JP2018199916A - 作業機 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1に開示された作業機は、機体を有する。機体には、運転席が設けられている。機体上の運転席の前方には、操縦台が設けられている。この操縦台には、機体幅方向の一側部に設けられた第1操縦レバーと、機体幅方向の他側部に設けられた第2操縦レバーとが設けられている。また、操縦台には、第1操縦レバーの機体幅方向の外方に配置された第1レバーと、第2操縦レバーの機体幅方向の外方に配置されていて第1レバーと一体回転する第2レバーとを含むロックレバーが設けられている。このロックレバーは、操縦台の側方に位置する第1位置と操縦台から運転席の側方に向けて延びる第2位置とに位置変更可能である。
また、特許文献1の作業機では、ロックレバーが第1位置に位置変更することで、ポンプからのパイロット油がパイロット弁に送られる前にタンクにドレンさせて、第1操縦レバー及び第2操縦レバーによる油圧アクチュエータの操作をできないようにしている。
また、特許文献1には、ロックレバーがロック位置になったときに、第1操縦レバーと第2操縦レバーの間に配置された左右の走行レバーの傾転操作を機械的に規制することが記載されているものの、第1操縦レバーおよび第2操縦レバーの傾転操作を機械的に規制することはできない。
図18は、本実施形態に係る作業機1の全体構成を示す概略側面図である。図19は、作業機1の上部の概略側面図である。図20は、作業機1の上部の概略平面図である。本実施形態では、作業機1として旋回作業機であるバックホーが例示されている。
図18に示すように、作業機1は、機体(旋回台)2と、走行装置3と、作業装置4とを備えている。機体2上には、運転者(オペレータ)が着座する運転席6が搭載されている。
また、前後方向K1に直交する方向である水平方向を機体幅方向K2(図20参照)として説明する。機体2の幅方向の中央部から右部、或いは、左部へ向かう方向を機体外方(機体幅方向の外方)として説明する。言い換えれば、機体外方とは、機体幅方向K2であって機体2の幅方向の中心から離れる方向のことである。機体外方とは反対の方向を、機体内方(機体幅方向の内方)として説明する。言い換えれば、機体内方とは、機体幅方向K2であって機体2の幅方向の中心に近づく方向である。
機体2は、走行フレーム3A上に旋回ベアリング8を介して縦軸(上下の方向に延伸する軸心)回りに旋回可能に支持されている。機体2は、油圧モータ(油圧アクチュエータ)である旋回モータM3によって旋回方向に駆動される。機体2は、縦軸回りに旋回する基板(以下、旋回基板という)9と、ウエイト10とを有している。旋回基板9は、鋼板等から形成されており、旋回ベアリング8に連結されている。ウエイト10は、機体2の後部に設けられている。
図18に示すように、原動機E1は、ボンネット5によって覆われている。このボンネット5上に運転席6が設けられている。
図18に示すように、機体2は、機体幅方向K2の中央のやや右寄りの前部に支持ブラケット13を有している。支持ブラケット13には、スイングブラケット14が、縦軸回りに揺動可能に取り付けられている。スイングブラケット14には、作業装置4が取り付けられている。
図2、図3に示すように、支持フレーム25は、左部を構成する第1縦板27と、右部を構成する第2縦板28とを有する。第1縦板27と第2縦板28とは、機体幅方向K2に間隔をあけて対向配置されている。第1縦板27及び第2縦板28は、機体2上に立設されている。
図2、図4に示すように、支持フレーム25の上部には、レバー支軸34が設けられている。このレバー支軸34は、機体幅方向K2に延伸する軸心を有し、支持フレーム25に、軸心回りに回転可能に支持されている。
第2軸34Bは、第1軸34Aの右方に同芯状に配置されている。第2軸34Bは、第2軸受筒69Rを挿通している。第2軸34Bは、第2軸受筒69Rの軸心回りに回転可能に支持されている。
接続部材40は、第1軸34Aに接続された第1側壁40Aと、第2軸34Bに接続された第2側壁40Bと、これら第1側壁40Aと第2側壁40Bとを連結する湾曲壁40Cと、第2側壁40Bから上方側に延出する延出部40Dとを有する。第1側壁40Aと第2側壁40Bとは、機体幅方向K2で間隔をあけて配置され、湾曲壁40Cは、第1側壁40Aと第2側壁40Bの後端部同士を連結している。
図2、図4に示すように、第1軸34A上の左部(第1縦板27と第2壁30bとの間)には、筒体39Lが嵌められている。筒体39Lは、ピン等によって第1軸34Aに固定されていて、第1軸34Aと一体回転可能である。第1軸34A上の右部(第2壁31bと接続部材40との間)には、筒状のスペーサ39Rが嵌められている。スペーサ39Rは、ピン等によって第1軸34Aに固定されている。
各制御弁V1〜V10は、直動スプール形の方向切替弁である。各制御弁V1〜V10のスプールは、バルブボディ内に収容された付勢バネの付勢力によって中立位置に保持され、付勢バネの付勢力に抗して中立位置から上下に操作される。複数の制御弁は、第1制御弁V1〜第10制御弁V10である。第1制御弁V1〜第10制御弁V10は、手動でスプールが切り替えられる機械操作式の方向切替弁である。
図2に示すように、第1回動筒38Aの後部には、第1中継片91Aが後方突出状に設けられている。第2回動筒38Bの後部には、第2中継片91Bが後方突出状に設けられている。第4回動筒38Dの後部には、第3中継片91Cが後方突出状に設けられている。第5回動筒38Eの後部には、第4中継片91Dが後方突出状に設けられている。
図1に示すように、操縦台23の左方には、原動機E1の回転数を操作するアクセルレバー67が設けられている。
図1に示すように、操縦装置21には、走行装置3(走行用制御弁)を操作する操作部材41が設けられている。操作部材41は、操縦台23の上部で且つ機体幅方向K2の中央部に配置されている。操作部材41は、左の第1走行レバー(第1操作レバー)41Lと、右の第2走行レバー(第2操作レバー)41Rとを含む。第1走行レバー41Lと第2走行レバー41Rとは、機体幅方向K2で並べて配置されている。第1走行レバー41Lで第1走行装置3Lが操作され、第2走行レバー41Rで第2走行装置3Rが操作される。また、第1走行レバー41Lは、後述の第1操縦レバー71Lの機体内方に位置する。第2走行レバー41Rは、後述の第2操縦レバー71Rの機体内方に位置する。
図5〜図7に示すように、第1支持体77Lは、第1ブラケット81Lと、第1レバー固定部82Lとを有する。第1ブラケット81Lは、第1連結材30(支持フレーム25)に第1枢軸79Lを介して回転可能に支持されている。第1レバー固定部82Lは、第1ブラケット81Lに第2枢軸80Lを介して回転可能に支持されている。
第1レバー固定部82Lは、矩形のブロック体によって構成され、第1片83Lと第2片85Lとの間に配置されている。第1レバー固定部82Lの上面に第1操縦レバー71Lの基部が固定されている。第1レバー固定部82Lの後面には、第1連結部88Lが後方に突出状に設けられている。
以上によって、第1操縦レバー71Lは、軸心Y1回りに機体幅方向K2に揺動可能であり、軸心Y2回りに前後方向K1に揺動可能であり、且つ前後方向K1と機体幅方向K2との間の斜め方向に揺動可能である。
図5〜図7に示すように、第2支持体77Rは、第2ブラケット81Rと、第2レバー固定部82Rとを有する。第2ブラケット81Rは、第2連結材30(支持フレーム25)に第3枢軸79Rを介して回転可能に支持されている。第2レバー固定部82Rは、第2ブラケット81Rに第4枢軸80Rを介して回転可能に支持されている。
第2レバー固定部82Rは、矩形のブロック体によって構成され、第1片83Rと第2片85Rとの間に配置されている。第2レバー固定部82Rの上面に第2操縦レバー71Rの基部が固定されている。第2レバー固定部82Rの後面には、第2連結部88Rが後方に突出状に設けられている。
以上によって、第2操縦レバー71Rは、軸心Y3回りに機体幅方向K2に揺動可能であり、軸心Y4回りに前後方向K1に揺動可能であり、且つ前後方向K1と機体幅方向K2との間の斜め方向に揺動可能である。
図8に示すように、レバー支軸34(第1軸34A)の左部(一端部)は、第1縦板27から機体外方に突出しており、第1レバー50Lを取り付ける第1取付部34Lとされている。レバー支軸34(第2軸34B)の右部(他端部)は、第2縦板28から機体外方に突出しており、第2レバー50Rを取り付ける第2取付部34Rとされている。
第2取付部34Rは、雄ネジである第2ネジ部(ネジ部)57Rを有する。第2ネジ部57Rの外面には、レバー支軸34の軸心方向に平行で且つ互いに平行な2面の第2平坦面(平坦面)55A、55Bが形成されている。したがって、この第2平坦面55A、55Bが形成された部位(第2被嵌部56R)は、断面小判型形状である(図9参照)。第2平坦面55A、55Bは、第2ネジ部57Rの中途部から機体外方側の端部にかけて形成されている。
なお、第1取付部34L及び第2取付部34Rは、少なくとも1つの平坦面を有していればよく、平坦面を有する部位で切断した断面形状は、半円形状や切欠き円形状、又は、3つ以上の平坦面を有する多角形状(三角形状、四角形状、五角形状、六角形状等)であってもよい。
なお、当接面(第1取付穴61L及び第2取付穴61Rの形状)は、平坦面の数(取付部の断面形状)に対応して形成される。即ち、第1取付穴61L及び第2取付穴61Rは、第1取付部34L及び第2取付部34Rの平坦面に対応して少なくとも1つの当接面を有していればよい。
第2基部プレート53Rは、第3ナット59Rと第4ナット60Rとで挟持される(第2基部プレート53Rに対して第3ナット59Rと第4ナット60Rとを締め付ける)ことにより、レバー支軸34に対して軸心方向に位置決め固定される。
第1位置X1は、ロックレバー50を上げた位置(ロックレバー50が基部から先端部に向けて上方側に向かう状態)であって、運転者Dが乗降用通路22を介して乗り降りするのを妨げない位置(乗降することを許容する位置)である。また、言い換えれば、第1位置X1は、操縦台23の側方の位置であって、乗降用通路22を開放する位置である。
以上のように、操縦部材71及び操作部材41がロックされているときには、第1レバー50L及び第2レバー50Rが運転者Dの乗り降りを妨げず、操縦部材71及び操作部材41がロックされていないときには、第1レバー50L及び第2レバー50Rが運転者Dの乗り降りを妨げるので、操縦部材71及び操作部材41をロックしているか否かが、わかりやすい。
保持プレート101は、第1縦板27の機体内方側の面に固定されている。保持プレート101は、第1縦板27から機体内方に突出状に設けられている。保持プレート101は、保持プレート101を貫通するネジ穴からなる第2ネジ穴103を有する。本実施形態では、第2ストッパ99は、ボルトであり、第2ネジ穴103に螺合されている。第2ストッパ99は、当接部材97が当接可能な位置に設けられている。第2ストッパ99には、第2ストッパ99の位置を固定する第2ロックナット104が螺合されている。ロックレバー50が第2位置X2にあるときに、第2ストッパ99に当接部材97が当接可能である。
第1ストッパ98を螺進又は螺退させると、当接部材97と第1ストッパ98との当接位置を変更することができる。これにより、ロックレバー50の第1位置X1におけるレバー支軸34回りの位置(ロックレバー50の角度)を調整することができる。また、第2ストッパ99を螺進及び螺退させると、当接部材97と第2ストッパ99との当接位置を変更することができる。これにより、ロックレバー50の第2位置X2におけるレバー支軸34回りの位置(ロックレバー50の角度)を調整することができる。
また、レバー支軸34に対するロックレバー50の取り付けは、レバー支軸34に形成した断面小判型形状の部分にロックレバー50の基部に形成した小判型形状の穴を嵌める構造であるので、ロックレバー50の組み付けが容易である。
図11に示すように、操縦装置21には、ロックレバー50を第1位置X1及び第2位置X2に保持する付勢部材106が設けられている。付勢部材106は、引張りコイルスプリングである。付勢部材106の一端は、接続部材40に設けられた第1バネ掛け部70に引っ掛けられている。付勢部材106の他端は、カバー部材73に設けられた第2バネ掛け部72に引っ掛けられている。
即ち、ロックレバー50が第1位置X1にあるときには、付勢部材106の軸心H1は、レバー支軸34の軸心よりも上方(第1位置X1側)に位置している。したがって、ロックレバー50が第1位置X1にあるときには、付勢部材106の付勢力は、ロックレバー50をロック方向F1に回転させるように作用する。この付勢力により、ロックレバー50が第1位置X1に保持される。
図1に示すように、操縦装置21には、操縦部材71及び操作部材41をロックするロック装置111が設けられている。ロック装置111は、第1操縦レバー71Lをロックする第1側部ロック機構112と、第2操縦レバー71Lをロックする第2側部ロック機構113と、操作部材41をロックする中央ロック機構114とを有する。
第1側部ロック機構112は、第1支持体77Lに固定された第1係止部(係止部)90Lと、筒体39L(レバー支軸34)に設けられた第1ロック部材115Lとを有する。第2側部ロック機構113は、第2支持体77Rに固定された第2係止部(係止部)90Rと、第2筒体39L(レバー支軸34)に設けられた第2ロック部材115Rとを有する。
第1ロック部材115Lは、筒体39Lに設けられた第1ステー116Lと、第1ステー116Lに固定された第1係合板117Lとを有する。第1ステー116Lは、板材によって形成され、筒体39L(レバー支軸34)の径方向外方に突出状に設けられている。第1ステー116Lは、筒体39Lに固定された第1部位118Lと、第1部位118Lの機体幅方向K2の一端部から延出する第2部位119Lと、第1部位118Lの機体幅方向K2の他端部から延出する第3部位120Lとを有する。第2部位119L及び第3部位120Lには、板厚方向に貫通するネジ穴121Lが形成されている。
次に、図14〜図17を参照して中央ロック機構114について説明する。
第1係合部45Lの前部には、第1係合溝46Lが形成されている。第2係合部45Rの前部には、第2係合溝46Rが形成されている。第1係合溝46L及び第2係合溝46Rは、前方から後方に向けて凹設されている。言い換えると、第1係合溝46L及び第2係合溝46Rは、前方側に開放状の溝である。また、第1係合溝46L及び第2係合溝46Rの前部の上及び下には、前方に向かうに従って互いの間隔が拡開するテーパを形成する傾斜面47が設けられている。
取付板129Aは、第3連結材32の前面にボルトによって取り付けられる。取付板129Aには、該取付板129Aを取り付けるボルトを挿通するボルト挿通穴131が形成されている。ボルト挿通穴131は、上下に長い長孔に形成されていて、取付板129Aの上下方向の取付位置が調整可能とされている。取付板129Aの上部の機体幅方向K2の中央部には、後述する第2連動アーム133との干渉を防止するための切欠き125が設けられている。
ロック支軸128は、第1支持片129Bと第2支持片129Cとにわたって挿通されていて、機体幅方向K2に延伸する軸心を有する。
ロック体126は、係合部(第1係合部45L、第2係合部45R)に係合することで操作部材41(第1走行レバー41L、第2走行レバー41R)の動きを拘束し且つ係合部から離脱することで操作部材41の動きを許容する部材である。ロック体126は、基部筒126Aと、アーム部126Bと、ロックピン126Cとを有する。
連動機構127は、レバー支軸34と一体回転する連動ボス(連動部)127Aと、連動ボス127Aの回転をロック体126に伝達する連結機構127Bとを有する。
連結機構127Bは、第1連動アーム132と、第2連動アーム133と、連動リンク134とを有する。
第1連動アーム132は、一端が連動ボス127Aに固定されていて、該連動ボス127Aから径方向外方に突出している。第2連動アーム133は、一端が基部筒126A(ロック体126)に固定されていて、該基部筒126Aから延出されている。連動リンク134は、一端が第1連動アーム132にピン135を介して連結され、他端が第2連動アーム133にピン136を介して連結されていて、第1連動アーム132と第2連動アーム133とを連動している。
作業機1は、機体2と、機体2に搭載された運転席6と、機体2上の運転席6の前方に設けられた操縦台23と、操縦台23における機体幅方向K2の一端側に設けられた第1操縦レバー71L、および他端側に設けられた第2操縦レバー71Rと、操縦台23に設けられ、且つ、運転席6と操縦台23との間の乗降用通路22を介して運転者Dが乗降することを許容する第1位置X1と乗降用通路22を介して運転者Dが乗降することを妨げる第2位置X2とに位置変更可能なロックレバー50と、ロックレバー50が第1位置X1にあるときに第1操縦レバー71Lおよび第2操縦レバー71Rの揺動動作を拘束し、ロックレバー50が第2位置X2にあるときに第1操縦レバー71Lおよび第2操縦レバー71Rの揺動動作を許容するロック装置111と、を備えている。
また、ロック装置111は、ロックレバー50が第1位置X1にあるときに第1操縦レバー71Lの揺動動作を拘束し、且つロックレバー50が第2位置X2にあるときに第1操縦レバー71Lの揺動動作を許容する第1側部ロック機構112と、ロックレバー50が第1位置X1にあるときに第2操縦レバー71Rの揺動動作を拘束し、且つロックレバー50が第2位置X2にあるときに第2操縦レバー71Rの揺動動作を許容する第2側部ロック機構113とを備えていてもよい。
また、第1操縦レバー71Lまたは第1操縦レバー71Lに固定されている部材は、第1側部ロック機構112に係止される第1係止部90Lを備え、第1側部ロック機構112は、第1係止部90Lが挿入される第1ロック穴124Lを有する第1ロック部材115Lを備え、第2操縦レバー71Rまたは第2操縦レバー71Rに固定されている部材は、第2側部ロック機構113に係止される第2係止部90Rを備えており、第2側部ロック機構113は、第2係止部90Rが挿入される第2ロック穴124Rを有する第2ロック部材115Rを備えており、ロックレバー50が第1位置X1にあるときに、第1係止部90Lが第1ロック穴124Lに挿入され、且つ第2係止部90Rが第2ロック穴124Rに挿入されることで第1操縦レバー71Lおよび第2操縦レバー71Rの揺動動作が拘束され、ロックレバー50が第2位置X2にあるときに、第1係止部90Lが第1ロック穴124Lから外れ、且つ第2係止部90Rが第2ロック穴124Rから外れて第1操縦レバー71Lおよび第2操縦レバー71Rの揺動動作が許容される構成としてもよい。
また、第1係止部90Lおよび第2係止部90Rは、先端が先細りになったテーパ形状を有しており、第1ロック穴124Lにおけるロックレバー50が第2位置X2にあるときに第1係止部90L側となる側の縁部は、第1係止部90L側に向かって漸次径大したテーパ形状であり、第2ロック穴124Rにおけるロックレバー50が第2位置X2にあるときに第2係止部90R側となる側の縁部は、第2係止部90R側に向かって漸次径大したテーパ形状である構成としてもよい。
また、ロックレバー50は、機体幅方向K2に延伸する軸心回りに回転可能に設けられたレバー支軸34の一端側に固定された第1レバー50Lと、レバー支軸34の他端側に固定された第2レバー50Rとを含み、第1レバー50Lおよび第2レバー50Rがレバー支軸34と一体的に回転することにより、第1レバー50Lおよび第2レバー50Rの位置が前記第1位置と前記第2位置とに位置変更可能であり、レバー支軸34は、軸心方向の両端に軸心方向に平行な平坦面54A,54B,55A,55Bを有し、第1レバー50Lおよび第2レバー50Rは、基部に設けられた基部プレート53L,53Rを有し、各基部プレート53L,53Rは、レバー支軸50が挿通される取付穴61L,61Rを有し、取付穴61L,61Rは平坦面54A,54B,55A,55Bに面当りで当接する当接面62A,62B,63A,63Bを有する構成としてもよい。
また、操縦台23における機体幅方向K2の中央部に、機体幅方向K2に並べて配置された第1操作レバー41Lおよび第2操作レバー41Rを備え、第1操作レバー41L及び第2操作レバー41Rは、第1操縦レバー71L及び第2操縦レバー71Rよりも高さが低い構成としてもよい。
上記の構成によれば、ロックレバー50の操作によって、第1操縦レバー71Lおよび第2操縦レバー71Rだけでなく、第1操作レバー41Lおよび第2操作レバー41Rの揺動動作も拘束することができる。
また、作業機1は、機体2と、機体2に搭載された運転席6と、機体2上の運転席6の前方に設けられた操縦台23と、操縦台23に前後方向K1および機体幅方向K2を含む複数方向に揺動可能に設けられた操縦レバー71L,71Rと、運転席6と操縦台23との間の乗降用通路22を介して運転者が乗降することを許容する第1位置X1と乗降用通路22を介して運転者が乗降することを妨げる第2位置X2とに位置変更可能なロックレバー50と、ロックレバー50が第1位置X1にあるときに操縦レバー71L,71Rの揺動動作を拘束し、ロックレバー50が第2位置X2にあるときに操縦レバー41の揺動動作を許容するロック装置111とを備えていてもよい。
作業機1は、運転席6と、運転席6の前方に設けられていて機体幅方向K2に延伸する軸心回りに回転可能なレバー支軸34と、レバー支軸34と略同一の軸心回りに当該レバー支軸に対して当該レバー支軸34に対して相対回転可能に支持された操作部材41と、レバー支軸34に固定され、且つレバー支軸34と一体回転することにより乗降を許容する第1位置X1と乗降を妨げる第2位置X2とに位置変更可能なロックレバー50と、ロックレバー50が第1位置X1にあるときに操作部材41の動きを拘束し、ロックレバー50が第2位置X2にあるときに操作部材41の動きを許容するロック機構114と、を備えている。
また、ロック機構114は、操作部材41と一体回転する係合部(第1係合部45L,第2係合部45R)と、係合部に係合することで操作部材41の動きを拘束し且つ係合部から離脱することで操作部材41の動きを許容するロック体126と、レバー支軸34の回転によってロック体126を係合部に対して係脱させるべくレバー支軸34とロック体126とを連動させる連動機構127とを有していてもよい。
また、連動機構127は、レバー支軸34と一体回転可能に設けられた連動部127Aと、連動部127Aの回転をロック体126に伝達する連結機構127Bとを有していてもよい。
この構成によれば、連動機構127をコンパクトに構成することができる。
この構成によれば、ロック機構114を第1操作レバー41Lと第2操作レバー41Rとの間にコンパクトに組み付けることができる。
この構成によれば、ロック機構114を狭い配置スペースに組み込みことができる。
また、作業機1は、機体2と、機体2を走行可能に支持する走行装置3であって、該走行装置3を駆動する走行モータを有する走行装置3と、走行モータを制御する走行用制御弁と、を備え、操作部材41は、走行用制御弁を操作するレバーであってもよい。
この構成によれば、走行装置3を操作する操作部材41の動きを拘束するロック機構114をコンパクトに配置することができる。
3 走行装置
3L 第1走行装置
3R 第2走行装置
4 作業装置
6 運転席
25 支持フレーム
34 レバー支軸
41L 第1操作レバー
41R 第2操作レバー
51 ロックレバー
53L 基部プレート(第1基部プレート)
53R 基部プレート(第2基部プレート)
54A 平坦面
54B 平坦面
55A 平坦面
55B 平坦面
62A 当接面
62B 当接面
63A 当接面
63B 当接面
71L 第1操縦レバー
71R 第2操縦レバー
77L 第1支持体
77R 第2支持体
79L 第1枢軸
79R 第3枢軸
80L 第2枢軸
80R 第4枢軸
81L 第1ブラケット
81R 第2ブラケット
82L 第1レバー固定部
82R 第2レバー固定部
90L 第1係止部
90R 第2係止部
97 当接部材
98 第1ストッパ
99 第2ストッパ
111 ロック装置
112 第1側部ロック機構
113 第2側部ロック機構
114 中央ロック機構
115L 第1ロック部材
115R 第2ロック部材
124L 第1ロック穴
124R 第2ロック穴
K2 機体幅方向
M1 第1走行モータ
M2 第2走行モータ
V3 作業用制御弁(アーム用制御弁)
V4 第1走行用制御弁
V7 第2走行用制御弁
V9 作業用制御弁(バケット用制御弁)
V10 作業用制御弁(ブーム用制御弁)
X1 第1位置
X2 第2位置
Claims (9)
- 機体と、
前記機体に搭載された運転席と、
前記機体上の運転席の前方に設けられた操縦台と、
前記操縦台における機体幅方向の一端側に設けられた第1操縦レバー、および他端側に設けられた第2操縦レバーと、
前記操縦台に設けられ、且つ前記運転席と前記操縦台との間の乗降用通路を介して運転者が乗降することを許容する第1位置と前記乗降用通路を介して運転者が乗降することを妨げる第2位置とに位置変更可能なロックレバーと、
前記ロックレバーが前記第1位置にあるときに前記第1操縦レバーおよび前記第2操縦レバーの揺動動作を拘束し、前記ロックレバーが前記第2位置にあるときに前記第1操縦レバーおよび前記第2操縦レバーの揺動動作を許容するロック装置と、
を備えている作業機。 - 前記ロック装置は、
前記ロックレバーが前記第1位置にあるときに前記第1操縦レバーの揺動動作を拘束し、且つ前記ロックレバーが前記第2位置にあるときに前記第1操縦レバーの揺動動作を許容する第1側部ロック機構と、
前記ロックレバーが前記第1位置にあるときに前記第2操縦レバーの揺動動作を拘束し、且つ前記ロックレバーが前記第2位置にあるときに前記第2操縦レバーの揺動動作を許容する第2側部ロック機構とを備えている請求項1に記載の作業機。 - 前記第1操縦レバーまたは前記第1操縦レバーに固定されている部材は、前記第1側部ロック機構に係止される第1係止部を備え、
前記第1側部ロック機構は、前記第1係止部が挿入される第1ロック穴を有する第1ロック部材を備え、
前記第2操縦レバーまたは前記第2操縦レバーに固定されている部材は、前記第2側部ロック機構に係止される第2係止部を備えており、
前記第2側部ロック機構は、前記第2係止部が挿入される第2ロック穴を有する第2ロック部材を備えており、
前記ロックレバーが前記第1位置にあるときに、前記第1係止部が前記第1ロック穴に挿入され、且つ前記第2係止部が前記第2ロック穴に挿入されることで前記第1操縦レバーおよび前記第2操縦レバーの揺動動作が拘束され、
前記ロックレバーが前記第2位置にあるときに、前記第1係止部が前記第1ロック穴から外れ、且つ前記第2係止部が前記第2ロック穴から外れて前記第1操縦レバーおよび前記第2操縦レバーの揺動動作が許容される請求項2に記載の作業機。 - 前記第1係止部および前記第2係止部は、先端が先細りになったテーパ形状を有しており、
前記第1ロック穴における前記ロックレバーが前記第2位置にあるときに前記第1係止部側となる側の縁部は、前記第1係止部側に向かって漸次径大したテーパ形状であり、前記第2ロック穴における前記ロックレバーが前記第2位置にあるときに前記第2係止部側となる側の縁部は、前記第2係止部側に向かって漸次径大したテーパ形状である請求項3に記載の作業機。 - 前記ロックレバーは、機体幅方向に延伸する軸心回りに回転可能に設けられたレバー支軸の一端側に固定された第1レバーと、前記レバー支軸の他端側に固定された第2レバーとを含み、前記第1レバーおよび前記第2レバーが前記レバー支軸と一体的に回転することにより、前記第1レバーおよび前記第2レバーの位置が前記第1位置と前記第2位置とに位置変更可能であり、
前記レバー支軸は、軸心方向の両端に軸心方向に平行な平坦面を有し、
前記第1レバーおよび前記第2レバーは、基部に設けられた基部プレートを有し、
前記各基部プレートは、前記レバー支軸が挿通される取付穴を有し、前記取付穴は前記平坦面に面当りで当接する当接面を有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の作業機。 - 前記操縦台における機体幅方向の中央部に、機体幅方向に並べて配置された第1操作レバーおよび第2操作レバーを備え、
前記第1操作レバー及び前記第2操作レバーは、前記第1操縦レバー及び前記第2操縦レバーよりも高さが低い請求項1〜5のいずれか1項に記載の作業機。 - 前記ロック装置は、前記ロックレバーが第1位置にあるときに前記第1操作レバー及び前記第2操作レバーの揺動動作を拘束し、前記ロックレバーが第2位置にあるときに前記第1操作レバー及び前記第2操作レバーの揺動動作を許容する中央ロック機構を有する請求項6に記載の作業機。
- 前記機体に設けられた作業装置であって、該作業装置を駆動する作業用の油圧アクチュエータを有する作業装置と、
前記機体を走行可能に支持する走行装置であって、第1走行モータによって駆動される第1走行装置と第2走行モータによって駆動される第2走行装置とを有する走行装置と、
前記作業用の油圧アクチュエータを制御する作業用制御弁と、
前記第1走行モータを制御する第1走行用制御弁と、
前記第2走行モータを制御する第2走行用制御弁と、
を備え、
前記第1操縦レバーおよび前記第2操縦レバーは前記作業用制御弁を操作するレバーであり、前記第1操作レバーは前記第1走行用制御弁を操作するレバーであり、前記第2操作レバーは前記第2走行用制御弁を操作するレバーである請求項6または7に記載の作業機。 - 機体と、
前記機体に搭載された運転席と、
前記機体上の運転席の前方に設けられた操縦台と、
前記操縦台に前後方向および機体幅方向を含む複数方向に揺動可能に設けられた操縦レバーと、
前記運転席と前記操縦台との間の乗降用通路を介して運転者が乗降することを許容する第1位置と前記乗降用通路を介して運転者が乗降することを妨げる第2位置とに位置変更可能なロックレバーと、
前記ロックレバーが前記第1位置にあるときに前記操縦レバーの揺動動作を拘束し、前記ロックレバーが前記第2位置にあるときに前記操縦レバーの揺動動作を許容するロック装置とを備えている作業機。
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