JP2018147314A - 点検報告書作成支援装置および点検報告書作成支援プログラム - Google Patents

点検報告書作成支援装置および点検報告書作成支援プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】道路の点検作業を容易化するとともに、点検報告書の作成時間を短縮化し、道路の点検業務を高効率化することができる点検報告書作成支援装置および点検報告書作成支援プログラムを提供する。【解決手段】点検対象区間内の道路を連続的に撮影した各道路画像データと、各道路画像データの撮影位置に相当するキロポスト値とが対応付けて記憶手段5に記憶され、道路画像データを表示手段3に表示する表示制御部61と、当該道路画像データに変状が存在する場合、道路画像データに対応するキロポスト値と、そのファイル名とを変状判定結果として記録する変状判定結果記録部66と、変状判定結果に基づいて、キロポスト値に対応する帳票情報と、ファイル名の道路画像データとを取得する報告書情報取得部67と、変状が存在するキロポスト値ごとに、帳票情報と道路画像データとを含む点検報告書を自動的に作成する点検報告書作成部68とを有する。【選択図】 図1

Description

本発明は、高速道路の日常点検業務に係る点検報告書のように、道路に関する点検報告書の作成を支援するための点検報告書作成支援装置および点検報告書作成支援プログラムに関するものである。
従来、高速道路の日常点検業務としては、主に、現場での点検作業と、点検報告書の作成作業とに大別される。点検作業では、作業員が点検車で走行しながら、道路や橋梁等を目視点検している。そして、いわゆるポットホール(陥没)や損傷等の変状を発見するたびに点検車を路肩に停車させ、写真を撮影したり、その位置を記録している。また、点検報告書の作成作業は、作業員が事務所等に戻ってから行われており、変状が発見された箇所ごとに点検報告書を作成している。
なお、道路の状況を報告するための発明として、例えば、特開2007−65854号公報には、道路の損傷個所を特定する道路緒元や損傷状況等の道路損傷状況関係情報を画面から登録する損傷データ登録手段と、損傷部分を含む道路状況撮影写真及び損傷位置情報を取得する手段と、登録された道路損傷状況関係情報、道路状況撮影写真及び損傷位置からなる緊急報告情報を外部の所定のサーバに送信する報告情報送信手段とを備えた道路状況報告用携帯端末が提案されている(特許文献1)。
特開2007−65854号公報
しかしながら、特許文献1に記載された発明を含め、点検報告書には様々な諸元や情報を手入力する必要があるため、熟練度の低い作業員ほど多くの作成時間を要する。また、地域や時期によっては、月に数百箇所の変状が発生するため、熟練の作業員であっても全ての変状について点検報告書を作成するには膨大な時間がかかる。その一方で、点検報告書は、変状に対する応急修繕の要否を判断する必要性から、速やかに作成することが要求される。このため、熟練の作業員が減少しつつある昨今、点検報告書の作成作業は作業員にとって大きな負担となっている。
また、従来の点検作業では、上述したとおり、変状を発見するたびに作業員が点検車から降車するため、作業効率が悪く作業時間がかかるという問題がある。一方、積雪等によって路肩に停車できない場合には、点検車で走行しながらの点検作業を余儀なくされるため、慎重に点検作業を行うことが困難であるという問題もある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、道路の点検作業を容易化するとともに、点検報告書の作成時間を短縮化し、道路の点検業務を高効率化することができる点検報告書作成支援装置および点検報告書作成支援プログラムを提供することを目的としている。
本発明に係る点検報告書作成支援装置は、道路の点検作業を容易化するとともに、点検報告書の作成時間を短縮化し、道路の点検業務を高効率化するという課題を解決するために、キロポストによって複数の単位区間に区分された道路に関する点検報告書の作成を支援する点検報告書作成支援装置であって、点検対象区間内の道路を連続的に撮影した各道路画像データと、各道路画像データの撮影位置に相当するキロポスト値とが対応付けて記憶手段に記憶されており、ユーザによって指定された前記道路画像データを表示手段に表示する表示制御部と、表示された前記道路画像データに変状が存在する場合、前記道路画像データに対応する前記キロポスト値と、前記道路画像データのファイル名とを変状判定結果として前記記憶手段に記録する変状判定結果記録部と、前記変状判定結果に基づいて、前記キロポスト値に対応する帳票情報と、前記ファイル名の道路画像データとを前記記憶手段から取得する報告書情報取得部と、前記変状が存在するキロポスト値ごとに、前記帳票情報と前記道路画像データとを含む点検報告書を自動的に作成する点検報告書作成部と、を有する。
また、本発明の一態様として、直感性および操作性に優れたグラフィカルユーザインターフェースを構成し、所望の道路画像データを簡単かつ迅速に選択するという課題を解決するために、前記表示制御部は、前記道路画像データを表示する道路画像表示エリアを有するとともに、前記道路画像データが撮影された日付の指定を受け付ける日付指定エリアと、前記道路画像データが撮影された時間帯の指定を受け付ける時間帯指定エリアと、前記道路画像データが撮影された単位区間の指定を受け付ける単位区間指定エリアとを上から順番に配置したメイン画面を表示し、前記日付指定エリアで指定された日付、前記時間帯指定エリアで指定された時間帯および前記単位区間指定エリアで指定された単位区間に対応する前記道路画像データを前記道路画像表示エリアに表示してもよい。
さらに、本発明の一態様として、各単位区間における確認状況、道路画像データの有無および変状の有無等を直感的かつ一目瞭然に理解するという課題を解決するために、前記表示制御部は、前記単位区間指定エリアにおいて、前記点検対象区間における上り線の平面図および下り線の平面図を前記単位区間に対応付けて直線的に並列表示するとともに、各平面図に含まれる単位区間のうち、確認済みの単位区間、未確認の単位区間、道路画像データが存在しない単位区間、および前記変状があると判定された単位区間のそれぞれを識別しうる態様で表示してもよい。
また、本発明の一態様として、各道路画像データと、各道路画像データの撮影位置に相当するキロポスト値とを対応付けるという課題を解決するために、各キロポストの位置情報であるKP位置データに基づいて、各道路画像データの撮影中に所定の時間間隔で記録した位置情報である撮影位置データをキロポスト値に変換し、撮影時刻と前記キロポスト値との対応関係を示すキロポスト値データを作成するキロポスト値データ作成部を有していてもよい。
さらに、本発明の一態様として、道路画像データおよび撮影位置データを別々に取得することによって生じる位置ズレを解消するという課題を解決するために、前記キロポスト値データのキロポスト値には、前記道路画像データとして撮影された道路の位置と、前記撮影位置データとして記録された実際の位置とのズレを補正するためのKPオフセット値が設定されていてもよい。
また、本発明の一態様として、道路画像データおよび撮影位置データを別々に取得することによって生じる時刻ズレを解消するという課題を解決するために、前記キロポスト値データのキロポスト値には、前記道路画像データを撮影した撮影時刻と、前記撮影位置データとして記録された記録時刻とのズレを補正するためのKP位置時刻補正値が設定されていてもよい。
また、本発明に係る点検報告書作成支援プログラムは、道路の点検作業を容易化するとともに、点検報告書の作成時間を短縮化し、道路の点検業務を高効率化するという課題を解決するために、キロポストによって複数の単位区間に区分された道路に関する点検報告書の作成を支援する点検報告書作成支援プログラムであって、点検対象区間内の道路を連続的に撮影した各道路画像データと、各道路画像データの撮影位置に相当するキロポスト値とが対応付けて記憶手段に記憶されており、ユーザによって指定された前記道路画像データを表示手段に表示する表示制御部と、表示された前記道路画像データに変状が存在する場合、前記道路画像データに対応する前記キロポスト値と、前記道路画像データのファイル名とを変状判定結果として前記記憶手段に記録する変状判定結果記録部と、前記変状判定結果に基づいて、前記キロポスト値に対応する帳票情報と、前記ファイル名の道路画像データとを前記記憶手段から取得する報告書情報取得部と、前記変状が存在するキロポスト値ごとに、前記帳票情報と前記道路画像データとを含む点検報告書を自動的に作成する点検報告書作成部としてコンピュータを機能させる。
本発明によれば、道路の点検作業を容易化するとともに、点検報告書の作成時間を短縮化し、道路の点検業務を高効率化することができる。
本発明に係る点検報告書作成支援装置および点検報告書作成支援プログラムの一実施形態を示すブロック図である。 本実施形態におけるKPオフセット値を説明する図である。 本実施形態におけるメイン画面の一例を示す図である。 本実施形態における帳票情報設定画面の一例を示す図である。 本実施形態における点検報告書の一例を示す図である。 本実施形態の点検報告書作成支援装置および点検報告書作成支援プログラムが実行する処理を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る点検報告書作成支援装置および点検報告書作成支援プログラムの一実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明において、点検報告書とは、高速道路の日常点検業務に係る点検報告書のように、道路に関する点検結果を報告する全ての報告書を含む概念である。また、本発明において、道路とは、高速道路のように、キロポストによって複数の単位区間に区分された全ての道路を含む概念である。
本実施形態において、点検報告書作成支援装置1は、パーソナルコンピュータやタブレット端末等のコンピュータによって構成されており、図1に示すように、主として、ユーザからの入力や指示を受け付ける入力手段2と、後述するメイン画面10等を表示する表示手段3と、各種のデータを送受信する通信手段4と、本実施形態の点検報告書作成支援プログラム1aや各種のデータを記憶する記憶手段5と、各種の演算処理を実行し後述する各構成部として機能する演算処理手段6とから構成されている。以下、各構成手段について詳細に説明する。
入力手段2は、ユーザからの指示や入力を受け付けるためのものである。本実施形態において、入力手段2は、タッチパッドやマウスなどのポインティングデバイスや、テンキーなどの入力デバイスによって構成されている。また、入力手段2は、後述するメイン画面10で入力された指定や、後述する帳票情報設定画面20で入力された文字・数値等を演算処理手段6へ出力するようになっている。
表示手段3は、道路画像データを表示して変状判定するためのメイン画面10や、道路の諸元やその他の帳票情報を確認および入力するための帳票情報設定画面20等を表示するものである。本実施形態において、表示手段3は、液晶ディスプレイ等で構成されており、後述する表示制御部61から入力された表示内容を表示するようになっている。なお、入力手段2および表示手段3は、入力手段2としての入力機能と、表示手段3としての表示機能とを兼ね備えたタッチパネル等によって構成されていてもよい。
通信手段4は、他の装置や記録媒体との間で各種のデータを送受信するものである。本実施形態において、通信手段4は、USB(Universal Serial Bus)等のハードウエアインタフェースや、無線LAN(Local Area Network)等の通信インタフェース等によって構成されている。そして、通信手段4は、デジタルビデオカメラ(またはSDカード)から道路画像データを読み込んだり、GPSロガーから撮影位置データを読み込むようになっている。
記憶手段5は、各種のデータを記憶するとともに、演算処理手段6が演算処理を行う際のワーキングエリアとして機能するものである。本実施形態において、記憶手段5は、ハードディスク、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびフラッシュメモリ等によって構成されており、図1に示すように、プログラム記憶部51と、道路画像データ記憶部52と、撮影位置データ記憶部53と、KP位置データ記憶部54と、キロポスト値データ記憶部55と、GUIデータ記憶部56と、変状判定結果記憶部57と、帳票情報記憶部58と、点検報告書記憶部59とを有している。以下、各構成部について詳細に説明する。
プログラム記憶部51には、本実施形態の点検報告書作成支援プログラム1aがインストールされている。そして、演算処理手段6が、点検報告書作成支援プログラム1aを実行することにより、点検報告書作成支援装置1としてのコンピュータを後述する各構成部として機能させるようになっている。
なお、点検報告書作成支援プログラム1aの利用形態は、上記構成に限られるものではない。例えば、USBメモリやCD−ROM等のように、コンピュータで読み取り可能な非一時的な記録媒体に点検報告書作成支援プログラム1aを記憶させておき、当該記録媒体から直接読み出して実行してもよい。また、外部サーバ等からASP(Application Service Provider)方式やクラウドコンピューティング方式で利用してもよい。
道路画像データ記憶部52は、点検対象区間内の道路を連続的に撮影した道路画像データを記憶するものである。本実施形態において、道路画像データは、点検車に搭載したデジタルビデオカメラによって撮影された動画像によって構成されている。そして、当該動画像は、同時に記録された撮影時刻によって、後述するキロポスト値とリンクされるようになっている。なお、道路画像データを取得する手段は、高画質な道路画像を取得できるものであれば、デジタルビデオカメラに限定されるものではない。また、本実施形態では、道路画像データとして動画像を使用しているが、この構成に限定されるものではなく、所定の間隔ごとに連続的に撮影した静止画像でもよい。
撮影位置データ記憶部53は、点検作業中、すなわち道路画像データの撮影中に取得した撮影位置データを記憶するものである。本実施形態において、撮影位置データは、点検車に搭載したGPSロガーによって、所定の時間間隔ごとに記録された位置情報(緯度・経度)とその記録時刻とから構成されている。なお、撮影位置データを記録する手段は、高精度な位置情報を記録できるものであれば、GPSロガーに限定されるものではない。
KP位置データ記憶部54は、各キロポスト(KP)の位置情報(緯度・経度)が設定されたKP位置データを記憶するものである。本実施形態において、KP位置データは、点検対象区間内における高速道路の上り線に対応する昇順データと、下り線に対応する降順データとを有している。そして、各データには、各キロポストごとに、当該キロポストが設置されている位置の緯度・経度が設定されている。
キロポスト値データ記憶部55は、撮影時刻とキロポストが示す値であるキロポスト値(KP値)との対応関係を示すキロポスト値データを記憶するものである。このキロポスト値データは、撮影位置データの位置情報(緯度・経度)をキロポスト値に変換したものであり、後述するキロポスト値データ作成部64によって作成される。また、キロポスト値データの撮影時刻と、道路画像データの撮影時刻とを同期させることにより、各道路画像データと、各道路画像データの撮影位置に相当するキロポスト値とが対応付けられることとなる。
ただし、図2に示すように、撮影位置データとして記録された位置は点検車の位置であるのに対し、当該点検車から道路画像データとして撮影された道路の位置は、点検車よりも前方である。つまり、道路画像データとして撮影された道路の位置と、撮影位置データとして記録された実際の位置との間にはズレがある。このため、本実施形態では、前記ズレを補正するためのKPオフセット値が設定されている。なお、上述したKP位置データにもズレがあるため、上り線と下り線とでズレ幅が異なる。そこで、本実施形態では、上り線と下り線とで別々にKPオフセット値を設定しうるようになっている。
また、道路画像データを撮影したデジタルビデオカメラの内部時計と、撮影位置データを記録したGPSロガーの内部時計との間に誤差がある場合、後述する道路画像表示エリア11に表示される道路画像内のキロポスト値と、実際に道路画像が撮影された位置とが一致しない。このため、本実施形態において、キロポスト値データのキロポスト値には、道路画像データを撮影した撮影時刻と、撮影位置データとして記録された記録時刻とのズレを補正するためのKP位置時刻補正値が設定されている。
GUIデータ記憶部56は、表示手段3上で入力手段2による直感的な操作を可能にするグラフィカルユーザインターフェース(Graphical User Interface)を表示するためのGUIデータを記憶するものである。本実施形態において、GUIデータ記憶部56には、図3に示すようなメイン画面10や、図4に示すような帳票情報設定画面20等を表示するためのGUIデータが記憶されている。
ここで、本実施形態のメイン画面10を構成するグラフィカルユーザインターフェースについて詳細に説明する。メイン画面10は、道路画像データを表示して変状判定するための画面であり、図3に示すように、主として、道路画像データを表示する道路画像表示エリア11と、道路画像データが撮影された日付の指定を受け付ける日付指定エリア12と、指定された日付に存在する道路画像データを撮影した点検車の車番の指定を受け付ける車番指定エリア13と、道路画像データが撮影された時間帯の指定を受け付ける時間帯指定エリア14と、道路画像データが撮影された単位区間の指定を受け付ける単位区間指定エリア15と、メニューバーやツールバーを表示するバー表示エリア16とを有している。
道路画像表示エリア11は、ユーザによって指定された日付、車番、時間帯および単位区間に対応する道路画像データを表示するエリアである。本実施形態において、道路画像表示エリア11は、図3に示すように、メイン画面10の右上近傍に配置されており、表示面積の半分程度の大きさに設定されている。また、道路画像表示エリア11の右下には、図3に示すように、表示されている道路画像データの撮影位置に相当するキロポスト値が表示されるようになっている。
日付指定エリア12は、道路画像データが撮影された日付の指定を受け付ける表示エリアである。本実施形態において、日付指定エリア12は、図3に示すように、道路画像表示エリア11の左側上方に配置されており、任意の日付を指定しうる一ヶ月分のカレンダーを表示するようになっている。なお、本実施形態では、前記カレンダーにおいて、道路画像データが存在する日付は太字で表示され、存在しない日付は細字で表示される。また、選択中の日付には、選択枠が表示されるようになっている。
車番指定エリア13は、指定された日付に存在する道路画像データを撮影した点検車の車番の指定を受け付ける表示エリアである。本実施形態において、車番指定エリア13は、図3に示すように、道路画像表示エリア11の左側であって、日付指定エリア12の下方に配置されており、車番を選択するためのプルダウンメニューを表示するようになっている。なお、点検車が複数台存在しない場合は、車番指定エリア13を設ける必要はない。
時間帯指定エリア14は、道路画像データが撮影された時間帯の指定を受け付ける表示エリアである。本実施形態において、時間帯指定エリア14は、図3に示すように、道路画像表示エリア11の左側であって、車番指定エリア13の下方に配置されており、縦軸を「時間」とし、横軸を「分」とする24時間分のタイムテーブルを表示する。
また、当該タイムテーブルにおいては、道路画像データが存在する時間帯が着色表示され、任意の時間帯を指定しうるようになっている。なお、本実施形態において、時間帯指定エリア14では、高速道路の上り線を走行して撮影した道路画像データと、下り線を走行して撮影した道路画像データとが識別しうる態様で表示される。例えば、上り線は青色、下り線はピンク、処理除外時間の道路画像データについては灰色(薄色)等である。
単位区間指定エリア15は、道路画像データが撮影された単位区間の指定を受け付ける表示エリアである。本実施形態において、単位区間指定エリア15は、図3に示すように、道路画像表示エリア11の下方に配置されており、点検対象区間における上り線の平面図および下り線の平面図が単位区間を示す目盛りに対応付けて直線的に並列表示されている。そして、所望の単位区間を指定入力(クリックやタッチ等)すると、当該単位区間に対応する道路画像データが表示されるようになっている。また、同日における同一の単位区間に対応する道路画像データが複数枚ある場合、指定入力するたびに2枚目以降の道路画像データが表示される。
また、各平面図における単位区間のうち、確認済みの単位区間、未確認の単位区間および道路画像データが存在しない単位区間、および変状があると判定された単位区間のそれぞれを識別しうる態様で表示するようになっている。例えば、確認済みの単位区間は濃い水色、未確認の単位区間は薄い水色、道路画像データが存在しない単位区間は白色、変状があると判定された単位区間は赤色等である。
さらに、本実施形態において、単位区間指定エリア15には、上下方向のスクロールバーと、左右方向のスクロールバーが設けられている。上下方向のスクロールバーは、異なる道路種別(S,N,E,W等)に切り替えるためのものである。また、左右方向のスクロールバーは、表示する単位区間を前後方向に切り替えるためのものである。
また、本実施形態では、ツールバーに設けられているコンボボックスに指定入力することにより、単位区間指定エリア15における各平面図の表示ピッチを指定値に変更しうるようになっている。例えば、1m、5m、10m、50m、100m、200m等である。さらに、本実施形態では、図3に示すように、道路画像表示エリア11に表示されている道路画像データに対応する単位区間には矩形枠が表示される。
以上のように、メイン画面10では、道路画像データを指定するためのグラフィカルユーザインターフェースである、日付指定エリア12、車番指定エリア13、時間帯指定エリア14および単位区間指定エリア15が、メイン画面10の上方から下方にかけて指定すべき順番で配置されている。このため、直感性および操作性に優れたグラフィカルユーザインターフェースを構成し、所望の道路画像データを簡単かつ迅速に選択することが可能となる。
バー表示エリア16は、メニューバーやツールバーを表示する表示エリアである。本実施形態において、メニューバーには、ファイルの選択や保存等を行う「ファイル」、各種バーの表示/非表示の切り替え等を行う「表示」、道路画像の表示を1つ前や1つ次に切り替え等させる「操作」等のメニューが用意されている。また、ツールバーには、道路画像の表示を1つ前や1つ次に切り替えるための画像切替アイコン161、変状と判定するための変状判定アイコン162および変状判定をクリアするための変状クリアアイコン163等が用意されている。
なお、メイン画面10を構成するグラフィカルユーザインターフェースの配置や態様は、上述した構成に限定されるものではない。所望の道路画像データを容易に選択しうるように構成されている限り、ユーザの好みに応じて適宜設定変更してもよい。
つぎに、本実施形態の帳票情報設定画面20を構成するグラフィカルユーザインターフェースについて詳細に説明する。帳票情報設定画面20は、道路の諸元やその他の帳票情報を確認および設定するための画面である。本実施形態において、帳票情報設定画面20には、図4に示すように、道路名、上下線の別、IC(インターチェンジ)区間、構造物名称、点検年月日、天気、点検者名、距離標等の他、道路の構造情報や変状の部位と内容、および旗揚げ平面図21等が表示される。
なお、本実施形態において、上記帳票情報のうち、天気、点検者名、変状項目および変状判定等については、自動入力が困難な情報であるため、手動選択するためのコンボボックスが用意されている。また、帳票情報設定画面20には、「次へ」ボタンが用意されており、変状判定結果として記録された全てのキロポスト値ごとに、設定作業を連続的に実行しうるようになっている。
さらに、本実施形態において、旗揚げ平面図21には、図4に示すように、変状が判定された位置に指示ポイント22が表示されるとともに、当該指示ポイント22に対応付けて旗揚げ文字23が表示される。そして、当該旗揚げ文字23は、帳票情報設定画面20における変状項目や変状判定等を入力・変更すると、リアルタイムで表示されるようになっている。また、指示ポイント22は、マウス等によるドラッグ動作によって移動可能に構成されている。
変状判定結果記憶部57は、変状が存在すると判定された道路画像データに関する情報を変状判定結果として記憶するものである。本実施形態では、変状判定結果として、変状判定された道路画像データに対応するキロポスト値と、当該道路画像データのファイル名とを記憶するようになっている。なお、本実施形態において、キロポスト値には、上り線と下り線の別も含まれている。
帳票情報記憶部58は、点検報告書に自動入力される各種の帳票情報を記憶するものである。本実施形態では、帳票情報として、管理事務所名、道路名、上下線の別、インターチェンジ区間、構造物名称、旗揚げ平面図21等がキロポスト値に対応付けて記憶されている。例えば、管理事務所名には、その管轄範囲がキロポスト値で登録されている。また、道路名には、その路線範囲がキロポスト値で登録されている。さらに、キロポストごとに作成された旗揚げ平面図21が保存されている。このため、点検報告書を作成すべき箇所のキロポスト値がわかれば、対応する帳票情報が特定され、自動的に点検報告書へ入力および添付されるようになっている。
点検報告書記憶部59は、後述する点検報告書作成部68によって自動的に作成された点検報告書を記憶するものである。本実施形態において、点検報告書は、変状が存在するキロポスト値ごとに作成されるものであり、図5に示すように、各種の帳票情報、旗揚げ平面図21および道路画像データとが所定の報告書フォーマットに配置されて構成されている。なお、本実施形態において、点検報告書記憶部59は、点検報告書作成支援装置1内に設けられているが、この構成に限定されるものではなく、外付けのハードディスク等の大容量記憶媒体に設けてもよい。また、本実施形態において、報告書フォーマットは、記憶手段4に別途、記憶されている。
つぎに、演算処理手段6は、上述した入力手段2、表示手段3、通信手段4および記憶手段5を制御するとともに、各種の演算処理を実行するものである。本実施形態において、演算処理手段6は、CPU(Central Processing Unit)等によって構成されており、記憶手段5にインストールされた点検報告書作成支援プログラム1aを実行することにより、図1に示すように、表示制御部61と、道路画像データ取得部62と、撮影位置データ取得部63と、キロポスト値データ作成部64と、ユーザ入力判定部65と、変状判定結果記録部66と、報告書情報取得部67と、点検報告書作成部68として機能するようになっている。以下、各構成部についてより詳細に説明する。
表示制御部61は、表示手段3に表示させる内容を制御するためのものである。本実施形態において、表示制御部61は、点検報告書作成支援プログラム1aが起動されると、GUIデータ記憶部56からGUIデータを読み出し、図3に示すようなメイン画面10や、図4に示すような帳票情報設定画面20等を表示手段3に表示させる。そして、表示制御部61は、入力手段2を介してユーザからの指示を受け付けると、当該指示に応じた表示を行うようになっている。
具体的には、表示制御部61は、図3に示すように、道路画像表示エリア11と、日付指定エリア12と、時間帯指定エリア14と、単位区間指定エリア15とからなるメイン画面10を表示手段3に表示する。そして、表示制御部61は、ユーザによって日付指定エリア12で指定された日付、車番指定エリア13で指定された車番、時間帯指定エリア14で指定された時間帯および単位区間指定エリア15で指定された単位区間に対応する道路画像データを道路画像表示エリア11に表示するようになっている。
また、本実施形態において、表示制御部61は、図3に示すように、単位区間指定エリア15において、点検対象区間における上り線の平面図および下り線の平面図を単位区間を示す目盛りに対応付けて直線的に並列表示する。そして、各平面図に含まれる単位区間のうち、確認済みの単位区間、未確認の単位区間、道路画像データが存在しない単位区間および変状があると判定された単位区間のそれぞれを識別しうる態様で表示するようになっている。
さらに、本実施形態において、表示制御部61は、単位区間指定エリア15において、ユーザから単位区間の指定を受け付けた場合、当該単位区間における最初のキロポスト値を特定する。そして、当該キロポスト値に対応する撮影時刻をキロポスト値データから特定するとともに、当該撮影時刻における道路画像データを取得し、道路画像表示エリア11に表示するようになっている。
また、本実施形態において、表示制御部61は、図3に示すように、道路画像表示エリア11において、道路画像データとともに、当該道路画像データの撮影位置をキロポスト値で表示する。ただし、本実施形態では、道路画像データとして撮影された道路の位置と、撮影位置データとして記録された実際の位置とのズレを補正するためのKPオフセット値が設定可能に構成されている。このため、表示制御部61は、当該KPオフセット値が反映されたキロポスト値を道路画像表示エリア11に表示するようになっている。
また、本実施形態において、道路画像データを撮影した撮影時刻と、撮影位置データとして記録された記録時刻とのズレを補正するためのKP位置時刻補正値が設定可能に構成されている。このため、表示制御部61は、当該KP位置時刻補正値が反映された道路画像データを表示するようになっている。
道路画像データ取得部62は、点検対象区間内の道路を連続的に撮影した画像である道路画像データを取得するものである。本実施形態において、道路画像データ取得部62は、デジタルビデオカメラ等の道路画像取得手段で撮影した道路画像データを保存したSDカード等の記録媒体が通信手段4に接続されると、自動的に道路画像データを取得し、道路画像データ記憶部52に格納するようになっている。
撮影位置データ取得部63は、道路画像データの撮影中に記録した位置情報である撮影位置データを取得するものである。本実施形態において、撮影位置データ取得部63は、撮影位置データを記録したGPSロガー等の位置情報取得手段が通信手段4に接続されると、自動的に撮影位置データを取得し、撮影位置データ記憶部53に格納するようになっている。
キロポスト値データ作成部64は、撮影時刻とキロポスト値との対応関係を示すキロポスト値データを作成するものである。本実施形態において、キロポスト値データ作成部64は、撮影位置データ記憶部53に撮影位置データが記憶されると、KP位置データ記憶部54に記憶されているKP位置データを参照する。そして、当該KP位置データを構成する各キロポストの位置情報(緯度・経度)に基づいて、撮影位置データに記録されている全ての緯度・経度をキロポスト値に変換し、キロポスト値データを作成するようになっている。
ユーザ入力判定部65は、入力手段2を介してユーザから入力された指示内容を判定するものである。本実施形態において、ユーザ入力判定部65は、メイン画面10上や帳票情報設定画面20上における入力操作を監視する。そして、所定の入力操作が行われたとき、当該入力操作に対応する指示、選択および文字・数値等を各処理部へ提供するようになっている。
変状判定結果記録部66は、表示された道路画像データに変状が存在する場合、当該道路画像データに関する変状判定結果を記録するものである。本実施形態において、変状判定結果記録部66は、メイン画面10において変状ありと判定する変状判定アイコン162が押された場合、ユーザ入力判定部65からその旨を受信し、当該道路画像データに対応するキロポスト値と、当該道路画像データのファイル名とを変状判定結果として変状判定結果記憶部57に記録するようになっている。
報告書情報取得部67は、点検報告書に入力するための帳票情報と道路画像データとからなる報告書情報を取得するものである。報告書情報取得部67は、変状判定結果記憶部57に記憶されている変状判定結果を参照し、当該変状判定結果として記録されているキロポスト値に対応する各種の帳票情報を帳票情報記憶部58から取得する。また、報告書情報取得部67は、変状判定結果として記録されているファイル名の道路画像データを道路画像データから取得する。さらに、本実施形態において、報告書情報取得部67は、帳票情報設定画面20において手動入力された各種の帳票情報を取得するようになっている。
点検報告書作成部68は、点検報告書を自動的に作成するものである。本実施形態において、点検報告書作成部68は、報告書フォーマットに対して、報告書情報取得部67によって取得された各種の帳票情報および道路画像データを配置し、図5に示すような点検報告書を作成する。また、本実施形態において、点検報告書作成部68は、変状が存在するキロポスト値ごとに点検報告書を自動的に作成し、点検報告書記憶部59に保存するようになっている。
つぎに、本実施形態の点検報告書作成支援プログラム1aによって実行される点検報告書作成支援装置1の作用について、図6を参照しつつ説明する。
本実施形態の点検報告書作成支援プログラム1aによって実行される点検報告書作成支援装置1を用いて点検報告書を作成する場合、まず事前に、点検車に搭載したデジタルビデオカメラによって点検対象区間内の道路を走行しながら動画撮影し、道路画像データを用意する。また、動画撮影中は、GPSロガーを同時に作動させ、所定の時間間隔ごとの位置情報(緯度・経度)を撮影位置データとして蓄積する。このように、デジタルビデオカメラおよびGPSロガーを動作させながら点検車を走行するだけでよいため、道路の点検作業が容易化し、道路の点検業務が高効率化する。
つぎに、点検報告書作成支援装置1において、点検報告書作成支援プログラム1aを起動すると、表示制御部61が図3に示すようなメイン画面10を表示する(ステップS1)。つづいて、道路画像データ取得部62が、点検対象区間内の道路画像データを取得するとともに(ステップS2)、撮影位置データ取得部63が、撮影中に記録した撮影位置データを取得する(ステップS3)。このように、道路画像データと撮影位置データとを別々に取得するため、高画質な道路画像および高精度な位置情報を取得することが可能となる。なお、上記ステップS2およびステップS3の処理順序は、逆でもよく同時でもよい。
撮影位置データが取得されると(ステップS3)、キロポスト値データ作成部64が、当該撮影位置データとKP位置データとに基づいて、撮影時刻とキロポスト値との対応関係を示すキロポスト値データを作成する(ステップS4)。これにより、道路画像データの撮影時刻と、キロポスト値データの撮影時刻とをマッチングすることにより、各道路画像データと、各道路画像データの撮影位置に相当するキロポスト値とがリンクされる。
また、本実施形態において、キロポスト値データのキロポスト値には、道路画像データとして撮影された道路の位置と、撮影位置データとして記録された実際の位置とのズレを補正するためのKPオフセット値が設定されている。このため、道路画像データおよび撮影位置データを別々に取得することによって生じる位置ズレが解消される。
さらに、本実施形態において、キロポスト値データのキロポスト値には、道路画像データを撮影した撮影時刻と、撮影位置データとして記録された記録時刻とのズレを補正するためのKP位置時刻補正値が設定されている。このため、道路画像データおよび撮影位置データを別々に取得することによって生じる時刻ズレが解消される。
つぎに、ユーザ入力判定部65が、メイン画面10における日付指定エリア12、車番指定エリア13、時間帯指定エリア14および単位区間指定エリア15のそれぞれにおいて、表示させたい道路画像データの指定を受け付けると(ステップS5:YES)、表示制御部61が、当該指定された日付、車番、時間帯および単位区間に対応する道路画像データを道路画像表示エリア11に表示する(ステップS6)。このとき、各項目の指定エリアが、上方から下方にかけて指定すべき順番で配置されているため、直感性および操作性に優れており、簡単かつ迅速に所望の道路画像データが選択される。
また、本実施形態において、表示制御部61は、図3に示すように、単位区間指定エリア15において、点検対象区間における上り線の平面図および下り線の平面図を単位区間に対応付けて直線的に並列表示する。そして、各平面図に含まれる単位区間のうち、確認済みの単位区間、未確認の単位区間、道路画像データが存在しない単位区間および変状があると判定された単位区間のそれぞれを識別しうる態様で表示する。これにより、各単位区間における確認状況や、道路画像データの有無、および変状の有無等が直感的かつ一目瞭然に理解される。
さらに、本実施形態において、表示制御部61は、KPオフセット値が反映されたキロポスト値とともに、KP位置時刻補正値が反映された撮影時刻に対応する道路画像データを道路画像表示エリア11に表示する。このため、道路画像データおよび撮影位置データを別々に取得することによって生じる、位置ズレおよび時刻ズレが解消された状態で、道路画像データが表示される。
つづいて、道路画像表示エリア11に表示された道路画像データを目視確認し、ポットホール等の変状があるか否かを判定する(ステップS7)。その結果、変状が確認された場合、ユーザ入力判定部65が、ユーザによる変状判定アイコンの指定を受け付け、その旨を変状判定結果記録部66に送信する。これにより、変状判定結果記録部66が、表示されている道路画像データに対応するキロポスト値と、当該道路画像データのファイル名とを変状判定結果として変状判定結果記憶部57に記録する(ステップS8)。
引き続き、他の道路画像データについて変状判定処理を続行する場合は(ステップS9:YES)、ステップS5からの処理を繰り返す。一方、変状判定処理を終了する場合(ステップS9:NO)、報告書情報取得部67が、変状判定結果に基づいて、前記キロポスト値に対応する帳票情報と前記ファイル名の道路画像データとからなる報告書情報を取得する(ステップS10)。
つづいて、表示制御部61が、報告書情報取得部67によって取得された報告書情報に基づいて、図4に示すような帳票情報設定画面20を表示手段3に表示する(ステップS11)。これにより、点検報告書に自動入力される各種の帳票情報や旗揚げ平面図21等が確認される。また、自動入力が困難な帳票情報については、手動入力によって必要な情報が追加設定される。
そして、変状判定結果として記録されたキロポスト値のうち、未処理のものがあれば(ステップS12:NO)、次のキロポスト値についてステップS10からの処理を繰り返す。一方、全てのキロポスト値について設定作業が完了すると(ステップS12:YES)、報告書情報取得部67が、各キロポスト値に対応する帳票情報と各ファイル名の道路画像データとからなる報告書情報を取得するとともに、帳票情報設定画面20において手動入力された各種の帳票情報を取得する(ステップS13)。
そして、ステップS10で取得された報告書情報およびステップS13で取得された手入力情報に基づいて、変状が存在する全てのキロポスト値ごとに、点検報告書作成部68が、図5に示すような点検報告書を自動的に作成し(ステップS14)、点検報告書記憶部59に出力する。これにより、点検報告書の作成時間が短縮化され、道路の点検業務が高効率化する。
以上のような本実施形態によれば、以下のような効果を奏する。
1.道路の点検作業を容易化するとともに、点検報告書の作成時間を短縮化し、道路の点検業務を高効率化することができる。
2.直感性および操作性に優れたグラフィカルユーザインターフェースによって、所望の道路画像データを簡単かつ迅速に選択することができる。
3.各単位区間における確認状況、道路画像データの有無および変状の有無等を直感的かつ一目瞭然に理解することができる。
4.各道路画像データと、各道路画像データの撮影位置に相当するキロポスト値とを対応付けることができる。
5.道路画像データおよび撮影位置データを別々に取得することによって生じる位置ズレを解消することができる。
6.道路画像データおよび撮影位置データを別々に取得することによって生じる時刻ズレを解消することができる。
7.作業員の熟練度に起因する点検報告書の作成時間におけるバラツキを低減することができる。
8.点検作業時には、道路以外の変状にも注視できるため、点検報告書の質や精度を向上することができる。
9.高画質の道路画像データをそのまま点検報告書に使用することにより、点検作業時間を短縮化することができる。
10.点検車を停車できない箇所についても後から確認することができる。
11.見逃した変状がないか否かを確認でき、点検精度を向上することができる。
なお、本発明に係る点検報告書作成支援装置1および点検報告書作成支援プログラム1aは、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜変更することができる。
例えば、上述した本実施形態では、ポットホール等の変状を目視によって判定しているが、この構成に限定されるものではなく、画像処理によって自動的に検出するようにしてもよい。また、上述した本実施形態では、点検報告書作成支援装置1に設けられた記憶手段5に各種のデータを記憶させたり読み出しているが、この構成に限定されるものではなく、無線通信によってアクセス可能なデータサーバ等に格納してもよい。
1 点検報告書作成支援装置
1a 点検報告書作成支援プログラム
2 入力手段
3 表示手段
4 通信手段
5 記憶手段
6 演算処理手段
10 メイン画面
11 道路画像表示エリア
12 日付指定エリア
13 車番指定エリア
14 時間帯指定エリア
15 単位区間指定エリア
16 バー表示エリア
20 帳票情報設定画面
21 旗揚げ平面図
22 指示ポイント
23 旗揚げ文字
51 プログラム記憶部
52 道路画像データ記憶部
53 撮影位置データ記憶部
54 KP位置データ記憶部
55 キロポスト値データ記憶部
56 GUIデータ記憶部
57 変状判定結果記憶部
58 帳票情報記憶部
59 点検報告書記憶部
61 表示制御部
62 道路画像データ取得部
63 撮影位置データ取得部
64 キロポスト値データ作成部
65 ユーザ入力判定部
66 変状判定結果記録部
67 報告書情報取得部
68 点検報告書作成部
161 画像切替アイコン
162 変状判定アイコン
163 変状クリアアイコン

Claims (7)

  1. キロポストによって複数の単位区間に区分された道路に関する点検報告書の作成を支援する点検報告書作成支援装置であって、
    点検対象区間内の道路を連続的に撮影した各道路画像データと、各道路画像データの撮影位置に相当するキロポスト値とが対応付けて記憶手段に記憶されており、
    ユーザによって指定された前記道路画像データを表示手段に表示する表示制御部と、
    表示された前記道路画像データに変状が存在する場合、前記道路画像データに対応する前記キロポスト値と、前記道路画像データのファイル名とを変状判定結果として前記記憶手段に記録する変状判定結果記録部と、
    前記変状判定結果に基づいて、前記キロポスト値に対応する帳票情報と、前記ファイル名の道路画像データとを前記記憶手段から取得する報告書情報取得部と、
    前記変状が存在するキロポスト値ごとに、前記帳票情報と前記道路画像データとを含む点検報告書を自動的に作成する点検報告書作成部と、
    を有する、点検報告書作成支援装置。
  2. 前記表示制御部は、前記道路画像データを表示する道路画像表示エリアを有するとともに、前記道路画像データが撮影された日付の指定を受け付ける日付指定エリアと、前記道路画像データが撮影された時間帯の指定を受け付ける時間帯指定エリアと、前記道路画像データが撮影された単位区間の指定を受け付ける単位区間指定エリアとを上から順番に配置したメイン画面を表示し、
    前記日付指定エリアで指定された日付、前記時間帯指定エリアで指定された時間帯および前記単位区間指定エリアで指定された単位区間に対応する前記道路画像データを前記道路画像表示エリアに表示する、請求項1に記載の点検報告書作成支援装置。
  3. 前記表示制御部は、前記単位区間指定エリアにおいて、前記点検対象区間における上り線の平面図および下り線の平面図を前記単位区間に対応付けて直線的に並列表示するとともに、各平面図に含まれる単位区間のうち、確認済みの単位区間、未確認の単位区間、道路画像データが存在しない単位区間、および前記変状があると判定された単位区間のそれぞれを識別しうる態様で表示する、請求項2に記載の点検報告書作成支援装置。
  4. 各キロポストの位置情報であるKP位置データに基づいて、各道路画像データの撮影中に所定の時間間隔で記録した位置情報である撮影位置データをキロポスト値に変換し、撮影時刻と前記キロポスト値との対応関係を示すキロポスト値データを作成するキロポスト値データ作成部を有する、請求項2または請求項3に記載の点検報告書作成支援装置。
  5. 前記キロポスト値データのキロポスト値には、前記道路画像データとして撮影された道路の位置と、前記撮影位置データとして記録された実際の位置とのズレを補正するためのKPオフセット値が設定されている、請求項4に記載の点検報告書作成支援装置。
  6. 前記キロポスト値データのキロポスト値には、前記道路画像データを撮影した撮影時刻と、前記撮影位置データとして記録された記録時刻とのズレを補正するためのKP位置時刻補正値が設定されている、請求項4に記載の点検報告書作成支援装置。
  7. キロポストによって複数の単位区間に区分された道路に関する点検報告書の作成を支援する点検報告書作成支援プログラムであって、
    点検対象区間内の道路を連続的に撮影した各道路画像データと、各道路画像データの撮影位置に相当するキロポスト値とが対応付けて記憶手段に記憶されており、
    ユーザによって指定された前記道路画像データを表示手段に表示する表示制御部と、
    表示された前記道路画像データに変状が存在する場合、前記道路画像データに対応する前記キロポスト値と、前記道路画像データのファイル名とを変状判定結果として前記記憶手段に記録する変状判定結果記録部と、
    前記変状判定結果に基づいて、前記キロポスト値に対応する帳票情報と、前記ファイル名の道路画像データとを前記記憶手段から取得する報告書情報取得部と、
    前記変状が存在するキロポスト値ごとに、前記帳票情報と前記道路画像データとを含む点検報告書を自動的に作成する点検報告書作成部と
    してコンピュータを機能させる、点検報告書作成支援プログラム。
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