JP2018149632A - 吸着テープ自動貼着装置および吸着テープ自動貼着方法 - Google Patents

吸着テープ自動貼着装置および吸着テープ自動貼着方法 Download PDF

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Abstract

【課題】粘着性が低い吸着テープを基板に対して自動で貼着することが可能な、吸着テープ自動貼着装置および吸着テープ自動貼着方法を提供する【解決手段】基板12上に吸着テープ13を貼着する吸着テープ自動貼着装置10は、基板載置部11と、基板載置部11上に載置された基板12に帯状の吸着テープ13を貼着するテープ貼りユニット20と、テープ貼りユニット20を基板12の上方で基板載置部11の表面11aに対して平行に移動させる移動装置30とを備えている。テープ貼りユニット20からの吸着テープ13の供給速度と移動装置30によるテープ貼りユニット20の移動速度とを同期させている。【選択図】図1

Description

本発明は、吸着テープ自動貼着装置および吸着テープ自動貼着方法に関する。
近年、精密機器を作製する際の加工工程や搬送工程において、加工対象物又は搬送対象物を固定する場合がある。このような加工対象物又は搬送対象物を固定する際、テープにより固定する場合がある。この場合、押圧ローラを用いて容易かつ迅速に、所定位置に粘着テープを貼着するテープ貼付装置が知られている(例えば特許文献1)。このようなテープ貼付装置によれば、粘着テープの先端部をワークのテープ貼付面の所定位置に貼り付けた後、粘着テープが第1,第2押圧ローラによってテープ貼付面に押圧されるように、第1〜第3案内ローラによりメインボディをワークに係合保持させる。そして、粘着テープを第1押圧ローラに巻き付けて第2押圧ローラへと通した後、固定手段によってメインボディに対するテープ案内板の回動位置を固定し、押圧ローラとテープ案内板との間に隙間部を形成し、この隙間部に剥離材付き粘着テープを位置させる。この状態から、メインボディをテープ貼付面に沿って移動させると、剥離材付き粘着テープから剥離する粘着テープが第1,第2押圧ローラによってテープ貼付面に押し付けられ、テープ貼付面に貼り合わされる。
特開2000−326930号公報
しかしながら、例えば特許文献1に示すテープ貼付装置の場合、メインボディをテープ貼付面に沿って移動させる際に、テープ貼付面に貼り合わされた粘着テープに張力が作用する。このため、特許文献1に示すテープ貼付装置においては、例えば吸着テープのような粘着性が低いテープでは、テープに作用する張力によってテープ貼付面に貼り合わされたテープが剥がれてしまうといった問題がある。このため、特許文献1に示すテープ貼付装置においては、粘着性が高い粘着テープのようなテープにしか対応することができない。また、粘着性が高い粘着テープのようなテープを使用する場合、固定対象物にテープの粘着物、例えば糊が付着してしまうといった問題があり、例えば吸着テープのような粘着性が低いテープを使用することが求められている。一方、例えば吸着テープのような粘着性が低いテープを使用する場合、手作業で対応しなければならず、作業に手間がかかってしまうとともに、貼着されるテープの位置精度を保つことが困難である。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、粘着性が低い吸着テープを基板に対して自動で貼着することが可能な、吸着テープ自動貼着装置および吸着テープ自動貼着方法を提供することを目的とする。
本発明は、基板上に吸着テープを貼着する吸着テープ自動貼着装置であって、基板載置部と、前記基板載置部上に載置された前記基板に帯状の前記吸着テープを貼着するテープ貼りユニットと、前記テープ貼りユニットを前記基板の上方で前記基板載置部の表面に対して平行に移動させる移動装置とを備え、前記テープ貼りユニットからの前記吸着テープの供給速度と前記移動装置による前記テープ貼りユニットの移動速度とを同期させたことを特徴とする吸着テープ自動貼着装置である。
本発明は、前記テープ貼りユニットは、回転自在に設けられるとともに前記吸着テープがロール状に巻装された巻出軸を有し、前記巻出軸の回転速度と前記移動装置による前記テープ貼りユニットの移動速度とを同期させたことを特徴とする吸着テープ自動貼着装置である。
本発明は、前記テープ貼りユニットは、前記吸着テープの供給速度を調整する供給速度調整部を有することを特徴とする吸着テープ自動貼着装置である。
本発明は、前記テープ貼りユニットは、前記吸着テープを切断する切断機構を有することを特徴とする吸着テープ自動貼着装置である。
本発明は、吸着テープ自動貼着方法であって、基板載置部上に基板を載置する載置工程と、前記基板の上方でテープ貼りユニットを前記基板載置部の表面に対して平行に第1の方向へ移動させることにより前記基板に帯状の吸着テープを貼着する第1貼着工程とを備え、前記第1貼着工程において、前記テープ貼りユニットからの前記吸着テープの供給速度と前記テープ貼りユニットの移動速度とを同期させることを特徴とする吸着テープ自動貼着方法である。
本発明は、前記第1貼着工程の後、前記基板の上方で前記テープ貼りユニットを前記基板載置部の前記表面に対して平行に前記第1の方向の逆方向へ移動させる第1移動工程と、前記テープ貼りユニットを前記基板載置部の前記表面に対して平行に前記第1の方向に対して直交する第2の方向へ移動させる第2移動工程と、前記基板の上方で前記テープ貼りユニットを前記基板載置部の前記表面に対して平行に前記第1の方向へ移動させることにより前記基板に帯状の前記吸着テープを貼着する第2貼着工程とを更に備え、前記第2貼着工程において、前記テープ貼りユニットからの前記吸着テープの供給速度と前記テープ貼りユニットの移動速度とを同期させることを特徴とする吸着テープ自動貼着方法である。
本発明は、前記第1貼着工程の後、前記テープ貼りユニットを前記基板載置部の前記表面に対して平行に前記第1の方向に対して直交する第2の方向へ移動させる移動工程と、前記基板の上方で前記テープ貼りユニットを前記基板載置部の前記表面に対して平行に前記第1の方向の逆方向へ移動させることにより前記基板に帯状の前記吸着テープを貼着する第2貼着工程とを更に備え、前記第2貼着工程において、前記テープ貼りユニットからの前記吸着テープの供給速度と前記テープ貼りユニットの移動速度とを同期させることを特徴とする吸着テープ自動貼着方法である。
本発明は、前記テープ貼りユニットは、回転自在に設けられるとともに前記吸着テープがロール状に巻装された巻出軸を有し、前記巻出軸の回転速度と前記テープ貼りユニットの移動速度とを同期させることを特徴とする吸着テープ自動貼着方法である。
本発明は、前記テープ貼りユニットは、前記吸着テープの供給速度を調整する供給速度調整部を有することを特徴とする吸着テープ自動貼着方法である。
本発明は、前記吸着テープを切断する切断工程を更に備えたことを特徴とする吸着テープ自動貼着方法である。
本発明によれば、粘着性が低い吸着テープを基板に対して自動で貼着することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態による吸着テープ自動貼着装置を示す平面図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態による吸着テープ自動貼着装置を示す斜視図である。 図3は、吸着テープを示す断面図である。 図4は、本発明の第1の実施の形態による吸着テープ自動貼着装置を示す断面図(図1のIV−IV線断面図)である。 図5(a)−(c)は、本発明の第1の実施の形態による吸着テープ自動貼着方法を示す平面図。 図6(a)−(c)は、本発明の第1の実施の形態による吸着テープ自動貼着方法を示す平面図。 図7(a)−(b)は、本発明の第1の実施の形態による吸着テープ自動貼着方法を示す平面図。 図8(a)−(b)は、本発明の第1の実施の形態による吸着テープ自動貼着方法を示す平面図。 図9は、本発明の第1の実施の形態による吸着テープ自動貼着装置により貼着された吸着テープによって固定された金属箔を示す平面図である。 図10は、本発明の第1の実施の形態による吸着テープ自動貼着装置の変形例を示す断面図である。 図11は、本発明の第2の実施の形態による吸着テープ自動貼着装置を示す平面図である。 図12(a)−(b)は、本発明の第2の実施の形態による吸着テープ自動貼着方法を示す平面図である。 図13(a)−(b)は、本発明の第2の実施の形態による吸着テープ自動貼着方法を示す平面図である。
(第1の実施の形態)
以下、本実施の形態について、図1乃至図8を参照して説明する。なお、以下の各図において、同一部分には同一の符号を付しており、一部詳細な説明を省略する場合がある。なお、本明細書中、「表面」とは吸着テープが貼着される側の面(すなわち図4の上方を向く面、Z方向プラス側の面)のことをいう。
図1、図2及び図4に示すように、吸着テープ自動貼着装置10は、基板載置部11と、基板載置部11上に載置された基板12に帯状の吸着テープ13を貼着するテープ貼りユニット20と、テープ貼りユニット20を基板12の上方で基板載置部11の表面11aに対して平行に移動させる移動装置30とを備えている。このうち基板載置部11は、平面略矩形状に形成されており、その4辺はX方向、及びX方向に垂直なY方向に沿ってそれぞれ延びている。基板載置部11は、作業スペースの床面1上に載置されており、例えば、コンベア等からなる図示しない搬送装置を有している。このような基板載置部11は、基板12を基板載置部11に載置する際に、基板12をY方向マイナス側に搬送させ、基板12を基板載置部11から取り除く際に、基板12をY方向プラス側に搬送させることができるように構成されている。さらに、基板載置部11上には、例えば平面略L字形状に形成された当て板14が設けられており、基板載置部11上に載置された基板12が当て板14に当接することにより、基板12の位置決めを行うことができるように構成されている。
基板12は、精密機器を作製する際の加工工程や搬送工程において、吸着テープ13により固定される固定対象物(例えば金属箔)を支持するものであり、平坦な板状の部材からなる。基板12としては、例えば、アルミニウムを用いることができる。基板12の厚みは、材質の強度、取り扱い適性等を考慮して設定することができ、例えば、10μm以上300μm以下程度の範囲で適宜設定することができる。なお、基板12のサイズは任意であり、固定対象物のサイズに合わせて適宜選択することができ、例えば、G6サイズ(1500mm×1850mm)の基板12を用いることができる。
図3に示すように、吸着テープ13は、基板12の表面に吸着する第1吸着層13aと、第1吸着層13a上に設けられたフィルム層13bと、フィルム層13b上に設けられた第2吸着層13cと、第2吸着層13c上に設けられ、第2吸着層13cを保護するセパレータ13dとを含んでいる。このような吸着テープ13は、第1吸着層13aを基板12に吸着させた後、第2吸着層13cからセパレータ13dを剥離することにより、第2吸着層13cを露出させ、第2吸着層13cを固定対象物に吸着させることができるように構成されている。なお、「吸着テープ」とは、軟質樹脂基材に無数のミクロな気泡が形成されており、この気泡が吸盤の役割を果たすものである。この吸着テープは、吸着面を水などで洗い流すことにより吸着力が回復し、再使用が可能である。このような吸着テープ13としては、例えばフジコピアン社製フィックスフィルム(登録商標)を用いることができる。
図1、図2及び図4に示すように、テープ貼りユニット20は、本体部21と、本体部21に取り付けられる支持板22と、支持板22に取り付けられ、回転自在に設けられるとともに吸着テープ13がロール状に巻装された巻出軸23とを有している。このうち本体部21は、略直方体状に形成されており、巻出軸23に巻装された吸着テープ13が本体部21内に進入する入口開口24と、吸着テープ13が本体部21から退出する出口開口25とを含んでいる(図4参照)。また、本体部21は、支持板22を介して移動装置30の後述する貼着用移動部32Aに取り付けられている。なお、本体部21は支持板22を介することなく、貼着用移動部32Aに直接取り付けられていても良い。
また、本体部21内には、本体部21内に進入した吸着テープ13を自動的に切断する切断機構26が設けられている。この切断機構26は、基板12に貼着された吸着テープ13を所望の長さに切断する役割を果たす。この切断機構26としては、カッター等を用いることができる。また、図4の仮想線(二点鎖線)に示すように、切断された吸着テープ13は、X方向に沿って基板12上に貼着されるようになっている。なお、本体部21内に、本体部21内に進入した吸着テープ13を出口開口25に案内するためのガイドローラ27が設けられている。
支持板22は、巻出軸23を回転自在に支持するものであり、四角形状の平坦な板状の部材からなる。なお、これに限らず、支持板22は、巻出軸23を回転自在に支持することができれば、任意の形状を有していても良い。
巻出軸23は、ロール状に巻装された吸着テープ13を巻き出すことにより、吸着テープ13を本体部21内に進入させるためのものである。この巻出軸23が図4に示す反時計回りに回転することにより、巻出軸23に巻装された吸着テープ13が巻き出され、吸着テープ13が入口開口24に進入するようになっている。また、巻出軸23は、図示しないモータによって駆動され、巻出軸23の回転速度と移動装置30によるテープ貼りユニット20の移動速度とが同期するように構成されている。すなわち、後述するように、テープ貼りユニット20の移動距離に基づいて巻出軸23の回転角度が決定され、吸着テープ13が巻き出されている間、テープ貼りユニット20の移動速度と巻出軸23の回転により巻き出される吸着テープ13の供給速度とが略同一に維持される。
図1及び図2に示すように、移動装置30は、X方向に延びる貼着用シリンダ31Aと、貼着用シリンダ31Aの両端部に連結され、Y方向に延びる一対の搬送用シリンダ31Bとを有している。このうち、貼着用シリンダ31Aには、貼着用シリンダ31A上をX方向に移動する貼着用移動部32Aが設けられている。この貼着用シリンダ31Aは、例えば電動シリンダにより構成されており、図示しないモータがボールねじを回転させることにより、貼着用移動部32Aが貼着用シリンダ31A上をX方向に移動するように構成されている。なお、貼着用シリンダ31Aが電動シリンダにより構成されることにより、貼着用移動部32Aの位置精度を向上させることができ、X方向における吸着テープ13の貼着場所の位置精度を、例えば、±1mm程度に保つことができる。
貼着用移動部32Aには、上述したテープ貼りユニット20の支持板22が取り付けられており、貼着用移動部32AがX方向に移動することにより、テープ貼りユニット20が基板載置部11の表面11aに対して平行にX方向に移動するように構成されている。また、このような貼着用移動部32Aが水平方向に沿ってX方向マイナス側(第1の方向)へ移動する際、テープ貼りユニット20から吸着テープ13が供給されるようになっている。また、この際、テープ貼りユニット20からの吸着テープ13の供給速度と移動装置30によるテープ貼りユニット20の移動速度とを同期させる。この場合、例えば、貼着用シリンダ31Aの図示しないモータの回転数に基づき、巻出軸23を回転させることにより、巻出軸23の回転速度をテープ貼りユニット20の移動速度に同期させても良い。ところで、吸着テープ13が巻出軸23から巻き出されると、巻出軸23に巻装された吸着テープ13の直径が小さくなる。これにより、巻き出された吸着テープ13の長さがテープ貼りユニット20の移動距離よりも短くなる場合がある。この場合、基板12に貼着された吸着テープ13にテープ貼りユニット20の移動方向に向かう張力が作用し、吸着テープ13が基板12から剥がれるおそれがある。また、巻き出された吸着テープ13の長さがテープ貼りユニット20の移動距離よりも長い場合、基板12に貼着された吸着テープ13にシワが発生するおそれがある。このため、テープ貼りユニット20の移動距離と、巻き出された吸着テープ13の長さとの差は、5%以下であることが好ましい。これにより、基板12に貼着された吸着テープ13に作用する張力を低減することができ、基板12に貼着された吸着テープ13が基板12から剥がれる不具合を防止することができる。また、基板12に貼着された吸着テープ13にシワが発生する不具合を防止することができる。なお、貼着用シリンダ31Aの図示しないモータの回転数に対する巻出軸23の回転数を調整することにより、テープ貼りユニット20の移動距離と、巻き出された吸着テープ13の長さとの差を5%以下に調整することができる。
一方、貼着用移動部32Aが水平方向に沿ってX方向プラス側へ移動する際、テープ貼りユニット20からは吸着テープ13が供給されない。すなわち、貼着用移動部32Aが水平方向に沿ってX方向プラス側へ移動する場合には、テープ貼りユニット20は、巻出軸23を回転させることなく、巻出軸23に巻装された吸着テープ13は巻き出されない。
一対の搬送用シリンダ31Bは、図示しない支持体により作業スペースの床面1上に支持されている。この一対の搬送用シリンダ31Bの各々には、各々の搬送用シリンダ31B上をY方向に移動する搬送用移動部32Bがそれぞれ設けられている。これらの搬送用シリンダ31Bは、例えば電動シリンダにより構成されており、図示しないモータがボールねじを回転させることにより、各々の搬送用移動部32Bが搬送用シリンダ31B上をY方向に移動するように構成されている。なお、搬送用シリンダ31Bが電動シリンダにより構成されることにより、搬送用移動部32Bの位置精度を向上させることができ、Y方向における吸着テープ13の貼着場所の位置精度を、例えば、±1mm程度に保つことができる。
搬送用移動部32Bには、上述した貼着用シリンダ31Aの両端部が取り付けられており、各々の搬送用移動部32BがY方向に移動することにより、貼着用シリンダ31AをY方向に移動させるようになっている。すなわち、搬送用シリンダ31Bは、搬送用移動部32BがY方向に移動することにより、貼着用シリンダ31Aを介してテープ貼りユニット20を基板載置部11の表面11aに対して平行にY方向に搬送する。また、各々の搬送用移動部32Bの移動速度は互いに等しく、各々の搬送用移動部32Bに連結された貼着用シリンダ31AがX方向に平行になる。なお、搬送用移動部32Bが水平方向に沿ってY方向へ移動する際、テープ貼りユニット20からは吸着テープ13が供給されない。すなわち、搬送用移動部32Bが水平方向に沿ってY方向へ移動する場合には、テープ貼りユニット20は、巻出軸23を回転させることなく、巻出軸23に巻装された吸着テープ13は巻き出されない。
次に、このような構成からなる本実施の形態における作用について説明する。ここでは、図1、図2及び図4に示す吸着テープ自動貼着装置10を用いた吸着テープ自動貼着方法について図5(a)−(c)、図6(a)−(c)、図7(a)−(b)及び図8(a)−(b)により説明する。
まず、基板12を準備する。
次に、基板載置部11上に基板12を載置する(載置工程)。この場合、まず、基板載置部11を駆動させる。次に、基板載置部11上に基板12の一部を手作業で載置する(図5(a))。基板載置部11上に基板12の一部が載置すると、基板載置部11が基板12をY方向マイナス側へ移動させる。その後、基板12は当て板14に当接し、位置決めされる(図5(b))。なお、この際、テープ貼りユニット20は、所定の待機位置に位置付けられている(図5(a)−(b)参照)。
次に、基板12に帯状の吸着テープ13を貼着する(第1貼着工程)。この場合、まず、搬送用シリンダ31Bを駆動することにより、搬送用移動部32BをY方向プラス側へ移動させる(図5(c))。このようにして、テープ貼りユニット20をY方向における所望の貼着開始位置に搬送する。この際、搬送用シリンダ31Bが電動シリンダにより構成されることにより、搬送用移動部32Bの位置精度を向上させることができ、Y方向における吸着テープ13の貼着場所の位置精度を、例えば、±1mm程度に保つことができる。次いで、基板12の上方でテープ貼りユニット20を基板載置部11の表面11aに対して平行にX方向マイナス側(第1の方向)へ移動させる(図6(a))。この際、貼着用シリンダ31Aを駆動することにより、貼着用移動部32AをX方向マイナス側へ移動させる。貼着用移動部32AがX方向マイナス側へ移動する際、テープ貼りユニット20が駆動され、巻出軸23から吸着テープ13が巻き出される。巻き出された吸着テープ13は、テープ貼りユニット20の入口開口24から本体部21内に進入し、出口開口25を通過して本体部21から退出する(図4参照)。そして、本体部21から退出した吸着テープ13は、基板12の表面に当接し、吸着テープ13の第1吸着層13aが基板12の表面に吸着する。このとき、吸着テープ13の表面側から押圧力を加えることなく、吸着テープ13の自重により吸着テープ13が基板12に吸着する。このようにして、テープ貼りユニット20から基板12へ吸着テープ13が供給される。この際、貼着用シリンダ31Aが電動シリンダにより構成されることにより、貼着用移動部32Aの位置精度を向上させることができ、X方向における吸着テープ13の貼着場所の位置精度を、例えば、±1mm程度に保つことができる。また、テープ貼りユニット20から吸着テープ13が供給される際、テープ貼りユニット20からの吸着テープ13の供給速度とテープ貼りユニット20の移動速度とが同期される。このとき、例えば、巻出軸23の回転速度とテープ貼りユニット20の移動速度とが同期される。この場合、例えば、貼着用シリンダ31Aの図示しないモータの回転数に基づき、巻出軸23を回転させることにより、巻出軸23の回転速度をテープ貼りユニット20の移動速度に同期させても良い。このようにして、テープ貼りユニット20がX方向における所望の貼着終了位置に到達するまで、貼着用移動部32AをX方向マイナス側へ移動させる。なお、吸着テープ13が巻出軸23から巻き出されると、巻出軸23に巻装された吸着テープ13の直径が小さくなる。これにより、テープ貼りユニット20の移動距離と、巻き出された吸着テープ13の長さとの間に差が生じる可能性がある。この場合、貼着用シリンダ31Aの図示しないモータの回転数に対する巻出軸23の回転数を調整し、テープ貼りユニット20の移動距離と、巻き出された吸着テープ13の長さとの差を5%以下とすることが好ましい。これにより、基板12に貼着された吸着テープ13に作用する張力を低減することができ、基板12に貼着された吸着テープ13が基板12から剥がれる不具合を防止することができる。また、基板12に貼着された吸着テープ13にシワが発生する不具合を防止することができる。
次いで、テープ貼りユニット20がX方向における所望の貼着終了位置に到達した後、貼着用シリンダ31Aを停止し、切断機構26により、吸着テープ13を切断する(切断工程)。この際、切断された吸着テープ13は、X方向に沿って基板12上に貼着される。このようにして、基板12に帯状の吸着テープ13が貼着される。なお、吸着テープ13を切断した後、巻出軸23を更に回転させ、所定長さの吸着テープ13を巻出軸23から巻き出しても良い。これにより、出口開口25を通過し本体部21から退出する吸着テープ13の先端を基板12に近づけることができ、基板12に吸着テープ13を貼着する際の初期位置の位置精度を向上させることができる。
次に、基板12の上方でテープ貼りユニット20を基板載置部11の表面11aに対して平行にX方向プラス側へ移動させる(第1移動工程)(図6(b))。この際、貼着用シリンダ31Aを駆動することにより、貼着用移動部32AをX方向プラス側へ移動させる。このようにして、テープ貼りユニット20がX方向における所望の貼着開始位置に到達するまで、貼着用移動部32AをX方向プラス側へ移動させる。なお、貼着用移動部32AがX方向プラス側へ移動する際、テープ貼りユニット20が駆動されることはなく、巻出軸23からは吸着テープ13は巻き出されない。
次いで、テープ貼りユニット20を基板載置部11の表面11aに対して平行にY方向プラス側(第2の方向)へ移動させる(第2移動工程)(図6(c))。この際、搬送用シリンダ31Bを駆動することにより、搬送用移動部32BをY方向プラス側へ移動させる。このようにして、テープ貼りユニット20がY方向における所望の貼着開始位置に到達するまで、テープ貼りユニット20をY方向プラス側へ搬送する。なお、搬送用移動部32BがY方向プラス側へ移動する際、テープ貼りユニット20が駆動されることはなく、巻出軸23からは吸着テープ13は巻き出されない。
次に、基板12に帯状の吸着テープ13を貼着する(第2貼着工程)。この場合、まず、基板12の上方でテープ貼りユニット20を基板載置部11の表面11aに対して平行にX方向マイナス側へ移動させる(図7(a))。この際、貼着用シリンダ31Aを駆動することにより、貼着用移動部32AをX方向マイナス側へ移動させる。貼着用移動部32AがX方向マイナス側へ移動する際、テープ貼りユニット20が駆動され、テープ貼りユニット20から基板12へ吸着テープ13が供給される。また、テープ貼りユニット20から吸着テープ13が供給される際、テープ貼りユニット20からの吸着テープ13の供給速度とテープ貼りユニット20の移動速度とが同期される。このとき、例えば、巻出軸23の回転速度とテープ貼りユニット20の移動速度とが同期される。この場合、例えば、貼着用シリンダ31Aの図示しないモータの回転数に基づき、巻出軸23を回転させることにより、巻出軸23の回転速度をテープ貼りユニット20の移動速度に同期させても良い。このようにして、テープ貼りユニット20がX方向における所望の貼着終了位置に到達するまで、貼着用移動部32AをX方向マイナス側へ移動させる。
次いで、テープ貼りユニット20がX方向における所望の貼着終了位置に到達した後、貼着用シリンダ31Aを停止し、切断機構26により、吸着テープ13を切断する(切断工程)。このようにして、基板12に帯状の吸着テープ13が貼着される。
次に、基板12の上方でテープ貼りユニット20を基板載置部11の表面11aに対して平行にX方向プラス側へ移動させる(図7(b))。この際、貼着用シリンダ31Aを駆動することにより、貼着用移動部32AをX方向プラス側へ移動させる。このようにして、テープ貼りユニット20がX方向における所望の貼着開始位置に到達するまで、貼着用移動部32AをX方向プラス側へ移動させる。
次いで、テープ貼りユニット20を基板載置部11の表面11aに対して平行にY方向マイナス側へ移動させる(図8(a))。この際、搬送用シリンダ31Bを駆動することにより、搬送用移動部32BをY方向マイナス側へ移動させる。このようにして、テープ貼りユニット20が待機位置に到達するまで、テープ貼りユニット20をY方向マイナス側へ搬送する。なお、搬送用移動部32BがY方向マイナス側へ移動する際、テープ貼りユニット20が駆動されることはなく、巻出軸23からは吸着テープ13は巻き出されない。
その後、基板載置部11を駆動させることにより、吸着テープ13が貼着された基板12をY方向プラス側へ移動させる。基板12を把持できる状態まで移動させた後、基板12を基板載置部11から手作業で取り除く(図8(b))。
このようにして、吸着テープ13が貼着された基板12が得られる。
なお、図9に示すように、吸着テープ13が貼着された基板12上には、固定対象物、例えば金属箔15が取り付けられる。この金属箔15は、例えば、その後の工程において加工がなされ、精密機器が形成されるものである。このような金属箔15の厚みは、例えば、10μm以上300μm以下程度の範囲で適宜設定することができる。
このとき、基板12に貼着された吸着テープ13の長手方向の長さ(X方向の長さ)は、金属箔15のX方向の長さよりも長いことが好ましい。これにより、厚みが薄い金属箔15を基板12上に固定した際に、金属箔15にシワが発生する不具合を防止することができる。また、吸着テープ13の長手方向の長さが、金属箔15のX方向の長さよりも長いことにより、基板12に接触する吸着テープ13の面積を金属箔15に接触する吸着テープ13の面積よりも大きくすることができる。これにより、基板12に作用する吸着テープ13の吸着力を、金属箔15に作用する吸着テープ13の吸着力よりも大きくすることができる。このため、金属箔15を基板12から取り外す際に、吸着テープ13を基板12に貼着させたまま、金属箔15をのみを取り外すことができる。
このように本実施の形態によれば、基板12に吸着テープ13を貼着する際に、テープ貼りユニット20からの吸着テープ13の供給速度と移動装置30によるテープ貼りユニット20の移動速度とが同期される。これにより、基板12に吸着テープ13を貼着する際に、吸着テープ13に作用する張力を低減させることができる。このため、粘着性が低い吸着テープ13を基板12に対して自動で貼着することができる。
また、本実施の形態によれば、基板12に吸着テープ13を貼着する際に、巻出軸23の回転速度と移動装置30によるテープ貼りユニット20の移動速度とが同期される。これにより、テープ貼りユニット20からの吸着テープ13の供給速度と移動装置30によるテープ貼りユニット20の移動速度とを容易に同期させることができる。
さらに、本実施の形態によれば、テープ貼りユニット20は、吸着テープ13を切断する切断機構26を有している。これにより、基板12に貼着する吸着テープ13の長さを所望の長さに調節することができる。
変形例
次に、図10により、本実施の形態による吸着テープ自動貼着装置の変形例について説明する。図10に示す変形例は、テープ貼りユニット20の構成が異なるものであり、他の構成は、図1乃至図8に示す形態と略同一である。図10において、図1乃至図8と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図10に示すテープ貼りユニット20において、テープ貼りユニット20の本体部21内に、吸着テープ13の供給速度を調整する供給速度調整部28が設けられている。この供給速度調整部28は、例えば吸着テープ13を挟持する一対の送出ローラ29によって構成されている。この送出ローラ29は、図示しないモータによって駆動され、各々の送出ローラ29の回転速度と移動装置30によるテープ貼りユニット20の移動速度とが同期するように構成されている。すなわち、後述するように、テープ貼りユニット20の移動距離に基づいて各々の送出ローラ29の回転角度が決定され、吸着テープ13が巻き出されている間、テープ貼りユニット20の移動速度と、一対の送出ローラ29の回転により巻出軸23から巻き出される吸着テープ13の供給速度とが略同一に維持される。なお、送出ローラ29の表面は、吸着テープ13のセパレータ13dと同様の材料により形成された被覆材29aにより被覆されていることが好ましい。これにより、一対の送出ローラ29が吸着テープ13を挟持した際に、吸着テープ13が送出ローラ29の表面に吸着することを防止することができる。
一方、巻出軸23は、モータ等によって駆動されることなく、一対の送出ローラ29の回転により、吸着テープ13が巻出軸23から巻き出される際に発生する張力により、回転するように構成されている。
移動装置30の貼着用移動部32Aが水平方向に沿ってX方向マイナス側へ移動する際、テープ貼りユニット20からの吸着テープ13の供給速度と移動装置30によるテープ貼りユニット20の移動速度とが同期するようになっている。この場合、例えば、貼着用シリンダ31Aの図示しないモータの回転数に基づき、一対の送出ローラ29を回転させることにより、一対の送出ローラ29の回転速度をテープ貼りユニット20の移動速度に同期させても良い。この場合、巻出軸23に巻装された吸着テープ13の直径が小さくなった場合であっても、テープ貼りユニット20の移動距離と、巻き出された吸着テープ13の長さとを等しくすることができる。
図10に示すテープ貼りユニット20のように、テープ貼りユニット20の本体部21内に、吸着テープ13の供給速度を調整する供給速度調整部28が設けられていることにより、テープ貼りユニット20の移動距離と、巻き出された吸着テープ13の長さとを等しくすることができる。この場合、例えば巻出軸23上に巻き上げられた吸着テープ13の直径が変化した場合においても、テープ貼りユニット20の移動速度と吸着テープ13の供給速度とを容易に同期させることができ、テープ貼りユニット20の移動距離と、巻き出された吸着テープ13の長さとを等しくすることができる。
(第2の実施の形態)
次に、図11乃至図13を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。図11乃至図13は本発明の第2の実施の形態を示す図である。図11乃至図13に示す第2の実施の形態は、主として、吸着テープ自動貼着装置10が、2つのテープ貼りユニット20A、20Bを備えている点が第1の実施の形態と異なるものである。図11乃至図13において、第1の実施の形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図11に示すように、吸着テープ自動貼着装置10は、2つのテープ貼りユニット20A、20Bを備えている。各々のテープ貼りユニット20A、20Bは、互いに対向して移動装置30の貼着用移動部32Aに取り付けられている。このほかの構成は、第1の実施の形態におけるテープ貼りユニット20と同様であるので、ここでは説明を省略する。
貼着用移動部32Aが水平方向に沿ってX方向マイナス側(第1の方向)へ移動する際、テープ貼りユニット20Aから吸着テープ13が供給されるように構成されている。また、この際、テープ貼りユニット20Aからの吸着テープ13の供給速度と移動装置30によるテープ貼りユニット20の移動速度とが同期するようになっている。この場合、例えば、貼着用シリンダ31Aの図示しないモータの回転数に基づき、巻出軸23Aを回転させることにより、巻出軸23Aの回転速度をテープ貼りユニット20の移動速度に同期させても良い。
一方、貼着用移動部32Aが水平方向に沿ってX方向マイナス側へ移動する際、テープ貼りユニット20Bからは吸着テープ13が供給されないように構成されている。すなわち、貼着用移動部32Aが水平方向に沿ってX方向マイナス側へ移動する場合には、テープ貼りユニット20Bは、巻出軸23Bを回転させることなく、巻出軸23Bに巻装された吸着テープ13は巻き出されない。
また、貼着用移動部32Aが水平方向に沿ってX方向プラス側(第1の方向の逆方向)へ移動する際、テープ貼りユニット20Aから吸着テープ13が供給されるように構成されている。また、この際、テープ貼りユニット20Bからの吸着テープ13の供給速度と移動装置30によるテープ貼りユニット20の移動速度とが同期するようになっている。この場合、例えば、貼着用シリンダ31Aの図示しないモータの回転数に基づき、巻出軸23Bを回転させることにより、巻出軸23Bの回転速度をテープ貼りユニット20の移動速度に同期させても良い。
一方、貼着用移動部32Aが水平方向に沿ってX方向プラス側へ移動する際、テープ貼りユニット20Aからは吸着テープ13が供給されないように構成されている。すなわち、貼着用移動部32Aが水平方向に沿ってX方向プラス側へ移動する場合には、テープ貼りユニット20Aは、巻出軸23Aを回転させることなく、巻出軸23Aに巻装された吸着テープ13は巻き出されない。
次に、このような構成からなる本実施の形態における作用について説明する。ここでは、図11に示す吸着テープ自動貼着装置10を用いた吸着テープ自動貼着方法について図12(a)−(b)及び図13(a)−(b)により説明する。
まず、例えば図5(a)−(c)に示す方法により、基板12を準備し、基板載置部11上に基板12を載置した後に、搬送用シリンダ31Bを駆動することにより、搬送用移動部32BをY方向プラス側へ移動させる。次いで、基板12の上方でテープ貼りユニット20を基板載置部11の表面11aに対して平行にX方向マイナス側(第1の方向)へ移動させる(図12(a))。この際、貼着用シリンダ31Aを駆動することにより、貼着用移動部32AをX方向マイナス側へ移動させる。貼着用移動部32AがX方向マイナス側へ移動する際、テープ貼りユニット20Aが駆動され、巻出軸23Aから吸着テープ13が巻き出される。このようにして、テープ貼りユニット20Aから基板12へ吸着テープ13が供給される。また、テープ貼りユニット20Aから吸着テープ13が供給される際、テープ貼りユニット20Aからの吸着テープ13の供給速度とテープ貼りユニット20Aの移動速度とが同期される。このとき、例えば、巻出軸23Aの回転速度とテープ貼りユニット20Aの移動速度とが同期される。この場合、例えば、貼着用シリンダ31Aの図示しないモータの回転数に基づき、巻出軸23Aを回転させることにより、巻出軸23Aの回転速度をテープ貼りユニット20Aの移動速度に同期させても良い。このようにして、テープ貼りユニット20AがX方向における所望の貼着終了位置に到達するまで、貼着用移動部32AをX方向マイナス側へ移動させる。なお、貼着用移動部32AがX方向プラス側へ移動する際、テープ貼りユニット20Bが駆動されることなく、巻出軸23Bからは吸着テープ13は巻き出されない。
次いで、テープ貼りユニット20AがX方向における所望の貼着終了位置に到達した後、貼着用シリンダ31Aを停止し、テープ貼りユニット20Aに設けられた切断機構26(図示せず)により、吸着テープ13を切断する(切断工程)。このようにして、基板12に帯状の吸着テープ13が貼着される。
次いで、テープ貼りユニット20を基板載置部11の表面11aに対して平行にY方向プラス側(第2の方向)へ移動させる(移動工程)(図12(b))。この際、テープ貼りユニット20BがY方向における所望の貼着開始位置に到達するまで、テープ貼りユニット20A、20BをY方向プラス側へ搬送する。
次に、基板12に帯状の吸着テープ13を貼着する(第2貼着工程)。この場合、まず、基板12の上方でテープ貼りユニット20Bを基板載置部11の表面11aに対して平行にX方向プラス側へ移動させる(図13(a))。この際、貼着用シリンダ31Aを駆動することにより、貼着用移動部32AをX方向プラス側へ移動させる。貼着用移動部32AがX方向プラス側へ移動する際、テープ貼りユニット20Bが駆動され、テープ貼りユニット20Bから基板12へ吸着テープ13が供給される。また、テープ貼りユニット20Bから吸着テープ13が供給される際、テープ貼りユニット20Bからの吸着テープ13の供給速度とテープ貼りユニット20Bの移動速度とが同期される。このとき、例えば、巻出軸23Bの回転速度とテープ貼りユニット20Bの移動速度とが同期される。この場合、例えば、貼着用シリンダ31Aの図示しないモータの回転数に基づき、巻出軸23Bを回転させることにより、巻出軸23Bの回転速度をテープ貼りユニット20Bの移動速度に同期させても良い。このようにして、テープ貼りユニット20BがX方向における所望の貼着終了位置に到達するまで、貼着用移動部32AをX方向マイナス側へ移動させる。なお、貼着用移動部32AがX方向プラス側へ移動する際、テープ貼りユニット20Aが駆動されることなく、巻出軸23Aからは吸着テープ13は巻き出されない。
次いで、テープ貼りユニット20BがX方向における所望の貼着終了位置に到達した後、貼着用シリンダ31Aを停止し、テープ貼りユニット20Bに設けられた切断機構26(図示せず)により、吸着テープ13を切断する(切断工程)。このようにして、基板12に帯状の吸着テープ13が貼着される。
次いで、テープ貼りユニット20A、20Bを基板載置部11の表面11aに対して平行にY方向マイナス側へ移動させる(図13(b))。この際、搬送用シリンダ31Bを駆動することにより、搬送用移動部32BをY方向マイナス側へ移動させる。このようにして、テープ貼りユニット20A、20Bが待機位置に到達するまで、テープ貼りユニット20をY方向マイナス側へ搬送する。
その後、図8(b)に示すように、基板載置部11を駆動させることにより、吸着テープ13が貼着された基板12をY方向プラス側へ移動させる。基板12を把持できる状態まで移動させた後、基板12を基板載置部11から手作業で取り除く。
このようにして、吸着テープ13が貼着された基板12が得られる。
このように本実施の形態によれば、吸着テープ自動貼着装置10が、互いに対向して移動装置30の貼着用移動部32Aに取り付けられた2つのテープ貼りユニット20A、20Bを備えている。これにより、テープ貼りユニット20A、20Bを基板載置部11の表面11aに対して平行にX方向マイナス側へ移動させる際に、一方のテープ貼りユニット20Aから基板12へ吸着テープ13を供給し、テープ貼りユニット20A、20Bを基板載置部11の表面11aに対して平行にX方向プラス側へ移動させる際に、他方のテープ貼りユニット20Bから基板12へ吸着テープ13を供給することができる。このため、テープ貼りユニット20A、20Bの基板載置部11の表面11aに対して平行なX方向への移動を低減することができ、作業時間を短縮させることができる。
上記各実施の形態および変形例に開示されている複数の構成要素を必要に応じて適宜組合せることも可能である。あるいは、上記各実施の形態および変形例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
10 吸着テープ自動貼着装置
11 基板載置部
11a 表面
12 基板
13 吸着テープ
20、20A、20B テープ貼りユニット
23、23A、23B 巻出軸
26 切断機構
28 供給速度調整部
30 移動装置

Claims (10)

  1. 基板上に吸着テープを貼着する吸着テープ自動貼着装置であって、
    基板載置部と、
    前記基板載置部上に載置された前記基板に帯状の前記吸着テープを貼着するテープ貼りユニットと、
    前記テープ貼りユニットを前記基板の上方で前記基板載置部の表面に対して平行に移動させる移動装置とを備え、
    前記テープ貼りユニットからの前記吸着テープの供給速度と前記移動装置による前記テープ貼りユニットの移動速度とを同期させたことを特徴とする吸着テープ自動貼着装置。
  2. 前記テープ貼りユニットは、回転自在に設けられるとともに前記吸着テープがロール状に巻装された巻出軸を有し、前記巻出軸の回転速度と前記移動装置による前記テープ貼りユニットの移動速度とを同期させたことを特徴とする請求項1に記載の吸着テープ自動貼着装置。
  3. 前記テープ貼りユニットは、前記吸着テープの供給速度を調整する供給速度調整部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の吸着テープ自動貼着装置。
  4. 前記テープ貼りユニットは、前記吸着テープを切断する切断機構を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の吸着テープ自動貼着装置。
  5. 吸着テープ自動貼着方法であって、
    基板載置部上に基板を載置する載置工程と、
    前記基板の上方でテープ貼りユニットを前記基板載置部の表面に対して平行に第1の方向へ移動させることにより前記基板に帯状の吸着テープを貼着する第1貼着工程とを備え、
    前記第1貼着工程において、前記テープ貼りユニットからの前記吸着テープの供給速度と前記テープ貼りユニットの移動速度とを同期させることを特徴とする吸着テープ自動貼着方法。
  6. 前記第1貼着工程の後、前記基板の上方で前記テープ貼りユニットを前記基板載置部の前記表面に対して平行に前記第1の方向の逆方向へ移動させる第1移動工程と、
    前記テープ貼りユニットを前記基板載置部の前記表面に対して平行に前記第1の方向に対して直交する第2の方向へ移動させる第2移動工程と、
    前記基板の上方で前記テープ貼りユニットを前記基板載置部の前記表面に対して平行に前記第1の方向へ移動させることにより前記基板に帯状の前記吸着テープを貼着する第2貼着工程とを更に備え、
    前記第2貼着工程において、前記テープ貼りユニットからの前記吸着テープの供給速度と前記テープ貼りユニットの移動速度とを同期させることを特徴とする請求項5に記載の吸着テープ自動貼着方法。
  7. 前記第1貼着工程の後、前記テープ貼りユニットを前記基板載置部の前記表面に対して平行に前記第1の方向に対して直交する第2の方向へ移動させる移動工程と、
    前記基板の上方で前記テープ貼りユニットを前記基板載置部の前記表面に対して平行に前記第1の方向の逆方向へ移動させることにより前記基板に帯状の前記吸着テープを貼着する第2貼着工程とを更に備え、
    前記第2貼着工程において、前記テープ貼りユニットからの前記吸着テープの供給速度と前記テープ貼りユニットの移動速度とを同期させることを特徴とする請求項5に記載の吸着テープ自動貼着方法。
  8. 前記テープ貼りユニットは、回転自在に設けられるとともに前記吸着テープがロール状に巻装された巻出軸を有し、前記巻出軸の回転速度と前記テープ貼りユニットの移動速度とを同期させることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一項に記載の吸着テープ自動貼着方法。
  9. 前記テープ貼りユニットは、前記吸着テープの供給速度を調整する供給速度調整部を有することを特徴とする請求項5乃至8のいずれか一項に記載の吸着テープ自動貼着方法。
  10. 前記吸着テープを切断する切断工程を更に備えたことを特徴とする請求項5乃至9のいずれか一項に記載の吸着テープ自動貼着方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110589595A (zh) * 2019-09-30 2019-12-20 东莞市泽源机械有限公司 一种锂电池用转轮式贴胶机构
CN113291914A (zh) * 2021-06-25 2021-08-24 重庆翰博显示科技研发中心有限公司 一种背光结构安装设备

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