JP2018194692A - 足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置 - Google Patents

足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 従来の鍵盤楽器の演奏支援装置は、手指で演奏する鍵盤楽器の演奏支援装置であるため演奏指示表示部が鍵上または鍵盤近傍にあった。このため足指固有の動作特性を考慮して1又は複数の足指入力用キーを組合わせて入力する、足指用キーボードを有する電子楽器には、そのまま応用できないという課題があった。
【解決手段】 複数の練習曲から何れか1曲を選択可能とし、演奏者の能力に適した演奏速度で表示灯の点灯消灯及び正確な楽音を発生する、視覚と聴覚の2系統の演奏練習指示を重畳的に行うことができる、足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置を提供する。

【選択図】 図1

Description

本発明は、足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置に関し、人間の足指の動作特性に適合したキーボードを有する電子楽器の演奏を補助する装置に係る。
本発明者は先に、足指の屈伸動作で演奏可能な足指用キーボードを有する電子楽器を提案した(特願2016‐120254)。この電子楽器は足指の屈折・伸展、横方向への拡張・縮小、ひねりなどの動作に適合する特殊なキーボードを備え、音楽演奏で要求される迅速かつ正確なキー操作を可能にしたものである。そして発明者自身の体験では、若干の練習で唱歌や外国民謡等の簡易な曲目の演奏が可能になる。しかし一般に足指は手指のように意識的に動かせるものではない、と誤解している人が多く、楽器として「とっつきが悪い」という課題があった。
鍵盤楽器の初歩的練習の補助装置として、曲の演奏に合わせて次に操作するキーを光等で指示する装置が数多く提案されている。例えば特許文献1には「表示式訓練装置付鍵盤楽器」という名称で、鍵盤楽器の各鍵または鍵盤近傍に、鍵に対応する表示器を備え、目視により演奏訓練を可能にする表示式訓練装置を付加した鍵盤楽器が開示されている。
また特許文献2には「演奏誘導装置」という名称で、フットペダルを備えた鍵盤楽器において、鍵盤の各鍵にその鍵自体を表示するLEDと複数のフットペダルを表示する複数のLED表示を備え、LEDの点灯表示でキー操作およびフットペダルの操作指示を行う演奏誘導装置が開示されている。
さらに特許文献3には「演奏支援装置および演奏装置」という名称で、複数の演奏操作子(鍵)を有する楽器の正しい運指を訓練するために、左右各指の横方向へのブレを抑制する仕切りおよび操作表示用LEDを備えた10鍵の鍵盤を用いて、予め設定された運指通りに指を動かせば、実際の演奏の運指とは無関係に楽曲の演奏が可能になる、初心者向けの演奏支援装置およびそれを用いた演奏装置が開示されている。
特開昭54−126015号公報 特開2000−315080号公報 特開2002−351457号公報
しかし特許文献1乃至3に開示された発明では、演奏指示表示部が鍵上または鍵盤近傍であるため、鍵盤に注意を奪われやすく、演奏表示に過度に依存する癖がつくという課題があった。また上記特許文献1乃至3に開示された発明は、何れも手指で演奏する鍵盤を有する楽器の演奏支援装置であるため、1又は複数の足指入力用キーを、足指固有の動作特性を考慮して組合わせ、連続的かつリズミカルに入力することが求められる足指用キーボードを有する電子楽器には、そのまま応用できないという大きな課題があった。
本発明は、上記のような従来技術では未解決な、新規な課題に対処するために、人間の足指の動作特性に適合したキーボードを有する電子楽器への初期誘導(試用及び入門)を容易にする演奏補助装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
第1足指乃至第3足指及び第5足指の各足指の腹部で押下可能な位置に楽音入力キーを配置し、第1足指用と第5足指用に各々1の楽音入力キーを備え、第2足指、第3足指の2足指の屈折操作に対応する1の楽音入力キーを備えた足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置において、
上記各楽音入力キーに1対1で対応する表示灯及び、複数の練習曲の音高、音価、テンポ等の音楽情報を格納する曲目保持部と、該保持する曲目の何れか1曲を選択する演奏曲目選択部と、前記選択した演奏曲目に応じた楽音発生タイミングを生成するリズム生成部と、前記演奏曲目の演奏に要求される楽音入力キーの組合せに則して単数又は複数の前記表示灯を前記楽音発生タイミングに同期して点灯又は消灯する表示灯制御部と、前記楽音キーの組合せによって前記足指入力用キーボードを有する電子楽器において予め決定されている楽音に相当する音を生成する楽音発生制御部と、外部との情報通信部とを含み、前記各部を統括制御するマイクロコンピュータ、並びに、前記表示灯及び前記マイクロコンピュータに電力を供給する電源供給部、並びに、前記楽音に相当する音を発生する楽音発生器とを備え、前記演奏曲目の楽音発生タイミングに応じて単数又は複数の表示灯を点灯又は消灯し、前記表示灯点灯時には、前記楽音発生器は、前記点灯表示灯の組合せに相当する楽音を発音することを特徴とする、足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置であり、複数の練習曲から何れか1曲を選択でき、表示灯の点灯消灯及び正確な楽音により、視覚と聴覚の2系統の演奏練習指示を重畳的に行うものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置において、前記リズム生成部はさらに、演奏速度を調節可能とする演奏速度調節部を含むことを特徴とする足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置であり、演奏者の技量や習熟度に合った速度で演奏の練習ができる。
請求項3記載の発明は請求項1又は2記載の足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置において、前記リズム生成部は、演奏中止及び早送りを可能とする特殊演奏制御部を含むことを特徴とする足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置であり、曲の途中で演奏を中止することができ、また曲の途中まで早送りをすることができる。
請求項4記載の発明は、請求項1、2又は3の何れかに記載の足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置において、前記表示灯制御部はさらに、前記リズム生成部で決定した楽音発生時間内に、次に操作すべき楽音入力キーに対応する表示灯を典型的には0.2秒間点灯又は消灯する予告表示制御を行うことを特徴とする足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置であり、次に操作する足指用入力キーを視覚的に効率よく予告することができる。
また、請求項5記載の発明は、請求項1、2、3又は4の何れかに記載の足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置において、前記各楽音入力キーに対応する前記表示灯は、表示する色相が互いに異なることを特徴とする足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置であり、表示灯の位置だけでなく表示灯の色相からも視覚的な楽音入力キー操作指示を行うことができる。
また、請求項6記載の発明は、請求項1、2、3、4又は5の何れかに記載の足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置において、前記演奏補助装置は、離れた場所で前記表示灯を点灯消灯表示するための外部出力端子を備えたことを特徴とする足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置であり、演奏補助装置本体から離れた、演奏者が見やすい場所に表示灯を設置することができる。
また、請求項7記載の発明は、請求項1、2、3、4、5又は6の何れかに記載の足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置において、前記電源供給部が乾電池若しくは蓄電池又は前記電池とDC-DCコンバータとの組合せ、又は外部電源であることを特徴とする足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置であり、複数の電源を択一的に使用できる。
また、請求項8記載の発明は、請求項1、2、3、4、5、6又は7の何れかに記載の足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置において、前記外部との情報通信部は、パーソナル・コンピュータやスマートフォンとの通信を可能にする通信ソフト及びUSB接続部を有することを特徴とする足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置であり、上記USB接続部を介して演奏補助プログラムの更新や外部電源の供給を受けることができる。
以上説明したように、本発明の請求項1記載の足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置によれば、
前記各楽音入力キーに1対1で対応する表示灯及び、複数の練習曲の音高、音価、テンポ等の音楽情報を格納する曲目保持部と、該保持する曲目の何れか1曲を選択する演奏曲目選択部と、前記選択した演奏曲目に応じた楽音発生タイミングを生成するリズム生成部と、前記演奏曲目の演奏に要求される楽音入力キーの組合せに則して単数又は複数の前記表示灯を前記楽音発生タイミングに同期して点灯又は消灯する表示灯制御部と、前記楽音キーの組合せによって前記足指入力用キーボードを有する電子楽器において予め決定されている楽音に相当する音を生成する楽音発生制御部と、外部との情報通信部とを含み、前記各部を統括制御するマイクロコンピュータ、並びに、前記表示灯及び前記マイクロコンピュータに電力を供給する電源供給部並びに、前記楽音に相当する音を発生する楽音発生器とを備え、前記演奏曲目の楽音発生タイミングに応じて単数又は複数の表示灯を点灯又は消灯し、前記表示灯点灯時には、前記楽音発生器は、前記点灯表示灯の組合せに相当する楽音を発音することを特徴とするので、
表示灯による視覚的指示及び、正しい周波数の楽音による聴覚的指示の異なる2系統の演奏誘導により、足指入力用キーボードを有する電子楽器の未経験者でも、容易に演奏ができ、前記電子楽器の「とっつきの悪さ」が大幅に軽減されるという顕著な効果を奏する。
本発明の請求項2記載の足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置によれば、請求項1記載の足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置において、前記リズム生成部はさらに、演奏速度を調節可能とする演奏速度調節部を含むことを特徴とするので、演奏者の技量又は演奏曲目の習熟度に応じた、自分に合った演奏速度で練習ができ、かつ演奏速度を目安として演奏者自身の習熟度も確認できるという効果を奏する。
本発明の請求項3記載の足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置によれば、請求項1又は2記載の足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置において、前記リズム生成部は、演奏中止及び早送りを可能とする特殊演奏制御部を含むことを特徴とするので、選曲を間違えたとき等に演奏を中止することができる。また曲の進行を早送り(典型的には5倍速)することで、練習したい楽章のところまで短時間で到達できるという効果を奏する。さらに上記の2つの特殊演奏制御を組合わせることで、不得意な箇所を繰り返し練習する、リピート練習ができるという顕著な効果を奏する。
本発明の請求項4記載の足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置によれば、請求項1、2又は3の何れかに記載の足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置において、前記表示灯制御部はさらに、前記リズム生成部で決定した楽音発生時間内に、次に操作すべき楽音入力キーに対応する表示灯を典型的には0.2秒間点灯又は消灯する予告表示制御を行うことを特徴とするので、上記足指入力用キーボードを有する電子楽器の未経験者や初心者であっても、表示灯が一瞬表示され、かつ楽音が継続状態であることで、次に操作すべき楽音入力キーが予告されたことが認識でき、楽譜等の案内なしでも安心して演奏練習ができるという効果を奏する。
前記予告表示の制御において、次に操作すべき楽音入力キーの表示灯の内、現楽音発生時間内は消灯状態にある表示灯は短時間点灯させ、現楽音発生時間内も点灯状態にある表示灯は短時間消灯する制御を行う。
演奏速度が速い場合は、表示灯の現演奏操作表示と次演奏操作表示(予告表示)の間隔がせばまり、外見上点滅状態に見えるときがあるが、この場合であってもリズム生成部で決定した楽音発生時間中は、楽音が継続状態であるから、現演奏操作指示と次演奏操作指示を明確に区別でき、表示の誤認識が避けられる。
本発明の請求項5記載の足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置によれば、請求項1、2、3又は4の何れかに記載の足指入力用キーボードを備えた電子楽器の演奏補助装置において、前記各楽音入力キーに対応する前記表示灯は表示する色相が互いに異なることを特徴とするので、点灯した表示灯の位置だけでなく表示灯の色相からも、視覚的なキー操作指示がされるので、表示灯の色相と各楽音入力キー及び該楽音キーを操作する足指とが繰り返し対応づけられ、特定の色相に対する足指の屈伸動作パターンが反射づけされ、大幅な演奏技術の向上が期待できる。
本発明の請求項6記載の足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置によれば、請求項1、2、3、4又は5の何れかに記載の足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置において、前記演奏補助装置は、離れた場所で前記表示灯を点灯消灯表示するための外部出力端子を備えたことを特徴とする足指入力用キーボードを備えた電子楽器の演奏補助装置であり、演奏者が見やすい場所に前記表示灯を設置することもできるから、時・場所・状況に応じて最適な演奏練習ができるという効果を奏する。
請求項7記載の発明は、請求項1、2、3、4、5又は6の何れかに記載の足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置において、前記電源供給部が乾電池若しくは蓄電池又は前記電池とDC-DCコンバータとの組合せ、又は外部電源であることを特徴とする足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置であり、複数の電源を択一的に利用できるので、装置のコンパクト化と長時間使用にも対応できるという効果を奏する。
請求項8記載の発明は、請求項1、2、3、4、5、6又は7の何れかに記載の足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置において、前記外部との情報通信部は、パーソナル・コンピュータやスマートフォンとの通信を可能にする通信ソフト及びUSB接続部を有することを特徴とする足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置であり、上記USB挿入部を介して前記足指入力用キーボードを有する電子楽器のバージョンアップ等の変更に伴う本演奏補助装置の演奏補助プログラムの更新や、パソコン等のUSB電源を外部電源として供給を受けられるという顕著な効果を有する。
足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置の概観図 上記演奏補助装置の内部構造 演奏補助装置の制御フローチャート 演奏補助装置の制御フローチャート 演奏補助装置の制御フローチャート 演奏速度制御回路の例 演奏補助装置の使用態様 外付け表示灯の概念及び回路 表示灯を演奏補助装置以外の場所に設置した使用態様
本発明の足指入力用キーボードを備えた電子楽器の演奏補助装置は、足指の操作でリズミカルに楽音を入力して音楽を演奏する前記電子楽器の、初期導入を容易にするための演奏補助装置である。以下、本発明の足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置の実施例について図1乃至図7を参照しながら具体的に説明する。
本実施例の足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置1は、足指入力用キーボードの楽音入力キー11の数6鍵、プラス、踵等で入力操作する半音上りキー11S1鍵に対応する7個の表示灯LED1〜LED7による表示部と、スピーカー又はイヤホーン等の楽音発生器3と、前記7個の表示灯LED1〜LED7の点灯消灯と、前記表示灯の点灯消灯パターンに合致した発音周波数の決定と、前記表示灯の点灯及び発音のタイミングを決定する、マイクロコンピュータ15及び電源供給部18とで構成される。
図1は、足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置1本体の概観図である。表示灯LED1〜LED7は本体表面上部に横一列に配置されている。各表示灯はLEDを光源としている。符号3は楽音発生器でありこの例では圧電ブザー3を使用している。符号4は電源スイッチ4である。電源のオンオフの表示は後述するマイコン付属のLED17を利用している。
符号5は選曲ボタン(演奏曲目選択スイッチ)5である。各スイッチのオンオフ状態を二進数で捉え、その値を引数にして曲を選択する(演奏曲目選択部)。
符号6は、演奏速度調節ダイヤル6である。ダイヤルを適宜に設定して演奏速度を調節する(演奏速度調節部)。この設定した演奏速度を基準として前記マイクロコンピュータ15は、前記表示灯の点灯消灯や、前記圧電ブザーの発音消音時間を制御する(リズム生成部)。詳細は後述する。
符号7は演奏スタートスイッチ7であり、選曲及び演奏速度設定をした後に押して演奏を開始する。符号8は演奏中止スイッチ8であり、曲の途中で演奏を中止するときに押す。
符号9は早送りスイッチ9であり、該スイッチを押している間は、前記設定演奏速度とは無関係に、高速で演奏が進行する。このとき表示灯は点滅状態となり、前記楽音発生器3は短周期で発音して曲の進度を知らせる(特殊演奏制御部)。
本体ケース2側面の正面側にある符号12の開口部はUSBプラグ挿入口(USB接続部)12であり、本体内のマイクロコンピュータ15と図示しない外部のパーソナルコンピュータ等との情報交換を行い、必要に応じて外部電源の受給口となる(情報通信部)。
本体ケース2側面の向って右側には、表示灯を本体以外の他所に設置するときに使用する表示灯外部出力端子(メス)13を設けてある。このように表示灯外部出力端子13を設けることで、演奏者の好みや使用目的に応じて表示灯設置場所を選択できる。
図示しない本体ケース2側面左側にはイヤホーン用ジャック14が備えてあり、必要に応じて、圧電ブザー音を発生させずに、演奏をイヤホーンで聴けるようにしてある。
図2は上記演奏補助装置1の内部構造の概略を表わしている。図の右端には該演奏補助装置1の各種制御を行うマイクロコンピュータ15が配置してある。該マイクロコンピュータ15にはミニUSB端子(メス)16が付属しており、マイクロコンピュータ15の動作状態を表示するLED17も付属している。本実施例では、このマイクロコンピュータ付属のLED17を電源表示灯として利用している。また前記ミニUSB端子(メス)16は、上記演奏補助装置1と外部機器との通信用ポート以外に、必要に応じて本演奏補助装置1の外部電源受給口としても機能する。
図の左端には内部電源としての電池ボックス18が配置してある。電源は乾電池又はリチウムイオン電池等の蓄電池又は前記電池と電源安定回路(DC−DCコンバータ)との組合せが好適である。前記マイクロコンピュータ15と電池ボックス18の中間部には演奏スタートスイッチ7、演奏中止スイッチ8、早送りスイッチ9及び演奏曲目選択スイッチ(選曲ボタン)5が略一列に配置してある。本体表面に取付けてある楽音発生器としての圧電ブザー3、電源スイッチ4及び演奏速度調整ダイヤル6は破線で示している。図の上部は7個の表示灯(LED1〜LED7)の設置エリアであり、該表示灯設置エリアの左右ケース側面にはイヤホーン用ジャック14及び表示灯外部出力端子(メス)13が取付けてある。
図3A〜図3Cは本実施例の演奏補助装置1の制御フローチャートである。
本足指入力用キーボードを備えた電子楽器の演奏補助装置1の制御対象は、7個ある各表示灯(LED1〜LED7)の点灯タイミングと点灯継続時間(=消灯タイミング)並びに、楽音の音高(周波数)及び発音タイミングと発音継続時間(=消音タイミング)である。さらに足指入力という楽器操作上の特殊性を考慮して、ある音から次の音へ移るときのロスタイムも制御対象に加えている。
本実施例の演奏補助装置1は、予め前記マイクロコンピュータ15に基礎データとして、前記本足指入力用キーボードを備えた電子楽器10が発生可能な楽音の範囲(音程)の周波数データ及びその楽音を発生させる楽音入力キー11のパターンデータ(表1)、並びに音符及び休符の持続時間である音価(表2)を格納している。
表1において、添字0は休符であり、周波数は可聴域以下の5Hzとして、実質的な休符にしてある。発生可能な最も低い楽音はE3(165Hz)であり、この楽音を発生させる楽音入力キーパターンは、キーオンを「1」、キーオフを「0」とすると、キー11L5(左脚第5足指入力用キー)、11L2(左脚第2・第3足指入力用キー)、11L1(左脚第1足指入力用キー)、11R1(右脚第1足指入力用キー)、11R2(右脚第2・第3足指入力用キー)、11R5(右脚第5足指入力用キー)及び11S(左右脚の踵で入力操作する半音上りキー)の順に{0101000}であり、この配列を7桁の2進数として捉えて10進数に変換すると「40」になる。同様にしてE#3(175ヘルツ)の楽音入力キーパターンは「41」になる。上記電子楽器10で発生可能な最も高い楽音はC6(1047Hz)であり楽音キーパターンは「77」と表わすことができる。
表2は、音符又は休符の長さ(持続時間)を表わす音価を分数で表わし、その長さに相当する数値を組み合わせている。音価「1/16」は16分音符(休符)であり長さの値は「1」である。音価「1/4」は4分音符(休符)であり音の長さの値は「4」である。以下、音価「12/8」の音の長さ「24」まで表わしている。
(演奏曲目選択制御)
本実施例の演奏補助装置は、予め前記マイクロコンピュータ15の曲目保持部に複数の練習曲の音高、音価、テンポ等の音楽情報が格納してある。練習曲「聖者の行進」の曲の一部を表3に示している。
表3における「TITLE:0」は、選曲のための識別数字である。
「テンポ:100」は、曲の速さを4分音符に換算した数値で表わしている。
配列PITCH[33]は、曲の進行に則して前記表1の「楽音を指す添字」を順々に記してある。最初の配列要素の「11」はC4(ド)を表わし、「15」、「17」、「19」は順に、E4(ミ)、F4(ファ)、G4(ソ)を表わしている。最後の要素「0」は曲の終了処理に使う。
配列TONE[32]は楽音の音価を表わしていて、要素の値「4」は4分音符に相当する長さであり、同様に「8」は2分音符、「12」は2分音符プラス4分音符の長さを表わしている。休符においても同様である。
(演奏速度調節制御)
本実施例の演奏補助装置1は、前記足指入力用キーボードを有する電子楽器10の入門者の演奏補助としての使用を主な対象としているので、演奏速度を上記のテンポより大幅に遅くすることや、繰り返し練習したいところまで速やかに進めるなどの速度調節が可能になっている。
演奏速度調節は、図4に示す可変抵抗器(VR)20と固定抵抗器(R1〜R3)21からなる可変分圧回路と、a接点とb接点をもつ切替スイッチ22を組み合わせた回路で構成され、切替スイッチ22のc接点はマイクロコンピュータ15のアナログ入力ポートに接続されている。
前記スイッチ22を操作しない通常状態では、マイクロコンピュータ15は、b接点からc接点を介してアナログ入力ポートに送られる上記可変抵抗器20によって分圧された電圧に基づいて、段階的に演奏速度を決定する(表4参照)。
コンピュータは可変抵抗器20によって調節される分圧回路の電圧を6段階に振分け、演奏曲のテンポ(TEMPO)に1〜3/8の係数を乗じて段階的に変化させた変数Actempoを得る。
この速度調節回路では、上記切替スイッチ22(図1の早送りスイッチ9)を押し続けている間は、電源電圧に近い電圧信号がマイクロコンピュータ15のアナログ入力ポートに送られる。この電圧信号は可変抵抗器20を介してアナログ入力ポートに送られる電圧信号より明確に高くなるように各固定抵抗器(R1〜R3)21の抵抗値を設定してある。
マイクロコンピュータ15は前記電圧信号が閾値を超えて高いときは、早送り操作がされたものと判断して、上記テンポ(TEMPO)に5を乗じたActempoを選択し、早送り制御を行う。
切替スイッチ22(早送りスイッチ9)の操作をやめると、マイクロコンピュータ15は、早送り前の演奏速度に戻って演奏を継続する。
(楽音の表示及び発音のループ)
図3A〜図3Cに基づいて演奏ループを説明する。
図3B、図3C中、右側の処理は予告表示を行う場合の付加的処理である。
最初に選曲を行う(演奏曲目選択部)。次いで、演奏スタートスイッチ(7)を操作すると、「i=0」が実行され、次に表4の演奏速度決定処理が実行される(演奏速度調節部)。
次に、楽音入力キーパターンと楽音周波数を取得するために、配列PITCH[33]のi番目の要素を変数PAに代入する。
前記表1中のキーパターン欄の数値を配列要素とする配列FKP[40]において、表1中の添字欄がPAである配列要素を変数KPに代入する。
KPは楽音入力キーパターンを10進数で表わした数なので、これを展開してLED1〜LED7の点灯消灯パターンを表わす7つの変数を求める。
具体的には計算のための変数CAにKPを代入する。CAを2進数化して、LED1〜LED7の点灯消灯パターンを表わす7つの変数にするために以下のような計算を行う。
CAと64(=2^7)を対比して、CA<64であれば変数L1に0を代入し、CAにそのままCAを代入する。CA>64であれば変数L1に1を代入し、CAにCA−64を代入する。
次に、CAと32(=2^6)を対比して、CA<32であれば変数L1に0を代入し、CAにそのままCAを代入する。CA>32であれば変数L2に1を代入し、CAにCA−32を代入する。
以下、この計算を繰り返して、LED1〜LED7の点灯消灯パターンに相当する変数L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7を得る(表示灯制御部)。
(予告表示制御)
本発明では、表示灯を点滅して予告表示を行うこともできるので、予告表示する場合の表示灯の点灯消灯動作について、図3B、図3C中、右側に記載した処理に基づいて説明する。
前述の、配列PITCH[33]のi番目の要素を変数PAに代入すると同時に、i+1番目の要素を変数NPAに代入する。以下、上記KPをNKPと置き換えて同様の操作で予告表示用点灯消灯パターンに相当する変数NL1、NL2、NL3、NL4、NL5、NL6、NL7を得る。
本発明では、予告表示の認識性を向上させるために、現在消灯中の表示灯は一瞬(0.2秒間)点灯し、現在点灯中の表示灯は一瞬(0.2秒間)消灯する予告表示をおこなう。このため、現在表示中の各表示灯の点灯状態と予告表示の点灯を比較し、現在点灯中(1)であり、かつ、予告表示も点灯(1)である場合は、表示灯の予告表示を消灯(0)に切替える処理を行う。このようにして予告表示用点灯消灯パターンに相当する変数NL1、NL2、NL3、NL4、NL5、NL6、NL7を確定する。
(楽音発生制御部)
前記表1中の周波数欄の数値を配列要素とする配列HZ[40]の添字PAの配列要素を変数SPHZに代入し、曲のi番目の楽音の周波数を取得する。
(リズム生成部)
表示灯及び発音の持続時間の目安である音価は、表3の配列TONE[32]のi番目の音価を変数TAに代入して取得する。
実際の表示灯及び発音の持続時間は、上記音価と曲のテンポ及び演奏速度設定によって決まるので以下の計算処理を行う。
実際の持続時間(DT:ミリ秒)は表4に示した前記変数Actempo及び上記変数TAを用いて、DT=15000*TA/Actempoとして求める。
予告表示を行うときは上記DTの50%の時間で、一時的に次候補(i+1)の楽音入力キーパターンを表示するため、予告表示のときはDTの代わりに、変数DT50を、DT50=7500*TA/Actempoとして求める。
予告表示の持続時間DTFは通常200ミリ秒にしてあるので、持続時間DTからDT50及びDTF(200ミリ秒)を差し引いた残余をDTZ(ミリ秒)とすると、DT50=DT−DT50であるから、
DTZ=DT50−DTFになる。
ここでDT50<200となる場合は、DTZに「0」を代入する(予告表示制御)。
上記で求めたL1〜L7の値(0又は1)を対応するLED1〜LED7の出力ピンに書き込んで点灯消灯させる。同時に楽音発生器3の出力ピンにSPHZの値の周波数を発音させる(楽音発生制御)。
予告表示をしない場合は、時間計測がDTに到達したらLED1〜LED7の出力ピンに「0」書き込んで消灯させる。同時に楽音発生器3の出力ピンに「0」の値を書き込む、若しくは消音コマンドを書き込んで消音させる。
予告表示をする場合は、時間計測がDT50に到達したらLED1〜LED7の出力ピンにNL1〜NL7を書き込んで予告表示を点灯又は消灯させる。時間計測が200ミリ秒に達したら、L1〜L7の値をLED1〜LED7の出力ピンに書き込んで初期状態の点灯消灯をさせる。ただし、上述のようにDT50<200となる場合はDTZに「0」を代入して、初期状態の点灯消灯はキャンセルする。
時間計測がDTZに到達したら、LED1〜LED7の出力ピンに「0」書き込んで消灯させ、同時に楽音発生器(3)の出力ピンに0の値を書き込む、若しくは消音コマンドを書き込んで消音させる(リズム生成制御)。
本発明では、足指でのキー操作という特殊性に鑑みて、楽音と次の楽音への移行時間として、ロスタイム(LT)という空時間を設けている。
前記足指入力用キーボードを有する電子楽器10は、足指の動作特性を考慮して、足指ジャンケン等で行われる4つの足指パターンを演奏操作に用いている。
具体的には、ジャンケンの「パー」に相当する、全足指を開いた足指パターンで第5足指(小指)側面で左脚第5足指用キー11L5を押下する「ド」の押鍵操作(パターン1)。
ジャンケンの「グー」に相当する、全足指を軽く閉じて全足指で同脚第5足指乃至第1足指(親指)用の3つのキー11L5、11L2、11L1を押下する「レ」の押鍵操作(パターン2)。
ジャンケンの「チョキ」に相当する、第1足指(親指)だけを上げた状態で、第2足指乃至第5足指を用いて、同脚第2・第3足指(中指)用キー11L2及び第5足指用キー11L5を押下する「ミ」の押鍵操作(パターン3)。
前記「チョキ」と逆に、第2足指乃至第5足指を浮かせて、第1足指単独で同脚第1足指用キー11L1を押下する「ファ」の押鍵操作(パターン4(逆チョキ))。
以下、「ソ」は右脚でパターン4(逆チョキ)の足指操作を行い、「ラ」は右脚でパターン3(チョキ)の足指操作を行い、「シ」は右脚でパターン2(グー)の足指操作を行い、1オクターブ高い「ド」は左右両脚でパターン1(パー)の足指操作を同時に行って演奏を行う。
このように足指パターンを頻繁に変更する必要があるため、通常の手指で操作する楽器のラグタイムより長いロスタイム(空白時間)を設けている。
上記のロスタイムは、速度設定が遅いときは長く、速度設定が速いときは短くしたいので、変数LTは、LT(ミリ秒)=12000/Actempo+200として、実演奏速度が速いと短くなる変動時間成分と、演奏速度に無関係な一定時間成分の和で計算する。
変動時間成分は、例えば4分音符60拍/分の場合に200ミリ秒になるように設定し、一定時間成分を200ミリ秒にすると、この場合のロスタイムは400ミリ秒になる。このように変動時間成分を設けると早送り(5倍速)の場合は、変動時間成分が5分の1になるので、ロスタイムは240ミリ秒に短縮される。
(特殊演奏制御)
上記の楽音表示・発音処理の後、次の楽音に移行する間に演奏中止スイッチ8操作や早送りスイッチ9の操作等の速度設定変更がされた場合、及び曲の最後の楽音(休符を含む)が実行されて演奏が終了した場合の操作を説明する。
演奏中止スイッチ(8)が操作されたときは、ループから抜け出して演奏スタートスイッチ操作以前まで戻る。
演奏速度調節ダイヤル6の設定が変更された、又は早送りスイッチ9が操作された場合は、次の楽音から、変更された演奏速度で演奏を継続する(特殊演奏制御部)。
曲の最後の楽音(休符を含む)が実行されて演奏が終了したときに(i==N−1)、予告表示が行われている場合は、通常200ミリ秒に設定してあるDTFに「0」を代入し、かつ予告表示後の残余表示時間DTZは、
DTZ=DTZ+200として、予告表示時間を残余表示時間に繰り入れて予告表示を行わない処理をする。
予告表示が行われていない場合は上記処理は不要である。
以上の処理が終わったら「i」をインクリメントして演奏ループに戻る。
以下、この処理をi=N−1になるまで繰り返す。
本実施例の足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置1は、前記各楽音入力キー11に対応する前記表示灯LED1〜LED7の表示色相が互いに異なることを特徴とするものであり、表示灯LED1〜LED7の位置だけでなく表示灯の色相からも、視覚的なキー操作指示ができる。
LED等の光の色相は単波長又は三原色の組合せで自由に選択することができる。特にフルカラーLEDは色相が自由に選べて便利である。また、白色LEDにカラーフィルタを重ねて色相を変えてもよい。
色相には暖色系、寒色系、中間色系、白色系等の分類があるので、認識及び識別しやすい色相を足指入力用キーボードを有する電子楽器(1)の各楽音入力キー11L5〜11R5に対応する表示灯LED1〜3、LED5〜7に割り付ける。なおLED4には半音上りキー11Sを割り付けてある。
具体的には、左右脚の小指で操作する楽音キーである11L5と11R5に対応する表示灯(図1中LED1及びLED7)には寒色系の青系の色を、示指・中指で操作する楽音キー11L2に対応する表示灯(図1中LED2)には中間色系の黄系の色を、同じく11R2に対応する表示灯(図1中LED6)には中間色系の緑系の色を、親指で操作する楽音キー11L1(図1中LED3)、11R1(図1中LED5)に暖色系の赤やピンク等の色を、両脚又は何れか一方脚の踵で操作する半音上りキー(シャープキー)11S(図1中LED4)に白色を配色する。
カラーLED以外にも、白色系光源にカラーフィルタを重ねて好みの色相をつくることもできる。この場合でも、上記各足指入力用キー11が明確に区別できる色相の選択が重要である。色相に対する感度は個人差が大きいが、交通信号に用いられている、赤、黄、青緑等は識別性が高いと考えられる。したがって動きの鈍い傾向にある足指に前記色相を配することも有意義である。(発明者の経験では左右脚の第1足指の動作が遅れやすい)
また、特にLEDによる表示灯は一般に輝度が高く、眼の健康上有害となる恐れがあるので、長時間使用しても眼が疲れないように、光量や色相に配慮する必要がある。また、足指入力用キーに設定した色相を頻繁に変更することは、色による条件反射の形成という本発明の趣旨からは好ましくない。
図5は、本実施例の足指入力用キーボードを備えた電子楽器の演奏補助装置(1)の一般的使用態様を表わしている。図のように足指入力用キーボードを備えた電子楽器10を足元に置き、本演奏補助装置1を机上等に置き、足元を見ることなく、ブラインドタッチで演奏練習を行なっている。足指入力用キーのパターンと楽音のリンクができている初級以上の演奏者に向いている。
さらに、本実施例の足指入力用キーボードを備えた電子楽器の演奏補助装置1は、図5に示すように、装置全体が手のひらに収まる程度の大きさなので、室内又は電車等の公共交通手段に乗車時など、椅子に座った状態であれば、前記足指入力用キーボードを備えた電子楽器10なしでも、表示灯LED1〜LED7の点灯消灯パターンと発音部品3からの楽音に基づいて、足指のみを動かすカラ演奏練習が出来るという、従来技術にない効果を奏する。
本実施例の足指入力用キーボードを備えた電子楽器の演奏補助装置1は、前記表示灯LED1〜LED7を離れた場所で点灯消灯表示するための表示灯外部出力端子(13)を備えたことを特徴としており、図5に示すような一般的使用態様以外にも、演奏補助装置本体から離れた、演奏者が見やすい場所に外付け表示灯を設置すれば、時・場所・状況に応じて最適な演奏練習ができる。さらに壁面等に前記外付け表示灯を設置すれば、複数の人が同時に練習又は合奏することも可能になる。
具体的には、前記表示灯外部出力端子(メス)13に延長ケーブル31の一端のコネクタ(オス)を嵌入し、前記延長ケーブル31の他端に、本体表示灯LED1〜LED7に対応した外付け表示灯SD1〜SD7(図6参照)を接続し、演奏補助装置本体の表示灯LED1〜LED7と同期して、又は外付け表示灯SD1〜SD7単独で点灯消灯させる。
前記表示灯外部接続用延長ケーブル31としては、外付け表示灯SD1〜SD7の信号線(電力供給線)とGND線の合計8線が接続可能なものが好ましい。本実施例では延長ケーブル31としてLANケーブルを利用している(図1、図2参照)。延長ケーブルとしては、2本の4線USBケーブルを一組にして用いてもよいし、他の利用可能なケーブルを用いることができる。
図6aは上記外付け表示灯SD1〜SD7の例である。中央の外付け表示灯SD4には延長ケーブル31の一端を嵌入するメス端子32が設けてあり、この外付け表示灯SD4から左右3個づつの外付け表示灯(SD1〜SD3、SD4〜SD7)に信号線が延びている。
図6bは前記外付け表示灯SD1〜SD7の回路例である。図示しないが、プレゼンテーション等で高輝度のLEDや電球などの大きな電流を要する表示灯SD1〜SD7を用いる場合は、マイクロコンピュータ15への過負荷防止のため、外付け表示灯用電源及びトランジスタ等のスイッチング素子の追加が必要である。これらの付加的な電源や素子は、外付け表示灯SD1〜SD7の何れかに、又は分散して組み込んでおく。若しくは予め本演奏補助装置1の本体内に組み込んでおいてもよい。
図7は、本実施例の演奏補助装置1の表示灯用外部出力端子13に延長ケーブル31を介して、白板上に外付け表示灯SD1〜SD7を設置して、複数の人にプレゼンテーションを行っている使用態様である。この使用例では、複数の試用者に足指入力用キーボードを有する電子楽器10を貸与して、プレゼンテータが前記足指入力用キーボードを有する電子楽器10の基本的な演奏方法及び簡単な曲(きらきら星等)の演奏を試用者に指導する例である。
このような使用態様は、足指入力用キーボードを備えた電子楽器10の初期誘導(試用)や、初心者の演奏指導に好適である。
1 足指入力用キーボードを備えた電子楽器の演奏補助装置
2 演奏補助装置本体ケース
10 足指入力用キーボードを備えた電子楽器
11 楽音入力キー
11L5 左脚第5足指入力用キー
11L2 左脚第2・第3足指入力用キー
11L1 左脚第1足指入力用キー
11R1 右脚第1足指入力用キー
11R2 右脚第2・第3足指入力用キー
11R5 右脚第5足指入力用キー
11S 左右脚の踵で入力操作する半音上りキー(シャープキー)

LED1 左脚第5足指入力用キーに対応する表示灯
LED2 左脚第2・第3足指入力用キーに対応する表示灯
LED3 左脚第1足指入力用キーに対応する表示灯
LED4 踵で入力操作する半音上りキーに対応する表示灯
LED5 右脚第1足指入力用キーに対応する表示灯
LED6 右脚第2・第3足指入力用キーに対応する表示灯
LED7 右脚第5足指入力用キーに対応する表示灯

3 発音部品(圧電ブザー)
4 電源スイッチ
5 選曲ボタン(演奏曲目選択スイッチ)
6 演奏速度調節ダイヤル
7 演奏スタートスイッチ
8 演奏中止スイッチ
9 早送りスイッチ
12 USBプラグ挿入用開口部
13 表示灯外部出力端子(メス)
14 イヤホーン用ジャック
15 マイクロコンピュータ(マイコン)
16 ミニUSB端子(メス)
17 マイコン付属の動作状態表示LED
18 電源供給部(電池ボックス)
20 可変抵抗器
21 固定抵抗器
22 切替スイッチ
SD1 LED1に対応する外付け表示灯
SD2 LED2に対応する外付け表示灯
SD3 LED3に対応する外付け表示灯
SD4 LED4に対応する外付け表示灯
SD5 LED5に対応する外付け表示灯
SD6 LED6に対応する外付け表示灯
SD7 LED7に対応する外付け表示灯
31 延長ケーブル
32 メス端子

Claims (8)

  1. 第1足指乃至第3足指及び第5足指の各足指の腹部で押下可能な位置に楽音入力キーを配置し、第1足指用と第5足指用に各々1の楽音入力キーを備え、第2足指、第3足指の2足指の屈折操作に対応する1の楽音入力キーを備えた足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置において、
    上記各楽音入力キーに1対1で対応する表示灯及び、複数の練習曲の音高、音価、テンポ等の音楽情報を格納する曲目保持部と、該保持する曲目の何れか1曲を選択する演奏曲目選択部と、前記選択した演奏曲目に応じた楽音発生タイミングを生成するリズム生成部と、前記演奏曲目の演奏に要求される楽音入力キーの組合せに則して単数又は複数の前記表示灯を前記楽音発生タイミングに同期して点灯又は消灯する表示灯制御部と、前記楽音キーの組合せによって前記足指入力用キーボードを有する電子楽器において予め決定されている楽音に相当する音を生成する楽音発生制御部と、外部との情報通信部と、を含み、前記各部を統括制御するマイクロコンピュータ、並びに、前記表示灯及び前記マイクロコンピュータに電力を供給する電源供給部、並びに、前記楽音に相当する音を発生する楽音発生器とを備え、前記演奏曲目の楽音発生タイミングに応じて単数又は複数の表示灯を点灯又は消灯し、前記表示灯点灯時には、前記楽音発生器は、前記点灯表示灯の組合せに相当する楽音を発音することを特徴とする、足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置。
  2. 請求項1記載の足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置において、前記リズム生成部はさらに、演奏速度を調節可能とする演奏速度調節部を含むことを特徴とする足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置。
  3. 請求項1又は2記載の足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置において、前記リズム生成部は、演奏中止及び早送りを可能とする特殊演奏制御部を含むことを特徴とする足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置。
  4. 請求項1、2又は3の何れかに記載の足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置において、前記表示灯制御部はさらに、前記リズム生成部で決定した楽音発生時間内に、次に操作すべき楽音入力キーに対応する表示灯を典型的には0.2秒間点灯又は消灯する予告表示制御を行うことを特徴とする足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置。
  5. 請求項1、2、3又は4の何れかに記載の足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置において、前記各楽音入力キーに対応する前記表示灯は表示する色相が互いに異なることを特徴とする足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置。
  6. 請求項1、2、3、4又は5の何れかに記載の足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置において、前記演奏補助装置は、離れた場所で前記表示灯を点灯消灯表示するための外部出力端子を備えたことを特徴とする足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置。
  7. 請求項1、2、3、4、5又は6の何れかに記載の足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置において、前記電源供給部が乾電池若しくは蓄電池又は前記電池とDC-DCコンバータとの組合せ、又は外部電源であることを特徴とする足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置。
  8. 請求項1、2、3、4、5、6又は7の何れかに記載の足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置において、前記外部との情報通信部は、パーソナル・コンピュータやスマートフォンとの通信を可能にする通信ソフト及びUSB接続部を有することを特徴とする足指入力用キーボードを有する電子楽器の演奏補助装置。

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