JP2018521016A - IL−23−p19ワクチン - Google Patents
IL−23−p19ワクチン Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018521016A JP2018521016A JP2017562646A JP2017562646A JP2018521016A JP 2018521016 A JP2018521016 A JP 2018521016A JP 2017562646 A JP2017562646 A JP 2017562646A JP 2017562646 A JP2017562646 A JP 2017562646A JP 2018521016 A JP2018521016 A JP 2018521016A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seq
- peptide
- disease
- vaccine
- peptides
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K39/00—Medicinal preparations containing antigens or antibodies
- A61K39/0005—Vertebrate antigens
- A61K39/0008—Antigens related to auto-immune diseases; Preparations to induce self-tolerance
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K38/00—Medicinal preparations containing peptides
- A61K38/04—Peptides having up to 20 amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
- A61K38/08—Peptides having 5 to 11 amino acids
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K38/00—Medicinal preparations containing peptides
- A61K38/04—Peptides having up to 20 amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
- A61K38/10—Peptides having 12 to 20 amino acids
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K38/00—Medicinal preparations containing peptides
- A61K38/16—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
- A61K38/164—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from bacteria
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K38/00—Medicinal preparations containing peptides
- A61K38/16—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
- A61K38/17—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
- A61K38/19—Cytokines; Lymphokines; Interferons
- A61K38/20—Interleukins [IL]
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K39/00—Medicinal preparations containing antigens or antibodies
- A61K39/0005—Vertebrate antigens
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P37/00—Drugs for immunological or allergic disorders
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K14/00—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
- C07K14/435—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
- C07K14/52—Cytokines; Lymphokines; Interferons
- C07K14/54—Interleukins [IL]
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K17/00—Carrier-bound or immobilised peptides; Preparation thereof
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K7/00—Peptides having 5 to 20 amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
- C07K7/04—Linear peptides containing only normal peptide links
- C07K7/06—Linear peptides containing only normal peptide links having 5 to 11 amino acids
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K7/00—Peptides having 5 to 20 amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
- C07K7/04—Linear peptides containing only normal peptide links
- C07K7/08—Linear peptides containing only normal peptide links having 12 to 20 amino acids
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K9/00—Peptides having up to 20 amino acids, containing saccharide radicals and having a fully defined sequence; Derivatives thereof
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K39/00—Medicinal preparations containing antigens or antibodies
- A61K2039/60—Medicinal preparations containing antigens or antibodies characteristics by the carrier linked to the antigen
- A61K2039/6031—Proteins
- A61K2039/6037—Bacterial toxins, e.g. diphteria toxoid [DT], tetanus toxoid [TT]
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K39/00—Medicinal preparations containing antigens or antibodies
- A61K2039/60—Medicinal preparations containing antigens or antibodies characteristics by the carrier linked to the antigen
- A61K2039/6031—Proteins
- A61K2039/6081—Albumin; Keyhole limpet haemocyanin [KLH]
Abstract
好ましくはインターロイキン23(IL−23)関連疾患の予防または処置に使用されるワクチンであって、薬学的に許容されるキャリアに結合したペプチドを含み、前記ペプチドが、QPEGHHWETQQIPSLS(配列番号103;p8322)、QPEGHHWETQ(配列番号98;p8461)、TQQIPSLSPSQ(配列番号99;p8400)、QPEGHHWETQQIPSLSPSQ(配列番号100;p9269)、QPEGHHWETQQIPSLSPS(配列番号101;p9440)、およびQPEGHHWETQQIPSLSP(配列番号102;p9441)、特にQPEGHHWETQQIPSLS(配列番号103;p8322)の群から選択され、前記IL−23関連疾患が、乾癬、乾癬性関節炎、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、糖尿病、好ましくはI型糖尿病、アテローム性動脈硬化症、炎症性腸疾患(IBD)/クローン病、多発性硬化症、ベーチェット病、強直性脊椎炎、フォークト・小柳・原田病、慢性肉芽腫症、化膿性汗腺炎、抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎、神経変性疾患、好ましくはアルツハイマー病もしくは多発性硬化症、アトピー性皮膚炎、移植片対宿主病、がん、好ましくは、食道がん、大腸がん、肺腺がん、小細胞がん、および口腔の扁平上皮がん、特に、乾癬、神経変性疾患またはIBDの群から選択される、ワクチンを開示する。
Description
本発明は、インターロイキン23(IL−23)関連疾患の予防または処置に関する。
IL−23は、IL−12ファミリーに属し、これはヘテロ2量体のサイトカインである。IL−23は、p40サブユニット(IL−12と共通で、p35要素と結合する)、およびジスルフィド結合で連結したp19サブユニットで構成される(Oppmann et al., 2000)。最初に発見された際、p19サブユニットはIL−B30と命名された。間もなく、このサブユニットは、p40サブユニットと対をなす場合にのみ、生物学的機能を示すことが発見された(Oppmann et al., 2000)。
IL−23は、IL−12ファミリーに属し、これはヘテロ2量体のサイトカインである。IL−23は、p40サブユニット(IL−12と共通で、p35要素と結合する)、およびジスルフィド結合で連結したp19サブユニットで構成される(Oppmann et al., 2000)。最初に発見された際、p19サブユニットはIL−B30と命名された。間もなく、このサブユニットは、p40サブユニットと対をなす場合にのみ、生物学的機能を示すことが発見された(Oppmann et al., 2000)。
数種の機能性ドメインが、サブユニットにおいて記述されてきた:p19の表面で、その受容体であるIL−23Rとの相互作用を形成するドメイン、p40の表面で、IL−12受容体の一部であるIL−12β1と相互作用を形成するドメイン、p40の、IL−23Rとの相互作用におけるドメイン、ならびにp19およびp40の両方における、この2つのサブユニットの相互作用を促進するドメイン。
IL−23に対する特異性を与える受容体は、ヘモポイエチン受容体ファミリーのメンバーであり、IL−12Rβ1と対をなし、この受容体はIL−12p40と結合する。そのリガンドと結合すると、この受容体はJAK/STAT経路を介してシグナル伝達し、STAT3に支配的に関与し、またSTAT1、STAT4およびSTAT5にも関与する。
機能的に、IL−23は、メモリーT細胞の増殖の誘導に関与し(Oppmann et al., 2000)、ナイーブT細胞からTh17細胞を産生し、安定化し、かつ維持するという点で独特である。Th17細胞は、Th1細胞およびTh2細胞とは異なる、最近記述されたT細胞分化の系であり、大量のサイトカインおよび炎症性エフェクターを発現する。さらに、IL−23は、様々な17型免疫細胞の生物学において役割を担っており、これらの細胞は、性質および役割が未だほとんど不明な細胞集団の多形性群である (Gaffen et al., 2014)。
IL−23の機能についての検定は、わずかしかない。現在の標準的なアッセイは、細胞のアッセイであり、これは単離したマウスの脾細胞が、ヒトIL−23での刺激後に、IL−17Aを産生する能力を定量化する(Aggarwal et al., 2003)。このアッセイは、rIL−23の製造者によって通常用いられ、その製品の質を評価する。「STAT3−アッセイ」と呼ばれる分子アッセイは、IL−23がその受容体に結合し、JAK2およびTYK2を介してシグナル伝達した後、STAT3がY705においてリン酸化される、という事実を利用する。STAT3のリン酸化を、フローサイトメトリーにおいて、STAT3p特異的モノクローナル抗体でモニターできる。種々の細胞系において、IL−23誘導性の細胞増殖後の比色反応に基づく、他のアッセイが文献に報告されてきたが、我々には再現性がとれなかった。
IL−23は、数種の悪性腫瘍に大きく関与することが示されてきた。これらの中で最も有名であり、これに関連して最も研究されているものが、乾癬である。
乾癬は、外因性および内因性nox((Wippel-SlupetzkyおよびStingl, 2009)に概説)が起因となり得る、慢性および再発性の炎症性皮膚疾患である。この疾患は、人口の約2%に発症し、生活の質を低下させる(不快感、身体障害、社会的交流の抑制、併存疾患)。この疾患は未だ不治で、集中治療的で、患者にとって身体的、精神的、社会的および物質的な側面において大きな負担となり、自殺傾向に達し得るため、新規で有効な治療法の十分な必要性がある。乾癬に関連する治療の年間の総売上高は、33億米ドル/年と見積もられる。
この疾患の病因は未だ解明されておらず、可能性のある多数の内因性および外因性トリガーが遺伝的な素因と共に、乾癬に対する感受性の遺伝様式を複雑にしている。最近のデータは、IL−23が、この疾患の進行および永続化において、中心的な役割を果たしていることを示す。サイトカインおよびその受容体の両方が、この病気に遺伝的に関連しており、サイトカインの発現は、通常の皮膚と比較して、乾癬病巣において明らかに増加する(Lee et al., 2004)。
IL−23は、大部分が単球および樹状細胞によって産生(おそらく、損傷したケラチノサイトの生成物がトリガーとなる)し、Th17細胞を刺激および維持することによって炎症に寄与し、Th17細胞は続いて数種のサイトカインを発現する。これらの中で、IL−17Aは、様々な炎症性エフェクターおよびサイトカインの産生を活性化し、したがって、炎症性の環境を作り出すのに寄与し、IL−22は、ケラチノサイトの過剰増殖のトリガーとなる。損傷したケラチノサイトは、走化性のより多くの免疫系細胞を次々に誘引し、炎症の悪化を起こす(Nestle et al., 2009)。
乾癬に加えて、数種の他の疾患が、Th17/IL−23経路の脱制御に関連している(例えば、(Gaffen et al., 2014)に概説):例えば、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、糖尿病、アテローム性動脈硬化症、炎症性腸疾患/クローン病、多発性硬化症、ベーチェット病、強直性脊椎炎、フォークト・小柳・原田病、慢性肉芽腫症、化膿性汗腺炎(hidratenitis suppurtiva)、ANCA関連血管炎、およびアルツハイマー病、ならびに様々な形式のがん。このリストは速いペースで増えている。
新規の抗体に基づく治療法は、乾癬を患う患者のIL−23の減少を目的とする。臨床研究は、IL−23とその受容体との結合に干渉する抗体の反復適用が、この疾患の症状の顕著で永続的な改善を導くことを示す(Cingoz, 2009)。これらの研究の結果として、ある抗体(ウステキヌマブ/ステラーラ(登録商標))が乾癬の処置において承認されたが、他の数種は開発中である。マウスIL−23サブユニット配列に由来する、特定のKLHに連結したペプチドでの、マウスのワクチン接種は、関節炎およびIBDに対して有効であることが示されてきた。
WO 2005/108425 A1は、アレイ形式でのIL−23p19抗原に関する。Ratsimandresy et al. (Vaccine 29 (2011): 9329-9336)の論文は、特異的なペプチドを用いた、IL−23p19に対する能動免疫化を報告する。Guan et al. (Immunotherapy 5 (2013): 1313-1322)の論文は、IL−23をブロックし、慢性マウス大腸炎を改善する、IL−23p19ワクチンを開示する。WO 2007/027714 A2は、抗IL−23抗体の設計を開示する。
本発明の目的は、IL−23関連疾患、特に乾癬に有効な代替手段および/または改善した手段を提供することである。これらの手段は、好ましくは、処置した患者への重大な副作用を伴わず、効率的で費用対効果の高い、これらの疾患の予防方法および処置方法を可能にするはずである。さらに、このような手段は、好ましくは、多くの患者の予防および処置を、確実な方法で可能にし、公的および民間の医療システムにおいて、容易に利用可能および適応可能なものである。
したがって、本発明は、インターロイキン23(IL−23)関連疾患の予防および処置に使用するワクチンを開示し、これは薬学的に許容されるキャリアに結合したペプチドを含み、前記ペプチドはQPEGHHWETQQIPSLS(配列番号103;p8322)、QPEGHHWETQ(配列番号98;p8461)、TQQIPSLSPSQ(配列番号99;p8400)、QPEGHHWETQQIPSLSPSQ(配列番号100;p9269)、QPEGHHWETQQIPSLSPS(配列番号101;p9440)、およびQPEGHHWETQQIPSLSP(配列番号102;p9441)、特にQPEGHHWETQQIPSLS(配列番号103;p8322)からなる群から選択される。前記IL−23関連疾患は、乾癬、乾癬性関節炎、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、糖尿病(好ましくはI型糖尿病)、アテローム性動脈硬化症、炎症性腸疾患(IBD)/クローン病、多発性硬化症、ベーチェット病、強直性脊椎炎、フォークト・小柳・原田病、慢性肉芽腫症、化膿性汗腺炎、抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎、神経変性疾患(好ましくはアルツハイマー病または多発性硬化症)、アトピー性皮膚炎、移植片対宿主病またはがん(好ましくは、食道がん(oesophagal carcinoma)、大腸がん、肺腺がん、小細胞がん、または口腔の扁平上皮がん);好ましくは、乾癬、乾癬性関節炎、神経変性疾患(特にアルツハイマー病)、糖尿病(特にI型糖尿病)、アテローム性動脈硬化症、またはIBD;特に、乾癬、乾癬性関節炎、IBDの群から選択される。
本発明において、AFFITOPE(登録商標)と呼ばれる、明確に定義されたペプチドを提供し、これは、乾癬および/または、Th17/IL−23経路の異常調節によって起こり、もしくは悪化する他のヒト疾患の、発症、軽減または治癒において、ワクチン接種する試薬として使用できる。そのような疾患は、当分野でよく記述されており、例えば、Leng et al.(全身性エリテマトーデス)、Monteleone et al.(IBD/クローン病)、Brennan et al.(関節リウマチ)、Chi et al. 2008(ベーチェット病)、Zeng et al.(強直性脊椎炎(ベクテレフ病(M. Bechterev)))、Chi et al. 2007(フォークト・小柳・原田病)、Schlapbach et al.(化膿性汗腺炎)、Fukuda et al.(扁平上皮がん、非小細胞肺がんなどのがん)またはvom Berg et al.(アルツハイマー病)である。
さらに、最近のデータは、IL−23がトリガーとなった炎症が、他の疾患(アルツハイマー病またはおそらく糖尿病など)を悪化させ得ることを示唆するため、IL−23に対するワクチンを、他の標的に対するワクチンと共に使用してもよい。本発明におけるAFFITOPE(登録商標)によって誘発される抗体は、IL−23に対して特異的であり、このサイトカインは、この経路の初期段階で重要な役割を担う。モノクローナル抗体での受動ワクチン化に対する、能動免疫化の利点は、個人および/または医療システムにおけるより低いコスト、レジメン完了後の免疫応答の推定上のより長い持続、および応答のポリクローナルな性質による、抗薬剤抗体の誘発のより低い可能性である。
本発明におけるワクチンは、薬学的に許容されるキャリアに結合したIL−23特異的AFFITOPE(登録商標)(「本発明におけるペプチド」)から構成される。このキャリアは、本発明におけるペプチドに直接連結してもよい。また、ペプチドとキャリアとの間に特定のリンカー分子を与えてもよい。そのようなリンカーの提供は、ワクチンに有益な性質をもたらし得る(例えば、免疫原性の改善、特異性の改善、または取り扱いの改善(例えば、溶解性または製剤能力の改善による))。好ましい実施態様において、本発明におけるペプチドは、ペプチドのN末端またはC末端に結合する、少なくとも1つのシステイン残基を含む。特に好ましい例は、配列番号16(CGHHWETQQIPSLSPSQPWQRL;p6063)、28(CQPEGHHWETQ;p8461)、33(CTQQIPSLSPSQ;p8400)、43(CQPEGHHWETQQIPSLSPSQ;p9269)、46(CQPEGHHWETQQIPSLSPS;p9440)、47(CQPEGHHWETQQIPSLSP;p9441)および24(CQPEGHHWETQQIPSLS;p8322)におけるペプチドである。そして、このシステイン残基を用いて、ペプチドをキャリアと共有結合的に連結してもよい。システイン残基を、ペプチドの任意の適切な位置に供給できるが、システイン残基をペプチドのN末端に連結することが特に好ましい。
したがって、本発明の好ましいワクチンにおいて、ペプチドは、リンカー、好ましくはペプチドリンカー、特に2〜5アミノ酸残基を有するペプチドリンカーによって、キャリアと結合する。好ましいリンカーは、ワクチン技術において、適用および/または承認されたリンカーであり;Gly−Gly−Cys、Gly−Cys、Cys−GlyおよびCys−Gly−Glyなどの、システイン残基を含む、またはからなるペプチドリンカーが特に好ましい。
好ましい実施態様において、本発明のワクチンは、ビエピトープ(biepitopic)のワクチン、特にQPEGHHWETQQIPSLSPSQ(配列番号100;p9269)、QPEGHHWETQQIPSLSPS(配列番号101;p9440)、QPEGHHWETQQIPSLSP(配列番号102;p9441)、およびQPEGHHWETQQIPSLS(配列番号103;p8322)の群のペプチドを含む、ワクチンである。ビエピトープワクチンは、2つのエピトープを組み合わせた、より長いペプチドを含む。考え得る状況は、それらの本来の配列もしくは変更された配列のいずれかにおける、天然に存在する一続きのエピトープ、または、一つのペプチドに連結され、おそらくはスペーサーによって分離されている、複合体の同一または異なるサブユニットにおける、離れた位置にあるエピトープの組合せ、を含む。好ましい実施態様において、これらのビエピトープペプチドを、他の標的ペプチド、好ましくは、配列番号116〜134(下記参照)における1以上のペプチドなどの、さらなるIL23p40ペプチドおよび/またはIL23p19ペプチド、特にペプチドp6449(p4035−49)および/またはペプチドp6061(p19100−119)と組み合わせる。
さらなる好ましい実施態様において、本発明のワクチンは2成分ワクチン(binary vaccine)であり、特にQPEGHHWETQQIPS(配列番号104;p8459)、QPEGHHWETQQIP(配列番号105;p8459−1)、QPEGHHWETQQI(配列番号106;p8460)、QPEGHHWETQQ(配列番号107;p8460−1)、QPEGHHWETQ(配列番号98;p8461)、QPEGHHWET(配列番号108、p8461−1)、QPEGHHWE(配列番号109;p8462)の群からのペプチド、およびTQQIPSLSPSQPWQ(配列番号110、p8397)、TQQIPSLSPSQPW(配列番号111、p8398)、TQQIPSLSPSQP(配列番号112、p8399)、TQQIPSLSPSQ(配列番号99;p8400)、TQQIPSLSPS(配列番号113;p8761)、TQQIPSLSP(配列番号114;p8762)、TQQIPSLS(配列番号115;p8763)の群からのペプチド、好ましくはQPEGHHWETQ(配列番号98;p8461)ペプチドとTQQIPSLSPSQ(配列番号99;p8400)ペプチド、を含むワクチンであり、それぞれは別個のキャリアと結合する。2成分ワクチンでは、2つのモノエピトープ(monoepitopic)ペプチドが、対象に同時に適用される。考え得る状況は、同一のドメイン由来のペプチド、分子/複合体の異なるサブユニット由来の空間的に区別されるドメイン由来のペプチド、または異なる標的由来のペプチド、に関する。ペプチドを、同一または異なるキャリアに連結してもよく、後者はキャリア依存的なエピトープ阻害を回避する。このような2成分ワクチンを、(複数の特異性を有するワクチンとして)一つのワクチンに含んでもよく、または1以上のワクチンを含むキットにおいて提供してもよい。最近のワクチン戦略は、複数の特異性を有するワクチンの使用を好む(本発明においても好ましい)が、特に、Th17/IL−23経路などの複雑な経路の対処を扱う際の戦略があり得、各々が異なる特異性を有する複数のワクチンを、複数の特異性を有するワクチンの代わりに適用する。したがって、本発明はまた、本発明におけるワクチン、および、疾患関連タンパク質に対するさらなるワクチン、好ましくは特にTh17/IL−23経路における標的に対処するワクチン、好ましくはIL12/23p40由来のペプチドp6449(p4035−49)などの抗IL−23ワクチン、特にペプチドp6061(p19100−119)などの抗IL−23p19ワクチンを含む、ワクチンのキットを提供する。
WO 2005/108425 A1 [Bachman/Cytos]において、IL−23p19由来のFYEKLLGSDIFTGE、FYEKLLGSDIFTGEPSLLPDSP、VAQLHASLLGLSQLLQP、GEPSLLPDSPVAQLHASLLGLSQLLQP、PEGHHWETQQIPSLSPSQP(=p8759)、PSLLPDSP、LPDSPVA、FYEKLLGSDIFTGEPSLLPDSPVAQLHASLLGLSQLLQP、LLPDSP、LLGSDIFTGEPSLLPDSPVAQLHASLLG、FYEKLLGSDIFTGEPSLLPDSPVAQLHASLLG、QPEGHHW、LPDSPVGQLHASLLGLSQLLQおよびQCQQLSQKLCTLAWSAHPLVが、IL−23のワクチンペプチドとして提案された。WO 03/084979 A2 [Zagury]において、IL−23p19由来のGHMDLREEGDEETT、LLPDSPVGQLHASLLGLSQおよびLLRFKILRSLQAFVAVAARV(=p7977)ならびにIL−12/23p40サブユニット由来のLLLHKKEDGIWSTDILKDQKEPKNKTFLRCEおよびKSSRGSSDPQGが、抗サイトカインワクチンの可能性があるとして、言及された。Th17/IL−23系の構成要素に対するワクチン接種は、Th17/IL−23依存性疾患の様々な動物モデルにおいて、試みられてきた。検査された処方は、キャリアに連結した、全マウスIL−12(Uyttenhove)およびマウスIL−17(aa26〜158)、ならびにHBcAgと遺伝子組換えによって連結した、マウスIL−12/23P40由来のペプチドである、PEEDDITWTSDQRHGVIGS、PDSRAVTCGMASLSAEKVおよびTPDAPGETVであった(Guan 2009, 2012)。さらに、マウスIL−23p19由来の配列DSDIFKGEPALLPDSPMEQLおよびTQQMPSLSSSQQWQRPLLRSが調査された(Ratsimandresy)(配列番号116〜139)。したがって、本発明のワクチンの好ましい実施態様において、本発明のペプチドを、そのような先行技術の1以上のペプチド、特に配列番号116〜134の群の1以上と組み合わせてもよい。
さらなる実施態様において、本発明はまた、そのような本発明のペプチド、または医薬品において提供される本発明のペプチド、すなわち、GHHWETQQIPSLSPSQPWQRL(配列番号97;p6063)、QPEGHHWETQ(配列番号98;p8461)、TQQIPSLSPSQ(配列番号99;p8400)、QPEGHHWETQQIPSLSPSQ(配列番号100;p9269)、QPEGHHWETQQIPSLSPS(配列番号101;p9440)、QPEGHHWETQQIPSLSP(配列番号102;p9441)、QPEGHHWETQQIPSLS(配列番号103;p8322)、QPEGHHWETQQIPS(配列番号104;p8495)、QPEGHHWETQQIP(配列番号105;p8459−1)、QPEGHHWETQQI(配列番号106;p8460)、QPEGHHWETQQ(配列番号107;p8460−1)、QPEGHHWETQ(配列番号98;p8461)、QPEGHHWET(配列番号108、p8461−1)、QPEGHHWE(配列番号109;p8462)の群から選択されるペプチド、ならびにTQQIPSLSPSQPWQ(配列番号110、p8397)、TQQIPSLSPSQPW(配列番号111、p8398)、TQQIPSLSPSQP(配列番号112、p8399)、TQQIPSLSPSQ(配列番号99;p8400)、TQQIPSLSPS(配列番号113;p8761)、TQQIPSLSP(配列番号114;p8762)、およびTQQIPSLS(配列番号115;p8763)の群由来のペプチド、に関する。本発明の別の態様は、ペプチド対に関し、1つのペプチドが、QPEGHHWETQQIPS(配列番号104;p8495)、QPEGHHWETQQIP(配列番号105;p8459−1)、QPEGHHWETQQI(配列番号106;p8460)、QPEGHHWETQQ(配列番号107;p8460−1)、QPEGHHWETQ(配列番号98;p8461)、QPEGHHWET(配列番号108、p8461−1)、QPEGHHWE(配列番号109;p8462)の群から選択され、第2のペプチドが、TQQIPSLSPSQPWQ(配列番号110、p8397)、TQQIPSLSPSQPW(配列番号111、p8398)、TQQIPSLSPSQP(配列番号112、p8399)、TQQIPSLSPSQ(配列番号99;p8400)、TQQIPSLSPS(配列番号113;p8761)、TQQIPSLSP(配列番号114;p8762)、TQQIPSLS(配列番号115;p8763)の群から選択され、好ましくはペプチドQPEGHHWETQ(配列番号98;p8461)とペプチドTQQIPSLSPSQ(配列番号99;p8400)である。ワクチン接種の目的における本発明のペプチドの(キャリアを伴う)使用に加えて、本発明のペプチドまたはペプチド対を、他の目的、好ましくは医療上の目的、特に診断上の目的で、使用してもよい。例えば、本発明のペプチドを、本発明のワクチンでのワクチン接種の性能を観察するため、かつ/または、本発明のワクチンに対して誘発される抗体を捕捉、同定し、もしくは抗体に結合するために、用いてもよい。そのような目的において、本発明のペプチドを、表面(または薬学的に許容されないキャリア)に結合させてもよく、またはマーカー物質(磁気マーカー、色もしくは色素(colourigenic)マーカー、放射性マーカーまたは蛍光マーカーなど)と結合させてもよい。
本発明において、本発明のペプチドを輸送する任意の適切なキャリア分子を、このキャリアが薬学的に許容される限り(すなわち、そのようなキャリアを、そのようなワクチンのヒトレシピエントに投与される医薬品に、提供できる限り)、本発明のワクチンに用いてもよい。本発明における好ましいキャリアは、タンパク質キャリア、特にキーホールリンペットヘモシニアン(KLH)、破傷風トキソイド(TT)、インフルエンザ菌プロテインD(プロテインD)またはジフテリア毒素(DT)である。好ましいキャリアはまた、非毒性ジフテリア毒素変異体、特にCRM197、CRM176、CRM228、CRM45、CRM9、CRM102、CRM103およびCRM107であり(例えば、Uchida et al J. Biol. Chem. 218; 3838-3844, 1973参照)、CRM197が特に好ましい。
本発明におけるワクチンは、ヒト個体に適用するのに適切なワクチン製剤またはワクチン組成物である(この点において、用語「ワクチン」、「ワクチン組成物」および「ワクチン製剤」は、本明細書において互換的に用いられ、これらは、薬学的に許容されるキャリアに結合する、本発明のペプチドを含む医薬品を特定する)。
好ましい実施態様において、本発明におけるワクチンは、アジュバントと共に処方され、好ましくは、キャリアに結合するペプチドはミョウバンに吸着している。
本発明におけるワクチンは、好ましくは、静脈内、皮下、皮内または筋肉内投与、特に皮下または皮内投与で、処方される。
本発明におけるワクチン組成物は、好ましくは、本発明におけるペプチドを、0.1ng〜10mg、好ましくは10ng〜1mg、特に100ng〜100μgの量で、含む。本発明のワクチンを、任意の適切な適用方法(例えば、皮内、静脈内、腹腔内、筋肉内、鼻腔内、経口的、皮下、経皮的、皮内など)で、任意の適切な送達デバイスで、投与してもよい(O'Hagan et al., Nature Reviews, Drug Discovery 2 (9), (2003), 727-735)。したがって、本発明のワクチンは、好ましくは、静脈内、皮下、皮内または筋肉内投与において処方される(例えば、"Handbook of Pharmaceutical Manufacturing Formulations", Sarfaraz Niazi, CRC Press Inc, 2004参照)。
本発明におけるワクチンは、医薬組成物において、本発明におけるペプチドを、0.1ng〜10mg、好ましくは10ng〜1mg、特に100ng〜100μgの量、あるいは、例えば100fmol〜10μmol、好ましくは10pmol〜1μmol、特に100pmol〜100nmolの量で、含む。典型的に、ワクチンはまた、緩衝液、安定剤などの、補助物質を含み得る。
典型的に、本発明のワクチン組成物はまた、例えば緩衝液、安定剤などの、補助物質を含み得る。好ましくは、そのような補助物質(例えば、水、緩衝液および/または安定剤などの、薬学的に許容された賦形剤)を、0.1〜99%(重量)、より好ましくは5〜80%(重量)、特に10〜70%(重量)で含む。考え得る投与レジメンは、約1〜12月間の、毎週、隔週、4週毎(毎月)または隔月の処置を含む;しかしながら、他のワクチンにおいて既に示唆されている他の方法に加えて、2〜5回、特に3〜4回の、初期の(1月または2月での)ワクチン投与後の、6〜12月または数年間もの追加のワクチン接種が好ましい。
本発明の好ましい実施態様において、ワクチンにおけるペプチドを、免疫化毎に0.1ng〜10mg、好ましくは0.5〜500μg、より好ましくは1〜100μgの量で、個体に投与する。好ましい実施態様において、これらの量は、本発明のワクチン組成物中に存在する全てのペプチドの量を指す。別の好ましい実施態様において、これらの量は、組成物中に存在する単一のペプチド毎の量を指す。言うまでもなく、様々な異なるペプチドが異なる量または等量で存在する、ワクチンを提供できる。しかしながら、本発明のペプチドを、代替の方法として、体重1kg当たり0.1ng〜10mg、好ましくは10ng〜1mg、特に100ng〜300μgの量(1回の投与量)で、個体に投与してもよい。
キャリア物質と組み合わせ、1つの剤形を生成し得るペプチドの量は、処置されるホストおよび投与の特定の方法に依存して、様々である。組成物の投与量は、個体の病態、年齢、性別および体重などの要素、ならびに個体に所望の応答を誘発させる抗体の能力に従って、様々であり得る。投与計画を調整し、最適な治療応答を提供できる。例えば、分割量を、毎日数回投与してもよく、または投与量を、治療状態の緊急性に応じて減少させてもよい。ワクチンの投与量はまた、状況に依存して、最適な予防投与の応答を与えるように、様々であってよい。例えば、本発明のワクチンを、本発明の組成物の投与によって誘導される抗体のレベルに常に依存して、数日間、1もしくは2週間、または数月もしくは数年の間隔で、個体に投与してもよい。
本発明の好ましい実施態様において、ワクチン組成物を、2ないし10回、好ましくは2ないし7回、さらにより好ましくは5回以下、最も好ましくは4回以下で、適用する。
この免疫化の回数は、基本免疫化(basic immunization)をもたらし得る。特に好ましい実施態様において、次のワクチン接種との間の時間間隔を、2週間〜5年、好ましくは1月〜3年以内、より好ましくは2月〜1.5年の間で選択する。代表的なワクチン接種の計画は、6〜8週間に渡る3〜4回の初期のワクチン接種、および6月以内であることを含んでもよい。その後、ワクチン接種を2〜10年毎に繰り返してもよい。本発明のワクチンの反復投与は、治療用ワクチンの最終的な効果を最大化し得る。
この免疫化の回数は、基本免疫化(basic immunization)をもたらし得る。特に好ましい実施態様において、次のワクチン接種との間の時間間隔を、2週間〜5年、好ましくは1月〜3年以内、より好ましくは2月〜1.5年の間で選択する。代表的なワクチン接種の計画は、6〜8週間に渡る3〜4回の初期のワクチン接種、および6月以内であることを含んでもよい。その後、ワクチン接種を2〜10年毎に繰り返してもよい。本発明のワクチンの反復投与は、治療用ワクチンの最終的な効果を最大化し得る。
本発明の好ましい実施態様において、ワクチンは少なくとも1つのアジュバントと共に処方される。
「アジュバント」は、抗原の免疫応答を増強する化合物または混合物である(すなわち、本発明におけるAFFITOPE(登録商標))。アジュバントは、主に送達システム、もしくは主に免疫調節剤として働き、またはその両方の強力な特徴を有する。適切なアジュバントは、ヒトを含む哺乳類における使用に適したアジュバントを含む。
「アジュバント」は、抗原の免疫応答を増強する化合物または混合物である(すなわち、本発明におけるAFFITOPE(登録商標))。アジュバントは、主に送達システム、もしくは主に免疫調節剤として働き、またはその両方の強力な特徴を有する。適切なアジュバントは、ヒトを含む哺乳類における使用に適したアジュバントを含む。
本発明の特に好ましい実施態様において、本明細書で定義されるワクチン組成物に使用する少なくとも1つのアジュバントは、自然免疫系を刺激できる。
自然免疫応答は、細胞表面のToll様受容体(TLR)および細胞内のNod−LRRタンパク質(NLR)を介して起こり、それぞれD1領域およびD0領域を介して起こる。自然免疫応答は、TLR活性化に対するサイトカイン産生ならびに特定のNLR(Ipafを含む)に対するカスパーゼ1の活性化およびIL−1βの分泌を含む。この応答は、特定の抗原に依存しないが、抗原特異的な適応免疫応答のためのアジュバントとして働き得る。
多数の異なるTLRが特徴付けられてきた。これらのTLRは、異なるリガンドに結合し、活性型となり、これらは同様に、異なる生物または構造体に位置している。特定のTLRにおいて応答を誘発できる、免疫賦活化合物の開発が、当分野で興味の対象となっている。例えば、US 4,666,886は、TLR2アゴニストである、特定のリポペプチド分子を記述する。WO 2009/118296、WO 2008/005555、WO 2009/111337およびWO 2009/067081はそれぞれ、TLR7の小分子アゴニストの種類を記述する。WO 2007/040840およびWO 2010/014913は、疾患の処置のためのTLR7およびTLR8アゴニストを記述する。これらの様々な化合物は、小分子免疫賦活化合物(SMIP)を含む。
自然免疫系を刺激できる少なくとも1つのアジュバントは、好ましくは、Toll様受容体(TLR)アゴニスト、好ましくは、TLR1、TLR2、TLR3、TLR4、TLR5、TLR7、TLR8またはTLR9アゴニスト、特に好ましくはTLR4アゴニストを含み、または、からなる。
Toll様受容体のアゴニストは、当分野でよく知られている。例えば、TLR2アゴニストは、Pam3CysSerLys4、ペプチドグリカン(Ppg)、PamCysであり、TLR3アゴニストはIPH 31XXであり、TLR4アゴニストは、アミノアルキルグルコサミニドホスフェート、E6020、CRX−527、CRX−601、CRX−675、5D24.D4、RC−527であり、TLR7アゴニストは、イミキモド、3M−003、アルダラ、852A、R850、R848、CL097であり、TLR8アゴニストは3M−002であり、TLR9アゴニストは、フラジェリン、Vaxlmmune、CpG ODN(AVE0675、HYB2093)、CYT005−15 AllQbG10、dSLIMである。
本発明の好ましい実施態様において、TLRアゴニストは、モノホスホリルリピドA(MPL)、3−脱−O−アシル化モノホスホリルリピドA(3D−MPL)、ポリI:C、GLA、フラジェリン、R848、イミキモド、およびCpGからなる群から選択される。
本発明の組成物はMPLを含んでもよい。MPLは、合成的に生成するMPLまたは天然資源から得られるMPLであってよい。言うまでもなく、本発明の組成物に、化学的に修飾したMPLを添加することもできる。そのようなMPLの例は、当分野で公知である。
本発明のさらに好ましい実施態様において、少なくとも1つのアジュバントは、サポニン、好ましくはQS21、油中水エマルジョンおよびリポソームを含む、または、からなる。
少なくとも1つのアジュバントは、好ましくは、MF59、AS01、AS02、AS03、AS04、水酸化アルミニウム、およびリン酸アルミニウムからなる群から選択される。
ヒトに使用できる公知の適切な送達システム型アジュバントの例は、限定されないが、ミョウバン(例えば、リン酸アルミニウム、硫酸アルミニウム、または水酸化アルミニウム)、リン酸カルシウム、リポソーム、MF59(4.3%w/vスクアレン、0.5%w/vポリソルベート80(Tween80)、0.5%w/vソルビタントリオレエート(Span85))などの水中油エマルジョン、モンタナイド(Montanide)などの油中水エマルジョン、およびポリ(D,L−ラクチド−コ−グリコリド)(PLG)微粒子またはナノ粒子、を含む。
ヒトに使用できる公知の適切な免疫調節型アジュバントの例は、限定されないが、アクイラの樹木(Aquilla tree)の樹皮由来のサポニン抽出物(QS21、Quil A)、TLR4アゴニスト(MPL(モノホスホリルリピドA)、3DMPL(3−O−脱アシル化MPL)またはGLA−AQなど)、LT/CT変異体、およびサイトカイン(種々のインターロイキン(例えば、IL−2、IL−12)またはGM−CSFなど)など、を含む。
ヒトに使用できる、送達の特徴および免疫調節の特徴の両方を有する、公知の適切な免疫調節型アジュバントの例は、限定されないが、ISCOMS(例えば、Sjoelander et al.(1998) J. Leukocyte Biol. 64:713;WO90/03184、WO96/11711、WO 00/48630、WO98/36772、WO00/41720、WO06/134423およびWO07/026,190参照)または、Toll様受容体アゴニスト(TLR4アゴニストなど)と水中油エマルジョンの組合せである、GLA−EMを含む。
本発明のワクチン組成物の有効性を増強するさらなる代表的なアジュバントは、限定されないが:(1)水中油エマルジョン製剤(ムラミルペプチド(下記参照)または細菌細胞壁の構成要素などの、他の特異的な免疫刺激剤を含む、または含まない)、例えば(a)SAF(10%スクアラン、0.4%Tween80、5%プルロニックブロック(pluronic-blocked)ポリマーL121、およびサブミクロンのエマルジョンにマイクロ流動化(microfluidize)したthr−MDPまたはボルテックスし、より大きな粒子サイズのエマルジョンを生じるthr−MDPのいずれか、を含む)、および(b)RIBI(商標)アジュバントシステム(RAS)(Ribi Immunochem、Hamilton、Mont.)(2%スクアレン、0.2%Tween80、および1以上の細菌細胞壁の構成要素(モノホスホリルリピドA(MPL)、トレハロースジミコール酸(TDM)、および細胞壁骨格(CWS)、好ましくはMPL+CWS(DETOX(商標))など)を含む)など;(2)サポニンアジュバント(QS21、STIMULON(商標)(Cambridge Bioscience、Worcester、Mass.)、Abisco(登録商標)(Isconova、Sweden)、またはIscomatrix(登録商標)(Commonwealth Serum Laboratories、Australia)など)、これらを用いてもよく、またはISCOM(免役刺激複合体)などから生成した粒子でもよく、ここでISCOMSはさらなる界面活性剤を含まなくてもよい(例えばWO00/07621);(3)完全フロイントアジュバント(CFA)および不完全フロイントアジュバント(IFA);(4)インターロイキン(例えば、IL−1、IL−2、IL−4、IL−5、IL−6、IL−7、IL−12(WO99/44636)など)、インターフェロン(例えば、ガンマインターフェロン)、マクロファージコロニー刺激因子(M−CSF)、腫瘍壊死因子(TNF)などの、サイトカイン;(5)モノホスホリルリピドA(MPL)または3−O−脱アシル化MPL(3dMPL)(例えば、GB-2220221、EP-A-0689454参照)、ここで肺炎球菌サッカライドと共に用いる際は、場合により、実質的にミョウバンを含まず(例えばWO00/56358参照);(6)3dMPLと、例えばQS21および/または水中油エマルジョンとの組合せ(例えば、EP-A-0835318、EP-A-0735898、EP-A-0761231参照);(7)ポリオキシエチレンエーテルまたはポリオキシエチレンエステル(例えばWO99/52549参照);(8)ポリオキシエチレンソルビタンエステル界面活性剤とオクトキシノール(WO01/21207)との組合せ、またはポリオキシエチレンアルキルエーテル界面活性剤もしくはポリオキシエチレンアルキルエステル界面活性剤と、オクトキシノールなどの少なくとも1つのさらなる非イオン性界面活性剤との組合せ(WO01/21152);(9)サポニンおよび免疫賦活性オリゴヌクレオチド(例えばCpGオリゴヌクレオチド)(WO00/62800);(10)免疫賦活剤および金属塩の粒子(例えばWO00/23105参照);(11)サポニンおよび水中油エマルジョン(例えばWO99/11241);(12)サポニン(例えばQS21)+3dMPL+IM2(場合により、+ステロール)(例えばWO98/57659);(13)これらの組成物の効果を増強する免疫賦活剤として作用する他の物質、を含む。ムラミルペプチドは、N−アセチル−ムラミル−L−トレオニル−D−イソグルタミン(thr−MDP)、N−25 アセチル−ノルムラミル−L−アラニル−D−イソグルタミン(N-25 acetyl-normnuramyl-L-alanyl-D-isoglutamine)(nor−MDP)、N−アセチルムラミル−L−アラニル−D−イソグルタミニル−L−アラニン−2−(1’−2’−ジパルミトイル−sn−グリセロ−3−ヒドロキシホスホリルオキシ)−エチルアミン MTP−PE)など、を含む。
本発明の特に好ましい組成物は、アジュバントとして、Toll様受容体アゴニストを含む、または含まない、水中油エマルジョン、ならびにToll様受容体アゴニストを含む、または含まない、リポソームおよび/またはサポニン含有アジュバントを含む。本発明の組成物はまた、アジュバントとして、Toll様受容体アゴニストを含む、または含まない、水酸化アルミニウムを含んでもよい。
本発明を、以下の実施例および図によってさらに説明するが、本発明がそれらによって限定されることはない。
試料と方法
マウス
BALB/cjマウスおよびC57BL/6jマウスを、チャールスリバー(Sulzfeld, Germany)またはJanvier(St. Berthevin, France)から購入した。
全ての動物の検定を、オーストリアの現在の国内法(Tierversuchsgesetz 2012-TVG 2012)に従って、関係官庁の承諾を得て、行った。
マウス
BALB/cjマウスおよびC57BL/6jマウスを、チャールスリバー(Sulzfeld, Germany)またはJanvier(St. Berthevin, France)から購入した。
全ての動物の検定を、オーストリアの現在の国内法(Tierversuchsgesetz 2012-TVG 2012)に従って、関係官庁の承諾を得て、行った。
ペプチド
ペプチドをEMC Microcollections GmbH (Tubingen, Germany)から購入した。全てのペプチドは、無関係のペプチドp4994を除いて、IL−23配列由来である。このペプチドp4994は、ヒトC5a由来であり、IL−23のいずれのサブユニットにも関連する類似性を有さない。
ペプチドをEMC Microcollections GmbH (Tubingen, Germany)から購入した。全てのペプチドは、無関係のペプチドp4994を除いて、IL−23配列由来である。このペプチドp4994は、ヒトC5a由来であり、IL−23のいずれのサブユニットにも関連する類似性を有さない。
配列
GenBankの配列AAH66268.1(p19について)およびAAD56386.1(p40について)を、ワクチン投与のペプチドの配列および計算の鋳型として選択した。それらは、推定上のリーダー配列を含む、サイトカインサブユニットの完全な配列を表す。これらの配列は、GeneBankおよびSwissProtで検索できる、完全なIL−23サブユニットタンパク質の配列の大部分と、100%の配列相同性を有するため、代表的な配列である。ペプチド配列を、IL−23特異性について、blastp(http://blast.ncbi.nlm.nih.gov/Blast.cgi?PROGRAM=blastp&PAGE_TYPE=BlastSearch&LINK_LOC=blasthome)で検定した。
GenBankの配列AAH66268.1(p19について)およびAAD56386.1(p40について)を、ワクチン投与のペプチドの配列および計算の鋳型として選択した。それらは、推定上のリーダー配列を含む、サイトカインサブユニットの完全な配列を表す。これらの配列は、GeneBankおよびSwissProtで検索できる、完全なIL−23サブユニットタンパク質の配列の大部分と、100%の配列相同性を有するため、代表的な配列である。ペプチド配列を、IL−23特異性について、blastp(http://blast.ncbi.nlm.nih.gov/Blast.cgi?PROGRAM=blastp&PAGE_TYPE=BlastSearch&LINK_LOC=blasthome)で検定した。
ペプチドの連結
KLH(シグマ アルドリッチ,St. Louis, MO、またはbiosyn Arzneimittel GmbH, Fellbach, Germany)を、N−ガンマ−マレイミドブチリル−オキシスクシンイミドエステル(GMBS; AppliChem, Darmstadt, Germany)と共に、1:2の重量比で、室温で30分間インキュベートすることによって活性化し、次いで、リン酸ナトリウム緩衝液(pH6.7)に対して透析する。10%DMSO/20mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH6.8)中の、N末端またはC末端にシステインを付加した1mg/mlのペプチドを、等体積の活性化KLHに添加し、室温で2時間インキュベートする。結合効率を、エルマン(Ellmann)アッセイまたはHPLCで検定する。
KLH(シグマ アルドリッチ,St. Louis, MO、またはbiosyn Arzneimittel GmbH, Fellbach, Germany)を、N−ガンマ−マレイミドブチリル−オキシスクシンイミドエステル(GMBS; AppliChem, Darmstadt, Germany)と共に、1:2の重量比で、室温で30分間インキュベートすることによって活性化し、次いで、リン酸ナトリウム緩衝液(pH6.7)に対して透析する。10%DMSO/20mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH6.8)中の、N末端またはC末端にシステインを付加した1mg/mlのペプチドを、等体積の活性化KLHに添加し、室温で2時間インキュベートする。結合効率を、エルマン(Ellmann)アッセイまたはHPLCで検定する。
CRM197(Pfenex Inc., San Diego, CA)を、N−ガンマ−マレイミドブチリル−オキシスクシンイミドエステル(GMBS; AppliChem, Darmstadt, Germany)と共に、室温で30分間インキュベートすることによって活性化し、次いで、リン酸ナトリウム緩衝液(pH6.7)に対して透析する。10%DMSO/10mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH6.8)中の、N末端またはC末端にシステインを付加した1mg/mlのペプチドを、等体積の活性化CRMに添加し、室温で2時間インキュベートする。結合効率を、HPLCで検定する。
ワクチンの調製
キャリアに連結したペプチドを、正味の終濃度が150μg/mlとなるように、1xPBSおよび水に希釈し、0.22μmの網目に通して、無菌濾過する。次いで、10分の1の体積の10mg/mlのミョウバン(Brenntag Biosector A/S, Frederiksund, DK)を添加する。ワクチンを分取し、室温で1時間インキュベートし、使用するまで4℃で保存する。
キャリアに連結したペプチドを、正味の終濃度が150μg/mlとなるように、1xPBSおよび水に希釈し、0.22μmの網目に通して、無菌濾過する。次いで、10分の1の体積の10mg/mlのミョウバン(Brenntag Biosector A/S, Frederiksund, DK)を添加する。ワクチンを分取し、室温で1時間インキュベートし、使用するまで4℃で保存する。
マウスの免疫化
ワクチン(200μl中の正味30μgのAFFITOPE(登録商標))をボルテックスし、マウスの側腹部に、G30ゲージ(Omnican(登録商標)50, B.Braun Melsungen AG, Melsungen, Germany)のインスリン用注射器で、皮下投与する。ワクチン投与を、4回(0日目、14日目、28日目および42回目)反復する。マウスを、苦痛の症状について、注入の1時間後にモニターする。典型的に、一つのペプチドを、5体のマウスの群において検定した。2成分ワクチンを検定する際、各15μgのAFFITOPE(登録商標)を、同一の動物の両方の側腹部に、別々の注射で、連続的に投与した。
ワクチン(200μl中の正味30μgのAFFITOPE(登録商標))をボルテックスし、マウスの側腹部に、G30ゲージ(Omnican(登録商標)50, B.Braun Melsungen AG, Melsungen, Germany)のインスリン用注射器で、皮下投与する。ワクチン投与を、4回(0日目、14日目、28日目および42回目)反復する。マウスを、苦痛の症状について、注入の1時間後にモニターする。典型的に、一つのペプチドを、5体のマウスの群において検定した。2成分ワクチンを検定する際、各15μgのAFFITOPE(登録商標)を、同一の動物の両方の側腹部に、別々の注射で、連続的に投与した。
血清の収集
2回目および3回目のプレ血漿(pre-plasma)および対照血漿を、断尾(tail-cripping)によって取り出した。20μlの血液を尾静脈から、EDTAで被覆したキャピラリー(Hirschmann Laborgerate, Eberstadt, Germany)で取り出し、キャピラリーから、180μlのPBSを含むエッペンドルフチューブに、排出する。このチューブを13000 x gで、10分間、4℃で遠心し、次いで上清を、新たなチューブに移し、さらなる分析まで−80℃で凍結する。
2回目および3回目のプレ血漿(pre-plasma)および対照血漿を、断尾(tail-cripping)によって取り出した。20μlの血液を尾静脈から、EDTAで被覆したキャピラリー(Hirschmann Laborgerate, Eberstadt, Germany)で取り出し、キャピラリーから、180μlのPBSを含むエッペンドルフチューブに、排出する。このチューブを13000 x gで、10分間、4℃で遠心し、次いで上清を、新たなチューブに移し、さらなる分析まで−80℃で凍結する。
最終的な血清の収集において、マウスに深麻酔を行う。血液を、定量的に(典型的に600μl)、動物から血清のチューブ(BDマイクロティナ, Becton Dickinson, Heidelberg, Germany)に収集する。チューブを30分間室温で放置し、次いで、室温で3分間、2000 x gで遠心する。上清を収集し、エッペンドルフチューブに移し、さらなる分析まで−80℃で凍結する。
血液収集後、マウスを、頸椎脱臼で屠殺する。
血液収集後、マウスを、頸椎脱臼で屠殺する。
血清の検定
注入したペプチドに対する応答
BSAに連結するペプチド(1μM、50μl)を、96ウェルプレートに結合する。プレートを、4℃で一晩インキュベートし、次いで、非結合のペプチドの除去後、37℃で1時間、ブロッキング緩衝液(PBS/1%BSA)でブロックする。ブロッキング緩衝液の除去後、50μlの血清を、希釈緩衝液(PBS/0.1%BSA、0.1%Tween20)との、1:100の希釈から始まる1:2の段階希釈系列で、各ウェルに添加する。37℃で1時間経過後、上清を除去し、プレートを3回洗浄(PBS、0.1%Tween20)する。50μlのビオチン化抗マウスIgG(Southern Biotech, Birmingham, AL, USA)を、0.25μg/mlの濃度で添加し、37℃で1時間インキュベートする。非結合の抗体を、続く3回の洗浄の工程で除去する。50μl/ウェル(0.25U/ml)のストレプトアビジン−セイヨウワサビペルオキシダーゼ(Roche, Mannheim, Germany)を添加し、プレートを37℃で30分間インキュベートする。3回の洗浄後、50μlのABTS基質溶液(0.068μM ABTS(AppliChem)、0.1Mクエン酸中、pH4.3)をH2O2と共に(1:1000)、各ウェルに添加し、室温で40分間インキュベートする。反応を、50μlの停止液(1%のSDS、水中)の添加によって停止させる。その後、血清抗体濃度を、マイクロウェルリーダー(BioTek Power Wave 340 (BioTek, Winooski, VT, USA)またはTecan Sunrise (Tecan Group Ltd., Mannedorf, Switzerland))で、405nmにおいて測定する。
注入したペプチドに対する応答
BSAに連結するペプチド(1μM、50μl)を、96ウェルプレートに結合する。プレートを、4℃で一晩インキュベートし、次いで、非結合のペプチドの除去後、37℃で1時間、ブロッキング緩衝液(PBS/1%BSA)でブロックする。ブロッキング緩衝液の除去後、50μlの血清を、希釈緩衝液(PBS/0.1%BSA、0.1%Tween20)との、1:100の希釈から始まる1:2の段階希釈系列で、各ウェルに添加する。37℃で1時間経過後、上清を除去し、プレートを3回洗浄(PBS、0.1%Tween20)する。50μlのビオチン化抗マウスIgG(Southern Biotech, Birmingham, AL, USA)を、0.25μg/mlの濃度で添加し、37℃で1時間インキュベートする。非結合の抗体を、続く3回の洗浄の工程で除去する。50μl/ウェル(0.25U/ml)のストレプトアビジン−セイヨウワサビペルオキシダーゼ(Roche, Mannheim, Germany)を添加し、プレートを37℃で30分間インキュベートする。3回の洗浄後、50μlのABTS基質溶液(0.068μM ABTS(AppliChem)、0.1Mクエン酸中、pH4.3)をH2O2と共に(1:1000)、各ウェルに添加し、室温で40分間インキュベートする。反応を、50μlの停止液(1%のSDS、水中)の添加によって停止させる。その後、血清抗体濃度を、マイクロウェルリーダー(BioTek Power Wave 340 (BioTek, Winooski, VT, USA)またはTecan Sunrise (Tecan Group Ltd., Mannedorf, Switzerland))で、405nmにおいて測定する。
IL−23の交差反応性
rhu IL−23(HumanZyme, Chicago, IL, USA)を、0.5μg/mlの濃度、50μlの一定分量で、96ウェルプレートのウェルに配置する。プレートを、4℃で一晩インキュベートする。非結合のコーティング試薬の除去後、事前に希釈した血清を各ウェルに、希釈倍列が昇順となるように、添加する。37℃で1時間経過後、上清を除去し、プレートを3回洗浄(PBS、0.1%Tween20)する。50μlのビオチン化抗マウスIgGを、0.25μg/mlの濃度で添加し、37℃で1時間インキュベートする。非結合の抗体を、続く3回の洗浄の工程で除去する。50μl/ウェルのストレプトアビジン−セイヨウワサビペルオキシダーゼ(0.25U/ml)を添加し、プレートを37℃で30分間インキュベートする。3回の洗浄後、50μlのABTS基質溶液(0.068μM ABTS、0.1Mクエン酸中、pH4.3)をH2O2と共に(1:1000)、各ウェルに添加し、室温で40分間インキュベートする。反応を、50μlの停止液(1%のSDS、水中)の添加によって停止させる。その後、血清抗体濃度を、マイクロウェルリーダーで、405nmにおいて測定する。
rhu IL−23(HumanZyme, Chicago, IL, USA)を、0.5μg/mlの濃度、50μlの一定分量で、96ウェルプレートのウェルに配置する。プレートを、4℃で一晩インキュベートする。非結合のコーティング試薬の除去後、事前に希釈した血清を各ウェルに、希釈倍列が昇順となるように、添加する。37℃で1時間経過後、上清を除去し、プレートを3回洗浄(PBS、0.1%Tween20)する。50μlのビオチン化抗マウスIgGを、0.25μg/mlの濃度で添加し、37℃で1時間インキュベートする。非結合の抗体を、続く3回の洗浄の工程で除去する。50μl/ウェルのストレプトアビジン−セイヨウワサビペルオキシダーゼ(0.25U/ml)を添加し、プレートを37℃で30分間インキュベートする。3回の洗浄後、50μlのABTS基質溶液(0.068μM ABTS、0.1Mクエン酸中、pH4.3)をH2O2と共に(1:1000)、各ウェルに添加し、室温で40分間インキュベートする。反応を、50μlの停止液(1%のSDS、水中)の添加によって停止させる。その後、血清抗体濃度を、マイクロウェルリーダーで、405nmにおいて測定する。
脾細胞アッセイ
IL−23で誘導した、脾細胞によるIL−17Aの産生および、血清抗体によるその抑制を、公表された(Aggarwal et al., 2003)ように、測定する。簡潔に述べると、脾臓を、屠殺したC57BL/6jマウスから切り取り、脾細胞を、DNAse I(20μg/ml)消化物およびコラゲナーゼD(100マンドルユニット(Mandl Unit)/ml)消化物(共にRocheによって提供された)を伴う機械的な破砕によって、単数化(singularize)する。赤血球の除去後、細胞を、10%FCSおよび4ng/ml rmuIL−2(e-Bioscience, San Diego CA, USA)を添加したRPMIに、2.5x106細胞/mlの濃度で、再懸濁する。細胞を、0.1ng/mlのrhuIL−23(R&D systems, Minneapolis, MN, USA)で刺激し、プレート上に、200μlの一定分量で配置する。検定する5μlの血清を各ウェルに添加する。プレートを3日間、37℃/5%CO2でインキュベートし、その後、上清を収集し、さらなる分析まで−80℃で凍結する。
IL−23で誘導した、脾細胞によるIL−17Aの産生および、血清抗体によるその抑制を、公表された(Aggarwal et al., 2003)ように、測定する。簡潔に述べると、脾臓を、屠殺したC57BL/6jマウスから切り取り、脾細胞を、DNAse I(20μg/ml)消化物およびコラゲナーゼD(100マンドルユニット(Mandl Unit)/ml)消化物(共にRocheによって提供された)を伴う機械的な破砕によって、単数化(singularize)する。赤血球の除去後、細胞を、10%FCSおよび4ng/ml rmuIL−2(e-Bioscience, San Diego CA, USA)を添加したRPMIに、2.5x106細胞/mlの濃度で、再懸濁する。細胞を、0.1ng/mlのrhuIL−23(R&D systems, Minneapolis, MN, USA)で刺激し、プレート上に、200μlの一定分量で配置する。検定する5μlの血清を各ウェルに添加する。プレートを3日間、37℃/5%CO2でインキュベートし、その後、上清を収集し、さらなる分析まで−80℃で凍結する。
IL−17Aの分析を、IL−17A(ホモ2量体)ELISA Ready-SET-Go!(登録商標)キット(eBioscience)で、製造者の説明書に厳格に従って行う。
血清で阻害した、IL−17Aの発現量の結果を:
として計算する。
血清で阻害した、IL−17Aの発現量の結果を:
STAT3アッセイ
初代のヒトリンパ球におけるSTAT3のリン酸化を、フローサイトメトリーで測定する((KrutzikおよびNolan, 2003)、改変)。簡潔に述べると、PBMC(オーストリア赤十字からのバフィーコートまたは新鮮な収集した血液のいずれかから単離)を、RPMI1640に再懸濁し、抗CD3 mAb、抗CD28 mAb(共にMiltenyi Biotech GmbH, Bergisch Gladbach,Germanyから)およびrhuIL−2(eBioscienceまたはR&D systems)で3日間、刺激する。氷冷PBSで3回洗浄後、T細胞芽球をPBSに再懸濁し、2x105細胞/200μlに分取し、IL−23阻害剤を伴い、または伴わずに、5ng/mlのrhu IL−23(eBioscience)で刺激する。4℃で20分間のインキュベーション後、細胞を固定し、BD Phosflow(商標)キット(ベクトン・ディッキンソン)を用いて、製造者の説明書に従って、透過処理する。リン酸化STAT3の細胞内染色に用いる抗体は、マウス抗ヒトSTAT3(pY705)−Alexa Fluor(登録商標)488である。マウス抗ヒトCD4−APCを、対比染色に用いる(両方の抗体はベクトン・ディッキンソンから提供された)。CD4+T細胞芽球のAlexa Fluor(登録商標)488の蛍光を、FACSCanto IIフローサイトメーター(ベクトン・ディッキンソン)で測定する。
血清で生じる、STAT3リン酸化の減少を:
として計算する。
初代のヒトリンパ球におけるSTAT3のリン酸化を、フローサイトメトリーで測定する((KrutzikおよびNolan, 2003)、改変)。簡潔に述べると、PBMC(オーストリア赤十字からのバフィーコートまたは新鮮な収集した血液のいずれかから単離)を、RPMI1640に再懸濁し、抗CD3 mAb、抗CD28 mAb(共にMiltenyi Biotech GmbH, Bergisch Gladbach,Germanyから)およびrhuIL−2(eBioscienceまたはR&D systems)で3日間、刺激する。氷冷PBSで3回洗浄後、T細胞芽球をPBSに再懸濁し、2x105細胞/200μlに分取し、IL−23阻害剤を伴い、または伴わずに、5ng/mlのrhu IL−23(eBioscience)で刺激する。4℃で20分間のインキュベーション後、細胞を固定し、BD Phosflow(商標)キット(ベクトン・ディッキンソン)を用いて、製造者の説明書に従って、透過処理する。リン酸化STAT3の細胞内染色に用いる抗体は、マウス抗ヒトSTAT3(pY705)−Alexa Fluor(登録商標)488である。マウス抗ヒトCD4−APCを、対比染色に用いる(両方の抗体はベクトン・ディッキンソンから提供された)。CD4+T細胞芽球のAlexa Fluor(登録商標)488の蛍光を、FACSCanto IIフローサイトメーター(ベクトン・ディッキンソン)で測定する。
血清で生じる、STAT3リン酸化の減少を:
エピトープの微細マッピング
マイクロアレイに基づくエピトープの微細マッピングを、PEPperPRINT GmbH (Heidelberg, GE)で、PEPperMAP(登録商標)技術を用いて、行った。簡潔に述べると、ドメイン3の配列およびその周囲の配列を、1アミノ酸ずつスライドさせ、重複する12アミノ酸長のペプチドに分割した。得られたペプチドを、ガラススライド上の3カ所で見出した。これらの処理されたスライドを、希釈したマウス抗p6063血清と共にインキュベートした。ヤギ抗マウスIgG(H+L)DyLight680二次抗体を用いて、血清抗体を検出した。蛍光強度を、LI-COR Odysseyイメージングシステム(LI-COR Biosciences, NE, US)で測定し、定量化した。
マイクロアレイに基づくエピトープの微細マッピングを、PEPperPRINT GmbH (Heidelberg, GE)で、PEPperMAP(登録商標)技術を用いて、行った。簡潔に述べると、ドメイン3の配列およびその周囲の配列を、1アミノ酸ずつスライドさせ、重複する12アミノ酸長のペプチドに分割した。得られたペプチドを、ガラススライド上の3カ所で見出した。これらの処理されたスライドを、希釈したマウス抗p6063血清と共にインキュベートした。ヤギ抗マウスIgG(H+L)DyLight680二次抗体を用いて、血清抗体を検出した。蛍光強度を、LI-COR Odysseyイメージングシステム(LI-COR Biosciences, NE, US)で測定し、定量化した。
コンピュータでの解析
SYFPEITHI(http://syfpeithi.de/)を用いて、種々の長さのワクチン投与のペプチドに含まれるフラグメントの、MHCクラスIおよびMHCクラスIIの親和性を予測した。PAProC(http://www.paproc.de/)を用いて、プロテアソームの切断部位を予測した。
SYFPEITHI(http://syfpeithi.de/)を用いて、種々の長さのワクチン投与のペプチドに含まれるフラグメントの、MHCクラスIおよびMHCクラスIIの親和性を予測した。PAProC(http://www.paproc.de/)を用いて、プロテアソームの切断部位を予測した。
配列
本研究で用いる配列の表。配列前の「C−」または配列後の「−C」は、ペプチドがキャリアに結合するのに必要な、このシステインが、元のタンパク質配列の一部ではないことを示し、配列前後の「C」は、天然に存在するシステインを示す;C結合ペプチドと追加のCを含まないペプチドにおけるペプチド名(「pXXXX」)は、コア配列が同一であるため、同一である。
特許請求の範囲の配列の表。配列前の「C−」または配列後の「−C」は、ペプチドがキャリアに結合するのに必要な、このシステインが、元のタンパク質配列の一部ではないことを示し、配列前後の「C」は、天然に存在するシステインを示す。
結果
対象の領域の定義(ドメイン3/p6063)
潜在的なワクチンとして認定されるために、ペプチドは、3つの条件を達成する血清を誘発する必要がある:血清は、a)免疫化ペプチドと反応し、b)本来の標的(すなわち、IL−23)と交差反応し、かつc)IL−23の機能に干渉しなければならない。本研究において、免疫化に用いる全てのペプチドを、これらの条件でアッセイした。
対象の領域の定義(ドメイン3/p6063)
潜在的なワクチンとして認定されるために、ペプチドは、3つの条件を達成する血清を誘発する必要がある:血清は、a)免疫化ペプチドと反応し、b)本来の標的(すなわち、IL−23)と交差反応し、かつc)IL−23の機能に干渉しなければならない。本研究において、免疫化に用いる全てのペプチドを、これらの条件でアッセイした。
IL−23結合血清を誘導するエピトープについてのスクリーニング
16個の重複したペプチドを用いて、免疫原性領域について、p19サブユニットをスクリーニングした。ペプチドは、そのN末端またはC末端がキャリアに連結しており、配列の約90%を包含する。誘発した全ての血清は、免疫化ペプチドに結合できたが(データは示していない)、16個中14個の血清が、rhuIL−23と交差反応する抗体を含んでいたことがわかった(表1)。同様に、ウステキヌマブの標的領域が、免疫原性領域を含むことを示し、ペプチドと公知の免疫原性領域との比較を可能にするデータを得た(表1)。
16個の重複したペプチドを用いて、免疫原性領域について、p19サブユニットをスクリーニングした。ペプチドは、そのN末端またはC末端がキャリアに連結しており、配列の約90%を包含する。誘発した全ての血清は、免疫化ペプチドに結合できたが(データは示していない)、16個中14個の血清が、rhuIL−23と交差反応する抗体を含んでいたことがわかった(表1)。同様に、ウステキヌマブの標的領域が、免疫原性領域を含むことを示し、ペプチドと公知の免疫原性領域との比較を可能にするデータを得た(表1)。
機能的に関連するエピトープについてのスクリーニング
ペプチド特異的な血清が、IL−23の機能に干渉できるか否かを決定するため、2つのアッセイを用いた:第一に、rhu−IL−23を用いて、マウス細胞におけるIL−17Aの産生を刺激する、脾細胞アッセイ、および第二に、初代ヒト細胞を、ヒトIL−23受容体の結合によるSTAT3リン酸化を介する、rhuIL−23の機能の読み出しとして用いる、STAT3アッセイ。
ペプチド特異的な血清が、IL−23の機能に干渉できるか否かを決定するため、2つのアッセイを用いた:第一に、rhu−IL−23を用いて、マウス細胞におけるIL−17Aの産生を刺激する、脾細胞アッセイ、および第二に、初代ヒト細胞を、ヒトIL−23受容体の結合によるSTAT3リン酸化を介する、rhuIL−23の機能の読み出しとして用いる、STAT3アッセイ。
機能的に関連する抗体を繰り返し誘導する、免疫原性のエピトープを含む、IL−23p19内の3つの領域を見出した(図1AおよびB)。これらの領域をそれぞれ、ドメイン1、2および3と呼ぶ。p6059(p1942−57)はドメイン1に位置する。サイトカインの結晶構造モデル(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/Structure/mmdb/mmdbsrv.cgi?uid=66205、http://www.ncbi.nlm.nih.gov/Structure/mmdb/mmdbsrv.cgi?uid=66470)において、このドメインは、2つのサブユニット間の界面に位置することがわかった。p6061(p19100−119)およびp6063(p19139−159)はそれぞれ、ドメイン2および3に位置する。これらのドメインは、このモデルにおいて、複合体の外側に面して位置しており、そのため、抗体がアクセスしやすい可能性がある。したがって、これらは、IL−23に対する免疫的な介入のための有望な標的である。ウステキヌマブの標的領域由来のペプチドである、p6449(p4035−49)もまた、IL−23の機能を阻害する(図1C)。これは、外側に面する大きなサブユニットの遠端のループ上に位置する。
IL−23の機能を阻害しない、p19ペプチドで誘導した血清からのデータを、図1Dに示す。
検定したペプチドにおいて、p6063(p19139−159)は、最も強力なIL−23阻害血清を、繰り返し誘発した。したがって、抗IL−23ワクチン投与薬の開発において、ドメイン3に重点を置くことを選択した。ドメイン3の位置は、ドメイン特異的な血清によるIL−23の機能的阻害が、IL−23/IL−23R相互作用の阻害を介して起こることを示唆する。
検定したペプチドにおいて、p6063(p19139−159)は、最も強力なIL−23阻害血清を、繰り返し誘発した。したがって、抗IL−23ワクチン投与薬の開発において、ドメイン3に重点を置くことを選択した。ドメイン3の位置は、ドメイン特異的な血清によるIL−23の機能的阻害が、IL−23/IL−23R相互作用の阻害を介して起こることを示唆する。
ドメイン3の微細なエピトープ分析
正確なエピトープマッピングは、驚くべきことに、p6063領域において、近接しているが別個の、2つのエピトープの存在を明らかにした。興味深いことに、抗p6063血清由来の抗体は、マイクロアレイに基づく結合の研究によって示されるように、2つの異なる領域を認識する(図2)。
正確なエピトープマッピングは、驚くべきことに、p6063領域において、近接しているが別個の、2つのエピトープの存在を明らかにした。興味深いことに、抗p6063血清由来の抗体は、マイクロアレイに基づく結合の研究によって示されるように、2つの異なる領域を認識する(図2)。
p6063血清中に含まれる、機能的に関連する抗体のエピトープ特異性を確かめるため、p6063ペプチドを脾細胞アッセイに添加し、血清抗体における、IL−23に対する特異的な競合相手を供給した。実際に、このペプチドの添加は、IL−23阻害を完全に消失させたが、無関係のペプチド(p4994)の添加は阻害に干渉せず、これは、特異的な抗体によって生じ、非特異的な干渉では生じない効果を実証した(図3)。
これらの発見を確かめ、2つの別個のエピトープの正確な位置についての補足情報を得るため、切断型のp6063ペプチド、すなわち、N末端からのp8464(p19140−147)およびC末端からのp7434(p19144−158)を、競合相手として用いた。両方のペプチドは、部分的にIL−23阻害を消失でき、これは、a)p6063領域は2以上の関連するエピトープを含むこと、およびb)これらのペプチドは、実際には、血清抗体において、異なるエピトープと競合することを実証した(図3)。したがって、アッセイにp8464およびp7434の組合せを添加することは、p6063で得られる阻害のブロッキングと同等のブロッキングをもたらす。いずれの切断型ペプチドを無関係のペプチドと組み合わせても、相乗的な効果をもたらさなかった(図3)。
最小のエピトープの定義
最小のコア配列の定義を目的とし、マウスに、ドメイン3中に含まれるペプチドの切断型を、連続的にワクチン投与した。
N末端のエピトープを定義するため、コアとしてp8464ペプチドを含み、N末端およびC末端の両方を伸長した、14アミノ酸長のp8459(p19136−149)から始めた。C末端の切断を2アミノ酸ずつ行い、C末端エピトープに対する限界を定義した。最良の結果は、10アミノ酸長QPEGHHWETQのp8461(p19136−145)において得られた(図4A)。
最小のコア配列の定義を目的とし、マウスに、ドメイン3中に含まれるペプチドの切断型を、連続的にワクチン投与した。
N末端のエピトープを定義するため、コアとしてp8464ペプチドを含み、N末端およびC末端の両方を伸長した、14アミノ酸長のp8459(p19136−149)から始めた。C末端の切断を2アミノ酸ずつ行い、C末端エピトープに対する限界を定義した。最良の結果は、10アミノ酸長QPEGHHWETQのp8461(p19136−145)において得られた(図4A)。
C末端のエピトープの最小配列を定義するため、14アミノ酸長のp8397(p19144−157)から始めた。このペプチドは、p7434の切断型であり、これはドメイン3の第2のエピトープを模倣する。次いで、C末端を1アミノ酸ずつ切断した。全ての切断型ペプチドは、機能的に活性な血清を生じたが、最良の結果は、11アミノ酸長TQQIPSLSPSQのp8400(p19144−154)において得られた(図4B)。
組合せの戦略:ビエピトープペプチドおよび2成分ワクチン
IL−23の機能的阻害をさらに増大させる試みにおいて、マウスに、2つの免疫原性のエピトープを含むワクチンを、一度に注入した。この背景にある考えは、同一の分子/複合体の異なる部位への免役的攻撃が、受容体の結合に、より効果的に干渉し得、かつ、標的のよりポリクローナルなオプソニン化(polyclonal opsonisation)および続く食細胞の交差活性化(crossactivation)によって、生体のクリアランスを増加させることが期待される、ということである。
この目的のために2つの異なる戦略を用いた:一方では、ビエピトープワクチンを用い、他方では、2成分ワクチンを用いた。
IL−23の機能的阻害をさらに増大させる試みにおいて、マウスに、2つの免疫原性のエピトープを含むワクチンを、一度に注入した。この背景にある考えは、同一の分子/複合体の異なる部位への免役的攻撃が、受容体の結合に、より効果的に干渉し得、かつ、標的のよりポリクローナルなオプソニン化(polyclonal opsonisation)および続く食細胞の交差活性化(crossactivation)によって、生体のクリアランスを増加させることが期待される、ということである。
この目的のために2つの異なる戦略を用いた:一方では、ビエピトープワクチンを用い、他方では、2成分ワクチンを用いた。
ビエピトープワクチン
ビエピトープワクチンは、2つのエピトープを含む、より長いペプチドを含む。考え得る状況は、それらの本来の配列もしくは変更した配列のいずれかにおける、天然に存在する一続きのエピトープ、または、一つのペプチドに連結され、おそらくはスペーサーによって分離されている、複合体の同一または異なるサブユニットにおける、離れた位置にあるエピトープの組合せ、を含む。我々の考えを確かめるため、p8461およびp8400を包含する元のIL−23p19配列に対応する、ペプチドp9269(p19136−154)を用いた。実際に、p9269によって誘発された血清は、p8461およびp8400単独に対するそれぞれの血清よりも、効果的にIL−23の機能を阻害した(図5A)。
ビエピトープワクチンは、2つのエピトープを含む、より長いペプチドを含む。考え得る状況は、それらの本来の配列もしくは変更した配列のいずれかにおける、天然に存在する一続きのエピトープ、または、一つのペプチドに連結され、おそらくはスペーサーによって分離されている、複合体の同一または異なるサブユニットにおける、離れた位置にあるエピトープの組合せ、を含む。我々の考えを確かめるため、p8461およびp8400を包含する元のIL−23p19配列に対応する、ペプチドp9269(p19136−154)を用いた。実際に、p9269によって誘発された血清は、p8461およびp8400単独に対するそれぞれの血清よりも、効果的にIL−23の機能を阻害した(図5A)。
免役原としてのペプチドの使用は、2つの潜在的な安全上の問題を持つ:第一に、ペプチド配列内のMHCクラスIエピトープの存在、および第二に、血清の、他の無関係のタンパク質との交差反応性である。第一の場合において、ワクチン投与のペプチドがMHCクラスI経路に入る状況が考えられ、これは、ペプチドフラグメントに特異的な細胞傷害性T細胞応答の発生を導き得、この細胞応答は、IL−23産生細胞を次々に標的とし、したがって、細胞/組織に深刻な損傷を生じ得る。この状況は、明らかに望ましくない。この問題に対処するため、p9269について、所定の配列におけるMHCクラスI結合ペプチドを計算するために設計されたアルゴリズムである、SYFPEITHIを行った。このアルゴリズムは、7個の潜在的にMHCクラスIに強く結合する配列を予測し、これらは、5個の異なるMHCI対立遺伝子に親和性を有する4個の異なる配列からなる(表2)。第二のアルゴリズムであるPAProCは、これらの配列の1つが、プロテアソーム分解によって生成し得ることを明らかにした(図5B)。
p9269の配列を、重複するヘキサペプチドに断片化し、SWISS-Protデータベースに対してBLAST検索を行うことによって、第二の問題に対処した。無関係のペプチドとの27個の相同性が見出された(図5C)。興味深いことに、相同性の大多数は、p9269のC末端の3つのアミノ酸に関連する。直線的な相同性におけるBLAST検索を、(p8759のように)C末端に1つのアミノ酸を伸長した配列に拡張すると、ヘプタペプチドとの相同性を有する1つのタンパク質およびヘキサペプチドとの相同性を有する5つのさらなるタンパク質を発見でき、これらはこれらの様々なスプライスバリアントを含まない。
p9269における、C末端の1つ、好ましくは2つまたは3つのアミノ酸の切除は、潜在的な安全上の欠点を共に改善し、かつドメイン3のエピトープの両方を維持すると考えられる。p9269のC末端の3つのアミノ酸の除去は、16アミノ酸長のp8322(p19136−151)をもたらす。このペプチドは、実際に、p9269と同様のIL−23阻害能を持つ血清を誘発する(図5D)。SYFPEITHIは、より長いペプチドにおける7個のMHCクラスIに強く結合する配列のうち6個を予測し、これらのフラグメントは、PAProCによると、プロテアソーム分解によって生成できない(図5E)。一方、p9269において同定された、無関係のタンパク質との27個のヘキサペプチドの相同性のうち、1つの相同性のみが、p8322において残っている(図5F)。
まとめると、これらの結果は、ビエピトープペプチドが、抗IL−23免役の誘発について、単一のモノエピトープペプチドよりも強力であり得、十分安全であるように設計できることを示す。
2成分ワクチン
2成分ワクチンでは、2つのモノエピトープペプチドを、対象に同時に投与する。考え得る状況は、同一のドメイン由来のペプチド、分子/複合体の異なるサブユニット由来の空間的に区別されるドメイン由来のペプチド、または異なる標的由来のペプチド、に関する。ペプチドは、同一または異なるキャリアに連結でき、後者はキャリア依存的なエピトープ阻害を回避する。
2成分ワクチンでは、2つのモノエピトープペプチドを、対象に同時に投与する。考え得る状況は、同一のドメイン由来のペプチド、分子/複合体の異なるサブユニット由来の空間的に区別されるドメイン由来のペプチド、または異なる標的由来のペプチド、に関する。ペプチドは、同一または異なるキャリアに連結でき、後者はキャリア依存的なエピトープ阻害を回避する。
この考えを確かめるため、マウスに、KLHに連結するp8461およびCRM197に連結するp8400を含む別個のワクチンを、別個の位置(すなわち、一方の側腹部と反対側の側腹部)に投与した。2価のワクチンは実際に、上述のビエピトープペプチドと同様の強力な抗IL−23応答を、繰り返し達成した(図5D)。
安全上の問題に対処するため、SYPPEITHIアルゴリズムを用いて、19アミノ酸長のp9269(p19136−154)(図6A)、16アミノ酸長のp8322(p19136−151)(図6B)、ならびに、最小のエピトープを含むペプチドである、N末端の10アミノ酸長のp8461(p19136−145)(図6C)およびC末端の11アミノ酸長のp8400(p19144−154)(図6D)に含まれる、MHCクラスIおよびMHCクラスIIに結合する可能性のあるペプチドを探索した。3つ全てのペプチドについて、SYPPEITHIで利用できる、全体で124nアミノ酸長/MHC I/IIの組合せにおける、8アミノ酸長〜15アミノ酸長でのエピトープ探索を行った。実際に、分析したペプチドの長さと潜在的なエピトープの量の間には明らかな相関がある:p9269は、SYPPEITHIスコア>0である、603個の可能性のあるペプチドを含み、このうち7個のMHCクラスIに結合するペプチドは、≧20のスコアを示し(表2参照)、それらを潜在的にMHCに強く結合する配列とする。p8322は、SYPPEITHIスコア>0である、368個の可能性のあるペプチドを含み、それらのうち6個は、上述のように、p9269と同様の、推定上強く結合するペプチドである。p8400は、SYPPEITHIスコア>0である、142個の可能性のあるペプチドを含み、p8461は、SYPPEITHIスコア>0である、わずか75個の可能性のあるペプチドを含む。短いペプチドはいずれも、潜在的に強く結合するペプチドを含まない。PAProCによると、MHC Iに結合するのに十分な長さのフラグメントは、p8461またはp8400から、プロテアソーム切断によって生成し得ない(データは示していない)。
さらなる実験は、1価のワクチンが、同一のサブユニットの異なるドメイン由来(すなわち:p19サブユニットのドメイン2由来のp6061(p19100−119)とドメイン3由来のp6063(p19139−159))(図6E)または、異なるサブユニット由来(すなわち:小さなサブユニット由来のp6063と大きなサブユニット由来のp6449(p4035−49))(図7F)である場合、2価のワクチンの考えが、有益な結果を生じることを示す。
まとめると、これらの結果は、2価のワクチンによって誘発される強力な抗IL−23応答を示し、より短いペプチドの使用が、標的を介する細胞傷害性の応答における、安全上の問題を排除することを示す。
以前に公表されたペプチドに対する限界の決定
他の特許に記述された、ドメイン3内の配列またはその近傍の配列由来のペプチドを、N末端にシステインを伴って合成し、KLHと連結させ、マウスに注入した。得られた血清を、抗IL−23活性について検定した(図7)。
他の特許に記述された、ドメイン3内の配列またはその近傍の配列由来のペプチドを、N末端にシステインを伴って合成し、KLHと連結させ、マウスに注入した。得られた血清を、抗IL−23活性について検定した(図7)。
2つの独立した実験における検定において、p8461(p19136−145)は、IL−17発現量を、脾細胞によって26.2±4.5%に減少させ、p8400(p19144−154)は34.6±3.0%に減少させた。p6063(p19139−159)は、無関係の血清と比較して、IL−17発現量を、脾細胞によって23.6±2.5%に減少させた。
p8332(p19137−146)(すなわち:PEGHHWETQQ)およびp8333(p19155−164)(すなわち:PWQRLLLRFK)は、EP 2 392 597 A2 [Lewis]由来であり、これらは、IL−23およびIL−17Aに対する二重特異性抗体における標的配列として言及される。p8332に誘発される血清は、p6063に対する血清よりも48%低い効果で、IL−23機能を阻害し、重要なことに、非常に重複したp8461に対して誘発される血清よりも33%低い効果で、IL−23機能を阻害する。p8333血清は、p6063血清よりも300%低い効率でIL−23を阻害し、これは無関係の血清と同程度である。
p8337(p19127−137)(すなわち:SLLGLSQLLQP)は、WO 2007/005955 A2 [Benson]に記述され、設計された抗IL−23抗体の標的部位を表す。得られる血清はまた、無関係の対照血清と同程度で、IL−17Aの発現量を減少させた。
p8759(p19137−155)(すなわち:PEGHHWETQQIPSLSPSQP)は、WO 2005/108425 A1 [Bachman/Cytos]において、ウイルス様粒子と連結後の抗IL−23免疫化に使用できる可能性のあるペプチド配列として言及されたが、この配列または他のいかなるIL−23p19由来のペプチドを用いた免疫化の研究は示されなかった。得られた血清は、p6063由来の血清よりも92%低い効果、p8400由来の血清よりも31%低い効果、およびp8461由来の血清よりも73%低い効果で、IL−17Aの発現量を減少させた。
p7977(p19160−179)(すなわち:LLRFKILRSLQAFVAVAARV)は、WO 03/084979 A2 [Zagury]において、抗サイトカイン免疫化の可能性のある試薬として記述され、p6063領域のC末端に位置する。このペプチドで誘発された血清は、p6063に由来する血清よりも275%低い効果で、IL−17Aの発現量を減少させた。
p9165(p19152−159)(すなわち:PSQPWQRL)はWO 2007/027714 A2 [Presta]に言及され、設計された抗IL−23抗体の標的部位を表し、p6063のC末端に位置する。このペプチドで誘発された血清はまた、無関係の血清と同程度でのみ、IL−17Aの発現量を減少させた。
これらのデータは、定義されたペプチドが、N末端エピトープ(すなわち:p8461(p19136−145))およびC末端エピトープ(すなわち:p8400(p19144−154))において、最小のエピトープを含み、かつ、血清を誘発するより長いp6063が、IL−23活性の抑制において、以前に記述された重複する配列よりも優れていることを示す。
図と表
1:nは、α−IL23 ELISAにおいて、oDmax/2に達する希釈係数である。
2:機能的関連性は、脾細胞アッセイまたはSTAT3アッセイで検定される、所定の血清がrhuIL−23の機能的活性を阻害する能力を意味する。−:応答なし、+:応答あり、++:強い応答。
表1:免疫原性領域について、IL−23p19およびウステキヌマブ領域をスキャンするのに用いたペプチド。配列前の「C−」または配列後の「−C」は、ペプチドがキャリアに結合するのに必要な、このシステインが、元のタンパク質配列の一部ではないことを示し、配列後の「C」は、天然に存在するシステインを示す。oDmax/2を達成する最小の希釈係数が少なくとも1:100であった場合、血清は結合すると考えられる。
2:機能的関連性は、脾細胞アッセイまたはSTAT3アッセイで検定される、所定の血清がrhuIL−23の機能的活性を阻害する能力を意味する。−:応答なし、+:応答あり、++:強い応答。
表1:免疫原性領域について、IL−23p19およびウステキヌマブ領域をスキャンするのに用いたペプチド。配列前の「C−」または配列後の「−C」は、ペプチドがキャリアに結合するのに必要な、このシステインが、元のタンパク質配列の一部ではないことを示し、配列後の「C」は、天然に存在するシステインを示す。oDmax/2を達成する最小の希釈係数が少なくとも1:100であった場合、血清は結合すると考えられる。
本開示から、以下の好ましい実施態様を明示する:
1.インターロイキン23(IL−23)関連疾患の予防または処置に使用するワクチンであって、薬学的に許容されるキャリアに結合したペプチドを含み、前記ペプチドが、QPEGHHWETQQIPSLS(配列番号103;p8322)、GHHWETQQIPSLSPSQPWQRL(配列番号97;p6063)、QPEGHHWETQ(配列番号98;p8461)、TQQIPSLSPSQ(配列番号99;p8400)、QPEGHHWETQQIPSLSPSQ(配列番号100;p9269)、QPEGHHWETQQIPSLSPS(配列番号101;p9440)、およびQPEGHHWETQQIPSLSP(配列番号102;p9441)、特にQPEGHHWETQQIPSLS(配列番号103;p8322)の群から選択され、前記IL−23関連疾患が好ましくは、乾癬、乾癬性関節炎、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、糖尿病(特にI型糖尿病)、アテローム性動脈硬化症、炎症性腸疾患(IBD)/クローン病、多発性硬化症、ベーチェット病、強直性脊椎炎、フォークト・小柳・原田病、慢性肉芽腫症、化膿性汗腺炎、抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎、神経変性疾患(特にアルツハイマー病または多発性硬化症)、アトピー性皮膚炎、移植片対宿主病およびがん(特に、食道がん、大腸がん、肺腺がん、小細胞がん、および口腔の扁平上皮がん);特に、乾癬、神経変性疾患またはIBDの群から選択される、ワクチン。
2.少なくとも1つのシステイン残基が、ペプチドのN末端またはC末端に結合している、実施態様1記載のワクチン。
3.少なくとも1つのシステイン残基が、ペプチドのN末端に結合している、実施態様1または2に記載のワクチン。
4.キャリアがタンパク質キャリアである、実施態様1〜3のいずれかに記載のワクチン。
5.タンパク質キャリアが、キーホールリンペットヘモシニアン(KLH)、破傷風トキソイド(TT)またはジフテリア毒素(DT)からなる群から選択される、実施態様4記載のワクチン。
6.ワクチンが、アジュバントと共に処方され、好ましくは、キャリアに結合したペプチドがミョウバンに吸着している、実施態様1〜5のいずれかに記載のワクチン。
7.静脈内、皮下、皮内または筋肉内投与で処方される、実施態様1〜6のいずれかに記載のワクチン。
8.ペプチドが、0.1ng〜10mg、好ましくは10ng〜1mg、特に100ng〜100μgの量で、ワクチンに含まれる、実施態様1〜7のいずれかに記載のワクチン。
9.ペプチドが、リンカー、好ましくはペプチドリンカー、特に2〜5アミノ酸残基を有するペプチドリンカーによって、キャリアに結合している、実施態様1〜8のいずれかに記載のワクチン。
10.ペプチドリンカーが、Gly−Gly−Cys、Gly−Cys、Cys−GlyおよびCys−Gly−Glyの群から選択される、実施態様9記載のワクチン。
1.インターロイキン23(IL−23)関連疾患の予防または処置に使用するワクチンであって、薬学的に許容されるキャリアに結合したペプチドを含み、前記ペプチドが、QPEGHHWETQQIPSLS(配列番号103;p8322)、GHHWETQQIPSLSPSQPWQRL(配列番号97;p6063)、QPEGHHWETQ(配列番号98;p8461)、TQQIPSLSPSQ(配列番号99;p8400)、QPEGHHWETQQIPSLSPSQ(配列番号100;p9269)、QPEGHHWETQQIPSLSPS(配列番号101;p9440)、およびQPEGHHWETQQIPSLSP(配列番号102;p9441)、特にQPEGHHWETQQIPSLS(配列番号103;p8322)の群から選択され、前記IL−23関連疾患が好ましくは、乾癬、乾癬性関節炎、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、糖尿病(特にI型糖尿病)、アテローム性動脈硬化症、炎症性腸疾患(IBD)/クローン病、多発性硬化症、ベーチェット病、強直性脊椎炎、フォークト・小柳・原田病、慢性肉芽腫症、化膿性汗腺炎、抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎、神経変性疾患(特にアルツハイマー病または多発性硬化症)、アトピー性皮膚炎、移植片対宿主病およびがん(特に、食道がん、大腸がん、肺腺がん、小細胞がん、および口腔の扁平上皮がん);特に、乾癬、神経変性疾患またはIBDの群から選択される、ワクチン。
2.少なくとも1つのシステイン残基が、ペプチドのN末端またはC末端に結合している、実施態様1記載のワクチン。
3.少なくとも1つのシステイン残基が、ペプチドのN末端に結合している、実施態様1または2に記載のワクチン。
4.キャリアがタンパク質キャリアである、実施態様1〜3のいずれかに記載のワクチン。
5.タンパク質キャリアが、キーホールリンペットヘモシニアン(KLH)、破傷風トキソイド(TT)またはジフテリア毒素(DT)からなる群から選択される、実施態様4記載のワクチン。
6.ワクチンが、アジュバントと共に処方され、好ましくは、キャリアに結合したペプチドがミョウバンに吸着している、実施態様1〜5のいずれかに記載のワクチン。
7.静脈内、皮下、皮内または筋肉内投与で処方される、実施態様1〜6のいずれかに記載のワクチン。
8.ペプチドが、0.1ng〜10mg、好ましくは10ng〜1mg、特に100ng〜100μgの量で、ワクチンに含まれる、実施態様1〜7のいずれかに記載のワクチン。
9.ペプチドが、リンカー、好ましくはペプチドリンカー、特に2〜5アミノ酸残基を有するペプチドリンカーによって、キャリアに結合している、実施態様1〜8のいずれかに記載のワクチン。
10.ペプチドリンカーが、Gly−Gly−Cys、Gly−Cys、Cys−GlyおよびCys−Gly−Glyの群から選択される、実施態様9記載のワクチン。
11.ワクチンが、ビエピトープワクチン、特にQPEGHHWETQQIPSLSPSQ(配列番号100;p9269)、QPEGHHWETQQIPSLSPS(配列番号101;p9440)、QPEGHHWETQQIPSLSP(配列番号102;p9441)、およびQPEGHHWETQQIPSLS(配列番号103;p8322)の群のペプチドを含む、ワクチンである、実施態様1〜10のいずれかに記載のワクチン。
12.ワクチンが、2成分ワクチン、特にQPEGHHWETQQIPS(配列番号104;p8495)、QPEGHHWETQQIP(配列番号105;p8459−1)、QPEGHHWETQQI(配列番号106;p8460)、QPEGHHWETQQ(配列番号107;p8460−1)、QPEGHHWETQ(配列番号98;p8461)、QPEGHHWET(配列番号108、p8461−1)、QPEGHHWE(配列番号109;p8462)の群からのペプチド、およびTQQIPSLSPSQPWQ(配列番号110、p8397)、TQQIPSLSPSQPW(配列番号111、p8398)、TQQIPSLSPSQP(配列番号112、p8399)、TQQIPSLSPSQ(配列番号99;p8400)、TQQIPSLSPS(配列番号113;p8761)、TQQIPSLSP(配列番号114;p8762)、TQQIPSLS(配列番号115;p8763)の群からのペプチド、好ましくはQPEGHHWETQ(配列番号98;p8461)ペプチドおよびTQQIPSLSPSQ(配列番号99;p8400)ペプチド、を含み、それぞれが別個のキャリアと結合する、実施態様1〜11のいずれかに記載のワクチン。
13.実施態様1〜12のいずれかに記載のワクチンおよび、Th17/IL−23経路に対処するさらなるワクチン、好ましくは抗IL−23ワクチン、特に抗p19−IL−23ワクチンを含む、ワクチンのキット。
14.GHHWETQQIPSLSPSQPWQRL(配列番号97;p6063)、QPEGHHWETQ(配列番号98;p8461)、TQQIPSLSPSQ(配列番号99;p8400)、QPEGHHWETQQIPSLSPSQ(配列番号100;p9269)、QPEGHHWETQQIPSLSPS(配列番号101;p9440)、QPEGHHWETQQIPSLSP(配列番号102;p9441)、QPEGHHWETQQIPSLS(配列番号103;p8322)、QPEGHHWETQQIPS(配列番号104;p8495)、QPEGHHWETQQIP(配列番号105;p8459−1)、QPEGHHWETQQI(配列番号106;p8460)、QPEGHHWETQQ(配列番号107;p8460−1)、QPEGHHWETQ(配列番号98;p8461)、QPEGHHWET(配列番号108、p8461−1)、QPEGHHWE(配列番号109;p8462)、TQQIPSLSPSQPWQ(配列番号110、p8397)、TQQIPSLSPSQPW(配列番号111、p8398)、TQQIPSLSPSQP(配列番号112、p8399)、TQQIPSLSPSQ(配列番号99;p8400)、TQQIPSLSPS(配列番号113;p8761)、TQQIPSLSP(配列番号114;p8762)、およびTQQIPSLS(配列番号115;p8763)の群から選択される、ペプチド。
15.1つのペプチドが、QPEGHHWETQQIPS(配列番号104;p8495)、QPEGHHWETQQIP(配列番号105;p8459−1)、QPEGHHWETQQI(配列番号106;p8460)、QPEGHHWETQQ(配列番号107;p8460−1)、QPEGHHWETQ(配列番号98;p8461)、QPEGHHWET(配列番号108、p8461−1)、QPEGHHWE(配列番号109;p8462)の群から選択され、第2のペプチドが、TQQIPSLSPSQPWQ(配列番号110、p8397)、TQQIPSLSPSQPW(配列番号111、p8398)、TQQIPSLSPSQP(配列番号112、p8399)、TQQIPSLSPSQ(配列番号99;p8400)、TQQIPSLSPS(配列番号113;p8761)、TQQIPSLSP(配列番号114;p8762)、TQQIPSLS(配列番号115;p8763)の群から選択され、好ましくはQPEGHHWETQペプチド(配列番号98;p8461)とTQQIPSLSPSQ(配列番号99;p8400)ペプチドである、ペプチド対。
12.ワクチンが、2成分ワクチン、特にQPEGHHWETQQIPS(配列番号104;p8495)、QPEGHHWETQQIP(配列番号105;p8459−1)、QPEGHHWETQQI(配列番号106;p8460)、QPEGHHWETQQ(配列番号107;p8460−1)、QPEGHHWETQ(配列番号98;p8461)、QPEGHHWET(配列番号108、p8461−1)、QPEGHHWE(配列番号109;p8462)の群からのペプチド、およびTQQIPSLSPSQPWQ(配列番号110、p8397)、TQQIPSLSPSQPW(配列番号111、p8398)、TQQIPSLSPSQP(配列番号112、p8399)、TQQIPSLSPSQ(配列番号99;p8400)、TQQIPSLSPS(配列番号113;p8761)、TQQIPSLSP(配列番号114;p8762)、TQQIPSLS(配列番号115;p8763)の群からのペプチド、好ましくはQPEGHHWETQ(配列番号98;p8461)ペプチドおよびTQQIPSLSPSQ(配列番号99;p8400)ペプチド、を含み、それぞれが別個のキャリアと結合する、実施態様1〜11のいずれかに記載のワクチン。
13.実施態様1〜12のいずれかに記載のワクチンおよび、Th17/IL−23経路に対処するさらなるワクチン、好ましくは抗IL−23ワクチン、特に抗p19−IL−23ワクチンを含む、ワクチンのキット。
14.GHHWETQQIPSLSPSQPWQRL(配列番号97;p6063)、QPEGHHWETQ(配列番号98;p8461)、TQQIPSLSPSQ(配列番号99;p8400)、QPEGHHWETQQIPSLSPSQ(配列番号100;p9269)、QPEGHHWETQQIPSLSPS(配列番号101;p9440)、QPEGHHWETQQIPSLSP(配列番号102;p9441)、QPEGHHWETQQIPSLS(配列番号103;p8322)、QPEGHHWETQQIPS(配列番号104;p8495)、QPEGHHWETQQIP(配列番号105;p8459−1)、QPEGHHWETQQI(配列番号106;p8460)、QPEGHHWETQQ(配列番号107;p8460−1)、QPEGHHWETQ(配列番号98;p8461)、QPEGHHWET(配列番号108、p8461−1)、QPEGHHWE(配列番号109;p8462)、TQQIPSLSPSQPWQ(配列番号110、p8397)、TQQIPSLSPSQPW(配列番号111、p8398)、TQQIPSLSPSQP(配列番号112、p8399)、TQQIPSLSPSQ(配列番号99;p8400)、TQQIPSLSPS(配列番号113;p8761)、TQQIPSLSP(配列番号114;p8762)、およびTQQIPSLS(配列番号115;p8763)の群から選択される、ペプチド。
15.1つのペプチドが、QPEGHHWETQQIPS(配列番号104;p8495)、QPEGHHWETQQIP(配列番号105;p8459−1)、QPEGHHWETQQI(配列番号106;p8460)、QPEGHHWETQQ(配列番号107;p8460−1)、QPEGHHWETQ(配列番号98;p8461)、QPEGHHWET(配列番号108、p8461−1)、QPEGHHWE(配列番号109;p8462)の群から選択され、第2のペプチドが、TQQIPSLSPSQPWQ(配列番号110、p8397)、TQQIPSLSPSQPW(配列番号111、p8398)、TQQIPSLSPSQP(配列番号112、p8399)、TQQIPSLSPSQ(配列番号99;p8400)、TQQIPSLSPS(配列番号113;p8761)、TQQIPSLSP(配列番号114;p8762)、TQQIPSLS(配列番号115;p8763)の群から選択され、好ましくはQPEGHHWETQペプチド(配列番号98;p8461)とTQQIPSLSPSQ(配列番号99;p8400)ペプチドである、ペプチド対。
参考文献
Aggarwal, S., Ghilardi, N., Xie, M.H., de Sauvage, F.J., and Gurney, A.L. (2003). Interleukin-23 promotes a distinct CD4 T cell activation state characterized by the production of interleukin-17. J Biol Chem 278, 1910-1914.
Brennan, F.M. & McInnes, I.B., Evidence that cytokines play a role in rheumatoid arthritis. J Clin Invest 118 (11), 3537-3545 (2008).
Chi, W. et al., Upregulated IL-23 and IL-17 in Behcet patients with active uveitis. Invest Ophthalmol Vis Sci 49 (7), 3058-3064 (2008).
Chi, W. et al., IL-23 promotes CD4 T cells to produce IL-17 in Vogt-Koyanagi-Harada disease. J Allergy Clin Immunol 119 (5), 1218-1224 (2007).
Cingoz, O. (2009). Ustekinumab. MAbs 1, 216-221.
Gaffen, S.L., Jain, R., Garg, A.V., and Cua, D.J. (2014). The IL-23-IL-17 immune axis: from mechanisms to therapeutic testing. Nat Rev Immunol 14, 585-600.
Fukuda, M., Ehara, M., Suzuki, S., Ohmori, Y., & Sakashita, H., IL-23 promotes growth and proliferation in human squamous cell carcinoma of the oral cavity. Int J Oncol 36 (6), 1355-1365 (2010).
Krutzik, P.O., and Nolan, G.P. (2003). Intracellular phospho-protein staining techniques for flow cytometry: monitoring single cell signaling events. Cytometry A 55, 61-70.
Lee, E., Trepicchio, W.L., Oestreicher, J.L., Pittman, D., Wang, F., Chamian, F., Dhodapkar, M., and Krueger, J.G. (2004). Increased expression of interleukin 23 p19 and p40 in lesional skin of patients with psoriasis vulgaris. J Exp Med 199, 125-130.
Leng, R.X. et al., IL-23: a promising therapeutic target for systemic lupus erythematosus. Arch Med Res 41 (3), 221-225 (2010).
Monteleone, I., Pallone, F., & Monteleone, G., Interleukin-23 and Th17 cells in the control of gut inflammation. Mediators Inflamm 2009, 297645 (2009).
Nestle, F.O., Kaplan, D.H., and Barker, J. (2009). Psoriasis. N Engl J Med 361, 496-509.
O'Hagan, D.T., and Valiante, N.M. (2003). Recent advances in the discovery and delivery of vaccine adjuvants. Nat Rev Drug Discov 2, 727-735.
Oppmann, B., Lesley, R., Blom, B., Timans, J.C., Xu, Y., Hunte, B., Vega, F., Yu, N., Wang, J., Singh, K., et al. (2000). Novel p19 protein engages IL-12p40 to form a cytokine, IL-23, with biological activities similar as well as distinct from IL-12. Immunity 13, 715-725.
Ratsimandresy, R.A., Duvallet, E., Assier, E., Semerano, L., Delavallee, L., Bessis, N., Zagury, J.F., and Boissier, M.C. (2011). Active immunization against IL-23p19 improves experimental arthritis. Vaccine 29, 9329-9336.
Schlapbach, C., Hanni, T., Yawalkar, N., & Hunger, R.E., Expression of the IL-23/Th17 pathway in lesions of hidradenitis suppurativa. J Am Acad Dermatol 65 (4), 790-798 (2011).
Sjolander, A., Cox, J.C., and Barr, I.G. (1998). ISCOMs: an adjuvant with multiple functions. J Leukoc Biol 64, 713-723.
Sonderegger, I., Rohn, T.A., Kurrer, M.O., Iezzi, G., Zou, Y., Kastelein, R.A., Bachmann, M.F., and Kopf, M. (2006). Neutralization of IL-17 by active vaccination inhibits IL-23-dependent autoimmune myocarditis. Eur J Immunol 36, 2849-2856.
Uchida, T., Pappenheimer, A.M., Jr., and Greany, R. (1973). Diphtheria toxin and related proteins. I. Isolation and properties of mutant proteins serologically related to diphtheria toxin. J Biol Chem 248, 3838-3844.
Uyttenhove, C., Arendse, B., Stroobant, V., Brombacher, F., and Van Snick, J. (2004). Development of an anti-IL-12 p40 auto-vaccine: protection in experimental autoimmune encephalomyelitis at the expense of increased sensitivity to infection. Eur J Immunol 34, 3572-3581.
Vom Berg, J. et al., Inhibition of IL-12/IL-23 signaling reduces Alzheimer's disease-like pathology and cognitive decline. Nat Med 18 (12), 1812-1819 (2012).
Wippel-Slupetzky, K., and Stingl, G. (2009). Future Perspectives in the Treatment of Psoriasis. Curr Probl Dermatol 38, 172-189.
Zeng, L., Lindstrom, M.J., & Smith, J.A., Ankylosing spondylitis macrophage production of higher levels of interleukin-23 in response to lipopolysaccharide without induction of a significant unfolded protein response. Arthritis Rheum 63 (12), 3807-3817 (2011).
Aggarwal, S., Ghilardi, N., Xie, M.H., de Sauvage, F.J., and Gurney, A.L. (2003). Interleukin-23 promotes a distinct CD4 T cell activation state characterized by the production of interleukin-17. J Biol Chem 278, 1910-1914.
Brennan, F.M. & McInnes, I.B., Evidence that cytokines play a role in rheumatoid arthritis. J Clin Invest 118 (11), 3537-3545 (2008).
Chi, W. et al., Upregulated IL-23 and IL-17 in Behcet patients with active uveitis. Invest Ophthalmol Vis Sci 49 (7), 3058-3064 (2008).
Chi, W. et al., IL-23 promotes CD4 T cells to produce IL-17 in Vogt-Koyanagi-Harada disease. J Allergy Clin Immunol 119 (5), 1218-1224 (2007).
Cingoz, O. (2009). Ustekinumab. MAbs 1, 216-221.
Gaffen, S.L., Jain, R., Garg, A.V., and Cua, D.J. (2014). The IL-23-IL-17 immune axis: from mechanisms to therapeutic testing. Nat Rev Immunol 14, 585-600.
Fukuda, M., Ehara, M., Suzuki, S., Ohmori, Y., & Sakashita, H., IL-23 promotes growth and proliferation in human squamous cell carcinoma of the oral cavity. Int J Oncol 36 (6), 1355-1365 (2010).
Krutzik, P.O., and Nolan, G.P. (2003). Intracellular phospho-protein staining techniques for flow cytometry: monitoring single cell signaling events. Cytometry A 55, 61-70.
Lee, E., Trepicchio, W.L., Oestreicher, J.L., Pittman, D., Wang, F., Chamian, F., Dhodapkar, M., and Krueger, J.G. (2004). Increased expression of interleukin 23 p19 and p40 in lesional skin of patients with psoriasis vulgaris. J Exp Med 199, 125-130.
Leng, R.X. et al., IL-23: a promising therapeutic target for systemic lupus erythematosus. Arch Med Res 41 (3), 221-225 (2010).
Monteleone, I., Pallone, F., & Monteleone, G., Interleukin-23 and Th17 cells in the control of gut inflammation. Mediators Inflamm 2009, 297645 (2009).
Nestle, F.O., Kaplan, D.H., and Barker, J. (2009). Psoriasis. N Engl J Med 361, 496-509.
O'Hagan, D.T., and Valiante, N.M. (2003). Recent advances in the discovery and delivery of vaccine adjuvants. Nat Rev Drug Discov 2, 727-735.
Oppmann, B., Lesley, R., Blom, B., Timans, J.C., Xu, Y., Hunte, B., Vega, F., Yu, N., Wang, J., Singh, K., et al. (2000). Novel p19 protein engages IL-12p40 to form a cytokine, IL-23, with biological activities similar as well as distinct from IL-12. Immunity 13, 715-725.
Ratsimandresy, R.A., Duvallet, E., Assier, E., Semerano, L., Delavallee, L., Bessis, N., Zagury, J.F., and Boissier, M.C. (2011). Active immunization against IL-23p19 improves experimental arthritis. Vaccine 29, 9329-9336.
Schlapbach, C., Hanni, T., Yawalkar, N., & Hunger, R.E., Expression of the IL-23/Th17 pathway in lesions of hidradenitis suppurativa. J Am Acad Dermatol 65 (4), 790-798 (2011).
Sjolander, A., Cox, J.C., and Barr, I.G. (1998). ISCOMs: an adjuvant with multiple functions. J Leukoc Biol 64, 713-723.
Sonderegger, I., Rohn, T.A., Kurrer, M.O., Iezzi, G., Zou, Y., Kastelein, R.A., Bachmann, M.F., and Kopf, M. (2006). Neutralization of IL-17 by active vaccination inhibits IL-23-dependent autoimmune myocarditis. Eur J Immunol 36, 2849-2856.
Uchida, T., Pappenheimer, A.M., Jr., and Greany, R. (1973). Diphtheria toxin and related proteins. I. Isolation and properties of mutant proteins serologically related to diphtheria toxin. J Biol Chem 248, 3838-3844.
Uyttenhove, C., Arendse, B., Stroobant, V., Brombacher, F., and Van Snick, J. (2004). Development of an anti-IL-12 p40 auto-vaccine: protection in experimental autoimmune encephalomyelitis at the expense of increased sensitivity to infection. Eur J Immunol 34, 3572-3581.
Vom Berg, J. et al., Inhibition of IL-12/IL-23 signaling reduces Alzheimer's disease-like pathology and cognitive decline. Nat Med 18 (12), 1812-1819 (2012).
Wippel-Slupetzky, K., and Stingl, G. (2009). Future Perspectives in the Treatment of Psoriasis. Curr Probl Dermatol 38, 172-189.
Zeng, L., Lindstrom, M.J., & Smith, J.A., Ankylosing spondylitis macrophage production of higher levels of interleukin-23 in response to lipopolysaccharide without induction of a significant unfolded protein response. Arthritis Rheum 63 (12), 3807-3817 (2011).
Claims (15)
- インターロイキン23(IL−23)関連疾患の予防または処置に使用するワクチンであって、薬学的に許容されるキャリアに結合したペプチドを含み、前記ペプチドが、QPEGHHWETQQIPSLS(配列番号103;p8322)、QPEGHHWETQ(配列番号98;p8461)、TQQIPSLSPSQ(配列番号99;p8400)、QPEGHHWETQQIPSLSPSQ(配列番号100;p9269)、QPEGHHWETQQIPSLSPS(配列番号101;p9440)、およびQPEGHHWETQQIPSLSP(配列番号102;p9441)の群、特にQPEGHHWETQQIPSLS(配列番号103;p8322)から選択され、前記IL−23関連疾患が、乾癬、乾癬性関節炎、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、糖尿病(特にI型糖尿病)、アテローム性動脈硬化症、炎症性腸疾患(IBD)/クローン病、多発性硬化症、ベーチェット病、強直性脊椎炎、フォークト・小柳・原田病、慢性肉芽腫症、化膿性汗腺炎、抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎、神経変性疾患(特にアルツハイマー病または多発性硬化症)、アトピー性皮膚炎、移植片対宿主病およびがん(特に、食道がん、大腸がん、肺腺がん、小細胞がん、および口腔の扁平上皮がん);好ましくは、乾癬、乾癬性関節炎、神経変性疾患(特にアルツハイマー病)、糖尿病(特にI型糖尿病)、アテローム性動脈硬化症、またはIBD;特に、乾癬、乾癬性関節炎またはIBDの群から選択される、ワクチン。
- 少なくとも1つのシステイン残基が、ペプチドのN末端またはC末端に結合している、請求項1記載のワクチン。
- 少なくとも1つのシステイン残基が、ペプチドのN末端に結合している、請求項1または2に記載のワクチン。
- キャリアがタンパク質キャリアである、請求項1〜3のいずれかに記載のワクチン。
- タンパク質キャリアが、キーホールリンペットヘモシニアン(KLH)、破傷風トキソイド(TT)またはジフテリア毒素(DT)からなる群から選択される、請求項4記載のワクチン。
- ワクチンが、アジュバントと共に処方され、好ましくは、キャリアに結合したペプチドがミョウバンに吸着している、請求項1〜5のいずれかに記載のワクチン。
- 静脈内、皮下、皮内または筋肉内投与で処方される、請求項1〜6のいずれかに記載のワクチン。
- ペプチドが、0.1ng〜10mg、好ましくは10ng〜1mg、特に100ng〜100μgの量で、ワクチンに含まれる、請求項1〜7のいずれかに記載のワクチン。
- ペプチドが、リンカー、好ましくはペプチドリンカー、特に2〜5アミノ酸残基を有するペプチドリンカーによって、キャリアに結合している、請求項1〜8のいずれかに記載のワクチン。
- ペプチドリンカーが、Gly−Gly−Cys、Gly−Cys、Cys−GlyおよびCys−Gly−Glyの群から選択される、請求項9記載のワクチン。
- ワクチンが、ビエピトープワクチン、特にQPEGHHWETQQIPSLSPSQ(配列番号100;p9269)、QPEGHHWETQQIPSLSPS(配列番号101;p9440)、QPEGHHWETQQIPSLSP(配列番号102;p9441)、およびQPEGHHWETQQIPSLS(配列番号103;p8322)の群のペプチドを含むワクチンである、請求項1〜10のいずれかに記載のワクチン。
- ワクチンが、2成分ワクチン、特にQPEGHHWETQQIPS(配列番号104;p8495)、QPEGHHWETQQIP(配列番号105;p8459−1)、QPEGHHWETQQI(配列番号106;p8460)、QPEGHHWETQQ(配列番号107;p8460−1)、QPEGHHWETQ(配列番号98;p8461)、QPEGHHWET(配列番号108、p8461−1)、QPEGHHWE(配列番号109;p8462)の群からのペプチド、およびTQQIPSLSPSQPWQ(配列番号110、p8397)、TQQIPSLSPSQPW(配列番号111、p8398)、TQQIPSLSPSQP(配列番号112、p8399)、TQQIPSLSPSQ(配列番号99;p8400)、TQQIPSLSPS(配列番号113;p8761)、TQQIPSLSP(配列番号114;p8762)、TQQIPSLS(配列番号115;p8763)の群からのペプチド、好ましくはペプチドQPEGHHWETQ(配列番号98;p8461)およびペプチドTQQIPSLSPSQ(配列番号99;p8400)、を含み、それぞれが別個のキャリアと結合する、請求項1〜11のいずれかに記載のワクチン。
- 請求項1〜12のいずれかに記載のワクチン、および、乾癬、乾癬性関節炎、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、糖尿病(特にI型糖尿病)、アテローム性動脈硬化症、炎症性腸疾患(IBD)/クローン病、多発性硬化症、ベーチェット病、強直性脊椎炎、フォークト・小柳・原田病、慢性肉芽腫症、化膿性汗腺炎、抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎、神経変性疾患(特にアルツハイマー病または多発性硬化症)、アトピー性皮膚炎、移植片対宿主病、がん(特に、食道がん、大腸がん、肺腺がん、小細胞がん、および口腔の扁平上皮がん);好ましくは、乾癬、乾癬性関節炎、神経変性疾患(特にアルツハイマー病)、糖尿病(特にI型糖尿病)、アテローム性動脈硬化症、またはIBD;特に、乾癬、乾癬性関節炎またはIBDの群から選択される疾患に対する、さらなるワクチン、好ましくは抗IL−23ワクチン、特に抗p19−IL−23ワクチンを含む、ワクチンのキット。
- QPEGHHWETQ(配列番号98;p8461)、TQQIPSLSPSQ(配列番号99;p8400)、QPEGHHWETQQIPSLSPSQ(配列番号100;p9269)、QPEGHHWETQQIPSLSPS(配列番号101;p9440)、QPEGHHWETQQIPSLSP(配列番号102;p9441)、QPEGHHWETQQIPSLS(配列番号103;p8322)、QPEGHHWETQQIPS(配列番号104;p8495)、QPEGHHWETQQIP(配列番号105;p8459−1)、QPEGHHWETQQI(配列番号106;p8460)、QPEGHHWETQQ(配列番号107;p8460−1)、QPEGHHWETQ(配列番号98;p8461)、QPEGHHWET(配列番号108、p8461−1)、QPEGHHWE(配列番号109;p8462)、TQQIPSLSPSQPWQ(配列番号110、p8397)、TQQIPSLSPSQPW(配列番号111、p8398)、TQQIPSLSPSQP(配列番号112、p8399)、TQQIPSLSPSQ(配列番号99;p8400)、TQQIPSLSPS(配列番号113;p8761)、TQQIPSLSP(配列番号114;p8762)、およびTQQIPSLS(配列番号115;p8763)の群から選択される、ペプチド。
- 1つのペプチドが、QPEGHHWETQQIPS(配列番号104;p8495)、QPEGHHWETQQIP(配列番号105;p8459−1)、QPEGHHWETQQI(配列番号106;p8460)、QPEGHHWETQQ(配列番号107;p8460−1)、QPEGHHWETQ(配列番号98;p8461)、QPEGHHWET(配列番号108、p8461−1)、QPEGHHWE(配列番号109;p8462)の群から選択され、第2のペプチドが、TQQIPSLSPSQPWQ(配列番号110、p8397)、TQQIPSLSPSQPW(配列番号111、p8398)、TQQIPSLSPSQP(配列番号112、p8399)、TQQIPSLSPSQ(配列番号99;p8400)、TQQIPSLSPS(配列番号113;p8761)、TQQIPSLSP(配列番号114;p8762)、TQQIPSLS(配列番号115;p8763)の群から選択され、好ましくはペプチドQPEGHHWETQ(配列番号98;p8461)とペプチドTQQIPSLSPSQ(配列番号99;p8400)である、ペプチド対。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
EP15170485 | 2015-06-03 | ||
EP15170485.5 | 2015-06-03 | ||
PCT/EP2016/062579 WO2016193405A1 (en) | 2015-06-03 | 2016-06-03 | Il-23-p19 vaccines |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018521016A true JP2018521016A (ja) | 2018-08-02 |
Family
ID=53365853
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017562646A Pending JP2018521016A (ja) | 2015-06-03 | 2016-06-03 | IL−23−p19ワクチン |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US10576131B2 (ja) |
EP (1) | EP3302536A1 (ja) |
JP (1) | JP2018521016A (ja) |
AU (1) | AU2016271857B2 (ja) |
CA (1) | CA2986494A1 (ja) |
WO (1) | WO2016193405A1 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023285691A1 (en) * | 2021-07-15 | 2023-01-19 | Allspim | Compositions and methods for preventing and/or treating disease associated with il-23 expression |
WO2023161526A1 (en) | 2022-02-28 | 2023-08-31 | Tridem Bioscience Gmbh & Co Kg | A CONJUGATE CONSISTING OF OR COMPRISING AT LEAST A ß-GLUCAN OR A MANNAN |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005530723A (ja) * | 2002-04-10 | 2005-10-13 | バクスコンスュルタン | 新規ペプチド及び治療を目的とするその利用 |
JP2007513992A (ja) * | 2003-12-16 | 2007-05-31 | グラクソスミスクライン バイオロジカルズ ソシエテ アノニム | 自己免疫疾患の治療用のil−12又はil−23を含むワクチン |
Family Cites Families (32)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0114787B1 (de) | 1983-01-25 | 1991-09-25 | Ciba-Geigy Ag | Neue Peptidderivate |
GB8815795D0 (en) | 1988-07-02 | 1988-08-10 | Bkl Extrusions Ltd | Glazing bead |
NZ230747A (en) | 1988-09-30 | 1992-05-26 | Bror Morein | Immunomodulating matrix comprising a complex of at least one lipid and at least one saponin; certain glycosylated triterpenoid saponins derived from quillaja saponaria molina |
SG90042A1 (en) | 1992-06-25 | 2002-07-23 | Smithkline Beecham Biolog | Vaccine composition containing adjuvants |
WO1994021292A1 (en) | 1993-03-23 | 1994-09-29 | Smithkline Beecham Biologicals (S.A.) | Vaccine compositions containing 3-o deacylated monophosphoryl lipid a |
GB9326253D0 (en) | 1993-12-23 | 1994-02-23 | Smithkline Beecham Biolog | Vaccines |
AUPM873294A0 (en) | 1994-10-12 | 1994-11-03 | Csl Limited | Saponin preparations and use thereof in iscoms |
GB9513261D0 (en) | 1995-06-29 | 1995-09-06 | Smithkline Beecham Biolog | Vaccines |
AUPO517897A0 (en) | 1997-02-19 | 1997-04-11 | Csl Limited | Chelating immunostimulating complexes |
GB9712347D0 (en) | 1997-06-14 | 1997-08-13 | Smithkline Beecham Biolog | Vaccine |
ES2201551T3 (es) | 1997-09-05 | 2004-03-16 | Glaxosmithkline Biologicals S.A. | Emulsiones de aceite en agua que contienen saponinas. |
US6303114B1 (en) | 1998-03-05 | 2001-10-16 | The Medical College Of Ohio | IL-12 enhancement of immune responses to T-independent antigens |
IL138000A0 (en) | 1998-04-09 | 2001-10-31 | Smithkline Beecham Biolog | Adjuvant compositions |
GB9817052D0 (en) | 1998-08-05 | 1998-09-30 | Smithkline Beecham Biolog | Vaccine |
EP1797896A1 (en) | 1998-10-16 | 2007-06-20 | GlaxoSmithKline Biologicals SA | Adjuvant systems and vaccines |
AUPP807399A0 (en) | 1999-01-08 | 1999-02-04 | Csl Limited | Improved immunogenic lhrh composition and methods relating thereto |
ATE464907T1 (de) | 1999-02-17 | 2010-05-15 | Csl Ltd | Immunogene komplexe und methoden in bezug auf diese |
DK1187629T3 (da) | 1999-04-19 | 2005-01-17 | Glaxosmithkline Biolog Sa | Adjuvanssammensætning omfattende saponin og et immunostimulerende oligonucleotid |
CZ20021043A3 (cs) | 1999-09-24 | 2002-08-14 | Smithkline Beecham Biologicals S. A. | Pouľití kombinace polyoxyethylensorbitanového esteru a oktoxynolu pro výrobu pomocného prostředku |
CN1399539A (zh) | 1999-09-24 | 2003-02-26 | 史密丝克莱恩比彻姆生物有限公司 | 含有聚氧乙烯烷基醚或聚氧乙烯烷基酯以及至少一种非离子表面活性剂的佐剂 |
WO2005108425A1 (en) | 2004-05-10 | 2005-11-17 | Cytos Biotechnology Ag | Il-23 p19 antigen array and uses thereof |
WO2006134423A2 (en) | 2004-07-18 | 2006-12-21 | Coley Pharmaceutical Group, Ltd. | Methods and compositions for inducing innate immune responses |
EP1781325A2 (en) | 2004-07-18 | 2007-05-09 | CSL Limited | Immuno stimulating complex and oligonucleotide formulations for inducing enhanced interferon-gamma responses |
WO2007005955A2 (en) | 2005-06-30 | 2007-01-11 | Centocor, Inc. | Anti-il-23 antibodies, compositions, methods and uses |
TWI382019B (zh) | 2005-08-19 | 2013-01-11 | Array Biopharma Inc | 作為類鐸受體(toll-like receptor)調節劑之胺基二氮雜呯 |
EP3190125A1 (en) | 2005-08-31 | 2017-07-12 | Merck Sharp & Dohme Corp. | Engineered anti-il-23 antibodies |
PT2038290E (pt) | 2006-07-07 | 2013-12-10 | Gilead Sciences Inc | Moduladores de receptor do tipo toll 7 |
ES2465223T3 (es) | 2007-04-27 | 2014-06-05 | Zymogenetics, Inc. | Antagonistas de IL-17A, IL-17F e IL-23P19 y procedimientos de uso |
PE20091236A1 (es) | 2007-11-22 | 2009-09-16 | Astrazeneca Ab | Derivados de pirimidina como immunomoduladores de tlr7 |
AU2009222105B2 (en) | 2008-03-03 | 2012-05-17 | Novartis Ag | Compounds and compositions as TLR activity modulators |
SI2276486T1 (sl) | 2008-03-24 | 2014-01-31 | 4Sc Discovery Gmbh | Novi substituirani imidazokinolini |
US8242106B2 (en) | 2008-08-01 | 2012-08-14 | Ventirx Pharmaceuticals, Inc. | Toll-like receptor agonist formulations and their use |
-
2016
- 2016-06-03 US US15/569,303 patent/US10576131B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2016-06-03 JP JP2017562646A patent/JP2018521016A/ja active Pending
- 2016-06-03 CA CA2986494A patent/CA2986494A1/en not_active Abandoned
- 2016-06-03 EP EP16729817.3A patent/EP3302536A1/en not_active Withdrawn
- 2016-06-03 AU AU2016271857A patent/AU2016271857B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2016-06-03 WO PCT/EP2016/062579 patent/WO2016193405A1/en active Application Filing
-
2019
- 2019-07-08 US US16/504,971 patent/US20200016249A1/en not_active Abandoned
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005530723A (ja) * | 2002-04-10 | 2005-10-13 | バクスコンスュルタン | 新規ペプチド及び治療を目的とするその利用 |
JP2007513992A (ja) * | 2003-12-16 | 2007-05-31 | グラクソスミスクライン バイオロジカルズ ソシエテ アノニム | 自己免疫疾患の治療用のil−12又はil−23を含むワクチン |
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
GUAN, Q. ET AL., IMMUNOTHERAPY, vol. 5, no. 12, JPN6020013250, 2013, pages 1313 - 1322, ISSN: 0004249467 * |
RATSIMANDRESY, R.A. ET AL., VACCINE, vol. 29, no. 50, JPN6020013249, 2011, pages 9329 - 9336, ISSN: 0004249466 * |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CA2986494A1 (en) | 2016-12-08 |
EP3302536A1 (en) | 2018-04-11 |
US20180110846A1 (en) | 2018-04-26 |
US10576131B2 (en) | 2020-03-03 |
WO2016193405A1 (en) | 2016-12-08 |
AU2016271857A1 (en) | 2017-10-26 |
AU2016271857B2 (en) | 2020-05-28 |
US20200016249A1 (en) | 2020-01-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9975946B2 (en) | Antibodies obtainable using supramolecular constructs | |
RU2390350C2 (ru) | Активная иммунизация для создания антител к растворимому а-бета | |
JP5559789B2 (ja) | アルツハイマー病の処置のための免疫治療組成物 | |
US9555086B2 (en) | Compositions and methods for inducing an immune response | |
Maier et al. | Modulation of the humoral and cellular immune response in Aβ immunotherapy by the adjuvants monophosphoryl lipid A (MPL), cholera toxin B subunit (CTB) and E. coli enterotoxin LT (R192G) | |
US20200016249A1 (en) | Il-23-p19 vaccines | |
WO2005032475A2 (en) | In vivo efficacy of ny-eso-1 plus adjuvant | |
WO2017177910A1 (zh) | 增强抗肿瘤免疫反应的新型免疫策略和免疫组合物 | |
KR20070046096A (ko) | 다발성 경화증 치료 및 예방을 위한 방법 | |
US11332515B2 (en) | Multi-epitopic construct | |
US20210220453A1 (en) | Chagas Antigens and Antibodies and Compositions, Methods and Uses Thereof | |
Staffler | CROSS-REFERENCE TO RELATED APPLICATIONS | |
KR101277004B1 (ko) | 초분자 구조체를 포함하는 방법 및 조성물 | |
US20030017162A1 (en) | Outer membrane protein A, peptidoglycan-associated lipoprotein, and murein lipoprotein as therapeutic targets for treatment of sepsis | |
US20070190072A1 (en) | In vivo efficacy of ny-eso-1 plus adjuvant | |
Hainline et al. | Active immunotherapy for C5a-mediated inflammation using adjuvant-free self-assembled peptide nanofibers | |
WO2019183500A1 (en) | Coccidioides antigens and methods of their use |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190509 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200407 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20201104 |