JP2018500214A - 少なくとも１つの印刷ユニットを備える証券印刷機およびスキージ装置を運転する方法 - Google Patents

Abstract

本発明は、スクリーン印刷法に基づいて被印刷物（０２）に少なくとも１つの印刷箇所（０６；０７）で印刷を行う印刷機に用いられるスキージ装置に関し、スクリーン印刷版（３１；３２）と、スキージ（３４）であって、スキージ（３４）は、当接位置（「ＡＮ」）でスクリーン印刷版（３１；３２）に当接されており、かつ／または当接位置（「ＡＮ」）へ前記スクリーン印刷版（３１；３２）に当接可能である、スキージ（３４）と、スキージ（３４）の当接位置（「ＡＮ」）と離間位置（「ＡＢ」）との間の当接移動および離間移動を可能にする支持装置（５６，５７，５８）と、駆動装置（３９，４１，４８）であって、駆動装置（３９，４１，４８）により、スキージ（３４）は、運転時に機械フェーズ位置または被印刷物フェーズ位置に対して関連付けられて前記スクリーン印刷版（３１；３２）に当接可能であり、かつスクリーン印刷版（３１；３２）から離間可能である、駆動装置（３９，４１，４８）と、を有する、スキージ装置において、スクリーン印刷版（３１；３２）の長さに関してそれぞれ異なるフェーズ位置および／またはフェーズ長さを有する互いに異なるシーケンスでスキージ（３４）の当接および離間をもたらすかつ／または可能にするように、駆動装置（３９，４１，４８）が調整されている。

Description

本発明は、請求項１、１３または１４に記載の、印刷機、特にロータリスクリーン印刷機に用いられるスキージ装置、特にロータリスクリーン印刷機として構成されたスクリーン印刷機、およびスキージ装置を運転する方法に関する。

欧州特許出願公開０７２３８６４号明細書には、スクリーン胴を備えるロータリスクリーン印刷機が開示されている。このスクリーン胴は、圧胴と相俟って、印刷箇所を形成する。圧胴は、それ自体の周に、胴凹部を有し、胴凹部に、シート搬送に用いられるグリッパ装置が収容されている。凹部の上を通過する際にスクリーン印刷ステンシルの破損を阻止するために、通常は内側からスクリーン印刷ステンシルに当接されるスキージが、調整機構を介して、ニップ通過の時間長さにわたって静止位置へと引っ込められることにより、凹部のニップ通過時に減圧が行われる。この場合、離間は、一定の力が掛けられた調整胴の作用に抗してカムディスク上をカムローラが転動することにより行われる。再びスキージを早期に載着して、ひいては凹部通過後の印刷を早期に再開することを可能にするために、選択的に、凹部の上に移動可能なカバーが設けられてもよい。これにより、スキージの当接ひいては要求されるインキローラの形成を、まだ溝端部の通過前に行うことができる。

欧州特許第１２４６７２６号明細書において、印刷スクリーンとこの印刷スクリーンに当接可能なスキージとを備える印刷機が知られている。スキージは、調整運動を行うために、機械フレームと固く結合されたスキージ収容部に、純然たる並進移動可能に支持されている。当接および離間のための駆動は、たとえば液圧式、空圧式または電磁式に行うことができるが、しかし好適にはカムディスクを介して実現される。

欧州特許第１７２４１１３号明細書において、スクリーン印刷装置のロータリスクリーン用の支持装置が知られており、この支持装置では、ロータリスクリーンは、両側で互いに依存せずに軸方向可動の保持部に支持されている。両側の偏心軸受を介して、圧胴に対する軸間隔が調整可能であり、追加的な偏心軸受を介して、両方のうちの一方の側で、軸傾斜も可変である。駆動群における軸方向相対移動可能な斜歯歯列を介して、圧胴に対する周方向位置が可変である。スクリーン胴の内側で延在するとともにスキージを支持するスキージホルダは、フレームに対して直径方向に空圧式に可動である。

国際公開第０３／０９３０１３号において、スクリーン胴を備えるスクリーン印刷機が開示されており、このスクリーン印刷機では、組立て状態で円筒形のスクリーンが、端面側で、リングフランジに取外し可能に取り付けられている。

国際公開第２００８／１０２３０３号において、方向付けられた磁力線を被印刷物に加える装置を備えるスクリーン印刷機が開示されている。

本発明の根底を成す課題は、改善された、印刷機、特にロータリスクリーン印刷機に用いられるスキージ装置、このようなスキージ装置を備える、特にロータリスクリーン印刷機として構成されたスクリーン印刷機、およびスキージ装置を運転する方法を提供することである。

この課題は、本発明によれば、請求項１、１３または１４の特徴部に記載の構成により解決される。

本発明により得られる利点は、特に、本発明により、印刷時に改善された印刷品質および／または摩耗の低下および／または保守および洗浄の手間の低減が得られることにある。特に、高い印刷品質および／または摩耗の低下および／または保守および洗浄の手間の低減を維持するとともに、好適な態様または運転方式では、サイズ長さおよび／または印刷像長さが可変である、または別の態様または運転方法では、印刷が行われるべきではない区分により中断された印刷像要素の印刷も可能である。

スキージ装置の、利点の実現に関して特に好適な態様では、スキージ装置は、スキージであって、当接位置で、特にスクリーン印刷版の、印刷箇所とは反対の側で、スクリーン印刷版に、特に内側からスクリーン印刷胴のスクリーン印刷版に当接可能である、スキージと、スキージの当接位置と離間位置との間の当接移動および離間移動を可能にする支持装置と、駆動装置であって、駆動装置によりスキージは特にそのスキージ縁部でもって、運転時にたとえば直接にまたは間接に、機械フェーズ位置および／または被印刷物フェーズ位置に対して関連付けられて、特に同期化されて、スクリーン印刷版に当接可能であり、かつスクリーン印刷版から離間可能である、駆動装置と、を備える。 この場合、駆動装置は、特に対応して調整された、そのために有効な制御手段および駆動手段により調整されて、スクリーン印刷版の長さ、特にスクリーン印刷胴のスクリーン印刷版の内周に関して、それぞれ異なるフェーズ位置および／またはフェーズ長さを有する互いに異なるシーケンスで、スキージの当接および離間をもたらすことができる。この場合特に、駆動装置は、実際の被印刷物フォームおよび／または印刷像に依存するフェーズ位置および／または長さをもってスキージの当接および離間をもたらすように調整されている。

この場合、好適には、駆動装置は、制御装置により制御可能な駆動手段を有し、駆動手段により、当接移動および離間移動を、機械フェーズ位置および／または被印刷物フェーズ位置に機械的に依存せずに生じさせることが可能である。制御装置として、好適には、駆動装置と信号接続された制御装置であって、スキージを被印刷物サイズおよび／または印刷像に関係する情報に依存して、変化するフェーズ長さおよび／またはフェーズ位置をもって当接させるかつ離間させる制御装置が設けられている。

このようなスキージ装置は、特にセキュリティ用紙、特にセキュリティ用紙から成る被印刷物シートに印刷を行う印刷機と関連してその長所を発揮する。

特に証券印刷では、たとえば証券を製造する際に、スクリーン印刷法にて、印刷箇所ごとに、小さくかつ互いに大きく間隔を置いた像要素しか印刷されない。その際、少量でもステンシルの、印刷には設定されていない領域を通過するインキにより、非印刷箇所および／または受圧部表面の不都合な汚染の可能性が存在する。スキージがそこで離間されることにより、この作用を低減させるだけではなく回避することもできる。

好適な方法の態様では、スキージ装置の運転時に、スクリーン印刷版、特にスクリーン印刷胴のスクリーン印刷版の内面に対するスキージの当接および離間は、当接位置に関係する１つまたは複数のフェーズと離間位置に関係する１つまたは複数のフェーズとを含むシーケンスを有する繰り返しのサイクルで、特にサイクルの位置および／または長さに関して、機械フェーズ長さおよび／または被印刷物フェーズ長さおよび／または機械フェーズ位置および／または被印刷物フェーズ位置に対して関連付けして行われる。１つまたは複数の上述の利点を実現できるようにするために、スキージの当接および離間は、被印刷物サイズおよび／または印刷像に依存するシーケンスに基づいて行われる。これは、たとえば被印刷物サイズおよび／または印刷像に依存するシーケンスが形成されかつ／または選択され、これに基づいて運転時に当接および離間が行われることを意味している。

したがって、スキージの当接および離間は、特にサイクル内で、好適には被印刷物サイズおよび／または印刷像に関係する情報に依存して、変化するフェーズ長さおよび／またはフェーズ位置をもって行われる。

前述の好適なスキージ装置および好適な方法を改良する特徴は、以下にかつ／または実施の態様に基づいてかつ／または従属請求項の特徴部に記載されているように、好適な改良態様を形成するために個別にまたはその複数を関与させることができる。

上述の構成の特に好適な改良態様では、繰り返しの当接シーケンスおよび離間シーケンスの位置および／または長さが、総じて制御軸線発信器に対して同期化されてもよい。代替的にまたはこれに対して追加的に、当接・離間移動を実現するために、駆動手段により駆動されるカム伝動装置が設けられてもよい。

好適な第１の運転形式では、スキージは、被印刷物の搬送方向に見てより長い被印刷物サイズにおいて、より短い被印刷物サイズよりもより大きなフェーズ長さにわたって当接位置へと移動される。これに対して代替的にまたは選択的に、第２の運転形式では、スキージは、被印刷物の搬送方向に見てより大きな印刷像長さにおいて、より短い印刷像長さよりもより大きなフェーズ長さにわたって当接位置へと移動される。これに対して追加的にまたは代替的に、スキージは、１つまたは複数の印刷ストリップの、被印刷物の搬送方向に見てより大きな印刷ストリップ幅において、より小さな印刷ストリップ幅よりもより大きなフェーズ長さにわたって当接位置へと移動される。

本発明の実施の態様を図面に示し、以下に詳説する。

印刷ユニットを備える印刷機の実施の態様を示す。 ａ）は、シートを処理する態様で、ｂ）は、ウェブを処理する態様で、図１の印刷ユニットの実施の態様の詳細拡大図を示す。 圧胴および／または搬送胴のセグメントの概略横断面を示す。 圧胴および／または搬送胴の外周面セグメントの概略展開図である。 ａ）は、当接シーケンスおよび離間シーケンス内におけるフェーズの順序に関する原理図であり、ｂ）は、附随する駆動に関係する運転状態の原理図である。 ａ）は、より大きな被印刷物サイズに関する、ｂ）は、より小さな被印刷物サイズに関する、当接シーケンスおよび離間シーケンス内におけるフェーズの順序に関する原理図である。 存在する印刷像長さ（Ｌ_B）の位置および長さに依存する、当接シーケンスおよび離間シーケンス内におけるフェーズの順序に関する原理図である。 印刷像長さ（Ｌ_B）で存在する印刷ストリップの位置、長さおよび数に依存する、当接シーケンスおよび離間シーケンス内におけるフェーズの順序に関する原理図である。 駆動装置と制御装置とを有するスキージ装置の概略図である。 駆動装置の実施の態様の第１の形態を示す。 駆動装置の実施の態様の第２の形態を側面図で示す。 図１１に基づく態様の概略斜視図である。 ａ）は、当接シーケンスおよび離間シーケンス内におけるフェーズの順序に関する原理図であり、ｂ）は、マスタフェーズ長さとカムディスクに関係するスレーブ軸との間の付属の運動プロファイルの一例に関する原理図である。 一重回転式のカムディスクの、円に対するずれの高さに関して誇張して示された原理図である。

印刷機、たとえばシート印刷機またはロール印刷機は、入口側で供給装置０１（供給装置０１により印刷機にシートまたはウェブ状の被印刷物０２が供給される）と、少なくとも１つの印刷ユニット０３（印刷ユニット０３により被印刷物０２に片面または両面で単色または多色の印刷が行われる）と、製品排出部０４（製品排出部０４において印刷が行われた製品または中間製品がスタック方式でまたは連続的に排出される、またはロールとして巻き上げられる）とを備える（たとえば図１参照）。

図示されている好適な態様では、印刷機は、たとえばウェブ状の被印刷物０２、たとえば被印刷物ウェブに印刷を行うための、または好適にはシート状の被印刷物０２、たとえば被印刷物シート０２に印刷を行うための、証券印刷用の印刷機として構成されている。後者の態様に関する供給装置０１は、たとえば、供給されるべきかつ印刷されるべき被印刷物シート０２のスタックが配置可能であるシートフィーダ０１として構成されている。

たとえば証券印刷機として構成された印刷機の印刷ユニット０３は、原則的に、少なくとも１つの印刷箇所０６；０７を有する、任意の印刷法に基づく印刷ユニット０３として、たとえば凹版印刷法、オフセット法、スクリーン印刷法に基づく、または相前後してこれらの記載の複数の方法に基づく印刷ユニットとして構成されてもよい。図示の好適な態様では、印刷ユニット０３は、被印刷物０２に、少なくとも１つの印刷箇所０６；０７の領域において、少なくとも１つの被印刷物面で、スクリーン印刷法により、特にロータリスクリーン印刷により印刷を行うように構成されている。スクリーン印刷法により印刷が行われるべき被印刷物０２は、好適には、被印刷物シート０２として、かつ／またはすでに他の印刷法に基づき印刷が行われた被印刷物０２として、かつ／または加工繊維、リンネル繊維、麻繊維および／または合成繊維を含むセキュリティ用紙および／またはプラスチック基材（ポリマー基材）としてまたはハイブリッド基材として構成されている。

好適には、印刷機は、証券印刷用のシート印刷機として構成されていて、たとえば未だ印刷が行われていない、または前印刷が行われた被印刷物シート０２から、印刷が行われたシート、特に、たとえば銀行券を有するシートなどの証券シートを、製品または後続処理されるべき中間製品として製作するように構成されている。

この場合、被印刷物シート０２は、たとえば被印刷物スタックの層として、シートフィーダ０１として構成された供給装置０１に格納されており、シートフィーダ０１から、被印刷物シート０２は、詳細には図示されていないたとえば吸盤を有するつかみ装置０８により個別に保持されて、個別化されて送り区間０９、たとえば好適にはベルトシステム０９として構成された送りシステム０９と、場合により接触ドラムとを介して、印刷ユニット０３への進入領域にまで送られる。印刷ユニット０３への入口で、たとえば渡しドラム１１により、被印刷物シート０２は、印刷ユニット０３に対応して配置された送り区間に、たとえば印刷ユニット０３に対応して配置された送りシステムに引き渡され、送りシステムにより、被印刷物シート０２は、それ自体の搬送経路に沿って、１つまたは複数の印刷箇所０６；０７を通過し、その後で、被印刷物シート０２は、たとえば受取りドラム１２を介して、印刷ユニット０３に対応して配置された送り区間から、第３の送り区間１３に進入する、または第３の送り区間１３に、たとえばベルトシステム１３に引き渡され、ベルトシステム１３により、製品排出部０４にまで、たとえばスタック形成のために積み重ねられた１つまたは複数のシート束を有する製品排出部０４にまで搬送される。

ウェブを処理する印刷機の態様の場合、ウェブ状の被印刷物０２は、印刷ユニット０３の領域で、ウェブにより巻き掛けられる１つまたは複数のドラムおよび／または胴を有する送り区間を通過する。

シートを処理する印刷機としての印刷機の好適な態様では、印刷ユニット０３に対応して配置された送り区間は、好適にはグリッパシステムとして構成されており、グリッパシステムにおいて、被印刷物シート０２は、搬送方向で連続する複数のドラムおよび／または胴の間を連続的に引き渡されることにより、搬送経路に沿って印刷ユニット０３を通って送られる。たとえばグリッパシステムとして構成された送り区間の終端部で、被印刷物シート０２は、第３の送り区間１３に引き渡される。

印刷ユニット０３の下流側に配置された被印刷物経路において、１つまたは複数のコンディショニング装置１４；１６；１７、たとえば１つまたは複数の乾燥装置１４；１６、たとえば第１の乾燥装置１４および別の乾燥装置１６および／または方向付けられた磁力線を被印刷物０２に加える装置１７が設けられてもよい。

印刷ユニット０３は、送り区間の少なくとも片側で、少なくとも１つの印刷箇所０６を有し、印刷箇所０６を介して、被印刷物０２に、それ自体の１つの被印刷物面で、印刷が可能である、または印刷が行われる。印刷箇所０６は、２つの回転体１８；２１のニップ箇所０６、たとえば第１の印刷部１９の胴１８と、この胴１８に対して対応受けとして用いられる胴２１、たとえば圧胴２１および／または搬送胴２１との間のニップ箇所０６により形成されてもよい。

この少なくとも１つの印刷箇所０６の下流側で、被印刷物０２の被印刷物経路に、特に、印刷ユニット０３を通る、印刷箇所０６に下流側で続く送り区間に、少なくとも１つの印刷箇所０６を介して印刷が行われる被印刷物面と接触する、被印刷物経路で印刷箇所０６の下流側に配置された第１の回転体２２が配置されてもよい。印刷が行われたばかりの被印刷物面と協働するこの回転体２２は、たとえば送りシステムの案内ローラおよび／または搬送ローラとして、被印刷物を冷却もしくは加熱するコンディショニングローラとして、または特に別の印刷箇所０７を形成するための以前に述べた印刷部１９に後続の印刷部２３の胴２２として構成されてもよい。

この場合、このような第２の印刷箇所０７は、第２の印刷部２３の胴２２と、対応受けとして働く胴との間のニップ箇所０７により形成されてもよく、この対応受けとして働く胴は、たとえば、圧胴および／または搬送胴２１として第１の印刷部０６に対して用いられる胴２１、またはこれとは異なる別の、圧胴および／または搬送胴として働く胴により形成されている。印刷機および／または印刷ユニット０３の被印刷物経路に、上流側または下流側で、同一の被印刷物面に対して働く別のこのような１つまたは複数の印刷部および／または別の被印刷物面に対して働く別の１つまたは複数の印刷部が設けられてもよい。

印刷機の好適な態様では、シートを処理する印刷機として、少なくとも１つの圧胴および／または搬送胴２１は、それ自体の周に、少なくとも１つの保持装置２４、たとえば１つまたは一群の複数のグリッパを有するグリッパ装置２４を有し、グリッパ装置２４により、入口側で、被印刷物シート０２の前側端部が保持可能であり、出口側で、引き続き下流側の送り区間に引渡し可能である。この場合、グリッパ装置２４は、たとえば、胴２１の、その他の部分では円筒形の外周面２７に設けられた凹部２６に配置されており、凹部２６の、半径方向外向きの開口２８、たとえば凹部開口２８は、円筒側面状の外周面２７を中断する、かつ断絶する。

複数、たとえばｎ個（ｎ∈Ｎ）、ここではたとえばｎ＝３の被印刷物シート０２を保持するように周方向で相前後して構成された、圧胴および／または搬送胴２１の態様では、圧胴および／または搬送胴２１は、周方向で相前後して、複数の、つまりｎ個の、ここではたとえば３個のこのような保持装置２４と、各々がその間に位置する円筒側面状の周区分とを有する（たとえば図２のａ）参照）。ウェブを処理する印刷機の態様の場合、このような保持装置を省略してもよい（たとえば図２のｂ）参照）。口語表現では、ｎ倍サイズの胴２１はｎ個の溝、つまりそれぞれ中断なく印刷に使用可能なｎ個の周区分Ｕ_Dを有する。

シート印刷の場合に周方向に設けられた保持装置２４の態様および数ｎにかかわらず、圧胴および／または搬送胴２１の周に設けられた各々の凹部開口２８により、その他の部分では断絶していない円筒状に延在する外周面２７の中断が生じる。

ｎ倍の、つまり単倍または複数倍サイズの態様では、圧胴および／または搬送胴２１は、周方向に見て、印刷時に対応受けとして使用可能なｎ個、つまり１つまたは複数の周区分Ｕ_D、特に胴周区分Ｕ_Dと、ｎ個、つまり１つまたは複数の、保持装置２４を含む、印刷時に対応受けとして使用不能な、断絶している外周面２７を含む周区分Ｕ_Nとを備える。印刷時に対応受けとして使用可能な周区分Ｕ_Dは、口語表現ではいわゆる「サドル」とも称される。

開口２８を有する、印刷には不適であるかつ／または設けられていない周区分Ｕ_Nは、継続的な円に沿って、転動時に有効な長さＬ_Nを有し、長さＬ_Nは、開口にわたって延在する円弧長さに相当する。したがって、印刷に使用不能な周区分Ｕ_Nは、長さＬ_Nを有し、長さＬ_Nは、同時に実現可能な印刷像長さの上限を定める。

印圧対応受けとして使用不能な周区分Ｕ_Nは、原則的に、専ら保持装置２４を収容する凹部２６の開口２８により、または場合によりこの開口２８と、設けられる場合には前側でかつ／または後側で続く機能区分、たとえば場合により前側で設けられるインキ着肉補助部２９（下記参照）の重畳領域、および／または追随する凹部開口の後側の縁に対する、位置固定により維持されるべき間隔とにより形成されてもよい。これとは逆に、印刷に使用可能な周区分Ｕ_Dは、原則的に、中断部２８の前側端部、たとえば開口２８の前側端部と、周方向で続く同一のまたは次に続く開口２８の後側端部との間の円筒側面区分により形成されてもよい。外周面２７上で断絶部分を前側でかつ／または後側で画定する輪郭が不規則に形成されている場合、たとえば断絶していない外周面２７に設けられた、同じ保持装置２４に因る中断部２８の、前側の最初の箇所と後側の最後の箇所との間の、周方向に見た弧の長さは、印刷時に使用不能な周区分Ｕ_Nの長さＬ_Nと解される。

ここで好適な態様では、少なくとも１つの印刷部０６が、および特に少なくとも１つの別の、同一の被印刷物面と協働する印刷部０７も、スクリーン印刷に基づいて作動する印刷部０６；０７として、略してスクリーン印刷−印刷部０６；０７として構成されており、印刷部０６；０７に対応して配置された胴１８；２２は、版胴１８；２２、特にいわゆるスクリーン胴１８；２２として構成されている。

スクリーン胴１８；２２は、圧胴および／または搬送胴２１の外周面に接して転動し、圧胴および／または搬送胴２１とのそれ自体の上述のニップ箇所０６；０７の領域で印刷箇所０６；０７を形成する。スクリーン胴１８；２２は、それ自体の外周面の領域に、刷版３１；３２として、実際のまたは仮想の胴軸線に対して同心に配置されたスクリーン印刷ステンシル３１；３２を有する。スクリーン印刷ステンシル３１；３２は、組付け状態で、たとえば端面側で詳細には図示されていない環状フランジに取外し可能に取り付けられている。スクリーン印刷ステンシル３１；３２は、原則的に無端の円筒側面状のまたはスリーブ状のスクリーン印刷ステンシルとして、または有端ではあるが組付け状態で僅少な突き合わせ部分しか形成しない、周面で閉じたスクリーン印刷ステンシル３１；３２として構成されてもよい。

版胴１８；２２の内側に、たとえば図９に略示されたスキージ装置３３のスキージ３４が設けられており、スキージ３４は、当接位置「ＡＮ」で、スクリーン胴１８；２２の、これが圧胴および／または搬送胴２１と印刷箇所０６；０７を形成する周領域において内側からスクリーン印刷ステンシル１８に当接されている。この箇所は、たとえば運転時の回動方向に関して、圧胴および／または搬送胴２１とのニップ箇所０６；０７から最大で５度まで前後して設けられてもよい。このように当接されるスキージ３４は、盛られた印刷インキを溜めて、そしてスキージ３４は、印刷インキをそれ自体の手前に運んで、スクリーン印刷ステンシル３１；３２の透過箇所を通して外向きに押し出す。

圧胴および／または搬送胴２１における上述の開口２８がニップ箇所０６；０７を通過した後で後続の周区分Ｕ_Dにおいてできるだけ迅速な印刷の再開を可能にするために、開口２８を一時的にかつ少なくとも部分的にカバーするために、上述のインキ着肉補助部２９、たとえばフラップ２９として構成されたカバー要素２９が設けられてもよく、インキ着肉補助部２９により、開口２８は、少なくとも開口２８の前側の領域で一時的にカバー可能である。これにより、たとえば開口２８の開いた領域がニップを通過する際に引っ込められるスキージ３４の早期の当接が可能である。カバー要素２９は、たとえばわずかに、断絶していない胴外周の周区分と重畳され得るが、そのため、印刷に最大限使用可能な周区分Ｕ_Dの長さＬ_Dを短縮する。このジオメトリ上の短縮は、早期の当接により、たとえば相殺される以上の作用をもたらす。早期の当接により、運転中の転動に関して前側の印刷領域始端部は、理想的には直接に、しかし場合により追加的にわずかな安全間隔を介して、カバー要素２９に続くことができる。たとえばわずかな被覆および場合により生じる、カバー要素２９に続くわずかな安全間隔により生じる、前側の開放縁部を越える印刷には使用不能な周区分Ｕ_Nの延長部、および／または後側の開放縁部に対するできるだけ早期の印刷領域の始端部の間隔は、たとえば１０ｍｍ〜５０ｍｍ、好適には最大で３０ｍｍであってもよい。

印刷に最大限使用可能な長さＬ_Dは、機械に関してかつ／または安全性に関して実現可能な最も早い印刷領域始端部と、機械に関してかつ／または安全性に関して実現可能な後側の最も遅い印刷領域端部とにより制限されている。この場合、実現可能な最も遅い印刷領域端部は、原則的に後続の中断部２８の前側の端部と、たとえば後続の中断部２８の前側の開放縁部と合致してもよい、またはたとえば安全性および／または汚染リスクおよび／または離間のためのフェーズＰ_abの後述の長さの理由から、後続の凹部開口の後側の縁部に対して維持されるべき間隔ａ_sだけ間隔が置かれてもよい（たとえば概略的に図３および図４参照）。

印刷に最大限使用可能な長さＬ_Dは、たとえば対応受け、たとえば圧胴および／または搬送胴２１における断絶していない周の長さにより、または印刷および／または搬送に関与するその他の機械要素により、または搬送方向および／または周方向に見た、印刷部０６；０７のために設けられた刷版３１；３２の、印刷に最大限使用可能な長さ（以下略して印刷長さとも称される）により制限されてもよい。通常は、これらの値は互いに合わせられるように調整されていて、互いにほぼ対応している。

圧胴および／または搬送胴２１の単倍の態様では、ここでは同一で単一の凹部開口が、後続の凹部開口と解される。

少なくとも１つの印刷箇所０６と、印刷箇所０６を介して印刷が行われた面で被印刷物０２が後続の回転体２２に対して接触する被印刷物経路における下流側の箇所との間で、好適な態様では、別の乾燥装置３６、たとえば好適には放射乾燥機３６として構成された乾燥機３６、特に中間乾燥機３６が設けられている。被印刷物経路に沿って空間的に密に画定された、乾燥機３６のための作用域を形成するために、放射作用を上流側でかつ／または特に下流側で制限する遮蔽部３７が設けられてもよく、遮蔽部３７は、たとえば乾燥機３６を収容し、被印刷物の側へ向けて開いたケースの壁３７により実現されている。放射乾燥機３６として構成された態様では、放射乾燥機３６は、電磁放射のための、たとえば光、特にＵＶ光、つまり少なくとも主にＵＶスペクトル領域に位置する所定の割合の放射される放射出力を有する光のための１つまたは複数の放射源３８を有する。乾燥機３６は、特に紫外線ＬＥＤ乾燥機として構成されてもよい。

スキージ装置３３（たとえば特に図９、図１１および図１２参照）は、スキージ３４の、当接移動および／または離間移動を可能にする支持装置５６，５７，５８と、駆動装置３９，４１，４８とを有し、駆動装置３９，４１，４８により、スキージ３４のそのスキージ縁部（少なくともこれは、当接位置「ＡＮ」に関係する少なくとも１つのフェーズＰ_ANと離間位置「ＡＢ」に関係する少なくとも１つのフェーズＰ_ABとを有する、サイクル長さＬ_zに関する当接シーケンスおよび離間シーケンス（略してシーケンス）の長さおよび／または位置に関係する）は、運転時に圧胴および／または搬送胴２１の回動位置に対して周期的に関連付けされ、特に同期化されもしくはクロック制御され、かつ／または印刷が行われるべき被印刷物０２の、搬送方向に見た位置に対して周期的に関連付けされ、特にクロック制御され、スクリーン印刷胴１８；２２のスクリーン印刷ステンシル３１；３２に当接可能でありかつ離間可能であり、または当接されるかつ離間される。スキージ移動の相関関係は、一般的に、機械フェーズ位置および／または被印刷物フェーズ位置に対する、つまりたとえば機械フェーズの位置および／または移動に対する、特に印刷箇所０６；０７に関係するフェーズ位置に対する、かつ／または印刷機における被印刷物０２の位置および／または進行に対する、直接的なまたは間接的な相関関係に関係する。この機械フェーズは、関係する印刷箇所０６；０７を形成する複数の胴１８；２１；２２のうちの１つの胴の、直接的にまたは間接的に導出された角度位置であってもよい。被印刷物０２の進行に関係する値は、被印刷物０２を見当通りに搬送する機械要素の角度信号または搬送経路上に設けられたセンサ系の通過信号であってもよい。

サイクル長さＬ_zは、好適には連続する２つの印刷区分の間の繰返し長さ、つまり連続する２つの印刷像長さの前側の端部の間の実現可能な最短の間隔により形成されている。考察されるべき物理値に応じて、この値は、空間的に２つの位置ｙの間の経路長さまたは角度Φや時間的に２つの時点ｔの間の時間長さに関してもよい。ジオメトリおよび搬送速度プロファイルを考慮すると、これらの値は、互いに移行可能であり、たとえば機械フェーズに対する相対位置に関してもよい。サイクル長さＬ_zは、搬送経路に沿って見た、印刷に最大限使用可能な区分Ｕ_Dの長さＬ４４と、このような２つの区分Ｕ_Dの間に位置する、印刷には使用不能な区分Ｕ_Nの長さＬ_Nとの和に相当する。後者は、シート印刷の場合には、とりわけシート搬送およびロール印刷のための手段により、とりわけ締め付けられた刷版の端部の間の突き合わせのみならずギャップにより生じる中断部により生じてもよい。圧胴および／または搬送胴２１の存在に関して、サイクル長さＬ_zは、たとえば総じて印刷に使用可能な周区分Ｕ_Dの長さＬ４４と、印刷には使用不能な周区分Ｕ_Nの長さＬ_Nとの和、および／またはｎ倍サイズのまたはｎ個のサドルを有する圧胴および／または搬送胴２１の周のｎ番目の部分に相当する。

このようなサイクル長さＬ_zまたはこれに割り当てられた当接・離間シーケンスは、たとえばスキージ３４が離間された少なくとも１つのフェーズＰ_ABとスキージ３４が当接された少なくとも１つのフェーズＰ_ANとを含む。ここでもフェーズＰ_AN；Ｐ_ABの用語は、空間的または時間的な値に関係してもよい。このようなサイクルは、スキージ３４が離間された単一のフェーズＰ_ABとスキージ３４が当接されたフェーズＰ_ANとだけを含むシーケンスを有する、または改良態様では、その都度スキージ３４が離間されたフェーズＰ_ABにより中断された、スキージ３４が当接された複数のフェーズＰ_ANを含むシーケンスを有してもよい。スキージ３４の当接時および離間時に移動速度が制限されることに基づいて、スキージ３４が実際の作業位置に当接されたフェーズＰ_AN（そのときスキージ３４はたとえば直接に当接するだけではなく、たとえば少なくとも０．５ｍｍのわずかなたわみをもって、つまり第１の接触を越える調整移動の程度により決定された、ａ_AN≦−０．５ｍｍの負の間隔ａ_ANをもって、スクリーン印刷ステンシル３１；３２に当接されている）と、スキージ３４が効果的に離間されたフェーズＰ_AB（このフェーズＰ_ABにおいてスキージ縁部はスクリーン印刷ステンシル３１；３２に対してたとえばａ_AB≧０．２ｍｍ、特に１．２ｍｍ≧ａ_AB≧０．４ｍｍのわずかな間隔ａ_ABを占める）との間に、当接のフェーズＰ_anまたは離間のフェーズＰ_abが置かれてもよい。

実際の当接位置「ＡＮ」と離間位置「ＡＢ」との間の曖昧な領域および／または印刷には使用不能な領域をできるだけ小さく保持するために、加えてスキージ移動に起因する極度に強い衝撃なく高い運転速度を実現可能にするために、たとえばスクリーン印刷ステンシル３１；３２の内周において周方向に関する当接のフェーズＰ_anおよび／または離間のフェーズＰ_abの長さは、たとえば８０ｍｍ〜２００ｍｍであり、特に１１０ｍｍ〜１５０ｍｍである。離間のフェーズＰ_abの長さと当接のフェーズＰ_anの長さとの和は、たとえばせいぜい印刷には使用不能な周区分Ｕ_Nの長さＬ_Nに相当するだけであり、周区分Ｕ_Nは、ここではたとえば少なくとも、開口２８の、周方向に見た幅と、後側の凹部縁の上流側に位置する間隔ａ_sと、かつ場合により、場合により設けられるカバー要素２９の上述の重畳の長さとにより形成されている。

スキージ装置３３は、制御装置３９を有し（たとえば図９参照）、制御装置３９により、スキージ３４は、印刷機の機械フェーズおよび／または被印刷物０２の進行に対する上述の相関関係で当接可能であるかつ離間可能である、または当接されるかつ離間される。特に、制御装置３９により、スキージ３４の当接移動および離間移動をもたらす駆動手段４１が、印刷機の機械フェーズおよび／または被印刷物０２の進行に対する上述の相関関係で駆動制御可能であって、それも、スキージ３４が、交互に、スキージ３４が当接されたフェーズＰ_ANの長さに対応する時間長さにおいて当接位置「ＡＮ」に位置し、また特にフェーズ交代の時間長さに基づく移行フェーズの後で、スキージ３４が離間されたフェーズＰ_ABの長さに対応する時間長さにおいて離間位置「ＡＢ」に位置するように、駆動制御可能である。そのために、駆動手段４１は、制御装置３９により、駆動装置が、スキージ３４が当接されたフェーズＰ_ANの間に、またはこれに対応する時間長さＴ_ANにおいて、当接位置「ＡＮ」をもたらす運転状態ＢＺ_ANにあり、スキージ３４が離間されたフェーズＰ_ABの間に、またはこれに対応する時間長さにおいて、離間位置「ＡＢ」をもたらす運転状態ＢＺ_ABに移行するように、制御される（たとえば図５の概要参照）。

この場合、制御装置３９は、まとめられたもしくは分配された制御回路３９、またはまとめられたもしくは分配された、互いに信号技術的に接続されたデータ処理手段３９により構成されてもよく、この場合、データ処理手段３９には、上述の相関関係を実行する切替手段および／またはデータ処理手段が含まれる。制御装置３９は、全体的にまたは部分的に、印刷機のその他の調整手段および／または駆動手段と制御技術的に接続された機械制御装置に統合されてもよい、また全体的にまたは部分的にとりわけスキージ３４の制御のために設けられてもよい。

機械フェーズおよび／または被印刷物進行に対する、サイクル長さＬ_zに関するシーケンスの記載の相関関係は、たとえば、制御装置３９と、印刷機の機械フェーズおよび／または被印刷物０２の進行を表し、かつたとえばマスタ４２としてスキージ制御に用いられる制御軸発信器４２との間の信号接続部３５を介する、機械フェーズおよび／または被印刷物進行を表す信号Ｓ_Kの伝達により得られる。制御軸発信器４２は、たとえば印刷機の関係する機械フェーズおよび／または被印刷物０２の進行を検出するセンサ系４２により、かつ／または胴２１の直接のまたは間接の駆動を制御する駆動制御装置４２により形成されてもよい。後装備のために特に適した態様では、これは、すでに機械に設けられた、見当通りに駆動されるべき構成部材、たとえば当接ドラムに割り当てられたセンサ系４２であってもよい。機械に関して、搬送および／または印刷に関係する複数の構成部材または構成部材群が、機械的に互いに依存しない駆動モータにより、共通の電子的な制御軸を介して回転駆動され、そのために、マスタ４２としてスキージ制御に用いられる制御軸発信器４２は、そのような電子的な制御軸４２により形成されてもよく、または形成され、電子的な制御軸４２は、マスタとして印刷機の複数の他の駆動モータに作用する。この制御軸４２は、実際の電子的な制御軸４２として、実際の角度信号の回動運動に追随することができる、または仮想の制御軸として、データ処理手段により形成され、連結された全ての一連の駆動装置に対して設けられてもよい。信号接続部３５は、この場合、電子的な制御軸４２に対する連結部により形成され、たとえばバスシステムもしくはネットワークシステムとして構成される。

スキージ装置３３、特に前述の、スキージ３４を、印刷機の機械フェーズおよび／または被印刷物０２の進行に対する相関関係で当接させるかつ離間させる制御装置３９は、制御手段４３を有し、制御手段４３により、当接位置「ＡＮ」に関係する少なくとも１つのフェーズＰ_ANの長さおよび／または位置が、当接および離間に関する繰り返しのサイクル内で、被印刷物サイズおよび／または印刷像に関係するまたはこれを表す情報Ｉ（Ｆ）；Ｉ（Ｌ_B）；Ｉ（Ｍ）に依存して可変であるかつ／または変化させられる。特に被印刷物サイズ、特にその長さおよび／または印刷像に関係するもしくはこれを表す情報Ｉ（Ｆ）；Ｉ（Ｌ_B）；Ｉ（Ｍ）は、搬送方向に見た被印刷物長さＬ０２または被印刷物シート０２に関係する印刷像長さＬ_Bまたは印刷部０６；０７を介して印刷が行われるべき印刷柄に関する情報Ｉ（Ｆ）；Ｉ（Ｌ_B）；Ｉ（Ｍ）であってもよい。この場合、フェーズＰ_ANの長さおよび位置は、結果的に、周方向にスクリーン印刷版の内側で測定された長さだけではなく、周速に関係する時間長さまたは時間関係としてのその長さの時間的な対応関係も表してもよい。

第１の態様では、フェーズ長さおよび／またはフェーズ位置の、サイズまたは印刷像に依存する制御に関して、関係する情報Ｉ（Ｆ）；Ｉ（Ｌ₄₄）；Ｉ（Ｍ）に関する２つまたは３つ以上のばらついた値または値範囲、スキージ３４が当接されたフェーズＰ_ANに関する対応した数のばらついたフェーズ長さおよび／またはフェーズ位置、および／またはスキージ３４が当接されたフェーズＰ_ANの終了に関する対応した数の、たとえば少なくとも部分的に互いに間隔を置いたフェーズ位置が、たとえば制御手段４３にまたは制御手段４３により格納されてもよい、または提供されてもよい。

しかし択一的な態様では、制御装置４３により、関係する情報Ｉ（Ｆ）；Ｉ（Ｌ_B）；Ｉ（Ｍ）の連続的な値範囲に起因する値に依存して、連続的で、たとえば上限および下限が定められた値範囲から、スキージ３４が当接されたフェーズＰ_ANのフェーズ長さおよび／またはフェーズ位置、またはスキージ３４が当接されたフェーズＰ_ANの終了のフェーズ位置に関する値が設定されている、または提供される。この場合、「連続的」とは、たとえば考察されるべき値における、考察されるべき最小のかつ／または適用されるステップへの制限または丸めにより生じる、等間隔でばらついたステップの連続とも解されるべきである。

制御装置３９により、１サイクルまたは１サイクル長さＬ_z内で当接位置「ＡＮ」に関係する１つまたは複数のフェーズＰ_ANに関する固有のフェーズ長さおよび／またはフェーズ位置を考慮して、上述の相関関係に関係する信号Ｓ_Kからスキージ３４の当接移動および離間移動を制御する信号Ｓ_Rへの処理が行われる。固有のフェーズ長さおよび／またはフェーズ位置の獲得および提供は、制御手段４３により、被印刷物サイズ、特にその長さおよび／または印刷像を特徴付けるかつ／またはこれらに関係する情報Ｉ（Ｆ）；Ｉ（Ｌ_B）；Ｉ（Ｍ）に依存して行われる。情報は、ここではたとえば印刷に関係する情報の上位の記号Ｉの下にまとめられる（たとえば図９参照）。

サイズおよび／または印刷像に依存するフェーズ長さおよび／または位置を提供するための、たとえば関連付けられた、特に同期化された駆動のための制御装置３９に含まれる制御手段４３は、それ自体、１つまたは複数のまとめられたまたは分配された切替手段および／またはデータ処理手段により形成されてもよく、この場合、この切替手段および／またはデータ処理手段に、得られた上述のサイズおよび／または印刷像に関する情報Ｉ（Ｆ）；Ｉ（Ｌ_B）；Ｉ（Ｍ）に依存して、当接位置「ＡＮ」に関係するフェーズ長さおよび／またはフェーズ位置を求めるための切替手段および／またはデータ処理手段が含まれる。

制御装置３９に含まれる制御手段４３は、制御装置３９自体に応じて、全体的にまたは部分的に、印刷機のその他の調整手段および／または駆動手段と制御技術的に接続された、たとえば計画レベルおよび／または制御レベル４７に含まれる機械制御装置に組み込まれてもよい、または分散して空間的に、制御されるべき駆動手段４１の傍に設けられてもよい。

スキージ３４が当接された少なくとも１つのフェーズＰ_ANの長さおよび／または位置、これに対応するもしくは時間的な配置、またはこの長さもしくは時間長さを考慮する移動プロファイルは、制御手段４３に含まれる割当て規則に基づいて、考慮されるべき情報Ｉ（Ｆ）；Ｉ（Ｌ_B）；Ｉ（Ｍ）に依存して求められるかつ／または提供される。この場合、割当て規則は、表によりまたは機能的な関係として、制御手段４３に含まれる計算手段および／または記憶手段５５に格納されてもよい。割当て規則とは、複雑な規則であって、これにより、考慮されるべき情報Ｉ（Ｆ）；Ｉ（Ｌ_B）；Ｉ（Ｍ）に依存して、固有の長さおよび／または位置を考慮する移動プロファイルが求められるかつ／または形成される、複雑な規則とも解されるべきである。

フェーズ長さおよび／またはフェーズ端部もしくはフェーズ位置を特定する情報Ｉ（Ｆ）；Ｉ（Ｌ_B）；Ｉ（Ｍ）を、制御手段４３に、たとえば信号接続部４５を介して、計画レベルおよび／または制御レベル４７から提供することができる。これは、たとえば、特に被印刷物サイズＦおよび／または印刷像に関係するもしくはこれを表す情報Ｉ（Ｆ）；Ｉ（Ｌ_B）の場合に、計画レベルおよび／または制御レベル４７に含まれるガイドスタンドから行われてもよい。ガイドスタンドで、対応した情報Ｉ（Ｆ）；Ｉ（Ｌ_B）自体またはこれらの情報Ｉ（Ｆ）；Ｉ（Ｌ_B）に関して処理されるべき指示が、たとえばユーザインタフェースを介して手動で選択可能である、または入力可能である。より高度に自動化された態様では、情報Ｉ（Ｆ）；Ｉ（Ｌ_B）またはこの情報Ｉ（Ｆ）；Ｉ（Ｌ_B）に関して処理されるべき指示は、すでに電子的に、計画レベルおよび／または制御レベル４７またはプリプレスにおいて存在する、製品および／または生産の計画のためのデータから得ることができる、または得られてもよい。特に印刷長さまたは印刷柄に関係する情報Ｉ（Ｌ_B）；Ｉ（Ｍ）を使用するときに好ましい態様では、関係する情報Ｉ（Ｌ_B）；Ｉ（Ｍ）は、すでにプリプレスにおいて関係する印刷像分解のために存在するデータから得ることができる、または得られてもよい。

用語「フェーズ長さ」または「フェーズ位置」とは、ここでは、上述の「長さ」または「位置」の省略形と明確に区別されない場合には、空間的な観点（位置、角度）において関係するフェーズの大きさまたは位置とも、速度プロファイルに関して、同期化されたサイクル長さＬ_Z内の時間長さまたは相対位置としてのその時間的な対応関係とも解することができる、または解されてもよい。その都度のフェーズ交代の時点ひいてはフェーズ長さおよびフェーズ位置は、たとえば機械フェーズ位置および／または被印刷物フェーズ位置に対して特定される。

たとえば図６において、使用可能な周区分Ｕ_Dを有する、胴外周部展開の側面図に基づいて略示された、制御手段４３を構成するまたはスキージ移動を制御するための第１の態様では、たとえば、第１の運転状況で、第１のサイズＦ．１の、つまり被印刷物長さＬ０２．１を有する被印刷物区分０２に、また第２の運転状況で、第２のサイズＦ．２、つまり第２の被印刷物長さＬ０２．２を有する被印刷物区分０２に印刷が可能である、または印刷が行われる。各々の被印刷物長さＬ０２．１；Ｌ０２．２またはこの長さを表す情報Ｉ（Ｆ）に依存して、スキージ３４が当接されたフェーズＰ_ANのフェーズ長さ、またはこの場合好適にはスキージ３４が当接されたフェーズＰ_ANの端部は、制御装置３９により決定され、かつ／または各々の被印刷物長さＬ０２．１；Ｌ０２．２またはこの長さを表す情報Ｉ（Ｆ）に依存して、各々のサイクルＺ１；Ｚ２でスキージ３４の当接および離間が行われ（たとえば図５参照）、サイクルＺ１；Ｚ２において、互いに異なる被印刷物長さＬ０２．１；Ｌ０２．２に、スキージ３４が当接された各々のフェーズＰ_ANに関する互いに異なるフェーズ長さ、またはこの場合好適には、スキージ３４が当接された各々のフェーズＰ_ANの端部に関する互いに異なるフェーズ位置が割り当てられている、または割り当てられる。この場合、スキージ３４が当接された各々のフェーズＰ_ANの開始に関するフェーズ位置は、それぞれ同一であり、たとえば固定に、しかし場合により可変に設定されてもよい。これは、たとえば上述のように、すでに印刷に使用可能な周区分Ｕ_Nの開始前に位置してもよい。

たとえば図７において、使用可能な周区分Ｕ_Dを有する胴外周部展開の側面図に基づいて略示された、場合により第１の態様に対して代替的にまたは選択的に実施可能なまたは想定可能な態様では、スキージ３４が当接されたフェーズＰ_ANのフェーズ長さまたはスキージ３４が当接されたフェーズＰ_ANの少なくとも１つの端部は、制御装置３９により、その都度の印刷像長さＬ_Bまたはこの長さを表す情報Ｉ（Ｌ_B）に依存して決定される。印刷像長さＬ_Bとは、たとえばこの場合、前側で最初のかつ後側で最後の、印刷箇所０６；０７を介してもたらされるべき着色により制限された長さと解されるべきである。その間に位置する印刷領域４４は、連続的なまたは非連続的な印刷領域４４を有してもよい。印刷像長さＬ_Bが互いに異なる運転状況において、各々の印刷像長さＬ_Bまたはこの長さを表す情報Ｉ（Ｌ_B）に依存して、各々のサイクルＺ１；Ｚ２でスキージ３４の当接および離間が行われ、サイクルＺ１；Ｚ２において、互いに異なる印刷像長さＬ_Bに、スキージ３４が当接された各々のフェーズＰ_ANに関する互いに異なるフェーズ長さ、またはスキージ３４が当接された各々のフェーズＰ_ANの端部に関する互いに異なるフェーズ位置が割り当てられている、または割り当てられる。この場合、スキージ３４が当接された各々のフェーズＰ_ANの開始に関するフェーズ位置は、それぞれ１つで、それぞれ同一であってもよく、たとえば固定に、しかし場合により可変に設定されてもよい。これは、たとえば上述のように、すでに印刷に使用可能な周区分Ｕ_Nの開始前に位置してもよい。この場合、スキージ３４が当接された各々のフェーズＰ_ANの開始に関するフェーズ位置は、上述のように、それぞれ１つの、それぞれ同一であるまたは印刷像始端に依存するフェーズ位置であってもよい。

たとえば図８において、使用可能な周区分Ｕ_Dを有する胴外周部展開の側面図に基づいて略示された、場合により第１の態様および／または第２の態様に対して代替的にまたは選択的に実施可能なまたは想定可能な第３の態様では、サイクル長さＬ_zごとに、スキージ３４が当接された複数のフェーズＰ_ANと、スキージ３４が離間された複数のフェーズＰ_ABとが設けられてもよい。この場合、スキージ３４が当接された各々のフェーズＰ_ANの開始および終了は、制御装置３９により、印刷領域４４の、印刷が行われるべきではないストリップにより中断される印刷ストリップ４６の、搬送方向に見たフェーズ位置を表す情報Ｉ（Ｍ）に依存して決定される。印刷が行われるべきストリップと印刷が行われるべきではないストリップとの、互いに異なるパターンを有する運転状況に関して、それぞれの印刷ストリップ４６の分布またはこの分布を表す情報Ｉ（Ｍ）に依存して、各々のサイクルで、スキージ３４の複数の当接および離間が行われ、各々のサイクルでは、印刷ストリップ４６の分布において互いに異なる印刷領域４４に、フェーズ位置および／またはフェーズ長さに関して互いに異なるパターン、つまりスキージ３４が当接された各々のフェーズＰ_ANのその都度の開始および終了の位置が割り当てられている、または割り当てられる。印刷ストリップ４６の数および／または位置に関する情報Ｉ（Ｍ）は、たとえば、印刷箇所０６；０７を介して印刷が行われるべき印刷像の評価、とりわけたとえばプリプレスにおいてデータフォームに存在する目標印刷像の評価により得られる、または得られたデータに基づいている。この場合、たとえばより狭い、印刷が行われるべきではないストリップにより中断された、印刷が行われるべきストリップは、その不連続性にもかかわらず、より大きな印刷ストリップ４６にまとめられてもよい、またはまとめることができる。

特に第１の態様および第２の態様に関連して、制御手段４３により、好適には固定のサイクル長さＬ_z内で、当接位置「ＡＮ」に関係するフェーズＰ_ANの、スクリーン印刷ステンシルにおいて擦過される内周の長さに関するフェーズ長さと、離間位置「ＡＢ」に関係するフェーズＰ_ABとの間の比が可変である。

スキージ３４の、上述の態様における当接移動および離間移動を可能にする支持・駆動装置は、これが好適には対応して当接可能なかつ離間可能な少なくとも１つのスキージ３４と、スクリーン印刷胴１８；２２および／または圧胴および／または搬送胴２１の回転式の駆動装置に機械的に依存せずに運転可能なかつ／または運転される駆動装置４１，４８とを有する場合には、原則として、任意に構成されてもよい。この駆動装置４１，４８は、たとえば、特にスクリーン印刷胴１８；２２または圧胴および／または搬送胴２１の駆動装置に機械的に連結することなく、選択的に、スキージ３４の当接位置「ＡＮ」をもたらす運転状態ＢＺ_ANと、スキージ３４の離間位置「ＡＢ」をもたらす運転状態ＢＺ_ABとに移動可能である（たとえば図５のａ）およびｂ）参照）。

スクリーン印刷胴１８；２２および／または圧胴および／または搬送胴２１の回転式の駆動装置に機械的に依存せずに運転されるかつ／または運転可能であり、かつ／またはスクリーン印刷胴１８；２２および／または圧胴および／または搬送胴２１の回転式の駆動装置に対して機械的に駆動連結されることなく構成された駆動装置４１，４８は、上述のようにスキージ３４の当接および離間を可能にするために、原則的に任意に構成されてもよい。この場合、スキージ３４の移動の態様および／または駆動装置の構造は、原則的に任意に構成されてもよい。以下の例は、特に好適な態様を再現するが、機能に基づいた構成は、不要に制限されるべきではない。

このような駆動装置４１，４８は、少なくとも１つの制御可能な駆動手段４１を含む。この駆動手段４１は、たとえば、たとえば圧力流体を供給可能なシリンダピストンシステム、たとえば液圧シリンダ駆動装置または空圧シリンダ駆動装置などの、圧力流体を供給することにより作動可能な駆動手段４１（たとえば例示的に図１０参照）、またはここでは好適な、たとえば電動モータ４１、たとえばリニアモータまたは好適には回転式の電動モータ４１などの角度位置調整可能なモータ４１（たとえば図１１または図１２参照）として構成されてもよい。

駆動手段４１は、出力側で、間接または直接に対応した連結装置を介して動かされるべきスキージ３４と作用結合されている。作用結合は、直接に各々の伝動装置を介さずに、または伝動装置４８を介してスキージ３４に作用することができる。

この場合、このような伝動装置は、第１の態様では、たとえば線形に作動する駆動手段４１、たとえば圧力流体作動式の駆動手段４１の線形の移動を、スキージ３４の当接／離間移動に伝達する伝動装置４８であって、たとえばプッシュロッド４９および／または一腕もしくは二腕式のレバー５１を有する伝動装置４８により構成されてもよい（図１０参照）。

ここで図示された駆動装置の好適な態様では、連結は、回転作用する駆動手段４１、たとえば電動モータ４１の回転運動を、スキージ３４の当接／離間移動に変換する伝動装置４８を介して行われてもよい、または実現されてもよい（たとえば図１１〜図１３参照）。

たとえば図１１〜図１４に示された特に有利な態様では、伝動装置４８は、カム伝動装置４８により構成されている。フレーム固定の回転軸線Ｒ５２を中心に回転可能なカムディスク５２の、円状のプロファイルとは異なる周線（たとえば図１４ではわかりやすくするために誇張して示されている）と、連結部材５４に保持された当接要素５３、たとえばローラ５３が協働する。このローラは、カムの経過に追随し、カムディスク５２が回転するとカム形状により生じる半径方向のストロークを連結部材５４に伝達する。連結部材５４は、原則的にプッシュロッドとしての動きをスキージ３４に伝達するように構成されてもよいが、好適には、シャフト５６と相対回動不能に結合されたレバーアーム５４として構成されている。シャフト５６は、フレーム固定の旋回軸線Ｓを中心に旋回可能にフレームに軸支されている。スキージ支持体５７を介してスキージ３４を支持する別のレバーアーム５８は、同様にシャフト５６と相対回動不能に結合されている。レバーアーム５４；５８は、同一の二腕式のレバー５４，５８のアームを成してもよい、またはシャフト５６と結合された、互いに異なるレバーのレバーアーム５４；５８として構成されてもよい。

当接位置「ＡＮ」を機械的に制限するために、フレーム固定の、当接方向でシャフト５６の旋回運動を制限するストッパ６１が設けられてもよい。このために、ストッパ６１は、前述のレバーアーム５４，５８のうちの一方のレバーアームと、または別の、シャフト５６と相対回動不能に結合されたレバーアーム６２と協働してもよい。このストッパ６１は、場合により当接位置「ＡＮ」を調整するために調整可能であってもよい。ストッパ６１と協働するレバーアーム６２は、ここでは、このレバーアーム６２と、スキージ支持体５７を支持するレバーアーム５８とにより構成される二腕式のレバー５８，６２の一部である。

ストッパ６１の調整に対して代替的にまたは追加的に、スキージ支持体５７は、調整のために、ここでは図示されていない装置を介して、レバーアーム５８の内側または表面に、これがスクリーン胴１８；２２の半径方向の少なくとも１つの運動成分をもって相対運動可能に、かつ対応した調整装置５９により、スクリーン印刷版３１；３２の内面に対して間隔を置いて調整可能であるように、支持されてもよい。

非常時のために、かつ／または保守目的または装着目的で、スキージ３４の、運転に即して制御される調節駆動装置４１，４８に依存しない離間を可能にするために、前述の駆動手段４１とは異なる別の駆動手段６３が設けられてもよい。この別の駆動手段６３は、たとえば、圧力流体作動式の駆動手段６３、たとえば液圧シリンダまたは空圧シリンダとして構成されてもよい、かつ／またはたとえばその旋回のために、設けられたレバーアーム５４；５８；６２のうちの１つのレバーアームと協働する。

カムディスク５２の駆動は、たとえば軸方向にまたは図示のように伝動装置６４、特にベルト式伝動装置を介して行われてもよい。

原則的に当接および離間移動のための制御される駆動装置４１，４８の格別な態様にかかわらず、しかし好適には、前述のカム伝動装置を含む態様に関して、制御される駆動装置４１，４８に対して追加的に、純粋に機械的に作動する駆動装置６６，６７，６８が設けられており、駆動装置６６，６７，６８により、スキージ３４は、少なくとも、圧胴および／または搬送胴２１の外周面に設けられた中断部２８の幅に、特に少なくとも印刷に使用不能な周区分Ｕ_Nの長さに相当するフェーズ長さにわたって、スクリーン印刷ステンシル３１；３２の外周面から引っ込められてもよい。この機構は、スキージ移動がトラブルのない運転の場合には、専ら制御される駆動装置４１，４８により決定され、機械式の駆動装置が、制御装置が故障した場合にはじめて作動するように、構成されてもよい。

たとえば、機械式に作動する駆動装置６６，６７，６８は、圧胴および／または搬送胴２１と相対回動不能に結合されたカムディスク６６を有するカム伝動装置を有し、カムディスク６６の周線と、当接要素６８、たとえばローラ６８が協働する。このローラ６８は、カムの経過に追随し、カムディスク６６が回転するとカム形状により生じる半径方向のストロークを連結部材６７に伝達する。連結部材６７は、ここでも原則的にプッシュロッドとしての動きをスキージ３４にまたはスキージホルダ５７に伝達するように構成されてもよいが、好適には、シャフトと相対回動不能に結合されたレバーアーム６７として構成されている。スキージホルダ５７を支持するレバーアーム５８と結合された旋回可能なシャフト５６を有する、制御される駆動装置４１，４８の態様の場合、レバーアーム６７は、同様にこのシャフト５６に作用してもよい。

純粋に機械式に作動する駆動装置のカムは、ストローク運動を伝達する機構とともに、スキージ３４の引込みまたは離間をもたらすカムセグメントが、制御される駆動装置４１；４８のエラーのない運転時に全く影響を及ぼさずに維持されるように、調整されてもよい。たとえば、当接要素６８は、このカムセグメントにおいてちょうどカムと接触されている、または少なくとも印刷には使用不能な周区分Ｕ_Nに関係する周領域で、好適にはゼロよりも大きなわずかな間隔、たとえば最大で１ｍｍ、特に最大で０．１ｍｍだけカムから間隔を置いている。

カム伝動装置４８を介して制御される駆動装置４１，４８の図示の態様（たとえば図１４参照）では、カムディスク５２が、原則的に任意の大きさの半径ｒ５２を、つまり回転軸線に対するカム線の最高点の任意の最大間隔を有してもよい。周方向に形成された曲線は、一重回転式に構成されてもよく、すなわち、より外側の、つまりより大きな半径上を走行する周区分を有する１つまたは複数の角度セグメントΔΦ_k,ABと、より内側に位置する、つまりより小さな半径上を走行する周区分を有する１つまたは複数の角度セグメントΔΦ_k,ANとから成る一連の１つだけのシーケンスであって、この場合、より外側に位置する周区分およびより内側に位置する周区分は、移行領域ΔΦ_k,ab；ΔΦ_k,anを形成する角度セグメントΔΦ_k,ab；ΔΦ_k,anにより、たとえば連続的に延在する曲線を介して結合されている（たとえば例示的に誇張して示された図１４参照）。たとえば回転数がより小さいかつ／または移行領域ΔΦ_k,ab；ΔΦ_k,anがより小さな曲率を有して構成されている別の態様では、カムディスクは、多重回転式に構成されてもよく、つまりより外側に位置する角度セグメントΔΦ_k,ABおよびより内側に位置する角度セグメントΔΦ_k,ANの一連のそれぞれ同一のパターンを有する、周方向で相前後して複数のシーケンスを有して構成されていてもよい。多重回転式の態様では、カムディスク５２は、係数に対応するより低い回転速度で運転可能である、または運転される。連結の具体的な構成に応じて、より外側に位置する周区分を有する角度セグメントΔΦ_k,ABは、離間位置「ＡＢ」をもたらす運転状態ＢＺ_ABに、より内側に位置する周区分を有する角度セグメントΔΦ_k,ANは、当接位置「ＡＮ」をもたらす運転状態ＢＺ_ANに対応してもよい、またはその逆であってもよい。

存在する印刷サイズＦ．１；Ｆ．２および／または全体の印刷像長さＬ_Bに関する制御の上述の場合に特に好適には、しかしこれに制限されることはないが、カムディスク５２上の、スキージ制御に関係するサイクルのサイクル長さＬ_zに、たとえば大体において単一フェーズとも称されるシーケンスが割り当てられ、シーケンスは、専ら、離間位置「ＡＢ」をもたらす周区分を有する１つの角度セグメントΔΦ_k,AB；ΔΦ_k,ANと、当接位置「ＡＮ」をもたらす周区分を有する１つの角度セグメントΔΦ_k,AN；ΔΦ_k,ABと、移行部を形成するそれぞれ１つの角度セグメントΔΦ_k,ab；ΔΦ_k,anとを有する。多重回転式の態様では、カムディスク５２の周に複数のこれらの単一フェーズのシーケンスが設けられてもよい。

特に印刷ストリップに関する制御の場合、しかしこれに制限されることはないが、択一的な、シーケンスの多重フェーズの態様では、進行されるべきサイクル長さＬ_zごとに、離間位置「ＡＢ」をもたらす周区分を有する複数の角度セグメントΔΦ_k,AB；ΔΦ_k,ANと当接位置「ＡＮ」をもたらす周区分を有する複数の角度セグメントΔΦ_k,AN；ΔΦ_k,ABとが設けられてもよい。

たとえば移行フェーズ「Ｐ_an」；「Ｐ_ab」を考慮するとともに、一定のサイクル長さＬ_zにおいて、当接位置「ＡＮ」および離間位置「ＡＢ」に関係するフェーズ長さの間の分布および／または上述のサイズおよび／または印刷像に依存したフェーズの位置を変化させるために、カムディスク５２は、原則的に、それ自体のカムの、一重回転式または多重回転式のかつ／または単一フェーズのまたは多重フェーズの態様に依存せずに、駆動モータ４１と場合により駆動モータ４１の上流側に配置された駆動コントローラ６９（たとえば図９参照）とを介して、制御装置３９により、カムディスク５２の完全な一回転の進行中に変化する角速度で駆動される、または駆動可能である。

好適には、カムディスク５２の駆動装置４１；４８に、その回動運動のために、運転時にたとえば存在するサイズＦおよび／または印刷像にとって固有の運動プロファイルが供給されている、または供給され、その運動プロファイルにおいて、各々のシーケンスは、そのフェーズ位置およびフェーズ長さに関して、印刷機の機械フェーズに対して、かつ／または被印刷物０２の進行に対して、特に機械軸および／または被印刷物の位置および／または動きを表す、スキージ制御装置と接続されたマスタの信号Ｓ_Kに対して、同期化されている。この場合、シーケンスおよびサイクルは、（これは絶対角度に関係する）、総じて、機械軸に対するカムディスクの相対位置に起因する固定の値だけ互いにずらされてもよい。したがって、完全なシーケンスおよびサイクル（場合により固定のずれを除く）が互いに対して、かつ機械軸および／または被印刷物の動きに対して同期化されて進行されるように、カムディスク５２の駆動が行われる、またはカムディスク５２の駆動装置４１；４８に運動プロファイルが供給される。

各々のシーケンス内で、カムディスク５２の回動運動は、機械軸および／または被印刷物の運動またはこれを表す信号Ｓ_Kに追随するが、必ずしも線形の関係に沿ってではなく、機械軸および／または被印刷物もしくはこの位置を表すマスタ信号Ｓ_Kの位置と、カムディスク５２の、必要とされるかつ／または占められる角度位置Φ_K、略してカム角度位置Φ_Kとの間の少なくとも部分的に非線形の関係を有する運動プロファイルに追随する。

カムディスクの回動運動に関するサイクル長さＬ_z内に存在する、純粋な線形の関係とは異なる固有の運動プロファイルは、関係する被印刷物サイズおよび／または印刷像を表す情報Ｉ（Ｆ）；Ｉ（Ｌ_B）；Ｉ（Ｍ）に関する、制御手段４３に格納された割当て規則の結果に基づいている。これは、通常は、駆動装置４１，４８のあらゆる態様に当てはまる。ここに認められるカム伝動装置４８の場合、サイクル長さＬ_zおよび／またはシーケンシャル長さ内の、結果として生じる運動プロファイルは、より低いかつ／または高められた角速度のフェーズを有し、この場合、カムディスク５２の、より低いまたは高められた角速度の値および／または時間長さを介して、サイクル長さＬ_z内で、当接位置「ＡＮ」に関係する運転状態ＢＺ_ANおよび／または離間位置「ＡＢ」に関係する運転状態ＢＺ_ABの、時間長さに関する長さが規定されている。

関係する情報Ｉ（Ｆ）；Ｉ（Ｌ_B）；Ｉ（Ｍ）に関して割当て規則により制御手段４３に割り当てられた固有の運動プロファイルは、たとえば機械軸および／または被印刷物の位置またはこの位置を表すマスタ信号Ｓ_Kと、カムディスク５２の、要求されるかつ／または占められるべき角度位置Φ_Kとの間の、表に基づくまたはパラメータ化された機能的な関係により規定されてもよい、または規定することができる。この場合、割当て規則を介して上述の方式で得られる運動プロファイルは、たとえば制御手段４３に、特に駆動部付近に配置された制御手段４３に格納されてもよい、または格納することができる。関係の値対は、たとえばすでに増分の標本点、またはたとえば駆動コントローラ６９に設けられたルーチン、たとえばいわゆる「電子カム」の運転モードに関する、たとえば単にさらに間隔を置いた標本点として、直接にモータ制御に使用することができ、「電子カム」により、標本点に基づき、ここではたとえばマスタ信号Ｓ_Kにより表される機械軸および／または被印刷物進行の「入力軸」と「出力軸」、ここではたとえばカムディスク側の出力軸との間の増分に必要な運動プロファイルが得られる。この場合、対応する係数による一重回転式の態様からの場合により片側または両側に存在する偏差が考慮される。

前述の思想の一般論では、明確な反論が存在しないこの思想は、原則的に、フラットスクリーン印刷に基づいて作動する印刷部またはフラットスクリーン印刷に基づいて作動する方法に適用することもできる。この場合、用語、被印刷物０２とは、他の基体、たとえば平面上の対象物の他に、成形体および／または中空体とも解されてもよい。スキージの当接および離間は、ここでも被印刷物サイズおよび／または印刷像に関係する情報Ｉ（Ｆ）；Ｉ（Ｌ_B）；Ｉ（Ｍ）に依存して、変化するフェーズ長さおよび／またはフェーズ位置をもって行われてもよく、これによりたとえば印刷されない印刷版区分で、所望されないインキの通過が回避される。

０１ 供給装置、シートフィーダ
０２ 被印刷物、被印刷物シート
０３ 印刷ユニット
０４ 製品排出部
０６ 印刷箇所、ニップ箇所
０７ 印刷箇所、ニップ箇所
０８ つかみ装置
０９ 送り区間、ベルトシステム、送りシステム
１１ 渡しドラム
１２ 受取りドラム
１３ 送り区間、ベルトシステム
１４ コンディショニング装置、乾燥装置
１６ コンディショニング装置、乾燥装置
１７ コンディショニング装置、磁力線を加える装置
１８ 回転体、胴、版胴、スクリーン胴
１９ 印刷部
２１ 回転体、印刷部胴、圧胴および／または搬送胴
２２ 回転体、胴、版胴、スクリーン胴
２３ 印刷部
２４ 保持装置、グリッパ装置
２６ 凹部
２７ 外周面
２８ 開口
２９ インキ着肉補助部、カバー要素、フラップ
３１ 印刷版、スクリーン印刷版、スクリーン印刷ステンシル
３２ 印刷版、スクリーン印刷ステンシル
３３ スキージ装置
３４ スキージ
３５ 信号接続部
３６ 乾燥機、中間乾燥機
３７ 遮蔽部、壁
３８ 放射源
３９ 制御装置
４０ 駆動手段
４１ 制御軸発信器、制御軸、センサ系、駆動制御装置
４２ 制御手段
４３ 印刷領域
４４ 信号接続部
４５ 印刷ストリップ
４６ 計画レベルおよび／または制御レベル
４７ 伝動装置、カム伝動装置
４８ プッシュロッド
５０ レバー
５１ カムディスク
５２ 当接要素、ローラ
５３ 連結部材、レバーアーム
５４ 計算手段および／または記憶手段
５５ シャフト
５６ スキージ支持体
５７ 連結部材、レバーアーム
５８ 調整装置
６０ ストッパ
６１ 連結部材、レバーアーム
６２ 駆動手段
６３ 伝動装置
６５ カムディスク
６６ 連結部材、レバーアーム
６７ 当接要素、ローラ
６８ 駆動コントローラ
ａ_AN 間隔
ａ_AB 間隔
ＡＢ 離間位置
ＡＮ 当接位置
Ｆ．１ サイズ
Ｆ．２ サイズ
Ｉ 情報
Ｌ０２．１ 長さ
Ｌ０２．２ 長さ
Ｌ_Ｄ 長さ
Ｌ_ｚ サイクル長さ
Ｐ_ab フェーズ
Ｐ_an フェーズ
Ｐ_AB フェーズ
Ｐ_AN フェーズ
ｒ５２ 半径
Ｒ５２ 回転軸線
Ｓ 旋回軸線
Ｓ_K 信号
Ｓ_R 信号
Ｕ_Ｄ 周区分、胴周区分（印刷に使用可能）
Ｕ_Ｎ 周区分、胴周区分（印刷には使用不能）

本発明は、請求項１または１４に記載の、少なくとも１つの印刷ユニットを備える証券印刷機およびスキージ装置を運転する方法に関する。

国際公開第２００８／１０２３０３号において、方向付けられた磁力線を被印刷物に加える装置を備えるスクリーン印刷機が開示されている。
欧州特許出願公開第２０２５５１５号明細書には、印刷部であって、印刷部により、シート状の被印刷物にスクリーン胴と圧胴とにより形成された少なくとも１つの印刷箇所でスクリーン印刷法に基づいて印刷が可能である、印刷部を有する少なくとも１つの印刷ユニットと、印刷ユニットの下流側に配置された被印刷物経路に１つまたは複数の乾燥装置と、少なくとも１つの印刷箇所と被印刷物経路においてその下流側の箇所との間に設けられた別の乾燥装置であって、別の乾燥装置において、被印刷物が印刷箇所を介して印刷が行われる面で後続の回転体と接触する、別の乾燥装置と、を備える、証券印刷機が開示されている。印刷部に含まれるスキージは、機械フェーズ位置または被印刷物フェーズ位置に対して関連付けられてスクリーン印刷版に当接可能であり、かつスクリーン印刷版から離間可能である。
欧州特許出願公開第２０１４４６６号明細書において、被印刷物長さまたは印刷長さに依存して離間される、スクリーン印刷部のスキージ装置が開示されている。離間は、特定の厚さのシートから胴外周面にスクリーンが転動する際に機械的な荷重からスクリーンを軽減するために、後側のシート端部の手前で行われる。

本発明の根底を成す課題は、少なくとも１つの印刷ユニットを備える証券印刷機およびスキージ装置を運転する方法を提供することである。

この課題は、本発明によれば、請求項１または１４の特徴部に記載の構成により解決される。

本発明は、請求項１または１２に記載の、少なくとも１つの印刷ユニットを備える証券印刷機およびスキージ装置を運転する方法に関する。

この課題は、本発明によれば、請求項１または１２の特徴部に記載の構成により解決される。

印圧対応受けとして使用不能な周区分Ｕ_Nは、原則的に、専ら保持装置２４を収容する凹部２６の開口２８により、または場合によりこの開口２８と、設けられる場合には前側でかつ／または後側で続く機能区分、たとえば場合により前側で設けられる着肉補助部２９（下記参照）の重畳領域、および／または追随する凹部開口の前側の縁に対する、位置固定により維持されるべき間隔とにより形成されてよい。これとは逆に、印刷に使用可能な周区分Ｕ_Dは、原則的に、中断部分２８の後側端部、たとえば開口２８の前側端部と、周方向で続く同一のまたは次に続く開口２８の前側端部との間の円筒側面区分により形成されてよい。外周面２７上で断絶部分を前側でかつ／または後側で画定する輪郭が不規則に形成されている場合、たとえば断絶していない外周面２７に設けられた、同じ保持装置２４に因る中断部２８の、前側の最初の箇所と後側の最後の箇所との間の、周方向に見た弧の長さは、印刷時に使用不能な周区分Ｕ_Nの長さＬ_Nと解される。

圧胴および／または搬送胴２１における上述の開口２８がニップ箇所０６；０７を通過した後で後続の周区分Ｕ_Dにおいてできるだけ迅速な印刷の再開を可能にするために、開口２８を一時的にかつ少なくとも部分的にカバーするために、上述の着肉補助部２９、たとえばフラップ２９として構成されたカバー要素２９が設けられてよく、着肉補助部２９により、開口２８は、少なくとも開口２８の後側の領域で一時的にカバー可能である。これにより、たとえば開口２８の開いた領域がニップを通過する際に引っ込められるスキージ３４の早期の当接が可能である。カバー要素２９は、たとえばわずかに、断絶していない胴外周の周区分と重畳され得るが、そのため、印刷に最大限使用可能な周区分Ｕ_Dの長さＬ_Dを短縮する。このジオメトリ上の短縮は、早期の当接により、たとえば相殺される以上の作用をもたらす。早期の当接により、運転中の転動に関して前側の印刷領域始端部は、理想的には直接に、しかし場合により追加的にわずかな安全間隔を介して、カバー要素２９に続くことができる。たとえばわずかな被覆および場合により生じる、カバー要素２９に続くわずかな安全間隔により生じる、後側の開放縁部を越える印刷には使用不能な周区分Ｕ_Nの延長部、および／または後側の開放縁部に対するできるだけ早期の印刷領域の始端部の間隔は、たとえば１０ｍｍ〜５０ｍｍ、好適には最大で３０ｍｍであってよい。

Claims (19)

1. スクリーン印刷法に基づいて被印刷物（０２）に少なくとも１つの印刷箇所（０６；０７）で印刷を行う印刷機に用いられるスキージ装置であって、
   スクリーン印刷版（３１；３２）と、
   当接位置（「ＡＮ」）で前記スクリーン印刷版（３１；３２）に当接されており、かつ／または当接位置（「ＡＮ」）へ前記スクリーン印刷版（３１；３２）に当接可能である、スキージ（３４）と、
   前記スキージ（３４）の当接位置（「ＡＮ」）と離間位置（「ＡＢ」）との間の当接移動および離間移動を可能にする支持装置（５６，５７，５８）と、
   駆動装置（３９，４１，４８）であって、該駆動装置（３９，４１，４８）により、前記スキージ（３４）が、運転時に機械フェーズ位置または被印刷物フェーズ位置に対して関連付けられて前記スクリーン印刷版（３１；３２）に当接可能であり、かつ該スクリーン印刷版（３１；３２）から離間可能である、駆動装置（３９，４１，４８）と、
   を有する、スキージ装置において、
   前記駆動装置（３９，４１，４８）は、前記スクリーン印刷版（３１；３２）の長さに関してそれぞれ異なるフェーズ位置および／またはフェーズ長さを有する互いに異なるシーケンスで前記スキージ（３４）の当接および離間をもたらすかつ／または可能にするように調整されていることを特徴とする、スキージ装置。
2. 前記駆動装置（３９，４１，４８）は、制御装置（３９）により制御可能な駆動手段（４１）を有し、該駆動手段（４１）により、前記スキージ（３４）の当接移動および離間移動を、フェーズ位置および／または被印刷物フェーズ位置に機械的に依存せずに生じさせることが可能であるかつ／または生じさせられる、請求項１記載のスキージ装置。
3. 前記駆動装置（３９，４１，４８）は、前記駆動手段（４１）により、機械フェーズ位置および／または被印刷物フェーズ位置を表す機械要素に対する機械的に固定の連結なく、当接位置（「ＡＮ」）をもたらす運転状態（ＢＺ_AN）と離間位置（「ＡＢ」）をもたらす運転状態（ＢＺ_AN）とに移行可能である、請求項２記載のスキージ装置。
4. 制御装置（３９）として、前記駆動装置（４１）と信号接続された、前記スキージ（３４）を、被印刷物サイズおよび／または印刷像に関係する情報Ｉ（Ｆ）；Ｉ（Ｌ_B）；Ｉ（Ｍ）に依存して、変化するフェーズ長さおよび／またはフェーズ位置をもって当接させるかつ離間させる制御装置（３９）が設けられている、請求項２または３記載のスキージ装置。
5. 前記制御装置（３９）に含まれる制御手段（４３）により、当接位置「ＡＮ」に関係するフェーズ（Ｐ_AN）の長さおよび／または位置および／または数が、前記フェーズ（Ｐ_AN）の長さに関して固定の繰り返されるシーケンス内で、被印刷物サイズおよび／または印刷像に関係する情報Ｉ（Ｆ）；Ｉ（Ｌ_B）；Ｉ（Ｍ）に依存して可変である、請求項２、３または４記載のスキージ装置。
6. 前記駆動手段（４１）および／または該駆動手段（４１）を制御する制御装置（３９）は、機械フェーズ位置および／または被印刷物フェーズ位置を表すとともに、当接シーケンスおよび離間シーケンスの長さおよび／または位置に関するマスタとして前記駆動手段（４１）の制御に用いられる、特に電子的な制御軸（４２）として構成された制御軸発信器（４２）に対して信号接続されている、請求項２、３、４または５記載のスキージ装置。
7. 前記駆動装置（３９，４１，４８）は、前記駆動手段（４１）により駆動されるカム伝動装置（４８）を含み、該カム伝動装置（４８）を介して、前記スキージ（３４）の当接および離間が行われる、請求項２、３、４または５記載のスキージ装置。
8. 前記駆動手段（４１）を制御する前記制御装置（３９）は、前記カムディスク（５２）が完全に１回転する間に可変のかつ／または変化する角速度で駆動するように構成されている、請求項７記載のスキージ装置。
9. 前記駆動装置（３９，４１，４８）は、線形に作動する駆動手段（４１）、特に圧力流体が供給可能なシリンダピストンシステムまたは電動のリニア駆動装置を含む、請求項２、３、４、５または６記載のスキージ装置。
10. 前記駆動手段（４１）は、好適には角度位置制御可能な電動モータ（４１）として構成されている、または好適には角度位置制御可能な少なくとも１つの電動モータ（４１）を含む、請求項２、３、４、５、６、７、８または９記載のスキージ装置。
11. 制御される駆動装置（３９，４１，４８）に対して追加的に、純粋に機械式に作動する駆動部（６６，６７，６８）が設けられており、該駆動部（６６，６７，６８）により、前記スキージ（３４）は、少なくとも、前記スクリーン胴（１８；２２）と協働する圧胴および／または搬送胴（２１）の外周面に設けられた中断部（２８）の幅に相当するフェーズ長さにわたって、前記スクリーン印刷ステンシル（３１；３２）の外周部内面から引込み可能である、請求項１、２、３、４、５、６、７、８、９または１０記載のスキージ装置。
12. 前記スキージ（３４）の当接および離間をもたらす前記駆動装置（３９，４１，４８）は、出力側で、前記スキージ（３４）を支持するとともに、前記スクリーン印刷版（３１；３２）の内側に延在するかつ好適には少なくとも軸方向に見た前記スキージ（３４）の長さにわたって延在するスキージ支持体（５７）に作用する、請求項１、２、３、４、５、６、７、８、９、１０または１１記載のスキージ装置。
13. セキュリティ用紙、特にセキュリティ用紙から成る被印刷物シート（０２）に印刷を行う印刷機、特に証券印刷機として構成された、スクリーン印刷機、特にロータリスクリーン印刷機であって、
    被印刷物シート（０２）に印刷を行うために、被印刷物経路に、スクリーン胴（１８；２２）を有する少なくとも１つの印刷部（１９；２３）が設けられている、スクリーン印刷機において、
    前記スクリーン印刷胴（１８；２２）に対応して配置された、請求項１から１２までの１つまたは複数の項に記載のスキージ装置が設けられていることを特徴とする、スクリーン印刷機。
14. スクリーン印刷法に基づいて被印刷物（０２）に少なくとも１つの印刷箇所（０６；０７）で印刷を行う印刷機、特に請求項１３に記載の印刷機において、かつ／または請求項１から１２までの１つまたは複数の項に記載のスキージ装置を用いてスキージ装置を運転する方法であって、
    スクリーン印刷版（３１：３２）に対するスキージ（３４）の当接および離間を、当接位置（「ＡＮ」）に関係する１つまたは複数のフェーズ（Ｐ_AN）と離間位置（「ＡＢ」）に関係する１つまたは複数のフェーズ（Ｐ_AB）とを含むシーケンスを有する繰り返しのサイクルで行い、サイクルの長さおよび／または位置を、機械フェーズ長さおよび／または被印刷物フェーズ長さおよび／または機械フェーズ位置および／または被印刷物フェーズ位置に対して関連付ける、スキージ装置を運転する方法において、
    前記スキージ（３４）の当接および離間を、被印刷物サイズおよび／または印刷像に依存するシーケンスに基づいて行うことを特徴とする、スキージ装置を運転する方法。
15. 前記スキージ（３４）の当接および離間を、前記サイクル内で、被印刷物サイズおよび／または印刷像に関係する情報Ｉ（Ｆ）；Ｉ（Ｌ_B）；Ｉ（Ｍ）に依存して、変化するフェーズ長さおよび／またはフェーズ位置をもって行い、かつ／または前記シーケンスのフェーズ長さおよび／またはフェーズ位置を、被印刷物サイズおよび／または印刷像に関係する情報Ｉ（Ｆ）；Ｉ（Ｌ_B）；Ｉ（Ｍ）に依存して変化させる、請求項１４記載の方法。
16. 当接位置（「ＡＮ」）に関係するフェーズ（Ｐ_AN）の長さおよび／または位置および／または数を、フェーズ（Ｐ_AN）の長さおよび位置に関して、機械フェーズ位置長さおよび／または被印刷物フェーズ位置長さに対する固定の相関関係にある、繰り返しのシーケンス内で、被印刷物サイズおよび／または印刷像に関係する情報Ｉ（Ｆ）；Ｉ（Ｌ_B）；Ｉ（Ｍ）に依存して変化させる、請求項１４または１５記載の方法。
17. 前記スキージ（３４）を、被印刷物（０２）の搬送方向に見てより長い被印刷物サイズ（Ｆ．１）において、より短い被印刷物サイズ（Ｆ．２）よりもより大きなフェーズ長さにわたって当接位置（「ＡＮ」）に移動させ、かつ／または被印刷物（０２）の搬送方向に見てより大きな印刷像長さ（Ｌ４４）において、より短い印刷像長さ（Ｌ４４）よりもより大きなフェーズ長さにわたって当接位置（「ＡＮ」）に移動させ、かつ／または被印刷物（０２）の搬送方向に見てより大きな印刷ストリップ幅において、より小さな印刷ストリップ幅よりもより大きなフェーズ長さにわたって当接位置（「ＡＮ」）に移動させる、請求項１４、１５または１６記載の方法。
18. 同じ全体印刷像長さ（Ｌ_B）で、搬送方向で前後に間隔を置いて塗布されるべき、印刷が行われるべきではないストリップにより中断された複数の対を成す印刷ストリップ（４６）の場合には、前記スキージ（３４）を、印刷像長さ（Ｌ_B）に対応するフェーズ長さに関して、複数回当接させ、再び離間させる、請求項１４、１５、１６または１７記載の方法。
19. 機械フェーズ長さおよび／または被印刷物フェーズ長さおよび／または機械フェーズ位置および／または被印刷物フェーズ位置に対して関連付けられたシーケンス内で、サイズに依存する変化の場合には、被印刷物シート（０２）の前側の端部が、または印刷像長さに依存する変化の場合には、印刷像（４４）の前側の端部が、または印刷ストリップに依存する変化の場合には、印刷像ストリップの前側の端部が、前記スクリーン印刷版（３１；３２）と対応受け部との間の印刷箇所（０６，０７）に形成されたニップ箇所に進入する前に、前記スキージ（３４）が、盛られたインキを形成するために、当接位置（ＡＮ）に位置するように、前記スキージ（３４）の当接を行う、請求項１４、１５、１６、１８または１９記載の方法。

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