JP2018169266A - 表面形状測定装置の角度補正方法及び角度補正装置 - Google Patents

表面形状測定装置の角度補正方法及び角度補正装置 Download PDF

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Abstract

【課題】回転角度検出装置の検出角度誤差の影響を受けることなく、ワークの表面形状の測定精度を向上させることが可能な表面形状測定装置の角度補正方法及び角度補正装置を提供する。【解決手段】マスターワークの中心を回転軸に垂直な第1方向に偏心距離だけ偏心させた状態で第1測定が行われたときの第1測定データを取得する第1測定データ取得工程S10と、マスターワークの中心を第1方向とは回転軸周りの位相が異なる第2方向に偏心距離だけ偏心させた状態で第2測定が行われたときの第2測定データを取得する第2測定データ取得工程S12と、第1測定データ及び第2測定データに基づき、回転角度検出装置の検出角度誤差を補正する角度誤差補正工程S20と、を備える。【選択図】図12

Description

本発明は、ワークと検出器とを相対的に回転させながらワークの表面形状を測定する表面形状測定装置の角度補正方法及び角度補正装置に関する。
従来より、ワークの表面形状を測定する表面形状測定装置として、ワークの真円度等を測定する真円度測定機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この種の表面形状測定装置は、ワークを載置するテーブルと、ワークの表面位置を検出する検出器と、ワークを検出器に対して回転軸周りに相対的に回転させる回転機構と、回転機構に設けられた回転角度検出装置(例えば、ロータリーエンコーダ等)とを備える。
そして、表面形状測定装置では、テーブルに載置されたワークを検出器に対して相対的に回転させながらワークの表面位置を検出器で検出することにより、ワークの回転に伴うワークの表面位置(径方向位置及び周方向位置)を示す測定データを取得し、この測定データからワークの表面形状を評価するためのパラメータを算出している。
特開2004−108787号公報
ところで、従来の表面形状測定装置では、回転機構に対する回転角度検出装置の取り付け時の偏心に起因した偏心誤差や回転角度検出装置の形状に起因した形状誤差によって、回転角度検出装置の検出角度に誤差が発生する。
例えば、回転機構の回転軸に対して回転角度検出装置が偏心した状態で取り付けられた場合には、図15に示すように、1回転で1周期の正弦波状の特性を有する周期的な検出角度誤差が発生する。
また、回転角度検出装置の形状にはばらつきがあるため、図16に示すように、回転角度検出装置の形状に起因した誤差として、回転角度毎にランダムな角度検出誤差が発生する。
したがって、従来の表面形状測定装置で用いられている回転角度検出装置では、回転角度検出装置の取り付け時の偏心に起因した偏心誤差や回転角度検出装置の形状に起因した形状誤差などが複雑に絡み合って、図17に示すような角度検出誤差が発生することから、ワークの表面形状の測定精度を向上させることができないという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、回転角度検出装置の検出角度誤差の影響を受けることなく、ワークの表面形状の測定精度を向上させることが可能な表面形状測定装置の角度補正方法及び角度補正装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、以下の発明を提供する。
本発明の第1態様に係る表面形状測定装置の角度補正方法は、ワークを載置するテーブルと、ワークの表面位置を検出する検出器と、ワークを検出器に対して回転軸周りに相対的に回転させる回転機構と、回転機構の回転角度を検出する回転角度検出装置とを備えた表面形状測定装置の、回転角度検出装置の検出角度誤差を補正する角度補正方法であって、テーブルに載置されたマスターワークの中心を回転軸に垂直な第1方向に偏心距離だけ偏心させた状態で、回転機構によりマスターワークを検出器に対して相対的に回転させながら検出器が検出したマスターワークの表面位置を回転角度検出装置の検出角度と対応付けた第1測定データを取得する第1測定データ取得工程と、テーブルに載置されたマスターワークの中心を第1方向とは回転軸周りの位相が異なる第2方向に偏心距離だけ偏心させた状態で、回転機構によりマスターワークを検出器に対して相対的に回転させながら検出器が検出したマスターワークの表面位置を回転角度検出装置の検出角度と対応付けた第2測定データを取得する第2測定データ取得工程と、第1測定データ及び第2測定データに基づき、回転角度検出装置の検出角度誤差を補正する角度誤差補正工程と、を備える。
本発明の第2態様に係る表面形状測定装置の角度補正方法は、第1態様において、角度誤差補正工程は、第1測定データ及び第2測定データのいずれか一方の測定データが他方の測定データに対して位相差がなくなるように位相補正を行う位相補正工程と、位相補正後の一方の測定データと他方の測定データとを比較することにより、回転角度検出装置の検出角度誤差を算出する角度誤差算出工程と、を有する。
本発明の第3態様に係る表面形状測定装置の角度補正方法は、第2態様において、角度誤差算出工程は、回転角度検出装置の検出角度誤差を回転角度毎に算出する。
本発明の第4態様に係る表面形状測定装置の角度補正方法は、第1態様から第3態様のいずれか1つの態様において、角度誤差補正工程は、回転角度検出装置の検出角度誤差に基づき、回転角度検出装置の検出角度を補正する。
本発明の第5態様に係る表面形状測定装置の角度補正方法は、第1態様から第3態様のいずれか1つの態様において、角度誤差補正工程は、回転角度検出装置の検出角度誤差に基づき、検出器が検出したワークの表面位置を補正する。
本発明の第6態様に係る表面形状測定装置の角度補正方法は、第1態様から第5態様のいずれか1つの態様において、角度誤差補正工程は、回転角度検出装置の検出角度誤差が許容範囲内であるか否かを判定し、検出角度誤差が許容範囲内で場合には補正を行わず、検出角度誤差が許容範囲を超える場合には補正を行う。
本発明の第7態様に係る表面形状測定装置の角度補正装置は、ワークを載置するテーブルと、ワークの表面位置を検出する検出器と、ワークを検出器に対して回転軸周りに相対的に回転させる回転機構と、回転機構の回転角度を検出する回転角度検出装置とを備えた表面形状測定装置の、回転角度検出装置の検出角度誤差を補正する角度補正装置であって、テーブルに載置されたマスターワークの中心を回転軸に垂直な第1方向に偏心距離だけ偏心させた状態で、回転機構によりマスターワークを検出器に対して相対的に回転させながら検出器が検出したマスターワークの表面位置を回転角度検出装置の検出角度と対応付けた第1測定データを取得する第1測定データ取得部と、テーブルに載置されたマスターワークの中心を第1方向とは回転軸周りの位相が異なる第2方向に偏心距離だけ偏心させた状態で、回転機構によりマスターワークを検出器に対して相対的に回転させながら検出器が検出したマスターワークの表面位置を回転角度検出装置の検出角度と対応付けた第2測定データを取得する第2測定データ取得部と、第1測定データ及び第2測定データに基づき、回転角度検出装置の検出角度誤差を補正する角度誤差補正部と、を備える。
本発明の第8態様に係る表面形状測定装置の角度補正装置は、第7態様において、マスターワークの中心を回転軸から第1方向に偏心距離だけ偏心させた状態と、マスターワークの中心を回転軸から第2方向に偏心距離だけ偏心させた状態とを切替可能なマスターワーク移動機構を備える。
本発明によれば、回転角度検出装置の検出角度誤差の影響を受けることなく、ワークの表面形状の測定精度を向上させることが可能となる。
本実施形態の真円度測定機の構成を示した概略図 データ処理装置の構成を示した機能ブロック図 角度誤差補正テーブル作成部の構成を示した機能ブロック図 第1測定が行われるときの様子を示した概略図 第1測定データ取得部で取得される第1測定データの一例を示した図 第2測定が行われるときの様子を示した概略図 第2測定データ取得部で取得される第2測定データの一例を示した図 第1測定データと第2測定修正データとの差分データの一例を示した図 極座標変換後の第1測定データ及び第2測定データを示した図 検出角度誤差の算出方法を説明するための図 角度誤差補正テーブルの一例を示した図 本実施形態の真円度測定機を用いた角度補正方法を示したフローチャート図 マスターワーク移動機構の構成例を示した図 マスターワーク移動機構の動作例を示した図 エンコーダスケールの取り付け時の偏心に起因した検出角度誤差(偏心誤差)の一例を示した図 エンコーダスケールの形状に起因した検出角度誤差(形状誤差)を示した図 従来の表面形状測定装置で発生する検出角度誤差の一例を示した図
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態では、本発明を適用した表面形状測定装置の一例として真円度測定機を例示するが、本発明は、ワークの表面形状を測定する様々なタイプの表面形状測定装置に対して広く適用可能である。
(真円度測定機の構成)
まず、図1を参照しながら、本実施形態の真円度測定機10の構成について説明する。図1は、本実施形態の真円度測定機10の構成を示した概略図である。
図1に示すように、本実施形態の真円度測定機10は、ベース(基台)12上にワーク(測定物)Wを載置する回転テーブル14が設けられている。回転テーブル14には、X方向微動つまみ16及びY方向微動つまみ18によってX方向及びY方向に微動送りがされ、X方向傾斜つまみ(不図示)及びY方向傾斜つまみ(不図示)によってX方向及びY方向に傾斜調整がされるようになっている。
回転テーブル14は、軸受(不図示)を介してモータ20(回転機構の一例)によって回転可能に支持されている。モータ20の回転軸には回転角度検出装置36(図2参照)が取り付けられ、回転角度が高精度に読み込まれるようになっている。回転角度検出装置36は、例えば、ロータリーエンコーダ等で構成される。軸受には、例えば、超高精度の静圧エアーベアリングが用いられ、回転テーブル14は非常に高い回転精度(例えば、0.005μm)で回転される。回転角度検出装置36は、モータ20の回転軸の回転角度を検出することにより、回転テーブル14に載置されたワークWの回転角度を検出する。回転角度検出装置36から出力される検出信号(回転角度データ)は後述のデータ処理装置100に入力される。なお、回転角度検出装置36としてはロータリーエンコーダに限らず、例えば、回転テーブル14を駆動するモータ20の駆動信号(パルス数)の情報に基づいてワークWの回転角度を検出するものであってもよい。
ベース12上には、鉛直方向(Z方向)に延びるコラム(支柱)22が立設され、コラム22にはキャリッジ24が鉛直方向(Z方向)に移動自在に支持されている。キャリッジ24には、アーム(径方向移動軸)26が水平一軸方向(X方向)に移動自在に支持されている。アーム26の先端には検出器ホルダ28が取り付けられている。検出器ホルダ28の先端には検出器30が取り付けられている。検出器30には差動変圧器を用いた電気マイクロメータが使用されており、ワークWの表面に接触する測定子32の変位量を検出するようになっている。なお、検出器30から出力される検出信号(変位データ)は、後述のデータ処理装置100に入力される。
検出器30の位置(X方向位置、Z方向位置)は、検出器位置検出装置34(図2参照)により検出される。検出器位置検出装置34は、検出器30をX方向に移動するアーム26の位置を検出するX軸リニアエンコーダ(不図示)と、検出器30をZ方向に移動するキャリッジ24の位置を検出するZ軸リニアエンコーダ(不図示)とを備える。検出器位置検出装置34から出力される検出信号(検出器位置データ)は、後述のデータ処理装置100に入力される。
本実施形態の真円度測定機10でワークWの真円度等を測定する場合は、ワークWを回転テーブル14に載置した後、最初に回転テーブル14の回転軸(回転中心)OとワークWの中心との偏心補正と、回転テーブル14の回転軸Oに対するワークWの傾斜補正を行う。
次に、検出器30の測定子32がワークWの表面(側面)に接触した状態で回転テーブル14がモータ20によって1回転され、ワークWの表面1周分のデータが採取される。このとき、検出器30、検出器位置検出装置34、及び回転角度検出装置36からそれぞれ出力された検出信号がデータ処理装置100に入力される。
データ処理装置100では、入力された各検出信号に基づき、ワークWの表面の各測定点における径方向位置(R値)と周方向位置(θ値)とを関連付けた測定データを生成し、生成した測定データに基づいてワークWの真円度等を演算処理する。データ処理装置100で演算処理された結果は、モニタやプリンタ等の出力部110に表示される。
(データ処理装置の構成)
次に、データ処理装置100の構成について説明する。なお、データ処理装置100は、本発明に係る角度補正装置の一例である。
図2は、データ処理装置100の構成を示した機能ブロック図である。データ処理装置100は、コンピュータによって実現され、図2に示すように、測定データ生成部102、角度誤差補正テーブル作成部104、測定データ補正部106、及び記憶部108を備える。なお、図中、様々な処理を行う機能ブロックとして記載される各要素は、ハードウェア的には、CPU、メモリ、その他のLSIで構成することができ、ソフトウェア的には、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。すなわち、これらの機能ブロックは、ハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組み合わせによっていろいろな形で実現できるものであり、いずれかに限定されるものではない。
測定データ生成部102は、検出器30及び検出器位置検出装置34から出力された検出信号(変位データ及び検出値位置データ)からワークWの表面における各測定点の径方向位置(R値)を算出するとともに、回転角度検出装置36から出力された検出信号(回転角度データ)から各測定点の周方向位置(θ値)を算出し、これらを関連付けた測定データを生成する。測定データ生成部102は、このようにして生成した測定データを測定データ補正部106に出力する。また、必要に応じて記憶部108に測定データを記憶する。
角度誤差補正テーブル作成部104は、回転角度検出装置36の検出角度誤差を算出し、その検出角度誤差を補正するための角度誤差補正テーブルを作成する。角度誤差補正テーブル作成部104は、作成した角度誤差補正テーブルを記憶部108に記憶する。
測定データ補正部106は、記憶部108に記憶された角度誤差補正テーブルを読み込み、その角度誤差補正テーブルを参照することによって、ワークWを測定する際に測定データ生成部102で生成された測定データの補正処理を行う。測定データ補正部106は、補正処理を施した測定データを、モニタやプリンタ等の出力部110に出力する。なお、測定データ補正部106は、角度誤差補正部の一例である。
図3は、角度誤差補正テーブル作成部104の構成を示した機能ブロック図である。図3に示すように、角度誤差補正テーブル作成部104は、第1測定データ取得部112、第2測定データ取得部114、位相補正部116、及び角度誤差算出部118を備える。
第1測定データ取得部112は、直径が既知のマスターワークMW(図4参照)を用いた第1測定が行われたときの第1測定データを取得する。
図4は、第1測定が行われるときの様子を示した概略図である。第1測定では、図4に示すように、回転テーブル14に載置されたマスターワークMWの中心Cを回転軸Oに垂直な第1方向(本例ではX方向のプラス方向)に予め設定された偏心距離Eだけ偏心させた位置(第1測定位置)に配置した状態とする。そして、マスターワークMWを第1測定位置に配置した状態で、検出器30の測定子32をマスターワークMWの表面に接触させ、回転テーブル14によりマスターワークMWを回転させながら検出器30で測定子32の変位を検出する。これにより、第1測定データ取得部112は、検出器30、検出器位置検出装置34、及び回転角度検出装置36からそれぞれ出力された検出信号に基づき、マスターワークMWの表面における各測定点の径方向位置(R値)と周方向位置(θ値)を算出し、これらを関連付けた第1測定データを取得する。
図5は、第1測定データ取得部112で取得される第1測定データの一例を示した図である。図5に示すように、第1測定データは、回転軸Oから第1方向(X方向のプラス方向)に偏心距離Eだけ偏心した第1測定位置(マスターワーク中心C)を中心とする円形状の測定データとなる。第1測定データ取得部112は、第1測定データを角度誤差算出部118に対して出力する。
第2測定データ取得部114は、マスターワークMW(図6参照)を用いた第2測定が行われたときの第2測定データを取得する。なお、第1測定と第2測定とは同一のマスターワークMWを用いるものとする。
図6は、第2測定が行われるときの様子を示した概略図である。図6に示すように、第2測定では、回転テーブル14に載置されたマスターワークMWの中心Cを第1方向(X方向のプラス方向)とは回転軸O周りの位相が異なる第2方向に上記偏心距離Eだけ偏心させた位置(第2測定位置)に配置した状態とする。すなわち、第2測定位置は、マスターワークMWの中心Cを第1測定位置から回転軸Oを中心として所定の回転方向(本例ではCCW方向(反時計周り方向))に所定の位相(回転角度)φだけ位相をずらした位置である。そして、マスターワークMWを第2測定位置に配置した状態で、検出器30の測定子32をマスターワークMWの表面に接触させ、回転テーブル14によりマスターワークを回転させながら検出器30で測定子32の変位を検出する。これにより、第2測定データ取得部114は、検出器30、検出器位置検出装置34、及び回転角度検出装置36からそれぞれ出力された検出信号に基づき、マスターワークMWの表面における各測定点の径方向位置(R値)と周方向位置(θ値)を算出し、これらを関連付けた第2測定データを取得する。
図7は、第2測定データ取得部114で取得される第2測定データの一例を示した図である。図7に示すように、第2測定データは、回転軸Oから第2方向(第1方向から位相がφだけずれた方向)に偏心距離Eだけ偏心した第2測定位置(マスターワーク中心C)を中心とする円形状の第2測定データとなる。第2測定データ取得部114は、第2測定データを位相補正部116に対して出力する。
位相補正部116は、入力された第2測定データを上記回転方向とは逆方向、すなわち、CW方向(時計周り方向)に位相をφだけ位相をずらす位相補正処理を行う(位相補正工程の一例)。第1測定データと第2測定データとは、上述のとおり、回転軸O周りに位相がφだけずれた状態で各々の測定(第1測定及び第2測定)が行われたものなので、位相補正部116において、第1測定データと第2測定データとの位相差がなくなるように第2測定データの位相補正処理を施すことによって、第1測定データと位相補正処理後の第2測定データとの位相が一致したものとなる。位相補正部116は、位相補正処理が施された第2測定修正データを角度誤差算出部118に対して出力する。以下、位相補正処理後の第2測定データを「第2測定修正データ」という。
なお、本実施形態では、第1測定データと第2測定データとの位相差がなくなるように第2測定データに対して位相補正処理を行っているが、これに限らず、第1測定データに対して位相補正処理を行うようにしてもよい。
角度誤差算出部118は、入力された第1測定データ及び第2測定修正データに基づき、回転角度検出装置36の検出角度誤差を回転角度毎に算出する。そして、回転角度毎の検出角度誤差を示す角度誤差補正テーブルを作成し、その角度誤差補正テーブルを記憶部108に格納する。
(第1測定データと第2測定修正データとの差分データ)
図8は、第1測定データと第2測定修正データとの差分データの一例を示した図である。なお、図8は、極座標変換後の差分データを示したものであり、横軸は周方向位置θ、縦軸は径方向位置Rの誤差ΔRを示している。また、極座標変換後の第1測定データ及び第2測定データを図9に参考に示す。なお、図9において、符号T1は第1測定データ、符号T2は第2測定データ、符号T2pは第2測定修正データ(位相補正処理後の第2測定データ)を示す。
図8に示すように、第1測定データと第2測定修正データとの差分データは、ワークWの表面の各測定点における周方向位置θに応じて径方向位置Rの誤差ΔRにばらつきが発生する。この誤差ΔRは、回転角度検出装置36の検出角度誤差に起因して発生する形状誤差成分を表している。なお、図8に示した差分データは、図9に示した第1測定データT1と第2測定修正データT2pとの差分データに相当する。
ここで、本実施形態では、第1測定データ及び第2測定データは、直径が既知であるマスターワークMWを用いて測定されたデータである。また、これらの測定が行われたときの回転軸OからマスターワークMWの中心Cまでの偏心距離は互いに同じ距離であり、かつ偏心方向は回転軸O周りの位相が互いに異なる方向となっている。
そして、第2測定修正データは、第1測定データと第2測定データとの位相差がなくなるように、第2測定データに対して位相補正処理が施されたものである。
そのため、回転角度検出装置36の検出角度誤差が存在しない場合には、第1測定データと第2測定修正データ(位相補正処理後の第2測定データ)とは互いに一致した形状となるので、第1測定データと第2測定修正データとの差分データは、各周方向位置(回転角度)における誤差(形状誤差成分)は本来0となるはずである。
一方、回転角度検出装置36の検出角度誤差が存在する場合には、第1測定データと第2測定修正データとの差分データは、図8に示すように、回転角度検出装置36の検出角度誤差に起因して、第1測定データと第2測定修正データとは一致した形状とならず、上述のとおり、ワークWの表面の各測定点における周方向位置θに応じて径方向位置Rの誤差ΔRにばらつきが発生する。
したがって、第1測定データと第2測定修正データとの差分データの形状誤差成分の大きさに応じて、回転角度検出装置36の検出角度誤差の大きさを容易に把握することができる。例えば、第1測定データと第2測定修正データとの差分データの形状誤差成分が予め定めた許容範囲内(−ε≦Δ≦ε;但し、ε>0とする。)であるか否かを判定し、形状誤差成分が許容範囲内である場合には検出角度誤差の補正を行わず、形状誤差成分が許容範囲内である場合に検出角度誤差の補正を行うことも可能である。
(検出角度誤差の算出方法)
次に、回転角度検出装置36の検出角度誤差の算出方法について説明する。図10は、検出角度誤差の算出方法を説明するための図である。
まず、第1測定データにおいて、例えば回転角度の指示値(回転角度検出装置36の検出角度)が0度(θ=0)であるときに測定された測定点(第1測定点;図4のマスターワークMWの表面上の点P1に相当)における径方向位置をRとする。また、図10に示すように、回転角度の指示値(0度)に対応する検出角度誤差がAであるとした場合、本来の径方向位置はR/cosAとなる。
このとき、第1測定点における形状誤差成分ΔRは、以下の式(1)から求められる。
Figure 2018169266
次に、第2測定修正データ(位相補正処理後の第2測定データ)において周方向位置が0度となる測定点(第2測定点;図6のマスターワークMWの表面上の点P2に相当)における径方向位置をR’φとする。なお、第2測定点は、位相補正処理が行われる前の第2測定データにおいて周方向位置がφ度であるときの測定点に相当する。また、第2測定修正データにおける第2測定点は、回転角度の指示値がφ度(θ=φ)であるときに測定されたものであり、そのときにおける検出角度誤差をAφとする。このとき、第2測定点における形状誤差成分ΔR’φは、以下の式(2)から求められる。
Figure 2018169266
第1測定点における形状誤差成分ΔRと第2測定点における形状誤差成分ΔR’φとの差分は、以下の式(3)で示される。
Figure 2018169266
ここで、φ=180度とした場合、以下の式(4)及び(5)が成り立つ。
Figure 2018169266
Figure 2018169266
ここで、式(4)における左辺「ΔR0-ΔR’180」は、マスターワークMWの表面の周方向位置が0度位置(図4の点P1及び図5の点P2にそれぞれ相当する位置)における測定結果の形状誤差成分の差分である。
また、式(5)における「ΔR180-ΔR’0」は、マスターワークMWの表面の周方向位置が180度位置(図4の点P1及び図5の点P2からそれぞれ180度位相が異なる位置)における測定結果の形状誤差成分の差分である。
また、「R0」と「R180」は第1測定データの周方向位置が0度と180度にそれぞれ対応する径方向位置を示す。また、「R’180」と「R’0」は第2測定修正データの周方向位置が180度と0度にそれぞれ対応する径方向位置を示す。
0とA180とが求めたい検出角度誤差であるので、式(4)と式(5)をA0とA180について解くと、以下の式(6)及び(7)に示すとおりとなる。
Figure 2018169266
Figure 2018169266
式(6)及び式(7)は、0度位置で180度の位相をずらした場合である。
ここで、求めたい検出角度誤差の周方向位置をα、位相ずらし量をβとすると、検出角度誤差Aαは、以下の式(8)で求めることができる。
Figure 2018169266
したがって、真円度測定機10においてワークWの表面の各測定点の径方向位置(R値)及び周方向位置(θ値)を測定した際、この周方向位置(θ値)を、式(8)で求めた検出角度誤差Aαを加味した真の値(本来の回転角度)に置き換える補正を行うことで、ワークWの表面形状の測定精度を向上させることが可能となる。
また、周方向位置(θ値)を補正することに代えて、径方向位置(R値)を補正することも可能である。すなわち、補正後の径方向位置をcRαとした場合、以下の式(9)によって補正後の径方向位置cRαを求めることができる。
Figure 2018169266
図3に示した角度誤差算出部118は、上述した式(8)に基づき、回転角度毎に検出角度誤差Aαを補正値として算出する(角度誤差算出工程の一例)。そして、回転角度毎の検出角度誤差Aα(補正値)を示す角度誤差補正テーブルを作成する。角度誤差補正テーブルの一例を図11に示す。角度誤差算出部118で作成された角度誤差補正テーブルは、記憶部108に記憶される。
(真円度測定機における角度補正方法)
次に、本実施形態の真円度測定機10における角度補正方法について説明する。この角度補正方法は、本発明に係る角度補正方法の一例である。
図12は、本実施形態の真円度測定機10を用いた角度補正方法を示したフローチャート図である。
(ステップS10:第1測定データ取得工程)
まず、被測定物であるワークWの測定に先立って、マスターワークMWを用いて第1測定を行う。
第1測定では、図4に示すように、回転テーブル14に載置されたマスターワークMWの中心Cを回転軸Oに垂直な第1方向に予め設定された偏心距離Eだけずらした位置(第1測定位置)に配置した状態とする。そして、検出器30の測定子32をマスターワークMWの表面に接触させ、回転テーブル14によりマスターワークMWを回転させながら検出器30で測定子32の変位を検出する。これにより、第1測定データ取得部112は、検出器30、検出器位置検出装置34、及び回転角度検出装置36からそれぞれ出力された検出信号に基づき、マスターワークMWの表面における各測定点の径方向位置(R値)と周方向位置(θ値)を算出し、これらを関連付けた第1測定データを取得する。
(ステップS12:第2測定データ取得工程)
次に、マスターワークMWを用いて第2測定を行う。
第2測定では、図6に示すように、回転テーブル14に載置されたマスターワークMWの中心Cを第1方向とは回転軸O周りの位相が異なる第2方向に上記偏心距離Eだけ偏心させた位置(第2測定位置)に配置した状態とする。そして、検出器30の測定子32をマスターワークMWの表面に接触させ、回転テーブル14によりマスターワークを回転させながら検出器30で測定子32の変位を検出する。これにより、第2測定データ取得部114は、検出器30、検出器位置検出装置34、及び回転角度検出装置36からそれぞれ出力された検出信号に基づき、マスターワークMWの表面における各測定点の径方向位置(R値)と周方向位置(θ値)を算出し、これらを関連付けた第2測定データを取得する。
第1測定及び第2測定が行われるとき、図13に示すマスターワーク移動機構40を用いることが好ましい。図13は、マスターワーク移動機構40の構成例を示した図であり、(A)は上面図、(B)は側面図である。
図13に示すように、マスターワーク移動機構40は、回転テーブル14とマスターワークMWとの間に配置される。マスターワーク移動機構40は、回転テーブル14側から順に、回転移動部42と、水平移動部44とを備える。
回転移動部42は、回転テーブル14の回転軸Oと同軸周りに回転可能に構成され、回転テーブル14に対して相対的に回転することができる。水平移動部44は、回転移動部42の回転軸Oに垂直な径方向(水平方向)の一方向に移動可能に構成され、回転移動部42に対して相対的に移動することができる。なお、回転移動部42を回転させた場合には、水平移動部44も一体となって回転する。
回転移動部42及び水平移動部44を駆動する駆動機構としては、ユーザによる手動で駆動する手動機構や、電気的に制御されて駆動する電動機構などにより構成される。また、回転移動部42及び水平移動部44は、予め定められた位置でロックされるようにロック手段(不図示)を備えていることが好ましい。
このようなマスターワーク移動機構40を用いて第1測定及び第2測定を行う場合には、まず始めに、図13の(A)及び(B)に示すように、回転テーブル14の上面にマスターワーク移動機構40を載置し、次いで、マスターワーク移動機構40を構成する水平移動部44の上面にマスターワークMWを載置する。
第1測定を行う場合には、図14の(A)に示すように、マスターワーク移動機構40の水平移動部44を移動させることにより、マスターワークMWを第1測定位置に移動させる。また、第1測定が行われた後、第2測定を行う場合には、図14の(B)に示すように、マスターワーク移動機構40の回転移動部42を回転させることにより、マスターワークMWを第2測定位置に移動させる。
このように第1測定及び第2測定が行われるときにマスターワーク移動機構40を用いることにより、マスターワークMWを第1測定位置及び第2測定位置に正確かつ簡単に、そして迅速に移動させることが可能となる。
(ステップS14:角度誤差補正テーブル作成工程)
次に、角度誤差補正テーブル作成部104は、第1測定で取得された第1測定データと第2測定で取得された第2測定データとに基づき、回転角度毎に検出角度誤差を算出する。そして、回転角度毎の検出角度誤差を示す角度誤差補正テーブルを作成し、記憶部108に記憶する。なお、検出角度誤差の算出方法については上述のとおりであるので、ここでは説明を省略する。
(ステップS16:ワーク測定工程)
次に、マスターワークMWに代えてワークWを回転テーブル14上に載置し、ワーク中心が回転軸Oに正確に一致するように偏心を調整した後、検出器30の測定子32をワークWの表面に接触させ、回転テーブル14によりワークWを回転させながら検出器30で測定子32の変位を検出する。これにより、測定データ生成部102は、検出器30、検出器位置検出装置34、及び回転角度検出装置36からそれぞれ出力された検出信号に基づき、ワークWの表面における各測定点の径方向位置(R値)と周方向位置(θ値)を算出し、これらを関連付けた測定データを取得する。
(ステップS18:判定工程)
次に、測定データ補正部106は、記憶部108に記憶された角度誤差補正テーブルを読み込み、その角度誤差補正テーブルを参照することによって、各回転角度に対応する検出角度誤差の全てが予め設定した許容範囲内であるか否かを判定する。そして、全ての検出角度誤差が許容範囲内でない場合には、次のステップS20に進む。一方、全ての検出角度誤差が許容範囲内である場合には、ステップS20をスキップして、ステップS22に進む。
(ステップS20:角度誤差補正工程)
次に、測定データ補正部106は、ステップS18で読み込んだ角度誤差補正テーブルを参照することによって、測定データ生成部102で生成された測定データの補正処理を行う。例えば、ある測定点における測定データの径方向位置をRi、周方向位置(回転角度)をθiとし、θiには検出角度誤差Aiが含まれているものとした場合、周方向位置θiから検出角度誤差Aiを減算(又は加算)した値を補正後の周方向位置θ’とし、補正後の周方向位置θ’に対応する径方向位置はRiのままする。なお、測定データの補正処理については、ワークWの表面における全ての測定点に対して行う。また、角度誤差補正テーブルの中に補正対象の回転角度に対応する検出角度誤差が存在しない場合には、その近傍に存在する回転角度から補間処理によって算出された検出角度誤差に基づき補正するようにしてもよい。
(ステップS22:測定結果出力工程)
次に、出力部110にワークWの測定結果が出力される。なお、測定データ補正部106において、測定データに補正処理が施された場合には補正処理後の測定データが出力され、補正処理が施されなかった場合には測定データ生成部102で生成された測定データがそのまま出力される。以上により、本フローチャートが終了となる。
(本実施形態の効果)
本実施形態によれば、マスターワークMWの中心Cを回転軸Oに垂直な第1方向に偏心距離Eだけ偏心させた状態で測定したときの第1測定データと、マスターワークMWの中心を第1方向とは回転軸O周りの位相が異なる第2方向に偏心距離Eだけ偏心させた状態で測定したときの第2測定データとに基づき、回転角度検出装置36の検出角度誤差を補正することができる。これにより、回転角度の指示精度が向上するので、検出角度誤差による影響を受けることなく、ワークWの表面形状を高精度に測定することが可能となる。
特に本実施形態では、検出角度誤差を回転角度毎に補正することができるので、回転角度毎に検出角度誤差にばらつきが存在する場合でも、ワークWの表面形状を高精度に測定することが可能となる。
なお、本実施形態では、ワークWを測定したときの測定データのうち周方向位置(θ値)を補正するようにしたが、径方向位置(R値)を補正するようにしてもよい。この場合、上述した式(9)を用いて補正後の径方向位置を算出することができる。
また、本実施形態では、第1測定データ取得工程(ステップS10)及び第2測定データ取得工程(ステップS12)において、データ処理装置100が第1測定データ及び第2測定データを順次取得する態様を一例として示したが、これらの測定データの取得順序は逆でもよい。また、データ処理装置100は少なくとも第1測定データと第2測定データとをそれぞれ取得することができれば、これらの測定データを得るための測定は前もって別々に行われたものであってもよい。
なお、本実施形態では、本発明をテーブル回転型の真円度測定機に適用した場合について説明したが、これに限らず、ワークの周りを検出器が回転する検出器回転型の真円度測定機に対しても本発明を適用することができ、同様な効果を得ることができる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
10…真円度測定機、12…ベース、14…回転テーブル、16…X方向微動つまみ、18…Y方向微動つまみ、20…モータ、22…コラム、24…キャリッジ、26…アーム、28…検出器ホルダ、30…検出器、32…測定子、34…検出器位置検出装置、36…回転角度検出装置、40…マスターワーク移動機構、42…回転移動部、44…水平移動部、100…データ処理装置、102…測定データ生成部、104…角度誤差補正テーブル作成部、106…測定データ補正部、108…記憶部、110…出力部、112…第1測定データ取得部、114…第2測定データ取得部、116…位相補正部、118…角度誤差算出部、W…ワーク、MW…マスターワーク

Claims (8)

  1. ワークを載置するテーブルと、前記ワークの表面位置を検出する検出器と、前記ワークを検出器に対して回転軸周りに相対的に回転させる回転機構と、前記回転機構の回転角度を検出する回転角度検出装置とを備えた表面形状測定装置の、前記回転角度検出装置の検出角度誤差を補正する角度補正方法であって、
    前記テーブルに載置されたマスターワークの中心を前記回転軸に垂直な第1方向に偏心距離だけ偏心させた状態で、前記回転機構により前記マスターワークを前記検出器に対して相対的に回転させながら前記検出器が検出した前記マスターワークの表面位置を前記回転角度検出装置の検出角度と対応付けた第1測定データを取得する第1測定データ取得工程と、
    前記テーブルに載置された前記マスターワークの中心を前記第1方向とは前記回転軸周りの位相が異なる第2方向に前記偏心距離だけ偏心させた状態で、前記回転機構により前記マスターワークを前記検出器に対して相対的に回転させながら前記検出器が検出した前記マスターワークの表面位置を前記回転角度検出装置の検出角度と対応付けた第2測定データを取得する第2測定データ取得工程と、
    前記第1測定データ及び前記第2測定データに基づき、前記回転角度検出装置の検出角度誤差を補正する角度誤差補正工程と、
    を備える、表面形状測定装置の角度補正方法。
  2. 前記角度誤差補正工程は、
    前記第1測定データ及び前記第2測定データのいずれか一方の測定データが他方の測定データに対して位相差がなくなるように位相補正を行う位相補正工程と、
    前記位相補正後の前記一方の測定データと前記他方の測定データとを比較することにより、前記回転角度検出装置の検出角度誤差を算出する角度誤差算出工程と、
    を有する、請求項1に記載の表面形状測定装置の角度補正方法。
  3. 前記角度誤差算出工程は、前記回転角度検出装置の検出角度誤差を回転角度毎に算出する、
    請求項2に記載の表面形状測定装置の角度補正方法。
  4. 前記角度誤差補正工程は、前記回転角度検出装置の検出角度誤差に基づき、前記回転角度検出装置の検出角度を補正する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の表面形状測定装置の角度補正方法。
  5. 前記角度誤差補正工程は、前記回転角度検出装置の検出角度誤差に基づき、前記検出器が検出した前記ワークの表面位置を補正する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の表面形状測定装置の角度補正方法。
  6. 前記角度誤差補正工程は、前記回転角度検出装置の検出角度誤差が許容範囲内であるか否かを判定し、該検出角度誤差が許容範囲内で場合には補正を行わず、該検出角度誤差が許容範囲を超える場合には補正を行う、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の表面形状測定装置の角度補正方法。
  7. ワークを載置するテーブルと、前記ワークの表面位置を検出する検出器と、前記ワークを検出器に対して回転軸周りに相対的に回転させる回転機構と、前記回転機構の回転角度を検出する回転角度検出装置とを備えた表面形状測定装置の、前記回転角度検出装置の検出角度誤差を補正する角度補正装置であって、
    前記テーブルに載置されたマスターワークの中心を前記回転軸に垂直な第1方向に偏心距離だけ偏心させた状態で、前記回転機構により前記マスターワークを前記検出器に対して相対的に回転させながら前記検出器が検出した前記マスターワークの表面位置を前記回転角度検出装置の検出角度と対応付けた第1測定データを取得する第1測定データ取得部と、
    前記テーブルに載置された前記マスターワークの中心を前記第1方向とは前記回転軸周りの位相が異なる第2方向に前記偏心距離だけ偏心させた状態で、前記回転機構により前記マスターワークを前記検出器に対して相対的に回転させながら前記検出器が検出した前記マスターワークの表面位置を前記回転角度検出装置の検出角度と対応付けた第2測定データを取得する第2測定データ取得部と、
    前記第1測定データ及び前記第2測定データに基づき、前記回転角度検出装置の検出角度誤差を補正する角度誤差補正部と、
    を備える、表面形状測定装置の角度補正装置。
  8. 前記マスターワークの中心を前記回転軸から前記第1方向に前記偏心距離だけ偏心させた状態と、前記マスターワークの中心を前記回転軸から前記第2方向に前記偏心距離だけ偏心させた状態とを切替可能なマスターワーク移動機構を備える、
    請求項7に記載の表面形状測定装置の角度補正装置。
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