JP2018153942A - 液滴吐出装置、情報処理装置、液滴吐出方法及びプログラム - Google Patents

液滴吐出装置、情報処理装置、液滴吐出方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2018153942A
JP2018153942A JP2017050449A JP2017050449A JP2018153942A JP 2018153942 A JP2018153942 A JP 2018153942A JP 2017050449 A JP2017050449 A JP 2017050449A JP 2017050449 A JP2017050449 A JP 2017050449A JP 2018153942 A JP2018153942 A JP 2018153942A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
modeling liquid
modeling
layer
pattern
discharging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017050449A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6859770B2 (ja
Inventor
佐藤 慎一郎
Shinichiro Sato
慎一郎 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2017050449A priority Critical patent/JP6859770B2/ja
Publication of JP2018153942A publication Critical patent/JP2018153942A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6859770B2 publication Critical patent/JP6859770B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Producing Shaped Articles From Materials (AREA)

Abstract

【課題】粉末材料の凝固不足に伴う欠陥の発生を防ぎつつ、3次元造形物の造形精度の悪化を防止することができる液滴吐出装置、情報処理装置、液滴吐出方法及びプログラムを提供する。【解決手段】供給された粉末材料で層を形成する動作を繰り返すことで、当該形成した層を積層する積層部153と、層が形成される毎に、当該層に造形液を吐出する動作を繰り返すことで、3次元造形物を造形する吐出部155と、を備え、吐出部155は、造形液の吐出対象となる層上の領域である造形液塗付領域に対し、所定の面積に対して、造形液の吐出量が中心に近いほど少なくなるパターンに基づいて、造形液を吐出する。【選択図】図11

Description

本発明は、液滴吐出装置、情報処理装置、液滴吐出方法及びプログラムに関する。
粉末積層による3次元造形方式(以下、「粉末積層造形方式」と称する)として、バインダージェット方式、レーザ焼結方式(LS)、及び電子ビーム焼結方式(EBM)が知られている。
バインダージェット方式は、粉末に対し、インクジェットヘッドからバインダーインク(造形液)を吐出することで粉末を凝固させ、3次元造形物を造形する技術である。粉末に用いられる材料としては、例えば、石膏、砂、金属、セラミック、及びガラスなどが挙げられる。
バインダージェット方式では、粉末の凝固不足を原因とする欠陥を3次元造形物に生じさせないようにするため、通常、隣接するバインダーインクの液滴(ドット)が十分に重なるよう(液滴が塗布されていない箇所が生じないよう)にバインダーインクを吐出する。
但し、このような吐出を行うと、造形面積が大きくなるほど、余剰に吐出されるバインダーインクの量が増えるため、バインダーインクの粉末への浸透及び粉面からの乾燥の速度が遅くなり、バインダーインクが粉面に残ってしまう。
バインダーインクが粉面に残った状態でリコート(次層を形成するための粉末の供給)を行うと、リコーターがバインダーインクを引きずってしまうので、造形精度を著しく悪化させてしまう。また、バインダーインクの粉末への浸透を待ってからリコートを行うと、造形速度の低下を招くとともに、余剰のバインダーインクが造形範囲から滲み出てしまうことにより造形精度の悪化を招いてしまうおそれがある。
ここで、例えば特許文献1には、造形箇所に応じて結合剤を付与する量を変える技術が開示されている。
しかしながら、上述した従来技術は、3次元造形物の表面光沢性や透明性を高めるとともに強度を向上させるために、3次元造形物の最外層に内部に付与する結合剤の1.05〜5.00倍の結合剤を付与するものであり、このような技術を用いても、上述した造形液の余剰に伴う弊害を解消することはできない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、粉末材料の凝固不足に伴う欠陥の発生を防ぎつつ、3次元造形物の造形精度の悪化を防止することができる液滴吐出装置、情報処理装置、液滴吐出方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様にかかる液滴吐出装置は、供給された粉末材料で層を形成する動作を繰り返すことで、当該形成した層を積層する積層部と、前記層が形成される毎に、当該層に造形液を吐出する動作を繰り返すことで、3次元造形物を造形する吐出部と、を備え、前記吐出部は、前記造形液の吐出対象となる前記層上の領域である造形液塗付領域に対し、所定の面積に対して、造形液の吐出量が中心に近いほど少なくなるパターンに基づいて、前記造形液を吐出する。
本発明によれば、粉末材料の凝固不足に伴う欠陥の発生を防ぎつつ、3次元造形物の造形精度の悪化を防止することができるという効果を奏する。
図1は、本実施形態の造形システムの概略構成の一例を示すブロック図である。 図2は、本実施形態の液滴吐出装置の外観構成の一例を示す模式図である。 図3は、本実施形態の液滴吐出装置による造形動作の一連の流れの説明図である。 図4は、本実施形態の液滴吐出装置による造形動作の一連の流れの説明図である。 図5は、本実施形態の液滴吐出装置による造形動作の一連の流れの説明図である。 図6は、本実施形態の液滴吐出装置による造形動作の一連の流れの説明図である。 図7は、本実施形態の液滴吐出装置による造形動作の一連の流れの説明図である。 図8は、本実施形態の液滴吐出装置による造形動作の一連の流れの説明図である。 図9は、本実施形態の液滴吐出装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図10は、本実施形態の情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図11は、本実施形態の液滴吐出装置及び情報処理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 図12は、本実施形態との比較例を説明するための図である。 図13は、本実施形態との比較例を説明するための図である。 図14は、本実施形態の造形液塗付領域の一例を示す図である。 図15は、本実施形態の造形液の吐出パターンの一例を示す図である。 図16は、本実施形態の造形液塗付領域の一例を示す図である。 図17は、本実施形態の造形液の吐出パターンの一例を示す図である。 図18は、本実施形態の造形液塗付領域の一例を示す図である。 図19は、本実施形態の造形液の吐出パターンの一例を示す図である。 図20は、本実施形態の造形液塗付領域の一例を示す図である。 図21は、本実施形態の情報処理装置で行われる処理の手順の流れの一例を示すフローチャートである。 図22は、本実施形態の液滴吐出装置で行われる処理の手順の流れの一例を示すフローチャートである。 図23は、本実施形態の液滴吐出装置で行われる処理の手順の流れの他の例を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら、本発明にかかる液滴吐出装置、情報処理装置、液滴吐出方法及びプログラムの実施形態を詳細に説明する。
以下では、液滴吐出装置として、粉末材料に対し、造形液としてバインダーインクをピエゾ方式のインクジェットヘッドから吐出することにより、3次元造形物を造形するバインダージェット方式の粉末積層造形装置を例に取り説明するが、これに限定されるものではない。粉末材料としては、例えば、石膏、砂、金属、セラミック、及びガラスなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
図1は、本実施形態の造形システム10の概略構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、造形システム10は、液滴吐出装置100と、情報処理装置200と、を備える。なお、液滴吐出装置100と情報処理装置200との接続形態はどのようなものであってもよく、例えば、ネットワークを介した接続や通信ケーブルで両者を直接接続する形態などが挙げられる。
液滴吐出装置100は、粉末材料で層を形成するとともに情報処理装置200により生成された層情報(スライスデータ)に基づいて当該層に造形液を吐出する動作を繰り返すことで、3次元造形物を造形するものである。本実施形態では、前述のとおり、液滴吐出装置100がバインダージェット方式の粉末積層造形装置である場合を例に取り説明するが、これに限定されるものではない。
層情報は、粉末材料で形成された層に対し、どのように造形液を吐出して3次元造形物を造形するかを示す情報である。詳細には、層情報は、3次元造形物のモデルをxy平面にスライスした情報であり、層のどの位置(座標)にどの程度の量の造形液を吐出するかがドットで表されている。なお、層情報は、層毎に個別の画像パターン(ドットパターン)となる。
図2は、本実施形態の液滴吐出装置100の外観構成の一例を示す模式図であり、図3〜図8は、本実施形態の液滴吐出装置100による造形動作の一連の流れの説明図である。図2〜図8に示すように、液滴吐出装置100は、リコーター1と、クリーニングブレード2と、供給槽11と、造形槽12と、ステージ13と、ステージ14と、粉末材料15と、粉末材料16と、ヘッドユニット21と、を備える。
供給槽11は、供給用の粉末材料15を貯蔵する槽であり、造形槽12は、供給槽11から供給された粉末材料15を粉末材料16として堆積する槽である。図2〜図8に示す例では、供給槽11のサイズと造形槽12のサイズとを同一サイズとしているが、これに限定されず、互いに異なるサイズとしてもよい。
ステージ13は、供給槽11内を昇降可能に設けられており、ステージ13の上昇量を制御することで、造形槽12へ供給する粉末材料15の供給量を制御可能となっている。ステージ14は、造形槽12内を昇降可能に設けられており、ステージ14の下降量を制御することで、供給槽11から供給された粉末材料15で形成する層のピッチ(積層ピッチ)を制御可能となっている。
リコーター1は、回転しながら、供給槽11から造形槽12へ移動することで、ステージ13の上昇に伴って供給槽11から溢れた粉末材料15を造形槽12へ搬送するとともに、搬送された粉末材料15を造形槽12上で均し、粉末材料16とする。なお、リコーター1の回転速度や移動速度は、粉末材料の粉末特性に応じて制御できる。クリーニングブレード2は、リコーター1に付着した粉末材料を掻き取るものであり、造形槽12に堆積する粉末材料16の平面度の担保に寄与する。
ヘッドユニット21は、造形槽12上で粉末材料16により形成された層に対し、情報処理装置200により生成された層情報(スライスデータ)に基づいて、造形液を吐出する。なお本実施形態では、ヘッドユニット21の走査方向や吐出の解像度は問わないものとする。
以下、図3〜図8を参照しながら、液滴吐出装置100による造形動作を説明する。
まず、図3に示すように、供給槽11内でステージ13を予め定められた上昇量分上昇させるとともに、造形槽12内でステージ14を予め定められた下降量分下降させる。
続いて、図4に示すように、リコーター1を、回転させながら供給槽11から造形槽12へ移動させることで、ステージ13の上昇に伴って供給槽11から溢れた粉末材料15を造形槽12へ搬送するとともに、搬送された粉末材料15を造形槽12上で均す。これにより、造形槽12の最上面に粉末材料16により1層分の層が形成される。
続いて、図5に示すように、造形槽12の最上面に粉末材料16により1層分の層が形成されると、ヘッドユニット21は、当該層を走査しながら、情報処理装置200により生成された当該層の層情報(スライスデータ)に基づいて造形液22を吐出する。これにより、図6に示すように、造形液22が吐出された箇所の粉末材料が凝固し、1層分の造形物31となる。
続いて、図6に示すように、供給槽11内でステージ13を予め定められた上昇量分上昇させるとともに、造形槽12内でステージ14を予め定められた下降量分下降させる。
続いて、図7に示すように、リコーター1を、回転させながら供給槽11から造形槽12へ移動させることで、ステージ13の上昇に伴って供給槽11から溢れた粉末材料15を造形槽12へ搬送するとともに、搬送された粉末材料15を造形槽12上で均す。これにより、造形槽12の最上面に粉末材料16により1層分の新たな層が形成される(図4で形成した層の上に新たな層が積層される)。
続いて、図8に示すように、造形槽12の最上面に粉末材料16により1層分の新たな層が形成されると、ヘッドユニット21は、当該層を走査しながら、情報処理装置200により生成された当該層の層情報(スライスデータ)に基づいて造形液22を吐出する。これにより、造形液22が吐出された箇所の粉末材料が凝固し、造形物31上に新たな造形物が形成され、2層分の造形物となる。
以下、図6〜図8の一連の動作を繰り返し行うことで、最終的に、造形槽12内に造形対象の3次元造形物が形成される。
図9は、本実施形態の液滴吐出装置100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図9に示すように、本実施形態の液滴吐出装置100は、リコーター1と、ステージ13と、ステージ14と、ヘッドユニット21と、コントローラユニット103と、を備える。また、コントローラユニット103は、ユニット制御回路131と、メモリ132と、CPU(Central Processing Unit)133と、I/F134と、を備える。
I/F134は、液滴吐出装置100を外部の情報処理装置200と接続するためのインタフェースである。
CPU133は、メモリ132を作業領域に用いて、液滴吐出装置100の各ユニットの動作を、ユニット制御回路131を介して制御する。具体的には、CPU133は、情報処理装置200から受信する層情報に基づいて、各ユニットの動作を制御し、3次元造形物を造形する。
リコーター1は、CPU133(ユニット制御回路131)からの駆動信号に基づいて、供給槽11及び造形槽12間での移動が制御される。ステージ13は、CPU133(ユニット制御回路131)からの駆動信号に基づいて、供給槽11内での昇降が制御される。ステージ14は、CPU133(ユニット制御回路131)からの駆動信号に基づいて、造形槽12内での昇降が制御される。
ヘッドユニット21は、造形液を吐出する複数の吐出ヘッドにより構成されている。各吐出ヘッドはピエゾを備えており、CPU133(ユニット制御回路131)によりピエゾに駆動信号が印加されると、ピエゾは、収縮運動を起こし、収縮運動による圧力変化が生じることにより、造形液を吐出する。
図1に戻り、情報処理装置200は、前述の層情報(スライスデータ)を生成するための1台以上のコンピュータである。なお、情報処理装置200には、プリンタドライバがインストールされており、このプリンタドライバにより、3次元造形物のモデルの画像データから、各層の層情報が生成される。
図10は、本実施形態の情報処理装置200のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図10に示すように、情報処理装置200は、CPUなどの制御装置201と、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの主記憶装置203と、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などの補助記憶装置205と、ディスプレイなどの表示装置207と、タッチパネルやキースイッチなどの入力装置209と、通信インタフェースなどの通信装置211と、を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
図11は、本実施形態の液滴吐出装置100及び情報処理装置200の機能構成の一例を示すブロック図である。図11に示すように、液滴吐出装置100は、受信部151と、積層部153と、吐出部155と、を含み、情報処理装置200は、層情報生成部251と、送信部253と、を含む。
受信部151は、例えば、コントローラユニット103などにより実現できる。積層部153は、例えば、リコーター1、ステージ13、ステージ14、及びコントローラユニット103などにより実現できる。吐出部155は、例えば、ヘッドユニット21及びコントローラユニット103などにより実現できる。
層情報生成部251は、例えば、制御装置201及び主記憶装置203などにより実現できる。送信部253は、例えば、制御装置201、主記憶装置203、及び通信装置211などにより実現できる。
層情報生成部251は、造形槽12の粉末材料16で形成される複数の層それぞれに対し、どのように造形液を吐出して3次元造形物を造形するかを示す層情報(スライスデータ)を生成する。層情報は、前述したとおり、3次元造形物のモデルをxy平面にスライスした情報であり、層のどの位置にどの程度の量の造形液を吐出するかがドットで表されている。なお、層情報では、層のどの位置(座標)に造形液を吐出するかがドットの位置で表され、どの程度の量の造形液を吐出するか(吐出量)がドットの大きさで表されるものとするが、これに限定されるものではない。
ところで、バインダージェット方式では、粉末の凝固不足を原因とする欠陥を3次元造形物に生じさせないようにするため、通常、隣接して造形液が吐出される箇所については、吐出された造形液が互いに重なるのに十分な量の造形液が吐出されるよう(液滴が塗布されていない箇所が生じないよう)、ドットが大きめに設定されている。
図12は、本実施形態との比較例を説明するための図であり、従来技術において、3画素×3画素で構成される領域への造形液の吐出量を示している。なお、図12に示す例では、各画素を四角で示し、各画素に吐出された造形液を丸で示している。
図12に示す例では、いずれの画素に対しても十分な量の造形液が吐出されているため、xy平面における3画素×3画素で構成される領域内において、造形液の重複箇所301が合計12箇所生じている。なお、造形液の重複箇所の数は、領域を構成する画素数から求められ、例えば、m画素×n画素で構成される領域の場合、造形液の重複箇所の数は、2×m×n−m−nで求められる(図13参照)。このことから、造形液の吐出対象の領域が大きくなるほど、造形液の重複箇所の数も増えることが分かる。
ここで、造形液の吐出対象の領域が小さければ、重複箇所の造形液の量も少ないためすぐに乾燥するが、造形液の吐出対象の領域が大きければ、重複箇所の造形液の量も多くなり、乾燥も遅くなるので、粉面(粉末材料16により形成された層の面)上に残ってしまう。
このため、造形液が粉面に残った状態でリコートを行うと、リコーター1が造形液を引きずってしまうので、造形精度を著しく悪化させてしまう。また、造形液の粉末材料16への浸透を待ってからリコートを行うと、造形速度の低下を招くとともに、余剰のバインダーインクが造形範囲から滲み出てしまうことにより造形精度の悪化を招いてしまうおそれがある。
なお、造形液の重複箇所は、xy平面だけでなくyz平面やxz平面においても生じるため、後者の問題は、yz平面やxz平面においても生じる。
このため本実施形態では、造形液の浸透距離を確保しつつ、かつ余剰の造形液を低減させるよう、層情報生成部251は、造形液の吐出対象となる層上の領域である造形液塗付領域に対し、所定の面積に対して、造形液の吐出量が中心に近いほど少なくなるパターンに基づいて、造形液を吐出することを示す層情報を生成する。具体的には、所定の面積に対して、造形液の吐出量が中心に近いほど少なくなるパターンは、造形液の吐出量を表す複数のドットで構成され、中心に近いほど、造形液の吐出量が抑制されたドットの数が増えるパターンとする。
以下、本実施形態で用いるパターンについて説明する。本実施形態では、造形液塗付領域の大きさに応じて、使用するパターンを使い分けている。なお、以下の説明で用いる閾値A0〜A2の大小関係については、A0<A1<A2とする。本実施形態では、閾値A0の値として例えば2mm、閾値A1の値として例えば4mm、閾値A2の値として例えば6mmを用いることができるが、これに限定されるものではなく、閾値A0〜A2の値は、粉末材料や造形液に応じて適切な値を用いればよい。
まず、図14に示す造形液塗付領域311に用いるパターンについて説明する。造形液塗付領域311は、図14に示すように、横の長さX及び縦の長さYの少なくともいずれかが閾値A0以下となる領域であるとする。なお、XやYは、実際の長さではなく、画素数などとしてもよい。このように、造形液塗付領域311は、小さな領域であり、重複箇所の造形液の合計量である余剰の造形液の量も少なく、造形精度への影響も少ない。
このため、層情報生成部251は、造形液塗付領域311を含む層の層情報を生成する場合、造形液塗付領域311に対応するパターンについては、図15に示すように、各画素に対して、従来と同様の吐出量で造形液を吐出することを示すドットパターンとし、ドットの大きさの修正等は行わない。
次に、図16に示す造形液塗付領域321に用いるパターンについて説明する。造形液塗付領域321は、図16に示すように、横の長さX及び縦の長さYの少なくともいずれかが閾値A0より大きく、かつ閾値A1以下となる領域であるとする。このように、造形液塗付領域321は、やや大きな領域であり、重複箇所の造形液の合計量である余剰の造形液の量もやや多く、造形精度への影響もやや大きい。
このため、造形液塗付領域321については、中心部において、造形液の吐出量が抑制されたドットが、上下左右斜め方向で隣接しないように配置されているパターン(第2の種類のパターンの一例)を用いる。
具体的には、層情報生成部251は、造形液塗付領域321を含む層の層情報を生成する場合、造形液塗付領域321の内部領域322に対応するパターンについては、図17に示すように、造形液の吐出量が抑制されるようサイズを小さくしたドット326が、上下左右斜め方向で隣接しないように配置され、かつドット326の間に従来と同様の吐出量で造形液を吐出することを示すドット325が配置されたドットパターンとなるように、ドットの大きさを修正する。
ここで、ドット326が示す造形液の吐出量は、ドット325が示す造形液の吐出量よりも少なく、かつドット325が示す造形液の吐出量から、前述した造形液の重複箇所301の体積に相当する造形液の量を差し引いた量よりも多くするものとする。つまり、ドット326における造形液の抑制量は、前述した造形液の重複箇所301の体積に相当する造形液の量よりも少ない量とする。これにより、ドット326が示す造形液の吐出量は、周囲のドット325が示す造形液のうちの余剰の造形液を合わせることで、層内の空隙に対して十分な量となるため、当該空隙を十分に埋め、造形液が塗布されていない箇所が生じないようにすることができる。
なお、層情報生成部251は、造形液塗付領域321を含む層に隣接する層の層情報を生成する場合、造形液塗付領域321の内部領域322に対応するパターンについては、層間(z方向)においても造形液の吐出量が抑制されたドット326が隣接しないように配置を異ならせる。
図17に示す例の場合であれば、n層の下に位置するn−1層については、n層のドット326の配置をx方向に1つずらした配置とし、n−1層の下に位置するn−2層については、n−1層のドット326の配置をy方向及びx方向に1つずつずらした配置とし、n−2層の下に位置するn−3層については、n−2層のドット326の配置をx方向に1つずらした配置としている。
これにより、n−3層〜n層の間で、造形液の吐出量が抑制されたドット326が隣接せず、造形液の浸透の偏りを防ぐことができ、3次元造形物の組織を均質にできる。
なお、層情報生成部251は、造形液塗付領域321を含む層の層情報を生成する場合、造形液塗付領域321の外部領域323に対応するパターンについては、図15と同様のドットパターンとし、ドットの大きさの修正等は行わない。
本実施形態では、造形液塗付領域321に対しては、上述した、中心部において発生する余剰な造形液の量が予め少なくなるように吐出量が調整されたパターンで造形液を吐出するため、外部の造形液が中心部に浸透しても、造形液の浸透及び乾燥の速度遅延を防ぎつつ、余剰の造形液が造形範囲から滲み出てしまうことを防止できる。なお、領域全体で均一に造形液の塗付量を削減してしまうと、造形液の浸透距離が浅くなってしまい、前層まで十分に浸透しなくなってしまうが、本実施形態のように、中心部ほど造形液の量を少なくすることで、大部分の造形液の浸透距離はこれまでと同様でありながら、粉面に残る余剰分の造形液を低減できる。
次に、図18に示す造形液塗付領域331に用いるパターンについて説明する。造形液塗付領域331は、図18に示すように、横の長さX及び縦の長さYの少なくともいずれかが閾値A1より大きく、かつ閾値A2以下となる領域であるとする。このように、造形液塗付領域331は、大きな領域であり、重複箇所の造形液の合計量である余剰の造形液の量も多く、造形精度への影響も大きい。
このため、造形液塗付領域331については、中心部において、造形液の吐出量が抑制されたドットが、上下左右方向で隣接せず、かつ斜め方向に隣接するように配置され、中心部の周縁部において、造形液の吐出量が抑制されたドットが、上下左右斜め方向で隣接しないように配置されているパターン(第1の種類のパターンの一例)を用いる。
具体的には、層情報生成部251は、造形液塗付領域331を含む層の層情報を生成する場合、造形液塗付領域331の内部領域332に対応するパターンについては、図19に示すように、造形液の吐出量が抑制されるようサイズを小さくしたドット336が、上下左右方向で隣接せずかつ斜め方向に隣接するように配置され、かつドット336の間に従来と同様の吐出量で造形液を吐出することを示すドット335が配置されたドットパターンとなるように、ドットの大きさを修正する。
なお、ドット336が示す造形液の吐出量は、ドット326が示す造形液の吐出量と同様であり、ドット335が示す造形液の吐出量は、ドット325が示す造形液の吐出量と同様であるものとする。これにより、ドット336が示す造形液の吐出量は、周囲のドット335が示す造形液のうちの余剰の造形液を合わせることで、層内の空隙に対して十分な量となるため、当該空隙を十分に埋め、造形液が塗布されていない箇所が生じないようにすることができる。
また、層情報生成部251は、造形液塗付領域331を含む層に隣接する層の層情報を生成する場合、造形液塗付領域331の内部領域332に対応するパターンについては、層間(z方向)においても造形液の吐出量が抑制されたドット336が隣接しないように配置を異ならせる。
図19に示す例の場合であれば、n層の下に位置するn−1層については、n層のドット336の配置をy方向及びx方向に1つずつずらした配置としている。これにより、n−1層〜n層の間で、造形液の吐出量が抑制されたドット336が隣接せず、造形液の浸透の偏りを防ぐことができる。
なお、層情報生成部251は、造形液塗付領域331を含む層の層情報を生成する場合、造形液塗付領域331の内部領域332の周縁領域333に対応するパターンについては、図17と同様のドットパターンとし、造形液塗付領域331の外部領域334に対応するパターンについては、図15と同様のドットパターンとする。
本実施形態では、造形液塗付領域331に対しては、上述した、中心部に近いほど発生する余剰な造形液の量が予め少なくなるように吐出量が調整されたパターンで造形液を吐出するため、外部の造形液が中心部に浸透しても、造形液の浸透及び乾燥の速度遅延を防ぎつつ、余剰の造形液が造形範囲から滲み出てしまうことを防止できる。なお、領域全体で均一に造形液の塗付量を削減してしまうと、造形液の浸透距離が浅くなってしまい、前層まで十分に浸透しなくなってしまうが、本実施形態のように、中心部ほど造形液の量を少なくすることで、大部分の造形液の浸透距離はこれまでと同様でありながら、粉面に残る余剰分の造形液を低減できる。
次に、図20に示す造形液塗付領域341に用いるパターンについて説明する。造形液塗付領域341は、図20に示すように、横の長さX及び縦の長さYの少なくともいずれかが閾値A2より大きい領域であるとする。このように、造形液塗付領域341は、極めて大きな領域であり、重複箇所の造形液の合計量である余剰の造形液の量も極めて多く、造形精度への影響も極めて大きい。
このため、造形液塗付領域341については、上述した図14に示す造形液塗付領域311で用いたパターン、図16に示す造形液塗付領域321で用いたパターン、及び図18に示す造形液塗付領域331で用いたパターンの組み合わせを用いる。
具体的には、層情報生成部251は、造形液塗付領域341を含む層の層情報を生成する場合、造形液塗付領域341の中心部から外周部に向かって、図18に示す造形液塗付領域331で用いたパターンを配置していき、スペースの関係上、造形液塗付領域331で用いたパターンを配置できない箇所については、図16に示す造形液塗付領域321で用いたパターンを配置し、スペースの関係上、造形液塗付領域321で用いたパターンも配置できない箇所については、図14に示す造形液塗付領域311で用いたパターンを配置する。なお、図20に示す例では、造形液塗付領域331で用いたパターンを造形液塗付領域341に隙間なく配置できているため、造形液塗付領域321で用いたパターンや造形液塗付領域311で用いたパターンは、配置されていない。
送信部253は、層情報生成部251により生成された各層の層情報を液滴吐出装置100に送信する。
受信部151は、情報処理装置200から各層の層情報を受信する。
積層部153は、粉末材料15が供給される毎に当該供給された粉末材料15を粉末材料16として層を形成する動作を繰り返すことで、当該形成した層を積層する。
吐出部155は、積層部153により層が形成される毎に当該層に造形液を吐出する動作を繰り返すことで、3次元造形物を造形する。具体的には、吐出部155は、受信部151により受信された各層の層情報のうち該当する層の層情報に基づいて、当該層に造形液を吐出する。これにより、吐出部155は、造形液塗付領域に対し、中心に近いほど造形液の吐出量が少なくなるパターンに基づいて、造形液を吐出する。
このため、吐出部155は、図14で説明した造形液塗付領域311に対しては、図15に示すドットパターンとなるように造形液を吐出する。また、吐出部155は、図16で説明した造形液塗付領域321に対しては、内部領域322においては、図17に示すドットパターンとなるように造形液を吐出し、外部領域323においては、図15に示すドットパターンとなるように造形液を吐出する。また、吐出部155は、図18で説明した造形液塗付領域331に対しては、内部領域332においては、図19に示すドットパターンとなるように造形液を吐出し、周縁領域333においては、図17に示すドットパターンとなるように造形液を吐出し、外部領域334においては、図15に示すドットパターンとなるように造形液を吐出する。また、吐出部155は、図20で説明した造形液塗付領域341に対しては、造形液塗付領域341の中心部から外周部に向かって、図18に示す造形液塗付領域331で用いたドットパターンとなるように造形液を吐出し、スペースの関係上、造形液塗付領域331で用いたドットパターンで吐出できない箇所については、図16に示す造形液塗付領域321で用いたドットパターンとなるように造形液を吐出し、スペースの関係上、造形液塗付領域321で用いたドットパターンで吐出できない箇所については、図14に示す造形液塗付領域311で用いたドットパターンとなるように造形液を吐出する。
なお本実施形態では、吐出部155は、造形液塗付領域に対し、造形液を吐出する場合、造形液の吐出量が抑制されたドットに基づく造形液の吐出を行った後に造形液の吐出量が抑制されていないドットに基づく造形液の吐出を行うか、造形液の吐出量が抑制されていないドットに基づく造形液の吐出を行った後に造形液の吐出量が抑制されているドットに基づく造形液の吐出を行うものとする。このようにすると、先に塗布された造形液を伝いながら後に塗布された造形液が浸透していくため、造形液の塗布総量を低減できるだけでなく、空隙の形成を抑制できる。但し、造形液の吐出量手法は、これに限定されず、造形液の吐出量が抑制されたドットに基づく造形液の吐出、及び造形液の吐出量が抑制されていないドットに基づく造形液の吐出を並列して行うようにしてもよい。
図21は、本実施形態の情報処理装置200で行われる処理の手順の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、層情報生成部251は、造形対象の3次元造形物の3Dモデルを示すモデルデータを読み込み(ステップS101)、積層ピッチに沿って、スライスデータ(層情報)に変換する(ステップS103)。
続いて、層情報生成部251は、未処理の層のスライスデータを取得し、取得したスライスデータ内に、横の長さX及び縦の長さYの少なくともいずれかが閾値A0より大きい領域が少なくとも1つ以上存在するか否かを確認する(ステップS105)。なお本実施形態では、未処理の層のスライスデータの取得順序として、第1層目から順番にスライスデータを取得する順序を想定しているが、これに限定されるものではない。
横の長さX及び縦の長さYの少なくともいずれかが閾値A0より大きい領域が存在する場合(ステップS105でYes)、層情報生成部251は、当該領域のドットパターンを、当該領域の大きさに応じたパターンであって、中心に近いほど造形液の吐出量が少なくなり、かつz方向において造形液の吐出量が少なくなるドットが隣接しないパターンとなるように、スライスデータを修正する(ステップS107)。
一方、横の長さX及び縦の長さYの少なくともいずれかが閾値A0より大きい領域が存在しない場合(ステップS105でNo)、層情報生成部251は、スライスデータを修正しない(ステップS109)。
そして層情報生成部251は、全ての層のスライスデータを処理するまで、ステップS105からS109の処理を繰り返し(ステップS111でNo)、全ての層のスライスデータを処理すると(ステップS111でYes)、全ての層のスライスデータを再統合する(ステップS113)。
続いて、送信部253は、層情報生成部251により再統合されたスライスデータを液滴吐出装置100に転送する(ステップS115)。
図22は、本実施形態の液滴吐出装置100で行われる処理の手順の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、液滴吐出装置100は、情報処理装置200から転送された再統合後のスライスデータを読み込み、3次元造形物の造形を開始する(ステップS201)。
続いて、積層部153は、粉末材料15が供給される毎に当該供給された粉末材料15を粉末材料16として、処理済みの層の上に処理対象の層を形成し、積層する(ステップS203)。
続いて、吐出部155は、積層部153により形成された処理対象の層のスライスデータが修正されているか否か(ドットパターンに造形液の吐出量が少なくなるドットが含まれているか否か)を確認する(ステップS205)。
処理対象の層のスライスデータが修正されている場合(ステップS205でYes)、吐出部155は、最初に、修正されたドット(造形液の吐出量が少なくなるドット)のみに基づいて、少なくとも1つ以上の吐出ヘッドから造形液を吐出し(ステップS207)、その後、修正されていない残りのドットに基づいて、少なくとも1つ以上の吐出ヘッドから造形液を吐出する(ステップS209)。
一方、処理対象の層のスライスデータが修正されていない場合(ステップS205でNo)、吐出部155は、全てのドットに基づいて、少なくとも1つ以上の吐出ヘッドから造形液を吐出する(ステップS211)。
そして液滴吐出装置100は、次層のスライスデータが存在すれば(ステップS213でYes)、ステップS203からS211で次層の造形を行い、次層のスライスデータが存在しなければ(ステップS213でNo)、3次元造形物の造形が完了したため、造形を終了する(ステップS215)。
図23は、本実施形態の液滴吐出装置100で行われる処理の手順の流れの他の例を示すフローチャートである。
まず、ステップS301〜S305までの処理は、図22に示すフローチャートのステップS201〜S205までの処理と同様である。
続いて、処理対象の層のスライスデータが修正されている場合(ステップS305でYes)、吐出部155は、最初に、修正されていないドットのみに基づいて、少なくとも1つ以上の吐出ヘッドから造形液を吐出し(ステップS307)、その後、修正されている残りのドット(造形液の吐出量が少なくなるドット)に基づいて、少なくとも1つ以上の吐出ヘッドから造形液を吐出する(ステップS309)。
以降の、ステップS311〜S315までの処理は、図22に示すフローチャートのステップS211〜S215までの処理と同様である。
以上のように本実施形態によれば、粉末材料の凝固不足に伴う欠陥の発生を防ぎつつ、3次元造形物の造形精度の悪化を防止することができる。
(プログラム)
上記実施形態の液滴吐出装置100及び情報処理装置200で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、CD−R、メモリカード、DVD(Digital Versatile Disk)、フレキシブルディスク(FD)等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記憶されて提供される。
また、上記実施形態の液滴吐出装置100及び情報処理装置200で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するようにしてもよい。また、上記実施形態の液滴吐出装置100及び情報処理装置200で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するようにしてもよい。また、上記実施形態の液滴吐出装置100及び情報処理装置200で実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するようにしてもよい。
上記実施形態の液滴吐出装置100及び情報処理装置200で実行されるプログラムは、上述した各部をコンピュータ上で実現させるためのモジュール構成となっている。実際のハードウェアとしては、例えば、CPUがROMからプログラムをRAM上に読み出して実行することにより、上記各機能部がコンピュータ上で実現されるようになっている。
なお、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施の形態は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 造形システム
100 液滴吐出装置
151 受信部
153 積層部
155 吐出部
200 情報処理装置
251 層情報生成部
253 送信部
特開2005−088432号公報

Claims (12)

  1. 供給された粉末材料で層を形成する動作を繰り返すことで、当該形成した層を積層する積層部と、
    前記層が形成される毎に、当該層に造形液を吐出する動作を繰り返すことで、3次元造形物を造形する吐出部と、を備え、
    前記吐出部は、前記造形液の吐出対象となる前記層上の領域である造形液塗付領域に対し、所定の面積に対して、造形液の吐出量が中心に近いほど少なくなるパターンに基づいて、前記造形液を吐出する液滴吐出装置。
  2. 前記パターンは、前記造形液の吐出量を表す複数のドットで構成され、中心に近いほど、前記造形液の吐出量が抑制されたドットの数が増える請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. 第1の種類の前記パターンでは、中心部において、前記造形液の吐出量が抑制されたドットが、上下左右方向で隣接せず、かつ斜め方向に隣接するように配置され、前記中心部の周縁部において、前記造形液の吐出量が抑制されたドットが、上下左右斜め方向で隣接しないように配置されている請求項2に記載の液滴吐出装置。
  4. 第2の種類の前記パターンでは、中心部において、前記造形液の吐出量が抑制されたドットが、上下左右斜め方向で隣接しないように配置されている請求項2又は3に記載の液滴吐出装置。
  5. 前記第2の種類のパターンは、前記第1の種類のパターンよりも小さいパターンであり、
    前記吐出部は、前記造形液塗付領域に対し、前記造形液塗付領域の形状に対する前記第1の種類のパターン及び前記第2の種類のパターンの組み合わせに基づいて、前記造形液を吐出する請求項4に記載の液滴吐出装置。
  6. 前記パターンでは、前記層間で、前記造形液の吐出量が抑制されたドットが隣接しないように配置されている請求項2〜5のいずれか1つに記載の液滴吐出装置。
  7. 前記吐出部は、前記造形液塗付領域の幅の長さが閾値を超える場合に、前記造形液塗付領域に対し、前記パターンに基づいて、前記造形液を吐出する請求項1〜6のいずれか1つに記載の液滴吐出装置。
  8. 前記造形液の吐出量が抑制されたドットにおける前記造形液の抑制量は、前記造形液の吐出量を抑制しない場合に、上下左右方向で隣接するドットと重複する前記造形液の量よりも少ない請求項1〜7のいずれか1つに記載の液滴吐出装置。
  9. 前記吐出部は、前記造形液塗付領域に対し、前記造形液を吐出する場合、前記造形液の吐出量が抑制されたドットに基づく前記造形液の吐出を行った後に前記造形液の吐出量が抑制されていないドットに基づく前記造形液の吐出を行うか、前記造形液の吐出量が抑制されていないドットに基づく前記造形液の吐出を行った後に前記造形液の吐出量が抑制されているドットに基づく前記造形液の吐出を行う請求項1〜8のいずれか1つに記載の液滴吐出装置。
  10. 粉末材料で形成される複数の層それぞれに対し、どのように造形液を吐出して3次元造形物を造形するかを示す層情報を生成する層情報生成部を備え、
    前記層情報は、前記造形液の吐出対象となる前記層上の領域である造形液塗付領域に対し、所定の面積に対して、造形液の吐出量が中心に近いほど少なくなるパターンに基づいて、前記造形液を吐出することを示す情報処理装置。
  11. 供給された粉末材料で層を形成する動作を繰り返すことで、当該形成した層を積層する積層ステップと、
    前記層が形成される毎に、当該層に造形液を吐出する動作を繰り返すことで、3次元造形物を造形する吐出ステップと、を含み、
    前記吐出ステップでは、前記造形液の吐出対象となる前記層上の領域である造形液塗付領域に対し、所定の面積に対して、造形液の吐出量が中心に近いほど少なくなるパターンに基づいて、前記造形液を吐出する液滴吐出方法。
  12. 供給された粉末材料で層を形成する動作を繰り返すことで、当該形成した層を積層する積層ステップと、
    前記層が形成される毎に、当該層に造形液を吐出する動作を繰り返すことで、3次元造形物を造形する吐出ステップと、をコンピュータに実行させ、
    前記吐出ステップでは、前記造形液の吐出対象となる前記層上の領域である造形液塗付領域に対し、所定の面積に対して、造形液の吐出量が中心に近いほど少なくなるパターンに基づいて、前記造形液を吐出するプログラム。
JP2017050449A 2017-03-15 2017-03-15 液滴吐出装置、情報処理装置、液滴吐出方法及びプログラム Active JP6859770B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017050449A JP6859770B2 (ja) 2017-03-15 2017-03-15 液滴吐出装置、情報処理装置、液滴吐出方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017050449A JP6859770B2 (ja) 2017-03-15 2017-03-15 液滴吐出装置、情報処理装置、液滴吐出方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018153942A true JP2018153942A (ja) 2018-10-04
JP6859770B2 JP6859770B2 (ja) 2021-04-14

Family

ID=63717499

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017050449A Active JP6859770B2 (ja) 2017-03-15 2017-03-15 液滴吐出装置、情報処理装置、液滴吐出方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6859770B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022509072A (ja) * 2019-06-27 2022-01-20 コーセル インテリジェント マシーナリ リミテッド 3dp粉末印刷方法、装置、システム及び記憶媒体
RU2790592C1 (ru) * 2019-06-27 2023-02-27 Косел Интеллиджент Машинери Лимитед Способ, устройство и система трехмерной печати (3d) на основе порошка и машиночитаемый носитель информации

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015205512A (ja) * 2012-09-05 2015-11-19 アプレシア・ファーマスーティカルズ・カンパニー 3次元プリントシステムおよび装置アセンブリ
JP2016137697A (ja) * 2015-01-27 2016-08-04 株式会社リコー 立体造形装置、立体造形物の生産方法、プログラム
JP2017007208A (ja) * 2015-06-22 2017-01-12 株式会社リコー 立体造形装置、立体造形方法、立体造形プログラム、および情報処理装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015205512A (ja) * 2012-09-05 2015-11-19 アプレシア・ファーマスーティカルズ・カンパニー 3次元プリントシステムおよび装置アセンブリ
JP2016137697A (ja) * 2015-01-27 2016-08-04 株式会社リコー 立体造形装置、立体造形物の生産方法、プログラム
JP2017007208A (ja) * 2015-06-22 2017-01-12 株式会社リコー 立体造形装置、立体造形方法、立体造形プログラム、および情報処理装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022509072A (ja) * 2019-06-27 2022-01-20 コーセル インテリジェント マシーナリ リミテッド 3dp粉末印刷方法、装置、システム及び記憶媒体
EP3991951A4 (en) * 2019-06-27 2022-08-03 Kocel Intelligent Machinery Limited 3DP POWDER PRINTING PROCESS, DEVICE AND SYSTEM, AND STORAGE MEDIA
JP7161834B2 (ja) 2019-06-27 2022-10-27 コーセル インテリジェント マシーナリ リミテッド 3dp粉末印刷方法、装置、システム及び記憶媒体
RU2790592C1 (ru) * 2019-06-27 2023-02-27 Косел Интеллиджент Машинери Лимитед Способ, устройство и система трехмерной печати (3d) на основе порошка и машиночитаемый носитель информации

Also Published As

Publication number Publication date
JP6859770B2 (ja) 2021-04-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6699161B2 (ja) 立体造形装置、立体造形装置の制御方法及びプログラム
JP6378932B2 (ja) 三次元構造物の形成装置および形成方法
US10335995B2 (en) System and method for compensating for dissimilar shrinkage rates in different materials used to form a three-dimensional printed object during additive manufacturing
EP2599613A2 (en) Three-dimensional shaping apparatus, three-dimensional shaping method, set-data creating apparatus for three-dimensional shaping apparatus, program for creating set-data for three-dimensional shaping apparatus, and computer-readable recording medium
EP3338250B1 (en) Information processing device, image forming apparatus, method for manufacturing output object, and computer-readable recording medium
US10377123B2 (en) Image processing device, image processing system, non-transitory recording medium, and method of manufacturing object
US10105907B2 (en) Method of printing an object having a surface of varying height
JP2016016568A (ja) 三次元構造物の形成装置および形成方法
JP2013075390A (ja) 立体造形装置および立体造形データ作成プログラム
JP6527816B2 (ja) 立体物の製造方法および立体物の製造装置
JP6720530B2 (ja) 立体造形装置、情報処理装置、出力物の生産方法及び立体画像の製造方法
EP3290190B1 (en) 3d printing method implemented by movable platform
US20150251412A1 (en) Image processing apparatus, image processing method, and image processing system
EP3204921B1 (en) Diffusing an error in three-dimensional contone model data
EP3769939A1 (en) Slicing method for horizontal facets of color 3d object
JP2018153942A (ja) 液滴吐出装置、情報処理装置、液滴吐出方法及びプログラム
JP2018183890A (ja) 立体構造物の造形方法、および立体構造物の造形装置、並びに立体構造物の造形装置用のプログラム
KR20180081428A (ko) 3차원 인쇄 착색 방법 및 3차원 인쇄 시스템
JP2015202634A (ja) 物体造形装置、物体造形方法、及びプログラム
JP7087482B2 (ja) 立体造形装置および立体造形方法
JP2019043125A (ja) 保護層付きのカラー3dソリッドモデルのスライス・印刷方法
CN108274735B (zh) 多色3d物件的切层打印方法
JP6781680B2 (ja) 3dプリンティング方法
EP4035804A1 (en) System and method for improved infilling of part interiors in objects formed by additive manufacturing systems
JP7503555B2 (ja) 積層造形で使用される印刷ヘッドの寿命を延ばすための方法およびシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200109

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210309

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6859770

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151