JP2018148078A - コモンモードチョークコイル - Google Patents

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Abstract

【課題】より広い温度範囲で問題なく高速通信を実現するためのコモンモードチョークコイルを提供する。【解決手段】巻芯部2ならびに第1および第2の鍔部4、5を有するフェライトコア3と、巻芯部2上において螺旋状に巻回された第1および第2のワイヤ23、24と、第1のワイヤの第1端および第1端とは逆の第2端がそれぞれ電気的に接続された第1および第2の端子電極27、28と、第2のワイヤの第1端および第1端とは逆の第2端がそれぞれ電気的に接続された第3および第4の端子電極29、30と、を備える、コモンモードチョークコイル1において、150℃でのコモンモードインダクタンス値が100kHzにおいて160μH以上であり、かつ、20℃でのリターンロスが10MHzにおいて−27.1dB以下である。【選択図】図1

Description

この発明は、コモンモードチョークコイルに関するもので、特に、フェライトコアと巻線とを備えるコモンモードチョークコイルに関するものである。
この発明にとって興味ある技術として、たとえば特開2015−35473号公報(特許文献1)に記載されたものがある。特許文献1には、フェライトコアと巻線とを備えるコモンモードチョークコイルであって、特に車載用を意図したものが記載されている。
車載用コモンモードチョークコイルは、電子機器間のデジタル通信におけるノイズの漏洩防止および外来ノイズの伝達抑制という目的のために利用される。このようなデジタル通信規格の一例は、CANおよびBroadR-Reachである。
CANで利用されるコモンモードチョークコイルの特徴は、温度特性が良好であることで、たとえば、150℃でのコモンモードインダクタンス値が100μHであるものが使用されている。
BroadR-Reachで利用されるコモンモードチョークコイルの特徴は、コモンモードインダクタンス値が高く、たとえば125℃でのコモンモードインダクタンス値が160μHであるものが使用されている。
特開2015−35473号公報
この発明の目的は、従来では想定されていないソリューションを実現するためのコモンモードチョークコイルを提供しようとすることである。
この発明は、巻芯部ならびに巻芯部の互いに逆の第1および第2の端部にそれぞれ設けられた第1および第2の鍔部を有するフェライトコアと、線状の中心導体と中心導体の周面を覆う絶縁被覆層とを有し、巻芯部上において螺旋状に巻回された第1および第2のワイヤと、第1のワイヤの第1端および第1端とは逆の第2端がそれぞれ電気的に接続された第1および第2の端子電極と、第2のワイヤの第1端および第1端とは逆の第2端がそれぞれ電気的に接続された第3および第4の端子電極と、を備える、コモンモードチョークコイルに向けられるものであって、上述した技術的課題を解決するため、次のような新規な特性を与える構成を備えることを特徴としている。
すなわち、この発明に係るコモンモードチョークコイルは、150℃でのコモンモードインダクタンス値が100kHzにおいて160μH以上であり、かつ20℃でのリターンロスが10MHzにおいて−27.1dB以下であるといった構成を備えることを特徴としている。
上述した構成によれば、より高温で高速通信を最低限使用可能としつつ、常温ではより高品質な高速通信を実現するためのコモンモードチョークコイルを提供できる。なお、本明細書における「リターンロス」は、SパラメータにおけるSdd11を意味する。また、以下では、「コモンモードインダクタンス値」を単に「インダクタンス値」と記載する場合がある。
この発明において、好ましくは、130℃でのリターンロスが10MHzにおいて−27dB以下である。この構成によれば、より広い温度範囲で問題なく高速通信を実現するためのコモンモードチョークコイルを提供できる。
また、この発明において、好ましくは、フェライトコアのキュリー温度が150℃以上である。この構成によれば、低温から150℃まで、インダクタンス値を一定以上に維持することができる。
また、この発明において、好ましくは、フェライトコアの比透磁率が1500以下である。この構成によれば、フェライトコアの設計自由度が向上し、たとえばキュリー温度が150℃以上であるようなフェライトコアを容易に設計できる。このように、上記構成によれば、高温でのインダクタンス値が確保された、温度特性の良好なコモンモードチョークコイルを提供できる。
また、この発明において、好ましくは、巻芯部の軸線方向に測定したフェライトコアの外形寸法は3.4mm以下であり、巻芯部の軸線方向に直交する方向に測定したフェライトコアの外形寸法は2.7mm以下である。この構成によれば、コモンモードチョークコイルの小型化を図ることで、低EMC部品に対してコモンモードチョークコイルをより近くに配置でき、実質的なノイズ低減効果を向上することができる。また、フェライトコアの体積が一定以下であることで、加熱冷却によるフェライトコアの膨張収縮の絶対量を低減でき、低温から高温までの特性変動を低減できる。
上記好ましい実施態様において、より好ましくは、巻芯部の軸線方向に測定した第1および第2の鍔部の各々の厚み寸法は0.7mm未満である。この構成によれば、コモンモードチョークコイルの限られた外形寸法の範囲内で、巻芯部の軸線方向の長さを長くすることができる。このことは、ワイヤの巻き態様についての自由度が上がることを意味する。そのため、ワイヤの巻き数を多くでき、その結果、インダクタンス値を高めることができ、あるいは、巻回されるワイヤをより太くすることができ、その結果、ワイヤの断線を生じにくくするとともに、ワイヤが有する直流抵抗を減じることができる。また、ワイヤ間隔(絶縁被膜厚)を広げることでワイヤ間容量を低減することができる。
また、前述した好ましい実施態様において、より好ましくは、次のように構成されてもよい。すなわち、当該コモンモードチョークコイルが実装面上に実装された状態において、第1および第2の鍔部の各々の、実装面に投影した面積は、1.75mm未満である。この構成によれば、上述のより好ましい実施態様の場合と同様、コモンモードチョークコイルの限られた外形寸法の範囲内で、巻芯部の軸線方向の長さを長くすることができ、そのため、上述のより好ましい実施態様の場合と同様の効果が期待できる。
また、前述した好ましい実施態様において、より好ましくは、巻芯部の断面積は1.0mm未満である。この構成によれば、ワイヤの巻き数を維持しながら、ワイヤの総長さを短くすることができるので、Sdd11特性の向上を図ることができる。
また、前述した好ましい実施態様において、より好ましくは、次のように構成されてもよい。すなわち、当該コモンモードチョークコイルが実装面上に実装された状態において、巻芯部と実装面との間の距離が0.5mm以上である。この構成によれば、実装面側に存在し得るグラウンドパターンと、巻芯部上に巻回されたワイヤと、の間の距離を長くすることができるので、グラウンドパターンとワイヤとの間に形成される浮遊容量を減じることができ、そのため、モード変換特性をより良好なものとすることができる。
この発明において、好ましくは、巻芯部上における第1および第2のワイヤの各々の巻き数が42ターン以下である。この構成によれば、ワイヤの総長さを短くすることができるので、Sdd11特性をより良好なものとすることができる。
この発明に係るコモンモードチョークコイルは、第1および第2の鍔部間に渡された板状のフェライト板をさらに備えることが好ましい。フェライトコアとフェライト板とによって閉磁路が形成されるので、インダクタンス値を向上させることができる。この場合、フェライト板の厚み寸法は0.75mm以下であることが好ましい。この構成によれば、コモンモードチョークコイルの総高さ寸法を小さくすることができる。あるいは、コモンモードチョークコイルの総高さ寸法を大きくすることなく、巻芯部の高さ位置を実装面から離してより高くすることができる。その結果、実装面側に存在するグラウンドパターンとワイヤとの間に形成される浮遊容量を減じることができ、そのため、モード変換特性をより良好なものとすることができる。
上述のように、フェライト板を備える場合、第1および第2の鍔部とフェライト板との間の隙間は10μm以下であることが好ましい。この構成によれば、フェライトコアとフェライト板とによって形成される磁路の磁気抵抗を低くすることができるので、インダクタンス値を高くすることができる。
この発明において、好ましくは、ワイヤの中心導体の径は35μm以下である。この構成によれば、ワイヤの径を細くできるので、巻芯部へのワイヤの巻き数を多くすることや、ワイヤの巻き数を変えずに小型化すること、ワイヤやコイル外形を変えずにワイヤ間隔を広げることなどができる。また、コイル外形に占めるワイヤの割合が減ることで、たとえばフェライトコアなどの他の部分の寸法を拡大できるため、特性をさらに向上できる。
また、この発明において、好ましくは、ワイヤの中心導体の径は28μm以上である。この構成によれば、中心導体の断線を生じにくくすることができる。
また、この発明において、好ましくは、ワイヤの絶縁被覆層の厚み寸法は6μm以下である。この構成によれば、ワイヤの径を細くできるので、巻芯部へのワイヤの巻き数を多くすることや、ワイヤの巻き数を変えずに小型化すること、ワイヤやコイル外形を変えずにワイヤ間隔を広げることなどができる。また、コイル外形に占めるワイヤの割合が減ることで、たとえばフェライトコアなどの他の部分の寸法を拡大できるため、特性をさらに向上できる。
また、この発明において、好ましくは、ワイヤの絶縁被覆層の厚み寸法は3μm以上である。この構成によれば、巻回状態で隣り合うワイヤの中心導体間の距離を長くできるので、線間容量が小さくなり、そのため、Sdd11特性を良好なものとすることができる。
また、この発明において、好ましくは、ワイヤの絶縁被覆層は、たとえばポリアミドイミドやイミド変成ポリウレタンなどのような少なくともイミド結合を含む樹脂からなる。この構成によれば、絶縁被覆層に対して、たとえば150℃においても分解しないといった耐熱性を与えることができる。したがって、150℃といった高温でも、線間容量が変化せず、Sdd11特性を良好なものとすることができる。また、150℃といった高温でもノイズ抑制効果に優れるといった、この発明の効果の実効性を高めることができる。
この発明によれば、従来にはない、より高温で高速通信を最低限使用可能としつつ、常温ではより高品質な高速通信を実現するためのコモンモードチョークコイルを得ることができ、従来では想定されていないソリューションを提供することが可能となる。
この発明の一実施形態によるコモンモードチョークコイル1の外観を示す斜視図であり、(A)は比較的上方から見た図、(B)は比較的下方から見た図である。 図1に示したコモンモードチョークコイル1の外観を示すもので、(A)は正面図、(B)は底面図、(C)は左側面図である。 図1に示したコモンモードチョークコイル1に備えるワイヤ23の拡大断面図である。 図1に示したコモンモードチョークコイル1において、ワイヤ23を端子電極27に電気的に接続する工程を図解する図である。 コモンモードチョークコイルの実際の製品におけるワイヤと端子電極との電気的接続部分を正面方向から撮影した写真を示す図である。 図5に示したワイヤと端子電極との電気的接続部分の断面を拡大して撮影した写真を示す図である。 図6に示した写真をトレースして作成したもので、図6の写真の説明図である。 図1に示したコモンモードチョークコイル1における端子電極27のエッジ部分44とその周囲に引き回されるワイヤ23とを模式的に示す図であり、(A)はこの発明の実施例、(B)は従来例を示す。 図8(A)に示した形態のエッジ部分44を有する端子電極27を得るための工程を図解する図である。 図8(A)に対応する図であって、端子電極27のエッジ部分44の変形例を示す。 図8(A)に対応する図であって、端子電極27のエッジ部分44の他の変形例を示す。 コモンモードチョークコイルに備えるフェライトコアの透磁率の温度特性を、この発明の実施例に係るコモンモードチョークコイルとこの発明の範囲外の比較例に係るコモンモードチョークコイルとで比較して示す図である。 この発明の実施例に係るコモンモードチョークコイルにおける鍔部の厚み寸法とコモンモード除去比との関係を示す図である。 この発明の実施例に係るコモンモードチョークコイルにおける巻芯部の断面積とリターンロスとの関係を示す図である。 この発明の実施例に係るコモンモードチョークコイルにおけるワイヤの巻き数とリターンロスとの関係を示す図である。
図1および図2を主として参照して、この発明の一実施形態によるコモンモードチョークコイル1について説明する。
コモンモードチョークコイル1は、巻芯部2を有するフェライトコア3を備えている。フェライトコア3は、ドラム状をなし、巻芯部2の互いに逆の第1および第2の端部にそれぞれ設けられた第1および第2の鍔部4および5を備えている。コモンモードチョークコイル1は、さらに、第1および第2の鍔部4および5間に渡された板状のフェライト板6を備えている。
フェライトコア3は、キュリー温度が150℃以上であることが好ましい。低温から150℃まで、インダクタンス値を一定以上に維持することができるためである。また、フェライトコア3の比透磁率が1500以下であることが好ましい。この構成によれば、フェライトコア3の構成や材料に高透磁率用の特殊なものを用いる必要が無い。したがって、フェライトコア3の設計自由度が向上し、たとえばキュリー温度が150℃以上であるようなフェライトコア3を容易に設計できる。このように、上記構成によれば、高温でのインダクタンス値が確保された、温度特性の良好なコモンモードチョークコイル1を提供できる。
なお、フェライト板6についても、キュリー温度が150℃以上であることが好ましく、また、比透磁率が1500以下であることが好ましい。
鍔部4および5は、それぞれ、巻芯部2側に向きかつ巻芯部2の各端部を位置させる内側端面7および8と、内側端面7および8の反対側の外側に向く外側端面9および10とを有する。また、鍔部4および5は、それぞれ、実装時において実装基板(図示しない。)側に向けられる下面11および12、ならびに下面11および12の反対側の上面13および14を有している。前述したフェライト板6は、鍔部4および5の上面13および14に接合されている。さらに、第1の鍔部4は、下面11と上面13とを連結する方向に延びかつ互いに逆の側方に向く第1および第2の側面15および16を有し、第2の鍔部5は、下面12と上面14とを連結する方向に延びかつ互いに逆の側方に向く第1および第2の側面17および18を有する。
また、第1の鍔部4における下面11の両端部に、切欠き形状の窪み19および20が設けられる。同様に、第2の鍔部5における下面12の両端部に、切欠き形状の窪み21および22が設けられる。
コモンモードチョークコイル1は、さらに、巻芯部2に螺旋状に巻回された第1および第2のワイヤ23および24を備えている。なお、図1および図2では、ワイヤ23および24の各々の端部のみが図示され、巻芯部2上でのワイヤ23および24の図示が省略されている。これらワイヤ23および24は、一方のワイヤ23について図3に図示するように、線状の中心導体25と、中心導体25の周面を覆う絶縁被覆層26とを有する。
中心導体25は、たとえば銅線からなる。絶縁被覆層26は、好ましくは、たとえばポリアミドイミドや、イミド変成ポリウレタンのような少なくともイミド結合を含む樹脂からなる。この構成によれば、絶縁被覆層に対して、たとえば150℃においても分解しないといった耐熱性を与えることができる。したがって、150℃といった高温でも、線間容量が変化せず、Sdd11特性を良好なものとすることができる。また、150℃といった高温でもノイズ抑制効果に優れるといった、この発明の効果の実効性を高めることができる。
第1および第2のワイヤ23および24は、互いに並行しながら同方向に巻回される。このとき、ワイヤ23および24は、いずれか一方が内層側に、いずれか他方が外層側に、というように、2層巻きにされても、巻芯部2の軸線方向において交互に配列されかつ互いに平行に並んだ状態で巻くバイファイラ巻きにされてもよい。
中心導体25の径Dは35μm以下であることが好ましい。この構成によれば、ワイヤ23および24の径を細くできるので、巻芯部2へのワイヤ23および24の巻き数を多くすることや、ワイヤ23および24の巻き数を変えずに小型化すること、ワイヤ23および24やコイル外形を変えずにワイヤ間隔を広げることなどができる。また、コイル外形に占めるワイヤ23および24の割合が減ることで、たとえばフェライトコア3などの他の部分の寸法を拡大できるため、特性をさらに向上できる。
また、中心導体25の径Dは28μm以上であることが好ましい。この構成によれば、中心導体25の断線を生じにくくすることができる。
また、絶縁被覆層26の厚み寸法T4は6μm以下であることが好ましい。この構成によれば、ワイヤ23および24の径を細くできるので、巻芯部2へのワイヤ23および24の巻き数を多くすることや、ワイヤ23および24の巻き数を変えずに小型化すること、ワイヤ23および24やコイル外形を変えずにワイヤ間隔を広げることなどができる。また、コイル外形に占めるワイヤ23および24の割合が減ることで、たとえばフェライトコア3などの他の部分の寸法を拡大できるため、特性をさらに向上できる。
また、絶縁被覆層26の厚み寸法T4は3μm以上であることが好ましい。この構成によれば、巻回状態で隣り合うワイヤ23および24の中心導体25間の距離を長くできるので、線間容量が小さくなり、そのため、Sdd11特性を良好なものとすることができる。
コモンモードチョークコイル1は、さらに、第1ないし第4の端子電極27〜30を備えている。これら第1ないし第4の端子電極27〜30のうち、第1および第3の端子電極27および29は、第1および第2の側面15および16が対向する方向に配列されて、第1の鍔部4に接着剤を介して取り付けられる。第2および第4の端子電極28および30は、第1および第2の側面17および18が対向する方向に配列されて、第2の鍔部5に接着剤を介して取り付けられる。
第1の端子電極27と第4の端子電極30とは、互いに同じ形状であり、第2の端子電極28と第3の端子電極29とは、互いに同じ形状である。また、第1の端子電極27と第3の端子電極29とは、互いに面対称形状をなし、第2の端子電極28と第4の端子電極30とは、互いに面対称形状をなしている。したがって、第1ないし第4の端子電極27〜30のうちのいずれか1つの端子電極、たとえば図1(A)および(B)において最も良好に図示されている第1の端子電極27について、その詳細を説明し、第2、第3および第4の端子電極28、29および30の詳細については、その説明を省略する。
端子電極27は、通常、たとえばリン青銅やタフピッチ銅などの銅系合金からなる1枚の金属板に対して順送プレス加工を施すことにより製造される。端子電極27の材料となる金属板は、0.15mm以下の厚みを有しており、たとえば0.1mmの厚みである。
図1(B)によく示されているように、端子電極27は、鍔部4の外側端面9に沿って延びる基部31と、当該基部31から、鍔部4の外側端面9と下面11とが交差する稜線部分を覆う第1の屈曲部32を介して、鍔部4の下面11に沿って延びる実装部33と、を備えている。実装部33は、コモンモードチョークコイル1が図示しない実装基板上に実装されるとき、実装基板上の導電ランドに対して、はんだ付け等によって電気的かつ機械的に接続される部分となる。
さらに、図1(B)を参照して、端子電極27は、実装部33から第2の屈曲部34を介して延びる立上がり部35、および立上がり部35から第3の屈曲部36を介して延びる受け部37を備えている。上記立上がり部35は、窪み19を規定する垂直壁38に沿って延び、上記受け部37は、窪み19を規定する底面壁39に沿って延びている。受け部37は、ワイヤ23の端部に沿うとともに、ワイヤ23を端子電極27に電気的かつ機械的に接続する部分となる。
なお、上述の受け部37は、鍔部4から所定の間隔を置いて位置していることが好ましい。より特定的には、立上がり部35および受け部37は、窪み19を規定する垂直壁38および底面壁39から所定の間隔を置いて位置していて、垂直壁38および底面壁39に接していないことが好ましい。
上述した第1の端子電極27における基部、第1の屈曲部、実装部、第2の屈曲部、立上がり部、第3の屈曲部および受け部をそれぞれ指すために用いた参照符号31、32、33、34、35、36および37は、必要に応じて、第2、第3および第4の端子電極28、29および30における対応の基部、第1の屈曲部、実装部、第2の屈曲部、立上がり部、第3の屈曲部および受け部をそれぞれ指すためにも用いることにする。
前述した第1のワイヤ23の第1端は第1の端子電極27に電気的に接続され、第1のワイヤ23の第1端とは逆の第2端は第2の端子電極28に電気的に接続される。他方、第2のワイヤ24の第1端は第3の端子電極29に電気的に接続され、第2のワイヤ24の第1端とは逆の第2端は第4の端子電極30に電気的に接続される。
通常、上述したワイヤ23および24と端子電極27〜30との接続工程を実施する前に、ワイヤ23および24を巻芯部2上に巻回する工程が実施される。巻回工程では、フェライトコア3を巻芯部2の中心軸線まわりに回転させた状態で、ノズルからワイヤ23および24がトラバースされながら巻芯部2に向かって供給される。これによって、ワイヤ23および24が巻芯部2上で螺旋状に巻回される。
この巻回工程において、フェライトコア3を上述のように回転させるため、フェライトコア3は、回転駆動源に接続されたチャックによって保持される。チャックは、フェライトコア3における一方の鍔部、たとえば第1の鍔部4を保持するように設計されている。
第1の鍔部4の外側端面9に注目すると、そこには、上面13と外側端面9とが交差する稜線に沿って延びる凸状の段部40が形成されている。また、外側端面9における上記段部40が形成された領域より前記下面11に近い側の領域には平坦面41が形成されている。
一方、フェライトコア3には、端子電極27〜30が既に取り付けられている。したがって、端子電極27の基部31および端子電極29の基部31は、第1および第2の側面15および16が対向する方向に互いに隣接しながら、外側端面9における上記平坦面41に沿って位置している。これら端子電極27の基部31と端子電極29の基部31との間の間隔については、図2(C)に示すように、下面11により近い側での間隔S1が、上面13(あるいは段部40)により近い側での間隔S2より広くなっている。この実施形態では、2つの基部31が、ともにT字状とされることによって、上述のようなS1>S2となる間隔を実現している。
チャックのつかみ部は、鍔部4における(1)第1の側面15、(2)第2の側面16、(3)上面13、(4)段部40に加えて、(5)平坦面41の上記間隔S1で規定される部分、といった5つの異なる部分に接触した状態でフェライトコア3を保持する。したがって、ワイヤ23および24の巻回工程において、回転されるフェライトコア3の姿勢を安定させることができる。
端子電極27の基部31と端子電極29の基部31との間隔について、下面11により近い側での間隔S1は、0.3mmより広いことが好ましい。これによって、チャックのつかみ部を平坦面41に当接させるのに十分な面積を確保することができる。また、上面13により近い側での間隔S2は、0.1mm以上かつ0.3mm以下であることが好ましい。通常、順送プレス加工を施す場合、ワークとしての金属板の厚み寸法より小さい寸法で打抜きを行なうことが困難である。したがって、前述したように、端子電極27〜30の材料となる金属板の厚み寸法を0.1mmとしたとき、間隔S2を0.1mm以上かつ0.3mm以下とすることにより、順送プレス加工を容易に実施することができる。
上述のように、回転駆動源に接続されたチャックによって保持されたフェライトコア3を巻芯部2の中心軸線まわりに回転させることによって、ノズルから供給されたワイヤ23および24がトラバースされながら巻芯部2上で螺旋状に巻回される。巻芯部2上における第1および第2のワイヤ23および24の各々の巻き数は42ターン以下であることが好ましい。ワイヤ23および24の総長さを短くすることができるので、Sdd11特性をより良好なものとすることができるためである。なお、インダクタンス値の確保のためには、ワイヤ23および24の各々の巻き数は39ターン以上であることが好ましい。
なお、巻回工程において、チャックは、一方の鍔部、たとえば第1の鍔部4のみをつかむように設計されているので、他方の鍔部、たとえば第2の鍔部5については、第1の鍔部4において採用された、段部40および平坦面41を有する構成は採用されなくてもよい。また、第2および第4の端子電極28および30についても、前述したような第1および第3の端子電極27および29において採用された、基部31の形状および配置は採用されなくてもよい。
しかしながら、上述したような特徴的構成が、第1および第2の鍔部4および5の双方に採用され、かつ、第1ないし第4の端子電極27〜30のすべてに採用されると、巻回工程において、フェライトコア3の方向性をなくすことができ、チャックによるつかみ工程での方向ミスをなくすことができる。
上述の巻回工程を終えた後、以下に説明するワイヤ23および24と端子電極27〜30との接続工程が実施される。
以下、代表して、第1のワイヤ23を第1の端子電極27に接続する工程について図4を参照して説明する。図4には、第1の端子電極27の受け部37および第1のワイヤ23の端部が模式的に図示されている。
前述の巻回工程を終えた段階では、ワイヤ23の端部は、図4(1)に示すように、受け部37および受け部37の先端にある先端部37a上にまで引き出された状態となっている。また、ワイヤ23の端部は、その全周において、絶縁被覆層26が除去された状態とされる。絶縁被覆層26の除去には、たとえばレーザ光照射が適用される。
次に、同じく図4(1)に示すように、溶接のためのレーザ光42が、ワイヤ23における絶縁被覆層26から露出した中心導体25と先端部37aとが重なった領域に向かって照射される。これによって、中心導体25およびそれを受ける先端部37aが溶融する。このとき、図4(2)に示すように、溶融した中心導体25および先端部37aは、そこに作用する表面張力によって玉状となり、溶接塊部43が形成される。すなわち、溶接塊部43は、中心導体25および端子電極27(先端部37a)が一体化したものであり、中心導体25は、溶接塊部43の中に取り込まれる。
前述したように、好ましくは、受け部37は、鍔部4から所定の間隔を置いて位置していて、鍔部4に接していないようにされる。この構成は必須ではないが、この構成によれば、上述した溶接工程において、受け部37での温度上昇が鍔部4側に伝わりにくくなり、熱によるフェライトコア3への悪影響を低減することができる。
図5には、コモンモードチョークコイルの実際の製品におけるワイヤと端子電極との電気的接続部分を正面方向から撮影した写真が示されている。図5において、右上の丸い部分が溶融玉、すなわち溶接塊部43に相当している。図6には、図5に示したワイヤと端子電極との電気的接続部分の断面を拡大して撮影した写真が示されている。図7は、図6に示した写真をトレースして作成したもので、図6の写真の説明図である。なお、前述の図4は、レーザ光42を上から下に向かって照射するように図示されたため、図5ないし図7における天地関係と逆になっている。
図6と図7とを対照ながら説明すると、溶接工程により、先端部37aだけでなく、溶接後において残存している受け部37と溶接塊部43とは溶接され合い、互いに接触している。ワイヤ23の中心導体25は、受け部37と溶接塊部43との間に位置し、溶接塊部43に内包されている。また、絶縁被覆層26がワイヤ23の端部の全周において除去されることで、ワイヤ23の端部では、ワイヤ23の中心導体25についても、受け部37および溶接塊部43と溶接され合っていることが好ましい。さらに、好ましくは、溶接塊部43の中には、絶縁被覆層26に由来する物質が存在していない。なお、受け部37と溶接塊部43との区別については、外縁形状が板状のままである部分を受け部37、外縁形状が曲面状となっている部分を溶接塊部43とすることができる。
このようにして、強固な溶接が達成される。また、ワイヤ23の中心導体25は、受け部37と溶接塊部43との間に位置し、その全周が溶接塊部43に内包されるので、より高い機械的強度、より低い電気抵抗、より高い耐ストレス性、より高い化学的な耐浸食性等が得られ、溶接構造に対するより高い信頼性が実現される。また、溶接塊部43の中に絶縁被覆層26に由来する物質が存在しないので、溶融時のブローホールを低減させることができ、この点においても、信頼性の高い溶接構造を得ることができる。
以上、第1の端子電極27と第1のワイヤ23との接続について説明したが、他の端子電極28〜30とワイヤ23または24との接続についても同様の工程が実施される。
上述したワイヤ23および24の巻回工程、ならびにワイヤ23および24の端子電極27〜30への接続工程を終えた後、フェライト板6が第1および第2の鍔部4および5の各々の上面13および14に接着剤を介して接合される。このようにして、フェライトコア3とフェライト板6とによって閉磁路が形成されるので、インダクタンス値を向上させることができる。
なお、フェライト板6は、磁路を形成できる磁性樹脂板または金属板に置き換えられてもよい。あるいは、フェライト板6は、コモンモードチョークコイル1において省略されてもよい。
上述のようにして完成されたコモンモードチョークコイル1において熱膨張および収縮等によるストレスを受けた場合、あるいはコモンモードチョークコイル1の製造途中においてワイヤ23および24が引き回された場合、ワイヤ23および24の少なくとも一方が端子電極27〜30の少なくとも1つに接触している箇所において、絶縁被覆層26が損傷したり、中心導体25が断線したりすることがある。特に、コモンモードチョークコイル1が車載用に向けられるとき、熱膨張および収縮等によるストレスをより受けやすい。なお、このような接触箇所は、たとえば、図2(B)において円で囲んだ箇所Cに見出すことができる。
上述の状況を、ワイヤ23および24と端子電極27〜30とを代表して、図8に示した第1のワイヤ23と第1の端子電極27とに関連して説明する。
前述したように、端子電極27は、たとえばリン青銅やタフピッチ銅などの銅系合金からなる1枚の金属板に対して順送プレス加工を施すことにより製造される。端子電極27の材料となる金属板は、0.15mm以下の厚みを有しており、たとえば0.1mmの厚みである。このような場合、プレス加工後の端子電極27において、そのエッジ部分44には、プレスによるせん断の結果、鋭利な「ダレ」または「バリ」が生じやすい。したがって、鋭利な「ダレ」または「バリ」が生じたエッジ部分44に、図8(B)に示すように、ワイヤ23が接触すると、前述したような絶縁被覆層26の損傷や中心導体25の断線が生じることがある。
そこで、この実施形態では、図8(A)に示すように、上述のエッジ部分44において面取りが施されている。このように面取りをエッジ部分44に施すことにより、ワイヤ23が端子電極27に接触しても、接触面積の拡大や接触箇所の複数化により、端子電極27からワイヤ23に及ぼされる荷重が分散される。したがって、前述した絶縁被覆層26の損傷や中心導体25の断線を生じにくくすることができる。その結果、ワイヤ23におけるエッジ部分44に接触する部分では、中心導体25が絶縁被覆層26で適正に覆われている状態とすることができる。
上述したように面取りが施されたエッジ部分44を備える端子電極27は、好ましくは、プレス加工に含まれる複数の工程の中に、コイニング工程を挿入することによって得られる。
図9を参照して、より具体的に説明すると、まず、(1)に示すように、端子電極27の材料となる金属板45が用意される。次に、(2)に示すように、コイニング金型46が金属板45に向かって圧入され、金属板45の一方主面側に型模様が付与される。コイニング金型46に凸状アール面47が形成されていると、金属板45側に対応の凹状アール面48を有する型模様が付与される。次に、(3)に示すように、パンチ49とダイ50とを用いて、金属板45に対してせん断に基づく板抜き加工が施され、コイニング金型46による圧入領域より内側の位置で金属板45が切断され、端子電極27が得られる。
得られた端子電極27のエッジ部分44には、上述のコイニング金型46による凸状アール面47に対応する凹状アール面48を形成した面取り部が残される。このように、凹状アール面48を形成したエッジ部分44によれば、2点においてワイヤ23に接触することになる。すなわち、エッジ部分44におけるワイヤ23に接触する2点に挟まれた領域は、凹面をなしているためである。
図8(B)に示した端子電極27のエッジ部分44には、凹状アール面48を形成した面取りが施されていたが、その変形例として、たとえば図10に示すように、断面V字状凹面51を形成した面取りが施されてもよい。この場合であっても、エッジ部分44におけるワイヤ23に接触する2点に挟まれた領域は、凹面をなしている。そして、エッジ部分44は、2点においてワイヤ23に接触することになり、ワイヤ23に及ぼされる損傷を低減することができる。
面取りの他の変形例として、たとえば図11に示すように、2個の断面V字状凹面51を形成した面取りが施されてもよい。この変形例によれば、図10に示した変形例の場合よりも、ワイヤ23に接触する箇所を増やすことができ、ワイヤ23に及ぼされる損傷をより低減することができる。なお、ワイヤ23に接触する箇所は、断面V字状凹面の数に応じて、さらに増やすこともできる。
面取りの形状については、さらに他の変形例が多数あり得る。たとえば、上述の断面V字状凹面のV字の屈曲部のみを曲面とした形状、面取りの底面が端子電極を構成する金属板の主面と平行でない形状、などに変更することができる。また、ワイヤと端子電極を構成する金属板との接触面積をより大きくするように、たとえば凸状アール面のような形状に変更されてもよい。
上述したような面取りの形状は、図9(2)に示したコイニング金型46に相当する金型の形状を変更することにより、容易に変更することができる。ただし、面取りを施す方法は、上記のコイニング工程の挿入に限られず、同様の構造を得られるのであれば、方法に制限はない。
なお、ワイヤ23が端子電極27のエッジ部分44に接触する箇所として、図2(B)において円で囲んだ箇所Cを例示したが、同様の接触状態を、ワイヤ23および24の引き回し経路に関連して、他の箇所にも見出すことができる。一方で、端子電極27のうち、ワイヤ23が接触しない部分には面取りを施す必要は無い。
図2(B)に示すように、フェライトコア3の外形寸法に関して、コモンモードチョークコイル1の小型化を図るため、巻芯部2の軸線方向に測定した外形寸法L1は3.4mm以下であり、巻芯部2の軸線方向に直交する方向に測定した外形寸法L2は2.7mm以下であることが好ましい。この構成によれば、コモンモードチョークコイル1の小型化を図ることで、低EMC部品に対してコモンモードチョークコイル1をより近くに配置でき、実質的なノイズ低減効果を向上することができる。また、フェライトコア3の体積が一定以下であることで、加熱冷却によるフェライトコア3の膨張収縮の絶対量を低減でき、低温から高温までの特性変動を低減できる。
また、図2(A)に示すように、巻芯部2の軸線方向に測定した第1および第2の鍔部の各々の厚み寸法T1およびT2は0.7mm未満であることが好ましい。この構成によれば、コモンモードチョークコイル1の限られた外形寸法L1およびL2の範囲内で、巻芯部2の軸線方向の長さを長くすることができる。このことは、ワイヤ23および24の巻き態様についての自由度が上がることを意味する。そのため、ワイヤ23および24の巻き数を多くでき、その結果、インダクタンス値を高めることができ、あるいは、巻回されるワイヤ23および24をより太くすることができ、その結果、ワイヤ23および24の断線を生じにくくするとともに、ワイヤ23および24が有する直流抵抗を減じることができる。また、ワイヤ間隔(絶縁被膜厚)を広げることでワイヤ間容量を低減することができる。
また、コモンモードチョークコイル1が実装面上に実装された状態において、第1および第2の鍔部4および5の各々の、実装面に投影した面積、すなわち、図2(B)に現れた鍔部4および5の各々の面積は、1.75mm未満であることが好ましい。この構成によれば、上述の場合と同様、コモンモードチョークコイル1の限られた外形寸法L1およびL2の範囲内で、巻芯部2の軸線方向の長さを長くすることができ、そのため、上述の場合と同様の効果が期待できる。
また、巻芯部2の断面積は1.0mm未満であることが好ましい。この構成によれば、ワイヤ23および24の巻き数を維持しながら、ワイヤ23および24の総長さを短くすることができるので、Sdd11特性の向上を図ることができる。
また、コモンモードチョークコイル1が実装面上に実装された状態において、巻芯部2と実装面との間の距離、すなわち、図2(A)に示した距離L3は、0.5mm以上であることが好ましい。この構成によれば、実装面側に存在し得るグラウンドパターンと、巻芯部2上に巻回されたワイヤ23および24と、の間の距離を長くすることができるので、グラウンドパターンとワイヤワイヤ23および24との間に形成される浮遊容量を減じることができ、そのため、モード変換特性をより良好なものとすることができる。
また、図2(A)に示すように、フェライト板6の厚み寸法T3は0.75mm以下であることが好ましい。この構成によれば、コモンモードチョークコイル1の総高さ寸法を小さくすることができる。あるいは、コモンモードチョークコイル1の総高さ寸法を大きくすることなく、巻芯部2の高さ位置を実装面から離してより高くすることができる。その結果、実装面側に存在するグラウンドパターンとワイヤ23および24との間に形成される浮遊容量を減じることができ、そのため、モード変換特性をより良好なものとすることができる。
また、第1および第2の鍔部4および5とフェライト板6との間の隙間は10μm以下であることが好ましい。この構成によれば、フェライトコア3とフェライト板6とによって形成される磁路の磁気抵抗を低くすることができるので、インダクタンス値を高くすることができる。ここで、第1および第2の鍔部4および5とフェライト板6との間の隙間は、たとえば、一方の鍔部4または5の端面に平行な面が現れるように、コモンモードチョークコイル1を研磨した試料について、上記隙間の寸法をたとえば幅方向(図2(B)におけるL2が示す方向)に均等間隔で設定された5箇所で測定し、それら測定値を算術平均することにより求めることができる。
以上のように説明したコモンモードチョークコイル1は、150℃でのコモンモードインダクタンス値が100kHzにおいて160μH以上であり、かつ20℃でのリターンロスが10MHzにおいて−27.1dB以下であるといった構成を備えることを特徴としている。コモンモードインダクタンス値が160μH以上であると、BroadR-Reachなどの高速通信で求められるノイズ除去性能である、コモンモード除去比−45dB以下を満足することができる。また、上記高速通信では、コモンモードチョークコイル1における通信信号の通過特性を向上させ、通信品質を確保している。特に、リターンロスが−27dB以下であれば、問題なく通信が実現できる。よって、リターンロスが−27.1dB以下であると、より高品質な高速通信を実現できる。したがって、コモンモードチョークコイル1によれば、より高温で高速通信を最低限使用可能としつつ、常温ではより高品質な高速通信を実現できる。
また、コモンモードチョークコイル1は、好ましくは、130℃でのリターンロスが10MHzにおいて−27dB以下である。この構成によれば、より広い温度範囲で問題なく通信を実現するためのコモンモードチョークコイル1を提供できる。
この発明の一実施例として、以下のような設計とされたコモンモードチョークコイル1を作製した。
・フェライトコア3の比透磁率:1000
・フェライトコア3の外形寸法L1×L2:3.2mm×2.5mm
・フェライト板6の厚み寸法T3:0.7mm
・フェライト板6と鍔部4,5との隙間:5μm。
図12には、上記実施例に係るコモンモードチョークコイル1に備えるフェライトコア3の透磁率の温度特性(A)が、この発明の範囲外の比較例としてのコモンモードチョークコイルに備えるフェライトコアの透磁率の温度特性(B)と比較して示されている。比較例としてのコモンモードチョークコイルに備えるフェライトコアとしては、比透磁率:1700のものを用いた。比較例としてのコモンモードチョークコイルにおけるその他の点については、実施例に係るコモンモードチョークコイル1と同様とした。なお、図12において、縦軸の「規格化透磁率」は、25℃での透磁率を1とした場合の相対値を示すものである。また、図12の横軸の「温度」は、いわゆる雰囲気温度であり、具体的には実施例(A)、比較例(B)を恒温槽に入れた際の恒温槽の表示温度である。
図12に示すように、実施例(A)では、150℃においても規格化透磁率は1を超えている。一方、比較例(B)では、140℃付近でキュリー温度を超え、規格化透磁率が1よりも低下している。
図13には、この発明の上記実施例に係るコモンモードチョークコイル1における鍔部4,5の厚み寸法T1,T2と20℃におけるコモンモード除去比との関係が示されている。コモンモード除去比は、コモンモードノイズの除去性能を示すとともに、インダクタンス値の代替特性であり、マイナスの数値が大きいほど、インダクタンス値が高いことを示している。
鍔部4,5の厚み寸法T1,T2を、図13に示すように、0.6mmとすると、コモンモード除去比を−45dB以下とできる。ここで、図12に示すように、実施例(A)では、150℃における規格化透磁率が1を超えているため、150℃でもコモンモード除去比を−45dB以下とできることがわかる。したがって、実施例に係るコモンモードチョークコイル1では、より高温で高速通信を最低限使用可能とできることがわかる。なお、このとき、コモンモードインダクタンス値は160μH以上となっている。一方、比較例(B)では、図12に示すように、150℃において、フェライトコアが透磁率をほぼ消失するため、コモンモード除去比を−45dB以下に維持することはできない。
図14には、この発明の上記実施例に係るコモンモードチョークコイル1における巻芯部2の断面積と20℃におけるリターンロスとの関係が示されている。
巻芯部2の断面積を、図14に示すように、0.92mm以下とすると、リターンロスを−27.1dB以下とできる。したがって、実施例に係るコモンモードチョークコイル1では、より高品質な高速通信を実現できることがわかる。
図15には、この発明の上記実施例に係るコモンモードチョークコイル1におけるワイヤ23,24の巻き数と20℃におけるリターンロスとの関係が示されている。
ワイヤ23,24の巻き数を、図15に示すように、42ターン以下とすると、リターンロスを−27.1dB以下とできる。したがって、実施例に係るコモンモードチョークコイル1では、より高品質な高速通信を実現できることがわかる。
以上、この発明に係るコモンモードチョークコイルを、より具体的な実施形態に基づいて説明したが、この実施形態は、例示的なものであり、その他種々の変形例が可能である。
たとえば、図14および図15によく示されているように、20℃でのリターンロスが10MHzにおいて−27.1dB以下となる構成は、1つではない。このように、150℃のコモンモードインダクタンス値が100kHzにおいて160μH以上であり、かつ20℃でのモード変換値が10MHzにおいて−27.1dB以下である構成は、実施例で説明した構成に限定されず、明細書中の説明および当業者の技術常識を用いて、適宜変更され得る。
すなわち、本開示は、特定の構成により特定の特性が得られることを示すだけのものではなく、高速通信に対して高温と常温における実現可能範囲を選択することにより、従来では想定されていないソリューションを実現するコモンモードチョークコイルが提供されることを主に示すものである。
1 コモンモードチョークコイル
2 巻芯部
3 フェライトコア
4,5 鍔部
6 フェライト板
7,8 内側端面
9,10 外側端面
11,12 下面
13,14 上面
15〜18 側面
23,24 ワイヤ
25 中心導体
26 絶縁被覆層
27〜30 端子電極
43 溶接塊部

Claims (17)

  1. 巻芯部ならびに前記巻芯部の互いに逆の第1および第2の端部にそれぞれ設けられた第1および第2の鍔部を有するフェライトコアと、
    線状の中心導体と前記中心導体の周面を覆う絶縁被覆層とを有し、前記巻芯部上において螺旋状に巻回された第1および第2のワイヤと、
    前記第1のワイヤの第1端および前記第1端とは逆の第2端がそれぞれ電気的に接続された第1および第2の端子電極と、
    前記第2のワイヤの第1端および前記第1端とは逆の第2端がそれぞれ電気的に接続された第3および第4の端子電極と、
    を備え、
    150℃でのコモンモードインダクタンス値が100kHzにおいて160μH以上であり、かつ20℃でのリターンロスが10MHzにおいて−27.1dB以下である、
    コモンモードチョークコイル。
  2. 130℃でのリターンロスが10MHzにおいて−27dB以下である、請求項1に記載のコモンモードチョークコイル。
  3. 前記フェライトコアのキュリー温度が150℃以上である、請求項1または2に記載のコモンモードチョークコイル。
  4. 前記フェライトコアの比透磁率が1500以下である、請求項1ないし3のいずれかに記載のコモンモードチョークコイル。
  5. 前記巻芯部の軸線方向に測定した前記フェライトコアの外形寸法は3.4mm以下であり、前記巻芯部の軸線方向に直交する方向に測定した前記フェライトコアの外形寸法は2.7mm以下である、請求項1ないし4のいずれかに記載のコモンモードチョークコイル。
  6. 前記巻芯部の軸線方向に測定した前記第1および第2の鍔部の各々の厚み寸法は0.7mm未満である、請求項5に記載のコモンモードチョークコイル。
  7. 当該コモンモードチョークコイルが実装面上に実装された状態において、前記第1および第2の鍔部の各々の、実装面に投影した面積は、1.75mm未満である、請求項5または6に記載のコモンモードチョークコイル。
  8. 前記巻芯部の断面積は1.0mm未満である、請求項5ないし7のいずれかに記載のコモンモードチョークコイル。
  9. 当該コモンモードチョークコイルが実装面上に実装された状態において、前記巻芯部と実装面との間の距離が0.5mm以上である、請求項5ないし8のいずれかに記載のコモンモードチョークコイル。
  10. 前記巻芯部上における前記第1および第2のワイヤの各々の巻き数が42ターン以下である、請求項1ないし9のいずれかに記載のコモンモードチョークコイル。
  11. 前記第1および第2の鍔部間に渡された板状のフェライト板をさらに備え、前記フェライト板の厚み寸法は0.75mm以下である、請求項1ないし10のいずれかに記載のコモンモードチョークコイル。
  12. 前記第1および第2の鍔部と前記フェライト板との間の隙間は10μm以下である、請求項11に記載のコモンモードチョークコイル。
  13. 前記ワイヤの前記中心導体の径は35μm以下である、請求項1ないし12のいずれかに記載のコモンモードチョークコイル。
  14. 前記ワイヤの前記中心導体の径は28μm以上である、請求項1ないし13のいずれかに記載のコモンモードチョークコイル。
  15. 前記ワイヤの前記絶縁被覆層の厚み寸法は6μm以下である、請求項1ないし14のいずれかに記載のコモンモードチョークコイル。
  16. 前記ワイヤの前記絶縁被覆層の厚み寸法は3μm以上である、請求項1ないし15のいずれかに記載のコモンモードチョークコイル。
  17. 前記ワイヤの前記絶縁被覆層は、少なくともイミド結合を含む樹脂からなる、請求項1ないし16のいずれかに記載のコモンモードチョークコイル。
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