JP2018146724A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

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裕介 榊原
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京子 松田
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真 和泉
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Abstract

【課題】用紙の種別および含水率を高精度に判別し、それに応じて画像形成条件を制御する。
【解決手段】複写機(1A)は、透過光測定部(20)と、反射光測定部(30)と、用紙の種別を判別する種別判別部(43A)と、種別判別部(43A)により判別された用紙の種別、および反射光測定部(30)により測定された光の強度に基づいて、用紙の含水率を算出する含水率算出部(44A)と、用紙に対する画像形成条件を設定する画像形成条件設定部(45)とを備える。
【選択図】図2

Description

以下の開示は、用紙に画像を形成する画像形成装置、および該画像形成装置における画像形成方法に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、およびそれらの複合機等の画像形成装置では、次のような過程で画像形成(印刷)が行われる。まず、感光体ドラム上に静電気によりトナーを付着させた後、用紙との間に電位差をかけトナーを用紙に転写する。次に、加熱ローラおよび加圧ローラにより加熱・加圧し、トナーを用紙に定着させる。
しかし、想定外の厚さの用紙が使用された場合、加圧ローラの加圧圧力または用紙の搬送速度が不適切になり、印刷される画像の画質が低下してしまう。また、用紙の含水率が高い場合、転写時に必要な電位差がかからず、用紙の場所によってまたは用紙ごとに色味が異なる色むらが発生し、印刷される画像の画質が低下する。
上記の問題を解決するために、用紙の厚さ(種別)または含水率によって、画像形成条件(印刷条件)を制御する技術が特許文献1〜3に開示されている。
特許文献1に開示された技術では、投光器および受光器によって用紙を透過する光の透過光量を検出し、該検出結果に基づいて用紙の種別を判別している。特許文献2に開示された技術では、水分センサにより用紙に反射された光の反射率を算出し、算出した反射率により用紙の含水率を算出している。特許文献3に開示された判別装置は、用紙の物理的な特性を示す特性値を検知する検知部と、用紙の含水率を測定する測定部と、測定された含水率と検知された特性値とに基づき用紙の種別を判別する判別部を有している。
特開平7−196207号公報(1995年8月1日公開) 特開2006−52069号公報(2006年2月23日公開) 特開2016−102867号公報(2016年6月2日公開)
しかしながら、特許文献1および特許文献2に開示された技術では、用紙の種別または用紙の含水率のみに基づいて画像形成条件を設定するため、画像形成条件を適切に設定することができないという問題がある。また、特許文献3に開示された判別装置では、用紙の含水率を直接測定するのではなく、周囲の空気の温度および湿度から推定して用紙の含水率を推定している。そのため、用紙の含水率を高精度に算出することができないという問題がある。
本開示の一態様は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、用紙の種別および含水率を高精度に判別し、それに応じて画像形成条件を制御することができる画像形成装置および画像形成方法を実現することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る画像形成装置は、少なくとも1つの光源を備え、前記光源が発光した光を用紙に照射し、前記用紙を透過または前記用紙に反射された光を受光し、受光した光の強度を測定する測定部と、前記測定部により測定された光の強度に基づいて、前記用紙の種別を判別する種別判別部と、前記種別判別部により判別された用紙の種別、および前記測定部により測定された光の強度に基づいて、前記用紙の含水率を算出する含水率算出部と、前記種別判別部により判別された用紙の種別、および前記含水率算出部により算出された用紙の含水率に基づいて、前記用紙に対する画像形成条件を設定する設定部と、を備える。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る画像形成方法は、少なくとも1つの光源が発光した光を用紙に照射し、前記用紙を透過または前記用紙に反射された光を受光し、受光した光の強度を測定する測定工程と、前記測定工程において測定された光の強度に基づいて、前記用紙の種別を判別する種別判別工程と、前記種別判別工程において判別された用紙の種別、および前記測定工程により測定された光の強度に基づいて、前記用紙の含水率を算出する含水率算出工程と、前記種別判別工程において判別された用紙の種別、および前記含水率算出工程において算出された用紙の含水率に基づいて、前記用紙に対する画像形成条件を設定する設定工程と、を含む。
本発明の一態様によれば、用紙の種別および含水率を高精度に判別し、それに応じて画像形成条件を制御することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係る複写機の構造を示す概略図である。 上記複写機の要部の構成を示すブロック図である。 上記複写機が備える透過光測定部の構成を示すものであり、(a)は透過光測定部の照射部の構成を示す平面図であり、(b)は透過光測定部の照射部および受光部と、用紙との位置関係を示す図である。 (a)は、上記複写機が備える反射光測定部の構成を示す平面図であり、(b)は反射光測定部の照射部および受光部と、用紙との位置関係を示すものであり、(a)におけるA−A線矢視断面図である。 上記複写機を用いて用紙に対して両面印刷を行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。 上記複写機における印刷処理の流れの一例を示すフローチャートである。 上記透過光測定部による参照用データの測定の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 上記反射光測定部による用紙に対する光の照射箇所を示す用紙の上面図である。 実施形態1に係る判別モデルの一例を示す図である。 上記複写機が備える種別判別部による用紙の種別の判別を行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施形態1に係る用紙の種別の判別方法の変形例における判定モデルのグラフである。 上記複写機が備える画像形成条件設定部による画像形成条件の設定において用いられるリレーショナルデータベースを示す図である。 上記複写機の変形例としての複写機を用いて用紙に対して両面印刷を行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。 上記複写機のさらなる変形例としての複写機が備える透過光測定部の構成を示すものであり、(a)は透過光測定部の照射部の構成を示す平面図であり、(b)は透過光測定部の照射部および受光部と、用紙との位置関係を示す図である。 (a)は、上記複写機が備える反射光測定部の構成を示す平面図であり、(b)は反射光測定部の照射部および受光部と、用紙との位置関係を示すものであり、(a)におけるA−A線矢視断面図である。 実施形態2に係る複写機の要部の構成を示すブロック図である。 上記複写機における印刷処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施形態3に係る複写機の要部の構成を示すブロック図である。 上記複写機における用紙の種別の判別処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施形態4に係る複複写機の構造を示す概略図である。 上記複写機の要部の構成を示すブロック図である。 上記複写機における印刷処理の流れの一例を示すフローチャートである。
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施形態1における画像形成装置としての複写機1Aについて、図1〜図12を参照しながら詳細に説明する。複写機1Aは、画像データを用紙Pに印刷(画像形成)するものである。
(複写機1Aの構造)
複写機1Aの構成について、図1および図2を参照しながら説明する。図1は、複写機1Aの構造を示す概略図である。図2は、複写機1Aの要部の構成を示すブロック図である。
複写機1Aは、図1および図2に示すように、スキャナー部2と、給紙カセット3と、ピックアップローラ(取り出しローラ)4と、レジスト前検知部(不図示)と、アイドルローラ(滞留ローラ)5と、画像形成部10と、透過光測定部(測定部、第1測定部)20と、反射光測定部(測定部、第2測定部)30と、標準反射板(反射板)6と、排紙ローラ7と、環境測定部8と、制御部40Aとを備えている。
スキャナー部2は、原稿トレイ(不図示)に載置された原稿の画像データ(原稿データ)の読み取りを行うためのものである。スキャナー部2は、読み取った画像データを、後述する制御部40Aの記憶部41または画像処理部42に送信する。
給紙カセット3は、複写機1Aによって印刷が行われる用紙Pを収めている容器である。
ピックアップローラ4は、給紙カセット3に収められている用紙Pを主搬送路R1に給紙するためのローラである。なお、主搬送路R1とは、給紙カセット3を起点とし、後述する画像形成部10を通過し、排紙ローラ7を終点とする搬送路のことである。
レジスト前検知部は、主搬送路R1における、後述する反射光測定部30とアイドルローラ5との間に配置されたスイッチである。レジスト前検知部は、ピックアップローラ4によって給紙された用紙Pが通過したことを検知すると、後述するアイドルローラ5に検知信号を送信する。本実施形態における複写機1Aでは、レジスト前検知部は、反射光測定部30とアイドルローラ5との間に配置されているが、これに限るものではなく、レジスト前検知部が配置される位置は、ピックアップローラ4によって給紙された用紙Pが通過したことを検知してアイドルローラ5に検知信号を送信できる位置であればよい。
アイドルローラ5は、主搬送路R1において、ピックアップローラ4と後述する画像形成部10との間に配置され、用紙Pを一時的に滞留させるためのローラである。アイドルローラ5は、レジスト前検知部から用紙Pの通過の検知信号を受信すると、用紙Pを一時的に滞留させ、所定のタイミングで用紙Pの滞留を解除する。
画像形成部10は、スキャナー部2で読み取った原稿の画像データで示される画像を用紙Pに印刷する。画像形成部10は、感光体ドラム(像担持体)11と、帯電器12と、レーザースキャニングユニット13と、現像装置14と、転写装置(転写部)15と、定着部16と、クリーニング装置(不図示)とを備えている。
ここで、画像形成部10による用紙Pへの印刷の基本的な動作について、説明する。なお、複写機1Aにおける詳細な印刷動作については後述する。
画像形成部10による印刷では、まず、帯電器12が、感光体ドラム11を一様に所定の電圧で帯電させる。なお、感光体ドラム11は、ドラム形状をしており、図1における感光体ドラム11の内部に示した矢印方向に回転する。
次に、レーザースキャニングユニット13が、感光体ドラム11にレーザー光を露光させる。これにより、画像処理が施された画像データに基づく静電潜像が感光体ドラム11の表面に形成される。
次に、現像装置14が、現像装置14の内部に格納されているトナー剤(現像剤)を感光体ドラム11の表面に付着させ、前述した静電潜像に基づくトナー像(顕像)を感光体ドラム11の表面に現像する。詳細には、現像装置14は、現像ローラ(不図示)を備えており、当該現像ローラには、現像バイアスが印加されるようになっている。そして、現像ローラに印加された現像バイアスと感光体ドラム11の表面の帯電状態とに応じて生じる電位差によって、感光体ドラム11の表面にトナー剤が付着する。これにより、感光体ドラム11の表面に、静電潜像に基づくトナー像が現像される。
次に、転写装置15が、感光体ドラム11の表面に現像されたトナー像を用紙Pに転写する転写処理を行う。詳細には、転写装置15に転写電位を印加し、転写電流を供給することによって、感光体ドラム11の表面に現像されたトナー像を用紙Pに転写する。転写装置15に印加される転写電位、および転写装置15に供給される電流は、後述する画像形成条件設定部45によって設定されたものである。
次に、定着部16が、用紙Pに転写されたトナー像を用紙Pに定着(固着)させる。詳細には、定着部16は、加圧ローラ16aと、熱源としてのハロゲンランプ(不図示)とを備えており、トナー像が転写された用紙Pをハロゲンランプによって加熱すると共に、加圧ローラ16aによって用紙Pを所定の圧力で加圧する。これにより、用紙P上に転写されたトナー像が融解し、用紙Pに定着(固着)する。加圧ローラ16aが用紙Pを加圧する圧力、熱源(ハロゲンランプ)を駆動する電流、および、定着時の用紙Pの搬送速度は、後述する画像形成条件設定部45によって設定されたものである。
以上のように、画像形成部10では、感光体ドラム11が画像データに基づく静電潜像をトナー剤により現像することで得られたトナー像を担持し、転写装置15がトナー像を用紙Pに転写する転写処理を行うことにより、画像データで示される画像が用紙Pへ印刷される。
また、クリーニング装置が転写後の感光体ドラム11の表面に残留するトナー剤を除去し、帯電器12が感光体ドラム11を一様に所定の電圧で帯電させることによって、感光体ドラム11を次の印刷処理を行える状態にする。
透過光測定部20は、給紙カセット3からピックアップローラ4によって引き出された1枚の用紙Pに光を照射し、用紙Pを透過した光を受光し、受光した光の強度を測定する。透過光測定部20により測定された光の強度は、後述する制御部40Aに出力され、制御部40Aにおける用紙Pの種別の判別のために使用される。
図3は、透過光測定部20の構成を示すものであり、(a)は透過光測定部20の照射部21の構成を示す平面図であり、(b)は透過光測定部20の照射部21および受光部22と、用紙Pとの位置関係を示す図である。図3に示すように、透過光測定部20は、照射部21と、受光部22とを備えている。
照射部21は、用紙Pに光を出射する。照射部21は、図3の(a)に示すように、1つの半導体発光素子(LED:Light Emitting Diode)からなる光源21aを備えている。光源21aが照射(発光)する光の波長は、特に限定されるものではないが、安価な赤外LEDを利用できる点、および、後述する受光部22における受光素子22aとして安価なシリコンフォトダイオードが利用できる点から、800nm以上1100nm以下であることが好ましい。照射部21が照射する光の波長および強度は、複写機1Aの構成や測定する用紙Pの種別などに応じて適宜選択される。
また、後述する用紙Pの種別の判別の精度を向上させるためには、照射部21から照射される光が半値幅の小さい光であることが好ましい。そのため、所定の範囲の波長の光を透過させる波長フィルタ(不図示)を光源21aに備えることが好ましい。
なお、本実施形態では、照射部21の光源21aとしてLEDを備える構成であるが、これに限られない。本発明の一態様の照射部の光源は、用紙Pの判別や含水率の算出が可能な波長の光を照射できる光源であればよく、例えば、ハロゲンランプや蛍光体を備える構成であってもよい。ハロゲンランプや蛍光体のように発光する光の波長が一定の範囲を有する光源の場合は、その光には複数の波長が含まれる。そこで、光源としてハロゲンランプや蛍光体を備える構成である場合においても、光源に上記の波長フィルタを備えさせ、照射部が半値幅の小さい光を照射することが好ましい。
受光部22は、図3の(b)に示すように、照射部21から照射され、用紙Pを透過した光を受光する。受光部22は、1つの受光素子22aを備えている。本実施形態における受光素子22aは、フォトダイオードにてなっている。受光素子22aは、受光した光の強度に応じた大きさの電気信号値を増幅回路(不図示)により増幅した後、AD(Analog-Digital)コンバータ(不図示)によりデジタル信号に変換し、制御部40Aの記憶部41に出力する。受光素子22aは、照射部21の光源21aが照射する光の波長を含む波長範囲の光を検知するように選定される。
本実施形態における受光素子22aは、フォトダイオードにてなっているが、本発明の複写機はこれに限られない。すなわち、本発明の複写機は、受光素子22aがフォトトランジスタ、アバランシェフォトダイオード、または光電子倍増管であってもよい。ただし、安価でスペースをとらないため、受光素子22aがフォトダイオードにてなっていることが好ましい。
また、照射部21および受光部22は、透光性を有する透明なカバー部材(不図示)により防水されている。上記カバー部材は、例えば、石英ガラス、または合成石英ガラスにてなっている。
反射光測定部30は、アイドルローラ5に滞留された用紙Pに光を照射し、用紙Pに反射された光を受光し、受光した光の強度を測定する。反射光測定部30により測定された光の強度は、後述する制御部40Aに出力され、制御部40Aにおける用紙Pの含水率の算出のために使用される。
図4の(a)は、反射光測定部30の構成を示す平面図であり、(b)は反射光測定部30の照射部31および受光部32と、用紙Pとの位置関係を示すものであり、(a)におけるA−A線矢視断面図である。図4に示すように、反射光測定部30は、照射部31と、受光部32と、照射部31および受光部32を収める筐体33とを備えている。
照射部31は、用紙Pに光を出射する。照射部31は、図4の(a)に示すように、1つの半導体発光素子(LED:Light Emitting Diode)からなる光源31aを備えている。光源31aの構成は、透過光測定部20の光源21aと同様であるため、ここでは説明を省略する。
受光部32は、図4の(b)に示すように、照射部21から照射され、用紙Pに反射された光を受光する。受光部32の構成は、透過光測定部20の受光部22と同様であるため、ここでは説明を省略する。
照射部31から照射された光が直接受光部32に受光されるのを防ぐため、図4の(b)に示すように、照射部31および受光部32は、筐体33の外面よりも筐体33の内部に配置されている。また、照射部31および受光部32は、透光性を有する透明な嵌め込みカバー部材(不図示)により防水されている。上記嵌め込みカバー部材は、例えば、石英ガラス、または合成石英ガラスにてなっている。
標準反射板6は、反射光測定部30と標準反射板6との間に用紙Pが無い状態において反射光測定部30の照射部31から照射された光を、反射光測定部30の受光部32に反射させるための反射板である。標準反射板6は、反射光測定部30に対向して設けられている。本実施形態における複写機1Aでは、標準反射板6は、主搬送路R1に関して、反射光測定部30とは反対の位置に設けられている。ただし、本発明の複写機では、標準反射板6が設けられる箇所はこれに限られない。標準反射板6が設けられる箇所は、照射部31から照射され、標準反射板6に反射された光が遮られることなく直接、受光部32に受光される箇所であればよい。また、標準反射板6が反射光測定部30の内部に内蔵される構成であってもよい。標準反射板6は、反射率の高い部材にてなっており、本実施形態では、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)にてなっている。照射部31から照射され、標準反射板6の表面に反射し、受光部32によって受光された光の強度は、後述する用紙Pの含水率の算出において、参照用データとして用いられる。
排紙ローラ7は、印刷された用紙Pを排紙トレイ(不図示)に排出するためのローラである。排紙ローラ7は、用紙Pを外部に排出させる方向、およびその逆方向の両方向に回転できるようになっている。
環境測定部8は、給紙カセット3内に設けられており、給紙カセット3に収められている用紙Pの周囲の温度を測定する。なお、本発明の一態様の複写機では、環境測定部8を設ける箇所は図1に示す箇所に限らず、給紙カセット3に収められている用紙Pの周囲にあって温度を測定できる位置であれば構わない。環境測定部8によって測定された温度は、後述する画像形成条件の設定において用いられる。
また、複写機1Aは、副搬送路R2を備えている。副搬送路R2は、用紙Pに対して複数回(例えば、両面に)、印刷する際に用いられる搬送路である。副搬送路R2は、定着部16と排紙ローラ7との間において主搬送路R1から分岐しており、該分岐点から、主搬送路R1におけるピックアップローラ4と反射光測定部30との間までを繋ぐ搬送路である。
上記分岐点には、分岐爪が設けられており、分岐爪を2つの側に操作することができるようになっている。分岐爪を一方の側(主搬送路R1側)に操作すると、定着部16を通過した用紙Pが排紙ローラ7に搬送される。一方、分岐爪を他方の側(副搬送路R2側)に操作し、かつ、用紙Pを排紙トレイに排出する方向とは反対方向に排紙ローラ7を回転することにより、排紙ローラ7に搬送された用紙Pが主搬送路R1における進行方向とは逆方向に搬送され(すなわち、スイッチバック搬送され)、上記分岐点から副搬送路R2へと搬送される。副搬送路R2に搬送された用紙Pは、副搬送路R2を介して主搬送路R1におけるピックアップローラ4と反射光測定部30との間に搬送される。このとき、用紙Pは、直前に画像形成部10を通過したときとは、表裏が反対になっており、かつ、上下が逆になった状態となる。これにより、用紙Pに対して複数回、印刷が行えるようになっている。
制御部40Aは、上記の各部の動作を制御する。また、制御部40Aは、図2に示すように、記憶部41と、画像処理部42と、種別判別部43Aと、含水率算出部44Aと、画像形成条件設定部(設定部)45とを備えている。
記憶部41は、複写機1Aにおける印刷に必要な情報を記憶する。具体的には、記憶部41は、スキャナー部2にて読み取った画像データを一時的に記憶するための領域、画像処理部42、種別判別部43A、含水率算出部44A、および画像形成条件設定部45が実行する各種のプログラム(例えば、印刷処理や、用紙Pの種別の判別および用紙Pの表面の含水率の算出を行うためのプログラム)、該プログラムにおいて使用されるデータを記憶するための領域、該プログラムがロードされる領域、および、該プログラムが実行される際に使用される作業領域を備えている。さらに、記憶部41は、ユーザが設定した条件に応じて変更される、画像形成部10の各要素に印加・供給される電圧・電流などの複写機1Aの内部の制御データや、用紙Pの種別の判別および用紙Pの表面の含水率の算出に使用される各種モデルを記憶するための領域を備えている。
画像処理部42は、スキャナー部2において読み取った画像データ、または、スキャナー部2において読み取られ記憶部41に記憶されている画像データに対して画像処理を施す。画像処理部42は、画像処理を施した画像データを画像形成部10へ出力する。
種別判別部43Aは、透過光測定部20により測定された光の強度に基づいて、用紙Pの種別を判別する。含水率算出部44Aは、種別判別部43Aにより判別された用紙Pの種別、および反射光測定部30により測定された光の強度に基づいて、用紙Pの表面の含水率を算出する。画像形成条件設定部45は、種別判別部43Aにより判別された用紙Pの種別、および含水率算出部44Aにより算出された用紙Pの表面の含水率に基づいて、用紙Pに対する画像形成条件を設定する。種別判別部43Aによる用紙Pの種別の判別方法、含水率算出部44Aによる用紙Pの含水率の算出方法、および画像形成条件設定部45による画像形成条件の設定方法の詳細については後述する。
(複写機1Aの印刷動作)
次に、複写機1Aの印刷動作(画像形成方法)について、図5を参照しながら説明する。ここでは、複写機1Aを用いて同一の用紙Pに対して両面印刷を行う動作について説明する。図5は、複写機1Aを用いて用紙Pに対して両面印刷を行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、以下で説明する動作は、特に断らない限り制御部40Aによって制御される。また、以下では、用紙Pの一方の面を第1面、他方の面を第2面として説明する。
図5に示すように、ユーザから印刷要求(画像形成要求)がなされると(S1)、複写機1Aは、ユーザによって指定された、印刷枚数、印刷倍率、用紙Pのサイズ、片面/両面印刷などの印刷条件の設定を行う(S2)。
次に、ユーザにより原稿がスキャナー部2の原稿トレイに載置される(S3)。なお、本工程は、ユーザからの印刷要求がなされる前(すなわち、S1の前)に行われてもよい。
次に、スキャナー部2が原稿データ(画像データ)の読み取りを行う(S4)。ここでは、1枚の原稿の両面(表面および裏面)の画像データを読み込む動作について説明する。画像データを読み込む動作では、スキャナー部2が原稿の表面の画像データを読み込む。読み込まれた表面の画像データは、記憶部41に送信され、記憶部41に記憶される。次に、スキャナー部2が原稿の裏面の画像データを読み込む。読み込まれた裏面の画像データは、記憶部41に送信されることなく、画像処理部42に送られる。画像処理部42に送られた原稿の裏面の画像データは、画像処理部42によって画像処理され画像形成部10のレーザースキャニングユニット13に送信され、用紙Pの第1面の印刷に用いられる。続いて、記憶部41に記憶された原稿の表面の画像データが画像処理部42に送られる。画像処理部42に送られた原稿の表面の画像データは、画像処理部42によって画像処理され画像形成部10のレーザースキャニングユニット13に送信され、用紙Pの第2面の印刷に用いられる。
次に、制御部40Aが、全ての原稿の画像データを読み取ったかを判断する(S5)。読み取るべき原稿がまだ残っている場合(S5でNO)、次の原稿の画像データを読み取る(すなわち、ステップS4を繰り返す)。
一方、全ての原稿の画像データを読み取りが完了した場合(S5でYES)、複写機1Aが用紙Pに印刷を行う(S6、印刷処理)。複写機1Aによる用紙Pへの印刷処理(S6)の詳細については、後述する。
次に、制御部40Aがユーザにより要求された印刷処理が完了しているか否かの判定を行う(S7)。要求された印刷が完了していない場合(S7でNO)、具体的には、1つの原稿に対して複数枚の印刷要求がある場合に要求枚数の印刷を行っていない場合、または他の原稿に対する印刷が完了していない場合、ステップS6を繰り返す。一方、要求された印刷が完了している場合(S7でYES)、すべての印刷処理が完了し、複写機1Aは待機状態となる。
<複写機1Aの印刷処理>
次に、複写機1Aによる用紙Pへの印刷処理(S6)の詳細について図6を参照しながら説明する。図6は、複写機1Aにおける印刷処理の流れの一例を示すフローチャートである。
複写機1Aによる用紙Pへの印刷処理(S6)では、まず、透過光測定部20が参照用データの測定を行う(S11、測定工程)。図7は、透過光測定部20による参照用データの測定(S11)の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
透過光測定部20による参照用データの測定(S11)では、図7に示すように、まず、照射部21と受光部22との間に用紙Pが無い状態において、照射部21の光源21aを点灯させる(S31)。次に、光源21aの発光状態が安定し、上記増幅回路の出力が一定になるまで所定の時間(本実施形態では、20ms)待機する(S32)。なお、光源21aの出力が安定し、上記増幅回路の出力が一定になるまでの待機時間は、光源21aまたは上記増幅回路の仕様に応じて適宜変更してもよい。次に、受光部22が光源21aから照射された光を直接受光し、受光した光の強度に応じた大きさの電気信号値Vtsa1を記憶部41に出力する(S33)。次に、光源21aを消灯させ(S34)、上記増幅回路の出力が一定になるまで所定の時間(本実施形態では、20ms)待機する(S35)。次に、受光部22が光の強度(すなわち、バックグラウンドの光の強度)を測定し、測定した光の強度に応じた大きさの電気信号値Vtna1を記憶部41に出力する(S36)。
次に、図6に示すように、反射光測定部30が参照用データの測定を行う(S12、測定工程)。具体的には、反射光測定部30と標準反射板6との間に用紙Pが無い状態において、反射光測定部30の照射部31が標準反射板6に光を照射し、受光部32が標準反射板6に反射された光を受光する。詳細については、ステップS11(図7)と概ね同様であるため説明を省略する。これにより、受光部32は、標準反射板6に反射された光の強度に応じた大きさの電気信号値Vrsa1、およびバックグラウンドの光の強度に応じた大きさの電気信号値Vrna1を記憶部41に出力する。
次に、ピックアップローラ4が給紙カセット3に収められている用紙Pを1枚取り出し、主搬送路R1へ搬送する(S13)。
次に、透過光測定部20がピックアップローラにより取り出された1枚の用紙Pに対して測定を行う(S14、測定工程)。透過光測定部20による用紙Pに対する測定は、照射部21と受光部22との間に用紙Pがある点を除いてステップS11と同様であるため説明を省略する。これにより、受光部22は、用紙Pを透過した光の強度に応じた大きさの電気信号値Vtsa2、およびバックグラウンドの光の強度に応じた大きさの電気信号値Vtna2を記憶部41に出力する。
なお、一般に用紙Pの厚みや表面性は一様ではなく用紙Pの箇所によってムラがあるため、後述する用紙Pの種別の判別に影響を与えてしまう。そのため、透過光測定部20は、用紙Pに対する測定を複数箇所(本実施形態では2箇所)で行うことが好ましい。具体的には、透過光測定部20の位置を固定し、ピックアップローラ4によって用紙Pを動かすことにより、用紙Pにおける測定位置を変更させる。これにより、上記ムラの影響を小さくすることができる。なお、本実施形態では、透過光測定部20はピックアップローラ4を動作させたまま測定しているが、一旦用紙Pをピックアップローラ4上に滞留させて、用紙Pを静止させた状態で測定してもよい。この場合は測定に要する時間が長くなるが、精度高く用紙Pを透過した光の強度を測定できるので、後述する用紙Pの種別の判別を精度高く行うことができる。また、用紙Pにおける測定位置の変更は、上記の方法に限定されず、用紙Pを動かさず、透過光測定部20を移動させることにより行ってもよい。
次に、種別判別部43Aが、透過光測定部20により測定された光の強度に基づいて用紙Pの種別を判別する(S15、種別判別工程)。種別判別部43Aによる用紙Pの種別の判別方法の詳細については、後述する。
次に、用紙Pがさらに主搬送路R1を搬送されると、上記レジスト前検知部が用紙Pの通過を検知し、検知信号をアイドルローラ5に送信する。上記レジスト前検知部から前記検知信号を受信すると、アイドルローラ5が主搬送路R1を搬送されてきた用紙Pを一時的に滞留させる(S16)。
次に、反射光測定部30が、アイドルローラ5に滞留された用紙Pに対して測定を行う(S17、測定工程)。反射光測定部30による用紙Pに対する測定は、標準反射板6ではなく用紙Pに反射された光を測定する点を除いてステップS12と概ね同様であるため説明を省略する。これにより、受光部32は、用紙Pに反射された光の強度に応じた大きさの電気信号値Vrsa2、およびバックグラウンドの光の強度に応じた大きさの電気信号値Vrna2を記憶部41に出力する。
なお、一般的に、紙(用紙P)は、中央部にくらべて端部がより水分を含有しやすいという性質を有している。すなわち、用紙Pの含水率は、場所によって異なっている。そこで、本実施形態における複写機1Aは、用紙Pの含水率の分布の影響を抑制するために、反射光測定部30による用紙Pに対する測定を複数箇所で行う。ここで、反射光測定部30による用紙Pに対する光の照射箇所について、図8を参照して説明する。
図8は、反射光測定部30による用紙Pに対する光の照射箇所を示す用紙Pの上面図である。図8に示すように、本実施形態における反射光測定部30は、用紙Pに対して2箇所において光を照射する。具体的には、まず、反射光測定部30は、アイドルローラ5によって滞留している用紙Pに対して光を照射して一度目の測定を行う。次に、アイドルローラ5が用紙Pを所定量搬送させ、再び用紙Pを滞留させる。そして、反射光測定部30は、一度目に照射した位置とは異なる位置において用紙Pに対して光を照射して二度目の測定を行う。一度目の照射位置と二度目の照射位置とは、図8に示すように、一方が用紙Pの中央部、他方が用紙Pの端部となるようにする。すなわち、反射光測定部30は、用紙Pの中央部と端部とにおいて用紙Pの表面に反射された光の強度を測定する。これにより、後述する用紙Pの表面の含水率の算出において、例えば、一度目の測定結果と二度目の測定結果との平均値を用いて用紙Pの表面の含水率を算出することにより、用紙Pの表面における含水率の分布の影響を抑制することができる。なお、反射光測定部30による用紙Pに対する光の照射箇所は、3箇所以上であってもよい。なお、本実施形態においては、反射光測定部30の位置を固定し、アイドルローラ5が用紙Pを動かすことにより、用紙Pにおける測定位置を変えているが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明の一態様の画像形成装置は、用紙Pを動かさず、反射光測定部30を移動させることで用紙Pに対する測定位置を変える構成であってもよい。
次に、図6に示すように、含水率算出部44Aが用紙Pの第1面の表面の含水率を算出する(S18、含水率算出工程)。用紙Pの表面の含水率の算出方法の詳細については、後述する。
次に、画像形成条件設定部45が、ユーザによって指定された印刷条件、環境測定部8によって測定された温度に加えて、種別判別部43Aにより判別された用紙Pの種別、および含水率算出部44Aにより算出された用紙Pの表面の含水率に基づいて、用紙Pに対する画像形成条件(具体的には、転写条件(転写装置15に印加する電圧、転写装置15に供給する電流値)、および定着条件(加圧ローラ16aが用紙Pを加圧する圧力、熱源(ハロゲンランプ)を駆動する電流、および、定着時の用紙Pの搬送速度))を設定する(S19、設定工程)。画像形成条件設定部45による画像形成条件の設定のさらなる詳細については後述する。画像形成条件設定部45により設定された画像形成条件は、転写装置15および定着部16にそれぞれ出力される。
次に、感光体ドラム11の表面に対する画像データの書き込みを開始する(S20)。具体的には、まず、帯電器12により帯電した感光体ドラム11の表面に対して、レーザースキャニングユニット13が画像処理部42によって画像処理された画像データの静電潜像の形成を行う。次に、現像装置14が該静電潜像にトナー剤を付着させてトナー像を現像する動作を開始する。感光体ドラム11の表面に対する画像データの書き込みを開始した後、該画像データに関する書き込み処理が引き続き行われる。
次に、感光体ドラム11の表面に対する画像データの書き込みが開始されると、アイドルローラ5が用紙Pの滞留を所定のタイミングで解除する(S21)。すなわち、感光体ドラム11に現像されたトナー像が転写装置15によって用紙Pの所定の位置に転写されるように、アイドルローラ5による用紙Pの滞留を解除する。
次に、転写装置15が感光体ドラム11に現像されたトナー像を用紙Pの第1面に転写する(S22)。ここで、転写装置15に印加される転写電圧および転写装置15に供給される転写電流は、画像形成条件設定部45により設定された転写電圧および転写電流である。
次に、定着部16が、転写装置15により用紙Pの第1面に転写されたトナー像を用紙Pに定着させる(S23)。加圧ローラ16aが用紙Pを加圧する圧力、熱源(ハロゲンランプ)を駆動する電流、および定着時の用紙Pの搬送速度は、画像形成条件設定部45によって設定されたものである。これにより、用紙Pの第1面への印刷が完了する。
次に、制御部40Aは、用紙Pの第2面に対して印刷したかどうかを判定する(S24)。
第2面への印刷が完了していない場合(S24でNO)、第1面に印刷処理された用紙Pは、排紙ローラ7の回転により、主搬送路R1上を搬送され、排紙ローラ7に到達する。用紙Pが排紙ローラ7に達すると、用紙Pは、排出方向における後端部が排紙ローラ7に挟まれた状態で一旦滞留させられる。次に、制御部40Aが分岐点を副搬送路R2側に切り替える。次に、制御部40Aが排紙ローラ7を先ほどとは逆に回転させることにより、用紙Pを副搬送路R2に搬送する。これにより、用紙Pは、直前に画像形成部10を通過したときとは、第1面と第2面とが反対になっており、かつ、上下が逆になった状態で、主搬送路R1におけるピックアップローラ4と反射光測定部30との間に搬送される。そして、用紙Pの第2面について、ステップS16〜S23を行い、第2面に対する印刷を行う。なお、用紙Pは、定着部16によって一度目の定着処理を施される際に、表面の水分の一部が蒸発する。その結果、用紙Pの第2面の表面の含水率は、第1面への印刷処理時における用紙Pの表面の含水率と比べると、低くなっている。そこで、本実施形態における複写機1Aでは、用紙Pの第2面に対して印刷処理を行う前に、用紙Pの第2面の表面の含水率を算出し、該含水率に基づいて、転写条件および定着条件を設定する。これにより、用紙Pの第1面および第2面に印刷された画像の画質を均一にすることができるようになっている。
第2面への印刷が完了した場合(S24でYES)、分岐爪を主搬送路R1側に切り替え、定着部16から排紙ローラ7に用紙Pを搬送する。なお、分岐爪の切り替えは、用紙Pが副搬送路R2に搬送された後であれば、いずれのタイミングで行ってもよい。次に、用紙Pが排紙ローラ7を通過し、排紙トレイに排出される(S25)。以上により、複写機1Aによる1枚の用紙Pへの印刷処理(S6)が完了する。
<用紙Pの種別の判別>
次に、種別判別部43Aによる用紙Pの種別の判別方法(図6におけるステップS15)について、図9および図10を参照しながら説明する。なお、用紙Pの種別は、主に用紙Pの厚さや坪量のことである。
まず、種別判別部43Aは、照射部21と受光部22との間に用紙Pが無い状態における受光強度である参照用受光強度Vt0aを算出する。なお、受光強度とは、光源(例えば、光源21a)が点灯している場合に受光部32が受光した光の強度に応じた大きさの電気信号値と、光源が消灯している場合に受光部32受光した光の強度に応じた大きさの電気信号値との差である。具体的には、種別判別部43Aは、ステップS11において測定した電気信号値Vtsa1および電気信号値Vtna1を記憶部41から読み出し、下記の式(1)を用いて参照用受光強度Vt0aを算出し、算出した参照用受光強度Vt0aを記憶部41に出力する。
Vt0a=Vtsa1−Vtna1 …(1)。
次に、種別判別部43Aは、照射部21と受光部22との間に用紙Pが有る状態における受光強度である受光強度Vtaを算出する。具体的には、種別判別部43Aは、ステップS14において測定した電気信号値Vtsa2および電気信号値Vtna2を記憶部41から読み出し、下記の式(2)を用いて受光強度Vtaを算出し、算出した受光強度Vtaを記憶部41に出力する。算出した受光強度Vtaは、用紙Pを透過した光の強度を用いて算出しているため、用紙Pの種別(厚さまたは坪量)の情報を含んでいる。
Vta=Vtsa2−Vtna2 …(2)。
なお、本実施形態では、上述したように、ステップS14において用紙Pに対して2箇所において測定しているため、上記2箇所における受光強度の平均値を受光強度Vtaとして記憶部41に出力する。
次に、種別判別部43Aは、用紙Pの吸光度Ataを算出する。具体的には、種別判別部43Aは、記憶部41から参照用受光強度Vt0aおよび受光強度Vtaを読み出し、下記の式(3)に示すように、受光強度Vtaに対してランベルト−ベール則を適用することにより用紙Pの吸光度Ataを算出する。
Ata=log(Vt0a/Vta) …(3)。
上記logは、常用対数(底を10とする対数)である。なお、本実施形態では、ランベルト−ベール則を用いて用紙Pの吸光度Ataを算出しているが、本発明の画像形成装置はこれに限られず、例えば、クベルカ−ムンク則を用いて用紙Pの吸光度Ataを算出してもよい。
次に、種別判別部43Aは、算出した吸光度Ataを用いて、用紙Pの種別の特徴を示す指標を算出する。上記指標としては、例えば、類似性(測定されたサンプル同士の類似度合い)、分離性(測定されたサンプル同士の特徴の隔たり度合い)、確率(測定されたサンプルの特徴の分布を推測して、その分布が他のサンプルの分布の許容範囲内にあるかまたは十分区別できるかを確率的に判定する、すなわち特徴が近いあるいは同じとみなせるかの度合い)のいずれかを用いることができる。なお、指標は、用紙Pの種別に応じて適宜選ぶことができる。
具体的には、種別判別部43Aは、まず、用紙Pの種別の特徴を示す指標を算出するための計算モデルを記憶部41から読み出す。計算モデルの導出方法としては、例えば、サポートベクターマシーン、パターン認識、クラスター分析、マハラノビスの距離による分析、SIMCA(Soft Independent Modeling of Class Analogy)判別分析、または正準判別分析法などを挙げることができる。いずれの計算モデルの導出方法を用いるかは、判別する用紙Pの種類、透過光測定部20の照射部21が照射する光の波長、複写機1Aの搬送路の構成などに応じて適宜選択される。本実施形態における計算モデルは、様々な種類の用紙Pの種別のそれぞれについて、様々な値の含水率を反映したスペクトルのデータベースを作成し、作成したデータベースを元に正準判別分析法によって導出されたものである。上記計算モデルは、予め記憶部41に記憶されている。
次に、種別判別部43Aは、算出した吸光度Ataに対して読み出した計算モデルを適用することにより、用紙Pが予め測定しておいたある用紙の種別と同じとみなせるかの指標である予測値と、当該予測値の不確かさとを算出する。当該予測値は、用紙Pの種別の特徴を示す指標である。
次に、種別判別部43Aは、判別モデルを記憶部41から読み出し、読み出した判別モデルと、算出した予測値および不確かさとを用いて、用紙Pの種別を判別する。ここで、判別モデルについて説明する。判別モデルは、算出した指標(本実施形態では、上記の予測値および不確かさ)を用いて、用紙Pの種別を判別するためのモデルである。
図9は、本実施形態における判別モデルの一例を示す図である。本実施形態では、種別判別部43Aは、判別モデルMA1〜MA6を用いる。判別モデルMA1〜MA6は、図2に示すように、用紙Pの種別(表2ではNo.1〜5)のそれぞれに対する予測値および不確かさを備えている。種別判別部43Aは、判別モデルMA1〜MA6を用いて、例えば、(1)上記計算モデルから計算した予測値が0.5以上、かつ、不確かさが0.5未満であれば用紙種別αと判別し、(2)上記計算モデルから計算した予測値が0.5未満、かつ、不確かさが0.5未満であれば用紙種別βと判別し、(3)不確かさが0.5以上であれば信頼性への注意を促すメッセージを添えて判別する、などの判別を行う。
本実施形態における、種別判別部43Aによる用紙Pの種別の判別方法の具体例について、図10を参照しながら説明する。図10は、種別判別部43Aによる用紙Pの種別の判別を行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図10に示すように、種別判別部43Aは、まず、用紙の坪量が300g以上であるかどうかを判定するモデルである判定モデルMA1を記憶部41から読み出す。次に、種別判別部43Aは、判別モデルMA1と、算出した予測値および不確かさとを用いて、用紙Pの坪量が300g以上であるかどうかを判別する(S41)。用紙Pの坪量が300g以上であると判定された場合(S41でYES)、種別判別部43Aは、用紙Pの坪量が300g以上である場合の含水率算出モデルMB1(詳しくは後述する)を読み出す(S42)。
一方、用紙Pの坪量が300g以上ではないと判定された場合(S41でNO)、種別判別部43Aは、用紙の坪量が60g未満であるかどうかを判定するモデルである判定モデルMA2を記憶部41から読み出す。次に、種別判別部43Aは、判別モデルMA2と、算出した予測値および不確かさとを用いて、用紙Pの坪量が60g未満であるかどうかを判別する(S43)。用紙Pの坪量が60g未満であると判定された場合(S43でYES)、種別判別部43Aは、用紙Pの坪量が60g未満である場合の含水率算出モデルMB2(詳しくは後述する)を読み出す(S44)。
以降同様に、種別判別部43Aは、用紙の坪量が200g以上300g未満であるかどうかを判定するモデルである判定モデルMA3(S45、S46)、用紙の坪量が100g以上200g未満であるかどうかを判定するモデルである判定モデルMA4(S47、S48)、用紙が上質紙であるかどうかを判定するモデルである判定モデルMA5(S49、S50)、および用紙が普通紙であるかどうかを判定するモデルである判定モデルMA6(S51、S52)を用いて、ステップS41およびステップS42と同様の処理を行う。これにより、種別判別部43Aは、用紙Pの種別に対応した含水率算出モデルMB3〜MB6(詳しくは後述する)を各ステップにおいてそれぞれ読み出す。
なお、用紙Pが普通紙ではないと判定された場合(S51でNO)、種別判別部43Aは、用紙Pがいずれの用紙種別にも分類されない、すなわちエラーであると判定する(S53)。
以上のように、本実施形態では、種別判別部43Aは、坪量が極端に大きいまたは極端に小さい用紙の種別の判別から順次行う。例えば、坪量300g以上の用紙は厚紙であり、坪量60g以下の用紙は極めて薄い紙であるため、他の用紙種別の特性と区別がしやすく、判別が容易である。一方、上質紙と普通紙とは坪量が近く判別が難しいので、他の用紙種別である可能性を取り除いた後、普通紙であるか上質紙であるかを判定している。すなわち、段階ごとに判定モデルMA1〜MA6のいずれかを順次用いることにより、用紙Pの種別を精度高く判定することができる。
また、種別判別部43Aは、透過光測定部20により測定された、用紙Pを透過した光の強度(受光強度Vta)と、用紙Pを透過しない光の強度(参照用受光強度Vt0a)とに基づいて、用紙Pの種別を判別している。これにより、照射部21の発光光量の変動、受光部22の感度、または受光部22からの出力を増幅する増幅回路の増幅率などの誤差の影響を排除することができるので、種別判別部43Aが高精度に用紙Pの種別の判別を行うことができる。
ここで、用紙Pの種別の判別方法の変形例について、図11を参照しながら説明する。図11は、本実施形態の用紙Pの種別の判別方法の変形例における判定モデルのグラフである。本変形例では、種別判別部43Aは、複数の指標(判定値A、判定値B)を算出し、図11に示すように、算出した複数の指標(判定値A、判定値B)で定まる点をグラフにプロットする。判定値Aおよび判定値Bは、例えば、測定したデータと予め記憶部に格納されていたデータとの類似性や隔たり度合いを距離によって表わした数値を用いる事ができる。種別判別部43Aは、図11において黒い丸でプロットされているように予め定めた基準直線より上であれば用紙種別αであると判定し、図11において白い丸でプロットされているように基準直線より下であれば用紙種別βと判定する。なお、図11では2次元プロットを行っているが、3つの指標(例えば、判定値A、判定値B、および判定値C)を使用して3次元プロットを行い、複数の指標(判定値A、判定値B)で定まる点が予めある用紙の種別がプロットされることを確認している領域にプロットされるかどうかによって判定してもよい。また、上記の説明では2種類の用紙種別を判定しているが、基準を3水準以上にしてプロットした点がどの水準にあてはまるか判定することで、3種類以上の用紙種別の判定を行ってもよい。用紙Pの種別を、図9のように1つの指標を用いて数値のみで判定するか、図11のように複数の指標を用いてグラフで判断するかは、画像形成装置が扱うと想定される用紙種別や、ユーザがどの程度厳密に用紙の種別の判別を行うかによって適宜決定される。また、図9における基準値または図11の基準直線も同様に適宜決定することができる。
<用紙Pの含水率の算出>
次に、含水率算出部44Aによる用紙Pの含水率の算出方法(図6におけるステップS18)について図11を参照しながら説明する。
まず、含水率算出部44Aは、照射部31と受光部32との間に用紙Pが無い状態における受光強度である参照用受光強度Vr0aを算出する。具体的には、含水率算出部44Aは、ステップS12において測定した電気信号値Vrsa1および電気信号値Vrna1を記憶部41から読み出し、下記の式(4)を用いて参照用受光強度Vr0aを算出し、算出した参照用受光強度Vr0aを記憶部41に出力する。
Vr0a=Vrsa1−Vrna1 …(4)。
次に、含水率算出部44Aは、照射部31と受光部32との間に用紙Pが有る状態における受光強度である受光強度Vraを算出する。具体的には、含水率算出部44Aは、ステップS17において測定した電気信号値Vrsa2および電気信号値Vrna2を記憶部41から読み出し、下記の式(5)を用いて受光強度Vraを算出し、算出した受光強度Vraを記憶部41に出力する。
Vra=Vrsa2−Vrna2 …(5)。
なお、本実施形態では、上述したように、ステップS17において用紙Pに対して2箇所において測定しているため、含水率算出部44Aは、上記2箇所における受光強度の平均値を受光強度Vraとして記憶部41に出力する。
次に、含水率算出部44Aは、用紙Pの吸光度Araを算出する。具体的には、含水率算出部44Aは、記憶部41から参照用受光強度Vr0aおよび受光強度Vraを読み出し、下記の式(6)に示すように、受光強度Vraに対してランベルト−ベール則を適用することにより用紙Pの吸光度Araを算出する。
Ara=log(Vr0a/Vra) …(6)。
ここで、照射部31から用紙Pに照射された光は、用紙Pの表面のごく薄い層の内部において用紙Pに含まれる水分に吸収されつつ透過または散乱(多重散乱を含む)を経た後、用紙Pに反射される。したがって、用紙Pに反射された光は、用紙Pの表面に含まれる水分量(含水率)の情報を含んでいる。換言すれば、算出した用紙Pの吸光度Araは、用紙Pの表面に含まれる水分量(含水率)の情報を含んでいる。
次に、含水率算出部44Aは、予め回帰分析により算出され記憶部41に記憶されている含水率算出モデルに、算出した吸光度Araを代入することにより、用紙Pの表面の含水率を算出する。回帰分析は、所定の光の波長についての吸光度と、用紙の含水率との関係式を予め統計的に求めておく方法である。具体的には、含水率算出部44Aは、下記の式(7)に吸光度Araを代入することにより、用紙Pの表面の含水率を算出する。
含水率=A×Ara+D …(7)。
ここで、係数Aおよび係数Dは、照射部31によって照射される光の波長、用紙Pの種別、複写機1Aの内部の構成などの条件によって決められる係数であり、予め各種条件に応じた係数が回帰分析により求められ記憶部41に記憶されている。なお、用紙Pの表面の吸光度が用紙Pの含水率に比例するため、上記の式(7)のように単純な線形式(一次式)によって用紙Pの表面の含水率を算出することができる。これにより、含水率算出部44Aは、用紙Pの表面の含水率を精度高く算出することができる。
含水率算出部44Aは、ステップS15において種別判別部43Aが判別した用紙Pの種別に対応する含水率算出モデルMB1〜MB6のいずれか(すなわち、種別判別部43Aが判別した用紙Pの種別に対応する係数Aおよび係数D)を用いて用紙Pの含水率を算出する。
以上のように、複写機1Aでは、含水率算出部44Aは、種別判別部43Aが判別した用紙Pの種別と、反射光測定部30により測定された光の強度から算出した吸光度Araとに基づいて用紙Pの表面の含水率を算出する。これにより、含水率算出部44Aは、用紙Pの表面の含水率を高精度で算出することができる。なお、用紙Pの透過率または反射率を用いて含水率を算出することもできるが、透過率または反射率は用紙表面の含水率とは比例しないため、用紙Pの透過率または反射率を用いた用紙表面の含水率を算出は、吸光度を用いた用紙表面の含水率を算出に比べて複雑になってしまい、含水率の算出に時間がかかってしまう。
また、含水率算出部44Aは、反射光測定部30により測定された、用紙Pに反射された光の強度(受光強度Vra)と、標準反射板6に反射された光の強度(参照用受光強度Vr0a)とに基づいて、用紙Pの含水率を算出している。これにより、照射部31の発光光量の変動、受光部32の感度、または受光部32からの出力を増幅する増幅回路の増幅率などの誤差の影響を排除することができるので、含水率算出部44Aが用紙Pの含水率を高精度に算出することができる。
また、本実施形態における複写機1Aでは、含水率算出部44Aが、回帰分析を用いて求められた含水率算出モデルを用いて、用紙Pの表面の含水率を算出している。すなわち、予め統計的に求められた算出式を用いて用紙Pの表面の含水率を算出している。これにより、単に反射率または吸光度と、含水率とを対応させて用紙Pの表面の含水率を算出する従来の算出方法に比べて、用紙Pの表面の含水率を正確に算出することができる。従来の算出方法では含水率の値が5%以上の誤差が生じてしまうことも珍しくなかったが、本実施形態の複写機1Aでは、例えば、後述する図12に示すように、用紙Pの表面の含水率を1%刻みまたは0.5%刻みで算出することができる。これにより、用紙Pへの転写条件および定着条件をより適切に設定することができるようになっている。
前記含水率算出モデルは、用紙Pの厚さの違いや用紙Pの表面平滑性の違いなどのため、用紙Pの種別によって異なる。そのため、本実施形態では、透過光測定部20による測定結果から判別した用紙Pの種別に対応した含水率算出モデルを自動的に選択し、用紙Pの表面の含水率を精度高く算出することができる。これにより、ユーザが用紙種別の設定をし忘れたり、間違えたりすることによって生じる用紙Pの表面の含水率の設定ミスを防ぐことができる。
<画像形成条件の設定>
次に、画像形成条件設定部45による画像形成条件の設定方法(図6におけるステップS19)について図12を参照しながら説明する。図12は、画像形成条件設定部45による画像形成条件の設定において用いられるリレーショナルデータベースを示す図である。
画像形成条件設定部45による画像形成条件の設定では、まず、画像形成条件設定部45は、記憶部41から図12に示すリレーショナルデータベースを読み出す。次に、画像形成条件設定部45は、読み出したリレーショナルデータベースを用いて、ユーザによって指定された印刷条件、環境測定部8によって測定された環境条件に加えて、種別判別部43Aにより判別された用紙Pの種別、および含水率算出部44Aにより算出された用紙Pの表面の含水率に基づいて、上記画像形成条件を設定する。
より詳細には、種別判別部43Aにより判別された用紙Pの種別の所定の範囲ごと、および含水率算出部44Aにより算出された用紙Pの表面の含水率の所定の範囲ごとに、画像形成条件が予め設定されており、画像形成条件設定部45は、予め設定されている画像形成条件と、用紙Pの種別および用紙Pの第1面の表面の含水率とに基づいて、画像形成条件を設定する。例えば、図12に示すように、用紙Pの第1面の表面の含水率を1%刻みの範囲で設定することもできるし、特に細かく条件を分けたい場合は用紙Pの第1面の表面の含水率を0.5%刻みなど、さらに細かく範囲を設定することもできる。あるいは、「15%以上」のようにある閾値以上の範囲として設定することもできる。この範囲の設定は、画像形成装置の仕様や、画像形成装置が使用される地域の気候などによって必要に応じて設定される。
なお、本発明の一態様の画像形成装置では、画像形成条件設定部45は、転写装置15に印加される電圧、転写装置15に供給される電流、加圧ローラ16aが用紙Pを加圧する圧力、熱源(ハロゲンランプ)を駆動する電流、および定着時の用紙Pの搬送速度の少なくとも1つの値を設定するようにしてもよい。画像形成条件設定部45によって、設定された転写条件および定着条件は、転写装置15および定着部16にそれぞれ出力される。
なお、本実施形態では、第1面および第2面に対する画像形成条件の設定を同一のリレーショナルデータベースに基づいて行っているが、本発明の画像形成装置はこれに限るものではない。すなわち、本発明の一態様の画像形成装置は、第1面に対する画像形成条件と、第2面に対する画像形成条件とを、それぞれ別に設定したリレーショナルデータベースまたは対応表に基づいて行ってよい。
(複写機1Aの主な特徴)
以上のように、複写機1Aは、透過光測定部20により測定された光の強度に基づいて用紙Pの種別を判別する種別判別部43Aと、種別判別部43Aにより判別された用紙Pの種別、および反射光測定部30により測定された光の強度に基づいて用紙Pの含水率を算出する含水率算出部44Aと、種別判別部43Aにより判別された用紙Pの種別、および含水率算出部44Aにより算出された用紙Pの含水率に基づいて、画像形成条件を設定する画像形成条件設定部45と、を備えている。
上記の構成によれば、透過光測定部20により測定した光の強度に基づくことにより、種別判別部43Aが用紙Pの種別を高精度に判別することができる。そして、判別した用紙Pの種別、および反射光測定部30により測定した光の強度に基づくことにより、含水率算出部44Aが用紙Pの含水率を高精度に算出することができる。その結果、高精度に判別した用紙Pの種別および高精度に算出した用紙Pの含水率に基づいて、画像形成条件設定部45が適切な画像形成条件を設定することができる。
一般に、透過光による光強度の測定は、用紙Pの厚さに強く依存しており、用紙の種別の判定に適しているが、一方で、用紙の含水率の測定には適していない。一方、反射光による光強度の測定は、用紙Pの比較的表面からの情報を多く含むので用紙の含水率の測定に適しているが、一方で、用紙の種別の判定についてはやや精度が悪く、適していない。
したがって、複写機1Aが上記の構成を有することにより、透過光による測定および反射光による測定の両者の長所を生かし、互いの欠点を補い合うことができる。すなわち、用紙Pの種別の情報を得やすい透過光の強度の測定を用いることで、用紙Pの種別を高精度に判別することが可能である。一方、用紙Pの表面の含水率の情報を得やすい反射光の強度の測定を用いることで、用紙Pの両面の含水率を精度よく判別することができる。その結果、第1面に対する印刷および第2面に対する印刷のそれぞれにおいて、用紙Pの種別、および、用紙Pの第1面または第2面の表面の含水率を考慮して、転写条件および定着条件を適切に設定することができる。その結果、用紙Pの種別、および、用紙Pの表面の含水率に関わらず、第1面に転写される画像の画質と第2面に転写される画像の画質とを均一にすることができるようになっている。
なお、上記の印刷動作の説明では、1枚の用紙Pに対して両面印刷を行う動作について説明したが、本実施形態における複写機1Aでは、これに限らず、1枚の用紙Pの同一面に対して複数回、印刷処理を行うこともできる。
また、本実施形態では、画像形成装置として複写機1Aを説明したが、本発明の画像形成装置は複写機に限られない。画像形成装置は、例えば、定着処理のための加熱を行うような、含水率が変化する条件下で行われる印刷形態であれば、商用印刷機、プリンタ、ファクシミリ装置などであってもよい。画像形成装置が、商用印刷機やプリンタやファクシミリ装置である場合には、原稿読み取り処理(図5におけるステップS4)に代わって、画像形成装置はデータとして画像データを受け取る処理を行うことになる。
また、本実施形態における複写機1Aでは、反射光測定部30を用いて用紙Pの第1面および第2面の両面の表面の含水率を算出している。これにより、複写機1Aは、用紙Pの第1面および第2面のそれぞれの表面の含水率を算出するために、個別の反射光測定部を設ける場合に比べて、スペースおよびコストを低減させることができるようになっている。
また、本実施形態の複写機1Aは、感光体ドラムを1つ備える構成であった。しかし、本発明の画像形成装置は、これに限られない。本発明の一態様の画像形成装置は、用紙Pに対してカラー印刷を行うことができる画像形成装置であってもよい。
本発明の一態様の画像形成装置がカラー印刷を行える場合、各色トナー像をひとつの感光体ドラムに担持させる1ドラム式と、複数の感光体ドラムがそれぞれ互いに異なる色のトナー像を担持する複数ドラム式とがある。どちらの方式においても、用紙Pへの加熱を伴う工程を挟んだ印刷が行われる場合には、用紙Pの含水率がその工程の前後で異なるため、本発明と同様の課題が生じる。よってカラー印刷の場合においても、本実施形態の複写機1Aのように、含水率に応じて画像形成条件を調整することで適切に印刷することができる。
<変形例1>
次に、実施形態1における複写機1Aの変形例について、図13を参照しながら説明する。図13は、実施形態1における複写機1Aの変形例としての複写機を用いて用紙Pに対して両面印刷を行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
実施形態における複写機1Aでは、図13に示すように、ステップS5で原稿の読み取りが全て終わってから印刷処理(ステップS6)を始めている。しかしながら、一般に複写機(複合機)では印刷速度の高速化への要求が極めて厳しく、1秒でも短縮させるために、原稿の読み取り完了を待たずに印刷処理を始めることが必須となっている。
そこで、本変形例における複写機は、図13に示すように、原稿読み取り処理(S4)と印字処理(S6)とを並行して行う。例えば、一枚目の原稿を読み取る間に参照用データの計測を始めるなど並行して行う。これにより、複数の原稿の画像データを複数の用紙Pに印刷する場合に、印刷処理を短時間で行うことができる。
<変形例2>
次に、実施形態1における複写機1Aのさらなる変形例について、図14および図15を参照しながら説明する。
本変形例における複写機1Aは、実施形態1における透過光測定部20および反射光測定部30に代えて、透過光測定部(測定部)20Aおよび反射光測定部30Aを備えている。
図14は、透過光測定部20Aの構成を示すものであり、(a)は透過光測定部20Aの照射部21Aの構成を示す平面図であり、(b)は透過光測定部20Aの照射部21Aおよび受光部22と、用紙Pとの位置関係を示す図である。図14の(b)に示すように、透過光測定部20Aは、実施形態1における照射部21に代えて照射部21Aを備えている。
照射部21Aは、図14の(a)および(b)に示すように、それぞれ1つの半導体発光素子からなる光源21a・21b・21cを備えている。光源21a・21b・21cは、用紙Pに対して互いに波長の異なる3種類の光を照射(発光)する。光源21a・21b・21cは、ピーク波長がλ21a、λ21b、λ21cの光をそれぞれ照射する。本変形例では、光源21a・21b・21cは、一列に並べて設置されているが、これに限定されるものではなく、光源21a・21b・21cの配置は、光源21a・21b・21cから照射され用紙Pを透過した光を受光部22が受光できる配置であればよい。光源21a・21b・21cがそれぞれ照射する光の波長は、800nm以上1100nm以下である。
なお、本変形例では、照射部21の光源21a・21b・21cとしてLEDを備える構成であるが、本発明の画像形成装置はこれに限られない。本発明の一態様の照射部の光源は、用紙Pの種別の判別および用紙Pの表面の含水率の算出が可能な波長の光を照射できる光源であればよく、例えば、ハロゲンランプや蛍光体であってもよい。ハロゲンランプや蛍光体のように発光に波長範囲を持つ光源の場合は、その光には複数の波長が含まれる。そこで、本発明の一態様の画像形成装置では、例えば、照射部に互いに波長の異なる光を透過させる波長フィルタを設けることにより、照射部が用紙Pに対して互いに波長の異なる3種類の光を照射する構成としてもよい。
なお、照射部21Aの光源の個数、光源が照射する光の波長・強度などは、複写機1Aの構成や測定する用紙Pの種別などに応じて適宜選択される。なお、用紙Pの種別の判別において、判別精度を向上させるためには、照射部21Aが照射する光の波長は、少なくとも2つ以上であることが好ましい。
図15の(a)は、反射光測定部30Aの構成を示す平面図であり、(b)は反射光測定部30Aの照射部31Aおよび受光部32と、用紙Pとの位置関係を示すものであり、(a)におけるA−A線矢視断面図である。図15の(a)および(b)に示すように、反射光測定部30Aは、実施形態1における照射部31に代えて照射部31Aを備えている。
照射部31Aは、図15の(a)および(b)に示すように、それぞれ1つの半導体発光素子からなる光源31a・31b・31cを備えている。光源31a・31b・31cは、用紙Pに対して互いに波長の異なる3種類の光を照射(発光)する。光源31a・31b・31cの構成は、光源21a・21b・21cの構成と同様であるため説明を省略する。本変形例では、光源31a・31b・31cが、受光部32を取り囲むように筐体33に配置されているが、これに限られるものではない。すなわち、光源31a・31b・31cのそれぞれから照射され用紙Pに反射された光を受光部32が受光できるのであれば、光源31a・31b・31cの配置は特に制限されない。
次に、透過光測定部20Aによる光の強度の測定について説明する。ここでは、図6のステップS11に対応する測定について説明する。なお、反射光測定部30Aによる光の強度の測定も同様である。
透過光測定部20Aによる参照用データの測定では、まず、光源21aについて、図7におけるステップS31〜S36を行う。これにより、透過光測定部20Aは、受光部22が光源21aから照射された光を直接受光し、受光した光の強度に応じた大きさの電気信号値Vtsa1、およびバックグラウンドの光の強度に応じた大きさの電気信号値Vtna1を記憶部41に出力する。
次に、光源21bについて、図7におけるステップS31〜S36を行う。これにより、透過光測定部20Aは、受光部22が光源21bから照射された光を直接受光し、受光した光の強度に応じた大きさの電気信号値Vtsb1、およびバックグラウンドの光の強度に応じた大きさの電気信号値Vtnb1を記憶部41に出力する。
次に、光源21cについて、図7におけるステップS31〜S36を行う。これにより、透過光測定部20Aは、受光部22が光源21cから照射された光を直接受光し、受光した光の強度に応じた大きさの電気信号値Vtsc1、およびバックグラウンドの光の強度に応じた大きさの電気信号値Vtnc1を記憶部41に出力する。
次に、本変形例における種別判別部43Aによる用紙Pの種別の判別方法(図6におけるステップS15)について説明する。
本変形例では、種別判別部43Aは、まず、図6におけるステップS11およびステップS14において透過光測定部20Aが測定した電気信号値を用いて、光源21a・21b・21cのそれぞれに関する吸光度Ata・Atb・Atcをそれぞれ算出する。吸光度Ata・Atb・Atcの算出方法は、実施形態1における吸光度Ataの算出方法と同様であるため説明を省略する。
次に、種別判別部43Aは、算出した吸光度Ata・Atb・Atcを用いて、用紙Pの種別の特徴を示す指標を算出する。実施形態1では、種別判別部43Aが、1つの吸光度Ataを用いて、用紙Pの種別の特徴を示す指標を算出していた。それに対して、本変形例では、種別判別部43Aは、複数の吸光度(本変形例では、3つの吸光度Ata・Atb・Atc)を用いて用紙Pの種別の特徴を示す指標を算出する。これにより、種別判別部43Aは、上記指標を精度高く算出することができる。その結果、種別判別部43Aは、精度高く算出した上記指標を判別モデルに適用することにより、用紙Pの種別をより精度高く判別することができる。
次に、本変形例における含水率算出部44Aによる用紙Pの種別の判別方法(図6におけるステップS18)について説明する。
本変形例では、含水率算出部44Aは、まず、図6におけるステップS12およびステップS17において反射光測定部30Aが測定した電気信号値を用いて、光源31a・31b・31cのそれぞれに関する吸光度Ara・Arb・Arcをそれぞれ算出する。吸光度Ara・Arb・Arcの算出方法は、実施形態1における吸光度Araの算出方法と同様であるため説明を省略する。
次に、含水率算出部44Aは、予め重回帰分析により算出され記憶部41に記憶されている含水率算出モデルに、算出した吸光度Ara・Arb・Arcを代入することにより、用紙Pの表面の含水率を算出する。具体的には、含水率算出部44Aは、下記の式(8)に吸光度Ara・Arb・Arcを代入することにより、用紙Pの表面の含水率を算出する。
含水率=A×Ara+B×Arb+C×Arc+D …(8)。
ここで、係数A、B、Cおよび係数Dは、照射部31Aによって照射される光の波長、用紙Pの種別、複写機1Aの内部の構成などの条件によって決められる係数であり、予め各種条件に応じた係数が重回帰分析により求められ記憶部41に記憶されている。
実施形態1では、含水率算出部44Aが、1つの吸光度Araを用いて、用紙Pの表面の含水率を算出していた。それに対して、本変形例では、含水率算出部44Aは、複数の吸光度(本変形例では、3つの吸光度Ara・Arb・Arc)を用いて用紙Pの表面の含水率を算出する。これにより、含水率算出部44Aは、用紙Pの表面の含水率を精度高く算出することができる。
なお、本変形例における複写機1Aでは、用紙Pの表面の含水率を算出する際に、算出モデルとして重回帰分析を用いているが、本発明の画像形成装置はこれに限られない。すなわち、本発明の一態様の画像形成装置における算出モデルは、照射部21Aによって照射される互いに異なる光の波長ごとに算出された吸光度を用いて用紙Pの表面の含水率を算出できる多変量解析手法であれば、他の算出モデルを用いてもよい。例えば、算出モデルとしてPLS(Partial Linear Square)回帰分析などの他の算出モデルを用いて用紙Pの表面の含水率を算出してもよい。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図16および図17に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図16は、本実施形態における複写機1Bの要部の構成を示すブロック図である。
複写機1Bは、図16に示すように、実施形態1における複写機1Aにおける制御部40Aの代わりに制御部40Bを備えている。制御部40Bは、実施形態1における含水率算出部44Aの代わりに含水率算出部44Bを備えている。
実施形態1における複写機1Aでは、含水率算出部44Aが用紙Pの第1面の表面の含水率を算出する際に、反射光測定部30が測定した光強度を用いて含水率を算出していた。これに対して、複写機1Aでは、含水率算出部44Bは、透過光測定部20が測定した光強度を用いて用紙Pの第1面の表面の含水率を算出する。
本実施形態では、実施形態1において図5に示した印刷動作における印刷処理(S6)のみが異なっているため、ここでは印刷処理についてのみ説明する。
複写機1Bにおける印刷処理について、図17を参照しながら説明する。図17は、複写機1Bにおける印刷処理の流れの一例を示すフローチャートである。
複写機1Bにおける印刷処理では、まず、実施形態1で説明したステップS11〜S15を行う。
次に、含水率算出部44Bが用紙Pの第1面の表面の含水率を算出する(S61)。具体的には、含水率算出部44Bは、予め回帰分析により算出され記憶部41に記憶されている含水率算出モデルに、ステップS11およびステップS14において透過光測定部20が測定した光強度を用いて算出した吸光度Ataを代入することにより、用紙Pの表面の含水率を算出する。なお、ステップS61では、含水率算出部44Bは、透過光測定部20が測定した光強度を用いて算出した吸光度Ataを用いて用紙Pの含水率を算出している。そのため、算出される含水率は、用紙Pの表面の含水率ではなく、透過光測定部20によって照射された光が用紙Pを透過する光路上の含水率の平均値になる。すなわち、算出される含水率は、用紙Pの第1面と第2面の含水率の平均値となる。透過光測定部20では、用紙Pの第1面の含水率だけを測定することができないため、本実施形態では、用紙Pの第1面の含水率を透過光測定部20が照射した光が用紙Pを透過した光路上における含水率の平均値で近似的に代用している。
次に、画像形成条件設定部45が、種別判別部43Aにより判別された用紙Pの種別、および含水率算出部44Bにより算出された用紙Pの第1面の表面の含水率に基づいて、用紙Pの第1面に対する画像形成条件を設定する(S62)。
次に、画像形成部10が用紙Pの第1面への印刷を行う(S63〜S66)。ステップS63〜S66は、実施形態1におけるS21〜S23と同様であるため説明を省略する。
次に、制御部40Bは、用紙Pの第2面への印刷処理を行う(S67〜S74)。ステップS63〜S66は、実施形態1におけるS16〜S23と同様であるため説明を省略する。
最後に、用紙Pが排紙ローラ7を通過し、排紙トレイに排出される(S75)。以上により、複写機1Aによる1枚の用紙Pへの印刷処理(S6)が完了する。
以上のように、複写機1Bでは、用紙Pへの第1面および第2面への印刷処理のうち、第1面の印刷処理において、透過光測定部20により測定された光の強度に基づいて、用紙Pの種別の判別および用紙Pの表面の含水率の算出を行う。すなわち、第1面の印刷処理においては、反射光測定部30による光の強度の測定を必要としない。
上記の構成によれば、第1面への印刷処理の設定を早く行うことができる。その結果、画像形成処理要求からが画像形成処理までの時間を短縮することができる。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、図18および図19に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
図18は、本実施形態における複写機1Cの要部の構成を示すブロック図である。
複写機1Cは、図16に示すように、実施形態1における制御部40Aの代わりに制御部40Cを備えている。制御部40Cは、実施形態1における種別判別部43Aの代わりに種別判別部43Bを備えている。
本実施形態における複写機1Cでは、ユーザからの印刷要求がなされる前に、種別判別部43Bが、予め用紙Pの種別を判別する。具体的には、種別判別部43Bは、ユーザが給紙カセット3を開閉した際に、用紙Pの種別を判別する。
本実施形態の複写機1Cにおける用紙Pの種別の判別処理について、図19を参照しながら説明する。図19は、複写機1Cにおける用紙Pの種別の判別処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図19に示すように、まず、制御部40Cは、ユーザにより給紙カセットが開閉されたかどうかを判定する(S81)。
次に、ユーザにより給紙カセットが開閉されると(S81でYES)、透過光測定部20が参照用データの測定を行う(S82)。ステップS82は、図6におけるステップS11と同様である。
次に、ピックアップローラ4が給紙カセット3に収められている用紙Pを1枚取り出し、主搬送路R1へ搬送し、用紙Pを主搬送路R1上に滞留させる(S83)。
次に、透過光測定部20が主搬送路R1上に滞留させられた1枚の用紙Pに対して測定を行う(S84)。ステップS84は、図6におけるステップS14と同様である。
次に、種別判別部43Bが、透過光測定部20により測定された(すなわち、ステップS82およびステップS84において測定された)光の強度に基づいて用紙Pの種別を判別する(S85)。ステップS85は、図6におけるステップS15と同様である。種別判別部43Bは、判別した用紙Pの種別を記憶部41へ出力する。記憶部41に記憶された用紙Pの種別は、次に給紙カセット3が開閉されるまで保持される。
最後に、ピックアップローラ4を逆回転し、測定した用紙Pを給紙カセット3に戻す(S86)。
次に、複写機1Cにおける印刷処理について説明する。複写機1Cにおける印刷処理では、図6に示す各ステップのうち、ステップS11、S14、S15を省略し、その他のステップについては同様である。本実施形態では、ステップS86において既に用紙Pの種別が判別され、記憶部41に記憶されている。
以上のように、本実施形態における複写機1Cでは、ユーザからの印刷要求がなされる前に、種別判別部43Bが、予め用紙Pの種別を判別する。これにより、透過光測定部20による測定を、ユーザからの印刷要求が来る前に実施しておくことができる。これにより、画像形成処理要求からが画像形成処理までの時間を短縮することができる。
なお、本実施形態においては、給紙カセット3は1つのみであるが、複数の給紙カセットを設け、給紙カセットごとに用紙Pの種別を記憶部41に記憶するようにしてもよい。この場合、給紙カセットごとに複数の透過光測定部20を設けてもよいし、複数の給紙カセットからの用紙Pが通過する共通の搬送路上に1つの透過光測定部20を設けてもよい。また、記憶部41に記憶された用紙Pの種別の情報を、操作パネルに表示したり、ネットワーク経由で参照できるようにしたりすることで、各給紙カセットに入っている用紙Pの種別をユーザに知らせてもよい。これにより、ユーザは印刷前に用紙Pの種別を確認でき、異なる用紙Pの種別に印刷する失敗を防ぐことができる。
また、複写機1Cでは、給紙カセット3が開閉される毎に、透過光測定部20による測定が行われ、種別判別部43Bが用紙Pの種別の判別を行う。これにより、常に用紙Pの種別を記憶部41に記憶させておくことができる。
また、本実施形態においては、給紙カセット3が開閉されたときに、用紙Pの種別の判別を行っているが、本発明の一態様の画像形成装置では、1回の印刷要求に対する印刷処理が完了する度に次回の印刷要求に備えて次の用紙Pの種別の判別を行ってもよい。また、本発明の一態様の画像形成装置では、用紙Pの種別の判別を、所定の枚数印刷するごとに行う、または、毎日など一定期間ごとに行うようにしてもよい。
〔実施形態4〕
本発明の他の実施形態について、図20〜図22に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
本実施形態における複写機1Dの構成について、図20および図21を参照しながら説明する。図20は、複写機1Dの構造を示す概略図である。図21は、複写機1Dの要部の構成を示すブロック図である。
複写機1Dは、実施形態1における複写機1Aの透過光測定部20および制御部40Aに代えて反射光測定部(測定部、第1測定部)60および制御部40Dを備えている。また、複写機1Dは、複写機1Aの構成に加えて、駆動部64と、標準反射板65とを備えている。
反射光測定部60は、給紙カセット3に収められている用紙Pに光を照射し、用紙Pの表面に反射された光の強度を測定するためのものである。反射光測定部60は、照射部61と、受光部62と、筐体63とを備えている。照射部61、受光部62、および筐体63の構成は、反射光測定部30の照射部31、受光部32、および筐体33とそれぞれ同様である。
駆動部64は、反射光測定部60を移動させるためのものである。より詳細には、駆動部64は、反射光測定部60が給紙カセット3に収められている用紙Pの表面に反射された光の強度の測定を行わない間には反射光測定部60を給紙カセット3の側面に移動させ、反射光測定部60が光の強度の測定を行うときには反射光測定部60を給紙カセット3の上部(すなわち、給紙カセット3に収められている用紙Pの上部)に移動させる。
標準反射板65は、反射光測定部60の照射部61から照射された光を、受光部62に反射させるための反射板であり、給紙カセット3において反射光測定部60と同じ側面に配置されている。ただし、標準反射板が設けられる箇所はこれに限られない。標準反射板が設けられる箇所は、照射部61から照射され、標準反射板に反射された光を遮られずに受光部62が受光できる箇所であればよい。標準反射板65は、実施形態1における標準反射板6と同じ部材で形成されている。
制御部40Dは、実施形態1における種別判別部43Aの代わりに種別判別部43Cを備えている。本実施形態における複写機1Dでは、種別判別部43Cが、反射光測定部60が測定した光強度に基づいて用紙Pの種別を判別する。
本実施形態では、実施形態1において図5に示した印刷動作における印刷処理(S6)のみが異なっているため、ここでは印刷処理についてのみ説明する。
複写機1Dにおける印刷処理について、図22を参照しながら説明する。図22は、複写機1Dにおける印刷処理の流れの一例を示すフローチャートである。
複写機1Dによる用紙Pへの印刷処理では、まず、初めに反射光測定部60が、標準反射板65を用いて、用紙Pの表面に含水率の算出において使用される参照用データを測定する(S91)。なお、印刷処理を始める前には、反射光測定部60は、駆動部64により給紙カセット3の側面に移動させられている。反射光測定部60は、給紙カセット3の側面に配置された標準反射板65に照射部61を用いて光を照射し、受光部62により標準反射板65の表面に反射された光を受光する。次に反射光測定部60は、受光した光の強度を測定し、測定結果を記憶部41へ出力する。なお、反射光測定部60による測定は、標準反射板65を用いる点以外は、実施形態1におけるステップS12と同様である。
次に、反射光測定部30が参照用データを測定する(S12)。なお、ステップS91とステップS12は同時に行っても良い。
次に、反射光測定部60が用紙Pの測定を行う(S92)。具体的には、まず、駆動部64が反射光測定部60を給紙カセット3の上部(すなわち、給紙カセット3に収められている用紙Pの上部)に移動させる。次に、反射光測定部60の照射部61が給紙カセット3に収められている用紙Pに光を照射し、受光部62が用紙Pに反射された光を受光する。なお、反射光測定部60による光の強度の測定は、用紙Pの数か所において行われる。具体的には、1箇所目の測定は、用紙Pが給紙カセット3に収められている状態において行われ、2箇所目以降の測定は、ピックアップローラ4により用紙Pが給紙カセット3から搬送を開始されて所定の距離だけ引き出された状態において行われる。これにより、用紙Pの異なる箇所を測定して用紙Pの種別の判定精度を向上することができる。
次に、種別判別部43Cが、反射光測定部60により測定された(すなわち、ステップS91およびステップS92において測定された)光の強度に基づいて用紙Pの種別を判別する(S93)。ステップS93は、図6におけるステップS15と同様である。
以降の動作は、実施形態1で説明したステップS16以降と同様であるため、説明を省略する。
上記の構成によれば、用紙Pの種別の判別を、用紙Pが給紙カセット3に収められている段階で行うことができる。これにより、画像形成条件の設定を早く行うことができるので、画像形成処理要求からが画像形成処理までの時間を短縮することができる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
複写機1A〜1Dの制御ブロック(特に制御部40A〜40D)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、複写機1A〜1Dは、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る画像形成装置(複写機1A〜1D)は、少なくとも1つの光源(21a・21b・21c・31a・31b・31c)を備え、前記光源が発光した光を用紙(P)に照射し、前記用紙を透過または前記用紙に反射された光を受光し、受光した光の強度を測定する測定部(透過光測定部20・20A、反射光測定部30・60)と、前記測定部により測定された光の強度に基づいて、前記用紙の種別を判別する種別判別部(43A・43B・43C)と、前記種別判別部により判別された用紙の種別、および前記測定部により測定された光の強度に基づいて、前記用紙の含水率を算出する含水率算出部(44A・44B)と、前記種別判別部により判別された用紙の種別、および前記含水率算出部により算出された用紙の含水率に基づいて、前記用紙に対する画像形成条件を設定する設定部(画像形成条件設定部45)と、を備える。
上記の構成によれば、種別算出部は、測定部により測定された光の強度に基づいて用紙の種別を高精度に判別することができる。そして、含水率算出部は、種別判別部により判別された用紙の種別と、測定部により測定された光の強度とに基づいて、用紙の含水率を高精度に算出することができる。その結果、設定部が用紙に対する画像形成条件を適切に制御することができる。すなわち、用紙の種別および含水率を高精度に判別し、それに応じて画像形成条件を制御することができる。
本発明の態様2に係る画像形成装置は、上記態様1において、前記測定部は、前記用紙に反射された光を受光し、受光した光の強度を測定する反射光測定部(30・60)を備え、前記含水率算出部は、前記反射光測定部により測定された光の強度に基づいて、前記用紙の含水率を算出する構成であることが好ましい。
上記の構成によれば、反射光による光強度の測定は、用紙の比較的表面からの情報を多く含む。したがって、含水率算出部が反射光測定部により測定された光の強度に基づいて用紙の含水率を算出することにより、含水率算出部が高精度の用紙の含水率を算出することができる。
本発明の態様3に係る画像形成装置は、上記態様1または2において、前記測定部は、前記用紙を透過した光を受光し、受光した光の強度を測定する透過光測定部(20・20A)を備え、前記種別判別部は、前記透過光測定部により測定された光の強度に基づいて、前記用紙の種別を判別する構成であることが好ましい。
上記の構成によれば、用紙を透過した光の強度は、用紙の厚さに大きく影響される。したがって、種別判別部が透過測定部により測定された光の強度に基づいて用紙の種別を判別することにより、種別判別部が高精度に用紙の種別を判別することができる。
本発明の態様4に係る画像形成装置は、上記態様1〜3のいずれかにおいて、前記用紙を収める給紙カセット(3)と、前記給紙カセットから前記用紙を取り出す取り出しローラ(ピックアップローラ4)と、前記用紙に転写処理を行う前に、前記用紙を搬送路上で一時的に滞留させる滞留ローラ(アイドルローラ5)とを備え、前記測定部は、第1測定部(透過光測定部20)および第2測定部(反射光測定部30)を備え、前記第1測定部は、前記取り出しローラにより前記給紙カセットから取り出され、前記取り出しローラにより一時的に滞留された用紙に対する測定を行い、前記第2測定部は、前記滞留ローラに滞留された用紙に対する測定を行い、前記種別判別部は、前記第1測定部により測定された光の強度に基づいて、前記用紙の種別を判別し、前記含水率算出部は、前記第2測定部により測定された光の強度に基づいて、前記用紙の含水率を算出する構成であってもよい。
上記の構成によれば、第1測定部により測定した光の強度に基づくことにより、種別判別部が用紙の種別を高精度に判別することができる。そして、判別した用紙の種別、および第2測定部により測定した光の強度に基づくことにより、含水率算出部が用紙の含水率を高精度に算出することができる。その結果、高精度に判別した用紙の種別および高精度に算出した用紙の含水率に基づいて、設定部が適切な画像形成条件を設定することができる。
本発明の態様5に係る画像形成装置は、上記態様4において、前記第1測定部による測定は、ユーザからの画像形成要求がなされる前に行われる構成であってもよい。
上記の構成によれば、第1測定部による測定がユーザからの画像形成要求がなされる前に行われるので、予め用紙の種別を判別することができる。その結果、画像形成処理要求からが画像形成処理までの時間を短縮することができる。
本発明の態様6に係る画像形成装置は、上記態様5において、前記給紙カセットが開閉される毎に、前記第1測定部による測定が行われる構成であってもよい。
上記の構成によれば、常に用紙の種別を画像形成装置に記憶させておくことができる。
本発明の態様7に係る画像形成装置は、上記態様1または2において、前記用紙を収める給紙カセットと、前記用紙に転写処理を行う前に、前記用紙を搬送路上で一時的に滞留させる滞留ローラとを備え、前記測定部は、第1測定部(反射光測定部60)および第2測定部(反射光測定部30)を備え、前記第1測定部は、前記給紙カセットに収められている用紙に光を照射し、反射した光を受光し、受光した光の強度を測定し、前記第2測定部は、前記滞留ローラに滞留された用紙に対する測定を行い、前記種別判別部は、前記第1測定部により測定された光の強度に基づいて、前記用紙の種別を判別し、前記含水率算出部は、前記第2測定部により測定された光の強度に基づいて、前記用紙の含水率を算出する構成であってもよい。
上記の構成によれば、用紙の種別の判別を、用紙が給紙カセットに収められている段階で行うことができる。これにより、画像形成条件の設定を早く行うことができるので、画像形成処理要求からが画像形成処理までの時間を短縮することができる。
本発明の態様8に係る画像形成装置は、上記態様1〜7のいずれかにおいて、同一の前記用紙に複数回の画像形成を行う場合において、前記設定部は、前記複数回の画像形成のそれぞれの前に、前記種別判別部により判別された用紙の種別、および前記含水率算出部により算出された用紙の含水率に基づいて、前記画像形成条件を設定する構成であってもよい。
上記の構成によれば、同一の用紙に対して複数回の画像形成処理を行う場合において、各回に形成される画像の画質を均一にすることができる。
本発明の態様9に係る画像形成装置は、上記態様1において、前記用紙を収める給紙カセットと、前記給紙カセットから前記用紙を取り出す取り出しローラと、前記用紙に転写処理を行う前に、前記用紙を搬送路上で一時的に滞留させる滞留ローラとを備え、前記測定部は、第1測定部および第2測定部を備え、前記第1測定部は、前記取り出しローラにより前記給紙カセットから取り出され、前記取り出しローラにより一時的に滞留された用紙に対する測定を行い、前記第2測定部は、前記滞留ローラに滞留された用紙に対する測定を行い、同一の前記用紙に複数回の画像形成を行う場合において、前記設定部は、前記複数回の画像形成のうち1回目の画像形成において、前記第1測定部により測定された光の強度に基づいて、前記用紙の種別の判別および前記含水率の算出を行い、前記複数回の画像形成のうち2回目の画像形成において、前記第1測定部により測定された光の強度に基づいて、前記用紙の種別の判別を行い、前記第2測定部により測定された光の強度に基づいて、前記用紙の含水率の算出を行う構成であってもよい。
上記の構成によれば、1回目の画像形成における画像形成条件の設定を、第1測定部による測定結果のみによって行っているため、画像形成条件の設定を早く行うことができる。その結果、画像形成処理要求からが画像形成処理までの時間を短縮することができる。
本発明の態様10に係る画像形成装置は、上記態様2において、光を反射する反射板(標準反射板6)をさらに備え、前記反射光測定部は、前記反射板に反射された光を受光し、受光した光の強度をさらに測定し、前記含水率算出部は、前記用紙に反射された光の強度と、前記反射板に反射された光の強度とに基づいて、用紙の含水率を算出する構成であることが好ましい。
上記の構成によれば、反射光測定部が照射する光量の変動、反射光測定部の受光感度、または反射光測定部からの出力を増幅する増幅回路の増幅率の誤差の影響を排除することができるので、含水率算出部が用紙の含水率を高精度に算出することができる。
本発明の態様11に係る画像形成装置は、上記態様3において、前記透過光測定部は、前記光源から出射され前記用紙を透過せずに受光した光の強度をさらに測定し、前記種別判別部は、前記透過光測定部により測定された、前記用紙を透過した光の強度と、前記用紙を透過しない光の強度とに基づいて、前記用紙の種別を判別することが好ましい。
上記の構成によれば、透過光測定部が照射する光量の変動、透過光測定部の受光感度、または透過光測定部からの出力を増幅する増幅回路の増幅率の誤差の影響を排除することができるので、種別判別部が高精度に用紙の種別の判別を行うことができる。
本発明の態様12に係る画像形成装置は、上記態様1〜11のいずれかにおいて、前記測定部は、波長が互いに異なる少なくとも2つの光を照射する構成であることが好ましい。
上記の構成によれば、種別判別部または含水率算出部が、異なる波長の光のそれぞれによって測定された光強度によって、用紙の種別の判別または用紙の含水率の算出をすることができるため、用紙の種別を高精度に判別できる、または、用紙の含水率を高精度に算出することができる。
本発明の態様13に係る画像形成装置は、上記態様1〜12のいずれかにおいて、前記光源が発光する光の波長は、800nm以上1100nm以下である構成であってもよい。
上記の構成によれば、光源として安価な赤外LEDを利用でき、測定部の受光素子として安価なシリコンフォトダイオードが利用できる。
本発明の態様14に係る画像形成装置は、上記態様1〜13のいずれかにおいて、前記測定部は、前記用紙の中央部と端部との少なくとも2箇所において、光の強度を測定する構成であることが好ましい。
上記の構成によれば、用紙Pの中央部と端部における用紙の特性の影響を抑制することができる。
本発明の態様15に係る画像形成装置は、上記態様1〜14のいずれかにおいて、画像データに基づく静電潜像を現像剤(トナー剤)により現像することで得られた顕像(トナー像)を担持する像担持体(感光体ドラム11)と、前記像担持体に担持された前記顕像を用紙に転写する転写処理を行う転写部(転写装置15)と、前記転写部により転写された前記現像剤を前記用紙に固着させる定着部(16)とを備え、前記画像形成条件は、前記転写部に印加される電圧値、前記転写部に供給される電流値、前記定着部において前記用紙に加えられる圧力、前記定着部において前記用紙を加熱する温度、および前記定着部において前記用紙を搬送する速度のうち少なくとも1つの設定値であってもよい。
本発明の態様16に係る画像形成装置は、上記態様1〜15のいずれかにおいて、前記画像形成条件は、前記用紙の種別および前記用紙の含水率の所定の範囲ごとに設定されている構成であってもよい。
上記の構成によれば、適切な画像形成条件を設定することができる。
本発明の態様17に係る画像形成方法は、少なくとも1つの光源が発光した光を用紙に照射し、前記用紙を透過または前記用紙に反射された光を受光し、受光した光の強度を測定する測定工程と、前記測定工程において測定された光の強度に基づいて、前記用紙の種別を判別する種別判別工程と、前記種別判別工程において判別された用紙の種別、および前記測定工程により測定された光の強度に基づいて、前記用紙の含水率を算出する含水率算出工程と、前記種別判別工程において判別された用紙の種別、および前記含水率算出工程において算出された用紙の含水率に基づいて、前記用紙に対する画像形成条件を設定する設定工程と、を含む。
上記の構成によれば、態様1と同様の効果を得ることができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1A〜1D 複写機(画像形成装置)
3 給紙カセット
4 ピックアップローラ(取り出しロー)
5 アイドルローラ(滞留ローラ)
6、65 標準反射板(反射板)
11 感光体ドラム(像担持体)
15 転写装置(転写部)
16 定着部
20、20A 透過光測定部(測定部、第1測定部)
21a、21b、21c、31a、31b、31c 光源
30、60 反射光測定部(測定部、第1測定部、第2測定部)
43A、43B、44C 種別判別部
44A、44B 含水率算出部
45 画像形成条件設定部(設定部)
P 用紙

Claims (17)

  1. 少なくとも1つの光源を備え、前記光源が発光した光を用紙に照射し、前記用紙を透過または前記用紙に反射された光を受光し、受光した光の強度を測定する測定部と、
    前記測定部により測定された光の強度に基づいて、前記用紙の種別を判別する種別判別部と、
    前記種別判別部により判別された用紙の種別、および前記測定部により測定された光の強度に基づいて、前記用紙の含水率を算出する含水率算出部と、
    前記種別判別部により判別された用紙の種別、および前記含水率算出部により算出された用紙の含水率に基づいて、前記用紙に対する画像形成条件を設定する設定部と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記測定部は、前記用紙に反射された光を受光し、受光した光の強度を測定する反射光測定部を備え、
    前記含水率算出部は、前記反射光測定部により測定された光の強度に基づいて、前記用紙の含水率を算出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記測定部は、前記用紙を透過した光を受光し、受光した光の強度を測定する透過光測定部を備え、
    前記種別判別部は、前記透過光測定部により測定された光の強度に基づいて、前記用紙の種別を判別することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記用紙を収める給紙カセットと、
    前記給紙カセットから前記用紙を取り出す取り出しローラと、
    前記用紙に転写処理を行う前に、前記用紙を搬送路上で一時的に滞留させる滞留ローラとを備え、
    前記測定部は、第1測定部および第2測定部を備え、
    前記第1測定部は、前記取り出しローラにより前記給紙カセットから取り出され、前記取り出しローラにより一時的に滞留された用紙に対する測定を行い、
    前記第2測定部は、前記滞留ローラに滞留された用紙に対する測定を行い、
    前記種別判別部は、前記第1測定部により測定された光の強度に基づいて、前記用紙の種別を判別し、
    前記含水率算出部は、前記第2測定部により測定された光の強度に基づいて、前記用紙の含水率を算出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1測定部による測定は、ユーザからの画像形成要求がなされる前に行われることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記給紙カセットが開閉される毎に、前記第1測定部による測定が行われることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記用紙を収める給紙カセットと、
    前記用紙に転写処理を行う前に、前記用紙を搬送路上で一時的に滞留させる滞留ローラとを備え、
    前記測定部は、第1測定部および第2測定部を備え、
    前記第1測定部は、前記給紙カセットに収められている用紙に光を照射し、反射した光を受光し、受光した光の強度を測定し、
    前記第2測定部は、前記滞留ローラに滞留された用紙に対する測定を行い、
    前記種別判別部は、前記第1測定部により測定された光の強度に基づいて、前記用紙の種別を判別し、
    前記含水率算出部は、前記第2測定部により測定された光の強度に基づいて、前記用紙の含水率を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  8. 同一の前記用紙に複数回の画像形成を行う場合において、
    前記設定部は、前記複数回の画像形成のそれぞれの前に、前記種別判別部により判別された用紙の種別、および前記含水率算出部により算出された用紙の含水率に基づいて、前記画像形成条件を設定することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記用紙を収める給紙カセットと、
    前記給紙カセットから前記用紙を取り出す取り出しローラと、
    前記用紙に転写処理を行う前に、前記用紙を搬送路上で一時的に滞留させる滞留ローラとを備え、
    前記測定部は、第1測定部および第2測定部を備え、
    前記第1測定部は、前記取り出しローラにより前記給紙カセットから取り出され、前記取り出しローラにより一時的に滞留された用紙に対する測定を行い、
    前記第2測定部は、前記滞留ローラに滞留された用紙に対する測定を行い、
    同一の前記用紙に複数回の画像形成を行う場合において、
    前記設定部は、
    前記複数回の画像形成のうち1回目の画像形成において、前記第1測定部により測定された光の強度に基づいて、前記用紙の種別の判別および前記含水率の算出を行い、
    前記複数回の画像形成のうち2回目の画像形成において、前記第1測定部により測定された光の強度に基づいて、前記用紙の種別の判別を行い、前記第2測定部により測定された光の強度に基づいて、前記用紙の含水率の算出を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  10. 光を反射する反射板をさらに備え、
    前記反射光測定部は、前記反射板に反射された光を受光し、受光した光の強度をさらに測定し、
    前記含水率算出部は、前記用紙に反射された光の強度と、前記反射板に反射された光の強度とに基づいて、用紙の含水率を算出することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  11. 前記透過光測定部は、前記光源から出射され前記用紙を透過せずに受光した光の強度をさらに測定し、
    前記種別判別部は、前記透過光測定部により測定された、前記用紙を透過した光の強度と、前記用紙を透過しない光の強度とに基づいて、前記用紙の種別を判別することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  12. 前記測定部は、波長が互いに異なる少なくとも2つの光を照射することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 前記光源が発光する光の波長は、800nm以上1100nm以下であることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  14. 前記測定部は、前記用紙の中央部と端部との少なくとも2箇所において、光の強度を測定することを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  15. 画像データに基づく静電潜像を現像剤により現像することで得られた顕像を担持する像担持体と、
    前記像担持体に担持された前記顕像を用紙に転写する転写処理を行う転写部と、
    前記転写部により転写された前記現像剤を前記用紙に固着させる定着部とを備え、
    前記画像形成条件は、前記転写部に印加される電圧値、前記転写部に供給される電流値、前記定着部において前記用紙に加えられる圧力、前記定着部において前記用紙を加熱する温度、および前記定着部において前記用紙を搬送する速度のうち少なくとも1つの設定値であることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  16. 前記画像形成条件は、前記用紙の種別および前記用紙の含水率の所定の範囲ごとに設定されていることを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  17. 少なくとも1つの光源が発光した光を用紙に照射し、前記用紙を透過または前記用紙に反射された光を受光し、受光した光の強度を測定する測定工程と、
    前記測定工程において測定された光の強度に基づいて、前記用紙の種別を判別する種別判別工程と、
    前記種別判別工程において判別された用紙の種別、および前記測定工程により測定された光の強度に基づいて、前記用紙の含水率を算出する含水率算出工程と、
    前記種別判別工程において判別された用紙の種別、および前記含水率算出工程において算出された用紙の含水率に基づいて、前記用紙に対する画像形成条件を設定する設定工程と、を含むことを特徴とする画像形成方法。
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