JP2018150003A - シート反力緩和装置 - Google Patents

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直敏 竹村
敬久 菅又
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敬久 菅又
和郎 井村
Kazuo Imura
和郎 井村
勇佑 仲村
Yusuke Nakamura
勇佑 仲村
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Abstract

【課題】乗員がシートバックから受ける反力を好適に緩和することができるシート反力緩和装置を提供する。【解決手段】シート反力緩和装置30は、後方向に傾斜するシートバック18の剛性を設定する剛性設定機構26と、後方衝突の強度を判定する衝突強度判定部74と、衝突強度判定部74が判定した後方衝突の強度が高いほどシートバック18の剛性が大きくなるように剛性設定機構26を制御する剛性制御部76と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、車両の衝突に伴いシートバックが前方向から乗員の荷重を受ける場合に、シートバックが後方向に傾斜することにより荷重を緩和すると共に、乗員に作用するシートバックの反力を緩和するシート反力緩和装置に関する。
自車両の後面に他車両が衝突(後面衝突)すると、シートバックは乗員の荷重を受ける。衝突の強度が高いほど、シートバックは大きな荷重を受ける。特許文献1には、衝突に起因してシートバックが大きな荷重を受けることによりシートクッションに対するシートバックの回転軸(ピボット)が破損することを防止する機構が示される。この機構は内部にロック部材を有し、衝突発生時にロック部材をロック状態にする。
特開2000−245561号公報
シートが車両の前方向に向いた状態で後面衝突が発生すると、シートバックが前方向から乗員の荷重を受けると共に、乗員はシートバックから反力を受ける。特許文献1に記載される技術は後面衝突時に機構の破損を防止するという点では効果があるものの、乗員がシートバックから受ける反力を緩和するという点では改良の余地がある。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、乗員がシートバックから受ける反力を好適に緩和することができるシート反力緩和装置を提供することを目的とする。
本発明は、
車両の衝突に伴いシートバックが前方向から乗員の荷重を受ける場合に、前記シートバックが後方向に傾斜することにより前記荷重を緩和すると共に、乗員に作用する前記シートバックの反力を緩和するシート反力緩和装置であって、
後方向に傾斜する前記シートバックの剛性を設定する剛性設定機構と、
前記衝突の強度を判定する衝突強度判定部と、
前記衝突強度判定部が判定した前記衝突の強度が高いほど前記シートバックの剛性が大きくなるように前記剛性設定機構を制御する剛性制御部と、を備える
ことを特徴とする。
上記構成によれば、衝突の強度が高いときにシートバックの剛性を大きくし、シートバックが後方向に傾斜しすぎないようにシートバックの傾斜角度を制限する。このため、シートバックに発生する荷重を好適に緩和することができ、その結果、乗員に作用するシートバックの反力も好適に緩和することができる。
前記剛性設定機構は、前記シートバックが前記荷重を受けて基準角度に対して所定角度だけ後方向に傾斜するように前記剛性を設定してもよい。
上記構成によれば、衝突時にシートバックの傾斜角度を任意に設定できる。つまり、衝突の強度が高いときはシートバックの剛性を大きくして、シートバックが所定角度を超えて傾斜することを防止できる。また、衝突の強度が低いときはシートバックの剛性を小さくして、シートバックが所定角度まで傾斜するように設定できる。このように、衝突の大小に関わらずシートバックの傾斜量を最大にすることができるため、シートバックに発生する荷重を好適に緩和することができ、その結果、乗員に作用するシートバックの反力も好適に緩和することができる。
シート反力緩和装置において、
前記シートバックを第1シートバックとし、
前記剛性設定機構を第1剛性設定機構とし、
前記第1シートバックが設けられる第1シートの前方向または後方向に第2シートバックが設けられる第2シートが配置され、
前記第2シートバックの剛性を設定する第2剛性設定機構を更に備え、
前記剛性制御部は、前記第1シートバックと前記第2シートバックが同期して後方向に傾斜するように前記第1剛性設定機構および前記第2剛性設定機構を制御するようにしてもよい。
上記構成によれば、前後のシートの動きを同期させるため、前方向のシート(例えば第1シート)のシートバックに、後方向のシート(例えば第2シート)に着座する乗員が接触することを防止することができる。
シート反力緩和装置において、
前記シートバックを第1シートバックとし、
前記剛性設定機構を第1剛性設定機構とし、
前記第1シートバックが設けられる第1シートの前方向または後方向に第2シートバックが設けられる第2シートが配置され、
前記第2シートバックの剛性を設定する第2剛性設定機構を更に備え、
前記剛性制御部は、前記第1シートバックの傾斜角度と前記第2シートバックの傾斜角度が同じタイミングで前記所定角度になるように前記第1剛性設定機構および前記第2剛性設定機構を制御するようにしてもよい。
上記構成によれば、前後のシートが同じタイミングで所定角度になるため、前方向のシート(例えば第1シート)のシートバックに、後方向のシート(例えば第2シート)に着座する乗員が接触することを防止することができる。
本発明は、
車両の衝突に伴いシートバックが前方向から乗員の荷重を受ける場合に、前記シートバックが後方向に傾斜することにより前記荷重を緩和すると共に、乗員に作用する前記シートバックの反力を緩和するシート反力緩和装置であって、
前記車両の外界情報を取得する外界センサと、
前記外界情報に基づいて外界を認識する外界認識部と、
前記外界認識部の認識結果に基づいて前記衝突を予測する衝突予測部と、
前記シートバックを前後方向に傾斜させるアクチュエータと、
前記衝突予測部が前記衝突を予測する場合に前記アクチュエータを制御してシートクッションと前記シートバックとの角度を鋭角にするアクチュエータ制御部と、を備える
ことを特徴とする。
上記構成によれば、衝突前にシートクッションとシートバックとの角度を鋭角にするため、衝突によりシートバックに荷重が作用する際に、シートバックが後方向に傾斜できる角度範囲を大きくすることができる。このため、シートバックに発生する荷重を好適に緩和することができ、その結果、乗員に作用するシートバックの反力も好適に緩和することができる。
前記アクチュエータ制御部は、前記シートバックが鉛直方向よりも前方向に傾斜するように前記アクチュエータを制御してもよい。
上記構成によれば、衝突前にシートバックを前方向に傾斜させるため、衝突によりシートバックに荷重が作用する際に、シートバックが後方向に傾斜できる角度範囲を大きくすることができる。このため、シートバックに発生する荷重を好適に緩和することができる。結果として、乗員に作用するシートバックの反力も好適に緩和することができる。
シート反力緩和装置において、
前記シートバックを第1シートバックとし、
前記アクチュエータを第1アクチュエータとし、
前記第1シートバックが設けられる第1シートの前方向または後方向に第2シートバックが設けられる第2シートが配置され、
前記第2シートバックを前後方向に傾斜させる第2アクチュエータを更に備え、
前記アクチュエータ制御部は、前記第1シートバックと前記第2シートバックが同期して前方向に傾斜するように前記第1アクチュエータおよび前記第2アクチュエータを制御するようにしてもよい。
上記構成によれば、前後のシートの動きを同期させるため、前方向のシート(例えば第1シート)のシートバックに、後方向のシート(例えば第2シート)に着座する乗員が接触することを防止することができる。
シート反力緩和装置において、
前記シートバックを第1シートバックとし、
前記アクチュエータを第1アクチュエータとし、
前記第1シートバックが設けられる第1シートの前方向または後方向に第2シートバックが設けられる第2シートが配置され、
前記第2シートバックを前後方向に傾斜させる第2アクチュエータを更に備え、
前記アクチュエータ制御部は、衝突前に前記第1シートバックの傾斜角度と前記第2シートバックの傾斜角度が異なる場合、前記第1シートバックの傾斜角度と前記第2シートバックの傾斜角度が同じタイミングで所定角度になるように前記第1アクチュエータおよび前記第2アクチュエータを制御するようにしてもよい。
上記構成によれば、前後のシートが同じタイミングで所定角度になるため、前方向のシート(例えば第1シート)のシートバックに、後方向のシート(例えば第2シート)に着座する乗員が接触することを防止することができる。
シート反力緩和装置において、
前記衝突の後に、前記シートバックの後方向への傾斜を許容し、前方向への傾斜を規制するストッパを更に備えてもよい。
上記構成によれば、衝突によりシートバックが後方向に傾斜した後にリバウンドして前方向に傾斜する動作を防止することができる。
本発明によれば、シートバックに発生する荷重を好適に緩和することができ、その結果、乗員に作用するシートバックの反力も好適に緩和することができる。
図1はシートの模式図である。 図2はシート反力緩和装置を備える車両のシステム構成図である。 図3A、図3Bは第1実施形態の剛性設定機構の模式図である。 図4Aは図3AのIVA−IVA線断面図であり、図4Bは図3BのIVB−IVB線断面図である。 図5はワンウェイストッパの模式図である。 図6は各実施形態で行われる一連の処理のフローチャートである。 図7は第1、第2実施形態で行われるシートバック前傾処理のフローチャートである。 図8A〜図8Cは後方衝突発生前から後方衝突発生後までのシートの傾斜状態の遷移図である。 図9は第1実施形態で行われるシートバック剛性制御処理のフローチャートである。 図10A、図10Bは第2実施形態の剛性設定機構の模式図である。 図11Aは図10AのXIA−XIA線断面図であり、図11Bは図10BのXIB−XIB線断面図である。 図12はブレーキ機構の模式図である。 図13は第2実施形態で行われるシートバック剛性制御処理のフローチャートである。 図14は第2実施形態とは別形態の剛性設定機構の部分断面図である。 図15は第3実施形態で行われるシートバック前傾処理のフローチャートである。 図16は第3実施形態で行われるシートバック剛性制御処理のフローチャートである。 図17A、17Bは後方衝突発生前から後方衝突発生後までのシートの傾斜状態の遷移図である。
以下、本発明に係るシート反力緩和装置について、好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。最初に各実施形態で共通する構成の説明をする。
[1 各実施形態で共通する構成]
[1.1 シート12の構成]
図1に示されるように、車両10(図2)の室内には乗員Hが着座するシート12が設けられる。以下の説明ではシート12(およびシートバック18)の正面方向を前方向とし、シート12の背面方向を後方向とする。また、シート12を横切る方向を幅方向とし、シート12の幅方向右側を右方向とし、左側を左方向とする。
シート12は、床パネルに対して前後方向に移動可能および/または床パネルの垂直方向を中心軸として回転可能に取り付けられる基部14と、基部14の上部に固定されるシートクッション16と、シートクッション16の後端から上方向に延びるシートバック18と、シートバック18の上端に固定されるヘッドレスト20と、を備える。シートバック18は、幅方向と平行する第1軸22を中心にして前後方向に傾斜できるようにしてシートクッション16に取り付けられる。
更にシート12は、第1軸22を中心にしてシートバック18を前後方向に傾斜させる電動モータ24と、シートバック18の後ろ方向の剛性を設定する剛性設定機構26と、を備える。電動モータ24は、例えばシートクッション16の内部に設けられており、シートECU52(図2)により動作制御される。剛性設定機構26は、シートバック18の左右両側に、第1軸22を含むようにして設けられており、シートECU52(図2)により動作制御される。剛性設定機構26の基本的な構造に関しては第1、第2実施形態の説明箇所で述べる。
[1.2 車両10のシステム構成]
図2を用いてシート反力緩和装置30を備えた車両10のシステム構成を説明する。本発明は、自動運転により走行制御が可能な自動運転車両、および、手動運転により走行制御が可能な手動運転車両のいずれにも搭載できる。ここでいう「自動運転」とは、車両10の走行制御を全て自動で行う「完全自動運転」のみならず、走行制御を部分的または一時的に自動で行う「部分自動運転」や「運転支援」も含む概念である。本明細書では、自動運転と手動運転の切り替えが可能な車両10を想定する。
[1.2.1 自動運転に関する構成]
車両10は、シート反力緩和装置30の他に、運転操作ECU32と、運転操作ECU32により制御される駆動力装置34、操舵装置36、制動装置38を有する。運転操作ECU32は、1つまたは複数のECUにより構成され、記憶装置と各種機能実現部を備える。機能実現部は、CPU(中央処理ユニット)が記憶装置に記憶されているプログラムを実行することにより機能が実現されるソフトウエア機能部である。なお、機能実現部は、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の集積回路からなるハードウエア機能部により実現することもできる。以下で説明する各ECU(外界認識ECU50、シートECU52)も同様である。運転操作ECU32は、自動運転時に、自動運転に必要な情報を外界認識ECU50と車両センサ42等から取得し、行動計画を作成し、その行動計画に従って走行するための制御指令を駆動力装置34、操舵装置36、制動装置38に出力する。
駆動力装置34は、駆動力ECUとエンジン・駆動モータを含む駆動源を有し、運転操作ECU32から出力される制御指令に従い加減速操作を行う。操舵装置36は、EPS(電動パワーステアリングシステム)ECUとEPSアクチュエータを有し、運転操作ECU32から出力される制御指令に従い操舵操作を行う。制動装置38は、ブレーキECUとブレーキアクチュエータを有し、運転操作ECU32から出力される制御指令に従い制動操作を行う。
[1.2.2 シート反力緩和装置30の構成]
シート反力緩和装置30は、入力系装置群と、制御系装置群と、出力系装置群とから構成される。入力系装置群および出力系装置群をなす各々の装置は、制御系装置群に通信線を介して接続される。また、制御系装置同士も通信線を介して接続される。入力系装置群には、外界センサ40と、車両センサ42と、通信装置44と、シートスイッチ46と、が含まれる。制御系装置群には、外界認識ECU50と、シートECU52と、が含まれる。出力系装置群には、電動モータ24と、剛性設定機構26と、が含まれる。以下で入力系装置群と制御系装置群の具体的構成を説明する。
(1) 入力系装置群の具体的構成
外界センサ40は、車両10の外界状態を示す情報(以下、外界情報という。)を取得し、外界情報を外界認識ECU50および/またはシートECU52に出力する。外界センサ40は、車両10の前後方向を撮影する複数の車外カメラ54と、車両10の前後方向の物体を検知する1以上のレーダ56およびLIDAR58と、を含む。また、本明細書では、外界センサ40に図示しないナビゲーション装置が含まれるものとする。
車両センサ42は、車両10の状態を示す情報(以下、自車両情報という。)を取得し、自車両情報を運転操作ECU32および/またはシートECU52に出力する。車両センサ42は、車両10の速度(車速)Vを検出する車速センサ60と、車両10の加減速度Aを検出するGセンサ62と、シート12上の乗員Hの重量Moを検出するシートウエイトセンサ64と、シート12上の乗員Hを撮影する車内カメラ66と、電動モータ24の回転動作を検出するエンコーダ68と、を含む。その他、車両センサ42は、図示しない各センサ、例えば、車両10と自車両周辺物との接触等により車両10に発生する圧力を検出する圧力センサ、ヨーレートセンサ、方位センサ、勾配センサ、アクセルペダルセンサ、ブレーキペダルセンサ、舵角センサ等を含む。
通信装置44は、外部(路側機、放送局、他車両等)と通信を行う1以上の送受信機を備える。通信装置44で取得された情報は、運転操作ECU32および/またはシートECU52に出力される。シートスイッチ46は車室内に設けられる。シートスイッチ46からは乗員Hの操作に応じた操作情報がシートECU52に出力される。
(2) 制御系装置群の具体的構成
外界認識ECU50は、車外カメラ54で撮影された画像の認識処理を行い、外界の認識対象、例えば、他車両、歩行者、二輪車、レーンマーク、交通標識、交通信号機、構造物等を識別する。また、外界認識ECU50は、レーダ56およびLIDAR58の検出結果に基づいて外界の物体と車両10との距離および相対速度を算出する。外界認識ECU50は、認識結果を運転操作ECU32および/またはシートECU52に出力する。
シートECU52は、機能実現部として、衝突予測部70と、モータ制御部72と、衝突強度判定部74と、剛性制御部76と、を有する。衝突予測部70は、外界認識ECU50から出力される認識結果に基づいて前面衝突または後面衝突の発生を予測する。モータ制御部72は、電動モータ24に対して制御指令を出力する。衝突強度判定部74は、外界認識ECU50から出力される認識結果と、車両センサ42から出力される自車両情報と、通信装置44により衝突対象車両から取得される衝突車両情報と、に基づいて前面衝突または後面衝突の強度を判定する。剛性制御部76は、剛性設定機構26に対して制御指令を出力する。また、シートECU52は、各種プログラム、マップおよび各種数値、例えば既定値、閾値、シートバック18の最新の傾斜角度θ等を記憶する記憶装置78を有する。
ここで、シートバック18の傾斜角度θというのは、鉛直方向に対するシートバック18の基準線の角度のことをいう。本明細書においては、シートバック18の基準線を上方向に延びるシートバックフレーム18fの軸線としている。但し、シートバック18の基準線は適宜設定することができる。例えば、設計上のトルソーラインを基準線として設定してもよいし、シートバック18の幅方向中心において第1軸22とシートバック18の上方頂点とを結んだ線を基準線として設定してもよい。シートバック18の傾斜角度θは、エンコーダ68の出力信号に基づいて常時更新される。
[2 第1実施形態]
以下で第1実施形態の説明をする。第1実施形態は、シートバック18の剛性を2段階に変更できる剛性設定機構26を有する。なお、以下の説明で使用する図3A、図3Bはシートバック18の右側に設けられる剛性設定機構26を示すが、左側に設けられる剛性設定機構26も同じ構成である。
[2.1 剛性設定機構26の構造]
図3A、図3B、図4A、図4B、図5を用いて第1実施形態に係る剛性設定機構26の構造を説明する。剛性設定機構26は、シートクッションフレーム16fとシートバックフレーム18fとを連結するプレート80と、プレート80に対するシートバックフレーム18fの回転軸となる第2軸82と、シートバックフレーム18fおよびプレート80に挿通される低剛性ピン86と、シートバックフレーム18fおよびプレート80への挿通/非挿通が制御される高剛性ピン88と、高剛性ピン88を右方向に動作させる高剛性ピン駆動体90と、を備える。
プレート80は金属の板状部材である。図3Aで示されるように、プレート80の下部は、第1軸22によりシートクッションフレーム16fに対して回転自在に支持される。図3Aおよび/または図4Aで示されるように、プレート80において、第1軸22よりも上部には、下から順に軸孔92、第1孔94、第2孔96が形成される。軸孔92、第1孔94、第2孔96は、シートバックフレーム18fに形成される孔100、102、104と対向する。更に、プレート80には、第1溝106と、第2溝108と、が形成される。第1溝106は、軸孔92を中心とする円弧形状であり、第1孔94から後方向に延びる。第1溝106の幅は第1孔94の直径よりも狭い。第2溝108は、軸孔92を中心とする円弧形状であり、第2孔96から後方向に延びる。第2溝108の幅は第2孔96の直径よりも狭い。
図3Aおよび図4Aで示されるように、シートバックフレーム18fの孔100とプレート80の軸孔92には、シートバックフレーム18f側からボルト82Bが挿通される。プレート80側に突出したボルト82Bの先端部にはナット82Nがはめられる。このようにシートバックフレーム18fとプレート80とがボルト82Bおよびナット82Nで共締めされることで、衝突時にシートバック18が乗員Hの荷重を受けて後傾する際の回転中心、すなわち第2軸82となる。
シートバックフレーム18fの孔102とプレート80の第1孔94には、シートバックフレーム18f側から低剛性ピン86が挿通される。低剛性ピン86はシートバックフレーム18fに固定される。
シートバックフレーム18fには高剛性ピン駆動体90が設けられる。高剛性ピン駆動体90としては、オン信号に応じて高剛性ピン88をシートバックフレーム18f側から第2孔96に挿通することができるものであればどのようなものでも使用できる。例えば、高剛性ピン駆動体90がオン信号を入力したときに内部の火薬を爆発させて高剛性ピン88を移動させる火薬式ピストンや、電磁ソレノイド等を使用できる。
また、図3A、図3B、図4A、図4Bには示されないが、第2軸82上には、図5に示されるようなワンウェイストッパ110が設けられる。ワンウェイストッパ110は、シートバックフレーム18fに固定され、第2軸82を中心にして回転する歯車112と、爪114を有する。ワンウェイストッパ110は公知のラチェット機構であり、第2軸82を中心とするシートバックフレーム18fの後傾側の回転を許容し、前傾側の回転を規制する。
また、剛性設定機構26には、乗員Hに作用する反力を緩和すると共に乗員Hを効果的に拘束するために、シートバックフレーム18fの後方向の傾斜角度θを最大角度θmaxに制限するストッパ(不図示)が形成されている。
[2.2 剛性設定機構26の動作]
車両10の衝突時にシートバック18が前方向から乗員Hの荷重を受けると、シートバックフレーム18fには後方向の力が作用する。このとき、第1軸22はロックされているため、シートバック18は第1軸22を中心にして回転せず、第2軸82を中心にして後方向に回転する。
衝突強度が比較的低い場合には高剛性ピン駆動体90は動作しない。このため、低剛性ピン86のみが第1孔94に挿通され且つ高剛性ピン88が第2孔96に挿通されない状態で、シートバックフレーム18f(シートバック18)は、第2軸82を中心にして後方向に回転する。このとき、低剛性ピン86は、幅が狭い第1溝106を拡幅しながら第1溝106に沿って後方向に移動する。このとき、低剛性ピン86は、第1溝106から拡幅に抗する前方向の力を受ける。このように衝突強度が比較的低い場合には、第1溝106により低剛性ピン86に作用する力が、シートバック18の後方向の剛性となる。
一方、衝突強度が比較的高い場合には高剛性ピン駆動体90は動作する。すると、低剛性ピン86が第1孔94に挿通され且つ高剛性ピン88が第2孔96に挿通された状態で、シートバックフレーム18f(シートバック18)は、第2軸82を中心にして後方向に回転する。このとき、低剛性ピン86は、幅が狭い第1溝106を拡幅しながら第1溝106に沿って後方向に移動すると共に、高剛性ピン88は、幅が狭い第2溝108を拡幅しながら第2溝108に沿って後方向に移動する。このとき、低剛性ピン86は、第1溝106から拡幅に抗する前方向の力を受け、高剛性ピン88は、第2溝108から拡幅に抗する前方向の力を受ける。このように衝突強度が比較的高い場合には、第1溝106により低剛性ピン86に作用する力および第2溝108により高剛性ピン88に作用する力が、シートバック18の後方向の剛性となる。
通常、剛性設定機構26は、低剛性ピン86のみが第1孔94に挿通されることにより剛性が小さくされており、衝突強度が高いときにのみ高剛性ピン88が第2孔96に挿通されて剛性が大きくされる。
[2.3 シート反力緩和装置30で行われる一連の処理]
図6を用いて第1実施形態に係るシート反力緩和装置30で行われる一連の処理を説明する。以下で説明する処理は車両10の電源が投入された後に周期的に実行される。
ステップS1において、シートECU52は、外界認識ECU50、車両センサ42、通信装置44から最新の各種情報を取得する。ステップS2において、衝突予測部70は、シート12に乗員Hの荷重が作用する後方衝突が予測されるか否かを判定する。衝突予測部70は、車両10に設けられるシート12毎に衝突の発生を定期的に予測する。ここでいう後方衝突とは、シート12の後方(背面)側で発生する衝突のことをいう。具体的には、シート12が前方向に向けられているときは、車両10に発生する後面衝突のことをいい、シート12が後方向に向けられているときは、車両10に発生する前面衝突のことをいう。
衝突予測部70は、車内カメラ66またはシート12に設けられる近接センサ(不図示)等の出力に基づいてシート12の向き判定する。また、車両10と前後の他車両との相対速度が所定速度以上であり且つ車両10と前後の他車両との距離が所定距離以下となった場合に、後方衝突の発生を予測する。いずれかのシート12に対して後方衝突の発生が予測される場合(ステップS2:YES)、処理はステップS3に移行する。一方、いずれのシート12に対しても後方衝突の発生が予測されない場合(ステップS2:NO)、処理はステップS1に戻る。
ステップS3において、モータ制御部72により後方衝突の発生が予測されるシート12に対してシートバック前傾処理(下記[2.4]参照)が行われる。次いで、ステップS4において、衝突強度判定部74および剛性制御部76により、後方衝突の発生が予測されるシート12に対してシートバック剛性制御処理(下記[2.5]参照)が行われる。ステップS4の処理は衝突が発生する前に行われてもよいし、衝突が発生した直後に行われてもよい。
[2.4 シートバック前傾処理]
図7を用いてシートバック前傾処理を説明する。以下の処理は後方衝突が発生するシート12に対して行われる。ステップS11において、モータ制御部72は、記憶装置78から現在のシートバック18の傾斜角度θと初期角度θi(既定値)を取得する。初期角度θiは、シートバック18を鉛直方向よりも前方向に傾斜させる角度であり、更に、シートクッション16とシートバック18との角度θ´を鋭角にする角度である。
ステップS12において、モータ制御部72は、シートバック18の傾斜角度θを初期角度θiにするために必要な電動モータ24の制御量を算出する。そして、その算出結果に基づいて電動モータ24を制御してシートバック18の傾斜角度θを初期角度θiにする。
図8Aおよび図8Bで示されるように、シートバック前傾処理により、シートバック18の傾斜角度θは、後方衝突を予測する前の通常角度θu(図8A)から、電動モータ24による制御後の初期角度θi(図8B)に変更される。その結果、シートバック18は鉛直方向よりも前傾し、シートクッション16とシートバック18との角度θ´が鋭角になる。
[2.5 シートバック剛性制御処理]
図9を用いてシートバック剛性制御処理を説明する。以下の処理は後方衝突が発生するシート12に対して行われる。ステップS21において、衝突強度判定部74は、剛性設定機構26の剛性が小さい状態で後方衝突が発生した場合を想定し、後方衝突した後のシートバック18の傾斜角度θf(以下、後傾角度θfという。)を判定する。後傾角度θfは衝突強度を示す指標の1つである。剛性設定機構26の剛性が小さい状態というのは、図4Aで示されるように、低剛性ピン86が第1孔94に挿通され且つ高剛性ピン88が第2孔96に挿通されない状態のことをいう。衝突強度判定部74は、各種情報を入力し、シミュレーションにより設定したマップまたは所定の演算式を用いて後傾角度θfを求める。
例えば、衝突強度判定部74は、後傾角度θfを判定する際に、各種情報、ここでは「乗員Hの上体とシートバック18の合計重量M」、「車両内座標系での合計重量Mの衝突前後加速度a」、「シートバック18の回転トルクT(既定値)」、「乗員Hとシートバック18の重心から第2軸82までの長さR」、「合計重量Mの重心(車両10の重心)と第2軸82とを結ぶ線と鉛直方向とのなす角度θ」、「車両外座標系での衝突時の車体加速度A」、「シートバック18の初期角度θi(既定値)」、を用いる。「乗員Hの上体とシートバック18の合計重量M」は既定値およびシートウエイトセンサ64の検出値から求められる。「乗員Hとシートバック18の重心から第2軸82までの長さR」は車内カメラ66の画像情報に基づいて演算される。衝突強度判定部74は、これらの情報を入力し、記憶装置78に記憶されるマップを用いて後傾角度θfを判定する。または、下記演算により後傾角度θfを演算する。
M*(a+A)=(T/R)*cosθ
a=−A+(T*cosθ)/(M*R)
∫adt=−∫Adt+∫{[T/(M*R)]*cos}θdt
0=−ΔV+[T/(M*R)]*(sinθf−sinθi)
sinθf=ΔV*M*R/T+sinθi
ステップS22において、衝突強度判定部74は、後傾角度θfと、許容される最大の傾斜角度θmax(以下、最大角度θmaxという。)と、を比較する。後傾角度θfが最大角度θmax以上である場合(ステップS22:YES)、処理はステップS23に移行する。一方、後傾角度θfが最大角度θmax未満である場合(ステップS22:NO)、処理はステップS24に移行する。なお、後傾角度θfが最大角度θmax以上であるということは衝突強度が相対的に大きいことを意味し、後傾角度θfが最大角度θmax未満であるということは衝突強度が相対的に小さいことを意味する。
ステップS22からステップS23に移行した場合、剛性制御部76は、剛性設定機構26に制御指令を出力する。制御指令を受けた剛性設定機構26の高剛性ピン駆動体90は、高剛性ピン88を第2孔96に挿通することによりシートバック18の剛性を大きくする。
ステップS22からステップS24に移行した場合、剛性制御部76は、剛性設定機構26に制御指令を出力しない。剛性設定機構26の高剛性ピン駆動体90は動作せず、シートバック18の剛性を初期状態で維持する(小さくする)。
以上の処理の結果、図8Cで示されるように、後方衝突時にシートバック18は乗員Hの加重を受けて後方に傾斜して、乗員Hに対する反力を緩和する。このとき、シートバック18の傾斜角度θは最大角度θmax以内に抑えられる。
[3 第2実施形態]
以下で第2実施形態の説明をする。第2実施形態は、シートバック18の剛性を連続的に変化させることができる剛性設定機構26を有する。なお、以下の説明で使用する図10A、図10Bはシートバック18の右側に設けられる剛性設定機構26を示すが、左側に設けられる剛性設定機構26も同じ構成である。
[3.1 剛性設定機構26の構造]
図10A、図10B、図11A、図11Bを用いて第2実施形態に係る剛性設定機構26の構造を説明する。なお、第1実施形態に係る剛性設定機構26と同じ機能を有する構成に関しては同一の符号を付し、説明を省略する。剛性設定機構26は、シートバックフレーム18fおよびプレート80への挿通/非挿通が制御されるロックピン120と、ロックピン120を左方向に動作させるロックピン駆動体122と、第2軸82を中心にして後方向に回転するシートバックフレーム18fを制動するブレーキ機構124と、を備える。
プレート80にはロック孔126が形成され、シートバックフレーム18fには孔128が形成される。ロック孔126および孔128にはロックピン120が挿通される。シートバックフレーム18fにはロックピン駆動体122が設けられる。ロックピン駆動体122としては、オン信号に応じてロックピン120をロック孔126および孔128から引き抜くことができるものであればどのようなものでも使用できる。例えば、ロックピン駆動体122がオン信号を入力したときに内部の火薬を爆発させてロックピン120を移動させる火薬式ピストンや、電磁ソレノイド等を使用できる。
また、ブレーキ機構124としては、制御指令によってプレート80とシートバックフレーム18fとの相対的な回転操作を制動する電磁ブレーキ、磁性流体ブレーキ124a等が使用される。例えば、図12に示されるように、磁性流体ブレーキ124aは、固定円筒130と、固定円筒130内に挿入されて固定円筒130の軸線を中心にして回転可能な回転円筒132と、固定円筒130と回転円筒132との間に介在するER流体134と、電源136と、を有する。磁性流体ブレーキ124aは、固定円筒130と回転円筒132との間に印加する電圧を変えることによりER流体134の粘性を変化させて、固定円筒130に対して回転円筒132を回転させるために必要な力を変えることができる。回転円筒132がシートバックフレーム18fに固定される場合、回転円筒132および第2軸82がプレート80に固定される。
[3.2 剛性設定機構26の動作]
衝突が発生していない通常時にはロックピン120がロック孔126と孔128に挿通されている。ロックピン120によりプレート80に対するシートバックフレーム18fの後方向への回転が規制される。
衝突発生時または衝突予測時に、ロックピン駆動体122は動作する。すると、ロックピン120がロック孔126と孔128から引き抜かれ、プレート80に対するシートバックフレーム18fの後方向への回転が可能となる。この状態でブレーキ機構124には剛性に応じた制御指令が供給される。制御指令を受けたブレーキ機構124は、第2軸82を中心にして回転するシートバックフレーム18fを制動する。このようにブレーキ機構124の制動力が、シートバック18の後方向の剛性となる。剛性設定機構26は、制御指令で指示される剛性が大きいほど制動力を大きくし、剛性が小さいほど制動力を小さくする。
[3.3 シート反力緩和装置30で行われる一連の処理]
第2実施形態に係るシート反力緩和装置30でも、図6に示される一連の処理が行われる。但し、第1実施形態に係るシート反力緩和装置30で行われる処理と比較して、ステップS4で行われるシートバック剛性制御処理の内容が相違する。以下で図13を用いて第2実施形態で行われるシートバック剛性制御処理を説明する。
[3.4 シートバック剛性制御処理]
図13を用いて第2実施形態に係るシート反力緩和装置30で行われるシートバック剛性制御処理を説明する。ステップS31において、衝突強度判定部74は、後方衝突した後のシートバック18の目標回転トルクTtrを判定する。目標回転トルクTtrは衝突強度を示す指標の1つである。衝突強度判定部74は、各種情報を入力し、シミュレーションにより設定したマップまたは所定の演算式を用いて目標回転トルクTtrを求める。
例えば、衝突強度判定部74は、目標回転トルクTtrを判定する際に、各種情報、ここでは「乗員Hの上体とシートバック18の合計重量M」、「車両内座標系での合計重量Mの衝突前後加速度a」、「乗員Hとシートバック18の重心から第2軸82までの長さR」、「合計重量Mの重心(車両10の重心)と第2軸82とを結ぶ線と鉛直方向とのなす角度θ」、「車両外座標系での衝突時の車体加速度A」、「シートバック18の初期角度θi(既定値)」、「シートバック18の目標後傾角度θtr(<θmax)(既定設定値)」を用いる。「乗員Hの上体とシートバック18の合計重量M」は既定値およびシートウエイトセンサ64の検出値から求められる。「乗員Hとシートバック18の重心から第2軸82までの長さR」は車内カメラ66の画像情報に基づいて演算される。衝突強度判定部74は、これらの情報を入力し、記憶装置78に記憶されるマップを用いて目標回転トルクTtrを判定する。または、下記演算により目標回転トルクTtrを演算する。
M*(a+A)=(Ttr/R)*cosθ
a=−A+(Ttr*cosθ)/(M*R)
∫adt=−∫Adt+∫{[T/(M*R)]*cos}θdt
0=−ΔV+[Ttr/(M*R)]*(sinθtr−sinθi)
Ttr=(ΔV*M*R)/(sinθtr−sinθi)
ステップS32において、衝突強度判定部74は、目標回転トルクTtrと、許容される最大の回転トルクTmax(以下、最大回転トルクTmaxという。)と、を比較する。目標回転トルクTtrが最大回転トルクTmax以下である場合(ステップS32:YES)、処理はステップS33に移行する。一方、目標回転トルクTtrが最大回転トルクTmaxよりも大きい場合(ステップS32:NO)、処理はステップS34に移行する。
ステップS32からステップS33に移行した場合、剛性制御部76は、剛性設定機構26に制御指令を出力する。このとき、剛性制御部76は、目標回転トルクTtrが大きくなるほど、すなわち衝突強度が高いほど、ブレーキ機構124の制動力が大きくなるように、すなわち剛性が大きくなるように制御指令を出力する。制御指令を受けた剛性設定機構26のロックピン駆動体122は、ロックピン120をロック孔126および孔128から引き抜く。更に、制御指令を受けた剛性設定機構26のブレーキ機構124は、制御指令の指令電流値に応じて制動力を制御することにより、シートバック18の剛性を制御する。
ステップS32からステップS34に移行した場合、剛性制御部76は、剛性設定機構26に制御指令を出力しない。剛性設定機構26のロックピン駆動体122は動作せず、シートバック18の剛性を初期状態で維持する(大きくする)。
以上の処理の結果、図8Cで示されるように、後方衝突時にシートバック18は乗員Hの加重を受けて後方に傾斜して、乗員Hに対する反力を緩和する。このとき、シートバック18の傾斜角度θは最大角度θmax以内に抑えられる。
[3.5 第2実施形態の別実施形態]
図3A、図3B、図4A、図4Bを用いて説明した第1実施形態の剛性設定機構26を変形することによってシートバック18の剛性を連続的に変化させることもできる。
図14で示されるように、この実施形態に係る剛性設定機構26は、シートバックフレーム18fおよびプレート80への挿通量が制御される可変ピン88aと、可変ピン88aを右方向に動作させる可変ピン駆動体90aと、を備える。可変ピン駆動体90aとしては、可変ピン88aの動作量を制御できる電磁ソレノイド等を使用できる。
可変ピン88aの先端部88tの外周は、先端方向ほど直径が細いテーパ面を有する。可変ピン88aの最先端の直径rは第2溝108の幅よりも大きい。剛性制御部76は、プレート80に対する可変ピン88aの先端部88tの挿通量を制御し、可変ピン88aが第1溝106から受ける力を変えることにより、シートバック18の剛性を制御する。
[4 第3実施形態]
以下で第3実施形態の説明をする。第3実施形態は、第2実施形態の応用例であり、前後に並ぶ2つのシート12を互いに連動させるものである。以下の説明では、前後のシート12のうち前方向に位置するシート12の各構成の符号の後ろにFを付し、後方向に位置するシート12の構成の符号の後ろにBを付している。
[4.1 シート反力緩和装置30で行われる一連の処理]
第3実施形態に係るシート反力緩和装置30でも、図6に示される一連の処理が行われる。但し、第2実施形態に係るシート反力緩和装置30で行われる処理と比較して、ステップS3で行われるシートバック前傾処理およびステップS4で行われるシートバック剛性制御処理の内容が相違する。
[4.2 シートバック前傾処理]
図15を用いて第3実施形態に係るシート反力緩和装置30で行われるシートバック前傾処理を説明する。ステップS41において、モータ制御部72は、記憶装置78から現在の前後のシートバック18F、18Bの傾斜角度θと初期角度θi(既定値)を取得する。初期角度θiは、各シート12F、12Bにおいて、シートバック18Fを鉛直方向よりも前方向に傾斜させる角度であり、更に、シートクッション16F、16Bとシートバック18F、18Bとの角度θ´を鋭角にする角度である。
ステップS42において、モータ制御部72は、シートバック18Fの傾斜角度θとシートバック18Bの傾斜角度θを比較する。傾斜角度θの差が所定差未満である場合(ステップS42:YES)、処理はステップS43に移行する。一方、傾斜角度θの差が所定差以上である場合(ステップS42:NO)、処理はステップS44に移行する。
ステップS42からステップS43に移行した場合、モータ制御部72は、前後のシートバック18F、18Bの各傾斜角度θを初期角度θiにするために必要な各電動モータ24F、24Bの制御量を算出する。そして、その算出結果に基づいて各電動モータ24F、24Bを制御してシートバック18F、18Bの各傾斜角度θを初期角度θiにする。この際、各電動モータ24F、24Bを略同じ速度で制御することにより、前後のシートバック18F、18Bの動作を同期させる。
ステップS42からステップS44に移行した場合、モータ制御部72は、前後のシートバック18F、18Bの各傾斜角度θを初期角度θiにするために必要な各電動モータ24F、24Bの制御量を算出する。そして、その算出結果に基づいて各電動モータ24F、24Bを制御してシートバック18F、18Bの各傾斜角度θを初期角度θiにする。この際、各電動モータ24F、24Bを異なる速度で制御することにより、前後のシートバック18F、18Bの各傾斜角度θが初期角度θiになるタイミングを略同じになるようにする。なお、各電動モータ24F、24Bを異なる速度で制御する代わりに、異なるタイミングで始動することにより前後のシートバック18F、18Bの各傾斜角度θが初期角度θiになるタイミングを略同じになるようにしてもよい。
[4.3 シートバック剛性制御処理]
図16を用いて第3実施形態に係るシート反力緩和装置30で行われるシートバック剛性制御処理を説明する。ステップS51において、衝突強度判定部74は、後方衝突した後の前後のシートバック18F、18Bの目標回転トルクTtrをそれぞれ判定する。衝突強度判定部74は、各種情報を入力し、シミュレーションにより設定したマップまたは所定の演算式を用いて各目標回転トルクTtrを求める。各目標回転トルクTtrの求め方は、第2実施形態(図13のステップS31)と同じである。
ステップS52において、衝突強度判定部74は、各目標回転トルクTtrと、許容される最大回転トルクTmaxと、を比較する。各目標回転トルクTtrが最大回転トルクTmax以下である場合(ステップS52:YES)、処理はステップS53に移行する。一方、少なくとも一方の目標回転トルクTtrが最大回転トルクTmaxよりも大きい場合(ステップS52:NO)、処理はステップS54に移行する。
ステップS52からステップS53に移行した場合、剛性制御部76は、前後のシート12の各剛性設定機構26に個別に制御指令を出力する。このとき、剛性制御部76は、各目標回転トルクTtrが略同じである場合は、各剛性設定機構26に同じ制御指令を出力することにより、前後のシートバック18F、18Bの傾斜角度θが後傾角度θfになるタイミングを略同じになるようにする。各目標回転トルクTtrが異なる場合は、前後のシート12F、12Bのうち目標回転トルクTtrが大きい方のシートバック18F、18Bの傾斜角度θが後傾角度θfになるタイミングに合わせて、他方のシートバック18F、18Bの傾斜角度θが後傾角度θfになるタイミングを制御する。このようにして、剛性制御部76は、前後のシートバック18F、18Bが後方向に傾斜する動作を同期させる。
ステップS52からステップS54に移行した場合、剛性制御部76は、各剛性設定機構26に制御指令を出力しない。各剛性設定機構26F、26Bのロックピン駆動体122は動作せず、前後のシートバック18F、18Bの剛性を初期状態で維持する(大きくする)。
[5 別実施形態]
図6で示す処理のうちステップS4で行われるシートバック剛性制御処理を省略してもよい。また、図6で示す処理のうちステップS3で行われるシートバック前傾処理を省略してもよい。ステップS3を省略した実施形態において、後方衝突時に前後のシートバック18F、18Bの各傾斜角度θが略同じである場合は、図16で示されるシートバック剛性制御処理をそのまま行うことができる。一方、後方衝突時に前後のシートバック18F、18Bの各傾斜角度θが異なる場合、剛性制御部76は、各ブレーキ機構124を制御して、前後のシートバック18F、18Bの傾斜角度θが後傾角度θfになるタイミングを略同じになるようにする。
また、第2実施形態および第3実施形態のシートバック剛性制御処理においては、シートバック18の回転角速度をセンサで検出し、目標角速度になるようにフィードバック制御してもよいし、傾斜角度θが最大角度θmaxになるようにフィードバック制御してもよい。
[6 各実施形態のまとめ]
各実施形態に係るシート反力緩和装置30は、車両10の後方衝突に伴いシートバック18が前方向から乗員Hの荷重を受ける場合に、シートバック18が後方向に傾斜することにより荷重を緩和すると共に、乗員Hに作用するシートバック18の反力を緩和する。シート反力緩和装置30は、後方向に傾斜するシートバック18の剛性を設定する剛性設定機構26と、後方衝突の強度を判定する衝突強度判定部74と、衝突強度判定部74が判定した後方衝突の強度が高いほどシートバック18の剛性が大きくなるように剛性設定機構26を制御する剛性制御部76と、を備える。
上記構成によれば、後方衝突の強度が高いときにシートバック18の剛性を大きくし、シートバック18が後方向に傾斜しすぎないようにシートバック18の傾斜角度を制限する。このため、シートバック18に発生する荷重を好適に緩和することができ、その結果、乗員Hに作用するシートバック18の反力も好適に緩和することができる。
各実施形態において、剛性設定機構26は、シートバック18が荷重を受けて鉛直方向(基準角度)に対して後傾角度θf(所定角度)だけ後方向に傾斜するように剛性を設定する。
上記構成によれば、後方衝突時にシートバック18の傾斜角度θを任意に設定できる。つまり、後方衝突の強度が高いときはシートバック18の剛性を大きくして、シートバック18が後傾角度θfを超えて傾斜することを防止できる。また、後方衝突の強度が低いときはシートバック18の剛性を小さくして、シートバック18が後傾角度θfまで傾斜するように設定できる。このように、後方衝突の大小に関わらずシートバック18の傾斜量を最大(後傾角度θf<最大角度θmax)にすることができるため、シートバック18に発生する荷重を好適に緩和することができ、その結果、乗員Hに作用するシートバック18の反力も好適に緩和することができる。
第3実施形態において、剛性制御部76は、前方向のシートバック18F(第1シートバック)と後方向のシートバック18B(第2シートバック)が同期して後方向に傾斜するように剛性設定機構26F(第1剛性設定機構)および剛性設定機構26B(第2剛性設定機構)を制御する。
上記構成によれば、前後のシート12F、12Bの動きを同期させるため、前方向のシート12Fのシートバック18Fに、後方向のシート12Bに着座する乗員Hが接触することを防止することができる。
第3実施形態によれば、剛性制御部76は、前方向のシートバック18Fの傾斜角度θと後方向のシートバック18Bの傾斜角度θが同じタイミングで後傾角度θfになるように剛性設定機構26Fおよび剛性設定機構26Bを制御する。
上記構成によれば、前後のシート12F、12Bが同じタイミングで後傾角度θfになるため、前方向のシート12Fのシートバック18Fに、後方向のシート12Bに着座する乗員Hが接触することを防止することができる。
各実施形態に係るシート反力緩和装置30は、車両10の外界情報を取得する外界センサ40と、外界情報に基づいて外界を認識する外界認識ECU50(外界認識部)と、外界認識ECU50の認識結果に基づいて後方衝突を予測する衝突予測部70と、シートバック18を前後方向に傾斜させる電動モータ24(アクチュエータ)と、衝突予測部70が後方衝突を予測する場合に電動モータ24を制御してシートクッション16とシートバック18との角度θ´を鋭角にするモータ制御部72(アクチュエータ制御部)と、を備える。
上記構成によれば、後方衝突前にシートクッション16とシートバック18との角度θ´を鋭角にするため、後方衝突によりシートバック18に荷重が作用する際に、シートバック18が後方向に傾斜できる角度範囲を大きくすることができる。このため、シートバック18に発生する荷重を好適に緩和することができ、その結果、乗員Hに作用するシートバック18の反力も好適に緩和することができる。
モータ制御部72は、シートバック18が鉛直方向よりも前方向に傾斜するように電動モータ24を制御する。
上記構成によれば、後方衝突前にシートバック18を前方向に傾斜させるため、後方衝突によりシートバック18に荷重が作用する際に、シートバック18が後方向に傾斜できる角度範囲を大きくすることができる。このため、シートバック18に発生する荷重を好適に緩和することができる。結果として、乗員Hに作用するシートバック18の反力も好適に緩和することができる。
第3実施形態において、モータ制御部72は、前方向のシートバック18Fと後方向のシートバック18Bが同期して前方向に傾斜するように電動モータ24F(第1アクチュエータ)および電動モータ24B(第2アクチュエータ)を制御する。
上記構成によれば、前後のシート12F、12Bの動きを同期させるため、前方向のシート12Fのシートバック18Fに、後方向のシート12Bに着座する乗員Hが接触することを防止することができる。
第3実施形態において、モータ制御部72は、後方衝突前に前方向のシートバック18Fの傾斜角度θと後方向のシートバック18Bの傾斜角度θが異なる場合、前方向のシートバック18Fの傾斜角度θと後方向のシートバック18Bの傾斜角度θが同じタイミングで初期角度θiになるように電動モータ24Fおよび電動モータ24Bを制御する。
上記構成によれば、前後のシート12F、12Bが同じタイミングで初期角度θiになるため、前方向のシート12Fのシートバック18Fに、後方向のシート12Bに着座する乗員Hが接触することを防止することができる。
各実施形態において、後方衝突の後に、シートバック18の後方向への傾斜を許容し、前方向への傾斜を規制するワンウェイストッパ110を備える。
上記構成によれば、後方衝突によりシートバック18が後方向に傾斜した後にリバウンドして前方向に傾斜する動作を防止することができる。
なお、本発明に係るシート反力緩和装置は、上述の実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…車両 18、18F、18B…シートバック
24、24F、24B…電動モータ(アクチュエータ)
26、26F、26B…剛性設定機構 30…シート反力緩和装置
40…外界センサ 50…外界認識ECU(外界認識部)
70…衝突予測部 72…モータ制御部(アクチュエータ制御部)
74…衝突強度判定部 76…剛性制御部
110…ワンウェイストッパ

Claims (9)

  1. 車両の衝突に伴いシートバックが前方向から乗員の荷重を受ける場合に、前記シートバックが後方向に傾斜することにより前記荷重を緩和すると共に、乗員に作用する前記シートバックの反力を緩和するシート反力緩和装置であって、
    後方向に傾斜する前記シートバックの剛性を設定する剛性設定機構と、
    前記衝突の強度を判定する衝突強度判定部と、
    前記衝突強度判定部が判定した前記衝突の強度が高いほど前記シートバックの剛性が大きくなるように前記剛性設定機構を制御する剛性制御部と、を備える
    ことを特徴とするシート反力緩和装置。
  2. 請求項1に記載のシート反力緩和装置において、
    前記剛性設定機構は、前記シートバックが前記荷重を受けて基準角度に対して所定角度だけ後方向に傾斜するように前記剛性を設定する
    ことを特徴とするシート反力緩和装置。
  3. 請求項1または2に記載のシート反力緩和装置において、
    前記シートバックを第1シートバックとし、
    前記剛性設定機構を第1剛性設定機構とし、
    前記第1シートバックが設けられる第1シートの前方向または後方向に第2シートバックが設けられる第2シートが配置され、
    前記第2シートバックの剛性を設定する第2剛性設定機構を更に備え、
    前記剛性制御部は、前記第1シートバックと前記第2シートバックが同期して後方向に傾斜するように前記第1剛性設定機構および前記第2剛性設定機構を制御する
    ことを特徴とするシート反力緩和装置。
  4. 請求項2に記載のシート反力緩和装置において、
    前記シートバックを第1シートバックとし、
    前記剛性設定機構を第1剛性設定機構とし、
    前記第1シートバックが設けられる第1シートの前方向または後方向に第2シートバックが設けられる第2シートが配置され、
    前記第2シートバックの剛性を設定する第2剛性設定機構を更に備え、
    前記剛性制御部は、前記第1シートバックの傾斜角度と前記第2シートバックの傾斜角度が同じタイミングで前記所定角度になるように前記第1剛性設定機構および前記第2剛性設定機構を制御する
    ことを特徴とするシート反力緩和装置。
  5. 車両の衝突に伴いシートバックが前方向から乗員の荷重を受ける場合に、前記シートバックが後方向に傾斜することにより前記荷重を緩和すると共に、乗員に作用する前記シートバックの反力を緩和するシート反力緩和装置であって、
    前記車両の外界情報を取得する外界センサと、
    前記外界情報に基づいて外界を認識する外界認識部と、
    前記外界認識部の認識結果に基づいて前記衝突を予測する衝突予測部と、
    前記シートバックを前後方向に傾斜させるアクチュエータと、
    前記衝突予測部が前記衝突を予測する場合に前記アクチュエータを制御してシートクッションと前記シートバックとの角度を鋭角にするアクチュエータ制御部と、を備える
    ことを特徴とするシート反力緩和装置。
  6. 請求項5に記載のシート反力緩和装置において、
    前記アクチュエータ制御部は、前記シートバックが鉛直方向よりも前方向に傾斜するように前記アクチュエータを制御する
    ことを特徴とするシート反力緩和装置。
  7. 請求項5または6に記載のシート反力緩和装置において、
    前記シートバックを第1シートバックとし、
    前記アクチュエータを第1アクチュエータとし、
    前記第1シートバックが設けられる第1シートの前方向または後方向に第2シートバックが設けられる第2シートが配置され、
    前記第2シートバックを前後方向に傾斜させる第2アクチュエータを更に備え、
    前記アクチュエータ制御部は、前記第1シートバックと前記第2シートバックが同期して前方向に傾斜するように前記第1アクチュエータおよび前記第2アクチュエータを制御する
    ことを特徴とするシート反力緩和装置。
  8. 請求項5または6に記載のシート反力緩和装置において、
    前記シートバックを第1シートバックとし、
    前記アクチュエータを第1アクチュエータとし、
    前記第1シートバックが設けられる第1シートの前方向または後方向に第2シートバックが設けられる第2シートが配置され、
    前記第2シートバックを前後方向に傾斜させる第2アクチュエータを更に備え、
    前記アクチュエータ制御部は、衝突前に前記第1シートバックの傾斜角度と前記第2シートバックの傾斜角度が異なる場合、前記第1シートバックの傾斜角度と前記第2シートバックの傾斜角度が同じタイミングで所定角度になるように前記第1アクチュエータおよび前記第2アクチュエータを制御する
    ことを特徴とするシート反力緩和装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のシート反力緩和装置において、
    前記衝突の後に、前記シートバックの後方向への傾斜を許容し、前方向への傾斜を規制するストッパを更に備える
    ことを特徴とするシート反力緩和装置。
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