JP2018200399A - 現像装置 - Google Patents

現像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018200399A
JP2018200399A JP2017105063A JP2017105063A JP2018200399A JP 2018200399 A JP2018200399 A JP 2018200399A JP 2017105063 A JP2017105063 A JP 2017105063A JP 2017105063 A JP2017105063 A JP 2017105063A JP 2018200399 A JP2018200399 A JP 2018200399A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developer
partition member
chamber
screw
developing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017105063A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6873822B2 (ja
Inventor
文芳 齋藤
Fumiyoshi Saito
文芳 齋藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2017105063A priority Critical patent/JP6873822B2/ja
Priority to US15/969,937 priority patent/US10303090B2/en
Priority to CN201810491563.3A priority patent/CN108957986A/zh
Publication of JP2018200399A publication Critical patent/JP2018200399A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6873822B2 publication Critical patent/JP6873822B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
    • G03G15/08Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer
    • G03G15/0822Arrangements for preparing, mixing, supplying or dispensing developer
    • G03G15/0887Arrangements for conveying and conditioning developer in the developing unit, e.g. agitating, removing impurities or humidity
    • G03G15/0891Arrangements for conveying and conditioning developer in the developing unit, e.g. agitating, removing impurities or humidity for conveying or circulating developer, e.g. augers
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
    • G03G15/08Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer
    • G03G15/0822Arrangements for preparing, mixing, supplying or dispensing developer
    • G03G15/0865Arrangements for supplying new developer
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
    • G03G15/08Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer
    • G03G15/0822Arrangements for preparing, mixing, supplying or dispensing developer
    • G03G15/0887Arrangements for conveying and conditioning developer in the developing unit, e.g. agitating, removing impurities or humidity
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
    • G03G15/08Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer
    • G03G15/0822Arrangements for preparing, mixing, supplying or dispensing developer
    • G03G15/0887Arrangements for conveying and conditioning developer in the developing unit, e.g. agitating, removing impurities or humidity
    • G03G15/0891Arrangements for conveying and conditioning developer in the developing unit, e.g. agitating, removing impurities or humidity for conveying or circulating developer, e.g. augers
    • G03G15/0893Arrangements for conveying and conditioning developer in the developing unit, e.g. agitating, removing impurities or humidity for conveying or circulating developer, e.g. augers in a closed loop within the sump of the developing device
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/08Details of powder developing device not concerning the development directly
    • G03G2215/0802Arrangements for agitating or circulating developer material

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】ACR構成で、現像剤を搬送するスクリューの回転に伴って発生する気流による排出口からの現像剤の排出を抑制する。
【解決手段】排出口43が形成された撹拌室41b側に、返しスクリュー472の一部を覆う仕切り部材410が延設される。この仕切り部材410により、撹拌室41bは排出空間420とバッファ空間411とに分けられる。搬送スクリュー471が回転されることに伴い発生する気流Aは、主にバッファ空間411に向かう気流Bと、排出空間420に向かう気流Cとに分流される。仕切り部材410と返しスクリュー472との間の隙間は狭く、気流Aのほとんどは仕切り部材410の上方に流れる(気流B)。それ故、気流Bに含まれる現像剤は仕切り部材410の上面に落下することから、返しスクリュー472を超えることがない。こうして、気流による排出口43からの現像剤の排出を抑制する。
【選択図】図5

Description

本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリあるいは複合機などの電子写真技術を用いた画像形成装置に好適な現像装置に関する。
プリンタ、複写機、ファクシミリあるいは複合機などの画像形成装置は、感光ドラム上に形成した静電潜像を現像剤により現像して可視像化する現像装置を備えている。現像装置では、非磁性トナーと磁性キャリアからなる二成分現像剤が用いられている。二成分現像剤(以下、単に現像剤と記す)は、長期間にわたる繰り返しの使用に伴いキャリアが劣化する。劣化したキャリアが使用され続けた場合、現像剤のトナー帯電量が低下してしまい、トナー帯電量が低下した現像剤はかぶり等の画像不良やトナー飛散による機内汚れを生じさせやすい。そこで、トナー帯電量の低下を抑制するために、画像形成で消費されたのとほぼ同量のトナーを補給する際に新しいキャリアを補給する一方で、劣化したキャリアを含む余剰現像剤を排出口から排出させるACR構成の現像装置が提案されている(特許文献1)。ACR(Auto Carrier Refresh)構成の現像装置では、搬送スクリュー(搬送部)により排出口側に向けて搬送される現像剤のうち、返しスクリュー(返し搬送部)の押し返し力に反して排出口に到達した現像剤が現像容器外へ排出される。
特開2005−221852号公報
ところで、従来の現像装置では、現像容器内の現像剤が少ないにも関わらず排出口から現像剤が少しずつ排出され続けることがあり、現像容器内の現像剤の量が少なくなり過ぎることがあった。これは、搬送スクリューの回転に伴って現像剤の搬送方向に向かう気流が発生し、搬送スクリューにより跳ね上げられた現像剤が気流に乗って返しスクリューを越え排出口側へ運ばれるからである。気流は現像容器内の現像剤量の多い少ないに関わらず発生することから、現像剤量が少なくても現像剤は排出され得る。そして、現像容器内の現像剤の量が少なくなり過ぎると、現像スリーブへの現像剤の供給不足により画像の一部が欠けるなどの画像不良が生じ得る。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、ACR構成の場合に、現像剤を搬送するスクリューの回転に伴い発生する気流による排出口からの現像剤の排出を抑制できる現像装置の提供を目的とする。
本発明の現像装置は、現像剤の排出口が形成された第一室と、前記第一室とで現像剤の循環経路を形成する第二室とを有する現像容器と、前記第一室に配置され、現像剤を前記排出口側へ向け第一方向に搬送する搬送部と、前記排出口よりも前記第一方向上流側で、前記搬送部に搬送された現像剤を前記第一方向と反対の第二方向に搬送する返し搬送部とを有する第一搬送スクリューと、前記現像容器内で前記第一室と前記第二室とを隔て、前記第一方向下流側に前記第一室から前記第二室に現像剤を受け渡す第一連通口と、前記第一方向上流側に前記第二室から前記第一室に現像剤を受け渡す第二連通口とを有する隔壁と、前記第一室において、前記返し搬送部よりも前記第一方向下流側の前記排出口に連通する排出空間の上にバッファ空間を形成するように前記第一室を仕切る仕切り部材と、を備え、前記第一搬送スクリューは、前記返し搬送部の前記第一方向上流端が前記第一連通口に重なり合うように配置され、前記仕切り部材は、前記第一連通口の上端よりも重力方向下方に配置され、且つ、前記第一方向に関し前記現像容器の下流側の壁部から前記返し搬送部の下流端と同じか若しくは前記返し搬送部の下流端よりも上流側まで延設されている、ことを特徴とする。
本発明によれば、ACR構成の場合に、第一搬送スクリューの回転に伴って発生する気流が仕切り部材によって形成されるバッファ空間側に流れやすくなる一方で、排出口に連通する排出空間側に流れ難くなるので、排出口からの現像剤の排出が抑制される。
本実施形態の現像装置を適用した画像形成装置の構成を示す概略構成図。 画像形成部周辺を示す概略構成図。 第一実施形態の現像装置の一部を省略して上側から見た断面図。 第一実施形態の現像装置を撹拌室側から見た場合の第一連通口近傍を示す模式図。 スクリューの回転に伴い発生する気流について説明する模式図。 仕切り部材に堆積された現像剤が少ない場合を示す模式図。 仕切り部材に堆積された現像剤が多い場合を示す模式図。 バッファ空間が形成されていない比較例を示す模式図。 仕切り部材の先端部の位置とキャリア排出量との関係を示すグラフであり、(a)は現像容器内の現像剤量が下限値である場合、(b)は現像容器内の現像剤量が上限値である場合。 仕切り部材の先端部の位置について説明する模式図。 仕切り部材の先端部の位置を基準位置から10mmと15mmとした場合における、現像容器内の現像剤量とキャリア排出量との関係を示すグラフ。 第二実施形態の現像装置を撹拌室側から見た場合の第一連通口近傍を示す模式図。 第三実施形態の現像装置の一部を省略して側面側から見た模式図であり、(a)は隔壁側閉塞部と壁部側閉塞部とを有する場合、(b)は隔壁側閉塞部を有する場合。 従来の現像装置を撹拌室側から見た場合の第一連通口近傍を示す模式図。
[第一実施形態]
第一実施形態について、図1乃至図11を用いて説明する。まず、本実施形態の現像装置を適用した画像形成装置の概略構成について、図1及び図2を用いて説明する。
<画像形成装置>
画像形成装置100は、電子写真方式のタンデム型のフルカラー画像形成装置である。画像形成装置100は、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像を形成する第1、第2、第3、第4の画像形成部PY、PM、PC、PKを有する。画像形成装置100は、装置本体100Aに接続された原稿読取装置(不図示)又は装置本体100Aに対し通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等のホスト機器(不図示)からの画像信号に応じてトナー像を記録材に形成する。記録材としては、用紙、プラスチックフィルム、布などのシート材が挙げられる。
なお、画像形成装置100が備える4つの画像形成部PY、PM、PC、PKは、現像色が異なることを除いて実質的に同一の構成を有する。そこで、ここでは代表して画像形成部PKについて説明し、その他の画像形成部については説明を省略する。
画像形成部PKには、図2に示すように、像担持体として円筒型の感光体、即ち感光ドラム1が配設されている。感光ドラム1は、図中矢印方向に回転駆動される。感光ドラム1の周囲には帯電装置2と、現像装置4、一次転写ローラ52、クリーニング装置7が配置されている。感光ドラム1の図中下方には露光装置であるレーザースキャナ3が配置されている。
各画像形成部の図1の上方には、中間転写装置5が配置されている。中間転写装置5は、無端状の中間転写ベルト51が複数のローラに張設されて矢印方向に走行するように構成されている。そして、後述するように中間転写ベルト51に一次転写されたトナー像を担持して搬送する。図2に示すように、中間転写ベルト51を張架するローラ53と中間転写ベルト51を挟んで対向する位置には、二次転写手段としての二次転写ローラ54が配置され、中間転写ベルト51上のトナー像を記録材に転写する二次転写部T2を構成している。二次転写部T2の記録材搬送方向下流には、図1に示すように定着装置6が配置されている。
画像形成装置100の下部には、記録材が収容されたカセット9が配置されている。カセット9から給送された記録材は、搬送ローラ91によりレジストレーションローラ92に向けて搬送される。停止状態のレジストレーションローラ92に記録材の先端が突き当たり、ループを形成することで記録材の斜行を補正する。その後、中間転写ベルト51上のトナー像と同期してレジストレーションローラ92を回転開始させ、記録材を二次転写部T2に搬送する。
上述のように構成される画像形成装置100により、例えば4色フルカラーの画像を形成するプロセスについて説明する。画像形成動作が開始されると、まず回転する感光ドラム1の表面が帯電装置2によって一様に帯電される。次いで、感光ドラム1は、レーザースキャナ3から発せられる画像信号に対応したレーザ光により走査露光される。これにより、感光ドラム1上に画像信号に応じた静電潜像が形成される。感光ドラム1上の静電潜像は、現像装置4内に収容されたトナーによって顕像化され、可視像となる。
感光ドラム1上に形成されたトナー像は、中間転写ベルト51を挟んで配置される一次転写ローラ52との間で構成される一次転写部T1にて、中間転写ベルト51に一次転写される。この際、一次転写ローラ52には一次転写バイアスが印加される。一次転写後に感光ドラム1表面に残ったトナーなどの付着物は、クリーニング装置7によって除去される。
このような動作をイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各画像形成部で順次行い、中間転写ベルト51上で4色のトナー像を重ね合わせる。その後、トナー像の形成タイミングに合わせてカセット9に収容された記録材が二次転写部T2に搬送される。そして、二次転写ローラ54に二次転写バイアスを印加することにより、中間転写ベルト51上の4色のトナー像を、記録材上に一括で二次転写する。二次転写部T2で転写しきれずに中間転写ベルト51に残留したトナーなどの付着物は、図1に示した中間転写ベルトクリーナ55により除去される。
次いで、記録材は定着装置6に搬送される。定着装置6は、定着ローラ61及び加圧ローラ62を備え、定着ローラ61と加圧ローラ62とで定着ニップ部を形成する。なお、定着ローラ61は、フィルム、ベルトでもよく、加圧ローラ62はベルトでもよい。定着ニップ部にトナー像が転写された記録材を通過させることで、記録材が加熱、加圧される。そして、記録材上のトナーは溶融、混合されて、フルカラーの画像として記録材に定着される。その後、記録材は排出ローラ10により排出トレイ11に排出される。このようにして、一連の画像形成プロセスが終了する。
なお、本実施形態の画像形成装置100は、例えばブラック単色の画像など、所望の単色又は4色のうち幾つかの画像形成部を用いて、単色又はマルチカラーの画像を形成することも可能である。
<現像装置>
本実施形態の現像装置4について、図2乃至図4を用いて説明する。図2に示すように、現像装置4は、非磁性のトナーと磁性を有するキャリアとを含む二成分現像剤(以下、単に現像剤と呼ぶ)を収容する現像容器41を有する。初期状態の現像装置4において現像容器41に収容済みの現像剤の量は例えば200gであるが、現像容器内の現像剤量は現像装置4の現像動作等に伴い増減する。
現像容器41は、感光ドラム1に対向した現像領域の部分が開口しており、この開口部に一部露出するようにして、現像スリーブ44が回転可能に設置されている。現像スリーブ44の内部には、周方向に沿って複数の磁極を有するマグネットロール50が非回転に配置されている。現像スリーブ44は非磁性材料で形成され、現像動作時には図2の矢印方向に回転し、現像容器内の現像剤を担持して現像領域に搬送する。
現像装置4は、現像容器内に現像剤を収納可能な、第二室としての現像室41aと第一室としての撹拌室41bとを有し、現像室41aと撹拌室41bとで現像剤を循環させる循環経路が形成されている。即ち、現像容器41の内部は、隔壁41cによって現像室41aと撹拌室41bとに区画され、これら現像室41aと撹拌室41bは、図3に示すように、連通口41f、41gにより連通している。連通口41f、41gは、現像室41aと撹拌室41bとの間で現像剤を受け渡すために隔壁41cの長手方向両端部(図3中の左端及び右端)側に形成される。
図3に示すように、現像室41aと撹拌室41bにはそれぞれ、現像剤を搬送する第一搬送スクリュー47、第二搬送スクリュー46が設けられている。具体的に、第二搬送スクリュー46は現像室41a内に、第一搬送スクリュー47は撹拌室41b内に配設されている。第一搬送スクリュー47、第二搬送スクリュー46はそれぞれ、回転軸47a、46aの周囲に螺旋状の羽根(フィン)47b、46bを設けた樹脂製のスクリューである。
<第一搬送スクリュー>
第一搬送スクリュー47には、羽根47bと反対方向に現像剤を搬送する逆巻きの羽根47dが設けられている。即ち、第一搬送スクリュー47は、羽根47bが形成された搬送部としての搬送スクリュー471と、羽根47dが形成された返し搬送部としての返しスクリュー472とを有する。返しスクリュー472では、羽根47dのピッチを搬送スクリュー471の羽根47bのピッチよりも小さくして単位長さ当たりの羽根の数(フィン数)を多くすると、現像剤を押し戻す力をより強くできる。そして、返しスクリュー472の回転軸線方向長さを変えることにより、排出口43から排出させる現像剤の量(排出量)を調整することができ、本実施形態では24mmに設定してある。
また、搬送スクリュー471には、羽根47bの複数のピッチ間のうち、少なくとも現像剤のトナー濃度を検知するインダクタンスセンサ45と対向する位置に、径方向に突出するリブ47cが設けられている。本実施形態では、搬送スクリュー471の両端側を除く部分にリブ47cが設けられている。即ち、搬送スクリュー471は、周方向に現像剤の搬送能力が異なる複数の突部として、羽根47bとリブ47cとを有する。リブ47cは、第一搬送スクリュー47の回転に伴って現像剤を搬送スクリュー471の周方向に撹拌することで、現像剤のトナー濃度を均一化し得る。
現像スリーブ44、第一搬送スクリュー47、第二搬送スクリュー46は相互に平行に、且つ、感光ドラム1の回転軸線方向と平行に配設されている。これら現像スリーブ44、第一搬送スクリュー47、第二搬送スクリュー46は、現像モータ(不図示)によって回転駆動される。例えば、第一搬送スクリュー47と第二搬送スクリュー46は共に680rpmの回転速度で回転される。現像室41a内の現像剤は、回転する第二搬送スクリュー46によって撹拌されながら図3において右から左方向(第二方向)に移動して、第二連通口としての連通口41fを介して撹拌室41bに受け渡される。他方、撹拌室41b内の現像剤は、回転する搬送スクリュー471によって撹拌されながら図3において左から右方向(第一方向)に移動し、第一連通口としての連通口41gを介して現像室41aに受け渡される。こうして現像剤は、第一搬送スクリュー47と第二搬送スクリュー46の二本のスクリューによって撹拌されながら現像容器内を循環搬送される。なお、本実施形態において、第一搬送スクリュー47は、返しスクリュー472の第一方向上流端が第一連通口41gに重なり合うように配置されている。こうすると、第一連通口41gでの現像剤の受け渡しがスムーズに行われ得る。
現像室41a内を搬送される現像剤は、図2に示すように、第二搬送スクリュー46により現像スリーブ44に供給される。現像スリーブ44に供給された現像剤は、マグネットロール50の磁界により現像スリーブ44上に所定量が担持され現像剤溜まりを形成する。現像スリーブ44上の現像剤は、現像スリーブ44が回転することによって、現像剤溜まりを通過して規制部材42によって層厚が規制されると共に、感光ドラム1と対向する現像領域へと搬送される。
上記の現像領域で、現像スリーブ44上の現像剤は穂立ちして磁気穂を形成する。そして、磁気穂を感光ドラム1に接触させて、現像剤のトナーを感光ドラム1に供給することで、感光ドラム1上の静電潜像をトナー像として現像する。また、現像効率、即ち、静電潜像へのトナーの付与率を向上させるために、現像スリーブ44には直流電圧と交流電圧を重畳した現像バイアスが印加される。感光ドラム1にトナーを供給した後の現像スリーブ44上の現像剤は、更に現像スリーブ44が回転することによって現像室41aに戻る。
図3に示すように、撹拌室41bにおいて搬送スクリュー471の第一方向下流端部(図3の右端部)側には、現像容器内の現像剤の一部(余剰現像剤)を排出する排出口43が形成されている。そして、上述した返しスクリュー472は、搬送スクリュー471の第一方向下流側に排出口43よりも上流側に設けられ、搬送スクリュー471と逆方向に現像剤を搬送する。こうして、撹拌室41b内を搬送され、返しスクリュー472を超えた現像剤が排出口43から排出されるようにしている。排出口43は現像容器41の底面に形成され、現像剤は排出口43に落下することで現像容器外へ排出される。排出口43から排出された現像剤は、不図示の回収容器に回収される。
一方、撹拌室41bにおいて搬送スクリュー471の第一方向上流端部(図3の左端部)側には、補給装置8(図1参照)から補給される補給用の現像剤(以下、補給剤と呼ぶ)を受け入れる補給口49が設けられている。補給装置8は、図1に示すように、各画像形成部の現像装置4の上方に配置されており、各画像形成部の現像装置4にそれぞれ現像剤を補給可能である。本実施形態では、補給装置8は、トナーとキャリアを含む補給剤を収容している。補給剤としては、例えば重量比でトナーとキャリアとが9対1の比率で混合された現像剤が用いられる。補給装置8は、画像形成時に使用されたトナーの消費量やインダクタンスセンサ45(図3参照)により検知されたトナー濃度などに応じて、適宜に不図示の補給スクリューを回転させるなどして補給剤を補給する。
撹拌室41bに補給された補給剤は、撹拌室41b内で現像室41aから搬送された現像剤と共に搬送スクリュー471により撹拌されながら搬送される。補給剤の補給に伴い生じる余剰現像剤は、既に述べた通り排出口43から排出される。このとき、劣化したキャリアも排出される。即ち、本実施形態は、補給装置8からトナーを多く含む補給剤が補給されると共に、排出口43から劣化したキャリアを多く含む余剰現像剤が排出される、ACR構成の現像装置4である。
なお、本実施形態では、第一搬送スクリュー47において返しスクリュー472よりも第一方向下流側に排出スクリュー473が設けられている。排出スクリュー473は、返しスクリュー472を乗り越えた現像剤を第一方向に搬送することで、現像剤を排出口43から効率よく排出させる。
ところで、従来の現像装置では、既に述べた通り、現像剤は補給剤の補給に伴い現像容器内の現像剤量が増えた場合に限られず、現像容器内の現像剤量が少ない場合にも排出されてしまうことがあった。ここで、従来の現像装置を図14に示す。図14では、撹拌室側から見た場合の第一連通口近傍を示している。
図14に示すような従来の現像装置の場合、現像剤量が少ないと、搬送スクリュー471の羽根47bが現像剤から露出した状態となり、現像剤が回転する羽根47bに乗って重力方向上方に跳ね上げられやすい。特に搬送スクリュー471の回転速度が速いほど、現像剤は跳ね上げられやすくなる。また、羽根47bが現像剤から露出した状態では、回転に伴って羽根47bにより空気が押され、撹拌室41b内を空気が第一方向に向けて流れるようにして、気流Aが発生し得る。この気流Aの強さ(風量)は、搬送スクリュー471の回転速度に比例して、回転速度が速くなるほど大きくなる。また、現像容器の上壁部412と搬送スクリュー471との間隔が大きい、つまりは搬送スクリュー471上方の空間が広い場合、より多くの空気を巻き込んで上記の気流Aを発生させ得る。
気流Aの一部は第一連通口41gを通り撹拌室41bから現像室41a(図2参照)に流れ込むが、ほとんどは現像室41aに流れ込まずに、第一連通口41gよりも第一方向下流側の排出空間420を通じて排出口43に向かって流れる(気流D)。排出空間420は撹拌室41bにおいて排出口43に連通する返しスクリュー472上方に確保され、排出口から排出させる現像剤を通すための空間である。羽根47bによって跳ね上げられて上記の気流A(気流D)に乗り第一搬送方向下流側へと運ばれた現像剤は、返しスクリュー472を超え、これが排出スクリュー473により排出口側へ搬送されて排出され得る。
このように、従来の場合には気流が発生すると、現像容器内の現像剤量が少ない場合でも現像剤が少しずつ排出されてしまう。それ故、現像容器内の現像剤量が少なくなり過ぎて、現像スリーブ44への現像剤の供給不足により画像の一部が欠けるなどの画像不良が生じる虞がある。しかし、現像剤は搬送スクリュー471の回転によって搬送されることに鑑みると、どうしても上記した気流が発生し得る。そこで、本実施形態では搬送スクリュー471の回転に伴い気流が発生することを前提に、例え現像剤が気流に乗って運ばれたとしても、現像剤が排出口43から排出され難くしている。以下、この点について、図3乃至図11を用いて説明する。
<仕切り部材>
本実施形態の現像装置4では、撹拌室41bに平面板状の仕切り部材410が設けられている。図3に示すように、仕切り部材410は、第一搬送スクリュー47の回転軸線方向に交差する方向に関し、隔壁41cから隔壁41cと反対側の現像容器41の対向壁部414に亘って隙間なく横断的に形成されている。
図4に示すように、仕切り部材410は、第一搬送スクリュー47の回転軸線方向に関し、現像容器41の第一方向下流側の壁部(側壁部413)から第一方向上流側に延設されている。仕切り部材410は、側壁部413から、返しスクリュー472の第一方向下流端472aと同じか若しくは返しスクリュー472の第一方向下流端472aよりも上流側まで延設される。本実施形態の場合、仕切り部材410の先端部410aは返しスクリュー472に対向する位置に位置づけられる。具体的に、仕切り部材410は、先端部410aが返しスクリュー472の第一方向下流端472aを基準として上流側に例えば10〜13mmほど離れた位置に位置づけられるように延設される。
また、仕切り部材410は、第一連通口41gの上端部41gaよりも重力方向下方に配置されている。好ましくは、仕切り部材410は底面410bと返しスクリュー472の最上端部472bとの間に1mm以上3mm以下の隙間が空くように配置される。仕切り部材410の底面410bと返しスクリュー472の最上端部472bとの隙間は、狭い方が好ましい。
仕切り部材410は、対向壁部414と側壁部413と隔壁41cとの間に隙間がないように形成されるのが好ましい。こうした仕切り部材410を撹拌室41b内に延設することで、返しスクリュー472よりも第一方向下流側で排出口43に連通する排出空間420の上にバッファ空間411が形成される。言い換えれば、仕切り部材410を延設することにより、仕切り部材410で撹拌室41bを仕切る前の排出空間420が重力方向の上下で、分割前よりも狭い排出空間420とバッファ空間411との2つの空間に分割される。
図5に示すように、本実施形態の場合でも、搬送スクリュー471が回転されることに伴い第一方向に向けて気流Aが発生するので、羽根47bによって跳ね上げられた現像剤は気流Aに乗って第一搬送方向下流側へと運ばれる。ただし、仕切り部材410によって撹拌室41bが排出空間420とバッファ空間411とに分割されているので、気流Aは主にバッファ空間411に向かう気流Bと、排出空間420に向かう気流Cとに分流する。即ち、本実施形態の場合、仕切り部材410の底面410bと返しスクリュー472の最上端部472bとの間には、互いの干渉を避けるために隙間(例えば1mm)が設けられている。そのため、この隙間を気流Aの一部が通り抜けてしまうが(気流C)、バッファ空間411を設けることにより、仕切り部材410の上方に気流Aのほとんどを流すことができる(気流B)。そして、バッファ空間411に向かった気流Bはバッファ空間411内で反転されるなどし、気流Bに含まれる現像剤はバッファ空間411で仕切り部材410の上面に落下し得る。つまり、バッファ空間411に向かった気流Bに含まれる現像剤は、仕切り部材410によって返しスクリュー472を超えないため、搬送スクリュー471の回転に伴い発生する気流による排出口43からの現像剤の排出を抑制し得る。
本実施形態の場合、気流Bに含まれる現像剤はバッファ空間411で仕切り部材410の上面に落下するので、図6に示すように、仕切り部材410の上面には気流Bによって運ばれた現像剤が堆積されていく。そして、仕切り部材410の上面に堆積された現像剤が増えていくと、図7に示すように、第一方向上流側に比較して下流側の方が剤面が高くなる。そして、堆積した現像剤は安息角θを超えると崩壊し、仕切り部材410から重力方向下方に落下する。ただし、現像剤は返しスクリュー472の上に落下する。そうなるように、仕切り部材410は形成されている。仕切り部材410から落下した現像剤は、返しスクリュー472により第二方向に搬送されることから、返しスクリュー472を超えて排出スクリュー473によって排出口43へと搬送されて排出され難い。
ここで、図8に、図5に示した本実施形態におけるバッファ空間411を埋めるようにして、高さのある仕切り部材410Aを設けた場合の比較例を示す。図8に示す比較例の場合、気流Aのほとんどが仕切り部材410Aと返しスクリュー472との隙間に流れる(気流E)。即ち、比較例の場合、気流Aに含まれる現像剤が仕切り部材410Aにより狭くされた排出空間420を通じて返しスクリュー472を超えてしまうことから、上述した第一実施形態(図5参照)の場合に比較して現像剤が排出口43から排出されやすい。その他の構成及び作用は、上述した第一実施形態と同様である。
<仕切り部材の先端部の位置>
上述したように、仕切り部材410の先端部410aは、返しスクリュー472の第一方向下流端472aを基準として上流側の例えば10〜13mmの位置に位置づけられる。その理由について説明する。
発明者らは、排出口43からの現像剤(主にキャリア)の排出特性を調べる実験を行った。ここでは、現像容器内の現像剤量が画像不良やトナー濃度の誤検知あるいは現像剤の漏れなどを生じさせない適正範囲のうちの下限値(190グラム)である場合と、適正範囲のうちの上限値(220グラム)である場合とに分けて実験を行った。また、仕切り部材410の先端部410aが返しスクリュー472の第一方向下流端472a(基準位置)から上流側に2mm、10mm、13mm、15mmの位置に位置づけて(図4参照)、それぞれ実験を行った。実験結果を図9(a)及び図9(b)に示す。
図9(a)は現像剤量が下限値である場合の単位時間当たりのキャリア排出量を示し、図9(b)は現像剤量が上限値である場合の単位時間当たりのキャリア排出量を示す。なお、比較のため、仕切り部材410が設けられていない従来装置の実験結果も示した(図中左端:無)。また、図9(a)には、回転速度が70ppmにおける1分間当たりの最少トナー消費量から計算される1分間当たりの最少キャリア補給量(ここでは15ミリグラム)を点線で示した。他方、図9(b)には、回転速度が70ppmにおける1分間当たりの最大トナー消費量から計算される1分間当たりの最大キャリア補給量(ここでは2グラム)を点線で示した。なお、現像剤量を適正範囲内に収めるために、現像剤量が下限値である場合には単位時間当たりの最少キャリア補給量よりも単位時間当たりのキャリア排出量を少なくする必要がある。他方、現像剤量が上限値である場合には単位時間当たりの最大キャリア補給量よりも単位時間当たりのキャリア排出量を多くする必要がある。
図9(a)に示すように、現像剤量が下限値である場合、仕切り部材410の先端部410aの位置が基準位置から離れるにつれ(2mm→15mm)、キャリア排出量は従来に比較して少なくなり、一定以上(例えば13mm)離れると略一定となる。これは、仕切り部材410による返しスクリュー472を覆う範囲が狭いと、仕切り部材410による返しスクリュー472を覆う範囲が広い場合に比べ、仕切り部材410と返しスクリュー472との隙間を気流Cが流れやすくなるからである(図5参照)。即ち、気流Cが流れやすければ、気流Aは相対的に気流Bに分流され難くなり、仕切り部材410に堆積される現像剤(キャリア)が減る一方で、返しスクリュー472を超えて排出口43から排出される現像剤(キャリア)は増す。
他方、図9(b)に示すように、現像剤量が上限値である場合、仕切り部材410の先端部410aの位置が基準位置から13mmまで、キャリア排出量は略一定である。そして、基準位置から15mmでキャリア排出量は最大キャリア補給量を下回るほど極端に減少している。これは、現像剤量が上限値である場合、仕切り部材410の先端部410aの位置が13mmより離れていると、仕切り部材410の先端部410aが現像剤に埋もれてしまうからである。
図10に、現像剤量が上限値である場合に、撹拌室41bの返しスクリュー472近傍における現像剤の剤面高さShを示す。搬送スクリュー471により第一方向に搬送される現像剤と、返しスクリュー472により第二方向に搬送される現像剤とがぶつかることで、回転軸線方向に関し搬送スクリュー471と返しスクリュー472間で、剤面高さShにピークが生じる。この場合に、仕切り部材410の先端部410aの位置が基準位置からより遠くに離されていると、言い換えれば先端部410aが返しスクリュー472の上流端側により近いと、図10に示すように、先端部410aが現像剤に埋もれてしまい得る。そうなると、現像剤量が多い故に排出口43から現像剤を排出させたいにも関わらず、仕切り部材410によって現像剤が返しスクリュー472を乗り越え難くなる、つまり現像剤の流れが阻害される。結果として、現像剤量が上限値である場合、上記したように仕切り部材410の先端部410aの位置が13mmより離れていると、排出口43からのキャリア排出量が大幅に低下する。この場合、現像容器内の現像剤量は適正範囲を超える可能性がある。
図11に、仕切り部材410の先端部410aが基準位置から10mm、15mm離れた位置に位置づけられている場合における、現像剤(主にキャリア)の排出特性を示した。図11に示すように、現像剤量が上記した下限値(190グラム)である場合には、先端部410aが基準位置から10mm、15mm離れた位置でキャリア排出量はほとんど変わらない。しかし、現像剤量が上記した上限値(220グラム)に近付くにつれ、先端部410aが基準位置から10mm離れている場合と15mm離れている場合とで、キャリア排出量が大きく変わる。即ち、先端部410aが基準位置から10mm離れている場合は、現像剤量が増すにつれキャリア排出量が急激に増える。他方、先端部410aが基準位置から15mm離れている場合は、10mm離れている場合に比べると、現像剤量が増すにつれキャリア排出量が緩やかに増える。これは、上述したように、現像剤量が上限値である場合に、先端部410aが基準位置から15mm離れていると、仕切り部材410によって現像剤の流れが阻害され、排出口43からのキャリア排出量が大幅に低下するからである。
上記点に鑑み、仕切り部材410は、先端部410aが基準位置から上流側に例えば10〜13mm離れた位置に位置づけられるように形成されるのが好ましい。ただし、これに限られず、返しスクリュー472の回転軸線方向長さ、返しスクリュー472と仕切り部材410との隙間の大きさなどに応じて、先端部410aの位置を変えてよい。
以上のように、本実施形態では、排出口43が形成されている撹拌室41b側において、返しスクリュー472の一部を覆うように仕切り部材410が延設される。仕切り部材410が設けられることで、撹拌室41bは排出空間420とバッファ空間411とに分けられる。そして、搬送スクリュー471が回転されることに伴い発生する気流Aは、主にバッファ空間411に向かう気流Bと、排出空間420に向かう気流Cとに分流される(図5参照)。仕切り部材410と返しスクリュー472との間の隙間は狭いため、気流Aのほとんどは仕切り部材410の上方に流れる(気流B)。そして、気流Bに含まれる現像剤はバッファ空間411で仕切り部材410の上面に落下するので、返しスクリュー472を超えることがない。このように、本実施形態では、搬送スクリュー471の回転に伴い発生する気流による排出口43からの現像剤の排出を抑制し得る。
[第二実施形態]
第二実施形態について、図12を用いて説明する。上述した第一実施形態では、仕切り部材として平面板状に形成された部材を用いた構成について説明した。これに対し、第二実施形態では、図12に示すように、上面410hが傾斜状に形成された仕切り部材410Bを用いている。具体的には、仕切り部材410Bの上面410hが、現像容器41の上壁部412との間隔が第一方向の上流から下流に向けて狭くなるように傾斜状に形成されている。仕切り部材410Bの上面410hは、水平面に対し現像剤の安息角(図7のθ参照)よりも大きい角度で傾斜するように形成されている。仕切り部材410Bの上面410hを傾斜させることで、バッファ空間411を確保しつつ、上面410hに現像剤が多量に堆積する前に、現像剤を少量ずつ返しスクリュー472に落下させることができる。こうすると、仕切り部材410Bの上面410hから現像剤が大きな塊となって落下するのを防ぐことができるため、返しスクリュー472により搬送される現像剤の量が一時的に増えることがない。こうして、本実施形態の場合、仕切り部材410Bに堆積された現像剤が落下することに起因する現像剤の排出を抑制し得る。その他の構成及び作用は、第一実施形態と同様である。
[第三実施形態]
第三実施形態について、図13(a)及び図13(b)を用いて説明する。上述した第一実施形態では、仕切り部材として平面板状に形成された部材を用い、これを返しスクリュー472の最上端部472bとの間に隙間を空けて配置した構成について説明した。これに対し、第三実施形態では、図13(a)に示すように、隔壁側閉塞部410Caと壁部側閉塞部410Cbとを有する仕切り部材410Cを用いている。隔壁側閉塞部410Caは第一搬送スクリュー47と隔壁41cとに挟まれた空間を塞ぐように形成され、壁部側閉塞部410Cbは第一搬送スクリュー47と隔壁41cと反対側の現像容器41の対向壁部414とに挟まれた空間を塞ぐように形成されている。本実施形態では、仕切り部材410Cの下面形状の一部を返しスクリュー472の曲率半径よりも1mm大きい曲率の円弧形状に形成し、返しスクリュー472との隙間を1mmにしている。
上述したように、仕切り部材と返しスクリュー472との間には、干渉を避けるため最小限の隙間(例えば1mm)を確保する必要がある。しかしながら、仕切り部材として平面板状の部材を用いた場合(図2参照)、第一搬送スクリュー47と隔壁41cとに挟まれた空間や、第一搬送スクリュー47と現像容器41の対向壁部414とに挟まれた空間では、1mm以上の隙間が空く。その場合、跳ね上げられ気流に乗った現像剤がそれらの空間を通り返しスクリュー472を超え、排出口43から排出されやすくなる。そこで、本実施形態のように、隔壁側閉塞部410Caと壁部側閉塞部410Cbとによって気流の通り道を塞ぐことで、現像剤を搬送するスクリューの回転に伴って発生する気流による排出口43からの現像剤の排出をより抑制できるようになる。その他の構成及び作用は、第一実施形態と同様である。
あるいは、図13(b)に示すように、仕切り部材410Dは隔壁側閉塞部410Daを有する構成であってもよい。即ち、返しスクリュー472の回転方向が対向壁部414側において重力方向下方から上方に向かう方向である場合、現像剤の剤面高さShは隔壁41c側が低くなり、対向壁部414側が高くなる。それ故、上述した仕切り部材410Cのように、壁部側閉塞部410Cbにより対向壁部414側の隙間を塞ぐと、現像剤量が多くなった場合に壁部側閉塞部410Cbが邪魔をして現像剤が排出され難くなりがちである。そこで、仕切り部材410Dを隔壁側閉塞部410Daを有する構成とし、第一搬送スクリュー47と隔壁41cとに挟まれた空間を塞ぐことで、現像剤量が多い場合の現像剤の排出と、現像剤量が少ない場合の現像剤の排出の抑制とを両立し得る。
[他の実施形態]
なお、仕切り部材410は現像容器41に一体形成されることに限らず、別体に形成されてもよい。即ち、撹拌室41b内に配置可能な形状に形成された取付部と、上記した仕切り部材410に相当する板状部とを一体的に有する仕切り形成部材が、撹拌室41b内に取り付けられることで、上記したバッファ空間411が形成されるようにしてよい。この仕切り形成部材を撹拌室41b内に取り付ける場合には、例えばモルトプレーンからなるシール部材を挟み込むことで、板状部と、対向壁部414と側壁部413と隔壁41cとの間に隙間が生じないようにする。
なお、上述した各実施形態では、撹拌室41bの第一方向下流側に排出口43を形成した場合を例に説明したがこれに限られない。排出口43は、現像室41aの第二方向下流側に形成されていてもよい。その場合、返しスクリューは第二搬送スクリュー46の第二方向下流側に配置され、仕切り部材410は現像室41aにおいて第二方向下流側(図3参照)の側壁部から第二搬送スクリュー46(詳しくは返しスクリュー)の一部を覆うように延設される。
なお、上述した各実施形態では、現像容器41が現像室41aと撹拌室41bとに水平方向に区画されている横撹拌型の現像装置を例に説明したが、この構成に限定されない。例えば、現像容器41が現像室41aと撹拌室41bとに上下方向に区画されている縦撹拌型の現像装置についても、本発明を適用することは可能である。
なお、上述した各実施形態では、各色の感光ドラム1から中間転写ベルト51に各色のトナー像を一次転写した後に、記録材に各色の複合トナー像を一括して二次転写する中間転写方式の画像形成装置100を例に説明したが、これに限らない。例えば、転写材搬送ベルトに担持され搬送される記録材に感光ドラムから直接転写する直接転写方式の画像形成装置に、上述の現像装置を適用してよい。
4…現像装置、41…現像容器、41a…第二室(現像室)、41b…第一室(撹拌室)、41c…隔壁、41g…第一連通口、41f…第二連通口、43…排出口、47…第一搬送スクリュー、410(410A、410B、410C、410D)…仕切り部材、410Ca(410Da)…隔壁側閉塞部、410Cb…壁部側閉塞部、411…バッファ空間、412…上壁部、413…側壁部、414…対向壁部、420…排出空間、471…搬送部(搬送スクリュー)、472…返し搬送部(返しスクリュー)

Claims (7)

  1. 現像剤の排出口が形成された第一室と、前記第一室とで現像剤の循環経路を形成する第二室とを有する現像容器と、
    前記第一室に配置され、現像剤を前記排出口側へ向け第一方向に搬送する搬送部と、前記排出口よりも前記第一方向上流側で、前記搬送部に搬送された現像剤を前記第一方向と反対の第二方向に搬送する返し搬送部とを有する第一搬送スクリューと、
    前記現像容器内で前記第一室と前記第二室とを隔て、前記第一方向下流側に前記第一室から前記第二室に現像剤を受け渡す第一連通口と、前記第一方向上流側に前記第二室から前記第一室に現像剤を受け渡す第二連通口とを有する隔壁と、
    前記第一室において、前記返し搬送部よりも前記第一方向下流側の前記排出口に連通する排出空間の上にバッファ空間を形成するように前記第一室を仕切る仕切り部材と、を備え、
    前記第一搬送スクリューは、前記返し搬送部の前記第一方向上流端が前記第一連通口に重なり合うように配置され、
    前記仕切り部材は、前記第一連通口の上端よりも重力方向下方に配置され、且つ、前記第一方向に関し前記現像容器の下流側の壁部から前記返し搬送部の下流端と同じか若しくは前記返し搬送部の下流端よりも上流側まで延設されている、
    ことを特徴とする現像装置。
  2. 前記仕切り部材は、前記第一方向に関し先端部が前記返し搬送部に対向する位置に位置づけられる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記仕切り部材は、前記返し搬送部において前記第一搬送スクリューの最上端部との間に1mm以上3mm以下の隙間を空けて配置されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
  4. 前記仕切り部材は、前記現像容器の上壁部との間隔が前記第一方向の上流から下流に向けて狭くなるように傾斜状に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の現像装置。
  5. 前記仕切り部材は、水平面に対し現像剤の安息角よりも大きい角度で傾斜するように形成されている、
    ことを特徴とする請求項4に記載の現像装置。
  6. 前記仕切り部材は、前記第一搬送スクリューと前記隔壁とに挟まれた空間を塞ぐ隔壁側閉塞部を有する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の現像装置。
  7. 前記仕切り部材は、前記第一搬送スクリューと前記隔壁と反対側の前記現像容器の壁部とに挟まれた空間を塞ぐ壁部側閉塞部を有する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の現像装置。
JP2017105063A 2017-05-26 2017-05-26 現像装置 Active JP6873822B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017105063A JP6873822B2 (ja) 2017-05-26 2017-05-26 現像装置
US15/969,937 US10303090B2 (en) 2017-05-26 2018-05-03 Developing apparatus
CN201810491563.3A CN108957986A (zh) 2017-05-26 2018-05-22 显影设备

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017105063A JP6873822B2 (ja) 2017-05-26 2017-05-26 現像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018200399A true JP2018200399A (ja) 2018-12-20
JP6873822B2 JP6873822B2 (ja) 2021-05-19

Family

ID=64401092

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017105063A Active JP6873822B2 (ja) 2017-05-26 2017-05-26 現像装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10303090B2 (ja)
JP (1) JP6873822B2 (ja)
CN (1) CN108957986A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7013227B2 (ja) * 2017-12-18 2022-01-31 キヤノン株式会社 現像装置
US11314183B2 (en) * 2020-05-21 2022-04-26 Kyocera Document Solutions Inc. Developing device and image forming apparatus therewith
JP7484412B2 (ja) * 2020-05-21 2024-05-16 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 現像装置およびそれを備えた画像形成装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009210684A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 Konica Minolta Business Technologies Inc 現像装置および画像形成装置
US20100124442A1 (en) * 2008-11-17 2010-05-20 Kabushiki Kaisha Toshiba Developing device, developing method, and image forming apparatus
JP2010237329A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Canon Inc 現像装置
JP2015007740A (ja) * 2013-05-31 2015-01-15 株式会社リコー 現像装置、並びに、これを備えたプロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2015096891A (ja) * 2013-11-15 2015-05-21 キヤノン株式会社 現像装置
JP2016206325A (ja) * 2015-04-20 2016-12-08 富士ゼロックス株式会社 現像装置および画像形成装置

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4325425B2 (ja) 2004-02-06 2009-09-02 富士ゼロックス株式会社 現像装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2008176264A (ja) * 2007-01-17 2008-07-31 Toshiba Corp 現像装置および画像形成装置
US8295737B2 (en) * 2007-01-26 2012-10-23 Ricoh Company, Ltd. Developing device and image forming apparatus using same
JP5500422B2 (ja) * 2009-12-22 2014-05-21 株式会社リコー 現像装置、並びに、これを備えたプロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP5638033B2 (ja) * 2012-06-25 2014-12-10 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 現像装置及びそれを備えた画像形成装置
JP5721752B2 (ja) * 2013-01-21 2015-05-20 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 現像装置およびこれを備えた画像形成装置
JP2015161896A (ja) 2014-02-28 2015-09-07 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP6308812B2 (ja) 2014-03-04 2018-04-11 キヤノン株式会社 現像装置
US20160004182A1 (en) 2014-07-03 2016-01-07 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
JP6614769B2 (ja) 2014-12-12 2019-12-04 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP6403584B2 (ja) * 2015-01-22 2018-10-10 キヤノン株式会社 現像装置
JP6648920B2 (ja) * 2015-08-31 2020-02-14 キヤノン株式会社 現像装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009210684A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 Konica Minolta Business Technologies Inc 現像装置および画像形成装置
US20100124442A1 (en) * 2008-11-17 2010-05-20 Kabushiki Kaisha Toshiba Developing device, developing method, and image forming apparatus
JP2010237329A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Canon Inc 現像装置
JP2015007740A (ja) * 2013-05-31 2015-01-15 株式会社リコー 現像装置、並びに、これを備えたプロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2015096891A (ja) * 2013-11-15 2015-05-21 キヤノン株式会社 現像装置
JP2016206325A (ja) * 2015-04-20 2016-12-08 富士ゼロックス株式会社 現像装置および画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20180341196A1 (en) 2018-11-29
JP6873822B2 (ja) 2021-05-19
US10303090B2 (en) 2019-05-28
CN108957986A (zh) 2018-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4755867B2 (ja) 現像装置、及びこれを備えたプロセスカートリッジ、画像形成装置
JP6207258B2 (ja) 現像装置
US8750764B2 (en) Developing device and image forming apparatus
JP4166795B2 (ja) 現像装置及びそれを備えた画像形成装置。
JP5388652B2 (ja) 現像装置
JP5414325B2 (ja) 現像装置
US10126679B2 (en) Developing casing of a developing unit for an electrophotographic image forming apparatus having a developer collection inlet to collect developer moving along a discharge path
JP6873822B2 (ja) 現像装置
JP5305127B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
US10474064B2 (en) Developing apparatus
US10274867B2 (en) Image forming apparatus including a developing device having first conveyance chamber and a second conveyance chamber disposed above the first conveyance chamber
US10372068B2 (en) Development device
JP2007010981A (ja) 現像装置及びプロセスカートリッジ並びに画像形成装置
JP5866223B2 (ja) 中間ホッパーおよびそれを備えた画像形成装置
JP5481319B2 (ja) 現像装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2019184984A (ja) 現像剤収容装置、現像装置
JP5789702B2 (ja) 現像装置及びそれを備えた画像形成装置
JP5534422B2 (ja) 現像装置、この現像装置を有したプロセスカートリッジ、及びこの現像装置もしくはプロセスカートリッジを備えた画像形成装置
JP2018200397A (ja) 現像装置
JP5471541B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP5633263B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP5403413B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2017054016A (ja) 搬送装置、現像装置および画像形成装置
JP2021028697A (ja) 現像装置
JP2018077270A (ja) 現像装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20200206

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20200207

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200518

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210308

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210323

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210421

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6873822

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151