JP2018501099A - 粉体の高エネルギー球入破砕における冷プラズマ放電支援の応用方法および装置 - Google Patents
粉体の高エネルギー球入破砕における冷プラズマ放電支援の応用方法および装置 Download PDFInfo
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Abstract
Description
まず、DBDプラズマは、常圧下で発生できるため、球入破砕が一定圧力の保護雰囲気で行う必要があるという条件を満たす。
次に、DBDは、微小放電の無限拡大が誘電体層により抑止されるため、火花放電やアーク放電に変化することがなく、プラズマによる材料への破壊力が強い熱プラズマではないことを保証し、球入破砕系の焼き減りを回避できる。
第3に、DBDは、誘電体層の表面に均一に行われることができ、球入破砕粉体がDBDプラズマの作用を均一に受けることができる。
最後に、一定の条件において、DBDは、準定常グロー又はグロー放電を発生させることができるため、反応雰囲気で効果的に球入破砕を行うことができ、機械的な応力効果と外部から印加される放電プラズマの共同作用で、処理対象粉体の細分化の加速及び合金化プロセスの促進が実現し、球入破砕装置の加工効率と作用効果が大幅に向上する。
(1)球入破砕缶にボールと処理対象の粉末を入れ、DBD電極棒を球入破砕缶の中心位置に取り付け、電極棒をボールと処理対象の粉末に接触させ、それから球入破砕缶の端蓋で密封して固定する。
(2)密封しておいた球入破砕缶を真空弁で負圧まで真空抽出し、それから必要とする放電気体の媒体、例えばアルゴンガス、窒素ガス、アルゴンガス、メタンガス又は酸素ガスなどを真空弁を介して取り入れる。ここで、取り入れる気体の圧力は、全体を通じて0.01〜1MPaにコントロールする。
(3)球入破砕缶の缶体と電極棒の導電コアをそれぞれプラズマ電源の正負極に接続する。ここで、電極棒の導電コアは、プラズマ電源の正極に接続され、球入破砕缶の缶体は、プラズマ電源の負極に接続される。
(4)プラズマ電源をオンにし、放電気体の媒体及びその圧力に応じて、プラズマ電源の放電パラメータを電圧3〜30kV、周波数5〜40kHzに調節し電界を形成し、球入破砕装置を動作させる。球入破砕装置の振動周波数又は回転数の変化に伴い、電極棒と球入破砕缶内のボールの相対位置を変化させ、コロナ放電又はグロー放電によるプラズマ支援の高エネルギー球入破砕を行う。ここで、コロナプラズマは、主に粉末の細分化の支援に用いられ、グロー放電プラズマは、主に機械の合金化の支援に用いられる。
(1)前記電極棒は、内部の鉄又は銅コアと、外部のPTFEで形成し、ここで、締付端と外層のPTFEとはネジにより螺合され、放電端では艶出し棒構造(羅合構造を採用せず)が採用され、電極層とPTFEの隙間に充分に耐熱接着剤を充填して空気の存在を回避し、同時に電極の上部が球面構造で外層の絶縁誘電体と組み合わせ、先端放電による局部に生じる高強度の電界の発生を回避する。
(2)前記電極棒は、内部の鉄又は銅コアと外部のPFEで形成され、ここで、PTFE(誘電体バリア層)を直接電極層に沈降させ、完全に密な組み合わせを形成し、隙間のある誘電体の絶縁層が存在しない。
(3)前記電極棒は、内部の鉄又は銅コアと外部の高純度アルミナセラミックで構成し、両者が直接沈降又はマイクロアーク酸化などの方式で作製される。ここで、ボールによる衝突でセラミックが破裂して破壊することを防止するために、電極棒と球入破砕缶の間にメッシュ付きの金属スリーブを追設する。図6に示すように、ボールは、スリーブと球入破砕缶の間で動作する。電極棒と球入破砕缶の間にメッシュ付きの金属スリーブを追加し、ボールがスリーブと球入破砕缶の間に動作し、球入破砕缶がプラズマ電源の負極に接続し、球入破砕缶、ボール、スリーブの三者が導通し、全体としてプラズマ放電の一つの極として見なすことができる。プラズマ電源の正極は、スリーブの中間の電極棒に接続し、電極棒は、相変わらず鉄、銅コアと、高純度アルミナセラミック層から構成される。このように、プラズマ放電は、スリーブと電極棒の間に行われ、球入破砕の粉体は、スリーブ上のメッシュからスリーブに入り込み、放電プラズマ処理を得る。金属スリーブ421の具体的なパラメータとして、通常、スリーブの厚さ3mm、外径40mm、***径3mm、最小ボール径より小さい。従って、球入破砕中に粉体の出入りが自由であるが、ボールがスリーブ内に入ることができず、電極棒に対し機械的な衝突が生じない。
(1)気体の入力圧力と流量は、減圧弁51と流量計52によりコントロールされる。
(2)球入破砕缶3の出入り口にボール弁541、542を設置することにより、気体の排出と入力をコントロールする。
(3)フィルタ551、552を用いて粉体をろ過し、気流の作用による粉末の排出を減少させる。フィルタのろ過の精度がナノメートルレベルに達していないため、二重ろ過方式が用いられる。
(4)アンローダー弁56は、上面の調節ナットにより、通気の状況で調節ナットの高さにより弁内のバネ圧力を調節する。気体圧力がバネ圧力を超えると、バネが押し上げられ、外部へ排気する(アンローダーする)。気体圧力がバネ圧力より小さくなると、この弁が閉じる。これにより、放電球入破砕缶の内部の圧力をコントロールする目的を実現する。
(5)球入破砕缶への取付は、金属ホース571、572が用いられ、目的として、振動による気体通路のほかの部分(特にアンローダー弁のバネ部分)への影響を減少することである。ホース部分以外の弁部材は、いずれも確実に固定され、振動による影響を減少する。
(6)使用時に入力気圧が定格の制御気圧よりわずかに大きいことが要求され、放電球入破砕缶内の気体の流れときれいな雰囲気とを保証する。よって気体の種類と気流などによるプラズマへの影響を実現する。
当該制御可能な雰囲気系は、異なる気圧と雰囲気によるプラズマ放電の強度と厚さへの影響を実現し、異なる粉体のプラズマ支援による球入破砕に対し異なる雰囲気パラメータを提供する。
(1)粉末の加熱が速く、変形が大きく、細分化にかかる時間が短い。同じ工程パラメータで、本方法によりプラズマ支援の球入破砕を行った製品粉末の径がナノメートルレベルに達し、且つ粒子径の分布が狭い。普通の球入破砕した製品の粉末粒子径は、ミクロンレベルであり、粒子径の分布が広い。
(2)機械的合金化プロセスを促進する。プラズマ支援の高エネルギー球入破砕は、通常の機械エネルギーを基にプラズマのエネルギーを複合し、このような粉末に対する複合処理により、粉体を高効率で細分化すると同時に、必然的に粉体の表面エネルギーと界面エネルギーを大きくし、粉体の反応の活性を強化する。プラズマの純正の熱効果は、拡散と合金化反応の促進にも有利である。
(3)本発明の方法を利用して、放電気体の媒体が有機気体である場合、粉体の細分化と共に、粉体のその場での表面改質を実現することができる。
(4)本発明の工程は、実現されやすく、加工効率が高く、分体の細分化及び機械的合金化にかかる時間を効果的に短縮することができ、省エネであり、高エネルギー球入破砕技術による実際に行う材料製造及び大量生産が実現され、広く応用される見込みがある。
ステップ1において、内部の銅コアと外部のPTFEで電極棒を形成した。ここで、締付端と外層のPTFE絶縁層とはネジにより螺合され、放電端に艶出し棒構造(螺合構造を採用せず)が用いられ、電極層とPTFEの組み合わせの隙間に充分に耐熱接着剤が充填され、空気の存在が回避され、同時に電極の上部が球面構造で外層の絶縁誘電体と組み合わせられた。電極棒を4Lの球入破砕缶に取り付け、球入破砕缶にボールと処理対象の粉末を入れ、DBD電極棒を球入破砕缶の中心位置に取り付け、電極棒をボールと処理対象の粉末に接触させ、それから球入破砕缶の端蓋で密封して固定した。ここで、電極棒の径は、25mmであり、ボールは、硬質合金材質のものを採用し、重さが7.5キログラムであり、BPRは、50:1であった。
ステップ2において、密封しておいた球入破砕缶を真空弁で負圧まで真空抽出し、必要とする放電アルゴンガスを真空弁を介して取り入れる。ここで、圧力が0.1MPaとなるまで気体を取り入れた。
ステップ3において、球入破砕缶の缶体と電極棒の導電コアをそれぞれプラズマ電源の正負極に接続した。ここで、電極棒の導電コアは、プラズマ電源の正極に接続し、球入破砕缶の缶体は、プラズマ電源の負極に接続する。15kVの放電電圧、1.5Aの放電電流、二重振幅8mmの励起子、1200rpmの回転数で球入破砕装置を動作させた。
電極棒の使用寿命は、20時間ほどに達することができることが結果として示された。
ステップ1、ステップ2は、実施例1と同様に行われた。
ステップ3は、球入破砕装置の回転数を960rpmに変更することを除き、実施例1と同様に行われた。
電極棒の使用寿命は、30時間ほどに達することができることが結果として示された。
ステップ1は、球入破砕体積を0.15L、電極棒の径を20mm、ステンレス材質のボールに変更することを除き、実施例1と同様に行われた。
ステップ2は、実施例1と同様に行われた。
ステップ3は、放電電流を1.0A、球入破砕装置の回転数を960rpmに変更することを除き、実施例1と同様に行われた。
電極棒の使用寿命は、35時間ほどに達することができることが結果として示された。
ステップ1において、内部の銅コアと外部のPFEで電極棒を形成する。ここで、PTFE(誘電体バリア層)を直接電極層に沈降させる。電極棒を4Lの球入破砕缶に取り付け、球入破砕缶にボールと処理対象の粉末を入れ、DBD電極棒を球入破砕缶の中心位置に取り付け、電極棒をボールと処理対象の粉末に接触させ、球入破砕缶の端蓋で密封して固定した。ここで、電極棒の径は、25mmであり、ボールは、硬質合金材質のものを採用し、重さが7.5kgであり、BPRは、50:1であった。
ステップ2において、密封しておいた球入破砕缶を真空弁で負圧まで真空抽出し、必要とする放電アルゴンガスを真空弁を介して取り入れた。ここで、圧力が0.1MPaとなるまで気体を取り入れた。
ステップ3において、球入破砕缶の缶体と電極棒の導電コアをそれぞれプラズマ電源の正負極に接続した。ここで、電極棒の導電コアは、プラズマ電源の正極に接続し、球入破砕缶の缶体は、プラズマ電源の負極に接続した。15kVの放電電圧、1.5Aの放電電流、二重振幅8mmの励起子、1200rpmの回転数で球入破砕装置を動作させた。
電極棒の使用寿命は、15時間ほどに達することができることが結果として示された。
ステップ1、ステップ2は、実施例4と同様に行われた。
ステップ3は、球入破砕装置の回転数を960rpmに変更することを除き、実施例4と同様に行われた。
電極棒の使用寿命は、25時間ほどに達することができることが結果として示された。
ステップ1は、球入破砕体積を0.15L、電極棒の径を20mm、ステンレス材質のボールに変更することを除き、実施例4と同様に行われた。
ステップ2は、実施例4と同様に行われた。
ステップ3は、放電電流を1.0A、球入破砕装置の回転数を960rpmに変更することを除き、実施例4と同様に行われた。
電極棒の使用寿命は、30時間ほどに達することができることが結果として示された。
ステップ1において、内部の銅コアと外部のセラミックで電極棒を形成し、電極棒と球入破砕缶の間にメッシュ付金属スリーブを追加し、ボールがスリーブと球入破砕缶の間で動作した。電極棒を4Lの球入破砕缶に取り付け、球入破砕缶にボールと処理対象の粉末を入れ、DBD電極棒を球入破砕缶の中心位置に取り付け、電極棒をボールと処理対象の粉末に接触させ、球入破砕缶の端蓋で密封して固定した。ここで、電極棒の径は、25mmであり、ボールは、硬質合金材質のものを採用し、重さが7.5kgであり、BPRは、50:1であった。
ステップ2において、密封しておいた球入破砕缶を真空弁で負圧まで真空抽出し、必要とする放電アルゴンガスを真空弁を介して取り入れる。ここで、圧力が0.1MPaとなるまで気体を取り入れた。
ステップ3において、球入破砕缶の缶体と電極棒の導電コアをそれぞれプラズマ電源の正負極に接続した。ここで、電極棒の導電コアは、プラズマ電源の正極に接続し、球入破砕缶の缶体は、プラズマ電源の負極に接続した。15kVの放電電圧、1.5Aの放電電流、二重振幅8mmの励起子、1200rpmの回転数で球入破砕装置を動作させた。
電極棒の使用寿命は、25時間ほどに達することができることが結果として示された。
ステップ1、ステップ2は、実施例7と同様に行われた。
ステップ3は、球入破砕装置の回転数を960rpmに変更することを除き、実施例7と同様に行われた。
電極棒の使用寿命は、36時間ほどに達することができることが結果として示された。
ステップ1は、球入破砕体積を0.15L、電極棒の径を20mm、ステンレス材質のボールに変更することを除き、実施例7と同様に行われた。
ステップ2は、実施例7と同様に行われた。
ステップ3は、放電電流を1.0A、球入破砕装置の回転数を960rpmに変更することを除き、実施例7と同様に行われた。
電極棒の使用寿命は、40時間ほどに達することができることが結果として示された。
本発明による装置の実行可能性と効率上の優位を更に検証するために、高融点、高硬度のWC−Co硬質合金材料を球入破砕の研究対象とする。従来の高エネルギー球入破砕方法でナノメートル硬質合金粉末を製造する研究は、主に粉体製造、炭化及び成形の3つのプロセスを含み、全体を通して粉体製造と炭化プロセスがWC−Co系硬質合金を製造する鍵である。その具体的な操作において、以下のステップを含む。(1)まず高エネルギー球入破砕方法で極細W、C混合物を製造する。(2)製造したW、C混合物を炭化させ、極細炭化タングステン(WC)を生成する。(3)生成したWCにCoを添加して更に高エネルギー球入破砕し、WCとCoを均一に混合する。しかしこのような方法では、相変わらず球入破砕時間がかかり、製造した複合粉末の脱炭が深刻である。本発明の放電プラズマ支援球入破砕方法は、プレス焼結との共用により、炭化焼結一体化合成方法により高強靭性のWC−Co硬質合金を製造でき、硬質合金生産プロセスが複雑でエネルギー損失が大きいといった欠点を克服し、製品の純度を効果的に向上させる。
(1)ボールと、一定配合比率のW、C、Co粒成長抑制剤及び余分に炭を補充する混合粉末などの原料を球入破砕缶に入れ、適量の球入破砕制御剤(無水エタノール)を混入する。
(2)電極棒を球入破砕缶の端蓋を通して球入破砕缶に植入し、球入破砕缶の端蓋を確実に閉め、端蓋と電極棒をそれぞれプラズマ電源の両極に接続する。ここで、電極棒は、プラズマ電源の正極高圧極に接続し、前蓋は、プラズマ電源の負極接地極に接続する。
(3)密閉した球入破砕缶を真空弁により0.01〜0.1Paまで真空抽出し、又は、0.01〜0.1Paまで真空抽出した後に、当該球入破砕缶内の圧力が0.01〜0.1MPaとなるまで、真空弁により放電気体媒体を取り入れる。
(4)プラズマ電源をオンにし、放電気体媒体及びその圧力に応じて放電パラメータを調整し、プラズマ電源の電圧を3〜30kV、周波数を5〜40kHzにしてコロナ放電を実現し、球入破砕装置を動作させる。球入破砕缶とボールの衝突により電極棒と球入破砕缶内のボールの相対位置を変更させ、異なる種類のコロナ放電プラズマの高エネルギー球入破砕を行ってW−C−Co基合金粉末を得る。
(5)前記W−C−Co基合金粉末をプレス成形してグリーン体を得る。
(6)前記グリーン体を熱源環境で焼結してW−C−Co硬質合金を製造する。
(1)W、C、Co原料の変形が大きく、細分化時間が短く、層状化時間が短いため、他の球入破砕方法と比較し、粉体がより速くナノメートルレベルに細分化される。
(2)当該方法は、炭化反応の進行に有利であり、W、C、Co原料の処理後、粉体の表面エネルギー、界面エネルギー、反応活性などを大きく向上させ、且つプラズマの熱効果がW、C、Coの間の拡散と固相反応に有利であり、後続の硬質合金の焼結成形に有利である。
(3)伝統工程でまずW粉を炭化させ、WC、Co混合粉末をグリーン体に製造して焼結成形する技術の代わりに、W、C、Co合金粉末を直接グリーン体にプレスして炭化焼結一体化の技術が用いられる。本発明では、室温から高温までの加熱プロセスが一回のみであることに対し、伝統工程では、W粉の炭化と混合粉末の焼結にはそれぞれ一回の室温から高温までの加熱プロセスを経るため、エネルギー損失が大幅に低下される。
(4)伝統工程では、まずWを炭化させ、粒成長抑制剤とWC、Coとを球入破砕することと比較し、本発明は、DBDプラズマでW、C、Coを球入破砕する最中に粒成長抑制剤(VC又はV2O5)を添加するため、粒成長抑制剤の分布均一性が向上し、WC形成プロセスにWC結晶粒子の成長抑制機能を奏し、WC結晶粒子の成長抑制効果が良好である。同時に、高温炭化のステップが省かれ、コストを大きく低下させる。
W+C→WC (1)
2W+C→W2C (2)
6W+6Co+C→Co6W6C (3)
W2C+C→2WC (4)
WC+5W+6Co→Co6W6C (5)
Co6W6C+5C→6WC+6Co (6)
(付記1)
粉体の高エネルギー球入破砕における冷プラズマ放電支援の応用方法であって、
前記プラズマによる粉体の高エネルギー球入破砕の応用方法は、
まず、外部の印加冷プラズマ電源からプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置の放電球入破砕缶に異なる電圧と電流を入力し、
制御可能な雰囲気系で球入破砕缶内の雰囲気(気体の種類と気圧)に対し制御および調整を行い、
それから、放電球入破砕缶の放電電極棒から強度を制御することが可能なコロナ放電又はグロー放電現象を生じさせることにより、
放電球入破砕缶内の被加工粉体に対し、プラズマによる高エネルギー球入破砕、機械的合金化支援プロセスの実施を実現する、方法。
振動式高エネルギー球入破砕装置本体(1)と、外部の印加冷プラズマ電源(2)と、放電球入破砕缶(3)と、放電電極棒(4)と、制御可能な雰囲気系(5)と、冷却系(6)との六つの部分を含む付記1に記載のプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置において、
前記振動式高エネルギー球入破砕装置本体(1)は、双筒振動破砕形式の構造であり、
前記放電球入破砕缶(3)は、連結筒体(31)と、前蓋(32)と、後蓋(33)と、放電球入破砕缶(3)と連結するプラズマ電源負極接地極(34)を含み、
前記放電電極棒(4)は、円柱形の棒状であり、内部の鉄(銅)材質の導電コア(41)と、PTFE材質の絶縁外層(42)からなり、前記内部の導電コア(41)がプラズマ電源の正極高圧極(35)に接続してプラズマ放電の一つの極とし、絶縁外層(42)が放電の誘電体バリア層として存在する、
ことを特徴とするプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置。
付記2に記載のプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置において、
前記振動式高エネルギー球入破砕装置本体(1)は、偏心振動破砕形式の構造である、
ことを特徴とするプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置。
付記2に記載のプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置において、
前記外部の印加冷プラズマ電源(2)は、AC−DC−AC変換方式の高圧交流電源で商用電源を高周波電流に変換し、ここでDC−AC変換は、周波数調整制御方式が用いられ、1〜20kHzの動作周波数の範囲で調整可能であり、電源出力の電圧の範囲が1〜30kVである、
ことを特徴とするプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置。
付記2に記載のプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置において、
前記円柱形の棒状放電電極棒(4)の絶縁外層(42)は、高純度のアルミナセラミック材質である、
ことを特徴とするプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置。
付記2に記載のプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置において、
前記放電電極棒(4)の内部の鉄(銅)材質の導電コア(41)は、締付端(411)とPTFE材質の絶縁外層(42)とはネジにより組み合わせられ、放電端(412)は艶出し棒構造で絶縁外層(42)と組み合わせられ、導電コア(41)と絶縁外層(42)の組み合わせの隙間には、耐熱接着剤が充填されており、且つ導電コア(41)の上部が球面構造(413)で絶縁外層(42)の誘電体と組み合わせられる、
ことを特徴とするプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置。
付記4に記載のプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置において、
前記内部の鉄(銅)材質の導電コア(41)と共に放電電極棒(4)を構成する高純度アルミナセラミック材質の絶縁外層(42)は、直接沈降方式又はマイクロアーク酸化方式で成形される、
ことを特徴とするプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置。
付記4に記載のプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置において、
放電電極棒(4)の前記高純度アルミナセラミック材質の絶縁外層(42)には、メッシュ付きの金属スリーブ(421)が被せられる、
ことを特徴とするプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置。
付記2に記載のプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置において、
前記制御可能な雰囲気系(5)は、放電球入破砕缶(3)の缶体の気体出入り孔(36)の上方に取り付けられ、異なる気圧とアルゴン、窒素、アンモニア、水素、酸素など各種類の雰囲気で、プラズマによる被加工粉体の球入破砕効果を独立して調整および制御することを実現することができる、
ことを特徴とするプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置。
付記2に記載のプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置において、
前記放電球入破砕缶(3)の筒体(31)の両端のフランジ(311)は、シールリング(312)、ボルト(313)を介してそれぞれ前蓋(32)、後蓋(33)に密封するように連結され、前蓋(32)、後蓋(33)の中心位置には、放電電極棒(4)を固定するための貫通孔(321)と盲孔(331)がそれぞれ設けられる、
ことを特徴とするプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置。
付記9に記載のプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置において、
前記放電球入破砕缶(3)の前蓋(32)の貫通孔(321)にステンレススリーブ(322)とシールゴムリング(323)が嵌め込まれており、前記後蓋(33)の内側面の盲孔(331)にステンレスワッシャー(332)が嵌め込まれており、ここで前記前蓋(32)はPTFE板(325)とセラミック板(326)を含み、前記後蓋(33)は、PTFE板(333)とセラミック板(334)を含む、
ことを特徴とするプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置。
付記10に記載のプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置において、
前記放電球入破砕缶(3)の前蓋(32)の外端面に真空弁が設けられている、
ことを特徴とするプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置。
Claims (12)
- 粉体の高エネルギー球入破砕における冷プラズマ放電支援の応用方法であって、
前記プラズマによる粉体の高エネルギー球入破砕の応用方法は、
まず、外部の印加冷プラズマ電源からプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置の放電球入破砕缶に異なる電圧と電流を入力し、
制御可能な雰囲気系で球入破砕缶内の雰囲気(気体の種類と気圧)に対し制御および調整を行い、
それから、放電球入破砕缶の放電電極棒から強度を制御することが可能なコロナ放電又はグロー放電現象を生じさせることにより、
放電球入破砕缶内の被加工粉体に対し、プラズマによる高エネルギー球入破砕、機械的合金化支援プロセスの実施を実現する、方法。 - 振動式高エネルギー球入破砕装置本体(1)と、外部の印加冷プラズマ電源(2)と、放電球入破砕缶(3)と、放電電極棒(4)と、制御可能な雰囲気系(5)と、冷却系(6)との六つの部分を含む請求項1に記載のプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置において、
前記振動式高エネルギー球入破砕装置本体(1)は、双筒振動破砕形式の構造であり、
前記放電球入破砕缶(3)は、連結筒体(31)と、前蓋(32)と、後蓋(33)と、放電球入破砕缶(3)と連結するプラズマ電源負極接地極(34)を含み、
前記放電電極棒(4)は、円柱形の棒状であり、内部の鉄(銅)材質の導電コア(41)と、PTFE材質の絶縁外層(42)からなり、前記内部の導電コア(41)がプラズマ電源の正極高圧極(35)に接続してプラズマ放電の一つの極とし、絶縁外層(42)が放電の誘電体バリア層として存在する、
ことを特徴とするプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置。 - 請求項2に記載のプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置において、
前記振動式高エネルギー球入破砕装置本体(1)は、偏心振動破砕形式の構造である、
ことを特徴とするプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置。 - 請求項2に記載のプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置において、
前記外部の印加冷プラズマ電源(2)は、AC−DC−AC変換方式の高圧交流電源で商用電源を高周波電流に変換し、ここでDC−AC変換は、周波数調整制御方式が用いられ、1〜20kHzの動作周波数の範囲で調整可能であり、電源出力の電圧の範囲が1〜30kVである、
ことを特徴とするプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置。 - 請求項2に記載のプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置において、
前記円柱形の棒状放電電極棒(4)の絶縁外層(42)は、高純度のアルミナセラミック材質である、
ことを特徴とするプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置。 - 請求項2に記載のプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置において、
前記放電電極棒(4)の内部の鉄(銅)材質の導電コア(41)は、締付端(411)とPTFE材質の絶縁外層(42)とはネジにより組み合わせられ、放電端(412)は艶出し棒構造で絶縁外層(42)と組み合わせられ、導電コア(41)と絶縁外層(42)の組み合わせの隙間には、耐熱接着剤が充填されており、且つ導電コア(41)の上部が球面構造(413)で絶縁外層(42)の誘電体と組み合わせられる、
ことを特徴とするプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置。 - 請求項4に記載のプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置において、
前記内部の鉄(銅)材質の導電コア(41)と共に放電電極棒(4)を構成する高純度アルミナセラミック材質の絶縁外層(42)は、直接沈降方式又はマイクロアーク酸化方式で成形される、
ことを特徴とするプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置。 - 請求項4に記載のプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置において、
放電電極棒(4)の前記高純度アルミナセラミック材質の絶縁外層(42)には、メッシュ付きの金属スリーブ(421)が被せられる、
ことを特徴とするプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置。 - 請求項2に記載のプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置において、
前記制御可能な雰囲気系(5)は、放電球入破砕缶(3)の缶体の気体出入り孔(36)の上方に取り付けられ、異なる気圧とアルゴン、窒素、アンモニア、水素、酸素など各種類の雰囲気で、プラズマによる被加工粉体の球入破砕効果を独立して調整および制御することを実現することができる、
ことを特徴とするプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置。 - 請求項2に記載のプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置において、
前記放電球入破砕缶(3)の筒体(31)の両端のフランジ(311)は、シールリング(312)、ボルト(313)を介してそれぞれ前蓋(32)、後蓋(33)に密封するように連結され、前蓋(32)、後蓋(33)の中心位置には、放電電極棒(4)を固定するための貫通孔(321)と盲孔(331)がそれぞれ設けられる、
ことを特徴とするプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置。 - 請求項9に記載のプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置において、
前記放電球入破砕缶(3)の前蓋(32)の貫通孔(321)にステンレススリーブ(322)とシールゴムリング(323)が嵌め込まれており、前記後蓋(33)の内側面の盲孔(331)にステンレスワッシャー(332)が嵌め込まれており、ここで前記前蓋(32)はPTFE板(325)とセラミック板(326)を含み、前記後蓋(33)は、PTFE板(333)とセラミック板(334)を含む、
ことを特徴とするプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置。 - 請求項10に記載のプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置において、
前記放電球入破砕缶(3)の前蓋(32)の外端面に真空弁が設けられている、
ことを特徴とするプラズマ支援の高エネルギー球入破砕装置。
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