JP2018151723A - 手数料算出システム、貨幣処理装置及び手数料算出方法 - Google Patents

手数料算出システム、貨幣処理装置及び手数料算出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018151723A
JP2018151723A JP2017045757A JP2017045757A JP2018151723A JP 2018151723 A JP2018151723 A JP 2018151723A JP 2017045757 A JP2017045757 A JP 2017045757A JP 2017045757 A JP2017045757 A JP 2017045757A JP 2018151723 A JP2018151723 A JP 2018151723A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fee
time
processing
money
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017045757A
Other languages
English (en)
Inventor
隆治 片岡
Takaharu Kataoka
隆治 片岡
真弓 植田
Mayumi Ueda
真弓 植田
光史 長尾
Koji Nagao
光史 長尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Glory Ltd
Original Assignee
Glory Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Glory Ltd filed Critical Glory Ltd
Priority to JP2017045757A priority Critical patent/JP2018151723A/ja
Priority to EP18160797.9A priority patent/EP3373222A1/en
Priority to US15/916,598 priority patent/US20180260911A1/en
Publication of JP2018151723A publication Critical patent/JP2018151723A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q40/00Finance; Insurance; Tax strategies; Processing of corporate or income taxes
    • G06Q40/12Accounting
    • G06Q40/125Finance or payroll
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q20/00Payment architectures, schemes or protocols
    • G06Q20/08Payment architectures
    • G06Q20/14Payment architectures specially adapted for billing systems
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q30/00Commerce
    • G06Q30/02Marketing; Price estimation or determination; Fundraising
    • G06Q30/0283Price estimation or determination
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q40/00Finance; Insurance; Tax strategies; Processing of corporate or income taxes
    • G06Q40/02Banking, e.g. interest calculation or account maintenance
    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07DHANDLING OF COINS OR VALUABLE PAPERS, e.g. TESTING, SORTING BY DENOMINATIONS, COUNTING, DISPENSING, CHANGING OR DEPOSITING
    • G07D11/00Devices accepting coins; Devices accepting, dispensing, sorting or counting valuable papers
    • G07D11/10Mechanical details
    • G07D11/12Containers for valuable papers
    • G07D11/13Containers for valuable papers with internal means for handling valuable papers
    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07DHANDLING OF COINS OR VALUABLE PAPERS, e.g. TESTING, SORTING BY DENOMINATIONS, COUNTING, DISPENSING, CHANGING OR DEPOSITING
    • G07D11/00Devices accepting coins; Devices accepting, dispensing, sorting or counting valuable papers
    • G07D11/20Controlling or monitoring the operation of devices; Data handling
    • G07D11/32Record keeping
    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07DHANDLING OF COINS OR VALUABLE PAPERS, e.g. TESTING, SORTING BY DENOMINATIONS, COUNTING, DISPENSING, CHANGING OR DEPOSITING
    • G07D11/00Devices accepting coins; Devices accepting, dispensing, sorting or counting valuable papers
    • G07D11/50Sorting or counting valuable papers

Landscapes

  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Accounting & Taxation (AREA)
  • Finance (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Development Economics (AREA)
  • Strategic Management (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • General Business, Economics & Management (AREA)
  • Economics (AREA)
  • Marketing (AREA)
  • Technology Law (AREA)
  • Entrepreneurship & Innovation (AREA)
  • Game Theory and Decision Science (AREA)
  • Cash Registers Or Receiving Machines (AREA)
  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Abstract

【課題】貨幣処理の労力に応じた手数料を算出する手数料算出システムを提供する。
【解決手段】手数料算出システムを、貨幣を計数する貨幣処理を行う貨幣処理部と、貨幣処理部で行われた貨幣処理に係る時間を算出する時間算出部72と、時間算出部で算出された時間に基づいて手数料を算出する手数料算出部73とによって構成する。
【選択図】図3

Description

この発明は、貨幣処理の労力に応じて該貨幣処理の手数料を算出することができる手数料算出システム、貨幣処理装置及び手数料算出方法に関する。
従来、スーパーマーケット等の商業施設における売上金は、警送会社によって回収され、警送車両で現金センターに移送されている。現金センターでは、貨幣処理装置を利用して、売上金を計数し、商業施設から報告を受けた売上金金額と一致することを確認する貨幣処理が行われる。売上金の移送手数料や貨幣処理手数料は、例えば、売上金を構成する貨幣の枚数に基づいて算出される。特許文献1には、手数料を算出するために、その月に取り扱った紙幣及び硬貨の処理枚数を顧客別かつ金種別に集計する現金処理システムが開示されている。
特開2003−6433号公報
しかしながら、上記従来技術では、実際の労力に応じた手数料を徴収できないという問題があった。例えば、貨幣処理装置で処理する貨幣の枚数が同一であっても、傷みの激しい貨幣や汚れた貨幣が混入していると処理に手間と時間がかかる場合があるが、従来技術では、この労力に見合う手数料を算出することができない。
本発明は、上記従来技術による問題点を解消するためになされたもので、労力に応じた手数料を算出することができる手数料算出システム、貨幣処理装置及び手数料算出方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、手数料算出システムであって、貨幣を計数する貨幣処理を行う貨幣処理部と、前記貨幣処理部で行われた貨幣処理に係る時間を算出する時間算出部と、前記時間算出部で算出された時間に基づいて手数料を算出する手数料算出部とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記時間算出部は、複数の貨幣処理に係る時間から平均時間を算出して、前記手数料算出部は、前記平均時間に基づいて手数料を算出することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記時間算出部は、前記平均時間を、前記貨幣の回収元別に算出することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記平均時間は、予め設定された所定期間中に行われた複数の貨幣処理を対象に算出されることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記時間算出部は、複数の貨幣処理に係る時間から合計時間を算出して、前記手数料算出部は、前記合計時間に基づいて手数料を算出することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記時間算出部は、前記合計時間を、前記貨幣の回収元別に算出することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記合計時間は、予め設定された所定期間中に行われた複数の貨幣処理を対象に算出されることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記時間算出部は、貨幣処理時に、予め設定された操作又は処理を検知して、検知結果に基づいて前記貨幣処理に係る時間を算出することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記手数料算出部は、貨幣処理に係る時間と手数料の対応を予め設定した料金テーブルに基づいて手数料を算出することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記貨幣処理部は、紙幣を処理する紙幣処理部と、硬貨を処理する硬貨処理部とを含み、前記時間算出部は、前記紙幣処理部で行われた紙幣処理に係る時間と、前記硬貨処理部で行われた硬貨処理に係る時間とを算出し、前記手数料算出部は、前記紙幣処理に係る時間に基づいて紙幣処理の手数料を算出し、前記硬貨処理に係る時間に基づいて硬貨処理の手数料を算出することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記手数料算出部は、紙幣処理に係る時間と手数料の対応を予め設定した料金テーブルに基づいて紙幣処理の手数料を算出し、硬貨処理に係る時間と手数料の対応を予め設定した料金テーブルに基づいて硬貨処理の手数料を算出することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、貨幣処理で処理した貨幣の回収元を示す情報と、前記貨幣処理に係る時間とを関連付けて保存する記憶部をさらに備え、処理対象とする貨幣の回収元を示す情報の入力を受け付けて、前記時間算出部が、前記記憶部に保存された、前記回収元の貨幣を処理した貨幣処理に係る時間に基づいて、前記処理対象とする貨幣の処理に要する時間を算出することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、複数の回収元を示す情報の入力を受け付けて、前記時間算出部が、前記複数の回収元から回収した貨幣の処理に要する合計時間を算出することを特徴とする。
また、本発明は、貨幣処理装置であって、貨幣を受ける受入口と、前記受入口に受けた貨幣を搬送する搬送部と、前記搬送部が搬送する貨幣を識別する識別部と、前記識別部による識別結果に基づいて貨幣を集積する集積部と、前記識別部による識別結果に基づいて前記受入口に受けた貨幣を計数する貨幣計数部と、前記受入口に受けた貨幣の処理に係る時間を算出する時間算出部と、前記時間算出部で算出された時間に基づいて手数料を算出する手数料算出部とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、手数料算出システムによって手数料を算出する手数料算出方法であって、貨幣処理部で貨幣を計数する貨幣処理を行う工程と、前記貨幣処理部で行われた貨幣処理に係る時間を算出する時間算出工程と、前記時間算出工程で算出された時間に基づいて手数料を算出する手数料算出工程とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、貨幣処理に要した労力に基づいて手数料を算出することができる。処理する貨幣の枚数が同一であっても、例えば貨幣の状態が悪く処理に時間がかかった場合には、この時間に応じた手数料を算出し、労力に見合う手数料を徴収することができる。
図1は、貨幣処理装置を利用して行う手数料の算出方法を説明するための模式図である。 図2は、紙幣処理装置の内部構造を示す断面模式図である。 図3は、紙幣処理装置の機能構成を示すブロック図である。 図4は、記憶部に保存された紙幣処理データの例を示す図である。 図5は、手数料の算出方法を説明するための図である。 図6は、記憶部に保存された手数料データの例を示す図である。 図7は、手数料を算出する他の例を説明するための図である。 図8は、紙幣処理に要する時間を予測する方法を説明するための模式図である。 図9は、実施例2に係る手数料算出システムの構成を示すブロック図である。
以下に、添付図面を参照して、本発明に係る手数料算出システム、貨幣処理装置及び手数料算出方法について詳細を説明する。手数料算出システム、貨幣処理装置及び手数料算出方法は、硬貨と紙幣の両方を処理対象とすることができるが、硬貨と紙幣は同様に処理されるため、本実施形態では紙幣を例に説明する。実施例1では、紙幣処理装置(貨幣処理装置)が手数料算出を行う態様を説明し、実施例2では、紙幣処理装置に接続された操作端末が手数料算出を行う態様を説明する。
[実施例1]
図1は、紙幣処理装置1を利用して行う手数料の算出方法を説明するための模式図である。警送会社は、顧客の複数の店舗101〜103から収納容器201〜203に収納された売上金を回収し、警送車両100によって現金センター300へ移送する(A1)。例えば、図1に示すように、X社の店舗A(以下「店舗101」と記載する)からは、袋201に詰めた紙幣が回収される。X社の店舗B(以下「店舗102」と記載する)からは、紙幣カセット202に詰めた紙幣が回収される。紙幣カセット202は、店舗B(102)で利用される貨幣処理装置に着脱可能に設けられたカセット式の紙幣収納繰出部である。紙幣カセット202内には、整列した集積状態で紙幣が収納されている。Y社の店舗103からは、袋203に詰めた紙幣が回収される。
現金センター300では、各収納容器201〜203に収納されている紙幣の金額が、各店舗101〜103から報告された売上金金額と一致することを確認する処理が行われる。この処理は、紙幣処理装置1と、紙幣処理装置1に接続された操作端末2とを利用して行われる。紙幣処理装置1及び操作端末2が手数料算出システムを構成する。
店舗101から回収した売上金を例に現金センター300で行われる処理を説明する。まず、現金センター300で処理を担当する担当者は、操作端末2を操作して、売上金回収元の店舗101を示す店舗情報(顧客情報)と、店舗101から回収した売上金金額を入力する(A2)。売上金の入力操作が行われると、紙幣処理装置1は、紙幣処理時間の計測を開始する。
例えば、売上金を納めた袋201と共に店舗101から回収した伝票に、店舗101を特定する店舗情報及び売上金金額が記載されている。担当者は、操作端末2のキーボードを操作して店舗情報及び売上金金額を入力する。また、例えば、袋201に付されたタグのバーコードに、店舗及び売上金金額の情報が含まれる場合には、操作端末2に接続されたバーコードリーダで店舗情報及び売上金金額を読み取って入力する。
続いて、担当者は、袋201から紙幣を取り出して紙幣処理装置1で識別計数する処理を行う(A3)。例えば、紙幣処理装置1の受入口10(図2参照)に紙幣を載置すると、受入口10の紙幣を識別計数する処理が自動的に開始される。担当者は、袋201から取り出した紙幣を順に受入口10に載置して紙幣の識別計数を続ける。袋201に収納されていた紙幣全ての識別計数を終えると、担当者は、紙幣処理装置1又は操作端末2で所定操作を行って、識別計数処理を終了する。識別計数処理を終了すると、合計金額等の識別計数結果が、操作端末2の画面上に表示される。先に操作端末2に入力した売上金金額と、紙幣処理装置1で計数した紙幣の合計金額とが一致することを確認した担当者は、操作端末2で、計数結果を承認する操作を行う(A4)。
担当者による承認操作が行われると、紙幣処理装置1は、紙幣処理時間の計測を終了する。紙幣処理装置1は、計測した処理時間に基づいて手数料を算出する。算出された手数料は、紙幣処理装置1に接続された操作端末2の画面上で確認することができる(A5)。
このように、紙幣処理装置1は、所定の操作や処理を検知して、紙幣の処理に要した時間を計測する機能を有する。紙幣処理装置1は、計測した処理時間に基づいて手数料を算出する。例えば、手数料を算出するための算出式を予め設定しておけば、紙幣処理装置1は、計測した処理時間を算出式に代入して手数料を算出する。また、例えば、処理時間と手数料の対応を設定した料金テーブルを予め準備しておけば、紙幣処理装置1は、処理時間に基づいて料金テーブルを参照して、手数料を算出する。
紙幣の枚数が同一であっても、紙幣の処理時間に差が生ずる場合がある。例えば、袋201には紙幣がバラバラの状態で収納されている。このため、図1に示すように、担当者は、袋201から取り出した紙幣を整列状態に重ねてから紙幣処理装置1の受入口10に載置する必要がある。一方、紙幣カセット202の紙幣は、整列した集積状態で収納されている。このため、担当者は、紙幣カセット202から取り出した紙幣をそのまま紙幣処理装置1の受入口10に載置することができる。袋201に収納されていた紙幣の枚数と、紙幣カセット202に収納されていた紙幣の枚数とが同一であっても、紙幣を整える手間がかかる分、袋201の紙幣を処理する時間の方が、紙幣カセット202の紙幣を処理する時間より長くなる。
紙幣処理装置1は、紙幣処理に要する時間に基づいて手数料を算出する機能を有する。処理対象とする紙幣枚数が多く、処理に時間がかかるほど手数料が高額になる。また、紙幣処理で処理される紙幣の枚数が同一であっても、処理に労力を要して処理時間が長くなれば手数料が高額になる。このため、紙幣カセット202の紙幣を処理する場合に比べて、袋201の紙幣を処理する時間が長くなれば、算出される手数料も高額になり、労力に見合う手数料を徴収することが可能となる。
紙幣の枚数が同一でかつ紙幣収納容器が同一であっても、紙幣の処理時間に差が生ずる場合がある。例えば、図1に示す店舗101の袋201と店舗103の袋203とが同一で、各袋201、203に収納された紙幣の枚数も同一である場合、通常、各袋201、203から取り出した紙幣を受入口10に載置する作業時間は略同一となる。また、紙幣処理装置1で紙幣を識別計数する時間も略同一となる。ところが、袋201内の紙幣が状態のよいきれいな紙幣であるのに対し、袋203内の紙幣が傷みや汚れがひどい紙幣である場合、袋203から取り出した紙幣を重ねて整えた状態で受入口10に載置する作業の方が、袋201から取り出した紙幣の作業に比べて手間がかかる。
また、紙幣に傷みや汚れがあると、紙幣処理装置1で識別計数する処理の時間も長くなる。紙幣処理装置1は、装置内で読み取った紙幣の特徴に基づいて紙幣の金種等を識別し、紙幣の枚数及び金額を計数する。このとき、傷みや汚れがひどく金種等を識別できない紙幣は、装置外へリジェクトされる。紙幣がリジェクトされると、担当者は、リジェクトされた紙幣の皺をのばして装置に再投入したり、紙幣処理装置1で処理できない紙幣の金種等を操作端末2に手入力したりする必要がある。このため、リジェクト紙幣が発生すると、紙幣全ての識別計数を終えるまでの時間が長くなる。このような場合も、紙幣処理装置1は紙幣処理時間に応じた手数料を算出するため、労力に見合う手数料を徴収することができる。
このように、紙幣処理装置1を含む手数料算出システムは、紙幣処理の開始を示す所定の操作又は処理と、紙幣処理の終了を示す所定の操作又は処理を検知して、処理開始から処理終了までの時間を計測する。そして、算出式、料金テーブル等、予め準備された手数料算出設定と、計測した時間とに基づいて手数料を算出する。処理した紙幣枚数が同一であっても、処理に時間がかかった場合には、時間に応じた手数料が算出される。これにより、現金センターは、売上金回収の依頼を受けたX社、Y社等の顧客から、売上金回収処理の労力に見合う手数料を徴収することができる。
次に、紙幣処理装置1の構成について説明する。図2は、紙幣処理装置1の内部構造を示す断面模式図である。図2に示す各構成部が、手数料算出システムで紙幣現物を処理する紙幣処理部(貨幣処理部)を構成する。識別計数する複数枚の紙幣を積層状態で受入口10に載置すると、受入口10に設けられたセンサがこれを検知して紙幣処理が開始され、受入口10の紙幣が1枚ずつ装置内に繰り出される。搬送部20は、装置内に繰り出された紙幣を搬送路に沿って搬送する。搬送路には、識別部30が設けられている。識別部30は、搬送部20が搬送する紙幣の金種、真偽、正損等を識別する。搬送部20は、識別部30による識別結果に基づいて、各紙幣を集積部50又はリジェクト部40に搬送する。集積部50に集積する紙幣の金種は予め設定することができる。例えば、識別部30が真券であると識別した紙幣は、集積部50に金種別に集積される。識別部30が識別できなかった紙幣、偽と識別した紙幣、偽の疑いがあると識別した紙幣等は、リジェクト紙幣として、リジェクト部40に集積される。
図3は、紙幣処理装置1の機能構成を説明するためのブロック図である。紙幣処理装置1は、図2に示す構成部の他、操作表示部60、制御部70、通信部80及び記憶部90を有している。
操作表示部60は、例えばタッチパネル式の液晶ディスプレイ等から成る。操作表示部60は、指示及び設定に係る各種情報を入力するための入力部として機能すると共に、各種情報を表示する表示部としても機能する。
紙幣処理を担当する担当者は、紙幣処理を開始する指示操作、紙幣の識別計数処理を終了する指示操作、識別計数処理の結果を承認して紙幣処理を終了する指示操作等を操作表示部60で行うことができる。なお、これらの指示操作は、操作端末2で行うことも可能となっている。
通信部80は、外部装置との間で通信を行う機能を有する。通信部80を利用して、図3に示すように、操作端末2を紙幣処理装置1に接続することができる。操作端末2は、キーボード、マウス、バーコードリーダ等、情報を入力するための操作部と、液晶ディスプレイ等、情報を出力するための表示部とを備えるコンピュータ装置である。
警送会社は、各店舗101〜103から売上金を回収する際、売上金の収納容器201〜203と共に売上金伝票を回収する。売上金伝票には、売上金の金額と、店舗名称等の店舗情報とが含まれている。現金センターの担当者は、売上金の処理を開始する際に伝票を確認する。担当者は、例えば、操作端末2のキーボードを操作して売上金金額及び店舗情報を入力する。また、例えば、操作端末2のマウスを操作して、画面上に一覧表示された顧客情報の中から店舗を選択して店舗情報を入力する。売上金金額や店舗情報を符号化したバーコードを印刷したタグが、収納容器201〜203に取り付けられている場合や、バーコードが伝票に印刷されている場合は、操作端末2のバーコードリーダでバーコードを読み取って、売上金金額及び店舗情報を入力することもできる。
操作端末2は、紙幣処理を担当する各担当者に付与されたID情報(識別情報)の入力にも利用される。紙幣処理時に、担当者のID情報を入力することにより、紙幣処理を担当した担当者の情報を記録することができる。ID情報は、キーボードを操作して手入力する態様であってもよいし、ID情報を示すバーコードをバーコードリーダで読み取って入力する態様であってもよい。
記憶部90は、半導体メモリ等から成る不揮発性の記憶装置である。図3に示すように、記憶部90には、紙幣処理データ91、手数料算出設定92及び手数料データ93が保存されている。紙幣処理データ91は、紙幣処理装置1で行われた紙幣処理に関する情報を保存したデータである。手数料算出設定92は、手数料を算出するための設定を保存したデータである。手数料データ93は、紙幣処理装置1で算出した手数料に関する情報を保存したデータである。この他、記憶部90は、各種プログラムや一時データの保存にも利用される。
制御部70は、記憶部90に保存されたプログラムやデータを利用して各部を制御し、本実施例に記載の機能及び動作を実現する。制御部70は紙幣計数部71、時間算出部72及び手数料算出部73を含む。
紙幣計数部71は、識別部30による識別結果に基づいて金種別の紙幣枚数及び金額と、全紙幣の枚数及び金額とを計数する。紙幣計数部71が計数した紙幣枚数及び金額等の情報は、記憶部90の紙幣処理データ91に記録される。
時間算出部72は、予め設定された所定の操作又は処理を検知して、紙幣処理に要した時間を算出する。紙幣処理の開始タイミングを示す操作又は処理と、紙幣処理の終了タイミングを示す操作又は処理とを予め設定すると、時間算出部72は、この設定に基づいて紙幣処理の開始タイミング及び終了タイミングを検知して、紙幣処理に要した時間を算出する。
例えば、紙幣処理装置1を利用して売上金を計数する紙幣処理は、売上金金額の入力、売上金を構成する紙幣の識別計数、入力された売上金金額と紙幣の計数結果の照合、照合結果の承認の順で行われる。売上金金額の入力を紙幣処理の開始タイミングとして設定すると、時間算出部72は、紙幣処理装置1の操作表示部60又は操作端末2を利用して売上金金額が入力された時刻を紙幣処理の開始時刻とする。また、紙幣の計数結果を売上金金額と照合して行われる承認操作を紙幣処理の終了タイミングとして設定すると、時間算出部72は、操作表示部60又は操作端末2を利用して承認操作が行われた時刻を紙幣処理の終了時刻とする。そして、時間算出部72は、処理開始時刻及び処理終了時刻から、処理に要した時間を算出する。時間算出部72が算出した時間は、記憶部90の紙幣処理データ91に記録される。なお、時間の算出方法は、時刻に基づいて行う態様に限定されず、開始タイミングから終了タイミングまで時間をカウントして計測する態様であってもよい。
手数料算出部73は、時間算出部72が算出した紙幣処理時間等の情報が記録された紙幣処理データ91と、予め準備されている手数料算出設定92とに基づいて手数料を算出する。以下、手数料を算出するために行われる処理を具体的に説明する。
図4は、記憶部90に保存された紙幣処理データ91の例を示す図である。紙幣処理データ91には、紙幣処理が行われる度に、紙幣の識別計数結果、紙幣処理時間等の情報が記録される。図4に示す「処理No.」の項目は各紙幣処理を識別する識別番号を示している。処理No.1の情報が、図1に示す店舗101から回収した袋201の紙幣処理に対応し、処理No.2の情報が店舗102から回収した紙幣カセット202の紙幣処理に対応し、処理No.3の情報が店舗103から回収した袋203の紙幣処理に対応している。
図4に示す「処理日時」の項目は、紙幣処理を開始した日時を示している。担当者の「ID」の項目は、紙幣処理を担当した担当者のID情報を示し、「熟練度」の項目は、紙幣処理に対する担当者の熟練度を示している。
熟練度は、例えば、初心者を「1」、熟練者を「3」とする1〜3の3段階に分けられている。担当者のID情報と、この担当者の熟練度を関連付けた担当者情報は、記憶部90の手数料算出設定92で管理されている。担当者のID情報が紙幣処理装置1に入力されると、担当者情報に基づいて、担当者の熟練度が紙幣処理データ91に記録される。担当者情報は、担当者を管理する管理者によって管理される。管理者は、担当者の経験や能力に応じて担当者の熟練度を更新する。管理者は、操作端末2を操作して、紙幣処理データ91に記録されている、各担当者が過去に行った紙幣処理の回数、処理内容、紙幣処理時間等の情報を確認することができる。例えば、操作端末2の画面上に紙幣処理データ91を呼び出して回収元を選択すると、時間算出部72は、紙幣処理データ91に記録されているデータの中から、この回収元の売上金を処理した担当者及び紙幣処理時間を抽出する。そして、時間算出部72は、担当者別の紙幣処理時間の平均値を算出する。管理者は、操作端末2の画面上で、各担当者の紙幣処理時間の平均値を確認して、担当者情報の熟練度を変更することができる。
紙幣処理装置1は、紙幣処理の手数料を、紙幣処理に要した時間に基づいて算出する。受入口10に載置された紙幣を1枚ずつ装置内に取り込んで搬送し、識別部30で識別計数してリジェクト部40又は集積部50に集積する識別計数処理に要する時間は、担当者の熟練度に関係なく略同一である。一方、紙幣処理装置1で紙幣の計数を開始する前に売上金金額及び店舗情報を入力する作業に要する作業時間、袋等の収納容器から取り出した紙幣を揃えた状態で受入口10に載置するのに要する作業時間等は、熟練度によって変わる。紙幣処理装置1及び操作端末2の操作や紙幣処理に慣れない初心者が行った場合、熟練者が行う場合に比べて作業時間が長くなる。このため、紙幣処理装置1は、紙幣処理を行った担当者の熟練度を紙幣処理データ91に記録する。紙幣処理装置1では、紙幣処理時間を、必要に応じて補正する設定とすることができる。
時間補正を行う設定とした場合、紙幣処理が終了した後、時間算出部72は、紙幣処理データ91に記録された担当者の熟練度を確認する。例えば熟練度が「1」の担当者が紙幣処理を行った場合、時間算出部72は、算出した紙幣処理時間のうち担当者の作業時間を補正する。具体的には、時間算出部72は、売上金金額の入力から紙幣の計数結果承認までの時間を示す紙幣処理時間から、受入口10に載置された紙幣全てを装置内に繰り出してリジェクト部40又は集積部50に集積するのに要した識別計数処理時間を差し引いて、作業時間を算出する。受入口10に載置された全ての紙幣が識別計数されてリジェクト部40又は集積部50に集積されるまでに要する識別計数処理時間を、紙幣処理装置1が処理を行う機械処理時間とし、紙幣処理時間から機械処理時間を差し引いた残りの時間を、担当者が作業を行う作業時間とするものである。時間算出部72は、算出した作業時間に、担当者の熟練度に応じた補正係数を乗じて時間を補正する。熟練度と補正係数の対応は、記憶部90の手数料算出設定92で管理されている。時間算出部72は、機械処理時間に、補正後の作業時間を加算した時間を、補正後の紙幣処理時間とする。補正後の紙幣処理時間は、紙幣処理データ91に記録される。図4に示す「補正時間」の項目が、補正後の時間を示している。
例えば、売上金金額の入力から紙幣の計数結果承認までに要した10分の時間のうち、紙幣処理装置1が紙幣全てを識別計数して集積するのに要した機械処理時間が6分であった場合、時間算出部72は、担当者による作業時間を4分とする。担当者の熟練度が「1」で、熟練度「1」に対応する補正係数が0.7と設定されている場合、時間算出部72は、作業時間4分に補正係数0.7を乗じて2.8分に補正する。そして、機械処理時間6分に、補正後の作業時間2.8分を加算して、紙幣処理時間を8.8分とする。こうして、紙幣処理時間を10分から8.8分に補正した時間算出部72は、補正後の紙幣処理時間を紙幣処理データ91に記録する。紙幣処理を行った担当者の熟練度が「2」の場合も同様に熟練度に対応する補正係数で時間補正が行われる。ただし、紙幣処理時間の補正方法が、作業時間を補正する態様に限定されるものではなく、機械処理時間及び作業時間を含む紙幣処理時間全体を補正する態様であってもよい。
図4に示す紙幣処理データ91の「回収元」の項目は、売上金を回収した顧客及び顧客の店舗を示す情報である。「金種別枚数(金額)」の項目は、紙幣処理装置1で売上金を構成する紙幣を識別計数して得られた金種別の紙幣枚数(金額)を示している。「合計金額」の項目は、売上金を構成する紙幣を識別計数して得られた売上金の合計金額を示している。
「全紙幣枚数」の項目は売上金を構成する紙幣枚数を示し、「リジェクト回数」は紙幣処理を終えるまでにリジェクト部40に紙幣がリジェクトされた回数を示している。リジェクト紙幣には、複数枚の紙幣の一部が重なった連鎖や紙幣全体が重なった重送等、搬送異常を検出した紙幣が含まれる場合がある。連鎖や重送を検知した場合、リジェクト紙幣の枚数を確定することは困難である。このため、リジェクト回数としているが、連鎖や重送がない場合は、リジェクト回数がリジェクト枚数と一致することになる。
「損券枚数」の項目は、売上金の中に含まれていた損券の枚数を示している。ここで、損券とは、予め設定された基準に基づいて、傷みや汚れが激しいと判定された紙幣である。「処理時間」の項目は、時間算出部72が算出した紙幣処理時間を示している。すなわち、紙幣処理装置1又は操作端末2で、売上金の金額を入力する操作が行われてから、この入力金額と、紙幣処理装置1で識別計数した紙幣の合計金額とが一致することを確認して承認する操作が行われるまでの時間を示している。「補正時間」の項目には、上述したように、時間算出部72が時間補正を行った場合に、補正後の時間が記録される。
紙幣処理装置1で紙幣処理が行われる度に、図4に示すように、紙幣処理に関するデータが記録される。これにより、紙幣処理毎に手数料を算出する他、1週間、1ヶ月というように所定期間中に行った紙幣処理に基づいて手数料を算出することもできる。また、X社店舗Aの手数料、X社店舗Bの手数料というように、売上金の回収元となる顧客の店舗毎に手数料を算出することもできるし、X社の手数料、Y社の手数料というように顧客別(会社別)に手数料を算出することもできる。
手数料算出部73は、記憶部90に保存された紙幣処理データ91と手数料算出設定92とに基づいて手数料を算出する。現金センターで売上金の紙幣処理を行い、図4に示すように紙幣処理データ91が記録された状態で、手数料算出部73が手数料を算出する。
図5は、手数料の算出方法を説明するための図である。図5(a)は、紙幣処理の処理時間に基づく手数料の算出方法を示している。図5(b)は、算出した紙幣処理の合計時間から手数料を算出するための料金テーブルを示し、図5(c)は、算出した紙幣処理の平均時間から手数料を算出するための料金テーブルを示している。手数料算出設定92には、複数の料金テーブルが保存されており、各料金テーブルは、それぞれを識別するための識別番号を付して管理されている。
1回の売上金回収で行った紙幣処理の合計時間に基づいて手数料を請求する設定で、X社、Y社それぞれに手数料を請求する場合、手数料算出部73は、図4に示す紙幣処理データ91を参照して、図5(a)の上側に「紙幣処理合計時間」として示したように、紙幣処理の合計時間Sx、Syを算出する。X社の売上金を処理した紙幣処理の合計時間Sxは、店舗A(101)から回収した売上金の紙幣処理時間t1と、店舗B(102)から回収した売上金の紙幣処理時間t2の合計値となる。Y社の売上金処理に要した合計時間Syは、店舗103から回収した売上金の紙幣処理時間t3となる。手数料算出部73は、算出した合計時間Sx、Syに基づいて、図5(b)の料金テーブルを参照し、X社及びY社の手数料を算出する。
1回の売上金回収で行った紙幣処理の平均時間に基づいて手数料を請求する設定で、X社、Y社それぞれに手数料を請求する場合、手数料算出部73は、図4に示す紙幣処理データ91を参照して、図5(a)の下側に「紙幣処理平均時間」として示したように平均時間Ax、Ayを算出する。X社の売上金処理に要した平均時間Axは、紙幣処理合計時間Sxを、紙幣処理回数2回で割った時間となる。Y社の売上金処理に要した平均時間Ayは、紙幣処理合計時間Syを、紙幣処理回数1回で割った時間となる。手数料算出部73は、算出した平均時間Ax、Ayに基づいて、図5(c)の料金テーブルを参照する。平均時間に基づいて、紙幣処理1回当たりの手数料を料金テーブルから取得した手数料算出部73は、この手数料に紙幣処理回数を乗じて手数料を算出する。具体的には、例えば、手数料テーブルを参照した結果、X社の平均時間Ayに対応する、紙幣処理1回当たりの手数料が1ドルであった場合、X社の売上金を処理するために2回の紙幣処理が行われているため、手数料を2ドル(=1ドル/回×2回)と算出する。
なお、図4に示すように、X社及びY社の売上金に係る紙幣処理は、熟練度「3」の担当者によって行われ、補正時間は記録されていない。このため、合計時間及び平均時間は、図4に示す処理時間t1〜t3から算出されるが、担当者による熟練度に応じて補正された補正時間が記録されている場合には、合計時間及び平均時間は、補正後の時間に基づいて算出される。これにより、算出される手数料を、担当者の熟練度による影響を抑制した金額とすることができる。
ただし、担当者の熟練度に基づく補正については、紙幣処理時間を補正してから手数料を算出する態様の他、紙幣処理時間を補正せずに手数料を算出した後、この手数料を補正する態様であってもよい。この場合、例えば、担当者の熟練度に応じて手数料を補正する補正係数を設定した料金補正テーブルを予め準備しておく。そして、処理時間t1〜t3から合計時間又は平均時間を算出して、合計時間又は平均時間に基づいて手数料を算出した後、この手数料を、担当者の熟練度に応じた補正係数で補正する。
ここでは、1回の売上金回収で行った紙幣処理を対象として手数料を算出する例を示したが、売上金回収が1日1回行われる場合、ここで算出した手数料が1日の手数料ということになる。
手数料の算出が1回又は1日の紙幣処理に基づいて行われる態様に限定されるものではない。例えば、1週間、1ヶ月というように所定期間を設定して、手数料を算出することもできる。この場合は、所定期間が経過したタイミングで、手数料算出部73が、所定期間内に紙幣処理データ91に記録された紙幣処理の情報を対象として合計時間又は平均時間を算出し、この算出方法に対応して予め準備された料金テーブルを参照して手数料を算出する。
また、合計時間又は平均時間のいずれか一方に基づいて全ての手数料を算出する態様に限定されない。例えば、X社の手数料は合計時間に基づいて算出し、Y社の手数料は平均時間に基づいて算出するというように、会社別に異なる方法で手数料を算出する設定とすることもできる。X社の手数料を算出する際に、店舗Aと店舗Bとで異なる方法で手数料を算出し、店舗Aの手数料と店舗Bの手数料とを合算して、X社の手数料とすることもできる。
また、例えば、紙幣1枚当たりの処理時間、言い換えれば単位時間当たりに処理した紙幣枚数に基づいて手数料を算出する設定とすることもできる。この場合、図4に示すように、紙幣処理データ91に記録された全紙幣枚数P1〜P3を利用する。具体的には、処理時間t1〜t3又は補正時間と、全紙幣枚数P1〜P3とに基づいて、紙幣1枚当たりの処理に要した平均時間を算出する。そして、これに対応して予め紙幣1枚当たりの料金を設定した料金テーブルを参照し、料金テーブルから得られた料金に紙幣枚数P1〜P3を乗じて手数料を算出する。例えば100枚の紙幣を処理した場合に、紙幣1枚当たりの処理時間に対応して料金テーブルに設定された料金が0.01ドルであれば、手数料は1ドル(=0.01ドル×100枚)と算出される。
また、X社の手数料算出、及びY社の手数料算出を、同一の料金テーブルを利用して行う例を示したが、X社用の料金テーブルとY社用の料金テーブルを別々に準備して各料金テーブルを利用する設定とすることもできる。また、X社でも、店舗Aの手数料算出と、店舗Bの手数料算出とを、別々の料金テーブルを利用して行う設定とすることもできる。
また、手数料の算出は、図5(b)及び(c)に示すように複数の時間幅と手数料の対応を設定した料金テーブルを利用して行う態様に限定されない。例えば、基本手数料及び基本処理時間と、基本処理時間を超えた超過時間の時間幅と倍率の対応を示す料金テーブルとを設定して手数料を算出する態様であってもよい。具体的には、例えば、基本処理時間10分、基本手数料1ドルと設定して、基本処理時間を超えた超過時間が0〜5分の場合は手数料を1.1倍にするというように時間幅と倍率を料金テーブルとして設定する。この場合、例えば、紙幣処理時間が12分であれば、手数料は、基本手数料1ドルを1.1倍した1.1ドルと算出されることになる。
また、例えば、基本手数料及び基本処理時間と、基本処理時間を超えた超過時間の時間幅と追加手数料の対応を示す料金テーブルとを設定して手数料を算出する態様であってもよい。具体的には、例えば、基本処理時間10分、基本手数料1ドルと設定して、基本処理時間を超えた超過時間が0〜5分の場合の追加手数料は0.1ドルというように時間幅と追加手数料倍を料金テーブルとして設定する。この場合、例えば、紙幣処理時間が12分であれば、手数料は、基本手数料1ドルに追加手数料0.1ドルを加算した1.1ドルと算出されることになる。
また、料金テーブルについても、複数の時間幅と手数料の対応を設定する態様に限定されず、例えば、複数の時間幅と手数料の算出式の対応を設定する態様であってもよい。この場合、紙幣処理合計時間又は紙幣処理平均時間を手数料の算出式に代入して、手数料を算出することになる。
こうして手数料を算出した手数料算出部73は、算出した手数料と、手数料に関する情報とを記憶部90の手数料データ93に記録する。図6は、記憶部90に保存された手数料データ93の例を示す図である。「請求No.」の項目は、算出した各手数料を識別する識別番号である。「対象日時」の項目は、手数料算出の対象となった日時を示している。所定期間内の紙幣処理を対象に手数料を算出した場合は、この所定期間を示す情報が記録される。「手数料設定」の項目は、手数料の算出に使用した設定を示している。「補正」の項目は、手数料算出時の補正に関する情報である。上述したように、担当者の熟練度に応じて、時間算出部72が時間の補正を行った場合、補正前後の時間を示す情報が記録される。また、手数料算出部73が手数料の補正を行った場合は、補正前の手数料を示す情報が記録される。「料金テーブル」の項目は、手数料の算出に使用した料金テーブルの識別番号である。「手数料」の項目は、算出された手数料を示している。このように、手数料算出の対象となった紙幣処理や、手数料算出に利用した設定、料金テーブル、補正内容等の情報を記録することで、後で問題が生じた場合に容易に検証作業を行うことができる。
紙幣処理装置1では、紙幣処理時間以外の情報に基づいて手数料を算出する設定とすることもできる。図7は、手数料を算出する他の設定例を説明するための図である。図7(a)は、リジェクトの合計回数又はリジェクトの平均回数に基づいて手数料を算出する例を示し、図7(b)は損券の合計枚数又は平均枚数に基づいて手数料を算出する例を示している。図4に示すように、紙幣処理データ91には、各紙幣処理時に発生したリジェクト回数R1〜R3、及び損券枚数U1〜U3が記録されている。
1回の売上金回収で行った紙幣処理時のリジェクト合計回数に基づいて手数料を請求する設定で、X社、Y社それぞれに手数料を請求する場合、手数料算出部73は、図4に示す紙幣処理データ91を参照して、図7(a)の上側に「リジェクト合計回数」として示したようにリジェクト合計回数Rx、Ryを算出する。X社の売上金処理時に発生したリジェクト合計回数Rxは、店舗A(101)から回収した売上金処理時に発生したリジェクト回数R1と、店舗B(102)から回収した売上金処理時に発生したリジェクト回数R2の合計値となる。Y社の売上金処理時に発生したリジェクト合計回数Ryは、店舗103から回収した売上金処理時に発生したリジェクト回数R3となる。手数料算出部73は、算出したリジェクト合計回数Rx、Ryに基づいて、予め準備された専用の料金テーブルを参照し、X社の手数料及びY社の手数料を算出する。
1回の売上金回収で行った紙幣処理時のリジェクト平均回数に基づいて手数料を請求する設定で、X社、Y社それぞれに手数料を請求する場合、手数料算出部73は、図4に示す紙幣処理データ91を参照して、図7(a)の下側に「リジェクト平均回数」として示したようにリジェクト平均回数Axr、Ayrを算出する。X社の売上金処理時に発生したリジェクト平均回数Axrは、リジェクト合計回数Rxを、紙幣処理回数2回で割った回数となる。Y社の売上金処理時に発生したリジェクト平均回数Ayrは、リジェクト合計回数Ryを、紙幣処理回数1回で割った回数となる。手数料算出部73は、算出したリジェクト平均回数Axr、Ayrに基づいて、予め準備された専用の料金テーブルを参照して、X社の手数料及びY社の手数料を算出する。
リジェクト回数に基づいて手数料を算出する場合、例えば、処理した全紙幣枚数に応じて基本料金を設定すると共に、料金テーブルで、リジェクト回数に応じた追加手数料を設定する。手数料算出部73は、基本料金に、リジェクト合計回数Rx、Ry、又はリジェクト平均回数Axr、Axyに応じた追加手数料を加算して手数料を算出する。
リジェクト回数に基づいて手数料を算出する場合も、1回の売上金回収で行われた紙幣処理を対象として手数料を算出する態様に限定されず、例えば、1週間、1ヶ月というように所定期間を設定して、手数料を算出する態様であってもよい。
なお、リジェクト回数に基づいて手数料を算出する場合、リジェクト合計回数又はリジェクト平均回数に基づいて手数料を算出する態様の他、処理された全紙幣枚数に対するリジェクト回数の比率に応じて手数料を算出する態様であってもよい。この場合、例えば、手数料算出部73は、図4に示す全紙幣枚数P1〜P3に対するリジェクト回数R1〜R3の比率を算出し、予め準備された専用の料金テーブルを参照して、この比率に応じた手数料を算出する。具体的には、全紙幣枚数に応じて基本料金を設定すると共に、料金テーブルでリジェクト比率に応じた追加手数料を設定する。手数料算出部73は、基本料金に、リジェクト比率に応じた追加手数料を加算して手数料を算出する。
1回の売上金回収で行われた紙幣処理時の損券合計枚数に基づいて手数料を請求する設定で、X社、Y社それぞれに手数料を請求する場合、手数料算出部73は、図4に示す紙幣処理データ91を参照して、図7(b)の上側に「損券合計枚数」として示したように損券合計枚数Ux、Uyを算出する。X社の売上金処理時に発生した損券合計枚数Uxは、店舗A(101)から回収した売上金処理時に発生した損券枚数U1と、店舗B(102)から回収した売上金処理時に発生した損券枚数U2の合計値となる。Y社の売上金処理時に発生した損券合計枚数Uyは、店舗103から回収した売上金処理時に発生した損券枚数U3となる。手数料算出部73は、算出した損券合計枚数Ux、Uyに基づいて、予め準備された専用の料金テーブルを参照して、X社の手数料及びY社の手数料を算出する。
1回の売上金回収で行われた紙幣処理時の損券平均枚数に基づいて手数料を請求する設定で、X社、Y社それぞれに手数料を請求する場合、手数料算出部73は、図4に示す紙幣処理データ91を参照して、図7(b)の下側に「損券平均枚数」として示したように損券平均枚数Axu、Ayuを算出する。X社の売上金処理時に発生した損券平均枚数Axuは、損券合計枚数Uxを、紙幣処理回数2回で割った回数となる。Y社の売上金処理時に発生した損券平均枚数Ayuは、損券合計枚数Uyを、紙幣処理回数1回で割った回数となる。手数料算出部73は、算出した損券平均枚数Axu、Ayuに基づいて、予め準備された専用の料金テーブルを参照して、手数料を算出する。
損券枚数に基づいて手数料を算出する場合、例えば、処理した全紙幣枚数に応じて基本料金を設定すると共に、料金テーブルで、損券枚数に応じた追加手数料を設定する。手数料算出部73は、基本料金に、損券合計枚数Ux、Uy、又は損券平均枚数Axu、Ayuに応じた追加手数料を加算して手数料を算出する。
損券枚数に基づいて手数料を算出する場合も、1回の売上金回収で行われた紙幣処理を対象として手数料を算出する態様に限定されず、例えば、1週間、1ヶ月というように所定期間を設定して、手数料を算出する態様であってもよい。
なお、損券枚数に基づいて手数料を算出する場合、損券合計枚数又は損券平均枚数に基づいて手数料を算出する態様の他、処理された全紙幣枚数に対する損券枚数の比率に応じて手数料を算出する態様であってもよい。この場合、例えば、手数料算出部73は、図4に示す全紙幣枚数P1〜P3に対する損券枚数U1〜U3の比率を算出し、予め準備された専用の料金テーブルを参照して、この比率に応じた手数料を算出する。具体的には、全紙幣枚数に応じて基本料金を設定すると共に、料金テーブルで損券比率に応じた追加手数料を設定する。手数料算出部73は、基本料金に、損券比率に応じた追加手数料を加算して手数料を算出する。
紙幣処理装置1では、紙幣処理の処理時間等、労力に応じた紙幣処理手数料を算出するが、これに加えて、警送車両による移送の手数料を算出する設定とすることもできる。例えば、記憶部90の手数料算出設定に、移送距離と手数料の対応を設定した料金テーブルを予め準備しておく。操作表示部60又は操作端末2を利用して回収元の店舗から現金センター迄の移送距離を入力すると、手数料算出部73は、料金テーブルを参照して距離に応じた移送手数料を算出する。紙幣処理装置1では、移送手数料を、紙幣処理手数料と分けて処理する設定とすることもできるし、移送手数料と紙幣処理手数料の合計額を手数料として処理する設定とすることもできる。
移送手数料の算出についても、距離以外の情報に基づいて手数料を算出することができる。例えば、店舗と現金センターの標高差に応じて移送手数料を算出する設定とすることもできるし、店舗から現金センターへの移送にかかった時間に応じて移送手数料を算出する設定とすることもできる。標高差と料金の対応を設定した料金テーブルを予め準備して、操作表示部60又は操作端末2を利用して標高差を入力すれば、手数料算出部73は、料金テーブルを参照して標高差に応じた移送手数料を算出する。同様に、移送時間と料金の対応を設定した料金テーブルを予め準備して、操作表示部60又は操作端末2を利用して移送時間を入力すれば、手数料算出部73は、料金テーブルを参照して移送時間に応じた移送手数料を算出する。なお、移送距離、移送時間、標高差等の情報入力に、GPS(Global Positioning System)から取得したデータを利用する態様であってもよい。例えば、紙幣の収納容器にGPSデータを記録する記録装置を取り付けて売上金移送中のGPSデータを記録する。そして、この記録装置を操作端末2に接続し、操作端末2が、GPSデータから移送距離、移送時間、標高差等を算出して紙幣処理装置1に入力する。
また、移送手数料の算出時に、手数料を補正する設定とすることもできる。例えば、気温、湿度、降水量、降雪量等の天候に応じて手数料を補正する設定とすることもできるし、台風、光化学スモッグ、積雪等の警報発令の有無に応じて手数料を補正する設定とすることもできる。例えば、予め、気温、湿度、降水量、降雪量、警報の種類と、追加手数料の対応を設定した料金テーブルを準備しておく。操作端末2をインターネットに接続して、気温、湿度、降水量、積雪量、警報等の情報を提供するウェブサイトから情報を取得する。操作端末2で取得した情報を紙幣処理装置1に入力すれば、手数料算出部73は、入力された情報に基づいて料金テーブルを参照し、手数料に追加手数料を加算して手数料を補正する。
現金センターでは、複数の店舗から回収した売上金を処理するが、売上金の回収元となる店舗数、店舗から回収された売上金の金額、売上金を構成する紙幣枚数等に応じて、紙幣処理に要する時間が変化する。例えば、現金センターの営業時間中に全ての売上金の処理を終えられそうにない場合には、人員を増やして対応する必要がある。このため、紙幣処理に要する時間を予測する技術が望まれていた。紙幣処理装置1では、紙幣処理に要する時間を予測できるようになっている。
図8は、紙幣処理に要する時間を予測する方法を説明するための模式図である。記憶部90の紙幣処理データ91には、図4に示すように、紙幣処理毎に、紙幣処理に要した時間が記録されている。紙幣処理装置1は、紙幣処理データ91に保存された情報を利用して、紙幣処理に要する時間を予測する。具体的には、操作表示部60又は操作端末2を利用して、売上金の回収元となる店舗情報(顧客情報)を入力する。例えば、図8に示すように、X社の店舗Aから回収した袋201の紙幣、X社の店舗Bから回収した紙幣カセット202の紙幣、Y社の店舗から回収した袋203の紙幣を紙幣処理装置1で処理する場合、X社店舗A、X社店舗B、Y社店舗を、回収元店舗情報として入力する。
時間算出部72は、記憶部90の紙幣処理データ91を参照し、先に入力された回収元の情報を抽出する。そして、各回収元の売上金処理に要した紙幣処理時間の平均値を算出する。図8に示す処理時間400は、過去にX社の店舗Aから回収した売上金の紙幣処理時間の平均値がT1であったことを示している。同様に、X社の店舗Bから回収した売上金の紙幣処理時間の平均値がT2、Y社の店舗から回収した売上金の紙幣処理時間の平均値がT3であったことを示している。時間算出部72は、これらの平均値T1〜T3に基づいて、図8に示すように回収された収納容器201〜203の売上金全てを処理するために要する時間Tsは、T1+T2+T3になると算出する。算出された予測処理時間Tsは、操作表示部60の画面及び操作端末2の画面上に表示される。
予測処理時間として全ての売上金を処理するのに要する時間を表示する態様の他、会社別又は店舗別に予測処理時間を表示する設定とすることもできる。会社別に予測処理時間を表示する設定とした場合、平均値T1及びT2の合計値がX社の売上金処理に要する予測処理時間として表示され、平均値T3がY社の売上金処理に要する予測処理時間として表示される。店舗別に予測処理時間を表示する設定とした場合、X社の店舗Aの売上金処理に要する予測処理時間がT1、X社の店舗Bの売上金処理に要する予測処理時間がT2、Y社店舗の売上金処理に要する予測処理時間がT3と表示される。
なお、予測処理時間の算出に利用する紙幣処理時間の平均値については、回収元について記録された全てのデータを抽出して平均値を算出する他、対応する曜日のデータのみを抽出して平均値を算出する設定とすることもできる。具体的には、例えば、予測処理時間を算出する日が月曜日であれば、紙幣処理データ91に記録されているデータのうち月曜日のデータのみを抽出して紙幣処理時間の平均値を算出し、この平均値を利用して予測処理時間を算出する。店舗から回収される売上金が曜日によって大きく異なる場合には、曜日を限定して平均値を算出する設定とすることで予測処理時間の予測精度を高めることができる。
このように、紙幣処理装置1は、過去の紙幣処理時に記録した紙幣処理データ91に基づいて、紙幣の平均処理時間を算出し、この平均処理時間に基づいて、紙幣処理に要すると予測される予測処理時間を算出する。現金センターの担当者又は管理者は、画面上に表示された予測処理時間に基づいて、稼働する紙幣処理装置1の台数を増やしたり、紙幣処理を担当する担当者の数を増やしたりすることができる。
上述してきたように、本実施例に係る紙幣処理装置1によれば、労力に応じた手数料を算出することができる。これにより、紙幣枚数が同一であっても、紙幣処理に労力を要した場合には、労力に見合う適切な手数料を徴収することができる。
[実施例2]
実施例2に係る手数料算出システムでは、操作端末が手数料算出を行う点が実施例1と異なっている。実施例2に係る手数料算出システムにおいても、実施例1の場合と同様に紙幣処理に要した時間等に基づいて手数料を算出することができる。実施例2では、実施例1と共通する内容は実施例1の図を参照しながら説明する。また、実施例2では主に実施例1と異なる手数料算出システムの機能及び構成について説明する。
図9は、実施例2に係る手数料算出システムの構成を示すブロック図である。手数料算出システムは、操作端末500と、通信部580を介して操作端末500と通信可能に接続された複数の紙幣処理装置600(600a、600b、600c)とを含んで構成される。なお、図9では、3台の紙幣処理装置600を示しているが、操作端末500と接続される紙幣処理装置600の台数は特に限定されない。
操作端末500は、操作部561、表示部562、制御部570、通信部580及び記憶部590を有する。例えば、コンピュータ装置を、操作端末500として利用する。操作部561は、キーボード、マウス、バーコードリーダ等、情報を入力するための入力部として機能する。指示及び設定に係る各種情報が、操作部561を利用して入力される。表示部562は、液晶ディスプレイ等、情報を出力表示する機能を有する。通信部580は、外部装置との間で通信を行う機能を有する。通信部580を利用することにより、例えばネットワークを介して、操作端末500に複数の紙幣処理装置600を通信可能に接続することができる。
記憶部590は、半導体メモリ等から成る不揮発性の記憶装置である。図9に示すように、記憶部590には、紙幣処理データ591、手数料算出設定592及び手数料データ593が保存されている。紙幣処理データ591は、各紙幣処理装置600で行われた紙幣処理に関する情報を保存したデータである。操作端末500は、各紙幣処理装置600で行われた紙幣処理に関する情報を、通信部580を介して各紙幣処理装置600から取得して、紙幣処理データ591に記録する。手数料算出設定592は、手数料を算出するための設定を保存したデータである。手数料データ593は、操作端末500で算出した手数料に関する情報を保存したデータである。この他、記憶部590は、各種プログラムや一時データの保存にも利用される。
制御部570は、記憶部590に保存されたプログラムやデータを利用して各部を制御し、本実施例に記載の機能及び動作を実現する。制御部570は紙幣処理管理部571、時間算出部572及び手数料算出部573を含む。
紙幣処理管理部571は、紙幣処理装置600による紙幣処理の結果に基づいて、処理された紙幣の金種別の枚数及び金額、全紙幣の枚数及び金額等を含む紙幣処理情報を管理する。紙幣処理管理部571が管理する紙幣処理情報は、記憶部590の紙幣処理データ591に記録される。
時間算出部572は、予め設定された所定の操作又は処理を検知して、紙幣処理に要した時間を算出する。紙幣処理の開始タイミングを示す操作又は処理と、紙幣処理の終了タイミングを示す操作又は処理とを予め設定すると、時間算出部572は、この設定に基づいて紙幣処理の開始タイミング及び終了タイミングを検知して時間を算出する。時間算出部572が算出した時間は、記憶部590の紙幣処理データ591に記録される。
手数料算出部573は、時間算出部572が算出した紙幣処理時間等の情報が記録された紙幣処理データ591と、予め準備されている手数料算出設定592とに基づいて手数料を算出する。
紙幣処理装置600は、図2に示す紙幣処理装置1と同様の構成を有する。紙幣処理装置600を利用して、実施例1で説明したように、売上金の計数等の紙幣処理を実行することができる。手数料算出に係る機能については、紙幣処理装置600が、図3に示す構成を有する態様であってもよいし、紙幣処理装置600が手数料算出に係る機能を有さない態様であってもよい。すなわち、紙幣処理装置600が、従来使用されている紙幣処理装置であってもよい。
現金センターで紙幣処理が行われる際、処理を担当する担当者は、操作端末500又は紙幣処理装置600を操作して、売上金回収元の店舗を示す店舗情報(顧客情報)と、店舗から回収した売上金金額を入力する。売上金の入力操作が行われると、操作端末500は、これを認識して紙幣処理時間の計測を開始する。
続いて、担当者は、袋等の紙幣収納容器から紙幣を取り出して紙幣処理装置600で識別計数する処理を行う。担当者は、紙幣収納容器から紙幣を取り出して紙幣処理装置600で識別計数する作業を続ける。紙幣収納容器に収納されていた紙幣全ての識別計数を終えると、担当者は、紙幣処理装置600又は操作端末500で所定操作を行って、識別計数処理を終了する。識別計数処理を終了すると、合計金額等の識別計数結果が、操作端末500の表示部562又は紙幣処理装置600の操作表示部の画面上に表示される。担当者は、先に入力した売上金金額と、紙幣処理装置600で計数した紙幣の合計金額とが一致することを確認して、操作端末500で計数結果を承認する操作を行う。
担当者による承認操作が行われると、これを認識した操作端末500は、紙幣処理時間の計測を終了する。操作端末500は、計測した処理時間に基づいて手数料を算出する。算出された手数料は、操作端末500の画面上で確認することができる。
このように、操作端末500は、所定の操作や処理を検知して、紙幣の処理に要した時間を計測する機能を有する。操作端末500は、計測した処理時間に基づいて手数料を算出する。なお、操作端末500は、各紙幣処理装置600の紙幣処理を計測して、各紙幣処理の手数料を算出する。複数の紙幣処理装置600で並行して紙幣処理が行われる場合も、操作端末500は、各紙幣処理を監視して時間を計測して手数料を算出する。
例えば、手数料を算出するための算出式を予め設定しておけば、操作端末500は、計測した処理時間を算出式に代入して手数料を算出する。また、例えば、処理時間と手数料の対応を設定した料金テーブルを予め準備しておけば、操作端末500は、料金テーブルを参照して手数料を算出する。
紙幣処理装置600及び操作端末500を含む手数料算出システムは、紙幣処理の開始を示す所定の操作又は処理と、紙幣処理の終了を示す所定の操作又は処理を検知して、処理開始から処理終了までの時間を計測する。そして、算出式、料金テーブル等、予め準備された手数料算出設定と、計測した時間とに基づいて手数料を算出する。処理した紙幣枚数が同一であっても、処理に時間がかかった場合には、時間に応じた手数料が算出される。
実施例1に係る手数料算出システムと同様に、操作端末500では、紙幣処理時間を必要に応じて補正する設定とすることができる。時間補正を行う設定とした場合、紙幣処理が終了した後、時間算出部572は、紙幣処理データ591を参照して、実施例1で説明したように紙幣処理時間を補正する。そして、時間算出部572は、補正後の紙幣処理時間を紙幣処理データ591に記録する。こうして、図4と同様に紙幣処理データ591が記録される。ただし、本実施例に係る紙幣処理データ591には、図4に示す項目の他、装置識別情報の項目が含まれる。この項目には、複数の紙幣処理装置600の中から、紙幣処理を実行した紙幣処理装置600を特定するための装置識別情報が記録される。
また、手数料算出部573は、記憶部590に保存された紙幣処理データ591と手数料算出設定592とに基づいて手数料を算出する。現金センターで売上金の紙幣処理を行い、紙幣処理データ591が記録された状態で、手数料算出部573が手数料を算出する。例えば、紙幣処理に要した合計時間や平均時間に基づいて、予め準備された料金テーブルを参照して手数料を算出する。これらの手数料算出処理は、実施例1で図5を参照しながら説明した処理と同じである。すなわち、操作端末500の手数料算出部573は、紙幣処理装置1の手数料算出部73と同様に手数料を算出する。
手数料を算出した手数料算出部573は、算出した手数料と、手数料に関する情報とを記憶部590の手数料データ593に記録する。こうして、図6と同様に手数料データ593が記録される。ただし、本実施例に係る手数料データ593には、図6に示す項目の他、装置識別情報の項目が含まれる。この項目には、複数の紙幣処理装置600の中から、紙幣処理を実行した紙幣処理装置600を特定するための装置識別情報が記録される。
また、操作端末500では、紙幣処理時間以外の情報に基づいて手数料を算出する設定とすることもできる。例えば、リジェクトの合計回数又はリジェクトの平均回数に基づいて手数料を算出する。また、例えば、損券の合計枚数又は平均枚数に基づいて手数料を算出する。これらの手数料算出処理は、実施例1で図7を参照しながら説明した処理と同じである。
操作端末500では、紙幣処理の処理時間等、労力に応じた紙幣処理手数料を算出するが、これに加えて、移送距離、標高差、移送時間等に応じて、警送車両による移送の手数料を算出する設定とすることもできる。また、移送手数料の算出時に、気温、湿度、降水量、降雪量等に応じて、手数料を補正する設定とすることもできる。また、台風、光化学スモッグ、積雪等の警報発令の有無に応じて手数料を補正する設定とすることもできる。これらの手数料算出及び設定についても実施例1で説明した内容と同じである。
操作端末500では、紙幣処理に要する時間を予測することもできる。記憶部590の紙幣処理データ591には、各紙幣処理装置600で行われた紙幣処理毎に、紙幣処理に要した時間が記録されている。操作端末500は、紙幣処理データ591に保存された情報を利用して、紙幣処理に要する時間を予測する。売上金の回収元となる店舗情報(顧客情報)を入力すると、時間算出部572は、記憶部590の紙幣処理データ591を参照し、入力された回収元の情報を抽出する。そして、各回収元の売上金処理に要した紙幣処理時間の平均値を算出する。時間算出部572は、これらの平均値に基づいて、売上金を処理するために要する予測時間を算出する。これらの処理は、実施例1で図8を参照しながら説明した内容と同じである。
上述してきたように、本実施例に係る操作端末500によれば、各紙幣処理装置600で行われた紙幣処理の労力に応じて手数料を算出することができる。これにより、紙幣枚数が同一であっても、紙幣処理に労力を要した場合には、労力に見合う適切な手数料を徴収することができる。
本実施例に係る手数料算出システムでは、操作端末500が、紙幣処理に要した時間等に基づいて手数料を算出する。このため、従来の紙幣処理装置600で行われる紙幣処理を対象として手数料を算出することができる。また、操作端末500は、複数の紙幣処理装置600を対象として、紙幣処理装置別かつ紙幣処理別に手数料を算出することができる。
また、予め複数の紙幣処理装置600をグループ化して手数料算出設定592に登録しておいて、操作端末500の手数料算出部573が、グループに属する各装置で行われた紙幣処理の手数料や処理時間から手数料を算出する設定とすることもできる。
例えば、1つの店舗から回収した大量の紙幣を、複数の紙幣処理装置600で処理する場合に、これらの装置を予めグループ化しておいて、各装置で行われた紙幣処理の手数料を算出し、各装置の手数料を合算して、店舗に請求する手数料を算出する設定とすることができる。各装置で行われた紙幣処理の手数料を比較して、最高額の手数料を請求する設定とすることもできるし、最低額の手数料を請求する設定とすることもできる。各装置で行われた紙幣処理の手数料から、全装置の手数料の平均値を算出して、この平均値に基づいて請求する設定とすることもできる。
また、各装置で行われた紙幣処理の処理時間を合算して、得られた合計時間から、店舗に請求する手数料を算出する設定とすることもできる。各装置で行われた紙幣処理の処理時間を比較して、最長の処理時間に基づいて手数料を請求する設定とすることもできるし、最短の処理時間に基づいて手数料を請求する設定とすることもできる。各装置で行われた紙幣処理の処理時間から、全装置の処理時間の平均値を算出し、この平均値に基づいて請求する設定とすることもできる。
また、各装置の紙幣1枚当たりの処理時間を算出して比較し、最大値を示す処理時間に基づいて手数料を請求する設定とすることもできるし、最小値を示す処理時間に基づいて手数料を請求する設定とすることもできる。各装置の紙幣1枚当たりの処理時間から、全装置を対象とした紙幣1枚当たりの処理時間の平均値を算出して、この平均値に基づいて請求する設定とすることもできる。
また、各装置の単位時間(例えば1分)当たりに処理された紙幣枚数を算出して比較し、最大値を示す処理枚数に基づいて手数料を請求する設定とすることもできるし、最小値を示す処理枚数に基づいて手数料を請求する設定とすることもできる。各装置の単位時間当たりの処理枚数から、全装置を対象とした単位時間当たりの処理枚数の平均値を算出して、この平均値に基づいて請求する設定とすることもできる。
また、グループ化された複数の紙幣処理装置600から予め1台を選択しておいて、この装置で算出された手数料を請求する設定とすることもできる。例えば、紙幣処理装置600を担当する担当者の熟練度に基づいて基準となる装置を選択しておけば、熟練度による影響を受けずに、紙幣処理に要した労力に応じた適正な手数料を算出することができる。
実施例1及び実施例2で説明したように、本実施形態では、手数料を算出する際に、紙幣処理時間の平均値、リジェクト回数の平均値、損券枚数の平均値等を利用する態様を示したが、平均値に代えて、中央値又は最頻値を利用する態様であってもよい。平均値、中央値、最頻値のいずれを利用するかは、手数料算出設定92で設定することができる。
本実施形態では、担当者の熟練度による影響を抑制するため、担当者の熟練度に基づいて、時間又は手数料を補正する態様を示した。紙幣処理装置1及び操作端末500は、この他にも、担当者に起因する紙幣処理時間の変化を抑制するための機能を有している。例えば、途中で処理を中断する必要が生じた場合、担当者が、処理中断を指示する所定操作を紙幣処理装置1、600又は操作端末2、500で行うと、時間算出部72、572は、時間の計測を中断する。そして、担当者が、処理再開を指示する所定操作を紙幣処理装置1、600又は操作端末2、500で行うと、時間算出部72、572は時間の計測を再開する。なお、開始時刻と終了時刻を記録して処理時間を算出する場合は、開始時刻と終了時刻から算出した時間から、中断した時間分を減算して、処理時間を算出することになる。例えば、担当者がトイレに行くような場合に、処理時間の計測を中断することにより、時間算出部72、572が算出する紙幣処理の処理時間が、実際の処理時間より長い時間となることを回避することができる。
また、紙幣処理が開始された後、紙幣処理を中断する操作及び紙幣処理を終了する操作のいずれも行われていないにも拘わらず、紙幣処理装置1、600の受入口10に紙幣が無い状態が、予め設定された所定時間以上続いた場合、制御部70、570は、報知処理を実行する。具体的には、音及び光を発すると共に、紙幣処理装置1、600又は操作端末2、500の画面上に、処理を中断したことを示す情報を表示して担当者に警告する。これにより、担当者の不注意で、時間算出部72、572が算出する紙幣処理時間が、実際より長い時間となることを回避することができる。なお、報知処理を実行するまでの時間は設定により変更できるようになっている。また、報知処理を実行する場合に、時間算出部72、572による時間計測を継続したまま報知処理を実行するか、報知処理の実行と同時に、時間算出部72、572による時間計測を自動的に中断するかを選択することも可能となっている。
本実施形態では、売上金金額の入力から紙幣の識別計数結果の承認までを紙幣処理時間として計測する態様を示したが、時間計測の開始タイミング及び終了タイミングは、設定により変更することができる。例えば、紙幣処理装置1、600又は操作端末2、500で、紙幣処理時間の計測開始を指示する明示の操作、及び計測終了を指示する明示の操作を行うこととし、計測開始の指示操作から計測終了の指示操作までの時間を計測する態様であってもよい。回収元から売上金を回収する収納容器、売上金金額の入力方法、売上金の処理方法等によって、紙幣処理装置1、600及び操作端末2、500で行われる処理内容及び操作内容が異なる。このため、記憶部90、590の手数料算出設定92、592で、回収元別に、紙幣処理時間の計測開始タイミングを示す操作又は処理と、紙幣処理時間の計測終了タイミングを示す操作又は処理とを設定することができる。回収元の店舗情報を入力すると、時間算出部72、572は、手数料算出設定92、592を参照して、紙幣処理時間の計測開始タイミング及び計測終了タイミングとして検知すべき操作又は処理を認識する。そして、認識した操作又は処理の検知結果に基づいて、紙幣処理時間を算出するようになっている。
本実施形態では、手数料算出システムが、紙幣を処理する紙幣処理部として紙幣処理装置1、600を含む例を示した。手数料算出システムが、さらに、硬貨を処理する硬貨処理部として硬貨処理装置を含む態様であってもよい。硬貨処理装置は、上述した紙幣処理装置1と同様に硬貨処理の処理時間を算出し、この処理時間に基づいて、例えば硬貨処理用に予め準備した料金テーブルを参照して手数料を算出する。これにより、売上金として紙幣及び硬貨を回収した場合も、紙幣処理装置1及び操作端末500で、紙幣処理の手数料を算出すると共に、硬貨処理装置で硬貨処理の手数料を算出し、紙幣処理手数料と硬貨処理手数料を合計した金額を、売上金処理に係る手数料とすることができる。
上述してきたように、本実施形態に係る手数料算出システムによれば、紙幣処理に係る手数料を、紙幣処理に要した労力に応じて算出することができる。これにより、紙幣枚数が同一であっても、紙幣処理に労力を要した場合には、労力に見合う適切な手数料を徴収することができる。
以上のように、本発明に係る手数料算出システム、貨幣処理装置及び手数料算出方法は、貨幣処理の労力に応じた手数料を徴収するために有用である。
1、600 紙幣処理装置
2、500 操作端末
10 受入口
20 搬送部
30 識別部
40 リジェクト部
50 集積部
60 操作表示部
70、570 制御部
71 紙幣計数部
72、572 時間算出部
73、573 手数料算出部
80、580 通信部
90、590 記憶部
561 操作部
562 表示部
571 紙幣処理管理部

Claims (15)

  1. 貨幣を計数する貨幣処理を行う貨幣処理部と、
    前記貨幣処理部で行われた貨幣処理に係る時間を算出する時間算出部と、
    前記時間算出部で算出された時間に基づいて手数料を算出する手数料算出部と
    を備えることを特徴とする手数料算出システム。
  2. 前記時間算出部は、複数の貨幣処理に係る時間から平均時間を算出して、
    前記手数料算出部は、前記平均時間に基づいて手数料を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の手数料算出システム。
  3. 前記時間算出部は、前記平均時間を、前記貨幣の回収元別に算出することを特徴とする請求項2に記載の手数料算出システム。
  4. 前記平均時間は、予め設定された所定期間中に行われた複数の貨幣処理を対象に算出されることを特徴とする請求項2又は3に記載の手数料算出システム。
  5. 前記時間算出部は、複数の貨幣処理に係る時間から合計時間を算出して、
    前記手数料算出部は、前記合計時間に基づいて手数料を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の手数料算出システム。
  6. 前記時間算出部は、前記合計時間を、前記貨幣の回収元別に算出することを特徴とする請求項5に記載の手数料算出システム。
  7. 前記合計時間は、予め設定された所定期間中に行われた複数の貨幣処理を対象に算出されることを特徴とする請求項5又は6に記載の手数料算出システム。
  8. 前記時間算出部は、貨幣処理時に、予め設定された操作又は処理を検知して、検知結果に基づいて前記貨幣処理に係る時間を算出することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の手数料算出システム。
  9. 前記手数料算出部は、貨幣処理に係る時間と手数料の対応を予め設定した料金テーブルに基づいて手数料を算出することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の手数料算出システム。
  10. 前記貨幣処理部は、紙幣を処理する紙幣処理部と、硬貨を処理する硬貨処理部とを含み、
    前記時間算出部は、前記紙幣処理部で行われた紙幣処理に係る時間と、前記硬貨処理部で行われた硬貨処理に係る時間とを算出し、
    前記手数料算出部は、前記紙幣処理に係る時間に基づいて紙幣処理の手数料を算出し、前記硬貨処理に係る時間に基づいて硬貨処理の手数料を算出する
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の手数料算出システム。
  11. 前記手数料算出部は、紙幣処理に係る時間と手数料の対応を予め設定した料金テーブルに基づいて紙幣処理の手数料を算出し、硬貨処理に係る時間と手数料の対応を予め設定した料金テーブルに基づいて硬貨処理の手数料を算出することを特徴とする請求項10に記載の手数料算出システム。
  12. 貨幣処理で処理した貨幣の回収元を示す情報と、前記貨幣処理に係る時間とを関連付けて保存する記憶部
    をさらに備え、
    処理対象とする貨幣の回収元を示す情報の入力を受け付けて、
    前記時間算出部が、前記記憶部に保存された、前記回収元の貨幣を処理した貨幣処理に係る時間に基づいて、前記処理対象とする貨幣の処理に要する時間を算出する
    ことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の手数料算出システム。
  13. 複数の回収元を示す情報の入力を受け付けて、
    前記時間算出部が、前記複数の回収元から回収した貨幣の処理に要する合計時間を算出する
    ことを特徴とする請求項12に記載の手数料算出システム。
  14. 貨幣を受ける受入口と、
    前記受入口に受けた貨幣を搬送する搬送部と、
    前記搬送部が搬送する貨幣を識別する識別部と、
    前記識別部による識別結果に基づいて貨幣を集積する集積部と、
    前記識別部による識別結果に基づいて前記受入口に受けた貨幣を計数する貨幣計数部と、
    前記受入口に受けた貨幣の処理に係る時間を算出する時間算出部と、
    前記時間算出部で算出された時間に基づいて手数料を算出する手数料算出部と
    を備えることを特徴とする貨幣処理装置。
  15. 手数料算出システムによって手数料を算出する手数料算出方法であって、
    貨幣処理部で貨幣を計数する貨幣処理を行う工程と、
    前記貨幣処理部で行われた貨幣処理に係る時間を算出する時間算出工程と、
    前記時間算出工程で算出された時間に基づいて手数料を算出する手数料算出工程と
    を含むことを特徴とする手数料算出方法。
JP2017045757A 2017-03-10 2017-03-10 手数料算出システム、貨幣処理装置及び手数料算出方法 Pending JP2018151723A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017045757A JP2018151723A (ja) 2017-03-10 2017-03-10 手数料算出システム、貨幣処理装置及び手数料算出方法
EP18160797.9A EP3373222A1 (en) 2017-03-10 2018-03-08 Service charge calculation system and service charge calculation method
US15/916,598 US20180260911A1 (en) 2017-03-10 2018-03-09 Service charge calculation system, money handling apparatus, and service charge calculation method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017045757A JP2018151723A (ja) 2017-03-10 2017-03-10 手数料算出システム、貨幣処理装置及び手数料算出方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018151723A true JP2018151723A (ja) 2018-09-27

Family

ID=61616861

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017045757A Pending JP2018151723A (ja) 2017-03-10 2017-03-10 手数料算出システム、貨幣処理装置及び手数料算出方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20180260911A1 (ja)
EP (1) EP3373222A1 (ja)
JP (1) JP2018151723A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018180624A (ja) * 2017-04-04 2018-11-15 グローリー株式会社 貨幣処理機、貨幣処理システムおよび貨幣処理方法

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6736251B2 (en) * 1992-09-04 2004-05-18 Coinstar, Inc. Coin counter and voucher dispensing machine and method
US5620079A (en) * 1992-09-04 1997-04-15 Coinstar, Inc. Coin counter/sorter and coupon/voucher dispensing machine and method
EP0803846B1 (en) * 1994-10-19 2003-10-01 Hitachi, Ltd. Transaction-oriented electronic accommodation system
US5650604A (en) * 1995-02-22 1997-07-22 Electronic Data Systems Corporation System and method for electronic transfer of funds using an automated teller machine to dispense the transferred funds
US6230971B1 (en) * 1996-04-29 2001-05-15 Hitachi, Ltd. Transaction-oriented electronic accommodation system
JP3537410B2 (ja) * 2000-06-08 2004-06-14 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント ネットワークポイント決済システム、販売店サーバシステム、事業者サーバシステムおよび仲介サーバシステム
US6659259B2 (en) * 2001-06-01 2003-12-09 Datawave Systems, Inc. Multiple denomination currency receiving and prepaid card dispensing method and apparatus
JP2003006433A (ja) 2001-06-18 2003-01-10 Oki Electric Ind Co Ltd 現金処理システムおよびプログラム
JP3443417B2 (ja) * 2001-10-18 2003-09-02 コナミ株式会社 ビデオゲームシステム、ビデオゲーム装置及びビデオゲーム実行制御方法
US7104441B2 (en) * 2002-11-25 2006-09-12 Diebold Self-Service Systems Division Of Diebold, Incorporated Cash dispensing automated banking machine diagnostic method
US20090006228A1 (en) * 2007-06-27 2009-01-01 International Business Machines Corporation Time tracking system and method of use
US20090229949A1 (en) * 2008-03-14 2009-09-17 Glory Ltd., A Corporation Of Japan Verification system and banknote-and-coin handling system
US9536236B2 (en) * 2012-06-08 2017-01-03 Ronny Hay Computer-controlled, unattended, automated checkout store outlet and related method
US20150142481A1 (en) * 2013-11-15 2015-05-21 Jeff McManus Apparatus and method for managing access to a resource
JP6518059B2 (ja) * 2014-11-27 2019-05-22 グローリー株式会社 貨幣処理システム及び貨幣処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP3373222A1 (en) 2018-09-12
US20180260911A1 (en) 2018-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6422078B2 (ja) 貨幣管理システム及び貨幣管理方法
EP2690609A1 (en) Settlement system, settlement method, and cash settlement device
JP2016181218A (ja) 貨幣処理装置
JP5664393B2 (ja) 現金処理装置および現金処理システム
US20200327764A1 (en) Money handling apparatus, money handling system, and money handling method
JP2007272507A (ja) 現金処理装置
JP5807582B2 (ja) 情報処理装置及びプログラム、並びに、入出金システム
JP5585620B2 (ja) 情報処理装置および情報処理システム
JP2018151723A (ja) 手数料算出システム、貨幣処理装置及び手数料算出方法
JP6630150B2 (ja) 貨幣処理装置、手数料算定装置、貨幣処理方法及び手数料算定方法
JP6567361B2 (ja) 貨幣処理装置及び貨幣処理方法
JP5663547B2 (ja) 貨幣管理装置およびそのプログラム
JP5807586B2 (ja) 入出金装置、情報処理装置及び現金処理システム
JP2016118876A (ja) 貨幣管理システム及び貨幣管理方法
JP2008065628A (ja) 現金処理装置
JP5140466B2 (ja) 精算処理システム
JP5293323B2 (ja) 現金処理装置
JP6797016B2 (ja) 貨幣処理装置、貨幣処理システムおよび貨幣処理方法
JP2017120577A (ja) 入出金装置、情報処理装置及び会計装置
JP2017037475A (ja) 貨幣処理装置、貨幣処理システム及び貨幣処理方法
JP6060726B2 (ja) 現金処理装置及び現金処理プログラム
JP6020183B2 (ja) 情報処理装置、現金処理端末および情報処理システム
JP5807577B2 (ja) 入出金装置
JP6135182B2 (ja) 現金処理装置
JP4722401B2 (ja) Posレジスタ管理システム