JP2018146474A - 道路情報提供システム、ナビゲーションシステム、道路情報提供プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】災害発生後の道路情報提供に要する時間を短縮する技術の提供。【解決手段】車両の走行履歴を取得する走行履歴取得部と、災害関連施設を囲む通行可能な道路である第一道路を前記走行履歴に基づいて特定する第一特定部と、前記第一道路により囲まれたエリア内において通行可能な道路である第二道路を前記走行履歴に基づいて特定する第二特定部と、前記第二道路を前記災害関連施設とともに表示させる表示制御部と、を備える道路情報提供システムを構成する。【選択図】図1
Description
本発明は、道路情報提供システム、ナビゲーションシステム、道路情報提供プログラムに関する。
従来、災害発生後の通行可能な道路区間の情報を提供するサービスが知られている。特許文献1には、道路の復旧状況を取得し、復旧状況に応じた経路案内を行うシステムについて記載されている。
特許文献1には、災害が発生すると災害発生地域の全道路を対象に、復旧状況の取得や経路探索が行われることが記載されている。しかし、災害発生時に特定の施設に到達するための道路の情報を案内することを目的とする場合、従来の構成では情報を収集し案内するための処理時間を短縮することが困難であった。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、災害発生後の道路情報提供に要する時間を短縮する技術の提供を目的とする。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、災害発生後の道路情報提供に要する時間を短縮する技術の提供を目的とする。
上記の目的を達成するため、道路情報提供システムは、車両の走行履歴を取得する走行履歴取得部と、災害関連施設を囲む通行可能な道路である第一道路を走行履歴に基づいて特定する第一特定部と、第一道路により囲まれたエリア内において通行可能な道路である第二道路を走行履歴に基づいて特定する第二特定部と、第二道路を災害関連施設とともに表示する表示制御部と、を備える。
さらに、上記の目的を達成するため、道路情報提供プログラムは、コンピュータを、車両の走行履歴を取得する走行履歴取得部、災害関連施設を囲む通行可能な道路である第一道路を走行履歴に基づいて特定する第一特定部、第一道路により囲まれたエリア内において通行可能な道路である第二道路を走行履歴に基づいて特定する第二特定部、第二道路を災害関連施設とともに表示する表示制御部、として機能させる。
すなわち、道路情報提供システム、プログラムでは、災害関連施設を通行可能な道路で囲む道路を特定し、当該道路で囲まれたエリア内において通行可能な道路を特定し表示する構成である。そのため、当該エリアの外についても通行可能な道路を特定し表示する構成と比較すると処理量を低減し、処理時間を短縮することが可能である。その結果、災害発生後の道路情報提供に要する時間を短縮することができる。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)道路情報システムの構成:
(2)道路情報更新処理:
(3)道路情報表示処理と道路情報送信処理:
(4)他の実施形態:
(1)道路情報システムの構成:
(2)道路情報更新処理:
(3)道路情報表示処理と道路情報送信処理:
(4)他の実施形態:
(1)道路情報システムの構成:
図1は、本発明にかかる道路情報システム100の構成を示すブロック図である。道路情報システム100は、道路情報提供システム10とナビゲーションシステム50を備えている。道路情報提供システム10は、CPU,RAM,ROM等を備える制御部20、記録媒体30、通信部40を備えており、記録媒体30やROMに記憶されたプログラムを制御部20で実行することができる。本実施形態においては、このプログラムとして道路情報提供プログラム21を実行可能である。通信部40は、通信回線を介して被災情報提供サーバ300、車両200、ナビゲーションシステム50と通信を行う回路を備えている。制御部20は、道路情報提供プログラム21の処理によって被災情報提供サーバ300、車両200、ナビゲーションシステム50と通信を行うことが可能である。
図1は、本発明にかかる道路情報システム100の構成を示すブロック図である。道路情報システム100は、道路情報提供システム10とナビゲーションシステム50を備えている。道路情報提供システム10は、CPU,RAM,ROM等を備える制御部20、記録媒体30、通信部40を備えており、記録媒体30やROMに記憶されたプログラムを制御部20で実行することができる。本実施形態においては、このプログラムとして道路情報提供プログラム21を実行可能である。通信部40は、通信回線を介して被災情報提供サーバ300、車両200、ナビゲーションシステム50と通信を行う回路を備えている。制御部20は、道路情報提供プログラム21の処理によって被災情報提供サーバ300、車両200、ナビゲーションシステム50と通信を行うことが可能である。
記録媒体30には、予め地図情報30aが記録されている。また記録媒体30には、走行履歴情報30bが記録される。地図情報30aは、道路上に設定されたノードの位置等を示すノードデータ、ノード間の道路の形状を特定するための形状補間点データ、ノード同士の連結を示すリンクデータ、道路やその周辺に存在する施設の位置や属性等を示す施設データ等が含まれている。リンクデータには、当該リンクデータが示す道路区間の道路種別を示す情報が含まれている。本実施形態において道路種別は、道路の規模を示しており、例えば細街路は最も小規模の道路に分類される。
走行履歴情報30bは、道路情報提供システム10と協働し得る複数の車両200から取得した走行履歴に基づいて制御部20によって生成される情報である。後述する走行履歴取得部21aの処理により制御部20は、車両200から通信部40を介して走行履歴を取得し、後述するように走行履歴に基づいて走行履歴情報30bを生成し、記録媒体30に記録する。車両200から送信される走行履歴には、日時と車両200の位置とが対応付けられた情報が含まれている。
道路情報提供プログラム21は、災害発生後に通行可能な道路の情報を提供するために、走行履歴取得部21aと第一特定部21bと第二特定部21cと表示制御部21dとを備えている。
走行履歴取得部21aは、複数の車両200から任意のタイミングで送信される走行履歴を、通信部40を介して取得し記録媒体30に走行履歴情報30bとして記録する機能を制御部20に実現させるプログラムモジュールである。制御部20は、車両200から取得した走行履歴に基づいてリンクの通行実績の有無を判定し、走行履歴情報30bとして記録媒体30に、当該リンクのリンクIDと対応付けて通行実績の有無を記録する。
第一特定部21bは、災害関連施設を囲む通行可能な道路である第一道路を走行履歴情報30bに基づいて特定する機能を制御部20に実現させるプログラムモジュールである。第一特定部21bの処理により制御部20は、通信部40を介して被災情報提供サーバ300から災害発生を示す情報を取得する。災害発生を示す情報には、災害の種類や災害の規模、被災エリアを示す情報等が含まれている。被災情報提供サーバ300から災害発生を示す情報を取得すると、第一特定部21bの処理により制御部20は、走行履歴情報30bにおける被災エリア内の全てのリンクを通行実績無しに初期化する。したがって初期化後に車両200から取得した走行履歴によって災害発生後の走行履歴情報30bが走行履歴取得部21aの処理によって生成される。
第一特定部21bの処理により制御部20は、被災エリア内に位置する災害関連施設の位置を地図情報30aから取得する。災害関連施設は、災害発生時に利用されることが予想される施設であり、例えば、避難所に指定された施設、役所、支援物資等を保管する倉庫等を想定してよい。制御部20は、災害関連施設を、地図情報30aの施設データにおける属性を参照し特定する。
第一特定部21bの処理により制御部20は、被災エリア内に位置する各災害関連施設について、第一道路を特定する。本実施形態において、制御部20は、道路種別が細街路より大きな規模の道路から、第一道路を特定する。本実施形態において道路種別における「既定レベル」は細街路に相当する。具体的にはまず制御部20は、走行履歴情報30bに基づいて、被災エリア内において、細街路より規模の大きなリンクを対象にして通行可能なリンクを特定する。そして制御部20は、特定したリンクのうち注目する災害関連施設を囲むリンクであって通行可能なリンクによって被災エリアの外部に接続されているリンクを第一道路として特定する。
第二特定部21cは、第一道路により囲まれたエリア内において通行可能な道路のうち、通行可能な道路である第二道路を走行履歴情報30bに基づいて特定する機能を制御部20に実現させるプログラムモジュールである。本実施形態においては、制御部20は、エリア内において、細街路を含む全ての道路種別の道路において、第二道路を特定する。具体的にはまず制御部20は、走行履歴情報30bに基づいてエリア内において通行可能なリンクであって細街路を含む全ての道路種別のリンクのうち、災害関連施設から第一道路まで到達可能なリンクを第二道路として特定する。
表示制御部21dは、特定された第二道路等を災害関連施設とともにナビゲーションシステム50において表示させる機能を制御部20に実現させるプログラムモジュールである。すなわちナビゲーションシステム50から通信部40を介して、災害発生後の被災エリアの道路情報の取得要求を取得すると、制御部20は、災害関連施設のIDと、当該災害関連施設に対応する第一道路を構成するリンクのIDと、第一道路と被災エリアの外部とを接続する通行可能なリンクのIDと、当該災害関連施設に対応する第二道路を構成するリンクのIDとを、被災エリアの道路情報として、通信部40を介してナビゲーションシステム50に送信する。
本実施形態においては、ナビゲーションシステム50は車両に搭載されており、図示しないGPS受信部等からの出力や地図情報70aを用いて自車両の位置を特定し、目的地までの経路案内を実施可能である。また、本実施形態のナビゲーションシステム50は、災害発生後に被災エリアの道路情報を表示する機能を有している。
この機能を実現するため、ナビゲーションシステム50は、CPU,RAM,ROM等を備える制御部60、記録媒体70、通信部80、ユーザI/F部81を備えており、記録媒体70やROMに記憶されたプログラムを制御部60で実行することができる。本実施形態においては、このプログラムとして道路情報表示プログラム61を実行可能である。通信部80は、通信回線を介して道路情報提供システム10と通信を行う回路を備えている。制御部60は、道路情報表示プログラム61の処理によって道路情報提供システム10と通信し様々な情報を授受することが可能である。
記録媒体70には、予め地図情報70aが記録されている。地図情報70aは、地図情報30aと同様の構成を有している。ユーザI/F部81は、利用者の指示を入力し、また利用者に各種の情報を提供するためのインタフェース部である。本実施形態においてユーザI/F部81は、図示しないタッチパネル式のディスプレイからなる入力部を兼ねた表示部を備えている。制御部60は、ユーザI/F部81を制御して、任意の画像をディスプレイに表示させることができる。
道路情報表示プログラム61は、災害発生後に通行可能な道路の情報を表示するために、道路情報表示部61aを備えている。道路情報表示部61aは、災害関連施設を囲む通行可能な道路である第一道路により囲まれたエリア内において、通行可能な道路である第二道路等を、災害関連施設とともに表示する機能を制御部60に実現させるプログラムモジュールである。すなわち道路情報表示部61aの処理により制御部60は、ユーザI/F部81を介して利用者から被災エリアの道路情報の表示指示を受け付けると、通信部80を介して道路情報提供システム10に被災エリアの道路情報の取得要求を送信する。また制御部60は、道路情報提供システム10から当該取得要求に対する応答として被災エリアの道路情報を取得すると、ユーザI/F部81のディスプレイにおいて当該道路情報に基づく道路地図を表示する。すなわち制御部60は、被災エリアの地図上に、災害関連施設と、当該災害関連施設に対応する第一道路と、第一道路から被災エリア外の道路までを繋ぐ通行可能な道路と、第二道路とを、表示する。なお本実施形態においては、制御部20は、被災エリア内のその他の道路を非表示とする。
(2)道路情報更新処理:
次に、制御部20が実行する道路情報更新処理を、図2Aおよび図3A〜図3Dを参照しながら説明する。道路情報更新処理は、制御部20が通信部40を介して被災情報提供サーバ300から災害発生を示す情報を取得した後、制御部20が定期的に繰り返し実行する処理である。なお、被災情報提供サーバ300から災害発生を示す情報を取得した場合、制御部20は第一特定部21bの処理により、走行履歴情報30bにおける被災エリア内の全てのリンクを通行実績無しに初期化する。また、図2Aに示す道路情報更新処理とは別に、制御部20は走行履歴取得部21aの処理により、複数の車両200から走行履歴を適宜取得し、走行履歴情報30bとして記録媒体30に記録する処理を実行する。
次に、制御部20が実行する道路情報更新処理を、図2Aおよび図3A〜図3Dを参照しながら説明する。道路情報更新処理は、制御部20が通信部40を介して被災情報提供サーバ300から災害発生を示す情報を取得した後、制御部20が定期的に繰り返し実行する処理である。なお、被災情報提供サーバ300から災害発生を示す情報を取得した場合、制御部20は第一特定部21bの処理により、走行履歴情報30bにおける被災エリア内の全てのリンクを通行実績無しに初期化する。また、図2Aに示す道路情報更新処理とは別に、制御部20は走行履歴取得部21aの処理により、複数の車両200から走行履歴を適宜取得し、走行履歴情報30bとして記録媒体30に記録する処理を実行する。
図2Aの道路情報更新処理が開始されると、制御部20は、通行可否判定処理(ステップS10)、第一道路候補抽出処理(ステップS20)、第二道路候補抽出処理(ステップS30)、通行可否判定処理(ステップS40)、第二道路特定処理(ステップS50)を順に実行する。次に、各処理の内容を順に説明する。
図3AはステップS10において実行される通行可否判定処理を示すフローチャートである。なお、図3Aの処理は、後述するステップS40においても実行される処理であるが、ステップS10とステップS40とでは、処理対象とするリンクの道路種別が異なる。ここでは、ステップS10において第一特定部21bの処理によって実行される通行可否判定処理について説明する。
通行可否判定処理が開始されると、制御部20は、記録媒体30に記録されている走行履歴情報30bから判定対象リンクの通行実績の有無を示す情報を取得する(ステップS100)。ステップS10における判定対象リンクは、被災エリア内に位置するリンクであって道路種別が細街路より大きな規模のリンクである。ステップS10は後述するステップS20において第一道路の候補となるリンクを特定するための処理の前処理に相当する。したがって、ステップS10の処理において被災エリア内に位置する全ての道路種別のリンクを判定対象リンクとする構成と比較すると、第一道路を特定するための処理量を低減することができ、処理時間も短縮することが可能である。
続いて制御部20は、判定対象リンクのうち未判定リンクについて、ステップS105〜ステップS120の処理を実行する。制御部20は未判定リンクである注目リンクについて、通行実績が有るか否かを判定し(ステップS105)、通行実績が有ると判定される場合、制御部20は当該注目リンクの隣接リンクにも通行実績が有るか否かを判定する(ステップS110)。ステップS110では、注目リンクの両端にそれぞれ隣接するリンクのうち少なくとも一方の隣接リンクにおいて通行実績が有れば、注目リンクを、通行可能な連続するリンクのリンクグループ(LG)に追加する(ステップS115)。ステップS105においてN判定の場合、またはステップS110においてN判定の場合、制御部20は注目リンクを通行不可と設定する(ステップS120)。
続いて制御部20は、判定対象リンクの全てのリンクが判定済みであるか否かを判定し(ステップS125)、判定済みであると判定される場合、制御部20は通行可否判定処理を終了する。ステップS125において判定済みであると判定されない場合、制御部20はステップS105に戻り、未判定リンクのうちの次の注目リンクについてステップS105以降の処理を繰り返す。このように、通行可否判定処理では、少なくとも連続する2つのリンクにおいて通行実績がある場合に、当該リンクを含むリンクグループが設定される。互いに接続しないリンクグループは複数設定されうる。
図4は、被災エリアa1およびその周辺のリンクを示す図である。図4において、被災エリアa1内やその周辺に位置する実線は通行実績の有るリンク(道路種別が細街路よりも規模の大きなリンク)を示している。また図4において破線は、通行実績の無いリンク(道路種別が細街路よりも規模の大きなリンク)を示している。各リンクにはリンクを識別するための符号が付されている。図4に示す走行履歴情報30bが記録媒体30に記録されている場合、制御部20は、ステップS10での通行可否判定処理を実行することによって、L12,L13,L23,L35,L42,L41,L53,L54,L52,L39,L38,L37,L33,L30,L31,L22,L29を含む第一リンクグループを設定する。また制御部20は、L5,L14を含む第二リンクグループを設定する。また制御部20は、L8,L19,L18,L17,L25,L36,L47,L57,L58,L60,L49,L45,L26を含む第三リンクグループを設定する。
次に、図2Aの道路情報更新処理のステップS20において第一特定部21bによって実行される第一道路候補抽出処理を、図3Bを参照しながら説明する。第一道路候補抽出処理では、図3Aの通行可否判定処理で通行可能に設定されたリンクグループを対象にしてS200〜S215の処理が行われる。制御部20は、未判定のリンクグループのうち注目リンクグループについて、被災エリアの外部まで接続するか否かを判定する(ステップS200)。すなわち制御部20は、注目リンクグループに属する複数のリンクの中に被災エリアの外部に接続するリンクが含まれているか否かを判定する。
ステップS200において接続すると判定される場合、制御部20は当該リンクグループに属するリンクを第一道路の候補に設定する(ステップS205)。被災エリアの外部に接続可能なリンクグループのリンクを第一道路の候補とすることにより、被災エリアの外部からアクセス可能な道路を後述する道路情報表示処理にて利用者に提示することが可能である。ステップS200において接続すると判定されない場合、制御部20は当該リンクグループに属するリンクを第一道路の候補から除外する(ステップS210)。ステップS205またはステップS210を実行後、制御部20は全てのリンクグループを判定済みか否か判定し(ステップS215)、判定済みと判定される場合、制御部20は第一道路候補抽出処理を終了する。ステップS215において全てのリンクグループを判定済みと判定されない場合、制御部20はステップS200に戻り、未判定のリンクグループのうちの次のリンクグループを対象に上述の処理を繰り返す。
具体的には、上記の第一〜第三リンクグループがステップS10実行後に設定されている場合、制御部20は、ステップS20の第一道路候補抽出処理を実行することにより、第一リンクグループと第三リンクグループを第一道路の候補に設定し、第二リンクグループを第一道路の候補から除外する。すなわち、第一リンクグループはL29、L38、L54によって被災エリアa1の外部に接続しているため、制御部20は第一リンクグループに属するリンクを第一道路の候補に設定する。第三リンクグループは、L8によって被災エリアa1外と接続しているため制御部20は第三リンクグループに属するリンクを第一道路の候補として設定する。第二リンクグループは被災エリアa1の外部に接続していないため、制御部20は第二リンクグループに属するリンクを第一道路の候補から除外する。
次に、図2Aの道路情報更新処理のステップS30で実行される第二道路候補抽出処理を、図3Cを参照しながら説明する。第二道路候補抽出処理が開始されると、制御部20は第一特定部21bの処理により、被災エリア内の各災害関連施設について、当該災害関連施設を囲む道路である第一道路を、図3Bの第一道路候補抽出処理において第一道路の候補と設定されたリンクの中から特定する(ステップS300)。具体的には例えば制御部20は次のように第一道路を特定する。第一道路の候補に設定されたリンクは、いずれかのリンクグループに属している。制御部20は、注目するリンクグループについて、当該リンクグループに属するリンクのうち、端でないリンク(両端のノードにおいて当該リンクグループの他のリンクと接続するリンク)をピックアップする。ピックアップされたリンクのうちの例えば災害関連施設に最も近いリンクを開始リンクとし、接続するリンクを順に辿った結果、開始リンクに再び接続した場合に、制御部20は注目するリンクグループに、閉じた道路区間を構成するリンクが含まれていると判定する。そして制御部20は、閉じた道路区間で囲まれたエリア内に災害関連施設が含まれている場合に、当該道路区間を構成するリンクを第一道路として特定する。なお、同一の災害関連施設について、当該災害関連施設を囲む閉じた道路区間が複数パターン存在する場合、本実施形態では制御部20は、災害関連施設を最も小さく囲む道路区間を構成するリンクを第一道路として特定する。すなわち制御部20は災害関連施設を囲むリンクの組み合わせのうち、エリアの面積が最小となる組み合わせのリンクを第一道路として特定する。
続いて制御部20は第二特定部21cの処理により、全ての災害関連施設について処理が終了するまでステップS305〜S325の処理を繰り返す。ステップS305〜S320の処理は、注目する災害関連施設について、当該災害関連施設に対応する第一道路で囲まれるエリアおよびその近傍に位置するリンクを処理対象リンクとして行われる。例えば、処理対象リンクは、注目する災害関連施設に対応する第一道路を含む地図上の処理単位(例えばメッシュ)に対応する領域に含まれるリンクである。したがって、被災エリアの全体を対象にステップS305〜S325の処理を実行する構成と比較すると、本実施形態の場合は災害関連施設の周辺の領域においてS305〜S325の処理を実行する構成であるため、処理量を低減し、処理時間を短縮できる。なおステップS305〜S320の処理対象リンクは、道路種別が細街路であるリンクを少なくとも含む。細街路より大きな規模のリンクを処理対象リンクとして含んでもよい。
制御部20は、注目する災害関連施設に対応する処理対象リンクであって未判定のリンクのうちの注目リンクが、注目する災害関連施設に対応する第一道路で囲まれるエリア内に含まれるか否かを判定する(ステップS305)。ステップS305においてエリア内であると判定される場合、注目リンクを第二道路の候補として設定する(ステップS310)。ステップS305においてエリア内であると判定されない場合、注目リンクを第二道路の候補から除外する(ステップS315)。
ステップS310またはステップS315を実行後、制御部20は、処理対象リンクは全て判定済みであるか否かを判定する(ステップS320)。ステップS320において判定済みであると判定されない場合、制御部20はステップS305に戻り、処理対象リンクであって未判定リンクのうち次の注目リンクについて上記の処理を繰り返す。ステップS320において判定済みであると判定される場合、制御部20は、全ての災害関連施設について処理済みであるは否かを判定する(ステップS325)。ステップS325において処理済みであると判定されない場合、制御部20はステップS300に戻り未判定の災害関連施設であって次に注目する災害関連施設について上記の処理を繰り返す。ステップS325において処理済みであると判定される場合、制御部20は、第二道路候補抽出処理を終了する。図3Cの第二道路候補抽出処理によって、各災害関連施設について、当該災害関連施設に対応する第一道路で囲まれたエリア内に含まれるリンクが、第二道路の候補として抽出される。
具体的には例えば図4の場合、ステップS300において制御部20は、災害関連施設である避難所R1に対応する第一道路として、L22,L23,L35,L42,L53,L52,L39,L37,L33,L31を特定する。また、ステップS300において制御部20は、災害関連施設である避難所R2に対応する第一道路として、L25,L26,L45,L49,L60,L58,L57,L47,L36を特定する。
図5は、避難所R1に対応する第一道路で囲まれたエリアおよびその周辺の細街路を含む全ての道路種別のリンクを示す図である。図5に示す領域a2は、避難所R1に対応する処理対象リンク(S305、S320を参照)を規定する領域(第一道路で囲まれるエリア内に含まれるリンクを抽出する処理の対象領域)である。すなわち領域a2内の細街路を含む全ての道路種別のリンクであって、第一道路を構成するリンク以外のリンクがステップS305〜S320における処理対象リンクに相当する。なお、図5においては処理対象リンクのうち、第一道路を構成するリンク(L22,L23,L35,L42,L53,L52,L39,L37,L33,L31)の外側のリンクは一部(s4,s5,s6,s7)を除いて図示を省略している。
避難所R1を注目する災害関連施設としてステップS305〜S320を繰り返すことにより、制御部20は、処理対象リンクのうちs1〜s3,s8〜s28,L32,L34,L40,L41を避難所R1に対応する第二道路の候補として設定し、処理対象リンクのうち第一道路で囲まれるエリア外にあるs4〜s7やエリア外にある図示を省略したリンクを避難所R1に対応する第二道路の候補から除外する。
次に、図2Aの道路情報更新処理のステップS40で第二特定部21cによって実行される通行可否判定処理を、図3Aを参照しながら説明する。ステップS100において判定対象リンクとされるリンクは、図3Cの第二道路候補抽出処理で抽出されたリンク(第一道路で囲まれるエリアに含まれる道路であって第二道路の候補のリンク)である。したがって被災エリア内の全てのリンクを判定対象とする構成と比較すると、第二道路の特定に必要な処理量を低減できる。判定対象リンクの全てについてステップS105〜S120の処理を行うことで、通行可能な連続する第二道路候補のリンクを含むリンクグループが設定される。
具体的には例えば、ステップS40における通行可否判定処理を実行することにより、制御部20は、避難所R1に対応するリンクグループAにs1〜s3を設定する(図5を参照)。また制御部20は、避難所R1に対応するリンクグループBにs8〜s19、L41を設定する。また制御部20は、避難所R1に対応するリンクグループCにs20〜s28を設定する。ステップS40における通行可否判定処理により、説明は省略するが避難所R2に関してもリンクグループが設定される。
次に、図2Aの道路情報更新処理のステップS50で第二特定部21cによって実行される第二道路特定処理を、図3Dを参照しながら説明する。第二道路特定処理が開始されると、制御部20は、被災エリア内の全ての災害関連施設について処理が終了するまでステップS500〜S520の処理を繰り返す。ステップS500〜S515の処理は、注目する災害関連施設について、当該災害関連施設に対応する第二道路候補のリンクグループを対象に行われる。
制御部20は、注目する災害関連施設に対応するリンクグループのうちの注目リンクグループに含まれるリンクによって災害関連施設から第一道路に到達可能であるか否かを判定する(ステップS500)。具体的には例えば、制御部20は注目リンクグループに、災害関連施設に接続するリンクと、第一道路に接続するリンクとが含まれているか判定し、両方のリンクが含まれている場合に、当該リンクグループに属するリンクによって災害関連施設から第一道路に到達可能であると判定する。ステップS500において到達可能であると判定される場合、制御部20は、注目リンクグループに属するリンクを第二道路として特定する(ステップS505)。ステップS500において到達可能であると判定されない場合、注目リンクグループに属するリンクを第二道路から除外する(ステップS510)。災害関連施設から第一道路に到達可能なリンクグループのリンクを第二道路として特定することにより、後述する道路情報表示処理によって被災エリア外から第一道路を経て災害関連施設に到達可能な道路を利用者に提示することができる。
ステップS505またはS510を実行後、制御部20は、注目する災害関連施設に対応する全てのリンクグループについて判定済みであるか否かを判定する(ステップS515)。ステップS515において判定済みであると判定されない場合、制御部20はステップS500に戻り、注目する災害関連施設に対応する未判定のリンクグループのうち次の注目リンクグループについてステップS500〜S515の処理を繰り返す。
ステップS515において判定済みであると判定される場合、制御部20は、全ての災害関連施設について処理済みであるか否かを判定する(ステップS520)。ステップS520において処理済みであると判定されない場合、制御部20はステップS500に戻り、未処理の災害関連施設についてステップS500〜S515の処理を繰り返す。ステップS520において処理済みであると判定される場合、制御部20は第二道路特定処理を終了する。第二道路特定処理を実行することによって、各災害関連施設について第二道路が特定される。
具体的には例えば、制御部20は、避難所R1については、リンクグループCに属するリンクを第二道路として特定する。なぜならリンクグループCに属するリンクで構成される道路区間は、s27によって避難所R1に到達可能であり、s28,s25,s21,s20によって避難所R1に対応する第一道路に到達可能なためである。また制御部20は、避難所R1について、リンクグループAやリンクグループBに属するリンクを第二道路から除外する。
(3)道路情報表示処理と道路情報送信処理:
次に図2Bおよび図2Cを参照しながら、道路情報の表示について説明する。図2Bに示す道路情報表示処理はナビゲーションシステム50によって実行される処理であり、図2Cに示す道路情報送信処理は道路情報提供システム10によって実行される処理である。
次に図2Bおよび図2Cを参照しながら、道路情報の表示について説明する。図2Bに示す道路情報表示処理はナビゲーションシステム50によって実行される処理であり、図2Cに示す道路情報送信処理は道路情報提供システム10によって実行される処理である。
図2Bに示す道路情報表示処理は、ナビゲーションシステム50の利用者がユーザI/F部81を操作して被災エリアの道路情報の表示をナビゲーションシステム50に指示すると実行される。道路情報表示処理が開始されると、ナビゲーションシステム50の制御部60は道路情報表示部61aの処理により、通信部80を介して道路情報提供システム10に被災エリアの道路情報の取得要求を送信する(ステップS600)。制御部60は道路情報表示部61aの処理により、当該取得要求の応答として道路情報提供システム10から被災エリアの道路情報を取得する(ステップS605)と、取得した道路情報に基づいて被災エリア内の各災害関連施設に到達するための道路地図を表示する(ステップS610)。ステップS610の処理の詳細は図2Cの道路情報送信処理の説明の後で説明する。
図2Cに示す道路情報送信処理は、道路情報提供システム10がナビゲーションシステム50から被災エリアの道路情報の取得要求(図2BのステップS600にて送信)を受信した場合に実行される処理である。道路情報送信処理が開始されると、制御部20は表示制御部21dの処理により、送信元のナビゲーションシステム50に被災エリアの道路情報を送信する(ステップS700)。
ステップS700では具体的には、制御部20は、被災エリアa1内の災害関連施設を示すIDと表示対象のリンクのIDを道路情報としてナビゲーションシステム50に送信する。表示対象のリンクは、本実施形態においては、ステップS505で第二道路として特定したリンクと、ステップS300において第一道路として特定したリンクと、第一道路と被災エリアの外部とを接続する通行可能なリンクであって道路種別が細街路よりも大きな規模のリンク(第一道路として特定されたリンクが属するリンクグループに含まれるリンクであって、第一道路であるリンクと被災エリア外とを接続するリンク)が該当する。
ステップS610では具体的には、制御部20は、道路情報提供システム10から取得した災害関連施設のIDに基づいて、地図情報70aから当該IDが示す施設の表示情報(施設の座標、アイコンデータ、施設名称を示す文字データ等)を取得する。制御部60は、道路情報提供システム10から取得した表示対象のリンクのIDに基づいて、地図情報70aから当該IDが示す道路の表示情報(両端のノードの座標、形状補間点の座標、道路の名称を示す文字データやアイコンデータ等)を取得する。制御部60は、災害関連施設の表示情報や表示対象のリンクの表示情報に基づいて、被災エリアa1において災害関連施設に到達するための道路の情報を示す地図をユーザI/F部81に表示する。
図6は、被災エリアa1の道路情報の表示例を示している。図5および図6に示すように、避難所R1に対応する第一道路として第一リンクグループに含まれるリンク(L22、L23、L35、L42、L53、L52、L39、L37、L33、L31)が表示されている。また、避難所R1に対応する第一道路と被災エリアa1の外部とを接続する通行可能なリンクであって道路種別が細街路よりも大きな規模のリンク(避難所R1に対応する第一道路に被災エリアa1の外部から到達可能なリンク)として、L29、L38、L54が表示されている。
また、第一道路で囲まれるエリア内において、第一道路から避難所に到達可能なリンクグループCに属するリンク(s20〜s28)が表示されている。なお、図6は、避難所R2についても避難所R1と同様の処理によって特定された第一道路に属するリンクや、第二道路に属するリンクや、第一道路と被災エリアの外部とを接続するリンクが表示されていることを示している。
このように、本実施形態では、被災エリア外から災害関連施設に到達するため(あるいは災害関連施設から被災エリア外に移動するため)の道路をピックアップして表示することにより、災害関連施設にアクセスできない道路や、災害関連施設から遠く離れた細街路等も含めて被災エリアの道路地図を表示する構成と比較すると、利用者の目的(例えば避難所に避難物資を届けるために避難所への経路を確認する等)に特化した情報を見やすく提供することが可能である。
(4)他の実施形態:
以上の実施形態は本発明を実施するための一例であり、災害関連施設を囲む通行可能な第一道路により囲まれたエリア内において通行可能な第二道路を災害関連施設とともに表示する限りにおいて、他にも種々の実施形態を採用可能である。例えば、ナビゲーションシステム50は、車両等に搭載された装置であっても良いし、可搬型の端末によって実現される装置であっても良い。
以上の実施形態は本発明を実施するための一例であり、災害関連施設を囲む通行可能な第一道路により囲まれたエリア内において通行可能な第二道路を災害関連施設とともに表示する限りにおいて、他にも種々の実施形態を採用可能である。例えば、ナビゲーションシステム50は、車両等に搭載された装置であっても良いし、可搬型の端末によって実現される装置であっても良い。
さらに、道路情報提供システム10は複数の装置で構成されていてもよく、走行履歴取得部21a、第一特定部21b、第二特定部21c、表示制御部21dは複数の装置で分担されていても良い。例えば、走行履歴取得部21aは、第一特定部21bおよび第二特定部21cを実行する装置や、表示制御部21dを実行する装置とは別の装置によって実行されてもよい。また、走行履歴取得部21a、第一特定部21b、第二特定部21c、表示制御部21d、道路情報表示部61aの分担は上記実施形態で示した構成に限定されない。例えば、被災エリアの道路情報はWebサイトの形式で提供されてもよい。この場合、表示データは道路情報提供システム10の表示制御部21d側で生成され、ナビゲーションシステム50の道路情報表示部61aは表示データを道路情報提供システム10から取得してナビゲーションシステム50のディスプレイに表示することとなる。
また例えば、第一特定部21bおよび第二特定部21cはナビゲーションシステム50側に備えられていても良い。また、上述の実施形態の一部の構成が省略されてもよいし、処理の順序が変動または省略されてもよい。
走行履歴取得部は、車両の走行履歴を取得することができればよく、種々の構成を採用可能である。例えば走行履歴情報30bには、日時と車両200の位置に加え、車両200の属性を示す情報が対応付けられていても良い。車両の属性を示す情報としては例えば、車両の幅等の車体の大きさに関する情報を想定してよい。また、緊急車両や特殊車両と一般車両等の情報を想定してもよい。その場合、車体の大きさ別や、緊急車両や特殊車両、一般車両などの車両の種類別に分類されたグループごとに通行可否判定や第一道路および第二道路の特定がなされてもよい。この構成の場合、例えばナビゲーションシステムは自車両の車体の大きさに応じた第一道路や第二道路を表示することが可能である。また例えば、本発明のナビゲーションシステムを搭載した車両が一般車両である場合、緊急車両や特殊車両は通行可能であるが一般車両は通行不可な道路を避けて特定された第一道路や第二道路を表示すること等が可能である。
第一道路は、災害関連施設を囲む通行可能な道路であればよく、災害関連施設を必ずしも最も小さく囲む道路でなくてもよい。例えば、エリアの面積が閾値以下となればどのような組み合わせのリンクを第一道路としてもよいエリアの面積が閾値以下となる組み合わせのリンク存在しない場合は、閾値を段階的に大きくする構成であってもよい。
また、第二道路は、第一道路で囲まれるエリア内に存在する通行可能な道路で有ればよく、上記実施形態のように災害関連施設から第一道路まで到達可能な道路のみが第二道路として特定される構成に限定されない。すなわち第二道路には第一道路に接続可能でない道路が含まれていてもよい。また、第二道路には災害関連施設に到達可能でない道路が含まれていてもよい。第二道路として表示される道路に、災害関連施設から第一道路まで到達可能な道路だけでなく、第一道路や災害関連施設に到達できない道路が含まれていたとしても、利用者は災害関連施設とともに表示された第二道路を視認して、第一道路から災害関連施設まで到達可能なルートを利用者自身で把握することができる。
なお、上記実施形態では、避難所R1に対応する第一道路や第二道路と、避難所R2に対応する第一道路や第二道路は、完全に別である例を挙げたが、もちろんこの例に限定されない。すなわち、第一の災害関連施設に対応する第一道路や第二道路と、第二の災害関連施設に対応する第一道路や第二道路とは、一部が重複していてもよい。
上記実施形態では、第一道路は規定レベルより大きな規模の道路である構成であったが、第一道路は、全ての道路種別を対象にする構成であってもよい。その場合、制御部は、例えば災害関連施設を起点として第一道路を特定するための処理の範囲を段階的に広げながら第一道路を特定するための処理を実行する。このようにすることで、第一道路を特定するための処理を全ての道路種別を対象にして行ったとしても、災害関連施設の位置に応じずに被災エリアの全体において全ての道路種別の道路を対象に第一道路の特定を行う構成と比較すると、処理量を低減でき、処理時間も短縮できる。
また、上記実施形態では、第一道路は、通行可能な道路によって被災エリアの外部に接続されている構成であったが、第一道路自体が被災エリアの外部に接続する構成であってももちろんよい。また、第一道路自体が被災エリア外に位置している構成であってもよい。
表示制御部は、第二道路を災害関連施設とともに表示させることができればよい。また、道路情報表示部は第二道路を災害関連施設とともに表示することができればよく、種々の構成を採用可能である。例えば上記実施形態では、第一道路に囲まれるエリア内の第二道路以外の道路を非表示としたが、第二道路以外の道路が表示されてもよい。ただしその場合、第二道路を第二道路以外の道路よりも強調表示する等して第二道路を第二道路以外の道路と容易に識別可能な状態で表示されることが望ましい。また例えば、上記実施形態においては、第一道路と第二道路に加え、第一道路と被災エリア外とを接続する通行可能なリンクを表示対象のリンクとしていたが、さらに、被災エリア内にあって被災エリアの外部には接続しないが第一道路には接続するリンクを表示対象としてもよい。具体的には例えば、避難所R1については、L12、L13(図4参照)、L30も表示対象としてもよい。また避難所R2について、L17も表示対象としてもよい。
また例えば、災害関連施設と当該施設に対応する第二道路を表示対象とし、当該施設に対応する第一道路や第一道路と被災エリア外を接続する道路は非表示とする構成であってもよい。あるいは、災害関連施設と当該施設に対応する第二道路を強調表示とし、当該施設に対応する第一道路や第一道路と被災エリア外を接続する道路は通常表示とする構成であってもよい。
また例えば、災害関連施設と当該施設に対応する第二道路を表示対象とし、当該施設に対応する第一道路や第一道路と被災エリア外を接続する道路は非表示とする構成であってもよい。あるいは、災害関連施設と当該施設に対応する第二道路を強調表示とし、当該施設に対応する第一道路や第一道路と被災エリア外を接続する道路は通常表示とする構成であってもよい。
また、上記実施形態では、第一道路によって囲まれるエリアの外側においては、当該外側から第一道路に接続する道路であって細街路より大きな規模の道路を表示対象とし、当該道路以外の道路を非表示としたが、当該道路以外の道路が表示されてもよい。その場合、第一道路によって囲まれるエリアの外側から第一道路に接続する道路であって細街路より大きな規模の道路を、当該エリアの外側に位置する細街路や、当該エリアの外側に位置し第一道路に接続しない道路よりも強調表示等容易に識別可能な状態で表示されることが望ましい。
さらに、本発明のように、災害関連施設を囲む通行可能な第一道路により囲まれたエリア内において通行可能な第二道路を災害関連施設とともに表示する手法は、プログラムや方法としても適用可能である。また、以上のようなシステム、プログラム、方法は、単独の装置として実現される場合もあれば、車両に備えられる各部と共有の部品を利用して実現される場合もあり、各種の態様を含むものである。また、一部がソフトウェアであり一部がハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。さらに、システムを制御するプログラムの記録媒体としても発明は成立する。むろん、そのプログラムの記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。
10…サーバ、20…制御部、21…道路情報提供プログラム、21a…走行履歴取得部、21b…第一特定部、21c…第二特定部、21d…表示制御部、30…記録媒体、30a…地図情報、30b…走行履歴情報、40…通信部、50…ナビゲーションシステム、60…制御部、61…道路情報表示プログラム、61a…道路情報表示部、70…記録媒体、70a…地図情報、80…通信部、81…ユーザI/F部、100…道路情報システム、200…車両、300…被災情報提供サーバ、a1…被災エリア、a2…領域
Claims (6)
- 車両の走行履歴を取得する走行履歴取得部と、
災害関連施設を囲む通行可能な道路である第一道路を前記走行履歴に基づいて特定する第一特定部と、
前記第一道路により囲まれたエリア内において通行可能な道路である第二道路を前記走行履歴に基づいて特定する第二特定部と、
前記第二道路を前記災害関連施設とともに表示させる表示制御部と、
を備える道路情報提供システム。 - 前記第一道路は、既定レベルより大きな規模の道路であり、
前記第二道路は、前記既定レベル以下の規模の道路を含む、
請求項1に記載の道路情報提供システム。 - 前記災害関連施設は、被災エリア内に位置する施設であり、
前記第一道路は、通行可能な道路によって前記被災エリアの外部に接続されている、
請求項1または請求項2に記載の道路情報提供システム。 - 前記第二道路は、前記災害関連施設から前記第一道路まで到達可能な道路である、
請求項1〜請求項3のいずれかに記載の道路情報提供システム。 - 災害関連施設を囲む通行可能な道路である第一道路により囲まれたエリア内において、通行可能な道路である第二道路を、前記災害関連施設とともに表示する道路情報表示部を備えるナビゲーションシステム。
- コンピュータを、
車両の走行履歴を取得する走行履歴取得部、
災害関連施設を囲む通行可能な道路である第一道路を前記走行履歴に基づいて特定する第一特定部、
前記第一道路により囲まれたエリア内において通行可能な道路である第二道路を前記走行履歴に基づいて特定する第二特定部、
前記第二道路を前記災害関連施設とともに表示させる表示制御部、
として機能させる道路情報提供プログラム。
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