JP2018201118A - 光送受信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】最適値計算を精度よく行うこと。【解決手段】周波数変調光信号を受信し、局部発振光に基づいて、周波数変調光信号をホモダイン検波して、同相成分と直交成分の電気信号を出力し、同相成分と直交成分の電気信号の各々をサンプリングしてデジタルの同相成分のサンプリング信号と直交成分のサンプリング信号に変換し、同相成分と直交成分のサンプリング信号を差動検波し、差動検波によって得られる信号に含まれる各信号点の出現頻度が均一、または、ほぼ均一である固定パターンに基づいて、位相平均値を算出し、位相平均値に基づいて、同相成分と直交成分のサンプリング信号の位相を逆回転させる。【選択図】図4

Description

本発明は、光送受信システムに関する。
光加入者システムでは、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)やITU−T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector)で標準化されているPON(Passive Optical Network)方式のシステムが広く用いられている。PONシステムは、複数の加入者線終端装置(以下「ONU」(Optical Network Unit)という)の各々が、収容局外に設置された光スプリッタを介して、一本の光ファイバに結合されて、収容局の加入者線端局装置(以下「OLT」(Optical Line Terminal)という)に接続されるネットワーク構成を有している。
PONシステムでは、上り信号と下り信号とが異なる波長により、同一光ファイバ上で双方向に伝送される。下り信号は、複数の加入者宅の各々に設置されるONU宛ての信号が、時分割多重(以下「TDM」(Time Division Multiplexing)という)技術を用いて多重された連続信号である。ONUは、光スプリッタにおいて分岐された連続信号から、自装置に割り当てられたタイムスロットの信号を取り出して受信する。上り信号は、ONUが間欠的に送信するバースト信号であり、光スプリッタで結合されてTDM信号となりOLTが受信する。このように、PONシステムでは、収容局のOLTから光スプリッタまでの光ファイバ及び収容局に配置されるOLTを、複数の加入者で共用化できることから、ギガを超える高速の光アクセスサービスを経済的に提供することができる。
既に商用システムとして利用されているPONシステムにおいて、許容伝送路損失の拡大が大きな課題の1つと考えられている。許容伝送路損失の拡大が実現できれば、分岐数の大きな光スプリッタを活用した収容加入者数の増大、伝送距離の長延化による収容エリアの拡大等、単一システムでより効率的な加入者の収容が可能となる。
この課題を解決するために、光増幅器をOLTに配置し、この光増幅器をポストアンプとして用いて送信器の出力強度を増加する一方、この光増幅器をプリアンプとして用いて受信器の感度を改善して、許容伝送路損失を拡大する手法が広く検討されている。しかし、光増幅器のポストアンプとしての出力強度の増加に比べて、プリアンプとしての受信感度の改善の効果は小さい。そのため、下り信号と同等の許容伝送路損失を得るためには、上り信号の更なる受信感度の改善が必要となる。
上り信号の受信感度の改善を実現するために、デジタルコヒーレント伝送技術をPONシステムに適用することが検討されている(例えば、非特許文献1参照)。デジタルコヒーレント伝送技術における受信技術を適用することにより、これまでPONシステムで用いられてきた強度変調直接検波方式と比較して大幅に受信感度を改善させることができる。
また、強度変調信号の代わりに位相変調信号を用いることにより更に受信感度を3dB向上させることが可能である。近年、4値の位相変調信号、すなわち、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)信号が、大容量の中継伝送システムで用いられている。QPSKの信号生成は、ニオブ酸リチウム(LiNbO)マッハツェンダ変調器(以下「LN変調器」という)を用いて行われる。LN変調器は、変調帯域や光ファイバとの結合の面で優れた特性を有するため、長距離伝送システムに適したデバイスである。しかし、このデバイスは、数センチメートルオーダの長さを有するため、加入者ネットワークへの適用、特にONUに適用することは現実的でない。
LN変調器に代わる小型の変調器として、インジウムリン(InP)半導体マッハツェンダ変調器(以下「InP変調器」という)の開発が進められており、商用化され始めている。InP変調器では、位相変調をもたらす材料の屈折率変化が、LiNbOよりも大きいため、ミリメートルオーダの長さでデバイスを作製することができる。また、InP変調器は、半導体デバイスであるため、半導体レーザや半導体光増幅器(SOA(Semiconductor Optical Amplifier))等の光部品とモノリシック集積し、送受信器をより小型化することも可能である。しかし、InP変調器は、現状、歩留り等の問題があり、アクセスシステムに適用するには更なる低コスト化技術の開発が必要である。
これらの高価なマッハツェンダ変調器を用いることなく位相変調信号を生成する手法として、半導体レーザの駆動電流を送信信号で駆動する直接変調方式がある。ただし、送信信号で直接的に変調することができるのは、半導体レーザから出力される光の位相ではなく周波数である。この周波数変調は、半導体レーザのバイアス電流を高く設定して断熱チャープが支配的な領域で半導体レーザを駆動することにより実現される。
例として、2値のデジタルベースバンド信号により半導体レーザを直接変調した際の光スペクトルを図14(a)に示す。図14(a)に示すように、駆動電流の大きい「1」信号(以下「マーク」という)は、中心周波数(f)に対してΔfだけ高周波側に偏移し、駆動電流の小さい「0」信号(以下「スペース」という)は、Δfだけ低周波側に偏移する。実際には、半導体レーザの駆動電流を変化させることによりその出力強度も同時に変化するため、光スペクトルは図14(b)に示されるように、マーク側に対してスペース側の光強度が若干低下する。
後述する差動検波によって信号受信が可能となるように、周波数変化により生じる一定時間経過後の位相変化がπ、またはゼロとなるよう周波数変化量を調整してデータを送信する。その際、前のビットとの位相差がπ、またはゼロのときに、それぞれ、マーク、またはスペースを受信するように前もって送信信号を差動符号化する必要がある。このように、半導体レーザの駆動電流を送信信号で駆動する直接変調方式により生成される信号は、表面的には周波数変調信号であるが、位相変調信号として用いることができる信号である。
この周波数変調を利用した位相変調信号の生成手法として、連続位相周波数偏移変調(以下「CPFSK」(Continuous Phase Frequency Shift Keying)という)という手法と、慣習的に位相変調、すなわちPSK(Phase Shift Keying)とよばれる手法がある。後者のPSKは、前述のマッハツェンダ変調器を用いて送信信号に対応した位相変調信号を直接的に生成する一般的な位相変調手法との混同を避けるため、以下においては、直接変調による位相変調、すなわちDM−PSK(Direct Modulation-PSK)という。
DM−PSKとCPFSKとの関係を図15に示す。図15において、横軸は周波数変調の変調指数(図15では、FM変調指数と記載)を表し、縦軸はデューティ比を表す。以下、DM−PSKとCPFSKの違いを簡単に示すため、2値のデジタルデータを送信する場合を例として説明する。信号のビットレートをBとすると、変調指数mは、次式(1)で定義される。
Figure 2018201118
図16及び図17に、DM−PSKの動作原理を示す。図16に示すように、マーク区間にデューティ比(D)にしたがった光パルスが出力され、光パルスの終了時に光位相が前のビットに対してπだけ変化するように周波数変調の変調指数、または光パルスの強度を調整する(例えば、非特許文献2参照)。光パルス終了後、光位相は変化しないため、1ビット時間経過時の光位相変化はπのままである。このとき、変調指数(m)とデューティ比(D)の間には、次式(2)の関係がある。
Figure 2018201118
図16に示す方式では、光位相は、時間経過とともに増加し続ける。これに対して、図17に示すように、マーク区間の光パルスの強度をスペース区間の強度に対して大きくなるビットと小さくなるビットを交互に出力するようにしてもよい(例えば、非特許文献3参照)。図17に示す方式では、光位相は、時間経過とともに増加せず、ゼロまたはπのいずれかの位相となる。ここで、ビットレートをBとすると、信号受信は、図16及び図17のいずれの方式においても、1ビット時間、すなわち1/Bだけ遅延させた信号列を用いた差動検波により行うことができる。
これに対して、図15に示すように、CPFSKでは、デューティ比(D)が、変調指数(m)によらず常に1となる。つまり、CPFSKでは、1ビット時間経過時の光位相変化は、変調指数(m)が0.5を超える場合、πを超えることになり、差動検波に要する遅延時間(T)が1ビット時間、すなわち1/Bではなく、次式(3)で示される(例えば、非特許文献4参照)。
Figure 2018201118
変調指数(m)が0.5の場合、最小の周波数偏移量、すなわちB/4で復調可能な位相変調信号を生成することになり、1ビット時間、すなわち1/Bの差動検波により信号受信が行われる。この場合を、特に、最小シフトキーイング(以下「MSK」(Minimum Shift Keying)という)といい、図15に示すように、デューティ比が1のDM−PSKということもできる。
上述したように、CPFSKやDM−PSKのように直接変調により生成した位相変調信号は、差動検波により信号を受信することができる。しかし、ホモダイン検波によりコヒーレント受信を行う場合、信号光と、局部発振光(以下「局発光」という)の周波数差が問題となる。以下、CPFSKの場合を例として、数式を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の数式により示す処理は、90度光ハイブリッド検波器を用いてホモダイン検波することにより生成されるI(In-phase)成分とQ(Quadrature)成分の信号の各々を、AD(Analog to Digital)変換器によりサンプリングしてデジタル化することによって得られる信号に対して行われる処理である。
サンプリング周波数は、シャノンのサンプリング定理に基づき、信号のビットレートBの2倍以上の値に設定される。なお、多値信号の場合、Bはシンボルレートとなる。一般に、中心周波数が、fの局発光とfの信号光を、90度光ハイブリッド検波器に入射してホモダイン検波すると、90度光ハイブリッド検波器から出力される信号電流のI成分及びQ成分は、それぞれ次式(4)、(5)で表されることになる。
Figure 2018201118
Figure 2018201118
式(4)、(5)において、fは局発光と信号光の周波数差(f=f−f)であり、φは位相差である。また、tは時間であり、Aは余弦関数(cos)及び正弦関数(sin)を光電流量に関連付けるための係数である。式(4)及び式(5)を複素数によりオイラー表記すると次式(6)となる。
Figure 2018201118
CPFSKでは、マークとスペースの各々に対して、Δf及び−Δfの周波数偏移が与えられるため、マークの受信信号電流は式(7)で示され、スペースの受信信号電流は式(8)で示される。
Figure 2018201118
Figure 2018201118
式(7)及び式(8)を用いると、マークからマークに遷移する場合、差動検波後の出力は、次式(9)で示される。
Figure 2018201118
同様にして、マークからスペースに遷移する場合の差動検波後の出力は式(10)で示され、スペースからスペースに遷移する場合の差動検波後の出力は式(11)で示され、スペースからマークに遷移する場合の差動検波後の出力は式(12)で示される。
Figure 2018201118
Figure 2018201118
Figure 2018201118
式(7)及び式(8)は、t=0で位相がφとなり一致する。したがって、式(10)及び式(12)は、t=0で位相連続を保ちつつ符号が遷移する場合を示しており、信号の識別はt=Tで行われることになる。式(10)及び式(12)にt=Tを代入すると、式(13)及び式(14)が得られる。なお、Δfとして、式(1)を変形して得られる値を適用し、Tとして、式(3)の値を適用した。
Figure 2018201118
Figure 2018201118
まず、f=0の場合を考える。式(9)及び式(14)はマークを受信した場合であり、前のビットの符号に関係なく、I−Q平面上で(0,A)の位置に受信信号が収束する。また、式(11)及び式(13)はスペースを受信した場合であり、前のビットの符号に関係なく、I−Q平面上で(0,−A)の位置に受信信号が収束する。
ただし、前のビットに対して符号が反転する場合は、式(10)及び式(12)から明らかなように、受信信号コンスタレーションの円周上を、それぞれ、4πΔf及び−4πΔfの角速度で移動する。図18(a)は、この様子を示す図である。
次に、f≠0の場合、図18(b)に示すように、受信信号コンスタレーションは、図18(a)の場合に対して、I−Q平面上で2πftだけ位相回転する。
実際のところ、使用する半導体レーザや90度光ハイブリッド検波器の帯域不足により、差動検波後の受信信号コンスタレーションは劣化しているため、図18(a)に示す所定の信号点である(0,A)、(0,−A)の位置に受信信号が収束することはない。受信信号コンスタレーションの劣化を補償するために、デジタルコヒーレント伝送では、デジタル信号処理技術を用いる。
一般的によく用いられる信号処理アルゴリズムとして、CMA(Constant Modulus Algorithm)がある。CMAを用いれば、受信信号コンスタレーションの振幅が所定の値、例えば、図18(a)では、(0,A)、(0,−A)に収束するようにFIR(Finite Impulse Response)フィルタのタップ係数を適応的にフィードバック制御する。フィードバック制御により得られるタップ係数の最適値を代入したFIRフィルタで受信信号をフィルタリングすることにより、使用デバイスの帯域不足を補償、すなわち適応等化することができる。
しかしながら、CMAが効果を発揮するのは、受信信号の帯域不足の影響により、受信信号コンスタレーションの円周半径が縮小する場合である。例えば、マッハツェンダ変調器を用いて生成したQPSKを送信信号として用いる場合がこれに該当する。
これに対して、CPFSKやDM−PSKでは、使用デバイスの帯域不足の影響が生じても、受信信号コンスタレーションの円周半径は縮小しない。最も高い周波数成分が生成される異符号が交互に現れる場合であっても、受信信号は、図18(a)に示される所定の信号点には辿り着かないものの同じ円周上に留まる。この場合、CMAを用いても使用デバイスの帯域不足を補償することはできない。
そのため、CPFSKやDM−PSKの場合、LMS(Least Mean Square)アルゴリズムを適用する必要がある。LMSアルゴリズムを用いる場合、I−Q平面上の所定の信号点を目標値として最小二乗法によりFIRフィルタのタップ係数の最適値を求める。目標値として、送信信号列に周期的に埋め込まれた固定パターン信号であるトレーニング信号を用いるのが一般的である。
Dayou Qian, Eduardo Mateo, Ming-Fang Huang, "A 105km Reach Fully Passive 10G-PON using a Novel Digital OLT", Tu.1.B.2, ECOC(European Conference on Optical Communication) Technical Digest, 2012, OSA. "4 Gbitls, 233-km OPTICAL FIBRE TRANSMISSION EXPERIMENT USING NEWLY PROPOSED DIRECT-MODULATION PSK" R.S. VODHANEL, "5 Gbit/s Direct Optical DPSK Modulation of a 1530-nm DFB Laser", IEEE PHOTONICS TECHNOLOGY LETTERS, VOL. 1, No. 8, AUGUST 1989, pp.218-220. Katsushi Iwashita, Takao Matsumoto, "Modulation and Detection Characteristics of Optical Continuous Phase FSK Transmission System", JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLOGY. VOL. LT-5, NO. 4, APRIL 1987, pp.452-460.
しかしながら、CPFSKやDM−PSKに対してLMSアルゴリズムを用いる場合、上述した信号光と局発光の周波数差により生じる受信信号コンスタレーションの位相回転が問題となる。この位相回転がなければ、図18(a)の例では、(0,A)、または(0,−A)を目標とする信号点としてLMSアルゴリズムを動作させればよい。これに対して、図18(b)のように受信信号コンスタレーションが位相回転していると、位相回転量に応じて目標とする信号点との距離が変化するため、LMSアルゴリズムを用いたFIRフィルタのタップ係数の最適値計算が不安定になってしまうという問題があった。
上記事情に鑑み、本発明は、最適値計算を精度よく行うことができる技術の提供を目的としている。
本発明の一態様は、光信号を送信する光送信器と、前記光信号を受信する光受信器とを備える光送受信システムであって、前記光送信器は、半導体レーザを有し、送信データに対して、予め定められる複数の信号点の固定パターンであって各信号点の出現頻度が均一、または、ほぼ均一である固定パターンを付加して生成された送信信号を駆動信号として前記半導体レーザを駆動して周波数変調光信号を生成して送信する周波数変調部、を備え、前記光受信器は、局部発振光を出力する局部発振光源と、前記周波数変調光信号を受信し、前記局部発振光に基づいて、前記周波数変調光信号をホモダイン検波して、同相成分と直交成分の電気信号を出力する90度光ハイブリッド検波器と、前記同相成分と前記直交成分の電気信号の各々をサンプリングしてデジタルの前記同相成分のサンプリング信号と前記直交成分のサンプリング信号に変換するAD変換器と、前記同相成分と前記直交成分のサンプリング信号を差動検波する差動検波部と、差動検波によって得られる信号に含まれる前記信号点の固定パターンに基づいて、位相平均値を算出する位相平均算出部と、前記位相平均値に基づいて、前記同相成分と前記直交成分のサンプリング信号の位相を逆回転させる位相回転部と、を備える光送受信システムである。
本発明の一態様は、上記の光送受信システムであって、前記周波数変調部は、前記駆動信号に対する前記半導体レーザが出力する光信号の強度の変化特性に対して、逆方向の透過強度の変化特性を有する電界吸収型光変調器を備え、前記電界吸収型光変調器は、前記送信信号に基づいて、前記周波数変調光信号に対して強度変調を行う。
本発明の一態様は、上記の光送受信システムであって、前記周波数変調部は、前記駆動信号に対する前記半導体レーザが出力する光信号の強度の変化特性に対して、同一方向の透過強度特性を有する電界吸収型光変調器を備え、前記電界吸収型光変調器は、前記送信信号の極性を反転させた信号に基づいて、前記周波数変調光信号に対して強度変調を行う。
本発明の一態様は、上記の光送受信システムであって、前記光受信器は、タップ係数に基づいてフィルタリングを行うFIRフィルタ部と、前記位相回転部が逆回転した前記同相成分と前記直交成分のサンプリング信号を前記FIRフィルタ部に与えて復調信号を得て、前記復調信号に含まれるサンプリング信号のI−Q平面上での位置と、予め定められる収束の目標値となる複数の所定の信号点の前記I−Q平面上での位置とに基づいて距離を算出し、算出した距離に基づいて、前記サンプリング信号が、最も近い前記所定の信号点に収束するように前記FIRフィルタ部のタップ係数の最適値を算出するタップ係数算出部と、をさらに備える。
本発明により、最適値計算を精度よく行うことが可能となる。
本発明の第1の実施形態における光送受信システム100の構成を示す図である。 第1の実施形態における光受信器の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態における光受信器の送信信号のフレーム構成を示す図である。 第1の実施形態における光受信器の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態における光受信器の他の構成例を示すブロック図である。 第1の実施形態における光受信器の他の構成例を示すブロック図である。 第1の実施形態における実験結果を示す図(その1)である。 第1の実施形態における実験結果を示す図(その2)である。 第1の実施形態における実験結果を示す図(その3)である。 本発明の第2の実施形態における光受信器の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態の光受信器の半導体レーザの特性を示すグラフである。 第2の実施形態の光受信器のEA変調器の特性を示すグラフである。 第2の実施形態の光受信器の他の構成例を示すブロック図である。 半導体レーザを用いて直接変調した際の光スペクトルを示す図である。 CPFSKとDM−PSKの関係を示す図である。 DM−PSKの動作原理を説明するための図(その1)である。 DM−PSKの動作原理を説明するための図(その2)である。 受信信号コンスタレーションを示す図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態における光送受信システム100の構成を示す図である。以下の説明では、光送受信システム100を、PONシステムに適用した場合を例に説明する。PONシステムは、光伝送システムの一態様である。光送受信システム100は、ONU1及びOLT2を備える。なお、図1では、光送受信システム100がONU1を一台備える構成を示しているが、光送受信システム100はONU1を複数台備えていてもよい。
ONU1は、例えば通信サービスの提供を受ける加入者の宅内に設置される。ONU1は、光送信器10を備える。光送信器10は、光信号を送信する。
OLT2は、例えば収容局に設置される。OLT2は、光受信器20を備える。光受信器20は、光送信器10から送信された光信号を受信する。
図2は、第1の実施形態における光送信器10の構成を示すブロック図である。光送信器10は、周波数変調部102を備える。
周波数変調部102は、ゲートスイッチ1021と、半導体レーザ1022とを備える。ゲートスイッチ1021は、送信信号とゲート信号とに基づいて、ゲート信号が供給される時間区間に対応する区間の送信信号をバースト信号として半導体レーザ1022に出力する。
ここで、送信信号は、図3に示すフレーム構成の信号であり、外部から入力される。送信信号は、連続した信号であり、送信されるバースト信号の部分と、バースト信号の間に重畳され、送信されない固定アイドルパターンの部分とで構成される。バースト信号の部分は、送信データを含むペイロード部分にプリアンブル(以下「PA」(Preamble)という)部分が付加された構成となっている。
PAの部分は、位相回転量を算出する際に用いられる予め定められるL個の信号点のシンボルの固定パターンをM回繰り返したパターン(以下、このパターンをL×Mシンボルの固定パターンともいう)を含んでいる。また、PAのL×Mシンボルの固定パターン以外の部分は、例えば、後述するトレーニング信号等の固定パターンが含まれている。固定アイドルパターンの部分は、情報を含まない予め定められるパターンで全て埋められている。
L個の信号点のシンボルの固定パターンとしては、例えば、符号長2−1(nは、自然数)の擬似ランダム符号系列(PRBS(Pseudo Random Bit Sequence))等が適用される。また、Mは、固定パターンが充分な長さとなるように適宜定められる繰り返し回数であり、L個の信号点のシンボルの固定パターンが、充分な長さを有しているのであれば、M=1、すなわち繰り返しがなくてもよい。
また、ゲート信号は、外部から入力される。ゲート信号が供給される時間区間は、図3におけるバースト信号が存在する区間に対応している。ゲート信号は、間欠的に複数回供給される。そのため、ゲートスイッチ1021は、複数のバースト信号を間欠的に半導体レーザ1022に出力する。
半導体レーザ1022は、ゲートスイッチ1021が出力するバースト信号を駆動信号として、断熱チャープが支配的な領域で駆動して直接変調を行い、バースト信号を周波数変調した周波数変調光信号を生成して出力する。ここで、周波数変調光信号は、例えば、上述したCPFSK、またはDM−PSKの方式により変調された光信号である。
図4は、第1の実施形態における光受信器20の構成を示すブロック図である。光受信器20は、局部発振光源21、90度光ハイブリッド検波器22、AD変換器23−1〜23−2及びデジタル信号処理部24を備える。局部発振光源21は、受信信号光に干渉させる局発光を出力する。
90度光ハイブリッド検波器22は、スプリッタ221−1〜221−2、π/2遅延器222、カプラ223−1〜223−2及びバランスド受信器224−1〜224−2を備える。スプリッタ221−1は、光送信器10が送信するバースト信号の周波数変調光信号を受信信号光として受光し、受光した受信信号光を分岐してカプラ223−1及び223−2に出力する。スプリッタ221−2は、局部発振光源21が出力する局発光を受光し、受光した局発光を分岐して、カプラ223−1と、π/2遅延器222に出力する。π/2遅延器222は、スプリッタ221−2が出力した局発光をπ/2分遅延させてカプラ223−2に出力する。
カプラ223−1は、スプリッタ221−1が出力した受信信号光と、スプリッタ221−2が出力した局発光とを合波して干渉させることにより干渉光を生成し、生成した干渉光を2つの干渉光に分岐して出力する。カプラ223−2は、スプリッタ221−1が出力した受信信号光と、π/2遅延器222が出力したπ/2分遅延した局発光とを合波して干渉させることにより干渉光を生成し、生成した干渉光を2つの干渉光に分岐して出力する。
バランスド受信器224−1は、カプラ223−1が出力した2つの干渉光を電気信号に変換し、変換した電気信号の差分を同相成分、すなわちI成分として検出して出力する。バランスド受信器224−2は、カプラ223−2が出力した2つの干渉光を電気信号に変換し、変換した電気信号の差分を直交成分、すなわちQ成分として検出して出力する。AD変換器23−1は、I成分のアナログ電気信号をサンプリングしてデジタルのサンプリング信号としてデジタル信号処理部24に出力する。AD変換器23−2は、Q成分のアナログ電気信号をサンプリングしてデジタルのサンプリング信号としてデジタル信号処理部24に出力する。
デジタル信号処理部24は、AD変換器23−1及びAD変換器23−2から出力されたデジタルのサンプリング信号を入力とし、数値計算アルゴリズムを用いて受信信号を復調する。
光受信器20が行う処理は、デジタル信号処理部24が行う処理を除けば、デジタルコヒーレント伝送で用いられる一般的なホモダイン受信器と同様である。デジタル信号処理部24は、差動検波部241、位相平均算出部242、位相回転部243、トレーニング信号検出部244、タップ係数算出部245及びFIRフィルタ部246を備える。
差動検波部241は、AD変換器23−1が出力したI成分のデジタルのサンプリング信号と、AD変換器23−2が出力したQ成分のデジタルのサンプリング信号とに基づいて差動検波を行ってバースト信号を復調し、復調したバースト信号のPAを位相平均算出部242に出力する。位相平均算出部242は、PAに含まれているL×Mシンボルの固定パターンのうち、R回分(ただし、R≦Mである)のL個の信号点のシンボルの固定パターンのサンプル点に対して位相平均値を算出する。
位相回転部243は、位相平均算出部242が算出した位相平均値に相当する位相回転量だけ、AD変換器23−1が出力したI成分のデジタルのサンプリング信号と、AD変換器23−2が出力したQ成分のデジタルのサンプリング信号とをI−Q平面上で逆回転させる。
トレーニング信号検出部244は、位相回転部243が逆回転させたI成分とQ成分のサンプリング信号のPAに含まれているトレーニング信号を検出する。タップ係数算出部245は、トレーニング信号検出部244が検出したトレーニング信号をFIRフィルタ部246に与えることによりトレーニング信号の復調信号を得る。また、タップ係数算出部245は、得られた復調信号に含まれるトレーニング信号の位置が、当該トレーニング信号に対して予め定められているI−Q平面上の所定の目標値の位置に収束するように、適応的にフィードバック制御してFIRフィルタ部246の最適なタップ係数を算出する。また、タップ係数算出部245は、トレーニング信号をI−Q平面上の所定の目標値の位置に収束させて、タップ係数の最適値を求めていく過程で、LMSアルゴリズム、すなわち最小二乗法を用いる。
FIRフィルタ部246は、タップ係数算出部245が算出した最適値のタップ係数に基づいて、I成分とQ成分のサンプリング信号をフィルタリングして復調し、復調したI成分信号とQ成分信号を出力する。
ここで、位相平均算出部242による位相平均値の算出手法について説明する。上述したように、CPFSKやDM−PSK信号を差動検波した場合、局発光と受信信号光との周波数差によって受信信号コンスタレーションが位相回転する。この位相回転のために、LMSアルゴリズムを用いたFIRフィルタのタップ係数の最適値計算が不安定になる。
これに対して、位相平均算出部242は、差動検波部241が出力するPAに含まれているL×Mシンボルの固定パターンのうち、L×Rシンボルのサンプル点に対して、次式(15)または、次式(16)の演算を行う。なお、式(15)と式(16)のいずれを適用するかは、光受信器20ごとに予め定められている。
Figure 2018201118
Figure 2018201118
式(15)及び式(16)において、iはL×Rシンボル内のi番目のサンプル点を示しており、Σは算出対象の総数Mのサンプル点の総和を算出することを示す。また、2πfTは局発光と受信信号光の周波数差によって生じるI−Q平面上での受信信号コンスタレーションの位相回転量を示している。ここで、fは、前述したように、局発光の中心周波数をf、受信信号光の中心周波数をfとした場合、f=f−fで表される。Tは、式(3)で表される差動検波に要する遅延時間である。φは、位相回転がない場合におけるi番目のサンプル点のI−Q平面上での位相を示す。
すなわち、式(15)は、オイラー標記されたサンプル点の角度部分の平均値を算出する式であり、式(16)は、オイラー標記されたサンプル点の指数関数部分の和についての偏角、すなわち角度部分を算出する式ということができる。
式(15)及び式(16)と、式(9)から式(12)とを比較すると、φは、π/2、π/2+4πΔft、−π/2、−π/2−4πΔftに対応することが分かる。これらのサンプル点の受信信号コンスタレーションは、上述した図18(a)に示した通りとなる。図18(a)は、I軸を境に対称となっており、また、I−Q平面上での位相は、I軸を境に正負の値をとるため、式(15)及び式(16)のφが関係する部分の平均値はゼロとなる。その結果、式(15)及び式(16)の値は、2πfTに近似し、式(15)及び式(16)のφaveを算出することにより位相回転量2πfTを求めることができる。
位相回転部243が、位相平均算出部242が算出した位相回転量2πfTに基づいて、図18(b)の受信信号コンスタレーションを逆回転させることで、図18(a)の受信信号コンスタレーションが得られる。これにより、タップ係数算出部245によるLMSアルゴリズムを用いたFIRフィルタ部246のタップ係数の最適値計算が不安定になるという問題を解決することができる。
なお、L×Mシンボルの固定パターンに含まれる信号点の出現頻度のばらつきが大きくなると、図18(a)の受信信号コンスタレーションがI軸対象でなくなるため、φが関係する部分の平均値がゼロにならず、位相回転量の計算に誤差が生じる。そのため、固定パターン含まれる信号点の出現頻度は、均一か、または、ほぼ均一である必要がある。ほぼ均一の場合、φが関係する部分の平均値は、ゼロにはならないが、位相平均値の2πfTに比べて無視できる程度の誤差の均一性があればよい。また、送信信号が、2値のベースバンド信号の場合、マークの比率が1/2、または、1/2に近い信号点のパターンとしてもよい。また、位相平均算出部242は、L×Mシンボルの固定パターンのうち、R回分を用いて、位相平均値を算出するとしているが、Rの値は、R回に含まれる信号点の出現頻度が、均一か、または、ほぼ均一となるように定められる。
また、L個の信号点のシンボルの固定パターンとして、例えば、上述した符号長2−1の擬似ランダム符号系列を適用した場合、自然数であるnの値が小さいとマーク率が1/2に近づかない場合がある。この場合、ゼロを1つ追加して符号長を2とする等の手法を適用してもよい。また、L個の信号点のシンボルの固定パターンとして、1と0が繰り返されるパターンを適用するようにしてもよい。
また、トレーニング信号検出部244がPAから検出するトレーニング信号は、L×Mシンボルの固定パターンをトレーニング信号として適用してもよいし、L×Mシンボルの固定パターン以外の固定パターンをトレーニング信号として適用してもよい。L×Mシンボルの固定パターンをトレーニング信号とする場合、PAの部分を全てL×Mシンボルの固定パターンとしてもよい。また、L×Mシンボルの固定パターン以外の固定パターンをトレーニング信号として適用する場合、上述したように、PAの残りの区間にトレーニング信号を含めることになる。
(実験結果)
図7及び図8に、デジタルデータをオフラインにより信号処理した結果を示す。このデジタルデータは、信号ビットレート10.0Gbit/s、変調指数0.6の2値のCPFSK信号を実験により生成し、ホモダイン検波して得られたI成分とQ成分の各々を50GS(GigaSample)/sでサンプリングして得られたデジタルデータである。
図7(a)及び(b)は、局発光と信号光の周波数がほぼ一致している場合であり、それぞれ、差動検波した出力及びLMSアルゴリズムを適用した出力を示す図である。図7(b)に示すように、LMSアルゴリズムは、安定して動作しており、2値の信号点が明確に分離され復調が正常に行われている。
これに対して、図8(a)及び(b)は、局発光と信号光の周波数が約4GHzずれている場合の差動検波した出力及びLMSアルゴリズムを適用した出力を示す図である。図8(b)に示すように、LMSアルゴリズムの動作は不安定となり、2値の信号点が分離できず復調に失敗している。
一方、図9は、図8(a)と同じデジタルデータに対して、本実施形態における光送受信システム100の技術を適用した場合の結果である。図9(a)に示すように、差動検波後の受信コンスタレーションの位相回転は適切に補償されている。また、図9(b)に示すように、LMSアルゴリズムを適用した出力においても、2値の信号点が明確に分離され復調が正常に行われている。
以上のように構成された第1の実施形態における光送受信システム100によれば、光送信器10において、周波数変調部102は、半導体レーザ1022を有し、送信データに対して、予め定められる複数の信号点の固定パターンであって各信号点の出現頻度が、均一、または、ほぼ均一である固定パターンを付加して生成された送信信号を駆動信号として半導体レーザ1022を駆動して周波数変調光信号を生成し、ゲート信号が示す時間区間に対応する周波数変調光信号を送信する。光受信器20において、局部発振光源21は、局発光を出力する。90度光ハイブリッド検波器22は、周波数変調光信号を受信し、局発光に基づいて、周波数変調光信号をホモダイン検波して、同相成分と直交成分の電気信号を出力する。AD変換器23−1及び23−2の各々は、同相成分と直交成分の電気信号の各々をサンプリングしてデジタルの同相成分のサンプリング信号と直交成分のサンプリング信号に変換する。デジタル信号処理部24において、差動検波部241は、同相成分と直交成分のサンプリング信号を差動検波する。位相平均算出部242は、差動検波によって得られる信号に含まれる信号点の固定パターンに基づいて、位相平均値を算出する。位相回転部243は、位相平均値に基づいて、同相成分と直交成分のサンプリング信号の位相を逆回転させる。
上記の構成により、局発光と周波数変調光信号とに周波数差があり、位相回転が起こっている場合であっても、各信号点の出現頻度が、均一、または、ほぼ均一である固定パターンに基づいて位相平均値を算出することで、I−Q平面上での各信号点の位相成分がゼロとなり、位相平均値が位相回転量を表すことになる。そのため、算出した位相回転量に基づいて位相を逆回転させることで、受信信号コンスタレーションの位置を受信信号光と局発光の周波数に差がない場合の位置に戻すことができる。これにより、タップ係数算出部245によるLMSアルゴリズムを用いたFIRフィルタ部246のタップ係数の適切な最適値を算出することができる。したがって、半導体レーザ1022を直接変調して生成される周波数変調光信号を、90度光ハイブリッド検波器を用いてホモダイン検波する際、差動検波した際の受信信号コンスタレーションが、信号光と局発光の周波数差によりI−Q平面上で位相回転している場合であっても信号の受信を行うことが可能となる。
<変形例>
第1の実施形態における光送信器10は、図5のように構成されてもよい。図5は、第1の実施形態における光送信器10に替えて適用される光送信器10aの構成を示すブロック図である。光送信器10aにおいて、光送信器10と同一の構成については、同一の符号を付し、以下、異なる構成について説明する。
光送信器10aは、周波数変調部102aを備える。周波数変調部102aは、半導体レーザ1022及び半導体光増幅器1023を備える。半導体光増幅器1023は、ゲート信号を受け、ゲート信号により駆動電流を変化させて利得を増加減少させて、半導体レーザ1022が出力する連続した周波数変調光信号のうちゲート信号が示す時間区間に対応する周波数変調光信号を出力する。ゲート信号が供給される時間区間は、図3におけるバースト信号が存在する区間に対応している。ゲート信号は、間欠的に複数回供給されるため、半導体光増幅器は、複数のバースト信号を間欠的に出力する。
図2に示す光送信器10では、バースト信号を駆動信号として半導体レーザ1022を駆動して直接変調しているため、バースト信号の立ち上がりにおいて、半導体レーザ1022の出力波長が大きくドリフトする場合がある。これに対して、図5に示す光送信器10aでは、バースト信号によって半導体レーザ1022を駆動させず、連続した送信信号によって駆動させるため、半導体レーザ1022の出力波長が安定する。そのため、光送信器10aは、高密度の波長間隔で光信号を多重する場合等に好適である。
また、第1の実施形態における光受信器20は、図6のように構成されてもよい。図6は、第1の実施形態における光受信器20に替えて適用される光受信器20aの構成を示すブロック図である。光受信器20aにおいて、光受信器20と同一の構成については、同一の符号を付し、以下、異なる構成について説明する。光受信器20aは、局部発振光源21、90度光ハイブリッド検波器22、AD変換器23−1〜23−2及びデジタル信号処理部24aを備える。デジタル信号処理部24aは、差動検波部241、位相平均算出部242、位相回転部243、タップ係数算出部245a及びFIRフィルタ部246を備える。
タップ係数算出部245aは、I−Q平面上の予め定められる所定の信号点を目標値として収束させてタップ係数の最適値を算出する。
タップ係数算出部245aは、位相回転部243が逆回転させたI成分とQ成分のサンプリング信号をFIRフィルタ部246に与えることによりサンプリング信号の復調信号を得る。タップ係数算出部245aは、復調信号に含まれるサンプリング信号のI−Q平面上での位置、すなわちサンプル点が、いずれの信号点を目標とするかを特定するため、I−Q平面上におけるサンプル点の位置と、予め定められる複数の所定の信号点の位置との間の距離を算出する。
タップ係数算出部245aは、算出した距離に基づいて、サンプル点の位置に、最も近距離の所定の信号点を、当該サンプル点の目標値の位置として選択する。タップ係数算出部245aは、サンプル点が、選択した目標値の位置に収束するように、LMSアルゴリズム、すなわち最小二乗法を適用して、適応的にフィードバック制御し、FIRフィルタ部246のタップ係数の最適値を算出する。
図4に示す光受信器20では、タップ係数算出部245が、トレーニング信号検出部244が検出したトレーニング信号に基づいてFIRフィルタ部246のタップ係数の最適値を算出している。トレーニング信号は、I−Q平面上のいずれの位置に収束するのかが既知であるため、比較的短時間で最適値の算出を行うことができる。その反面、トレーニング信号検出部244によるトレーニング検出に要求される時間位置精度が非常に高いため、この精度を実現するためのデジタル信号処理部24における信号処理回路に多大なリソースが要求される。これに対して、光受信器20aのタップ係数算出部245aは、トレーニング信号を用いずにタップ係数の最適値の算出を行っている。当該手法では、距離計算を行う分だけ最適値の算出に要する時間が増加するが、トレーニング信号を用いないため、デジタル信号処理部24aにおける信号処理回路の規模を光受信器20のデジタル信号処理部24よりも小さくすることができる。
ONU1が備える光送信器10,10aと、OLT2が備える光受信器20,20aとの組み合わせは例えば、光送信器10と光受信器20、光送信器10と光受信器20a、光送信器10aと光受信器20、光送信器10aと光受信器20aのいずれの組み合わせで光送受信システム100が構成されてもよい。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、光送受信システムの構成のうち光送信器の構成が第1の実施形態における光送受信システム100と異なる。
図10は、本発明の第2の実施形態における光送信器10bの構成を示すブロック図である。光送信器10bは、周波数変調部102bを備える。周波数変調部102bは、半導体レーザ1022、半導体光増幅器1023及び電界吸収型変調器1024を備える。光送信器10bは、図5に示した第1の実施形態の光送信器10aの構成に対して、電界吸収型変調器1024を新たに備えた構成である。光送信器10aと同一の構成については、同一の符号を付し、以下、異なる構成について説明する。なお、以下の説明では、電界吸収型変調器1024をEA(Electro Absorption)変調器1024と記載する。
光送信器10及び光送信器10aにおいて、半導体レーザ1022が、駆動電流にしたがって直接変調を行うと、出力光キャリア周波数だけでなく、強度も同時に変調される。そのため、図14(a)のような理想的な周波数変調は行われず、図14(b)に示すような高周波側に偏移するマークと、低周波側に偏移するスペースの間に強度差が生じることになる。
上記の式(15)及び式(16)により、受信コンスタレーションの位相回転量を正確に求めるためには、サンプル点がI−Q平面上で同一半径の円周上に存在している必要がある。そのため、図14(b)に示すマークとスペースの強度差が、大きくなっている場合、位相回転量の計算に誤差が生じることになる。
図10に示す光送信器10bでは、EA変調器1024を用いることにより光強度差の均一化を行う。光送信器10bにおいて、同一の送信信号、すなわち2値のデジタルベースバンド信号が半導体レーザ1022とEA変調器1024とに外部から入力される。EA変調器1024は、入力した送信信号を制御信号として半導体レーザ1022が出力する周波数変調光信号に対して強度変調を行う。
図11は、半導体レーザ1022に与える駆動信号の電流値(以下「駆動電流」という)と出力光強度との関係を示すグラフである。駆動電流の印加部に電気抵抗を設ければ、電流の代わりに電圧で駆動すること可能であるため、横軸が駆動電圧の場合も併記している。
図11(a)に示すように、駆動電流が正の方向に増加する場合、半導体レーザ1022の出力光強度が増加する。また、図11(b)に示すように、駆動電流が負の方向に増加する場合、半導体レーザ1022の出力光強度が増加する。したがって、いずれの場合においても、2値のデジタルベースバンド信号で直接変調すれば、周波数変調とともに不要な強度変調成分が生じることが分かる。これを換言すると、図11(a)に示す駆動電流が正の方向に増加する場合、送信信号の特性に対して同一方向の特性の強度変調成分が生じることになる。図11(b)に示す駆動電流が負の方向に増加する場合、特性は反転し、送信信号の特性に対して逆方向の特性の強度変調成分が生じることになる。
図12は、EA変調器1024における制御信号の電圧と透過強度特性の関係を示すグラフである。図12(a)に示すように、制御信号の電圧が正の方向に増加する場合、EA変調器1024の透過強度特性は減少する。これに対して、図12(b)に示すように、制御信号の電圧が負の方向に増加する場合、EA変調器1024の透過強度特性は減少する。これを換言すると、図12(a)に示す制御信号の電圧が正の方向に増加する場合、印加信号電圧と符号が反転した強度変調が行われる。図12(b)に示す制御信号の電圧が負の方向に増加する場合、印加信号電圧と同一符号の強度変調が行われる。
したがって、図11(a)の特性を有する半導体レーザ1022と、図12(a)の特性を有するEA変調器1024を組み合わせることにより、半導体レーザ1022において生じる不要な強度変調成分をEA変調器1024において除去することができる。また、図11(b)の特性を有する半導体レーザ1022と、図12(b)の特性を有するEA変調器1024を組み合わせても同様の効果が得られることになる。
以上のように構成された第2の実施形態における光送受信器によれば、光送信器10bは、駆動信号に対する半導体レーザ1022が出力する光信号の強度の変化特性に対して、逆方向の透過強度の変化特性を有するEA変調器1024を備えており、EA変調器1024は、入力された送信信号に基づいて、周波数変調光信号に対して強度変調を行う。
誘電体多層膜等の光フィルタを用いて、マークとスペースの強度を均一化する手法も存在するが、半導体とは異なる部材を用いるため、この手法では、光部品をモノリシック集積により小型化することができない。これに対して第2の実施形態の光送信器10b,10cでは、EA変調器1024というモノリシック集積可能な光部品を用いてマークとスペースの光強度を均一化することで、小型かつ経済的な構成により変調信号の受信感度を向上させることができる。また、第2の実施形態の光送信器10b,10cの構成は、上記InP変調器を用いた場合と比べると、必要となる光デバイスの数は同じであるが、EA変調器1024は、汎用光デバイスであり、現時点では、InP変調器よりもはるかに安価である。
<変形例>
第2の実施形態における光送信器10bは、図13のように構成されてもよい。図13は、第2の実施形態における光送信器10bに替えて適用される光送信器10cの構成を示すブロック図である。光送信器10cは、周波数変調部102cを備える。周波数変調部102cは、半導体レーザ1022、半導体光増幅器1023及びEA変調器1024(図13では、電界吸収型変調器1024)を備える。光送信器10cは、図10に示した光送信器10bの構成に対して、EA変調器1024に入力される制御信号が送信信号の極性を逆にした制御信号である点が異なる。光送信器10bと同一の構成については、同一の符号を付し、以下、異なる構成について説明する。送信信号、すなわち2値のデジタルベースバンド信号が半導体レーザ1022に外部から入力され、当該送信信号の極性を逆にした制御信号がEA変調器1024に外部から入力される。
光送信器10cは、駆動信号に対する半導体レーザ1022が出力する光信号の強度の変化特性に対して、同一方向の透過強度の変化特性を有するEA変調器1024を備えており、EA変調器1024は、入力された送信信号の極性を反転させた信号に基づいて、周波数変調光信号に対して強度変調を行う。これにより、半導体レーザ1022を直接変調した際に生じる強度変調成分をEA変調器1024により除去することができる。
光送信器10cにおいて、適用する半導体レーザ1022とEA変調器1024の特性の組み合わせは、図11(a)の特性を有する半導体レーザ1022と、図12(b)の特性を有するEA変調器1024とを組み合わせることになる。また、別の組み合わせとして、図11(b)の特性を有する半導体レーザ1022と、図12(a)の特性を有するEA変調器1024とを組み合わせても同様の効果が得られることになる。
また、一般に、高速信号を扱うシステムでは互いに極性の異なるデジタルベースバンド信号、すなわち差動信号が用いられることが多く、このような場合に、光送信器10cを適用することが好適である。
また、光送信器10b及び10cにおいて、半導体光増幅器1023をEA変調器1024の後に接続しているが、半導体レーザ1022とEA変調器1024との間に接続するようにしてもよい。
<第1の実施形態及び第2の実施形態に共通する変形例>
上記の第1及び第2の実施形態では、送信信号として、主に、2値のデジタルベースバンド信号を適用する例について説明しているが、本発明の構成は、当該実施の形態に限ら得ない。N値(Nは、3以上の整数)のデジタルベースバンド信号を用いて、N値のCPFSK信号またはDM−PSK信号を生成する構成としてもよい。
上記の第1及び第2の実施形態では、光送受信システム100をPONシステムに適用する構成を示したが、光送受信システム100はその他の光伝送システムに適用されてもよい。
10、10a、10b、10c…光送信器,102、102a、102b、102c…周波数変調部,1021…ゲートスイッチ,1022…半導体レーザ,1023…半導体光増幅器,1024…電界吸収型変調器,20、20a…光受信器,21…局部発振光源,22…90度光ハイブリッド検波器,221−1、221−2…スプリッタ,222…π/2遅延器,223−1、223−2…カプラ,224−1、224−2…バランスド受信器,23−1、23−2…AD変換器,24…デジタル信号処理部,241…差動検波部,242…位相平均算出部,243…位相回転部,244…トレーニング信号検出部,245、245a…タップ係数算出部,246…FIRフィルタ部

Claims (4)

  1. 光信号を送信する光送信器と、前記光信号を受信する光受信器とを備える光送受信システムであって、
    前記光送信器は、
    半導体レーザを有し、送信データに対して、予め定められる複数の信号点の固定パターンであって各信号点の出現頻度が均一、または、ほぼ均一である固定パターンを付加して生成された送信信号を駆動信号として前記半導体レーザを駆動して周波数変調光信号を生成して送信する周波数変調部、
    を備え、
    前記光受信器は、
    局部発振光を出力する局部発振光源と、
    前記周波数変調光信号を受信し、前記局部発振光に基づいて、前記周波数変調光信号をホモダイン検波して、同相成分と直交成分の電気信号を出力する90度光ハイブリッド検波器と、
    前記同相成分と前記直交成分の電気信号の各々をサンプリングしてデジタルの前記同相成分のサンプリング信号と前記直交成分のサンプリング信号に変換するAD変換器と、
    前記同相成分と前記直交成分のサンプリング信号を差動検波する差動検波部と、
    差動検波によって得られる信号に含まれる前記信号点の固定パターンに基づいて、位相平均値を算出する位相平均算出部と、
    前記位相平均値に基づいて、前記同相成分と前記直交成分のサンプリング信号の位相を逆回転させる位相回転部と、
    を備える光送受信システム。
  2. 前記周波数変調部は、
    前記駆動信号に対する前記半導体レーザが出力する光信号の強度の変化特性に対して、逆方向の透過強度の変化特性を有する電界吸収型光変調器を備え、
    前記電界吸収型光変調器は、前記送信信号に基づいて、前記周波数変調光信号に対して強度変調を行う、請求項1に記載の光送受信システム。
  3. 前記周波数変調部は、前記駆動信号に対する前記半導体レーザが出力する光信号の強度の変化特性に対して、同一方向の透過強度特性を有する電界吸収型光変調器を備え、
    前記電界吸収型光変調器は、前記送信信号の極性を反転させた信号に基づいて、前記周波数変調光信号に対して強度変調を行う、請求項1に記載の光送受信システム。
  4. 前記光受信器は、
    タップ係数に基づいてフィルタリングを行うFIRフィルタ部と、
    前記位相回転部が逆回転した前記同相成分と前記直交成分のサンプリング信号を前記FIRフィルタ部に与えて復調信号を得て、前記復調信号に含まれるサンプリング信号のI−Q平面上での位置と、予め定められる収束の目標値となる複数の所定の信号点の前記I−Q平面上での位置とに基づいて距離を算出し、算出した距離に基づいて、前記サンプリング信号が、最も近い前記所定の信号点に収束するように前記FIRフィルタ部のタップ係数の最適値を算出するタップ係数算出部と、
    をさらに備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の光送受信システム。
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