JP2018147820A - 電気コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】材料費及びコネクタサイズを抑えた構成によって、許容電流の値を高めること。
【解決手段】リセプタクルコネクタ10は、配線基板50に電気的に接続されており、配線基板90に電気的に接続された相手コネクタと電気的に接続される電気コネクタであって、相手コネクタの信号端子と電気的に接続する導電性の信号端子22と、相手コネクタの電源端子と電気的に接続する導電性の電源端子23と、相手コネクタを配線基板に固定する固定金具と電気的に接続すると共に、リセプタクルコネクタ10を配線基板50に固定する導電性の固定金具13と、信号端子22、電源端子23、及び固定金具13を保持する、絶縁性のハウジング11と、を備え、固定金具13は、電源端子23と別体である。
【選択図】図2
【解決手段】リセプタクルコネクタ10は、配線基板50に電気的に接続されており、配線基板90に電気的に接続された相手コネクタと電気的に接続される電気コネクタであって、相手コネクタの信号端子と電気的に接続する導電性の信号端子22と、相手コネクタの電源端子と電気的に接続する導電性の電源端子23と、相手コネクタを配線基板に固定する固定金具と電気的に接続すると共に、リセプタクルコネクタ10を配線基板50に固定する導電性の固定金具13と、信号端子22、電源端子23、及び固定金具13を保持する、絶縁性のハウジング11と、を備え、固定金具13は、電源端子23と別体である。
【選択図】図2
Description
本開示は、電気コネクタに関する。
基板対基板接続に用いられるコネクタ装置として、一方の基板に電気的に接続された電気コネクタと、他方の基板に電気的に接続された相手コネクタとを嵌合させる構成が知られている(例えば特許文献1参照)。
上述したようなコネクタ装置では、使用される電子機器の高性能化に伴い許容電流の値を高めることが求められる。従来、許容電流の値を高めるための対応として、電源端子に導電率の高い金属材料を用いること、及び、電源端子の伝導面積(金属材の厚み又は幅)を大きくすること等が行われている。しかしながら、これらの対応を行った場合には、材料費が高くなること及びコネクタサイズが大きくなることが問題となる。
そこで、本開示は、材料費及びコネクタサイズを抑えた構成によって、許容電流の値を高めることができる電気コネクタを説明する。
本開示の一つの観点に係る電気コネクタは、第1の基板に電気的に接続されており、第2の基板に電気的に接続された相手コネクタと電気的に接続される電気コネクタであって、相手コネクタの第2信号端子と電気的に接続する導電性の第1信号端子と、相手コネクタの第2電源端子と電気的に接続する導電性の第1電源端子と、相手コネクタを第2の基板に固定する第2固定金具と電気的に接続すると共に、電気コネクタを第1の基板に固定する導電性の第1固定金具と、第1信号端子、第1電源端子、及び第1固定金具を保持する、絶縁性のハウジングと、を備え、第1固定金具は、第1電源端子と別体である。
本開示に係る電気コネクタでは、第1固定金具が、相手コネクタの第2固定金具に接触すると共に第1の基板に接触している。互いに電気的に接続される電気コネクタの固定金具同士が接触すると共に、該固定金具が基板に接触していることにより、電気コネクタ内部の熱が、固定金具を介して基板に伝導されることとなる。このことで、電気コネクタ内の温度上昇を低減することができる。更に、本開示に係る電気コネクタでは、第1固定金具が第1電源端子と別体で構成されている。このことにより、電気コネクタ内の熱を溜めやすい、第1固定金具と第1電源端子とを、互いに離間させることができ、電気コネクタ内の温度上昇をより効果的に低減することができる。このように、温度上昇を効果的に低減する構成とすることによって、導電率の高い金属材料を用いること、及び、伝導面積(金属材の厚み又は幅)を大きくすること等の対応を行うことなく、許容電流の値を高めることができる。以上より、本開示に係る電気コネクタによれば、材料費及びコネクタサイズを抑えた構成によって、許容電流の値を高めることができる。
ハウジングは、底壁部と、該底壁部から立設して互いに対向する一対の第1側壁部と、該底壁部から立設して互いに対向すると共に一対の第1側壁部間に一対の第1側壁部とは異なる方向に延びる一対の第2側壁部と、を有し、第1電源端子は、第1側壁部に設けられており、第1固定金具は、第2側壁部に設けられていてもよい。このような構成によれば、第1電源端子と第1固定金具とが、互いに異なる方向に延びる側壁に設けられることとなる。これにより、例えば、第1電源端子を電気コネクタの長手方向に延びる側壁に設け、第1固定金具を電気コネクタの短手方向に延びる側壁(すなわち長手方向の両端部)に設けることが可能となる。基板側からの放熱は、固定金具だけでなく電源端子からも行われるところ、第1電源端子と第1固定金具とが異なる方向に延びる側壁に設けられることにより、電気コネクタ内の様々な領域から放熱することができ、電気コネクタ内の様々な領域の温度上昇を満遍なく低減することができる。
第1固定金具は、相手コネクタを嵌合位置へガイドするガイド部を有していてもよい。固定金具が嵌合位置へのガイドを行うことにより、樹脂等で構成されるハウジングで嵌合位置へのガイドを行う場合と比較して、堅牢な構成により高いガイド性を保つと共に、嵌合時における電気コネクタの破損を効果的に抑制することができる。
第1固定金具は、嵌合位置において第2固定金具に係合する係合部を有し、係合部は、第2固定金具の係合箇所に収容される凸部、又は、第2固定金具の係合箇所を収容する凹部を有していてもよい。これにより、第1固定金具と第2固定金具とが互いに係合された状態で接触することとなり、第1固定金具と第2固定金具との接触状態を好適に維持することができる。
係合部は、第2固定金具と係合した状態において、第2固定金具の係合箇所に向けて付勢可能に構成されていてもよい。これにより、第1固定金具と第2固定金具とを好適に係合させることができ、第1固定金具と第2固定金具との接触状態を好適に維持することができる。
係合部は、互いに対向する一対の対向部を有し、一対の対向部は、互いの間に第2固定金具の係合箇所を挟み込むようにして、それぞれ第2固定金具に係合してもよい。これにより、第1固定金具と第2固定金具とを好適に係合させることができ、第1固定金具と第2固定金具との接触状態を好適に維持することができる。
係合部は、電気コネクタの長手方向において第2固定金具の係合箇所と対向し、第2固定金具に係合してもよい。これにより、短手方向においては第2固定金具に係合するための構成を設ける必要がなくなるため、電気コネクタを、短手方向にコンパクトな構成とすることができる。
係合部は、電気コネクタの短手方向において第2固定金具の係合箇所と対向し、第2固定金具に係合してもよい。これにより、長手方向においては第2固定金具に係合するための構成を設ける必要がなくなるため、電気コネクタを、長手方向にコンパクトな構成とすることができる。
本開示によれば、材料費及びコネクタサイズを抑えた構成によって、許容電流の値を高めることができる。
以下に説明される本開示に係る実施形態は本発明を説明するための例示であるので、本発明は以下の内容に限定されるべきではない。以下、本開示に係る実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(コネクタ装置の概要)
図1を参照して、コネクタ装置の概要について説明する。図1に示すように、コネクタ装置1は、リセプタクルコネクタ10(電気コネクタ)と、該リセプタクルコネクタ10に電気的に接続されるプラグコネクタ70(相手コネクタ)とを備える。
図1を参照して、コネクタ装置の概要について説明する。図1に示すように、コネクタ装置1は、リセプタクルコネクタ10(電気コネクタ)と、該リセプタクルコネクタ10に電気的に接続されるプラグコネクタ70(相手コネクタ)とを備える。
リセプタクルコネクタ10は、配線基板50(第1の基板)に電気的に接続されている。プラグコネクタ70は、配線基板50とは異なる配線基板90(第2の基板)(図3(a)参照)に電気的に接続されている。コネクタ装置1は、配線基板50,90同士を互いに接続する、いわゆる基板対基板接続に用いられるコネクタである。リセプタクルコネクタ10及びプラグコネクタ70が互いに嵌合することにより、配線基板50の電極50a(図2(a)参照)に接続されたリセプタクルコネクタ10の導電端子12(図2(a)参照)と、配線基板90の電極90a(図3(a)参照)に接続されたプラグコネクタ70の導電端子72(図3(a)参照)とが接触し、配線基板50,90同士が互いに電気的に接続される。すなわち、コネクタ装置1は、配線基板50,90を電気的且つ物理的に接続する機能を有する。
なお、以下の説明においては、リセプタクルコネクタ10及びプラグコネクタ70の嵌合方向を「Z方向」、Z方向に交差する方向である、リセプタクルコネクタ10の長手方向を「Y方向」、Z方向及びY方向に交差する方向である、リセプタクルコネクタ10の幅方向を「X方向」として説明する場合がある。
(リセプタクルコネクタ)
リセプタクルコネクタ10の詳細について説明する。なお、リセプタクルコネクタ10の説明において、Z方向における、リセプタクルコネクタ10を基準とした配線基板50側を「下」、その反対側を「上」として説明する場合がある。リセプタクルコネクタ10は、図2(a)〜(f)に示すように、プラグコネクタ70を収容可能な収容凹部Vを有するコネクタである。リセプタクルコネクタ10は、絶縁性のハウジング11と、複数の導電端子12と、導電性の固定金具13(第1固定金具)とを有する。
リセプタクルコネクタ10の詳細について説明する。なお、リセプタクルコネクタ10の説明において、Z方向における、リセプタクルコネクタ10を基準とした配線基板50側を「下」、その反対側を「上」として説明する場合がある。リセプタクルコネクタ10は、図2(a)〜(f)に示すように、プラグコネクタ70を収容可能な収容凹部Vを有するコネクタである。リセプタクルコネクタ10は、絶縁性のハウジング11と、複数の導電端子12と、導電性の固定金具13(第1固定金具)とを有する。
ハウジング11は、複数の導電端子12及び固定金具13を保持する。ハウジング11は、樹脂を含んだ絶縁材料で構成されており、所定方向に延びる略直方体形状を呈している。ハウジング11は、底壁部14と、側壁部15〜18と、中央壁部19とを有する。
底壁部14は、略矩形状を呈する板状体である。底壁部14は、導電端子12及び固定金具13が設けられた領域において、導電端子12及び固定金具13の形状に応じた大きさの貫通孔14aを有する(図2(c)参照)。すなわち、底壁部14には、Z方向に貫通する貫通孔14aが、導電端子12及び固定金具13の数だけ形成されている。底壁部14に貫通孔14aが形成されていることにより、リセプタクルコネクタ10を下面視すると導電端子12及び固定金具13が露出することとなるので(図2(c)参照)、配線基板50に設けられたリセプタクルコネクタ10では、導電端子12及び固定金具13が配線基板50の表面に設けられた電極50aと電気的に接続される(図2(a)参照)。
側壁部15〜18はそれぞれ、底壁部14に対して直立(立設)した状態で底壁部14上に設けられている。側壁部15,16は、底壁部14から立設して互いに対向する一対の第1側壁部である。側壁部15,16はそれぞれ、底壁部14の各長辺近傍に位置し当該長辺に沿ってY方向に延びている。側壁部17,18は、底壁部14から立設して互いに対向すると共に、側壁部15,16間において側壁部15,16とは異なる方向に延びる一対の第2側壁部である。側壁部17,18はそれぞれ、底壁部14の各短辺近傍に位置し当該短辺に沿ってX方向に延びている。
中央壁部19は、底壁部14に対して直立した状態で底壁部14上に設けられている。中央壁部19は、側壁部15〜18から離間した状態で、側壁部15〜18で囲まれる空間内に位置している。中央壁部19は、底壁部14の長辺に沿ってY方向に延びている。そのため、中央壁部19は、側壁部15,16と対向している。底壁部14と、側壁部15〜18と、中央壁部19とで囲まれる空間によって、収容凹部Vが形成されている(図2(a)参照)。従って、収容凹部Vは、四角環状を呈している。収容凹部Vは、プラグコネクタ70を収容する空間である。
導電端子12は、板状の導電材料(例えば金属部材)により構成されており、側壁部15に設けられている。側壁部15には、複数の導電端子12がその延在方向(Y方向)に並んで取り付けられている。側壁部16にも同様に複数の導電端子12が設けられている。これらの導電端子12の構成は互いに同じであるので、以下では、側壁部15における導電端子12について説明し、側壁部16における導電端子12の説明を省略する。導電端子12は、信号端子22(第1信号端子)と、電源端子23(第1電源端子)とを有する。
信号端子22は、相手コネクタであるプラグコネクタ70の信号端子82(第2信号端子)(図3(a)参照)と電気的に接続する導電性の端子である。信号端子22は、側壁部15におけるY方向における中央部分に、並んで2つ設けられている。信号端子22は、基端部22aと、中間部22bと、接触部22cとを有する(図2(f)及び図6(c)参照)。基端部22aは、底壁部14の近傍に位置しており、側壁部15の下端の開口が形成された領域においてX方向に延びている。基端部22aは、リセプタクルコネクタ10が配線基板50に実装される際に、配線基板50の電極50a(図2(a)参照)と半田等によって接続される。中間部22bは、基端部22aに連続すると共に、上方に向けて側壁部15に沿ってZ方向に延びている。中間部22bは、側壁部15に形成された溝15a(図2(a)参照)に対し圧入によって固定される部分である。
接触部22cは、中間部22bに連続すると共に、収容凹部V内に位置して、プラグコネクタ70の信号端子82の接触部82b(図3(f)参照)と接触する部分である。接触部22cは、断面略U字状に形成されており(図6(c)参照)、中間部22bの上端に連続すると共に下方に延びる第1接点部22dと、第1接点部22dに連続すると共に底壁部14の近傍において中央壁部19に向かってX方向に延びる底部22eと、底部22eに連続すると共に中央壁部19の近傍において上方に延び、中央壁部19の上端近傍において第1接点部22dに向けて折り返して下方に延びる第2接点部22fと、を有する。図6(c)に示すように、接触部22cは、第1接点部22d及び第2接点部22fの間に、プラグコネクタ70の信号端子82の接触部82b(図3(f)参照)を挟み込むようにして、第1接点部22d及び第2接点部22fの双方において接触部82bと接触し、接触部82bと電気的に接続されている。
電源端子23は、相手コネクタであるプラグコネクタ70の電源端子83(第2電源端子)(図3(a)参照)と電気的に接続する導電性の端子である。電源端子23は、側壁部15におけるY方向における両端部分に設けられている。すなわち、電源端子23は、Y方向において2つの信号端子22を挟み込むように、側壁部15のY方向における両端部分に設けられている。電源端子23は、信号端子22よりも幅広に、すなわちY方向の長さが長く形成されている。電源端子23は、基端部23aと、中間部23bと、接触部23cとを有する(図2(f)及び図6(d)参照)。基端部23aは、底壁部14の近傍に位置しており、側壁部15の下端の開口が形成された領域においてX方向に延びている。基端部23aは、リセプタクルコネクタ10が配線基板に実装される際に、配線基板50の電極50a(図2(a)参照)と半田等によって接続される。基端部23aは、Y方向において2つに分離して二股に分かれている。中間部23bは、基端部23aに連続すると共に、上方に向けて側壁部15に沿ってZ方向に延びている。中間部23bは、側壁部15に形成された溝15b(図2(a)参照)に対し圧入によって固定される部分である。
接触部23cは、中間部23bに連続すると共に、収容凹部V内に位置して、プラグコネクタ70の電源端子83の接触部83b(図3(f)参照)と接触する部分である。接触部23cは、断面略U字状に形成されており(図6(d)参照)、中間部23bの上端に連続すると共に下方に延びる第1接点部23dと、第1接点部23dに連続すると共に底壁部14の近傍において中央壁部19に向かってX方向に延びる底部23eと、底部23eに連続すると共に中央壁部19の近傍において上方に延び、中央壁部19の上端近傍において第1接点部23dに向けて折り返して下方に延びる第2接点部23fと、を有する。第1接点部23dは、Y方向において2つに分離して二股に分かれている。図6(d)に示すように、接触部23cは、第1接点部23d及び第2接点部23fの間に、プラグコネクタ70の電源端子83の接触部83b(図3(f)参照)を挟み込むようにして第1接点部23d及び第2接点部23fの双方において接触部83bと接触し、接触部83bと電気的に接続されている。
固定金具13は、リセプタクルコネクタ10を配線基板50に固定する導電性の部材であり、例えば薄板状の金属部材によって構成されている。固定金具13は、相手コネクタであるプラグコネクタ70を配線基板90に固定する固定金具73(図3(a)参照)と接触し、該固定金具73と電気的に接続される。固定金具13は、ハウジング11のY方向の両端部である、側壁部17,18に設けられている。固定金具13は、電源端子23と別体で設けられている。側壁部17,18に設けられた固定金具13の構成は互いに同じであるので、以下では、側壁部17に設けられた固定金具13について説明し、側壁部18に設けられた固定金具13の説明を省略する。
固定金具13は、図5及び図2(f)に示すように、基端部13aと、ガイド部13bと、係合部13cと、連結部13dとを有する。基端部13aは、底壁部14の近傍に位置したX方向に延びる板状体である。基端部13aのX方向における両端部は、側壁部15,16下端の開口が形成された領域に位置している。基端部13aは、リセプタクルコネクタ10が配線基板50に実装される際に、配線基板50の電極50a(図2(a)参照)と半田等によって接続される。
ガイド部13bは、相手コネクタであるプラグコネクタ70を嵌合位置へガイドする部分である。嵌合位置とは、収容凹部Vにプラグコネクタ70が収容された状態で、信号端子22と信号端子82、電源端子23と電源端子83、固定金具13と固定金具73がそれぞれ接触して、リセプタクルコネクタ10とプラグコネクタとが互いに嵌合する位置である。ガイド部13bは、側壁部13eと、突出片13fと、ガイド片13gとを有する。側壁部13eは、ハウジング11の側壁部17に沿って設けられる部分であり、側壁部17に沿ってZ方向に延びている。側壁部13eは、基端部13aのX方向における中央部分に連続するように上方に延びている。突出片13fは、側壁部13eの上端からY方向(詳細には、反対側の側壁部18方向)に延びる部分である。突出片13fは、側壁部13eの上端のうちX方向における両端部分に設けられている。突出片13fのY方向への突出長さは、X方向における外側に向かうほど長くなっている。ガイド片13gは、突出片13fの先端に連続し、下方に延びる部分である。上述したように、突出片13fはX方向における外側に向かうほどY方向への突出長さが長いので、突出片13fの先端から下方に延びるガイド片13gは、中央壁部19と対向するように、X方向に対して傾斜している。このため、リセプタクルコネクタ10とプラグコネクタ70との嵌合時においては、ガイド片13gにより、プラグコネクタ70の固定金具73のガイド片73fにガイドされ(センタリングされ)、正しい嵌合位置で、リセプタクルコネクタ10とプラグコネクタ70とが嵌合する。
係合部13cは、嵌合位置においてプラグコネクタ70の固定金具73(図3(a)参照)に係合する部分である。係合部13cは、ベース部13hと、突出部13iとを有する。ベース部13hは、基端部13aとY方向において隣り合っており、詳細には基端部13aにおける側壁部13eと連続する側と反対側において基端部13aと隣り合っている。ベース部13hは、基端部13aのX方向における中央部分に連続しており、X方向における両端方向に延びている。ベース部13hは、X方向における中央部分からX方向における外側に向かうにつれて、徐々に上方に向かうものであってもよい。突出部13iは、ベース部13hにおけるX方向における両端部分に連続すると共に、上方に延びる部分である。突出部13iは、X方向における内側に傾斜しながら上方に延び、上端部近傍でX方向における外側に折り返すように形成されている。突出部13iの上端部において、X方向における外側に折り返す前の、最もX方向における最も内側に張り出した部分である張出部13j(凸部,対向部)は、嵌合位置においてプラグコネクタ70の固定金具73(図3(a)参照)に接触し、該固定金具73に係合する部分である。係合部13cは、そのX方向における両端部分において、互いに対向する一対の張出部13jを有する。一対の張出部13jは、互いの間に固定金具73の係合箇所を挟み込むようにして、それぞれ固定金具73に係合する。このように、係合部13cは、リセプタクルコネクタ10の短手方向であるX方向において固定金具73の係合箇所と対向し、固定金具73に係合する。係合部13cは、固定金具73と係合した状態において、固定金具73との係合箇所に向けて付勢可能に構成されている。
連結部13dは、中央壁部19に連結される部分である。連結部13dは、延伸部13kと、上面部13lとを有する。延伸部13kは、ベース部13hのX方向における中央部分に連続しており、上方に延びている。上面部13lは、延伸部13kの上端に連続しており、Y方向(詳細には、反対側の側壁部18方向)に延びている。延伸部13kにおけるベース部13hと隣り合う側と反対側の面、及び、上面部13lの下面には、中央壁部19が連結される(図2(a)参照)。
(プラグコネクタ)
次に、図3(a)〜(f)を参照して、プラグコネクタ70の詳細について説明する。プラグコネクタ70は、リセプタクルコネクタ10の収容凹部Vに収容されることによりリセプタクルコネクタ10に嵌合されるコネクタである。プラグコネクタ70は、絶縁性のハウジング71と、複数の導電端子72と、導電性の固定金具73(第2固定金具)とを有する。
次に、図3(a)〜(f)を参照して、プラグコネクタ70の詳細について説明する。プラグコネクタ70は、リセプタクルコネクタ10の収容凹部Vに収容されることによりリセプタクルコネクタ10に嵌合されるコネクタである。プラグコネクタ70は、絶縁性のハウジング71と、複数の導電端子72と、導電性の固定金具73(第2固定金具)とを有する。
ハウジング71は、複数の導電端子72及び固定金具73を保持する。ハウジング71は、樹脂を含んだ絶縁材料で構成されており、所定方向に延びる略直方体形状を呈している。ハウジング71は、底壁部74と、側壁部75〜78とを有する。底壁部74は、略矩形状を呈する板状体である。
側壁部75〜78はそれぞれ、底壁部74に対して直立した状態で底壁部74上に設けられている。側壁部75〜78は、プラグコネクタ70がリセプタクルコネクタ10と嵌合する際に、リセプタクルコネクタ10の収容凹部V内に収容される。そのため、側壁部75〜78は、全体として凸状を呈する嵌合凸部Wを構成している。
側壁部75,76はそれぞれ、底壁部74の各長辺近傍に位置し、当該長辺に沿ってY方向に延びている。側壁部77,78はそれぞれ、底壁部74の各短辺近傍に位置し、当該短辺に沿ってX方向に延びている。そのため、側壁部75,76同士は互いに対向しており、側壁部77,78同士は互いに対向している。従って、嵌合凸部Wは、四角筒状を呈している。四角筒状を呈する嵌合凸部Wの内部空間には、プラグコネクタ70がリセプタクルコネクタ10と嵌合する際に、リセプタクルコネクタ10の中央壁部19が収容される。
導電端子72は、板状の導電材料(例えば金属部材)により構成されており、側壁部75に設けられている。側壁部75には、複数の導電端子72がその延在方向(Y方向)に並んで取り付けられている。側壁部76にも同様に複数の導電端子72が設けられている。これらの導電端子72の構成は互いに同じであるので、以下では側壁部75における導電端子72について説明し、側壁部76における導電端子72の説明を省略する。導電端子72は、信号端子82(第2信号端子)と電源端子83(第2電源端子)とを有する。
信号端子82は、リセプタクルコネクタ10の信号端子22(図2(a)参照)と電気的に接続する導電性の端子である。信号端子82は、側壁部75におけるY方向の中央部分に、並んで2つ設けられている。信号端子82は、基端部82aと、接触部82bとを有する(図3(f)及び図6(c)参照)。基端部82aは、底壁部74の近傍においてX方向に延びている。基端部82aは、プラグコネクタ70が配線基板90に実装される際に、配線基板90の電極90a(図3(a)参照)と半田等によって接続される。
接触部82bは、基端部82aに連続すると共に、側壁部75を囲うように側壁部75に沿って延び、リセプタクルコネクタ10の接触部22c(図2(f)参照)と接触する部分である。接触部82bは、断面略U字状に形成されており(図6(c)参照)、基端部82aに連続すると共に側壁部75の内壁面に沿ってZ方向(詳細には、基端部82aから離れる方向)に延びる第2接点部82cと、第2接点部82cに連続すると共に側壁部75の外壁面に沿ってZ方向(詳細には、基端部82aに向かう方向)に延びる第1接点部82dと、を有する。第1接点部82dには、側壁部75の外壁面側に凹んだ凹部82xが形成されている(図3(f)参照)。また、第2接点部82cには、側壁部75の内壁面側に凹んだ凹部82yが形成されている。
図6(c)に示すように、接触部82bは、リセプタクルコネクタ10の第1接点部22d及び第2接点部22fの間に挟まれるようにして、少なくとも、第1接点部82dにおいてリセプタクルコネクタ10の第1接点部22dと接触すると共に、第2接点部82cにおいてリセプタクルコネクタ10の第2接点部22fと接触する。より詳細には、リセプタクルコネクタ10の第1接点部22dは、プラグコネクタ70の第1接点部82dの凹部82xに収容された状態で第1接点部82dに接触し、第2接点部22fは、第2接点部82cの凹部82yに収容された状態で第2接点部82cに接触する。これにより、接触部82bと接触部22cとが互いに係合された状態で接触することとなり、接触部82bと接触部22cとの接触状態を好適に維持することができる。接触部82bと接触部22cが接触することにより、プラグコネクタ70の信号端子82とリセプタクルコネクタ10の信号端子22とが電気的に接続される。
電源端子83は、リセプタクルコネクタ10の電源端子23(図2(a)参照)と電気的に接続する導電性の端子である。電源端子83は、側壁部15におけるY方向の両端部分に設けられている。すなわち、電源端子83は、Y方向において2つの信号端子82を挟み込むように、側壁部15のY方向における両端部分に設けられている。電源端子83は、信号端子82よりも幅広に、すなわちY方向の長さが長く形成されている。電源端子83は、基端部83aと、接触部83bとを有する(図3(f)及び図6(d)参照)。基端部83aは、底壁部74の近傍においてX方向に延びている。基端部83aは、プラグコネクタ70が配線基板90に実装される際に、配線基板90の電極90a(図3(a)参照)と半田等によって接続される。基端部83aは、Y方向において2つに分離して二股に分かれている。
接触部83bは、基端部83aに連続すると共に、側壁部75を囲うように側壁部75に沿って延び、リセプタクルコネクタ10の接触部23c(図2(f)参照)と接触する部分である。接触部83bは、断面略U字状に形成されており(図6(d)参照)、基端部83aに連続すると共に側壁部75の内壁面に沿ってZ方向(詳細には、基端部83aから離れる方向)に延びる第2接点部83cと、第2接点部83cに連続すると共に側壁部75の外壁面に沿ってZ方向(詳細には、基端部83aに向かう方向)に延びる第1接点部83dと、を有する。第1接点部83dには、側壁部75の外壁面側に凹んだ凹部83xが形成されている(図3(f)参照)。また、第2接点部83cには、側壁部75の内壁面側に凹んだ凹部83yが形成されている。
図6(d)に示すように、接触部83bは、リセプタクルコネクタ10の第1接点部23d及び第2接点部23fの間に挟まれるようにして、少なくとも、第1接点部83dにおいてリセプタクルコネクタ10の第1接点部23dと接触すると共に、第2接点部83cにおいてリセプタクルコネクタ10の第2接点部23fと接触する。より詳細には、リセプタクルコネクタ10の第1接点部23dは、プラグコネクタ70の第1接点部83dの凹部83xに収容された状態で第1接点部83dに接触し、第2接点部23fは、第2接点部83cの凹部83yに収容された状態で第2接点部83cに接触する。これにより、接触部83bと接触部23cとが互いに係合された状態で接触することとなり、接触部83bと接触部23cとの接触状態を好適に維持することができる。接触部83bと接触部23cが接触することにより、プラグコネクタ70の電源端子83とリセプタクルコネクタ10の電源端子23とが電気的に接続される。
固定金具73は、プラグコネクタ70を配線基板90に固定する導電性の部材であり、例えば薄板状の金属部材によって構成されている。固定金具73は、リセプタクルコネクタ10の固定金具13と接触し該固定金具13と電気的に接続される。固定金具73は、ハウジング71のY方向の両端部である、側壁部77,78に設けられている。固定金具73は、電源端子83と一体的に設けられている(図5参照)。側壁部77,78に設けられた固定金具73の構成は互いに同じであるので、以下では、側壁部77に設けられた固定金具73について説明し、側壁部78に設けられた固定金具73の説明を省略する。
固定金具73は、図5及び図3(f)に示すように、基端部73aと、ガイド部73bと、係合部73c(固定金具73の係合箇所)とを有する。基端部73aは、底壁部74の近傍においてX方向に延びる板状体である。基端部73aのX方向における両端部は、側壁部75,76が設けられた領域にまで達している。基端部73aは、プラグコネクタ70が配線基板90に実装される際に、配線基板90の電極90a(図3(a)参照)と半田等によって接続される。
ガイド部73bは、リセプタクルコネクタ10のガイド部13bにガイドされることにより、プラグコネクタ70を正しい嵌合位置にガイドする部分である。ガイド部73bは、ベース部73dと、側壁部73eと、ガイド片73fとを有する。ベース部73dは、側壁部77のZ方向における端部(詳細には、側壁部77における底壁部74と反対側のZ方向における端部)の近傍において、基端部73aと対向するようにX方向に延びる板状体である。ベース部73dのX方向における両端部は、側壁部75,76が設けられた領域の近傍にまで達している。側壁部73eは、ハウジング71の側壁部77に沿って設けられる部分であり、側壁部77に沿ってZ方向に延びている。側壁部73eは、基端部73aのX方向における中央部分とベース部73dのX方向における中央部分とを連結するように、Z方向に延びている。ガイド片73fは、ベース部73dのX方向における両端部に連続し、Z方向(詳細には、底壁部74に近づく方向)に延びる部分である。ガイド片73fは、図5に示すように、嵌合時において、リセプタクルコネクタ10のガイド片13gと対向するように設けられている。ガイド片73fは、側壁部75,76と側壁部77とを連結するように傾斜して設けられており、Y方向における位置が、そのX方向における中央部分ほど側壁部77に近づくように設けられている。
係合部73cは、嵌合位置においてリセプタクルコネクタ10の係合部13c(図5参照)に係合する部分である。係合部73cは、電源端子83の第1接点部83dと一体的に形成されており、側壁部75の外壁面に沿って延びている。係合部73cは、側壁部75の外壁面に沿うようにして、第1接点部83dとガイド片73fとを連結するように、Y方向に延びている。係合部73cには、側壁部75の外壁面側に凹んだ凹部73gが形成されている。係合部73cの凹部73gは、リセプタクルコネクタ10の係合部13cを収容する。これにより、係合部73cとリセプタクルコネクタ10の係合部13cとが係合する。
(リセプタクルコネクタ及びプラグコネクタの嵌合状態)
次に、図4(a)及び(b)、図5、並びに図6(a)〜(d)を参照して、リセプタクルコネクタ10及びプラグコネクタ70の嵌合状態について説明する。
次に、図4(a)及び(b)、図5、並びに図6(a)〜(d)を参照して、リセプタクルコネクタ10及びプラグコネクタ70の嵌合状態について説明する。
図4(a)及び(b)、並びに図6(a)に示すように、プラグコネクタ70がリセプタクルコネクタ10と嵌合する際には、互いが対向した状態で配置され、リセプタクルコネクタ10の収容凹部Vに、プラグコネクタ70の側壁部75〜78から構成される嵌合凸部Wが収容される。当該嵌合時において、四角筒状を呈する嵌合凸部Wの内部空間に、リセプタクルコネクタ10の中央壁部19が収容される。
プラグコネクタ70がリセプタクルコネクタ10と嵌合した状態においては、図6(c)に示すように、プラグコネクタ70の信号端子82がリセプタクルコネクタ10の信号端子22に挟まれるように配置されており、プラグコネクタ70の第1接点部82dがリセプタクルコネクタ10の第1接点部22dに接触すると共に、第2接点部82cがリセプタクルコネクタ10の第2接点部22fに接触する。端子の接触状態においては、第1接点部82dの凹部82x(図3(f)参照)に第1接点部22dが収容(係合)されており、第2接点部82cの凹部82y(図3(f)参照)に第2接点部22fが収容(係合)されている。
プラグコネクタ70がリセプタクルコネクタ10と嵌合した状態においては、図6(d)に示すように、プラグコネクタ70の電源端子83がリセプタクルコネクタ10の電源端子23に挟まれるように配置されており、プラグコネクタ70の第1接点部83dがリセプタクルコネクタ10の第1接点部23dに接触すると共に、第2接点部83cがリセプタクルコネクタ10の第2接点部23fに接触する。端子の接触状態においては、第1接点部83dの凹部83x(図3(f)参照)に第1接点部23dが収容(係合)されており、第2接点部83cの凹部83y(図3(f)参照)に第2接点部23fが収容(係合)されている。
プラグコネクタ70がリセプタクルコネクタ10と嵌合した状態においては、図6(e)に示すように、プラグコネクタ70の固定金具73の係合部73cがリセプタクルコネクタ10の係合部13c(詳細には、張出部13j)に接触する。固定金具同士の接触状態においては、係合部73cの凹部73g(図5参照)に張出部13jが収容されている。これにより、係合部73cと係合部13cとが係合する。
(作用効果)
次に、上述したリセプタクルコネクタ10の作用効果について説明する。
次に、上述したリセプタクルコネクタ10の作用効果について説明する。
リセプタクルコネクタ10は、配線基板50に電気的に接続されており、配線基板90に電気的に接続された相手コネクタであるプラグコネクタ70と電気的に接続される電気コネクタであって、プラグコネクタ70の信号端子82と電気的に接続する導電性の信号端子22と、プラグコネクタ70の電源端子83と電気的に接続する導電性の電源端子23と、プラグコネクタ70を配線基板90に固定する固定金具73と電気的に接続すると共に、リセプタクルコネクタ10を配線基板50に固定する導電性の固定金具13と、信号端子22、電源端子23、及び固定金具13を保持する、絶縁性のハウジング11と、を備え、固定金具13は、電源端子23と別体である。
このようなリセプタクルコネクタ10では、固定金具13が、プラグコネクタ70の固定金具73に接触すると共に配線基板50に接触している。互いに電気的に接続される電気コネクタの固定金具同士が接触すると共に、該固定金具が配線基板に接触していることにより、電気コネクタ内部の熱が、固定金具を介して配線基板に伝導されることとなる。例えば図7に示すように、リセプタクルコネクタ10の固定金具13がプラグコネクタ70の固定金具73に接触することにより、当該固定金具13,73の接触箇所が、発熱箇所HPとなる。そして、当該発熱箇所HPの熱が、固定金具13,73を介して配線基板50,90に伝導し放熱される。このことで、電気コネクタ内の温度上昇を低減することができる。更に、リセプタクルコネクタ10では、固定金具13が電源端子23と別体で構成されている。このことにより、電気コネクタ内の熱を溜めやすい、固定金具13と電源端子23とを、互いに離間させることができ、電気コネクタ内の温度上昇をより効果的に低減することができる。このように、温度上昇を効果的に低減する構成とすることによって、導電率の高い金属材料を用いること、及び、伝導面積(金属材の厚み又は幅)を大きくすること等の対応を行うことなく、許容電流の値を高めることができる。以上より、リセプタクルコネクタ10によれば、材料費及びコネクタサイズを抑えた構成によって、許容電流の値を高めることができる。
ハウジング11は、底壁部14と、該底壁部14から立設して互いに対向する一対の側壁部15,16と、該底壁部14から立設して互いに対向すると共に側壁部15,16間に側壁部15、16とは異なる方向に延びる一対の側壁部17,18と、を有し、電源端子23は、側壁部15,16に設けられており、固定金具13は、側壁部17,18に設けられている。このような構成によれば、電源端子23と固定金具13とが、互いに異なる方向に延びる側壁に設けられることとなる。配線基板50,90からの放熱は、固定金具13だけでなく電源端子23からも行われるところ、電源端子23と固定金具13とが異なる方向に延びる側壁に設けられることにより、電気コネクタ内の様々な領域から放熱することができ、電気コネクタ内の様々な領域の温度上昇を満遍なく低減することができる。
固定金具13は、プラグコネクタ70を嵌合位置へガイドするガイド部13bを有する。固定金具13が嵌合位置へのガイドを行うことにより、樹脂等で構成されるハウジング11で嵌合位置へのガイドを行う場合と比較して、堅牢な構成により高いガイド性を保つと共に、嵌合時における電気コネクタの破損を効果的に抑制することができる。
固定金具13は、嵌合位置において固定金具73に係合する係合部13cを有し、係合部13cは、固定金具73の係合箇所に収容される張出部13jを有する。これにより、固定金具13と固定金具73とが互いに係合された状態で接触することとなり、固定金具13と固定金具73との接触状態を好適に維持することができる。
係合部13cは、固定金具73と係合した状態において、固定金具73の係合箇所に向けて付勢可能に構成されている。これにより、固定金具13と固定金具73とを好適に係合させることができ、固定金具13と固定金具73との接触状態を好適に維持することができる。
係合部13cは、互いに対向する一対の張出部13jを有し、一対の張出部13jは、互いの間に固定金具73の係合箇所を挟み込むようにして、それぞれ固定金具73に係合する。これにより、固定金具13と固定金具73とを好適に係合させることができ、固定金具13と固定金具73との接触状態を好適に維持することができる。
係合部13cは、リセプタクルコネクタ10の短手方向であるX方向において固定金具73の係合箇所と対向し、固定金具73に係合する。これにより、長手方向においては固定金具73に係合するための構成を設ける必要がなくなるため、リセプタクルコネクタ10を、長手方向にコンパクトな構成とすることができる。
(変形例)
以上、本開示に係る実施形態について説明したが、本発明の要旨の範囲内で種々の変形を上記の実施形態に加えてもよい。例えば、リセプタクルコネクタ10の固定金具13の係合部13cが短手方向であるX方向において固定金具73の係合箇所と対向するとして説明したがこれに限定されない。例えば、図8に示すように、リセプタクルコネクタの固定金具113の係合部113cは、長手方向であるY方向において、プラグコネクタの固定金具173の係合部173cと対向し、該係合部173cと係合するものであってもよい。この場合において、係合部113cの張出部113jは、係合部173cの凹部173gに収容されるものであってもよい。
以上、本開示に係る実施形態について説明したが、本発明の要旨の範囲内で種々の変形を上記の実施形態に加えてもよい。例えば、リセプタクルコネクタ10の固定金具13の係合部13cが短手方向であるX方向において固定金具73の係合箇所と対向するとして説明したがこれに限定されない。例えば、図8に示すように、リセプタクルコネクタの固定金具113の係合部113cは、長手方向であるY方向において、プラグコネクタの固定金具173の係合部173cと対向し、該係合部173cと係合するものであってもよい。この場合において、係合部113cの張出部113jは、係合部173cの凹部173gに収容されるものであってもよい。
また、リセプタクルコネクタ10の固定金具13の係合部13cが凸部である張出部13jを有していると説明したがこれに限定されず、リセプタクルコネクタの固定金具の係合部が、プラグコネクタの係合部を収容する凹部であってもよい。すなわち、リセプタクルコネクタ及びプラグコネクタの固定金具の係合部は、いずれか一方が凸部で他方が凹部であればよい。
10…リセプタクルコネクタ(電気コネクタ)、11…ハウジング、13,113…固定金具(第1固定金具)、13b…ガイド部、13c,113c…係合部、13j,113j…張出部(凸部,対向部)、14…底壁部、15,16…側壁部(第1側壁部)、17,18…側壁部(第2側壁部)、22…信号端子(第1信号端子)、23…電源端子(第1電源端子)、50…配線基板(第1の基板)、70…プラグコネクタ(相手コネクタ)、73,173…固定金具(第2固定金具)、82…信号端子(第2信号端子)、83…電源端子(第2電源端子)、90…配線基板(第2の基板)。
Claims (8)
- 第1の基板に電気的に接続されており、第2の基板に電気的に接続された相手コネクタと電気的に接続される電気コネクタであって、
前記相手コネクタの第2信号端子と電気的に接続する導電性の第1信号端子と、
前記相手コネクタの第2電源端子と電気的に接続する導電性の第1電源端子と、
前記相手コネクタを前記第2の基板に固定する第2固定金具と電気的に接続すると共に、前記電気コネクタを前記第1の基板に固定する導電性の第1固定金具と、
前記第1信号端子、前記第1電源端子、及び前記第1固定金具を保持する、絶縁性のハウジングと、を備え、
前記第1固定金具は、前記第1電源端子と別体である、電気コネクタ。 - 前記ハウジングは、底壁部と、該底壁部から立設して互いに対向する一対の第1側壁部と、該底壁部から立設して互いに対向すると共に前記一対の第1側壁部間に前記一対の第1側壁部とは異なる方向に延びる一対の第2側壁部と、を有し、
前記第1電源端子は、前記第1側壁部に設けられており、
前記第1固定金具は、前記第2側壁部に設けられている、請求項1記載の電気コネクタ。 - 前記第1固定金具は、前記相手コネクタを嵌合位置へガイドするガイド部を有する、請求項1又は2記載の電気コネクタ。
- 前記第1固定金具は、前記嵌合位置において前記第2固定金具に係合する係合部を有し、
前記係合部は、前記第2固定金具の係合箇所に収容される凸部、又は、前記第2固定金具の係合箇所を収容する凹部を有する、請求項3記載の電気コネクタ。 - 前記係合部は、前記第2固定金具と係合した状態において、前記第2固定金具の係合箇所に向けて付勢可能に構成されている、請求項4記載の電気コネクタ。
- 前記係合部は、互いに対向する一対の対向部を有し、
前記一対の対向部は、互いの間に前記第2固定金具の係合箇所を挟み込むようにして、それぞれ前記第2固定金具に係合する、請求項4又は5記載の電気コネクタ。 - 前記係合部は、前記電気コネクタの長手方向において前記第2固定金具の係合箇所と対向し、前記第2固定金具に係合する、請求項4〜6のいずれか一項記載の電気コネクタ。
- 前記係合部は、前記電気コネクタの短手方向において前記第2固定金具の係合箇所と対向し、前記第2固定金具に係合する、請求項4〜6のいずれか一項記載の電気コネクタ。
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