JP2018145940A - Lash adjuster - Google Patents
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Abstract
Description
本発明はラッシュアジャスタに関する。 The present invention relates to a lash adjuster.
内燃機関において、カムがロッカーアームを押圧すると、ロッカーアームがバルブを押し下げ、バルブが開弁する。油圧式ラッシュアジャスタは、バルブとロッカーアームとのクリアランスを調節する。バルブの閉じ渋りを抑制するためには、ラッシュアジャスタのプランジャが速やかに下降すればよい。例えば特許文献1には、プランジャにリング状部材を設ける技術が記載されている。リング状部材が、作動油の圧力により弾性変形することで、作動油の流動抵抗が低減し、プランジャが速やかに下降する。 In the internal combustion engine, when the cam presses the rocker arm, the rocker arm pushes down the valve, and the valve opens. The hydraulic lash adjuster adjusts the clearance between the valve and the rocker arm. In order to suppress the astringency of closing the valve, the plunger of the lash adjuster may be quickly lowered. For example, Patent Document 1 describes a technique for providing a ring-shaped member on a plunger. When the ring-shaped member is elastically deformed by the pressure of the hydraulic oil, the flow resistance of the hydraulic oil is reduced, and the plunger is quickly lowered.
しかしリング状部材を用いる場合、部品点数が増えるため、組み付けの工程が増え、コストが増加する。そこで、低コストで、かつバルブの閉じ渋りを抑制することが可能なラッシュアジャスタを提供することを目的とする。 However, when a ring-shaped member is used, the number of parts increases, so that the assembly process increases and the cost increases. Accordingly, it is an object of the present invention to provide a lash adjuster that is low in cost and can suppress a valve closing astringency.
上記目的は、プランジャと、前記プランジャを摺動可能に収納し、前記プランジャの底面とともに作動油を貯留する油室を区画するボディと、を具備し、前記プランジャの外周面と前記ボディの内壁との間の隙間は、前記油室から外部へと前記作動油が流れる通路として機能し、前記プランジャの外周面および前記ボディの内壁は、前記プランジャの前記ボディからの突出方向に向かうにつれ、広がるようなテーパ形状を有するラッシュアジャスタによって達成できる。 The object includes a plunger and a body that slidably accommodates the plunger and defines an oil chamber that stores hydraulic oil together with a bottom surface of the plunger, and an outer peripheral surface of the plunger and an inner wall of the body The gap between the two functions as a passage through which the hydraulic oil flows from the oil chamber to the outside, and the outer peripheral surface of the plunger and the inner wall of the body widen as the plunger protrudes from the body. This can be achieved by a lash adjuster having a tapered shape.
低コストで、かつバルブの閉じ渋りを抑制することが可能なラッシュアジャスタを提供できる。 It is possible to provide a lash adjuster that is low in cost and can suppress a valve closing astringency.
(第1実施形態)
以下、図面を参照して本実施形態のラッシュアジャスタについて説明する。図1は内燃機関100を例示する模式図である。内燃機関100は例えば自動車などの車両に搭載されるガソリンエンジンを例とするが、ディーゼルエンジンなどでもよい。内燃機関100は例えば4気筒エンジンなどの多気筒エンジンとすることができる。図1には1つの気筒を図示している。また、車両は内燃機関100とともに、モータを備えるハイブリッド車両でもよい。
(First embodiment)
Hereinafter, the lash adjuster of the present embodiment will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a schematic view illustrating an
図1に示すように、内燃機関100はシリンダブロック10およびシリンダヘッド11を備える。シリンダヘッド11はシリンダブロック10の上に取り付けられ、シリンダブロック10内にはシリンダ10aが形成される。シリンダ10a内にはピストン19が摺動可能に配置されている。コンロッド20の一端はピストン19に連結され、他端はクランクシャフト22に連結されている。
As shown in FIG. 1, the
シリンダヘッド11には、吸気ポート12、吸気バルブ13、排気ポート14、排気バルブ15、2つのラッシュアジャスタ16、および点火プラグ26が設けられている。吸気バルブ13は吸気ポート12を開閉する。排気バルブ15は排気ポート14を開閉する。
The
吸気ポート12には燃料噴射弁24が設けられ、さらに上流側には、例えば不図示のエアクリーナ、エアフローメータ、およびスロットルバルブなどを設けてもよい。排気ポート14の下流側には、排気を浄化する触媒およびフィルタなどを設けてもよい。燃料噴射弁24は、燃料を噴射する。吸気バルブ13が開弁することで、燃料と空気との混合気はシリンダ10a内に導入される。点火プラグ26の先端はシリンダ10a内に位置している。点火プラグ26により、混合気は点火され燃焼する。このとき、ピストン19はシリンダ10a内で上下に往復運動し、クランクシャフト22が回転する。
The
ラッシュアジャスタ16、ロッカーアーム17およびカム18は、吸気バルブ13および排気バルブ15に対応して2つずつ設けられている。吸気バルブ13および排気バルブ15のそれぞれは、不図示のバルブスプリングにより閉弁方向に付勢され、ロッカーアーム17およびカム18により開閉される。カム18は回転し、ロッカーアーム17に作用する。ロッカーアーム17は、カム18の駆動力を受けて揺動し、吸気バルブ13または排気バルブ15を押圧し、開弁させる。吸気バルブ13および排気バルブ15(これらをバルブと総称することがある)は、バルブスプリングの弾性力により閉弁する。
Two
ラッシュアジャスタ16は例えば油圧式ラッシュアジャスタであり、ロッカーアーム17を支持することで、ロッカーアーム17と吸気バルブ13または排気バルブ15との間のクリアランスを調整する。
The
図2および図3はラッシュアジャスタ16を例示する断面図である。図2および図3に示すように、ラッシュアジャスタ16はボディ30およびプランジャ32を備える。図2はプランジャ32がボディ30内に沈み込んだ例、図3はプランジャ32がボディ30から突出した例を示す。ボディ30およびプランジャ32は例えばアルミダイカストなどの金属で形成された、円筒形の部材である。ボディ30は底面を有し、上部は解放されている。プランジャ32はボディ30に収納され、ボディ30に対して図の上下方向に摺動可能である。プランジャ32の上端は半円形状であり、ロッカーアーム17に接触することができる。
2 and 3 are cross-sectional views illustrating the
ボディ30の内壁およびプランジャ32の側壁は、プランジャ32の突出方向(図2および図3における上方向)に向かうにつれ、広がるようなテーパ形状を有する。図2に示すように、ボディ30の開口側(上側)における径R1は、底面側における径R2よりも大きい。プランジャ32においても、上側の径が下側の径よりも大きい。また、ボディ30の内壁と、プランジャ32の側壁とは、互いに平行になるように傾斜している。ボディ30の内壁とプランジャ32の外周面との間には、プランジャ32を囲むリーク通路33が形成される。後述のように、作動油は、高圧室30aからリーク通路33を通じて外部に排出される。
The inner wall of the
プランジャ32の内部には、作動油を貯留する低圧室32aが設けられている。ボディ30とプランジャ32の底面とは、低圧室32aの下側に高圧室30aを区画する。高圧室30aと低圧室32aとは、プランジャ32の連通路32bにより連通することができる。プランジャ32に穴32cが設けられ、ボディ30に穴30bが設けられている。不図示のオイルポンプから吐出される作動油は、穴30bおよび32cを通じて低圧室32aに流れ込み、さらに高圧室30aへと導入される。
Inside the
高圧室30aには、スプリング34および36、リテーナ38、およびチェックボール40が設けられている。スプリング34はボディ30の底面に配置され、リテーナ38を介してプランジャ32に上向きの弾性力を加える。つまりプランジャ32はスプリング34により上向きに付勢される。スプリング36はリテーナ38の底面に配置され、チェックボール40に上向きの弾性力を加える。チェックボール40はプランジャ32の連通路32bに対向しており、スプリング36により上向きに付勢される。チェックボール40が連通路32bから離間すると、高圧室30aと低圧室32aとが連通し、作動油は高圧室30aから低圧室32aへ、または低圧室32aから高圧室30aへと流れることが可能となる。一方、チェックボール40が連通路32bに接触することで、高圧室30aと低圧室32aとの連通は遮断される。
The
図1に示したカム18がロッカーアーム17を押圧するとき、押圧力がロッカーアーム17を介して、ラッシュアジャスタ16のプランジャ32に伝達される。このため、プランジャ32はボディ30内に進入しようとする。連通路32bがチェックボール40により遮断されることで、高圧室30aから低圧室32aへの作動油の流入が抑制される。高圧室30a内の油圧が上昇することにより、プランジャ32の沈み込みが抑制され、プランジャ32がロッカーアーム17に押し付けられる。したがって吸気バルブ13または排気バルブ15とロッカーアーム17との間にクリアランスが発生することが抑制される。このとき、高圧室30a内の作動油は、ボディ30の内壁とプランジャ32の外周面との間のリーク通路33を通り、わずかにラッシュアジャスタの外部に流出し、プランジャ32はわずかにボディ30内に進入する。こうした作動油の排出をリークダウンと呼ぶ。
When the
また、カム18が回転し、ロッカーアーム17からの押圧力が減少すると、ロッカーアーム17はプランジャ32から離れようとする。このときプランジャ32はボディ30から突出し、ロッカーアーム17との間にクリアランスが発生することが抑制される。
When the
温度変化などに応じて、バルブの閉じ渋りが発生することがある。吸気バルブ13および排気バルブ15は例えば耐熱鋼(SUH:Steel Use Heat Resisting)などの金属で形成されている。熱膨張により吸気バルブ13および排気バルブ15が伸びると、バルブリフト量がゼロでも吸気ポート12および排気ポート14を閉じることができない、いわゆる閉じ渋りが発生する。例えば排気ガスを浄化する触媒を早期に活性化させるため、内燃機関100の急速な暖気を行うことがある。この場合、吸気バルブ13および排気バルブ15はシリンダ10a内の熱などにより急激に加熱され、大きく熱膨張する。この結果、閉じ渋りが発生する恐れがある。
Depending on temperature changes, the valve may be closed. The
第1実施形態によれば、図2および図3に示すように、ボディ30の内壁およびプランジャ32の外周面は、プランジャ32の突出方向(下から上)に向かうにつれ、広がるようなテーパ形状である。したがって、図2に示すプランジャ32がボディ30に沈み込んだ状態に比べ、図3に示すプランジャ32がボディ30から大きく突出する状態において、リーク通路33は大きくなる。言い換えれば、図2におけるリーク通路33の幅W1に比べ、図3におけるリーク通路33の幅W2は大きい。
According to the first embodiment, as shown in FIGS. 2 and 3, the inner wall of the
このため、突出したプランジャ32が押圧された際に、リーク通路33を通じた高圧室30aから外部への作動油の流出量が多くなり、高圧室30a内の油圧が低下する。これにより、プランジャ32がボディ30内に速やかに下降する。プランジャ32が速やかに沈み込むことで、バルブの伸びをラッシュアジャスタ16により吸収し、閉じ渋りを抑制することができる。また、ボディ30およびプランジャ32の形状をテーパ形状とすればよいため、部品を追加しなくてよい。この結果、低コストのラッシュアジャスタ16により閉じ渋りを抑制することができる。
For this reason, when the protruding
ボディ30の内壁とプランジャ32の外周面とは平行としたが、平行でなくてもよい。また、ボディ30の内壁およびプランジャ32の外周面それぞれの、上下方向に対する傾斜角度は、例えばリーク通路33の幅などに応じて任意に定めることができる。
Although the inner wall of the
高圧室30aと低圧室32aとを遮断(チェック)する部材はチェックボール40としたが、他の弁部材を用いてもよい。スプリング36はコイルスプリングとしたが、それ以外の弾性部材でもよい。
The member that blocks (checks) the high-
第1実施形態のラッシュアジャスタ16は、吸気バルブ13および排気バルブ15の両方に対応して設けてもよいし、これらの少なくとも一方に対応して設けてもよい。
The
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。 Although the preferred embodiments of the present invention have been described in detail above, the present invention is not limited to the specific embodiments, and various modifications and changes can be made within the scope of the gist of the present invention described in the claims. It can be changed.
10 シリンダブロック
10a シリンダ
11 シリンダヘッド
12 吸気ポート
13 吸気バルブ
14 排気ポート
15 排気バルブ
16 ラッシュアジャスタ
17 ロッカーアーム
18 カム
19 ピストン
20 コンロッド
22 クランクシャフト
24 燃料噴射弁
26 点火プラグ
30 ボディ
30a 高圧室
30b、32c 穴
32 プランジャ
32a 低圧室
32b 連通路
33 リーク通路
34、36 スプリング
38 リテーナ
40 チェックボール
100 内燃機関
DESCRIPTION OF
Claims (1)
前記プランジャを摺動可能に収納し、前記プランジャの底面とともに作動油を貯留する油室を区画するボディと、を具備し、
前記プランジャの外周面と前記ボディの内壁との間の隙間は、前記油室から外部へと前記作動油が流れる通路として機能し、
前記プランジャの外周面および前記ボディの内壁は、前記プランジャの前記ボディからの突出方向に向かうにつれ、広がるようなテーパ形状を有するラッシュアジャスタ。 A plunger,
A body that slidably accommodates the plunger and defines an oil chamber that stores hydraulic oil together with a bottom surface of the plunger;
The gap between the outer peripheral surface of the plunger and the inner wall of the body functions as a passage through which the hydraulic oil flows from the oil chamber to the outside.
A lash adjuster having an outer peripheral surface of the plunger and an inner wall of the body having a taper shape such that the plunger expands in a direction in which the plunger protrudes from the body.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017043940A JP2018145940A (en) | 2017-03-08 | 2017-03-08 | Lash adjuster |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017043940A JP2018145940A (en) | 2017-03-08 | 2017-03-08 | Lash adjuster |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018145940A true JP2018145940A (en) | 2018-09-20 |
Family
ID=63591037
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017043940A Pending JP2018145940A (en) | 2017-03-08 | 2017-03-08 | Lash adjuster |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2018145940A (en) |
-
2017
- 2017-03-08 JP JP2017043940A patent/JP2018145940A/en active Pending
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