JP2018170820A - ワイヤレス送電装置およびワイヤレス電力伝送システム - Google Patents

ワイヤレス送電装置およびワイヤレス電力伝送システム Download PDF

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Abstract

【課題】回路構成を簡素化しつつ、低コストで受電側の出力電圧を調整することが可能なワイヤレス送電装置およびワイヤレス電力伝送システムを提供する。【解決手段】ワイヤレス電力伝送システム1は、ワイヤレス送電装置10と、ワイヤレス送電装置10から送電される電力をワイヤレスにて受電するワイヤレス受電装置20とを備える。ワイヤレス送電装置10は、電力伝送を行う送電コイル11を含み、直流電圧を交流電圧に変換して送電コイル11に供給する自励発振回路12と、自励発振回路12に直流電圧を供給する電源回路13と、交流電圧の周波数を検出する周波数検出回路14と、を備える。電源回路13は、周波数検出回路14が検出した周波数に基づき直流電圧を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、電力をワイヤレスで伝送するワイヤレス送電装置およびワイヤレス電力伝送システムに関する。
電源ケーブルや電源コードを用いずに電力を供給するワイヤレス電力伝送技術が注目されている。ワイヤレス電力伝送技術は、送電側から受電側にワイヤレスで電力を供給できることから、電車、電気自動車等の輸送機器、家電製品、電子機器、無線通信機器、玩具、産業機器といった様々な製品への応用が期待されている。
ワイヤレス電力伝送技術においては、他の電子機器と同様に、構成の簡素化、低コスト化が求められている。この要求を実現するため、簡単な回路で構成できる自励発振回路を用いたものが提案されている。
例えば、特許文献1には、一次側回路および二次側回路と、電力変圧器と、一次側切り換え手段と、誘導結合フィードバックリンクと、二次側フィードバックパルス発生手段と、エネルギーが当該一次側から二次側に伝達される割合を制御する際に前記フィードバックパルスを利用するための一次側の手段とからなる電力供給システムが提案されている。
また特許文献2には、非接触電力伝達装置において、2次側制御回路が負荷の状態によってスイッチをオン・オフさせることで第5のコイルの励磁状態を変化させており、差動共振回路が、第5のコイルの励磁状態または非接触受電装置の有無によって給電状況を検出して検出信号を出力し、インバータ制御回路がこの検出信号に基づいて高周波インバータ回路の発振を制御することが記載されている。
特開2002−199712号公報 特開2003−250233号公報
しかしながら、特許文献1に開示された従来技術では、電力伝送の電力変圧器とは別に、フィードバックパルスを一次側に伝達する誘電結合フィードバックリンクを備えており、この誘電結合のフィードバックリンクは一次側と二次側に跨った素子であることから、構成が複雑となりコストアップとなる課題があった。
また、特許文献2に開示された技術では、電力伝送の第1および第2のコイルとは別に、第5のコイルと差動共振回路を用いて、給電状況を検出しており、フィードバック用のコイルが別途必要となることから、コイルの構造が複雑となりコストアップになる課題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、回路構成を簡素化しつつ、低コストで受電側の出力電圧を調整することが可能な自励発振回路を備えたワイヤレス送電装置およびワイヤレス電力伝送システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明によるワイヤレス送電装置は、電力伝送を行う送電コイルを含み、直流電圧を交流電圧に変換して前記送電コイルに供給する自励発振回路と、前記自励発振回路に前記直流電圧を供給する電源回路と、前記交流電圧の周波数を検出する周波数検出回路と、を備え、前記電源回路は、前記周波数検出回路が検出した周波数に基づき、前記直流電圧を制御することを特徴とする。
本発明によれば、他励回路におけるコントロールICを使用しない自励発振回路を用いるため、簡素な回路構成であって、抵コスト化を実現できる。また、周波数検出回路が検出した周波数に基づき、電圧可変回路が電源回路の出力する直流電圧を制御するため、受電側からのフィードバック機構が不要となることから、安価な構成で受電側の出力電圧を調整することができる。したがって、回路構成を簡素化しつつ、低コストで受電側の出力電圧を調整することができる。
本発明において、前記電源回路は、前記周波数検出回路が検出した周波数が高くなると、前記直流電圧が低くなるように制御し、前記周波数検出回路が検出した周波数が低くなると、前記直流電圧が高くなるように制御することが好ましい。これにより、複雑な制御を伴うことなく、受電側の出力電圧を調整することができる。
本発明において、前記周波数検出回路は、検出した周波数を当該周波数に対応する電圧信号に変換し、前記電源回路は、前記電圧信号に基づいて前記直流電圧を制御することが好ましい。これにより、簡素な回路構成で、電源回路の出力する直流電圧を制御することができる。
本発明において、前記自励発振回路は、前記送電コイルと共に共振回路を構成する共振コンデンサと、前記送電コイルの一端に接続される第1のスイッチ素子と、前記送電コイルの他端に接続される第2のスイッチ素子と、前記送電コイルの中間タップと前記電源回路の一方の出力端との間に接続されるインダクタと、前記第1のスイッチ素子の制御電極と前記電源回路の一方の出力端との間に接続される第1のインピーダンス素子と、前記第2のスイッチ素子の制御電極と前記電源回路の一方の出力端との間に接続される第2のインピーダンス素子と、前記送電コイルに磁気結合する帰還巻線とを含み、前記帰還巻線の一端は前記第1のスイッチ素子の制御電極に接続されており、前記帰還巻線の他端は前記第2のスイッチ素子の制御電極に接続されていることが好ましい。これにより、受電側からのフィードバック機構を不要にすることができ、安価な構成で受電側の出力電圧を調整することができる。したがって、回路構成を簡素化しつつ、低コストで受電側の出力電圧を調整することができる。
本発明において、前記自励発振回路は、前記送電コイルと共に共振回路を構成する共振コンデンサと、前記送電コイルの一端に接続される第1のスイッチ素子と、前記送電コイルの他端に接続される第2のスイッチ素子と、前記送電コイルの一端と前記電源回路の一方の出力端との間に接続される第1のインダクタと、前記送電コイルの他端と前記電源回路の一方の出力端との間に接続される第2のインダクタと、前記第1のスイッチ素子の制御電極と前記送電コイルの他端との間に接続される第1のインピーダンス素子と、前記第2のスイッチ素子の制御電極と前記送電コイルの一端との間に接続される第2のインピーダンス素子とを含み、前記送電コイルは、単一のコイルで構成されていることもまた好ましい。これにより、受電側からのフィードバック機構を不要にすることができ、安価な構成で受電側の出力電圧を調整することができる。したがって、回路構成を簡素化しつつ、低コストで受電側の出力電圧を調整することができる。また帰還巻線を使用しない自励発振回路を構成できるため、回路構成の一層の簡素化を図ることができる。さらに、送電コイルが単一のコイルで形成されていることから、抵コスト化を図りつつ、送電コイルを2つのコイルで形成した場合のスイッチング損失の増加による効率の低下を抑制することができるため、高品質且つ高効率な自励発振回路を実現できる。
本発明において、前記電源回路は非絶縁型DCDCコンバータであることが好ましい。これにより、電源回路を安価な構成とすることができる。
また、本発明によるワイヤレス電力伝送システムは、上記特徴を有する本発明によるワイヤレス送電装置と、前記ワイヤレス送電装置から送電される電力をワイヤレスにて受電するワイヤレス受電装置と、を備え、前記ワイヤレス受電装置は、前記送電コイルと磁気結合する受電コイルと、前記受電コイルに発生した交流電圧を直流電圧に変換する整流回路とを含むことを特徴とする。本発明によれば、回路構成を簡素化しつつ、低コストで受電側の出力電圧を調整することができるワイヤレス電力伝送システムを得ることができる。
本発明によれば、回路構成を簡素化しつつ、低コストで受電側の出力電圧を調整することが可能な自励発振回路を備えたワイヤレス送電装置およびワイヤレス電力伝送システムを提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態によるワイヤレス電力伝送システムの構成を示す回路図である。 図2は、電源回路の構成の一例を示す回路図である。 図3(a)は、送電コイル11と受電コイル21との間の結合係数Kと整流回路22の出力電圧VOとの関係を示すグラフ、図3(b)は、結合係数Kと自励発振回路12の発振周波数fswとの関係を示すグラフ、図3(c)は、発振周波数fswと出力電圧VOとの関係を示すグラフである。 図4は、本発明の第2の実施の形態によるワイヤレス電力伝送システムの構成を示す回路図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態によるワイヤレス電力伝送システムの構成を示す回路図である。
図1に示すように、ワイヤレス電力伝送システム1は、ワイヤレス送電装置10とワイヤレス受電装置20とを組み合わせてなり、ワイヤレス送電装置10からワイヤレス受電装置20に電力をワイヤレス伝送するものである。
ワイヤレス送電装置10は、電力伝送を行う送電コイル11を含み、直流電圧を交流電圧に変換して送電コイル11に供給する自励発振回路12と、自励発振回路12に直流電圧を供給する電源回路13と、送電コイル11の両端に印加される交流電圧の周波数を検出する周波数検出回路14とを備えている。
送電コイル11は、中間タップ11cを介して直列接続される2つのコイル素子LTX1,LTX2の組み合わせからなり、中間タップ11cはインダクタL1を介して電源回路13の一方の出力端子13aに接続されている。また送電コイル11の一端11aは自励発振回路12内の第1のスイッチ素子Q1を介して電源回路13の他方の出力端子13bに接続されており、送電コイル11の他端11bは自励発振回路12内の第2のスイッチ素子Q2を介して電源回路13の他方の出力端子13bに接続されている。
自励発振回路12は、送電コイル11に並列接続される共振コンデンサCr1と、送電コイル11の中間タップ11cに接続されるインダクタL1と、送電コイル11の一端11aに接続される第1のスイッチ素子Q1と、送電コイル11の他端11bに接続される第2のスイッチ素子Q2と、第1のスイッチ素子Q1のゲート(制御電極)と電源回路13の一方の出力端子13aとの間に接続される第1のインピーダンス素子Z1と、第2のスイッチ素子Q2のゲートと電源回路13の一方の出力端子13aとの間に接続される第2のインピーダンス素子Z2と、送電コイル11と磁気結合するように設けられた帰還巻線Lfbとを有している。帰還巻線Lfbの一端は第1のスイッチ素子Q1のゲートに接続されており、帰還巻線Lfbの他端は第2のスイッチ素子Q2のゲートに接続されている。
共振コンデンサCr1は、送電コイル11と共に共振回路を構成している。共振コンデンサCr1は送電コイル11に直列接続されるものであってもよく、2つ以上のコンデンサが直並列接続されるものであってもよい。
本実施形態において第1および第2のスイッチ素子Q1,Q2はNMOSトランジスタである。第1のスイッチ素子Q1のドレインは送電コイル11の一端に接続されており、第2のスイッチ素子Q2のドレインは送電コイル11の他端に接続されている。また第1および第2のスイッチ素子Q1,Q2のソースは電源回路13の他方の出力端子13bに接続されている。さらに第1のスイッチ素子Q1のゲートは第1のインピーダンス素子Z1を介して電源回路13の一方の出力端子13aに接続されており、第2のスイッチ素子Q2のゲートは第2のインピーダンス素子Z2を介して電源回路13の一方の出力端子13aに接続されている。
第1および第2のインピーダンス素子Z1,Z2の構成は特に限定されないが、例えば図示に示すように、ダイオード、キャパシタおよび抵抗の並列回路を用いることができる。このように、第1のインピーダンス素子Z1は、抵抗またはコンデンサを有することが好ましく、送電コイル11の中間タップ11c側にカソード(第1のスイッチ素子Q1のゲート側にアノード)が接続されるダイオードを有することがさらに好ましい。第2のインピーダンス素子Z2もまた、抵抗またはコンデンサを有することが好ましく、送電コイル11の中間タップ11c側にカソード(第2のスイッチ素子Q1のゲート側にアノード)が接続されるダイオードを有することがさらに好ましい。
電源回路13は例えば非絶縁型DCDCコンバータであり、電源回路13の一対の入力端子間には入力コンデンサCinが接続されている。また電源回路13の一方の出力端子13aは、インダクタL1を介して送電コイル11の中間タップ11cに接続されており、電源回路13の他方の出力端子13bは、第1のスイッチ素子Q1と第2のスイッチ素子Q2の両方に接続されている。
周波数検出回路14は、検出した周波数を当該周波数に対応する電圧信号Vcontに変換して出力する。詳細には、周波数検出回路14は、検出した周波数が高くなるほど電圧信号Vcontのレベルを低くし、周波数が低くなると電圧信号Vcontのレベルを高くする。
ワイヤレス受電装置20の構成は特に限定されないが、例えば、電力伝送時に送電コイルと磁気結合する受電コイル21と、受電コイル21に直列接続される共振コンデンサCr2と、受電コイル21が受電した交流電力を直流電力に変換して負荷23に出力する整流回路22と、整流回路22の一対の出力端子間に接続される平滑コンデンサCoutとを備えている。共振コンデンサCr2は、受電コイル21に並列接続されるものであってもよく、2つ以上のコンデンサが直並列接続されるものであってもよい。
図2は、電源回路13の構成の一例を示す回路図である。
図2に示すように、この電源回路13は降圧コンバータであって、平衡ラインの一方に直列接続される第3のスイッチ素子Q3と、平衡ラインに並列接続される第4のスイッチ素子Q4と、第3および第4のスイッチ素子Q3,Q4のオン・オフを制御するスイッチングコントローラ15(電圧可変回路)と、第3および第4スイッチ素子Q3,Q4の後段に設けられた直列インダクタL0および並列キャパシタC0からなるローパスフィルタとを備えている。第3および第4のスイッチ素子Q3,Q4の前段には入力コンデンサCinが並列接続されており、スイッチングコントローラ15は、周波数検出回路14からの電圧信号Vcontに基づいて第3および第4のスイッチ素子Q3,Q4をオン・オフさせる周期を制御することにより、後段の自励発振回路12に供給する直流電圧レベルを制御する。
自励発振回路12の発振周波数は自らのLC定数によって決まるので、自励発振回路12を構成する送電コイル11と受電コイル21との結合係数が変化すると発振周波数も変化する。
図3(a)は、送電コイル11と受電コイル21との間の結合係数Kと整流回路22の出力電圧VOとの関係を示すグラフ、図3(b)は、結合係数Kと自励発振回路12の発振周波数fswとの関係を示すグラフ、図3(c)は、発振周波数fswと出力電圧VOとの関係を示すグラフである。
図3(a)に示すように、出力電圧VOは結合係数Kの増加に伴って増加する。また図3(b)に示すように、発振周波数fswも結合係数Kの増加に伴って増加する。したがって、図3(c)に示すように、発振周波数fswが増加すると出力電圧VOも増加し、逆に発振周波数fswが低下すると出力電圧VOも低下することが新たに見出された。
そこで本実施形態では、自励発振回路12の発振周波数を監視し、発振周波数の変化に合わせて電源回路13の出力電圧を制御する。具体的には、自励発振回路12の発振周波数が低いときには、送電コイル11と受電コイル21との間の結合度が小さく、これにより受電電力が低下しているものと判断できるので、受電電力の低下を回復させるように電源回路13の出力電圧を高くする。逆に、自励発振回路12の発振周波数が高い場合には、送電コイル11と受電コイル21との間の結合度が大きく、これにより受電電力が増加しているものと判断できるので、受電電力の増加を抑えるように電源回路13の出力電圧を低くする。
従来の出力電圧の制御方法では、本来制御したいワイヤレス受電装置20側の出力電圧をワイヤレス送電装置10側に直接フィードバックして、フィードバック信号に基づいて電源回路13を制御する必要があるため、ワイヤレス受電装置20とワイヤレス送電装置10との間の通信が必要となり、回路構成が複雑になっていた。しかし本実施形態による出力電圧の制御方法では、出力電圧を制御するための電源回路13の制御電圧レベルをワイヤレス送電装置10側で決めることができ、ワイヤレス送電装置10側で制御を完結させることができるので、装置構成を簡素化することができる。
以上説明したように、本実施形態によるワイヤレス電力伝送システム1は、ワイヤレス送電装置10が自励発振回路12を用いて構成されており、他励発振回路のようなコントロールICを使用しないため、簡素な回路構成により抵コスト化を実現することができる。また、周波数検出回路14が検出した周波数に基づき、スイッチングコントローラ15(電圧可変回路)が電源回路13の出力する直流電圧を制御するため、受電側からのフィードバック機構を不要にすることができ、安価な構成で受電側の出力電圧を調整することができる。したがって、回路構成を簡素化しつつ、低コストで受電側の出力電圧を調整することができる。
図4は、本発明の第2の実施の形態によるワイヤレス電力伝送システムの構成を示す回路図である。
図4に示すように、このワイヤレス電力伝送システム2は、送電コイル11が単一のコイルLTXで構成されており、さらに自励発振回路12が、送電コイル11の一端11aと電源回路13の一方の出力端子13aとの間に接続されるインダクタL1(第1のインダクタ)と、送電コイル11の他端11bと電源回路13の一方の出力端子13aとの間に接続されるインダクタL2(第2のインダクタ)とをさらに備えている点にある。なお、単一のコイルとは、端子が2つであり、中間タップを有しないことを意味している。
また自励発振回路12は、送電コイル11の一端11aに接続される第1のスイッチ素子Q1と、送電コイル11の他端11bに接続される第2のスイッチ素子Q2と、第1のスイッチ素子Q1のゲートと送電コイル11の他端11bとの間に接続される第1のインピーダンス素子Z1と、第2のスイッチ素子Q2のゲートと送電コイル11の一端11aとの間に接続される第2のインピーダンス素子Z2とを備えている。電源回路13の他方の出力端子13bは自励発振回路12の第1および第2のスイッチ素子Q1,Q2の両方に接続されている。
電源回路13の一対の出力端子13a,13bから自励発振回路12に直流電圧が印加されると、電子部品の特性のばらつきにより回路の対称性が崩れているため、第1および第2のスイッチ素子Q1,Q2のどちらか一方がオンになる。
第1のスイッチ素子Q1がオンのとき、第1のスイッチ素子Q1のドレイン電圧と共に第2のスイッチ素子Q2のゲート電圧がほぼゼロ[V]となるため、第2のスイッチ素子Q2はオフ状態を維持する。第2のスイッチ素子Q2のドレイン電圧は上昇していくが、送電コイルおよび共振コンデンサを含む共振回路の動作により、ある電圧レベルまで達すると、降下していき、ゼロ[V]付近まで降下すると、第1のスイッチ素子Q1もオフになる。第1のスイッチ素子Q1がオフになってもインダクタL1および送電コイル11は電流を流し続けようとするので、第2のスイッチ素子Q2のゲート電圧が上昇し、これによりスイッチ素子Q2がオンになる。
第2のスイッチ素子Q2がオンのとき、第2のスイッチ素子Q2のドレイン電圧と共に第1のスイッチ素子Q1のゲート電圧がほぼゼロ[V]となるため、第1のスイッチ素子Q1はオフ状態を維持する。第1のスイッチ素子Q1のドレイン電圧は上昇していくが、送電コイルおよび共振コンデンサを含む共振回路の動作により、ある電圧レベルまで達すると、降下していき、ゼロ[V]付近まで降下すると、第2のスイッチ素子Q2もオフになる。第2のスイッチ素子Q2がオフになってもインダクタL2および送電コイル11は電流を流し続けようとするので、第1のスイッチ素子Q1のゲート電圧が上昇し、これによりスイッチ素子Q1が再びオンになる。
第1および第2のスイッチ素子Q1,Q2が以上のスイッチング動作を繰り返すことにより、送電コイル11には互いに逆向きで同じ大きさの電流I1,I2が交互に流れ、送電コイル11の両端には所定の発振周波数の交流電圧が発生する。
このように、本実施形態によるワイヤレス送電装置10は、第1の実施の形態のように帰還巻線Lfbを使用しない自励発振回路12を有するため、回路構成の一層の簡素化を図ることができる。また送電コイル11が中間タップを有しない単一のコイルで形成されていることから、自励発振回路12を構成する第1および第2のスイッチ素子Q1,Q2の電流波形が非対称となることによるスイッチング損失を低減して電力変換効率を高めることができる。したがって、高品質且つ高効率なワイヤレス送電装置10およびワイヤレス電力伝送システム2を低コストで実現することができる。
また、本実施形態によるワイヤレス電力伝送システム2は、周波数検出回路14が検出した周波数に基づき、スイッチングコントローラ15(電圧可変回路)が電源回路13の出力する直流電圧を制御するため、第1の実施形態と同様に受電側からのフィードバック機構を不要にすることができ、安価な構成で受電側の出力電圧を調整することができる。したがって、回路構成を簡素化しつつ、低コストで受電側の出力電圧を調整することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態においては、電源回路13として降圧コンバータを例に挙げたが、昇圧コンバータを用いることも可能である。
1,2 ワイヤレス電力伝送システム
10 ワイヤレス送電装置
11 送電コイル
11a 送電コイルの一端
11b 送電コイルの他端
11c 中間タップ
12 自励発振回路
13 電源回路
13a 電源回路の一方の出力端子(プラス端子)
13b 電源回路の他方の出力端子(マイナス端子)
14 周波数検出回路
15 スイッチングコントローラ(電圧可変回路)
20 ワイヤレス受電装置
21 受電コイル
22 整流回路
23 負荷
0 並列キャパシタ
in 入力コンデンサ
out 平滑コンデンサ
r1,Cr2 共振コンデンサ
0 直列インダクタ
1 インダクタ(第1のインダクタ)
2 インダクタ(第2のインダクタ)
fb 帰還巻線
TX,LTX1,LTX2 コイル(コイル素子)
1 第1のスイッチ素子
2 第2のスイッチ素子
3 第3のスイッチ素子
4 第4のスイッチ素子
cont 制御電圧
O 出力電圧
1 第1のインピーダンス素子
2 第2のインピーダンス素子

Claims (7)

  1. 電力伝送を行う送電コイルを含み、直流電圧を交流電圧に変換して前記送電コイルに供給する自励発振回路と、
    前記自励発振回路に前記直流電圧を供給する電源回路と、
    前記交流電圧の周波数を検出する周波数検出回路と、を備え、
    前記電源回路は、前記周波数検出回路が検出した周波数に基づき、前記直流電圧を制御することを特徴とするワイヤレス送電装置。
  2. 前記電源回路は、前記周波数検出回路が検出した周波数が高くなると、前記直流電圧が低くなるように制御し、前記周波数検出回路が検出した周波数が低くなると、前記直流電圧が高くなるように制御する、請求項1に記載のワイヤレス送電装置。
  3. 前記周波数検出回路は、検出した周波数を当該周波数に対応する電圧信号に変換し、
    前記電源回路は、前記電圧信号に基づいて前記直流電圧を制御する、請求項1または2に記載のワイヤレス送電装置。
  4. 前記自励発振回路は、
    前記送電コイルと共に共振回路を構成する共振コンデンサと、
    前記送電コイルの一端に接続される第1のスイッチ素子と、
    前記送電コイルの他端に接続される第2のスイッチ素子と、
    前記送電コイルの中間タップと前記電源回路の一方の出力端との間に接続されるインダクタと、
    前記第1のスイッチ素子の制御電極と前記電源回路の一方の出力端との間に接続される第1のインピーダンス素子と、
    前記第2のスイッチ素子の制御電極と前記電源回路の一方の出力端との間に接続される第2のインピーダンス素子と、
    前記送電コイルに磁気結合する帰還巻線とを含み、
    前記帰還巻線の一端は前記第1のスイッチ素子の制御電極に接続されており、
    前記帰還巻線の他端は前記第2のスイッチ素子の制御電極に接続されている、請求項1ないし3のいずれか一項に記載のワイヤレス送電装置。
  5. 前記自励発振回路は、
    前記送電コイルと共に共振回路を構成する共振コンデンサと、
    前記送電コイルの一端に接続される第1のスイッチ素子と、
    前記送電コイルの他端に接続される第2のスイッチ素子と、
    前記送電コイルの一端と前記電源回路の一方の出力端との間に接続される第1のインダクタと、
    前記送電コイルの他端と前記電源回路の一方の出力端との間に接続される第2のインダクタと、
    前記第1のスイッチ素子の制御電極と前記送電コイルの他端との間に接続される第1のインピーダンス素子と、
    前記第2のスイッチ素子の制御電極と前記送電コイルの一端との間に接続される第2のインピーダンス素子とを含み、
    前記送電コイルは、単一のコイルで構成されている、請求項1ないし3のいずれか一項に記載のワイヤレス送電装置。
  6. 前記電源回路は、非絶縁型DCDCコンバータである、請求項1ないし5のいずれか一項に記載のワイヤレス送電装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか一項に記載のワイヤレス送電装置と、
    前記ワイヤレス送電装置から送電される電力をワイヤレスにて受電するワイヤレス受電装置と、を備え、
    前記ワイヤレス受電装置は、
    前記送電コイルと磁気結合する受電コイルと、
    前記受電コイルに発生した交流電圧を直流電圧に変換する整流回路とを含むことを特徴とするワイヤレス電力伝送システム。
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