっては容易に明らかになるであろう。
ワイヤレス通信ネットワークにおけるRTS/CTS媒体アクセスプロトコルを示すシグナリング方式である。 ワイヤレス通信ネットワークにおけるネットワークノード及びワイヤレスデバイスの実施形態を示す概略ブロック図である。 ステーションにおける方法の実施形態を描くフローチャートである。 アクセスポイントにおける方法の実施形態を描くフローチャートである。 ステーション及びアクセスポイントの実施形態を示すシグナリング方式である。 ステーション及びアクセスポイントの実施形態を示す別のシグナリング方式である。 ステーション及びアクセスポイントの実施形態を示すさらなるシグナリング方式である。 ステーション及びアクセスポイントの実施形態を示すさらに別のシグナリング方式である。 ステーションの実施形態を描く概略ブロック図である。 アクセスポイントの実施形態を描く概略ブロック図である。
これらの図は、明瞭にするために概略的であって簡略化されており、ここに提示される実施形態の理解に不可欠な詳細を示しているに過ぎず、その他の詳細は割愛されている。全体にわたり、同一の又は対応する部分又はステップについては同じ参照番号が使用される。
図2は、ここでの実施形態が実装され得るワイヤレス通信ネットワーク100の一例を示す。図2に示されるワイヤレス通信ネットワーク100は、例えば標準化されたIEEE802.11WLANといった、同じ周波数の競合ベースの送信リソースを用いる、いかなるワイヤレス通信ネットワークであってもよい。ワイヤレス通信ネットワーク100は、第1のアクセスポイントAP1及び第2のアクセスポイントAP2を含み得る。第1のアクセスポイントAP1及び第2のアクセスポイントAP2は、自身のそれぞれのカバレッジエリア又はセル内に位置するステーション又はワイヤレス通信デバイスへサービスし得る。
図2に示される例示的なシナリオにおいて、第1のステーションSTA1は、第1のアクセスポイントAP1のカバレッジエリア又はセル内に位置しており、第1のアクセスポイントAP1によりサービスされている。また、第2のステーションSTA2は、第2のアクセスポイントAP2のカバレッジエリア又はセル内に位置しており、第2のアクセスポイントAP2によりサービスされている。第1のアクセスポイントAP1及びステーションSTA1は、第1の基本サービスセット(BSS1)を構成すると言われ得る一方で、第2のアクセスポイントAP2及び第2のステーションSTA2は、第2の基本サービスセット(BSS2)を構成すると言われ得る。基本サービスセットBSS1及びBSS2が、互いに部分的に重複しており、同じ周波数/チャネルを使用することから、一般的に、OBSS(Overlapping Basic Service Set)として言及され得ることに留意されたい。
また留意すべきこととして、幾つかの実施形態によると、ワイヤレス通信ネットワーク100は、同じ周波数の競合ベースの送信リソースを用いるセルラー通信システム又は無線通信システムであってもよい。例えば、いわゆる未ライセンススペクトルの一部において動作するセルラー通信システム又は無線通信システムであり、未ライセンススペクトルとは即ち、共有され、非集中化され、特定のタイプのスケジューリングされるワイヤレス通信又は無線通信にはライセンスされていない、未ライセンスの周波数帯域である。このようなワイヤレス通信システム又は無線通信システムの例には、LTE、LTEアドバンスト、WCDMA(Wideband Code-Division Multiple Access)、GSM/EDGE(Global System for Mobile communications/Enhanced Data rate for GSM Evolution)、WiMax(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、UMB(Ultra Mobile Broadband)ネットワーク若しくはGSMネットワーク、又は、他のセルラーネットワーク若しくはシステム、が含まれ得る。これらの実施形態において、第1のアクセスポイントAP1及び第2のアクセスポイントAP2は、例えば、eNB、eNodeB、又は、ホームノードB、ホームeNodeB、フェムト基地局(BS)、ピコBS、若しくはワイヤレス通信ネットワーク100内のワイヤレスデバイスにサービスすることが可能ないかなる他のネットワークユニットであってもよい。第1のアクセスポイントAP1及び第2のアクセスポイントAP2は、例えば、無線基地局、基地局コントローラ、ネットワークコントローラ、リレーノード、リピータ、UDN/SDN(Ultra-Dense Network/Software-Defined Network)無線アクセスノード、RRU(Remote Radio Unit)、又はRRH(Remote Radio Head)であってもよい。
また、幾つかの実施形態において、第1のステーションSTA1及び第2のステーションSTA2は、例えば、モバイルフォン、セルラーフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、スマートフォン、タブレット、ワイヤレス通信ケイパビリティを有するセンサ若しくはアクチュエータ、ワイヤレスデバイスに接続されるか若しくはワイヤレスデバイスが装備されたセンサ若しくはアクチュエータ、マシンデバイス(MD)、マシンタイプ通信(MTC)デバイス、マシンツーマシン(M2M)通信デバイス、D2Dケイパビリティ、D2Dケイパビリティを有するワイヤレスデバイス、顧客構内機器(CPE)、ラップトップ搭載型機器(LME)、ラップトップ内蔵型機器(LEE)などといった、いかなる種類のワイヤレスデバイスであってもよい。
また、図4を参照して以下の実施形態が説明されているが、これは、ここでの実施形態への限定として解釈されるべきではなく、むしろ、例示的な目的のために成された単なる一例として解釈されるべきである。
ここでの実施形態を検討する一環として、別のBSSからの全てのRTS/CTS送信を単に無視することが、隠れノード問題に対する特に有利な解決策にはならないことが認識された。例えば、図2におけるBSS1及びBSS2といった2つの重複するBSSが、同じ周波数の競合ベースの送信リソースを用いて互いに近接して動作する場合に、重複するカバレッジエリア内の、アップリンク(UL)上で送信しているステーション(例えば、図2における点線矢印によって示されるようなSTA2)によって生じる、当該重複するエリア内の、ダウンリンク(DL)上で受信している、近接して位置する別のステーション(例えば、図2における実線矢印によって示されるようなSTA1)に対する干渉が、あまりにも大きくなり得るため、この干渉が、受信ステーションについてのデータパケットの逸失を生じる。
ここに記載される実施形態によると、この課題は、2つの近隣のBSS内でUL送信及びDL送信が同時に生じ得ないようにUL送信及びDL送信を同期させることによって対処される。UL送信及びDL送信を同期させるために、ここでは、改良されたRTS/CTS手続きを提案する。
換言すると、BSS1内の第1のステーションSTA1及び第1のアクセスポイントAP1は、BSS2からのRTS/CTS送信が第2のステーションSTA2から送信されたのか又は第2のアクセスポイントAP2から送信されたのかに基づいて、第1のステーションSTA1及び第1のアクセスポイントAP1においてNAVを設定するか否かを決定することにより、BSS1内の自身のデータ送信を、BSS2内で生じるデータ送信と同期させることができる。これにより、第1のステーションSTA1及び第1のアクセスポイントAP1は、従来ならば送信されないデータ送信を続行することが可能になる。その理由は、これらのデータ送信が、BSS2内における、CTSメッセージの後に続くデータ送信に干渉しないことを、第1のステーションSTA1及び第1のアクセスポイントAP1が知得するためである。したがって、ワイヤレス通信ネットワーク100における送信が改善される。
次に、図3に描かれるフローチャートを参照して、ワイヤレス通信ネットワーク100においてRTS/CTS(Request-to-Send/Clear-to-Send)送信を扱うための、第1のステーションSTA1により実行される方法の実施形態の例について説明する。第1のステーションSTA1は、第1の基本サービスセットBSS1内の第1のアクセスポイントAP1によりサービスされる。図3は、第1のステーションSTA1が取り得るアクション又は動作の一例を示す。この方法は、以下のアクションを含む。
アクション301
第1のステーションSTA1は、第2の基本サービスセットBSS2に関するRTS/CTS送信を受信する。例えば、図1のシナリオにおいて、このことは、例えば、第1の基本サービスセットBSS1及び第2の基本サービスセットBSS2の重複するカバレッジ内に位置し得る、第1の基本サービスセットBSS1内の第1のステーションSTA1が、例えば、第2のステーションSTA2から第2のアクセスポイントAP2へ、又は、第2のアクセスポイントAP2から第2のステーションSTA2へ、のいずれかにおける、第2の基本サービスセットBSS2内におけるRTS/CTS送信を検知し/受信するほど充分に近接していることを意味する。
RTS/CTS送信が第2の基本サービスセットBSS2に実際に関するということを第1のステーションSTA1が識別することを可能にする、様々な手法が存在する。幾つかの実施形態においては、RTS/CTS送信において、RTS送信がどのBSSに属するのかを識別するために、802.11ahタスクグループによりIEEE802.11WLAN標準に導入されたカラービット(color bit)が使用されてもよい。例えば、カラービットは、ワイヤレス通信ネットワーク100内の各BSSに割り当てられ得る。次いで、第1のステーションSTA1は、RTS送信を受信すると、RTS/CTS送信が、それ自身のBSS内、即ち第1の基本サービスセットBSS1内にあるのか、又は別のBSS、例えば、第2の基本サービスセットBSS2内にあるのかを決定するために、このRTS/CTS送信信号内のPHYプリアンブル内のカラービットをチェックしてもよい。
代替的に、幾つかの実施形態においては、IEEE WLAN802.11ac−2013標準におけるセクション22.3.8.3.3に定義されている通りの、RTS/CTS送信信号のVHTプリアンブルのSIG A1フィールドから、第1のステーションSTA1によってPAID(Partial ID)フィールドが読み出されてもよい。第1のステーションSTA1は、このPAIDフィールドの値に基づき、BSS−IDのビット部分を計算し得る。次いで、第1のステーションSTA1は、計算されたBSS−IDの、このビット部分を、それ自身のBSS−ID値と比較して、RTS/CTS送信がそれ自身のBSS、即ち第1の基本サービスセットBSS1に属するのか、又は、別のBSS、例えば第2の基本サービスセットBSS2に属するのかを割り出してもよい。
アクション302
第1のステーションSTA1は、アクション301において説明したように第1のRTS/CTS送信を受信した後に、当該RTS/CTS送信が第2の基本サービスセットBSS2内の第2のステーションSTA2から送信されたのか又は第2のアクセスポイントAP2から送信されたのかに基づいて、当該RTS/CTS送信に従ってNAV(Network Allocation Vector)を設定するか否かを決定する。このことは、第1のステーションSTA1が、第2の基本サービスセットBSS2内の、RTS/CTS送信を送信している送信機のタイプに基づいて、即ち、第1のRTS送信が第2のステーションSTA2から第2のアクセスポイントAP2へ送信されたのか又は第2のアクセスポイントAP2から第2のステーションSTA2へ送信されたのかに基づいて、自身のNAVを設定することができることを意味する。そのようにして、第1のステーションSTA1は、例えば、同一チャネル干渉によるデータパケット逸失が低減されるか又は緩和されるように、第1の基本サービスセットBSS1内の自身の送信を、第2の基本サービスセットBSS2内の送信と同期させることができる。
基本サービスセットBSS2といった別の基本サービスセットからの受信されたRTS/CTS送信が、ステーションSTA、例えば第2のステーションSTA2から発せられたのか、又は、アクセスポイントAP、例えば第2のアクセスポイントAP2から発せられたのかを第1のステーションSTA1が区別することを可能にする、様々な手法が存在する。
幾つかの実施形態において、第1のステーションSTA1は、IEEE WLAN802.11ac標準におけるセクション22.3.8.2.3に定義されているように、RTS/CTS送信のVHTプリアンブルのSIG A1フィールドからPAID(Partial ID)フィールドを読み出してもよい。この理由は、第2のステーションSTA2が基本サービスセットBSS2内の第2のアクセスポイントAP2へ送信する場合には、PAIDフィールドの値が、第2のアクセスポイントAP2のBSS−IDのビット部分を含み、これとは反対に、第2のアクセスポイントAP2が基本サービスセットBSS2内の第2のステーションSTA2へ送信する場合には、PAIDフィールドの値が、第2のステーションSTA2のAID(association identity)と第2のアクセスポイントAP2のBSS−IDとの組み合わせであるためである。このようにして、第1のステーションSTA1は、PAIDフィールドの値から、RTS/CTS送信が他の基本サービスセット内のステーションから発せられたのか又はアクセスポイントから発せられたのかを決定し得る。また、幾つかの実施形態において、第1のSTA1は、ワイヤレス通信ネットワーク100内の様々なAPから送信される周期的なビーコンをリッスンすることにより、ワイヤレス通信ネットワーク100内に存在するBSS−IDのリストを作成してもよい。よって、1つの例によると、第1のSTA1がRTS/CTS送信のPAIDフィールドの値を読み出す場合、当該第1のSTA1は、以下の式1〜式2を用いることにより、RTS/CTS送信を発した送信機のタイプ、即ち、AP又はSTAの識別を実行し得る。
Figure 2018521569
ここで、LSSSIDは、生起するBSS−IDの、ビット部分のリストであり得る。
幾つかの実施形態において、RTS/CTS送信を発した送信機のタイプは、RTS/CTS送信のVHTプリアンブルのSIG A1フィールド内において利用可能なGROUP−IDフィールドを読み出すことによって検出されてもよい。その理由は、第2のステーションSTA2が基本サービスセットBSS2内の第2のアクセスポイントAP2へ送信する場合には、GROUP IDが“0”に設定され、第2のアクセスポイントAP2が基本サービスセットBSS2内の第2のステーションSTA2へ送信する場合には、“63”に設定されるためである。このようにして、第1のステーションSTA1は、GROUP IDフィールドの値から、RTS/CTS送信が他の基本サービスセット内のステーションから発せられたのか又はアクセスポイントから発せられたのかを決定してもよい。
また留意すべきこととして、例えば、今日の標準において利用可能な他のデータフィールド、又は、標準の今後のリリース若しくはバージョンにおいて利用可能にされるであろう他のデータフィールドを使用し及び読み出すことにより、RTS/CTS送信を発する送信機のタイプを決定する他の手法が想定されてもよい。
幾つかの実施形態において、RTS/CTS送信が第2のステーションSTA2から送信されたRTS送信であり又は第2のアクセスポイントAP2から送信されたCTS送信である場合に、第1のステーションSTA1は、RTS/CTS送信に従ってNAVを設定しないと決定してもよい。このケースにおいて、幾つかの実施形態によると、RTS/CTS送信が第2のアクセスポイントAP2から送信されたRTS送信であり又は第2のステーションSTA2から送信されたCTS送信である場合に、第1のステーションSTA1は、RTS/CTS送信に従ってNAVを設定すると決定してもよい。このシナリオについては、以下の図5〜図6に関してさらに例示して論じる。
幾つかの実施形態において、RTS/CTS送信が第2のステーションSTA2から送信されたRTS送信であり且つRTS送信の測定される信号電力が第1の決定される閾値を下回る場合、又は、RTS/CTS送信が第2のアクセスポイントAP2から送信されたCTS送信である場合に、第1のステーションSTA1は、RTS/CTS送信に従ってNAVを設定しないと決定してもよい。このケースにおいて、幾つかの実施形態によると、第2のステーションSTA2からのRTS送信の測定される信号電力が第1の決定される閾値を上回る場合に、第1のステーションSTA1は、RTS送信に従ってNAVを設定しないと決定し、第1のアクセスポイントAP1からの別のRTS送信を受信することに応答して、第1のアクセスポイントAP1への別のCTS送信において、近傍のアップリンク送信の今後の発生を示す情報を送信する、こともあり得る。代替的に、幾つかの実施形態において、第2のステーションSTA2からのRTS送信の測定される信号電力が第1の決定される閾値を上回る場合に、第1のステーションSTA1は、RTS送信に従ってNAVを設定しないと決定し、第1のアクセスポイントAP1からの別のRTS送信を受信することに応答して、第1のアクセスポイントAP1への別のCTS送信において、第1のアクセスポイントAP1が第1のステーションSTA1へデータを送信可ではないことを示す情報を送信してもよい。さらに別の代替例によると、幾つかの実施形態において、第2のステーションSTA2からのRTS送信の測定される信号電力が第1の決定される閾値を上回る場合に、第1のステーションSTA1は、第2のステーションSTA2からのRTS送信によって示される時間ピリオドにわたり、第1のアクセスポイントAP1からのいかなる受信されるRTS送信をも無視してもよい。これらの様々なシナリオについては、以下の図7に関してさらに例示して論じる。
幾つかの実施形態において、RTS/CTS送信が第2のアクセスポイントAP2から送信されたRTS送信である場合、又は、RTS/CTS送信が第2のステーションSTA2から送信されたCTS送信であり且つCTS送信の測定される信号電力が第2の決定される閾値を下回る場合に、第1のステーションSTA1は、RTS/CTS送信に従ってNAVを設定しないと決定してもよい。このケースにおいて、幾つかの実施形態によると、RTS/CTS送信が第2のステーションSTA2から送信されたCTS送信であり且つCTS送信の測定される信号電力が第2の決定される閾値を上回る場合に、第1のステーションSTA1は、RTS/CTS送信に従ってNAVを設定すると決定してもよい。これらの様々なシナリオについては、以下の図8に関してさらに例示して論じる。
次に、図4に描かれるフローチャートを参照して、ワイヤレス通信ネットワーク100においてRTS/CTS(Request-to-Send/Clear-to-Send)送信を扱うための、第1のアクセスポイントAP1により実行される方法の実施形態の例について説明する。第1のアクセスポイントAP1は、第1の基本サービスセットBSS1内の少なくとも第1のステーションSTA1にサービスする。図4は、第1のアクセスポイントAP1が取り得るアクション又は動作の一例を示す。この方法は、以下のアクションを含む。
アクション401
第1のアクセスポイントAP1は、第2の基本サービスセットBSS2に関するRTS/CTS送信を受信する。例えば、図1のシナリオにおいて、このことは、第1の基本サービスセットBSS1内の第1のアクセスポイントAP1が、例えば、第2のステーションSTA2から第2のアクセスポイントAP2へ、又は第2のアクセスポイントAP2から第2のステーションSTA2へ、のいずれかにおける、第2の基本サービスセットBSS2内におけるRTS/CTS送信を検知し又は受信するほど充分に近接していることを意味する。
第1のステーションSTA1についてのアクション301において上で説明したような、RTS/CTS送信が第2の基本サービスセットBSS2に実際に関するということを第1のアクセスポイントAP1が識別することを可能にする同様の手法が、第1のアクセスポイントAP1において実装されてよい。
アクション402
第1のアクセスポイントAP1は、アクション401において説明したようにRTS/CTS送信を受信した後に、当該RTS/CTS送信が第2の基本サービスセットBSS2内の第2のステーションSTA2から送信されたのか又は第2のアクセスポイントAP2から送信されたのかに基づいて、当該RTS/CTS送信に従ってNAV(Network Allocation Vector)を設定するか否かを決定する。このことは、第1のアクセスポイントAP1が、第2の基本サービスセットBSS2内の、RTS/CTS送信を送信している送信機のタイプに基づいて、即ち、RTS/CTS送信が第2のステーションSTA2から第2のアクセスポイントAP2へ送信されたのか又は第2のアクセスポイントAP2から第2のステーションSTA2へ送信されたのかに基づいて、自身のNAVを設定することができることを意味する。よって、第1のアクセスポイントAP1は、例えば、同一チャネル干渉によるデータパケット逸失が低減されるか又は緩和されるように、第1の基本サービスセットBSS1内の自身の送信を、第2の基本サービスセットBSS2内の送信と同期させることができる。
第1のステーションSTA1についてアクション302において上で説明したような、別の基本サービスセットからの受信されたRTS/CTS送信がステーションSTAから発せられたのか又はアクセスポイントAPから発せられたのかを第1のアクセスポイントAP1が区別することを可能にする同様の手法が、第1のアクセスポイントAP1において実装されてよい。
幾つかの実施形態において、RTS/CTS送信が第2のステーションSTA2から送信されたRTS送信であり又は第2のアクセスポイントAP2から送信されたCTS送信である場合に、第1のアクセスポイントAP1は、RTS/CTS送信に従ってNAVを設定すると決定してもよい。このケースにおいて、幾つかの実施形態によると、RTS/CTS送信が第2のアクセスポイントAP2から送信されたRTS送信であり又は第2のステーションSTA2から送信されたCTS送信である場合に、第1のアクセスポイントAP1は、RTS/CTS送信に従ってNAVを設定しないと決定してもよい。このシナリオについては、以下の図5〜図6に関してさらに例示して論じる。
幾つかの実施形態において、第1のアクセスポイントAP1は、RTS/CTS送信に従ってNAVを設定しないと決定するものの、第1のステーションSTA1への別のRTS送信を送信することに応答して、第1のステーションSTA1からの別のCTS送信において、近傍のアップリンク送信の今後の発生を示す情報を受信してもよい。このケースにおいて、幾つかの実施形態によると、第1のアクセスポイントAP1は、受信された情報に基づいて、第1のステーションSTA1への以降のデータ送信の1つ以上の送信パラメータを設定してもよい。
代替的に、幾つかの実施形態において、第1のアクセスポイントAP1は、RTS/CTS送信に従ってNAVを設定しないと決定するものの、第1のステーションSTA1への別のRTS送信を送信することに応答して、第1のステーションSTA1からの別のCTS送信において、第1のアクセスポイントAP1が第1のステーションSTA1へデータを送信可(clear to send)ではないことを示す情報を受信してもよい。このケースにおいて、幾つかの実施形態によると、第1のアクセスポイントAP1は、CTS送信に従って自身のデータ送信を延期すると決定してもよい。これらの様々なシナリオについては、以下の図7に関してさらに例示して論じる。
図5〜図6は、第1のステーションSTA1及び第1のアクセスポイントAP1の幾つかの実施形態による、様々なシナリオにおけるシグナリング方式の例を示す。
図5のシナリオにおいて、第2のステーションSTA2は、第2の基本サービスセットBSS2内の第2のアクセスポイントAP2へ送信するデータを有する。よって、第2のステーションSTA2は、IEEE802.11WLAN標準のRTS/CTS媒体アクセスプロトコルに従って第2のアクセスポイントAP2へ、RTSメッセージを送信すること、即ち、RTS送信を実行すること、により始動する。このケースにおいて、第1の基本サービスセットBSS1内の第1のステーションSTA1及び第1のアクセスポイントAP1のいずれか一方又は両方は、第2の基本サービスセットBSS2内の第2のステーションSTA2から第2のアクセスポイントAP2へのRTS送信を検知し/受信し得る。このことは、図5における破線矢印によって示されている。
第1のステーションSTA1が第2の基本サービスセットBSS2内の第2のステーションSTA2からのRTS送信を検知し/受信する場合、第1のステーションSTA1は、RTS送信を無視してもよく、即ち、RTS送信に従ってNAVを設定しないと決定してもよい。しかしながら、第1のアクセスポイントAP1が第2の基本サービスセットBSS2内の第2のステーションSTA2からのRTS送信を検知し/受信する場合、第1のアクセスポイントAP1は、RTS送信に従って自身のNAVを設定し得る。したがって、第1のアクセスポイントから第1のステーションSTA1へのDL送信は何ら実行されず、一方、第2のステーションSTA2から第2のアクセスポイントAP2へのUL送信は実行される。したがって、これらのUL送信及びDL送信は同期される。ここでは、同じ原理が、第2のアクセスポイントAP2からの、以前に受信されたRTS送信に関連付けられる以降のCTS送信を受信すること(図5における一点鎖線矢印によって示されている)に応答して、やはり、第1のステーションSTA1及び第1のアクセスポイントAP1によって適用される。
図6のシナリオにおいて、第2のアクセスポイントAP2は、第2の基本サービスセットBSS2内の第2のステーションSTA2へ送信するデータを有する。よって、第2のアクセスポイントAP2は、IEEE802.11WLAN標準のRTS/CTS媒体アクセスプロトコルに従って第2のステーションSTA2へ、RTSメッセージを送信すること、即ち、RTS送信を実行すること、により始動する。このケースにおいて、第1の基本サービスセットBSS1内の第1のステーションSTA1及び第1のアクセスポイントAP1のいずれか一方又は両方は、第2の基本サービスセットBSS2内の第2のアクセスポイントAP2から第2のステーションSTA2へのRTS送信を検知し/受信し得る。このことは、図6における破線矢印によって示されている。
第1のステーションSTA1が第2の基本サービスセットBSS2内の第2のアクセスポイントAP2からのRTS送信を検知し/受信する場合、第1のステーションSTA1は、RTS送信に従って自身のNAVを設定し得る。しかしながら、第1のアクセスポイントAP1が第2の基本サービスセットBSS2内の第2のアクセスポイントAP2からのRTS送信を検知し/受信する場合、第1のアクセスポイントAP1は、RTS送信を無視してもよく、即ち、RTS送信に従ってNAVを設定しないと決定してもよい。したがって、第1のステーションSTA1から第1のアクセスポイントAP1へのUL送信は何ら実行されず、一方、第2のアクセスポイントAP2から第2のステーションSTA2へのDL送信は実行される。したがって、これらのUL送信及びDL送信は同期される。ここでは、同じ原理が、第2のステーションSTA2からの、以前に受信されたRTS送信に関連付けられる以降のCTS送信を受信すること(図6における一点鎖線矢印によって示されている)に応答して、やはり、第1のステーションSTA1及び第1のアクセスポイントAP1によって適用される。
第1のステーションSTA1及び第1のアクセスポイントAP1についての、図5〜図6における上記の手続きは、以下のテーブル1に要約される。テーブル1は、近隣のBSS(OBSS)、例えばBBS2からRTS/CTS送信を受信した後の、第1のステーションSTA1及び第1のアクセスポイントAP1についてのタイプに基づくルールを示す。
Figure 2018521569
図7〜図8は、第1のステーションSTA1及び第1のアクセスポイントAP1の幾つかの実施形態による、様々なシナリオにおけるシグナリング方式のさらなる例を示す。
図7のシナリオにおいて、第2のステーションSTA2は、第2の基本サービスセットBSS2内の第2のアクセスポイントAP2へ送信するデータを有する。よって、第2のステーションSTA2は、IEEE802.11WLAN標準のRTS/CTS媒体アクセスプロトコルに従って第2のアクセスポイントAP2へ、RTSメッセージを送信すること、即ち、RTS送信を実行すること、により始動する。このケースにおいて、第1の基本サービスセットBSS1内の第1のステーションSTA1及び第1のアクセスポイントAP1のいずれか一方又は両方は、第2の基本サービスセットBSS2内の第2のステーションSTA2から第2のアクセスポイントAP2へのRTS送信を検知し/受信し得る。このことは、図7における破線矢印によって示されている。
第1のステーションSTA1が第2の基本サービスセットBSS2内の第2のステーションSTA2からのRTS送信を検知し/受信するものの、RTS送信の受信信号強度又は受信信号電力が、第1のステーションSTA1における第1の決定される閾値を下回る場合、第1のステーションSTA1は、RTS送信を無視してもよく、即ち、RTS送信に従ってNAVを設定しないと決定してもよい。この手続きは、図7における破線エリア701によって示されている。このことは有利である。その理由は、当該受信信号強度又は受信信号電力が、第2のステーションSTA2からの送信によって生じる、第1のステーションSTA1において受信されるいかなる送信に対する干渉も小さく又は有意ではないことを示しており、それにより、第1のステーションSTA1が、有意なデータパケット逸失のリスクなしに同時のDL受信を実行し得るという理由から、RTS送信を無視する利益を得るためである。
その一方で、第1のステーションSTA1が第2の基本サービスセットBSS2内の第2のステーションSTA2からのRTS送信を検知/受信し、且つ、RTS送信の受信信号強度又は受信信号電力が、第1のステーションSTA1における決定される閾値を上回る場合、第1のステーションSTA1は、RTS送信が受信されたことに留意し、第2のRTS送信、即ち、図7におけるRTS2が、第1のアクセスポイントAP1から以降に受信されるケースにおいて以下のオプションのうちのいずれかを実行してよい。
− 第2のRTS送信RTS2に応答して、CTS送信、即ち、図7におけるCTS2を、第1のアクセスポイントAP1へ送信する。当該CTS2には、第1のステーションSTA1が第2の基本サービスセットBSS2内の第2のステーションSTA2から第1のRTS送信を受信したという警告が、第1のステーションSTA1によって含められる。このケースにおいて、第1のアクセスポイントAP1は、次いで、この警告に基づき、第1のステーションSTA1への自身のデータ送信のために、よりロバストなMCSを選択すべきか、又は、第1のステーションSTA1へのデータ送信を延期すべきか、を決定し得る。
− 第2のRTS送信RTS2に応答して第1のアクセスポイントAP1へ、否定CTS送信、即ち、図7における否定CTS2を送信する。この手法で、第1のステーションSTA1は、第1のアクセスポイントAP1が第1のステーションSTA1へどのようなデータをも送信すべきではないことを、第1のアクセスポイントAP1に通知し得る。又は、
− 第1のアクセスポイントAP1からの第2のRTS送信RTS2を無視する。
第1のアクセスポイントAP1が、第1のステーションSTA1への自身のデータ送信のために、よりロバストなMCSを選択するケースにおいて、第1のアクセスポイントAP1は、次いで、よりロバストなこのMCSを使用して、第1のステーションSTA1へデータを送信してもよい。
図7の破線エリア702により、上記の様々な手続きが示されている。これらは有利である。その理由は、第1のステーションSTA1が別のBSSからRTS送信を受信したこと、及び、第1のステーションSTA1へのDL送信が、同一チャネル干渉を被る恐れがあること、の通知を第1のアクセスポイントが受けることが、当該手続きによって可能になるためであり、このケースにおいて、第1のアクセスポイントAP1は、第1のステーションSTA1への自身のデータ送信のロバスト性を増大させるオプションを有している。代替的に、第1のアクセスポイントAP1は、第1のステーションSTA1へのDL送信の実行を止められる。
ここで、第1のアクセスポイントAP1もまた、第2の基本サービスセットBSS2内の第2のステーションSTA2からのRTS送信を検知し/受信する場合、第1のアクセスポイントAP1は、RTS送信を無視してもよく、即ち、RTS送信に従ってNAVを設定しないと決定してもよい。第2のアクセスポイントAP2からの、以前に受信されたRTS送信に関連付けられる以降のCTS送信を受信すること(図5における一点鎖線矢印によって示されている)に応答して、第1のステーションSTA1及び第1のアクセスポイントAP1は、ここでもまた、CTS送信を無視してもよく、即ち、CTS送信に従ってNAVを設定しないと決定してもよい。
図8のシナリオにおいて、第2のアクセスポイントAP2は、第2の基本サービスセットBSS2内の第2のステーションSTA2へ送信するデータを有する。よって、第2のアクセスポイントAP2は、IEEE802.11WLAN標準のRTS/CTS媒体アクセスプロトコルに従って第2のステーションSTA2へ、RTSメッセージを送信すること、即ち、RTS送信を実行すること、により始動する。このケースにおいて、第1の基本サービスセットBSS1内の第1のステーションSTA1及び第1のアクセスポイントAP1のうちのいずれか一方又は両方は、第2の基本サービスセットBSS2内の第2のアクセスポイントAP2から第2のステーションSTA2へのRTS送信を検知し/受信し得る。このことは、図8における破線矢印によって示されている。
ここで、第1のステーションSTA1及び第1のアクセスポイントAP1の両方は、第2の基本サービスセットBSS2内の第2のアクセスポイントAP2からのRTS送信を検知し/受信する場合、RTS送信を無視する、即ち、RTS送信に従ってNAVを設定しないと決定する。
また、第1のアクセスポイントAP1は、第2のアクセスポイントAP2からの以前に受信されたRTS送信に関連付けられる以降のCTS送信(図5における一点鎖線矢印によって示されている)をも無視する、即ち、CTS送信に従ってNAVを設定しないとも決定する。その一方で、第1のステーションSTA1は、第2のアクセスポイントAP2からの以前に受信されたRTS送信に関連付けられる以降のCTS送信を検知し/受信する場合、以降のCTS送信の受信信号強度又は受信信号電力が、第1のステーションSTA1における第2の決定される閾値を上回るかどうかを決定し得る。
以降のCTS送信が、第1のステーションSTA1における第2の決定される閾値を下回る場合、第1のステーションSTA1は、CTS送信を無視してもよく、即ち、CTS送信に応答してNAVを設定しないと決定してもよい。この手続きは、図8における破線エリア801によって示される。しかしながら、以降のCTS送信が、第1のステーションSTA1における第2の決定される閾値を上回る場合、第1のステーションSTA1は、CTS送信に従って自身のNAVを設定してもよい。この手続きは、図8における破線エリア802によって示される。このことは、第1のステーションSTA1からのいかなるUL送信も、第2の基本サービスセットBSS2内の第2のアクセスポイントAP2から第2のステーションSTA2へのDL送信において干渉を生じさせず、且つ、データパケット受信の失敗の恐れを生じさせないことを、この手続きが保証するという点で有利である。
ワイヤレス通信ネットワーク100においてRTS/CTS(Request-to-Send/Clear-to-Send)送信を扱うための方法のアクションを実行するために、第1のステーションSTA1は、図9に描かれる以下の構成を含み得る。第1のステーションSTA1は、第1の基本サービスセットBSS1内の第1のアクセスポイントAP1によりサービスされる。
図9は、第1のステーションSTA1の実施形態の概略ブロック図を示す。幾つかの実施形態において、第1のステーションSTA1は、受信モジュール901、送信モジュール902、及びプロセッサ910を含み得る。受信モジュール901はここで、受信機又は受信ユニットとも言及され、ワイヤレス通信ネットワーク100内の第1のアクセスポイントAP1から信号を受信するために使用され得る。送信モジュール902はここで、送信機又は送信ユニットとも言及され、ワイヤレス通信ネットワーク100内の第1のアクセスポイントAP1へ信号を送信するために使用され得る。受信モジュール901及び送信モジュール902は、送受信モジュール又は送受信機へと組み合わされてもよい。プロセッサ910はここで、処理モジュール、処理ユニット、又は処理回路と言及されてもよく、第1のステーションSTA1の動作を制御し得る。プロセッサ910は、受信機901及び送信機902をも制御し得る。任意に、プロセッサ910は、受信機901及び送信機902のうちの1つ以上を含んでもよく、並びに/又は、それらの機能を実行してもよい。プロセッサ910は、第1のステーションSTA1のNAVを設定するか否かを決定することのできる決定モジュール911を含んでもよい。
第1のステーションSTA1は、第2の基本サービスセットBSS2に関するRTS/CTS送信を受信し、RTS/CTS送信が第2の基本サービスセットBSS2内の第2のステーションSTA2から送信されたのか又は第2のアクセスポイントAP2から送信されたのかに基づいて、RTS/CTS送信に従ってNAV(Network Allocation Vector)を設定するか否かを決定する、ように構成される。
幾つかの実施形態において、第1のステーションSTA1は、RTS/CTS送信が第2のステーションSTA2から送信されたRTS送信であり又は第2のアクセスポイントAP2から送信されたCTS送信である場合に、RTS/CTS送信に従ってNAVを設定しないと決定し、RTS/CTS送信が第2のアクセスポイントAP2から送信されたRTS送信であり又は第2のステーションSTA2から送信されたCTS送信である場合に、RTS/CTS送信に従ってNAVを設定すると決定する、ようにさらに構成されてもよい。
幾つかの実施形態において、第1のステーションSTA1は、RTS/CTS送信が第2のステーションSTA2から送信されたRTS送信であり且つRTS送信の測定される信号電力が第1の決定される閾値を下回る場合、又は、RTS/CTS送信が第2のアクセスポイントAP2から送信されたCTS送信である場合に、RTS/CTS送信に従ってNAVを設定しないと決定するようにさらに構成されてもよい。
幾つかの実施形態において、第1のステーションSTA1は、第2のステーションSTA2からのRTS送信の測定される信号電力が第1の決定される閾値を上回る場合に、RTS送信に従ってNAVを設定しないと決定し、第1のアクセスポイントAP1からの別のRTS送信を受信することに応答して、第1のアクセスポイントAP1へのCTS送信において、近傍のアップリンク送信の今後の発生を示す情報を送信すること、第1のアクセスポイントAP1からの別のRTS送信を受信することに応答して、第1のアクセスポイントAP1へのCTS送信において、第1のアクセスポイントAP1が第1のステーションSTA1へデータを送信可ではないことを示す情報を送信すること、又は、第2のステーションSTA2からのRTS送信によって示される時間ピリオドにわたり、第1のアクセスポイントAP1からのいかなる受信されるRTS送信をも無視すること、のうちの1つをさらに実行する、ようにさらに構成されてもよい。
幾つかの実施形態において、第1のステーションSTA1は、RTS/CTS送信が第2のアクセスポイントAP2から送信されたRTS送信である場合、又は、RTS/CTS送信が第2のステーションSTA2から送信されたCTS送信であり且つCTS送信の測定される信号電力が第2の決定される閾値を下回る場合に、RTS/CTS送信に従ってNAVを設定しないと決定し、RTS/CTS送信が第2のステーションSTA2から送信されたCTS送信であり且つCTS送信の測定される信号電力が第2の決定される閾値を上回る場合に、RTS/CTS送信に従ってNAVを設定すると決定する、ようにさらに構成されてもよい。
ワイヤレス通信ネットワーク100においてRTS/CTS(Request-to-Send/Clear-to-Send)送信を扱うための実施形態は、ここでの実施形態の機能及びアクションを実行するためのコンピュータプログラムコードと共に、例えば、図9に描かれる第1のステーションSTA1内のプロセッサ910といった1つ以上のプロセッサを通じて実装され得る。上述のプログラムコードは、例えば、第1のステーションSTA1内のプロセッサ910内にロードされた場合にここでの実施形態を実行する、ためのコンピュータプログラムコード又はコード手段を担持するデータ担体の形で、コンピュータプログラムプロダクトとして提供されてもよい。コンピュータプログラムコードは、例えば、第1のステーションSTA1内の純粋なプログラムコードとして提供されてもよく、又は、サーバ上に提供されて、第1のステーションSTA1にダウンロードされてもよい。担体は、電子信号、光信号、無線信号、又は、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、磁気テープ、CD−ROM、DVD、ブルーレイディスクなどのような電子メモリといったコンピュータ読取可能な記憶媒体、のうちの1つであってもよい。
第1のステーションSTA1は、メモリ920をさらに含み得る。このメモリ920は、1つ以上のメモリモジュール若しくはメモリユニットと言及されてもよく、又は、1つ以上のメモリモジュール若しくはメモリユニットを含んでもよい。メモリ920は、第1のステーションSTA1のプロセッサ910内で又はプロセッサ910により実行された場合にここに記載される方法を実行する実行可能な命令及びデータ、を記憶するために使用されるように手配され得る。当業者は、上記のプロセッサ910及びメモリ920が、アナログ回路及びデジタル回路の組合せへの言及であってもよいこと、並びに/又は、プロセッサ910といった1つ以上のプロセッサにより実行された場合に当該1つ以上のプロセッサに上記のような方法を実行させる、例えばメモリ920に記憶されたソフトウェア及び/若しくはファームウェアを用いて構成される1つ以上のプロセッサへの言及であってもよいこと、をも認識するであろう。プロセッサ910及びメモリ920は、処理手段として言及されてもよい。これらのプロセッサのうちの1つ以上と共に他のデジタルハードウェアが単一の特定用途向け集積回路(ASIC)内に含まれてもよく、又は、幾つかのプロセッサ及び種々のデジタルハードウェアが、個々にパッケージ化されるか、若しくはシステムオンチップ(SoC)へとアセンブルされるかに関わらず、幾つかの別個のコンポーネント間で分散されてもよい。
上記のことから、幾つかの実施形態が、少なくとも1つのプロセッサ、例えばプロセッサ910上で実行されると、ワイヤレス通信ネットワーク100においてRTS/CTS(Request-to-Send/Clear-to-Send)送信を扱うための方法を当該少なくとも1つのプロセッサに遂行させる命令、を含むコンピュータプログラムプロダクトを含んでもよいことが理解されるであろう。また、幾つかの実施形態は、上記のコンピュータプログラムプロダクトを収容する担体をさらに含んでよく、担体は、電子信号、光信号、無線信号、又はコンピュータ読取可能な記憶媒体のうちの1つである。
また、第1のステーションSTA1の種々の例示的な実施形態は、以下の例に従っても説明され得る。
1つの例によると、第1のステーションSTA1は、ワイヤレス通信ネットワーク100においてRTS/CTS(Request-to-Send/Clear-to-Send)送信を扱うための第1のステーションSTA1であり得る。第1のステーションSTA1は、第1の基本サービスセットBSS1内の第1のアクセスポイントAP1によりサービスされる。第1のステーションSTA1は、第2の基本サービスセットBSS2に関するRTS/CTS送信を受信するための受信モジュール901と、RTS/CTS送信が第2の基本サービスセットBSS2内の第2のステーションSTA2から送信されたのか又は第2のアクセスポイントAP2から送信されたのかに基づいて、RTS/CTS送信に従ってNAV(Network Allocation Vector)を設定するか否かを決定するための決定モジュール911と、を含む。ここで、第1のステーションSTA1のモジュールは、幾つかの実施形態において、プロセッサ、例えば処理モジュール910によって実行されるための、メモリ内、例えばメモリモジュール920内に記憶されるコンピュータプログラムとして実装されてもよい。
別の例によると、第1のステーションSTA1は、ワイヤレス通信ネットワーク100においてRTS/CTS(Request-to-Send/Clear-to-Send)送信を扱うための第1のステーションSTA1であり得る。第1のステーションSTA1は、第1の基本サービスセットBSS1内の第1のアクセスポイントAP1によりサービスされる。第1のステーションSTA1は、受信機901、プロセッサ910、及びメモリ920を含み、上記メモリ920は、上記プロセッサ910により実行可能な命令を収容し、それにより、上記第1のステーションSTA1は、第2の基本サービスセットBSS2に関するRTS/CTS送信を受信し、RTS/CTS送信が第2の基本サービスセットBSS2内の第2のステーションSTA2から送信されたのか又は第2のアクセスポイントAP2から送信されたのかに基づいて、RTS/CTS送信に従ってNAV(Network Allocation Vector)を設定するか否かを決定する、ように構成される。
ワイヤレス通信ネットワーク100においてRTS/CTS(Request-to-Send/Clear-to-Send)送信を扱うための方法のアクションを実行するために、第1のアクセスポイントAP1は、図10に描かれる以下の構成を含み得る。第1のアクセスポイントAP1は、第1の基本サービスセットBSS1内の少なくとも第1のステーションSTA1にサービスする。
図10は、第1のアクセスポイントAP1の実施形態の概略ブロック図を示す。幾つかの実施形態において、第1のアクセスポイントAP1は、受信モジュール1001、送信モジュール1002、及びプロセッサ1010を含み得る。受信モジュール1001はここで、受信機又は受信ユニットとも言及され、ワイヤレス通信ネットワーク100内の第1のステーションSTA1から信号を受信するために使用され得る。送信モジュール1002はここで、送信機又は送信ユニットとも言及され、ワイヤレス通信ネットワーク100内の第1のステーションSTA1へ信号を送信するために使用され得る。受信モジュール1001及び送信モジュール1002は、送受信モジュール又は送受信機へと組み合わされてもよい。プロセッサ1010はここで、処理モジュール、処理ユニット、又は処理回路と言及されてもよく、第1のアクセスポイントAP1の動作を制御し得る。プロセッサ1010は、受信機1001及び送信機1002を制御してもよい。任意に、プロセッサ1010は、受信機1001及び送信機1002のうちの1つ以上を含んでもよく、並びに/又は、それらの機能を実行してもよい。プロセッサ1010は、第1のアクセスポイントAP1のNAVを設定するか否かを決定することのできる決定モジュール1011をも含み得る。
第1のアクセスポイントAP1は、第2の基本サービスセットBSS2に関するRTS/CTS送信を受信し、RTS/CTS送信が第2の基本サービスセットBSS2内の第2のステーションSTA2から送信されたのか又は第2のアクセスポイントAP2から送信されたのかに基づいて、RTS/CTS送信に従ってNAV(Network Allocation Vector)を設定するか否かを決定する、ように構成される。
幾つかの実施形態において、第1のアクセスポイントAP1は、RTS/CTS送信が第2のステーションSTA2から送信されたRTS送信であり又は第2のアクセスポイントAP2から送信されたCTS送信である場合に、RTS/CTS送信に従ってNAVを設定すると決定し、RTS/CTS送信が第2のアクセスポイントAP2から送信されたRTS送信であり又は第2のステーションSTA2から送信されたCTS送信である場合に、RTS/CTS送信に従ってNAVを設定しないと決定する、ようにさらに構成されてもよい。
幾つかの実施形態において、第1のアクセスポイントAP1は、第1のステーションSTA1への別のRTS送信信号を送信することに応答して、第1のステーションSTA1からの別のCTS送信において、近傍のアップリンク送信の今後の発生を示す情報を受信し、受信された情報に基づいて、第1のステーションSTA1への以降のデータ送信の1つ以上の送信パラメータを設定する、ようにさらに構成されてもよい。幾つかの実施形態において、第1のアクセスポイントAP1は、第1のステーションSTA1への別のRTS送信信号を送信することに応答して、第1のステーションSTA1からの別のCTS送信において、第1のアクセスポイントAP1が第1のステーションSTA1へデータを送信可ではないことを示す情報を受信する、ようにさらに構成されてもよい。
ワイヤレス通信ネットワーク100においてRTS/CTS(Request-to-Send/Clear-to-Send)送信を扱うための実施形態は、ここでの実施形態の機能及びアクションを実行するためのコンピュータプログラムコードと共に、例えば、図10に描かれる第1のアクセスポイントAP1内のプロセッサ1010といった1つ以上のプロセッサを通じて実装されてもよい。上述のプログラムコードは、例えば、第1のアクセスポイントAP1内のプロセッサ1010内にロードされた場合にここでの実施形態を実行する、ためのコンピュータプログラムコード又はコード手段を担持するデータ担体の形で、コンピュータプログラムプロダクトとして提供されてもよい。コンピュータプログラムコードは、例えば、第1のアクセスポイントAP1の純粋なプログラムコードとして提供されてもよく、又は、サーバ上に提供されて、第1のアクセスポイントAP1にダウンロードされてもよい。担体は、電子信号、光信号、無線信号、又は、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、磁気テープ、CD−ROM、DVD、ブルーレイディスクなどのような電子メモリといったコンピュータ読取可能な記憶媒体、のうちの1つであってもよい。
第1のアクセスポイントAP1は、メモリ1020をさらに含み得る。このメモリ1020は、1つ以上のメモリモジュール若しくはメモリユニットと言及されてもよく、又は、1つ以上のメモリモジュール若しくはメモリユニットを含んでもよい。メモリ1020は、第1のアクセスポイントAP1のプロセッサ1010内で又はプロセッサ1010により実行された場合にここに記載される方法を実行する実行可能な命令及びデータを記憶するために使用されるように手配され得る。当業者は、上記のプロセッサ1010及びメモリ1020が、アナログ回路及びデジタル回路の組合せへの言及であってもよいこと、並びに/又は、プロセッサ1010といった1つ以上のプロセッサにより実行された場合に当該1つ以上のプロセッサに上記のような方法を実行させる、例えばメモリ1020に記憶されたソフトウェア及び/若しくはファームウェアを用いて構成される1つ以上のプロセッサへの言及であってもよいこと、をも認識するであろう。プロセッサ1010及びメモリ1020は、処理手段として言及されてもよい。これらのプロセッサのうちの1つ以上と共に他のデジタルハードウェアが単一の特定用途向け集積回路(ASIC)内に含まれてもよく、又は、幾つかのプロセッサ及び種々のデジタルハードウェアが、個々にパッケージ化されるか、若しくはシステムオンチップ(SoC)へとアセンブルされるかに関わらず、幾つかの別個のコンポーネント間で分散されてもよい。
上記のことから、幾つかの実施形態が、少なくとも1つのプロセッサ、例えばプロセッサ1010上で実行されると、ワイヤレス通信ネットワーク100においてチャネル推定を可能にするための方法を当該少なくとも1つのプロセッサに遂行させる命令、を含むコンピュータプログラムプロダクトを含んでもよいことが理解されるであろう。また、幾つかの実施形態は、上記のコンピュータプログラムプロダクトを収容する担体をさらに含んでよく、担体は、電子信号、光信号、無線信号、又はコンピュータ読取可能な記憶媒体のうちの1つである。
また、第1のアクセスポイントAP1の種々の例示的な実施形態は、以下の例に従っても説明され得る。
1つの例によると、第1のアクセスポイントAP1は、ワイヤレス通信ネットワーク100においてRTS(Request-to-Send)送信を扱うための第1のアクセスポイントAP1であり得る。第1のアクセスポイントAP1は、第1の基本サービスセットBSS1内の少なくとも第1のステーションSTA1にサービスする。第1のアクセスポイントAP1は、第2の基本サービスセットBSS2に関するRTS/CTS送信を受信するための受信モジュール1001と、RTS/CTS送信が第2の基本サービスセットBSS2内の第2のステーションSTA2から送信されたのか又は第2のアクセスポイントAP2から送信されたのかに基づいて、RTS/CTS送信に従ってNAV(Network Allocation Vector)を設定するか否かを決定するための決定モジュール1011と、を含む。ここで、第1のアクセスポイントAP1のモジュールは、幾つかの実施形態において、プロセッサ、例えば処理モジュール1010によって実行されるための、メモリ内、例えばメモリモジュール1020内に記憶されるコンピュータプログラムとして実装されてもよい。
別の例によると、第1のアクセスポイントAP1は、ワイヤレス通信ネットワーク100においてRTS(Request-to-Send)送信を扱うための第1のアクセスポイントAP1であり得る。第1のアクセスポイントAP1は、第1の基本サービスセットBSS1内の少なくとも第1のステーションSTA1にサービスする。第1のアクセスポイントAP1は、受信機1001、プロセッサ1010、及びメモリ1020を含み、上記メモリ1020は、上記プロセッサ1010により実行可能な命令を収容し、それにより、上記第1のアクセスポイントAP1は、第2の基本サービスセットBSS2に関するRTS/CTS送信を受信し、RTS/CTS送信が第2の基本サービスセットBSS2内の第2のステーションSTA2から送信されたのか又は第2のアクセスポイントAP2から送信されたのかに基づいて、RTS/CTS送信に従ってNAV(Network Allocation Vector)を設定するか否かを決定する、ように構成される。
添付の図面において示される具体的な実施形態の詳細な説明において使用されている専門用語は、ここでの第1のステーションSTA1、第1のアクセスポイントAP1、及び方法の限定であるものとして意図されておらず、これらはむしろ、別添の特許請求の範囲に鑑みて解釈されるべきである。
ここで使用されるような、“及び/又は(and/or)”という用語は、関連付けられて列挙されている項目のうちの1つ以上の、あらゆる全ての組合せを含む。
さらに、ここで使用されるような、一般的な略語である“例えば(e.g.)”は、ラテン語の語句である“exempli gratia”に由来するが、前に言及される項目のうちの1つ又は複数の一般的な例を、導入するか又は特定するために使用されてよく、これらの項目の限定であることが意図されない。一般的な略語である“即ち(i.e.)”は、ラテン語の語句である“id est”に由来し、この略語がここで使用される場合、より包括的な記述内容から具体的な項目を特定するために使用され得る。一般的な略語である“など(etc.)”は、“及びその他のもの(and other things)”又は“など(and so on)”を意味するラテン語の表現である“et cetera”に由来し、直前に列挙した特徴に類似する、さらなる特徴が存在することを示すために、ここで使用されているかもしれない。
ここで使用されるような、単数形である“a”、“an”、及び“the”は、明示的に特段述べられていない限り、複数形をも含むことが意図される。さらに理解されるであろう点は、“含む(includes)”、“含む(comprises)”、“含む(including)”、及び/又は“含む(comprising)”という用語がこの明細書内で使用される場合、述べられた特徴、アクション、整数、ステップ、動作、エレメント、及び/又はコンポーネントの存在を明記するものの、1つ以上の他の特徴、アクション、整数、ステップ、動作、エレメント、コンポーネント、及び/又はそれらの集合の存在又は追加を排除しないという点である。
別段定義されない限り、ここで使用される技術的用語及び学術的用語を含む全ての用語は、記載される実施形態が属する技術における当業者が一般的に理解する意味と同じ意味を有する。さらに理解されるであろう点は、一般的に使用される辞書で定義されるものなどの用語が、関連技術の文脈でのそれらの意味と整合性を有する意味を有するものとして解釈されるべきであり、ここで明示的にそのように定義されない限り、理想化された意味合い又は過度に形式的な意味合いで解釈されないという点である。
ここでの実施形態は、上記の好ましい実施形態に限定されない。種々の変形例、修正例、及び均等物が使用されてよい。したがって、上記の実施形態は、限定として解釈されるべきではない。
[略語]
AP Access Point
BSS Basic Service Set
CCA Channel Assessment
CTS Clear-to-Send
DCF Distributed Coordination Function
DIFS Distributed Inter-Frame Space
MCS Modulation and Coding Scheme
NAV Network Allocation Vector
OBSS Overlapping Basic Service Set
RTS Request-to-Send
SIFS Short Inter-Frame Space
STA Station
しかしながら、幾つかの状況においては、OBSS内の他のSTA又はAPからのデータ送信は、BSS内でCTSメッセージの後に続くデータ送信に干渉しない。よって、上記のやり方でこのようなデータ送信をブロックすることにより、特に高密度の配備環境において、ワイヤレス通信ネットワークの空間再利用のポテンシャルを減殺してしまう。
WO2015/066343は、TXOP(transmission opportunity)情報に基づく延期のためのシステム、方法及びデバイスを説明している。例えば、説明されている装置は、共有ワイヤレスアクセス媒体上で送信されるパケットから延期関連パラメータを取得し、少なくとも1つの延期関連パラメータに少なくとも部分的に基づいて、共有ワイヤレスアクセス媒体上での送信を延期すべきかを判定する、ように構成される処理システムを含む。それ以上の送信は説明されていない。
上記のことから、幾つかの実施形態が、少なくとも1つのプロセッサ、例えばプロセッサ1010上で実行されると、ワイヤレス通信ネットワーク100においてRTS/CTS(Request-to-Send/Clear-to-Send)送信を扱うための方法を当該少なくとも1つのプロセッサに遂行させる命令、を含むコンピュータプログラムプロダクトを含んでもよいことが理解されるであろう。また、幾つかの実施形態は、上記のコンピュータプログラムプロダクトを収容する担体をさらに含んでよく、担体は、電子信号、光信号、無線信号、又はコンピュータ読取可能な記憶媒体のうちの1つである。

Claims (22)

  1. ワイヤレス通信ネットワーク(100)においてRTS/CTS(Request-to-Send/Clear-to-Send)送信を扱うための、第1のステーション(STA1)により実行される方法であって、前記第1のステーション(STA1)は、第1の基本サービスセット(BSS1)内の第1のアクセスポイント(AP1)によりサービスされ、前記方法は、
    第2の基本サービスセット(BSS2)に関するRTS/CTS送信を受信すること(301)と、
    前記RTS/CTS送信が前記第2の基本サービスセット(BSS2)内の第2のステーション(STA2)から送信されたのか又は第2のアクセスポイント(AP2)から送信されたのかに基づいて、前記RTS/CTS送信に従ってNAV(Network Allocation Vector)を設定するか否かを決定すること(302)と、
    を含む方法。
  2. 前記RTS/CTS送信が前記第2のステーション(STA2)から送信されたRTS送信であり又は前記第2のアクセスポイント(AP2)から送信されたCTS送信である場合に、前記RTS/CTS送信に従ってNAVを設定しないと決定することと、
    前記RTS/CTS送信が前記第2のアクセスポイント(AP2)から送信されたRTS送信であり又は前記第2のステーション(STA2)から送信されたCTS送信である場合に、前記RTS/CTS送信に従ってNAVを設定すると決定することと、
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記RTS/CTS送信が前記第2のステーション(STA2)から送信されたRTS送信であり且つ前記RTS送信の測定される信号電力が第1の決定される閾値を下回る場合、又は、前記RTS/CTS送信が前記第2のアクセスポイント(AP2)から送信されたCTS送信である場合に、前記RTS/CTS送信に従ってNAVを設定しないと決定すること、
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記第2のステーション(STA2)からの前記RTS送信の前記測定される信号電力が第1の決定される閾値を上回る場合に、前記RTS送信に従ってNAVを設定しないと決定すること、をさらに含み、
    − 前記第1のアクセスポイント(AP1)からの別のRTS送信を受信することに応答して、前記第1のアクセスポイント(AP1)への別のCTS送信において、近傍のアップリンク送信の今後の発生を示す情報を送信すること、
    − 前記第1のアクセスポイント(AP1)からの別のRTS送信を受信することに応答して、前記第1のアクセスポイント(AP1)への別のCTS送信において、前記第1のアクセスポイント(AP1)が前記第1のステーション(STA1)へデータを送信可ではないことを示す情報を送信すること、又は、
    − 前記第2のステーション(STA2)からの前記RTS送信によって示される時間ピリオドにわたり、前記第1のアクセスポイント(AP1)からのいかなる受信されるRTS送信をも無視すること、
    のうちの1つをさらに実行する、
    請求項3に記載の方法。
  5. 前記RTS/CTS送信が前記第2のアクセスポイント(AP2)から送信されたRTS送信である場合、又は、前記RTS/CTS送信が前記第2のステーション(STA2)から送信されたCTS送信であり且つ前記CTS送信の測定される信号電力が第2の決定される閾値を下回る場合に、前記RTS/CTS送信に従ってNAVを設定しないと決定することと、
    前記RTS/CTS送信が前記第2のステーション(STA2)から送信されたCTS送信であり且つ前記CTS送信の測定される信号電力が前記第2の決定される閾値を上回る場合に、前記RTS/CTS送信に従ってNAVを設定すると決定することと、
    をさらに含む、請求項3又は4に記載の方法。
  6. ワイヤレス通信ネットワーク(100)においてRTS/CTS(Request-to-Send/Clear-to-Send)送信を扱うための第1のステーション(STA1)であって、前記第1のステーション(STA1)は、第1の基本サービスセット(BSS1)内の第1のアクセスポイント(AP1)によりサービスされ、前記第1のステーション(STA1)は、
    第2の基本サービスセット(BSS2)に関するRTS/CTS送信を受信し、前記RTS/CTS送信が前記第2の基本サービスセット(BSS2)内の第2のステーション(STA2)から送信されたのか又は第2のアクセスポイント(AP2)から送信されたのかに基づいて、前記RTS/CTS送信に従ってNAV(Network Allocation Vector)を設定するか否かを決定する、ように構成される、第1のステーション(STA1)。
  7. 前記RTS/CTS送信が前記第2のステーション(STA2)から送信されたRTS送信であり又は前記第2のアクセスポイント(AP2)から送信されたCTS送信である場合に、前記RTS/CTS送信に従ってNAVを設定しないと決定し、前記RTS/CTS送信が前記第2のアクセスポイント(AP2)から送信されたRTS送信であり又は前記第2のステーション(STA2)から送信されたCTS送信である場合に、前記RTS/CTS送信に従ってNAVを設定すると決定する、ようにさらに構成される、請求項6に記載の第1のステーション(STA1)。
  8. 前記RTS/CTS送信が前記第2のステーション(STA2)から送信されたRTS送信であり且つ前記RTS送信の測定される信号電力が第1の決定される閾値を下回る場合、又は、前記RTS/CTS送信が前記第2のアクセスポイント(AP2)から送信されたCTS送信である場合に、前記RTS/CTS送信に従ってNAVを設定しないと決定する、ようにさらに構成される、請求項6に記載の第1のステーション(STA1)。
  9. 前記第2のステーション(STA2)からの前記RTS送信の前記測定される信号電力が第1の決定される閾値を上回る場合に、前記RTS送信に従ってNAVを設定しないと決定し、前記第1のアクセスポイント(AP1)からの別のRTS送信を受信することに応答して、前記第1のアクセスポイント(AP1)へのCTS送信において、近傍のアップリンク送信の今後の発生を示す情報を送信すること、前記第1のアクセスポイント(AP1)からの別のRTS送信を受信することに応答して、前記第1のアクセスポイント(AP1)へのCTS送信において、前記第1のアクセスポイント(AP1)が前記第1のステーション(STA1)へデータを送信可ではないことを示す情報を送信すること、又は、前記第2のステーション(STA2)からの前記RTS送信によって示される時間ピリオドにわたり、前記第1のアクセスポイント(AP1)からのいかなる受信されるRTS送信をも無視すること、のうちの1つをさらに実行する、ようにさらに構成される、請求項8に記載の第1のステーション(STA1)。
  10. 前記RTS/CTS送信が前記第2のアクセスポイント(AP2)から送信されたRTS送信である場合、又は、前記RTS/CTS送信が前記第2のステーション(STA2)から送信されたCTS送信であり且つ前記CTS送信の測定される信号電力が第2の決定される閾値を下回る場合に、前記RTS/CTS送信に従ってNAVを設定しないと決定し、前記RTS/CTS送信が前記第2のステーション(STA2)から送信されたCTS送信であり且つ前記CTS送信の測定される信号電力が前記第2の決定される閾値を上回る場合に、前記RTS/CTS送信に従ってNAVを設定すると決定する、ようにさらに構成される、請求項8又は9に記載の第1のステーション(STA1)。
  11. プロセッサ(910)及びメモリ(920)をさらに含み、前記メモリ(920)は、前記プロセッサ(910)により実行可能な命令を含む、請求項6〜10のいずれかに記載の第1のステーション(STA1)。
  12. ワイヤレス通信ネットワーク(100)においてRTS/CTS(Request-to-Send/Clear-to-Send)送信を扱うための、第1のアクセスポイント(AP1)により実行される方法であって、前記第1のアクセスポイント(AP1)は、第1の基本サービスセット(BSS1)内の少なくとも第1のステーション(STA1)にサービスし、前記方法は、
    第2の基本サービスセット(BSS2)に関するRTS/CTS送信を受信すること(401)と、
    前記RTS/CTS送信が前記第2の基本サービスセット(BSS2)内の第2のステーション(STA2)から送信されたのか又は第2のアクセスポイント(AP2)から送信されたのかに基づいて、前記RTS/CTS送信に従ってNAV(Network Allocation Vector)を設定するか否かを決定すること(402)と、
    を含む方法。
  13. 前記RTS/CTS送信が前記第2のステーション(STA2)から送信されたRTS送信であり又は前記第2のアクセスポイント(AP2)から送信されたCTS送信である場合に、前記RTS/CTS送信に従ってNAVを設定すると決定することと、
    前記RTS/CTS送信が前記第2のアクセスポイント(AP2)から送信されたRTS送信であり又は前記第2のステーション(STA2)から送信されたCTS送信である場合に、前記RTS/CTS送信に従ってNAVを設定しないと決定することと、
    をさらに含む、請求項12に記載の方法。
  14. 前記第1のステーション(STA1)への別のRTS送信を送信することに応答して、前記第1のステーション(STA1)からの別のCTS送信において、近傍のアップリンク送信の今後の発生を示す情報を受信することと、受信された前記情報に基づいて、前記第1のステーション(STA1)への以降のデータ送信の1つ以上の送信パラメータを設定することと、をさらに含む、請求項12に記載の方法。
  15. 前記第1のステーション(STA1)への別のRTS送信を送信することに応答して、前記第1のステーション(STA1)からの別のCTS送信において、前記第1のアクセスポイント(AP1)が前記第1のステーション(STA1)へデータを送信可ではないことを示す情報を受信すること、をさらに含む、請求項12に記載の方法。
  16. ワイヤレス通信ネットワーク(100)においてRTS/CTS(Request-to-Send/Clear-to-Send)送信を扱うための第1のアクセスポイント(AP1)であって、前記第1のアクセスポイント(AP1)は、第1の基本サービスセット(BSS1)内の少なくとも第1のステーション(STA1)にサービスし、前記第1のアクセスポイント(AP1)は、
    第2の基本サービスセット(BSS2)に関するRTS/CTS送信を受信し、前記RTS/CTS送信が前記第2の基本サービスセット(BSS2)内の第2のステーション(STA2)から送信されたのか又は第2のアクセスポイント(AP2)から送信されたのかに基づいて、前記RTS/CTS送信に従ってNAV(Network Allocation Vector)を設定するか否かを決定する、ように構成される第1のアクセスポイント(AP1)。
  17. 前記RTS/CTS送信が前記第2のステーション(STA2)から送信されたRTS送信であり又は前記第2のアクセスポイント(AP2)から送信されたCTS送信である場合に、前記RTS/CTS送信に従ってNAVを設定すると決定し、前記RTS/CTS送信が前記第2のアクセスポイント(AP2)から送信されたRTS送信であり又は前記第2のステーション(STA2)から送信されたCTS送信である場合に、前記RTS/CTS送信に従ってNAVを設定しないと決定する、ようにさらに構成される、請求項16に記載の第1のアクセスポイント(AP1)。
  18. 前記第1のステーション(STA1)への別のRTS送信を送信することに応答して、前記第1のステーション(STA1)からの別のCTS送信において、近傍のアップリンク送信の今後の発生を示す情報を受信し、受信された前記情報に基づいて、前記第1のステーション(STA1)への以降のデータ送信の1つ以上の送信パラメータを設定する、ようにさらに構成される、請求項16に記載の第1のアクセスポイント(AP1)。
  19. 前記第1のステーション(STA1)への別のRTS送信を送信することに応答して、前記第1のステーション(STA1)からの別のCTS送信において、前記第1のアクセスポイント(AP1)が前記第1のステーション(STA1)へデータを送信可ではないことを示す情報を受信する、ようにさらに構成される、請求項16に記載の第1のアクセスポイント(AP1)。
  20. プロセッサ(1010)及びメモリ(1020)をさらに含み、前記メモリ(1020)は、前記プロセッサ(1010)により実行可能な命令を含む、請求項16〜19のいずれかに記載の第1のアクセスポイント(AP1)。
  21. 少なくとも1つのプロセッサ(910;1010)上で実行されると、請求項1〜5又は請求項12〜15のいずれかに記載の前記方法を前記少なくとも1つのプロセッサ(910;1010)に遂行させる命令、を含むコンピュータプログラムプロダクト。
  22. 請求項21に記載の前記コンピュータプログラムプロダクトを収容する担体であって、前記担体は、電子信号、光信号、無線信号、又はコンピュータ読取可能な記憶媒体のうちの1つである、担体。
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