関連出願の相互参照
[0001] 本出願は、本出願の譲受人に譲渡され、その全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる、2015年2月25日に出願された米国仮出願第62/120,861号の優先権および利益を主張する、2016年2月24日に出願された米国特許出願第15/052,471号の優先権を主張する。
[0002] 本開示のいくつかの態様は、一般にワイヤレス通信に関し、より詳細には、マシンタイプ通信(MTC:machine type communication)デバイスおよび拡張MTC(eMTC:evolved MTC)デバイスなど、限られた通信リソースをもつデバイスを利用するシステムにおける狭帯域領域(narrowband region)を管理することに関する。
[0003] ワイヤレス通信システムは、音声、データなど、様々なタイプの通信コンテンツを提供するために広く展開されている。これらのシステムは、利用可能なシステムリソース(例えば、帯域幅および送信電力)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続システムであり得る。そのような多元接続システムの例としては、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標):Long Term Evolution)アドバンストを含む第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標):3rd Generation Partnership Project)LTEシステムおよび直交周波数分割多元接続(OFDMA)システムがある。
[0004] 概して、ワイヤレス多元接続通信システムは、複数のワイヤレス端末のための通信を同時にサポートすることができる。各端末は、順方向リンクおよび逆方向リンク上での送信を介して1つまたは複数の基地局と通信する。順方向リンク(またはダウンリンク)は基地局から端末への通信リンクを指し、逆方向リンク(またはアップリンク)は端末から基地局への通信リンクを指す。この通信リンクは、単入力単出力、多入力単出力または多入力多出力(MIMO)システムを介して確立され得る。
[0005] ワイヤレス通信ネットワークは、いくつかのワイヤレスデバイスのための通信をサポートすることができるいくつかの基地局を含み得る。ワイヤレスデバイスはユーザ機器(UE)を含み得る。いくつかのUEは、基地局、別のリモートデバイス、または何らかの他のエンティティと通信し得る、リモートデバイスを含み得る、マシンタイプ通信(MTC)UEと見なされ得る。MTCは、通信の少なくとも1つの端部上の少なくとも1つのリモートデバイスに関与する通信を指すことがあり、必ずしも人間の対話を必要とするとは限らない1つまたは複数のエンティティを伴うデータ通信の形態を含み得る。MTC UEは、例えば、パブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)を介した、MTCサーバおよび/または他のMTCデバイスとのMTC通信が可能であるUEを含み得る。
[0006] 本開示のシステム、方法、およびデバイスは、それぞれいくつかの態様を有し、それらのうちの単一の態様が単独で本開示の望ましい属性を担うとは限らない。次に、以下の特許請求の範囲によって表される本開示の範囲を限定することなしに、いくつかの特徴について手短に説明する。この説明を考察すれば、特に「詳細な説明」と題するセクションを読めば、本開示の特徴が、ワイヤレスネットワークにおけるアクセスポイントと局との間の改善された通信を含む利点をどのように提供するかが理解されよう。
[0007] 本開示のいくつかの態様は、基地局(BS)によるワイヤレス通信のための方法を提供する。本方法は、概して、ダウンリンク(DL)システム帯域幅から区分されるDL狭帯域領域のセットを決定することと、アップリンク(UL)システム帯域幅から区分されるUL狭帯域領域のセットを決定することと、DL狭帯域領域のセットとUL狭帯域領域のセットとの間のマッピングを決定することと、マッピングされた狭帯域領域のうちの少なくとも1つを使用して少なくともユーザ機器(UE)と通信することとを含む。
[0008] 本開示のいくつかの態様は、基地局(BS)によるワイヤレス通信のための装置を提供する。本装置は、概して、ダウンリンク(DL)システム帯域幅から区分されるDL狭帯域領域のセットを決定することと、アップリンク(UL)システム帯域幅から区分されるUL狭帯域領域のセットを決定することと、DL狭帯域領域のセットとUL狭帯域領域のセットとの間のマッピングを決定することと、マッピングされた狭帯域領域のうちの少なくとも1つを使用して少なくともユーザ機器(UE)と通信することとを行うように構成された少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリとを含む。
[0009] 本開示のいくつかの態様は、基地局(BS)によるワイヤレス通信のための装置を提供する。本装置は、概して、ダウンリンク(DL)システム帯域幅から区分されるDL狭帯域領域のセットを決定するための手段と、アップリンク(UL)システム帯域幅から区分されるUL狭帯域領域のセットを決定するための手段と、DL狭帯域領域のセットとUL狭帯域領域のセットとの間のマッピングを決定するための手段と、マッピングされた狭帯域領域のうちの少なくとも1つを使用して少なくともユーザ機器(UE)と通信するための手段とを含む。
[0010] 本開示のいくつかの態様は、基地局(BS)によるワイヤレス通信のためのコンピュータ可読媒体を提供する。本コンピュータ可読媒体は、概して、ダウンリンク(DL)システム帯域幅から区分されるDL狭帯域領域のセットを決定するためのコードと、アップリンク(UL)システム帯域幅から区分されるUL狭帯域領域のセットを決定するためのコードと、DL狭帯域領域のセットとUL狭帯域領域のセットとの間のマッピングを決定するためのコードと、マッピングされた狭帯域領域のうちの少なくとも1つを使用して少なくともユーザ機器(UE)と通信するためのコードとを含む。
[0011] 本開示のいくつかの態様は、BSによるワイヤレス通信のための方法を提供する。本方法は、概して、システム帯域幅から区分される複数の狭帯域領域を決定することと、複数の狭帯域領域が、UEと通信するための1つまたは複数のDL狭帯域領域と1つまたは複数のUL狭帯域領域とを備える、1つまたは複数のDL狭帯域領域あるいは1つまたは複数のUL狭帯域領域のうちの少なくとも1つ中でUEにとって利用不可能なリソースのセットを識別することと、リソースの識別されたセットの指示をUEに与えることと、狭帯域領域を使用してUEと通信することとを含む。
[0012] 本開示のいくつかの態様は、BSによるワイヤレス通信のための装置を提供する。本装置は、概して、システム帯域幅から区分される複数の狭帯域領域を決定することと、複数の狭帯域領域が、UEと通信するための1つまたは複数のDL狭帯域領域と1つまたは複数のUL狭帯域領域とを備える、1つまたは複数のDL狭帯域領域あるいは1つまたは複数のUL狭帯域領域のうちの少なくとも1つ中でUEにとって利用不可能なリソースのセットを識別することと、リソースの識別されたセットの指示をUEに与えることと、狭帯域領域を使用してUEと通信することとを行うように構成された少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリとを含む。
[0013] 本開示のいくつかの態様は、BSによるワイヤレス通信のための装置を提供する。本装置は、概して、システム帯域幅から区分される複数の狭帯域領域を決定するための手段と、複数の狭帯域領域が、UEと通信するための1つまたは複数のDL狭帯域領域と1つまたは複数のUL狭帯域領域とを備える、1つまたは複数のDL狭帯域領域あるいは1つまたは複数のUL狭帯域領域のうちの少なくとも1つ中でUEにとって利用不可能なリソースのセットを識別するための手段と、リソースの識別されたセットの指示をUEに与えるための手段と、狭帯域領域を使用してUEと通信するための手段とを含む。
[0014] 本開示のいくつかの態様は、BSによるワイヤレス通信のためのコンピュータ可読媒体を提供する。本コンピュータ可読媒体は、概して、システム帯域幅から区分される複数の狭帯域領域を決定するためのコードと、複数の狭帯域領域が、UEと通信するための1つまたは複数のDL狭帯域領域と1つまたは複数のUL狭帯域領域とを備える、1つまたは複数のDL狭帯域領域あるいは1つまたは複数のUL狭帯域領域のうちの少なくとも1つ中でUEにとって利用不可能なリソースのセットを識別するためのコードと、リソースの識別されたセットの指示をUEに与えるためのコードと、狭帯域領域を使用してUEと通信するためのコードとを含む。
[0015] 本開示のいくつかの態様は、BSによるワイヤレス通信のための方法を提供する。本方法は、概して、システム帯域幅から区分される複数の狭帯域領域を決定することと、複数の狭帯域領域が、UEと通信するための1つまたは複数のDL狭帯域領域と1つまたは複数のUL狭帯域領域とを備える、1つまたは複数のUL狭帯域領域のうちの少なくとも1つ内で、UEによるサウンディング基準信号(SRS:sounding reference signal)の送信のためのリソースを決定することと、狭帯域領域を使用してUEと通信することと、ここにおいて、通信することが、決定されたリソース上でSRSを受信することを備える、を含む。
[0016] 本開示のいくつかの態様は、BSによるワイヤレス通信のための装置を提供する。本装置は、概して、システム帯域幅から区分される複数の狭帯域領域を決定することと、複数の狭帯域領域が、UEと通信するための1つまたは複数のDL狭帯域領域と1つまたは複数のUL狭帯域領域とを備える、1つまたは複数のUL狭帯域領域のうちの少なくとも1つ内で、UEによるサウンディング基準信号(SRS)の送信のためのリソースを決定することと、狭帯域領域を使用してUEと通信することと、ここにおいて、通信することが、決定されたリソース上でSRSを受信することを備える、を行うように構成された少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリとを含む。
[0017] 本開示のいくつかの態様は、BSによるワイヤレス通信のための装置を提供する。本装置は、概して、システム帯域幅から区分される複数の狭帯域領域を決定するための手段と、複数の狭帯域領域が、UEと通信するための1つまたは複数のDL狭帯域領域と1つまたは複数のUL狭帯域領域とを備える、1つまたは複数のUL狭帯域領域のうちの少なくとも1つ内で、UEによるサウンディング基準信号(SRS)の送信のためのリソースを決定するための手段と、狭帯域領域を使用してUEと通信するための手段と、ここにおいて、通信することが、決定されたリソース上でSRSを受信することを備える、を含む。
[0018] 本開示のいくつかの態様は、BSによるワイヤレス通信のためのコンピュータ可読媒体を提供する。本コンピュータ可読媒体は、概して、システム帯域幅から区分される複数の狭帯域領域を決定するためのコードと、複数の狭帯域領域が、UEと通信するための1つまたは複数のDL狭帯域領域と1つまたは複数のUL狭帯域領域とを備える、1つまたは複数のUL狭帯域領域のうちの少なくとも1つ内で、UEによるサウンディング基準信号(SRS)の送信のためのリソースを決定するためのコードと、狭帯域領域を使用してUEと通信するためのコードと、ここにおいて、通信することが、決定されたリソース上でSRSを受信することを備える、を含む。
[0019] 本開示のいくつかの態様は、UEによるワイヤレス通信のための方法を提供する。本方法は、概して、DLシステム帯域幅から区分されるDL狭帯域領域のセットを決定することと、ULシステム帯域幅から区分されるUL狭帯域領域のセットを決定することと、DL狭帯域領域のセットとUL狭帯域領域のセットとの間のマッピングを決定することと、マッピングされた狭帯域領域のうちの少なくとも1つを使用してBSと通信することとを含む。
[0020] 本開示のいくつかの態様は、UEによるワイヤレス通信のための装置を提供する。本装置は、概して、DLシステム帯域幅から区分されるDL狭帯域領域のセットを決定することと、ULシステム帯域幅から区分されるUL狭帯域領域のセットを決定することと、DL狭帯域領域のセットとUL狭帯域領域のセットとの間のマッピングを決定することと、マッピングされた狭帯域領域のうちの少なくとも1つを使用してBSと通信することとを行うように構成された少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリとを含む。
[0021] 本開示のいくつかの態様は、UEによるワイヤレス通信のための装置を提供する。本装置は、概して、DLシステム帯域幅から区分されるDL狭帯域領域のセットを決定するための手段と、ULシステム帯域幅から区分されるUL狭帯域領域のセットを決定するための手段と、DL狭帯域領域のセットとUL狭帯域領域のセットとの間のマッピングを決定するための手段と、マッピングされた狭帯域領域のうちの少なくとも1つを使用してBSと通信するための手段とを含む。
[0022] 本開示のいくつかの態様は、UEによるワイヤレス通信のためのコンピュータ可読媒体を提供する。本コンピュータ可読媒体は、概して、DLシステム帯域幅から区分されるDL狭帯域領域のセットを決定するためのコードと、ULシステム帯域幅から区分されるUL狭帯域領域のセットを決定するためのコードと、DL狭帯域領域のセットとUL狭帯域領域のセットとの間のマッピングを決定するためのコードと、マッピングされた狭帯域領域のうちの少なくとも1つを使用してBSと通信するためのコードとを含む。
[0023] 本開示のいくつかの態様は、UEによるワイヤレス通信のための方法を提供する。本方法は、概して、システム帯域幅から区分される複数の狭帯域領域を決定することと、複数の狭帯域領域が、BSと通信するための1つまたは複数のDL狭帯域領域と1つまたは複数のUL狭帯域領域とを備える、BSから、1つまたは複数のDL狭帯域領域あるいは1つまたは複数のUL狭帯域領域のうちの少なくとも1つ中でUEにとって利用不可能なリソースのセットの指示を受信することと、受信された指示に基づいてリソースのセットを識別することと、狭帯域領域を使用してBSと通信することとを含む。
[0024] 本開示のいくつかの態様は、UEによるワイヤレス通信のための装置を提供する。本装置は、概して、システム帯域幅から区分される複数の狭帯域領域を決定することと、複数の狭帯域領域が、BSと通信するための1つまたは複数のDL狭帯域領域と1つまたは複数のUL狭帯域領域とを備える、BSから、1つまたは複数のDL狭帯域領域あるいは1つまたは複数のUL狭帯域領域のうちの少なくとも1つ中でUEにとって利用不可能なリソースのセットの指示を受信することと、受信された指示に基づいてリソースのセットを識別することと、狭帯域領域を使用してBSと通信することとを行うように構成された少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリとを含む。
[0025] 本開示のいくつかの態様は、UEによるワイヤレス通信のための装置を提供する。本装置は、概して、システム帯域幅から区分される複数の狭帯域領域を決定するための手段と、複数の狭帯域領域が、BSと通信するための1つまたは複数のDL狭帯域領域と1つまたは複数のUL狭帯域領域とを備える、BSから、1つまたは複数のDL狭帯域領域あるいは1つまたは複数のUL狭帯域領域のうちの少なくとも1つ中でUEにとって利用不可能なリソースのセットの指示を受信するための手段と、受信された指示に基づいてリソースのセットを識別するための手段と、狭帯域領域を使用してBSと通信するための手段とを含む。
[0026] 本開示のいくつかの態様は、UEによるワイヤレス通信のためのコンピュータ可読媒体を提供する。本コンピュータ可読媒体は、概して、システム帯域幅から区分される複数の狭帯域領域を決定するためのコードと、複数の狭帯域領域が、BSと通信するための1つまたは複数のDL狭帯域領域と1つまたは複数のUL狭帯域領域とを備える、BSから、1つまたは複数のDL狭帯域領域あるいは1つまたは複数のUL狭帯域領域のうちの少なくとも1つ中でUEにとって利用不可能なリソースのセットの指示を受信するためのコードと、受信された指示に基づいてリソースのセットを識別するためのコードと、狭帯域領域を使用してBSと通信するためのコードとを含む。
[0027] 本開示のいくつかの態様は、UEによるワイヤレス通信のための方法を提供する。本方法は、概して、システム帯域幅から区分される複数の狭帯域領域を決定することと、複数の狭帯域領域が、BSと通信するための1つまたは複数のDL狭帯域領域と1つまたは複数のUL狭帯域領域とを備える、1つまたは複数のUL狭帯域領域のうちの少なくとも1つ内で、SRSの送信のためのリソースを決定することと、狭帯域領域を使用してBSと通信することと、ここにおいて、通信することが、決定されたリソース上でSRSを送信することを備える、を含む。
[0028] 本開示のいくつかの態様は、UEによるワイヤレス通信のための装置を提供する。本装置は、概して、システム帯域幅から区分される複数の狭帯域領域を決定することと、複数の狭帯域領域が、BSと通信するための1つまたは複数のDL狭帯域領域と1つまたは複数のUL狭帯域領域とを備える、1つまたは複数のUL狭帯域領域のうちの少なくとも1つ内で、SRSの送信のためのリソースを決定することと、狭帯域領域を使用してBSと通信することと、ここにおいて、通信することが、決定されたリソース上でSRSを送信することを備える、を行うように構成された少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリとを含む。
[0029] 本開示のいくつかの態様は、UEによるワイヤレス通信のための装置を提供する。本装置は、概して、システム帯域幅から区分される複数の狭帯域領域を決定するための手段と、複数の狭帯域領域が、BSと通信するための1つまたは複数のDL狭帯域領域と1つまたは複数のUL狭帯域領域とを備える、1つまたは複数のUL狭帯域領域のうちの少なくとも1つ内で、SRSの送信のためのリソースを決定するための手段と、狭帯域領域を使用してBSと通信するための手段と、ここにおいて、通信することが、決定されたリソース上でSRSを送信することを備える、を含む。
[0030] 本開示のいくつかの態様は、UEによるワイヤレス通信のためのコンピュータ可読媒体を提供する。本コンピュータ可読媒体は、概して、システム帯域幅から区分される複数の狭帯域領域を決定するためのコードと、複数の狭帯域領域が、BSと通信するための1つまたは複数のDL狭帯域領域と1つまたは複数のUL狭帯域領域とを備える、1つまたは複数のUL狭帯域領域のうちの少なくとも1つ内で、SRSの送信のためのリソースを決定するためのコードと、狭帯域領域を使用してBSと通信するためのコードと、ここにおいて、通信することが、決定されたリソース上でSRSを送信することを備える、を含む。
[0031] 方法、装置、システム、コンピュータプログラム製品、コンピュータ可読媒体、および処理システムを含む多数の他の態様が提供される。
[0032] 本開示の上記で具陳された特徴が詳細に理解され得るように、添付の図面にその一部を示す態様を参照することによって、上記で手短に要約されたより具体的な説明が得られ得る。但し、その説明は他の等しく有効な態様に通じ得るので、添付の図面は、本開示のいくつかの典型的な態様のみを示し、従って、本開示の範囲を限定するものと見なされるべきではないことに留意されたい。
本開示のいくつかの態様による、例示的なワイヤレス通信ネットワークを概念的に示すブロック図。
本開示のいくつかの態様による、ワイヤレス通信ネットワークにおいてユーザ機器(UE)と通信している発展型ノードB(eNB)の一例を概念的に示すブロック図。
本開示のいくつかの態様による、ワイヤレス通信ネットワークにおいて使用するための特定の無線アクセス技術(RAT)のための例示的なフレーム構造を概念的に示すブロック図。
本開示のいくつかの態様による、ノーマルサイクリックプレフィックスをもつダウンリンクのための例示的なサブフレームフォーマットを示す図。
本開示のいくつかの態様による、LTEなど、広帯域システム内の他のワイヤレス通信とのマシンタイプ通信(MTC)共存の一例を示す図。
本開示のいくつかの態様による、LTEなど、広帯域システム内の他のワイヤレス通信とのマシンタイプ通信(MTC)共存の一例を示す図。
本開示のいくつかの態様による、UL狭帯域領域へのDL狭帯域領域の例示的なマッピングを示す図。
本開示のいくつかの態様による、UL狭帯域領域へのDL狭帯域領域の例示的なマッピングを示す図。
本開示のいくつかの態様による、UL狭帯域領域へのDL狭帯域領域の例示的なマッピングを示す図。
本開示のいくつかの態様による、BSによって行われ得るワイヤレス通信のための例示的な動作を示す図。
本開示のいくつかの態様による、UEによって行われ得るワイヤレス通信のための例示的な動作を示す図。
本開示のいくつかの態様による、DL狭帯域領域とUL狭帯域領域とのための例示的な周波数ホッピングパターンを示す図。
本開示のいくつかの態様による、送信リソースを予約する例示的な技法を示す図。
本開示のいくつかの態様による、BSによって行われ得るワイヤレス通信のための例示的な動作を示す図。
本開示のいくつかの態様による、UEによって行われ得るワイヤレス通信のための例示的な動作を示す図。
本開示のいくつかの態様による、送信リソースの割当てのための例示的な技法を示す図。
本開示のいくつかの態様による、BSによって行われ得るワイヤレス通信のための例示的な動作を示す図。
本開示のいくつかの態様による、UEによって行われ得るワイヤレス通信のための例示的な動作を示す図。
詳細な説明
[0050] 本開示の態様は、低コスト(LC)MTCデバイス、LC eMTCデバイス、またはIoTデバイスなど、限られた通信リソースをもつデバイスのための狭帯域管理のための技法および装置を提供する。これらのデバイスは、特定の無線アクセス技術(RAT)(例えば、ロングタームエボリューション(LTE))において他のレガシーデバイスと共存し得、特定のRAT(例えば、LTE)によってサポートされる利用可能なシステム帯域幅から区分される1つまたは複数の狭帯域領域上で動作し得る。アップリンク(UL)システム帯域幅およびダウンリンク(DL)システム帯域幅は、狭帯域領域に区分され得る。ULシステム帯域幅の部分および/またはDLシステム帯域幅の部分は他の使用のために予約され得、狭帯域領域のいずれにも含まれないことがある。さらに、ULおよびDLシステム帯域幅の送信リソースは、サウンディング基準信号(SRS)の送信のために割り振られ得る。
[0051] 従って、以下でより詳細に説明されるように、本明細書で提示される技法は、セルおよびMTCデバイスが、ULシステム帯域幅を狭帯域領域に編成するために使用される様式とは異なる様式で、DLシステム帯域幅を狭帯域領域に編成することを可能にし得る。同じく以下でより詳細に説明されるように、レガシーPUCCH送信による使用のためのUL狭帯域領域中に含まれる送信リソースを予約するための技法が提供される。および、以下でより詳細に説明されるように、各SRSのための送信リソースの全てが狭帯域領域内にあるように、SRSの送信に送信リソースを割り振るための技法が提供される。
[0052] 本明細書で説明される技法は、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交FDMA(OFDMA)ネットワーク、シングルキャリアFDMA(SC−FDMA)ネットワークなど、様々なワイヤレス通信ネットワークのために使用され得る。「ネットワーク」および「システム」という用語は、しばしば互換的に使用される。CDMAネットワークは、ユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA:Universal Terrestrial Radio Access)、cdma2000などの無線技術を実施し得る。UTRAは、広帯域CDMA(W−CDMA(登録商標))、時分割同期CDMA(TD−SCDMA)、およびCDMAの他の変形態を含む。cdma2000は、IS−2000、IS−95およびIS−856規格をカバーする。TDMAネットワークは、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))などの無線技術を実施し得る。OFDMAネットワークは、発展型UTRA(E−UTRA:Evolved UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi−Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE802.20、Flash−OFDM(登録商標)などの無線技術を実施し得る。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS:Universal Mobile Telecommunication System)の一部である。周波数分割複信(FDD)と時分割複信(TDD)の両方における3GPPロングタームエボリューション(LTE)およびLTE−アドバンスト(LTE−A)は、ダウンリンク上ではOFDMAを利用し、アップリンク上ではSC−FDMAを利用するE−UTRAを使用するUMTSの新しいリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、LTE−A、およびGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)と称する団体からの文書に記載されている。cdma2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2:3rd Generation Partnership Project 2)と称する団体からの文書に記載されている。本明細書で説明される技法は、上記のワイヤレスネットワークおよび無線技術、並びに他のワイヤレスネットワークおよび無線技術のために使用され得る。明快のために、本技法のいくつかの態様が以下ではLTE/LTE−Aについて説明され、以下の説明の大部分でLTE/LTE−A用語が使用される。LTEおよびLTE−Aは、一般にLTEと呼ばれる。
[0053] 図1は、本開示の態様が実践され得る、基地局(BS)およびユーザ機器(UE)をもつ例示的なワイヤレス通信ネットワーク100を示す。
[0054] ワイヤレス通信ネットワーク100は、LTEネットワークまたは何らかの他のワイヤレスネットワークであり得る。ワイヤレス通信ネットワーク100は、いくつかの発展型ノードB(eNB)110と他のネットワークエンティティとを含み得る。eNBは、ユーザ機器(UE)と通信するエンティティであり、基地局、ノードB、アクセスポイント(AP)などと呼ばれることもある。各eNBは、特定の地理的エリアに通信カバレージを与え得る。3GPPでは、「セル」という用語は、この用語が使用されるコンテキストに応じて、eNBのカバレージエリアおよび/またはこのカバレージエリアをサービスしているeNBサブシステムを指すことがある。
[0055] eNBは、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、および/または他のタイプのセルに通信カバレージを与え得る。マクロセルは、比較的大きい地理的エリア(例えば、半径数キロメートル)をカバーし得、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーし得、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。フェムトセルは、比較的小さい地理的エリア(例えば、自宅)をカバーし得、フェムトセルとの関連を有するUE(例えば、限定加入者グループ(CSG)中のUE)による制限付きアクセスを可能にし得る。マクロセルのためのeNBはマクロeNBと呼ばれることがある。ピコセルのためのeNBはピコeNBと呼ばれることがある。フェムトセルのためのeNBはフェムトeNBまたはホームeNB(HeNB)と呼ばれることがある。図1に示されている例では、eNB110aがマクロセル102aのためのマクロeNBであり得、eNB110bがピコセル102bのためのピコeNBであり得、eNB110cがフェムトセル102cのためのフェムトeNBであり得る。eNBは1つまたは複数の(例えば、3つの)セルをサポートし得る。「eNB」、「基地局」、および「セル」という用語は、本明細書では互換的に使用され得る。
[0056] ワイヤレス通信ネットワーク100はまた、中継局を含み得る。中継局は、上流局(例えば、eNBまたはUE)からデータの送信を受信し、そのデータの送信を下流局(例えば、UEまたはeNB)に送ることができるエンティティである。中継局はまた、他のUEに対する送信を中継することができるUEであり得る。図1に示されている例では、中継(局)eNB110dは、eNB110aとUE120dとの間の通信を可能にするために、マクロeNB110aおよびUE120dと通信し得る。中継局はまた、リレーeNB、リレー基地局、リレーなどと呼ばれることもある。
[0057] ワイヤレス通信ネットワーク100は、異なるタイプのeNB、例えば、マクロeNB、ピコeNB、フェムトeNB、リレーeNBなどを含む異種ネットワークであり得る。これらの異なるタイプのeNBは、異なる送信電力レベル、異なるカバレージエリア、およびワイヤレス通信ネットワーク100における干渉に対する異なる影響を有し得る。例えば、マクロeNBは、高い送信電力レベル(例えば、5〜40W)を有し得るが、ピコeNB、フェムトeNB、およびリレーeNBは、より低い送信電力レベル(例えば、0.1〜2W)を有し得る。
[0058] ネットワークコントローラ130は、eNBのセットに結合し得、これらのeNBの協調および制御を行い得る。ネットワークコントローラ130はバックホールを介してeNBと通信し得る。eNBはまた、例えば、ワイヤレスバックホールまたはワイヤラインバックホールを介して直接または間接的に互いに通信し得る。
[0059] UE120(例えば、120a、120b、120c)は、ワイヤレス通信ネットワーク100全体にわたって分散され得、各UEは固定または移動であり得る。UEは、アクセス端末、端末、移動局(MS)、加入者ユニット、局(STA)などと呼ばれることもある。UEは、セルラーフォン、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、タブレット、スマートフォン、ナビゲーションデバイス、エンターテインメントデバイス(例えば、ゲームデバイス、音楽プレーヤ)、カメラ、ネットブック、スマートブック、ウルトラブック、ウェアラブルデバイス(例えば、スマート眼鏡/ゴーグル、スマートウォッチ、スマートリストバンド、スマートブレスレット、スマート衣類、ヘッドアップディスプレイ)、ドローン、ロボット/ロボティックデバイス、医療デバイス、車両デバイスなどであり得る。MTC UEは、センサー、メーター、モニタ、ロケーションタグ、ドローン、トラッカー、ロボット/ロボティックデバイスなどを含み得る。MTC UE、並びに他のUEは、モノのインターネット(IoT:internet of things)デバイス(例えば、狭帯域IoT(NB−IoT:narrowband IoT))または全てのモノのインターネット(IoE)デバイスとして実施され得る。MTCデバイスまたはIoTデバイスなどのいくつかのデバイスのカバレージを拡張するために、「バンドリング」が利用され得、「バンドリング」では、いくつかの送信が送信のバンドルとして送られ、例えば、複数のサブフレーム上で同じ情報が送信される。
[0060] ワイヤレス通信ネットワーク100(例えば、LTEネットワーク)中の1つまたは複数のUE120はまた、例えば、LC MTC UE、LC eMTC UEなど、低コスト(LC)、低データレートデバイスであり得る。LC UEは、LTEネットワーク中のレガシーおよび/または高度UEと共存し得、ワイヤレスネットワーク中の他のUE(例えば、非LC UE)と比較して制限された1つまたは複数の能力を有し得る。例えば、LTEネットワーク中のレガシーおよび/または高度UEと比較して、LC UEは、(レガシーUEに対する)最大帯域幅の低減、単一の受信無線周波数(RF)チェーン、ピークレートの低減、送信電力の低減、ランク1送信、半二重動作などのうちの1つまたは複数を用いて動作し得る。本明細書で使用される、MTCデバイス、eMTCデバイス、IoT(例えば、NB−IoT)デバイスなど、限られた通信リソースをもつデバイスは、概してLC UEと呼ばれる。同様に、(例えば、LTEにおける)レガシーおよび/または高度UEなどのレガシーデバイスは、概して非LC UEと呼ばれる。
[0061] 図2は、それぞれ、図1中のBS/eNB110のうちの1つであり得るBS/eNB110および図1中のUE120のうちの1つであり得るUE120の設計のブロック図である。BS110はT個のアンテナ234a〜234tを装備し得、UE120はR個のアンテナ252a〜252rを装備し得、但し、概してT≧1およびR≧1である。
[0062] BS110において、送信プロセッサ220が、1つまたは複数のUEについてデータソース212からデータを受信し、UEから受信されたチャネル品質インジケータ(CQI)に基づいて各UEのための1つまたは複数の変調およびコーディング方式(MCS)を選択し、そのUEのために選択された(1つまたは複数の)MCSに基づいて各UEのためのデータを処理(例えば、符号化および変調)し、全てのUEについてデータシンボルを与え得る。送信プロセッサ220はまた、(例えば、半静的リソース区分情報(SRPI:semi-static resource partitioning information)などのための)システム情報および制御情報(例えば、CQI要求、許可、上位レイヤシグナリングなど)を処理し、オーバーヘッドシンボルおよび制御シンボルを与え得る。プロセッサ220はまた、基準信号(例えば、共通基準信号および同期信号(例えば、1次同期信号(PSS:primary synchronization signal)および2次同期信号(SSS:secondary synchronization signal))のための基準シンボルを生成し得る。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ230は、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、オーバーヘッドシンボル、および/または基準シンボルに対して空間処理(例えば、プリコーディング)を行い得、T個の出力シンボルストリームをT個の変調器(MOD)232a〜232tに与え得る。各MOD232は、出力サンプルストリームを取得するために、(例えば、OFDMなどのために)それぞれの出力シンボルストリームを処理し得る。各MOD232はさらに、ダウンリンク信号を取得するために、出力サンプルストリームを処理(例えば、アナログへの変換、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート)し得る。変調器232a〜232tからのT個のダウンリンク信号は、それぞれT個のアンテナ234a〜234tを介して送信され得る。
[0063] UE120において、アンテナ252a〜252rが、BS110および/または他のBSからダウンリンク信号を受信し得、受信信号をそれぞれ復調器(DEMOD)254a〜254rに与え得る。各DEMOD254は、入力サンプルを取得するために、それの受信信号を調整(例えば、フィルタ処理、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)し得る。各DEMOD254はさらに、受信シンボルを取得するために、(例えば、OFDMなどのために)入力サンプルを処理し得る。MIMO検出器256は、全てのR個の復調器254a〜254rから受信シンボルを取得し、適用可能な場合、受信シンボルに対してMIMO検出を行い、検出されたシンボルを与え得る。受信プロセッサ258は、検出されたシンボルを処理(例えば、復調および復号)し、UE120のための復号されたデータをデータシンク260に与え、復号された制御信号およびシステム情報をコントローラ/プロセッサ280に与え得る。チャネルプロセッサは、基準信号受信電力(RSRP)、受信信号強度インジケータ(RSSI)、基準信号受信品質(RSRQ)、CQIなどを決定し得る。
[0064] アップリンク上では、UE120において、送信プロセッサ264が、データソース262からのデータと、コントローラ/プロセッサ280からの(例えば、RSRP、RSSI、RSRQ、CQIなどを備えるレポートのための)制御情報とを受信し、処理し得る。プロセッサ264はまた、1つまたは複数の基準信号のための基準シンボルを生成し得る。送信プロセッサ264からのシンボルは、適用可能な場合はTX MIMOプロセッサ266によってプリコーディングされ、(例えば、SC−FDM、OFDMなどのために)MOD254a〜254rによってさらに処理され、BS110に送信され得る。BS110において、UE120および他のUEからのアップリンク信号は、アンテナ234によって受信され、DEMOD232によって処理され、適用可能な場合はMIMO検出器236によって検出され、UE120によって送られた、復号されたデータおよび制御情報を取得するために、受信プロセッサ238によってさらに処理され得る。プロセッサ238は、復号されたデータをデータシンク239に与え、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ240に与え得る。BS110は、通信ユニット244を含み、通信ユニット244を介してネットワークコントローラ130に通信し得る。ネットワークコントローラ130は、通信ユニット294と、コントローラ/プロセッサ290と、メモリ292とを含み得る。
[0065] コントローラ/プロセッサ240および280は、それぞれBS110およびUE120における動作を指示し得る。例えば、BS110におけるコントローラ/プロセッサ240および/または他のプロセッサおよびモジュールは、図9、図13、図16に示されている動作および/または本明細書で説明される技法のための他のプロセスを行うまたは指示し得る。同様に、UE120におけるコントローラ/プロセッサ280および/または他のプロセッサおよびモジュールは、図10、図14、図17に示されている動作および/または本明細書で説明される技法のためのプロセスを行うまたは指示し得る。メモリ242および282は、それぞれBS110およびUE120のためのデータおよびプログラムコードを記憶し得る。スケジューラ246は、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上でのデータ送信のためにUEをスケジュールし得る。
[0066] 図3は、LTEにおけるFDDのための例示的なフレーム構造300を示す。ダウンリンクおよびアップリンクの各々についての送信タイムラインは、無線フレームの単位に区分され得る。各無線フレームは、所定の持続時間(例えば、10ミリ秒(ms))を有し得、0〜9のインデックスをもつ10個のサブフレームに区分され得る。各サブフレームは2つのスロットを含み得る。従って、各無線フレームは、0〜19のインデックスをもつ20個のスロットを含み得る。各スロットは、L個のシンボル期間、例えば、(図2に示されているように)ノーマルサイクリックプレフィックスの場合は7つのシンボル期間、または拡張サイクリックプレフィックスの場合は6つのシンボル期間を含み得る。各サブフレーム中の2L個のシンボル期間は0〜2L−1のインデックスを割り当てられ得る。
[0067] LTEでは、eNBは、eNBによってサポートされる各セルについてシステム帯域幅の中心1.08MHzにおいてダウンリンク上で1次同期信号(PSS)と2次同期信号(SSS)とを送信し得る。PSSおよびSSSは、図3に示されているように、それぞれ、ノーマルサイクリックプレフィックスをもつ各無線フレームのサブフレーム0および5中のシンボル期間6および5中に送信され得る。PSSおよびSSSは、セル探索および捕捉のためにUEによって使用され得る。eNBは、eNBによってサポートされるセルごとにシステム帯域幅にわたってセル固有基準信号(CRS:cell-specific reference signal)を送信し得る。CRSは、各サブフレームのいくつかのシンボル期間中に送信され得、チャネル推定、チャネル品質測定、および/または他の機能を行うためにUEによって使用され得る。eNBはまた、いくつかの無線フレームのスロット1中のシンボル期間0〜3中に物理ブロードキャストチャネル(PBCH:physical broadcast channel)を送信し得る。PBCHは何らかのシステム情報を搬送し得る。eNBは、いくつかのサブフレームにおいて物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)上でシステム情報ブロック(SIB:system information block)などの他のシステム情報を送信し得る。eNBは、サブフレームの第1のB個のシンボル期間中に、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:physical downlink control channel)上で制御情報/データを送信し得、ここで、Bは各サブフレームについて構成可能であり得る。eNBは、各サブフレームの残りのシンボル期間中に、PDSCH上でトラフィックデータおよび/または他のデータを送信し得る。
[0068] LTEにおけるPSS、SSS、CRS、およびPBCHは、公開されている「Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical Channels and Modulation」と題する3GPP TS 36.211に記載されている。
[0069] 図4は、ノーマルサイクリックプレフィックスをもつ、ダウンリンクのための2つの例示的なサブフレームフォーマット410および420を示す。ダウンリンクのための利用可能な時間周波数リソースはリソースブロックに区分され得る。各リソースブロックは、1つのスロット中で12個のサブキャリアをカバーし得、いくつかのリソース要素を含み得る。各リソース要素は、1つのシンボル期間中に1つのサブキャリアをカバーし得、実数値または複素数値であり得る1つの変調シンボルを送るために使用され得る。
[0070] サブフレームフォーマット410は、2つのアンテナを装備したeNBのために使用され得る。CRSは、シンボル期間0、4、7、および11中にアンテナ0および1から送信され得る。基準信号は、送信機および受信機によってアプリオリに知られている信号であり、パイロットと呼ばれることもある。CRSは、例えば、セル識別情報(ID)に基づいて生成された、セルに固有である基準信号である。図4では、ラベルRaをもつ所与のリソース要素について、アンテナaからはそのリソース要素上で変調シンボルが送信され得、他のアンテナからはそのリソース要素上で変調シンボルが送信されないことがある。サブフレームフォーマット420は、4つのアンテナを装備したeNBのために使用され得る。CRSは、シンボル期間0、4、7および11中にアンテナ0および1から、並びに、シンボル期間1および8中にアンテナ2および3から送信され得る。サブフレームフォーマット410と420の両方について、CRSは、セルIDに基づいて決定され得る、均等に離間したサブキャリア上で送信され得る。異なるeNBが、それらのセルIDに応じて、同じまたは異なるサブキャリア上でそれらのCRSを送信し得る。サブフレームフォーマット410と420の両方について、CRSのために使用されないリソース要素が、データ(例えば、トラフィックデータ、制御データ、および/または他のデータ)を送信するために使用され得る。
[0071] LTEにおけるFDDのためのダウンリンクおよびアップリンクの各々について、インターレース構造が使用され得る。例えば、0〜Q−1のインデックスをもつQ個のインターレースが定義され得、ここで、Qは、4、6、8、10、または何らかの他の値に等しくなり得る。各インターレースは、Q個のフレームだけ離間されるサブフレームを含み得る。特に、インターレースqは、サブフレームq、q+Q、q+2Qなどを含み得、ここで、q∈{0,...,Q−1}である。
[0072] ワイヤレスネットワークは、ダウンリンクおよびアップリンク上でのデータ送信のためのハイブリッド自動再送要求(HARQ)をサポートし得る。HARQの場合、送信機(例えば、eNB110)は、パケットが受信機(例えば、UE120)によって正確に復号されるか、または何らかの他の終了条件が遭遇されるまで、パケットの1つまたは複数の送信を送り得る。同期HARQの場合、パケットの全ての送信は、単一のインターレースのサブフレーム中で送られ得る。非同期HARQの場合、パケットの各送信は、任意のサブフレーム中で送られ得る。
[0073] UEは、複数のeNBのカバレージ内に位置し得る。これらのeNBのうちの1つが、そのUEをサービスするために選択され得る。サービングeNBは、受信信号強度、受信信号品質、経路損失など、様々な基準に基づいて選択され得る。受信信号品質は、信号対干渉プラス雑音比(SINR:signaltointerferenceplusnoise ratio)、または基準信号受信品質(RSRQ:reference signal received quality)、または何らかの他のメトリックによって定量化され得る。UEは、UEが1つまたは複数の干渉eNBからの高い干渉を観測し得る支配的干渉シナリオにおいて動作し得る。
[0074] 上述のように、ワイヤレス通信ネットワーク(例えば、ワイヤレス通信ネットワーク100)中の1つまたは複数のUEは、ワイヤレス通信ネットワーク中の他の(非LC)デバイスと比較して、LC UEなど、限られた通信リソースを有するデバイスであり得る。
[0075] いくつかのシステムでは、例えば、LTE Rel−13では、LC UEは、利用可能なシステム帯域幅内の(例えば、6つ以下のリソースブロック(RB)の)特定の狭帯域割当てに限定され得る。しかしながら、LC UEは、例えば、LTEシステム内で共存するために、LTEシステムの利用可能なシステム帯域幅内の異なる狭帯域領域に再同調する(例えば、動作するおよび/またはキャンピングする)ことが可能であり得る。
[0076] LTEシステム内での共存の別の例として、LC UEは、レガシー物理ブロードキャストチャネル(PBCH)(例えば、概して、セルへの初期アクセスのために使用され得るパラメータを搬送するLTE物理チャネル)を(繰り返しで)受信し、1つまたは複数のレガシー物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)フォーマットをサポートすることが可能であり得る。例えば、LC UEは、複数のサブフレームにわたるPBCHの1回または複数回の追加の繰り返しでレガシーPBCHを受信することが可能であり得る。別の例として、LC UEは、LTEシステムにおけるeNBにPRACHの1回または複数回の繰り返しを送信する(例えば、1つまたは複数のPRACHフォーマットがサポートされる)ことが可能であり得る。PRACHは、LC UEを識別するために使用され得る。また、繰り返されるPRACH試みの数は、eNBによって構成され得る。
[0077] LC UEはまた、リンクバジェット制限デバイスであり得、それのリンクバジェット制限に基づいて(例えば、LC UEにまたはそこから送信される繰り返されるメッセージの異なる量を伴う)異なる動作モードで動作し得る。例えば、いくつかの場合には、LC UEは、繰り返しがほとんどない(例えば、UEがメッセージを正常に受信および/または送信するために必要とされる繰り返し量が小さくなり得るか、または、繰り返しさえ必要とされないことがある)通常カバレージモードで動作し得る。代替的に、いくつかの場合には、LC UEは、大きい量の繰り返しがあり得るカバレージ拡張(CE)モードで動作し得る。例えば、328ビットペイロードの場合、CEモードにあるLC UEは、ペイロードを正常に受信するために、ペイロードの150回以上の繰り返しを必要とし得る。
[0078] いくつかの場合には、例えば、同じくLTE Rel−13の場合、LC UEは、ブロードキャスト送信およびユニキャスト送信のそれの受信に関する制限された能力を有することがある。例えば、LC UEによって受信されたブロードキャスト送信のための最大トランスポートブロック(TB)サイズは、1000ビットに制限され得る。さらに、いくつかの場合には、LC UEは、サブフレーム中で2つ以上のユニキャストTBを受信することが可能でないことがある。いくつかの場合には(例えば、上述されたCEモードと通常モードの両方の場合)、LC UEは、サブフレーム中で2つ以上のブロードキャストTBを受信することが可能でないことがある。さらに、いくつかの場合には、LC UEは、サブフレーム中でユニキャストTBとブロードキャストTBの両方を受信することが可能でないことがある。
[0079] MTCの場合、LTEシステムにおいて共存するLC UEはまた、ページング、ランダムアクセスプロシージャなどのいくつかのプロシージャのための新しいメッセージを(例えば、これらのプロシージャのためにLTEにおいて使用される従来のメッセージとは対照的に)サポートし得る。言い換えれば、ページング、ランダムアクセスプロシージャなどのためのこれらの新しいメッセージは、非LC UEに関連する同様のプロシージャのために使用されるメッセージとは別個であり得る。例えば、LTEにおいて使用される従来のページングメッセージと比較して、LC UEは、非LC UEが監視および/または受信することが可能でないことがあるページングメッセージを監視および/または受信することが可能であり得る。同様に、従来のランダムアクセスプロシージャにおいて使用される従来のランダムアクセス応答(RAR)メッセージと比較して、LC UEは、同じく、非LC UEによって受信されることが可能でないことがあるRARメッセージを受信することが可能であり得る。LC UEに関連する新しいページングおよびRARメッセージはまた、1回または複数回繰り返され(例えば、「バンドル」され)得る。さらに、新しいメッセージについて異なる繰り返し数(例えば、異なるバンドリングサイズ)がサポートされ得る。
広帯域システム内の他のワイヤレス通信との例示的なMTC共存
[0080] 上述のように、MTCおよび/またはeMTC動作は、ワイヤレス通信ネットワークにおいて(例えば、LTEまたは何らかの他のRATとの共存において)サポートされ得る。図5Aおよび図5Bは、例えば、MTC動作中のLC UEが、LTEなどの広帯域システム内でどのように共存し得るかの一例を示す。
[0081] 図5Aの例示的なフレーム構造に示されているように、MTCおよび/またはeMTC動作に関連するサブフレーム502、504、506は、LTEまたは何らかの他のRATに関連する標準サブフレーム510、512、514と時分割多重化(TDM)され得る。セル内で、いくつかのMTCサブフレームは定期的にスケジュールされ得、MTCサブフレームのスケジュールは、例えば、セルをサポートするBSからのブロードキャストによってセル内のMTC UEに知らされる。他のMTCサブフレームは、BSによって必要に応じて動的にスケジュールされ得、BSは、例えば、定期的にスケジュールされたMTCサブフレーム中にブロードキャストまたはユニキャスト通信において、動的にスケジュールされたMTCサブフレームの指示を送信する。
[0082] 追加または代替として、図5Bの例示的なフレーム構造に示されているように、MTCにおいてLC UEによって使用される1つまたは複数の狭帯域領域520、522は、LTEによってサポートされるより広い帯域幅530内で周波数分割多重化され得る。各狭帯域領域が合計6つ以下のRBである帯域幅にわたる複数の狭帯域領域は、MTCおよび/またはeMTC動作についてサポートされ得る。いくつかの場合には、MTC動作における各LC UEは、一度に(例えば、1.4MHzまたは6つのRBにおいて)1つの狭帯域領域内で動作し得る。しかしながら、MTC動作におけるLC UEは、所与の時間に、より広いシステム帯域幅における他の狭帯域領域に再同調し得る。いくつかの例では、複数のLC UEが同じ狭帯域領域によってサービスされ得る。他の例では、複数のLC UEが、(例えば、各狭帯域領域が6つのRBにわたる)異なる狭帯域領域によってサービスされ得る。また他の例では、LC UEの異なる組合せが、1つまたは複数の同じ狭帯域領域および/あるいは1つまたは複数の異なる狭帯域領域によってサービスされ得る。
[0083] LC UEは、様々な異なる動作のために狭帯域領域内で動作(例えば、監視/受信/送信)し得る。例えば、図5Bに示されているように、サブフレーム540の(例えば、システム帯域幅の6つ以下のRBにわたる)第1の狭帯域領域520は、PSS、SSS、PBCH、MTCシステム情報ブロック(SIB)、またはワイヤレス通信ネットワーク中のBSからのページング送信のいずれかについて、1つまたは複数のLC UEによって監視され得る。同じく図5Bに示されているように、サブフレーム542の(例えば、同じくシステム帯域幅の6つ以下のRBにわたる)第2の狭帯域領域522は、BSから受信されたシグナリングにおいて前に構成されたRACHまたはデータを送信するために、LC UEによって使用され得る。いくつかの場合には、第2の狭帯域領域は、第1の狭帯域領域を利用した同じLC UEによって利用され得る(例えば、LC UEは、第1の狭帯域領域中で監視した後に送信するために第2の狭帯域領域に再同調していることがある)。(図示されていないが)いくつかの場合には、第2の狭帯域領域は、第1の狭帯域領域を利用したLC UEとは異なるLC UEによって利用され得る。
[0084] 本明細書で説明される例は6つのRBの狭帯域に関するが、本明細書で提示される技法が異なるサイズの狭帯域領域、例えば、1つのRBにも適用され得ることを、当業者は認識されよう。
MTCのための例示的な狭帯域管理
[0085] 上述のように、例えば、LTE Rel−13などのいくつかのシステムでは、MTC(例えば、eMTC)のための狭帯域動作がサポートされ得る。MTCのための狭帯域動作をサポートするセルは、ダウンリンク(DL)動作とアップリンク(UL)動作とについて異なるシステム帯域幅を有し得る。異なるDLシステム帯域幅と異なるULシステム帯域幅とを有するセルは、ULシステム帯域幅を狭帯域領域に編成するために使用される様式とは異なる様式で、DLシステム帯域幅を狭帯域領域に編成し得る。従って、本開示の態様は、DLシステム帯域幅とULシステム帯域幅とを狭帯域領域に編成するための技法を提供する。
[0086] MTC UEとレガシーUEとのための狭帯域動作をサポートするセルは、レガシーUEからレガシーPUCCH送信を受信し得る。レガシーPUCCH送信は、セルのULシステム帯域幅のいずれかまたは両方のエッジにおいて送信され得る。従って、本開示の態様は、レガシーPUCCH送信による使用のためにUL狭帯域領域中に含まれる送信リソースを予約するための技法を提供する。同様の予約はまた、他のレガシーDL信号またはチャネルによる使用のためにDL狭帯域領域に適用され得る。
[0087] また、MTCのための狭帯域動作をサポートするセルは、サウンディング基準信号(SRS)の送信をサポートし得る。SRSの送信のための現在の最小の定義された帯域幅は、4つのRBである。しかしながら、上述のように、狭帯域領域の帯域幅は6つのRBであり得る。6つのRBが4つのRBで完全に割り切れないという事実は、6RBベース狭帯域動作において4つのRBを使用してSRS送信を管理する際の課題を提示する。従って、本開示の態様は、(例えば、MTCのための)狭帯域動作をサポートするセル中でSRSの送信のために送信リソースを割り当てるための技法を提供する。
[0088] FDDを用いて動作するセルは、セルのULシステム帯域幅とは異なるサイズであるDLシステム帯域幅を有し得る。例えば、セルは、10MHzのシステム帯域幅においてDL動作を行い、5MHzシステム帯域幅においてUL動作を行い得る。MTC動作およびMTC UEをサポートするために、セルは、DLシステム帯域幅とULシステム帯域幅とを狭帯域領域、または狭帯域領域に編成し得る。セルを制御するeNBまたは他のBSは、MTC UEがeNBからの信号を監視するためのDL狭帯域領域をMTC UEに割り当て得る。同様に、eNB(または他のBS)は、UL信号を送信するときにMTCが使用するためのUL狭帯域領域をMTC UEに割り当て得る。本例では、セルは、DLシステム帯域幅を8つのDL狭帯域領域に編成するが、ULシステム帯域幅を4つのUL狭帯域領域に編成し得る。
[0089] BS(例えば、eNBまたはセル)が、狭帯域領域に編成されたセルのDLシステム帯域幅とULシステム帯域幅とをもつMTC UEをサポートするとき、BSは、MTC UEにDL狭帯域領域を割り当てることが、そのMTC UEへのUL狭帯域領域の割当てを暗示するように、DL狭帯域領域とUL狭帯域領域との間のマッピングを確立し得る。マッピングを有することはBSがセル中のリソースのスケジューリングを簡略化することを可能にし、例えば、BSは、対応するUL狭帯域領域上のMTC UEへのDL狭帯域領域上での送信のためのACK/NAKを予想することができる。同様に、MTC UEは、MTC UEのための割り当てられたDL狭帯域領域上でのDL送信を監視し、対応するUL狭帯域領域上での送信で応答する。
[0090] 本開示の態様によれば、BSによるUL狭帯域領域とDL狭帯域領域とをマッピングするための技法が提供される。BSは、BSによってサポートされるULシステム帯域幅とDLシステム帯域幅との最小サイズを決定し、決定されたサイズで編成され得る狭帯域領域の数を決定し、次いで、その数の狭帯域領域中でDLシステム帯域幅とULシステム帯域幅の両方を編成し得る。BSは、次いで、各DL狭帯域領域を1つのUL狭帯域領域にマッピングし得る。
[0091] 図6は、上述されたように、UL狭帯域領域へのDL狭帯域領域の例示的なマッピング600を示す。そのようなマッピングは、例えば、図1中のeNB110aによって採用され得る。図6は、DLシステム帯域幅610とULシステム帯域幅650とを明らかに同じ周波数範囲中にあるものとして示しているが、DLシステム帯域幅とULシステム帯域幅とは、FDDを使用するセル中の異なる周波数範囲中にある。DLシステム帯域幅610は10MHzまたは50RB幅であり、ULシステム帯域幅650は5MHzまたは25RB幅である。DLシステム帯域幅610およびULシステム帯域幅650を動作させながらMTC UEをサポートするBSは、ULシステム帯域幅650がDLシステム帯域幅610よりも小さいと決定し得る(すなわち、ULシステム帯域幅650の5MHzサイズは、ULシステム帯域幅650とDLシステム帯域幅610との最小サイズである)。BSは、次いで、BSがULシステム帯域幅650から4つの狭帯域領域652、654、656、および658を編成することができると決定し得る。BSは、次いで、DLシステム帯域幅から4つの狭帯域領域を編成することを決定し、DLシステム帯域幅からDL狭帯域領域612、614、616、および618を編成し得る。BSは、次いで、DL狭帯域領域612をUL狭帯域領域652にマッピングし、DL狭帯域領域614をUL狭帯域領域654にマッピングし、DL狭帯域領域616をUL狭帯域領域656にマッピングし、DL狭帯域領域618をUL狭帯域領域658にマッピングし得る。
[0092] 本開示の態様によれば、BSによるUL狭帯域領域とDL狭帯域領域とをマッピングするための別の技法が提供される。BSは、BSのDLシステム帯域幅から編成され得るDL狭帯域領域の数と、BSのULシステム帯域幅から編成され得るUL狭帯域領域の数とを決定し、決定された数のDL狭帯域領域とUL狭帯域領域とを編成し、次いで、UL狭帯域領域へのDL狭帯域領域のマッピングを決定し得る。BSは、2つ以上のDL狭帯域領域を各UL狭帯域領域にマッピングするか、または2つ以上のUL狭帯域領域を各DL狭帯域領域にマッピングし得る。BSが2つ以上のDL狭帯域領域を1つのUL狭帯域領域にマッピングする場合、BSは、第1のUEからの返答(例えば、ACK/NAK)が他のUEからの返答に干渉しなくなるような様式で、DL狭帯域領域を使用するMTC UEへの送信をスケジュールし得る。同様に、BSが2つ以上のUL狭帯域領域を1つのDL狭帯域領域にマッピングする場合、BSは、2つのMTC UEが、衝突することになるBSからの返答(例えば、DL狭帯域領域の同じリソースブロックの同じリソース要素中のACK/NAK)を予想しないようなUL狭帯域領域を使用するMTCからの送信をスケジュールし得る。
[0093] 図7は、上述されたように、UL狭帯域領域へのDL狭帯域領域の例示的なマッピング700を示す。そのようなマッピングは、例えば、図1中のeNB110aによって採用され得る。図7は、DLシステム帯域幅710とULシステム帯域幅750とを明らかに同じ周波数範囲中にあるものとして示しているが、DLシステム帯域幅とULシステム帯域幅とは、FDDを使用するセル中の異なる周波数範囲中にある。DLシステム帯域幅は10MHzまたは50RB幅であり、ULシステム帯域幅は5MHzまたは25RB幅である。DLシステム帯域幅とULシステム帯域幅とを動作させながらMTC UEをサポートするBSは、BSがULシステム帯域幅から4つの狭帯域領域752、754、756、および758を編成することができると決定し得る。BSは、次いで、BSがDLシステム帯域幅から8つの狭帯域領域712、714、716、718、720、722、724、および726を編成することができると決定し得る。BSは、次いで、DLシステム帯域幅から8つの狭帯域領域を編成し、ULシステム帯域幅から4つのUL狭帯域領域を編成し得る。BSは、次いで、DL狭帯域領域712および714をUL狭帯域領域752にマッピングし、DL狭帯域領域716および718をUL狭帯域領域754にマッピングし、DL狭帯域領域720および722をUL狭帯域領域756にマッピングし、DL狭帯域領域724および726をUL狭帯域領域758にマッピングし得る。BSは、UL狭帯域領域752を使用するMTC UEからの返答が、UL狭帯域領域752を使用する別のMTC UEからの返答に干渉しないような様式で、DL狭帯域領域712またはDL狭帯域領域714を使用するMTC UEへの送信をスケジュールし得る。
[0094] 本開示の態様によれば、UL狭帯域領域へのDL狭帯域領域のマッピングはUE固有であり得る。すなわち、UL狭帯域領域へのDL狭帯域領域のマッピングは、セルによってサービスされている特定のUE(例えば、MTC UE)に適用され得、そのセルによってサービスされている他のUEは、UL狭帯域領域へのDL狭帯域領域の異なるマッピングを使用し得る。BS(例えば、図1中のeノードB110a)は、セル中でサービスされているUEに使用されるべき様々なマッピングの指示をシグナリングし得る。例えば、および図7を参照すると、BSは、第1のMTC UEについてDL狭帯域領域712および714をUL狭帯域領域752にマッピングするが、第2のMTC UEについて狭帯域領域716および718をUL狭帯域領域752にマッピングし得る。
[0095] 本開示の態様によれば、UL狭帯域領域へのDL狭帯域領域のマッピングは複数のUEに共通であり得る。例えば、UL狭帯域領域へのDL狭帯域領域のマッピングは、セルによってサービスされている全てのMTC UEに適用され得るが、ネットワーク中の他のセルは異なるマッピングを使用し得る。第2の例では、BSは、MTC UEの第1のグループのために第1のマッピングを使用し得るが、BSは、MTC UEの第2のグループのために第2のマッピングを使用する。第2の例では、BSは、定期的に生じるMTCサブフレームの異なるセット上でMTC UEをスケジュールし(例えば、永続的にスケジュールし)得る。BS(例えば、図1中のeノードB110a)は、ブロードキャスト送信中で、あるいは1つまたは複数の専用メッセージ中で(1つまたは複数の)マッピングの指示を複数のUEの各々にシグナリングし得る。
[0096] 図8は、上述されたように、UL狭帯域領域へのDL狭帯域領域の例示的なマッピング800を示す。そのようなマッピングは、例えば、図1中のUE120aおよび120cをもつeNB110aによって採用され得る。図8は、DLシステム帯域幅810とULシステム帯域幅850とを明らかに同じ周波数範囲中にあるものとして示しているが、DLシステム帯域幅とULシステム帯域幅とは、FDDを使用するセル中の異なる周波数範囲中にある。DLシステム帯域幅は10MHzまたは50RB幅であり、ULシステム帯域幅は5MHzまたは25RB幅である。DLシステム帯域幅とULシステム帯域幅とを動作させながらMTC UE(例えば、UE120aおよび120c)をサポートするBSは、BSがULシステム帯域幅から4つの狭帯域領域852、854、856、および858を編成することができると決定し得る。BSは、次いで、BSがDLシステム帯域幅から8つの狭帯域領域812、814、816、818、820、822、824、および826を編成することができると決定し得る。BSは、次いで、DLシステム帯域幅から8つの狭帯域領域を編成し、ULシステム帯域幅から4つのUL狭帯域領域を編成し得る。BSは、次いで、第1のUE(例えば、UE1または図1からのUE120a)について、DL狭帯域領域812をUL狭帯域領域852にマッピングし、DL狭帯域領域814をUL狭帯域領域854にマッピングし、DL狭帯域領域816をUL狭帯域領域856にマッピングし、DL狭帯域領域818をUL狭帯域領域858にマッピングし得る。BSはまた、第2のUE(例えば、UE2または図1からのUE120c)について、DL狭帯域領域820をUL狭帯域領域852にマッピングし、DL狭帯域領域822をUL狭帯域領域854にマッピングし、DL狭帯域領域824をUL狭帯域領域856にマッピングし、DL狭帯域領域826をUL狭帯域領域858にマッピングし得る。
[0097] 図9は、本開示の態様による、BS(例えば、図1中のeノードB110a)によって行われ得るワイヤレス通信のための例示的な動作900を示す。動作900は、MTC UEをサポートするためにBSによって行われ得、図6〜図8に示されている例示的なマッピングのうちの1つまたは別のマッピングを使用し得る。
[0098] 動作900はブロック902において開始し、ここにおいて、BSは、ダウンリンク(DL)システム帯域幅から区分されるDL狭帯域領域のセットを決定する。例えば、および図6を参照すると、BSは、10MHzまたは50個のRBのDLシステム帯域幅610から4つのDL狭帯域領域612、614、616、618のセットを決定し得る。BSは、例えば、ネットワーク規格を参照することまたはアルゴリズムを行うことによって、DL狭帯域領域を決定し得る。
[0099] 動作900はブロック904において続き、ここにおいて、BSは、アップリンク(UL)システム帯域幅から区分されるUL狭帯域領域のセットを決定する。図6を参照しながら例を続けると、BSは、4つのUL狭帯域領域652、654、656、658のセットが5MHzまたは25個のRBのULシステム帯域幅650から区分されると決定し得る。
[00100] ブロック906において、BSは、DL狭帯域領域のセットとUL狭帯域領域のセットとの間のマッピングを決定する。図6を参照しながら例を続けると、BSは、第1のDL狭帯域領域612が第1のUL狭帯域領域652にマッピングし、第2のDL狭帯域領域614が第2のUL狭帯域領域654にマッピングし、第3のDL狭帯域領域616が第3のUL狭帯域領域656にマッピングし、第4のDL狭帯域領域618が第4のUL狭帯域領域658にマッピングすると決定し得る。
[00101] 動作900はブロック908において続き、ここにおいて、BSは、マッピング中に含まれるDL狭帯域領域またはUL狭帯域領域のうちの少なくとも1つを使用して少なくともユーザ機器(UE)と通信する。図6を参照しながら例を続けると、BSは、第1のDL狭帯域領域612を使用してUE(例えば、図1に示されているUE120a)に送信し得る。
[00102] 図10は、本開示の態様による、UE(例えば、図1中のUE120a)によって行われ得るワイヤレス通信のための例示的な動作1000を示す。動作1000は、例えば、MTC UEによって行われ得、図6〜図8に示されている例示的なマッピングのうちの1つ、または別のマッピングを使用し得る。
[00103] 動作1000はブロック1002において開始し、ここにおいて、UEは、ダウンリンク(DL)システム帯域幅から区分されるDL狭帯域領域のセットを決定する。図6を参照しながら例を続けると、UEは、4つのDL狭帯域領域612、614、616、618のセットが10MHzまたは50個のRBのDLシステム帯域幅610から区分されると決定し得る。UEは、例えば、ネットワーク規格を参照することまたはBSからのブロードキャストメッセージを復号することによって、DL狭帯域領域を決定し得る。
[00104] 動作1000はブロック1004において続き、ここにおいて、UEは、アップリンク(UL)システム帯域幅から区分されるUL狭帯域領域のセットを決定する。図6を参照しながら例を続けると、UEは、4つのUL狭帯域領域652、654、656、658のセットが5MHzまたは25個のRBのULシステム帯域幅650から区分されると決定し得る。UEは、例えば、ネットワーク規格を参照することまたはBSからのブロードキャストメッセージを復号することによって、DL狭帯域領域を決定し得る。
[00105] ブロック1006において、UEは、DL狭帯域領域のセットとUL狭帯域領域のセットとの間のマッピングを決定する。説明されたように、マッピングは明示的にシグナリングされるか、または暗黙的であり得る。図6を参照しながら例を続けると、UEは、第1のDL狭帯域領域612が第1のUL狭帯域領域652にマッピングし、第2のDL狭帯域領域614が第2のUL狭帯域領域654にマッピングし、第3のDL狭帯域領域616が第3のUL狭帯域領域656にマッピングし、第4のDL狭帯域領域618が第4のUL狭帯域領域658にマッピングすると決定し得る。
[00106] 動作1000はブロック1008において続き、ここにおいて、UEは、マッピング中に含まれるDL狭帯域領域またはUL狭帯域領域のうちの少なくとも1つを使用して基地局(BS)と通信する。図6を参照しながら例を続けると、UEは、第1のDL狭帯域領域612中でBSからの送信を受信し得る。
[00107] 本開示の態様によれば、ULシステム帯域幅とDLシステム帯域幅とを狭帯域領域に分割するセルが、狭帯域領域を用いた周波数ホッピングを使用し得る。セルは、例えば、ネットワーク規格に基づいてDL狭帯域領域とUL狭帯域領域との割当てのための周波数ホッピングパターンを決定し得る。狭帯域領域を用いた周波数ホッピングを使用するセル中で動作するUEは、例えば、1つまたは複数の周波数ホッピングパターンを示す受信信号に基づいて、DL狭帯域領域の割当てとUL狭帯域領域の割当てとの周波数ホッピングパターンを決定し得る。
[00108] セルは、セルがUL狭帯域領域のために使用するものとは異なる周波数ホッピングパターンを、DL狭帯域領域のために使用し得る。すなわち、セルは、DLシステム帯域幅を複数の狭帯域領域に分割し、UEがセル中で動作しながらいくつかの狭帯域領域に再同調し得るような、DLシステム帯域幅にわたるUEホップへの狭帯域領域の割当てを有し得る。同様に、セルは、ULシステム帯域幅を複数の狭帯域領域に分割し、UEがセル中で動作しながらいくつかの狭帯域領域に再同調し得るような、ULシステム帯域幅にわたるUEホップへの狭帯域領域の割当てを有し得る。DL狭帯域領域の周波数ホッピングとUL狭帯域領域の周波数ホッピングとはそれぞれ、あるパターンに従い得るが、それらのパターンは異なり得る。
[00109] 図11は、本開示の態様による、DL狭帯域領域のための例示的な周波数ホッピングパターン1100とUL狭帯域領域のための例示的な周波数ホッピングパターン1150とを示す。そのような周波数ホッピングパターンは、例えば、図1中のUE120a(例えば、UE1)および120c(例えば、UE2)をもつeNB110aによって採用され得る。例示的な周波数ホッピングパターン1100では、BSがDLシステム帯域幅から8つの狭帯域領域を編成している。時間tにおいて、UE1およびUE2は、図示のように、2つの最高DL狭帯域領域を割り当てられる。その後、時間t+kにおいて、UE1およびUE2は、次の2つのより低いDL狭帯域領域を割り当てられる。UE1およびUE2はそれぞれ、図示のように、時間t+2kおよびt+3kにおいてより低いDL狭帯域領域を割り当てられる。一方、UL狭帯域領域のために、異なる例示的な周波数ホッピングパターン1150が採用され得る。時間tにおいて、UE1およびUE2は、2つの最低UL狭帯域領域を割り当てられる。時間t+kにおいて、UE1およびUE2は、2つの中間UL狭帯域領域を割り当てられる。時間t+2kにおいて、UE1およびUE2は最低UL狭帯域領域および最高UL狭帯域領域を割り当てられ、時間t+3kにおいて、UE1およびUE2は2つの最高UL狭帯域領域を割り当てられる。DL狭帯域領域およびUL狭帯域領域のための他の周波数ホッピングパターンが可能であり、本開示の範囲中に含まれる。
[00110] 本開示の態様によれば、システム帯域幅が狭帯域領域に編成されたとき、送信リソース(例えば、リソース要素またはリソースブロック)は他の使用のために予約され得る。例えば、ULシステム帯域幅のエッジにある送信リソースは、レガシー(例えば、Rel−9)UEが物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)信号を送信するために予約され得、MTC UEは、予約済みリソースを使用することを許可されないことがある。リソースは、システム帯域幅を狭帯域領域に編成するときに予約済みリソースを除外することによって予約され得る。追加または代替として、システム帯域幅は、予約済みリソースを含む狭帯域領域に編成され得、次いで、予約済みリソースを含む狭帯域領域を利用するUEは、予約済みリソースが使用されるべきでないことを通知され得る。
[00111] 図12は、本開示の態様による、システム帯域幅を狭帯域領域に編成するときに送信リソースを予約する2つの例示的な技法1200および1250を示す。技法1200では、ULシステム帯域幅の(例えば、PUCCH送信のために予約された)予約済み部分1202、1204は狭帯域領域への編成から除外され、ULシステム帯域幅の非予約済み部分1206は狭帯域領域1210、1212、1214、1216、1218、1220に編成される。図示のように、これにより、非予約済みシステム帯域幅の一部が狭帯域領域から外され得る。技法1250では、ULシステム帯域幅は、予約済み部分1272、1274を除外することなしに狭帯域領域1252、1254、1256、1258、1260、1262、1264、1266に分割される。技法1250を使用するセルでは、セルは、狭帯域領域1252および/または狭帯域領域1266を使用するために割り当てられたUE(例えば、MTC UE)に、(例えば、リソース要素、リソースブロック、シンボルなどのグラニュラリティにおける)予約済み送信リソースがUEによって使用されるべきでないことを通知し得る。
[00112] 図13は、本開示の態様による、BS(例えば、図1中のeノードB110a)によって行われ得るワイヤレス通信のための例示的な動作1300を示す。動作1300は、MTC UEをサポートするためにBSによって行われ得、図12に示されている、送信リソースを予約する例示的な技法のうちの1つを使用し得る。
[00113] 動作1300はブロック1302において開始し、ここにおいて、BSは、システム帯域幅から区分される複数の狭帯域領域を決定し、複数の狭帯域領域は、ユーザ機器(UE)と通信するための1つまたは複数のダウンリンク(DL)狭帯域領域と1つまたは複数のアップリンク(UL)狭帯域領域とを備える。BSは、例えば、スケジューリングアルゴリズムを行うことによって、DL狭帯域領域とUL狭帯域領域とを決定し得る。例えば、および図12を参照すると、BSは、UE(例えば、図1中のUE120a)と通信するために、DLシステム帯域幅からDL狭帯域領域(図示せず)を決定し、10MHzまたは50個のRBのULシステム帯域幅からUL狭帯域領域1252を決定し得る。
[00114] 動作1300はブロック1304において続き、ここにおいて、BSは、1つまたは複数のDL狭帯域領域あるいは1つまたは複数のUL狭帯域領域のうちの少なくとも1つ中でUEにとって利用不可能なリソースのセットを識別する。図12を参照しながら上記の例を続けると、BSは、UL狭帯域領域1252のRB0および1が予約済み部分1272中に含まれるので、RB0および1がUEにとって利用不可能であることを識別する。
[00115] ブロック1306において、BSは、リソースの識別されたセットの指示をUEに与える。上記の例を続けると、BSは、狭帯域領域1252のRB0および1がUEにとって利用不可能であることを示し、狭帯域領域1252を使用してBSにPUSCHを送るようにUEをスケジュールするPDCCHをUEに送る。
[00116] 動作1300はブロック1308において続き、ここにおいて、BSは、狭帯域領域を使用してUEと通信する。上記の例を続けると、BSは、UEから、狭帯域領域1252のRB2〜5を占有するPUSCHを受信する。
[00117] 図14は、本開示の態様による、UE(例えば、図1中のUE120a)によって行われ得るワイヤレス通信のための例示的な動作1400を示す。動作1400は、例えば、図12に示されている、送信リソースを予約する例示的な技法のうちの1つを使用してセルによってサービスされているMTC UEによって行われ得る。動作1400は動作1300を補足し得る。
[00118] 動作1400はブロック1402において開始し、ここにおいて、UEは、システム帯域幅から区分される複数の狭帯域領域を決定し、複数の狭帯域領域は、基地局(BS)と通信するための1つまたは複数のダウンリンク(DL)狭帯域領域と1つまたは複数のアップリンク(UL)狭帯域領域とを備える。UEは、例えば、BSからの制御チャネルを復号することによって、DL狭帯域領域とUL狭帯域領域とを決定し得る。上記の例を続けると、および図12を参照すると、UEは、BS(例えば、図1中のeNB110a)と通信するために、DLシステム帯域幅からDL狭帯域領域(図示せず)を決定し、10MHzまたは50個のRBのULシステム帯域幅からUL狭帯域領域1252を決定し得る。
[00119] 動作1400はブロック1404において続き、ここにおいて、UEは、BSから、1つまたは複数のDL狭帯域領域あるいは1つまたは複数のUL狭帯域領域のうちの少なくとも1つ中でUEにとって利用不可能なリソースのセットの指示を受信する。図12を参照しながら上記の例を続けると、UEは、BSから、UL狭帯域領域1252のRB0および1がUEにとって利用不可能であることを示し、狭帯域領域1252を使用してBSにPUSCHを送るようにUEをスケジュールするPDCCHを受信する。
[00120] ブロック1406において、UEは、受信された指示に基づいてリソースのセットを識別する。上記の例を続けると、UEは、狭帯域領域1252のRB0および1がUEにとって利用不可能であることを識別する。
[00121] 動作1400はブロック1408において続き、ここにおいて、UEは、狭帯域領域を使用してBSと通信する。上記の例を続けると、UEは、狭帯域領域1252のRB2〜5を占有するPUSCHをBSに送信する。
[00122] MTC UEと非MTC UEとをサービスするセルは、サウンディング基準信号(SRS)送信のためにいくつかの送信リソースを割り当て得る。しかしながら、現在の(例えば、Rel−12)SRSは、4つの連続するリソースブロックのグループ上で送信され得るが、システム帯域幅中で編成された狭帯域領域はそれぞれ、6つの連続するリソースブロックのグループであり得る。本開示の態様によれば、MTC UEと非MTC UEとをサービスするセルは、符号分割多重化(CDM)様式でMTC UEと非MTC UEとのためのサウンディング基準信号(SRS)リソースを多重化し得る。一例として、SRSは、各SRSが狭帯域領域内にあるような様式で、システム帯域幅から割り当てられたリソース上で送信され得る。
[00123] 本開示の態様によれば、システム帯域幅内の狭帯域領域ロケーション並びにセル固有SRS帯域幅およびロケーションを考慮しながら、狭帯域領域中のMTC SRSロケーションが割り当てられ得る。MTC UEにSRSにロケーションを割り当てながら、システム帯域幅内の狭帯域領域ロケーション並びにセル固有SRS帯域幅およびロケーションを考慮することは、MTC UEが、レガシーUEによって送信されるSRSに対して直交である(例えば、SRS中のコードによって微分可能である)SRSを送信することを可能にし得る。狭帯域中のSRSは、狭帯域領域の開始とではなく、セルSRS境界と整合し得る。例えば、8つの狭帯域領域をもつ50RB幅システム帯域幅およびシステム帯域幅の中心に位置する40RB幅セル固有SRS帯域幅では、MTC UEによって送信されるべきSRSが帯域幅中の4つのRBである場合、各NB中のSRSロケーションは、NB1およびNB8中にSRSなし、NB2、NB4、およびNB6のRB2〜5上のSRS、並びにNB3、NB5、およびNB7のRB0〜3上のSRSであり得る。
[00124] 図15は、例えば、図7〜図8および図11〜図12を参照しながら上述されたように、狭帯域領域に編成されているULシステム帯域幅中のMTC SRSのための送信リソースの割当てのための例示的な技法1500を示す。例示的な技法では、セルをサービスするBSは、セル中の50RB幅ULシステム帯域幅1560を8つの狭帯域領域1502、1504、1506、1508、1510、1512、1514、1516に編成している。BSはまた、(例えば、ネットワーク規格またはシステムオペレータ構成に基づいて)セルによってサービスされるUEが、システム帯域幅の中心に位置する40RB幅SRS帯域幅1570中でSRSを送信すべきであると決定している。BSは、それらの狭帯域領域のうちの1つを使用するために割り当てられたMTC UEによるSRSの送信のために狭帯域領域1504、1508、および1512の各々のRB2〜5(6RB狭帯域領域の下側の4つのRB)を割り当てる。BSはまた、それらの狭帯域領域のうちの1つを使用するために割り当てられたMTC UEによるSRSの送信のために狭帯域領域1506、1510、および1514の各々のRB0〜3(6RB狭帯域領域の上側の4つのRB)を割り当てる。BSは、狭帯域領域1502および1516中のSRSの送信のためにRBを割り当てない。
[00125] 本開示の態様によれば、BSは、狭帯域領域を使用するUEが、4RB幅SRSの送信に割り当てられないSRS帯域幅(例えば、図15中の40RB幅SRS帯域幅)の部分1520、1522、1524、1526、1528、1530、1532、1534中で2RB幅SRSをも送信すべきであることを示し得る。2RB幅SRSは、狭帯域領域1502または1516並びに1504〜1514を使用してUEによって送信され得る。2RB幅SRSはレガシー4RB幅SRSに直交しないことがあるが、直交性の欠如は、いくつかの状況では(例えば、非MTC UEがSRSを送信していないとき)無関係であり得る。
[00126] 図16は、本開示の態様による、BS(例えば、図1中のeノードB110a)によって行われ得るワイヤレス通信のための例示的な動作1600を示す。動作1600は、MTC UEをサポートするためにBSによって行われ得、図15に示されているMTC SRSのために送信リソースを割り当てる例示的な技法のうちの1つを使用し得る。
[00127] 動作1600はブロック1602において開始し、ここにおいて、BSは、システム帯域幅から区分される複数の狭帯域領域を決定し、複数の狭帯域領域は、ユーザ機器(UE)と通信するための1つまたは複数のダウンリンク(DL)狭帯域領域と1つまたは複数のアップリンク(UL)狭帯域領域とを備える。BSは、例えば、スケジューリングアルゴリズムを行うことによって、DL狭帯域領域とUL狭帯域領域とを決定し得る。例えば、および図15を参照すると、BSは、UE(例えば、図1中のUE120a)と通信するために、DLシステム帯域幅からDL狭帯域領域(図示せず)を決定し、10MHzまたは50個のRBのULシステム帯域幅1560からUL狭帯域領域1504を決定し得る。
[00128] 動作1600はブロック1604において続き、ここにおいて、BSは、1つまたは複数のUL狭帯域領域のうちの少なくとも1つ内で、UEによるサウンディング基準信号(SRS)の送信のためのリソースを決定する。図15を参照しながら上記の例を続けると、BSは、UL狭帯域領域1504のRB2〜5がUEによるSRSの送信のためのものであると決定する。
[00129] ブロック1606において、BSは、1つまたは複数の狭帯域領域のうちの少なくとも1つを使用してUEと通信し、ここにおいて、通信することは、決定されたリソース上でSRSを受信することを備える。上記の例を続けると、BSは、UEから、狭帯域領域1504のRB2〜5中のSRSを含む送信を狭帯域領域1504中で受信する。
[00130] 図17は、本開示の態様による、UE(例えば、図1中のUE120a)によって行われ得るワイヤレス通信のための例示的な動作1700を示す。動作1700は、例えば、図15に示されている、MTC SRSのために送信リソースを割り当てる例示的な技法のうちの1つを使用してセルによってサービスされているMTC UEによって行われ得る。動作1700は動作1600を補足し得る。
[00131] 動作1700はブロック1702において開始し、ここにおいて、UEは、システム帯域幅から区分される複数の狭帯域領域を決定し、複数の狭帯域領域は、基地局(BS)と通信するための1つまたは複数のダウンリンク(DL)狭帯域領域と1つまたは複数のアップリンク(UL)狭帯域領域とを備える。UEは、例えば、BSからの制御チャネルを復号することによって、DL狭帯域領域とUL狭帯域領域とを決定し得る。上記の例を続けると、および図15を参照すると、UEは、BS(例えば、図1中のeNB110a)と通信するために、DLシステム帯域幅からDL狭帯域領域(図示せず)を決定し、10MHzまたは50個のRBのULシステム帯域幅1560からUL狭帯域領域1504を決定し得る。
[00132] 動作1700はブロック1704において続き、ここにおいて、UEは、1つまたは複数のUL狭帯域領域のうちの少なくとも1つ内で、サウンディング基準信号(SRS)の送信のためのリソースを決定する。図15を参照しながら上記の例を続けると、UEは、UL狭帯域領域1504のRB2〜5がSRSの送信のためのものであると決定する。
[00133] ブロック1706において、UEは、1つまたは複数の狭帯域領域のうちの少なくとも1つを使用してBSと通信し、ここにおいて、通信することは、決定されたリソース上でSRSを送信することを備える。上記の例を続けると、UEは、狭帯域領域1504のRB2〜5中のSRSを含む送信を送る。
[00134] 本明細書で使用される、項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、単一のメンバーを含む、それらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a−b、a−c、b−c、およびa−b−cを包含するものとする。
[00135] 本明細書の開示に関して説明された方法またはアルゴリズムのステップは、直接ハードウェアで実施されるか、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで実施されるか、またはその2つの組合せで実施され得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、コード、マイクロコード、ハードウェア記述言語、機械言語などの名称にかかわらず、命令、データ、コード、またはそれらの任意の組合せを意味すると広く解釈されたい。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROM(登録商標)メモリ、PCM(相変化メモリ)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体中に常駐し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、および/または記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサに一体化され得る。プロセッサおよび記憶媒体はASIC中に存在し得る。ASICはユーザ端末中に存在し得る。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末中に個別構成要素として存在し得る。概して、図に示されている動作がある場合、それらの動作は、同様の番号をもつ対応するカウンターパートのミーンズプラスファンクション構成要素を有し得る。
[00136] 例えば、決定するための手段は、図2に示されているUE120の受信プロセッサ258、コントローラ/プロセッサ280、送信プロセッサ264、並びに/または他のプロセッサおよびモジュールなど、1つまたは複数のプロセッサを含み得る。受信または通信するための手段は、図2に示されているUE120の受信プロセッサ(例えば、受信プロセッサ258)および/または(1つまたは複数の)アンテナ252を含み得る。送信または通信するための手段は、図2に示されているeNB110の送信プロセッサ(例えば、送信プロセッサ220)および/または(1つまたは複数の)アンテナ234を備え得る。示すための手段は、図2に示されているeNB110の送信プロセッサ220、コントローラ/プロセッサ240、並びに/または他のプロセッサおよびモジュールなど、1つまたは複数のプロセッサを含み得る。
[00137] 1つまたは複数の例示的な設計では、説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せで実施され得る。ソフトウェアで実施される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体とコンピュータ通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、汎用または専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を搬送または記憶するために使用され得、汎用もしくは専用コンピュータ、または汎用もしくは専用プロセッサによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびBlu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
[00138] 本開示についての以上の説明は、いかなる当業者も本開示を作成または使用することができるように与えられたものである。本開示への様々な変更は当業者には容易に明らかになり、本明細書で定義された一般原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。従って、本開示は、本明細書で説明された例および設計に限定されるものではなく、本明細書で開示された原理および新規の特徴に合致する最も広い範囲を与えられるべきである。