JP2018508501A - タムスロシン塩酸塩含有徐放性顆粒を含む経口用薬剤学的製剤 - Google Patents
タムスロシン塩酸塩含有徐放性顆粒を含む経口用薬剤学的製剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018508501A JP2018508501A JP2017541609A JP2017541609A JP2018508501A JP 2018508501 A JP2018508501 A JP 2018508501A JP 2017541609 A JP2017541609 A JP 2017541609A JP 2017541609 A JP2017541609 A JP 2017541609A JP 2018508501 A JP2018508501 A JP 2018508501A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- parts
- tamsulosin hydrochloride
- sustained
- release granules
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K9/00—Medicinal preparations characterised by special physical form
- A61K9/0002—Galenical forms characterised by the drug release technique; Application systems commanded by energy
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K31/00—Medicinal preparations containing organic active ingredients
- A61K31/16—Amides, e.g. hydroxamic acids
- A61K31/18—Sulfonamides
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K9/00—Medicinal preparations characterised by special physical form
- A61K9/0012—Galenical forms characterised by the site of application
- A61K9/0053—Mouth and digestive tract, i.e. intraoral and peroral administration
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K9/00—Medicinal preparations characterised by special physical form
- A61K9/14—Particulate form, e.g. powders, Processes for size reducing of pure drugs or the resulting products, Pure drug nanoparticles
- A61K9/16—Agglomerates; Granulates; Microbeadlets ; Microspheres; Pellets; Solid products obtained by spray drying, spray freeze drying, spray congealing,(multiple) emulsion solvent evaporation or extraction
- A61K9/1605—Excipients; Inactive ingredients
- A61K9/1629—Organic macromolecular compounds
- A61K9/1635—Organic macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. polyvinyl pyrrolidone, poly(meth)acrylates
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K9/00—Medicinal preparations characterised by special physical form
- A61K9/14—Particulate form, e.g. powders, Processes for size reducing of pure drugs or the resulting products, Pure drug nanoparticles
- A61K9/16—Agglomerates; Granulates; Microbeadlets ; Microspheres; Pellets; Solid products obtained by spray drying, spray freeze drying, spray congealing,(multiple) emulsion solvent evaporation or extraction
- A61K9/1605—Excipients; Inactive ingredients
- A61K9/1629—Organic macromolecular compounds
- A61K9/1641—Organic macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. polyethylene glycol, poloxamers
- A61K9/1647—Polyesters, e.g. poly(lactide-co-glycolide)
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K9/00—Medicinal preparations characterised by special physical form
- A61K9/14—Particulate form, e.g. powders, Processes for size reducing of pure drugs or the resulting products, Pure drug nanoparticles
- A61K9/16—Agglomerates; Granulates; Microbeadlets ; Microspheres; Pellets; Solid products obtained by spray drying, spray freeze drying, spray congealing,(multiple) emulsion solvent evaporation or extraction
- A61K9/1605—Excipients; Inactive ingredients
- A61K9/1629—Organic macromolecular compounds
- A61K9/1652—Polysaccharides, e.g. alginate, cellulose derivatives; Cyclodextrin
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K9/00—Medicinal preparations characterised by special physical form
- A61K9/48—Preparations in capsules, e.g. of gelatin, of chocolate
- A61K9/50—Microcapsules having a gas, liquid or semi-solid filling; Solid microparticles or pellets surrounded by a distinct coating layer, e.g. coated microspheres, coated drug crystals
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K9/00—Medicinal preparations characterised by special physical form
- A61K9/48—Preparations in capsules, e.g. of gelatin, of chocolate
- A61K9/50—Microcapsules having a gas, liquid or semi-solid filling; Solid microparticles or pellets surrounded by a distinct coating layer, e.g. coated microspheres, coated drug crystals
- A61K9/5005—Wall or coating material
- A61K9/5021—Organic macromolecular compounds
- A61K9/5026—Organic macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. polyvinyl pyrrolidone, poly(meth)acrylates
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P13/00—Drugs for disorders of the urinary system
- A61P13/08—Drugs for disorders of the urinary system of the prostate
Abstract
タムスロシン塩酸塩含有徐放性顆粒を含む経口用薬剤学的製剤であって、該徐放性顆粒は、タムスロシン塩酸塩1重量部に対して、ポリ酢酸ビニル約10〜300重量部、ヒドロキシプロピルメチルセルロース約5〜250重量部、及び希釈剤約1〜450重量部を含み、該徐放性顆粒は、タムスロシン塩酸塩1重量部に対して、約360〜495重量部の重量比を有する経口用薬剤学的製剤及びその製造方法である。
Description
本発明は、タムスロシン塩酸塩含有徐放性顆粒を含む経口用薬剤学的製剤に係り、さらに具体的には、安定した薬効を得ることができるだけではなく、服薬順応度が改善しされた、タムスロシン塩酸塩含有徐放性顆粒を含む経口用薬剤学的製剤、及びその製造方法に関する。
タムスロシン塩酸塩(tamsulosin hydrochloride)は、α−アドレノセプタ(adrenoceptor)を選択的に抑制し、泌尿生殖器に選択的に作用する薬物であり、膀胱を取り囲んでいる平滑筋と前立腺とを弛緩させ、尿の***速度を改善させ、陽性前立腺肥大症の症状を改善させ、薬物の治療効果が非常に大きく、副作用が少ないと知られている。
タムスロシン塩酸塩の生体利用率は、90%以上と吸収が高い方であり、半減期は、正常人の場合、9〜13時間であり、陽性前立腺肥大患者の場合、14〜15時間ほどと長い方である。従って、タムスロシン塩酸塩は、12時間または24時間以上の持続性徐放性製剤の形態を備える必要はなく、約6時間ほどで徐放化させて徐々に放出される場合、24時間薬物の濃度が十分に維持される。
タムスロシン塩酸塩は、白色の結晶性粉末であり、約230℃で分解がなされ、水に若干溶ける物理化学的性質を有する。水に溶けにくい物質ではないので、徐放化において、放出調節を用心深く考慮しなければならない。
特許文献1は、タムスロシン徐放性製剤開発のために、腸溶性放出調節剤を含む顆粒を製造し、該顆粒をカプセルに充填させるタムスロシン製剤の製造方法を開示している。ところで、かように腸溶性放出調節剤を使用する場合、腸溶性物質が良好に溶ける腸液では、一定活性成分放出量を示すことができず、胃腸管内のpH変化、または胃腸管内飲食物の存在いかんによリ、一定活性成分放出様相を示し難い。
特許文献2は、タムスロシン塩酸塩、ポリ酢酸ビニル、ヒドロキシプロピルメチルセルロース及び顆粒形成物質を含むタムスロシン塩酸塩徐放性顆粒を含むカプセル剤を開示している。前記製剤は、pHに対して独立しているポリ酢酸ビニル及びヒドロキシプロピルメチルセルロースを使用し、pH変化、または胃腸管内飲食物の存在いかんに係わりなく、一定活性成分放出様相を示すことができる。しかし、前記製剤は、タムスロシン0.2mg当たり顆粒の重量比率が約150mg以上である場合のみを例示しており、タムスロシン塩酸塩1重量部に対する最終的な顆粒の重量比率が約750重量部以上を含む場合のみを開示している。かような場合、単位投与量のタムスロシンを含む単位剤形を製造するとき、カプセルサイズが大きくなり、服用が容易ではなくなるという心配がある。
また、Flomax(登録商標)を含めた現在市販中のタムスロシン塩酸塩カプセルは、いずれも0.4mg当たり顆粒の重量が約330mgであるので、最終カプセル剤サイズが大きいために、カプセル剤の服用が容易ではないという心配がある。
また、前記特許文献2の製剤、及び市販製剤のいずれも、顆粒の球形化度が低く、活性成分の溶出率の偏差が大きいという問題がある。
本発明は、球形化度が高く、活性成分の溶出偏差が低く、活性成分対比の最終製剤サイズが小さくて服薬順応度が高い、タムスロシン塩酸塩含有徐放性顆粒を含む経口用薬剤学的製剤を提供する。
本発明は、前記タムスロシン塩酸塩含有徐放性顆粒を含む経口用薬剤学的製剤の製造方法を提供する。
本発明の一様相は、
タムスロシン塩酸塩含有徐放性顆粒を含む経口用薬剤学的製剤であって、
前記徐放性顆粒は、タムスロシン塩酸塩1重量部に対して、ポリ酢酸ビニル(PVAc)約10〜300重量部、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)約5〜250重量部、及び希釈剤約1〜450重量部を含み、
前記徐放性顆粒は、タムスロシン塩酸塩1重量部に対して、約360〜495重量部の重量比を有する経口用薬剤学的製剤を提供する。
タムスロシン塩酸塩含有徐放性顆粒を含む経口用薬剤学的製剤であって、
前記徐放性顆粒は、タムスロシン塩酸塩1重量部に対して、ポリ酢酸ビニル(PVAc)約10〜300重量部、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)約5〜250重量部、及び希釈剤約1〜450重量部を含み、
前記徐放性顆粒は、タムスロシン塩酸塩1重量部に対して、約360〜495重量部の重量比を有する経口用薬剤学的製剤を提供する。
本発明の他の一様相は、
タムスロシン塩酸塩1重量部に対して、ポリ酢酸ビニル約10〜300重量部、ヒドロキシプロピルメチルセルロース約5〜250重量部、及び希釈剤約1〜450重量部を含む混合物を混合して粉砕して顆粒状に成形する段階と、
前記成形された顆粒を、球形化器を利用して、回転速度約600〜800rpmで約15〜35分間球形化する段階と、を含む、前記本発明の一様相による経口用薬剤学的製剤の製造方法を提供する。
タムスロシン塩酸塩1重量部に対して、ポリ酢酸ビニル約10〜300重量部、ヒドロキシプロピルメチルセルロース約5〜250重量部、及び希釈剤約1〜450重量部を含む混合物を混合して粉砕して顆粒状に成形する段階と、
前記成形された顆粒を、球形化器を利用して、回転速度約600〜800rpmで約15〜35分間球形化する段階と、を含む、前記本発明の一様相による経口用薬剤学的製剤の製造方法を提供する。
本発明の1以上の具体例による経口用薬剤学的製剤は、従来タムスロシン塩酸塩製剤に比べ、活性成分に対する顆粒の重量比が約半分に該当するので、最終的な単位剤形当たり同一単位投与量の活性成分を含みながらも、剤形サイズが従来製剤に比べ、顕著に小さく、患者の服薬順応度が高い。
本発明の1以上の具体例による経口用薬剤学的製剤は、活性成分に対する顆粒の重量比、並びにPVAc及びHPMCの含量比調節により、従来製剤に比べ、顆粒の球形化度が上昇し、0次放出に近い活性成分の徐放性を有しながらも、溶出偏差が小さくて安定した薬効を示すことができる。従って、本発明による経口用薬剤学的製剤は、安定した薬効を示しながら、服薬利便性によって服薬順応度が高く、薬剤学的側面で非常に望ましい。
本発明で使用される全ての技術用語は、異なって定義されない以上、本発明の関連分野において、通常の当業者が一般的に理解するような意味に使用される。また、本明細書には、望ましい方法や試料が記載されるが、それと類似しているか、あるいは同等なものも、本発明の範疇に含まれる。本明細書に参考文献として記載される全ての刊行物の内容は、全体が本明細書に参照として統合される。
本発明者らは、活性成分の溶出偏差が低く、単位剤形サイズが小さく、服薬順応度が高いタムスロシン塩酸塩含有徐放性顆粒を含む経口用薬剤学的製剤を鋭意研究した結果、徐放性顆粒の製造において、ポリ酢酸ビニル及びヒドロキシプロピルメチルセルロースを、活性成分に対して、所定重量比範囲で使用し、活性成分に対する徐放性顆粒の重量比を調節する場合、徐放性顆粒の球形化度が顕著に上昇し、活性成分の溶出偏差が小さくなるだけではなく、活性成分に対する徐放性顆粒の重量比が小くなり、小サイズの単位剤形に製造することができるということを確認し、本発明を完成した。
本発明の一様相は、
タムスロシン塩酸塩含有徐放性顆粒を含む経口用薬剤学的製剤であって、
前記徐放性顆粒は、タムスロシン塩酸塩1重量部に対して、ポリ酢酸ビニル約10〜300重量部、ヒドロキシプロピルメチルセルロース約5〜250重量部、及び希釈剤約1〜450重量部を含み、
前記徐放性顆粒は、タムスロシン塩酸塩1重量部に対して、約360〜495重量部の重量比を有する経口用薬剤学的製剤を提供する。
タムスロシン塩酸塩含有徐放性顆粒を含む経口用薬剤学的製剤であって、
前記徐放性顆粒は、タムスロシン塩酸塩1重量部に対して、ポリ酢酸ビニル約10〜300重量部、ヒドロキシプロピルメチルセルロース約5〜250重量部、及び希釈剤約1〜450重量部を含み、
前記徐放性顆粒は、タムスロシン塩酸塩1重量部に対して、約360〜495重量部の重量比を有する経口用薬剤学的製剤を提供する。
前記本発明による経口用薬剤学的製剤は、前記徐放性顆粒を、損傷なしに含む任意の固形製剤であり、例えば、顆粒剤、錠剤、カプセル剤などがあるが、それらに限定されるものではない。一具体例において、前記経口用薬剤学的製剤は、前記徐放性顆粒を含むカプセル剤である。
前記経口用薬剤学的製剤は、製剤が含む徐放性顆粒がタムスロシン塩酸塩1重量部に対して、約約360〜495重量部の重量比を有するので、従来公知のタムスロシン塩酸塩カプセル剤に比べ、活性成分に対する徐放性顆粒の重量比が顕著に低い。従来のFlomax(登録商標)を始めとする現在市販中であるタムスロシン塩酸塩カプセル剤は、いずれも活性成分0.4mg当たり顆粒の重量が約330mg、すなわち、タムスロシン塩酸塩1重量部に対する最終的な顆粒が、約800重量部であり、活性成分対比の最終カプセル剤サイズが大きいから、カプセル剤の服用が容易ではないという心配がある。また、前記特許文献2に開示された徐放性顆粒を含むカプセル剤も活性成分0.4mg当たり顆粒の重量が約300mg以上の顆粒のみを開示しており、活性成分対比の最終カプセル剤サイズが大きい。従って、従来のタムスロシン塩酸塩カプセル剤は、活性成分0.4mgを単位投与量として含む単位剤形が大きいために、服薬順応度が低いという心配がある。特に、タムスロシン塩酸塩の適応症である前立腺肥大症は、50代以後男性に頻発し、70歳以上の男性らのうち90%が前立腺肥大症を有している状況を考慮するとき、タムスロシン塩酸塩カプセル剤の大きさは、患者の服薬順応度において、非常に重要な要素である。
前記本発明の任意の具体例による経口用薬剤学的製剤は、同一単位投与量のタムスロシン塩酸を含む場合、単位剤形の大きさが従来製剤に比べ、顕著に小さく製造される。本発明の一具体例によるカプセル剤において、使用可能な硬質カプセルの大きさは、医薬品に使用される一般的なカプセル大きさであるならば可能である。カプセルの大きさは、カプセルの号数によって、多様な内部体積を有するが、00号カプセルは、約0.95mLと、0号カプセルは、約0.68mLと、1号カプセルは、約0.47mLと、2号カプセルは、約0.37mLと、3号カプセルは、約0.27mLと、4号カプセルは、約0.20mLと知られている(韓国・Suheung Capsule Co., Ltdホームページ)。カプセルの大きさは、本発明の製剤を服用する患者の服薬便宜性を考慮すれば、小さい方がさらに望ましいが、カプセル中に充填される内容物の質量限界(mass limit)のために、所望する全サイズのカプセルに、所望する単位投与量の薬物を充填することができるわけではない。前記本発明の一具体例によるカプセル剤は、0号,1号,2号及び3号カプセルを使用することができ、さらに具体的には、1号,2号及び3号カプセル、さらに具体的には、3号カプセルを使用することができる。本発明の一具体例によるカプセル剤は、タムスロシン塩酸塩0.4mgを含む徐放性顆粒を3号カプセルに充填することができるところに比べ、従来のFlomax(登録商標)製剤は、2号カプセルより長さがさらに長いElongated 2号カプセルに充填された状態で市販されている。従って、本発明による経口用薬剤学的製剤は、従来のタムスロシン塩酸塩カプセル剤に比べ、服用しやすく、特に、嚥下機能が大きく低下する老年層において、服薬順応度が顕著に高いという長所がある。
また、前記本発明による経口用薬剤学的製剤は、製剤が含む徐放性顆粒が、球形化度(spherocity)が約0.85以上である値を有し、従来公知のタムスロシン塩酸塩カプセルが含む徐放性顆粒の球形化度に比べ、顕著に高い球形化度を有する。前記本発明による徐放性顆粒は、タムスロシン塩酸塩1重量部に対して、ポリ酢酸ビニル10〜300重量部及びヒドロキシプロピルメチルセルロース5〜250重量部を含み、前記徐放性顆粒は、タムスロシン塩酸塩1重量部に対して、360〜495重量部の重量比を有することにより、前記球形化度の上昇が可能であった。実験結果、前記徐放性顆粒は、ポリ酢酸ビニル約10〜300重量部及びヒドロキシプロピルメチルセルロース約5〜250重量部を含み、タムスロシン塩酸塩1重量部に対して、徐放性顆粒が約360〜495重量部である場合において、球形化度が0.85以上であると示され、球形化度は、前記範囲を外れる場合に比べ、顕著に高くなると分かった(試験例1参照)。前記本発明による製剤は、前記徐放性顆粒の球形化度上昇によって溶出偏差が小さくなり、タムスロシン塩酸塩の薬効が安定して得られる(試験例2参照)。
本発明の任意の具体例において、前記ポリ酢酸ビニル(PVAc)は、顆粒を形成する物質を支持する役割を行うだけではなく、一定時間経過後、水中において、顆粒内気孔を形成するのに重要な役割を行う。ポリ酢酸ビニルは、pHにかかわらず、一定放出様相を示し、水中放置時、長時間が経過しても、持続的な放出を可能にするので、前記徐放性顆粒製造において、重要な必須成分である。前記ポリ酢酸ビニルは、平均分子量が約100,000〜500,000でもあるが、それに限定されるものではない。
前記ポリ酢酸ビニルは、単独、または他の物質と混合し、粉末、または希釈された水溶液状態で使用することができる。例えば、前記ポリ酢酸ビニルを、ポリビニルピロリドンのような、その他水溶性高分子との混合物の粉末状態で使用可能であり、代表的なものとしては、ポリ酢酸ビニルとポリビニルピロリドンとを8:2(w/w)の比率で混ぜて噴霧乾燥した製品であるコリドンSR(Kollidon SR:登録ブランド)(BASF)がある。
また、前記ポリ酢酸ビニルは、他の顆粒形成物質と共に水に希釈された懸濁液として使用可能であり、代表的なものとしては、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルピロリドン及びラウリル硫酸ナトリウムを混合して水に懸濁させ、コリーコートSR30D(Kollicoat SR30D:登録ブランド)(BASF)があり、該製品は、固形分を30%含んでいる。それら以外にも、ポリ酢酸ビニルを30%以上含む他の全ての形態の物質が、ポリ酢酸ビニルの供給源として使用される。前記徐放性顆粒は、タムスロシン塩酸塩1重量部に対して、ポリ酢酸ビニルを約10〜300重量部、さらに具体的には、約25〜150重量部を含んでもよい。ポリ酢酸ビニルを前記範囲より過量使用する場合、徐放性が過度になり、薬物の放出が過度に遅延され、前記範囲に至らない場合、薬物の放出が急速になされ、徐放性が得られない心配がある(試験例2参照)。
本発明の任意の具体例において、前記ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)は、徐放性顆粒製剤の活性成分溶出率を調節する役割を行う。すなわち、ヒドロキシプロピルメチルセルロースは、他の成分と共に水溶液中に溶解される場合、形成された気孔を介して、活性成分の初期放出量を調節することにより、活性成分が持続的に徐々に放出されるようにする。前記ヒドロキシプロピルメチルセルロースの粘度は、約10,000cPs以上でもあり、具体的な一実施例としては、約10,000〜100,000cPsでもあり、さらに具体的には、粘度が約15,000〜100,000cPsでもある。かような粘度範囲のヒドロキシプロピルメチルセルロースは、例えば、メトローズ(METOLOSE)60SH,65SH,90SH(信越化学工業社)などがある。ヒドロキシプロピルメチルセルロースの粘度が前記範囲より低い場合には、徐放性顆粒の製造時、その使用量を増やしても、徐放性顆粒の活性成分の放出を徐放化させ難い。前記徐放性顆粒は、タムスロシン塩酸塩1重量部に対して、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを約5〜250重量部、さらに具体的には、約5〜100重量部を含んでもよい。ヒドロキシプロピルメチルセルロースを前記範囲より過量使用する場合、徐放性が過度になり、薬物の放出が過度に遅延され、前記範囲に至らない場合、薬物の放出が急速になされ、徐放性が得られない(試験例2参照)。
前記希釈剤は、前記顆粒の一定体積を維持させる物質を意味し、前記希釈剤としては、顆粒の製造に一般的に使用される任意の希釈剤が使用される。前記希釈剤としては、微細結晶性セルロース、ラクトース、無機性担体、例えば、リン酸水素カルシウム(dibasic calcium phosphate)、リン酸水素カルシウム二水和物(dibasic calcium phosphate dihydrate)、第3リン酸カルシウム(tribasic calcium phosphate)、またはそれらの組み合わせのうちから選択されるが、それらに限定されるものではない。前記希釈剤は、タムスロシン塩酸塩1重量部に対して、約1〜450重量部、さらに具体的には、約1〜400重量部の量でも使用される。
一具体例において、前記徐放性顆粒は、タムスロシン塩酸塩1重量部に対して、ポリ酢酸ビニル約25〜150重量部、ヒドロキシプロピルメチルセルロース約5〜100重量部、及び希釈剤約1〜400重量部を含んでもよい。
前記本発明による経口用薬剤学的製剤は、前記徐放性顆粒を含むことにより、0次放出に近い徐放性を示して、前記薬剤学的製剤は、米国薬典(USP)による第2法パドル法により、37±0.5℃、pH1.2,500mLの水性緩衝液において、2時間100rpmでの溶出試験後、連続して、37±0.5℃、pH7.2の水性緩衝液において、8時間100rpmでの溶出試験時、前記pH1.2水性緩衝液内において、2時間前記タムスロシン塩酸塩の溶出率が40重量%未満であり、前記pH7.2、水性緩衝液において、8時間前記タムスロシン塩酸塩の溶出率が約80重量%以上を示すことができる。
一具体例において、前記徐放性顆粒は、さらには、徐放性被覆剤によってコーティングされる。前記徐放性被覆剤は、一般的な腸溶性被覆物質または高分子被覆物質でもある。前記腸溶性被覆物質は、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートスクシネート、ポリ酢酸ビニルフタレート、セルロースアセテートフタレート、シェラック(shellac)、メタクリル酸−メチルメタクリレート共重合体、メタクリル酸−エチルアクリレート共重合体、及びそれらの任意の組み合わせのうちからも選択されるが、それらに限定されるものではない。
一具体例において、前記高分子被覆物質は、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ポリ酢酸ビニル、及びそれらの任意の組み合わせのうちからも選択されるが、それらに限定されるものではない。
一具体例において、前記被覆物質は、タムスロシン塩酸塩1重量部に対して、約0.2〜100重量部、さらに具体的には、約1〜50重量部の量で使用される。
一具体例において、前記本発明による徐放性顆粒は、顆粒化、及び選択的に被覆を経た後、一般的な方法によって、顆粒が損傷されない任意の固形製剤に製剤化される。一具体例において、前記固形製剤は、カプセル剤である。
一具体例において、前記本発明による経口用薬剤学的製剤は、単位剤形当たりタムスロシン塩酸塩を、約0.2〜0.8mg含んでもよい。一具体例において、前記薬剤学的製剤は、徐放性顆粒を含むカプセル剤であり、前記カプセル剤は、タムスロシン塩酸塩を約0.4mg含む。前記カプセル剤は、3号カプセルに、タムスロシン塩酸塩を約0.4mg含む徐放性顆粒を含んでもよい。それに対し、従来市販されるか、あるいは公知の技術によるタムスロシン塩酸塩カプセル剤は、活性成分0.4mg単位剤形が2号以上サイズのカプセルに充填された形態である。
本発明の任意の具体例による薬剤学的製剤は、タムスロシン塩酸塩の適応症として、公知の任意の疾患治療に使用されるだけではなく、将来的に適応症として発見されるであろう任意の疾患治療にも使用される。本明細書において「治療」は、疾病の治療(treatment)、改善(improvement)、緩和(amelioration)または管理(management)をいずれも含む概念として使用される。一具体例において、前記経口用薬剤学的製剤は、陽性前立腺肥大症、前立腺肥大症に伴う排尿障害、急性尿閉(acute urinary retension)の治療にも使用される。
本発明の他の一様相は、タムスロシン塩酸塩1重量部に対して、ポリ酢酸ビニル約10〜300重量部、ヒドロキシプロピルメチルセルロース約5〜250重量部、及び希釈剤約1〜450重量部を含む混合物を混合して粉砕して顆粒状に成形する段階と、
前記成形された顆粒を球形化器を利用して、回転速度約600〜800rpmで約15〜35分間球形化し、球形化された徐放性顆粒を獲得する段階と、を含む、前記本発明による薬剤学的製剤の製造方法を提供する。
前記薬剤学的製剤の製造方法の詳細は、前記本発明の一様相による薬剤学的製剤についての説明がそのまま適用される。
前記顆粒状に成形する段階は、当該技術分野に公知の顆粒の製造方法によって遂行することができる。一具体例において、前記顆粒の成形は、構成成分の湿式粉砕及び押出成形を介して行われる。前記押出成形は、例えば、押出成形機に湿式粉砕物を入れてなされる。
前記球形化する段階は、前記成形された顆粒を、球形化器を利用して、回転速度約600〜800rpmで約15〜35分間球形化することによってなされる。前記回転速度及び時間範囲に至らない場合、球形化度が低くなる心配があり、前記範囲より速い回転速度に上げることは、機器条件上困難であり、前記範囲より長時間遂行する場合、球形化度がかえって低くなる心配がある。
前記経口用薬剤学制製剤の製造方法は、前述の球形化された徐放性顆粒をカプセルに充填し、カプセル剤を製造する段階をさらに含んでもよい。必要によっては、前記徐放性顆粒に薬剤学的に許容可能な添加剤を付加的な構成成分で付加した後、硬質カプセルに充填することにより、カプセル剤を製造することができる。前記薬剤学的に許容可能な添加剤としては、可塑剤、滑沢剤、その他補助剤などをあげることができる。
以下、本発明について、下記実施例によってさらに詳細に説明する。ただし、下記実施例は、本発明を例示するためのものであるのみ、それらによって、本発明の範囲が限定されるものではない。
実施例1〜9及び比較例1〜8:タムスロシン塩酸塩含有徐放性顆粒を含むカプセルの製造(1)
タムスロシン塩酸塩、ポリ酢酸ビニル(PVAc)としてのコリーコートSR30D(Kollicoat SR30D、BASF社)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)(METOLOSE 90SH)、及び希釈剤を、下記表1の重量比で高速混合機に入れ、適量の水を加えた後、10〜15分間混合して湿式粉碎した。サイズが0.8mmであるシーブ網を挿入した押出成形機(extruder)に粉砕物を入れ、スクリュー(screw)速度35rpmで引き出した後、球形化器(spheronizer)を利用して、回転速度750rpmで26分間トムスロシン塩酸徐放性顆粒を製造した。
タムスロシン塩酸塩、ポリ酢酸ビニル(PVAc)としてのコリーコートSR30D(Kollicoat SR30D、BASF社)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)(METOLOSE 90SH)、及び希釈剤を、下記表1の重量比で高速混合機に入れ、適量の水を加えた後、10〜15分間混合して湿式粉碎した。サイズが0.8mmであるシーブ網を挿入した押出成形機(extruder)に粉砕物を入れ、スクリュー(screw)速度35rpmで引き出した後、球形化器(spheronizer)を利用して、回転速度750rpmで26分間トムスロシン塩酸徐放性顆粒を製造した。
製造されたタムスロシン塩酸塩徐放性顆粒150.0重量部に対して、ポリ酢酸ビニルとしてのコリーコートSR30D 6.1重量部(固形分含量1.8重量部)、ポビドン0.4重量部、プロピレングリコール(可塑剤)0.3重量部、及び蒸溜水16.0重量部で構成された被覆液を利用して、日本・ダルトン(DALTON)社のNQ−160流動ベッド(bed)層において下層噴霧(bottom spray)した。このとき、入口温度は、35〜45℃であり、出口温度は、25〜35℃であり、被覆液噴霧速度は、7〜13RPMであり、噴霧空気圧(spraying air)は、500〜1,000m3/hである条件下で被覆を実施し、徐放性被覆剤に被覆されたタムスロシン塩酸塩徐放性顆粒を得た。得られた徐放性顆粒を3号硬質カプセルに充填した。
実施例10及び比較例9:タムスロシン塩酸塩含有徐放性顆粒を含むカプセルの製造(2)
球形化器の回転速度を、下記表2に示したように設定することを除いては、前記実施例1と同一方法で、タムスロシン塩酸塩の徐放性顆粒を製造した。
球形化器の回転速度を、下記表2に示したように設定することを除いては、前記実施例1と同一方法で、タムスロシン塩酸塩の徐放性顆粒を製造した。
実施例11,12及び比較例10〜12:タムスロシン塩酸塩含有徐放性顆粒を含むカプセルの製造(3)
球形化器の回転時間を、下記表3に示したように設定することを除いては、実施例1と同一方法で、タムスロシン塩酸塩の徐放性顆粒を製造した。
球形化器の回転時間を、下記表3に示したように設定することを除いては、実施例1と同一方法で、タムスロシン塩酸塩の徐放性顆粒を製造した。
試験例1:球形化度試験
試験製剤として、前記実施例1〜12、及び比較例1〜6、そして対照製剤として、Boehringer Ingelheim社のFlomax(登録商標)カプセルをそれぞれ分離させ、カプセル内部に存在する顆粒の球形化度を測定するために、顕微鏡を利用して、顆粒の表面を撮影し、その写真を図1に示した。
試験製剤として、前記実施例1〜12、及び比較例1〜6、そして対照製剤として、Boehringer Ingelheim社のFlomax(登録商標)カプセルをそれぞれ分離させ、カプセル内部に存在する顆粒の球形化度を測定するために、顕微鏡を利用して、顆粒の表面を撮影し、その写真を図1に示した。
球形化度測定は、顕微鏡(Olympus BX51)で拡大写真を撮った後、顆粒の外接円を描き、その外接円のピントから、実際顆粒の表面までの距離が最も遠いものをAにし、最も近い距離をBにし、BをAで割り、1の値に近いほど球形に近いと判断した。それぞれ総10個の顆粒を測定し、その値を記録し、平均及び標準偏差を計算し、球形化度を評価し、それを下記表4に示した。
実施例1〜12のカプセル剤それぞれの徐放性顆粒の平均球形化度は、その平均が、比較例1〜8及び対照製剤より顕著に1に近い値を示した。従って、本発明の一具体例(実施例1〜12)による徐放性顆粒が、比較例1〜11及び対照製剤に比べ、球形化度が顕著に高く、球形に顕著に近いといえる。球形化度の偏差も、本発明の一具体例(実施例1〜12)による徐放性顆粒が、対照製剤及び比較例1〜11の顆粒より顕著に低く、さらに一定サイズ及び均質した顆粒に形成されるということが分かった。
一方、比較例3及び比較例4は、球形化度平均が対照製剤より高いが、溶出速度が過度に低くなるという短所がある(下記試験例2の表5,6,7及び図2参照)
試験例2:溶出試験
試験製剤として、前記実施例1,2,5,6,9、及び比較例1,3,4,5,8、そして対照製剤として、Boehringer Ingelheim社のFlomax(登録商標)カプセルを使用して、タムスロシン塩酸塩0.4mgに対する溶出試験を行った。このとき、溶出溶液として、最初には、強酸性の人工胃液を使用していて、2時間経過後には、中性のリン酸塩緩衝液に変えて試験を進めた。具体的な試験条件は、次の通りである。
試験製剤として、前記実施例1,2,5,6,9、及び比較例1,3,4,5,8、そして対照製剤として、Boehringer Ingelheim社のFlomax(登録商標)カプセルを使用して、タムスロシン塩酸塩0.4mgに対する溶出試験を行った。このとき、溶出溶液として、最初には、強酸性の人工胃液を使用していて、2時間経過後には、中性のリン酸塩緩衝液に変えて試験を進めた。具体的な試験条件は、次の通りである。
<溶出試験条件>
溶出液:
−人工胃液500ml(pH1.2)+トゥイーン(Tween)80溶液1ml
−リン酸塩緩衝液500ml(pH7.2)
溶出液の温度:37±0.5℃
撹拌速度:100rpm
<サンプル採取及び分析方法>
溶出液:
−人工胃液500ml(pH1.2)+トゥイーン(Tween)80溶液1ml
−リン酸塩緩衝液500ml(pH7.2)
溶出液の温度:37±0.5℃
撹拌速度:100rpm
<サンプル採取及び分析方法>
試験開始後、2時間後、2.5時間後、3時間後、4時間後、5時間後、6時間後及び8時間後に、当該溶出液10mlを採取した。最初に採取した酸性溶液には、内部標準液(プロピルパラベンが、水とアセトニトリル(7:3)との混合液の中に、0.0005%w/v溶解された溶液)2.0ml、後で採取した中性溶液には、0.5N塩酸試液1.0ml、そして次に、内部標準液2.0mlを加えた後、0.45μm以下のメンブレンフィルタで濾過した。濾過液を、液体クロマトグラフィ(カラム:コスモシル(Cosmosil)(ODS)(4.6x150mm、5μm)C18、温度:約40℃、移動相:過塩素酸水溶液(水酸化ナトリウムでpH2.0に調整):アセトニトリル(7:3))を使用して、約1.0ml/分の流速で、約500μlずつ注入しながら、225nm波長でUV検出器で分析した。
そして、測定された各カプセル剤のタムスロシン塩酸塩の溶出率を、下記表5及び図2,3に示し、溶出率の標準偏差を下記表6に示し、標準偏差の平均を下記表7に示した。
前記結果によれば、実施例1,2,5,6及び9は、対照製剤と類似した0次溶出様相を示した。それだけではなく、実施例1,2,5,6及び9は、高い球形化度により、24時間(各顆粒の溶出率が100%になる前の時間)後の溶出率の標準偏差の平均は、約2以下であり、対照製剤、及び他の比較例の溶出率の標準偏差の平均より顕著に低いということが分かった。
従って、本発明の一具体例による薬剤学的製剤は、一生産バッチ内製品の間、または互いに異なる生産バッチ間製品の溶出率を一定に維持させ、常に一定薬効を発現させることができるように見られる。
比較例3及び4は、低い溶出偏差を示してはいるものの、過量の高分子を含むことにより、非常に低い溶出率を示すので、十分な薬効を示し難い。
以上、本発明について、その望ましい実施例を中心に説明した。本発明が属する技術分野で当業者であるならば、本発明が、本発明の本質的な特性からはずれない範囲で変形された形態に具現されるということを理解することができるであろう。それゆえに、前述の実施例は、限定的な観点ではなく、説明的な観点から考慮されなければならない。本発明の範囲は、前述の説明ではなく、特許請求の範囲に示されており、それと同等な範囲内にある全ての差異は、本発明に含まれたものであると解釈されなければならないのである。
Claims (14)
- タムスロシン塩酸塩含有徐放性顆粒を含む経口用薬剤学的製剤であって、
前記徐放性顆粒は、タムスロシン塩酸塩1重量部に対して、ポリ酢酸ビニル約10〜300重量部、ヒドロキシプロピルメチルセルロース約5〜250重量部、及び希釈剤約1〜450重量部を含み、
前記徐放性顆粒は、タムスロシン塩酸塩1重量部に対して、約360〜495重量部の重量比を有する経口用薬剤学的製剤。 - 前記徐放性顆粒は、タムスロシン塩酸塩1重量部に対して、ポリ酢酸ビニル約25〜150重量部、ヒドロキシプロピルメチルセルロース約5〜100重量部、及び希釈剤約1〜400重量部を含むことを特徴とする請求項1に記載の薬剤学的製剤。
- 前記ヒドロキシプロピルメチルセルロースは、約10,000〜100,000cPsの粘度を有することを特徴とする請求項1に記載の薬剤学的製剤。
- 前記希釈剤は、ラクトース、微細結晶性セルロース、リン酸水素カルシウム(dibasic calcium phosphate)、リン酸水素カルシウム二水和物(dibasic calcium phosphate dihydrate)、第3リン酸カルシウム(tribasic calcium phosphate)、及びそれらの組み合わせからなる群のうちから選択されることを特徴とする請求項1に記載の薬剤学的製剤。
- 前記徐放性顆粒は、さらには、徐放性被覆剤によってコーティングされたことを特徴とする請求項1に記載の薬剤学的製剤。
- 前記徐放性被覆剤は、高分子被覆物質または腸溶性被覆物質であることを特徴とする請求項5に記載のである薬剤学的製剤。
- 前記徐放性顆粒の球形化度は、約0.85以上であることを特徴とする請求項1に記載の薬剤学的製剤。
- 前記薬剤学的製剤は、前記徐放性顆粒を含むカプセル剤であることを特徴とする請求項1に記載の薬剤学的製剤。
- 前記薬剤学的製剤を、
米国薬典(USP)による第2法パドル法によって、37±0.5℃、pH1.2,500mLの水性緩衝液において、2時間100rpmでの溶出試験後、連続して、37±0.5℃、pH7.2の水性緩衝液において、8時間100rpmでの溶出試験時、
前記pH1.2水性緩衝液内において、2時間溶出試験の結果、前記タムスロシン塩酸塩の溶出率が約40重量%未満であり、
前記pH7.2、水性緩衝液において、8時間溶出試験の結果、前記タムスロシン塩酸塩の溶出率が約80重量%以上であることを特徴とする請求項1に記載の薬剤学的製剤。 - 前記タムスロシン塩酸塩は、単位剤形当たり約0.2〜0.8mgを含むことを特徴とする請求項1に記載の薬剤学的製剤。
- 前記カプセル剤は、3号カプセルであり、単位剤形当たり約0.4mg以上を含むことを特徴とする請求項8に記載の薬剤学的製剤。
- 陽性前立腺肥大治療用であることを特徴とする請求項1に記載の薬剤学的製剤。
- タムスロシン塩酸塩1重量部に対して、ポリ酢酸ビニル約10〜300重量部、ヒドロキシプロピルメチルセルロース約5〜250重量部、及び希釈剤約1〜450重量部を含む混合物を混合して粉砕して顆粒状に成形する段階と、
前記成形された顆粒を球形化器を利用して、回転速度約600〜800rpmで、約15〜35分間球形化し、球形化された徐放性顆粒を獲得する段階と、を含む請求項1〜12のうちいずれか1項に記載の薬剤学的製剤の製造方法。 - 前記球形化された徐放性顆粒をカプセルに充填し、カプセル剤を製造する段階をさらに含むことを特徴とする請求項13に記載の製造方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
KR1020150023152A KR20160100570A (ko) | 2015-02-16 | 2015-02-16 | 탐수로신 염산염 함유 서방성 과립을 포함하는 경구용 약제학적 제제 |
KR10-2015-0023152 | 2015-02-16 | ||
PCT/KR2016/001538 WO2016133333A2 (en) | 2015-02-16 | 2016-02-16 | An oral pharmaceutical formulation comprising sustained-release granules containing tamsulosin hydrochloride |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018508501A true JP2018508501A (ja) | 2018-03-29 |
Family
ID=56692410
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017541609A Pending JP2018508501A (ja) | 2015-02-16 | 2016-02-16 | タムスロシン塩酸塩含有徐放性顆粒を含む経口用薬剤学的製剤 |
Country Status (13)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20180235913A1 (ja) |
EP (1) | EP3242654A4 (ja) |
JP (1) | JP2018508501A (ja) |
KR (1) | KR20160100570A (ja) |
CN (1) | CN107249569A (ja) |
AU (1) | AU2016220638A1 (ja) |
BR (1) | BR112017017385A2 (ja) |
EA (1) | EA201791523A1 (ja) |
HK (1) | HK1244674A1 (ja) |
MX (1) | MX2017010521A (ja) |
PH (1) | PH12017501466A1 (ja) |
WO (1) | WO2016133333A2 (ja) |
ZA (1) | ZA201705811B (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019524683A (ja) * | 2016-07-15 | 2019-09-05 | ハンミ ファーマシューティカルズ カンパニー リミテッド | 含量均一性が改善されたタムスロシン塩酸塩含有徐放性ペレットを含む経口用薬剤学的製剤 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7004224B2 (ja) * | 2016-08-12 | 2022-02-10 | ハンミ ファーマシューティカルズ カンパニー リミテッド | タムスロシン塩酸塩含有徐放性ペレットを含む、溶出率が制御された経口投与用薬剤学的製剤 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR930007245A (ko) | 1991-09-16 | 1993-04-22 | 강진구 | 영상신호 수신 장치 |
KR100582350B1 (ko) * | 2004-02-17 | 2006-05-22 | 한미약품 주식회사 | 탐수로신 염산염의 경구투여용 조성물 및 이의 서방성과립 제제 |
KR20050114921A (ko) * | 2004-06-02 | 2005-12-07 | 씨제이 주식회사 | 방출제어형 약제학적 조성물 |
KR20070021806A (ko) * | 2005-08-19 | 2007-02-23 | (주)아모레퍼시픽 | α1-수용체 차단제의 서방형 펠렛제제 및 이의 제조 방법 |
KR20070044911A (ko) * | 2005-10-26 | 2007-05-02 | 주식회사 씨티씨바이오 | 염산 탐스로신 함유 방출조절 제제 |
EP2026766A1 (en) * | 2006-05-17 | 2009-02-25 | Synthon B.V. | Tablet composition with a prolonged release of tamsulosin |
CN101204387A (zh) * | 2006-12-19 | 2008-06-25 | 北京德众万全药物技术开发有限公司 | 一种盐酸坦洛新缓释胶囊 |
US8465770B2 (en) * | 2008-12-24 | 2013-06-18 | Synthon Bv | Low dose controlled release tablet |
KR101423237B1 (ko) * | 2010-05-04 | 2014-07-30 | 주식회사 삼양바이오팜 | 탐스로신 또는 이의 약학적으로 허용 가능한 염을 포함하는 방출 제어용 약학 조성물, 및 이를 포함하는 경구용 제제 |
CN105338970B (zh) * | 2013-06-28 | 2019-07-09 | 韩美药品株式会社 | 包含他达拉非和坦洛新的药物胶囊复合制剂 |
-
2015
- 2015-02-16 KR KR1020150023152A patent/KR20160100570A/ko active Application Filing
-
2016
- 2016-02-16 EA EA201791523A patent/EA201791523A1/ru unknown
- 2016-02-16 BR BR112017017385-9A patent/BR112017017385A2/pt not_active Application Discontinuation
- 2016-02-16 CN CN201680010455.9A patent/CN107249569A/zh active Pending
- 2016-02-16 EP EP16752663.1A patent/EP3242654A4/en not_active Withdrawn
- 2016-02-16 MX MX2017010521A patent/MX2017010521A/es unknown
- 2016-02-16 WO PCT/KR2016/001538 patent/WO2016133333A2/en active Application Filing
- 2016-02-16 JP JP2017541609A patent/JP2018508501A/ja active Pending
- 2016-02-16 AU AU2016220638A patent/AU2016220638A1/en not_active Abandoned
- 2016-02-16 US US15/551,194 patent/US20180235913A1/en not_active Abandoned
-
2017
- 2017-08-14 PH PH12017501466A patent/PH12017501466A1/en unknown
- 2017-08-25 ZA ZA2017/05811A patent/ZA201705811B/en unknown
-
2018
- 2018-03-22 HK HK18103992.2A patent/HK1244674A1/zh unknown
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019524683A (ja) * | 2016-07-15 | 2019-09-05 | ハンミ ファーマシューティカルズ カンパニー リミテッド | 含量均一性が改善されたタムスロシン塩酸塩含有徐放性ペレットを含む経口用薬剤学的製剤 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2016133333A2 (en) | 2016-08-25 |
PH12017501466A1 (en) | 2018-01-29 |
ZA201705811B (en) | 2019-02-27 |
WO2016133333A3 (en) | 2016-10-13 |
EP3242654A2 (en) | 2017-11-15 |
US20180235913A1 (en) | 2018-08-23 |
KR20160100570A (ko) | 2016-08-24 |
EP3242654A4 (en) | 2018-09-19 |
BR112017017385A2 (pt) | 2018-04-03 |
AU2016220638A1 (en) | 2017-08-17 |
HK1244674A1 (zh) | 2018-08-17 |
EA201791523A1 (ru) | 2017-12-29 |
CN107249569A (zh) | 2017-10-13 |
MX2017010521A (es) | 2017-11-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6042387B2 (ja) | ヒドロコドン放出制御製剤 | |
CN109562072B (zh) | 包括含有盐酸坦索罗辛的缓释丸粒的具有受控的溶出度的用于口服给药的药物制剂 | |
CN107213128A (zh) | 控释氢可酮制剂 | |
JP2005512997A (ja) | タムスロシン錠 | |
JP2014528431A (ja) | 40−o−(2−ヒドロキシ)エチル−ラパマイシンを含む医薬組成物 | |
CA2926082A1 (en) | Muco-adhesive, controlled release formulations of levodopa and/or esters of levodopa and uses thereof | |
IL177402A (en) | Composition for oral administration of tamsulosin hydrochloride | |
JP2009504729A (ja) | α1受容体拮抗薬の徐放性ペレット製剤及びその製造方法 | |
WO2014030656A1 (ja) | 薬物含有中空粒子 | |
JPWO2009060952A1 (ja) | 新規製剤 | |
JP6113203B2 (ja) | 代謝型グルタミン酸5受容体(mGlu5)アンタゴニストの医薬組成物 | |
KR102419638B1 (ko) | 함량 균일성이 개선된 탐수로신 염산염 함유 서방성 펠렛을 포함하는 경구용 약제학적 제제 | |
JP2018508501A (ja) | タムスロシン塩酸塩含有徐放性顆粒を含む経口用薬剤学的製剤 | |
KR102246658B1 (ko) | 탐수로신 염산염 함유 서방성 과립을 포함하는 경구용 약제학적 제제 | |
JP5919173B2 (ja) | 徐放性塩酸アンブロキソール口腔内崩壊錠 | |
US20210346303A1 (en) | Coating method | |
EA043575B1 (ru) | Фармацевтическая композиция для перорального приема с контролируемой скоростью растворения, содержащая пеллеты с замедленным высвобождением, содержащие тамсулозина гидрохлорид | |
JP6211044B2 (ja) | 薬物含有中空粒子 | |
WO2003032956A1 (en) | Pharmaceutical formulations for the controlled release of 4-amino-6,7-dimethoxy-2-(5-methanesulfonamido-1,2,3,4-tetrahydroisoquinol-2-yl)-5-(2-pyridyl) quinazoline | |
KR20220015437A (ko) | 피리미디닐아미노-피라졸 화합물의 변형 방출 제제, 및 치료 방법 | |
JP5841257B2 (ja) | 薬物含有中空粒子 | |
EA041368B1 (ru) | Способ получения пероральной фармацевтической композиции, содержащей пеллеты с замедленным высвобождением, содержащие тамсулозина гидрохлорид | |
TW201609197A (zh) | 每日一次投藥之提供藥學及臨床效果之莫沙必利持續釋放製劑 | |
AU2002341260A1 (en) | Pharmaceutical formulations for the controlled release of 4-amino-6,7-dimethoxy-2-(5-methanesulfonamido-1,2,3,4-tetrahydroisoquinol-2-yl)-5-(2-pyridyl) quinazoline |