JP2018180852A - 作業現場で発生した事象に関連するデータを収集するための作業情報システムおよびその方法 - Google Patents

作業現場で発生した事象に関連するデータを収集するための作業情報システムおよびその方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 異なる作業現場に容易に適用できる作業情報システムを提供する。【解決手段】 現場の作業員3がそれぞれヘッドギア9を頭に付ける。ヘッドギア9は、作業員3の頭の位置から見える映像、発声音声、バイタルサイン、環境状態のデータを収集してデータサーバ13に送る。データサーバ13は、受信データに基づき、検出基準81に定義された事象の発生を検出し、選別基準85に定義されたデータを受信データから選別して長期保存し、また、緊急事象の発生時には、通報基準91に定義された緊急通報を作業員3などに発信する。上記基準81、85、91は現場ごとに設定できる。【選択図】図1

Description

本発明は、作業現場においてある種の事象が発生した時に、その事象に関連する可能性のあるデータを収集するための作業情報システムおよびその方法に関する。
この分野に関連する従来技術として、例えば特許文献1〜4に記載されたシステムまたは装置が知られている。
特許文献1に記載の作業支援システムは、作業者に作業画像を表示し、作業者の視野画像を撮影し、作業者の生体情報を測定する。そして、このシステムは、生体情報からヒヤリハット状態の発生を検出し、そのヒヤリハット検出時に撮影された視野画像と表示された作業画像とをメモリに格納し、格納された両画像に基づいて作業手順書を更新することを可能にする。
特許文献2に記載の安全管理支援装置は、作業現場に設置されたカメラで現場を撮影し、撮影された画像を解析して現場にいる作業員、作業機械、実施されている作業内容を特定する。そして、この装置は、作業内容に応じたリスク情報(例えば、挟まれ、破片飛来など)または危険事象(例えば、振動など、)の定義テーブルを参考にして、実施作業に伴うリスク情報を出力する。また、この装置は、撮影画像を解析して、実施作業のなかで危険事象(振動など)が起こっているか否かを判断する。
特許文献3に記載の運転支援システムは、車の周辺の動画像を撮影し、運転者の生体情報(心拍、血圧、発汗、体温など)と運転操作(ステアリング、ブレーキ、アクセル)と視線を測定し、さらに、車周辺の環境状態(気温、天候など)のデータを取得する。そして、このシステムは、生体情報が所値を超えて変化しかつ操作データが異常(急ハンドル、急ブレーキ)を示すと、異常に応じた種別の危険反応が起きたと判断して、その時点の前後の車の周辺の動画像から、車の位置、他の周辺物体の位置と速度、運転者の視線の先にある物体の情報、周辺の環境データ、車の場所の地図データ(三叉路、交差点、坂など)などを記録する。さらに、このシステムは、運転者に警告を与える。
特許文献4に記載の移動体警告装置は、ユーザ状況(自動車、運転手、周囲の環境など)をセンサで測定して入力し、ヒヤリハットが生じたときに、そのユーザ状況の情報を記録し、ユーザへの警告などに利用する。
特開2013−97466号公報 特開2017−33047号公報 特開2007−47914号公報 特許第5447371号公報
製造、建築、土木、点検保守、運輸などさまざまな作業現場において、どのような事象が発生した時に、どのような情報を収集するべきかは、それぞれの現場によって異なる。したがって、ある一つの現場に適した情報収集システムが、他の現場には不適であるという場合があり得る。しかし、現場ごとに最適なシステムを構築することは、不経済である。
また、事象発生時の情報収集の一つの重要な目的は、その事象の発生原因の解明である。とくに、有害事象が起きた場合、将来の防止のために原因解明が強く要求される。しかし、事象発生に直接関与した作業員または装置では収集し得なかった事実が、その事象の発生原因であった場合、原因解明は困難である。現場のあらゆる個所であらゆる情報を収集するシステムがあれば、この問題は解消するが、そのようなシステムは不経済で実現性がない。事象発生に関係するデータを複数方面から経済的に収集できるシステムが望まれる。
本発明の目的の一つは、異なる作業現場に適用できる作業情報システムを提供することにある。
本発明の別の目的は、事象発生に関係するデータを複数方面から経済的に収集できる作業情報システムを提供することにある。
本発明の一実施形態に従えば、1以上の作業現場でそれぞれ発生した事象に関連するデータを収集するための作業情報システムが提供される。各作業現場には、1以上の作業員がそれぞれ装備する1以上のデータ収集システムが存在することができ、各データ収集システムは各作業員および/または周囲環境に関する1種類以上のデータを収集する。
そして、この作業情報システムは、前記1以上のデータ収集システムで収集されたデータを受信するデータサーバを備える。このデータサーバは、何の受信データに基づいて何の事象を検出するかを定義した検出基準と、前記1以上のデータ収集システムから受信したデータと上記の検出基準とに基づいて、検出基準に定義された各事象を検出する事象検出部と、検出基準に定義された各事象に対応して、受信データのうちのどのデータを選別するかを定義した選別基準と、事象検出部により各事象が検出されたときに、選別基準に基づいて、検出された各事象に対応したデータを受信データの中から選別するデータ選別部と、データ選別部により選別されたデータを、検出された事象に関連付けて記録する事象記録部と、事象記録部により記録された前記データをデータサーバ外に出力するデータ出力部と、検出基準と選別基準とを各作業現場ごとに設定する条件設定部とを有することができる。
このように構成された作業情報システムによれば、作業現場ごとに、1以上の作業員のデータ取集システムで収集されたデータがデータサーバに受信される。そして、データサーバでは、各作業現場から受信したデータのうちのどのデータに基づいて、何の事象を検出するのかを定義した検出基準と、各事象が検出された時に受信データのうちのどのデータを選別して記録するのかを定義した選別基準を、各作業現場ごとに設定することができる。そして、その作業現場ごとに設定された検出基準と選別基準に基づいて、作業現場ごとの事象の検出と、データの選別と記録とが実行される。
このように構成された作業情報システムは、何の事象を検出すべきか、および事象検出時に何のデータを記録すべきか、という点で異なる要求をもつ異なる作業現場に適用可能である。
上述のデータサーバは、検出基準に定義された1以上の事象のうちの少なくとも一つの緊急事象に対応して、何の通報をどの宛先に送るべきかを定義した通報基準と、事象検出部により緊急事象が検出されたときに、通報基準に基づいて、検出された緊急事象に対応した通報を作成し、検出された緊急事象に対応した宛先にその通報を送信する緊急通報部と、をさらに有してよい。そして、上記条件設定部が、通報基準を各作業現場ごとに設定することができるように構成されてよい。
このような構成によると、ある緊急事象が発生した時に何の通報をどの宛先(例えば、どの作業員)に送るかを定義した通報基準を、各作業現場ごとに設定することができる。そして、その作業現場ごとに設定された通報基準に基づいて、緊急事象発生時に、しかるべき通報がしかるべき宛先に提供される。
このように、事象発生時のデータ収集に加え、何らかの緊急事象が起きた時の関係者または関係装置への通報も、自動的に、かつ作業現場ごとの態様で実行される。したがって、この作業情報システムは異なる作業現場に適応できる。
上述した条件設定部は、各作業現場のための検出基準と選別基準を設定するとき、検出基準には、第一の作業員の第一のデータ収集システムから受信した第一のデータに基づいて第一の事象を検出する旨を定義し、かつ、選別基準には、第一の事象に対応して、第一の作業員とは別の第二の作業員の第二のデータ収集システムから受信した第二のデータを選別する旨を定義することができるように、構成されてよい。
この構成によると、ある作業員(第一の作業員)のデータ収集システムからのデータに基づいて、ある事象が検出された時に、その作業員以外の別の作業員(第二の作業員)のデータ収集システムからのデータを選別して記録する、ということが行える。例えば、各データ収集システムが周辺状況を撮影するカメラを搭載していたならば、ある作業員(第一の作業員)がある事象を引き起こした時に、別の作業員(第二の作業員)のカメラで撮影された画像データを選別して記録することができる。
これにより、例えば、事象を引き起こした本人には分からなかった状況(例えば、事故を起こした作業員本人には気づかなかった、本人の背後の状況、あるいは本人の身体の動かし方など)を、他の作業員から観察されるデータを参照することで、把握することができる。したがって、事象原因などの分析がより的確化し得る。すなわち、事象の原因解析などに役立つ複数方面からのデータ収集が、他の作業員という作業現場に既存の資源を利用して、経済的に行うことが可能である。
上述した条件設定部は、また、各作業現場の検出基準と通報基準を設定するとき、検出基準には、第一の作業員の第一のデータ収集システムから受信した第一のデータに基づいて第一の緊急事象を検出する旨を定義し、かつ、通報基準には、第一の緊急事象に対応して、前記第一の作業員とは別の第二の作業員を、前記通報の宛先に含ませられるように、構成されてよい。
この構成によると、ある作業員(第一の作業員)に関してある緊急事象が発生したとき、その作業員以外の別の作業員(第二の作業員)に対して通報を送るように、検出基準と通報基準を設定することができる。これにより、例えば、ある作業員に事故が起きたときに、しかるべき他の作業員に通報を送って、しかるべき事故対処や負傷者救助などを指示することができる。この通報の態様が、各作業現場の事情に応じて設定できる。
上記データサーバは、各作業現場における複数の作業員が属するグループを定義したグループ設定を、さらに有してよい。そして、上記の条件設定部が、グループ設定に定義された上記の第一の作業員と同じグループに属する他の1以上の作業員を、上記の第二の作業員に含ませることができるように、構成されてよい。
このような構成によると、あるグループに属するある作業員である事象が生じたとき、同じグループに属する他の作業員で収集されたデータを記録したり、あるいは、同じグループに属する他の作業員にしかるべき通報を送ったりすることが可能である。そのための設定も、各作業現場の事情に応じて調整できる。
各作業員のデータ収集システムは、各作業員の位置を検出する位置センサを有してよい。そして、上記の条件設定部が、第一の作業員に対する相対位置範囲を定義することで、その定義された相対位置範囲に位置する他の1以上の作業員を、上記の第二の作業員に含ませることができるように、構成されてよい。
このような構成によると、ある位置に居る作業員である事象が生じたとき、その作業員に対してある相対位置範囲(例えば、ある距離範囲)内に居る他の作業員で収集されたデータを記録したり、あるいは、その相対位置範囲内に居る他の作業員に通報を送ったりすることが可能である。そのための設定も各作業現場の事情に応じて調整できる。
作業現場には、作業員の他に、1以上の周辺物体(例えば、作業対象の装置や機械や物体、建物、作業員が操作する道具や機械、作業員とともに仕事をする装置やロボット、など)が存在していてよい。各周辺物体は、その周辺物体に関するデータを検出するようになっていてよい。そして、上記のデータサーバは、その周辺物体により検出されたデータをさらに受信するようになっていてよい。その場合、上記の条件設定部は、検出基準と選別基準にそれぞれ定義されたデータに、周辺物体から受信されたデータを含ませることができるように、構成されてよい。
このような構成によると、作業員のデータ収集システムで収集されたデータだけでなく、作業員の周辺に存在する装置や機械など(周辺物体)で検出されたデータも利用して、事象を検出したり、あるいは、事象検出時に周辺物体からのデータを記録したりすることができる。各作業現場の実情に応じて、どの周辺物体からのどのデータを利用するのかを設定できる。
これにより、事象の原因解明などに役立つ複数方面からのデータ収集が、作業現場に既存の周辺物体を用いて経済的に行える。
また、各作業員のデータ収集システムは、各作業員が頭に装着するヘッドギアを有することができる。そのヘッドギアは、各作業員の頭から見える周辺状況を撮影するカメラと、各作業員の発した音声をセンスするマイクとを有してよい。そして、上記の条件設定部は、検出基準に、マイクからの音声データから把握される発声語に基づいて特定の事象を検出する旨を定義でき、かつ、選別基準に、その特定の事象に対応して、カメラからの画像データを選別する旨を定義できるように、構成されてよい。
このような構成によると、各作業員の発声語に基づいて事象を検出することができる。例えば、「まずい」、「やばい」、「危ない」などという言葉が発されたときに、ある種の所謂ヒヤリハットに相当する事象を検出する、というようなことができる。作業員の発声語には、様々な事象の発生を推定できる言葉が含まれ得るから、発声語に基づいて事象を検出することは、どの作業現場でも有効であろう。どのような言葉を利用するかは、作用現場ごとに設定すればよい。
また、発声語に基づいてある事象が検出されたとき、その言葉を発した作業員あるいは他の作業員の頭のヘッドギアから撮影された画像データを選別して記録することができる。それぞれの作業員の頭の位置から見える映像には、作業員の作業方法の今後改善などに役立つ可能性の高い情報が含まれ得るから、そのような映像を記録することは有意義である。
さらに、ヘッドギアを使って音声や画像のデータを収集することで、作業員はデータ収集を気にすることなく、自由に両手を使って作業に専念できる。
また、各作業員のデータ収集システムは、作業員が頭に装着するヘッドギアに加えて、各作業員が携帯する携帯パーソナルコンピュータ(携帯PCと略称する)をさらに有してよい。そして、その携帯PCは、ヘッドギアと通信可能であるとともに、上記のデータサーバとも通信可能であり、ヘッドギアからの音声データおよび画像データを受信してデータサーバに送信するように、構成されてよい。携帯PCとして、所謂スマートフォン、あるいはタブレット形端末などの既存の汎用の情報通信端末に、データ収集システム用のアプリケーションプログラムをインストールしたものを用いることができる。
このような構成によれば、携帯PCがもつ通信機能や情報処理機能を利用することで、作業員が頭に装着するヘッドギアの構成を簡易にすることができ、その分、ヘッドギアのコストや重量を軽減することができる。また、過酷な使われ方をされるであろうヘッドギアに搭載されるデリケートな部品を減らすことができ、ヘッドギアの故障率を減らし得る。
本発明の一実施形態に係る作業情報システムの全体構成を示すブロック線図。 作業員用のヘッドギアの概略構成を示す正面図。 検出基準と緊急基準の設定例を示す説明図。 選別基準の設定例を示す説明図。 グループ設定の設定例を示す説明図。 通報基準の設定例を示す説明図。 事象記録のデータ構造例を示す説明図。 ヘッドギアの制御流れの例を示すローチャート。 携帯PCの制御流れの例を示すフローチャート。 データサーバの制御流れの例を示すフローチャート。
以下、本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るに作業情報システムの全体構成を示す。
図1に示される作業情報システム1は、少なくとも一人、典型的には複数人、の作業員3が働く1以上の作業現場、典型的には異なる複数の作業現場で利用することができるが、以下では、一つの作業現場に的を絞って説明を進める。その作業現場において各作業員3は作業中、その現場や自分に関わる環境状態5の影響を受ける。環境状態5には、例えば、大気、天候、季節、緯度、経度、高度、気温、気圧、明るさ、騒音、時刻、生活状況、各種のストレス要因などが含まれる。また、各作業員3の周辺には、さまざまな周辺物体7が存在し、各作業員3とそれら周辺物体7とは相互に影響を与え合う。周辺物体7には、例えば、作業対象、道具、建物、機械、設備、自然物などが含まれ得る。
各作業員3は、作業中、ヘッドギア9と携帯パーソナルコンピュータ(以下、携帯PCという)11を身に着ける。各作業員3がもつヘッドギア9と携帯PC11は、各作業員3のデータ収集システムとして機能して、各作業員3の位置で、その作業員3とその周辺環境に関係する様々な種類のデータを収集する。
各作業員3のヘッドギア9と携帯PC11は、所定の近接無線通信により、相互にデータ通信可能である。異なる作業員3が使用する異なる携帯PC9の相互間でも、音声会話やビデオ会議やテキスト会話などのためのデータ通信が可能である。
ヘッドギア9は、作業員3が頭に装着することができるヘッドマウント式の電子装置であり、その具合的構成例は後に図2を参照して説明する。ヘッドギア9は、作業員3が両手を自由に使って作業を行えることを保証しつつ、作業員3の位置で得られる作業員3およびその周辺環境に関するデータを、作業員3に格別に意識させることなく収集することができる
携帯PC11には、例えば所謂スマートフォン、携帯電話、タブレット端末などの汎用の携帯情報通信端末が利用できる。このような携帯情報通信端末に所定のアプリケーションプログラムをインストールすることで、その携帯情報通信端末が、作業情報システム1用の携帯PC11として機能する。あるいは、作業情報システム1に専用の携帯PC11を用意してもよい。
作業員3から遠隔の場所、または、その作業現場から遠隔の場所に、少なくとも一つのデータサーバ13が存在する。データサーバ13は、作業現場で発生する各種の事象に関係するデータを作業現場や作業員3からリアルタイムで収集し、それらのデータを記録し、かつ、それらのデータに基づいて各種の情報を作業員3やその他の関係者に提供する役目をもつ。データサーバ13は、それぞれの作業員3の携帯PC11と、所定の通信ネットワークを通じて、相互にデータ通信可能である。
データサーバ13は、また、作業現場内やその付近にある特定の周辺物体7と、無線または有線で通信して、それらの周辺物体7により検出される周辺物体7の状態に関するデータを、リアルタイムで収集できるように、構成されてもよい。例えば、製造現場において、各作業員3が操作するナットランナのような道具や機械、作業員3と協働して作業を行うロボットや搬送装置のような製造設備、あるいは、作業対象である装置や機械などから、所定のデータを収集するように、データサーバ13が構成されていてよい。
図2は、ヘッドギア9の概略的な構成例を示す正面図である。
図2に示すように、ヘッドギア9は、例えば作業員3が作業現場で頭に被るべきヘルメット15(あるいは作業帽)を利用して構成されるが、これは一つの例示であり、必ずしもそうでなければならないわけではない。ヘルメット15には、顔面保護用の透明のシールド(バイザー)17が付属する。シールド17は、画像やテキストを表示する(またはそこに投影される)表示器18としての機能をもってよい。あるいは、画像やテキストを作業員3に見せる表示器18が、シールド17とは別の装置として、ヘルメット15に設けられてもよい(図示省略)。
ヘルメット15には、作業員の頭の前方の空間領域の動画や静止画を撮影するカメラ19(撮影画像内の物体との距離を測定可能にする複眼カメラが望ましい)、および、他の作業員3あるいはその他の人々との会話のための会話マイク21と会話スピーカ23のセットが設けられる。さらに、ヘルメット15には、メイン装置25が設けられ、そこには、各種のセンサ(後述する)と、データ処理を行う情報処理装置と、携帯PC11との無線通信を行う通信装置となどが搭載される。さらに、ヘルメット15には、ヘルメット15の各種の電子装置に電源としてのバッテリ27が設けられる。
再び図1を参照する。
ヘッドギア9は、上述したように、表示器18、カメラ19、会話マイク21、会話スピーカ23、およびメイン装置25を有する。そして、メイン装置25は、種々のセンサ、例えば、位置センサ35、方位センサ37、加速度センサ39、視線センサ41、1または複数のバイタイルセンサ43、および1または複数の環境センサ45など、を有する。
カメラ19は、作業員3の頭47の前方領域を撮影するので、その撮影画像には、その作業員3の手足51や体躯49の一部、その作業員3の頭47の前方にある周囲物体7(例えば、作業対象やその近くの物体など)、およびその作業員3から見える範囲内にいる他の作業員3の姿、などが写っている可能性がある。
カメラ19は、作業員3の作業中、常時動画を撮影し続けていることが望ましいが、それに代えて、間欠的に静止画の撮影を繰り返してもいいし、あるいは、作業員3による操作に応じて動画撮影または静止画撮影を行ってもいい。
位置センサ35、方位センサ37および加速度センサ39は、それぞれ、作業員3の頭47の三次元位置(緯度、経度、高度)、頭47の前方の方角、および、頭47の三次元加速度(または慣性力)を測定する。位置センサ35は、例えば、GPS受信機、あるいは、GPS受信機と上記の方位センサ37および加速度センサ39との組み合わせ、などであってよい。
視線センサ41は、作業員3の眼53の動きを観察して、作業員3の視点の位置(どこを見ているか)を測定する。1または複数のバイタルセンサ43は、作業員3の1または複数のバイタルサイン59(例えば、体温、脈拍数、呼吸数、血圧、または血糖値など)を測定する。1または複数の環境センサ45は、環境状態5に含まれる1または複数の状態値(例えば、気温、湿度、気圧、ガス成分と濃度、騒音レベル、または風速など)を測定する。
これらのセンサ35〜45は、作業員3の作業中、常時センシングを続けていることが望ましいが、それに代えて、間欠的にセンシングを繰り返してもいいし、あるいは、作業員3の操作に応じてセンシングを行ってもいい。
メイン装置25は、カメラ19で撮影された動画像データまたは静止画像データ、および、センサ35〜45により得られた種々の測定データを、同じ作業員3がもつ携帯PC11へリアルタイムで送信する。メイン装置25は、また、会話マイク21と会話スピーカ23を用いた作業員3と他の作業員や人々との間の音声会話の処理(例えば、会話マイク21からの音声データをリアルタイムで携帯PC11へ送信する、および、携帯PC11から来た音声データをリアルタイムで会話スピーカ23に出力する、など)を行う。メイン装置25は、また、携帯PC11から来た画像データやテキストをリアルタイムで表示器18に表示する。
携帯PC11は、メイン装置51、位置センサ53、加速度センサ55、音声認識部57、音声合成部59などを有する。
携帯PC11の位置センサ53と加速度センサ55は、それぞれ、携帯PC11の三次元位置(緯度、経度、高度)と加速度を測定する。作業者3は作業中、携帯PC11を身に着けているから、位置センサ53と加速度センサ55で測定された位置と加速度は、実質的に作業者3の体躯49の位置と加速度を示す。位置センサ53は、例えばGPS受信機であってよく、あるいは、GPS受信機と方位センサと上記加速度センサ55との組み合わせであってもよい。
音声認識部57は、音声データを入力し、その音声認識を行って、テキストデータを出力する。音声合成部59は、テキストデータを入力し、その音声合成を行って、音声データを出力する。
携帯PC11のメイン装置51は、ヘッドギア9から送られてくる動画像データ、静止画データ、各種測定データ、および音声データを受信して、それらのデータをリアルタイムでデータサーバ13に送信する。また、メイン装置47は、携帯PC11内の位置センサ53と加速度センサ55で測定された位置データと加速度データをリアルタイムでデータサーバ13に送る。
また、作業者3と他の作業者3または他の人との間で音声会話が行われているときには、メイン装置47は、ヘッドギア9からの音声データを、リアルタイムで会話相手の携帯PC11へ送り、また、会話相手の携帯PC11からの音声データを、リアルタイムでヘッドギア9へ送る。また、作業者3と他の作業者3または他の人との間でテキスト会話が行われているときには、メイン装置47は、ヘッドギア9からのテキストデータを、リアルタイムで会話相手の携帯PC11へ送り、また、会話相手の携帯PC11からのテキストデータを、リアルタイムでヘッドギア9へ送る。
メイン装置47は、さらに、ヘッドギア9から送られてくる音声データを受け、その音声データをリアルタイムで音声認識部55へ送り、その結果として音声認識部55から出力される音声認識されたテキストデータを、リアルタイムでデータサーバ13へ送る。さらに、メイン装置47は、データサーバ13から送られてくるテキストデータ(例えば、後述する緊急通報のメッセージのテキストデータ)を、ヘッドギア9へリアルタイムで送り、かつ/または、そのテキストデータをリアルタイムで音声合成部59へ送り、その結果として音声合成部59から出力される音声データをリアルタイムでヘッドギア9に送る。
データサーバ13は、通信装置61、条件設定部63、短期記憶部65、事象検出部67、データ選別部69、長期記憶部71、データ出力部73、緊急通報部75などの機能要素を有する。また、データサーバ13は、検出基準81、緊急基準83、選別基準85、グループ設定87、作業予定89、通報基準91、および事象記録93などの情報要素を有する。
データサーバ13の通信装置61は、それぞれの作業員3の携帯PC11から送られてくる各種のデータを受け取ったり、それぞれの携帯PC11に必要なデータ(例えば、後述する緊急通報のメッセージなど)を送信したりする。通信装置61は、また、作業現場に存在する周辺物体7のうちのいくつかとデータ通信をしてもよい。
条件設定部63は、作業現場ごとに、どのような事象を検出するか、検出された事象に関しどのようなデータを記録するか、および、検出された事象に関しどのようなメッセージや制御信号をどの作業員またはどの装置に通報するか、という動作条件を設定するものである。条件設定部63は、それぞれの現場での作業予定も設定する。条件設定部63で設定された事項は、検出基準81、緊急基準83、選別基準85、グループ設定87、作業予定89、および通報基準91に登録される。
条件設定部63は、現場ごとに、その現場の条件設定の権利を予め与えられた特定人(例えば、特定の作業員3、特定の管理者など)から、例えば携帯PC11またはその他の情報処理端末を通じてログインされた場合に、その特定人から設定事項の入力を受けて、検出基準81、緊急基準83、選別基準85、グループ設定87、作業予定89、または通報基準91に記述されたその現場の各種条件の設定を編集(追加、消去または変更)する。
短期記憶部64は、それぞれの作業員3の携帯PC11から受信した各種の収集データを、所定の短期間だけ記憶し、この記憶期間が経過した時に記憶データを消去する。その記憶期間は、所定の事象が発生した時に、その発生時点からどれだけの時間だけ過去に遡って関連データを記録するか、によって決まる。例えば、事象発生時点の10分前の時点からデータを記録する場合であれば、記憶期間は10分とすることができる。この記憶期間は、条件設定部63により現場ごとに設定できる。
事象検出部67は、短期記憶部65に記憶されたデータを調べて、所定の事象が発生したか否かを判断する、つまり、所定の事象の発生を検出する。事象検出つまり事象発生の判断を行うために、検出基準81と緊急基準83が用いられる。
検出基準81には、検出すべき事象の種別ごとに、調べるべきデータの種別と、そのデータがどのような条件を満たしたならば事象発生と判断するかという検出条件とが、定義される。緊急基準83には、検出基準に設定された事象種別のうち、どの事象種別が緊急事象(つまり、速やかな対処行動を実行すべき事象)であるかが定義される。検出基準81の定義内容は、条件設定部63により現場ごとに設定できる。
事象検出部67は、短期記憶部65に記憶されたデータが、検出基準81に記述されているいずれかの検出条件を満たしているいか否かを継続的にチェックし、ある検出条件が満たされると、その検出条件に対応する事象種別の事象が発生したと判断する。そして、何らかの事象の発生を検出すると、事象検出部67は、その事象の事象種別をデータ選別部69に通知し、また、その事象種別が緊急事象かどうかを、緊急基準83に照らして判断する。緊急事象が発生したと判断すると、事象検出部67は、その事象種別を緊急通報部75に通知する。緊急基準83には、検出基準81に記述された事象種別のうちのどれが緊急事象に該当するのかが定義される。緊急基準83の定義内容は、条件設定部63により現場ごとに設定できる。
データ選別部69は、ある事象が検出された時、その事象種別に関連するデータを短期記憶部65から選別して読み出す。この選別のために、選別基準85が参照される。選別基準85には、事象種別ごとに、選別されるべきデータ種別とデータ源(つまり、何処でセンスされた、どのようなデータを選別すべきか)が定義されている。選別基準85の定義内容は、条件設定部63により現場ごとに設定できる。
ある事象が発生した場合、選別基準85に、その事象種別についてのデータ源として、ある作業員グループが定義されていたならば、データ選別部69は、グループ設定87を参照して、どの作業員3からのデータを選別すべきかを決定する。グループ設定87には、各現場で作業する作業員3たちのグループ(つまり、チーム、所属部署など)と、各グループのメンバである作業員3およびその作業員3が使う携帯PC11を識別するための情報が定義されている。グループ設定87の定義内容は、条件設定部63により現場ごとに設定できる。
データ選別部69により選別されるデータには、短期記憶部64に記憶されたデータの他に、予め用意された作業予定89のデータもある。作業予定89には、各現場、各作業員グループ、または各作業員に対して予め設定された作業予定が記述されている。作業予定89の内容は、条件設定部63により現場ごとに設定できる。
長期記録部71は、データ選別部69から送られてきた、発生事象に関する選別データを、その発生事象に関連する事象記録93として、長期的に保存する。
データ出力部73は、データサーバ13外のしかるべき情報処理端末またはユーザから事象記録93の出力を要求されたとき、長期記録部71から事象記録93を読み出し、それを要求元の情報処理端末あるいはユーザに提供する。出力された事象記録93は、これを分析することで、例えば、事象の発生原因の解明、作業プロセスの改善、あるいは、技能伝承などに役立てることができる。
緊急通報部75は、緊急事象が起きた時、その緊急事象に即座に対処するためのメッセージ、補助情報および/または制御信号を生成し、それを通信装置61を通じて、その対処を行うべき作業員3(その作業員3が使用する携帯PC11)および/または周辺物体7に対して通報する。その際、緊急通報部75は、通報基準91を参照して、どのような情報をどの作業員3またはどの主変物体に対して通報するかを決定する。通報基準91には、緊急事象の事象種別ごとに、通報の宛先と通報内容が定義されている。発生した事象種別の通報宛先としてある作業員グループが通報基準91で定義されていた場合には、グループ設定87が参照されて、その作業員グループに属する作業員3が具体的な宛先として特定される。通報基準91の定義内容は、条件設定部63により現場ごとに設定できる。
図3は、検出基準81と緊急基準83の設定例を示す。
図3に例示されるように、検出基準81には、事象種別(図では、“001”のような識別コードで例示する)ごとに、データ種別と検出条件が定義される。データ種別は、どのデータに基づいて、その事象の発生を判断する(その事象を検出する)のかを示す。検出条件は、どのような条件をそのデータが満たしたならば、その事象が発生したと判断する(その事象が検出される)のかを示す。また、緊急基準83は、事象種別ごとに、それが緊急事象であるか(例えば、値“1”)否か(例えば、値“0”)を定義する。
図3では、例えば、事象種別“001”について、データ種別が“本人:発声語”とあり、検出条件が“(やばい)+(まずい)+(しまった)”とある(ここで、記号“+”は論理和を意味し、これは他の条件でも同様である)。これは、ある作業員3が発した言葉(つまり、その作業員3の音声データの音声認識結果)が「やばい」、「まずい」または「しまった」であったとき、その作業員3本人について事象種別“001”の事象(例えば、一種の所謂ヒヤリハット)が発生したと判断する、ということを意味する。なお、図3の例では、この事象種別“001”は緊急事象には設定されていない。
また、例えば、事象種別“004”について、データ種別が“本人:頭重力加速度;then頭移動速度”とあり、検出条件が“≦2.0m/sec2;(≦3cm/sec)×(≧30sec)”とある(ここで、記号“×”は論理積を意味し、これは他の条件でも同様である)。これは、ある作業員3の頭の重力加速度(例えば、ヘッドギア9の加速度センサ39で測定される)が“≦2.0m/sec2”に下がり(つまり、落下した可能性がある)、続いて、頭の移動速度(例えば、ヘッドギア9の位置センサ35や加速度センサ39の測定データから計算される)が“≦3cm/sec”である状態が“≧30sec”の間継続した(つまり、頭が30秒以上ほとんど動かない状態が続いた)場合、その作業員3本人について事象種別“004”の事象(例えば、本人の意識を失わせるような転倒または昏倒)が発生したと判断する、ということを意味する。なお、図3の例では、この事象種別“004”は緊急事象に設定されている。
また、例えば、事象種別“005”について、データ種別が“ナットランナ01”、検出条件が“トルク不足”とある。これは、周辺物体7の中のボルト締めに使用されている識別番号“01”のナットランナが“トルク不足”を示すエラー信号を発したとき、そのナットランナ(そのナットランナを使用する作業員3が予め特定されていれば、その作業員3)について、事象種別“005”の事象(例えば、一種の作業エラー)が発生したと判断する、ということを意味する。なお、図3の例では、この事象種別“005”は緊急事象には設定されていない。
また、例えば、事象種別“006”について、データ種別が“他社:発声語”とあり、検出条件が“(「本人名」)×((危ない)+(だめ))”とある。これは、ある作業員3が発した言葉が、他の作業員3の名前と「危ない」または「だめ」であったとき、その名前を呼ばれた他の作業員3について事象種別“006”の事象(例えば、一種の所謂ヒヤリハット)が発生したと判断する、ということを意味する。なお、図3の例では、この事象種別“006”は緊急事象には設定されていない。
以上のように、作業員3または周辺物体7で収集されたデータに基づいて、検出基準81および緊急基準83に定義された事象が自動的に検出されるようになっている。
ここで、注目すべきは、検出基準81と緊急基準83に定義された事項は、作業現場ごとにユーザが任意に設定できることである。そして、ユーザの設定次第で、各作業員3に関わる事象が、その作業員3本人の位置で収集されたデータから検出される場合だけでなく、他の作業員3の位置で検出されたデータから検出される場合(例えば、図3中の事象種別“006”)、あるいは、周辺物体7で収集されたデータから検出される場合(例えば、図3中の事象種別“005”)もあり得ることである。これにより、現場の事情やニーズに応じた柔軟な事象検出が可能である。
図4は、選別基準85の設定例を示す。図4では、一つの事象種別“001”に対する設定例だけが示されているが、それだけではなく、上述した検出基準81に定義されたすべての事象種別に対する設定が、選別基準85に含まれ得る。
図4に例示するように、選別基準85は、事象種別ごとに、その事象が検出された時に選別されるべきデータの種別と源と、そのデータを記録すべき期間を定義する。
例えば、図4では、事象種別“001”に対して、データ種別として、“マイク音”、“スピーカ音”、“カメラ画像”、“位置”、“頭方位”、“視線”、“周辺物体データ”、“仕事予定”などが定義されている。そして、データ源として、“マイク音”と“スピーカ音”と“視線”については、“本人”と定義され、また、“カメラ画像”と“位置”と“頭方位”と“作業予定”についは、“(本人)+(同グループ)+(距離≦20m)”と定義され、また、“周辺物体データ”については、“(距離≦20m)”と定義されている。さらに、記録時間として、“仕事予定”についは、“当日一日”と定義され、その他のデータについては、“±10分”が定義されている。
この設定例は、ある作業員2について事象種別“001”の事象が検出された時、次のようなデータを選別することを意味する。
すなわち、その作業員3本人が話した音声(会話マイク21から出力された音声データ)、本人が聞いた音声(会話スピーカ23に入力された音声データ)、本人のカメラ19が撮影した画像、本人の位置(位置センサ35で測定された三次元位置データ)、本人の頭の方位(方位センサ37で測定された方位データ)、本人の視線(視線センサ41で測定された視点データ)、および本人の仕事予定(作業予定89から得られる)が選別される。
また、その本人と同じ作業員グループに属する他の作業員3、および、その本人の位置から距離20m以内の位置に居た他の作業員3からの、カメラ画像、三次元位置、頭方位、および仕事予定も選別される。さらに、その本人の位置から距離20m以内の位置にあった周辺物体7でセンスされたデータも選別される。
そして、選別された上記の各種データのうち、“仕事予定”については、事象発生当日の一日分のデータが、また、その他のデータについては、事象時点の10分前から10分後までの期間分のデータが、長期記録部71へ送られて、検出された事象に関連付けられた事象記録93に記録されることになる。
このように、ある事象が検出されると、選別基準85の定義に従って、その検出事象に関係する可能性のあるデータが、定義された期間分だけ選別されて、事象記録93として保存される。
ここで注目すべきは、選別基準85の定義内容を、現場ごとにユーザが任意に設定できることである。そして、ユーザの設定次第で、ある作業員3に関して発生した事象について、その作業員3本人の位置で収集されたデータだけでなく、他の作業員3の位置で収集されたデータ、あるいは、周囲物体7で収集されたデータも記録され得ることである。
これにより、発生事象に関して記録されるデータの取得源がより多方面に拡大し、後の原因解明などの分析をより詳細かつ的確に行えるようになる。例えば、ある作業員3がある周囲物体7と衝突して負傷したという事象が起きたとき、その作業員3本人のところで収集されたデータだけでなく、その作業員3の周囲に居た他の作業員3たちのところで収集されたデータ(例えば、他の作業員3のカメラ画像に、その衝突した作業員3や周囲物体7の衝突時前後の姿が写っているかもしれない)や、周囲物体7で収集されたデータ(そこから、その衝突した周囲物体7が衝突時にどのような動作をしていたかが詳細にわかるかもしれない)なども記録することで、その衝突の原因(それは、衝突した作業員3本人のところで収集したデータだけでは判明しなかった、本人の身体の動き、あるいは、周囲物体7の予想外の動きだったかもしれない)がより的確に解明される可能性がある。
図5は、グループ設定87の設定例を示す。
グループ設定87は、例えば、上述した選別基準85にデータ源として、あるいは後述する通報基準91に通報宛先として、“同グループ”のように作業員グループが定義されていたとき、そのグループに属する作業員3を特定するために使用される。
図5に例示されているように、グループ設定87には、作業員グループごとに、グループの識別コード(グループID)、そのグループのメンバの作業員3の識別コード(メンバID)、各メンバのグループ内での地位(メンバ地位)と名前(メンバ名)と携帯PC11の通信アドレス(携帯PCアドレス)と携帯PC11の識別コード(携帯PCID)とヘッドギア9の識別コード(ヘッドギアID)などが定義される。図5では、グループID“G01”をもつ一つのグループの設定例しか示されてないが、グループが複数あれば、それらグループのすべての設定が、グループ設定87に登録され得る。
グループ設定87の内容も、現場ごとにユーザが任意に設定できる。そのため、現場の事情やニーズに柔軟に対応できる。
図6は、通報基準91の設定例を示す。図6では、緊急事象に該当する一つの事象種別“004”に対する設定例だけが示されているが、それだけではなく、上述した緊急基準83に定義されたすべての緊急事象の事象種別に対する設定が、通報基準91に含まれ得る。
図6に例示するように、通報基準91は、事象種別ごとに、通報の宛先と、通報手段(通報に使う信号またはデータの種類)と、通報内容(通報を構成するメッセージ、データ、または動作など)を定義する。
例えば、図6では、事象種別“004”(前述の図3に示した例では、本人の意識を失わせるような作業員3の転倒または昏倒)に対して、通報宛先の一つに“本人”があり、その通報手段に“スピーカ音声”とあり、その通報内容に“「大丈夫ですか、...」”とある。これは、その転倒または昏倒を起こした作業員3本人の会話スピーカ23に、「大丈夫ですか、...」という音声メッセージを送って、本人に現在状態を尋ねることを意味する。
また、別の通報宛先に“(管理者)+(同グループ)+(≦距離20m)”とあり、その通報手段に“スピーカ音声”、“表示器”、“本人位置”、“スピーカ音声”とあり、それぞれの通報内容に“「本人名」が異常のおそれ。確認し、救助など対処してください。…」”、“本人カメラ画像”、 “本人位置:地図&相対位置表示”、“マイク音声:(本人)+(同グループ)+(≦距離20m)”とある。これは、所定の管理者と、本人と同グループに属するまたは距離20m以内に居る他の作業者3とに対して、「「本人名」が異常のおそれ。確認し、救助など対処してください。…」という音声メッセージを各人の会話スピーカ23から通報するとともに、本人のカメラ19の撮影画像を各人の表示器18に表示し、本人の三次元位置を示す地図と相対位置表示を各人の表示器18に表示し、さらに、それらの人々が相互に交わす会話のマイク音声を各人のスピーカ23に送って、この事故の現況をできるだけ正確に周囲の人々に伝えて救助などの対処を促すことを意味する。
また別の通報宛先に“AED”とあり、その通報手段に“表示灯”とあり、その通報内容に“点灯”とある。これは、周辺物体7の一つであるAED(自動体外式除細動器)の設置ステーションに対して、表示灯を点灯させて、周囲の人々にAEDの場所を知らせることを意味する。
通報基準91の内容も、現場ごとにユーザが任意の設定できる。ユーザの設定次第で、それぞれの現場に応じて、緊急事象が起きた時、本人や他の作業員3や関係する周辺物体7などに適切な通報が送られて、それらが適切な対応をとるよう指示または誘導される。
図7は、事象記録93のデータ構成例を示す。
図7に示すように、ある一つの発生事象に関する事象記録93には、例えば、その事象の識別コード(事象ID)、事象種別および発生日時が含まれる。さらに、その事象記録93には、例えば、その事象の発生に直接関与した作業員3(本人)の識別コード(本人ID)(なお、作業員3ではなく周辺物体7が、その発生に直接関与した場合には、その周辺物体7の識別コード)、ならびに、記録された各データのデータ源、データ種別、および、これらデータの書士的情報にファイルパスにより関連付けられた各記録データファイルなどが含まれる。
図8は、作業中における各作業員3のヘッドギア9の制御流れの例を示す。
図8に示すように、ヘッドギア9は、それに搭載されているカメラ19、会話マイク23およびその他のセンサ35〜45を用いて、そのヘッドギア9を着用した作業員3の状態または動作、周辺の映像、および周囲の環境状態5のセンシングを行い(ステップS1)、そして、センスしたデータを、同じ作業員3の携帯PC11に送信する(S2)。この動作が継続的に繰り返えされる。
また、ヘッドギア9は、携帯PC11から作業員3に提供すべき画像データや音声データやテキストデータなどを受信し(S3)、そして、受信したデータを対応する出力装置、例えば表示器18や会話スピーカ23などに出力する(S4)。この動作が継続的に繰り返えされる。
図9は、作業中における各作業員3の携帯PC11の制御流れの例を示す。
図9に示すように、携帯PC11は、同じ作業員3のヘッドギア9から送られてきたデータを受信し(S11)、その受信データをデータサーバ13へ送る(S12)。その際、受信した音声データについては、これを音声認識して、音声認識結果のテキストデータもデータサーバ13へ送る。この動作が継続的に繰り返えされる。
また、携帯PC11は、それに搭載されているセンサ53、55でセンシングを行ない(S13)、センスされたデータをデータサーバ13へ送る(S14)。この動作が継続的に繰り返えされる。
さらに、携帯PC11は、データサーバ13から送られてくるヘッドギア9向けの画像データや音声データやテキストデータなどを受信し(S15)、それらのデータを同じ作業員3のヘッドギア9へ送る(S16)。その際、携帯PC11は、受信したある種のテキストデータを、音声合成により音声データに変換して、ヘッドギア9に送る。この動作が継続的に繰り返えされる。
またさらに、携帯PC11は、データサーバ13から送られてくるその携帯PC11向けの画像データや音声データやテキストデータなどを受信し(S17)、それらのデータを自装置の対応する出力装置、例えば表示器やスピーカなどに出力する(S18)。この動作が継続的に繰り返えされる。
図10は、データサーバ13の制御流れの例を示す。
図10に示すように、データサーバ13は、各作業現場の1以上の作業員3の携帯PC11および/または1以上の周辺物体7からそれぞれ送られてくるデータを受信し(S21)、受信したデータを短期記憶部65に格納する(S22)。この動作が継続的に繰り返えされる。
短期記憶部65に格納された受信データ101は、そこで所定の短期間だけ保存される。その保存期間中、データサーバ13が、その受信データ101を検出基準81に照らして調べることで、検出基準81に定義された事象が発生したか否かを判断する(S23)。その結果、定義されたいずれかの事象が発生したと判断した場合(S24でYes)、データサーバ13は、発生した事象の種別を特定する(S25)。この動作が継続的に繰り返えされる。
また、データサーバ13は、ステップS25で特定された事象種別103に基づいて、選別基準85を参照して、その事象種別103に応じた長期記録対象のデータが何なのか(データ種別、データ源、および記録時間))を特定し、その特定された長期記録対象のデータを短期記録部65または仕事予定89から選別して読み出す(S26)。そして、データサーバ13は、その読み出した長期記録対象データを、検出された事象に関連づいた事象記録93として、長期記録部71に格納する(S27)。その事象記録93は、長期記録部71に長期間保存される。この動作は、検出基準81に定義された何らかの事象が検出される都度に実行される。
また、データサーバ13は、長期記録部71に保存されている事象記録93を、必要に応じて外部へ出力する(S28)。
また、データサーバ13は、ステップS25で発生事象の事象種別が特定される都度、緊急基準83を参照して、その事象種別が緊急事象に該当するか否かを判断する(S31)。その結果、緊急事象に該当すると判断した場合(S31でYes)、データサーバ13は、通報基準91を参照して、その事象種別に応じた緊急通報を作成して、しかるべき作業員3の携帯PC11および/または周辺物体7に送信する(S32)。
以上説明した本発明の一実施形態は、説明のための単なる例示であり、本発明の範囲をそれらの実施の形態のみに限定する趣旨ではない。本発明は、上記の実施の形態とは違うさまざまな形態で、実施することができる。
例えば、上記の実施形態におけるヘッドギア9および携帯PC11にそれぞれ搭載された各種のデータ収集装置(カメラ、マイク、その他の各種センサ、音声認識部など)や各種のデータ出力装置(表示器、スピーカ、音声合成部など)は、例示にすぎない。上記実施形態が備えるそれらの装置のうちの少なくとも一部が欠けた実施形態、追加の装置が加わった実施形態、上記実施形態における携帯PC11の機能の一部またはすべてがヘッドギア9に移行した実施形態、あるいは、ヘッドギア9の一部の機能が携帯PC11に移行した実施形態など、様々なバリエーションが実施し得る。
また、上記実施形態では、各作業員3のデータ収集システムが、ヘッドギア9と携帯PC9という2つの電子装置から構成される。これにより、携帯PC9がもつ機能(例えば、他携帯PC9や後述するデータサーバ13との通信機能や、音声認識や音声合成などのソフトウェアを高速に実行する高度な情報処理機能、など)をヘッドギア9に二重にもたせる必要がなくなるので、ヘッドギア9の構造が簡単かつ低コストで済むという利点がある。しかし、この構成は一つの例示にすぎず、他の構成を採用することもできる例えば、ヘッドギア9が、携帯PC9の主要機能の全部を備えることで、各作業員3がヘッドギア9だけを装備すれば済むようにしてもよい。あるいは、ヘッドギア9と携帯PC9の他に追加の電子装置を加えて、各作業員3のデータ収集システムを構成してもよい。
また、ヘッドギア9のカメラ19は、頭の前方だけでなく、他の方向も撮影できる、あるいは、360度全方位を撮影できるものであってもよい。
1 作業情報システム
3 作業者
5 環境状態
7 周辺物体
9 ヘッドギア
11 携帯パーソナルコンピュータ(携帯PC)
13 データサーバ
15 ヘルメット(または作業帽)
17 シールド(バイザー)
18 表示器
19 カメラ
21 会話マイク
23 会話スピーカ
25 メイン装置
35 位置センサ
37 方位センサ
39 加速度センサ
41 視線センサ
43 バイタルセンサ
45 環境センサ
51 メイン装置
53 位置センサ
55 加速度センサ
57 音声認識部
59 音声合成部
61 通信装置
63 条件設定部
65 短期記録部
67 事象検出部
69 データ選別部
71 長期記録部
73 データ出力部
75 緊急通報部
81 検出基準
83 緊急基準
85 選別基準
87 グループ設定
89 作業予定
91 通報基準
93 事象記録

Claims (11)

  1. 1以上の作業現場でそれぞれ発生した事象に関連するデータを収集するための作業情報システムにおいて、
    各作業現場には1以上の作業員がそれぞれ装備する1以上のデータ収集システムが存在し、各データ収集システムは各作業員および/または周囲環境に関する1種類以上のデータを収集し、
    前記作業情報システムは、前記1以上のデータ収集システムで収集されたデータを受信するデータサーバを備え、
    前記データサーバは、
    何の受信データに基づいて何の事象を検出するかを定義した検出基準と、
    前記1以上のデータ収集システムから受信したデータと前記検出基準とに基づいて、前記検出基準に定義された各事象を検出する事象検出部と、
    前記検出基準に定義された前記各事象に対応して、前記受信データのうちのどのデータを選別するかを定義した選別基準と、
    前記事象検出部により前記各事象が検出されたときに、前記選別基準に基づいて、検出された前記各事象に対応したデータを前記受信データの中から選別するデータ選別部と、
    前記データ選別部により選別されたデータを、前記検出された事象に関連付けて記録する事象記録部と
    前記事象記録部により記録された前記データを前記データサーバ外に出力するデータ出力部と、
    前記検出基準と前記選別基準とを各作業現場ごとに設定する条件設定部と
    を有する、
    作業情報システム。
  2. 前記データサーバが、
    前記検出基準に定義された1以上の事象のうちの少なくとも一つの緊急事象に対応して、何の通報をどの宛先に送るべきかを定義した通報基準と、
    前記事象検出部により前記緊急事象が検出されたときに、前記通報基準に基づいて、前記検出された緊急事象に対応した通報を作成し、前記検出された緊急事象に対応した宛先に前記作成した通報を送信する緊急通報部と
    をさらに有し、
    前記条件設定部が、前記通報基準を各作業現場ごとに設定することができる
    請求項1記載の作業情報システム。
  3. 前記条件設定部が、
    各作業現場のための前記検出基準と前記選別基準を設定するとき、
    前記検出基準には、第一の作業員の第一のデータ収集システムから受信した第一のデータに基づいて第一の事象を検出する旨を定義し、かつ
    前記選別基準には、前記第一の事象に対応して、前記第一の作業員とは別の第二の作業員の第二のデータ収集システムから受信した第二のデータを選別する旨を定義する
    ことができるように構成された、
    請求項1乃至2のいずれか一項記載の作業情報システム。
  4. 前記1以上のデータ収集システムがそれぞれの周辺状況を撮影するカメラを有し、
    前記条件設定部が、前記第二の作業員の前記第二のデータ収集システムのカメラで撮影された画像データを、前記第二のデータに含ませることができるように構成された、
    請求項3記載の作業情報システム。
  5. 前記条件設定部が、
    各作業現場のための前記検出基準と前記通報基準を設定するとき、
    前記検出基準には、第一の作業員の第一のデータ収集システムから受信した第一のデータに基づいて第一の緊急事象を検出する旨を定義し、かつ
    前記通報基準には、前記第一の緊急事象に対応して、前記第一の作業員とは別の第二の作業員を、前記通報の前記宛先に含ませる
    ことができるように構成された、
    請求項2記載の作業情報システム。
  6. 前記データサーバが、各作業現場における複数の作業員が属するグループを定義したグループ設定をさらに有し、
    前記条件設定部が、前記グループ設定に定義された前記第一の作業員と同じグループに属する他の1以上の作業員を、前記第二の作業員に含ませることができるように構成された、
    請求項3乃至5記載の作業情報システム。
  7. 前記1以上のデータ収集システムがぞれぞれの作業員の位置を検出する位置センサを有し、
    前記条件設定部が、前記第一の作業員に対する相対位置範囲を定義することで、前記定義された相対位置範囲に位置する他の1以上の作業員を、前記第二の作業員に含ませることができるように構成された、
    請求項3乃至6記載の作業情報システム。
  8. 前記作業現場には、前記1以上の作業員の他に1以上の周辺物体が存在し、各周辺物体は前記各周辺物体に関するデータを検出し、
    前記データサーバは、前記1以上の周辺物体によりそれぞれ検出されたデータをさらに受信し、
    前記データサーバの前記条件設定部は、前記検出基準と前記選別基準にそれぞれ定義されたデータに、前記周辺物体から受信されたデータを含ませることができるように構成された、
    請求項1乃至7のいずれか一項記載の作業情報システム。
  9. 前記作業情報システムは、各作業現場の前記1以上のデータ収集システムをさらに備え、
    各データ収集システムは、各作業員が頭に装着するヘッドギアを有し、
    前記ヘッドギアは、前記各作業員の頭から見える周辺状況を撮影するカメラと、前記各作業員の発した音声をセンスするマイクとを有し、
    前記条件設定部は、
    前記検出基準に、前記マイクからの音声データから把握される発声語に基づいて特定の事象を検出する旨を定義でき、かつ、
    前記選別基準に、前記特定の事象に対応して、前記カメラからの画像データを選別する旨を定義できる、
    ように構成された、
    請求項1乃至9のいずれか一項記載の作業情報システム。
  10. 前記各データ収集システムは、各作業員が携帯する携帯パーソナルコンピュータをさらに有し、
    前記各携帯パーソナルコンピュータは、前記ヘッドギアと通信可能であるとともに、前記データサーバと通信可能であり、前記ヘッドギアからの前記音声データおよび画像データを受信して前記データサーバに送信する、
    請求項10記載の作業情報システム。
  11. 1以上の作業現場でそれぞれ発生した事象に関連するデータを収集するための作業情報システムで行われる方法において、
    各作業現場には1以上の作業員がそれぞれ装備する1以上のデータ収集システムが存在し、各データ収集システムは各作業員および/または周囲環境に関する1種類以上のデータを収集し、
    前記方法は、
    前記1以上のデータ収集システムで収集されたデータを受信するデータ受信ステップと、
    何の受信データに基づいて何の事象を検出するかを定義した検出基準を、各作業現場ごとに用意するステップと、
    前記1以上のデータ収集システムから受信したデータと前記検出基準とに基づいて、前記検出基準に定義された各事象を検出する事象検出ステップと、
    前記検出基準に定義された前記各事象に対応して、前記受信データのうちのどのデータを選別するかを定義した選別基準を、各作業現場ごとに用意するステップと、
    前記事象検出部により前記各事象が検出されたときに、前記選別基準に基づいて、検出された前記各事象に対応したデータを前記受信データの中から選別するデータ選別ステップと、
    前記データ選別ステップにより選別されたデータを、前記検出された事象に関連付けて記録する事象記録ステップと
    を有する、
    方法。
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