JP2018192861A - 乗物用シート - Google Patents

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Yoshihiro Motoi
嘉浩 本井
松本 圭吾
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Abstract

【課題】バックフレームがシート前方側に予め決められた角度だけ倒伏した状態を保持するための倒伏規制機構は、クッションフレームに対して不動である、点を考慮した乗物用シートの一例を開示する。【解決手段】第2タワーフレーム7Bと固定フレーム9との間に配設されたリクライナ11と、固定フレーム9を挟んでリクライナ11と反対側に配設された倒伏規制機構13であって、当該反対側からリクライナ11側まで延びる規制部材15を有する倒伏規制機構13と、第2タワーフレーム7Bと一体的に変位する当接部材14であって、規制部材15と接触することにより、当該第2タワーフレーム7Bの倒伏角度を保持する当接部材14とを具備する。【選択図】図5

Description

本願は、乗物に搭載される乗物用シートに関する。
乗物用シートのバックフレームは、特許文献1に記載されているように、リクライナを介してクッションフレーム側に揺動可能に連結されている。
特許第5835063号明細書
例えば、ウォークイン機能を有する乗物用シートでは、バックフレームがシート前方側に予め決められた角度だけ倒伏した状態を保持するための機構(以下、倒伏規制機構という。)が設けられている。倒伏規制機構は、バックフレームと共に揺動せず、クッションフレームに対して不動である。
本願は、「倒伏規制機構はクッションフレームに対して不動である」点を考慮した乗物用シートの一例を開示する。
乗物用シートは、クッションフレームのシート後端側に固定された固定フレーム(9)と、バックフレーム(7)の一部を構成するタワーフレーム(7B)であって、固定フレーム(9)に対してシート幅方向一端側にずれた位置に配設されたタワーフレーム(7B)と、タワーフレーム(7B)を固定フレーム(9)に対して揺動可能とするリクライナ(11)であって、タワーフレーム(7B)と固定フレーム(9)との間に配設されたリクライナ(11)と、タワーフレーム(7B)をシート前方側に倒伏させるための弾性力を発揮するバネ(12)と、固定フレーム(9)を挟んでリクライナ(11)と反対側に配設された倒伏規制機構(13)であって、当該反対側からリクライナ(11)側まで延びる規制部材(15)を有する倒伏規制機構(13)と、タワーフレーム(7B)と一体的に変位する当接部材(14)であって、規制部材(15)と接触することにより、当該タワーフレーム(7B)の倒伏角度を保持する当接部材(14)とを具備する。
これにより、上記乗物用シートでは、固定フレーム(9)に対してシート幅方向一端側には、タワーフレーム(7B)等の揺動する部材が配設され、かつ、固定フレーム(9)に対してシート幅方向他端側には、倒伏規制機構(13)等のクッションフレームに対して不動な部材が配設された構成となる。
したがって、例えば、倒伏規制機構(13)がタワーフレーム(7B)と共に固定フレーム(9)に対してシート幅方向一端側に配設された構成に比べて、当該シート幅方向一端側の構成が簡素になる。
このため、固定フレーム(9)に対してシート幅方向一端側に配設された「揺動する部材」が配設された領域が小型にすることが可能となる。延いては、当該領域を乗物用シートの意匠部分(例えば、シートバックの表皮等)にて覆うことが可能となるので、当該乗物用シートの意匠性を向上させることが可能となる。
乗物用シートは、以下の構成であってもよい。
すなわち、倒伏規制機構(13)は、固定フレーム(9)に対して揺動可能な第1アーム部(16A)であって、規制部材(15)を支持する第1アーム部(16A)、固定フレーム(9)に対して揺動可能な第2アーム部(16B)であって、第1アーム部(16A)に対してシート幅方向他端側にずれた位置にて規制部材(15)を支持する第2アーム部(16B)、並びに第1アーム部(16A)と第2アーム部(16B)とを連結する連結部(16C)であって、それらアーム部(16A、16B)の揺動中心と規制部材(15)との間の部位を連結する連結部(16C)を備えることが望ましい。
これにより、規制部材(15)に当接部材(14)が接触し、当該規制部材(15)に荷重が作用した場合において、当該規制部材(15)を支持する第1アーム部(16A)及び第2アーム部(16B)が、大きく捻り変形又は撓み変形等してしまうことを抑制できる。延いては、タワーフレーム(7B)の倒伏角度を確実に保持でき得る。
第1アーム部(16A)及び第2アーム部(16B)は、揺動中心から延びる略帯板状の部材により構成され、連結部(16C)は、第1アーム部(16A)と第2アーム部(16B)との隙間(16G)を揺動方向一方側から閉塞するように第1アーム部(16A)と第2アーム部(16B)とを連結しており、さらに、隙間(16G)の揺動方向他方側は開放されていることが望ましい。
これにより、第1アーム部(16A)及び第2アーム部(16B)が揺動変位した際に、他の部材と干渉してしまうことを回避でき得る。つまり、隙間(16G)の揺動方向他方側は開放されているので、上記「他の部材」が当該隙間(16G)内に入り込むことが可能となる。したがって、第1アーム部(16A)及び第2アーム部(16B)と他の部材との干渉を回避でき得る。
第1アーム部(16A)及び第2アーム部(16B)それぞれには、規制部材(15)が貫通した貫通穴(16D、16E)が設けられ、当該貫通穴(16D、16E)により規制部材(15)が第1アーム部(16A)及び第2アーム部(16B)に支持されていることが望ましい。これにより、規制部材(15)を容易に支持でき得る。
規制部材(15)のうち第2アーム部(16B)側の端部には、当該規制部材(15)が貫通穴(16D、16E)から抜けることを規制するカシメ部(15A)が設けられていることが望ましい。これにより、溶接に比べて、容易に規制部材(15)が貫通穴(16D、16E)から抜けることを規制でき得る。
固定フレーム(9)には、規制部材(15)が貫通した貫通穴(9B)が設けられていることが望ましい。これにより、固定フレーム(9)の形状を簡素な形状とすることが可能となり得る。
乗物用シートは、クッションフレームのシート後端側に固定された固定フレーム(9)と、バックフレーム(7)の一部を構成するタワーフレーム(7B)であって、固定フレーム(9)に対してシート幅方向一端側にずれた位置に配設されたタワーフレーム(7B)と、タワーフレーム(7B)を固定フレーム(9)に対して揺動可能とするリクライナ(11)であって、タワーフレーム(7B)と固定フレーム(9)との間に配設されたリクライナ(11)と、タワーフレーム(7B)をシート前方側に倒伏させるための弾性力を発揮するバネ(12)と、固定フレーム(9)を挟んでリクライナ(11)と反対側に配設された倒伏規制機構(13)であって、タワーフレーム(7B)の倒伏角度を保持するための倒伏規制機構(13)と、タワーフレーム(7B)と一体的に変位する当接部材(14)であって、固定フレーム(9)対して倒伏規制機構(13)側において、倒伏規制機構(13)に設けられた規制部材(15)と接触する当接部材(14)とを具備することが望ましい。これにより、上記乗物用シートと同様に、乗物用シートの意匠性を向上させることが可能となる。
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本発明は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されるものではない。
本発明の実施形態に係る乗物用シートを示す図である。 本発明の第1実施形態に係る乗物用シートの特徴箇所の分解図である。 本発明の第1実施形態に係る乗物用シートの特徴箇所を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る乗物用シートの特徴箇所の拡大図である。 本発明の第1実施形態に係る乗物用シートの特徴箇所の拡大図である。 本発明の第1実施形態に係る乗物用シートの特徴箇所の作動図である。 本発明の第1実施形態に係る乗物用シートの特徴箇所の作動図である。 本発明の第1実施形態に係る倒伏規制機構を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る倒伏規制機構の構造を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る揺動アームの斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る倒伏規制機構の正面図である。 本発明の第2実施形態に係る倒伏規制機構の構造を示す図である。
以下に説明する「発明の実施形態」は、本願発明の技術的範囲に属する実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されるものではない。
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。なお、各図に付された方向を示す矢印等は、各図相互の関係を理解し易くするために記載したものである。本発明は、各図に付された方向に限定されるものではない。
少なくとも符号を付して説明した部材又は部位は、「1つの」等の断りをした場合を除き、少なくとも1つ設けられている。つまり、「1つの」等の断りがない場合には、当該部材は2以上設けられていてもよい。
(第1実施形態)
1.乗物用シートの概要
本実施形態は、車両用シートに本願に係る乗物用シートを適用したものである。図1に示す乗物用シート1は、車両後部座席の乗物用シートである。当該乗物用シート1はサイドシート3とセンタシート5とが一体となったベンチシート型の乗物用シートである。
サイドシート3は、乗物用シート1のうち車両幅方向一端端側(本実施形態では、右端側)のシート部分である。センタシート5は、当該乗物用シート1のうちサイドシート3に隣接するシート部分である。
サイドシート3及びセンタシート5それぞれは、シートクッション(図示せず。)及びシートバック3A、5A等を有する。シートクッションは着席者の臀部等を支持するための部位である。シートバック3A、5Aは着席者の背部を支持するための部位である。
バックフレーム7はシートバック3A、5Aの骨格を構成する。バックフレーム7は、少なくとも3つのタワーフレーム7A〜7C等を有する。タワーフレーム7A〜7Cは、図1に示す基本状態では、タワー状に略上下方向に延びて起立状態となる。
すなわち、第1タワーフレーム7A及び第2タワーフレーム7Bは、シートバック3Bの骨格を構成する。第2タワーフレーム7B及び第3タワーフレーム7Cは、シートバック5Bの骨格を構成する。
つまり、タワーフレーム7A〜7Cはバックフレーム7の一部を構成し、かつ、第2タワーフレーム7Bは、シートバック3B用のタワーフレームとシートバック5B用のタワーフレームとを兼ねる。
各タワーフレーム7A〜7Cは、クッションフレーム(図示せず。)に対して揺動可能に連結されている。クッションフレームは、シートクッションの骨格を構成する部材である。
2.第2タワーフレームとクッションフレームとの連結構造
<連結構造の概要>
第2タワーフレーム7Bとクッションフレームとは、図2に示すように、固定フレーム9を介して連結されている。第2タワーフレーム7Bと固定フレーム9との連結部9Aは、図3に示すように、少なくとも1つのシールド10により覆われている。
本実施形態に係るシールド10は、第1シールド10A〜第3シールド10Cにより構成されている。第1シールド10Aは、連結部9Aをセンタシート5側から覆う。第2シールド10B及び第3シールド10Cは、連結部9Aをサイドシート3側から覆う。
第2シールド10Bは第2タワーフレーム7B側に装着されて第2タワーフレーム7Bと一体的に揺動する。第3シールド10Cは、固定フレーム9の下端側を第1シールド10Aと協働して覆う。
具体的には、第3シールド10Cは固定フレーム9を挟んでシート幅方向一端側に配設され、かつ、第1シールド10Aは固定フレーム9を挟んでシート幅方向他端側に配設されている。
第3シールド10Cは、スナップフット等の弾性係合部にて第1シールド10Aに固定されている。つまり、第1シールド10A及び第3シールド10Cは、固定フレーム9と共にクッションフレームに対して不動である。
<連結構造の詳細>
図4及び図5に示すように、第2タワーフレーム7Bと固定フレーム9とはリクライナ11を介して連結されている。リクライナ11は、固定フレーム9に対して第2タワーフレーム7B側に配設されている。
リクライナ11は、第2タワーフレーム7Bを固定フレーム9に対して揺動可能とする場合と揺動不可とする場合とを切り替えるための装置である。当該リクライナ11は、内歯が設けられたラチェット(図示せず。)、及び当該内歯に噛み合い嵌合する歯部が設けられた一対のポール(図示せず。)等を有する。
図1に示すように、バックフレーム7(本実施形態では、第1タワーフレーム7A及び第3タワーフレーム7Cの下端側)にはバネ12が設けられている。それらバネ12は、第1タワーフレーム7A〜第3タワーフレーム7Cをシート前方側に倒伏させるための弾性力を発揮する。なお、本実施形態に係るバネ12は、渦巻き状のスパイラルばねにて構成されている。
図4に示すように、シート幅方向において固定フレーム9を挟んでリクライナ11と反対側、つまり第1シールド10A側には倒伏規制機構13が設けられている。倒伏規制機構13は、第2タワーフレーム7Bの倒伏角度を保持するため機構である。
すなわち、着席者によりコントロールケーブルC1が操作されて、解除レバー11Aが図4に示す位置から揺動すると、リクライナ11のラチェットとポールとが非嵌合状態になる。非嵌合状態では、バックフレーム7、つまり第2タワーフレーム7Bは、バネ12の弾性力によってシート前方側に揺動して倒伏する。
具体的には、リクライナ11のラチェットとポールとが嵌合状態にあるときには、ラチェットとポールとの嵌合により第2タワーフレーム7Bの起立状態が維持される(図5参照)。
非嵌合状態にあるときには、第2タワーフレーム7B等は、バネ12の弾性力によってシート前方側に倒伏する。このとき、図6に示すように、倒伏規制機構13の規制部材15と当接部材14とが接触することにより、第2タワーフレーム7Bの倒伏角度が所定角度に保持される。
当接部材14は、第2タワーフレーム7Bと一体的に変位する部材である。当該当接部材14は、規制部材15と接触可能な第1カム面14A及び第2カム面14B等を有する。第1カム面14Aと規制部材15とが接触した第1保持状態では、第2タワーフレーム7Bは第1所定角度に保持される(図6参照)。
第2カム面14Bと規制部材15とが接触した第2保持状態では、第2タワーフレーム7Bは第2所定角度に保持される(図7参照)。第2保持状態は、第1保持状態から更に第2タワーフレーム7Bがシート前方側に倒伏した状態である。
<倒伏規制機構の構成>
倒伏規制機構13は、図8に示すように、規制部材15及び揺動アーム16等を有する。規制部材15は、図9に示すように、倒伏規制機構13が配設された左側からリクライナ11が配設された右側まで延びる棒状の部材である。
本実施形態に係る規制部材15は、固定フレーム9に設けられた貫通穴9Bを貫通して倒伏規制機構13側からリクライナ11(当接部材14)側に到達している。貫通穴9Bは、穴中心が円弧を描く長穴状である(図7参照)。規制部材15は、貫通穴9B内において、当該貫通穴9Bの長径方向に揺動変位可能である。
揺動アーム16は、規制部材15を固定フレーム9に対して揺動可能に支持する。当該揺動アーム16は、図8に示すように、第1アーム部16A、第2アーム部16B及び連結部16C等を有する。
第1アーム部16Aは、図9に示すように、固定フレーム9に対して揺動可能に連結されている。第2アーム部16Bは、第1アーム部16Aに対してシート幅方向他端側(本実施形態では、シート左方側)にずれた位置において、固定フレーム9に対して揺動可能に連結されている。
連結ピン16Fは、第1アーム部16A及び第2アーム部16Bを固定フレーム9に揺動可能に連結する部材である。第1アーム部16Aは、当該第1アーム部16Aの延び方向先端側、つまり連結ピン16Fと反対側において、規制部材15を支持する。
同様に、第2アーム部16Bは、当該第2アーム部16Bの延び方向先端側において、規制部材15を支持する。第1アーム部16A及び第2アーム部16Bそれぞれには、規制部材15が貫通した貫通穴16D、16Eが設けられている。
つまり、第1アーム部16A及び第2アーム部16Bは、連結ピン16Fから貫通穴16D、16Eまで延びるとともに、互いに対向する略帯板状の部材で構成されている。以下、当該該部材、つまり第1アーム部16A及び第2アーム部16Bの延び方向及び厚み方向と直交する方向を揺動方向(図10参照)という。
規制部材15は、それら貫通穴16D、16Eを貫通することにより第1アーム部16A及び第2アーム部16Bに支持される。なお、規制部材15は、自身の中心軸線回りに回転可能である。
規制部材15のうち第2アーム部16B側の端部にはカシメ部15Aが設けられている。カシメ部15Aは、規制部材15が貫通穴16D、16Eから抜けることを規制する鍔状の部位であって、カシメ加工により成形された部位である。当該カシメ加工は、規制部材15の一部を冷間状態で塑性流動させる塑性加工である。
連結部16Cは、図10に示すように、第1アーム部16Aと第2アーム部16Bとを連結する部位である。当該連結部16Cは、少なくとも、第1アーム部16A及び第2アーム部16Bの揺動中心(連結ピン16F)と規制部材15との間の部位を連結する。
第1アーム部16A、第2アーム部16B及び連結部16Cは、圧延鋼板等の金属板製の一体成形品である。具体的には、第1アーム部16A等は、金属板にプレス加工等の塑性加工が施されて成形されたものである。
連結部16Cは、図10に示すように、第1アーム部16Aと第2アーム部16Bとの隙間16Gを揺動方向一方側(本実施形態では、上方側)から閉塞するように第1アーム部16Aと第2アーム部16Bとを連結している。
隙間16Gの揺動方向他方側(本実施形態では、下方側)は開放されている。つまり、揺動アーム16のうち連結部16Cが設けられた部位の断面は、揺動方向一方側が閉じた略U字状又はコの字状である。
隙間16Gには、図11に示すように、第1作動レバー17A、第2作動レバー17B及び第1復帰バネ17C等が収納されている。第1作動レバー17A及び第2作動レバー17Bの一部は、隙間16Gの揺動方向他方側から当該隙間16Gの外に露出している。
第1復帰バネ17Cは、揺動アーム16を介して規制部材15を揺動させる第1弾性力を発揮する。第1弾性力の向きは、規制部材15を第2タワーフレーム7Bから離間させる向きである。
第1作動レバー17A及び第2作動レバー17Bは、コントロールケーブルC2から操作力を受けて揺動する部材である。第1作動レバー17Aの揺動中心は、規制部材15を挟んで第2タワーフレーム7Bと反対側(本実施形態では、下側)であって、かつ、規制部材15に対してシート前後方向(本実施形態では、シート前方側)にずれた位置にある。
第2作動レバー17Bの揺動中心は、規制部材15を挟んで第2タワーフレーム7Bと反対側(本実施形態では、下側)であって、かつ、シート前後方向において、第1作動レバー17Aの揺動中心と反対側(本実施形態では、シート後方側)である。
第2作動レバー17Bは、規制部材15を挟んで第2タワーフレーム7Bと反対側、つまり下方側から当該規制部材15に接触している。このため、第1復帰バネ17Cは当該規制部材15を第2作動レバー17Bに押し付ける。
第2復帰バネ17Dは、第2作動レバー17Bを揺動させる第2弾性力を発揮する。第2弾性力の向きは、規制部材15を第2タワーフレーム7B側(本実施形態では、上側)に近接させる向きである。第1作動レバー17Aは、コントロールケーブルC2から操作力を受けて揺動することにより、第2弾性力の向きと反対向きに第2作動レバー17Bを揺動させる。
<倒伏規制機構の概略作動>
図11において、着席者によりコントロールケーブルC2が操作されて、第1作動レバー17Aに張力が作用すると、第1作動レバー17Aが当該張力の向きに揺動する。これにより、第2作動レバー17Bと規制部材15との接触部が第2タワーフレーム7Bから離間する。
したがって、規制部材15が第2タワーフレーム7Bから離間するように下方側に変位するので、当接部材14と規制部材15とが離間し、第2タワーフレーム7Bが揺動可能な状態となる。
コントロールケーブルC2の操作力が消失すると、第2弾性力により第1作動レバー17A及び第2作動レバー17Bが元の位置に復帰するとともに、規制部材15が第2タワーフレーム7Bに近接するように上方側に変位するので、規制部材15が第1カム面14A又は第2カム面14Bと接触可能な状態となる。
なお、リクライナ11のラチェットとポールとが嵌合状態にあるときには、規制部材15は、コントロールケーブルC2の操作力の有無によらず、当接部材14と接触しない。つまり、嵌合状態においては、ラチェットとポールと嵌合により第2タワーフレーム7Bの倒伏角度が保持される。
3.本実施形態に係る乗物用シートの特徴
本実施形態に係る乗物用シート1では、図2に示すように、固定フレーム9に対してシート幅方向一端側には、第2タワーフレーム7B等の揺動する部材が配設され、かつ、固定フレーム9に対してシート幅方向他端側には、倒伏規制機構13等のクッションフレームに対して不動な部材が配設された構成となる。
したがって、例えば、倒伏規制機構13が第2タワーフレーム7Bと共に固定フレーム9に対してシート幅方向一端側に配設された構成に比べて、当該シート幅方向一端側の構成が簡素になる。
このため、固定フレーム9に対してシート幅方向一端側に配設された「揺動する部材」が配設された領域が小型にすることが可能となる。延いては、当該領域を乗物用シート1の意匠部分(例えば、シートバックの表皮等)にて覆うことが可能となるので、当該乗物用シート1の意匠性を向上させることが可能となる。
さらに、第1シールド10A〜第3シールド10Cを小型にすることも可能となり得る。したがって、第2タワーフレーム7Bと固定フレーム9との連結部9Aおける意匠性を向上させることが可能となる。
第1アーム部16Aと第2アーム部16Bとを連結する連結部16Cであって、それらアーム部16A、16Bの揺動中心と規制部材15との間の部位を連結する連結部16Cを備える。
これにより、規制部材15に当接部材14が接触し、当該規制部材15に荷重が作用した場合において、当該規制部材15を支持する第1アーム部16A及び第2アーム部16Bが、大きく捻り変形又は撓み変形等してしまうことを抑制できる。延いては、第2タワーフレーム7Bの倒伏角度を確実に保持でき得る。
連結部16Cは、図8に示すように、第1アーム部16Aと第2アーム部16Bとの隙間16Gを揺動方向一方側(本実施形態では、上側)から閉塞するように第1アーム部16Aと第2アーム部16Bとを連結し、かつ、隙間16Gの揺動方向他方側(本実施形態では、下側)は開放されている。
これにより、第1アーム部16A及び第2アーム部16Bが揺動変位した際に、他の部材(本実施形態では、第1作動レバー17A及び第2作動レバー17B等)と干渉してしまうことを回避でき得る。
つまり、隙間16Gの揺動方向他方側は開放されているので、第1作動レバー17A及び第2作動レバー17B等が隙間16G内に入り込むことが可能となる。したがって、第1アーム部16A及び第2アーム部16Bと第1作動レバー17A及び第2作動レバー17B等との干渉を回避でき得る。
第1アーム部16A及び第2アーム部16Bそれぞれには、規制部材15が貫通した貫通穴16D、16Eが設けられ、当該貫通穴16D、16Eにより規制部材15が第1アーム部16A及び第2アーム部16Bに支持されている。これにより、規制部材15を容易に支持でき得る。
規制部材15のうち第2アーム部16B側の端部には、当該規制部材15が貫通穴16D、16Eから抜けることを規制するカシメ部15Aが設けられている。これにより、溶接に比べて、容易に規制部材15が貫通穴16D、16Eから抜けることを規制でき得る。
固定フレーム9には、規制部材15が貫通した貫通穴9Bが設けられている。これにより、固定フレーム9の形状を簡素な形状とすることが可能となり得る。
(第2実施形態)
第1実施形態では、規制部材15は、倒伏規制機構13が配設された左側からリクライナ11が配設された右側まで延び、かつ、当接部材14はリクライナ11が配設された右側に設けられていた。
しかし、本実施形態は、図12に示すように、当接部材14は、リクライナ11が配設された右側から倒伏規制機構13が配設された左側まで延び、かつ、規制部材15は、倒伏規制機構13が配設された左側に設けられた構成である。
なお、上述の実施形態と同一の構成要件等は、上述の実施形態と同一の符号を付したので、重複する説明は省略する。
これにより、本実施形態においても、第1実施形態と同様に、固定フレーム9に対してシート幅方向一端側に配設された「揺動する部材」が配設された領域が小型にすることが可能となる。延いては、当該領域を乗物用シート1の意匠部分にて覆うことが可能となる。
(その他の実施形態)
第1実施形態では、規制部材15が貫通穴9Bを貫通して倒伏規制機構13側からリクライナ11側に到達していた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、固定フレーム9を回避するように当該固定フレーム9の外側を規制部材15が延びた構成であってもよい。
上述の実施形態に係る揺動アーム16には連結部16Cが設けられていた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、第1アーム部16A及び連結部16Cが廃止された構成であってもよい。
上述の実施形態に係る揺動アーム16は、下方側が開放された略U字状の断面部を有していた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、上方側が開放された略U字状の断面部を有する揺動アーム16、又は閉断面部を有する揺動アーム16であってもよい。
上述の実施形態に係る規制部材15は、貫通穴16D、16Eを貫通する構成であった。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、第1アーム部16A又は第2アーム部16Bに溶接固定された構成であってもよい。なお、当該構成であれば、カシメ部15Aを廃止することが可能である。
上述の実施形態では、車両用シートに本発明に係る乗物用シートを適用した。しかし、本発明の適用はこれに限定されるものではなく、鉄道車両、船舶及び航空機等の乗物に用いられるシート、並びに劇場や家庭用等に用いられる据え置き型シートにも適用できる。
さらに、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。したがって、上述した複数の実施形態のうち少なくとも2つの実施形態を組み合わせてもよい。
1… 乗物用シート 3… サイドシート 3A… シートバック
3B… シートバック 5… センタシート 5B… シートバック
7… バックフレーム 7A〜7C… タワーフレーム
9… 固定フレーム 9B… 貫通穴 10… シールド
11… リクライナ 11A… 解除レバー 12… バネ
13… 倒伏規制機構 14… 当接部材 14A… 第1カム面
14B… 第2カム面 15… 規制部材 15A… カシメ部
16… 揺動アーム 16A… 第1アーム部 16B… 第2アーム部
16F… 連結ピン 16D… 貫通穴 16C… 連結部
16G… 隙間 17A… 第1作動レバー 17B… 第2作動レバー
17C… 第1復帰バネ 17D… 第2復帰バネ

Claims (7)

  1. 乗物に搭載される乗物用シートにおいて、
    クッションフレームのシート後端側に固定された固定フレームと、
    バックフレームの一部を構成するとともに、略上下方向に延びるタワーフレームであって、前記固定フレームに対してシート幅方向一端側にずれた位置に配設されたタワーフレームと、
    前記タワーフレームを前記固定フレームに対して揺動可能とするリクライナであって、前記タワーフレームと前記固定フレームとの間に配設されたリクライナと、
    前記タワーフレームをシート前方側に倒伏させるための弾性力を発揮するバネと、
    シート幅方向において前記固定フレームを挟んで前記リクライナと反対側に配設された倒伏規制機構であって、当該反対側から前記リクライナ側まで延びる規制部材を有する倒伏規制機構と、
    前記タワーフレームと一体的に変位する当接部材であって、前記規制部材と接触することにより、当該タワーフレームの倒伏角度を保持する当接部材と
    を具備する乗物用シート。
  2. 前記倒伏規制機構は、
    前記固定フレームに対して揺動可能な第1アーム部であって、前記規制部材を支持する第1アーム部、
    前記固定フレームに対して揺動可能な第2アーム部であって、前記第1アーム部に対してシート幅方向他端側にずれた位置にて前記規制部材を支持する第2アーム部、並びに
    前記第1アーム部と前記第2アーム部とを連結する連結部であって、それらアーム部の揺動中心と前記規制部材との間の部位を連結する連結部
    を備える請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記第1アーム部及び前記第2アーム部は、前記揺動中心から延びる略帯板状の部材により構成され、当該部材の延び方向及び厚み方向と直交する方向を揺動方向としたとき、
    前記連結部は、前記第1アーム部と前記第2アーム部との隙間を前記揺動方向一方側から閉塞するように前記第1アーム部と前記第2アーム部とを連結しており、
    さらに、前記隙間の前記揺動方向他方側は開放されている請求項2に記載の乗物用シート。
  4. 前記第1アーム部及び前記第2アーム部それぞれには、前記規制部材が貫通した貫通穴が設けられ、当該貫通穴により前記規制部材が前記第1アーム部及び前記第2アーム部に支持されている請求項2又は3に記載の乗物用シート。
  5. 前記規制部材のうち前記第2アーム部側の端部には、当該規制部材が前記貫通穴から抜けることを規制するカシメ部が設けられている請求項4に記載の乗物用シート。
  6. 前記固定フレームには、前記規制部材が貫通した貫通穴が設けられている請求項1ないし5のいずれか1項に記載の乗物用シート。
  7. 乗物に搭載される乗物用シートにおいて、
    クッションフレームのシート後端側に固定された固定フレームと、
    バックフレームの一部を構成するタワーフレームであって、前記固定フレームに対してシート幅方向一端側にずれた位置に配設されたタワーフレームと、
    前記タワーフレームを前記固定フレームに対して揺動可能とするリクライナであって、前記タワーフレームと前記固定フレームとの間に配設されたリクライナと、
    前記タワーフレームをシート前方側に倒伏させるための弾性力を発揮するバネと、
    シート幅方向において前記固定フレームを挟んで前記リクライナと反対側に配設された倒伏規制機構であって、前記タワーフレームの倒伏角度を保持するための倒伏規制機構と、
    前記タワーフレームと一体的に変位する当接部材であって、前記固定フレーム対して前記倒伏規制機構側において、前記倒伏規制機構に設けられた規制部材と接触する当接部材と
    を具備する乗物用シート。
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