JP2018205291A - 車両用表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】見栄えが良好な車両用表示装置を提供する。【解決手段】車両に搭載される車両用表示装置100は、光源光を提供する光源部50と、透光性の板状に形成され、外縁辺32eを介して光源光を板内部に導入する透光板30と、を備える。透光板30は、裏板面から凹む形状をなし、板内部に導入された光源光を視認側に反射する反射面が設けられた反射素子を複数有し、反射素子を適宜配置することにより形成された図柄34を光輝させて表示する反射表示部33と、外縁部32dと反射表示部33との間に配置され、板内部における光源光の進行方向PDと交差するように延伸する溝部40と、を有する。【選択図】図1

Description

本開示は、車両に搭載される車両用表示装置に関する。
従来、車両に搭載される車両用表示装置が知られている。特許文献1に開示の装置は、光源光を提供する光源部と、透光性の板状に形成され、入射部を介して光源光を板内部に導入する透光板と、を備えている。ここで、透光板は、複数の反射素子を適宜配置することにより形成された図柄を光輝させて表示する反射表示部を有している。ここで、反射素子は、板面から凹む形状をなし、板内部に導入された光源光を視認側に反射する。
特開2016−121890号公報
特許文献1の装置では、透光板において、入射部と反射表示部との間には、何も設けられていない。したがって、入射部から板内部に導入された光源光は、反射表示部の各反射素子を、直接的に照射することとなる。光源部に対する位置関係が各反射素子間で異なるため、各反射素子間にて、例えば光源光の入射光量の相違や、光源光の反射方向の相違が生じ得る。したがって、光輝する図柄において意図しない輝度ムラが発生し、見栄えが悪化してしまうことが懸念されている。
開示されるひとつの目的は、見栄えが良好な車両用表示装置を提供することにある。
ここに開示された車両用表示装置は、車両に搭載される車両用表示装置であって、
光源光を提供する光源部(50)と、
透光性の板状に形成され、入射部(32e)を介して光源光を板内部に導入する透光板(30)と、を備え、
透光板は、
板面(31a,31b)から凹む形状をなし、板内部に導入された光源光を視認側に反射する反射面(37)が設けられた反射素子(35)を複数有し、反射素子を適宜配置することにより形成された図柄(34)を光輝させて表示する反射表示部(33)と、
入射部と反射表示部との間に配置され、板内部における光源光の進行方向(PD)と交差するように延伸する溝部(40,240,340,440)と、を有する。
このような開示によると、入射部と反射表示部との間に配置された溝部が、板内部における光源光の進行方向と交差するように延伸している。したがって、光源部により提供された光源光の少なくとも一部は、透光板の入射部を介して板内部に導入された後、反射表示部に到達する前に、その進行方向と交差する溝部を経由することとなる。このため、反射表示部への光源光の直接的な照射が規制される。溝部の通過時に、例えば光源光の照明ムラが緩和される等して、反射表示部の各反射素子への光源光の照射状態が調整され得る結果、光輝する図柄において意図しない輝度ムラの発生を抑制することができる。故に、車両用表示装置において、反射表示部の図柄の見栄えを良好なものとすることができる。
なお、括弧内の符号は、後述する実施形態の部分との対応関係を例示的に示すものであって、技術的範囲を限定することを意図するものではない。
第1実施形態の車両用表示装置を示す正面図である。 図1のII−II線断面図である。 図1のIII−III線断面図である。 図1の反射表示部の複合反射素子が配列された領域を拡大した平面図である。 図4のV−V線断面図である。 図4のVI−VI線断面図である。 第1実施形態の透光板の溝部近傍を拡大して示す図である。 図7のVIII−VIII線断面図である。 図8において、光源光の進み方を説明するための図である。 図9のX方向に溝部を見た図である。 第2実施形態において図8に対応する図である。 第2実施形態において図9に対応する図である。 第3実施形態において図8に対応する図である。 第3実施形態において図10に対応する図である。 第3実施形態の内壁面を拡大して示す拡大図である。 第4実施形態の光源部及び透光板を示す平面図である。 図16のXVII−XVII線断面図である。 図16の一部分を拡大した図であって、発光素子から発せられた光源光を光線追跡したシミュレーション結果を示す図である。 変形例1において図7に対応する図である。 変形例12において透光板と光源部との位置関係を示す図である。 変形例13において図7に対応する図である。 変形例13のうち一例において図9に対応する図である。 変形例13のうち他の一例において図9に対応する図である。
以下、複数の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合せることができる。(第1実施形態)
図1に示すように、本開示の第1実施形態による車両用表示装置100は、車両に搭載され、当該装置100を視認する乗員が着座する座席と対向するインストルメントパネルに設置されている。車両用表示装置100は、乗員が位置することとなる視認側へ向けて車両の情報を表示可能となっている。インストルメントパネルにおいて上面部は、車両上側に凸となる緩やかな曲面状に形成されている。
なお、本実施形態において車両下側とは、水平面上の車両において重力が生ずる側を示す。車両上側とは、車両下側の反対側を示す。車両左側又は車両右側は、座席に着座した乗員を基準とした左側又は右側を示す。
このような車両用表示装置100は、図2,3にも示すように、ケース部10、本体表示部20、透光板30、及び光源部50等により構成されている。
ケース部10は、背面側ケース11、視認側ケース12、プレートウインド部材13、及びスモーク板14を有している。背面側ケース11は、例えば合成樹脂により遮光性に形成されており、本体表示部20を視認側とは反対側の背面側から覆っている。
背面側ケース11よりも視認側に配置された視認側ケース12は、例えば合成樹脂により遮光性に形成されており、本体表示部20等を外側から囲む外枠部12aを形成していると共に、ケース内部空間を区画する区画部12bを形成している。また、視認側ケース12は、透光板30及び光源部50を保持している。
プレートウインド部材13は、例えば合成樹脂により遮光性に形成されており、本体表示部20よりも視認側に配置されている。プレートウインド部材13は、視認側及び背面側に開口部を有し、装置の外周に沿った筒状に形成されている。
スモーク板14は、例えば着色されたアクリル樹脂又はポリカーボネイト樹脂等の半透光性樹脂により、プレートウインド部材13の視認側開口部の全面を塞ぐ曲面板状に形成されている。これにより、本体表示部20及び透光板30は、スモーク板14を通して乗員に視認されることとなる。本実施形態のスモーク板14は、スモーク調の着色により、透過率が30%程度に設定されているが、30%以上の任意の値に設定されていてもよい。
本体表示部20は、表示板21、複数の指針表示部22、及び画像表示部25を有している。表示板21は、一般的に文字板とも呼ばれており、視認側ケース12の区画部12bよりも視認側に配置されている。表示板21は、例えばアクリル樹脂又はポリカーボネイト樹脂等の透光性を有する基材の表面に、半透光性又は遮光性の印刷が部分的に施されて、平板状に形成されている。なお、印刷に代えて、塗装が施されていてもよい。
複数の指針表示部22は、本実施形態では2つ設けられており、表示板21の車両左側の領域及び車両右側の領域に、それぞれ配置されている。ここで、2つの指針表示部22は互いに同様の構成となっているため、車両右側の指針表示部22について代表して説明する。
指針表示部22は、図2に示すように、ステッピングモータ23及び指針24を有している。ステッピングモータ23は、背面側ケース11と区画部12bとの間に配置されたメイン回路基板26に保持されている。
指針24は、連結部24a及び指示部24bを一体的に有している。連結部24aは、表示板21に空けられた貫通穴を通して配置されており、ステッピングモータ23の回転軸と連結されている。指示部24bは、表示板21よりも視認側に配置されており、針状を呈している。指針24は、ステッピングモータ23の出力に応じて回動するようになっており、指標21aを指示することにより、指示位置に応じた車両の情報が表示されるようになっている。また、指針24は、メイン回路基板26に実装された発光素子26aに照明されることで発光する。
指標21aは、図1に示すように、表示板21上にて印刷によって、目盛及び当該目盛に対応する文字を部分円環状に配列して形成されている。なお、本実施形態では、車両右側の指針表示部22に対応する指標21aは、車両の速度を表示するための指標となっている。一方、車両右側の指針表示部に対応する指標21aは、車両のエンジン回転数を表示するための指標となっている。
画像表示部25は、図2,3に示すように、2つの指針表示部22に挟まれた装置100の中央の領域に配置されている。画像表示部25は、メイン回路基板26よりも視認側において、表示板21に空けられた開口21bに合わせて配置された表示器25aを有している。本実施形態の表示器25aは、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、TFT)を用いた液晶表示器が採用されている。なお、表示器25aとしては、有機ELディスプレイ等の他の表示器を採用することができる。
こうした表示器25aは、視認側に画像を表示する輪郭矩形状かつ平面状の表示画面25bを有している。表示画面25bに表示された画像の光は、表示板21の開口21bを通過し、さらに透光板30を透過する。
透光板30は、例えばアクリル樹脂又はポリカーボネイト樹脂等の合成樹脂により透光性に形成され、視認側の表板面31a及び背面側の裏板面31bを有する平板状を呈している。透光板30は、表示板21及び表示器25aの表示画面25bと実質平行に設けられている。より詳細に、透光板30は、図2,3に示すように、表示板21の開口21bの少なくとも一部分(特に本実施形態では開口21bの全面)を視認側から塞ぐように、当該表示板21に対して固定されている。透光板30は、裏板面31bを開口21bの周囲と当接させていることで、裏板面31bと表示画面25bとの間に僅かな隙間を、実質的に一定間隔で、形成している。
本実施形態において、透光板30の外縁部32a,32b,32c,32dにより形成される外輪郭は、図1に示すように、五角形状をなしている。具体的に、車両左側の外縁部32a及び車両右側の外縁部32bは、車両上側から車両下側の方向に沿って直線的に、かつ、互いに平行に延伸している。車両下側の外縁部32cは、車両左側から車両右側の方向に沿って直線的に延伸している。
一方、車両上側の外縁部32dは、車両上側に突出するように、車両上側へ向かう程先細るテーパ構造を構成している。こうしたテーパ構造による外縁部32dは、互いに接続され、透光板30の内部側に鈍角をなしている一対の外縁辺32eを有している(図7も参照)。各外縁辺32eは、直線的に延伸している。こうした各外縁辺32eは、板厚と一致する幅を有する長細い平面状かつ鏡面状を呈している。こうした外縁部32dの各外縁辺32eと対向するように、光源部50が設けられている。
光源部50は、図1,3に示すように、透光板30に光源光を提供する。具体的に光源部50は、保持部材51、一対の光源用基板52、複数の発光素子53、一対の光学シート部材54等により構成され、ケース部10に対して容易に着脱可能な光源ユニットを形成している。保持部材51は、例えば合成樹脂からなる遮光性の基材により、透光板30の外縁部32dと対向して配置されている。保持部材51は、視認側ケース12に対して、例えばビス55による締結によって保持されている。
特に本実施形態では、保持部材51は、一対の外縁辺32eに合わせるように、鈍角をなして細長く沿設された一対の細長板51aを有している。各細長板51aは、当該細長板51aを貫通する貫通穴51bを、対向する外縁辺32eの延伸方向に沿って複数配列している。
一対の光源用基板52は、一対の細長板51aに個別に対応して設けられており、対応する細長板51aにおいて透光板30とは反対側に保持されている。各光源用基板52は、貫通穴51bと同数の発光素子53を実装している。各発光素子53は、対応する貫通穴51bの中心に合わせて配置されていることで、外縁辺32eとは光学シート部材54を挟んで略一定間隔に対向するように、互いに配列されている。各発光素子53には、発光ダイオードが採用されており、各発光素子53は光源用基板52上の導通パターンを通じて電源と接続されることで発光する。複数の発光素子53は、同時に点灯又は消灯を切り替え可能に設けられ、互いに同じ色で光源光を発するようになっている。特に本実施形態の各発光素子53は、白色の光源光を発するようになっている。
一対の光学シート部材54は、一対の細長板51aに個別に対応して設けられており、対応する細長板51aにおいて透光板30側に保持されている。各光学シート部材54は、例えばアクリル樹脂又はポリカーボネイト樹脂等の透光性を有する基材の片面全体に、半透光性の印刷が施されることで、薄板状に形成されている。各光学シート部材54は、半透光性の例えば青色に着色されており、各発光素子53が発光した光源光の色調を変換するカラーフィルタとなっている。
また、視認側ケース12とプレートウインド部材13との間に、光源部50を囲む漏光規制空間SP2が形成されている。光源部50が漏光規制空間SP2に配置されることで、光源光の透光板30以外への漏光が規制されている。
各発光素子53から発せられた光源光は、光学シート部材54を透過した後、外縁部32dの外縁辺32eを介して透光板30の板内部に導入される。すなわち、外縁辺32eは、透光板30において光源光が入射する入射部となっている。透光板30の板内部に導入された光源光は、車両上側から車両下側へ向かう方向を進行方向PDとして、当該板内部を進むようになっている。なお、板内部を進む光源光には、各発光素子53から様々な方向に進むものが含まれるが、ここでいう進行方向PDとは、当該様々な方向を、強度を加味しつつ平均化した方向を意味する。
こうした光源光の板内部への導入に対応して、透光板30は、反射表示部33及び溝部40を有している。反射表示部33は、図4〜6に示すように、裏板面31bから表板面31a側に凹んで形成された素子であって、凹み深さ5〜20μm程度の微細なサイズの複数の反射素子35を有している。図1に示すように、反射表示部33は、複数の反射素子35を適宜配置することにより、巨視的に乗員から視認可能な図柄34を形成している。特に本実施形態では、複数の反射素子35を裏板面31bに沿って2次元に配列することにより、図柄34が形成されている。各反射素子35が板内部に導入された光源光を視認側に反射する反射面37を有することにより、図柄34が面光源状に光輝して、表示されるようになっている。
具体的に本実施形態では、図柄34は、画像表示部25を加飾する加飾図柄である。本実施形態の反射表示部33が、画像表示部25よりも視認側において、表示画面25bと一部重畳することで、図柄34として、当該表示画面25bの周囲を全周に亘って縁取るように、矩形環状に形成された枠図柄が設けられている。なお、図柄34は表示画面25bに表示される画像を隠蔽することなくに取り囲むように配置されている。
図4〜6に示すように、複数の反射素子35には、複合反射素子36が含まれている。特に本実施形態では、反射表示部33を構成する全ての反射素子35が、複合反射素子36となっている。
各複合反射素子36は、裏板面31bから表板面31a側へ三角錐状に凹んで形成されている。特に図4に示すように、各複合反射素子36は、裏板面31bに垂直な透光板30の板厚方向TDに沿った平面図上では、二等辺三角形状をなしている。各複合反射素子36は、2つの傾斜面37a,37bで構成された複合反射面37、及び素子裏面38を有している。
2つの傾斜面37a,37bは、平面図上の二等辺三角形状において等辺に対応する位置にそれぞれ配置されている。2つの傾斜面37a,37bは、三角錐状の複合反射素子36による各面のうち、光源光が導入される車両上側の外縁部32d側を向く2面として、外輪郭が三角形の平面状にそれぞれ形成されている。
各複合反射素子36は、平面図上の二等辺三角形状の頂角(又は底辺)を二等分する断面に沿って、2つの傾斜面37a,37b同士を接続する直線状の接続辺36bを有している。接続辺36bは、裏板面31b側から表板面31a側へ向かう程、光源光が導入される車両上側の外縁部32dに対してより離間するように傾斜しており、特に図5に示すように板厚方向TDに対して例えば45度の傾斜角をなしている。各傾斜面37a,37bも、接続辺36bと同様に、裏板面31b側から表板面31a側へ向かう程、光源光が導入される車両上側の外縁部32dに対してより離間するように傾斜している。各傾斜面37a,37bも、上述の頂角を二等分する断面に平行な断面上では、板厚方向TDに対して例えば45度の傾斜角をなしている。
さらに、2つの傾斜面37a,37b同士は、外縁部32dの外縁辺32eを基準として、互いに向きが相異なるように設定されている。具体的に、2つの傾斜面37a,37bは、平面図上の二等辺三角形状の等辺の傾斜に沿うかたちで、互いに斜め側方を向いている。車両左側の傾斜面37aは、僅かに車両左側を向き、車両右側の傾斜面37bは、僅かに車両右側を向いている。具体的に本実施形態では、三角錐状の複合反射素子36において、最も凹み深さが深い凹底部36aを含み、上述の頂角を二等分する断面に垂直な垂直断面上では、特に図6に示すように、2つの傾斜面37a,37bは、裏板面31bに対して例えば10度の傾斜角をなして、互いに反対向きに傾いている。
素子裏面38は、特に図4,5に示すように、平面図上の二等辺三角形状において底辺に対応する位置に配置され、光源光が導入される車両上側の外縁部32dとは反対側を向いて形成されている。素子裏面38は、外輪郭が三角形の平面状に形成されている。素子裏面38は、裏板面31b側から表板面31a側へ向かう程、光源光が導入される車両上側の外縁部32dに近づくように傾斜しており、板厚方向TDに対して例えば5度の傾斜角をなしている。
本実施形態では、各複合反射素子36は、裏板面31bにおいて平坦に形成された平坦部39を介することで、配列方向D1,D2にそれぞれ設定された配列ピッチPT1,PT2だけ互いに離間し、1つずつ孤立して配置されている。なお、配列方向D1は、光源光の主な進行方向PDである車両上側から車両下側の方向に沿っており、配列方向D2は、配列方向D1に実質的に進行方向PDに垂直な方向となっている。
そして、複数の複合反射素子36は、その凹底部36aの位置を、1列毎に配列ピッチPT1,PT2の半値分ずらした、所謂千鳥状に配列されている。ここで、複合反射素子36の配列ピッチPT1,PT2は、光源部50の発光素子53の配列ピッチに対して、極めて小さな値に設定されている。
溝部40は、図1,7,8に示すように、光源光が導入される車両上方の外縁部32dの外縁辺32eと、反射表示部33との間に配置されている。より詳細に、溝部40は、一対の延伸溝41を有している。各延伸溝41は、車両上方の外縁部32dにおける各外縁辺32eとは一定間隔をあけて、当該各外縁辺32eに対して実質平行に延伸している。一対の延伸溝41は、一方の端部を互いに接続されていることで、反射表示部33側に鈍角をなすように配置されている。したがって、各延伸溝41は、板内部における光源光の進行方向PDと交差するように延伸している。こうして溝部40は、画像表示部25の表示画面25bに対して重なりを避けるように、配置されている。
各延伸溝41は、反射素子35とは逆に、表板面31aから裏板面31b側に凹む有底溝状を呈している。具体的に、各延伸溝41は、底面42及び互いに対向する一対の内壁面43a,43bを有している。底面42は、表板面31a及び裏板面31bと実質平行となるような平面状かつ鏡面状に設けられている。
一対の内壁面43a,43bのうち、外縁辺32e側の内壁面43aは、表板面31a側から裏板面31b側へ向かう程、外縁辺32eから遠ざかるように、7.5度〜12.5度の範囲、好ましくは10度の傾斜角にて傾斜する平面状に設けられている。一対の内壁面43a,43bのうち、反射表示部33側の内壁面43bは、表板面31a側から裏板面31b側へ向かう程、反射表示部33から遠ざかるように、7.5度〜12.5度の範囲、好ましくは10度の傾斜角にて傾斜する平面状に設けられている。
こうして溝部40の各延伸溝41により凹んだ溝空間SP1は、底面42及び一対の内壁面43a,43bに囲まれて形成されている。当該溝空間SP1において表板面31a側は、解放されていることで、漏光規制空間SP2と連通している。ここで各延伸溝41の表板面31a側の幅寸法WDは、1.2〜2.2mmの範囲、好ましくは1.7mmに設定される。
また、溝部40には、光源部50から入射してくる光源光を拡散しつつ、反射表示部33側へ射出する拡散部44が設けられている。具体的に、拡散部44は、両内壁面43a,43bを粗面状に形成することにより、設けられている。こうした粗面状の内壁面43a,43bは、透光板30を成形するための金型にシボ加工を施す方法等により実現される。
なお、拡散部44の形成においては、少なくとも反射表示部33側の内壁面43bを粗面状にすれば最低限の拡散作用を得ることができるので、外縁辺32e側の内壁面43aは、鏡面状に形成されていてもよい。
図9,10に示すように、外縁部32dの外縁辺32eから板内部に導入された光源光の一部(図9,10の実線矢印を参照)は、溝部40を経由して、反射表示部33に到達する。溝部40に入射した光源光は、まず、外縁辺32e側の内壁面43aにて拡散され、溝空間SP1を通過した後、反射表示部33側の内壁面43bにてさらに拡散される。こうした光源光は、2回拡散されることとなるので、照明ムラ少なく反射表示部33へと入射する。
なお、外縁辺32e側の内壁面43aを鏡面状に形成した場合には、内壁面43bで1回拡散されることとなるので、2回の場合よりも照明ムラの低減効果は低下するが、内壁面43aで拡散した光源光が溝空間SP1を通じて空間SP2へと逃げてしまうことは抑制されるので、照明効率は向上する。
また、外縁部32dの外縁辺32eから板内部に導入された光源光の他の一部(図9の破線矢印を参照)は、溝部40の底面42よりも裏板面31b側を通過することで、溝部40を経由せずに反射表示部33に到達する。こうした光源光は、各外縁辺32eが平面状かつ鏡面状に形成されていることもあり、発光素子53の配列間隔に応じた照明ムラを残しつつ、反射表示部33へと入射する。
そして、溝部40を経由する光源光と、溝部40を経由しない光源光との割合は、表板面31aから底面42までの距離で示される延伸溝41の凹み深さDPを適宜設定することで調整可能である。透光板30の3mm程度の板厚に対して、各延伸溝41の凹み深さDPは、1.7〜2.3mmの範囲、好ましくは2.0mmに設定される。
溝部40を経由する光源光により、反射表示部33は、比較的均一な輝度で図柄34を面光源状に発光表示させる。さらに、溝部40を経由しない光源光が存在することで、反射表示部33は、面光源状の発光表示に重畳させて、点光源状の複数の発光素子53による光源像を、図柄34内の複合反射素子36が配列された領域に写し込んで表示することが可能となっている。
より詳細に、複合反射素子36は、2つの傾斜面37a,37bにより構成された複合反射面37によって光源光を反射しているため、視認者が反射表示部33の図柄34を視認する角度によって、光源像の見え方が変化する。
例えば、視認者が車両上側から少し見下ろすように図柄34を視認すると、直線状に延びた複数の光源像が、発光素子53の配列間隔に応じて映り込み、反射表示部33の図柄34に縞状の輝度ムラを生じさせる。視認者が透光板30の板厚方向TDに沿って正面から図柄34を視認すると、直線状に延びた光源像が、上述の場合に比べて2倍映り込み、図柄34に複雑な縞状の輝度ムラを生じさせる。視認者が車両下側から少し見上げるように図柄34を視認すると、光源像の数が最初の場合に戻る。
視認者としての乗員が例えば運転者であれば、車両の運転動作に伴う眼の位置の移動によって、図柄34がキラキラと輝くように視認される。そして、各複合反射素子36が千鳥状に配列されているので、図柄34において、キラキラ感が表現されつつも、比較的穏やかな印象も付与することができる。
一方、光源部50が消灯され、光源光が透光板30の板内部に導入されないときには、各反射素子35が微細なサイズかつ平坦部39を介して形成されていることによって、図柄34が殆ど視認されないようになっている。
(作用効果)
以上説明した第1実施形態の作用効果を改めて以下に説明する。
第1実施形態によると、入射部としての外縁辺32eと反射表示部33との間に配置された溝部40が、板内部における光源光の進行方向PDと交差するように延伸している。したがって、光源部50により提供された光源光の少なくとも一部は、透光板30の外縁辺32eを介して板内部に導入された後、反射表示部33に到達する前に、その進行方向PDと交差する溝部40を経由することとなる。このため、反射表示部33への光源光の直接的な照射が規制される。溝部40の通過時に、例えば光源光の照明ムラが緩和される等して、反射表示部33の各反射素子35への光源光の照射状態が調整され得る結果、光輝する図柄34において意図しない輝度ムラの発生を抑制することができる。故に、車両用表示装置100において、反射表示部33の図柄34の見栄えを良好なものとすることができる。
また、第1実施形態によると、溝部40は、入射する光源光を拡散しつつ反射表示部33側へ射出する拡散部44を有する。板内部に導入された光源光の少なくとも一部は、溝部40に設けられた拡散部44により拡散作用を受けることで、光源光の照明ムラは確実に緩和され、反射表示部33の各反射素子35への光源光の照射状態が調整され得る。したがって、光輝する図柄34における意図しない輝度ムラの発生は、確実に抑制される。
また、第1実施形態によると、拡散部44は、溝部40の内壁面43a,43bを粗面状に形成することにより、設けられている。このようにすると、部品の追加を抑制しつつ拡散部44を設けることができるので、光輝する図柄34における意図しない輝度ムラの発生を、容易に抑制することができる。
また、第1実施形態によると、溝部40は、有底溝状に形成されている。このようにすると、溝部40の凹み深さDPを調整することで、外縁辺32eを通じて板内部に導入された光源光全体に対して、溝部40を経由する光源光の割合を、設定可能となる。したがって、光輝する図柄34において意図しない輝度ムラの発生を抑制しつつも、意図的に輝度ムラを少し残すような調整が可能となる。故に、適度な輝度ムラを実現して、反射表示部33の見栄えを魅力的なものとすることができる。
また、第1実施形態によると、複合反射素子36の複合反射面37に設けられた2つの傾斜面37a,37bは、裏板面31b側から表板面31a側に向かう程、光源光が導入される外縁辺32eに対して離間するように傾斜するという共通点を有しつつも、互いに向きが相異なる。こうした複合反射素子36による光源光の視認側への反射では、視認者が視線位置を振った場合に、輝度の変化の仕方が2つの傾斜面37a,37b間で異なるので、複合反射素子36を含む反射表示部33の図柄34がキラキラと輝いて視認される。こうしてキラキラ感が付与された図柄34の表示が、反射表示部33により実現されるので、見栄えは一層良好なものとなる。
また、第1実施形態によると、光源部50は、外縁辺32eと対向するように互いに配列され、光源光を発光する複数の発光素子53を有する。このような構成の光源部50からの光源光が、仮に反射表示部33に直接的に照射された場合では、各発光素子53が反射表示部の図柄34に映り込んでしまい輝度ムラは極めて顕著なものとなってしまう。しかしながら本開示では、溝部40が反射表示部33の各反射素子35への光源光の照射状態を調整するので、こうした各発光素子53の映り込みによる意図しない輝度ムラを緩和して、図柄34の見栄えを良好なものとすることができる。
また、第1実施形態によると、透光板30は、画像表示部25よりも視認側において、反射表示部33が表示画面25bと重畳すると共に、溝部40が表示画面25bに対して重なりを避けるように、配置されている。こうした構成では、反射表示部33が画像表示部25と重畳することで両表示部33,25の組み合わせにより見栄えが格別な表示を行なうことができる一方、溝部40は、画像表示部25に干渉しないように配置されるので、当該画像表示部25の画像表示が当該溝部40により阻害されることを防止できる。したがって、見栄えは一層良好なものとなる。
(第2実施形態)
図11,12に示すように、第2実施形態は第1実施形態の変形例である。第2実施形態について、第1実施形態とは異なる点を中心に説明する。
第2実施形態の透光板30には、第1実施形態と同様に一対の延伸溝241を有する溝部240が設けられている。第2実施形態の溝部240も、当該溝部240に入射する光源光を拡散しつつ反射表示部33側へ射出する拡散部244を有している。ただし、第2実施形態では、両内壁面243a,243b及び底面242は、鏡面状に形成されているため、内壁面243a,243b等を粗面状に形成することにより拡散部244が設けられているわけではない。
具体的に、第2実施形態の拡散部244は、溝部240の各延伸溝241により凹んだ溝空間SP1に拡散部材245を配置することにより設けられている。拡散部材245は、光拡散材料により形成されている。光拡散材料とは、例えば透光性の合成樹脂に、光を拡散するビーズ等の拡散粒子ないしは気泡等を混合してなる乳白色の材料である。また、光拡散材料としては、光拡散性を有するシリコーンゴム等を採用することができる。
拡散部材245は、溝空間SP1の形状に合わせて、当該溝空間SP1の大部分を埋めるような、断面台形状の棒状を呈している。拡散部材245の高さは、延伸溝241の凹み深さDPと実質等しく設定されていることで、拡散部材245は、底面242と当接する当接面245aを背面側に形成していると共に、表板面31aに沿った平面状の露出面245bを視認側に形成している。また、拡散部材245の幅は、延伸溝241の幅よりも僅かに形成されている。この結果、拡散部材245の側面245cは、両内壁面243a,243bとは0.1mm程度の隙間をそれぞれ形成している。
こうして外縁辺32eから板内部に導入された光源光の一部(図12の実線矢印を参照)は、溝部240を経由して、反射表示部33に到達する。溝部240に入射した光源光は、拡散部材245により拡散されることとなるので、照明ムラ少なく反射表示部33へと入射する。
以上説明した第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、外縁辺32eと反射表示部33との間に配置された溝部240が、板内部における光源光の進行方向PDと交差するように延伸している。したがって、第1実施形態に準じた作用効果を奏することが可能となる。
また、第2実施形態によると、拡散部244は、溝部240により凹んだ溝空間SP1に、光拡散材料により形成された拡散部材245を配置することにより設けられている。拡散部244が溝空間SP1を埋めることにより、当該溝空間SP1を光源光が通過する際に、当該光源光が透光板30の外へ漏光することを抑制しつつ、当該光源光に拡散作用を与えることができる。したがって、各反射素子35に光源光を効率的に照射しつつも、光輝する図柄34における意図しない輝度ムラの発生を確実に抑制することができる。故に、反射表示部33の図柄34の見栄えは一層良好なものとなる。
(第3実施形態)
図13〜15に示すように、第3実施形態は第1実施形態の変形例である。第3実施形態について、第1実施形態とは異なる点を中心に説明する。
第3実施形態の透光板30には、第1実施形態と同様に一対の延伸溝341を有する溝部340が設けられている。第3実施形態の溝部340も、図13,14に示すように、当該溝部340に入射する光源光を拡散しつつ反射表示部33側へ射出する拡散部344を有している。
具体的に、第3実施形態の拡散部344は、外縁辺32e側の内壁面343aを、溝部340の延伸方向に沿って連続的な波状に湾曲させた波状面とすることにより、設けられている。図15に拡大して示すように、波状面は、一定の周期に基づいて山と谷を繰り返すサインカーブ状の波形を以って湾曲している。その隣接する山側極値点EP1間の距離又は隣接する谷側極値点EP2間の距離で表される一定の周期TWは、発光素子53の配列間隔よりも十分小さく設定されており、具体的に、0.3〜0.5mmの範囲、好ましくは0.4mmに設定されている。波状面の波形において全振幅に対応する山側極値点EP1と谷側極値点EP2との各延伸溝341の幅方向のずれ量AWは、延伸溝341の幅寸法WDよりも十分小さく設定されており、0.03〜0.05mmの範囲、好ましくは0.04mmに設定されている。
また、波状面における山側極値点EP1での曲率半径R1と、波状面における谷側極値点EP2での曲率半径R2とは、互いに異なっている。詳細に、山側極値点EP1での曲率半径R1は、谷側極値点EP2での曲率半径R2よりも大きく設定されている。山側極値点EP1での曲率半径R1は、0.3〜0.4mmの範囲、好ましくは0.35mmに設定される。谷側極値点EP2での曲率半径R2は、0.1〜0.2mmの範囲、好ましくは0.15mmに設定される。したがって、波状面は、より厳密には、サインカーブを少し変形した変形サインカーブの波形を以って湾曲している。
一方、第3実施形態において反射表示部33側の内壁面343b及び底面342は、図13に示すように、平面状かつ鏡面状に形成されている。
以上説明した第3実施形態においても、第1実施形態と同様に、外縁辺32eと反射表示部33との間に配置された溝部340が、板内部における光源光の進行方向PDと交差するように延伸している。したがって、第1実施形態に準じた作用効果を奏することが可能となる。
また、第3実施形態によると、拡散部344は、溝部340の内壁面343aを、溝部340の延伸方向に沿って波状に湾曲した波状面とすることにより、設けられている。このような波状面により、部品の追加を抑制しつつ拡散部344を設けることができるだけでなく、当該波状面の形状を適宜調整することにより、適度な輝度ムラを含む反射表示部33の見栄えを容易に最適化することができる。
(第4実施形態)
図16〜18に示すように、第4実施形態は第1実施形態の変形例である。第4実施形態について、第1実施形態とは異なる点を中心に説明する。
第4実施形態の透光板30には、図16,17に示すように、第1実施形態と同様に一対の延伸溝441を有する溝部440が設けられている。第4実施形態の溝部440は、表板面31aと裏板面31bとの間を貫通する貫通溝状に形成されている。第4実施形態の溝部440には、拡散部44が設けられておらず、代わりに平行化部446が設けられている。
光源部50の各発光素子53から光源光として発散光が提供されることに対して、平行化部446は、溝部440に入射する発散光としての光源光を平行化しつつ反射表示部33側へ射出する。本実施形態における平行化とは、光源光が発光素子53から発散光として放射状に発せられた状態よりも平行光束に近づいた状態となることを意味し、平行化された光源光が完全に平行光束となっている必要はない。
具体的に、平行化部446は、外縁辺32e側の内壁面443aにて複数の屈折面447を、各発光素子53に個別に対応するように、互いに配列している。平行化部446は、各屈折面447を連続的に配列したレンズアレイ状を呈している。
外縁辺32e側の内壁面443aに屈折面447を配置した本実施形態においては、屈折面447にて光源光が高屈折率の板内部から一時的に低屈折率の溝空間SP1に放出される。このため、屈折面447が光源光を集光により平行化するにあたって、各屈折面447は、反射表示部33側及び溝空間SP1側に凸となる曲面状に形成されている。特に本実施形態では、各屈折面447は、板厚方向TDに沿った母線を有する円筒面状に形成されている。
各屈折面447の曲率半径RNは、反射表示部33において意図された程度の輝度ムラが実現されるように、設定される。例えば、各屈折面447の焦点位置が対応する発光素子53の位置と略一致するように、その曲率半径RNが設定されると、各屈折面447により集光された光源光は、理論上、板厚方向TDと略直交する平面上では平行光束となり、反射表示部33における輝度ムラは極小化される。
また例えば、図18に示すように、各屈折面447の焦点位置が対応する発光素子53の位置に対して少しずれるように、その曲率半径RNが設定されると、各屈折面447により集光された光源光は、非平行光束となり、その度合に応じた反射表示部33における輝度ムラが発生する。図18の例では、各屈折面447の焦点位置が対応する発光素子53の位置よりも遠い位置となるように、その曲率半径RNが設定されている。こうして各屈折面447により集光された光源光は、板厚方向TDと略直交する平面上では若干発散した状態となるので、反射表示部33において意図された少しの輝度ムラが発生する。
一方、第4実施形態において反射表示部33側の内壁面443b及び底面442は、平面状かつ鏡面状に形成されている。
以上説明した第4実施形態においても、第1実施形態と同様に、外縁辺32eと反射表示部33との間に配置された溝部440が、板内部における光源光の進行方向PDと交差するように延伸している。したがって、第1実施形態に準じた作用効果を奏することが可能となる。
また、仮に拡散光がそのまま反射表示部33に入射する構成では、拡散光が反射表示部33に到達するまでに拡散光が拡散され過ぎて、照明ムラ、輝度低下等が顕著になる。しかしながら第4実施形態によると、溝部440は、当該溝部440に入射する発散光としての光源光を平行化しつつ反射表示部33側へ射出する平行化部446を有する。溝部440の通過時に、発散光が平行化されることにより、光源光の照明ムラが緩和される等して、反射表示部33の各反射素子35への光源光の照射状態が調整され得る。その結果、反射表示部33を効率よく照明することが可能となると共に、光輝する図柄34において意図しない輝度ムラの発生が抑制される。したがって、図柄34の見栄えは一層良好なものとなる。
また、第4実施形態によると、平行化部446は、溝部440の内壁面443aにて、曲面状の複数の屈折面447を、各発光素子53に個別に対応するように互いに配列していることにより、設けられている。このようにすると、複数の発光素子53が配列されることにより各発光素子53からの光源光が互いに重なる等して生じ得る意図しない照明ムラを、確実に抑制することができ、屈折面447の曲面形状を調整することにより、所望の輝度ムラを残すことが容易に可能となるので、反射表示部33の見栄えを魅力的なものとすることができる。
(他の実施形態)
以上、複数の実施形態について説明したが、発明は、それらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
具体的に、変形例1としては、溝部40は、延伸溝41を二重以上に配置して構成されていてもよい。図19に示す例では、二対の延伸溝41を互いに近接して配置することにより、光源光が延伸溝41を最大2回通過するようになっている。
変形例2としては、溝部40において、延伸溝41の底面42を粗面状に形成してもよい。
変形例3としては、拡散部44を設けなくてもよい。具体的に、延伸溝41の両内壁面43a,43b及び底面42を鏡面状に形成し、かつ、溝空間SP1に拡散部材245を配置しなくてもよい。このような構成でも、光源光の反射表示部33への直接的照射が規制されるため、反射表示部33の各反射素子35への光源光の照射状態が調整され得る。
変形例4としては、溝部40は、裏板面31bから表板面31a側へ凹む有底溝状に形成されていてもよい。
第1〜3実施形態に関する変形例5としては、溝部40の延伸溝41は、有底溝状に形成されていなくてもよい。例えば延伸溝41は、表板面31aと裏板面31bとの間を貫通する貫通溝状に形成されていてもよい。
変形例6としては、溝部40の延伸溝41は、外縁辺32eと反射表示部33との間に配置されていれば、外縁辺32eの近傍において、当該外縁辺32eに沿って配置されている必要はない。
変形例7としては、溝部40の延伸溝41は、板内部における光源光の進行方向PDと交差するように延伸していれば、直線状に延伸せずに、曲線状に延伸していてもよい。
変形例8としては、車両上側の外縁部32dは、一対の外縁辺32eにより、車両上側に突出するように、車両上側へ向かう程先細るテーパ構造を構成していなくてもよく、例えば一辺の直線状の外縁辺により平坦に形成されていてもよい。これに対応して、入射部としての外縁辺に光源光を入射させる光源部50の構成も適宜変更することができる。また、車両上側以外の外縁部32a〜cに、入射部を構成し、当該入射部と反射表示部33との間に溝部40を配置してもよい。
変形例9としては、反射表示部33の複数の反射素子35は、一部にのみ複合反射素子36を含み、他部に単一の傾斜面を有する反射素子を含んでいてもよい。また、反射表示部33の複数の反射素子35は、全て単一の傾斜面を有するものであってもよい。
変形例10としては、反射表示部33の複数の反射素子35は、千鳥状に配列されていなくてもよく、また、平坦部39を介さずに、隙間なく配列されていてもよい。
変形例11としては、図柄34は、画像表示部25と重畳する加飾図柄に限られない。図柄34は、指針表示部22と重畳表示されるようにしてもよく、他の表示と全く重畳していないものであってもよい。また、図柄34は、加飾の機能に留まらず、それ自体が目盛、警告灯等の形状をなすことで車両の情報を表示するようにしてもよい。
変形例12としては、透光板30は、外縁部32dにおいて、外側へ向かう程背面側に傾斜して設けられる平面状の外縁反射面61と、外縁反射面61から背面側に延びる外縁導光部62を有していてもよい。図20の例では、外縁導光部62の背面側に配置された外縁部32dの外縁辺32eと板厚方向TDに向き合うように、光源部50の複数の発光素子53が配列されている。複数の発光素子53が互いに異なる位置から発した光源光は、外縁導光部62により外縁反射面61へ導光され、さらに外縁反射面61により透光板の内側へと反射される。そして、光源光が溝部40を通過した後、反射表示部33へと到達する。なお、図20の例において、外縁導光部62に溝部40を配置してもよい。
変形例13としては、図21に示すように、各延伸溝41の幅寸法WDが凹み深さDPよりも大きくなるように、当該幅寸法WDを拡大してもよい。第1実施形態に基づいたこの例では、図22に示すように、幅寸法WDが凹み深さDPよりも大きくなっている。第2実施形態に基づいたこの例では、図23に示すように、幅寸法WDが凹み深さDPよりも大きくなっている分、より大きな拡散部材245を配置することが可能となっている。
第2実施形態に関する変形例14としては、拡散部材245の側面245cを、平面状の平面に代えて、第3実施形態と同様に、溝部240の延伸方向に沿って連続的な波状に湾曲させた波状面としてもよい。
第3実施形態に関する変形例15としては、波状面としては、サインカーブ状に代えて、ジグザグの波状面を採用してもよい。
第4実施形態に関する変形例16としては、溝部440の延伸溝441は、有底溝状に形成されていてもよい。
第4実施形態に関する変形例17としては、屈折面447は、球面状に形成されていてもよい。
100 車両用表示装置、30 透光板、31a 表板面(板面)、31b 裏板面(板面)、32e 外縁辺(入射部)、33 反射表示部、34 図柄、35 反射素子、37 反射面、40,240,340,440 溝部、PD 進行方向

Claims (11)

  1. 車両に搭載される車両用表示装置であって、
    光源光を提供する光源部(50)と、
    透光性の板状に形成され、入射部(32e)を介して前記光源光を板内部に導入する透光板(30)と、を備え、
    前記透光板は、
    板面(31a,31b)から凹む形状をなし、前記板内部に導入された前記光源光を視認側に反射する反射面(37)が設けられた反射素子(35)を複数有し、前記反射素子を適宜配置することにより形成された図柄(34)を光輝させて表示する反射表示部(33)と、
    前記入射部と前記反射表示部との間に配置され、前記板内部における前記光源光の進行方向(PD)と交差するように延伸する溝部(40,240,340,440)と、を有する車両用表示装置。
  2. 前記光源部は、前記光源光として発散光を提供し、
    前記溝部は、入射する発散光としての前記光源光を平行化しつつ前記反射表示部側へ射出する平行化部(446)を有する請求項1に記載の車両用表示装置。
  3. 前記光源部は、前記入射部と対向するように互いに配列され、前記光源光として発散光を発光する複数の発光素子(53)を有し、
    前記平行化部は、前記溝部の内壁面(443a)にて、曲面状の複数の屈折面(447)を、各前記発光素子に個別に対応するように互いに配列していることにより、設けられている請求項2に記載の車両用表示装置。
  4. 前記溝部は、入射する前記光源光を拡散しつつ前記反射表示部側へ射出する拡散部(44,244,344)を有する請求項1に記載の車両用表示装置。
  5. 前記拡散部は、前記溝部の内壁面(43a,43b)を粗面状に形成することにより、設けられている請求項4に記載の車両用表示装置。
  6. 前記拡散部は、前記溝部の内壁面(343a)を、前記溝部の延伸方向に沿って波状に湾曲した波状面とすることにより、設けられている請求項4又は5に記載の車両用表示装置。
  7. 前記拡散部は、前記溝部により凹んだ空間(SP1)に、光拡散材料により形成された拡散部材(245)を配置することにより設けられている請求項4から6のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
  8. 前記光源部は、前記入射部と対向するように互いに配列され、前記光源光を発光する複数の発光素子(53)を有する請求項1,2又は4から7のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
  9. 前記溝部は、有底溝状に形成されている請求項1から8のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
  10. 前記反射表示部は、前記反射素子を、前記板面のうち視認側とは反対側の板面から凹むように形成し、
    前記反射素子は、互いに向きが相異なる傾斜面であって、前記反対側の板面側から前記視認側の板面側へ向かう程、前記光源光が導入される前記入射部に対して離間するように傾斜する2つの傾斜面(37a,37b)で構成された前記反射面が設けられた複合反射素子(36)を、含む請求項1から9のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
  11. 画像を表示する表示画面(25b)を有する画像表示部(25)を、さらに備え、
    前記透光板は、前記画像表示部よりも視認側において、前記反射表示部が前記表示画面と重畳すると共に、前記溝部が前記表示画面に対して重なりを避けるように、配置されている請求項1から10のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
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