本発明の実施形態は、端末及び基地局が非同期状態にある場合のアップリンクデータ伝送待ち時間及びシグナリングオーバヘッドを低減する非同期アップリンク伝送のための方法、端末、及び基地局を提供する。
本発明の実施形態の第1の態様は、非同期アップリンク伝送のための方法であって、
基地局のものと同じ非同期伝送パラメータ情報を取得するステップであり、非同期伝送パラメータ情報が、物理リソース情報、変調符号化方式情報、及び物理リソースフレームフォーマット情報を含み、物理リソースフレームフォーマット情報が、物理リソースフレームの長さ情報を含む、ステップと、
物理リソースフレームフォーマット情報に従って、非同期伝送フレームの長さを決定するステップと、
非同期伝送フレームを用いることにより、非同期伝送パラメータ情報に従って、第1のアップリンク情報を基地局に送信するステップとを含む、方法を提供する。
本発明の実施形態の第1の態様に関連して、本発明の実施形態の第1の態様の第1の実施様態において、基地局への無線リソース制御RRC接続が接続状態にある場合、第1のアップリンク情報は、バッファステータスレポート、データ情報、又は端末識別子のうちの少なくとも1つを含むか、或いは、
基地局への無線リソース制御RRC接続がアイドル状態にある場合、第1のアップリンク情報は、RRC接続リクエストメッセージ、データ情報、又は端末識別子のうちの少なくとも1つを含むか、或いは、
基地局への無線リソース制御RRC接続が再確立された場合、第1のアップリンク情報は、RRC接続再確立リクエストメッセージ、データ情報、バッファステータスレポート、又は端末識別子のうちの少なくとも1つを含む。
本発明の実施形態の第1の態様又は第1の態様の第1の実施様態に関連して、本発明の実施形態の第1の態様の第2の実施様態において、非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件に関する情報を更に含み、
非同期伝送フレームを用いることにより、非同期伝送パラメータ情報に従って、第1のアップリンク情報を基地局に送信するステップは、
物理リソースを用いてデータを伝送する条件を満たすデータ情報に関して、非同期伝送フレームのデータ伝送部を用いることにより、第1のアップリンク情報を基地局に送信するステップを含む。
本発明の実施形態の第1の態様又は第1の態様の第1の実施様態に関連して、本発明の実施形態の第1の態様の第3の実施様態において、物理リソースフレームの長さ情報は、
フレームヘッダ部、データ伝送部、又はフレームテール部のうちの少なくとも1つの長さ情報、及び/又は物理リソースフレームの全長情報を含む。
本発明の実施形態の第1の態様又は第1の態様の第1の実施様態に関連して、本発明の実施形態の第1の態様の第4の実施様態において、非同期伝送パラメータ情報は、物理リソース使用期間を示すために用いられる期間情報を更に含む。
本発明の実施形態の第1の態様の第1の実施様態に関連して、本発明の実施形態の第1の態様の第5の実施様態において、非同期伝送フレームを用いることにより、非同期伝送パラメータ情報に従って、第1のアップリンク情報を基地局に送信するステップの後に、当該方法は、
基地局により送信されたダウンリンク情報を受信するステップであり、ダウンリンク情報が、アップリンクタイミング調整コマンド及び第1のアップリンク情報の肯定応答を含む、ステップを更に含み、
基地局への無線リソース制御RRC接続が接続状態にある場合、ダウンリンク情報は、同期アップリンクグラントメッセージ及び/又は端末の識別情報を更に含むか、或いは、
基地局への無線リソース制御RRC接続がアイドル状態にある場合、ダウンリンク情報は、RRC接続確立メッセージを更に含むか、或いは、
基地局への無線リソース制御RRC接続が再確立された場合、ダウンリンク情報は、同期アップリンクグラントメッセージ及び/又はRRC接続再確立メッセージを更に含む。
本発明の実施形態の第1の態様の第5の実施様態に関連して、本発明の実施形態の第1の態様の第6の実施様態において、基地局により送信されたダウンリンク情報を受信するステップの後に、当該方法は、
基地局への無線リソース制御RRC接続が接続状態にある場合、タイミング調整コマンドを適用し、タイミング調整タイマを開始し、同期アップリンクグラントメッセージに従って第2のアップリンク情報を基地局に送信するステップであり、第2のアップリンク情報がデータ情報を含む、ステップか、又は、
基地局への無線リソース制御RRC接続がアイドル状態にある場合、RRC接続確立メッセージに従って、第2のアップリンク情報を基地局に送信するステップであり、第2のアップリンク情報がRRC接続確立完了メッセージを含む、ステップか、又は、
基地局への無線リソース制御RRC接続が再確立された場合、RRC接続再確立メッセージに従って、第2のアップリンク情報を基地局に送信するステップであり、第2のアップリンク情報がRRC接続再確立完了メッセージ及び/又はデータ情報を含む、ステップを更に含む。
本発明の実施形態の第1の態様又は第1の態様の第1の実施様態に関連して、本発明の実施形態の第1の態様の第7の実施様態において、非同期伝送フレームは、物理ランダムアクセスチャネルPRACHリソース部を更に含み、非同期伝送フレームを用いることにより、非同期伝送パラメータ情報に従って、第1のアップリンク情報を基地局に送信するステップの前に、当該方法は、
プリアンブルを取得するステップを更に含み、
非同期伝送フレームを用いることにより、非同期伝送パラメータ情報に従って、第1のアップリンク情報を基地局に送信するステップは、
PRACHリソース部を用いることにより、プリアンブルを基地局に送信するステップを更に含み、
PRACHリソース部を用いることにより、プリアンブルを基地局に送信するステップの後に、当該方法は、
基地局により送信されたランダムアクセス応答メッセージを受信するステップであり、ランダムアクセス応答メッセージが同期アップリンクグラント情報及びアップリンクタイミングアドバンス情報を含む、ステップと、
ランダムアクセス応答メッセージを適用し、第2のアップリンク情報を基地局に送信するステップであり、第2のアップリンク情報がデータ情報を含む、ステップとを更に含む。
本発明の実施形態の第1の態様又は第1の態様の第1の実施様態に関連して、本発明の実施形態の第1の態様の第8の実施様態において、当該方法は、
プリアンブルを取得するステップと、
物理ランダムアクセスチャネルPRACHリソースを用いることにより、プリアンブルを基地局に送信するステップであり、物理ランダムアクセスチャネルPRACHリソース及び非同期伝送フレームが時間領域において位置合わせされている、ステップとを更に含み、
物理ランダムアクセスチャネルPRACHリソースを用いることにより、プリアンブルを基地局に送信するステップの後に、当該方法は、
基地局により送信されたランダムアクセス応答メッセージを受信するステップであり、ランダムアクセス応答メッセージが同期アップリンクグラント情報及びアップリンクタイミングアドバンス情報を含む、ステップと、
ランダムアクセス応答メッセージを適用し、第2のアップリンク情報を基地局に送信するステップであり、第2のアップリンク情報がデータ情報を含む、ステップとを更に含む。
本発明の実施形態の第1の態様又は第1の態様の第1の実施様態に関連して、本発明の実施形態の第1の態様の第9の実施様態において、基地局のものと同じ非同期伝送パラメータ情報を取得するステップは、
無線リソース制御RRCレイヤメッセージを受信する様態、媒体アクセス制御レイヤメッセージを受信する様態、物理レイヤメッセージを受信する様態、又はプロトコル予備設定の様態のうちの少なくとも1つの様態で非同期伝送パラメータ情報を取得するステップを含む。
本発明の実施形態の第2の態様は、非同期アップリンク伝送のための方法であって、
非同期伝送パラメータ情報を決定するステップであり、非同期伝送パラメータ情報が、物理リソース情報、変調符号化方式情報、及び物理リソースフレームフォーマット情報を含み、物理リソースフレームフォーマット情報が、物理リソースフレームの長さ情報を含む、ステップと、
非同期伝送フレームを用いることにより非同期伝送パラメータに従って端末により送信された第1のアップリンク情報を受信するステップとを含む、方法を提供する。
本発明の実施形態の第2の態様に関連して、本発明の実施形態の第2の態様の第1の実施様態において、端末と基地局との間の無線リソース制御RRC接続が接続状態にある場合、第1のアップリンク情報は、バッファステータスレポート、データ情報、又は端末識別子のうちの少なくとも1つを含むか、或いは、
端末と基地局との間の無線リソース制御RRC接続がアイドル状態にある場合、第1のアップリンク情報は、RRC接続リクエストメッセージ、データ情報、又は端末識別子のうちの少なくとも1つを含むか、或いは、
端末と基地局との間の無線リソース制御RRC接続が再確立状態にある場合、第1のアップリンク情報は、RRC接続再確立リクエストメッセージ、データ情報、バッファステータスレポート、又は端末識別子のうちの少なくとも1つを含む。
本発明の実施形態の第2の態様又は第2の態様の第1の実施様態に関連して、本発明の実施形態の第2の態様の第2の実施様態において、非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件に関する情報を更に含み、
非同期伝送フレームを用いることにより非同期伝送パラメータに従って端末により送信された第1のアップリンク情報を受信するステップは、
物理リソースを用いてデータを伝送する条件を満たすデータ情報に関して非同期伝送フレームのデータ伝送部を用いることにより送信された第1のアップリンク情報を受信するステップを含む。
本発明の実施形態の第2の態様又は第2の態様の第1の実施様態に関連して、本発明の実施形態の第2の態様の第3の実施様態において、物理リソースフレームの長さ情報は、
フレームヘッダ部、データ伝送部、又はフレームテール部のうちの少なくとも1つの長さ情報、及び/又は物理リソースフレームの全長情報を含む。
本発明の実施形態の第2の態様又は第2の態様の第1の実施様態に関連して、本発明の実施形態の第2の態様の第4の実施様態において、非同期伝送パラメータ情報は、物理リソース使用期間を示すために用いられる期間情報を更に含む。
本発明の実施形態の第2の態様の第1の実施様態に関連して、本発明の実施形態の第2の態様の第5の実施様態において、非同期伝送フレームを用いることにより非同期伝送パラメータに従って端末により送信された第1のアップリンク情報を受信するステップの後に、当該方法は、
ダウンリンク情報を端末に送信するステップであり、ダウンリンク情報が、アップリンクタイミング調整コマンド及び第1のアップリンク情報の肯定応答を含む、ステップを更に含み、
端末と基地局との間の無線リソース制御RRC接続が接続状態にある場合、ダウンリンク情報は、同期アップリンクグラントメッセージ及び/又は端末の識別情報を更に含むか、或いは、
端末と基地局との間の無線リソース制御RRC接続がアイドル状態にある場合、ダウンリンク情報は、RRC接続確立メッセージを更に含むか、或いは、
端末と基地局との間の無線リソース制御RRC接続が再確立状態にある場合、ダウンリンク情報は、同期アップリンクグラントメッセージ及び/又はRRC接続再確立メッセージを更に含む。
本発明の実施形態の第2の態様の第5の実施様態に関連して、本発明の実施形態の第2の態様の第6の実施様態において、ダウンリンク情報を端末に送信するステップの後に、当該方法は、
端末と基地局との間の無線リソース制御RRC接続が接続状態にある場合、同期アップリンクグラントメッセージに従って端末により送信された第2のアップリンク情報を受信するステップであり、第2のアップリンク情報がデータ情報を含む、ステップか、又は、
端末と基地局との間の無線リソース制御RRC接続がアイドル状態にある場合、RRC接続確立メッセージに従って端末により送信された第2のアップリンク情報を受信するステップであり、第2のアップリンク情報がRRC接続確立完了メッセージを含む、ステップか、又は、
端末と基地局との間の無線リソース制御RRC接続が再確立された場合、RRC接続再確立メッセージに従って端末により送信された第2のアップリンク情報を受信するステップであり、第2のアップリンク情報がRRC接続再確立完了メッセージ及び/又はデータ情報を含む、ステップを更に含む。
本発明の実施形態の第2の態様又は第2の態様の第1の実施様態に関連して、本発明の実施形態の第2の態様の第7の実施様態において、非同期伝送フレームは、物理ランダムアクセスチャネルPRACHリソース部を更に含み、非同期伝送フレームを用いることにより非同期伝送パラメータに従って端末により送信された第1のアップリンク情報を受信するステップは、
PRACHリソース部を用いることにより端末により送信されたプリアンブルを受信するステップと、
ランダムアクセス応答メッセージを端末に送信するステップであり、ランダムアクセス応答メッセージが同期アップリンクグラント情報及びアップリンクタイミングアドバンス情報を含む、ステップと、
端末により送信された第2のアップリンク情報を受信するステップであり、第2のアップリンク情報がデータ情報を含む、ステップとを更に含む。
本発明の実施形態の第2の態様又は第2の態様の第1の実施様態に関連して、本発明の実施形態の第2の態様の第8の実施様態において、当該方法は、
ランダムアクセスチャネルPRACHリソースを用いることにより端末により送信されたプリアンブルを受信するステップであり、物理ランダムアクセスチャネルPRACHリソース及び非同期伝送フレームが時間領域において位置合わせされている、ステップと、
ランダムアクセス応答メッセージを端末に送信するステップであり、ランダムアクセス応答メッセージが同期アップリンクグラント情報及びアップリンクタイミングアドバンス情報を含む、ステップと、
端末により送信された第2のアップリンク情報を受信するステップであり、第2のアップリンク情報がデータ情報を含む、ステップとを更に含む。
本発明の実施形態の第2の態様又は第2の態様の第1の実施様態に関連して、本発明の実施形態の第2の態様の第9の実施様態において、非同期伝送パラメータ情報を決定するステップの後に、当該方法は、
無線リソース制御RRCレイヤメッセージを送信する様態、媒体アクセス制御レイヤメッセージを送信する様態、物理レイヤメッセージを送信する様態、又はプロトコル予備設定の様態のうちの少なくとも1つの様態で非同期伝送パラメータ情報を端末に通知するステップを更に含む。
本発明の実施形態の第3の態様は、端末であって、
基地局のものと同じ非同期伝送パラメータ情報を取得するように構成された第1の取得ユニットであり、非同期伝送パラメータ情報が、物理リソース情報、変調符号化方式情報、及び物理リソースフレームフォーマット情報を含み、物理リソースフレームフォーマット情報が、物理リソースフレームの長さ情報を含む、第1の取得ユニットと、
物理リソースフレームフォーマット情報に従って、非同期伝送フレームの長さを決定するように構成された第1の決定ユニットと、
非同期伝送フレームを用いることにより、非同期伝送パラメータ情報に従って、第1のアップリンク情報を基地局に送信するように構成された第1の送信ユニットとを含む、端末を提供する。
本発明の実施形態の第3の態様に関連して、本発明の実施形態の第3の態様の第1の実施様態において、基地局への無線リソース制御RRC接続が接続状態にある場合、第1のアップリンク情報は、バッファステータスレポート、データ情報、又は端末識別子のうちの少なくとも1つを含むか、或いは、
基地局への無線リソース制御RRC接続がアイドル状態にある場合、第1のアップリンク情報は、RRC接続リクエストメッセージ、データ情報、又は端末識別子のうちの少なくとも1つを含むか、或いは、
基地局への無線リソース制御RRC接続が再確立された場合、第1のアップリンク情報は、RRC接続再確立リクエストメッセージ、データ情報、バッファステータスレポート、又は端末識別子のうちの少なくとも1つを含む。
本発明の実施形態の第3の態様又は第3の態様の第1の実施様態に関連して、本発明の実施形態の第3の態様の第2の実施様態において、非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件に関する情報を更に含み、
第1の送信ユニットは、
物理リソースを用いてデータを伝送する条件を満たすデータ情報に関して、データ伝送部を用いることにより、第1のアップリンク情報を基地局に送信するように構成された第1の送信モジュールを含む。
本発明の実施形態の第3の態様又は第3の態様の第1の実施様態に関連して、本発明の実施形態の第3の態様の第3の実施様態において、物理リソースフレームの長さ情報は、
フレームヘッダ部、データ伝送部、又はフレームテール部のうちの少なくとも1つの長さ情報、及び/又は物理リソースフレームの全長情報を含む。
本発明の実施形態の第3の態様又は第3の態様の第1の実施様態に関連して、本発明の実施形態の第3の態様の第4の実施様態において、非同期伝送パラメータ情報は、物理リソース使用期間を示すために用いられる期間情報を更に含む。
本発明の実施形態の第3の態様の第2の実施様態に関連して、本発明の実施形態の第3の態様の第5の実施様態において、非同期伝送フレームを用いることにより、非同期伝送パラメータ情報に従って、第1のアップリンク情報が基地局に送信された後に、当該端末は、
基地局により送信されたダウンリンク情報を受信するように構成された第1の受信ユニットであり、ダウンリンク情報が、アップリンクタイミング調整コマンド及び第1のアップリンク情報の肯定応答を含む、第1の受信ユニットを更に含み、
基地局への無線リソース制御RRC接続が接続状態にある場合、ダウンリンク情報は、同期アップリンクグラントメッセージ及び/又は端末の識別情報を更に含むか、或いは、
基地局への無線リソース制御RRC接続がアイドル状態にある場合、ダウンリンク情報は、RRC接続確立メッセージを更に含むか、或いは、
基地局への無線リソース制御RRC接続が再確立された場合、ダウンリンク情報は、同期アップリンクグラントメッセージ及び/又はRRC接続再確立メッセージを更に含む。
本発明の実施形態の第3の態様の第5の実施様態に関連して、本発明の実施形態の第3の態様の第6の実施様態において、基地局により送信されたダウンリンク情報が受信された後に、当該端末は、
基地局への無線リソース制御RRC接続が接続状態にある場合、タイミング調整コマンドを適用し、タイミング調整タイマを開始するように構成された第1の適用ユニットと、
基地局への無線リソース制御RRC接続が接続状態にある場合、同期アップリンクグラントメッセージに従って第2のアップリンク情報を基地局に送信し、第2のアップリンク情報がデータ情報を含むか、或いは、
基地局への無線リソース制御RRC接続がアイドル状態にある場合、RRC接続確立メッセージに従って、第2のアップリンク情報を基地局に送信し、第2のアップリンク情報がRRC接続確立完了メッセージを含むか、或いは、
基地局への無線リソース制御RRC接続が再確立された場合、RRC接続再確立メッセージに従って、第2のアップリンク情報を基地局に送信し、第2のアップリンク情報がRRC接続再確立完了メッセージ及び/又はデータ情報を含む、ように構成された第2の送信ユニットとを更に含む。
本発明の実施形態の第3の態様又は第3の態様の第1の実施様態に関連して、本発明の実施形態の第3の態様の第7の実施様態において、非同期伝送フレームは、物理ランダムアクセスチャネルPRACHリソース部を更に含み、非同期伝送フレームを用いることにより、非同期伝送パラメータ情報に従って、第1のアップリンク情報が基地局に送信される前に、当該端末は、
プリアンブルを取得するように構成された第2の取得ユニットを更に含み、
第1の送信ユニットは、
PRACHリソース部を用いることにより、プリアンブルを基地局に送信するように構成された第2の送信モジュールを更に含み、
PRACHリソース部を用いることにより、プリアンブルが基地局に送信された後に、当該端末は、
基地局により送信されたランダムアクセス応答メッセージを受信するように構成された第2の受信ユニットであり、ランダムアクセス応答メッセージが同期アップリンクグラント情報及びアップリンクタイミングアドバンス情報を含む、第2の受信ユニットと、
ランダムアクセス応答メッセージを適用するように構成された第2の適用ユニットと、
第2のアップリンク情報を基地局に送信するように構成された第3の送信ユニットであり、第2のアップリンク情報がデータ情報を含む、第3の送信ユニットとを更に含む。
本発明の実施形態の第3の態様又は第3の態様の第1の実施様態に関連して、本発明の実施形態の第3の態様の第8の実施様態において、当該端末は、
プリアンブルを取得するように構成された第3の取得ユニットを更に含み、
第1の送信モジュールは、
物理ランダムアクセスチャネルPRACHリソースを用いることにより、プリアンブルを基地局に送信するように構成された第3の送信モジュールであり、物理ランダムアクセスチャネルPRACHリソース及び非同期伝送フレームが時間領域において位置合わせされている、第3の送信モジュールを更に含み、
物理ランダムアクセスチャネルPRACHリソースを用いることにより、プリアンブルが基地局に送信された後に、当該端末は、
基地局により送信されたランダムアクセス応答メッセージを受信するように構成された第3の受信ユニットであり、ランダムアクセス応答メッセージが同期アップリンクグラント情報及びアップリンクタイミングアドバンス情報を含む、第3の受信ユニットと、
ランダムアクセス応答メッセージを適用するように構成された第3の適用ユニットと、
第2のアップリンク情報を基地局に送信するように構成された第4の送信ユニットであり、第2のアップリンク情報がデータ情報を含む、第4の送信ユニットとを更に含む。
本発明の実施形態の第3の態様又は第3の態様の第1の実施様態に関連して、本発明の実施形態の第3の態様の第9の実施様態において、第1の取得ユニットは、
無線リソース制御RRCレイヤメッセージを受信する様態、媒体アクセス制御レイヤメッセージを受信する様態、物理レイヤメッセージを受信する様態、又はプロトコル予備設定の様態のうちの少なくとも1つの様態で非同期伝送パラメータ情報を取得するように構成された第1の取得モジュールを更に含む。
本発明の実施形態の第4の態様は、基地局であって、
非同期伝送パラメータ情報を決定するように構成された第2の決定ユニットであり、非同期伝送パラメータ情報が、物理リソース情報、変調符号化方式情報、及び物理リソースフレームフォーマット情報を含み、物理リソースフレームフォーマット情報が、物理リソースフレームの長さ情報を含む、第2の決定ユニットと、
非同期伝送フレームを用いることにより非同期伝送パラメータに従って端末により送信された第1のアップリンク情報を受信するように構成された第4の受信ユニットとを含む、基地局を提供する。
本発明の実施形態の第4の態様に関連して、本発明の実施形態の第4の態様の第1の実施様態において、端末と当該基地局との間の無線リソース制御RRC接続が接続状態にある場合、第1のアップリンク情報は、バッファステータスレポート、データ情報、又は端末識別子のうちの少なくとも1つを含むか、或いは、
端末と当該基地局との間の無線リソース制御RRC接続がアイドル状態にある場合、第1のアップリンク情報は、RRC接続リクエストメッセージ、データ情報、又は端末識別子のうちの少なくとも1つを含むか、或いは、
端末と当該基地局との間の無線リソース制御RRC接続が再確立状態にある場合、第1のアップリンク情報は、RRC接続再確立リクエストメッセージ、データ情報、バッファステータスレポート、又は端末識別子のうちの少なくとも1つを含む。
本発明の実施形態の第4の態様又は第4の態様の第1の実施様態に関連して、本発明の実施形態の第4の態様の第2の実施様態において、非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件に関する情報を更に含み、
第4の受信ユニットは、
物理リソースを用いてデータを伝送する条件を満たすデータ情報に関して非同期伝送フレームのデータ伝送部を用いることにより送信された第1のアップリンク情報を受信するように構成された第4の受信モジュールを含む。
本発明の実施形態の第4の態様又は第4の態様の第1の実施様態に関連して、本発明の実施形態の第4の態様の第3の実施様態において、物理リソースフレームの長さ情報は、
フレームヘッダ部、データ伝送部、又はフレームテール部のうちの少なくとも1つの長さ情報、及び/又は物理リソースフレームの全長情報を含む。
本発明の実施形態の第4の態様又は第4の態様の第1の実施様態に関連して、本発明の実施形態の第4の態様の第4の実施様態において、非同期伝送パラメータ情報は、物理リソース使用期間を示すために用いられる期間情報を更に含む。
本発明の実施形態の第4の態様の第1の実施様態に関連して、本発明の実施形態の第4の態様の第5の実施様態において、非同期伝送フレームを用いることにより非同期伝送パラメータに従って端末により送信された第1のアップリンク情報が受信された後に、当該基地局は、
ダウンリンク情報を端末に送信するように構成された第5の送信ユニットであり、ダウンリンク情報が、アップリンクタイミング調整コマンド及び第1のアップリンク情報の肯定応答を含む、第5の送信ユニットを更に含み、
端末と当該基地局との間の無線リソース制御RRC接続が接続状態にある場合、ダウンリンク情報は、同期アップリンクグラントメッセージ及び/又は端末の識別情報を更に含むか、或いは、
端末と当該基地局との間の無線リソース制御RRC接続がアイドル状態にある場合、ダウンリンク情報は、RRC接続確立メッセージを更に含むか、或いは、
端末と当該基地局との間の無線リソース制御RRC接続が再確立状態にある場合、ダウンリンク情報は、同期アップリンクグラントメッセージ及び/又はRRC接続再確立メッセージを更に含む。
本発明の実施形態の第4の態様の第5の実施様態に関連して、本発明の実施形態の第4の態様の第6の実施様態において、ダウンリンク情報が端末に送信された後に、当該基地局は、
端末と当該基地局との間の無線リソース制御RRC接続が接続状態にある場合、同期アップリンクグラントメッセージに従って端末により送信された第2のアップリンク情報を受信し、第2のアップリンク情報がデータ情報を含むか、或いは、
端末と当該基地局との間の無線リソース制御RRC接続がアイドル状態にある場合、RRC接続確立メッセージに従って端末により送信された第2のアップリンク情報を受信し、第2のアップリンク情報がRRC接続確立完了メッセージを含むか、或いは、
端末と当該基地局との間の無線リソース制御RRC接続が再確立された場合、RRC接続再確立メッセージに従って端末により送信された第2のアップリンク情報を受信し、第2のアップリンク情報がRRC接続再確立完了メッセージ及び/又はデータ情報を含む、ように構成された第5の受信ユニットを更に含む。
本発明の実施形態の第4の態様又は第4の態様の第1の実施様態に関連して、本発明の実施形態の第4の態様の第7の実施様態において、非同期伝送フレームは、物理ランダムアクセスチャネルPRACHリソース部を更に含み、第4の受信ユニットは、
PRACHリソース部を用いることにより端末により送信されたプリアンブルを受信するように構成された第5の受信モジュールと、
ランダムアクセス応答メッセージを端末に送信するように構成された第6の送信ユニットであり、ランダムアクセス応答メッセージが同期アップリンクグラント情報及びアップリンクタイミングアドバンス情報を含む、第6の送信ユニットと、
端末により送信された第2のアップリンク情報を受信するように構成された第6の受信ユニットであり、第2のアップリンク情報がデータ情報を含む、第6の受信ユニットとを更に含む。
本発明の実施形態の第4の態様又は第4の態様の第1の実施様態に関連して、本発明の実施形態の第4の態様の第8の実施様態において、当該基地局は、
ランダムアクセスチャネルPRACHリソースを用いることにより端末により送信されたプリアンブルを受信し、ただし物理ランダムアクセスチャネルPRACHリソース及び非同期伝送フレームが時間領域において位置合わせされており、
ランダムアクセス応答メッセージを端末に送信し、ただしランダムアクセス応答メッセージが同期アップリンクグラント情報及びアップリンクタイミングアドバンス情報を含み、
端末により送信された第2のアップリンク情報を受信し、ただし第2のアップリンク情報がデータ情報を含む、ように構成された第7の受信ユニットを更に含む。
本発明の実施形態の第4の態様又は第4の態様の第1の実施様態に関連して、本発明の実施形態の第4の態様の第9の実施様態において、非同期伝送パラメータ情報が決定された後に、当該基地局は、
無線リソース制御RRCレイヤメッセージを送信する様態、媒体アクセス制御レイヤメッセージを送信する様態、物理レイヤメッセージを送信する様態、又はプロトコル予備設定の様態のうちの少なくとも1つの様態で非同期伝送パラメータ情報を端末に通知するように構成された通知ユニットを更に含む。
本発明の実施形態の第2の態様は、を含んでいる、を提供する。
本発明の実施形態は、端末及び基地局が非同期状態にある場合のアップリンクデータ伝送待ち時間及びシグナリングオーバヘッドを低減する非同期アップリンク伝送のための方法を提供する。この方法は、基地局のものと同じ非同期伝送パラメータ情報を取得するステップであり、非同期伝送パラメータ情報が、物理リソース情報、変調符号化方式情報、及び物理リソースフレームフォーマット情報を含み、物理リソースフレームフォーマット情報が、物理リソースフレームの長さ情報を含む、ステップと、物理リソースフレームフォーマット情報に従って、非同期伝送フレームの長さを決定するステップと、非同期伝送フレームを用いることにより、非同期伝送パラメータ情報に従って、第1のアップリンク情報を基地局に送信するステップとを含む。端末により取得された非同期伝送パラメータ情報は、基地局のものと同じであるため、端末により決定された非同期伝送フレームの長さは、基地局により決定されたものと同じになる。したがって、非同期状態であっても、非同期伝送フレームを用いることにより、非同期伝送パラメータ情報に従って、端末が第1のアップリンク情報を基地局に送信する場合、シグナリングを用いてRRC接続を最初に確立することなく、基地局は依然として第1のアップリンク情報を受信し、データのアップリンク伝送を実現することができる。このようにして、非同期状態におけるアップリンクデータ伝送待ち時間及びシグナリングオーバヘッドが低減される。
本発明の実施形態又は従来技術における技術的解決手段をより明確に説明するために、下記は、実施形態又は従来技術の説明に必要な添付の図面を簡単に説明する。当然のことながら、下記の説明における添付の図面は、本発明のいくつかの実施形態を示しているに過ぎず、当業者であれば、創意工夫なく、これら添付の図面から他の図面を導き出すことができる。
本発明の実施形態は、端末及び基地局が非同期状態にある場合のアップリンクデータ伝送待ち時間及びシグナリングオーバヘッドを低減する非同期アップリンク伝送のための方法、端末及び基地局を提供する。
下記は、本発明の実施形態の添付の図面を参照して、本発明の実施形態の技術的解決手段を明確且つ十分に説明する。当然のことながら、説明された実施形態は、本発明の実施形態の一部に過ぎず、そのすべてではない。創意工夫なく本発明の実施形態に基づいて当業者により得られる他のすべての実施形態についても、本発明の保護範囲に含まれるものとする。
図1を参照すると、本発明の一実施形態による端末の一実施形態は、下記のユニットを含む。
第1の取得ユニット701は、基地局のものと同じ非同期伝送パラメータ情報を取得するように構成されている。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソース情報、変調符号化方式情報、及び物理リソースフレームフォーマット情報を含み、物理リソースフレームフォーマット情報は、物理リソースフレームの長さ情報を含む。
要件に従って非同期伝送パラメータを決定した後に、基地局はまず、非同期伝送パラメータ情報を端末に送信する。或いは、端末は、プロトコル設定等の別の様態で、基地局のものと同じ非同期伝送パラメータ情報を取得してもよい。シグナリング交換を実現するために、非同期伝送パラメータは、物理リソース情報及び変調符号化方式情報を含む必要がある。非同期伝送を実現するために、非同期伝送パラメータは、物理リソースフレームの長さ情報を更に含む必要がある。
第1の決定ユニット702は、物理リソースフレームフォーマット情報に従って、非同期伝送フレームの長さを決定するように構成されている。非同期伝送フレームは、フレームヘッダ部、データ伝送部、及びフレームテール部を含む。
端末は、物理リソースフレームの長さ情報に従って、非同期伝送フレームを設定する。非同期伝送フレームの長さは、端末と基地局との間の非同期伝送により必要とされる長さである。
第1の送信ユニット703は、非同期伝送フレームを用いることにより、非同期伝送パラメータ情報に従って、第1のアップリンク情報を基地局に送信するように構成されている。
所要長さを有する非同期伝送フレームを用いることにより、必要な非同期伝送パラメータ情報に従って、端末が第1のアップリンク情報を基地局に送信することから、基地局は、その非同期伝送フレームを受信して、第1のアップリンク情報を取得することができる。非同期伝送フレームを用いることにより、端末が第1のアップリンク情報を基地局に送信する場合、使用されるタイミングアドバンスは0であることに留意するものとする。すなわち、端末は、ダウンリンク信号を受信するタイミングを決定し、ダウンリンク信号を受信するための決定タイミングを基準として使用し、非同期伝送フレームを用いることによって、第1のアップリンク情報を基地局に送信する。
本発明の本実施形態においては、基地局のものと同じ非同期伝送パラメータ情報が取得される。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソース情報、変調符号化方式情報、及び物理リソースフレームフォーマット情報を含み、物理リソースフレームフォーマット情報は、物理リソースフレームの長さ情報を含む。非同期伝送フレームの長さは、物理リソースフレームフォーマット情報に従って決定される。非同期伝送フレームを用いることにより、非同期伝送パラメータ情報に従って、第1のアップリンク情報が基地局に送信される。端末により取得された非同期伝送パラメータ情報は、基地局のものと同じであるため、端末により決定された非同期伝送フレームの長さは、基地局により決定されたものと同じになる。したがって、非同期状態であっても、非同期伝送フレームを用いることにより、非同期伝送パラメータ情報に従って、端末が第1のアップリンク情報を基地局に送信する場合、シグナリングを用いてRRC接続を最初に確立することなく、基地局は依然として第1のアップリンク情報を受信し、データのアップリンク伝送を実現することができる。このようにして、非同期状態におけるアップリンクデータ伝送待ち時間及びシグナリングオーバヘッドが低減される。
上記実施形態において説明されたように、端末は、基地局により送信された非同期伝送パラメータ情報を受信する。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソース情報、変調符号化方式情報、及び物理リソースフレームの長さ情報を含む。端末は、非同期伝送フレームを設定して、この非同期伝送フレームを用いることにより、非同期伝送パラメータ情報に従って、第1のアップリンク情報を基地局に送信する。実際の用途においては、端末と基地局との間の接続の状態に従って、第1のアップリンク情報の具体的な内容が決定されてもよい。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件に関する情報を更に含む。物理リソースの長さ情報は物理フレームの特定の部分であってもよい。非同期伝送パラメータは、期間情報を更に含んでいてもよい。端末は、基地局により送信されたダウンリンク情報を受信して、第2のアップリンク情報を基地局に送信してもよい。具体的な説明は、下記で与えられる。図2を参照すると、本発明の一実施形態による端末の別の実施形態は、下記のユニットを含む。
第1の取得ユニット801は、基地局のものと同じ非同期伝送パラメータ情報を取得するように構成されている。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソース情報、変調符号化方式情報、及び物理リソースフレームフォーマット情報を含み、物理リソースフレームフォーマット情報は、物理リソースフレームの長さ情報を含む。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件に関する情報及び期間情報を更に含む。物理リソースフレームの長さ情報は、フレームヘッダ部、データ伝送部、又はフレームテール部のうちの少なくとも1つの長さ情報、及び/又は物理リソースフレームの全長情報を含む。
要件に従って非同期伝送パラメータを決定した後に、基地局はまず、非同期伝送パラメータ情報を端末に送信する。或いは、端末は、プロトコル設定等の別の様態で、基地局のものと同じ非同期伝送パラメータ情報を取得してもよい。シグナリング交換を実現するために、非同期伝送パラメータは、物理リソース情報及び変調符号化方式情報を含む必要がある。物理リソースは、時間周波数領域リソースであり、LTE(Long Time Evolution,ロングタームエボリューション)システムにおけるPRB(physical resource block,物理リソースブロック)位置であってもよい。変調符号化方式は、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying,4位相偏移変調)又は1/2符号化等であってもよい。非同期伝送を実現するために、非同期伝送パラメータは、物理リソースフレームの長さ情報を更に含む必要がある。基地局により受信されるアップリンク情報の精度を高くするために、非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件に関する情報、すなわちどの無線ベアラデータが物理リソース上で伝送され得るか、を更に含んでいてもよい。チャネルリソースを節約するために、非同期伝送パラメータ情報は、基地局により物理リソースを送信するために使用される期間を示すために用いられる期間情報、すなわちどのくらいの頻度で物理リソースが送信され得るか、又は何回物理リソースが送信され得るか、を更に含んでいてもよい。物理リソースフレームの任意の部分の長さ情報及び/又は物理リソースフレームの全長情報は、実際の要件に従って設定されることができ、その結果物理リソースフレームに従って設定される非同期伝送フレームの長さは、基地局により受信が許可されたフレームの長さになる。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースと関連付けられた識別子を更に含んでいてもよい。本明細書においては、これに限定されない。
基地局により非同期データ伝送パラメータを決定する方法は、下記のように実現されてもよい。パラメータは、ブロードキャストメッセージ又は専用RRCメッセージ等のRRCメッセージを用いることにより、半静的に設定される。或いは、パラメータは、MAC CE又はPDCCHシグナリング等のMACレイヤ又は物理レイヤメッセージを用いることにより、動的に設定される。或いは、パラメータは、RRCメッセージ、及びMACレイヤ又は物理レイヤメッセージを用いることにより設定される。RRCメッセージを用いることにより一部のパラメータが通知され、MACレイヤ又は物理レイヤメッセージを用いることによりその他のメッセージが通知される。或いは、プロトコルを用いることにより、物理リソースフレームの長さ情報等の一部のパラメータが固定され、その他のパラメータは、上記様態で端末に通知される。任意選択として、非同期伝送パラメータは、1つ又は複数のメッセージを用いることにより、端末に送信されてもよい。非同期伝送パラメータは、1つの端末だけで用いられてもよいし、複数の端末により共有されてもよい。本明細書においては、これに限定されない。
第1の決定ユニット802は、物理リソースフレームフォーマット情報に従って、非同期伝送フレームの長さを決定するように構成されている。非同期伝送フレームは、フレームヘッダ部、データ伝送部、及びフレームテール部を含む。
端末は、物理リソースフレームの長さ情報に従って、非同期伝送フレームを設定する。非同期伝送フレームの長さは、端末と基地局との間の非同期伝送により必要とされる長さである。任意選択として、複数の非同期伝送フレームフォーマットが更に予備設定されてもよい。各非同期伝送フレームフォーマットは識別子に対応する。また、非同期伝送パラメータ情報における物理リソースフレームの長さ情報は識別子であってもよい。端末は、識別子に従って特定の使用される非同期伝送フレームフォーマットを決定し、非同期伝送フレームの長さを決定する。
第1の送信ユニット803は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件を満たすデータ情報に関して、非同期伝送フレームのデータ伝送部を用いることにより、第1のアップリンク情報を基地局に送信するように構成された第1の送信モジュール8031を含む。基地局への無線リソース制御RRC接続が接続状態にある場合、第1のアップリンク情報は、バッファステータスレポート、データ情報、又は端末識別子のうちの少なくとも1つを含む。或いは、基地局への無線リソース制御RRC接続がアイドル状態にある場合、第1のアップリンク情報は、RRC接続リクエストメッセージ、データ情報、又は端末識別子のうちの少なくとも1つを含む。或いは、基地局への無線リソース制御RRC接続が再確立された場合、第1のアップリンク情報は、RRC接続再確立リクエストメッセージ、データ情報、バッファステータスレポート、又は端末識別子のうちの少なくとも1つを含む。
所要長さを有する非同期伝送フレームを用いることにより、必要な非同期伝送パラメータ情報に従って、端末が第1のアップリンク情報を基地局に送信することから、基地局は、その非同期伝送フレームを受信して、第1のアップリンク情報を取得することができる。非同期伝送フレームを用いることにより、端末が第1のアップリンク情報を基地局に送信する場合、使用されるタイミングアドバンスは0であることに留意するものとする。すなわち、端末は、ダウンリンク信号を受信するタイミングを決定し、ダウンリンク信号を受信するための決定タイミングを基準として使用し、非同期伝送フレームを用いることによって、第1のアップリンク情報を基地局に送信する。データ伝送部を用いることにより、物理リソースを用いてデータを伝送する条件を満たすデータ情報を伝送することは、近い時間における別の端末のデータへの干渉が発生することを回避することができる。端末は、基地局へのRRC接続の様々な状態に従って、第1のアップリンク情報の内容を決定してもよい。端末がRRC接続状態にある場合、端末は、バッファステータスレポートを直接送信して、アップリンク伝送を要する端末のデータのボリュームを示してもよく、さらに、データ情報及び端末識別子に関するアップリンク伝送を直接実行してもよい。例えば、端末識別子は、C−RNTI(CellRadioNetworkTemporaryIdentifier,セル無線ネットワーク一時識別子)である。非同期伝送パラメータがその端末のみにより用いられている場合、識別子は伝搬される必要がないことに留意するものとする。端末がRRCアイドル状態にある場合、端末は、RRC接続リクエストメッセージを送信してもよいし、データ情報を直接送信してもよい。端末がRRC接続再確立状態にある場合、端末は、RRC接続再確立リクエストメッセージを送信してもよいし、データ情報及びバッファステータスレポートを直接送信してもよい。
第1の受信ユニット804は、基地局により送信されたダウンリンク情報を受信するように構成されている。ダウンリンク情報は、アップリンクタイミング調整コマンド及び第1のアップリンク情報の肯定応答を含む。基地局への無線リソース制御RRC接続が接続状態にある場合、ダウンリンク情報は、同期アップリンクグラントメッセージ及び/又は端末の識別情報を更に含む。或いは、基地局への無線リソース制御RRC接続がアイドル状態にある場合、ダウンリンク情報は、RRC接続確立メッセージを更に含む。或いは、基地局への無線リソース制御RRC接続が再確立された場合、ダウンリンク情報は、同期アップリンクグラントメッセージ及び/又はRRC接続再確立メッセージを更に含む。
一般的に、アップリンクタイミング調整コマンドにおける調整値は、基地局が第1のアップリンク情報を受信するタイミングと受信ウィンドウとの間の偏差値に従って決定される。例えば、基地局が受信ウィンドウよりもΔT、例えば1μs、遅く第1のアップリンク情報を受信する場合、基地局によりアップリンクタイミング調整コマンドに加算される調整値はΔTである。調整値を受信した後に、端末は、次のデータ伝送プロセスにおいて値ΔTを使用する。本明細書においては、これに限定されない。
基地局は、端末への接続の状態に従って、ダウンリンク情報の内容を決定してもよい。基地局がRRC接続状態にある場合、基地局は、同期アップリンクグラントメッセージを送信して、端末にアップリンクデータを送信するように指示してもよい。端末は、端末識別子を更に送信してもよい。例えば、端末識別子は、C−RNTI(CellRadioNetworkTemporaryIdentifier,セル無線ネットワーク一時識別子)である。非同期伝送パラメータがその端末のみにより用いられている場合、識別子は伝搬される必要がないことに留意するものとする。基地局がRRCアイドル状態にある場合、基地局は、RRC接続確立メッセージを送信して、端末に基地局へのRRC接続を確立するように指示してもよい。基地局がRRC接続再確立状態にある場合、基地局は、RRC接続再確立メッセージを送信して、端末に基地局へのRRC接続を再確立するように指示してもよく、さらに、同期アップリンクグラントメッセージを送信して、端末にアップリンクデータを送信するように指示してもよい。
任意選択として、ダウンリンク情報は、A−PUSCH−RNTI(Asynchronous Physical Uplink Shared Channel Radio Network Temporary Identifier,非同期物理アップリンク共有チャネル無線ネットワーク一時識別子)又はC−RNTI(CellRadioNetworkTemporaryIdentifier,セル無線ネットワーク一時識別子)を用いてマスクされる。具体的には、UEがC−RNTIをアップリンク情報に追加した場合、ダウンリンク情報は、C−RNTIを用いてマスクされてもよい。UEがA−PUSCH−RNTIをアップリンク情報に追加した場合、ダウンリンク情報は、A−PUSCH−RNTIを用いてマスクされてもよい。
或いは、ダウンリンク情報は、第1のアップリンク情報の否定応答を含む。第1のアップリンク情報の否定応答を含むダウンリンク情報を端末が受信した後に、端末は、ランダムアクセスプロセスを開始するか、又は、新しい非同期伝送フレームを用いることにより、第1のアップリンク情報を再送信する。本明細書では、詳細は説明されない。
第1の適用ユニット805は、基地局への無線リソース制御RRC接続が接続状態にある場合、タイミング調整コマンドを適用し、タイミング調整タイマを開始するように構成されている。
第2の送信ユニット806は、同期アップリンクグラントメッセージに従って、第2のアップリンク情報を基地局に送信し、第2のアップリンク情報がデータ情報を含むか、又は、基地局への無線リソース制御RRC接続がアイドル状態にある場合、RRC接続確立メッセージに従って、第2のアップリンク情報を基地局に送信し、第2のアップリンク情報がRRC接続確立完了メッセージを含むか、又は、基地局への無線リソース制御RRC接続が再確立状態にある場合、RRC接続再確立メッセージに従って、第2のアップリンク情報を基地局に送信し、第2のアップリンク情報がRRC接続再確立完了メッセージ及びデータ情報を含む、ように構成されている。
基地局への接続の様々な状態に従って、端末は、異なる内容を含む第2のアップリンク情報を基地局に送信する。端末と基地局との間のRRC接続が接続状態にない場合は、RRC接続確立が完了した後の次の情報交換ステップに関して、基地局へのRRC接続が接続状態にある端末が参照されることに留意するものとする。本明細書では、詳細は説明されない。
本発明の本実施形態において、非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件に関する情報を含み、その結果基地局により受信されるアップリンク情報の精度が高くなる。非同期伝送パラメータ情報は、期間情報を更に含み、その結果チャネルリソースが節約される。物理リソースを用いてデータを伝送する条件を満たすデータ情報に関して、データ伝送部を用いることにより、第1のアップリンク情報が基地局に送信され、その結果近い時間における別の端末のデータへの干渉が回避され得る。端末は、基地局へのRRC接続の様々な状態に従って、第1のアップリンク情報の内容を決定することができ、その結果情報交換効率が向上する。
上記実施形態において説明されたように、端末は、非同期伝送フレームを用いることにより、非同期伝送パラメータ情報に従って、第1のアップリンク情報を基地局に送信する。実際の用途において、非同期伝送フレームは、プリアンブルを伝送するために用いられる物理ランダムアクセスチャネルPARCHリソース部を更に含んでいてもよい。或いは、非同期伝送フレームが送信される場合は、物理ランダムアクセスチャネルPARCHリソースも送信される。PARCHリソースは、プリアンブルを伝送するために用いられる。具体的な説明は、下記で与えられる。図3を参照すると、本発明の一実施形態による端末の別の実施形態は、下記のユニットを含む。
第1の取得ユニット901は、基地局のものと同じ非同期伝送パラメータ情報を取得するように構成されている。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソース情報、変調符号化方式情報、及び物理リソースフレームフォーマット情報を含み、物理リソースフレームフォーマット情報は、物理リソースフレームの長さ情報を含む。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件に関する情報及び期間情報を更に含む。物理リソースフレームの長さ情報は、フレームヘッダ部、データ伝送部、又はフレームテール部のうちの少なくとも1つの長さ情報、及び/又は物理リソースフレームの全長情報を含む。
要件に従って非同期伝送パラメータを決定した後に、基地局はまず、非同期伝送パラメータ情報を端末に送信する。或いは、端末は、プロトコル設定等の別の様態で、基地局のものと同じ非同期伝送パラメータ情報を取得してもよい。シグナリング交換を実現するために、非同期伝送パラメータは、物理リソース情報及び変調符号化方式情報を含む必要がある。物理リソースは、時間周波数領域リソースであり、LTE(Long Time Evolution,ロングタームエボリューション)システムにおけるPRB(physical resource block,物理リソースブロック)位置であってもよい。変調符号化方式は、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying,4位相偏移変調)又は1/2符号化等であってもよい。非同期伝送を実現するために、非同期伝送パラメータは、物理リソースフレームの長さ情報を更に含む必要がある。基地局により受信されるアップリンク情報の精度を高くするために、非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件に関する情報、すなわちどの無線ベアラデータが物理リソース上で伝送され得るか、を更に含んでいてもよい。チャネルリソースを節約するために、非同期伝送パラメータ情報は、基地局により物理リソースを送信するために使用される期間を示すために用いられる期間情報、すなわちどのくらいの頻度で物理リソースが送信され得るか、又は何回物理リソースが送信され得るか、を更に含んでいてもよい。物理リソースフレームの任意の部分の長さ情報及び/又は物理リソースフレームの全長情報は、実際の要件に従って設定されることができ、その結果物理リソースフレームに従って設定される非同期伝送フレームの長さは、基地局により受信が許可されたフレームの長さになる。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースと関連付けられた識別子を更に含んでいてもよい。本明細書においては、これに限定されない。
基地局により非同期データ伝送パラメータを決定する方法は、下記のように実現されてもよい。パラメータは、ブロードキャストメッセージ又は専用RRCメッセージ等のRRCメッセージを用いることにより、半静的に設定される。或いは、パラメータは、MAC CE又はPDCCHシグナリング等のMACレイヤ又は物理レイヤメッセージを用いることにより、動的に設定される。或いは、パラメータは、RRCメッセージ、及びMACレイヤ又は物理レイヤメッセージを用いることにより設定される。RRCメッセージを用いることにより一部のパラメータが通知され、MACレイヤ又は物理レイヤメッセージを用いることによりその他のメッセージが通知される。或いは、プロトコルを用いることにより、物理リソースフレームの長さ情報等の一部のパラメータが固定され、その他のパラメータは、上記様態で端末に通知される。任意選択として、非同期伝送パラメータは、1つ又は複数のメッセージを用いることにより、端末に送信されてもよい。非同期伝送パラメータは、1つの端末だけで用いられてもよいし、複数の端末により共有されてもよい。本明細書においては、これに限定されない。
第1の決定ユニット902は、物理リソースフレームフォーマット情報に従って、非同期伝送フレームを決定するように構成されている。非同期伝送フレームは、フレームヘッダ部、データ伝送部、及びフレームテール部を含む。非同期伝送フレームは、物理ランダムアクセスチャネルPRACHリソース部を更に含んでいてもよい。
端末は、物理リソースフレームの長さ情報に従って、非同期伝送フレームを設定する。非同期伝送フレームの長さは、端末と基地局との間の非同期伝送により必要とされる長さである。任意選択として、複数の非同期伝送フレームフォーマットが更に予備設定されてもよい。各非同期伝送フレームフォーマットは識別子に対応する。また、非同期伝送パラメータ情報における物理リソースフレームの長さ情報は識別子であってもよい。端末は、識別子に従って特定の使用される非同期伝送フレームフォーマットを決定し、非同期伝送フレームの長さを決定する。
第2の取得ユニット903は、プリアンブルを取得するように構成されている。
プリアンブルは、端末によって予約プリアンブル空間から取得されてもよいし、基地局によって端末に割り当てられてもよい。本明細書においては、これに限定されない。
第1の送信ユニット904は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件を満たすデータ情報に関して、非同期伝送フレームのデータ伝送部を用いることにより、第1のアップリンク情報を基地局に送信するように構成された第1の送信モジュール9041を更に含む。基地局への無線リソース制御RRC接続が接続状態にある場合、第1のアップリンク情報は、バッファステータスレポート、データ情報、又は端末識別子のうちの少なくとも1つを含む。或いは、基地局への無線リソース制御RRC接続がアイドル状態にある場合、第1のアップリンク情報は、RRC接続リクエストメッセージ、データ情報、又は端末識別子のうちの少なくとも1つを含む。或いは、基地局への無線リソース制御RRC接続が再確立された場合、第1のアップリンク情報は、RRC接続再確立リクエストメッセージ、データ情報、バッファステータスレポート、又は端末識別子のうちの少なくとも1つを含む。
第1の送信ユニット904は、PRACHリソース部を用いることにより、プリアンブルを基地局に送信するように構成された第2の送信モジュール9042を更に含む。
所要長さを有する非同期伝送フレームを用いることにより、必要な非同期伝送パラメータ情報に従って、端末が第1のアップリンク情報を基地局に送信することから、基地局は、その非同期伝送フレームを受信して、第1のアップリンク情報を取得することができる。非同期伝送フレームを用いることにより、端末が第1のアップリンク情報を基地局に送信する場合、使用されるタイミングアドバンスは0であることに留意するものとする。すなわち、端末は、ダウンリンク信号を受信するタイミングを決定し、ダウンリンク信号を受信するための決定タイミングを基準として使用し、非同期伝送フレームを用いることによって、第1のアップリンク情報を基地局に送信する。データ伝送部を用いることにより、物理リソースを用いてデータを伝送する条件を満たすデータ情報を伝送することは、近い時間における別の端末のデータへの干渉が発生することを回避することができる。端末は、基地局へのRRC接続の様々な状態に従って、第1のアップリンク情報の内容を決定してもよい。端末がRRC接続状態にある場合、端末は、バッファステータスレポートを直接送信して、アップリンク伝送を要する端末のデータのボリュームを示してもよく、さらに、データ情報及び端末識別子に関するアップリンク伝送を直接実行してもよい。例えば、端末識別子は、C−RNTI(CellRadioNetworkTemporaryIdentifier,セル無線ネットワーク一時識別子)である。非同期伝送パラメータがその端末のみにより用いられている場合、識別子は伝搬される必要がないことに留意するものとする。端末がRRCアイドル状態にある場合、端末は、RRC接続リクエストメッセージを送信してもよいし、データ情報を直接送信してもよい。端末がRRC接続再確立状態にある場合、端末は、RRC接続再確立リクエストメッセージを送信してもよいし、データ情報及びバッファステータスレポートを直接送信してもよい。端末がプリアンブルを基地局に送信し、その結果端末は、端末が基地局への接続を確立できない場合、コンテンションベースのランダムアクセス又は非コンテンションベースのランダムアクセスを用いて、依然として接続を確立することができる。
第1の受信ユニット905は、基地局により送信されたダウンリンク情報を受信するように構成された第1の受信モジュール9051を更に含む。ダウンリンク情報は、第1のアップリンク情報の否定応答を含む。
基地局が端末により送信された第1のアップリンク情報を受信できない場合又は第1のアップリンク情報の内容を上手く解読できない場合、基地局は、ダウンリンク情報を端末に送信する。ダウンリンク情報は、第1のアップリンク情報の否定応答を含む。端末により送信された第1のアップリンク情報を受信できない場合に、基地局がランダムアクセス応答メッセージを端末に直接送信することができることから、第1の受信モジュール9051は任意選択のモジュールであることに留意するものとする。
第2の受信ユニット906は、基地局により送信されたランダムアクセス応答メッセージを受信するように構成されている。ランダムアクセス応答メッセージは、同期アップリンクグラントメッセージ及びアップリンクタイミングアドバンス情報を含む。
端末により送信された第1のアップリンク情報を基地局が受信できない場合、基地局は、端末がプリアンブルを基地局に送信することから、さらに、ランダムアクセス応答メッセージを端末に送信してもよい。ランダムアクセスメッセージは、端末がバッファステータスレポート又はアップリンクデータを送信することができることを示すために用いられる同期アップリンクグラントメッセージを含む。ランダムアクセスメッセージに含まれるアップリンクタイミングアドバンス情報は、端末がアップリンク情報を送信するタイミングを示すために用いられる。
一般的に、肯定応答を含むダウンリンク情報を端末が受信した場合、これは、上記実施形態において、肯定応答を含む第1のアップリンク情報を基地局が上手く受信したことを示していることに留意するものとする。したがって、基地局は一般的に、ランダムアクセス応答メッセージを送信せず、端末は、ランダムアクセス応答メッセージを受信することもなければ、アップリンク送信にランダムアクセス応答メッセージを適用することもない。第1のアップリンク情報の否定応答を含むダウンリンク情報を端末が受信した場合、これは、基地局が第1のアップリンク情報を受信できないことを示す。したがって、基地局がプリアンブルを上手く受信する場合、基地局は一般的に、ランダムアクセス応答メッセージを送信し、端末は、このランダムアクセス応答メッセージに従って、次の動作を実行する。
第2の適用ユニット907は、ランダムアクセス応答メッセージを適用するように構成されている。
第3の送信ユニット908は、第2のアップリンク情報を基地局に送信するように構成されている。第2のアップリンク情報は、データ情報を含む。
ランダムアクセス応答メッセージを受信した後に、端末は、コンテンションベースのランダムアクセス又は非コンテンションベースのランダムアクセスを用いて接続を確立し、次に同期アップリンク伝送を実行してもよい。本明細書においては、これに限定されない。
任意選択として、第2のアップリンク情報の内容は、第1のアップリンク情報のものと同じであってもよいし、異なっていてもよい。すなわち、端末は、第2のアップリンク情報を用いることにより、非同期伝送フレームを用いて上手く伝送されない第1のアップリンク情報を再送信してもよい。本明細書においては、これに限定されない。
本発明の本実施形態において、非同期伝送フレームは、プリアンブルを伝送するために用いられる物理ランダムアクセスチャネルPRACHリソース部を更に含む。基地局が非同期伝送フレームを受信して、この非同期伝送フレームのデータ伝送部を解読できない場合、基地局は、PRACHリソースにおけるプリアンブルを更に取得し、そしてランダムアクセス応答メッセージを端末に送信して、RRC接続を確立することができ、その結果端末は同期アップリンク伝送を実行することができる。情報交換の安定性が向上する。
図4を参照すると、本発明の一実施形態による基地局の一実施形態は、下記のユニットを含む。
第2の決定ユニット1001は、非同期伝送パラメータ情報を決定するように構成されており、非同期伝送パラメータ情報は、物理リソース情報、変調符号化方式情報、及び物理リソースフレームフォーマット情報を含み、物理リソースフレームフォーマット情報は、物理リソースフレームの長さ情報を含む。
要件に従って非同期伝送パラメータを決定した後に、基地局はまず、非同期伝送パラメータ情報を端末に送信する。或いは、端末は、プロトコル設定等の別の様態で、基地局のものと同じ非同期伝送パラメータ情報を取得してもよい。シグナリング交換を実現するために、非同期伝送パラメータは、物理リソース情報及び変調符号化方式情報を含む必要がある。非同期伝送を実現するために、非同期伝送パラメータは、物理リソースフレームの長さ情報を更に含む必要がある。
第4の受信ユニット1002は、非同期伝送フレームを用いることにより非同期伝送パラメータに従って端末により送信された第1のアップリンク情報を受信するように構成されている。非同期伝送フレームは、フレームヘッダ部、データ伝送部、及びフレームテール部を含む。
端末は、物理リソースフレームの長さ情報に従って、非同期伝送フレームを設定する。非同期伝送フレームの長さは、端末と基地局との間の非同期伝送により必要とされる長さである。
所要長さを有する非同期伝送フレームを用いることにより、必要な非同期伝送パラメータ情報に従って、端末が第1のアップリンク情報を基地局に送信することから、基地局は、その非同期伝送フレームを受信して、第1のアップリンク情報を取得することができる。非同期伝送フレームを用いることにより、端末が第1のアップリンク情報を基地局に送信する場合、使用されるタイミングアドバンスは0であることに留意するものとする。すなわち、端末は、ダウンリンク信号を受信するタイミングを決定し、ダウンリンク信号を受信するための決定タイミングを基準として使用し、非同期伝送フレームを用いることによって、第1のアップリンク情報を基地局に送信する。
本発明の本実施形態において、端末により基地局に送信された非同期伝送フレームは、基地局により受信が許可されたフレームの長さを有する。したがって、基地局が非同期伝送フレームを受信することができ、基地局は、この非同期伝送フレームの内容を解読して、第1のアップリンク情報を取得する。このように、端末及び基地局が非同期状態であっても、端末は依然として、時間内にアップリンクデータ伝送を実行することができる。非同期状態におけるアップリンクデータ伝送待ち時間及びシグナリングオーバヘッドが低減される。
上記実施形態において説明されたように、基地局は、非同期伝送パラメータ情報を決定する。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソース情報、変調符号化方式情報、及び物理リソースフレームの長さ情報を含む。基地局は、非同期伝送フレームを用いることにより非同期伝送パラメータに従って端末により送信された第1のアップリンク情報を受信する。非同期伝送フレームは、フレームヘッダ部、データ伝送部、及びフレームテール部を含む。実際の用途においては、端末と基地局との間の接続の状態に従って、第1のアップリンク情報の具体的な内容が決定されてもよい。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件に関する情報を更に含む。物理リソースの長さ情報は物理フレームの特定の部分であってもよい。非同期伝送パラメータは、期間情報を更に含んでいてもよい。さらに、基地局は、ダウンリンク情報を端末に送信してもよく、端末により送信された第2のアップリンク情報を受信する。具体的な説明は、下記で与えられる。図4を参照すると、本発明の一実施形態による基地局の別の実施形態は、下記のユニットを含む。
第2の決定ユニット1101は、非同期伝送パラメータ情報を決定するように構成されている。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソース情報、変調符号化方式情報、及び物理リソースフレームフォーマット情報を含み、物理リソースフレームフォーマット情報は、物理リソースフレームの長さ情報を含む。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件に関する情報及び期間情報を更に含む。物理リソースフレームの長さ情報は、フレームヘッダ部、データ伝送部、又はフレームテール部のうちの少なくとも1つの長さ情報、及び/又は物理リソースフレームの全長情報を含む。
要件に従って非同期伝送パラメータを決定した後に、基地局はまず、非同期伝送パラメータ情報を端末に送信する。或いは、端末は、プロトコル設定等の別の様態で、基地局のものと同じ非同期伝送パラメータ情報を取得してもよい。シグナリング交換を実現するために、非同期伝送パラメータは、物理リソース情報及び変調符号化方式情報を含む必要がある。物理リソースは、時間周波数領域リソースであり、LTE(Long Time Evolution,ロングタームエボリューション)システムにおけるPRB(physical resource block,物理リソースブロック)位置であってもよい。変調符号化方式は、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying,4位相偏移変調)又は1/2符号化等であってもよい。非同期伝送を実現するために、非同期伝送パラメータは、物理リソースフレームの長さ情報を更に含む必要がある。基地局により受信されるアップリンク情報の精度を高くするために、非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件に関する情報、すなわちどの無線ベアラデータが物理リソース上で伝送され得るか、を更に含んでいてもよい。チャネルリソースを節約するために、非同期伝送パラメータ情報は、基地局により物理リソースを送信するために使用される期間を示すために用いられる期間情報、すなわちどのくらいの頻度で物理リソースが送信され得るか、又は何回物理リソースが送信され得るか、を更に含んでいてもよい。物理リソースフレームの任意の部分の長さ情報及び/又は物理リソースフレームの全長情報は、実際の要件に従って設定されることができ、その結果物理リソースフレームに従って設定される非同期伝送フレームの長さは、基地局により受信が許可されたフレームの長さになる。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースと関連付けられた識別子を更に含んでいてもよい。本明細書においては、これに限定されない。
基地局により非同期データ伝送パラメータを決定する方法は、下記のように実現されてもよい。パラメータは、ブロードキャストメッセージ又は専用RRCメッセージ等のRRCメッセージを用いることにより、半静的に設定される。或いは、パラメータは、MAC CE又はPDCCHシグナリング等のMACレイヤ又は物理レイヤメッセージを用いることにより、動的に設定される。或いは、パラメータは、RRCメッセージ、及びMACレイヤ又は物理レイヤメッセージを用いることにより設定される。RRCメッセージを用いることにより一部のパラメータが通知され、MACレイヤ又は物理レイヤメッセージを用いることによりその他のメッセージが通知される。或いは、プロトコルを用いることにより、物理リソースフレームの長さ情報等の一部のパラメータが固定され、その他のパラメータは、上記様態で端末に通知される。任意選択として、非同期伝送パラメータは、1つ又は複数のメッセージを用いることにより、端末に送信されてもよい。非同期伝送パラメータは、1つの端末だけで用いられてもよいし、複数の端末により共有されてもよい。本明細書においては、これに限定されない。
第4の受信ユニット1102は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件を満たすデータ情報に関して非同期伝送フレームのデータ伝送部を用いることにより送信された第1のアップリンク情報を受信するように構成された第4の受信モジュール11021を含む。非同期伝送フレームは、フレームヘッダ部、データ伝送部、及びフレームテール部を含む。基地局への無線リソース制御RRC接続が接続状態にある場合、第1のアップリンク情報は、バッファステータスレポート、データ情報、又は端末識別子のうちの少なくとも1つを含む。或いは、基地局への無線リソース制御RRC接続がアイドル状態にある場合、第1のアップリンク情報は、RRC接続リクエストメッセージ、データ情報、又は端末識別子のうちの少なくとも1つを含む。或いは、基地局への無線リソース制御RRC接続が再確立された場合、第1のアップリンク情報は、RRC接続再確立リクエストメッセージ、データ情報、バッファステータスレポート、又は端末識別子のうちの少なくとも1つを含む。
端末は、物理リソースフレームの長さ情報に従って、非同期伝送フレームを設定する。非同期伝送フレームの長さは、端末と基地局との間の非同期伝送により必要とされる長さである。任意選択として、複数の非同期伝送フレームフォーマットが更に予備設定されてもよい。各非同期伝送フレームフォーマットは識別子に対応する。また、非同期伝送パラメータ情報における物理リソースフレームの長さ情報は識別子であってもよい。端末は、識別子に従って特定の使用される非同期伝送フレームフォーマットを決定し、非同期伝送フレームの長さを決定する。
所要長さを有する非同期伝送フレームを用いることにより、必要な非同期伝送パラメータ情報に従って、端末が第1のアップリンク情報を基地局に送信することから、基地局は、その非同期伝送フレームを受信して、第1のアップリンク情報を取得することができる。非同期伝送フレームを用いることにより、端末が第1のアップリンク情報を基地局に送信する場合、使用されるタイミングアドバンスは0であることに留意するものとする。すなわち、端末は、ダウンリンク信号を受信するタイミングを決定し、ダウンリンク信号を受信するための決定タイミングを基準として使用し、非同期伝送フレームを用いることによって、第1のアップリンク情報を基地局に送信する。データ伝送部を用いることにより、物理リソースを用いてデータを伝送する条件を満たすデータ情報を伝送することは、近い時間における別の端末のデータへの干渉が発生することを回避することができる。端末は、基地局へのRRC接続の様々な状態に従って、第1のアップリンク情報の内容を決定してもよい。端末がRRC接続状態にある場合、端末は、バッファステータスレポートを直接送信して、アップリンク伝送を要する端末のデータのボリュームを示してもよく、さらに、データ情報及び端末識別子に関するアップリンク伝送を直接実行してもよい。例えば、端末識別子は、C−RNTI(CellRadioNetworkTemporaryIdentifier,セル無線ネットワーク一時識別子)である。非同期伝送パラメータがその端末のみにより用いられている場合、識別子は伝搬される必要がないことに留意するものとする。端末がRRCアイドル状態にある場合、端末は、RRC接続リクエストメッセージを送信してもよいし、データ情報を直接送信してもよい。端末がRRC接続再確立状態にある場合、端末は、RRC接続再確立リクエストメッセージを送信してもよいし、データ情報及びバッファステータスレポートを直接送信してもよい。
第5の送信ユニット1103は、ダウンリンク情報を端末に送信するように構成されている。ダウンリンク情報は、アップリンクタイミング調整コマンド及び第1のアップリンク情報の肯定応答を含む。端末への無線リソース制御RRC接続が接続状態にある場合、ダウンリンク情報は、同期アップリンクグラントメッセージ及び/又は端末の識別情報を更に含む。或いは、端末への無線リソース制御RRC接続がアイドル状態にある場合、ダウンリンク情報は、RRC接続確立メッセージを更に含む。或いは、端末への無線リソース制御RRC接続が再確立された場合、ダウンリンク情報は、同期アップリンクグラントメッセージ及び/又はRRC接続再確立メッセージを更に含む。
一般的に、アップリンクタイミング調整コマンドにおける調整値は、基地局が第1のアップリンク情報を受信するタイミングと受信ウィンドウとの間の偏差値に従って決定される。例えば、基地局が受信ウィンドウよりもΔT、例えば1μs、遅く第1のアップリンク情報を受信する場合、基地局によりアップリンクタイミング調整コマンドに加算される調整値はΔTである。調整値を受信した後に、端末は、次のデータ伝送プロセスにおいて値ΔTを使用する。本明細書においては、これに限定されない。
基地局は、端末への接続の状態に従って、ダウンリンク情報の内容を決定してもよい。基地局がRRC接続状態にある場合、基地局は、同期アップリンクグラントメッセージを送信して、端末にアップリンクデータを送信するように指示してもよい。端末は、端末識別子を更に送信してもよい。例えば、端末識別子は、C−RNTI(CellRadioNetworkTemporaryIdentifier,セル無線ネットワーク一時識別子)である。非同期伝送パラメータがその端末のみにより用いられている場合、識別子は伝搬される必要がないことに留意するものとする。基地局がRRCアイドル状態にある場合、基地局は、RRC接続確立メッセージを送信して、端末に基地局へのRRC接続を確立するように指示してもよい。基地局がRRC接続再確立状態にある場合、基地局は、RRC接続再確立メッセージを送信して、端末に基地局へのRRC接続を再確立するように指示してもよく、さらに、同期アップリンクグラントメッセージを送信して、端末にアップリンクデータを送信するように指示してもよい。
任意選択として、ダウンリンク情報は、A−PUSCH−RNTI(Asynchronous Physical Uplink Shared Channel Radio Network Temporary Identifier,非同期物理アップリンク共有チャネル無線ネットワーク一時識別子)又はC−RNTI(CellRadioNetworkTemporaryIdentifier,セル無線ネットワーク一時識別子)を用いてマスクされる。具体的には、UEがC−RNTIをアップリンク情報に追加した場合、ダウンリンク情報は、C−RNTIを用いてマスクされてもよい。UEがA−PUSCH−RNTIをアップリンク情報に追加した場合、ダウンリンク情報は、A−PUSCH−RNTIを用いてマスクされてもよい。
或いは、ダウンリンク情報は、第1のアップリンク情報の否定応答を含む。第1のアップリンク情報の否定応答を含むダウンリンク情報を端末が受信した後に、端末は、ランダムアクセスプロセスを開始するか、又は、新しい非同期伝送フレームを用いることにより、第1のアップリンク情報を再送信する。本明細書では、詳細は説明されない。
第5の受信ユニット1104は、端末と基地局との間の無線リソース制御RRC接続が接続状態にある場合、同期アップリンクグラントメッセージに従って端末により送信された第2のアップリンク情報を受信し、第2のアップリンク情報がデータ情報を含むか、或いは、端末と基地局との間の無線リソース制御RRC接続がアイドル状態にある場合、RRC接続確立メッセージに従って端末により送信された第2のアップリンク情報を受信し、第2のアップリンク情報がRRC接続確立完了メッセージを含むか、或いは、端末と基地局との間の無線リソース制御RRC接続が再確立された場合、RRC接続再確立メッセージに従って端末により送信された第2のアップリンク情報を受信し、第2のアップリンク情報がRRC接続再確立完了メッセージ及び/又はデータ情報を含む、ように構成されている。
基地局への接続の様々な状態に従って、端末は、異なる内容を含む第2のアップリンク情報を基地局に送信する。端末と基地局との間のRRC接続が接続状態にない場合は、RRC接続確立が完了した後の次の情報交換ステップに関して、基地局へのRRC接続が接続状態にある端末が参照されることに留意するものとする。本明細書では、詳細は説明されない。
本発明の本実施形態において、非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件に関する情報を含み、その結果基地局により受信されるアップリンク情報の精度が高くなる。非同期伝送パラメータ情報は、期間情報を更に含み、その結果チャネルリソースが節約される。物理リソースを用いてデータを伝送する条件を満たすデータ情報に関して、データ伝送部を用いることにより、第1のアップリンク情報が基地局に送信され、その結果近い時間における別の端末のデータへの干渉が回避され得る。端末は、基地局へのRRC接続の様々な状態に従って、第1のアップリンク情報の内容を決定することができ、その結果情報交換効率が向上する。
上記実施形態において説明されたように、基地局は、非同期伝送フレームを用いることにより非同期伝送パラメータ情報に従って端末により送信された第1のアップリンク情報を受信する。実際の用途において、非同期伝送フレームは、プリアンブルを伝送するために用いられる物理ランダムアクセスチャネルPARCHリソース部を更に含んでいてもよい。或いは、非同期伝送フレームが送信される場合は、物理ランダムアクセスチャネルPARCHリソースも送信される。PARCHリソースは、プリアンブルを伝送するために用いられる。具体的な説明は、下記で与えられる。図5を参照すると、本発明の一実施形態による基地局の別の実施形態は、下記のユニットを含む。
第2の決定ユニット1201は、非同期伝送パラメータ情報を決定するように構成されている。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソース情報、変調符号化方式情報、及び物理リソースフレームフォーマット情報を含み、物理リソースフレームフォーマット情報は、物理リソースフレームの長さ情報を含む。非同期伝送パラメータ情報は、非同期伝送フレーム中の物理リソースを用いてデータを伝送する条件に関する情報及び期間情報を更に含む。物理リソースフレームの長さ情報は、フレームヘッダ部、データ伝送部、又はフレームテール部のうちの少なくとも1つの長さ情報、及び/又は物理リソースフレームの全長情報を含む。
要件に従って非同期伝送パラメータを決定した後に、基地局はまず、非同期伝送パラメータ情報を端末に送信する。或いは、端末は、プロトコル設定等の別の様態で、基地局のものと同じ非同期伝送パラメータ情報を取得してもよい。シグナリング交換を実現するために、非同期伝送パラメータは、物理リソース情報及び変調符号化方式情報を含む必要がある。物理リソースは、時間周波数領域リソースであり、LTE(Long Time Evolution,ロングタームエボリューション)システムにおけるPRB(physical resource block,物理リソースブロック)位置であってもよい。変調符号化方式は、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying,4位相偏移変調)又は1/2符号化等であってもよい。非同期伝送を実現するために、非同期伝送パラメータは、物理リソースフレームの長さ情報を更に含む必要がある。基地局により受信されるアップリンク情報の精度を高くするために、非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件に関する情報、すなわちどの無線ベアラデータが物理リソース上で伝送され得るか、を更に含んでいてもよい。チャネルリソースを節約するために、非同期伝送パラメータ情報は、基地局により物理リソースを送信するために使用される期間を示すために用いられる期間情報、すなわちどのくらいの頻度で物理リソースが送信され得るか、又は何回物理リソースが送信され得るか、を更に含んでいてもよい。物理リソースフレームの任意の部分の長さ情報及び/又は物理リソースフレームの全長情報は、実際の要件に従って設定されることができ、その結果物理リソースフレームに従って設定される非同期伝送フレームの長さは、基地局により受信が許可されたフレームの長さになる。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースと関連付けられた識別子を更に含んでいてもよい。本明細書においては、これに限定されない。
基地局により非同期データ伝送パラメータを決定する方法は、下記のように実現されてもよい。パラメータは、ブロードキャストメッセージ又は専用RRCメッセージ等のRRCメッセージを用いることにより、半静的に設定される。或いは、パラメータは、MAC CE又はPDCCHシグナリング等のMACレイヤ又は物理レイヤメッセージを用いることにより、動的に設定される。或いは、パラメータは、RRCメッセージ、及びMACレイヤ又は物理レイヤメッセージを用いることにより設定される。RRCメッセージを用いることにより一部のパラメータが通知され、MACレイヤ又は物理レイヤメッセージを用いることによりその他のメッセージが通知される。或いは、プロトコルを用いることにより、物理リソースフレームの長さ情報等の一部のパラメータが固定され、その他のパラメータは、上記様態で端末に通知される。任意選択として、非同期伝送パラメータは、1つ又は複数のメッセージを用いることにより、端末に送信されてもよい。非同期伝送パラメータは、1つの端末だけで用いられてもよいし、複数の端末により共有されてもよい。本明細書においては、これに限定されない。
通知ユニット1202は、無線リソース制御RRCレイヤメッセージを送信する様態、媒体アクセス制御レイヤメッセージを送信する様態、物理レイヤメッセージを送信する様態、又はプロトコル予備設定の様態のうちの少なくとも1つの様態で非同期伝送パラメータ情報を端末に通知するように構成されている。
第4の受信ユニット1203は、非同期伝送フレームのPRACHリソース部を用いることにより端末により送信されたプリアンブルを受信するように構成された第5の受信モジュール12031を更に含む。非同期伝送フレームは、フレームヘッダ部、データ伝送部、フレームテール部、及びランダムアクセスチャネルPRACHリソース部を含む。
端末は、物理リソースフレームの長さ情報に従って、非同期伝送フレームを設定する。非同期伝送フレームの長さは、端末と基地局との間の非同期伝送により必要とされる長さである。任意選択として、複数の非同期伝送フレームフォーマットが更に予備設定されてもよい。各非同期伝送フレームフォーマットは識別子に対応する。また、非同期伝送パラメータ情報における物理リソースフレームの長さ情報は識別子であってもよい。端末は、識別子に従って特定の使用される非同期伝送フレームフォーマットを決定し、非同期伝送フレームの長さを決定する。プリアンブルは、端末によって予約プリアンブル空間から取得されてもよいし、基地局によって端末に割り当てられてもよい。本明細書においては、これに限定されない。
第5の送信ユニット1204は、ダウンリンク情報を端末に送信するように構成された第5の送信モジュール12041を更に含む。ダウンリンク情報は、第1のアップリンク情報の否定応答を含む。
基地局が端末により送信された第1のアップリンク情報を受信できない場合又は第1のアップリンク情報の内容を上手く解読できない場合、基地局は、ダウンリンク情報を端末に送信する。ダウンリンク情報は、第1のアップリンク情報の否定応答を含む。端末により送信された第1のアップリンク情報を受信できない場合に、基地局がランダムアクセス応答メッセージを端末に直接送信することができることから、第5の送信モジュール1204は任意選択のモジュールであることに留意するものとする。
第6の送信ユニット1205は、ランダムアクセス応答メッセージを端末に送信するように構成されている。ランダムアクセス応答メッセージは、同期アップリンクグラント情報及びアップリンクタイミングアドバンス情報を含む。
端末により送信された第1のアップリンク情報を基地局が受信できない場合、基地局は、端末がプリアンブルを基地局に送信することから、さらに、ランダムアクセス応答メッセージを端末に送信してもよい。ランダムアクセスメッセージは、端末がバッファステータスレポート又はアップリンクデータを送信することができることを示すために用いられる同期アップリンクグラントメッセージを含む。ランダムアクセスメッセージに含まれるアップリンクタイミングアドバンス情報は、端末がアップリンク情報を送信するタイミングを示すために用いられる。
上記実施形態においては、一般的に、肯定応答を含むダウンリンク情報を端末が受信した場合、これは、基地局が第1のアップリンク情報を上手く受信したことを示していることに留意するものとする。したがって、基地局は一般的に、ランダムアクセス応答メッセージを送信せず、端末は、ランダムアクセス応答メッセージを受信することもなければ、アップリンク送信にランダムアクセス応答メッセージを適用することもない。第1のアップリンク情報の否定応答を含むダウンリンク情報を端末が受信した場合、これは、基地局が第1のアップリンク情報を受信できないことを示す。したがって、基地局がプリアンブルを上手く受信する場合、基地局は一般的に、ランダムアクセス応答メッセージを送信し、端末は、このランダムアクセス応答メッセージに従って、次の動作を実行する。
第6の受信ユニット1206は、端末により送信された第2のアップリンク情報を受信するように構成されている。第2のアップリンク情報は、データ情報を含む。
ランダムアクセス応答メッセージを受信した後に、端末は、コンテンションベースのランダムアクセス又は非コンテンションベースのランダムアクセスを用いて接続を確立し、次に同期アップリンク伝送を実行してもよい。本明細書においては、これに限定されない。
任意選択として、第2のアップリンク情報の内容は、第1のアップリンク情報のものと同じであってもよいし、異なっていてもよい。すなわち、端末は、第2のアップリンク情報を用いることにより、非同期伝送フレームを用いて上手く伝送されない第1のアップリンク情報を再送信してもよい。本明細書においては、これに限定されない。
本発明の本実施形態において、非同期伝送フレームは、プリアンブルを伝送するために用いられる物理ランダムアクセスチャネルPRACHリソース部を更に含む。基地局が非同期伝送フレームを受信して、この非同期伝送フレームのデータ伝送部を解読できない場合、基地局は、PRACHリソースにおけるプリアンブルを更に取得し、そしてランダムアクセス応答メッセージを端末に送信して、RRC接続を確立することができ、その結果端末は同期アップリンク伝送を実行することができる。情報交換の安定性が向上する。
上記実施形態において説明されたように、ランダムアクセスチャネルPRACHリソースは非同期伝送フレーム中にあることに留意するものとする。このような方法により、プリアンブル及び非同期伝送フレームは、同じ周波数帯域を有するが、しかし異なる時間を有する。実際の用途においては、PRACHリソース及び非同期伝送フレームが同じ時間を有する限り、PRACHリソースが代わりに独立フレームとして送信されてもよい。このようにして、プリアンブル及び非同期伝送フレームは、同じ時間を有するが、しかし異なる周波数帯域を有する。このような実施形態は、上記実施形態と同様である。本明細書では、詳細は説明されない。
図1〜図3に示された実施形態は、機能ユニットの観点から、アクセスポイントデバイスの特定の構造を説明する。下記は、図7に示された実施形態を用いることにより、ハードウェアの観点から、アクセスポイントデバイスの特定の構造を説明する。
図13に示されるように、端末は、送信機1301、受信機1302、プロセッサ1303、及びメモリ1304を含む。
本発明の本実施形態におけるアクセスポイントデバイスは、図13に示された構成要素よりも多いか、又は少ない構成要素を有していてもよい。2つ以上の構成要素が組み合わされていてもよいし、構成要素の構成や設定が異なっていてもよく、構成要素は、ハードウェア、ソフトウェア、又は1つ若しくは複数の信号処理及び/若しくは特定用途向け集積回路を含むハードウェア及びソフトウェアの組み合わせにて実装されていてもよい。
受信機1302は、基地局のものと同じ非同期伝送パラメータ情報を取得するように構成されている。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソース情報、変調符号化方式情報、及び物理リソースフレームフォーマット情報を含み、物理リソースフレームフォーマット情報は、物理リソースフレームの長さ情報を含む。
プロセッサ1303は、物理リソースフレームフォーマット情報に従って、非同期伝送フレームの長さを決定するように構成されている。非同期伝送フレームは、フレームヘッダ部、データ伝送部、及びフレームテール部を含む。
送信機1301は、非同期伝送フレームを用いることにより、非同期伝送パラメータ情報に従って、第1のアップリンク情報を基地局に送信するように構成されている。
別の実施形態において、受信機1302は、基地局のものと同じ非同期伝送パラメータ情報を取得するように構成されている。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソース情報、変調符号化方式情報、及び物理リソースフレームフォーマット情報を含み、物理リソースフレームフォーマット情報は、物理リソースフレームの長さ情報を含む。非同期伝送パラメータ情報は、非同期伝送フレーム中の物理リソースを用いてデータを伝送する条件に関する情報及び期間情報を更に含む。物理リソースフレームの長さ情報は、フレームヘッダ部、データ伝送部、又はフレームテール部のうちの少なくとも1つの長さ情報、及び/又は物理リソースフレームの全長情報を含む。
プロセッサ1303は、物理リソースフレームフォーマット情報に従って、非同期伝送フレームの長さを決定するように構成されている。非同期伝送フレームは、フレームヘッダ部、データ伝送部、及びフレームテール部を含む。
送信機1301は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件を満たすデータ情報に関して、データ伝送部を用いることにより、第1のアップリンク情報を基地局に送信するように構成されている。基地局への無線リソース制御RRC接続が接続状態にある場合、第1のアップリンク情報は、バッファステータスレポート、データ情報、又は端末識別子のうちの少なくとも1つを含む。或いは、基地局への無線リソース制御RRC接続がアイドル状態にある場合、第1のアップリンク情報は、RRC接続リクエストメッセージ、データ情報、又は端末識別子のうちの少なくとも1つを含む。或いは、基地局への無線リソース制御RRC接続が再確立された場合、第1のアップリンク情報は、RRC接続再確立リクエストメッセージ、データ情報、バッファステータスレポート、又は端末識別子のうちの少なくとも1つを含む。
受信機1301は、送信機1301が第1のアップリンク情報を送信した後に、基地局により送信されたダウンリンク情報を受信するように更に構成されている。ダウンリンク情報は、アップリンクタイミング調整コマンド及び第1のアップリンク情報の肯定応答を含む。基地局への無線リソース制御RRC接続が接続状態にある場合、ダウンリンク情報は、同期アップリンクグラントメッセージ及び/又は端末の識別情報を更に含む。或いは、基地局への無線リソース制御RRC接続がアイドル状態にある場合、ダウンリンク情報は、RRC接続確立メッセージを更に含む。或いは、基地局への無線リソース制御RRC接続が再確立された場合、ダウンリンク情報は、同期アップリンクグラントメッセージ及び/又はRRC接続再確立メッセージを更に含む。
プロセッサ1303は、受信機1301がダウンリンク情報を受信した後に、基地局への無線リソース制御RRC接続が接続状態にある場合、タイミング調整コマンドを適用し、タイミング調整タイマを開始するように更に構成されている。
送信機1301は、受信機1301がダウンリンク情報を受信した後に、同期アップリンクグラントメッセージに従って、第2のアップリンク情報を基地局に送信し、第2のアップリンク情報がデータ情報を含むか、又は、基地局への無線リソース制御RRC接続がアイドル状態にある場合、RRC接続確立メッセージに従って、第2のアップリンク情報を基地局に送信し、第2のアップリンク情報がRRC接続確立完了メッセージを含むか、又は、基地局への無線リソース制御RRC接続が再確立状態にある場合、RRC接続再確立メッセージに従って、第2のアップリンク情報を基地局に送信し、第2のアップリンク情報がRRC接続再確立完了メッセージ及びデータ情報を含む、ように更に構成されている。
別の実施形態において、受信機1302は、基地局のものと同じ非同期伝送パラメータ情報を取得するように構成されている。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソース情報、変調符号化方式情報、及び物理リソースフレームフォーマット情報を含み、物理リソースフレームフォーマット情報は、物理リソースフレームの長さ情報を含む。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件に関する情報及び期間情報を更に含む。物理リソースフレームの長さ情報は、フレームヘッダ部、データ伝送部、又はフレームテール部のうちの少なくとも1つの長さ情報、及び/又は物理リソースフレームの全長情報を含む。
プロセッサ1303は、物理リソースフレームフォーマット情報に従って、非同期伝送フレームを決定するように構成されている。非同期伝送フレームは、フレームヘッダ部、データ伝送部、及びフレームテール部を含む。非同期伝送フレームは、物理ランダムアクセスチャネルPRACHリソース部を更に含んでいてもよい。
受信機1302は、プリアンブルを取得するように更に構成されている。
送信機1301は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件を満たすデータ情報に関して、非同期伝送フレームのデータ伝送部を用いることにより、第1のアップリンク情報を基地局に送信するように構成されている。基地局への無線リソース制御RRC接続が接続状態にある場合、第1のアップリンク情報は、バッファステータスレポート、データ情報、又は端末識別子のうちの少なくとも1つを含む。或いは、基地局への無線リソース制御RRC接続がアイドル状態にある場合、第1のアップリンク情報は、RRC接続リクエストメッセージ、データ情報、又は端末識別子のうちの少なくとも1つを含む。或いは、基地局への無線リソース制御RRC接続が再確立された場合、第1のアップリンク情報は、RRC接続再確立リクエストメッセージ、データ情報、バッファステータスレポート、又は端末識別子のうちの少なくとも1つを含む。
送信機1301は、PRACHリソース部を用いることにより、プリアンブルを基地局に送信するように更に構成されている。
受信機1302は、送信機1301が第1のアップリンク情報及びプリアンブルを送信した後に、基地局により送信されたダウンリンク情報を受信するように更に構成されている。ダウンリンク情報は、第1のアップリンク情報の否定応答を含む。
受信機1302は、基地局により送信されたランダムアクセス応答メッセージを受信するように更に構成されている。ランダムアクセス応答メッセージは、同期アップリンクグラントメッセージ及びアップリンクタイミングアドバンス情報を含む。
プロセッサ1303は、受信機1302がランダムアクセス応答メッセージを受信した後に、このランダムアクセス応答メッセージを適用するように更に構成されている。
送信機1301は、第2のアップリンク情報を基地局に送信するように更に構成されている。第2のアップリンク情報は、データ情報を含む。
本実施形態において、送信機1301により基地局に送信された非同期伝送フレームは、基地局により受信が許可されたフレームの長さを有する。したがって、基地局が非同期伝送フレームを受信することができ、基地局は、この非同期伝送フレームの内容を解読して、第1のアップリンク情報を取得する。このように、端末及び基地局が非同期状態であっても、端末は依然として、時間内にアップリンクデータ伝送を実行することができる。非同期状態におけるアップリンクデータ伝送待ち時間及びシグナリングオーバヘッドが低減される。
図4〜図6に示された実施形態は、機能モジュールの観点から、基地局の特定の構造を説明する。下記は、図8に示された実施形態を用いることにより、ハードウェアの観点から、局の特定の構造を説明する。
図14に示されるように、局デバイスは、受信機1401、送信機1402、プロセッサ1403、及びメモリ1404を含む。
本発明の本実施形態に含まれる局デバイスは、図14に示された構成要素よりも多いか、又は少ない構成要素を有していてもよい。2つ以上の構成要素が組み合わされていてもよいし、構成要素の構成や設定が異なっていてもよく、構成要素は、ハードウェア、ソフトウェア、又は1つ若しくは複数の信号処理及び/若しくは特定用途向け集積回路を含むハードウェア及びソフトウェアの組み合わせにて実装されていてもよい。
プロセッサ1403は、非同期伝送パラメータ情報を決定するように構成されている。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソース情報、変調符号化方式情報、及び物理リソースフレームフォーマット情報を含み、物理リソースフレームフォーマット情報は、物理リソースフレームの長さ情報を含む。
受信機1401は、非同期伝送フレームを用いることにより非同期伝送パラメータに従って端末により送信された第1のアップリンク情報を受信するように構成されている。非同期伝送フレームは、フレームヘッダ部、データ伝送部、及びフレームテール部を含む。
別の実施形態において、受信機1403は、非同期伝送パラメータ情報を決定するように構成されている。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソース情報、変調符号化方式情報、及び物理リソースフレームフォーマット情報を含み、物理リソースフレームフォーマット情報は、物理リソースフレームの長さ情報を含む。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件に関する情報及び期間情報を更に含む。物理リソースフレームの長さ情報は、フレームヘッダ部、データ伝送部、又はフレームテール部のうちの少なくとも1つの長さ情報、及び/又は物理リソースフレームの全長情報を含む。
受信機1401は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件を満たすデータ情報に関して非同期伝送フレームのデータ伝送部を用いることにより送信された第1のアップリンク情報を受信するように構成されている。非同期伝送フレームは、フレームヘッダ部、データ伝送部、及びフレームテール部を含む。基地局への無線リソース制御RRC接続が接続状態にある場合、第1のアップリンク情報は、バッファステータスレポート、データ情報、又は端末識別子のうちの少なくとも1つを含む。或いは、基地局への無線リソース制御RRC接続がアイドル状態にある場合、第1のアップリンク情報は、RRC接続リクエストメッセージ、データ情報、又は端末識別子のうちの少なくとも1つを含む。或いは、基地局への無線リソース制御RRC接続が再確立された場合、第1のアップリンク情報は、RRC接続再確立リクエストメッセージ、データ情報、バッファステータスレポート、又は端末識別子のうちの少なくとも1つを含む。
送信機1402は、ダウンリンク情報を端末に送信するように構成されている。ダウンリンク情報は、アップリンクタイミング調整コマンド及び第1のアップリンク情報の肯定応答を含む。端末への無線リソース制御RRC接続が接続状態にある場合、ダウンリンク情報は、同期アップリンクグラントメッセージ及び/又は端末の識別情報を更に含む。或いは、端末への無線リソース制御RRC接続がアイドル状態にある場合、ダウンリンク情報は、RRC接続確立メッセージを更に含む。或いは、端末への無線リソース制御RRC接続が再確立された場合、ダウンリンク情報は、同期アップリンクグラントメッセージ及び/又はRRC接続再確立メッセージを更に含む。
受信機1401は、送信機1402がダウンリンク情報を送信した後に、端末と基地局との間の無線リソース制御RRC接続が接続状態にある場合、同期アップリンクグラントメッセージに従って端末により送信された第2のアップリンク情報を受信し、第2のアップリンク情報がデータ情報を含むか、或いは、端末と基地局との間の無線リソース制御RRC接続がアイドル状態にある場合、RRC接続確立メッセージに従って端末により送信された第2のアップリンク情報を受信し、第2のアップリンク情報がRRC接続確立完了メッセージを含むか、或いは、端末と基地局との間の無線リソース制御RRC接続が再確立された場合、RRC接続再確立メッセージに従って端末により送信された第2のアップリンク情報を受信し、第2のアップリンク情報がRRC接続再確立完了メッセージ及び/又はデータ情報を含む、ように更に構成されている。
別の実施形態において、受信機1403は、非同期伝送パラメータ情報を決定するように構成されている。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソース情報、変調符号化方式情報、及び物理リソースフレームフォーマット情報を含み、物理リソースフレームフォーマット情報は、物理リソースフレームの長さ情報を含む。非同期伝送パラメータ情報は、非同期伝送フレーム中の物理リソースを用いてデータを伝送する条件に関する情報及び期間情報を更に含む。物理リソースフレームの長さ情報は、フレームヘッダ部、データ伝送部、又はフレームテール部のうちの少なくとも1つの長さ情報、及び/又は物理リソースフレームの全長情報を含む。
送信機1402は、無線リソース制御RRCレイヤメッセージを送信する様態、媒体アクセス制御レイヤメッセージを送信する様態、物理レイヤメッセージを送信する様態、又はプロトコル予備設定の様態のうちの少なくとも1つの様態で非同期伝送パラメータ情報を端末に通知するように構成されている。
受信機1401は、非同期伝送フレームのPRACHリソース部を用いることにより端末により送信されたプリアンブルを受信するように更に構成されている。非同期伝送フレームは、フレームヘッダ部、データ伝送部、フレームテール部、及びランダムアクセスチャネルPRACHリソース部を含む。
送信機1402は、受信機1401がプリアンブルを受信した後に、ダウンリンク情報を端末に送信するように更に構成されている。ダウンリンク情報は、第1のアップリンク情報の否定応答を含む。
送信機1402は、受信機1401がプリアンブルを受信した後に、ランダムアクセス応答メッセージを端末に送信するように更に構成されている。ランダムアクセス応答メッセージは、同期アップリンクグラント情報及びアップリンクタイミングアドバンス情報を含む。
受信機1401は、送信機1402がランダムアクセス応答メッセージを端末に送信した後に、端末により送信された第2のアップリンク情報を受信するように更に構成されている。第2のアップリンク情報は、データ情報を含む。
本発明の本実施形態において、端末により基地局に送信された非同期伝送フレームは、基地局により受信が許可されたフレームの長さを有する。したがって、基地局が非同期伝送フレームを受信することができ、基地局は、この非同期伝送フレームの内容を解読して、第1のアップリンク情報を取得する。このように、端末及び基地局が非同期状態であっても、端末は依然として、時間内にアップリンクデータ伝送を実行することができる。非同期状態におけるアップリンクデータ伝送待ち時間及びシグナリングオーバヘッドが低減される。
図9を参照すると、本発明の一実施形態による非同期アップリンク伝送のための方法の一実施形態は、下記のステップを含む。
101:基地局のものと同じ非同期伝送パラメータ情報を取得する。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソース情報、変調符号化方式情報、及び物理リソースフレームフォーマット情報を含み、物理リソースフレームフォーマット情報は、物理リソースフレームの長さ情報を含む。
要件に従って非同期伝送パラメータを決定した後に、基地局はまず、非同期伝送パラメータ情報を端末に送信する。或いは、端末は、プロトコル設定等の別の様態で、基地局のものと同じ非同期伝送パラメータ情報を取得してもよい。シグナリング交換を実現するために、非同期伝送パラメータは、物理リソース情報及び変調符号化方式情報を含む必要がある。非同期伝送を実現するために、非同期伝送パラメータは、物理リソースフレームの長さ情報を更に含む必要がある。
102:物理リソースフレームの長さ情報に従って、非同期伝送フレームの長さを決定する。非同期伝送フレームは、フレームヘッダ部、データ伝送部、及びフレームテール部を含む。
端末は、物理リソースフレームの長さ情報に従って、非同期伝送フレームを設定する。非同期伝送フレームの長さは、端末と基地局との間の非同期伝送により必要とされる長さである。
103:非同期伝送フレームを用いることにより、非同期伝送パラメータ情報に従って、第1のアップリンク情報を基地局に送信する。
所要長さを有する非同期伝送フレームを用いることにより、必要な非同期伝送パラメータ情報に従って、端末が第1のアップリンク情報を基地局に送信することから、基地局は、その非同期伝送フレームを受信して、第1のアップリンク情報を取得することができる。非同期伝送フレームを用いることにより、端末が第1のアップリンク情報を基地局に送信する場合、使用されるタイミングアドバンスは0であることに留意するものとする。すなわち、端末は、ダウンリンク信号を受信するタイミングを決定し、ダウンリンク信号を受信するための決定タイミングを基準として使用し、非同期伝送フレームを用いることによって、第1のアップリンク情報を基地局に送信する。
本発明の本実施形態においては、基地局のものと同じ非同期伝送パラメータ情報が取得される。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソース情報、変調符号化方式情報、及び物理リソースフレームフォーマット情報を含み、物理リソースフレームフォーマット情報は、物理リソースフレームの長さ情報を含む。非同期伝送フレームの長さは、物理リソースフレームフォーマット情報に従って決定される。非同期伝送フレームを用いることにより、非同期伝送パラメータ情報に従って、第1のアップリンク情報が基地局に送信される。端末により取得された非同期伝送パラメータ情報は、基地局のものと同じであるため、端末により決定された非同期伝送フレームの長さは、基地局により決定されたものと同じになる。したがって、非同期状態であっても、非同期伝送フレームを用いることにより、非同期伝送パラメータ情報に従って、端末が第1のアップリンク情報を基地局に送信する場合、シグナリングを用いてRRC接続を最初に確立することなく、基地局は依然として第1のアップリンク情報を受信し、データのアップリンク伝送を実現することができる。このようにして、非同期状態におけるアップリンクデータ伝送待ち時間及びシグナリングオーバヘッドが低減される。
上記実施形態において説明されたように、端末は、基地局により送信された非同期伝送パラメータ情報を受信する。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソース情報、変調符号化方式情報、及び物理リソースフレームの長さ情報を含む。端末は、非同期伝送フレームを設定して、この非同期伝送フレームを用いることにより、非同期伝送パラメータ情報に従って、第1のアップリンク情報を基地局に送信する。実際の用途においては、端末と基地局との間の接続の状態に従って、第1のアップリンク情報の具体的な内容が決定されてもよい。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件に関する情報を更に含む。物理リソースの長さ情報は物理フレームの特定の部分であってもよい。非同期伝送パラメータは、期間情報を更に含んでいてもよい。端末は、基地局により送信されたダウンリンク情報を受信して、第2のアップリンク情報を基地局に送信してもよい。具体的な説明は、下記で与えられる。図10を参照すると、本発明の一実施形態による非同期アップリンク伝送のための方法の別の実施形態は、下記のステップを含む。
201:基地局のものと同じ非同期伝送パラメータ情報を取得する。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソース情報、変調符号化方式情報、及び物理リソースフレームフォーマット情報を含み、物理リソースフレームフォーマット情報は、物理リソースフレームの長さ情報を含み、非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件に関する情報及び期間情報を更に含み、物理リソースフレームの長さ情報は、フレームヘッダ部、データ伝送部、又はフレームテール部のうちの少なくとも1つの長さ情報、及び/又は物理リソースフレームの全長情報を含む。
要件に従って非同期伝送パラメータを決定した後に、基地局はまず、非同期伝送パラメータ情報を端末に送信する。或いは、端末は、プロトコル設定等の別の様態で、基地局のものと同じ非同期伝送パラメータ情報を取得してもよい。シグナリング交換を実現するために、非同期伝送パラメータは、物理リソース情報及び変調符号化方式情報を含む必要がある。物理リソースは、時間周波数領域リソースであり、LTE(Long Time Evolution,ロングタームエボリューション)システムにおけるPRB(physical resource block,物理リソースブロック)位置であってもよい。変調符号化方式は、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying,4位相偏移変調)又は1/2符号化等であってもよい。非同期伝送を実現するために、非同期伝送パラメータは、物理リソースフレームの長さ情報を更に含む必要がある。基地局により受信されるアップリンク情報の精度を高くするために、非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件に関する情報、すなわちどの無線ベアラデータが物理リソース上で伝送され得るか、を更に含んでいてもよい。チャネルリソースを節約するために、非同期伝送パラメータ情報は、基地局により物理リソースを送信するために使用される期間を示すために用いられる期間情報、すなわちどのくらいの頻度で物理リソースが送信され得るか、又は何回物理リソースが送信され得るか、を更に含んでいてもよい。物理リソースフレームの任意の部分の長さ情報及び/又は物理リソースフレームの全長情報は、実際の要件に従って設定されることができ、その結果物理リソースフレームに従って設定される非同期伝送フレームの長さは、基地局により受信が許可されたフレームの長さになる。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースと関連付けられた識別子を更に含んでいてもよい。本明細書においては、これに限定されない。
基地局により非同期データ伝送パラメータを決定する方法は、下記のように実現されてもよい。パラメータは、ブロードキャストメッセージ又は専用RRCメッセージ等のRRCメッセージを用いることにより、半静的に設定される。或いは、パラメータは、MAC CE又はPDCCHシグナリング等のMACレイヤ又は物理レイヤメッセージを用いることにより、動的に設定される。或いは、パラメータは、RRCメッセージ、及びMACレイヤ又は物理レイヤメッセージを用いることにより設定される。RRCメッセージを用いることにより一部のパラメータが通知され、MACレイヤ又は物理レイヤメッセージを用いることによりその他のメッセージが通知される。或いは、プロトコルを用いることにより、物理リソースフレームの長さ情報等の一部のパラメータが固定され、その他のパラメータは、上記様態で端末に通知される。任意選択として、非同期伝送パラメータは、1つ又は複数のメッセージを用いることにより、端末に送信されてもよい。非同期伝送パラメータは、1つの端末だけで用いられてもよいし、複数の端末により共有されてもよい。本明細書においては、これに限定されない。
202:物理リソースフレームフォーマット情報に従って、非同期伝送フレームの長さを決定する。非同期伝送フレームは、フレームヘッダ部、データ伝送部、及びフレームテール部を含む。
端末は、物理リソースフレームの長さ情報に従って、非同期伝送フレームを設定する。非同期伝送フレームの長さは、端末と基地局との間の非同期伝送により必要とされる長さである。任意選択として、複数の非同期伝送フレームフォーマットが更に予備設定されてもよい。各非同期伝送フレームフォーマットは識別子に対応する。また、非同期伝送パラメータ情報における物理リソースフレームの長さ情報は識別子であってもよい。端末は、識別子に従って特定の使用される非同期伝送フレームフォーマットを決定し、非同期伝送フレームの長さを決定する。
203:物理リソースを用いてデータを伝送する条件を満たすデータ情報に関して、非同期伝送フレームのデータ伝送部を用いることにより、第1のアップリンク情報を基地局に送信する。基地局への無線リソース制御RRC接続が接続状態にある場合、第1のアップリンク情報は、バッファステータスレポート、データ情報、又は端末識別子のうちの少なくとも1つを含む。或いは、基地局への無線リソース制御RRC接続がアイドル状態にある場合、第1のアップリンク情報は、RRC接続リクエストメッセージ、データ情報、又は端末識別子のうちの少なくとも1つを含む。或いは、基地局への無線リソース制御RRC接続が再確立された場合、第1のアップリンク情報は、RRC接続再確立リクエストメッセージ、データ情報、バッファステータスレポート、又は端末識別子のうちの少なくとも1つを含む。
所要長さを有する非同期伝送フレームを用いることにより、必要な非同期伝送パラメータ情報に従って、端末が第1のアップリンク情報を基地局に送信することから、基地局は、その非同期伝送フレームを受信して、第1のアップリンク情報を取得することができる。非同期伝送フレームを用いることにより、端末が第1のアップリンク情報を基地局に送信する場合、使用されるタイミングアドバンスは0であることに留意するものとする。すなわち、端末は、ダウンリンク信号を受信するタイミングを決定し、ダウンリンク信号を受信するための決定タイミングを基準として使用し、非同期伝送フレームを用いることによって、第1のアップリンク情報を基地局に送信する。データ伝送部を用いることにより、物理リソースを用いてデータを伝送する条件を満たすデータ情報を伝送することは、近い時間における別の端末のデータへの干渉が発生することを回避することができる。端末は、基地局へのRRC接続の様々な状態に従って、第1のアップリンク情報の内容を決定してもよい。端末がRRC接続状態にある場合、端末は、バッファステータスレポートを直接送信して、アップリンク伝送を要する端末のデータのボリュームを示してもよく、さらに、データ情報及び端末識別子に関するアップリンク伝送を直接実行してもよい。例えば、端末識別子は、C−RNTI(CellRadioNetworkTemporaryIdentifier,セル無線ネットワーク一時識別子)である。非同期伝送パラメータがその端末のみにより用いられている場合、識別子は伝搬される必要がないことに留意するものとする。端末がRRCアイドル状態にある場合、端末は、RRC接続リクエストメッセージを送信してもよいし、データ情報を直接送信してもよい。端末がRRC接続再確立状態にある場合、端末は、RRC接続再確立リクエストメッセージを送信してもよいし、データ情報及びバッファステータスレポートを直接送信してもよい。
204:基地局により送信されたダウンリンク情報を受信する。ダウンリンク情報は、アップリンクタイミング調整コマンド及び第1のアップリンク情報の肯定応答を含む。基地局への無線リソース制御RRC接続が接続状態にある場合、ダウンリンク情報は、同期アップリンクグラントメッセージ及び/又は端末の識別情報を更に含む。或いは、基地局への無線リソース制御RRC接続がアイドル状態にある場合、ダウンリンク情報は、RRC接続確立メッセージを更に含む。或いは、基地局への無線リソース制御RRC接続が再確立された場合、ダウンリンク情報は、同期アップリンクグラントメッセージ及び/又はRRC接続再確立メッセージを更に含む。
一般的に、アップリンクタイミング調整コマンドにおける調整値は、基地局が第1のアップリンク情報を受信するタイミングと受信ウィンドウとの間の偏差値に従って決定される。例えば、基地局が受信ウィンドウよりもΔT、例えば1μs、遅く第1のアップリンク情報を受信する場合、基地局によりアップリンクタイミング調整コマンドに加算される調整値はΔTである。調整値を受信した後に、端末は、次のデータ伝送プロセスにおいて値ΔTを使用する。本明細書においては、これに限定されない。
基地局は、端末への接続の状態に従って、ダウンリンク情報の内容を決定してもよい。基地局がRRC接続状態にある場合、基地局は、同期アップリンクグラントメッセージを送信して、端末にアップリンクデータを送信するように指示してもよい。端末は、端末識別子を更に送信してもよい。例えば、端末識別子は、C−RNTI(CellRadioNetworkTemporaryIdentifier,セル無線ネットワーク一時識別子)である。非同期伝送パラメータがその端末のみにより用いられている場合、識別子は伝搬される必要がないことに留意するものとする。基地局がRRCアイドル状態にある場合、基地局は、RRC接続確立メッセージを送信して、端末に基地局へのRRC接続を確立するように指示してもよい。基地局がRRC接続再確立状態にある場合、基地局は、RRC接続再確立メッセージを送信して、端末に基地局へのRRC接続を再確立するように指示してもよく、さらに、同期アップリンクグラントメッセージを送信して、端末にアップリンクデータを送信するように指示してもよい。
任意選択として、ダウンリンク情報は、A−PUSCH−RNTI(Asynchronous Physical Uplink Shared Channel Radio Network Temporary Identifier,非同期物理アップリンク共有チャネル無線ネットワーク一時識別子)又はC−RNTI(CellRadioNetworkTemporaryIdentifier,セル無線ネットワーク一時識別子)を用いてマスクされる。具体的には、UEがC−RNTIをアップリンク情報に追加した場合、ダウンリンク情報は、C−RNTIを用いてマスクされてもよい。UEがA−PUSCH−RNTIをアップリンク情報に追加した場合、ダウンリンク情報は、A−PUSCH−RNTIを用いてマスクされてもよい。
或いは、ダウンリンク情報は、第1のアップリンク情報の否定応答を含む。第1のアップリンク情報の否定応答を含むダウンリンク情報を端末が受信した後に、端末は、ランダムアクセスプロセスを開始するか、又は、新しい非同期伝送フレームを用いることにより、第1のアップリンク情報を再送信する。本明細書では、詳細は説明されない。
205:基地局への無線リソース制御RRC接続が接続状態にある場合、タイミング調整コマンドを適用し、タイミング調整タイマを開始し、同期アップリンクグラントメッセージに従って、第2のアップリンク情報を基地局に送信する。第2のアップリンク情報は、データ情報を含む。或いは、基地局への無線リソース制御RRC接続がアイドル状態にある場合、RRC接続確立メッセージに従って、第2のアップリンク情報を基地局に送信する。第2のアップリンク情報は、RRC接続確立完了メッセージを含む。或いは、基地局への無線リソース制御RRC接続が再確立状態にある場合、RRC接続再確立メッセージに従って、第2のアップリンク情報を基地局に送信する。第2のアップリンク情報は、RRC接続再確立完了メッセージ及びデータ情報を含む。
基地局への接続の様々な状態に従って、端末は、異なる内容を含む第2のアップリンク情報を基地局に送信する。端末と基地局との間のRRC接続が接続状態にない場合は、RRC接続確立が完了した後の次の情報交換ステップに関して、基地局へのRRC接続が接続状態にある端末が参照されることに留意するものとする。本明細書では、詳細は説明されない。
本発明の本実施形態において、非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件に関する情報を含み、その結果基地局により受信されるアップリンク情報の精度が高くなる。非同期伝送パラメータ情報は、期間情報を更に含み、その結果チャネルリソースが節約される。物理リソースを用いてデータを伝送する条件を満たすデータ情報に関して、データ伝送部を用いることにより、第1のアップリンク情報が基地局に送信され、その結果近い時間における別の端末のデータへの干渉が回避され得る。端末は、基地局へのRRC接続の様々な状態に従って、第1のアップリンク情報の内容を決定することができ、その結果情報交換効率が向上する。
上記実施形態において説明されたように、端末は、非同期伝送フレームを用いることにより、非同期伝送パラメータ情報に従って、第1のアップリンク情報を基地局に送信する。実際の用途において、非同期伝送フレームは、プリアンブルを伝送するために用いられる物理ランダムアクセスチャネルPARCHリソース部を更に含んでいてもよい。或いは、非同期伝送フレームが送信される場合は、物理ランダムアクセスチャネルPARCHリソースも送信される。PARCHリソースは、プリアンブルを伝送するために用いられる。具体的な説明は、下記で与えられる。図11を参照すると、本発明の一実施形態による非同期アップリンク伝送のための方法の別の実施形態は、下記のステップを含む。
301:基地局のものと同じ非同期伝送パラメータ情報を取得する。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソース情報、変調符号化方式情報、及び物理リソースフレームフォーマット情報を含み、物理リソースフレームフォーマット情報は、物理リソースフレームの長さ情報を含み、非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件に関する情報及び期間情報を更に含み、物理リソースフレームの長さ情報は、フレームヘッダ部、データ伝送部、又はフレームテール部のうちの少なくとも1つの長さ情報、及び/又は物理リソースフレームの全長情報を含む。
要件に従って非同期伝送パラメータを決定した後に、基地局はまず、非同期伝送パラメータ情報を端末に送信する。或いは、端末は、プロトコル設定等の別の様態で、基地局のものと同じ非同期伝送パラメータ情報を取得してもよい。シグナリング交換を実現するために、非同期伝送パラメータは、物理リソース情報及び変調符号化方式情報を含む必要がある。物理リソースは、時間周波数領域リソースであり、LTE(Long Time Evolution,ロングタームエボリューション)システムにおけるPRB(physical resource block,物理リソースブロック)位置であってもよい。変調符号化方式は、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying,4位相偏移変調)又は1/2符号化等であってもよい。非同期伝送を実現するために、非同期伝送パラメータは、物理リソースフレームの長さ情報を更に含む必要がある。基地局により受信されるアップリンク情報の精度を高くするために、非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件に関する情報、すなわちどの無線ベアラデータが物理リソース上で伝送され得るか、を更に含んでいてもよい。チャネルリソースを節約するために、非同期伝送パラメータ情報は、基地局により物理リソースを送信するために使用される期間を示すために用いられる期間情報、すなわちどのくらいの頻度で物理リソースが送信され得るか、又は何回物理リソースが送信され得るか、を更に含んでいてもよい。物理リソースフレームの任意の部分の長さ情報及び/又は物理リソースフレームの全長情報は、実際の要件に従って設定されることができ、その結果物理リソースフレームに従って設定される非同期伝送フレームの長さは、基地局により受信が許可されたフレームの長さになる。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースと関連付けられた識別子を更に含んでいてもよい。本明細書においては、これに限定されない。
基地局により非同期データ伝送パラメータを決定する方法は、下記のように実現されてもよい。パラメータは、ブロードキャストメッセージ又は専用RRCメッセージ等のRRCメッセージを用いることにより、半静的に設定される。或いは、パラメータは、MAC CE又はPDCCHシグナリング等のMACレイヤ又は物理レイヤメッセージを用いることにより、動的に設定される。或いは、パラメータは、RRCメッセージ、及びMACレイヤ又は物理レイヤメッセージを用いることにより設定される。RRCメッセージを用いることにより一部のパラメータが通知され、MACレイヤ又は物理レイヤメッセージを用いることによりその他のメッセージが通知される。或いは、プロトコルを用いることにより、物理リソースフレームの長さ情報等の一部のパラメータが固定され、その他のパラメータは、上記様態で端末に通知される。任意選択として、非同期伝送パラメータは、1つ又は複数のメッセージを用いることにより、端末に送信されてもよい。非同期伝送パラメータは、1つの端末だけで用いられてもよいし、複数の端末により共有されてもよい。本明細書においては、これに限定されない。
302:物理リソースフレームフォーマット情報に従って、非同期伝送フレームの長さを決定する。非同期伝送フレームは、フレームヘッダ部、データ伝送部、及びフレームテール部を含む。非同期伝送フレームは、物理ランダムアクセスチャネルPRACHリソース部を更に含む。
端末は、物理リソースフレームの長さ情報に従って、非同期伝送フレームを設定する。非同期伝送フレームの長さは、端末と基地局との間の非同期伝送により必要とされる長さである。任意選択として、複数の非同期伝送フレームフォーマットが更に予備設定されてもよい。各非同期伝送フレームフォーマットは識別子に対応する。また、非同期伝送パラメータ情報における物理リソースフレームの長さ情報は識別子であってもよい。端末は、識別子に従って特定の使用される非同期伝送フレームフォーマットを決定し、非同期伝送フレームの長さを決定する。
303:プリアンブルを取得する。
プリアンブルは、端末によって予約プリアンブル空間から取得されてもよいし、基地局によって端末に割り当てられてもよい。本明細書においては、これに限定されない。
304:物理リソースを用いてデータを伝送する条件を満たすデータ情報に関して、データ伝送部を用いることにより、第1のアップリンク情報を基地局に送信する。第1のアップリンク情報は具体的に、下記のようなものを含む。基地局への無線リソース制御RRC接続が接続状態にある場合、第1のアップリンク情報は、バッファステータスレポート、データ情報、又は端末識別子のうちの少なくとも1つを含む。或いは、基地局への無線リソース制御RRC接続がアイドル状態にある場合、第1のアップリンク情報は、RRC接続リクエストメッセージ、データ情報、又は端末識別子のうちの少なくとも1つを含む。或いは、基地局への無線リソース制御RRC接続が再確立された場合、第1のアップリンク情報は、RRC接続再確立リクエストメッセージ、データ情報、バッファステータスレポート、又は端末識別子のうちの少なくとも1つを含む。
所要長さを有する非同期伝送フレームを用いることにより、必要な非同期伝送パラメータ情報に従って、端末が第1のアップリンク情報を基地局に送信することから、基地局は、その非同期伝送フレームを受信して、第1のアップリンク情報を取得することができる。非同期伝送フレームを用いることにより、端末が第1のアップリンク情報を基地局に送信する場合、使用されるタイミングアドバンスは0であることに留意するものとする。すなわち、端末は、ダウンリンク信号を受信するタイミングを決定し、ダウンリンク信号を受信するための決定タイミングを基準として使用し、非同期伝送フレームを用いることによって、第1のアップリンク情報を基地局に送信する。データ伝送部を用いることにより、物理リソースを用いてデータを伝送する条件を満たすデータ情報を伝送することは、近い時間における別の端末のデータへの干渉が発生することを回避することができる。端末は、基地局へのRRC接続の様々な状態に従って、第1のアップリンク情報の内容を決定してもよい。端末がRRC接続状態にある場合、端末は、バッファステータスレポートを直接送信して、アップリンク伝送を要する端末のデータのボリュームを示してもよく、さらに、データ情報及び端末識別子に関するアップリンク伝送を直接実行してもよい。例えば、端末識別子は、C−RNTI(CellRadioNetworkTemporaryIdentifier,セル無線ネットワーク一時識別子)である。非同期伝送パラメータがその端末のみにより用いられている場合、識別子は伝搬される必要がないことに留意するものとする。端末がRRCアイドル状態にある場合、端末は、RRC接続リクエストメッセージを送信してもよいし、データ情報を直接送信してもよい。端末がRRC接続再確立状態にある場合、端末は、RRC接続再確立リクエストメッセージを送信してもよいし、データ情報及びバッファステータスレポートを直接送信してもよい。端末がプリアンブルを基地局に送信し、その結果端末は、端末が基地局への接続を確立できない場合、コンテンションベースのランダムアクセス又は非コンテンションベースのランダムアクセスを用いて、依然として接続を確立することができる。
305:基地局により送信されたダウンリンク情報を受信する。ダウンリンク情報は、第1のアップリンク情報の否定応答を含む。
基地局が端末により送信された第1のアップリンク情報を受信できない場合又は第1のアップリンク情報の内容を上手く解読できない場合、基地局は、ダウンリンク情報を端末に送信する。ダウンリンク情報は、第1のアップリンク情報の否定応答を含む。端末により送信された第1のアップリンク情報を受信できない場合に、基地局がランダムアクセス応答メッセージを端末に直接送信することができることから、ステップ305は任意選択のステップであることに留意するものとする。
306:基地局により送信されたランダムアクセス応答メッセージを受信する。ランダムアクセス応答メッセージは、同期アップリンクグラントメッセージ及びアップリンクタイミングアドバンス情報を含む。
端末により送信された第1のアップリンク情報を基地局が受信できない場合、基地局は、端末がプリアンブルを基地局に送信することから、さらに、ランダムアクセス応答メッセージを端末に送信してもよい。ランダムアクセスメッセージは、端末がバッファステータスレポート又はアップリンクデータを送信することができることを示すために用いられる同期アップリンクグラントメッセージを含む。ランダムアクセスメッセージに含まれるアップリンクタイミングアドバンス情報は、端末がアップリンク情報を送信するタイミングを示すために用いられる。
上記実施形態においては、一般的に、ステップ204で肯定応答を含むダウンリンク情報を端末が受信した場合、これは、基地局が第1のアップリンク情報を上手く受信したことを示していることに留意するものとする。したがって、基地局は一般的に、ランダムアクセス応答メッセージを送信せず、端末は、ランダムアクセス応答メッセージを受信することもなければ、アップリンク送信にランダムアクセス応答メッセージを適用することもない。第1のアップリンク情報の否定応答を含むダウンリンク情報を端末が受信した場合、これは、基地局が第1のアップリンク情報を受信できないことを示す。したがって、基地局がプリアンブルを上手く受信する場合、基地局は一般的に、ランダムアクセス応答メッセージを送信し、端末は、このランダムアクセス応答メッセージに従って、次の動作を実行する。
307:ランダムアクセス応答メッセージを適用し、第2のアップリンク情報を基地局に送信する。第2のアップリンク情報は、データ情報を含む。
ランダムアクセス応答メッセージを受信した後に、端末は、コンテンションベースのランダムアクセス又は非コンテンションベースのランダムアクセスを用いて接続を確立し、次に同期アップリンク伝送を実行してもよい。本明細書においては、これに限定されない。
任意選択として、第2のアップリンク情報の内容は、第1のアップリンク情報のものと同じであってもよいし、異なっていてもよい。すなわち、端末は、第2のアップリンク情報を用いることにより、非同期伝送フレームを用いて上手く伝送されない第1のアップリンク情報を再送信してもよい。本明細書においては、これに限定されない。
本発明の本実施形態において、非同期伝送フレームは、プリアンブルを伝送するために用いられる物理ランダムアクセスチャネルPRACHリソース部を更に含む。基地局が非同期伝送フレームを受信して、この非同期伝送フレームのデータ伝送部を解読できない場合、基地局は、PRACHリソースにおけるプリアンブルを更に取得し、そしてランダムアクセス応答メッセージを端末に送信して、RRC接続を確立することができ、その結果端末は同期アップリンク伝送を実行することができる。情報交換の安定性が向上する。
図12を参照すると、本発明の一実施形態による非同期アップリンク伝送のための方法の別の実施形態は、下記のステップを含む。
401:非同期伝送パラメータ情報を決定する。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソース情報、変調符号化方式情報、及び物理リソースフレームフォーマット情報を含み、物理リソースフレームフォーマット情報は、物理リソースフレームの長さ情報を含む。
要件に従って非同期伝送パラメータを決定した後に、基地局はまず、非同期伝送パラメータ情報を端末に送信する。或いは、端末は、プロトコル設定等の別の様態で、基地局のものと同じ非同期伝送パラメータ情報を取得してもよい。シグナリング交換を実現するために、非同期伝送パラメータは、物理リソース情報及び変調符号化方式情報を含む必要がある。非同期伝送を実現するために、非同期伝送パラメータは、物理リソースフレームの長さ情報を更に含む必要がある。
402:非同期伝送フレームを用いることにより非同期伝送パラメータに従って端末により送信された第1のアップリンク情報を受信する。非同期伝送フレームは、フレームヘッダ部、データ伝送部、及びフレームテール部を含む。
端末は、物理リソースフレームの長さ情報に従って、非同期伝送フレームを設定する。非同期伝送フレームの長さは、端末と基地局との間の非同期伝送により必要とされる長さである。
所要長さを有する非同期伝送フレームを用いることにより、必要な非同期伝送パラメータ情報に従って、端末が第1のアップリンク情報を基地局に送信することから、基地局は、その非同期伝送フレームを受信して、第1のアップリンク情報を取得することができる。非同期伝送フレームを用いることにより、端末が第1のアップリンク情報を基地局に送信する場合、使用されるタイミングアドバンスは0であることに留意するものとする。すなわち、端末は、ダウンリンク信号を受信するタイミングを決定し、ダウンリンク信号を受信するための決定タイミングを基準として使用し、非同期伝送フレームを用いることによって、第1のアップリンク情報を基地局に送信する。
本発明の本実施形態において、端末により基地局に送信された非同期伝送フレームは、基地局により受信が許可されたフレームの長さを有する。したがって、基地局が非同期伝送フレームを受信することができ、基地局は、この非同期伝送フレームの内容を解読して、第1のアップリンク情報を取得する。このように、端末及び基地局が非同期状態であっても、端末は依然として、時間内にアップリンクデータ伝送を実行することができる。非同期状態におけるアップリンクデータ伝送待ち時間及びシグナリングオーバヘッドが低減される。
上記実施形態において説明されたように、基地局は、非同期伝送パラメータ情報を決定する。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソース情報、変調符号化方式情報、及び物理リソースフレームの長さ情報を含む。基地局は、非同期伝送フレームを用いることにより非同期伝送パラメータに従って端末により送信された第1のアップリンク情報を受信する。非同期伝送フレームは、フレームヘッダ部、データ伝送部、及びフレームテール部を含む。実際の用途においては、端末と基地局との間の接続の状態に従って、第1のアップリンク情報の具体的な内容が決定されてもよい。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件に関する情報を更に含む。物理リソースの長さ情報は物理フレームの特定の部分であってもよい。非同期伝送パラメータは、期間情報を更に含んでいてもよい。さらに、基地局は、ダウンリンク情報を端末に送信してもよく、端末により送信された第2のアップリンク情報を受信する。具体的な説明は、下記で与えられる。図13を参照すると、本発明の一実施形態による非同期アップリンク伝送のための方法の別の実施形態は、下記のステップを含む。
501:非同期伝送パラメータ情報を決定する。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソース情報、変調符号化方式情報、及び物理リソースフレームフォーマット情報を含み、物理リソースフレームフォーマット情報は、物理リソースフレームの長さ情報を含み、非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件に関する情報及び期間情報を更に含み、物理リソースフレームの長さ情報は、フレームヘッダ部、データ伝送部、又はフレームテール部のうちの少なくとも1つの長さ情報、及び/又は物理リソースフレームの全長情報を含む。
要件に従って非同期伝送パラメータを決定した後に、基地局はまず、非同期伝送パラメータ情報を端末に送信する。或いは、端末は、プロトコル設定等の別の様態で、基地局のものと同じ非同期伝送パラメータ情報を取得してもよい。シグナリング交換を実現するために、非同期伝送パラメータは、物理リソース情報及び変調符号化方式情報を含む必要がある。物理リソースは、時間周波数領域リソースであり、LTE(Long Time Evolution,ロングタームエボリューション)システムにおけるPRB(physical resource block,物理リソースブロック)位置であってもよい。変調符号化方式は、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying,4位相偏移変調)又は1/2符号化等であってもよい。非同期伝送を実現するために、非同期伝送パラメータは、物理リソースフレームの長さ情報を更に含む必要がある。基地局により受信されるアップリンク情報の精度を高くするために、非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件に関する情報、すなわちどの無線ベアラデータが物理リソース上で伝送され得るか、を更に含んでいてもよい。チャネルリソースを節約するために、非同期伝送パラメータ情報は、基地局により物理リソースを送信するために使用される期間を示すために用いられる期間情報、すなわちどのくらいの頻度で物理リソースが送信され得るか、又は何回物理リソースが送信され得るか、を更に含んでいてもよい。物理リソースフレームの任意の部分の長さ情報及び/又は物理リソースフレームの全長情報は、実際の要件に従って設定されることができ、その結果物理リソースフレームに従って設定される非同期伝送フレームの長さは、基地局により受信が許可されたフレームの長さになる。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースと関連付けられた識別子を更に含んでいてもよい。本明細書においては、これに限定されない。
基地局により非同期データ伝送パラメータを決定する方法は、下記のように実現されてもよい。パラメータは、ブロードキャストメッセージ又は専用RRCメッセージ等のRRCメッセージを用いることにより、半静的に設定される。或いは、パラメータは、MAC CE又はPDCCHシグナリング等のMACレイヤ又は物理レイヤメッセージを用いることにより、動的に設定される。或いは、パラメータは、RRCメッセージ、及びMACレイヤ又は物理レイヤメッセージを用いることにより設定される。RRCメッセージを用いることにより一部のパラメータが通知され、MACレイヤ又は物理レイヤメッセージを用いることによりその他のメッセージが通知される。或いは、プロトコルを用いることにより、物理リソースフレームの長さ情報等の一部のパラメータが固定され、その他のパラメータは、上記様態で端末に通知される。任意選択として、非同期伝送パラメータは、1つ又は複数のメッセージを用いることにより、端末に送信されてもよい。非同期伝送パラメータは、1つの端末だけで用いられてもよいし、複数の端末により共有されてもよい。本明細書においては、これに限定されない。
502:物理リソースを用いてデータを伝送する条件を満たすデータ情報に関して非同期伝送フレームのデータ伝送部を用いることにより送信された第1のアップリンク情報を受信する。非同期伝送フレームは、フレームヘッダ部、データ伝送部、及びフレームテール部を含む。基地局への無線リソース制御RRC接続が接続状態にある場合、第1のアップリンク情報は、バッファステータスレポート、データ情報、又は端末識別子のうちの少なくとも1つを含む。或いは、基地局への無線リソース制御RRC接続がアイドル状態にある場合、第1のアップリンク情報は、RRC接続リクエストメッセージ、データ情報、又は端末識別子のうちの少なくとも1つを含む。或いは、基地局への無線リソース制御RRC接続が再確立された場合、第1のアップリンク情報は、RRC接続再確立リクエストメッセージ、データ情報、バッファステータスレポート、又は端末識別子のうちの少なくとも1つを含む。
端末は、物理リソースフレームの長さ情報に従って、非同期伝送フレームを設定する。非同期伝送フレームの長さは、端末と基地局との間の非同期伝送により必要とされる長さである。任意選択として、複数の非同期伝送フレームフォーマットが更に予備設定されてもよい。各非同期伝送フレームフォーマットは識別子に対応する。また、非同期伝送パラメータ情報における物理リソースフレームの長さ情報は識別子であってもよい。端末は、識別子に従って特定の使用される非同期伝送フレームフォーマットを決定し、非同期伝送フレームの長さを決定する。
所要長さを有する非同期伝送フレームを用いることにより、必要な非同期伝送パラメータ情報に従って、端末が第1のアップリンク情報を基地局に送信することから、基地局は、その非同期伝送フレームを受信して、第1のアップリンク情報を取得することができる。非同期伝送フレームを用いることにより、端末が第1のアップリンク情報を基地局に送信する場合、使用されるタイミングアドバンスは0であることに留意するものとする。すなわち、端末は、ダウンリンク信号を受信するタイミングを決定し、ダウンリンク信号を受信するための決定タイミングを基準として使用し、非同期伝送フレームを用いることによって、第1のアップリンク情報を基地局に送信する。データ伝送部を用いることにより、物理リソースを用いてデータを伝送する条件を満たすデータ情報を伝送することは、近い時間における別の端末のデータへの干渉が発生することを回避することができる。端末は、基地局へのRRC接続の様々な状態に従って、第1のアップリンク情報の内容を決定してもよい。端末がRRC接続状態にある場合、端末は、バッファステータスレポートを直接送信して、アップリンク伝送を要する端末のデータのボリュームを示してもよく、さらに、データ情報及び端末識別子に関するアップリンク伝送を直接実行してもよい。例えば、端末識別子は、C−RNTI(CellRadioNetworkTemporaryIdentifier,セル無線ネットワーク一時識別子)である。非同期伝送パラメータがその端末のみにより用いられている場合、識別子は伝搬される必要がないことに留意するものとする。端末がRRCアイドル状態にある場合、端末は、RRC接続リクエストメッセージを送信してもよいし、データ情報を直接送信してもよい。端末がRRC接続再確立状態にある場合、端末は、RRC接続再確立リクエストメッセージを送信してもよいし、データ情報及びバッファステータスレポートを直接送信してもよい。
503:ダウンリンク情報を端末に送信する。ダウンリンク情報は、アップリンクタイミング調整コマンド及び第1のアップリンク情報の肯定応答を含む。端末への無線リソース制御RRC接続が接続状態にある場合、ダウンリンク情報は、同期アップリンクグラントメッセージ及び/又は端末の識別情報を更に含む。或いは、端末への無線リソース制御RRC接続がアイドル状態にある場合、ダウンリンク情報は、RRC接続確立メッセージを更に含む。或いは、端末への無線リソース制御RRC接続が再確立された場合、ダウンリンク情報は、同期アップリンクグラントメッセージ及び/又はRRC接続再確立メッセージを更に含む。
一般的に、アップリンクタイミング調整コマンドにおける調整値は、基地局が第1のアップリンク情報を受信するタイミングと受信ウィンドウとの間の偏差値に従って決定される。例えば、基地局が受信ウィンドウよりもΔT、例えば1μs、遅く第1のアップリンク情報を受信する場合、基地局によりアップリンクタイミング調整コマンドに加算される調整値はΔTである。調整値を受信した後に、端末は、次のデータ伝送プロセスにおいて値ΔTを使用する。本明細書においては、これに限定されない。
基地局は、端末への接続の状態に従って、ダウンリンク情報の内容を決定してもよい。基地局がRRC接続状態にある場合、基地局は、同期アップリンクグラントメッセージを送信して、端末にアップリンクデータを送信するように指示してもよい。端末は、端末識別子を更に送信してもよい。例えば、端末識別子は、C−RNTI(CellRadioNetworkTemporaryIdentifier,セル無線ネットワーク一時識別子)である。非同期伝送パラメータがその端末のみにより用いられている場合、識別子は伝搬される必要がないことに留意するものとする。基地局がRRCアイドル状態にある場合、基地局は、RRC接続確立メッセージを送信して、端末に基地局へのRRC接続を確立するように指示してもよい。基地局がRRC接続再確立状態にある場合、基地局は、RRC接続再確立メッセージを送信して、端末に基地局へのRRC接続を再確立するように指示してもよく、さらに、同期アップリンクグラントメッセージを送信して、端末にアップリンクデータを送信するように指示してもよい。
任意選択として、ダウンリンク情報は、A−PUSCH−RNTI(Asynchronous Physical Uplink Shared Channel Radio Network Temporary Identifier,非同期物理アップリンク共有チャネル無線ネットワーク一時識別子)又はC−RNTI(CellRadioNetworkTemporaryIdentifier,セル無線ネットワーク一時識別子)を用いてマスクされる。具体的には、UEがC−RNTIをアップリンク情報に追加した場合、ダウンリンク情報は、C−RNTIを用いてマスクされてもよい。UEがA−PUSCH−RNTIをアップリンク情報に追加した場合、ダウンリンク情報は、A−PUSCH−RNTIを用いてマスクされてもよい。
或いは、ダウンリンク情報は、第1のアップリンク情報の否定応答を含む。第1のアップリンク情報の否定応答を含むダウンリンク情報を端末が受信した後に、端末は、ランダムアクセスプロセスを開始するか、又は、新しい非同期伝送フレームを用いることにより、第1のアップリンク情報を再送信する。本明細書では、詳細は説明されない。
504:端末と基地局との間の無線リソース制御RRC接続が接続状態にある場合、同期アップリンクグラントメッセージに従って端末により送信された第2のアップリンク情報を受信する。第2のアップリンク情報は、データ情報を含む。或いは、端末と基地局との間の無線リソース制御RRC接続がアイドル状態にある場合、RRC接続確立メッセージに従って端末により送信された第2のアップリンク情報を受信する。第2のアップリンク情報は、RRC接続確立完了メッセージを含む。或いは、端末と基地局との間の無線リソース制御RRC接続が再確立された場合は、RRC接続再確立メッセージに従って端末により送信された第2のアップリンク情報を受信する。第2のアップリンク情報は、RRC接続再確立完了メッセージ及び/又はデータ情報を含む。
基地局への接続の様々な状態に従って、端末は、異なる内容を含む第2のアップリンク情報を基地局に送信する。端末と基地局との間のRRC接続が接続状態にない場合は、RRC接続確立が完了した後の次の情報交換ステップに関して、基地局へのRRC接続が接続状態にある端末が参照されることに留意するものとする。本明細書では、詳細は説明されない。
本発明の本実施形態において、非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件に関する情報を含み、その結果基地局により受信されるアップリンク情報の精度が高くなる。非同期伝送パラメータ情報は、期間情報を更に含み、その結果チャネルリソースが節約される。物理リソースを用いてデータを伝送する条件を満たすデータ情報に関して、データ伝送部を用いることにより、第1のアップリンク情報が基地局に送信され、その結果近い時間における別の端末のデータへの干渉が回避され得る。端末は、基地局へのRRC接続の様々な状態に従って、第1のアップリンク情報の内容を決定することができ、その結果情報交換効率が向上する。
上記実施形態において説明されたように、基地局は、非同期伝送フレームを用いることにより非同期伝送パラメータ情報に従って端末により送信された第1のアップリンク情報を受信する。実際の用途において、非同期伝送フレームは、プリアンブルを伝送するために用いられる物理ランダムアクセスチャネルPARCHリソース部を更に含んでいてもよい。或いは、非同期伝送フレームが送信される場合は、物理ランダムアクセスチャネルPARCHリソースも送信される。PARCHリソースは、プリアンブルを伝送するために用いられる。具体的な説明は、下記で与えられる。図14を参照すると、本発明の一実施形態による非同期アップリンク伝送のための方法の別の実施形態は、下記のステップを含む。
601:非同期伝送パラメータ情報を決定する。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソース情報、変調符号化方式情報、及び物理リソースフレームフォーマット情報を含み、物理リソースフレームフォーマット情報は、物理リソースフレームの長さ情報を含み、非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件に関する情報及び期間情報を更に含み、物理リソースフレームの長さ情報は、フレームヘッダ部、データ伝送部、又はフレームテール部のうちの少なくとも1つの長さ情報、及び/又は物理リソースフレームの全長情報を含む。
要件に従って非同期伝送パラメータを決定した後に、基地局はまず、非同期伝送パラメータ情報を端末に送信する。或いは、端末は、プロトコル設定等の別の様態で、基地局のものと同じ非同期伝送パラメータ情報を取得してもよい。シグナリング交換を実現するために、非同期伝送パラメータは、物理リソース情報及び変調符号化方式情報を含む必要がある。物理リソースは、時間周波数領域リソースであり、LTE(Long Time Evolution,ロングタームエボリューション)システムにおけるPRB(physical resource block,物理リソースブロック)位置であってもよい。変調符号化方式は、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying,4位相偏移変調)又は1/2符号化等であってもよい。非同期伝送を実現するために、非同期伝送パラメータは、物理リソースフレームの長さ情報を更に含む必要がある。基地局により受信されるアップリンク情報の精度を高くするために、非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件に関する情報、すなわちどの無線ベアラデータが物理リソース上で伝送され得るか、を更に含んでいてもよい。チャネルリソースを節約するために、非同期伝送パラメータ情報は、基地局により物理リソースを送信するために使用される期間を示すために用いられる期間情報、すなわちどのくらいの頻度で物理リソースが送信され得るか、又は何回物理リソースが送信され得るか、を更に含んでいてもよい。物理リソースフレームの任意の部分の長さ情報及び/又は物理リソースフレームの全長情報は、実際の要件に従って設定されることができ、その結果物理リソースフレームに従って設定される非同期伝送フレームの長さは、基地局により受信が許可されたフレームの長さになる。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースと関連付けられた識別子を更に含んでいてもよい。本明細書においては、これに限定されない。
基地局により非同期データ伝送パラメータを決定する方法は、下記のように実現されてもよい。パラメータは、ブロードキャストメッセージ又は専用RRCメッセージ等のRRCメッセージを用いることにより、半静的に設定される。或いは、パラメータは、MAC CE又はPDCCHシグナリング等のMACレイヤ又は物理レイヤメッセージを用いることにより、動的に設定される。或いは、パラメータは、RRCメッセージ、及びMACレイヤ又は物理レイヤメッセージを用いることにより設定される。RRCメッセージを用いることにより一部のパラメータが通知され、MACレイヤ又は物理レイヤメッセージを用いることによりその他のメッセージが通知される。或いは、プロトコルを用いることにより、物理リソースフレームの長さ情報等の一部のパラメータが固定され、その他のパラメータは、上記様態で端末に通知される。任意選択として、非同期伝送パラメータは、1つ又は複数のメッセージを用いることにより、端末に送信されてもよい。非同期伝送パラメータは、1つの端末だけで用いられてもよいし、複数の端末により共有されてもよい。本明細書においては、これに限定されない。
602:非同期伝送フレームのPRACHリソース部を用いることにより端末により送信されたプリアンブルを受信する。非同期伝送フレームは、フレームヘッダ部、データ伝送部、フレームテール部、及びランダムアクセスチャネルPRACHリソース部を含む。
端末は、物理リソースフレームの長さ情報に従って、非同期伝送フレームを設定する。非同期伝送フレームの長さは、端末と基地局との間の非同期伝送により必要とされる長さである。任意選択として、複数の非同期伝送フレームフォーマットが更に予備設定されてもよい。各非同期伝送フレームフォーマットは識別子に対応する。また、非同期伝送パラメータ情報における物理リソースフレームの長さ情報は識別子であってもよい。端末は、識別子に従って特定の使用される非同期伝送フレームフォーマットを決定し、非同期伝送フレームの長さを決定する。プリアンブルは、端末によって予約プリアンブル空間から取得されてもよいし、基地局によって端末に割り当てられてもよい。本明細書においては、これに限定されない。
603:ダウンリンク情報を端末に送信する。ダウンリンク情報は、第1のアップリンク情報の否定応答を含む。
基地局が端末により送信された第1のアップリンク情報を受信できない場合又は第1のアップリンク情報の内容を上手く解読できない場合、基地局は、ダウンリンク情報を端末に送信する。ダウンリンク情報は、第1のアップリンク情報の否定応答を含む。端末により送信された第1のアップリンク情報を受信できない場合に、基地局がランダムアクセス応答メッセージを端末に直接送信することができることから、ステップ603は任意選択のステップであることに留意するものとする。
604:ランダムアクセス応答メッセージを端末に送信する。ランダムアクセス応答メッセージは、同期アップリンクグラント情報及びアップリンクタイミングアドバンス情報を含む。
端末により送信された第1のアップリンク情報を基地局が受信できない場合、基地局は、端末がプリアンブルを基地局に送信することから、さらに、ランダムアクセス応答メッセージを端末に送信してもよい。ランダムアクセスメッセージは、端末がバッファステータスレポート又はアップリンクデータを送信することができることを示すために用いられる同期アップリンクグラントメッセージを含む。ランダムアクセスメッセージに含まれるアップリンクタイミングアドバンス情報は、端末がアップリンク情報を送信するタイミングを示すために用いられる。
上記実施形態においては、一般的に、肯定応答を含むダウンリンク情報を端末が受信した場合、これは、基地局が第1のアップリンク情報を上手く受信したことを示していることに留意するものとする。したがって、基地局は一般的に、ランダムアクセス応答メッセージを送信せず、端末は、ランダムアクセス応答メッセージを受信することもなければ、アップリンク送信にランダムアクセス応答メッセージを適用することもない。第1のアップリンク情報の否定応答を含むダウンリンク情報を端末が受信した場合、これは、基地局が第1のアップリンク情報を受信できないことを示す。したがって、基地局がプリアンブルを上手く受信する場合、基地局は一般的に、ランダムアクセス応答メッセージを送信し、端末は、このランダムアクセス応答メッセージに従って、次の動作を実行する。
605:端末により送信された第2のアップリンク情報を受信する。第2のアップリンク情報は、データ情報を含む。
ランダムアクセス応答メッセージを受信した後に、端末は、コンテンションベースのランダムアクセス又は非コンテンションベースのランダムアクセスを用いて接続を確立し、次に同期アップリンク伝送を実行してもよい。本明細書においては、これに限定されない。
任意選択として、第2のアップリンク情報の内容は、第1のアップリンク情報のものと同じであってもよいし、異なっていてもよい。すなわち、端末は、第2のアップリンク情報を用いることにより、非同期伝送フレームを用いて上手く伝送されない第1のアップリンク情報を再送信してもよい。本明細書においては、これに限定されない。
本発明の本実施形態において、非同期伝送フレームは、プリアンブルを伝送するために用いられる物理ランダムアクセスチャネルPRACHリソース部を更に含む。基地局が非同期伝送フレームを受信して、この非同期伝送フレームのデータ伝送部を解読できない場合、基地局は、PRACHリソースにおけるプリアンブルを更に取得し、そしてランダムアクセス応答メッセージを端末に送信して、RRC接続を確立することができ、その結果端末は同期アップリンク伝送を実行することができる。情報交換の安定性が向上する。
上記実施形態において説明されたように、ランダムアクセスチャネルPRACHリソースは非同期伝送フレーム中にあることに留意するものとする。このような方法により、プリアンブル及び非同期伝送フレームは、同じ周波数帯域を有するが、しかし異なる時間を有する。実際の用途においては、PRACHリソース及び非同期伝送フレームが同じ時間を有する限り、PRACHリソースが代わりに独立フレームとして送信されてもよい。このようにして、プリアンブル及び非同期伝送フレームは、同じ時間を有するが、しかし異なる周波数帯域を有する。このような実施形態は、上記実施形態と同様である。本明細書では、詳細は説明されない。
図15を参照すると、端末がUE、基地局がeNBである一例を用いることにより、本発明の一実施形態による非同期アップリンク伝送のための方法の特定の適用シナリオの一実施形態は、下記のようなものを含む。
まず、非同期伝送フレームフォーマットは、長さが0.5msのフレームヘッダCP、長さが1msのデータ伝送部U−PUSCH、及び長さが0.5msのフレームテールTailを含むように設計されている。eNBは、物理レイヤメッセージを送信することにより、時間領域リソースとして、PRB位置、符号化方式QPSK、及び非同期伝送フレームフォーマット情報をUEに送信する。UEは、受信情報に従って、UEにより非同期伝送フレームを使用するためのフォーマット、長さ、時間領域リソース、及び符号化方式を決定するとともに、タイミングアドバンスを0に設定する。UEは、バッファステータスレポート、データ情報、及び端末識別子を含む第1のアップリンク情報をeNBに送信する。eNBは、第1のアップリンク情報の肯定応答、アップリンクタイミング調整コマンド、同期アップリンクグラントメッセージ、及びUEの識別情報を含むダウンリンク情報をUEに送信する。UEは、タイミング調整コマンドを適用し、タイミング調整タイマを開始し、同期アップリンクグラントメッセージに従って、データ情報を含む第2のアップリンク情報をeNBに送信する。
本発明の本実施形態においては、基地局のものと同じ非同期伝送パラメータ情報が取得される。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソース情報、変調符号化方式情報、及び物理リソースフレームフォーマット情報を含み、物理リソースフレームフォーマット情報は、物理リソースフレームの長さ情報を含む。非同期伝送フレームの長さは、物理リソースフレームフォーマット情報に従って決定される。非同期伝送フレームを用いることにより、非同期伝送パラメータ情報に従って、第1のアップリンク情報が基地局に送信される。端末により取得された非同期伝送パラメータ情報は、基地局のものと同じであるため、端末により決定された非同期伝送フレームの長さは、基地局により決定されたものと同じになる。したがって、非同期状態であっても、非同期伝送フレームを用いることにより、非同期伝送パラメータ情報に従って、端末が第1のアップリンク情報を基地局に送信する場合、シグナリングを用いてRRC接続を最初に確立することなく、基地局は依然として第1のアップリンク情報を受信し、データのアップリンク伝送を実現することができる。このようにして、非同期状態におけるアップリンクデータ伝送待ち時間及びシグナリングオーバヘッドが低減される。
上記実施形態は、本発明の技術的解決手段の説明を単に意図しているに過ぎず、本発明を限定することを意図したものではない。本発明は、上記実施形態を参照して詳しく説明されているが、当業者であれば、依然として、本発明の実施形態の技術的解決手段の主旨及び範囲から逸脱することなく、上記実施形態において説明された技術的解決手段の改良を行うことができるか、又はそのいくつかの技術的特徴に等価な置換を行うことができることを理解するはずである。
一般的に、端末とネットワークとの間の同期は、主として、フレーム同期及び時間同期という2つのプロセスを含む。フレーム同期は、ダウンリンク同期を表す。時間同期は、アップリンク同期を表す。例えば、LTE(Long Term Evolution,ロングタームエボリューション)において、異なるUE(User Equipment,ユーザ機器)のアップリンク信号がeNB(evolved Node B,進化型ノードB)に到達する時間は、UEアップリンク信号間の干渉を抑えるために一致する必要がある。UEが通話中に基地局から離れる方向に移動する場合、基地局から送信された信号は、「ますます遅れて」UEに到達し、UEの信号についても「ますます遅れて」基地局に到達する。遅延が大き過ぎると、基地局がUEの信号を受信している現在のタイムスロットが、基地局が別のUE信号を受信する次のタイムスロットと重なって、コード間干渉が生じる。アップリンク伝送の時間的整合は、UE側でTA(Timing Advance,タイミングアドバンス)を適用することによって実現される。TAによって、UEは、信号を早期に送信可能となる場合がある。
UEがRRC(Radio Resource Control,無線リソース制御)接続状態にあって、アップリンク同期を維持している場合、UEは、アップリンクデータを送信することができる。UEによるアップリンクデータの送信プロセスは一般的に、下記の通りである。ステップ1:UEにおいてアップリンクデータが生まれると、特定の条件が満たされている場合は、BSR(Buffer Status Report,バッファステータスレポート)が起動される。BSRを送信するためのアップリンクリソースがない場合は、SR(Scheduling Request,スケジューリングリクエスト)が起動される。SRは、UEのアップリンクデータがBSRを起動しており、送信される必要があることを示している。ステップ2:SRを受信した後に、eNBは、送信される必要があるアップリンクデータをUEが有する旨のみ判定することができるが、UEによりバッファリングされたデータに関するその他の情報は一切分からない。eNBは、スケジューリングアルゴリズムに従ってアップリンクリソースをUEに割り当て、UL Grant(Uplink Grant,アップリンクグラント)をUEに送信することにより、UEに割り当てられたアップリンクリソースを通知する。ステップ3:UL Grantを受信した後に、UEは、UEに割り当てられたアップリンクリソース上でBSRをeNBに送信することにより、現在バッファリングされているアップリンクデータのボリュームをeNBに通知する。ステップ4:BSRを受信した後に、eNBは、UEのアップリンクデータボリュームを比較的正確に把握し、スケジューリングアルゴリズムに従って適正なアップリンクリソースをUEに割り当て、UL Grant(アップリンクグラント)をUEに送信することにより、UEに割り当てられたアップリンクリソースを通知する。ステップ5:UL Grantを受信した後に、UEは、UEに割り当てられたアップリンクリソース上でアップリンクデータの伝送を実行する。ただし、一部のUEは、専用のSRリソースを有していない。UEが専用のSRリソースを有していない場合又はUEがアップリンク非同期状態にある場合、UEは、ランダムアクセスプロセスを実行して、アップリンクデータ伝送リソースを要求する必要がある。UEが送信されるべきアップリンクデータを有している場合、UEはまず、リソースの要求又はRRC接続及びデータベアラの確立が必要となる。これにより、シグナリングオーバヘッド及び待ち時間が大幅に増大する。
要件に従って非同期伝送パラメータを決定した後に、基地局はまず、非同期伝送パラメータ情報を端末に送信する。或いは、端末は、プロトコル設定等の別の様態で、基地局のものと同じ非同期伝送パラメータ情報を取得してもよい。シグナリング交換を実現するために、非同期伝送パラメータは、物理リソース情報及び変調符号化方式情報を含む必要がある。物理リソースは、時間周波数領域リソースであり、LTE(Long Term Evolution,ロングタームエボリューション)システムにおけるPRB(physical resource block,物理リソースブロック)位置であってもよい。変調符号化方式は、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying,4位相偏移変調)又は1/2符号化等であってもよい。非同期伝送を実現するために、非同期伝送パラメータは、物理リソースフレームの長さ情報を更に含む必要がある。基地局により受信されるアップリンク情報の精度を高くするために、非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件に関する情報、すなわちどの無線ベアラデータが物理リソース上で伝送され得るか、を更に含んでいてもよい。チャネルリソースを節約するために、非同期伝送パラメータ情報は、基地局により物理リソースを送信するために使用される期間を示すために用いられる期間情報、すなわちどのくらいの頻度で物理リソースが送信され得るか、又は何回物理リソースが送信され得るか、を更に含んでいてもよい。物理リソースフレームの任意の部分の長さ情報及び/又は物理リソースフレームの全長情報は、実際の要件に従って設定されることができ、その結果物理リソースフレームに従って設定される非同期伝送フレームの長さは、基地局により受信が許可されたフレームの長さになる。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースと関連付けられた識別子を更に含んでいてもよい。本明細書においては、これに限定されない。
上記実施形態において説明されたように、端末は、非同期伝送フレームを用いることにより、非同期伝送パラメータ情報に従って、第1のアップリンク情報を基地局に送信する。実際の用途において、非同期伝送フレームは、プリアンブルを伝送するために用いられる物理ランダムアクセスチャネルPRACHリソース部を更に含んでいてもよい。或いは、非同期伝送フレームが送信される場合は、物理ランダムアクセスチャネルPRACHリソースも送信される。PRACHリソースは、プリアンブルを伝送するために用いられる。具体的な説明は、下記で与えられる。図3を参照すると、本発明の一実施形態による端末の別の実施形態は、下記のユニットを含む。
要件に従って非同期伝送パラメータを決定した後に、基地局はまず、非同期伝送パラメータ情報を端末に送信する。或いは、端末は、プロトコル設定等の別の様態で、基地局のものと同じ非同期伝送パラメータ情報を取得してもよい。シグナリング交換を実現するために、非同期伝送パラメータは、物理リソース情報及び変調符号化方式情報を含む必要がある。物理リソースは、時間周波数領域リソースであり、LTE(Long Term Evolution,ロングタームエボリューション)システムにおけるPRB(physical resource block,物理リソースブロック)位置であってもよい。変調符号化方式は、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying,4位相偏移変調)又は1/2符号化等であってもよい。非同期伝送を実現するために、非同期伝送パラメータは、物理リソースフレームの長さ情報を更に含む必要がある。基地局により受信されるアップリンク情報の精度を高くするために、非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件に関する情報、すなわちどの無線ベアラデータが物理リソース上で伝送され得るか、を更に含んでいてもよい。チャネルリソースを節約するために、非同期伝送パラメータ情報は、基地局により物理リソースを送信するために使用される期間を示すために用いられる期間情報、すなわちどのくらいの頻度で物理リソースが送信され得るか、又は何回物理リソースが送信され得るか、を更に含んでいてもよい。物理リソースフレームの任意の部分の長さ情報及び/又は物理リソースフレームの全長情報は、実際の要件に従って設定されることができ、その結果物理リソースフレームに従って設定される非同期伝送フレームの長さは、基地局により受信が許可されたフレームの長さになる。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースと関連付けられた識別子を更に含んでいてもよい。本明細書においては、これに限定されない。
端末により送信された第1のアップリンク情報を基地局が受信できない場合、基地局は、端末がプリアンブルを基地局に送信することから、さらに、ランダムアクセス応答メッセージを端末に送信してもよい。ランダムアクセス応答メッセージは、端末がバッファステータスレポート又はアップリンクデータを送信することができることを示すために用いられる同期アップリンクグラントメッセージを含む。ランダムアクセス応答メッセージに含まれるアップリンクタイミングアドバンス情報は、端末がアップリンク情報を送信するタイミングを示すために用いられる。
上記実施形態において説明されたように、基地局は、非同期伝送パラメータ情報を決定する。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソース情報、変調符号化方式情報、及び物理リソースフレームの長さ情報を含む。基地局は、非同期伝送フレームを用いることにより非同期伝送パラメータに従って端末により送信された第1のアップリンク情報を受信する。非同期伝送フレームは、フレームヘッダ部、データ伝送部、及びフレームテール部を含む。実際の用途においては、端末と基地局との間の接続の状態に従って、第1のアップリンク情報の具体的な内容が決定されてもよい。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件に関する情報を更に含む。物理リソースの長さ情報は物理フレームの特定の部分であってもよい。非同期伝送パラメータは、期間情報を更に含んでいてもよい。さらに、基地局は、ダウンリンク情報を端末に送信してもよく、端末により送信された第2のアップリンク情報を受信する。具体的な説明は、下記で与えられる。図5を参照すると、本発明の一実施形態による基地局の別の実施形態は、下記のユニットを含む。
要件に従って非同期伝送パラメータを決定した後に、基地局はまず、非同期伝送パラメータ情報を端末に送信する。或いは、端末は、プロトコル設定等の別の様態で、基地局のものと同じ非同期伝送パラメータ情報を取得してもよい。シグナリング交換を実現するために、非同期伝送パラメータは、物理リソース情報及び変調符号化方式情報を含む必要がある。物理リソースは、時間周波数領域リソースであり、LTE(Long Term Evolution,ロングタームエボリューション)システムにおけるPRB(physical resource block,物理リソースブロック)位置であってもよい。変調符号化方式は、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying,4位相偏移変調)又は1/2符号化等であってもよい。非同期伝送を実現するために、非同期伝送パラメータは、物理リソースフレームの長さ情報を更に含む必要がある。基地局により受信されるアップリンク情報の精度を高くするために、非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件に関する情報、すなわちどの無線ベアラデータが物理リソース上で伝送され得るか、を更に含んでいてもよい。チャネルリソースを節約するために、非同期伝送パラメータ情報は、基地局により物理リソースを送信するために使用される期間を示すために用いられる期間情報、すなわちどのくらいの頻度で物理リソースが送信され得るか、又は何回物理リソースが送信され得るか、を更に含んでいてもよい。物理リソースフレームの任意の部分の長さ情報及び/又は物理リソースフレームの全長情報は、実際の要件に従って設定されることができ、その結果物理リソースフレームに従って設定される非同期伝送フレームの長さは、基地局により受信が許可されたフレームの長さになる。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースと関連付けられた識別子を更に含んでいてもよい。本明細書においては、これに限定されない。
上記実施形態において説明されたように、基地局は、非同期伝送フレームを用いることにより非同期伝送パラメータ情報に従って端末により送信された第1のアップリンク情報を受信する。実際の用途において、非同期伝送フレームは、プリアンブルを伝送するために用いられる物理ランダムアクセスチャネルPRACHリソース部を更に含んでいてもよい。或いは、非同期伝送フレームが送信される場合は、物理ランダムアクセスチャネルPRACHリソースも送信される。PRACHリソースは、プリアンブルを伝送するために用いられる。具体的な説明は、下記で与えられる。図6を参照すると、本発明の一実施形態による基地局の別の実施形態は、下記のユニットを含む。
要件に従って非同期伝送パラメータを決定した後に、基地局はまず、非同期伝送パラメータ情報を端末に送信する。或いは、端末は、プロトコル設定等の別の様態で、基地局のものと同じ非同期伝送パラメータ情報を取得してもよい。シグナリング交換を実現するために、非同期伝送パラメータは、物理リソース情報及び変調符号化方式情報を含む必要がある。物理リソースは、時間周波数領域リソースであり、LTE(Long Term Evolution,ロングタームエボリューション)システムにおけるPRB(physical resource block,物理リソースブロック)位置であってもよい。変調符号化方式は、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying,4位相偏移変調)又は1/2符号化等であってもよい。非同期伝送を実現するために、非同期伝送パラメータは、物理リソースフレームの長さ情報を更に含む必要がある。基地局により受信されるアップリンク情報の精度を高くするために、非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件に関する情報、すなわちどの無線ベアラデータが物理リソース上で伝送され得るか、を更に含んでいてもよい。チャネルリソースを節約するために、非同期伝送パラメータ情報は、基地局により物理リソースを送信するために使用される期間を示すために用いられる期間情報、すなわちどのくらいの頻度で物理リソースが送信され得るか、又は何回物理リソースが送信され得るか、を更に含んでいてもよい。物理リソースフレームの任意の部分の長さ情報及び/又は物理リソースフレームの全長情報は、実際の要件に従って設定されることができ、その結果物理リソースフレームに従って設定される非同期伝送フレームの長さは、基地局により受信が許可されたフレームの長さになる。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースと関連付けられた識別子を更に含んでいてもよい。本明細書においては、これに限定されない。
第4の受信ユニット1203は、非同期伝送フレームのPRACHリソース部を用いることにより端末により送信されたプリアンブルを受信するように構成された第5の受信モジュール12031を更に含む。非同期伝送フレームは、フレームヘッダ部、データ伝送部、フレームテール部、及び物理ランダムアクセスチャネルPRACHリソース部を含む。
基地局が端末により送信された第1のアップリンク情報を受信できない場合又は第1のアップリンク情報の内容を上手く解読できない場合、基地局は、ダウンリンク情報を端末に送信する。ダウンリンク情報は、第1のアップリンク情報の否定応答を含む。端末により送信された第1のアップリンク情報を受信できない場合に、基地局がランダムアクセス応答メッセージを端末に直接送信することができることから、第5の送信モジュール12041は任意選択のモジュールであることに留意するものとする。
端末により送信された第1のアップリンク情報を基地局が受信できない場合、基地局は、端末がプリアンブルを基地局に送信することから、さらに、ランダムアクセス応答メッセージを端末に送信してもよい。ランダムアクセス応答メッセージは、端末がバッファステータスレポート又はアップリンクデータを送信することができることを示すために用いられる同期アップリンクグラントメッセージを含む。ランダムアクセス応答メッセージに含まれるアップリンクタイミングアドバンス情報は、端末がアップリンク情報を送信するタイミングを示すために用いられる。
図4〜図6に示された実施形態は、機能モジュールの観点から、基地局の特定の構造を説明する。下記は、図8に示された実施形態を用いることにより、ハードウェアの観点から、基地局の特定の構造を説明する。
受信機1401は、非同期伝送フレームのPRACHリソース部を用いることにより端末により送信されたプリアンブルを受信するように更に構成されている。非同期伝送フレームは、フレームヘッダ部、データ伝送部、フレームテール部、及び物理ランダムアクセスチャネルPRACHリソース部を含む。
要件に従って非同期伝送パラメータを決定した後に、基地局はまず、非同期伝送パラメータ情報を端末に送信する。或いは、端末は、プロトコル設定等の別の様態で、基地局のものと同じ非同期伝送パラメータ情報を取得してもよい。シグナリング交換を実現するために、非同期伝送パラメータは、物理リソース情報及び変調符号化方式情報を含む必要がある。物理リソースは、時間周波数領域リソースであり、LTE(Long Term Evolution,ロングタームエボリューション)システムにおけるPRB(physical resource block,物理リソースブロック)位置であってもよい。変調符号化方式は、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying,4位相偏移変調)又は1/2符号化等であってもよい。非同期伝送を実現するために、非同期伝送パラメータは、物理リソースフレームの長さ情報を更に含む必要がある。基地局により受信されるアップリンク情報の精度を高くするために、非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件に関する情報、すなわちどの無線ベアラデータが物理リソース上で伝送され得るか、を更に含んでいてもよい。チャネルリソースを節約するために、非同期伝送パラメータ情報は、基地局により物理リソースを送信するために使用される期間を示すために用いられる期間情報、すなわちどのくらいの頻度で物理リソースが送信され得るか、又は何回物理リソースが送信され得るか、を更に含んでいてもよい。物理リソースフレームの任意の部分の長さ情報及び/又は物理リソースフレームの全長情報は、実際の要件に従って設定されることができ、その結果物理リソースフレームに従って設定される非同期伝送フレームの長さは、基地局により受信が許可されたフレームの長さになる。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースと関連付けられた識別子を更に含んでいてもよい。本明細書においては、これに限定されない。
上記実施形態において説明されたように、端末は、非同期伝送フレームを用いることにより、非同期伝送パラメータ情報に従って、第1のアップリンク情報を基地局に送信する。実際の用途において、非同期伝送フレームは、プリアンブルを伝送するために用いられる物理ランダムアクセスチャネルPRACHリソース部を更に含んでいてもよい。或いは、非同期伝送フレームが送信される場合は、物理ランダムアクセスチャネルPRACHリソースも送信される。PRACHリソースは、プリアンブルを伝送するために用いられる。具体的な説明は、下記で与えられる。図11を参照すると、本発明の一実施形態による非同期アップリンク伝送のための方法の別の実施形態は、下記のステップを含む。
要件に従って非同期伝送パラメータを決定した後に、基地局はまず、非同期伝送パラメータ情報を端末に送信する。或いは、端末は、プロトコル設定等の別の様態で、基地局のものと同じ非同期伝送パラメータ情報を取得してもよい。シグナリング交換を実現するために、非同期伝送パラメータは、物理リソース情報及び変調符号化方式情報を含む必要がある。物理リソースは、時間周波数領域リソースであり、LTE(Long Term Evolution,ロングタームエボリューション)システムにおけるPRB(physical resource block,物理リソースブロック)位置であってもよい。変調符号化方式は、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying,4位相偏移変調)又は1/2符号化等であってもよい。非同期伝送を実現するために、非同期伝送パラメータは、物理リソースフレームの長さ情報を更に含む必要がある。基地局により受信されるアップリンク情報の精度を高くするために、非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件に関する情報、すなわちどの無線ベアラデータが物理リソース上で伝送され得るか、を更に含んでいてもよい。チャネルリソースを節約するために、非同期伝送パラメータ情報は、基地局により物理リソースを送信するために使用される期間を示すために用いられる期間情報、すなわちどのくらいの頻度で物理リソースが送信され得るか、又は何回物理リソースが送信され得るか、を更に含んでいてもよい。物理リソースフレームの任意の部分の長さ情報及び/又は物理リソースフレームの全長情報は、実際の要件に従って設定されることができ、その結果物理リソースフレームに従って設定される非同期伝送フレームの長さは、基地局により受信が許可されたフレームの長さになる。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースと関連付けられた識別子を更に含んでいてもよい。本明細書においては、これに限定されない。
端末により送信された第1のアップリンク情報を基地局が受信できない場合、基地局は、端末がプリアンブルを基地局に送信することから、さらに、ランダムアクセス応答メッセージを端末に送信してもよい。ランダムアクセス応答メッセージは、端末がバッファステータスレポート又はアップリンクデータを送信することができることを示すために用いられる同期アップリンクグラントメッセージを含む。ランダムアクセス応答メッセージに含まれるアップリンクタイミングアドバンス情報は、端末がアップリンク情報を送信するタイミングを示すために用いられる。
要件に従って非同期伝送パラメータを決定した後に、基地局はまず、非同期伝送パラメータ情報を端末に送信する。或いは、端末は、プロトコル設定等の別の様態で、基地局のものと同じ非同期伝送パラメータ情報を取得してもよい。シグナリング交換を実現するために、非同期伝送パラメータは、物理リソース情報及び変調符号化方式情報を含む必要がある。物理リソースは、時間周波数領域リソースであり、LTE(Long Term Evolution,ロングタームエボリューション)システムにおけるPRB(physical resource block,物理リソースブロック)位置であってもよい。変調符号化方式は、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying,4位相偏移変調)又は1/2符号化等であってもよい。非同期伝送を実現するために、非同期伝送パラメータは、物理リソースフレームの長さ情報を更に含む必要がある。基地局により受信されるアップリンク情報の精度を高くするために、非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件に関する情報、すなわちどの無線ベアラデータが物理リソース上で伝送され得るか、を更に含んでいてもよい。チャネルリソースを節約するために、非同期伝送パラメータ情報は、基地局により物理リソースを送信するために使用される期間を示すために用いられる期間情報、すなわちどのくらいの頻度で物理リソースが送信され得るか、又は何回物理リソースが送信され得るか、を更に含んでいてもよい。物理リソースフレームの任意の部分の長さ情報及び/又は物理リソースフレームの全長情報は、実際の要件に従って設定されることができ、その結果物理リソースフレームに従って設定される非同期伝送フレームの長さは、基地局により受信が許可されたフレームの長さになる。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースと関連付けられた識別子を更に含んでいてもよい。本明細書においては、これに限定されない。
上記実施形態において説明されたように、基地局は、非同期伝送フレームを用いることにより非同期伝送パラメータ情報に従って端末により送信された第1のアップリンク情報を受信する。実際の用途において、非同期伝送フレームは、プリアンブルを伝送するために用いられる物理ランダムアクセスチャネルPRACHリソース部を更に含んでいてもよい。或いは、非同期伝送フレームが送信される場合は、物理ランダムアクセスチャネルPRACHリソースも送信される。PRACHリソースは、プリアンブルを伝送するために用いられる。具体的な説明は、下記で与えられる。図14を参照すると、本発明の一実施形態による非同期アップリンク伝送のための方法の別の実施形態は、下記のステップを含む。
要件に従って非同期伝送パラメータを決定した後に、基地局はまず、非同期伝送パラメータ情報を端末に送信する。或いは、端末は、プロトコル設定等の別の様態で、基地局のものと同じ非同期伝送パラメータ情報を取得してもよい。シグナリング交換を実現するために、非同期伝送パラメータは、物理リソース情報及び変調符号化方式情報を含む必要がある。物理リソースは、時間周波数領域リソースであり、LTE(Long Term Evolution,ロングタームエボリューション)システムにおけるPRB(physical resource block,物理リソースブロック)位置であってもよい。変調符号化方式は、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying,4位相偏移変調)又は1/2符号化等であってもよい。非同期伝送を実現するために、非同期伝送パラメータは、物理リソースフレームの長さ情報を更に含む必要がある。基地局により受信されるアップリンク情報の精度を高くするために、非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースを用いてデータを伝送する条件に関する情報、すなわちどの無線ベアラデータが物理リソース上で伝送され得るか、を更に含んでいてもよい。チャネルリソースを節約するために、非同期伝送パラメータ情報は、基地局により物理リソースを送信するために使用される期間を示すために用いられる期間情報、すなわちどのくらいの頻度で物理リソースが送信され得るか、又は何回物理リソースが送信され得るか、を更に含んでいてもよい。物理リソースフレームの任意の部分の長さ情報及び/又は物理リソースフレームの全長情報は、実際の要件に従って設定されることができ、その結果物理リソースフレームに従って設定される非同期伝送フレームの長さは、基地局により受信が許可されたフレームの長さになる。非同期伝送パラメータ情報は、物理リソースと関連付けられた識別子を更に含んでいてもよい。本明細書においては、これに限定されない。
602:非同期伝送フレームのPRACHリソース部を用いることにより端末により送信されたプリアンブルを受信する。非同期伝送フレームは、フレームヘッダ部、データ伝送部、フレームテール部、及び物理ランダムアクセスチャネルPRACHリソース部を含む。
端末により送信された第1のアップリンク情報を基地局が受信できない場合、基地局は、端末がプリアンブルを基地局に送信することから、さらに、ランダムアクセス応答メッセージを端末に送信してもよい。ランダムアクセス応答メッセージは、端末がバッファステータスレポート又はアップリンクデータを送信することができることを示すために用いられる同期アップリンクグラントメッセージを含む。ランダムアクセス応答メッセージに含まれるアップリンクタイミングアドバンス情報は、端末がアップリンク情報を送信するタイミングを示すために用いられる。