JP2018205912A - 自動販売機のリーダライタ取付構造 - Google Patents
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Description
この自動販売機は、本体前面の開口を開閉する扉体の前面にICカードの電子マネー情報を読み書きするリーダライタを設けて、リーダライタにICカードをかざすと、ICカードの電子マネー情報が読み込まれる。
ところで、近時、自動販売機では、性能向上を図るために、当初のリーダライタから、異なる規格をもつリーダライタへ変更することが考えられている。
新たに組み付くリーダライタの設置面が、リーダライタ装着用開口部の開口よりも小さい場合、たとえ前面パネルに固定することができたとしても、各部の大きさの違いからリーダライタとリーダライタ装着用開口部の開口縁との間には隙間が発生し、種々の問題を招く。
そこで、本発明の目的は、扉体の前面パネルのリーダライタ装着用開口部に対し、当該リーダライタ装着用開口部とは大きさの異なる設置面をもつリーダライタが、簡単な構造、安価なコストで取り付けられる自動販売機のリーダライタ取付構造を提供する。
好ましくは、前記リーダライタ設置用アダプタは、一側域が反対側の他側域よりも長い延長域を有して形成され、固定孔は、延長域に少なくとも一つが設けられ、リーダライタは、リーダライタ装着用開口部と対向する領域から外側へ偏った位置に配置されるものとした。
好ましくは、リーダライタ設置用アダプタの裏面は、リーダライタ装着用開口部の開口縁と嵌り合う枠形の凸部を有するものとした。
したがって、リーダライタ装着用開口部とは大きさの異なる設置面をもつリーダライタは、リーダライタ設置用アダプタの採用により、簡単な構造、安価なコストで、仕様の異なるリーダライタ装着用開口部に取り付けることができる。
図1は自動販売機の全体を示し、図2は同自動販売機の扉体を開いた状態を示し、図3はリーダライタ周りの側断面を示し、図4は同リーダライタの取付構造を分解した各部を示し、図5および図6はリーダライタ設置用アダプタの各部を示している。
まず自動販売機の主な構成を説明すると、図1および図2に示されるように当該自動販売機は、前面が開口した本体1と、本体1の前面に設けられた横開き式の扉体3とを有している。そして、本体1の前面の開口部1aが、扉体3により開閉される構造となっている。本体1内は、各種販売商品を収納するサーペンタイン式の収納部(いずれも図示しない)が設けられる。
こうした前面パネル3a上の機器により、ICカード(図示しない)をリーダライタ11にかざしたり、紙幣や硬貨(いずれも図示しない)を紙幣投入口13や硬貨投入口15に投入したりすることにより、商品選択スイッチ7で選択した商品を購入することができる。もちろんICカードは、リーダライタ11により、入力されている電子マネー情報が読み込まれ、課金が施される。むろん金額表示部9は、投入された金額やICカードの金額を表示する。
通常、自動販売機のリーダライタ11は、図3および図4に示されるように扉体3の前面パネル3aに設けられたリーダライタ装着用開口部25に組み付ける構造が用いられる。一般的にはリーダライタ装着用開口部25は、予め当初リーダライタの形状や大きさに合わせて形成しておき、このリーダライタ装着用開口部25内に当初リーダライタを装着する。
具体的には本実施形態は、互換のためのリーダライタ設置用アダプタ31を採用して、規格の異なるリーダライタ11のリーダライタ装着用開口部25への取付けを可能としている。
ここで、図1および図4に示されるようにリーダライタ11の外形は、規格違いにより、例えば上下方向の寸法はリーダライタ装着用開口部25よりも大きく、幅方向の寸法はリーダライタ装着用開口部25よりも小さいブロック形をなしている。このリーダライタ11の後端面が設置面11aとなる。つまり、リーダライタ11の設置面11aは、リーダライタ装着用開口部25とは異なる大きさや形状となる後部面が設置面11aとなっている。
このリーダライタ設置用アダプタ31を説明すると、図3〜図6に示されるようにリーダライタ設置用アダプタ31は、例えば合成樹脂製で、板形をなしたカバー部47をもつ。このカバー部47は、リーダライタ装着用開口部25を前面パネル3aの前面から覆う形状、ここでは矩形状をなしている。そして、カバー部47のち、平坦な面をもつ表側はリーダライタ取付側で、そのうちリーダライタ装着用開口部25上に配置される板面部分がリーダライタ11の取り付く据付領域α(本願の設置域に相当)なる(図5)。また反対側の、外周縁部にリブ49が形成された裏面側は、前面パネル取付側となる。
ねじ孔53の周辺の板面部分(カバー部分)には、リーダライタ11のねじ孔37(設置面11a)と組み合う4つ(複数)の通孔55(本願の固定孔に相当)が設けられる。4つの通孔55は、上記ねじ孔53のピッチよりも、大きなピッチの孔を含んでいるため、リーダライタ11やリーダライタ設置用アダプタ31の固定を妨げる。
この配置を実現するため、図3〜図6に示されるようにカバー部47の互いに向き合う2組の辺域のうち、一方の組の一側域は、反対側の他側域よりも長く延長させてある。この延長した延長域56に、少なくとも通孔55の一部、ここでは上側の2つの通孔55が設けられている。残りの二つの通孔55は、延長域56によるずれ分、リーダライタ装着用開口部25の開口と対向する板面部分へずらして設けられる。この通孔55の配置によりリーダライタ11は、リーダライタ装着用開口部25から偏った位置に配置される設定としてある。本実施形態では、例えば金額表示部9にリーダライタ11を接近させて配置するため、延長域56は上部へ延びる向き(上部側)に配置してある。
さらに図4に示されるようにカバー部47(リーダライタ設置用アダプタ)の裏面には、リーダライタ装着用開口部25の開口縁と嵌り合う枠形(矩形枠)の凸部61が形成されている。枠形の凸部61は、予めリーダライタ装着用開口部25の位置と対応して形成され、枠形の凸部61を扉体3の前面側からリーダライタ装着用開口部25へ嵌め込むだけで、カバー部47がリーダライタ装着用開口部25を覆い隠すよう前面パネル3aの前面に配置されると同時にボス部51のねじ孔53が取付板39の通孔39aに位置決められる。もちろん、枠形の凸部61は、外部からリーダライタ装着用開口部25へ異物(ドライバ先端など)が進入するのを防ぐ機能もある。ちなみに枠形の凸部61は、ボス部51と一体であり、また各種リブ64を介して、内側のリブ52と一体につながっている。
さらにカバー部47(リーダライタ設置用アダプタ)の裏面のうち、リーダライタ装着用開口部25と向き合うアダプタ部分、具体的には凸部61や格子形のリブ52で囲まれる板面部分には、リーダライタ11から延びる配線類11bが挿通する配線挿通用開口63が形成されている(図4)。ここでは、配線挿通用開口63は、左右方向一側、例えば右側へ偏らせた位置に配置される。ちなみに、配線挿通用開口63を挟んで偏らせた側と反対側(左側)にはリブ部64aが設けてある(いずれも図4)。
なお、延長部56の裏面にもリブ部14が設けられる(図4)。
つぎに、このように構成されたリーダライタ取付構造の作用について説明する。
現段階では、リーダライタ11は、当初のリーダライタに比べ、上下方向の寸法が大きく、幅方向の寸法が小さいため、そのままではリーダライタ装着用開口部25に取り付けることは難しい。
すると、リーダライタ設置用アダプタ31は、凸部61周りのシール部材62とリーダライタ装着用開口部25の開口縁部とが密接しながら、リーダライタ装着用開口部25を覆うよう配置される。
その後、扉体3の裏面側からねじ部材59を、取付板39の通孔39aからボス部51のねじ孔53へねじ込む。すると、リーダライタ設置用アダプタ31は締結され、図1、図2および図3に示されるようにリーダライタ11全体が、リーダライタ設置用アダプタ31を介して、扉体3の前面パネル3aに隙間なく固定される。
なお、リーダライタ11の配線類11bは、リーダライタ設置用アダプタ31の配線挿通用開口63、取付板39の開口部分65を通じて、扉体3の裏面側に配置されている制御ユニット(図示しない)に接続すればよい。
しかも、リーダライタ11を組み付ける固定手段としては、リーダライタ設置用アダプタ31の他に、リーダライタ設置用アダプタ31に設けた通孔55(固定孔)と、同通孔55からリーダライタ11の設置面11a(ねじ孔37)へ螺挿するねじ部材57(第1締結具)とで構成される締結構造(第1締結手段)と、リーダライタ設置用アダプタ31に設けたねじ孔53、取付板39の通孔39aからねじ孔53へ螺挿するねじ部材59((第2締結具)とで構成される締結構造(第2締結手段)を組み合わせた構造を用いただけなので、簡単な固定構造ですむ。
本実施形態は、リーダライタ11とその直上に配置されている金額表示部9とがかなり接近するといった、両者の間隔が狭い状況でも、リーダライタ設置用アダプタ31を用いて、リーダライタ11が扉体3の前面パネル3aに取付けられるようにしたものである。
具体的には、リーダライタ設置用アダプタ31を、延長域56を下向きにした姿勢(第1の実施形態とは反対の向き)にする。すなわち、金額表示部9とは反対側の扉体3の下方側へ延びる向きに配置することによって、リーダライタ11を、リーダライタ設置用アダプタ31を介して前面パネル3aの前面に取り付けるようにしたものである。
図8は、本発明の第3の実施形態を示す。
但し、図7および図8において、上述した第1の実施形態と同じ部分には同一符号を付して、その説明を省略した。
3 扉体
3a 前面パネル
9 金額表示部
11 リーダライタ
11a 設置面
25 リーダライタ装着用開口部
31 リーダライタ設置用アダプタ
39,53,59 取付板,ねじ孔,ねじ部材(第2締結手段)
55,57 通孔,ねじ部材(第1締結手段)
56 延長域
63 配線挿通用開口
Claims (7)
- 自動販売機の本体前面の開口を開閉する扉体の前面に、ICカードに入力された電子マネー情報を読み書きするリーダライタを取付ける自動販売機のリーダライタ取付構造であって、
前記扉体の前面パネルに形成されたリーダライタ装着用開口部と、
前記リーダライタ装着用開口部とは大きさが異なる設置面を有する前記リーダライタと、
前記リーダライタ装着用開口部に当該開口を覆うよう前記前面パネルの前面に配置され、当該開口上に前記リーダライタが取り付く設置域を形成するリーダライタ設置用アダプタと、
前記リーダライタを前記リーダライタ設置用アダプタを介して前記扉体の前面に固定する固定手段と
を具備したことを特徴とする自動販売機のリーダライタ取付構造。 - 前記固定手段は、
前記リーダライタの設置面と対応して前記リーダライタ設置用アダプタに形成された複数の固定孔と、前記リーダライタ設置用アダプタの裏面側から前記固定孔を通じ前記リーダライタの設置面へ螺挿され前記リーダライタと前記リーダライタ設置用アダプタとを固定する第1締結具を有した第1締結手段と、
前記リーダライタ装着用開口部と対応して前記リーダライタ設置用アダプタの裏面に形成された複数のねじ孔と、前記前面パネルの裏面側に配置した取付部材から前記ねじ孔へ螺挿され前記リーダライタ設置用アダプタを前記前面パネルに締結する第2締結具とを有する第2締結手段と
から構成されることを特徴とする請求項1に記載の自動販売機のリーダライタ取付構造。 - 前記第1締結手段を構成する複数の固定孔は、前記第2締結手段の複数のねじ孔のピッチよりも大きいピッチで配置される固定孔を含み、
前記固定孔は、少なくとも一つが前記リーダライタ装着用開口部と対向する領域から外側にずらして配置され、
前記リーダライタは前記リーダライタ装着用開口部から偏った位置に固定される
ことを特徴とする請求項2に記載の自動販売機のリーダライタ取付構造。 - 前記リーダライタ設置用アダプタは、一側域が反対側の他側域よりも長い延長域を有して形成され、
前記固定孔は、前記延長域に少なくとも一つが設けられ、
前記リーダライタは、前記リーダライタ装着用開口部と対向する領域から外側へ偏った位置に配置される
ことを特徴とする請求項3に記載の自動販売機のリーダライタ取付構造。 - 前記扉体の前面パネルは、前記リーダライタ装着用開口部の上方の位置に当該リーダライタ装着用開口部と接近した位置に金額表示部を有し、
前記リーダライタ設置用アダプタの延長域は、前記金額表示部とは反対側の前記扉体の下方側へ延びる向きに配置される
ことを請求項4に記載の自動販売機のリーダライタ取付構造。 - 前記リーダライタ設置用アダプタの裏面は、前記リーダライタ装着用開口部の開口縁と嵌り合う枠形の凸部を有する
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の自動販売機のリーダライタ取付構造。 - 前記リーダライタ設置用アダプタは、前記リーダライタ装着用開口部と向き合うアダプタ部分に、前記リーダライタから延びる配線類が挿通する配線挿通用開口を有する
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の自動販売機のリーダライタ取付構造。
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---|---|---|---|---|
WO2020090903A1 (ja) | 2018-10-31 | 2020-05-07 | 国立大学法人京都大学 | 中内胚葉系への分化抵抗性が解除された多能性幹細胞の作製方法 |
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---|---|---|---|---|
JP2007122225A (ja) * | 2005-10-26 | 2007-05-17 | Matsushita Electric Works Ltd | 非接触icカードリーダ装置 |
JP2015222495A (ja) * | 2014-05-22 | 2015-12-10 | Necマグナスコミュニケーションズ株式会社 | Icカード用リーダライタ、及びicカード取扱装置 |
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2017
- 2017-05-31 JP JP2017108327A patent/JP6890041B2/ja active Active
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