JP2018173792A - 予備品融通支援システム、予備品融通支援装置および予備品融通支援方法 - Google Patents

予備品融通支援システム、予備品融通支援装置および予備品融通支援方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 プラントの操業安定性を向上させることができる予備品融通支援システムを提供する。【解決手段】 プラントメーカと、プラント納入ユーザのそれぞれが保有する装置により構成され、予備品の情報を格納する予備品管理情報記憶部と、予備品の余寿命を診断する余寿命診断部と、第一ユーザからの予備品の融通の要求情報を受信する予備品提供要求受信部と、要求情報に適合する予備品を予備品管理情報記憶部から抽出する条件適合予備品抽出部と、抽出された予備品の余寿命に基づく優先順位を設定する優先順位設定部と、優先順位に基づき提供候補者を出力する候補者出力部と、要求情報を送信する要求送信部と、要求情報に対し予備品の提供表示情報を受信したとき、予備品提供者判断情報を送信する予備品提供者判断情報送信部と、予備品提供者判断情報に対する採用可否情報を受信する需要者判断情報受信部と、採用可否情報に基づき採用可否情報を送信する採用可否情報送信部と、を有する予備品融通支援システムによる。【選択図】 図1

Description

本発明は、予備品融通支援システム、予備品融通支援装置および予備品融通支援方法に関する。
各種工場や機械設備を操業するユーザにおいて、当該工場の設備および機械の設備一式(以下、プラント)の保守を目的として、消耗品などを定期的に交換する作業が行われる。この作業において使用される物品は、「予備品」といわれる。予備品は、当該プラントのユーザが予め準備する物品であって、このような定期点検等に備えて準備される交換用の消耗品を含む製品や部品を含む。予備品の調達は、一般的に、プラントの製造業者(以下、メーカ)から行なう。
当該プラントのユーザにとって予備品は、必要なときに必要な分を調達できることが望ましい。ユーザにおける予備品の調達システムに関する従来技術としては、例えば特許文献1から6に記載のものが挙げられる。
特開2003−178152 特開2003−067521 特開2002−073832 特開2012−243095 特開2004−199303 特開2011−028513
同一または類似のプラントを利用しているユーザ同士であれば、互いが保有している予備品を融通しあうことが理論上可能である。仮に、他のユーザから予備品を融通してもらえるならば、自己のプラントが故障などにより計画外の保守作業を要する事態になって予備品が不足し、かつ、メーカにも在庫がない場合に迅速な復旧を望むことができる。
しかし、各ユーザは、自己のプラントの保守のために予備品を保有するのであって、他のユーザへの融通に備えて余分に予備品を保有することはしない。仮に、他のユーザからの予備品融通の要求に応えて保有する予備品を提供した場合、減少した分の予備品の補充ができるまで、自己のプラント用の予備品が不足状態になる。このときに緊急の故障等が生じ、メーカからも他のユーザからも予備品を持ってこられないとなると、プラントの操業停止等に至り、その復旧の遅れが拡大するなど、想定外のリスクが高まる。
上記のようなリスクを踏まえつつ、他のユーザへの予備品の融通の可否の判をするには、技術的な専門知識を必要とする。したがって、ユーザ間における予備品の融通可否をユーザが正しく判断することには困難である。それ故に従来では、他のユーザからの予備品の譲渡依頼があっても、それに応えることは難しかった。
上記の想定されるリスクを回避でき、かつ、ユーザ間における予備品の融通を容易に行える環境が整えば、急な予備品の融通要求に対して適切、かつ、容易に応えることができ、プラントの操業継続性を高めることにもつながる。
本発明は、ユーザにおける予備品が不足しているときに予備品の調達に係る選択肢を拡大し、プラントの操業安定性を向上させることができる予備品融通支援システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、プラントの供給者であるメーカと、当該メーカから納入されたプラントのユーザと、のそれぞれにおいて使用される情報処理装置により構成される予備品融通支援システムであって、前記プラントに用いられる交換対象部品の予備品を提供する前記メーカが使用する情報処理装置であるメーカ側装置と、複数の前記ユーザのうち、前記予備品の融通を要求する第一ユーザが使用する情報処理装置である第一ユーザ側装置と、前記予備品の要求に応答する第二ユーザが使用する情報処理装置である第二ユーザ側装置と、を通信可能に接続し、前記メーカ側装置は、前記メーカ、前記第一ユーザおよび前記第二ユーザがそれぞれ保有する前記予備品の情報を格納する予備品管理情報記憶部と、前記メーカ、前記第一ユーザおよび前記第二ユーザのうち、少なくとも前記第二ユーザが保有する前記プラントの前記予備品に係る前記交換対象部品の余寿命を診断する余寿命診断部と、前記第一ユーザから前記予備品の融通を要求する要求情報を受信する予備品提供要求受信部と、前記要求情報に適合する前記予備品を前記予備品管理情報記憶部から抽出する条件適合予備品抽出部と、前記条件適合予備品抽出部で抽出された前記予備品に対し、前記余寿命診断部で診断された余寿命に基づいて優先順位を設定する優先順位設定部と、前記優先順位設定部で設定された優先順位に基づいて、当該優先順位が高い前記予備品を保有する前記第二ユーザを当該予備品の提供候補者として出力する候補者出力部と、前記提供候補者に係る第二ユーザ側装置に前記要求情報を送信する要求送信部と、前記第二ユーザ側装置から前記要求情報に対する前記予備品を提供する旨の意志表示を含む提供可否情報を受信したとき、前記融通を要求した前記第一ユーザ側装置に前記提供可否情報を含む予備品提供者判断情報を送信する予備品提供者判断情報送信部と、前記第一ユーザ側装置から、前記予備品提供者判断情報に対する採用可否の意志表示を含む採用可否情報を受信する需要者判断情報受信部と、前記採用可否情報に基づいて前記第二ユーザ側装置に前記採用可否情報を送信する採用可否情報送信部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ユーザにおける予備品が不足しているときに予備品の調達に係る選択肢を拡大し、プラントの操業安定性を向上させることができる。なお上述した以外の目的、構成、効果については以下の説明で明らかにされる。
第一実施形態に係る予備品融通システム1の概略構成図。 メーカ側装置100、ユーザA側装置200、ユーザB側装置300のハードウェア構成図。 メーカ側装置100の機能構成図。 輸送コスト記憶部1201に記憶される輸送コストデータテーブル1210の例を説明するデータテーブル図。 予備品製作コスト記憶部1202に記憶される予備品製作コストデータテーブル1220のデータテーブル図。 余寿命情報記憶部1203に記憶される余寿命情報テーブル1230のデータテーブル図。 予備品管理情報記憶部1204に記憶される在庫数データテーブル1240のデータテーブル図。 ユーザA側装置200の機能構成図。 ユーザB側装置300の機能構成図。 予備品融通システム1で実施される余寿命診断処理S1000および予備品管理情報収集処理S1010のシーケンス図。 予備品融通システム1で実施される輸送コスト算出処理S1100および予備品製作コスト算出処理S1110のシーケンス図。 予備品融通システム1で実施される在庫数確認処理S1200のシーケンス図。 予備品融通システム1で実施される故障代替品要求処理S1300のシーケンス図。 予備品融通システム1で実施される代替品要求情報入力画面1400の概要図。 予備品融通システム1で実施される予備品融通支援処理S1500のシーケンス図。 予備品融通システム1で実施される提供品選択画面1600の概要図。 予備品融通システム1で実施される再稼動コスト選択画面1700の概要図。 予備品融通システム1で実施される物流フローを示すシーケンス図。 第二実施形態に係る予備品融通システム1aの概略構成図。 第三実施形態に係る予備品製作コスト記憶部1202に記憶される予備品製作コストデータテーブル1220aのデータテーブル図。 第四実施形態に係る提供品選択画面1600の概要図。 第五実施形態に係る予備品融通システム1bの概略構成図。 第五実施形態に係る輸送コスト記憶部1201の登録例を示す図。 第五実施形態に係る余寿命情報記憶部1203の登録例を示す図。 第五実施形態に係る予備品管理情報記憶部1204の登録例を示す図。 予備品融通システム1bで実施される休止部品余寿命診断処理S2600および休止部品管理情報収集処理S2610のシーケンス図。 予備品融通システム1bで実施される物流フローを示すシーケンス図。 予備品融通システム1で実施される予備品在庫数表示画面2800の概要図。
以下、本発明に係る予備品融通支援システムの実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る予備品融通システム1の全体構成を示すシステム構成図である。なお、以下の説明において同じ機能を備えるものには同じ符号を付し、詳細な説明を省略することがある。
[第一実施形態のシステム構成]
図1に示すように予備品融通システム1は、メーカ側装置100と、ユーザA側装置200と、ユーザB側装置300と、を有し、これら装置がネットワーク400を介して相互に接続されて通信可能になっている。予備品融通システム1を構成する各装置は、ネットワーク400を介して、必要なデータを相互に送受信する機能を備える。
メーカ側装置100は、プラントに用いられる装置(製品)や、当該装置の部品などを供給するメーカが有する情報処理装置であって、予備品融通システム1における中心的な機能を備える。ユーザA側装置200は、予備品の融通を要求する需用者となる第一ユーザが有する情報処理装置であって、メーカ側装置100に対する各種情報の入力と、メーカ側装置100から受領した情報に基づく情報出力などの機能を備える。ユーザB側装置300は、予備品の融通の要求に応じる供給者となる第二ユーザが有する情報処理装置であって、メーカ側装置100に対する各種情報の入力と、メーカ側装置100から受領した情報に基づく情報出力などの機能を備える。ユーザA側装置200は、第一ユーザ側装置に相当する。また、ユーザB側装置300は、第二ユーザ側装置に相当する。
ネットワーク400は、メーカとユーザAおよびユーザBの拠点を結ぶ通信網であって、例えば、各拠点に接続ラインが敷設されているインターネットである。なお、メーカ側装置100とメーカ側管理装置500との接続は、メーカの内部で運用される内部ネットワークを介して行われる。メーカ側管理装置500は、メーカが所有する工場等に配置されたネットワーク端末である。また、ユーザA側装置200とユーザA側管理装置600との接続は、ユーザAの内部で運用される内部ネットワークを介して行われる。ユーザA側管理装置600は、ユーザAが所有する工場等に配置されたネットワーク端末である。同様に、ユーザB側装置300とユーザB側管理装置700との接続は、ユーザBの内部で運用される内部ネットワークを介して行われる。ユーザB側管理装置700は、ユーザBが所有する工場等に配置されたネットワーク端末である。
メーカ側装置100は、ユーザA側装置200およびユーザB側装置300から、モニタリングデータを受信する。メーカ側装置100は、受信したモニタリングデータに基づいて、各プラントにおける製品を構成する部品の余寿命を診断する。なお、ユーザA側装置200は、ユーザAにおいて操業中のプラントに用いられている製品の稼動状況などを示す情報を収集する装置である。また、ユーザB側装置300は、ユーザBにおいて操業中のプラントに用いられている製品の稼動状況などを示す情報を収集する装置である。ここで、モニタリングデータとは、各プラントを構成する製品および部品の運転状況や、稼動状況を示す計測データおよび点検データなどをいう。すなわち、メーカ側装置100は、ユーザA側管理装置600が収集するユーザAにおいて操業中のプラントに用いられている装置や部品の状態を示す情報をモニタリングデータとして受信する。また、メーカ側装置100は、ユーザB側管理装置700が収集するユーザBにおいて操業中のプラントに用いられている装置や部品の状態を示す情報をモニタリングデータとして受信する。
また、メーカ側装置100は、各ユーザのプラントに用いられている装置を構成する部品の余寿命の診断結果とともに、ユーザA側管理装置600とユーザB側管理装置700とメーカ側管理装置500における予備品の管理状況を記憶する。
また、メーカ側装置100は、ユーザA側装置200から受信した故障代替品の要求情報に基づいて、故障代替品となり得る予備品を保有するユーザBを特定する。メーカ側装置100は、特定されたユーザBが使用するユーザB側装置300に対して、当該要求情報に係る予備品を提供した場合にユーザBが受ける利益を示す利益情報と、当該予備品を要求する旨を示す要求情報と、を送信する。
また、メーカ側装置100は、要求情報に対するユーザBからの回答を示す回答情報をユーザB側装置300から受信する。当該回答情報と当該予備品の管理情報に基づいて、ユーザAにおける再稼動コストを複数のパターンに分けて算出し、各再稼動コストを評価するコスト評価を算出して優先順位をつけ、優先順位を付したコスト評価データをユーザA側装置200へ送信する。
[各装置のハードウェア構成]
次に、予備品融通システム1を構成する各装置のハードウェア構成について説明する。図2は、メーカ側装置100のハードウェア構成を示す図である。本実施形態において、予備品融通システム1を構成するユーザA側装置200とユーザB側装置300もメーカ側装置100と同様の構成を備える情報処理装置である。したがって、メーカ側装置100のハードウェア構成のみを詳細に説明するが、以下に説明するハードウェア構成が発揮する機能と同等の機能を、ユーザA側装置200とユーザB側装置300も発揮しうる。なお、ユーザA側装置200とユーザB側装置300のハードウェア構成に関する詳細な説明は省略する。
図2に示すように、メーカ側装置100は、CPU11、内部メモリ12、HDD等の外部記憶装置13、CD-ROMやDVD-ROM等の可搬性を有する記憶媒体14から情報を読み出す読取装置15、キーボードやマウスなどの入力装置16、画像を表示するディスプレイなどの出力装置17、ネットワーク400やメーカ側管理装置500に接続するための通信装置18、を備える。
メーカ側装置100は、CPU11が備える演算処理機能により、内部メモリ12にロードされた所定のプログラム(予備品融通プログラム)を実行することで、後述する各機能ブロックを実行する装置である。
この所定のプログラムは、読取装置15を介して記憶媒体14からロードされる。あるいは、通信装置18を介して外部装置から外部記憶装置13にダウンロードされてから、内部メモリ12上にロードされてCPU11により実行される。また、所定のプログラムは、通信装置18を介して接続される外部装置から、内部メモリ12上に直接ロードされ、CPU11により実行されるようにしてもよい。
なお、ユーザA側装置200とユーザB側装置300も、ハードウェア資源を利用して実行される所定のプログラムによって、以下において説明する機能が実現される。
[メーカ側装置100の機能ブロック]
次に、予備品融通システム1を構成する各装置の機能構成について説明する。図3は、メーカ側装置100の機能構成を示す機能ブロック図である。図3に示すように、メーカ側装置100は、演算部110と、記憶部120と、ネットワーク部130と、を有する。
記憶部120は、輸送コスト記憶部1201と、予備品製作コスト記憶部1202と、余寿命情報記憶部1203と、予備品管理情報記憶部1204と、を有する。
輸送コスト記憶部1201は、予備品の管理場所毎に、提供場所への予備品の輸送費用および期間に関するデータが記憶されている。ここで、「予備品の管理場所」とは、当該予備品を所有する組織や、その組織の内部における具体的な場所を意味する。たとえば「メーカ」、「ユーザA」、「ユーザB」、「メーカのG工場」などである。
図4は、輸送コスト記憶部1201に記憶される輸送コストデータテーブル1210の例を説明するためのデータテーブル図である。図4に示すように、輸送コストデータテーブル1210は、予備品識別フィールド1211と、輸送費用フィールド1212と、輸送期間フィールド1213と、管理場所識別フィールド1214と、を含む輸送コストレコード1215により形成される。
予備品識別フィールド1211は、故障代替品となる予備品の識別情報を記憶するデータフィールドである。輸送費用フィールド1212は、当該予備品の輸送費用を記憶するデータフィールドである。輸送期間フィールド1213は、当該予備品の輸送期間を記憶するデータフィールドである。管理場所識別フィールド1214は、当該予備品の管理場所の識別情報を記憶するデータフィールドである。
輸送コストを算出する処理、輸送コストデータテーブル1210に輸送コストレコード1215を追加する処理、既存のレコードに含まれるデータを更新する処理等は、任意のタイミングにおいて実行される。また、輸送コストの算出規則には任意性があり、例えば、予備品の管理場所における予備品の種類によって輸送費用と輸送期間を乗算した値を輸送コストとすればよい。
図4に例示した輸送コストデータテーブル1210によれば、予備品Xをメーカの海外法人から調達する場合の輸送費用は「50000円」である。また、その輸送期間は「3ヶ月」を要することがわかる。なお、各フィールドに具体的なデータが格納されておらず、「・」が格納されている部分は、これに相当するするデータが存在しないことを表している。
予備品製作コスト記憶部1202は、予備品の識別情報とともに、予備品製作コスト算出に必要な材料費、製作期間、人件費に関するデータが記憶されている。図5は、予備品製作コスト記憶部1202に記憶される予備品製作コストデータテーブル1220の例を説明するためのデータテーブル図である。図5に示すように、予備品製作コストデータテーブル1220は、予備品識別フィールド1221と、製作メーカ識別フィールド1222と、製作メーカ識別フィールド1222ごとのサブフィールド1223と、を含む予備品製作コストレコード1224により形成される。
予備品識別フィールド1221は、故障代替品となる予備品の識別情報を記憶するデータフィールドである。製作メーカ識別フィールド1222は、当該予備品の製作主体を識別する情報を記憶するデータフィールドである。サブフィールド1223には、各製作メーカにおいて当該予備品を製作するときに要する材料費に関するデータ、製作期間に関するデータ、人件費に関するデータが記憶される。
予備品製作コストを算出する処理、予備品製作コストデータテーブル1220に予備品製作コストレコード1224を追加する処理、既存のレコードに含まれるデータを更新する処理等は、任意のタイミングにおいて実行される。また、予備品製作コストの算出規則には任意性があり、例えば、予備品の材料費と、製作期間と人件費を乗算した値と、の合計値を予備品製作コストとすればよい。
余寿命情報記憶部1203は、メーカが在庫として保有している予備品、ユーザAとユーザBが所有する予備品および装置に係る既設部品、これらにおける各余寿命に関するデータが記憶されている。各余寿命は後述する余寿命診断部1106で算出される。
図6は、余寿命情報記憶部1203に記憶される余寿命情報テーブル1230の例を説明するためのデータテーブル図である。図6に示すように、余寿命情報テーブル1230は、予備品識別フィールド1231と、保管先識別フィールド1232と、を含む余寿命データレコード1233により形成される。
予備品識別フィールド1231は、故障代替品となる予備品の識別情報を記憶するデータフィールドである。保管先識別フィールド1232は、当該予備品の保管場所の識別情報を記憶するデータフィールドである。
図6に例示した余寿命情報テーブル1230によれば、予備品Xは、メーカの国内工場、メーカの海外工場、ユーザA、ユーザBのそれぞれに保有されている。なお、各予備品X,Y,Zの余寿命に関して、図示の例ではメーカ保有のものとユーザA,Bの保有のものとで同じ数値(10年)としているが、予備品の管理状況によっては余寿命年数が減る可能性がある。また、既設品x、y、zは予備品X,Y,Zにそれぞれ対応しており、当然の結果として、未使用(新規品)の予備品に対して、各既設品の余寿命は使用期間等に応じて減数した数値となる。なお、余寿命情報テーブル1230において、各フィールドに具体的なデータが格納されておらず、「−」が格納されているフィールドは、これに相当するデータが存在しないことを表している。
「余寿命」とは、予備品として融通の対象となる装置や部品における性能や動作をメーカが保証する期間が満了するまでの残余期間を意味する。すなわち、余寿命の値が大きいほど、当該製品および部品の性能が維持される期間が長い。これは、予備品として管理される交換対象部品における性能や動作をメーカが保証する残余期間においても同じである。図6に例示した各予備品や既設品を例にすると、予備品Xの場合、ユーザBが保有している物の余寿命が最も短く、メーカが保有している物の余寿命が最も長いことが分かる。また、既設品の場合、ユーザAとユーザBのそれぞれが保有している物の余寿命は同じである。
予備品管理情報記憶部1204は、メーカ側管理装置500、ユーザA側装置200およびユーザB側装置300から受信した予備品管理情報が示す、メーカおよび各ユーザにおける予備品の在庫数に関するデータが記憶されている。
図7は、予備品管理情報記憶部1204に記憶される在庫数データテーブル1240の例を説明するためのデータテーブル図である。図7に示すように、在庫数データテーブル1240は、予備品識別フィールド1241と、保管先識別フィールド1242と、を含む在庫数データレコード1243により形成される。
予備品識別フィールド1241は、故障代替品となる予備品の識別情報を記憶するデータフィールドである。保管先識別フィールド1242は、当該予備品の保管場所の識別情報を記憶するデータフィールドである。図7に例示した在庫数データテーブル1240によれば、予備品Xの場合、メーカの国内工場には50式の在庫があり、ユーザAとユーザBにはそれぞれ20式の在庫がある。
図3に戻る。メーカ側装置100が備える演算部110は、モニタリングデータ受信部1101と、ユーザ予備品管理情報受信部1102と、メーカ予備品管理情報受信部1103と、輸送コスト計算部1104と、予備品製作コスト計算部1105と、余寿命診断部1106と、利益計算部1107と、利益送信部1108と、提供者判断情報受信部1109と、再稼動コスト計算部1110と、再稼動コスト評価結果送信部1111と、需要者判断情報受信部1112と、採用可否情報送信部1113と、予備品情報提供部1114と、予備品提供要求受信部1115と、条件適合予備品抽出部1116と、要求送信部1117と、優先順位設定部1118と、候補者出力部1119と、を有する。
モニタリングデータ受信部1101は、ネットワーク部130を介してユーザA側装置200とユーザB側装置300から、モニタリングデータを受信する処理を実行する。
ユーザ予備品管理情報受信部1102は、ネットワーク部130を介して、ユーザA側装置200とユーザB側装置300から、それぞれが保有する予備品の在庫数を受信し、予備品管理情報記憶部1204に登録する処理を実行する。
メーカ予備品管理情報受信部1103は、ネットワーク部130を介して、メーカ側管理装置500から、自己が保有する予備品の在庫数を受信し、予備品管理情報記憶部1204に登録する処理を実行する。
輸送コスト計算部1104は、輸送コスト記憶部1201で予備品の識別情報に対応付けられて登録された輸送費用と、輸送期間と、を乗算した値をユーザもしくはメーカの識別情報ごとに輸送コストとして算出する。そして、当該ユーザもしくはメーカに対応付けられた輸送コストを輸送コストレコード1215に追加し、該算出した輸送コストの情報を、輸送費用と輸送期間とともに格納する。輸送コスト計算部1104における演算処理は、メーカにおける当該システムの稼動を担当する人員による、所定の操作をトリガーとしてもよいし、定期的に自動的に実行されてもよい。この場合、例えば、少なくとも1日1回は実行されればよい。
予備品製作コスト計算部1105は、予備品製作コスト記憶部1202で予備品の識別情報に対応付けられて登録された材料費と、製作期間と人件費を乗算した値の合計値を製作メーカごとに予備品製作コストとして算出する。そして、当該製作メーカの識別情報に対応付けられた予備品製作コストを予備品製作コストレコード1224に追加し、該算出した予備品製作コストの情報を、材料費、製作期間と人件費とともに格納する。
余寿命診断部1106は、各ユーザにおける既設部品の余寿命データ、各ユーザおよびメーカが保有する各予備品の余寿命データを算出する処理を実行する。余寿命データの算出に用いられるデータは、モニタリングデータ受信部1101が、メーカ側管理装置500、ユーザA側装置200およびユーザB側装置300から受信したデータである。例えば、それぞれのモニタリングデータ、メーカ側装置100に予め記憶されている各部品に係る材料強度データ、材料熱応力データおよび材料腐食データ、などである。余寿命診断部1106は、算出された余寿命データを用いて、余寿命情報記憶部1203における余寿命情報テーブル1230の該当箇所の余寿命データを更新する処理を実行する。
なお、余寿命データの算出には、数値解析や実験式を用いればよい。そして、当該ユーザ、当該メーカの識別情報に対応付けられた余寿命情報記憶部1203に、新たな余寿命データレコード1233を追加し、該余寿命データレコード1233に、該算出した余寿命の情報を登録する。余寿命診断部1106における演算処理は、メーカ側の人員による所定の操作をトリガーにして実行するか、または、定期的に自動的に実行されればよい。定期的に実行される場合は、例えば、少なく1日1回は実行されればよい。
利益計算部1107は、ユーザA側装置200から、ネットワーク部130を介して故障代替品の要求情報を受信したとき、当該要求情報に係る予備品の提供者候補となりうるユーザBを選出し、当該ユーザBごとの利益を算出する処理を実行するする。利益計算部1107における利益は、ユーザB側装置300から受信したモニタリングデータと、輸送コスト計算部1104が算出した輸送コストと、予備品製作コスト計算部1105が算出した予備品製作コストに基づいて算出される。即ち、モニタリングデータと輸送コストと予備品製作コストに基づいて、ユーザAからの要求情報に適合する各ユーザBにおけるコストを算出する。また、余寿命診断部1106で算出した余寿命とユーザAからの要求情報において指定されている納期との差から予備品の供給までの時間的余裕を示す裕度を算出する。当該裕度は、利益とともに整理することで予備品提供者であるユーザBのための選択肢を提示するための選択肢提示情報に用いられる。
利益計算部1107において算出される利益は、ユーザBが当該予備品をユーザAに融通したときのユーザB側のリスクへの対価となる。また、利益計算部1107において利益の算出に用いる情報に当該予備品の余寿命を含めることで、ユーザA側におけるリスクも考慮した予備品の融通を行うことができるようになっている。このように、本実施形態に係る予備品融通システム1によれば、予備品の融通を実行することにより関係者のリスクがコストとして考慮されるようになっている。
利益送信部1108は、利益計算部1107で算出して整理された提供候補者であるユーザBの利益と、余寿命と納期の差による裕度との組合せからなる選択肢提示情報を、候補者として選出されたユーザBへそれぞれ送信する。
提供者判断情報受信部1109は、ユーザB側装置300から、ネットワーク部130を介して、提供可能か否か、可能であれば利益送信部1108で送信した選択肢に関する情報を受信する。
再稼動コスト計算部1110は、各種の情報に基づいて、需用者であるユーザAが要求情報に係る予備品の融通を受けてプラントを再稼動したときの再稼動コストを算出する。再稼動コストは、輸送コスト記憶部1201に登録されている輸送コストレコード1215と、予備品製作コスト記憶部1202に登録されている予備品製作コストレコード1224と、余寿命情報記憶部1203に登録されている余寿命データレコード1233と、提供者判断情報受信部1109で受信した情報と、から算出される。そのとき、費用が安い順、期間が短い順、もしくは需要者であるユーザAが要求する費用、期間を満たす条件の順を考慮して最適解を算出してもよい。算出されたコストは、前述の費用が安い順、期間が短い順、もしくは需要者であるユーザAが要求する費用、期間を満たす条件の順で整理してもよい。なお、人工知能や統計処理ソフトおよび最適化ソフトを使用してもよい。
再稼動コスト評価結果送信部1111は、ネットワーク部130を介して、ユーザA側装置200から故障代替品の要求を受信すると、再稼動コスト計算部1110で算出して整理した情報を読み出す。ネットワーク部130を介して、これらの情報をユーザA側装置200へ送信する。再稼動コスト評価結果送信部1111は、予備品提供者判断情報送信部および再稼動コスト送信部を構成する。
需要者判断情報受信部1112は、再稼動コスト評価結果送信部1111で送信した情報のうち、需要者であるユーザAが選択した情報を、ネットワーク部130を介して、ユーザA側装置200から受信する。
採用可否情報送信部1113は、需要者判断情報受信部1112で受信した需要者であるユーザAが選択した情報に基づき、提供品の採用可否情報についてネットワーク部130を介して、ユーザB側装置300へ送信する。
予備品情報提供部1114は、ユーザA側装置200から受信した在庫数確認要求に基づき、予備品管理情報記憶部1204に格納されている在庫数データテーブル1240から保管先識別フィールド1242ごとの各予備品の在庫数を取得する。即ち、予備品情報提供部1114に格納されている在庫数は、各予備品の保有状況に係る情報である。
予備品提供要求受信部1115は、ユーザA側装置200から受信した故障代替品の要求情報を受信し、条件適合予備品抽出部1116に渡す。
条件適合予備品抽出部1116は、予備品の要求情報に適合する予備品の情報を予備品管理情報記憶部1204から抽出する。
要求送信部1117は、条件適合予備品抽出部1116において抽出された予備品の所有者であるユーザBに対して要求情報を送信する。なお、当該予備品に関連付けられている利益情報は、候補者出力部1119において出力された提供候補者のそれぞれに対して利益送信部1108により送信される。
優先順位設定部1118と、条件適合予備品抽出部1116において抽出された複数の予備品の余寿命情報に基づいて、各予備品をユーザAに提示する際に同時に提示する優先順位を設定する。
候補者出力部1119は、優先順位設定部1118で設定された優先順位に基づいて、当該優先順位が高い予備品を保有する第二ユーザを当該予備品の提供候補者として出力する。
ネットワーク部130は、ユーザ情報受信部1301と、メーカ情報送信部1302と、を有する。
ユーザ情報受信部1301は、ネットワーク400を介して、ユーザA側装置200やユーザB側装置300からメーカ側装置100に送信された情報を受信する。また、ユーザ情報受信部1301は、内部ネットワークを介して、メーカ側管理装置500からメーカ側装置100に送信された情報を受信する。
メーカ情報送信部1302は、ネットワーク400を介して、ユーザA側装置200やユーザB側装置300へメーカ側装置100からの情報を送信する。
以上の機能を備えるメーカ側装置100は、本発明に係る予備品融通支援装置の実施形態の一例である。
[ユーザA側装置200の機能ブロック]
次に、ユーザA側装置200について説明する。ユーザA側装置200は、期間ごとに、ネットワーク400を介して、管理・記憶されたモニタリングデータと予備品の管理情報をメーカ側装置100へ送信する。予備品の需要者であるユーザAの指示に従い、ネットワーク400を介して、故障代替品の要求情報をメーカ側装置100へ送信する。また、ネットワーク400を介して、再稼動へのコスト評価結果をメーカ側装置100から受信し、その結果への返答をメーカ側装置100へ送信する。
図8は、ユーザA側装置200の機能構成図である。図示するように、ユーザA側装置200は、記憶部220と、演算部210と、情報の入出力を行ない、ネットワーク400および内部ネットワークに接続するためのネットワーク部230と、を有する。
記憶部220は、モニタリングデータ記憶部2201と、予備品管理情報記憶部2202と、を有する。
モニタリングデータ記憶部2201は、予備品の識別情報とともに、製品のモニタリングデータを記憶する。モニタリングデータには、余寿命診断部1106で既設品および予備品の余寿命算出に必要なデータが含まれる。
予備品管理情報記憶部2202は、予備品の識別情報とともに、予備品の在庫数を記憶する。
演算部210は、モニタリングデータ受信部2101と、モニタリングデータ送信部2102と、予備品管理情報受信部2103と、予備品管理情報送信部2104と、故障代替品要求画面出力部2105と、故障代替品要求送信部2106と、再稼動コスト評価結果受信部2107と、再稼動コスト画面表示部2108と、需要者判断送信部2109と、予備品情報収集部2110と、を有する。
モニタリングデータ受信部2101は、ネットワーク部230を介して、ユーザA側管理装置600で計測、収集したモニタリングデータを受信し、モニタリングデータ記憶部2201に登録する。
モニタリングデータ送信部2102は、ネットワーク部230を介して、モニタリングデータ記憶部2201に登録されたモニタリングデータをメーカ側装置100へ送信する。
予備品管理情報受信部2103は、ネットワーク部230を介して、ユーザA側管理装置600で収集した予備品の在庫数情報を受信し、予備品管理情報記憶部2202に登録する。
予備品管理情報送信部2104は、ネットワーク部230を介して、メーカ側装置100に、予備品管理情報記憶部2202に登録された情報を送信する。
故障代替品要求画面出力部2105は、製品に故障が発見された場合に、需要者であるユーザAの指示によって、故障代替品の要求情報を入力するための画面を出力する。
故障代替品要求送信部2106は、故障代替品要求画面出力部2105で需要者であるユーザAによって入力された故障代替品の要求情報を、ネットワーク部230を介して、メーカ側装置100へ送信する。
再稼動コスト評価結果受信部2107は、需要者であるユーザAによる故障代替品の要求情報に基づいて、メーカ側装置100が算出した再稼動へのコスト評価結果情報を受信する。
再稼動コスト画面表示部2108は、再稼動コスト評価結果受信部2107でメーカ側装置100から受信した再稼動へのコスト評価結果情報を出力し、需要者であるユーザAが情報選択する画面を表示する。
需要者判断送信部2109は、再稼動コスト画面表示部2108で表示した再稼動へのコスト評価結果情報のうち、需要者が判断した選択肢を、ネットワーク部230を介して、メーカ側装置100へ送信する。
予備品情報収集部2110は、メーカ側装置100に対して予備品の在庫数確認要求を送信し、これに基づいて返信されてくる在庫総数を出力手段に出力する。
ネットワーク部230は、ユーザ情報送信部2301と、メーカ・ユーザ情報受信部2302と、を有する。ユーザ情報送信部2301は、ネットワーク400を介して、メーカ側装置100へユーザA側装置200から情報を送信する。メーカ・ユーザ情報受信部2302は、ネットワーク400を介して、ユーザA側装置200にきた情報を受信し、内部ネットワークを介して、ユーザA側管理装置600からユーザA側装置200へきた情報を受信する。
[ユーザB側装置300の機能構成]
次に、ユーザB側装置300について説明する。ユーザB側装置300は、期間ごとに、ネットワーク400を介して、管理・記憶されたモニタリングデータと予備品の管理情報をメーカ側装置100へ送信する。需要者であるユーザAから故障代替品の要求が生じ、メーカから故障代替品の要求情報が送信された場合、予備品提供者であるユーザBの指示に従い、ネットワーク400を介して、故障代替品の提供可否情報をメーカ側装置100へ送信する。また、ネットワーク400を介して、故障代替品の提供に関する採用可否情報をメーカ側装置100から受信する。
図9は、ユーザB側装置300の機能構成図である。図示するように、ユーザB側装置300は、記憶部320と、演算部310と、情報の入出力を行ない、ネットワーク400および内部ネットワークに接続するためのネットワーク部330と、を有する。
記憶部320は、モニタリングデータ記憶部3201と、予備品管理情報記憶部3202と、を有する。
モニタリングデータ記憶部3201は、予備品の識別情報とともに、製品のモニタリングデータが記憶される。モニタリングデータには、余寿命診断部1106で既設品および予備品の余寿命算出に必要なデータが含まれる。
予備品管理情報記憶部3202は、予備品の識別情報とともに、予備品の在庫数が記憶される。
演算部310は、モニタリングデータ受信部3101と、モニタリングデータ送信部3102と、予備品管理情報受信部3103と、予備品管理情報送信部3104と、提供品要求情報画面出力部3105と、提供可否情報送信部3106と、提供品採用可否情報受信部3107と、を有する。
モニタリングデータ受信部3101は、ネットワーク部330を介して、ユーザB側管理装置700で計測、収集したモニタリングデータを受信し、モニタリングデータ記憶部3201に登録する。
モニタリングデータ送信部3102は、ネットワーク部230を介して、モニタリングデータ記憶部3201に登録されたモニタリングデータをメーカ側装置100へ送信する。
予備品管理情報受信部3103は、ネットワーク部330を介して、ユーザB側管理装置700で収集した予備品の在庫数情報を受信し、予備品管理情報記憶部3202に登録する。
予備品管理情報送信部3104は、ネットワーク部330を介して、メーカ側装置100に、予備品管理情報記憶部3202に登録された情報を送信する。
提供品要求情報画面出力部3105は、需要者であるユーザAの要求に基づいて、メーカ側装置100で算出した提供による利益情報を受信し、予備品提供者であるユーザBが提供の可否を選択する画面を出力する。
提供可否情報送信部3106は、ネットワーク部330を介して、提供品要求情報画面出力部3105で予備品提供者であるユーザBが選択した情報を、メーカ側装置100へ送信する。
提供品採用可否情報受信部3107は、ネットワーク部330を介して、メーカ側装置100が算出した再稼動へのコスト評価結果情報に基づき、需要者であるユーザAが判断した選択肢から、予備品提供者であるユーザBが予備品を提供する必要があるかどうかに関する提供品の採用可否情報を受信する。
ネットワーク部330は、ユーザ情報送信部3301と、メーカ・ユーザ情報受信部3302と、を有する。ユーザ情報送信部3301は、ネットワーク400を介して、メーカ側装置100へユーザB側装置300から情報を送信する。メーカ・ユーザ情報受信部3302は、ネットワーク400を介して、ユーザB側装置300へきた情報を受信し、内部ネットワークを介してユーザB側管理装置700からユーザB側装置300へきた情報を受信する。
図9では、省略したが、予備品提供者であるユーザBは、需要者にもなりうるため、ユーザB側装置300は、ユーザA側装置200の機能を併せ持つ。逆にユーザA側装置200は、ユーザB側装置300の機能を併せ持つ。
メーカ側管理装置500は、定められた期間ごとに、内部ネットワークを介して、メーカが保管する予備品の管理情報をメーカ側装置100へ送信する。また、ユーザA側管理装置600は、定められた期間ごとに、内部ネットワークを介して、モニタリングデータと、ユーザAが保管する予備品の管理情報をユーザA側装置200へ送信する。ユーザB側管理装置700は、定められた期間ごとに、内部ネットワークを介して、モニタリングデータと、ユーザBが保管する予備品の管理情報をユーザB側装置300へ送信する。
[予備品融通システム1の動作]
次に、本実施形態に係る予備品融通システム1において実行される処理動作について説明する。以下において説明する処理動作は、本発明に係る予備品融通支援方法の実施形態である。図10は、予備品融通システム1で実施される余寿命診断処理S1000および予備品管理情報収集処理S1010における処理の流れを示すシーケンス図である。
[余寿命診断処理S1000]
まず、余寿命診断処理S1000について説明する。当該処理は、定期的に実行される。例えば、少なくとも1日1回は実行される。
余寿命診断処理S1000において、ユーザA側装置200のモニタリングデータ受信部2101は、定められたタイミングごとに、ユーザA側管理装置600から余寿命診断に必要なモニタリングデータを受信する。モニタリングデータ受信部2101は、受信したモニタリングデータをモニタリングデータ記憶部2201に登録する。その後、ユーザA側装置200のモニタリングデータ送信部2102が、メーカ側装置100に当該モニタリングデータを送信する(S1001)。
また、ユーザB側装置300のモニタリングデータ受信部3101も同様に、定められたタイミングごとに、ユーザB側管理装置700から余寿命診断に必要なモニタリングデータを受信する。モニタリングデータ受信部3101は、受信したモニタリングデータをモニタリングデータ記憶部3201に登録する。その後、ユーザB側装置300のモニタリングデータ送信部3102が、メーカ側装置100に当該モニタリングデータを送信する(S1002)。
メーカ側装置100のモニタリングデータ受信部1101は、定められたタイミングごとに、メーカ側管理装置500、ユーザA側装置200およびユーザB側装置300からモニタリングデータを受信する。続いて、余寿命診断部1106は、各ユーザの装置から受信したモニタリングデータに基づいて、各ユーザが保有するプラントに使用される物品のうち、交換対象部品の余寿命を算出する(S1003)。なお、交換対象部品とは、ユーザが保有する各プラントに用いられている操業中の既設品である。
余寿命診断部1106は、算出された余寿命が、余寿命情報記憶部1203に既に記憶されている予備品に係るものであれば、当該予備品の余寿命データを更新する。算出された余寿命が、余寿命情報記憶部1203に記憶されていない予備品に係るものであれば、余寿命診断部1106は、当該予備品に係る新たな余寿命データレコード1233を余寿命情報記憶部1203に追加する(S1004)。余寿命診断部1106は、算出した余寿命に基づいて、融通要求に対する応答可能な候補者を選定するときに用いる優先順位も設定する。したがって、余寿命診断部1106は、優先順位設定部も構成する。
[予備品管理情報収集処理S1010]
次に、予備品管理情報収集処理S1010について説明する。当該処理も、定期的に実行される。なお「定期的に」とは、例えば、月や週等といった単位期間ごと、また、定期点検が実施されるタイミング毎をいう。
予備品管理情報収集処理S1010において、ユーザA側装置200の予備品管理情報受信部2103は、定められたタイミングごとに、ユーザA側管理装置600から予備品の在庫数情報一式を受信する。予備品管理情報受信部2103は、ユーザAが保有している予備品の在庫数を予備品管理情報記憶部2202に登録する(S1011)。
また、ユーザB側装置300の予備品管理情報受信部3103も、定められたタイミングごとに、ユーザB側管理装置700から予備品の在庫数情報一式を受信する。予備品管理情報受信部3103は、ユーザBが保有している予備品の在庫数を予備品管理情報記憶部3202に登録する(S1012)。
メーカ側装置100のユーザ予備品管理情報受信部1102は、定められたタイミングごとに、ユーザA側装置200と、ユーザB側装置300から予備品の在庫数情報一式を受信する。また、メーカ予備品管理情報受信部1103は、定められたタイミングごとに、メーカ側管理装置500から予備品の在庫数情報一式を受信する。ユーザ予備品管理情報受信部1102とメーカ予備品管理情報受信部1103は、受信した在庫数情報一式が、予備品管理情報記憶部1204に既に記憶されている予備品に係るものであれば、当該予備品の在庫数を更新する。受信した在庫数情報一式が、予備品管理情報記憶部1204に記憶されていない予備品に係るものであれば、ユーザ予備品管理情報受信部1102とメーカ予備品管理情報受信部1103は、当該予備品に係る新たな在庫数データレコード1243を在庫数データテーブル1240に追加する(S1013)。
図11は、予備品融通システム1で実施される輸送コスト算出処理S1100と予備品製作コスト算出処理S1110における処理の流れを例示するシーケンス図である。
[輸送コスト算出処理S1100]
まず、輸送コスト算出処理S1100について説明する。当該処理は、例えば、燃料費の変化、予備品を保管するユーザの増減といった輸送コストへ影響が考慮できるタイミングごとに行われる。「考慮できるタイミング」とは、少なくとも日に1回の所定のタイミングである。したがって、当該処理は、少なくとも毎日、一度は実行される。
メーカ側装置100において、予備品管理情報記憶部1204の在庫数データテーブル1240に基づいて、輸送コスト計算部1104が各ユーザ、メーカが保管する予備品ごとの輸送コストを算出する(S1101)。
輸送コスト計算部1104は、算出された輸送コストが、輸送コスト記憶部1201の輸送コストデータテーブル1210に既に記憶されている予備品に係るものであれば、当該予備品の輸送コストデータを更新する。算出された輸送コストが、輸送コストデータテーブル1210に記憶されていない予備品に係るものであれば、輸送コストデータテーブル1210に新たな輸送コストレコード1215を追加する(S1102)。
[予備品製作コスト算出処理S1110]
次に、予備品製作コスト算出処理S1110について説明する。当該処理は、例えば、予備品製作メーカの増減、人件費単価の変更といった予備品製作コストへ影響が考慮できるタイミングごとに行われる。
メーカ側装置100において、予備品管理情報記憶部1204の在庫数データテーブル1240に基づいて、予備品製作コスト計算部1105が製作メーカごとに製作可能な予備品について予備品製作コストを算出する(S1111)。予備品製作コスト計算部1105は、算出された予備品製作コストが、予備品製作コスト記憶部1202の予備品製作コストデータテーブル1220に既に記憶されている予備品に係るものであれば、当該予備品に係る製作コストデータを更新する。算出された予備品製作コストが、予備品製作コストデータテーブル1220に記憶されていない予備品に係るものであれば、予備品製作コストデータテーブル1220に新たな予備品製作コストレコード1224を追加する(S1112)。
[在庫数確認処理S1200]
次に、在庫数確認処理S1200について説明する。当該処理は、ユーザAが予備品の融通を依頼するときに、事前に、予備品の供給先の目安を知るために実行される。したがって、当該処理の実行タイミングは、任意である。
図12に示すように、在庫数確認処理S1200において、ユーザA側装置200の予備品情報収集部2110がメーカ側装置100に対して予備品の在庫数確認要求を送信する(S1201)。メーカ側装置100は、予備品情報提供部1114が、予備品管理情報記憶部1204にアクセスし、各保管場所の予備品ごとの在庫数を取得する。予備品情報提供部1114は、予備品ごとの在庫総数を算出し、この在庫総数をユーザA側装置200に送信する(S1202)。ユーザA側装置200は、受信した在庫総数を表示手段であるユーザA側装置200の出力装置17に表示する(S1203)。
S1203における表示例を図28に示す。図28に示すように、予備品在庫数表示画面2800は、予備品ごとの在庫の有無を表示し、それぞれの在庫数を表示する。このように、各予備品の在庫総数を予め表示することで、ユーザAがユーザA側装置を用いて予備品の融通要求を行う場合の目安を提供することができる。
[故障代替品要求処理S1300]
次に、故障代替品要求処理S1300について説明する。当該処理は、不定期に実行される。例えば、既設品が故障したタイミングごとや、定期点検で故障が発見されたタイミングにおいて実行される。なお、故障が発見されなくとも予備品の追加補充要求が行われたタイミングにおいて実行されてもよい。なお、当該要求処理における要求対象の予備品は、メーカが供給した製品でなくともよい。
例えば、需要者であるユーザAの製品で故障が発見された場合を想定して説明する。この場合、ユーザA側装置200の故障代替品要求画面出力部2105が、ユーザA側装置200に接続されている出力装置17に、代替品要求情報入力画面1400を表示させる。
図14に示すように、代替品要求情報入力画面1400は、需要者であるユーザAが所有する製品ごとに、故障した部品名2251を選択するように構成されている。図14の例では、部品名2251はツリー状に表示するように構成されている。フィルターボタン2252を選択すると、関係する部品ごとに詳細部品への展開を表示する。部品名2251において特定の部品を選択した後、選択ボタン2253を操作すると、部品名2251において選択された部品の名称が選択項目2254へと入力される。選択項目2254には、複数の部品の名称を入力できる。
また、ツリーを展開せずに、空欄2255に部品の名称を直接入力し、検索ボタン2256を選択することで自動的にツリー内を検索できる。選択項目2254には、削除ボタン2257が備わっており、削除ボタン2257の選択により選択項目2254の情報を削除できる。また、希望日時および費用の入力欄2258が備わっている。
図14に示した代替品要求情報入力画面1400が表示されたユーザA側装置200において、需要者であるユーザAは、所望の故障品を選択し、希望日および費用を入力し、送信ボタン2259を選択する。この一連の入力操作によって、故障品の要求情報が確定する(S1301)。なお、S1301を実行するときには、モニタリングデータから故障を検知し、故障している部品名を特定するように処理をしてもよい。その場合、需要者であるユーザAは、所望の故障品を選択し、送信ボタン2249を選択することで、故障代替品を要求できる。
さて、故障代替品要求画面出力部2105は、需要者であるユーザAにより、故障代替品の要求情報が確定されたならば、確定された情報である要求情報を、故障代替品要求送信部2106により、メーカ側装置100へ送信する(S1302)。
メーカ側装置100は、ユーザA側装置200から送信された故障代替品の要求情報を予備品提供要求受信部1115で受信する。受信した要求情報に適合する予備品に係る情報を条件適合予備品抽出部1116により予備品管理情報記憶部1204から抽出する。この抽出された予備品の予備品名に関連付けられている利益情報を利益送信部1108がユーザB側装置300へと送信する(S1303)。ここで、情報の送信先となるユーザB側装置300は、要求情報に適合し、予備品の提供候補者となるユーザBであって余寿命データに基づく優先順位が高いユーザBに係る装置である。なお、利益計算部1107で候補者が複数選出された場合、各候補者に係るユーザB側装置300へ、それぞれに対応した要求情報を送信する。
[予備品融通支援処理S1500]
次に、続いて実行される予備品融通支援処理S1500について説明する。図15に示すように、ユーザB側装置300において、メーカ側装置100から送信された要求情報と、当該要求情報に含まれる予備品を提供することでユーザBが得られる利益を示す利益情報と、を受信する。この受信した情報に基づいて、提供品要求情報画面出力部3105は、図16に示すような提供品選択画面1600をユーザB側装置300に接続されている出力装置17に、表示させる。
図16に示すように、提供品選択画面1600は、需要者であるユーザAが要求している故障代替品のうち、予備品提供者であるユーザBが提供可能な予備品名3251と、当該予備品を提供することによりユーザBが得られる利益3252と、それらを総合して評価した提供による最終利益算出結果3253と、を共に表示するように構成されている。これらは、優先順位ごとに選択肢3244で整理され、提供条件選択テーブル3255として表示される。また、提供品選択画面1600には、予備品を再納入するか否かの選択肢も表示される。
なお、符号3256は、選択肢の入力欄を示している。この入力欄3256は、プルダウンメニュー方式になっていて、プルダウンメニューには、選択肢3254が記載されている。予備品提供者であるユーザBは、所望の選択肢3254を選択し、送信ボタン3257を選択することで、提供の可否情報を確定することができる(S1501)。S1501における所定の操作が第二ユーザであるユーザBにおける提供の意志表示となる。図16おいて例示した提供品選択画面1600では、ユーザBが得られる利益として、金額を表示している。しかし、これに限るものではなく、ユーザBがメーカから予備品を購入するときの購入費や、定期点検を依頼したときのサービス料として使用可能なポイントや割引額であってもよい。
提供品要求情報画面出力部3105は、予備品提供者であるユーザBにより、提供品の可否情報が確定されたならば、この情報を、提供可否情報送信部3106により、メーカ側装置100へ提供可否情報を送信する(S1502)。この提供可否情報の送信が、第一ユーザであるユーザAからの提供要求に対する応答となる。提供可否情報には、ユーザBが選択した利益種別に係る情報が含まれる。
次に、メーカ側装置100において、ユーザB側装置300から送信された提供可否情報を、提供者判断情報受信部1109で受信する。この受信した情報と、事前に算出した輸送コスト情報および予備品製作コスト情報に基づいて、再稼動コスト計算部1110が再稼動に要するコストを算出する(S1503)。
続いて、算出された再稼動に要するコストの評価結果および提供可否情報を含む情報である予備品提供者情報を再稼動コスト評価結果送信部1111からユーザA側装置200へ送信する(S1504)。
ユーザA側装置200は、再稼動コスト評価結果受信部2107で優先順位をつけられた再稼動へのコスト評価を受信する。受信したコスト評価に基づいて、再稼動コスト画面表示部2108は、図17に示すような再稼動コスト選択画面1700をユーザA側装置200に接続されている出力装置17に表示させる。
図13に示すように、再稼動コスト選択画面1700は、需要者であるユーザAと、予備品提供者であるユーザBと、メーカと、が提供可能な予備品名2281が、部品ごとの費用2282と、期間2283と、それらを総合して評価した再稼動へのコストの最終結果2284とともに表示されている。これらは、優先順位ごとに選択肢2285で整理され、テーブル2286として表示される。
なお、符号2287は、選択肢の入力欄である。この入力欄2287は、プルダウンメニュー方式になっている。このプルダウンメニューには、選択肢2285が記載されている。需要者であるユーザAは、所望の選択肢2285を選択し、送信ボタン2288を選択することで、選択結果を確定することができる(S1505)。
さて、再稼動コスト画面表示部2108は、需要者であるユーザAにより、選択結果情報が確定されたならば、この情報を、需要者判断送信部2109から、メーカ側装置100へ提供可否情報を送信する(S1506)。
メーカ側装置100において、ユーザA側装置200から送信された選択結果情報に基づいて、提供者への採用可否情報を、ユーザB側装置300へ、採用可否情報送信部1113から送信する(S1507)。
[予備品の物流フロー]
次に、本実施形態に係る予備品融通システム1を用いて実行される予備品の提供における物流について、図18を用いて説明する。S1507において、メーカ側装置100の採用可否情報送信部1113からユーザB側装置300に対し、提供者への採用可否情報が送信された後、提供者であるユーザBに対して、メーカから、現金やポイント、割引特典などといった提供に対する報酬が支払われる(S1801)。S1801において支払われる報酬は、メーカ側がメニューを作成し、S1501において予備品提供者であるユーザBが、そのメニューの中から選択したものになる。
報酬の選択情報を受諾後、メーカは、予備品提供者であるユーザBに対してユーザAに予備品を運送するための通知を送信する。予備品提供者であるユーザBから故障代替品となる予備品の運送を手配し、予備品が運送される(S1802)。
運送費と経路は、予め輸送コスト記憶部1201で記憶した情報から決められる。また、メーカや、その他予備品製造請負メーカからの運送も、同様に、手配し、予備品は運ばれる(S1803)。
需要者であるユーザAは、故障代替品を受け取り、再稼動後、メーカへ、再稼動費用を支払う(S1804)。
そして、メーカにより、予備品管理情報記憶部1204の情報から、再稼動のため、在庫が少なくなった予備品があれば、需要者であるユーザAへ、メーカや、その他予備品製造請負メーカから、新品予備品は運送される(S1805)。その際、運送費と、経路は、予め輸送コスト記憶部1201で記憶した情報から決められる。
予備品提供者であるユーザBがS1501において希望した場合は、需要者であるユーザAへの予備品提供により、予備品の在庫数が少なくなった予備品提供者であるユーザBへ、新品予備品の製造後に、メーカやその他予備品製造請負メーカから新品予備品が、運送される(S1806)。その際、運送費と、経路は、予め輸送コスト記憶部1201で記憶した情報から決められる。
以上説明をした第一実施形態に係る予備品融通システム1によれば、プラントのユーザ同士が予備品を融通し合える環境を整えつつ、各ユーザ同士の相互の予備品確保を適時に行う環境を実現できる。予備品の提供側は、緊急度が低い予備品を売却できる。次の予備品補充時に優遇措置を受けることができる。被提供側は、被提供側、メーカに在庫無しでも入手できるため、事故時の迅速立上げが可能である。
即ち、メーカにおいては、顧客であるユーザAおよびユーザBが有するプラントに係る各種データをモニタリングデータから入手することができる。これによって、メーカ側で事前に予備品を準備するにあたり、その計画精度を高めることができる。
また、予備品の提供を受ける需要者であるユーザAにおいては、緊急事態であっても予備品を迅速に入手することができ、プラントの稼動停止からの復旧時間の短縮化や、稼動状況の安定化を図ることができる。
また、予備品を提供する供給者であるユーザBにおいては、緊急度の低い予備品を他ユーザに供給することで、その後のメーカとの関係において優先的な地位を得ることができる。また、不要な予備品であれば金銭に変換することができる。なお、優位的な地位とは、次回の予備品購入時に購入費用に充当できるポイントの取得、割引の適用、定期メンテナンスのサポートを優先的に受けられる権利、などである。
[第二実施形態]
次に、本発明に係る予備品融通支援システムの別の実施形態について説明する。図19は、本実施形態に係る予備品融通システム1aの全体構成を示す図である。予備品融通システム1aは、第一実施形態に係る予備品融通システム1と異なり、予備品の提供者として機能する複数のユーザを含んで構成され、それぞれのユーザに対応する情報処理装置を複数有している。
図19に示すように、予備品融通システム1aは、予備品を提供する供給者として、ユーザBに係る設備の他に、ユーザCに係る設備を含んで構成されている。したがって、ユーザCに係るユーザC側装置800が、ネットワーク400を介して、メーカ側装置100およびユーザA側装置200と接続されている。
ユーザC側装置800は、すでに説明をしたユーザB側装置300と同様の構成を備えおり、ユーザB側装置300において実行される処理を同様の処理を実行することができる。そこで、第一実施形態において説明した故障代替品要求処理S1300では、メーカ側装置100から送信される要求情報と、当該要求情報に含まれる部品名に関連付けられている利益情報が、ユーザC側装置800に対しても送信される(図13参照)。その後、ユーザC側装置800からの提供可否情報に基づいて、ユーザA側装置200においてユーザCからの条件が選択されれば、採用可否情報はユーザC側装置800に送信される(図15のS1502、S1507参照)。
本実施形態に係るメーカ側装置100は、メーカと複数のユーザが保管する予備品のうち、需要者であるユーザAにとってメリットが高くなるように、再稼動に要するコストを算出する。
したがって、本実施形態に係る予備品融通システム1によれば、メーカにとっては、より良い選択肢を需用者であるユーザAに提供できる。また、需用者であるユーザAにとっては、予備品の供給元が増えることで、コストメリットのある予備品をより速く調達する選択肢が増える。
[第三実施形態]
次に、本発明に係る予備品融通支援システムのさらに別の実施形態について説明する。本実施形態は、第一実施形態に係る予備品融通システム1の予備品製作コスト記憶部1202に記憶される予備品製作コストデータテーブル1220に関する別の実施形態である。図20に示すように、本実施形態に係る予備品製作コストデータテーブル1220aは、予備品識別フィールド1221と、製作メーカ識別フィールド1222aと、製作メーカ識別フィールド1222ごとのサブフィールド1223と、を備えて、1つの予備品製作コストレコード1224が形成される。
予備品製作コストデータテーブル1220aは、製作メーカ識別フィールド1222aにおいて、予備品を用いるプラントのメーカのみではなく(図5参照)、部品のみの製作を請け負う請負製作メーカに係るデータを格納する。予備品識別フィールド1221、サブフィールド1223については、第一実施形態と同様である。即ち、本実施形態に係る予備品製作コストデータテーブル1220aによれば、各請負製作メーカにおいて当該予備品を製作するときに要する材料費に関するデータ、製作期間に関するデータ、人件費に関するデータが記憶される。これによって、メーカとのつながりがなくとも、需要者であるユーザAもしくは予備品提供者であるユーザBにおいて関係がある請負製作メーカからも予備品の供給を行うことができる。
本実施形態に係る予備品融通システム1によれば、メーカにとっては、より良い選択肢を需用者であるユーザAに提供でき、より多様な選択肢を提供できることで、ユーザの満足度を向上させることができる。需用者であるユーザAにとっては、予備品の供給元が増えることで、コストメリットのある予備品をより速く調達する選択肢が増える。
[第四実施形態]
次に、本発明に係る予備品融通支援システムのさらに別の実施形態について説明する。本実施形態は、本実施形態に係る予備品融通システム1の提供品要求情報画面出力部3105は、図21に示すような提供品選択画面1600aを表示する。
図21に示すように提供品選択画面1600aは、需要者であるユーザAが要求している故障代替品のうち、予備品提供者であるユーザBが提供可能な予備品名3251と、提供による利益3252と、それらを総合して評価した提供による最終利益算出結果3253が共に表示されている。これらは、優先順位ごとに選択肢3258で整理され、提供条件選択テーブル3255として表示される。図示するように予備品提供者であるユーザBは、現金収入、新品の予備品との交換、次回製品導入時の割引特典、ポイント付与などから選択できるようにしてもよい。ポイントは、メーカ側がポイント数によってサービス内容を決めてもよい。
本実施形態に係る予備品融通システム1によれば、予備品提供者であるユーザBにおいて、多様な提供条件を選択することができる。これによって、供給者側がより積極的に予備品の融通に協力できるように支援することになる。したがって、本実施形態に係る予備品融通システム1によれば、プラント操業者(ユーザ)にとって、故障など緊急事態が生じた際の復旧までの時間を短縮することができる。
[第五実施形態のシステム構成]
次に、本発明に係る予備品融通支援システムのさらに別の実施形態について説明する。図22は、本実施形態に係る予備品融通システム1bの構成例を示す図である。図22に示すように、本実施形態に係る予備品融通システム1bは、第二実施形態に係る予備品融通システム1bと同様の構成を備えている。
本実施形態は、すでに説明をした第一実施形態等とは異なり、ユーザAが要求する故障代替品が未使用品(新規品)の予備品に限られるものではなく、廃止プラント又は休止プラントに設置されていた製品の部品も予備品として融通対象に加える。この場合、予備品とする休止部品(休止品)の余寿命を診断し、所定の余寿命を有すると判定されたもの、或いはメンテナンスを施すことによって再利用可能な状態まで回復させたものを予備品として融通対象に加えることとする。このように予備品化した休止部品も予備品として需要者であるユーザAへ融通対象として選択肢に含めて提示する。なお、以下の説明においては、便宜上、予備品としての未使用品(第1〜第4実施形態で説明した予備品)と、休止部品(休止部品を予備品化したもの)とを区別した名称を用いるが、両者を区別する必要が無い場合は予備品の名称を用いて説明する。
したがって、メーカ側管理装置500、ユーザA側装置200、ユーザB側装置300およびユーザC側装置800は、それぞれが管理する予備品だけでなく、休止部品に係る在庫数情報や、モニタリングデータも収集する。以下の説明において、第一実施形態においてすでに説明をしたメーカ側装置100、ユーザA側装置200、ユーザB側装置300と同様の構成については、詳細な説明を省略する。
メーカ側装置100に備わる輸送コスト記憶部1201は、予備品に加えて、休止部品の管理場所毎に、提供場所への予備品未使用品および休止部品の輸送費用および期間が記憶される。
図23は、本実施形態に係る輸送コスト記憶部1201に記憶される輸送コストテーブル1210aの例を説明するためのデータテーブル図である。図23に示す様に、輸送コストテーブル1210aは、故障代替品となる未使用品予備品および休止部品の識別情報を登録するための予備品識別フィールド1211aと、予備品の輸送費用を登録する輸送費用フィールド1212aと、予備品の輸送期間を登録する輸送期間フィールド1213aと、予備品の管理場所の識別情報を登録するための管理場所識別フィールド1214aと、を含む輸送コストレコード1215aにより形成される。本実施形態に係る輸送コストの算出処理も、任意性がある。例えば、予備品未使用品または休止部品の管理場所における当該予備品の種類によって輸送費用と輸送期間を乗算した値が輸送コストとなる。
また、本実施形態に係る余寿命情報記憶部1203は、ユーザAとユーザBが所有する製品における既設部品の余寿命と、メーカが保管する予備品未使用品の余寿命と、ユーザAとユーザBが保管する予備品未使用品の余寿命とに加えて、ユーザAとユーザBが所有する休止もしくは廃止となった製品における休止部品の余寿命と、メーカが所有する休止もしくは廃止となった製品における休止部品の余寿命に関するデータも記憶されている。
図24は、本実施形態に係る余寿命情報記憶部1203に記憶される余寿命情報テーブル1230aの例を説明するためのデータテーブル図である。図24に示すように、余寿命情報テーブル1230aは、予備品識別フィールド1231aと、保管先識別フィールド1232と、を含む余寿命データレコード1233aにより形成される。余寿命情報テーブル1230aにおいて、各フィールドに具体的なデータが格納されておらず、「−」が格納されている部分は、該当するデータが存在しないことを表している。
予備品識別フィールド1231は、既設部品および故障代替品となる予備品未使用品および休止部品の識別情報を記憶するデータフィールドである。保管先識別フィールド1232は、既設品を所有または予備品未使用品または休止部品を保管しているメーカもしくはユーザの識別情報を記憶するデータフィールドである。
予備品管理情報記憶部1204は、ユーザA側装置200、ユーザB側装置300もしくはメーカ側装置100から受信した予備品管理情報と、休止部品管理情報が示すメーカもしくはユーザが保管する予備品未使用品と休止部品の在庫数を記憶する。
図25は、本実施形態に係る予備品管理情報記憶部1204に記憶される在庫数データテーブル1240aの例を説明するためのデータテーブル図である。図25に示すように、在庫数データテーブル1240aは、予備品識別フィールド1241aと、保管先識別フィールド1242と、を含む在庫数データレコード1243により形成される。予備品識別フィールド1241aには、故障代替品となる予備品未使用品と、故障代替品となる休止部品との識別情報が格納される。保管先識別フィールド1242には、予備品未使用品と、休止部品とを保管するメーカもしくはユーザの識別情報が格納される。
本実施形態に係るメーカ側装置100bは、メーカ側装置100と同等のハードウェア構成および機能構成を備える。また、ユーザA側装置200b、ユーザB側装置300bもそれぞれユーザA側装置200およびユーザB側装置300と同等のハードウェア構成および機能構成を備える。
即ち、メーカ側装置100bは、モニタリングデータ受信部1101と、ユーザ予備品管理情報受信部1102と、メーカ予備品管理情報受信部1103と、輸送コスト計算部1104と、予備品製作コスト計算部1105と、余寿命診断部1106と、利益計算部1107と、利益送信部1108と、提供者判断情報受信部1109と、再稼動コスト計算部1110と、再稼動コスト評価結果送信部1111と、需要者判断情報受信部1112と、採用可否情報送信部1113と、予備品情報提供部1114と、予備品提供要求受信部1115と、条件適合予備品抽出部1116と、要求送信部1117と、優先順位設定部1118と、候補者出力部1119と、を有する。
ユーザ予備品管理情報受信部1102は、ネットワーク部130を介して、ユーザA側装置200と、ユーザB側装置300から、予備品未使用品だけでなく、休止部品の在庫数を受信し、予備品管理情報記憶部1204に登録する。
上記した実施形態と異なり、メーカ予備品管理情報受信部1103は、ネットワーク部130を介して、メーカ側管理装置500から、予備品だけでなく、休止部品の在庫数を受信し、予備品管理情報記憶部1204に登録する。
輸送コスト計算部1104は、輸送コスト記憶部1201で予備品未使用品と、休止部品との識別情報に対応付けられて登録された輸送費用と、輸送期間と、を乗算した値をユーザもしくはメーカの識別情報ごとに輸送コストとして算出する。そして、当該ユーザ、当該メーカの識別情報に対応付けられた輸送コスト記憶部1201に、新たな輸送コストレコード1215を追加し、該輸送コストレコード1215に、該算出した輸送コストの情報を、輸送費用と輸送期間とともに登録する。
余寿命診断部1106は、各ユーザにおける既設品と予備品未使用品に関するモニタリングデータと、材料強度データ、材料熱応力データ、材料腐食データに基づいて、それぞれの余寿命データを算出する。休止部品の場合、休止や廃止前の設備保守履歴や、運転中のモニタリングデータを参照して余寿命を算出してもよい。休止部品は、メーカによって、メンテナンスされる。また、メーカ側工場へ運送してメンテナンスしても、ユーザAや、ユーザBの現地でメンテナンスしてもよい。メンテナンスされた場合は、その情報を余寿命診断に活用する。算出には数値解析や実験式を使用してもよい。そして、当該ユーザ、当該メーカの識別情報に対応付けられた余寿命情報記憶部1203に、新たな余寿命データレコード1233aを追加し、該余寿命データレコード1233に、該算出した余寿命の情報を登録する。
本実施形態では、利益計算部1107は、需要者であるユーザAの要求情報に適合する予備品未使用品もしくは休止部品を保持する予備品提供者であるユーザBとなりうる候補者を選出し、各提供者の利益を算出する。また、余寿命診断部1106で算出した余寿命と納期の差から裕度を算出し、利益とともに整理することでユーザBのための選択肢を作成する。
再稼動コスト計算部1110は、輸送コスト計算部1104で算出され、輸送コスト記憶部1201に登録された輸送コストレコード1215と、予備品製作コスト計算部1105で算出され、予備品製作コスト記憶部1202に登録された予備品製作コストレコード1224と、余寿命診断部1106で算出され、余寿命情報記憶部1203に登録された余寿命データレコード1233と、提供者判断情報受信部1109で受信した情報から、再稼動へのコストを算出する。そのとき、費用が安い順、期間が短い順、もしくは需要者であるユーザAが要求する費用、期間を満たす条件の順を考慮して最適解を算出してもよい。算出されたコストは、前述の費用が安い順、期間が短い順、もしくは需要者であるユーザAが要求する費用、期間を満たす条件の順で整理してもよい。人口知能や統計処理ソフトや最適化ソフトを使用してもよい。また、休止部品の活用有無によって、場合分けしてもよい。
本実施形態に係るユーザA側装置200bの記憶部220が有するモニタリングデータ記憶部2201は、予備品未使用品と、休止部品との識別情報とともに、製品のモニタリングデータを記憶する。モニタリングデータには、余寿命診断部1106で既設品と、予備品未使用品と、休止部品の余寿命算出に必要なデータが含まれる。予備品管理情報記憶部2202には、予備品未使用品と休止部品の識別情報とともに、予備品未使用品と休止部品の在庫数も記憶される。
また、演算部210が有するモニタリングデータ受信部2101は、ネットワーク部230を介して、ユーザA側管理装置600で計測、収集したモニタリングデータを受信し、モニタリングデータ記憶部2201に登録する。ユーザAが休止部品を所有する場合、休止前の運転におけるモニタリングデータについても受信し、モニタリングデータ記憶部2201に登録する。
モニタリングデータ送信部2102は、ネットワーク部230を介して、モニタリングデータ記憶部2201に登録された既設品および休止部品のモニタリングデータをメーカ側装置100bへ送信する。
予備品管理情報受信部2103は、ネットワーク部230を介して、ユーザA側管理装置600で収集した予備品未使用品および休止部品の在庫数情報を受信し、予備品管理情報記憶部2202に登録する。
予備品管理情報送信部2104は、ネットワーク部230を介して、メーカ側装置100に、予備品管理情報記憶部2202に登録された情報を送信する。
故障代替品要求画面出力部2105と、故障代替品要求送信部2106と、再稼動コスト評価結果受信部2107と、再稼動コスト画面表示部2108と、需要者判断送信部2109と、ネットワーク部230と、は他の実施形態と同等の機能をもつ。
本実施形態に係るユーザB側装置300bは、期間ごとに、ネットワーク400を介して、管理・記憶されたモニタリングデータと予備品未使用品と休止部品の管理情報をメーカ側装置100bへ送信する。また、休止や廃止前の製品におけるモニタリングデータと、設備保守履歴情報も送信する。現地にてメンテナンスされた場合は、その記録も送信する。
ユーザB側装置300bのモニタリングデータ記憶部3201は、予備品未使用品と休止部品の識別情報とともに、製品のモニタリングデータが記憶される。モニタリングデータには、余寿命診断部1106で既設品と、予備品未使用品と、休止部品の余寿命算出に必要なデータが含まれる。
予備品管理情報記憶部3202は、予備品未使用品と休止部品の識別情報とともに、予備品の在庫数が記憶される。
また、本実施形態に係るユーザB側装置300bの演算部310が有するモニタリングデータ受信部3101は、ネットワーク部330を介して、ユーザB側管理装置700で計測、収集したモニタリングデータを受信し、モニタリングデータ記憶部3201に登録する。ユーザBが休止部品を所有する場合、休止前の運転におけるモニタリングデータについても受信し、モニタリングデータ記憶部3201に登録する。
モニタリングデータ送信部3102は、ネットワーク部230を介して、モニタリングデータ記憶部3201に登録された既設品および休止部品のモニタリングデータをメーカ側装置100bへ送信する。
予備品管理情報受信部3103は、ネットワーク部330を介して、ユーザB側管理装置700で収集した予備品および休止部品の在庫数情報を受信し、予備品管理情報記憶部3202に登録する。
予備品管理情報送信部3104は、ネットワーク部330を介して、メーカ側装置100に、予備品管理情報記憶部3202に登録された情報を送信する。
提供品要求情報画面出力部3105と、提供可否情報送信部3106と、提供品採用可否情報受信部3107と、ネットワーク部330と、は他の実施形態と同等の機能をもつ。
メーカ側管理装置500bは、定められた期間ごとに、内部ネットワークを介して、メーカが保管する予備品および休止部品の管理情報をメーカ側装置100bへ送信する。ユーザA側管理装置600bは、定められた期間ごとに、内部ネットワークを介して、モニタリングデータと、ユーザAが保管する予備品未使用品および休止部品の管理情報をユーザA側装置200bへ送信する。ユーザB側管理装置700bは、定められた期間ごとに、内部ネットワークを介して、モニタリングデータと、ユーザBが保管する予備品未使用品および休止部品の管理情報をユーザB側装置300bへ送信する。
[予備品融通システム1bの動作]
次に、本実施形態に係る予備品融通システム1bにおいて実行される処理動作について説明する。図26は、本実施形態における予備品融通システム1bにおいて実行される休止部品余寿命診断処理S2600と休止部品管理情報収集処理S2610の処理の流れを説明する図である。なお、休止部品余寿命診断処理S2600と、休止部品管理情報収集処理S2610は、図26において示した順番とおりでなくともよい。また、休止部品余寿命診断処理S2600と休止部品管理情報収集処理S2610に続けて、余寿命診断処理S1000と予備品管理情報収集処理S1010を実行してもよいし、その逆でもよい。
[休止部品余寿命診断処理S2600]
休止部品余寿命診断処理S2600について説明する。まず、この処理は、既設製品が、休止もしくは廃止となったタイミングで行われる。その後、定期的に、例えば、月、週等といった単位期間ごとに、休止部品を点検するタイミングで行われる。
ユーザA側装置200bにおいて、モニタリングデータ受信部2101は、定められたタイミングごとに、ネットワーク部230を介して、ユーザA側管理装置600bから余寿命診断に必要なモニタリングデータ一式を受信し、モニタリングデータ記憶部2201に登録し、モニタリングデータ送信部2102からメーカ側装置100bへモニタリングデータ一式を送信する(S2601)。
ユーザB側装置300bにおいて、モニタリングデータ受信部3101は、定められたタイミングごとに、ネットワーク部330を介して、ユーザB側管理装置700bから余寿命診断に必要なモニタリングデータ一式を受信し、モニタリングデータ記憶部3201に登録し、モニタリングデータ送信部3102からメーカ側装置100bへモニタリングデータ一式を送信する(S2602)。
メーカ側装置100bにおいて、モニタリングデータ受信部1101は、定められたタイミングごとに、ネットワーク部130を介して、メーカ側管理装置500bと、ユーザA側装置200bと、ユーザB側装置300bから休止部品の余寿命診断に必要なモニタリングデータ一式を受信する。そして、余寿命診断部1106で各ユーザ、メーカが保管する休止部品ごとに、余寿命を算出(S2603)し、余寿命情報記憶部1203に新たな余寿命データレコード1233を追加する(S2604)。
[休止部品管理情報収集処理S2610]
次に、休止部品管理情報収集処理S2610について説明する。この処理は、定期的に、例えば、月、週等といった単位期間ごと、または休止部品の在庫数に増減が生じた場合に行われる。ユーザA側装置200bにおいて、予備品管理情報受信部2103は、定められたタイミングごとに、ネットワーク部230を介して、ユーザA側管理装置600bから休止部品の在庫数情報一式を受信し、予備品管理情報記憶部2202に登録する(S2611)。
ユーザB側装置300bにおいて、予備品管理情報受信部3103は、定められたタイミングごとに、ネットワーク部330を介して、ユーザB側管理装置700bから休止部品の在庫数情報一式を受信し、予備品管理情報記憶部3202に登録する(S2612)。
メーカ側装置100bにおいて、ユーザ予備品管理情報受信部1102は、定められたタイミングごとに、ネットワーク部130を介して、ユーザA側装置200bと、ユーザB側装置300bから休止部品の在庫数情報一式を受信し、メーカ予備品管理情報受信部1103は、定められたタイミングごとに、ネットワーク部130を介して、メーカ側管理装置500bから休止部品の在庫数情報一式を受信する。そして、予備品管理情報記憶部1204に新たな在庫数データテーブル1240を追加する(S2613)。
本実施形態に係る予備品融通システム1bで実施される輸送コストの算出処理と、予備品製作コストの算出処理は、既に説明した同等の処理を同様であるので詳細な説明を省略する。なお、故障代替品要求処理S1300の前に実行されることが望ましい。
穂実施形態に係る予備品の融通処理は、すでに説明をした予備品融通支援処理S1500と同様であるので詳細な説明を省略する。
図27は、本実施形態に係る休止部品もしくは予備品未使用品の物流フローを示す概略図である。提供者への採用可否情報を、ユーザB側装置300bへ、採用可否情報送信部1113から、送信された後、提供者への採用が受諾された予備品提供者であるユーザBもしくはユーザCへ、メーカから、現金やポイント、割引特典などといった提供に対する報酬が支払われる(S2701)。報酬は、メーカ側がメニューを作成し、予備品提供者であるユーザB もしくはユーザCがそのメニューの中から選択している。
報酬の選択情報を受諾後、メーカは、予備品提供者であるユーザBやユーザCから故障代替品となる休止部品もしくは予備品の運送を手配し、休止部品もしくは予備品未使用品は、需要者であるユーザAのもとへ運ばれる(S2702)。運送費と、経路は、予め輸送コスト記憶部1201で記憶した情報から決められる。また、メーカや、その他予備品製造請負メーカからの運送も、同様に、手配し、休止部品や予備品は運ばれる(S2703)。
需要者であるユーザAは、故障代替品を受け取り、再稼動後、メーカへ、再稼動費用を支払う(S2704)。そして、メーカにより、予備品管理情報記憶部1204の情報から、再稼動のため、在庫が少なくなった予備品があれば、需要者であるユーザAへ、新品予備品は運送される(S2705)。その際、運送費と、経路は、予め輸送コスト記憶部1201で記憶した情報から決められる。休止部品の提供のみで、予備品未使用品の在庫数が変化しない場合は、その限りでない。
予備品提供者であるユーザBもしくはユーザCに対する未使用品(新品の予備品)の供給は、事前の希望があれば、新品予備品の製造後に、メーカ等から行われる(S2706)。その際、運送費と、経路は、予め輸送コスト記憶部1201で記憶した情報から決められる。
以上説明をした第五実施形態に係る予備品融通システム1bによれば、メーカは、顧客であるユーザAおよびユーザBが有するプラントに係る各種データをモニタリングデータから入手することができる。これによって、メーカ側で事前に予備品を準備するにあたり、その計画精度を高めることができる。また、メーカにとっては、稼動を停止したプラントの設備の部品を再利用することで得られる利益によって廃棄コストを下げることができる。
また、予備品の提供を受ける需要者であるユーザAにおいては、緊急事態であっても休止部品を予備品化した予備品を迅速に入手することができ、プラントの稼動停止からの復旧時間の短縮化や、稼動状況の安定化を図ることができる。
また、予備品を提供する供給者であるユーザBにおいては、緊急度の低い予備品を他ユーザに供給することで、その後のメーカとの関係において優先的な地位を得ることができる。また、不要な予備品であれば金銭に変換することができる。なお、優位的な地位とは、次回の予備品購入時に購入費用に充当できるポイントの取得、割引の適用、定期メンテナンスのサポートを優先的に受けられる権利、などがある。さらに、不要になった休止部品を他の予備品の購入等に役立てることができる。
1:予備品融通システム、100:メーカ側装置、110:演算部、120:記憶部、130:ネットワーク部、200:ユーザA側装置、210:演算部、220:記憶部、230:ネットワーク部、300:ユーザB側装置、310:演算部、320:記憶部、330:ネットワーク部、400:ネットワーク、500:メーカ側管理装置、600:ユーザA側管理装置、700:ユーザB側管理装置、800:ユーザC側装置、1101:モニタリングデータ受信部、1102:ユーザ予備品管理情報受信部、1103:メーカ予備品管理情報受信部、1104:輸送コスト計算部、1105:予備品製作コスト計算部、1106:余寿命診断部、1107:利益計算部、1108:利益送信部、1109:提供者判断情報受信部、1110:再稼動コスト計算部、1111:再稼動コスト評価結果送信部、1112:需要者判断情報受信部、1113:採用可否情報送信部、1114:予備品情報提供部、1115:予備品提供要求受信部、1116:条件適合予備品抽出部、1117:要求送信部、1118:優先順位設定部、1119:候補者出力部、1201:輸送コスト記憶部、1202:予備品製作コスト記憶部、1203:余寿命情報記憶部、1204:予備品管理情報記憶部、1301:ユーザ情報受信部、1302:メーカ情報送信部、2101:モニタリングデータ受信部、2102:モニタリングデータ送信部、2103:予備品管理情報受信部、2104:予備品管理情報送信部、2105:故障代替品要求画面出力部、2106:故障代替品要求送信部、2107:再稼動コスト評価結果受信部、2108:再稼動コスト画面表示部、2109:需要者判断送信部、2110:予備品情報収集部、2201:モニタリングデータ記憶部、2202:予備品管理情報記憶部、2301:ユーザ情報送信部、2302:ユーザ情報受信部、3101:モニタリングデータ受信部、3102:モニタリングデータ送信部、3103:予備品管理情報受信部、3104:予備品管理情報送信部、3105:提供品要求情報画面出力部、3106:提供可否情報送信部、3107:提供品採用可否情報受信部、3201:モニタリングデータ記憶部、3202:予備品管理情報記憶部、3301:ユーザ情報送信部、3302:ユーザ情報受信部

Claims (9)

  1. プラントの供給者であるメーカと、当該メーカから納入されたプラントのユーザと、のそれぞれにおいて使用される情報処理装置により構成される予備品融通支援システムであって、
    前記プラントに用いられる交換対象部品の予備品を提供する前記メーカが使用する情報処理装置であるメーカ側装置と、複数の前記ユーザのうち、前記予備品の融通を要求する第一ユーザが使用する情報処理装置である第一ユーザ側装置と、前記予備品の要求に応答する第二ユーザが使用する情報処理装置である第二ユーザ側装置と、を通信可能に接続し、
    前記メーカ側装置は、
    前記メーカ、前記第一ユーザおよび前記第二ユーザがそれぞれ保有する前記予備品の情報を格納する予備品管理情報記憶部と、
    前記メーカ、前記第一ユーザおよび前記第二ユーザのうち、少なくとも前記第二ユーザが保有する前記プラントの前記予備品に係る前記交換対象部品の余寿命を診断する余寿命診断部と、
    前記第一ユーザから前記予備品の融通を要求する要求情報を受信する予備品提供要求受信部と、
    前記要求情報に適合する前記予備品を前記予備品管理情報記憶部から抽出する条件適合予備品抽出部と、
    前記条件適合予備品抽出部で抽出された前記予備品に対し、前記余寿命診断部で診断された余寿命に基づいて優先順位を設定する優先順位設定部と、
    前記優先順位設定部で設定された優先順位に基づいて、当該優先順位が高い前記予備品を保有する前記第二ユーザを当該予備品の提供候補者として出力する候補者出力部と、
    前記提供候補者に係る第二ユーザ側装置に前記要求情報を送信する要求送信部と、
    前記第二ユーザ側装置から前記要求情報に対する前記予備品を提供する旨の意志表示を含む提供可否情報を受信したとき、前記融通を要求した前記第一ユーザ側装置に前記提供可否情報を含む予備品提供者判断情報を送信する予備品提供者判断情報送信部と、
    前記第一ユーザ側装置から、前記予備品提供者判断情報に対する採用可否の意志表示を含む採用可否情報を受信する需要者判断情報受信部と、
    前記採用可否情報に基づいて前記第二ユーザ側装置に前記採用可否情報を送信する採用可否情報送信部と、
    を有することを特徴とする予備品融通支援システム。
  2. 前記メーカ側装置は、
    前記第一ユーザ側装置からの要求に応じて、前記メーカ、前記第一ユーザおよび前記第二ユーザがそれぞれ保有する前記予備品の保有状況に係る情報を提供する予備品情報提供部を有する、
    請求項1記載の予備品融通支援システム。
  3. 前記優先順位設定部は、
    前記要求情報に応答した場合の当該提供候補者である第二ユーザにおける利益を計算する利益計算部と、
    前記利益に係る情報を前記提供候補者である第二ユーザにおける第二ユーザ側装置に送信する利益送信部と、
    を含み、
    前記予備品提供者判断情報送信部は、
    前記第二ユーザ側装置から前記要求情報に応じて前記予備品を提供する旨の意志表示を含む提供可否情報を受信したとき、前記融通を要求した前記第一ユーザに係る再稼動コストを算出する再稼動コスト計算部と、
    前記提供可否情報と前記再稼動コストを前記第一ユーザ側装置に送信する再稼動コスト送信部と、
    を含む、
    請求項1または2記載の予備品融通支援システム。
  4. 前記第二ユーザにおける第二ユーザ側装置を複数有する、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の予備品融通支援システム。
  5. 前記優先順位設定部は、前記予備品の製作コストを含んで前記優先順位を設定し、
    前記製作コストには、前記メーカが当該予備品を製作するときに要するコスト又は前記メーカ以外が当該予備品を製作するときに要するコストが含まれる、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の予備品融通支援システム。
  6. 前記予備品提供者判断情報送信部は、前記要求情報に応じた際に前記第二ユーザが選択した利益種別を前記提供可否情報に含めて送信する、
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の予備品融通支援システム。
  7. 前記予備品には、前記プラントの保守に要する未使用品および前記プラントのうち廃止プラントに係る休止品を含む、
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載の予備品融通支援システム。
  8. プラントを納入した複数のユーザが用いる各装置と接続し、当該プラントに用いられ予備品を提供するための情報処理を実行する予備品融通支援装置であって、
    前記プラントの供給者であるメーカと、複数の前記ユーザのうち、前記プラントに用いられる交換対象部品の予備品の融通を要求する第一ユーザ、前記要求に対して応答する第二ユーザがそれぞれ保有する前記予備品の情報を格納する予備品管理情報記憶部と、
    前記メーカ、前記第一ユーザおよび前記第二ユーザのうち、少なくとも前記第二ユーザが保有する前記プラントの前記予備品に係る前記交換対象部品の余寿命を診断する余寿命診断部と、
    前記第一ユーザからの前記予備品の融通を要求する要求情報を受信する予備品提供要求受信部と、
    前記要求情報に適合する前記予備品を前記予備品管理情報記憶部から抽出する条件適合予備品抽出部と、
    前記条件適合予備品抽出部で抽出された前記予備品に対し、前記余寿命診断部で診断された余寿命に基づいて優先順位を設定する優先順位設定部と、
    前記優先順位設定部で設定された優先順位に基づいて、当該優先順位が高い前記予備品を保有する前記第二ユーザを当該予備品の提供候補者として出力する候補者出力部と、
    前記提供候補者に係る第二ユーザが使用する第二ユーザ側装置に前記要求情報を送信する要求送信部と、
    前記第二ユーザ側装置から前記要求情報に対する前記予備品を提供する旨の意志表示を含む提供可否情報を受信したとき、前記融通を要求した前記第一ユーザが使用する第一ユーザ側装置に前記提供可否情報を含む予備品提供者判断情報を送信する予備品提供者判断情報送信部と、
    前記第一ユーザ側装置から、前記予備品提供者判断情報に対する採用可否の意志表示を含む採用可否情報を受信する需要者判断情報受信部と、
    前記採用可否情報に基づいて前記第二ユーザ側装置に前記採用可否情報を送信する採用可否情報送信部と、
    を有することを特徴とする予備品融通支援装置。
  9. プラントの供給者であるメーカと、当該メーカから納入されたプラントのユーザの間で前記プラントに係る予備品の融通を支援する予備品融通支援方法であって、
    前記メーカにおいて稼動するメーカ側装置において、
    前記メーカ、複数の前記ユーザのそれぞれ保有する前記予備品の情報を格納し、
    少なくとも前記予備品の融通を求めるユーザが保有する前記プラントの前記予備品に係る交換対象部品の余寿命を診断し、
    複数の前記ユーザのうちの一のユーザである第二ユーザから前記予備品の融通を要求する要求情報を受信し
    前記要求情報に適合する前記予備品を前記予備品の情報から抽出をし、
    抽出された前記予備品に対し、診断した余寿命に基づいて優先順位を設定し、
    前記優先順位に基づいて、当該優先順位が高い前記予備品を保有する他のユーザである第二ユーザを当該予備品の提供候補者として出力し
    前記提供候補者に前記要求情報を送信し、
    前記要求情報に対する前記予備品を提供する旨の意志表示を含む提供可否情報を受信したとき、前記融通を要求した一のユーザに前記提供可否情報を含む予備品提供者判断情報を送信し、
    第一ユーザから、前記予備品提供者判断情報に対する採用可否の意志表示を含む採用可否情報を受信し、
    前記採用可否情報に基づいて前記第二ユーザに前記採用可否情報を送信する、
    ことを特徴とする予備品融通支援方法。
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