JP2018508578A - アテローム性動脈硬化イメージング試薬およびその使用方法 - Google Patents

アテローム性動脈硬化イメージング試薬およびその使用方法 Download PDF

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Abstract

本明細書では、アテローム性動脈硬化を診断または予防するために、アテローム性構造物の存在を検出する方法を提供する。特に、化合物が被験体の血管の内皮壁内に形成された高リスクプラーク、アテローム、マクロファージおよびその他のアテローム性構造物を標的とするため、静脈内に注入されたメチレンブルーは優れた指示薬として作用するということが見出された。化合物は、プラークまたはアテローム中でのみ取り込まれて、正常または健康な血管間質組織中では取り込まれない特有の結合プロファイルを提供するため、メチレンブルーは、イメージング目的のための良好なプラーク対バックグラウンド比を維持する。これにより、医療提供者は患者の生体内アテローム性動脈硬化の発生状況を、確実性高く、かつローコストで判定できるようになる。本開示方法によれば、イメージング試薬としてメチレンブルーを使用することで、被験体の血管内にあるプラークの蓄積、プラークの病理生物学、およびその他のアテローム性構造物の高解像度マッピングが可能となる。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2015年3月6日出願の米国出願第62/129243号からの優先権を主張する。
連邦政府による資金提供を受けた研究の記載
該当なし。
本開示は、アテローム性動脈硬化の特徴的な構造物または分子指標を、標的イメージングして検出する方法に関する。特に、静脈内に注入されたメチレンブルーまたはその誘導体を、被験体の血管系のアテロームまたは関連構造物を標的とするイメージング試薬として使用してよい。
アテローム性動脈硬化は、アテローム性プラークもしくはアテロームの発生を伴う血管または慢性炎症性病変であり、血管壁内で、マクロファージおよび脂質から作られる。この患者の動静脈における病変部の蓄積は、心筋梗塞または脳卒中などの臨床事象をもたらし得る。発症中のアテローム性動脈硬化を有する患者の静脈または動脈におけるアテロームは、主としてマクロファージおよび脂質により形成される。アテローム中のマクロファージまたは白血球は、典型的には、酸化した低比重リポタンパク質(LDLs)を取り込む。アテローム性動脈硬化に関連し、このように診断に使用される特性または構造物としては、内皮組織およびアテローム性プラークの透過性、プラークにおけるアテローム形成または新生血管の形成、プラーク新血管新生、脂質またはプラークのアポトーシス、プラーク内出血、プラーク破裂、炎症、脂質の多い血液プール、線維性被膜の欠如、血漿タンパク質の滲出、細胞外マトリックスの欠如、アルブミン、α−グロブリン、微細血管成長、狭窄または内腔制限、ならびに内膜中膜肥厚が挙げられる。
イメージング試薬はこの増大した透過性によって炎症の部位で蓄積することができるので、内皮透過性は多くの場合、標的とされる。血管系における正常な内皮壁は、ギャップまたは透過性のない密着結合を有する。ギャップを含むこの増大した透過性を有する異常な内皮ライニング、または内膜は、炎症性細胞および脂質を溢出させ、さらにはプラークの蓄積を引き起こす。さらに、アテローム性病変の低酸素症は、微細血管または血管壁内血管を引き起こし、組織的でない血管新生、または新血管新生を介した血管の正常状態範囲外の拡がりを被る。
全血管内腔をイメージングするが血管壁はイメージングしない血管造影は、アテローム性動脈硬化の診断を示唆するとして伝統的に用いられてきた。新血管新生、微細血管成長、内皮透過性、およびその他の領域は、血管造影を使用する種々の標的試薬で示されてもよい。磁気共鳴(MR)血管造影は、頚動脈プラークマクロファージの蓄積を示すために、頸動脈および大動脈にて使用されてもよい。しかし、ガドリニウム造影剤を使用したMR血管造影図は、例えば冠状動脈または静脈など、患者のより小さな血管におけるアテロームまたはプラークを示すには不適切である。この不適切さは、血管系におけるガドリニウム剤のMRイメージングから得られる解像度および詳細度に対する制限によるものである。
血管壁の最も内側にある2つの層の内膜中膜肥厚は、超音波検査を使用して測定してよい。これは、血管外または血管内超音波(IVUS)法を使用して測定してもよい。しかしながら、アテローム性動脈硬化の指標としての内膜中膜肥厚の有用性は、異議が唱えられている。その上、血管反応系が複雑であるため、内膜中膜肥厚の変化は、時間の経過とともに、アテローム性動脈硬化の発生とは関連がなくなることもある。さらに、アテローム性プラークおよび動静脈の正常な肥厚の間の識別は、特に、現行のイメージング法を基準とすると非常に困難である。現行のイメージングは、特定患者の血管系のベースラインイメージを取得することを基準にしており、次いで、静脈もしくは動脈の有意な膨張または肥厚があったかどうかを判定するために、その基準イメージと後者のイメージを比較する。この肥厚は、アテローム性プラークの蓄積またはアテローム性動脈硬化に応答する免疫系に起因する可能性がある。モニタリングされる患者のイメージが肥厚を示した後、患者は手術または血管内プローブを含む更なる侵襲性イメージングモダリティを行ってもよい。したがって、アテローム性動脈硬化を診断するための現行の手法には課題が存在する。そのため、アテローム性動脈硬化の診断は、内膜中膜肥厚測定値単独に基づいて必ずしも信頼性が得られるとは限らず、アテローム性動脈硬化診断の信頼性があると思われる場合にも、時々不正確である。加えて、その他の構造的イメージングモダリティのように、IVUSからは血管壁内プラークの生態についての情報が得られない。
同様に、X線、MR、およびコンピュータ断層撮影(CT)血管造影は、単一のイメージング評価では、アテローム性動脈硬化由来のアテロームまたは動脈肥厚の信頼性のある識別には不適切である。これは、示された正常な構造物と異常な構造物とを識別できないことに加え、イメージングされた血管における血液のバックグラウンドノイズにも起因するものである。
インドシアニングリーン(ICG)は、アテローム性動脈硬化のイメージングにて使用されてもよい。例えば、ICGイメージングは、アテロームの組織学的タイプを予測するのに有用であってもよい。アテローム内で見られるICGの標準化された取り込み値(SUV)は、可能性がある部位で、いかに新血管新生が侵攻性であるかを予測することが分かってきた。ICGイメージングは、血流中におけるICGの短い6分の半減期のために、患者に対する静脈内投与の前後において幾分か直ちに実施される。その一方で、同じ場所で見られるアテロームおよびプラークは、変更可能なICGの取り込みまたは結合を有してもよい。さらに、そこではICGはアテロームおよびマクロファージと結合するのに良好な感度を有するように見え、さらに大きなプラークまたは内皮透過性が高い場所では、ICGが、間質ギャップに蓄積、あるいはプラーク内出血中へも漏出する場合もある。したがって、ICGの結合プロファイルおよび蓄積パターンは、アテローム性構造物の領域をいっそう強調表示しつつ、異なったまたはさらに精度の良い結合プロファイルを示し、短い半減期または循環時間を伴う初回通過効果をあまり受けないアテローム動脈硬化イメージング試薬を有することが望ましい場合もある。
前述から、特に症状が発生する前に、またはアテローム性動脈硬化疾患の進行が開始する前に、アテローム性動脈硬化を早期検出するための患者のアテロームを検出する代替的な方法が必要とされていると理解できる。より具体的には、標的イメージング試薬がアテローム性構造物中では蓄積し、内皮、間質組織または血管壁中では非特異的ではないことを意味する、良好なプラーク対バックグラウンド比を提供し得るイメージング試薬が必要とされている。
全くの予想外で、本開示において、メチレンブルー(MB)が、被験体において、当業者が理解または予想するよりも、実質的にさらに頑健な標的化または結合プロファイルを有することを見出したのである。したがって、本開示は、MBまたは関連誘導体を使用したアテローム性構造物のイメージング方法を提供することにより、前述の必要性を提起する。アテローム性動脈硬化の進行状況またはリスクが、平面または断層イメージングモダリティなどの種々の医用イメージング技術を使用して診断され得るように、MBまたは関連誘導体はアテローム性構造物中に蓄積し得る。MBは、血管造影、X線画像法、コンピュータ断層撮影法(CT)、磁気共鳴法(MR)、ポジトロン放出型断層撮影法(PET)、単一光子放射断層撮影法、近赤外線分光法(NIRS)、蛍光分光法、蛍光顕微鏡法(FM)、共焦点顕微鏡法、高解像度落射蛍光顕微鏡法、多波長蛍光反射イメージング(FRI)、近赤外蛍光(NIRF)イメージング、光干渉断層法(OCT)、NIRF−OCT、光音響または音響光学イメージング、超音波イメージング、血管内イメージング、およびこれらのいずれかの組み合わせなどのイメージングモダリティ用アテローム性動脈硬化標的試薬として機能し得る。
本開示は、アテローム性動脈硬化を診断するための標的イメージング試薬としてMBを使用する方法を提供する。MBは、アテローム性動脈硬化の標的化、分子的、または生物学的イメージングのための診断用イメージング試薬として認識されていたことはない。本開示で示されたデータは、これが、MBの結合または取り込みパターンを検出するために、種々のイメージングモダリティを使用することが可能であることを示唆している。これにより、アテローム性動脈硬化症、および場合により、人のアテローム性血管病における高リスクプラークを検出するための完全に新規な方法が可能になる。
インドシアニングリーン(ICG)とは対照的に、MBは、内皮透過性もしくはプラーク内出血における漏出または蓄積の影響を受けにくい場合もある。静脈内投与の直後に、ICGは、血漿タンパク質に迅速に結合する。さらに、ICGは、150秒〜約180秒の半減期を有し、毎分18%〜24%の速度で肝臓により独占的に除去される。
MBが漏出の影響を受けにくいことは、非常に異なったMBの結合プロファイル、および血液プールが十分にクリアで、十分なMBの取り込みが発生することを、MBをイメージングする前の遅延時間が確保するという事実に起因し得る。MBは、さらに、複雑な薬物動態を示す。静脈内投与後、MBの還元は多相であり、より深い区画中に拡散して分布し、緩徐な終末消失速度を含む。投与後4時間〜24時間の間の尿中***率の減少、ならびに0.0022分の推測される終末相は、約5時間〜6.5時間でMBの半減期を示す。あるいは、放射性ヨウ素化MB溶液中では、トレーサーの測定により報告されているように、半減期は約4.5時間であってもよい。加えて、MBはICGよりも低い両親媒性であり、不要なアテローム性構造物と結合する可能性を低くする。最後に、MBは、部分的な共存のみのICGとは異なった、断続的な結合パターンを示す。
一態様では、本開示は、近赤外蛍光イメージング試薬としてMBを使用するための方法を提供する。
別の態様では、本開示は、患者のアテローム性動脈硬化を診断するための方法を提供する。方法は、患者に対してメチレンブルー溶液を静脈内投与することを含む。溶液は、患者の任意のアテロームを標的とする。すると、イメージは患者の任意のアテロームの存在を検出するようになる。
さらに別の態様では、本開示は、アテローム性動脈硬化を有していることが疑われ、検出可能量のメチレンブルーが投与された患者のイメージを取得すること含むイメージング方法を提供する。
さらに別の態様では、本開示は、患者のアテローム性動脈硬化を検出するための診断方法にて使用する以下の式(I)、(II)、(III)または(IV)の化合物を提供する。式(I)の化合物は、次の通りである。
式(II)の化合物は、次の通りである。
式(III)の化合物は、次の通りである。
式(IV)の化合物は、次の通りである。
さらに別の態様では、本開示は、患者のアテローム性動脈硬化を検出するための方法を提供する。このバージョンの方法では、検出可能量の式(I)、(II)、(III)または(IV)の化合物を、患者に投与する。
検出可能量の式(I)は、以下の通りである。
検出可能量の式(II)は、以下の通りである。
検出可能量の式(III)は、以下の通りである。
検出可能量の式(III)は、以下の通りである。
化合物は、患者の任意のアテロームを標的とする。次に、イメージは、患者の静脈、動脈、または他所の内側にある任意のアテロームの有無を検出する。イメージ取得のステップは、血管造影、X線画像法、コンピュータ断層撮影法(CT)、磁気共鳴法(MR)、ポジトロン放出型断層撮影法(PET)、単一光子放射断層撮影法、近赤外線分光法(NIRS)、蛍光分光法、蛍光顕微鏡法(FM)、共焦点顕微鏡法、高解像度落射蛍光顕微鏡法、多波長蛍光反射イメージング(FRI)、近赤外蛍光(NIRF)イメージング、光干渉断層撮影法(OCT)、NIRF−OCT、光音響または音響光学イメージング、超音波イメージング、血管内イメージング、およびこれらのいずれかの組み合わせなどのイメージング法を使用して実施可能である。
さらに別の態様では、本開示は、患者のアテローム性動脈硬化を診断するための方法を提供する。方法は、アテローム性プラークを標的とする指示薬として、メチレンブルーを患者の血流に注入することを含む。次いで、方法は、患者の血流が実質的にメチレンブルーを含まなくなるまで、半減期間の数値の間、待機することを含む。次に、患者の血管系のうちの少なくとも一部分が、アテローム性プラークと結合したメチレンブルーを検出するように設定されたイメージングモダリティを使用してイメージングされる。
本発明のこれらおよびその他の特徴、態様および利点は、以下の詳細な説明、図面および添付の特許請求の範囲を考察することで、さらに理解が深まる。
本開示に従う経時的な、血流中におけるメチレンブルー蛍光強度の例示的測定値のグラフを示す。 本開示に従う経時的に測定されたメチレンブルー蛍光強度の例示的グラフを示す。 本開示に従うメチレンブルーにおける吸収スペクトルを示す。 本開示に従う白色光源を用いた多波長蛍光反射イメージングを使用した大動脈の一対の生体外イメージを示す。ここでは、メチレンブルーは左側イメージには存在するが、右側イメージには存在しない。 本開示に従う470nm光源を用いた多波長蛍光反射イメージングを使用した図3Aの大動脈の一対の生体外イメージを示す。ここでは、メチレンブルーは左側イメージには存在するが、右側イメージには存在しない。 本開示に従うCy5 630nm光源を用いた多波長蛍光反射イメージングを使用した図3Aの大動脈の一対の生体外イメージを示す。ここでは、メチレンブルーは左側イメージには存在するが、右側イメージには存在しない。 本開示に従うCy7 740nm光源を用いた多波長蛍光反射イメージングを使用した図3Aの大動脈の一対の生体外イメージを示す。ここでは、メチレンブルーは左側イメージには存在するが、右側イメージには存在しない。 本開示に従うメチレンブルー濃度に応じた図3Aの大動脈におけるメチレンブルー蛍光強度のグラフを示す。 本開示に従うメチレンブルーを用いたおよび用いない図3Aの大動脈において計算された標的対バックグラウンド比の範囲を比較する図表を示す。 本開示に従うメチレンブルー投与後の、被験体の腹部大動脈の生体外イメージを示す。 本開示に従う白色光源を用いた高解像度落射蛍光顕微鏡法を使用した、図5Aの大動脈の生体外イメージを示す。 本開示に従う増強されたメチレンブルーを用いて高解像度落射蛍光顕微鏡法を使用した、図5Aの大動脈の生体外イメージを示す。 本開示に従う図5Bおよび図5Cを統合したイメージを示す。 本開示に従う白色で強調表示されるメチレンブルー、および灰色で表されるフルオレセインイソチオシアネートを用いた被験体の大動脈の蛍光顕微鏡法断面イメージを示す。 本開示に従う白色で強調表示されるメチレンブルー、および灰色で表されるフルオレセインイソチオシアネートを用いた被験体の大動脈の蛍光顕微鏡法断面イメージの別の例を示す。 本開示に従う白色で強調表示されるメチレンブルーを投与した、静脈血栓を含む被験体の血管の蛍光顕微鏡法軸方向イメージを示す。 本開示に従う強調表示される自家蛍光を用いた図7Aの蛍光顕微鏡法軸方向イメージを示す。 本開示に従う図7Aおよび図7Bを統合したイメージを示す。 本開示に従う白色で強調表示されるメチレンブルー、および灰色で表されるフルオレセインイソチオシアネートを用いた被験体の大動脈の蛍光顕微鏡法断面イメージを示す。 本開示に従うRAM11マクロファージマーカーで染色された図8Aにおける大動脈の免疫組織化学的断面イメージを示す。 本開示に従うオイルレッド0染色で処理された図8Aにおける大動脈の組織学的断面イメージを示す。 本開示に従う断面の端周辺で見られる自家蛍光から分離するしずく状構造物において蛍光しているメチレンブルーを用いた、被験体の大動脈の蛍光顕微鏡法断面イメージを示す。 本開示に従うRAM11マクロファージマーカーで染色された図9Aにおける大動脈の免疫組織化学的断面イメージを示す。 本開示に従うモバットペンタクローム染色で処理された図9Aの大動脈の組織学的断面イメージを示す。 本開示に従うへマトキシリン・エオジンで染色された図9Aの大動脈の組織学的断面イメージを示す。 本開示に従う大動脈造影(一番上)、血管内超音波(上から2番目)、および生体外での多波長蛍光反射イメージングを含む複数のイメージング手段を使用した、フルオレセインイソチオシアネートおよびメチレンブルーが注入された大動脈のイメージを示す。 本開示に従う図10の血管内超音波ロングビューイメージ(上から2番目)において垂直白色点線で示された場所で切り取った、大動脈の代表的な蛍光顕微鏡法断面イメージを示す。 本開示に従うへマトキシリン・エオジンを用いた組織学的染色で染色された図11の組織学的大動脈断面イメージを示す。
本開示は、メチレンブルー(MB)(または関連誘導体)が、マクロファージおよびアテローム内などのアテローム性構造物の領域で蓄積するという新たに発見された証拠に基づいたアテローム性動脈硬化の検出方法を提供する。本発見に基づいて、本開示は、MBおよび関連誘導体の新規な使用、およびMBおよび関連誘導体を使用したイメージングの新規な医療適用、すなわち、生検を必要とせずにアテローム性動脈硬化を診断するためのアテロームイメージングを提案する。MBおよび関連誘導体を使用した医用イメージングは、アテローム性動脈硬化の発生または治療後の進行をモニタリングするのにも使用することができる。MBおよび関連誘導体を使用した医用イメージングは、外科的切除後の再発/残存アテローム性動脈硬化の診断に対しても有用である。
本開示に従う方法は、アテローム性構造物の領域で蓄積するというMBまたは関連誘導体の新たに発見された性質を利用する。本発明の方法は、MBの存在によって示されるような患者の体の部位(例えば、静脈または動脈)にて、アテローム性構造物の存在(ある場合)および場所を判定する。その方法は、検出可能量のMBを含む医薬組成物を患者に投与するステップを含む。「検出可能量」とは、投与される化合物の量が、医用イメージング技術を使用して、アテローム性構造物中の化合物の蓄積を検出可能とするのに十分な量を意味する。「患者」とは、哺乳類、好ましくは人、最も好ましくはアテローム性動脈硬化の発生が疑われる人である。あるいは、患者はアテローム性動脈硬化の症状がない人であってもよく、なおも除外判定または任意のアテローム性動脈硬化発生初期段階をモニタリングするようにする。本開示において使用されるMBとしては、全ての関連誘導体および以下に説明される種々の式の化合物が挙げられる。
理論に束縛されるものではないが、MBは、MBが投与された患者の血管系におけるアテローム性構造物内のアポトーシス、ネクローシス、または死細胞を標的とし得ると考えられている。このアテローム性プラークの脂質、マクロファージ、または任意の他の部位のアポトーシスは、アテローム性動脈硬化の発生と関係している。MBは、アテロームのアポトーシス/ネクローシス指標試薬として機能する。MBは、当初、1886年にミトコンドリアを標的とする神経イメージング試薬として使用するのに注入されていた。MBは、細胞間ミトコンドリアの膜内在性チャネルを標的としてもよい。MBは、細胞がアポトーシスである場合、細胞の境界をただ単に横断し得る。さらに、生育可能な細胞または生細胞は、染色されていない細胞を残して、MBを還元する。対照的に、生育不可能な細胞または死細胞は、MBで染色されたままになり、したがって、蛍光、光学的、および可視光アプローチを介して検出される。また、MBは、分子標的を有してもよい。最終的に、MBは、場合により、多核または破骨細胞状であり得る巨細胞を示す大きなしずく状構造物を含む特有の結合パターンを有する。
高リスクプラークのマーカーであるマクロファージにおけるMBの細胞内取り込みのため、MBは、アテローム性動脈硬化診断用イメージング試薬として有用である。本開示は、RAM11マクロファージマーカーを使用した免疫組織化学的イメージングと相互相関がある場合、実施例実験においてこのMBの取り込みを確認する。
アテローム性構造物中に蓄積した化合物MBの生体内検出は、既知または利用可能な任意の平面または断層医用イメージング技術によって達成される。MBは、血管造影、X線画像法、コンピュータ断層撮影法(CT)、磁気共鳴法(MR)、ポジトロン放出型断層撮影法(PET)、単一光子放射断層撮影法、近赤外線分光法(NIRS)、蛍光分光法、蛍光顕微鏡法(FM)、共焦点顕微鏡法、高解像度落射蛍光顕微鏡法、多波長蛍光反射イメージング(FRI)、近赤外蛍光(NIRF)イメージング、光干渉断層法(OCT)、NIRF−OCT、光音響または音響光学イメージング、超音波イメージング、血管内イメージング、およびこれらのいずれかの組み合わせなどのイメージングモダリティ用アテローム性動脈硬化標的試薬として機能する。
メチレンブルー(MB)は、ベーシックブルー9、メチルチオニニウムクロリド、Swiss blue、ChromosmonおよびUrolene blueとしても知られ、分子式C16H18CIN3Sを有する。MBは、組織学にて使用する染色または色素として知られているが、血管造影もしくはアテロームの検出にて使用されたり、または使用が示唆されたりしたことはない。MBは、生物物理的システムにおける光プローブとして、ナノ多孔性材料におけるインターカレータとして、およびフォトエレクトロクロミックイメージングにおける酸化還元メディエータとして使用されている。医療用途においては、MBは、グアニル酸シクラーゼを阻害し、低濃度のメトヘモグロビンに対し、およびシアン化物中毒のための治療薬として用いられている。MBは、グロビン血症(globinemia)治療のための薬剤としても、FDAにより承認されている。
以下の式(I)および(II)の化合物は、患者のアテローム性動脈硬化関心領域を標的とするためのイメージング試薬として使用してもよい。
上述の式(I)の化合物は、[7−(ジメチルアミノ)フェノチアジン−3−イリデン]−ジメチルアザニウムクロリド(CAS番号61−73−4、7060−82−4)、N−[7−(ジメチルアミノ)−3H−フェノチアジン−3−イリデン]−N−メチルメタンアミニウムクロリド、またはメチレンブルー(MB)としてもまた知られている。MBは319.85g/molの分子量を有する。
上述の式(II)の化合物は、7−(ジメチルアミノ)−N,N−ジメチル−3H−フェノチアジン−3−イミニウムクロリド(CAS番号152071−32−4)、3,7−ビス(ジメチルアミノ)フェノチアジン−5−イウムクロリド、メチレンブルー(MB)、またはベーシックブルー9としてもまた知られており、319.85g/molの分子量を有する。MBは、類似した構造体を有するチアジン色素の部類のフェノチアジンである。
あるいは、以下の式(III)および(IV)の化合物は、患者のアテローム性動脈硬化を診断するためのイメージング試薬として使用してもよい。
式(III)および(IV)の化合物は、それぞれ、式(I)および(II)のカチオン形態である。式(III)および(IV)の化合物は、式(III)および(IV)の正電荷を安定させるために、リン酸塩などの好適なアニオンを含む溶液中で存在し得る。式(III)の化合物は、[7−(ジメチルアミノ)フェノチアジン−3−イリデン]−ジメチルアザニウム、3,7−ビス(ジメチルアミノ)フェノチアジン−5−イウム、またはメチレンブルー(MB)カチオンとしてもまた知られている。式(IV)の化合物は、3,7−ビス(ジメチルアミノ)フェナゾチオニウムカチオン(CAS番号807306−71−4)、3,7−ビス(ジメチルアミノ)フェノチアジン−5−イウム、またはメチレンブルー(MB)カチオンとしてもまた知られている。MBおよび関連誘導体は、通常、臭化物または塩化物として存在するが、例えばリン酸塩などの正電荷を安定させるための適正なアニオンを含む溶液中でも提供されてよい。
図2は、MBの吸収スペクトルを示すが、これは、MBが近赤外蛍光(NIRF)を有することを示唆する。MBの励起または吸収波長は、600nm〜700nmの範囲で変動する。対応するMBの蛍光発光波長は、650nm〜720nmの範囲で変動する。リン酸緩衝生理食塩水におけるMBのクエンチング閾値は12.5μΜであり、量子収率は5.3%である。リン酸緩衝生理食塩水におけるMBの分子減衰係数は、73,000cm-1/Mである。MBの特定の吸収および蛍光特性は、MBのプロトン化、濃度、および異染性、ならびにMB溶液のpHに依存する。例えば、高濃度(すなわち、31.3mM)において、MBは、クエンチングおよび溶液中における更なるモノマーからダイマーへのシフトが理由で、NIRFを示さない場合がある。希釈水溶液において、スペクトル試験は、665nmでの主要吸収帯がモノマーの吸収を表し得るとともに、610nmでのショルダーがダイマーによるものであり得ることを示した。理論に束縛されるものではないが、665nmでのMBモノマー吸収ピークは、C=N結合におけるNのn=自由電子対、およびS=C結合におけるSのn=自由電子対のn−π*遷移か、チアジン中央におけるC由来の電子に共鳴しているSのπ−π*遷移のどちらかに相当すると考えられている。さらに、ショルダーにおけるダイマーの610nmピークは、0〜1の振電遷移に相当し得る。
アテローム中に蓄積した化合物の生体内検出のためのMBを含む医薬組成物の患者に対する投与は、静脈内または動脈内にされてもよい。さらに、MBの投与は、髄腔内、筋肉内、皮内、皮下、または腔内にされてもよい。イメージングの1つの非限定的な例示的方法としては、MBなどの静脈内注入可能分子の使用が挙げられる。MBの投与容量は、0.1mg/kg〜15mg/kgで変化する。MBは、リン酸塩、水、臭素、塩素、硫酸塩、メトナール(methonal)またはその他の緩衝剤を含む溶液中で存在する。緩衝液は、得られたMB溶液の所望のpHを基準にして選択される。
本開示の1つの例示的方法では、MBが任意のアテロームに蓄積できるように、投与後に十分な時間が考慮される。したがって、この方法は、イメージングの前に意図的な遅延時間を含んでもよい。静脈内投与されたMBの薬物動態は、明確に立証されている。MB消失の時間的経過は、健康な人ボランティアにおいて予め測定し、5.25時間の血液半減期が得られた(Peter CらのEur J Clin Pharmacol(2000年)56刊 247〜250頁を参照)。血流中の特定イメージング試薬の半減期に応じて、血液由来バックグラウンドイメージングを減少させるために、静脈内注入後の約3〜5.5の半減期に、血管イメージングを実施してもよい。本開示の方法の1つの例示的構成では、患者の血流中へのMB投与は、イメージ取得前に約24時間行っても良い。
さらに、患者の血管系におけるMBのイメージングは、MBの第一半減期内で関心領域の初回通過イメージと共にまたはそれ無しで行ってもよい。これは、6分の半減期を有するインドシアニングリーン(ICG)を必要とするイメージング法とは異なる。短い半減期を有するICGおよびその他のイメージング試薬は、ベースラインイメージを取得するために、静脈内投与の前後において直ちに取得される初回通過イメージを必要とする。ベースラインイメージを使用して、約3〜5.5の半減期遅延などのいくらかの遅延時間後に、例えば、血流および大動脈壁内にあるイメージング試薬のバックグラウンドノイズを取り除くために、オーバーレイイメージが取得されてもよい。
特にMBを使用する場合、イメージ取得のために投与後18〜30時間の間待機することで、MBが患者の血液プールから十分に取り除かれ、アテロームを標的とするMBのイメージングを可能にする。あるいは、リンパ節をイメージングする場合など、MBの蓄積は、5〜10分以内で検出可能であってよく、その後、MBの造影対ノイズ比は、一日中上昇し続けても良い。さらに、この遅延時間により、アテロームを伴うマクロファ―ジにおいてMBのさらなるフルオロフォアの取り込みを向上させる。
ICGとは異なるMBのイメージング技術、結合プロファイル、および細胞取り込みは、患者内の同一構造物を分析するのに両方のイメージング試薬を使用する場合、有利である。患者の血管系内でのMBおよびICGの同時もしくは異なる時間に取得されるイメージの相互相関またはオーバーレイは、どちらか1つよりもより有用な診断情報を提供する。あるいは、MBを、ICGの他に別のフルオロフォアと混ぜ合わせてよく、2つまたはマルチチャンネル近赤外蛍光イメージング法などの多重試薬イメージングに使用されてもよい。
有利には、MBは、共焦点顕微鏡法のためのイメージング試薬として使用してもよい。これは、約600nm〜700nmであるMBの蛍光励起波長に起因する。MBのより赤色の蛍光吸収範囲は、現在の共焦点顕微鏡法に搭載された光源と適合する。さらに、2軸共焦点顕微鏡法は、最近の進歩に応じた生体内イメージング法のように、同一物を微小化して、MBと共に使用してもよい。
MBは、光音響イメージングモダリティなどの非侵襲性アテローム性動脈硬化の検出にて使用されてもよい。静脈内投与されたMBとともにレーザーパルスを使用する、光音響または音響光学イメージングにより、患者の血管新生の生体内モニタリングが可能となる。遅延時間後におけるMBの細胞内取り込みが、特有の結合プロファイルを有するという本開示の新事実に従い、MBは、内因性の造影対バックグラウンド比の向上をもたらす光音響イメージング試薬として使用してもよい。
アテローム性構造物は、静脈内造影剤としてMBを用いて非侵襲性磁気共鳴(MR)イメージングを使用する患者において検出される。MBは、特有の結合プロファイルおよび血液プールからの十分な除去を提供するため、MBは、患者のアテローム性構造物のより高解像度な詳細図を提供できる。あるいは、MBが対象とする内皮組織の透過性部位に蓄積するか、または新生血管の部位および量を示すように、MBは、black−bloodダイナミック造影増強MRイメージングにて使用されてもよい。この特定部位におけるMB蓄積の経時的変化は、定量的に測定される。
標的化構造物におけるMBの標的イメージングの維持が、より良いイメージング、特に血管内イメージングを可能にする。MBを使用するアテロームイメージングの1つの非限定的な例示的方法は、近赤外蛍光(NIRF)イメージングを使用しても良い。この方法は、NIRFカテーテルを用いて、患者の静脈内血管系からイメージを取得してもよい。NIRFカテーテルは、励起光源として、665nm〜700nmの範囲の励起波長を有する連続波レーザーダイオードを使用してもよい。励起光源は、5nmの半値全幅(FWHM)を有する狭バンドパス干渉フィルタを用いてフィルタにかけられ、残留レーザー散乱が除かれてもよい。フィルタにかけられた励起光は、ビームスプリッタを通過し、次に、マルチモードファイバを用いて案内されてもよい。また、励起光源は、NIRFカテーテル中へと連結されてもよい。NIRFカテーテルは、放射線不透過性(radio−opaque)チップおよびハウジングを含んでもよい。NIRFカテーテルの末端は、光を向けて焦点を当てるためのプリズムを含んでもよい。NIRFカテーテルは、バルーン・ウェッジ・カテーテルを通して、患者の静脈または動脈中へと進めてもよい。NIRFカテーテルは、最大電圧測定値を記録しつつ、対象とする静脈または動脈中で、手動でまたは自動的に引き戻してもよい。生体内プラーク標的対バックグラウンド比(TBR)は、次のように計算されてもよい。
maxは、全ての引き戻しからの最大電圧であり、Vbはバックグラウンド電圧である。
<<実施例>>
以下の実施例は、本発明をさらに説明するために存在するものであり、いかなる方法によっても本発明を制限することを意図しない。
(実施例1)
ウサギにおけるアテローム性動脈硬化モデルを使用して、メチレンブルー(MB)のルーチン臨床タイプ静脈内投与量(1mg/kg試験済)は、ウサギのプラークにおいてMBを堆積することができ、近赤外蛍光(NIRF)イメージングによって検出することができると結論付けた。
方法:
ニュージーランドホワイトウサギ(3〜4kg、Charles River Laboratories、n=2)に、高コレステロール食(0.3%の総コレステロール、5%のピーナッツオイル;Research Diets)を給餌し、3Fフォガティー塞栓除去バルーン(Edwards Lifesciences)を使用して、腎動脈下腹部大動脈傷害を与えた。3Fバルーンは、大腿動脈を介して経皮的に挿入され、公称圧力まで拡張し、張力および反復下で引き上げた。傷害から回復後、ウサギに0.3%高コレステロール食を与え続け、その総血清コレステロール値をルーチン的に測定した(Hemagen Diagnostics)。
メチレンブルー:
アテロームイメージング前に24時間、リン酸緩衝生理食塩水中で1mg/kg濃度のMBをウサギ被験体に静脈内投与した。
生体内イメージング:
動脈傷害および高コレステロール食の継続から28日で、ウサギを麻酔し、種々のイメージングモダリティを使用してイメージングした。大動脈造影(ARCADIS Varic C−arm 蛍光透視装置、Siemens)が、手動のコントラストインジェクションを用いてウサギで実施された。血管造影後、血管内超音波(IVUS)が、カテーテル(iLab,Boston Scientific)を使用して実施された。IVUSカテーテルは、プラーク負荷を評価するために、予め傷害をうけた動脈領域に対して、0.5mm/秒の自動引き戻しとともに使用された。最後に、ウサギ被験体に、近赤外蛍光光干渉断層(NIRF−OCT)イメージングを行った。
生体外イメージング:
マルチモダリティイメージングに引き続き、ウサギを安楽死させ、その大動脈を除去し、4℃にて生理食塩水中に置いた。新たに切除された大動脈を、それぞれ535nmおよび700nmの励起波長を有するフルオレセインイソチオシアネート(FITC)およびMBを用いて、多波長蛍光反射イメージング(FRI)を使用してイメージングした。FRIシステム(Kodak ImageStation 4000,Carestream Health)を使用しながら、FITCの自家蛍光を誘起するのに使用される励起源は、4秒の照射時間で470nm周辺に焦点が当てられた。MBの近赤外蛍光は、64秒間の約630nm励起波長により誘起された。関心領域(ROI)は、ImageJ(NIH)を用いて手動でトレーシングされ、プラーク境界の視覚的評価法に基づいてアテロームを囲んだ。次に、アテロームトレーシングされたイメージを、ロングビューIVUSイメージと共に記載した。標的対バックグラウンド比(TBR)は、プラーク蛍光を隣接する正常な血管で測定されたバックグラウンド蛍光で割った平均値として、各々についてのROIを計算した。
次に、大動脈の組織学的分析を実施した。切除された大動脈を、最適切削温度化合物(optimal cutting temperature compound)で充填し、次に、ドライアイス上で急速凍結した。クライオスタット(Leica CM3050 S)を使用して、8μmの大動脈切片を得た。組織切片を、へマトキシリン・エオジン(H&E)、マッソントリクローム、およびオイルレッド0(ORO)の組織学的イメージングで染色した。さらに、マクロファージ(RAM11;Dako)について、免疫組織化学試験を実施した。
染色されなかった組織切片が、FITCおよびMBにおいて、多波長蛍光顕微鏡(Nikon Eclipse 90i)でイメージングされた。535nmにおけるFITCの自家蛍光発光は480nm源で励起され、700nmにおけるMBの近赤外蛍光発光は630nmCy5.5源を用いて励起された。
図10〜図12は、大動脈バルーン傷害および高コレステロール給餌から28日後、アテロームが、血管造影、IVUS、および組織学的イメージングにより描写されたように明白であることを示す。
図10は、大動脈造影(一番上)、IVUS(上から2番目)、ならびに白色光源(中央)、480nm源(下から2番目)、および630nm源(一番下)を用いた生体外での多波長FRIを含むウサギ大動脈の複数のイメージングモダリティを示す。これらのイメージは、MBによるアテロームの強調を実証しており−白色光チャネルイメージ(中央)中の白矢頭およびCy5.5の強調表示領域イメージ(一番下)によって示され、−すなわち、FITCの自家発光(下から2番目)とは異なる。これは、MBがアテローム性動脈硬化診断時に提供し得る特有の標的結合プロファイルを証明する。
図11は、図10のIVUSロングビューイメージ(上から2番目)中の垂直白色点線で示された場所で切り取った、大動脈の代表的なFM断面イメージを示す。このイメージは、MBが近赤外蛍光(破線ボックス内)で示されるようなアテロームに標的を絞っていることを明らかにしており、これは正常な動脈壁構造がない。
図12は、H&Eで染色された図11の大動脈断面の組織学的イメージを示す。このH&E染色は、MBの近赤外蛍光強調された部位でアテローム性プラークの存在を確認する。
このデータは、アテロームが、既知のまたは以前に用いられた任意の他のイメージング試薬とは異なるMB特有の取り込みパターンを有することを確認する。
(実施例2)
メチレンブルー(MB)の結合および取り込みは、腹部大動脈のアテローム性動脈硬化のウサギモデルにおいて評価した。人血流中のMB半減期は、約5〜6.5時間(Peter,Eur.J.Clin.Pharmacol.,2000年 56(3) 247〜50)と記載されている。ウサギ血流中のMB半減期は、高コレステロール食および高炎症プロトコールを実施したm463およびm464である2つの被験体で測定された。図1Aは、m463の血流中におけるMB蛍光強度の経時的グラフを示す。蛍光強度は、1フェーズ指数関数的減衰を有した。半減期は、188分、または約3時間であることが判明した。図1Bは、m464の血流中におけるMB蛍光強度の経時的グラフを示す。同様に、蛍光強度は1フェーズ指数関数的減衰を有した。半減期は、441分、または約7.4時間であることが判明した。試験したウサギにおけるMB半減期の平均は、約5.25時間で、人において見られる範囲内に含まれる。
リン酸緩衝生理食塩水中で1mg/kgの濃度のMBを、0.5mg/kgのインドシアニングリーン(ICG)溶液とともに、ウサギ被験体m464の大動脈中に、それぞれのイメージング前24時間および0.5時間、混注した。蛍光反射イメージング(FRI)を実施し、MBおよびICGの取り込みと分布を評価した。アテローム性領域を、FRIイメージにおける関心領域として、輪郭を描いた。FRIの結果は、大動脈のアテローム性領域においてMBおよびICGが共存することを示した。例えば、図3A〜図3Dは、フルオレセインイソチオシアネート(FITC)、MB、およびICGが注入された被験体m462(一番上)、m463(中央)およびm464(一番下)の切除された大動脈の多波長FRIイメージを示す。
図3Aは、白色光源を用いた一対の生体外多波長FRIイメージを示し、左イメージではMBが存在し、右イメージではMBが存在しない。左イメージで存在するMBは、イメージング前の24時間、1mg/kgリン酸緩衝生理食塩水中で、被験体に静脈内投与された。図3Bは、535nmでFITCの自家蛍光が見られ得るように、470nm励起光源下で見られる図3Aの大動脈の一対の生体外イメージを示す。図3Cは、700nm周辺で近赤外蛍光のMBが見られ得るように、Cy5 630nm励起光源下で見られる図3Aの大動脈の一対の生体外イメージを示す。図3Cは、さらに、15μΜ、3μΜ、1.5μΜおよび0.3μΜにおける、MBのFRI標準スケール強度を示す。最後に、図3Dは、790nm周辺でICG蛍光が見られ得るように、Cy7 740nm励起光源下で見られる図3Aの大動脈の一対の生体外イメージを示す。ICGはイメージングが行われる前の30分、0.5mg/kg溶液中で、被験体に静脈内投与された。
図4Aは、μΜのMB濃度に応じた図3Aの大動脈におけるMB蛍光強度のグラフを示す。図4Bは、MBを用いたおよび用いない図3Aの大動脈における標的対バックグラウンド比(TBR)の範囲を比較する図表を示す。TBRは、蛍光を、隣接する正常な大動脈のバックグラウンド蛍光で割った平均値として計算された。図4Bの比較は、イメージング前の24時間、MBが投与された被験体の大動脈イメージングの方が、MBがない場合よりも高いTBRを有することを示す。これにより、MBの標的化プロファイルは当業者が予想するよりも実質的にさらに頑健であることを確信する。このより高いシグナル対ノイズ比は、既知または使用されている任意の他のイメージング試薬と比較して、アテロームまたはその他のアテローム性構造物中でMBフルオロフォアをさらに取り込むことを示唆している。
FRIを介して見られるMBおよびICGの共存は、高解像度落射蛍光顕微鏡法を使用して、FRIの結果で輪郭を描いた関心領域由来の新鮮凍結組織断面もまた確認した。MBの取り込みは、60%超の狭窄を有する顕微鏡的病変およびアテローム性病変の両方において局在化することが判明した。さらに、切片評価を蛍光核染色で対比染色した場合、MBの結合は細胞取り込みを伴った。例えば、図5Aは、MB投与後に高コレステロール食および高炎症プロトコールを与えた被験体の切除された腹部大動脈イメージを示す。図5A〜図5Dで見られるように、イメージング実施前の24時間、被験体ウサギ(Rb)m539ではMBが投与され、リン酸緩衝生理食塩水中に1mg/kgのMB溶液を含んだ。図5Bは、白色光源を用いた高解像度落射蛍光顕微鏡法を使用した、図5Aの大動脈の生体外イメージを示す。図5Cは、増強されたMBを用いた高解像度落射蛍光顕微鏡法を使用した、図5Aの大動脈の生体外イメージを示す。図5Dは、図5Bおよび図5Cを統合したイメージを示す。
蛍光顕微鏡法(FM)が、フルオレセインイソチオシアネート(FITC)およびCy5チャネルにおいてm464の大動脈横断面で実施された。図6Aは、MBおよびFITCを用いた被験体m464の大動脈のFM断面イメージ(10xStitch on 90i)を示す。白色領域は、Cy5.5源下のMB近赤外蛍光を表す。灰色領域は、FITCの自家蛍光を表す。MBおよびFITC領域間にはほとんどオーバーラップはなく、アテローム性構造物における特有のMB取り込みおよび結合プロファイルは、その他のイメージング試薬によって標的とされないことを証明している。図6Bは、MBおよびFITCを用いた被験体m464の大動脈のFM断面イメージ(10xStitch on 90i)の別の例を示す。また、MB結合領域およびFITC自家蛍光の間の違いは、任意のその他のものとは異なるアテローム標的試薬としてのMBの有用性を示す。さらに、図6Aおよび図6BにおけるMBのTBRは、MBの標的化プロファイルが頑健であることを示す。さらに別の実施例では、図9Aは、高炎症プロトコールに従い動脈傷害を受けた後の28日間、高コレステロール食を給餌した後の被験体m539の大動脈FM断面イメージを示す。FMイメージは、大動脈壁周辺の自家蛍光、および内側大動脈壁に沿って異なった白色斑点またはしずく状で、自家蛍光からは分離されたMBの近赤外蛍光を示す。
さらに、図7A〜図7Cは、高炎症プロトコールに従い血管傷害を受けた後の静脈血栓を含む、被験体血管のFM軸方向イメージを示す。被験体へは、イメージング前の24時間、リン酸緩衝生理食塩水中1mg/kg濃度のMBを注入した。図7Aは、MBのみが強調表示されるようにフィルタを利用して取得した静脈血栓を含むFM軸方向イメージを示す。図7Bは、他のイメージング試薬の自家蛍光のみが強調表示されるように適用したフィルタを用いた図7Aの同FM軸方向イメージを示す。最後に、図7Cは、図7Aおよび図7Bを統合したイメージを示し、ここでMBは白色で強調表示され、他のイメージング試薬の自家蛍光はより暗い色合いで表されている。図7Cにおけるボックス領域は、血管中の静脈血栓を示す。図7Cの隅にある静脈血栓部位の拡大は、自家蛍光では見られない特別なMB取り込み領域を示す。図7A〜図7CのFMイメージは、血管壁周辺の自家蛍光、ならびに内側血管壁に沿っておよび静脈血栓において異なった白色斑点またはしずく状であり、自家蛍光からは分離されたMBの近赤外蛍光を示す。これもまた、MBが血管イメージング用の特有の結合パターンを提供する証拠である。
被験体の大動脈におけるMBの結合もまた、従来の組織学的染色を使用して、評価された。MBの取り込みを評価するためにイメージングされた蛍光組織断面は、さらに、へマトキシリン・エオジン(H&E)染色で処理された。断面の組織学的イメージングは、MB結合領域が、アテローム性病変の表在性領域に限られないことを示した。特に、MBの結合は、病変の全深さを透過する特別な領域で見られた。さらに小さい細胞領域でも、MBの取り込みがあることが判明した。例えば、図9Dは、H&Eを用いて染色された図9Aの大動脈の組織学的断面イメージを示す。さらに、図9Cは、モバットペンタクローム染色で処理された図9Aの大動脈の組織学的断面イメージを示す。
最後に、断面は免疫組織化学的染色技術を使用してイメージングされた。既知のマクロファージマーカーである免疫組織化学的染色RAM11を使用して、MB結合イメージと相互相関させた。MB取り込み領域は、RAM11染色においてマクロファージ陽性である領域を伴うことが判明した。これらの領域は、特定の場所とは限らなかった。例えば、MBおよびRAM11が均一に共存する一領域は、内弾性板の内腔側、ならびに他領域のアテロームの近くに位置していた。図9Bは、RAM11マクロファージマーカーで染色された図9Aにおける大動脈の免疫組織化学的断面イメージを示す。
このMBおよびRAM11間の共存の別の例として、図8A〜図8Cは、FM、組織学的イメージング、免疫組織化学的イメージングを含む種々のイメージングモダリティを使用した被験体の同様な大動脈断面イメージを示す。図8Aは、内側大動脈壁に沿った異なった白色斑点またはしずく状のMBの近赤外蛍光を用いて、正常な大動脈壁構造に沿った灰色で表されるFITCの自家蛍光から分離した、被験体大動脈のFM断面イメージを示す。図8Bは、RAM11マクロファージマーカーで染色された図8Aにおける大動脈の免疫組織化学的断面イメージを示す。図8Cは、オイルレッド0(ORO)染色で処理された図8Aの大動脈の組織学的断面イメージを示す。
<結論>
上記では、MBがアテローム性動脈硬化を診断するための有用な標的イメージング試薬になる可能性を有していることが示された。さらに、MBは、アテローム性動脈硬化診断における一般的な診断的課題の解決を手助けする。MBを用いたアテロームイメージングは、既報されていない新規なタイプのアテローム性動脈硬化イメージングを示す。髄膜腫におけるMB結合の正確なメカニズムは分かっていないが、MBはアテローム内のアポトーシス細胞と結合する。この結合が、イメージング試薬として知られているICGおよび他のものとは異なる特有なものである。MBは、大きな、しずく状の特徴的な形の構造を示す。さらに、MBは膜内在性チャネルを透過する。
本発明を特定の実施形態について説明したが、当業者であれば、本発明が記載された実施形態以外の実施形態で実施することができ、これらは具体的説明のために提示され限定されないことが、当業者には理解されよう。したがって、添付した請求項の範囲は本明細書に含まれる詳細な実施形態に限定されるべきではない。

Claims (83)

  1. 患者のアテローム性動脈硬化を診断するための方法であって、
    (a)メチレンブルー溶液を、前記患者に対して静脈内投与する投与工程であって、前記溶液が前記患者の任意のアテロームを標的とする溶液であり、
    (b)前記患者の前記任意のアテロームの存在を検出するために、イメージを取得する取得工程、を含む
    ことを特徴とする方法。
  2. 前記溶液が、0.1〜5mg/kgの濃度でメチレンブルーを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記溶液が、0.2〜2mg/kgの濃度でメチレンブルーを含む
    ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 前記溶液が、0.5〜1.5mg/kgの濃度でメチレンブルーを含む
    ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  5. 前記溶液が、リン酸緩衝生理食塩水を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 前記溶液を前記患者へ投与後、遅延時間を待った後に前記取得工程を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 前記溶液が、前記遅延時間後に前記患者の血管における前記正常な内皮壁と結合しない
    ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 前記遅延時間が、約18時間〜約33時間である
    ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
  9. 前記溶液が、前記アテローム内のマクロファージ細胞を標的とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  10. 前記溶液が、前記アテローム内のアポトーシス細胞を標的とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  11. 前記取得工程が、生体内イメージング法を使用することを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  12. 前記取得工程が、非侵襲性イメージング法を使用することを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  13. 前記取得工程が、血管造影イメージングモダリティを使用することを含み、
    前記溶液が、造影剤として作用する
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  14. 前記血管造影イメージングモダリティが、X線画像法である
    ことを特徴とする請求項13に記載の方法。
  15. 前記血管造影イメージングモダリティが、磁気共鳴イメージング法である
    ことを特徴とする請求項13に記載の方法。
  16. 前記取得工程が、断層イメージングモダリティを使用することを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  17. 前記断層イメージングモダリティが、コンピュータ断層撮影法である
    ことを特徴とする請求項16に記載の方法。
  18. 前記断層イメージングモダリティが、ポジトロン放射断層撮影法である
    ことを特徴とする請求項16に記載の方法。
  19. 前記断層イメージングモダリティが、単一光子放射断層撮影法である
    ことを特徴とする請求項16に記載の方法。
  20. 前記断層イメージングモダリティが、光干渉断層撮影法である
    ことを特徴とする請求項16に記載の方法。
  21. 前記断層イメージングモダリティが、近赤外蛍光光干渉断層撮影法である
    ことを特徴とする請求項16に記載の方法。
  22. 前記取得工程が、近赤外線分光法を使用することを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  23. 前記取得工程が、蛍光顕微鏡法を使用することを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  24. 前記取得工程が、共焦点顕微鏡法を使用することを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  25. 前記取得工程が、高解像度落射蛍光顕微鏡法を使用することを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  26. 前記取得工程が、多波長蛍光反射イメージングを使用することを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  27. 前記取得工程が、近赤外蛍光イメージングを使用することを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  28. 前記取得工程が、光音響イメージングを使用することを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  29. 前記取得工程が、侵襲性イメージング法を使用することを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  30. 前記取得工程が、血管内イメージングを使用することを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  31. 前記取得工程が、蛍光イメージングを使用することを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  32. 前記取得工程が、蛍光分光法を使用することを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  33. 前記取得工程が、近赤外蛍光プローブを使用することを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  34. 第二のイメージングモダリティを使用して、第二のイメージを取得する第2取得工程をさらに含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  35. 前記第二のイメージングモダリティが、血管内超音波イメージングである
    ことを特徴とする請求項34に記載の方法。
  36. 前記イメージおよび前記第二のイメージを相互相関させることをさらに含む
    ことを特徴とする請求項24に記載の方法。
  37. 前記患者における前記任意のアテロームの存在が、前記溶液の優れた作用で示されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  38. 前記患者における前記任意のアテロームの存在が、特に前記アテロームが位置する領域において蛍光発光で示されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  39. 前記蛍光発光が、約650nm〜約720nmである
    ことを特徴とする請求項38に記載の方法。
  40. アテローム性動脈硬化を有していることが疑われ、検出可能量のメチレンブルーが投与された患者のイメージを取得する取得工程を含む
    ことを特徴とするイメージング方法。
  41. 前記検出可能量のメチレンブルーが、静脈内投与された
    ことを特徴とする請求項40に記載の方法。
  42. 前記検出可能量のメチレンブルーが投与された後、遅延時間待った後に前記取得工程が行われる
    ことを特徴とする請求項40に記載の方法。
  43. 前記メチレンブルーが、前記遅延時間後に前記患者の血管における前記正常な内皮壁と結合しない
    ことを特徴とする請求項42に記載の方法。
  44. 前記遅延時間が、約18時間〜約33時間である
    ことを特徴とする請求項42に記載の方法。
  45. 前記メチレンブルーが、前記アテローム内のマクロファージ細胞を標的とする
    ことを特徴とする請求項40に記載の方法。
  46. 前記メチレンブルーが、前記アテローム内のアポトーシス細胞を標的とする
    ことを特徴とする請求項40に記載の方法。
  47. 前記取得工程が、生体内イメージング法を使用することを含む
    ことを特徴とする請求項40に記載の方法。
  48. 前記取得工程が、非侵襲性イメージング法を使用することを含む
    ことを特徴とする請求項40に記載の方法。
  49. 前記取得工程が、血管造影イメージングモダリティを使用することを含み、
    前記溶液が造影剤として作用する
    ことを特徴とする請求項40に記載の方法。
  50. 前記血管造影イメージングモダリティが、X線画像法である
    ことを特徴とする請求項49に記載の方法。
  51. 前記血管造影イメージングモダリティが、磁気共鳴イメージング法である
    ことを特徴とする請求項49に記載の方法。
  52. 前記取得工程が、断層イメージングモダリティを使用することを含む
    ことを特徴とする請求項40に記載の方法。
  53. 前記断層イメージングモダリティが、コンピュータ断層撮影法である
    ことを特徴とする請求項52に記載の方法。
  54. 前記断層イメージングモダリティが、ポジトロン放射断層撮影法である
    ことを特徴とする請求項52に記載の方法。
  55. 前記断層イメージングモダリティが、単一光子放射断層撮影法である
    ことを特徴とする請求項52に記載の方法。
  56. 前記断層イメージングモダリティが、光干渉断層撮影法である
    ことを特徴とする請求項52に記載の方法。
  57. 前記断層イメージングモダリティが、近赤外蛍光光干渉断層撮影法である
    ことを特徴とする請求項52に記載の方法。
  58. 前記取得工程が、近赤外線分光法を使用することを含む
    ことを特徴とする請求項40に記載の方法。
  59. 前記取得工程が、蛍光顕微鏡法を使用することを含む
    ことを特徴とする請求項40に記載の方法。
  60. 前記取得工程が、共焦点顕微鏡法を使用することを含む
    ことを特徴とする請求項40に記載の方法。
  61. 前記取得工程が、高解像度落射蛍光顕微鏡法を使用することを含む
    ことを特徴とする請求項40に記載の方法。
  62. 前記取得工程が、多波長蛍光反射イメージングを使用することを含む
    ことを特徴とする請求項40に記載の方法。
  63. 前記取得工程が、近赤外蛍光イメージングを使用することを含む
    ことを特徴とする請求項40に記載の方法。
  64. 前記取得工程が、光音響イメージングを使用することを含む
    ことを特徴とする請求項40に記載の方法。
  65. 前記取得工程が、侵襲性イメージング法を使用することを含む
    ことを特徴とする請求項40に記載の方法。
  66. 前記取得工程が、血管内イメージングを使用することを含む
    ことを特徴とする請求項40に記載の方法。
  67. 前記取得工程が、蛍光イメージングを使用することを含む
    ことを特徴とする請求項40に記載の方法。
  68. 前記取得工程が、蛍光分光法を使用することを含む
    ことを特徴とする請求項40に記載の方法。
  69. 前記取得工程が、近赤外蛍光プローブを使用することを含む
    ことを特徴とする請求項40に記載の方法。
  70. 第二のイメージングモダリティを使用して、第二のイメージを取得する第2取得工程をさらに含む
    ことを特徴とする請求項40に記載の方法。
  71. 前記第二のイメージングモダリティが、血管内超音波イメージングである
    ことを特徴とする請求項70に記載の方法。
  72. 前記イメージおよび前記第二のイメージを相互相関させることをさらに含む
    ことを特徴とする請求項70に記載の方法。
  73. 前記患者における前記任意のアテロームの存在が、メチレンブルーの優れた作用で示されている
    ことを特徴とする請求項40に記載の方法。
  74. 前記患者における前記任意のアテロームの存在が、特に前記アテロームが位置する領域において蛍光発光で示されている
    ことを特徴とする請求項40に記載の方法。
  75. 前記蛍光発光が、約650nm〜約720nmである
    ことを特徴とする請求項74に記載の方法。
  76. 患者のアテローム性動脈硬化を検出するための診断方法にて使用する、式(I)、(II)、(III)または(IV)の化合物であって、前記式(I)、前記式(II)、前記式(III)、前記式(IV)の化合物が、次の通りである。
  77. 前記診断方法が、
    (a)前記患者に、検出可能量の前記化合物を投与する投与工程であって、前記化合物は前記患者の任意のアテロームを標的とし、
    (b)前記患者の前記任意のアテロームの存在を検出するために、イメージを取得する取得工程と、
    を含む
    ことを特徴とする請求項76に記載の化合物。
  78. 前記取得工程が、血管造影、X線画像法、コンピュータ断層撮影法(CT)、磁気共鳴法(MR)、ポジトロン放出型断層撮影法(PET)、単一光子放射断層撮影法、近赤外線分光法(NIRS)、蛍光分光法、蛍光顕微鏡法(FM)、共焦点顕微鏡法、高解像度落射蛍光顕微鏡法、多波長蛍光反射イメージング(FRI)、近赤外蛍光(NIRF)イメージング、光干渉断層法(OCT)、NIRF−OCT、光音響または音響光学イメージング、超音波イメージング、および血管内イメージングのうちの少なくとも1つを使用することを含む
    ことを特徴とする請求項77に記載の方法。
  79. 患者のアテローム性動脈硬化を診断するための方法であって、
    (a)検出可能量の式(I)、(II)、(III)または(IV)の化合物:
    を含む溶液を、前記患者に対して静脈内投与する投与工程であって、前記化合物は、前記患者の任意のアテロームを標的としており、
    (b)前記患者の前記任意のアテロームの存在を検出するために、イメージを取得する取得工程と、を含む
    ことを特徴とする方法。
  80. 前記取得工程が、血管造影、X線画像法、コンピュータ断層撮影法(CT)、磁気共鳴法(MR)、ポジトロン放出型断層撮影法(PET)、単一光子放射断層撮影法、近赤外線分光法(NIRS)、蛍光分光法、蛍光顕微鏡法(FM)、共焦点顕微鏡法、高解像度落射蛍光顕微鏡法、多波長蛍光反射イメージング(FRI)、近赤外蛍光(NIRF)イメージング、光干渉断層法(OCT)、NIRF−OCT、光音響または音響光学イメージング、超音波イメージング、および血管内イメージングのうちの少なくとも1つを使用することを含む
    ことを特徴とする請求項79に記載の方法。
  81. 患者のアテローム性動脈硬化を診断するための方法であって、
    (a)アテローム性プラークを標的とする指示薬として、メチレンブルー(MB)を前記患者の血流に注入する注入工程と、
    (b)前記患者の血流が実質的にメチレンブルーを含まなくなるまで、半減期間の数値の間、待機する待機工程と、
    (c)前記患者の血管系のうちの少なくとも一部分を、アテローム性プラークと結合したMBを検出するように設定されたイメージングモダリティを使用してイメージングするイメージング工程と、を含む
    ことを特徴とする方法。
  82. 前記半減期の数値が、約3〜約5.5である
    ことを特徴とする請求項81に記載の方法。
  83. 前記イメージングモダリティが、血管造影、X線画像法、コンピュータ断層撮影法(CT)、磁気共鳴法(MR)、ポジトロン放出型断層撮影法(PET)、単一光子放射断層撮影法、近赤外線分光法(NIRS)、蛍光分光法、蛍光顕微鏡法(FM)、共焦点顕微鏡法、高解像度落射蛍光顕微鏡法、多波長蛍光反射イメージング(FRI)、近赤外蛍光(NIRF)イメージング、光干渉断層法(OCT)、NIRF−OCT、光音響または音響光学イメージング、超音波イメージング、および血管内イメージングのうちの少なくとも1つである
    ことを特徴とする請求項81に記載の方法。
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