JP2018173200A - 空調制御システムおよび空調制御方法 - Google Patents

空調制御システムおよび空調制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】外気の露点温度に拘わらず、給気露点温度一定制御を守るようにする。
【解決手段】検出された給気露点温度DPpvと設定されている給気露点温度設定値DPspとの差に応じた給気露点温度PID(加湿器2−3への操作量)をテーブルTB1から求める。テーブルTB1から求めた給気露点温度PIDに応じた給気温度設定値TSspをテーブルTB3から求める。検出された給気温度TSpvとテーブルTB3から求めた給気温度設定値TSspとの差に応じた給気温度PID(加熱コイル2−2への操作量)をテーブルTB2から求める。テーブルTB1から求めた給気露点温度PIDに応じた加湿器運転時間割合γをテーブルTB4から求める。
【選択図】 図3

Description

本発明は、外気の温湿度を調整して制御対象空間への給気とする空調制御システムおよび空調制御方法に関する。
従来より、ホテルなどでは、外気の温湿度を調整して室内への給気とするようにしている。この外気の温湿度を調整する空調機は外調機と呼ばれている。また、この外調機による外気の温湿度の調整は、室内への給気の温度および湿度をどちらも一定に制御する給気温度、給気露点温度一定制御によって行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−156148号公報
しかしながら、従来の給気温度、給気露点温度一定制御では、外気の露点温度が低い場合は加湿が足りず、外気の露点温度が高い場合は加湿器のハンチングが生じる、というような問題があった。
この問題について、図8〜図10に示す空気線図を参照して説明する。図8は、正常な場合の空気線図上での状態点の動きを示し、図9は、外気の露点温度が低い場合(加湿要求が大きい場合)の空気線図上での状態点の動きを示し、図10は、外気の露点温度が高い場合(加湿要求が小さい場合)の空気線図上での状態点の動きを示す。なお、この場合の前提条件として、加湿効率は50%(想定)とする。
正常な場合、図8に示されるように、外気の状態点P1は、外気への加熱量が制御されることによって状態点P2へ移行し、この状態点P2は、外気への加湿量が制御されることによって状態点P3へ移行する。この状態点P3では、給気温度TSpvが給気温度設定値TSspに一致し、給気露点温度DPpvが給気露点温度設定値DPspに一致している。すなわち、制御目標とする状態点P0に一致している。
外気の露点温度が低い場合(加湿要求が大きい場合)、図9に示されるように、外気の状態点P1は、外気への加熱量が制御されることによって状態点P2へ移行し、この状態点P2は、外気への加湿量が制御されることによって状態点P3へ移行する。この状態点P3では、給気温度TSpvが給気温度設定値TSspに一致しているが、給気露点温度DPpvは給気露点温度設定値DPspよりも低く、加湿不足となっている。すなわち、給気露点温度一定制御よりも給気温度一定制御が優先され、状態点P3が制御目標とする状態点P0よりも下方に位置し、加湿不足となっている。
外気の露点温度が高い場合(加湿要求が小さい場合)、図10に示されるように、外気の状態点P1は、外気への加熱量が制御されることによって状態点P2へ移行し、この状態点P2は、外気への加湿量が制御されることによって状態点P3へ移行する。この状態点P3では、給気温度TSpvが給気温度設定値TSspに一致しているが、給気露点温度DPpvは給気露点温度設定値DPspよりも高く、加湿過剰となっている。すなわち、給気露点温度一定制御よりも給気温度一定制御が優先され、加湿過剰となっている。この場合、状況によっては加湿器がON/OFFを繰り返し、ハンチング動作となる。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、外気の露点温度に拘わらず、給気露点温度一定制御を守るようにすることが可能な空調制御システムおよび空調制御方法を提供することにある。
このような目的を達成するために本発明は、外気の温湿度を調整して制御対象空間への給気とする少なくとも加熱コイル(2−2)と加湿器(2−3)とを備えた空調機(2)と、空調機からの制御対象空間への給気の温度を給気温度として検出する給気温度センサ(8)と、空調機からの制御対象空間への給気の露点温度を給気露点温度として検出する給気露点温度センサ(9)と、給気温度センサによって検出された給気温度と給気露点温度センサによって検出された給気露点温度とに基づいて空調機への操作量を求めるように構成された空調制御装置(10)とを備えた空調制御システム(100)において、空調制御装置は、給気露点温度とこの給気露点温度に対して設定される給気露点温度設定値との差と加湿器への操作量とされる給気露点温度制御出力値との関係を定めた第1のテーブル(TB1)と、給気温度とこの給気温度に対して設定される給気温度設定値との差と加熱コイルへの操作量とされる給気温度制御出力値との関係を定めた第2のテーブル(TB2)と、給気露点温度制御出力値と給気温度設定値との関係を定めた第3のテーブル(TB3)とを記憶するテーブル記憶部(10−4)と、第1のテーブルから、給気露点温度センサによって検出された給気露点温度とこの給気露点温度に対して設定されている給気露点温度設定値との差に応じた給気露点温度制御出力値を求めるように構成された給気露点温度制御出力値演算部(10A)と、第3のテーブルから、給気露点温度制御出力値演算部によって求められた給気露点温度制御出力値に応じた給気温度設定値を求めるように構成された給気温度設定値演算部(10B)と、第2のテーブルから、給気温度センサによって検出された給気温度と給気温度設定値演算部によって求められた給気温度設定値との差に応じた給気温度制御出力値を求めるように構成された給気温度制御出力値演算部(10C)とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、第1のテーブルから、給気露点温度センサによって検出された給気露点温度とこの給気露点温度に対して設定されている給気露点温度設定値との差に応じた給気露点温度制御出力値が求められる。そして、第3のテーブルから、第1のテーブルから求められた給気露点温度制御出力値に応じた給気温度設定値が求められ、第2のテーブルから、給気温度センサによって検出された給気温度と第3のテーブルから求められた給気温度設定値との差に応じた給気温度制御出力値が求められる。本発明において、第1のテーブルから求められた給気露点温度制御出力値は加湿器への操作量とされ、第2のテーブルから求められた給気温度制御出力値は加熱コイルへの操作量とされる。
本発明では、給気露点温度センサによって検出された給気露点温度とこの給気露点温度に対して設定されている給気露点温度設定値との差から給気露点温度制御出力値を求め、この求めた給気露点温度制御出力値から給気温度設定値を求める。すなわち、加湿器への操作量とされる給気露点温度制御出力値に応じて給気温度設定値を変化させる(給気露点温度による給気温度設定カスケードを行う)。これにより、外気の露点温度が低い場合(加湿要求が大きい場合)、給気温度設定値を上げるようにしたり、外気の露点温度が高い場合(加湿要求が小さい場合)、給気温度設定値を下げるようにしたりして、外気の露点温度に拘わらず、給気露点温度一定制御を守るようにすることが可能となる。
なお、上記説明では、一例として、発明の構成要素に対応する図面上の構成要素を、括弧を付した参照符号によって示している。
本発明によれば、給気露点温度センサによって検出された給気露点温度とこの給気露点温度に対して設定されている給気露点温度設定値との差に応じた給気露点温度制御出力値を第1のテーブルから求め、第1のテーブルから求めた給気露点温度制御出力値に応じた給気温度設定値を第3のテーブルから求め、給気温度センサによって検出された給気温度と第3のテーブルから求めた給気温度設定値との差に応じた給気温度制御出力値を求めるようにしたので、加湿器への操作量とされる給気露点温度制御出力値に応じて給気温度設定値を変化させるようにして、外気の露点温度に拘わらず、給気露点温度一定制御を守るようにすることが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態に係る空調制御システムの要部を示す図である。 図2は、この空調制御システムにおける外調機制御装置のハードウェア構成の概略を示す図である。 図3は、この空調制御システムにおける外調機制御装置の機能ブロック図である。 図4は、この空調制御システムにおいて加湿器が間欠運転されている状態を例示する図である。 図5は、この空調制御システムにおいて外気の露点温度が低い場合(加湿要求が大きい場合)の空気線図上での状態点の動きを示す図である。 図6は、この空調制御システムにおいて外気の露点温度が高い場合(加湿要求が小さい場合)の空気線図上での状態点の動きを示す図である。 図7は、この空調制御システムにおいて外気の露点温度がさらに高い場合(加湿要求がさらに小さい場合)の空気線図上での状態点の動きを示す図である。 図8は、正常な場合の従来の空気線図上での状態点の動きを示す図である。 図9は、外気の露点温度が低い場合(加湿要求が大きい場合)の従来の空気線図上での状態点の動きを示す図である。 図10は、外気の露点温度が高い場合(加湿要求が小さい場合)の従来の空気線図上での状態点の動きを示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態に係る空調制御システム100の要部を示す図である。
この空調制御システム100は、外気OAの温湿度を調整し制御対象空間1への給気SAとする外調機2と、外調機2への外気OAの導入路に設けられた外気ダンパ3と、外調機2への冷水CWの供給路に設けられた冷水弁4と、外調機2への温水HWの供給路に設けられた温水弁5と、外調機2への加湿水WHの供給路に設けられた加湿弁6と、外調機2への外気OAの温度を外気温度toutとして検出する外気温度センサ7と、外調機2からの給気SAの温度を給気温度TSpvとして検出する給気温度センサ8と、外調機2からの給気SAの露点温度を給気露点温度DPpvとして検出する給気露点温度センサ9と、外調機2の運転を制御する外調機制御装置10とを備えている。
この空調制御システム100において、制御対象空間1の給気吹出口には可変給気量調節ユニット(VAVユニット)11が設けられており、制御対象空間1内には顕熱処理機(FCU(ファンコイルユニット))12が設けられている。また、制御対象空間1に対しては排気ファン13が設けられている。なお、この例では、制御対象空間1の給気吹出口に可変給気量調節ユニット11を設けているが、この可変給気量調節ユニット11はなくても構わない。
この空調制御システム100において、外調機2は、冷水弁4を介して冷水CWが供給される冷却コイル2−1と、温水弁5を介して温水HWが供給される加熱コイル2−2と、加湿弁6を介して加湿水WHが供給される加湿器2−3と、ファン2−4とを備えている。また、顕熱処理機12は、ユーザターミナルUTからの設定温度tspを受けて、制御対象空間1内の温度を設定温度tspに保つ。
外調機制御装置10は、外気温度センサ7によって検出される外気温度tout、給気温度センサ8によって検出される給気温度TSpv、給気露点温度センサ9によって検出される給気露点温度DPpvを入力とし、加熱コイル2−2への操作量として給気温度制御出力値(給気温度PID(%))を生成したり、加湿器2−3への操作量として給気露点温度制御出力値(給気露点温度PID(%))を生成したり、給気ファン2−4への操作量としてインバータ出力(INV出力(%))を生成したりする。この外調機制御装置10が本発明でいう空調制御装置に相当する。また、外調機2が本発明でいう空調機に相当する。
この空調制御システム100において、外調機制御装置10は、図2に示すように、中央演算処理装置(CPU)10−1と、ランダムアクセスメモリ(RAM)10−2と、読み出し専用メモリ(ROM)10−3と、ハードディスクなどの記憶装置10−4と、入出力用のインタフェース10−5,10−6と、これらを接続する母線10−7とを備えている。
この外調機制御装置10には、本実施の形態特有のプログラムとして、給気温湿度制御プログラムがインストールされている。この給気温湿度制御プログラムは、例えばCD−ROMなどの記録媒体に記録された状態で提供され、この記録媒体から読み出されて記憶装置10−4に記録され、使用可能な状態として外調機制御装置10にインストールされている。なお、この給気温湿度制御プログラムは、ネットワークを通して外調機制御装置10に提供することも可能である。
この外調機制御装置10において、CPU10−1は、インタフェース10−5を介する各種の入力情報を処理することで、RAM10−2やROM10−3、記憶装置10−4にアクセスしながら、外調機制御装置10にインストールされている給気温湿度制御プログラムに従って動作する。
なお、この給気温湿度制御プログラムでは、潜熱(給気露点温度)主体を考え、給気温度設定値を可変とすることにより(給気露点温度による給気温度設定カスケードを行うことにより)、また加湿器を必要に応じて間欠運転とすることにより、潜熱(給気露点温度)を守る制御とする。
また、この給気温湿度制御プログラムでは、記憶装置10−4に、給気露点温度DPpvと給気露点温度設定値DPspとの差と給気露点温度PID(%)との関係を定めた第1のテーブルTB1と、給気温度TSpvと給気温度設定値TSspとの差と給気温度PID(%)との関係を定めた第2のテーブルTB2と、給気露点温度PIDと給気温度設定値TSspとの関係を定めた第3のテーブルTB3と、給気露点温度PIDと加湿器運転時間割合γ(%)との関係を定めた第4のテーブルTB4とを記憶させるものとする。
以下、この給気温湿度制御プログラムに従ってCPU10−1が実行する処理動作について、図3に示す外調機制御装置10の機能ブロック図を参照しながら説明する。
外調機制御装置10は、CPU10−1の処理機能として、給気露点温度制御出力値演算部10Aと、給気温度設定値演算部10Bと、給気温度制御出力値演算部10Cと、加湿器運転時間割合演算部10Dと、加湿器運転許可禁止判断部10Eとを備えている。
給気露点温度制御出力値演算部10Aは、給気露点温度センサ9によって検出された給気露点温度DPpvと、この給気露点温度DPpvに対して設定されている給気露点温度設定値DPspとを入力とし、この入力された給気露点温度DPpvと給気露点温度設定値DPspとの差に応じた給気露点温度PIDを第1のテーブルTB1から求める。
この給気露点温度制御出力値演算部10Aで求められた給気露点温度PIDは、加湿器2−3への操作量として、加湿弁6へ送られる。これにより、加湿弁6の開度が調整され、外気への加湿量が調整される。
また、給気露点温度制御出力値演算部10Aで求められた給気露点温度PIDは、給気温度設定値演算部10B、加湿器運転時間割合演算部10D、加湿器運転許可禁止判断部10Eへも送られる。
給気温度設定値演算部10Bは、給気露点温度制御出力値演算部10Aからの給気露点温度PIDを入力とし、この入力された給気露点温度PIDに応じた給気温度設定値TSspを第3のテーブルTB3から求める。
第3のテーブルTB3には、例えば、給気露点温度PIDが100%から55%まで低下するのに比例して、給気温度設定値TSspが24℃から16℃まで低下するような関係として、給気露点温度PIDと給気温度設定値TSspとの関係が定められている。
この給気温度設定値演算部10Bで求められた給気温度設定値TSspは給気温度制御出力値演算部10Cへ送られる。
給気温度制御出力値演算部10Cは、給気温度センサ8によって検出された給気温度TSpvと、給気温度設定値演算部10Bからの給気温度設定値TSspとを入力とし、この入力された給気温度TSpvと給気温度設定値TSspとの差に応じた給気温度PIDを第2のテーブルTB2から求める。
この給気温度制御出力値演算部10Cで求められた給気温度PIDは、加熱コイル2−2への操作量として、温水弁5へ送られる。これにより、温水弁5の開度が調整され、外気への加熱量が調整される。
加湿器運転時間割合演算部10Dは、給気露点温度制御出力値演算部10Aからの給気露点温度PIDを入力とし、この入力された給気露点温度PIDに応じた加湿器運転時間割合γを第4のテーブルTB4から求める。
第4のテーブルTB4には、例えば、給気露点温度PIDが45%から25%まで低下するのに比例して、加湿器運転時間割合γが100%から50%まで低下するような関係として、給気露点温度PIDと加湿器運転時間割合γとの関係が定められている。
この加湿器運転時間割合演算部10Dで求められた加湿器運転時間割合γで加湿器2−3が運転される。例えば、加湿器運転時間割合γが50%として求められた場合、図4に示すように、間欠周期(分)をα、ON時間(分)をβとした場合、β=α×(γ/100)として、加湿器2−3が間欠運転される。
加湿器運転許可禁止判断部10Eは、給気露点温度制御出力値演算部10Aからの給気露点温度PIDを入力とし、この入力された給気露点温度PIDが0%となった場合、加湿器2−3の運転を禁止(加湿制御を禁止)する。加湿器運転許可禁止判断部10Eは、加湿器2−3の運転を禁止した後、すなわち給気露点温度PIDが0%となった後、給気露点温度PIDが25%を超えると、加湿器2−3の運転を許可(加湿制御を許可)する。
図5に、本実施の形態において、外気の露点温度が低い場合(加湿要求が大きい場合)の空気線図上での状態点の動きをP1’,P2’,P3’として示す。なお、図中、P1,P2,P3は従来の状態点の変化(図9参照)を参考として示している。この例では、給気露点温度PIDが100%であるものとし、状態点P1’はP1と等しい位置にあるものとする。
この場合、給気温度設定値演算部10Bによって、給気露点温度PIDに対応する給気温度設定値TSspとして24℃が求められる。この例において、給気温度設定値TSspは従来の給気温度設定値TSspよりも高くなる。これにより、外気の状態点P1’(P1)がP2’へ移行する。そして、この状態点P2’は、加湿器2−3への給気露点温度PIDが100%であり、加湿器運転時間割合演算部10Dで求められる加湿器運転時間割合γが100%であることから、状態点P3’へ移行する。この状態点P3’では、給気温度TSpvが給気温度設定値TSspに一致し、給気露点温度DPpvが給気露点温度設定値DPspに一致している。すなわち、制御目標とする状態点P0’に一致している。
図6に、本実施の形態において、外気の露点温度が高い場合(加湿要求が小さい場合)の空気線図上での状態点の動きをP1’,P2’,P3’として示す。なお、図中、P1,P2,P3は従来の状態点の変化(図10参照)を参考として示している。この例では、給気露点温度PIDが50%であるものとし、状態点P1’はP1と等しい位置にあるものとする。
この場合、給気温度設定値演算部10Bによって、給気露点温度PIDに対応する給気温度設定値TSspとして16℃が求められる。この例において、給気温度設定値TSspは従来の給気温度設定値TSspよりも低くなる。これにより、外気の状態点P1’(P1)がP2’へ移行する。そして、この状態点P2’は、加湿器2−3への給気露点温度PIDが50%であり、加湿器運転時間割合演算部10Dで求められる加湿器運転時間割合γが100%であることから、状態点P3’へ移行する。この状態点P3’では、給気温度TSpvが給気温度設定値TSspに一致し、給気露点温度DPpvが給気露点温度設定値DPspに一致している。すなわち、制御目標とする状態点P0’に一致している。
図7に、本実施の形態において、外気の露点温度がさらに高い場合(加湿要求がさらに小さい場合)の空気線図上での状態点の動きをP1’,P2’,P3’として示す。この例では、給気露点温度PIDが25%であるものとする。
この場合、給気温度設定値演算部10Bによって、給気露点温度PIDに対応する給気温度設定値TSspとして16℃が求められる。これにより、外気の状態点P1’がP2’へ移行する。そして、この状態点P2’は、加湿器2−3への給気露点温度PIDが25%であり、加湿器運転時間割合演算部10Dで求められる加湿器運転時間割合γが50%であることから、加湿器運転時間割合γ=50%で加湿器2−3が間欠運転され、状態点P3’へ移行する。この状態点P3’では、給気温度TSpvが給気温度設定値TSspに一致し、給気露点温度DPpvが給気露点温度設定値DPspに一致している。すなわち、制御目標とする状態点P0’に一致している。
なお、この場合、加湿器2−3を間欠運転せずに、常時運転すると、給気露点温度設定値DPspをオーバしてしまう。このため、加湿要求はあるが加湿器常時運転ではオーバシュートする領域では、給気露点温度PIDが低下するにつれて加湿器運転時間割合γを狭めて加湿器2−3を間欠運転するものとしている。これにより、給気露点温度設定値DPspが維持されるとともに、省エネルギーが図られるものとなる。
このようにして、本実施の形態によれば、加湿器2−3への操作量とされる給気露点温度PIDに応じて給気温度設定値TSspを変化させる(給気露点温度による給気温度設定カスケードを行う)ことにより、外気の露点温度が低い場合(加湿要求が大きい場合)、給気温度設定値TSspを上げるようにしたり、外気の露点温度が高い場合(加湿要求が小さい場合)、給気温度設定値TSspを下げるようにしたりして、外気の露点温度に拘わらず、給気露点温度一定制御を守るようにすることができるようになる。また、給気露点温度による給気温度設定カスケードを行うことで、加湿効率にとらわれず、外乱に強い制御となる。すなわち、給気温度設定値TSspを変えることで、加湿器2−3を常時ONできる領域が増え、加湿効率にとらわれず、外乱に強い制御となる。
なお、本実施の形態では、給気温度設定値TSspが変化するが、制御対象空間1内には顕熱処理機12が設けられているので問題はない。すなわち、給気温度設定値TSspが変化しても、制御対象空間1内の温度は、顕熱処理機12によって設定温度tspに保たれる。
なお、外気の露点温度によって給気温度設定値を可変させることも考えられるが、加湿効率が違う計装や、外乱(給気風量変更による加湿効率変更など)に対応できない。このため、本実施の形態では、給気露点温度PIDに応じて給気温度設定値TSspを変化させるようにしている。
〔実施の形態の拡張〕
以上、実施の形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の技術思想の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
1…制御対象空間、2…外調機、2−1…冷却コイル、2−2…加熱コイル、2−3…加湿器、2−4…ファン、4…冷水弁、5…温水弁、6…加湿弁、7…外気温度センサ、8…給気温度センサ、9…給気露点温度センサ、10…外調機制御装置、10−1…CPU、10−2…RAM、10−3…ROM、10−4…記憶装置、10A…給気露点温度制御出力値演算部、10B…給気温度設定値演算部、10C…給気温度制御出力値演算部、10D…加湿器運転時間割合演算部、10E…加湿器運転許可禁止判断部、100…空調制御システム。

Claims (8)

  1. 外気の温湿度を調整して制御対象空間への給気とする少なくとも加熱コイルと加湿器とを備えた空調機と、前記空調機からの前記制御対象空間への給気の温度を給気温度として検出する給気温度センサと、前記空調機からの前記制御対象空間への給気の露点温度を給気露点温度として検出する給気露点温度センサと、前記給気温度センサによって検出された給気温度と前記給気露点温度センサによって検出された給気露点温度とに基づいて前記空調機への操作量を求めるように構成された空調制御装置とを備えた空調制御システムにおいて、
    前記空調制御装置は、
    前記給気露点温度とこの給気露点温度に対して設定される給気露点温度設定値との差と前記加湿器への操作量とされる給気露点温度制御出力値との関係を定めた第1のテーブルと、前記給気温度とこの給気温度に対して設定される給気温度設定値との差と前記加熱コイルへの操作量とされる給気温度制御出力値との関係を定めた第2のテーブルと、前記給気露点温度制御出力値と前記給気温度設定値との関係を定めた第3のテーブルとを記憶するテーブル記憶部と、
    前記第1のテーブルから、前記給気露点温度センサによって検出された給気露点温度とこの給気露点温度に対して設定されている給気露点温度設定値との差に応じた前記給気露点温度制御出力値を求めるように構成された給気露点温度制御出力値演算部と、
    前記第3のテーブルから、前記給気露点温度制御出力値演算部によって求められた給気露点温度制御出力値に応じた前記給気温度設定値を求めるように構成された給気温度設定値演算部と、
    前記第2のテーブルから、前記給気温度センサによって検出された給気温度と前記給気温度設定値演算部によって求められた給気温度設定値との差に応じた前記給気温度制御出力値を求めるように構成された給気温度制御出力値演算部と
    を備えることを特徴とする空調制御システム。
  2. 請求項1に記載された空調制御システムにおいて、
    前記テーブル記憶部は、さらに、
    前記給気露点温度制御出力値と前記加湿器の運転時間の割合との関係を定めた第4のテーブルを記憶し、
    前記空調制御装置は、さらに、
    前記第4のテーブルから、前記給気露点温度制御出力値演算部によって求められた給気露点温度制御出力値に応じた前記加湿器の運転時間の割合を求めるように構成された加湿器運転時間割合演算部
    を備えることを特徴とする空調制御システム。
  3. 請求項2に記載された空調制御システムにおいて、
    前記第4のテーブルには、
    前記給気露点温度制御出力値が所定の範囲にある場合、前記給気露点温度制御出力値が低下するにつれて前記加湿器の運転時間の割合が小さくなるような関係として、前記給気露点温度制御出力値と前記加湿器の運転時間の割合との関係が定められている
    ことを特徴とする空調制御システム。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載された空調制御システムにおいて、
    前記空調制御装置は、さらに、
    前記給気露点温度制御出力値演算部によって求められた給気露点温度制御出力値に基づいて前記加湿器の運転を許可するか禁止するかを判断するように構成された加湿器運転許可禁止判断部
    を備えることを特徴とする空調制御システム。
  5. 外気の温湿度を調整して制御対象空間への給気とする少なくとも加熱コイルと加湿器とを備えた空調機と、前記空調機からの前記制御対象空間への給気の温度を給気温度として検出する給気温度センサと、前記空調機からの前記制御対象空間への給気の露点温度を給気露点温度として検出する給気露点温度センサとを備えた空調制御方法に適用され、前記給気温度センサによって検出された給気温度と前記給気露点温度センサによって検出された給気露点温度とに基づいて前記空調機への操作量を求める空調制御方法において、
    前記給気露点温度とこの給気露点温度に対して設定される給気露点温度設定値との差と前記加湿器への操作量とされる給気露点温度制御出力値との関係を定めた第1のテーブルと、前記給気温度とこの給気温度に対して設定される給気温度設定値との差と前記加熱コイルへの操作量とされる給気温度制御出力値との関係を定めた第2のテーブルと、前記給気露点温度制御出力値と前記給気温度設定値との関係を定めた第3のテーブルとを記憶するステップと、
    前記第1のテーブルから、前記給気露点温度センサによって検出された給気露点温度とこの給気露点温度に対して設定されている給気露点温度設定値との差に応じた前記給気露点温度制御出力値を求める給気露点温度制御出力値演算ステップと、
    前記第3のテーブルから、前記給気露点温度制御出力値演算ステップによって求められた給気露点温度制御出力値に応じた前記給気温度設定値を求める給気温度設定値演算ステップと、
    前記第2のテーブルから、前記給気温度センサによって検出された給気温度と前記給気温度設定値演算ステップによって求められた給気温度設定値との差に応じた前記給気温度制御出力値を求める給気温度制御出力値演算ステップと
    を備えることを特徴とする空調制御方法。
  6. 請求項5に記載された空調制御方法において、
    さらに、
    前記給気露点温度制御出力値と前記加湿器の運転時間の割合との関係を定めた第4のテーブルを記憶するステップと
    前記第4のテーブルから、前記給気露点温度制御出力値演算ステップによって求められた給気露点温度制御出力値に応じた前記加湿器の運転時間の割合を求める加湿器運転時間割合演算ステップと
    を備えることを特徴とする空調制御方法。
  7. 請求項6に記載された空調制御方法において、
    前記第4のテーブルには、
    前記給気露点温度制御出力値が所定の範囲にある場合、前記給気露点温度制御出力値が低下するにつれて前記加湿器の運転時間の割合が小さくなるような関係として、前記給気露点温度制御出力値と前記加湿器の運転時間の割合との関係が定められている
    ことを特徴とする空調制御方法。
  8. 請求項5〜7の何れか1項に記載された空調制御方法において、
    さらに、
    前記給気露点温度制御出力値演算ステップによって求められた給気露点温度制御出力値に基づいて前記加湿器の運転を許可するか禁止するかを判断する加湿器運転許可禁止判断ステップ
    を備えることを特徴とする空調制御方法。
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