JP2018177182A - 高圧電装ユニットの保護構造 - Google Patents

高圧電装ユニットの保護構造 Download PDF

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Abstract

【課題】ガード部材の大型化を招くことなく、ユニットケース内の高圧電装部品を保護することができる高圧電装ユニットの保護構造を提供する。【解決手段】高圧電装ユニットは、高圧電装部品を内部に収容するユニットケース10を有する。高圧電装ユニットは、車体左右のサイドフレームの間に搭載され、ユニットケース10の車幅方向外側の側面10Ms,10Lsの少なくとも一部は、サイドフレームの車幅方向内側の側面と対向するように配置される。保護構造は、ユニットケース10の車幅方向外側の側面に設けられた複数の座面と、側面10Ms,10Lsの複数の座面によって囲まれた領域に、当該領域内の他の部位に対して車幅方向外側に突出して設けられた平坦部と、複数の座面に固定され、平坦部に所定の隙間を介して対向する板状のガード部材11と、を備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、車両の高圧電装ユニットの保護構造に関するものである。
電気自動車等の車両においては、車体前部のモータールーム内に、車両駆動や回生発電に供するための回転電機と、その回転電機を制御するパワーコントロールユニットが収納されている。パワーコントロールユニットは、金属製のユニットケースの内部に、インバータやDC−DCコンバータ等の高圧電装部品が収納されている。このため、この種の車両のパワーコントロールユニットにおいては、車両に外部から大きな負荷が入力されたときにも、ユニットケース内の高圧電装部品が充分に保護されることが重要になる。このような事情から、外部から大きな荷重が入力されたときにも、高圧電装部品を充分に保護し得る対策が各種案出されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の高圧電装ユニットの保護構造は、ユニットケースがユニット支持フレームによって車体フレームに取り付けられ、その状態において、ユニットケースの周域がユニット支持フレームによって囲まれて保護されている。また、車両前方のラジエータの突部と対峙する部位には、ユニットケースをその突部から保護するためのガード部材が設けられている。ガード部材は、金属製の板状部材から成り、ユニット支持フレームとユニットケース上の高強度部位とに跨って取り付けられている。
特開2013−103585号公報
特許文献1に記載の高圧電装ユニットの保護構造は、ユニットケースが大型のユニット支持フレームによって車体フレームに取り付けられる構造であるため、ユニットケースの周域の広い範囲をユニット支持フレームによって保護することができる。しかし、車両によっては、このような大型のユニット支持フレームを採用できない場合もある。
また、特許文献1に記載のように、ユニットケースの保護対象とする面を覆うように板状のガード部材を配置する場合、車体構造物の当接部の変形挙動が単純で安定していれば、ユニットケース内の高圧電装部品を保護することができる。
しかし、例えば、衝突荷重の入力時に車体のサイドフレームが屈曲変形を伴いつつ、ユニットケースの側面に向かって斜め方向から近づくように変位するような場合、ユニットケースの側面上におけるサイドフレームからの荷重入力位置のばらつきが広範囲に亘り、その結果、ユニットケースの側面を覆うガード部材を大型化せざるを得なくなる。そして、ガード部材が大型化されると、車両重量の増加や製品コストの高騰を招く原因となり易い。
そこで本発明は、ガード部材の大型化を招くことなく、ユニットケース内の高圧電装部品を保護することができる高圧電装ユニットの保護構造を提供しようとするものである。
本発明に係る高圧電装ユニットの保護構造は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。
即ち、本発明に係る高圧電装ユニットの保護構造は、高圧電装部品(例えば、実施形態の高圧電装部品8)を内部に収容するユニットケース(例えば、実施形態のユニットケース10)を有し、車体左右のサイドフレーム(例えば、実施形態のサイドフレーム3L,3R)の間に搭載されるとともに、前記ユニットケースの車幅方向外側の側面(例えば、実施形態の側面10Ms,10Ls)の少なくとも一部が、前記サイドフレームの車幅方向内側の側面と対向するように配置された高圧電装ユニットの保護構造であって、前記ユニットケースの車幅方向外側の前記側面に設けられた複数の座面(例えば、実施形態の端面12a)と、前記側面の複数の前記座面によって囲まれた領域に、当該領域内の他の部位に対して車幅方向外側に突出して設けられた平坦部(例えば、実施形態の平坦部16A,16B)と、複数の前記座面に固定されるとともに、前記平坦部に所定の隙間(例えば、実施形態の隙間d)を介して対向する板状のガード部材(例えば、実施形態のガード部材11)と、を備えていることを特徴とする。
上記の構成により、衝突時に、ユニットケースの車幅方向外側の側面に対しサイドフレームの屈曲部が斜め方向から近づくように変位してくると、サイドフレームの屈曲部が板状のガード部材に当たり、その荷重がガード部材を介してユニットケースの座面に受け止められる。このとき、サイドフレームの屈曲部の斜め方向の変位がさらに進むと、ガード部材の複数の座面に囲まれた領域がユニットケースの側面方向に変形し、ガード部材の裏面がユニットケースの側面の平坦部に当接する。サイドフレームからの入力荷重は、ユニットケースの側面の複数の座面と平坦部とによって受け止められる。
前記ユニットケースは、上部側のケース(例えば、実施形態の中間ケース10M)と下部側のケース(例えば、実施形態の下部ケース10L)が車幅方向外側に延出するフランジ部(例えば、実施形態のフランジ部30,31)で相互に締結固定され、上記平坦部の少なくとも一部は、前記フランジ部の車幅方向外側の側面に形成されるようにしても良い。
この場合、平坦部の少なくとも一部が剛性の高いフランジ部に形成されているため、サイドフレームの屈曲部から平坦部に入力される荷重をフランジ部の高い剛性をもって受け止めることができる。
前記ガード部材は、前記平坦部に対向する平坦な受部(例えば、実施形態の受部24A)と、前記受部の後端に設けられ、車幅方向外側に膨出する膨出部(例えば、実施形態の外向き屈曲部21)と、を備えるようにしても良い。
この場合、衝突時に、サイドフレームの屈曲部がユニットフレームに近付く方向に変位してくると、屈曲部がガード部材の受部に当接して、受部をユニットケース方向に変形させる。サイドフレームの屈曲部がさらに変位すると、受部がユニットケースの平坦部に当接するとともに、サイドフレームの屈曲部がガード部材の膨出部にも当接するようになる。このとき、サイドフレームは、車体後方側への変位を膨出部によって規制される。したがって、この構成を採用した場合には、サイドフレームの屈曲部がガード部材をはみ出して、ユニットケースに直接当接するのを抑制することができる。
前記ガード部材には、前記ガード部材の周囲から内側領域に向かって延びるスリット(例えば、実施形態のスリット20)が形成されるようにしても良い。
この場合、衝突時に、サイドフレームの屈曲部がガード部材に当接すると、ガード部材の内側領域がスリットの近傍部の変形を契機として、ユニットケースの側面の平坦部に近接する方向に変形する。これにより、サイドフレームの屈曲部の変位が、ガード部材の変形領域によって拘束され易くなる。
前記ガード部材は、前記平坦部に対向する平坦な受部(例えば、実施形態の受部24A)と、前記受部の後端に設けられ、車幅方向外側に膨出する膨出部(例えば、実施形態の外向き屈曲部21)と、を備え、前記スリットは、前記受部と膨出部とを前後方向に跨ぎ、かつ前記ガード部材の後端縁で開放される形状としても良い。
この場合、衝突時に、サイドフレームの屈曲部がガード部材の受部に当接すると、スリットの近傍部の変形を契機として受部がユニットケース方向に変形する。この構成の場合、スリットが、受部と膨出部とを跨ぎ、かつガード部材の後端縁で開放される形状とされているため、サイドフレームの屈曲部の後方側への過大な変位を膨出部によって規制しながら、受部の変形の契機を作ることができる。
本発明によれば、ユニットケースの車幅方向外側の側面に、複数の座面に囲まれた平坦部が設けられ、板状のガード部材が複数の座面に固定されるとともに、ガード部材と平坦部の間に所定の隙間が設けられている。このため、衝突荷重の入力時に、サイドフレームの屈曲部がユニットケースの車幅方向外側の側面に対して斜め方向から近接するように変位した場合には、サイドフレームからの入力荷重を座面と平坦部とで分散して受け止めることができる。また、本発明においては、ユニットケースの車幅方向外側の側面に設けられる平坦部が、複数の座面によって囲まれた領域内の他の部位に対して車幅方向外側に突出している。このため、サイドフレームの屈曲部の荷重入力位置がばらつく場合であっても、サイドフレームの荷重をガード部材を介して平坦部で受け止めることができる。
したがって、本発明によれば、ガード部材とユニットケースの側面により、サイドフレームからの入力荷重を効率良く受け止めることができるため、ガード部材の大型化を抑制しながら、ユニットケース内の高圧電装部品を保護することができる。
本発明の一実施形態の高圧電装ユニットを搭載した車両前部の平面図である。 本発明の一実施形態の高圧電装ユニットの斜視図である。 本発明の一実施形態の高圧電装ユニットのガード部材を取り去った側面図である。 本発明の一実施形態の高圧電装ユニットのガード部材を取り去った斜視図である。 本発明の一実施形態のガード部材の正面図である。 本発明の一実施形態のガード部材の斜視図である。 本発明の一実施形態の高圧電装ユニットの図2のVII−VII線に沿う断面図である。 本発明の一実施形態の車体フレームとガード部材の変形挙動を示す模式的な下面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態に係る車両は、モーター(回転電機)によって駆動される電気自動車である。ただし、車両は、モーターのみによって駆動されるものに限るものではなく、エンジンとモーターの併用によって駆動されるハイブリッド車両等であっても良い。なお、図面の適所には、車両の前方を指す矢印FRと、車両の上方を指す矢印UPと、車両の左側方を指す矢印LHが記されている。
図1は、車両1の乗員室の前方のモータールーム2を上方から見た模式的な平面図である。
モータールーム2の左右両側には、車体前後方向に略沿って延出するサイドフレーム3L,3Rが配置されている。このサイドフレーム3L,3Rには、車両駆動用のモーター4(回転電機)や図示しないフロント側のサスペンション部品、エアコン(図示せず)、ラジエータ(図示せず)等の多く機能部品が支持されている。モーター4は、モータールーム2の略中央に配置されている。モーター4の上部には、高圧電装ユニットであるパワーコントロールユニット5(PCU)が取り付けられている。パワーコントロールユニット5は、モータールーム2内の右側に偏った位置に配置されている。
図2は、パワーコントロールユニット5の右側部を右側前部斜め上方側から見た図である。また、図3は、後述するガード部材11を取り去ったパワーコントロールユニット5の右側の側面を示す図であり、図4は、同様にガード部材11を取り去ったパワーコントロールユニット5の右側部を右側前部斜め上方側から見た図である。
パワーコントロールユニット5は、略長方体状の金属製のユニットケース10内に、インバータ6(図3参照)やDC−DCコンバータ7等の高圧電装部品8(図3参照)が収納されている。インバータ6は、車両後部に搭載された図示しない高電圧バッテリの直流電力と、車両駆動用のモーター4で使用する交流電力の間で変換を行う。インバータ6は、車両の走行時には、高電圧バッテリの直流電力を三相交流に変換して交流電力をモーター4に供給し、モーター4による回生発電時には、モーター4で発電した交流電力を直流に変換して高電圧バッテリに供給する。DC−DCコンバータ7は、高電圧バッテリの高電圧の直流電力を、図示しない低電圧バッテリで使用する低電圧の直流電力に変換する。
ユニットケース10は、下部ケース10Lと、上部ケース10Uと、中間ケース10Mとを有し、主に、下部ケース10Lと上部ケース10Uに、インバータ6やDC−DCコンバータ7等の高圧電装部品8が配置されている。中間ケース10Mには、例えばヒートシンク等が設けられ、外部から供給された冷却液によって高圧電装部品8を冷却し得るようになっている。
中間ケース10Mの下端部と下部ケース10Lの上端部には、車幅方向外側に膨出するフランジ部30,31が設けられている。中間ケース10Mと下部ケース10Lの車幅方向外側の側面10Ms,10Lsにおいては、フランジ部30,31は車幅方向外側に延出している。中間ケース10Mと下部ケース10Lは、フランジ部30,31を相互に突き合わせた状態でボルト等の締結部材32によって結合されている。
ユニットケース10は、パワーコントロールユニット5がモーター4を介してモータールーム2内に設置された状態において、中間ケース10Mと下部ケース10Lが左右のサイドフレーム3L,3Rと略同一高さに配置されている。したがって、サイドフレーム3L,3Rとパワーコントロールユニット5(高圧電装ユニット)の側面とは、車体の側面視で少なくとも一部が重なっている。パワーコントロールユニット5は、上述のようにモータールーム2内の右側に偏った位置に配置されるため、中間ケース10Mと下部ケース10Lの各右側の側面10Ms,10Lsは、右側のサイドフレーム3Rの側面(モータールーム2側の側面)に近接して配置されている。
ユニットケース10の中間ケース10Mと下部ケース10Lの右側の側面10Ms,10Lsの車体前後方向の中央領域には、金属製の板材から成るガード部材11が取り付けられている。ガード部材11は、車両前方からの衝突荷重の入力時等に右側のサイドフレーム3R(車体構造物)が、図1中の鎖線で示すようにモータールーム2側に屈曲変形したときに、サイドフレーム3Rの屈曲部3Ra(当接部)から中間ケース10Mや下部ケース10Lに局部荷重が入力されるのを抑制し、それによってユニットケース10内の高圧電装部品8を保護する。
図3,図4に示すように、中間ケース10Mの右側の側面10Msには、端面12aが平坦な一対のボス部12A,12Bが車体前後方向に離間して突設されている。これらのボス部12A,12Bの端面12aは、ガード部材11の前後の上縁部がボルト13(図2等参照)によって締結固定される座面とされている。なお、図中の符号40は、中間ケース10Mの右側の側面10Msのうちの、後側のボス部12Bの後方側に近接して設けられた冷却水配管の接続部である。
下部ケース10Lの右側の側面10Lsには、中間ケース10Mのボス部12A,12Bと同様に、端面12aが平坦なボス部12Cが突設されている。下部ケース10Lのボス部12Cは、中間ケース10Mの前側のボス部12Aのほぼ直下位置に配置されている。下部ケース10Lのボス部12Cの端面12aは、ガード部材11の前側の下縁部がボルト13によって締結固定される座面とされている。中間ケース10Mと下部ケース10Lの各ボス部12A,12B,12Cは、車体右側方に向かって突出している。なお、図中の符号14は、各ボス部12A,12B,12Cに形成されたボルト締結孔である。
また、下部ケース10Lの下面のうちの、前後方向略中央の右側の側面10Lsに近接する位置には、図3,図4に示すように、下方に向かって突出するボス部15が突設されている。このボス部15の端面は、ガード部材11の後述する下部屈曲片25がボルト締結される端面15aとされている。
図3,図4に示すように、中間ケース10Mの右側の側面10Msのうちの、前側のボス部12Aと後側のボス部12Bの間の略中間位置には、車両の右側方に臨む端面が平坦な平坦部16Aが形成されている。中間ケース10Mの右側の側面10Msの前後のボス部12A,12Bに挟まれた領域においては、平坦部16Aは他の部位に比較して右側方(車幅方向外側)に突出している。また、平坦部16Aは、中間ケース10Mの上端部に設けられたフランジ部30の右側の側面の一部に形成されている。なお、平坦部16Aは、ボス部12A,12B,12Cの突出高さ(端面12aの高さ)よりも低く形成されている。
下部ケース10Lの右側の側面10Lsのうちの、ボス部12Cよりも後方側位置には、車両の右側方に臨む端面が平坦な平坦部16Bが形成されている。下部ケース10L側の平坦部16Bは、後部領域の一部が中間ケース10M側の平坦部16Aの前部領域の一部と前後方向で重なるように、下部ケース10Lに形成されている。下部ケース10L側の平坦部16Bも、中間ケース10M側の平坦部16Aと同様に、下部ケース10Lの右側の側面10Lsのボス部12Cよりも後方側の他の部位に比較して右側方(車幅方向外側)に突出している。また、平坦部16Bは、ボス部12A,12B,12Cの突出高さ(端面12aの高さ)よりも低く形成されている。また、平坦部16Bは、下部ケース10Lのフランジ部31の下方に連設された膨出部33の右側の側面に形成されている。
図5は、ガード部材11の正面図であり、図6は、ガード部材11を裏面側から見た斜視図である。
ガード部材11は、正面視が略長方形状の主壁24と、主壁24の後部寄りの下縁から車幅方向内側に屈曲する上記の下部屈曲片25と、を有している。主壁24の前側の辺は上下方向の中央領域が後方側に略U字状に窪み、その前側の辺の上部側の膨出部17Uと下部側の膨出部17Lには夫々ボルト挿通孔18が形成されている。
ガード部材11の主壁24の後側の辺は、上下方向の中央領域が前方側に略V状に窪み、その後側の辺の上部側の膨出部19Uにはボルト挿通孔18が形成されている。主壁24の後側の辺の略V字状の窪み部の底部には、その底部から主壁24の中央領域に向かって前方に延びる略一定幅のスリット20が形成されている。スリット20は、ガード部材11の後側の辺(周囲)からガード部材11の内側領域に向かって延出している。
また、ガード部材11の主壁24のうちの、スリット20の上方領域には、主壁24の中央領域側から後縁部側に向かって車幅方向外側(右側)に緩やかに段差状に屈曲する外向き屈曲部21が形成されている。なお、主壁24のうちの外向き屈曲部21よりも前方側領域は、中間ケース10Mと下部ケース10Lの平坦部16A,16Bと当接可能な平坦な受部24Aとされている。外向き屈曲部21は、受部24Aの後端に設けられ、車幅方向外側に膨出する膨出部を構成している。一方、主壁24のスリット20の下方領域には、主壁24の中央領域側から後縁部側に向かって車幅方向内側(左側)に緩やかに段差状に屈曲する内向き屈曲部22が形成されている。
ガード部材11は、主壁24の前後の膨出部17U,17L,19Uが、ユニットケース10の中間ケース10Mと下部ケース10Lのボス部12A,12B,12Cに重ねられ、その状態でボス部12A,12B,12Cにボルト13によって締結固定される。また、下部屈曲片25は、下部ケース10Lの下面のボス部15に重ねられ、その状態でボス部15にボルト13によって締結固定される。これにより、中間ケース10Mと下部ケース10Lの右側の側面10Ms,10Lsの前後方向の略中央領域がガード部材11によって覆われる。
図7は、図2のVII−VII線に沿う断面図である。
ガード部材11は、上述のように中間ケース10Mと下部ケース10Lに取り付けられた状態において、主壁24の受部24Aが、中間ケース10Mと下部ケース10Lの各平坦部16A,16Bに対し所定の隙間dを介して対向している。
図8は、車両の前方から衝突荷重が入力されたときにおける右側のサイドフレーム3Rとガード部材11の変形挙動を示す模式的な下面図である。なお、ガード部材11は、図8においては断面で示されている。
図8に示すように、車両の前方から衝突荷重が入力されると、車体のサイドフレーム3Rが前方から座屈しつつ、その中間部が車幅方向内側に屈曲変形するようになる。このとき、サイドフレーム3Rの屈曲部3Raは、パワーコントロールユニット5の中間ケース10Mと下部ケース10Lの右側側面に対し、図2,図8中の矢印で示すように、斜め前方から近づくようにして変位する。これにより、サイドフレーム3Rの屈曲部3Raがガード部材11の主壁24の受部24Aに当たり、その荷重がガード部材11を介して中間ケース10Mと下部ケース10Lの各ボス部12A,12B,12C,15の端面12a,15aによって受け止められる。
こうしてサイドフレーム3Rの屈曲部3Raの斜め後方側への変位がさらに進むと、複数のボス部12A,12B,12C,15に囲まれたガード部材11の主壁24の中央領域(受部24A)が中間ケース10Mと下部ケース10Lの側面10Ms,10Ls方向に変形するようになる。このとき、ガード部材11の主壁24の後縁部にはスリット20が形成されているため、スリット20の近傍部から変形することで、主壁24の中央領域が側面10Ms,10Ls方向に変形し、主壁24の裏面が中間ケース10Mと下部ケース10Lの平坦部16A,16Bに当接する。これにより、サイドフレーム3Rの屈曲部3Raからの入力荷重は、中間ケース10Mと下部ケース10Lの各ボス部12A,12B,12C,15と平坦部16A,16Bによって受け止められるようになる。なお、このとき平坦部16A,16Bは、周囲の他の部位に対して車幅方向外側に突出しているため、平坦部16A,16B以外の直接荷重入力を受けたくない部位が保護される。
また、スリット20は、ガード部材11の受部24Aと外向き屈曲部21(規制部)との境界部分を前後方向に跨ぎ、ガード部材11の後縁部で開放されている。このため、衝突荷重の入力時には、外向き屈曲部21を大きく変形させることなく、その前方の受部24Aを変形させることができる。
こうしてガード部材11の主壁24の受部24Aが中間ケース10Mと下部ケース10Lの平坦部16A,16Bに当接した後には、サイドフレーム3Rの屈曲部3Raが平坦部16A,16Bに沿って後方に若干変位することがあっても、サイドフレーム3Rの屈曲部3Raの過大な変位は、ガード部材11の主壁24の受部24Aによって拘束される。即ち、ガード部材11の主壁24の受部24Aは中間ケース10Mと下部ケース10Lのボス部12A,12B,12C,15によって囲まれているため、これらによって過大な変形が規制され、その結果、主壁24の中央の受部24Aがサイドフレーム3Rの屈曲部3Raの過大な変位を規制することになる。この結果、サイドフレーム3Rの屈曲部3Raがガード部材11の主壁24をはみ出して、下部ケース10Lの側面10Lsに当接するのを抑制される。
以上のように、本実施形態に係る高圧電装ユニットの保護構造では、中間ケース10Mと下部ケース10Lの右側の側面10Ms,10Lsの近傍に複数のボス部12A,12B,12C,15と、その複数のボス部12A,12B,12C,15に囲まれた領域に配置されて、その領域内の他の部位に対して車幅方向外側に突出した平坦部16A,16Bとが設けられ、板状のガード部材11が複数のボス部12A,12B,12C,15に固定されるとともに、ガード部材11と平坦部16A,16Bの間に所定の隙間dが設けられている。このため、衝突荷重の入力時に、サイドフレーム3Rが車幅方向内側に屈曲し、その屈曲部3Raが中間ケース10Mと下部ケース10Lの右側の側面10Ms,10Lsに対して斜め前方から近接するように変位した場合に、屈曲部3Raからの入力荷重を複数のボス部12A,12B,12C,15と平坦部16A,16Bとで分散して受け止めることができる。そして、このときサイドフレーム3Rの屈曲部3Raの過大な変位を、複数のボス部12A,12B,12C,15に囲まれたガード部材11の主壁24の中央の変形領域によって拘束することができる。
また、中間ケース10Mと下部ケース10Lの平坦部16A,16Bは、複数のボス部12A,12B,12Cに囲まれた領域内の他の部位に対して車幅方向外側に突出しているため、中間ケース10Mや下部ケース10Lの他の部位、すなわち、平坦部16A,16B以外の箇所に荷重が直接入力することを防止することができる。
したがって、本実施形態に係る高圧電装ユニットの保護構造を採用した場合には、ガード部材11とユニットケース10の側面の比較的な狭い領域で、サイドフレーム3Rの屈曲部3Raからの入力荷重を効率良く受け止めることができるため、ガード部材11の大型化を抑制しながら、ユニットケース10内の高圧電装部品を保護することができる。
また、本実施形態に係る高圧電装ユニットの保護構造は、中間ケース10Mの下部と下部ケース10Lの上部には車幅方向外側に張り出すフランジ部30,31が設けられ、中間ケース10Mと下部ケース10Lがフランジ部30,31同士を突き合わせて締結部材32によって固定されるとともに、フランジ部30の側面に平坦部16Aの一部が形成されている。このため、サイドフレーム3Rの屈曲部3Raがガード部材11を介して平坦部16A,16Bに当接するときに、その入力荷重を剛性の高いフランジ部30で受け止めることができる。
また、本実施形態に係る高圧電装ユニットの保護構造においては、ガード部材11の主壁24に、周囲から内側領域に向かって延びるスリット20が設けられているため、サイドフレーム3Rの屈曲部3Raがガード部材11の主壁24の中央領域に当接したときに、スリット20の近傍部から変形することで、主壁24の中央領域が平坦部16A,16Bに近接する方向に変形し易くなる。したがって、この構成を採用した場合には、サイドフレーム3Rの屈曲部3Raの変位がガード部材11の主壁24の変形領域によってより拘束され易くなる。よって、サイドフレーム3Rの屈曲部3Raがガード部材11の主壁24をはみ出して、下部ケース10Lの側面10Lsに当接するのをより確実に抑制することができる。
さらに、本実施形態に係る高圧電装ユニットの保護構造においては、スリット20が、受部24Aと外向き屈曲部21とを前後方向に跨ぎ、かつガード部材11の後端縁で開放される形状とされているため、サイドフレーム3Rの屈曲部3Raの後方側への過大な変位を外向き屈曲部21によって規制しながら、受部24Aの変形の契機を作ることができる。
また、本実施形態に係る高圧電装ユニットの保護構造においては、ガード部材11の主壁24の後縁部に、スリット20を挟んで上部側と下部側に外向き屈曲部21と内向き屈曲部22が設けられているため、ユニットケース10の側面10Ms,10Lsの形状に合わせて、主壁24を側面10Ms,10Lsに近接した位置に取り付けることができる。これにより、サイドフレーム3Rの屈曲部3Raによりガード部材11へ入力される荷重を抑制することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態においては、一対の平坦部16A,16Bが中間ケース10M(上側のケース)と下部ケース10L(下側のケース)の車幅方向外側の側面のうちの、前後方向略中央の上下に離間した二箇所に形成されているが、平坦部は、上側のケースと下側のケースの車幅方向外側の側面のうちの、前後方向略中央、かつ上下方向略中央の一箇所に設けるようにしても良い。また、平坦部は、上側のケースと下側のケースの車幅方向外側の側面のうちの、上下方向の略中央の前後方向に離間した複数箇所に設けるようにしても良い。
3L,3R…サイドフレーム
4…モーター(回転電機)
5…パワーコントロールユニット(高圧電装ユニット)
8…高圧電装部品
10…ユニットケース
10L…下部ケース(下側のケース)
10M…中間ケース(上側のケース)
10Ms,10Ls…
11…ガード部材
12a…端面(座面)
16A,16B…平坦部
20…スリット
21…外向き屈曲部(膨出部)
24A…受部
30,31…フランジ部
d…隙間

Claims (5)

  1. 高圧電装部品を内部に収容するユニットケースを有し、
    車体左右のサイドフレームの間に搭載されるとともに、前記ユニットケースの車幅方向外側の側面の少なくとも一部が、前記サイドフレームの車幅方向内側の側面と対向するように配置された高圧電装ユニットの保護構造であって、
    前記ユニットケースの車幅方向外側の前記側面に設けられた複数の座面と、
    前記側面の複数の前記座面によって囲まれた領域に、当該領域内の他の部位に対して車幅方向外側に突出して設けられた平坦部と、
    複数の前記座面に固定されるとともに、前記平坦部に所定の隙間を介して対向する板状のガード部材と、を備えていることを特徴とする高圧電装ユニットの保護構造。
  2. 前記ユニットケースは、上部側のケースと下部側のケースが車幅方向外側に延出するフランジ部で相互に締結固定されており、
    上記平坦部の少なくとも一部は、前記フランジ部の車幅方向外側の側面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の高圧電装ユニットの保護構造。
  3. 前記ガード部材は、前記平坦部に対向する平坦な受部と、前記受部の後端に設けられ、車幅方向外側に膨出する膨出部と、を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の高圧電装ユニットの保護構造。
  4. 前記ガード部材には、前記ガード部材の周囲から内側領域に向かって延びるスリットが形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の高圧電装ユニットの保護構造。
  5. 前記ガード部材は、前記平坦部に対向する平坦な受部と、前記受部の後端に設けられ、車幅方向外側に膨出する膨出部と、を備え、
    前記スリットは、前記受部と前記膨出部とを前後方向に跨ぎ、かつ前記ガード部材の後端縁で開放されていることを特徴とする請求項4に記載の高圧電装ユニットの保護構造。
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