JP2018142408A - Microbial fuel cell - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、微生物燃料電池に関する。 The present invention relates to a microbial fuel cell.
微生物燃料電池は廃水中に含まれる有機性物質の化学エネルギーを電気エネルギーに変換しつつ、その有機性物質の酸化分解処理をする、低汚泥発生、低エネルギー消費の排水処理装置である。 A microbial fuel cell is a wastewater treatment device with low sludge generation and low energy consumption that converts the chemical energy of an organic substance contained in wastewater into electrical energy and oxidatively decomposes the organic substance.
微生物燃料電池は、微生物を担持する負極と、酸素を含む気相及び電解液に接触させる正極とを有し、負極に有機性物質などを含有する電解液を供給すると共に、正極に酸素を含んだ気体を供給する。負極及び正極は、外部回路を介して相互に接続することにより閉回路を形成する。負極では微生物の触媒作用により電解液から水素イオン(H+)及び電子(e−)が生成され、水素イオンは正極へ移動し、電子は外部回路を介して正極へ移動する。負極から移動した水素イオン及び電子は正極において酸素(O2)と反応し、水(H2O)となって消費される。その際に、閉回路に流れる電気エネルギーを回収する。 The microbial fuel cell has a negative electrode supporting microorganisms and a positive electrode that is brought into contact with a gas phase containing oxygen and an electrolytic solution. The negative electrode is supplied with an electrolytic solution containing an organic substance and the like, and the positive electrode contains oxygen. Supply gas. The negative electrode and the positive electrode are connected to each other via an external circuit to form a closed circuit. In the negative electrode, hydrogen ions (H +) and electrons (e−) are generated from the electrolytic solution by the catalytic action of microorganisms, the hydrogen ions move to the positive electrode, and the electrons move to the positive electrode via an external circuit. Hydrogen ions and electrons moved from the negative electrode react with oxygen (O2) at the positive electrode and are consumed as water (H2O). At that time, the electric energy flowing in the closed circuit is recovered.
微生物燃料電池を長期間駆動させた場合、正極の劣化に伴う回収電気エネルギー量の低下が生じる。電気エネルギーを長期間、安定的に回収するためには正極のメンテナンスもしくは交換を行う必要がある。 When the microbial fuel cell is driven for a long period of time, the amount of recovered electrical energy decreases with the deterioration of the positive electrode. In order to recover electric energy stably for a long period of time, it is necessary to perform maintenance or replacement of the positive electrode.
上記従来の微生物燃料電池では、アノード(負極)を劣化させず、カソード(正極)のメンテナンスを行うには、カソード(正極)を微生物燃料電池の外部へ取り出してメンテナンスを行う必要がある。そのため、微生物燃料電池の他に、メンテナンス装置を設けることとなり、排水処置装置の設置スペースが広くなりやすい。 In the conventional microbial fuel cell, in order to maintain the cathode (positive electrode) without deteriorating the anode (negative electrode), it is necessary to take out the cathode (positive electrode) from the microbial fuel cell and perform maintenance. Therefore, a maintenance device is provided in addition to the microbial fuel cell, and the installation space for the drainage treatment device tends to be widened.
本発明は、上記従来課題を解決するもので、微生物燃料電池内であっても、アノード(負極)の劣化への影響を抑えてカソード(正極)のメンテナンスが行うことができる微生物燃料電池を提供することを目的とする。 The present invention solves the above-described conventional problems, and provides a microbial fuel cell capable of maintaining the cathode (positive electrode) while suppressing the influence on the deterioration of the anode (negative electrode) even in the microbial fuel cell. The purpose is to do.
本発明に係る微生物燃料電池は、電解液を保持する電解液槽と、前記電解液槽の内部に設けられたアノードと、前記電解液槽の内部に酸素を含む気体が接触するように設けられたカソードと、前記電解液槽の内部で前記カソードを保持するカソード容器と、前記カソード容器の内部の前記電解液を交換する液交換部と、を備え、前記カソード容器は、前記カソード容器の内部と外部とを前記電解液が液絡する液絡部を有する。 The microbial fuel cell according to the present invention is provided such that an electrolyte tank holding an electrolyte, an anode provided inside the electrolyte tank, and a gas containing oxygen are in contact with the inside of the electrolyte tank. A cathode container that holds the cathode inside the electrolyte tank, and a liquid exchange unit that replaces the electrolyte inside the cathode container, and the cathode container is an interior of the cathode container. And a liquid junction part where the electrolyte solution has a liquid junction.
本発明によれば、微生物燃料電池内であっても、アノード劣化への影響を抑えてカソードのメンテナンスが行うことができる。 According to the present invention, even in a microbial fuel cell, cathode maintenance can be performed while suppressing the influence on anode degradation.
上記課題を解決するための本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。 Embodiments of the present invention for solving the above problems will be described with reference to the drawings.
なお、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。したがって、以下の実施の形態で示される形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態などは、一例であり、本発明を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。 In addition, the dimension ratio of drawing is exaggerated on account of description, and may differ from an actual ratio. Therefore, the shapes, materials, components, arrangement of components, connection forms, and the like shown in the following embodiments are merely examples, and are not intended to limit the present invention. Therefore, among the constituent elements in the following embodiments, constituent elements that are not described in the independent claims showing the highest concept of the present invention are described as optional constituent elements.
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成部材については同じ符号を付している。 Each figure is a mimetic diagram and is not necessarily illustrated strictly. Moreover, in each figure, the same code | symbol is attached | subjected about the same structural member.
(実施の形態1)
本実施の形態に係る微生物燃料電池101の構成について説明する。
(Embodiment 1)
The configuration of the
本実施の形態に係る微生物燃料電池101は、図1に示されるように、電解液槽10の内部にアノード20とカソード30とを備える。電解液槽10の内部には、さらにカソード容器50が設けられており、カソード30は、カソード容器50の内部に配置される。カソード30は、カソード容器50内部において、図1及び図2に示されるように、枠状部材40を介して積層されている。また、カソード容器50内には、カソード30に酸素を供給する酸素供給部が設けられる。本実施の形態における酸素供給部は、具体的には、枠状部材40により積層された二つのカソード30によって形成された気相34である。カソード30は、気相34を通じて、大気と連通し、酸素が供給される。
As shown in FIG. 1, the
なお、アノード20とカソード30とは外部回路(図示なし)で接続され、これにより電気エネルギーの生成が行われるものである。
The
アノード20とカソード30とは、電解液槽10の内部において、カソード容器50によって隔てられて分離・保持されるので、アノード20は電解液90に浸漬された状態で、カソード容器50の内部にてカソード30のみメンテナンスを行うことができる。
Since the
電解液90は、電解液槽10の内部に保持されているが、電解液槽10の内部と外部とを流通できるような構成であってもよい。例えば、図1及び図2に示すように、電解液槽10には、電解液90を電解液槽10に供給するための液体供給口11と、処理後の電解
液90を電解液槽10から排出するための液体排出口12とが設けられていてもよい。そして、電解液90は、液体供給口11から連続的に供給され、液体排出口12から連続的に排出されることで電解液90の流出入が行われることが好ましい。
The
微生物燃料電池101の詳細な構成を以下で説明する。
The detailed configuration of the
[アノード]
本実施形態に係るアノード20は、後述する微生物を担持し、さらに微生物の触媒作用により、電解液90中の有機性物質から水素イオン及び電子を生成する。また、アノード20を構成する導電体シートは、複数の細孔を有することが好ましい。
[anode]
The
アノード20の材質は、例えばアルミニウム、銅、ステンレス、ニッケル、チタンなどの導電性金属、又はカーボンペーパー、カーボンフェルトなどの炭素材料である。アノード20はその厚さ方向に連続する空間(空隙)を有していてもよい。例えばアノード20は、多孔質または織布状の、内部に空間を有する導電体シートであってもよい。アノード20は、厚さ方向に貫通する複数の貫通穴を有する金属板であってもよい。
The material of the
アノード20に担持される微生物としては、電解液90中の有機性物質を分解して、水素イオン及び電子を生成する微生物であれば特に限定されない。このような微生物としては、例えば、増殖に酸素を必要とする好気性微生物、又は増殖に酸素を必要としない嫌気性微生物を使用することができるが、嫌気性微生物を使用することが好ましい。嫌気性微生物は、電解液90中の有機性物質を酸化分解するための空気を必要としない。そのため、空気を送り込むために必要な電力を大幅に低減することができる。また、微生物が獲得する自由エネルギーが小さいので、汚泥発生量を減少させることが可能となる。
The microorganism supported on the
アノード20に保持される好気性微生物は、例えばEscherichia属細菌である大腸菌、Pseudomonas属細菌である緑濃菌、Bacillus属細菌である枯草菌が挙げられる。
Examples of the aerobic microorganism held in the
アノード20に保持される嫌気性微生物は、例えば細胞外電子伝達機構を有する電気生産細菌である。具体的には、微生物として、例えばGeobacter属細菌、Shewanella属細菌、Aeromonas属細菌、Geothrix属細菌、及びSaccharomyces属細菌が、挙げられる。
The anaerobic microorganisms held by the
アノード20は、嫌気性微生物を含むバイオフィルムが重ねられて固定されることで、アノード20に嫌気性微生物が保持されていてもよい。なお、バイオフィルムとは、一般に、微生物集団と、微生物集団が生産する菌体外重合体物質(extracellular polymeric substance、EPS)とを含む三次元構造体のことをいう。ただ、嫌気性微生物は、バイオフィルムによらずに負極20に保持されていてもよい。また、嫌気性微生物は、アノード20の表面だけでなく、内部に保持されていてもよい。
The
[カソード]
本実施の形態において、カソード30は二つ設けられる。カソード30同士は、カソード30における面30aの外周部に沿うU字状の枠状部材40によって積層される。枠状部材40は、2本の第一柱状部材41の底面を第二柱状部材42で連結して形成され、上部が開口している。枠状部材40の側面43は、カソード30の面30aの外周部から枠状部材40の内部に電解液90が流入することを抑制できる。
[Cathode]
In the present embodiment, two
枠状部材40により積層された二つのカソード30は、図1や図3(a)に示されるよ
うに、カソード容器50の内部に配置される。このとき、枠状部材40によって形成された気相34が酸素供給部となる。気相34は、大気と連通し、カソード30に酸素を供給する。
The two
また、アノード20及びカソード30は、外部回路110によって電気的に接続されている。
The
カソード30は、図1及び図2に示されるように、撥水層31と、撥水層31に接するように重ねられているガス拡散層32とを備えるガス拡散電極からなる。このような薄板状のガス拡散電極を用いることにより、気相34中の酸素をカソード30中の触媒に容易に供給することが好ましい。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
カソード30における撥水層31は、撥水性と酸素透過性とを併せ持つ層である。撥水層31は、カソード容器50内における電気化学系中の酸素供給部と液相とを良好に分離しながら、気相34から液相へ向かう酸素の移動を許容するように構成される。つまり、撥水層31は、気相34中の酸素を透過し、ガス拡散層32へ移動させつつも、電解液90が気相34側に移動することを抑制できる。なお、ここでいう「分離」とは、物理的に遮断することをいう。
The
撥水層31は、多孔質であることが好ましい。この場合、撥水層31は、高い気体透過性を有することができる。撥水層31は、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ジメチルポリシロキサン(PDMS)、ポリエチレン(PE)及びポリプロピレン(PP)からなる群から選択される一種以上の材料から作製される。
The
ガス拡散層32は、例えば多孔質な導電性材料と、この導電性材料に担持されている触媒とを備える。なお、ガス拡散層32が、多孔質且つ導電性を有する触媒から形成されてもよい。
The
ガス拡散層32における導電性材料は、例えば炭素系物質、導電性ポリマー、半導体及び金属からなる群から選択される一種以上の材料から構成される。炭素系物質とは、炭素を構成成分とする物質をいう。炭素系物質の例として、グラファイト、活性炭、カーボンパウダ(例えば、カーボンブラック、バルカンXC−72R、アセチレンブラック、ファーネスブラック、デンカブラックを含む)、カーボンファイバ(グラファイトフェルト、カーボンウール、カーボン織布を含む)、カーボンプレート、カーボンペーパー、及びカーボンディスクが挙げられる。また、炭素系物質の例として、カーボンナノチューブ、カーボンナノホーン、カーボンナノクラスターのような、微細構造物質も挙げられる。金属としては、アルミニウム、銅、ステンレス、ニッケル及びチタンが挙げられる。
The conductive material in the
[カソード容器]
カソード容器50は、電解液槽10内に配置され、内部にカソード30が配置される。カソード容器50により、アノード20とカソード30とは、電解液90に浸漬したまま、電解液槽10の内部において隔てられて保持される。
[Cathode container]
The
また、カソード容器50の内部には、カソード容器50の内部の電解液90を交換するための液交換部60を備える。液交換部60は、例えば外部に設けられた循環装置(図示せず)により電解液90の流出入が行われるように構成されている。本実施の形態においては、ポリプロピレン製チューブが用いられる。液交換部60は、カソード容器50の開口した上方から挿入され、外部に設けられた循環装置(図示せず)によって、電解液90の交換を行う。
In addition, a
また、液交換部60では、電解液90だけでなく、カソード30の洗浄を行うための洗浄液の交換を行ってもよい。これにより、カソード容器50内でカソード30の洗浄を行うことができる。液交換部60は、耐酸性、耐アルカリ性、耐次亜塩素酸性を有する材質で形成されることが好ましい。
Further, in the
また、カソード容器50は、カソード容器50の内部と外部とを電解液90が液絡する液絡部70を有する。本実施の形態では、液絡部70は、カソード容器50の開口した上面51である。
In addition, the
液絡部70を通じて、カソード容器50の内部と外部とを電解液90が液絡することで、アノード20とカソード30とが分離されていても、カソード容器50を水素イオンが移動することができ、酸素還元反応を行うことができる。
Through the
本実施の形態においては、カソード容器50の開口した上面51が液絡部70となり、カソード容器50を上下に動かすことによって、液絡部70を通じて、カソード容器50の内部と外部とを電解液90が液絡し、また、電解液90と共に水素イオンもカソード容器50へ液絡する。液絡した水素イオンは、カソード30にて酸素と反応し、水となって消費される。
In the present embodiment, the opened
このとき、アノード20とカソード30とが電気的に接触し、短絡するのを防止するために、図3(a)、(b)に示すように、プロトン透過性を有するイオン透過膜73が設けられていてもよい。本実施の形態におけるイオン透過膜73は、アノード20が設けられている側のカソード30の側面に積層して設けられる。
At this time, in order to prevent the
イオン透過膜73は、アノード20で生成した水素イオンを透過することができる。イオン透過膜73としては、例えばイオン交換樹脂を用いる。イオン交換樹脂としては、例えばデュポン株式会社製のNAFION(登録商標)、並びに旭硝子株式会社製のフレミオン(登録商標)及びセレミオン(登録商標)を用いることができる。
The ion
また、イオン透過膜73として、水素イオンが透過することが可能な細孔を有する多孔質膜を使用してもよい。つまり、イオン透過膜73は、アノード20からカソード30へ水素イオンが移動するための空間(空隙)を有するシートであってもよい。そのため、イオン透過膜73は、多孔質のシート、織布状のシート及び不織布状のシートからなる群より選ばれる少なくとも一つを備えることが好ましい。また、イオン透過膜73は、ガラス繊維膜、合成繊維膜、及びプラスチック不織布からなる群より選ばれる少なくとも一つを用いることができ、これらを複数積層してなる積層体でもよい。このような多孔質のシートは、内部に多数の細孔を有しているため、水素イオンが容易に移動することが可能となる。
Further, as the ion
なお、イオン透過膜73の細孔径は、アノード20からカソード30に水素イオンが移動できれば特に限定されない。
The pore diameter of the ion
[動作の方法]
本実施の形態における微生物燃料電池101の動作について図3(a)、(b)を参照して説明する。
[Method of operation]
The operation of the
図3(a)に示されるように、微生物燃料電池101は、アノード20及びカソード容器50内に設けられたカソード30が電解液槽10内において電解液90に浸漬される。カソード容器50の内部では、カソード30と液交換部60とが共に設けられ、カソード30の撥水層31は少なくとも一部が気相34に接している。カソード容器50は、上端
が液面より下方に配置される。このとき、カソード容器50の開口した上面51が液絡部70となり、液絡部70を通じて、電解液90は、カソード容器50の内部と外部とを液絡する。
As shown in FIG. 3A, in the
微生物燃料電池101のメンテナンス動作を行う場合、図3(a)に示されるように、カソード容器50は、カソード30を保持したまま、電解液槽10の液面より上方へ取り出される。これにより、カソード容器50内の電解液90と電解液槽10内の電解液90とが分離される。カソード容器50の内部の電解液90は、カソード容器50に設けられた液交換部60を用いて、電解液槽10の外に排出される。
When the maintenance operation of the
電解液90除去後、液交換部60を通じて、カソード容器50内にカソード30の洗浄液が流入される。カソード30の洗浄液としては、例えば、HCl、H2SO4、クエン酸、リンゴ酸、酢酸、過酢酸、次亜塩素酸などの酸、NaOH、KOHなどのアルカリ、界面活性剤、および上記少なくとも1種を含む水溶液などが用いられる。カソード容器50に洗浄液を流入し、所定時間浸漬後、再び液交換部60を用いて洗浄液を排出する。その後、液交換部60を通じて脱イオン水を流入出させ、脱イオン水による洗浄を複数回行う。
After the
このとき、電解液槽10の内部に配置されるアノード20は、カソード30がカソード容器50内でメンテナンスが行われている際も、電解液槽10中に保持された電解液90に浸漬されている。
At this time, the
なお、カソード容器50の取り出し方法について、カソード容器50の上端部が液面より上方に出ており、電解液90がカソード容器50の内部と外部とで分離されていれば、カソード容器50全体が電解液槽10の外部に取り出されなくてもよい。
Regarding the method of taking out the
脱イオン水洗浄後は、カソード容器50を電解液槽10の液面より下方へ再び戻し、カソード容器50内を電解液90で満たすことにより、微生物燃料電池101の電気エネルギーの生成を行う。
After washing with deionized water, the
微生物燃料電池101の電気エネルギー生成動作を行う場合、図3(b)に示されるように、カソード30には、気相34を介して空気又は酸素を含む気体が供給される。気体は、枠状部材40の開口した上部から気相34へ連通し、気相34からカソード30へ連続的に供給される。
When the electric energy generation operation of the
そして、カソード30では、撥水層31を透過してガス拡散層32により気体が拡散する。アノード20では、微生物の触媒作用により、電解液90中の有機性物質から水素イオン及び電子を生成する。電解液90及び生成した水素イオンは、液絡部70からカソード容器50の内部へ移動する。また、生成した電子はアノード20の導電体シートを通じて外部回路110へ移動し、さらに外部回路110からカソード30のガス拡散層32に移動する。そして、水素イオン及び電子は、ガス拡散層32に担持された触媒の作用により酸素と反応し、水となって消費される。
In the
なお、メンテナンス動作時において、カソード30の洗浄液としてHClを流入する際、カソード容器50の外部にHClが液漏れすることなく流入・保持されることが好ましい。
In the maintenance operation, when HCl is flown as the cleaning liquid for the
なお、カソード容器50の形状は、袋形状や円筒形状であってもよく、また、電解液槽10の電解液90とカソード容器50の電解液90とを分離できるものであれば、構成は本実施の形態に限られない。
The shape of the
なお、気相34は、外気に開放されることで気体を供給するものとしたが、例えば外部に設けられたポンプによって外空気が供給されるように構成されていてもよい。また、カソード30は、枠状部材40を用いてカソード30を積層することで気相34を形成し、酸素を含む気体が供給されるものとしたが、カソード30に酸素を供給できるものであれば、本実施の形態に限るものではない。
In addition, although the
なお、イオン透過膜73は、アノード20とカソード30とが電気的に接触し、短絡するのを防止するものであればよく、設けられる位置は本実施の形態に限るものではない。例えばカソード容器50や液絡部70となる一側面51の周辺などに設けられていてもよい。
The ion
なお、液交換部60は、メンテナンス動作時にのみ設けられるものとしてもよい。
The
[まとめ]
上述の通り、本実施の形態の微生物燃料電池101は、電解液90を保持する電解液槽10と、電解液槽10の内部に設けられたアノード20と、電解液槽10の内部に酸素を含む気体が接触するように設けられたカソード30と、電解液槽10の内部でカソード30を保持するカソード容器50と、カソード容器50の内部の電解液90を交換する液交換部60と、を備え、カソード容器50は、カソード容器50の内部と外部とを電解液90が液絡する液絡部70を有する。
[Summary]
As described above, the
これにより、カソード容器50を動かすことで、電解液槽10内部でアノード20とカソード30と分離することができる。そのため、アノード20が電解液90に浸漬されたまま、カソード30のみメンテナンスを行うことができる。したがって、カソード30のメンテナンス時にアノードが外部の空気の影響を受けずにメンテナンスできるので、アノード20の劣化を抑制し、電気エネルギーを長期間、安定的に回収でき、生成効率を向上することができる。
Thereby, by moving the
さらに、カソード30のメンテナンスを微生物燃料電池101内で行うことができるので、メンテナンス装置を別体に設ける必要がなく、排水処理装置全体を小さくすることができる。
Furthermore, since maintenance of the
これにより、アノード20及びカソード30間の電気的な短絡を防ぐことができ、電極間距離を短くすることができるため、電気エネルギーの出力を向上することができる。
Thereby, an electrical short circuit between the
なお、本実施の形態に係る微生物燃料電池101では、一つのカソード容器50に一組のカソード30を配置した構成であるが、カソード容器50の個数や内部に配置されるカソード30の個数は限定されるものではなく、複数のカソード容器50やカソード30が配置されてもよい。
In the
[変形例]
つづいて、本実施の形態1の変形例について、図4を参照して説明する。
[Modification]
Next, a modification of the first embodiment will be described with reference to FIG.
本実施の形態の変形例は、液絡部70は、カソード容器50の一側面51を動かして、開口した一面である点で実施の形態1と相違する。
The modification of the present embodiment is different from the first embodiment in that the
以下、液絡部70について説明する。
Hereinafter, the
本変形例におけるカソード容器50の一側面51は、動かすことができるように形成さ
れており、液絡部70は、例えば一側面51を下方へ動かし、開口した面となる。このとき、カソード容器50は、上端が液面より上方で固定されることが好ましい。
One
一側面51は、一側面51の一部のみを動かすことができる構成であっても、一側面51の全体を動かすことができる構成であってもよく、動かしやすいように一側面51が軟質材料で形成されることが好ましい。一側面51を動かす方法は、図4に示されるように、図4(a)スライド式や図4(b)じゃばら式、図4(c)ドア式などが含まれる。また、一側面51は、取り外しが行える構成であってもよい。カソード容器50の一側面51を動かすことによって開口した面が液絡部70となり、液絡部70を通じて、電解液90はカソード容器50の内部と外部とを液絡する。このとき、液絡部70となるカソード容器50の開口した面には、例えば面の両端辺に貼り付けるなどしてイオン透過膜73が設けられることが好ましい。
The one
本変形例における微生物燃料電池101の動作について説明する。
The operation of the
微生物燃料電池101のメンテナンス動作を行う場合、カソード容器50の動かすことができる一側面51は閉じられており、カソード容器50の電解液90と電解液槽10の電解液90とが分離される。微生物燃料電池101は、上記実施の形態1の手順と同様に、カソード30のメンテナンスが行われる。
When the maintenance operation of the
微生物燃料電池101の電気エネルギー生成を行う場合、カソード容器50の一側面51を動かして液絡部70を形成する。液絡部70を通じて、電解液90は、カソード容器50の内部と外部とを液絡することで、上記と同様に、酸化還元反応が行われる。
When generating electrical energy for the
これにより、カソード容器50を動かすことなく、カソード30のメンテナンスを微生物燃料電池101内で行うことができる。また、アノード20及びカソード30も取り出す必要がなく、アノード20が空気に触れることによって劣化することを抑制することができる。
Thereby, the maintenance of the
なお、一側面51を動かす方法は、手動式であっても、外部に設けられた電動装置を用いて動かす自動式でもよい。
In addition, the method of moving the one
(実施の形態2)
つづいて、本実施の形態2について、図5または図6を参照して説明する。
(Embodiment 2)
Next, the second embodiment will be described with reference to FIG. 5 or FIG.
なお、ここでは、上記実施の形態1と相違する事項についてのみ説明し、その他の事項(構成、作用効果等)については、上記実施の形態1と同様であるので、図面において同じ符号を付してその説明を省略する。本実施の形態における微生物燃料電池102の液絡部70は、カソード容器50の一側面51を開口して設けられた開口部71であり、開口部71には開閉可能な蓋部材72が設けられている点で上記実施の形態1と相違する。
Here, only matters different from the first embodiment will be described, and other matters (configuration, operational effects, etc.) are the same as those in the first embodiment, and therefore the same reference numerals are given in the drawings. The description is omitted. The
以下、本実施の形態における液絡部70について説明する。
Hereinafter, the
液絡部70は、図5に示されるように、カソード容器50の一側面51に開口して設けられた円形の開口部71である。開口部71は、蓋部材72によって、開閉可能に設けられる。本実施の形態では、例えば、蓋部材72は、弾性のある材料で形成され、開口部71に嵌め込むなどして開閉を行う。電解液90は、開口部71を通じて、カソード容器50の内部と外部とを液絡し、蓋部材72により開口部71を閉じることによって、カソード容器50の内部と外部とを分離する。このとき、開口部71の形状や個数は、特に限定されるものではなく、蓋部材72は、開口部71に対応した形状、個数設けられるものと
する。
As shown in FIG. 5, the
なお、蓋部材72の開閉方法は、これに限るものではなく、例えばカソード容器50の一側面51に蓋部材72が一体となって設けられ、スライド式もしくはドア式など、開閉できるものであれば、形態は適宜設計変形可能とする。
The method for opening and closing the
また、開口部71において電解液90が液絡する部分には、イオン透過膜73が設けられることが好ましい。
Further, it is preferable that an ion
本実施の形態における微生物燃料電池102の動作について説明する。
The operation of the
微生物燃料電池102のメンテナンス動作を行う場合、開口部71は蓋部材72によって閉じられ、カソード容器50の電解液90と電解液槽10の電解液90とが分離される。分離後は、上記実施の形態1と同様の手順で、カソード30のメンテナンスが行われる。
When performing maintenance operation of the
微生物燃料電池102の電気エネルギー生成動作を行う場合、蓋部材72によって開かれた開口部71を通じて、電解液90はカソード容器50の内部と外部とを液絡し、実施の形態1と同様の酸素還元反応が行われる。
When the electric energy generation operation of the
これにより、カソード容器50は、電解液槽10内部に配置された状態でカソード用50自体を上下に動かすことなく、カソード容器50の電解液90と電解液槽10の電解液90とを分離することができ、カソード30のメンテナンスを行うことができる。
As a result, the
なお、蓋部材72の開閉方法は、手動式であっても、外部に設けられて電動装置を用いて動かす自動式であってもよい。
Note that the
上述の通り、本実施の形態における微生物燃料電池102において、液絡部70は、カソード容器50の一面を開口して設けられた開口部71であり、開口部71には開閉可能な蓋部材72が設けられている。
As described above, in the
これにより、カソード30のメンテナンスを微生物燃料電池102内で行うことができ、カソード容器50に穴が設けられた状態であっても、後から蓋部材72を用いることで、カソード容器50の電解液90を分離することができる。
Thereby, maintenance of the
(実施の形態3)
つづいて、本実施の形態3について、図7または図8を参照して説明する。
(Embodiment 3)
Next, the third embodiment will be described with reference to FIG. 7 or FIG.
なお、ここでは、上記実施の形態1と相違する事項についてのみ説明し、その他の事項(構成、作用効果等)については、上記実施の形態1と同様であるので、図面において同じ符号を付してその説明を省略する。本実施の形態における微生物燃料電池102は、カソード容器50が、電解液槽10内に設けられた仕切板80で仕切られた片方の槽あり、液絡部70は、この仕切板80を動かすことによって開口した面である点で上記実施の形態1と相違する。
Here, only matters different from the first embodiment will be described, and other matters (configuration, operational effects, etc.) are the same as those in the first embodiment, and therefore the same reference numerals are given in the drawings. The description is omitted. The
仕切板80は、電解液槽10内部に設けられ、動かすことができるように形成されている。仕切板80は、例えば上方に動かすことができ、仕切板80を動かして開口した面が液絡部70となる。仕切り板80の高さは、電解液槽10の高さに等しく、液面より上方であることが好ましい。仕切板80によって、電解液槽10内の電解液90がアノード20側とカソード容器50側とで分離される。
The
本実施の形態において、仕切板80は、図7のように、電解液槽10のアノード20とカソード30との間に設けられ、電解液槽10の内部は、アノード20側とカソード容器50側とで分離される。仕切板80は上下に動かすことができ、仕切板80を上方へ動かして開口した下方の面を液絡部70とする。電解液90は、液絡部70を通じて電解液槽10内のアノード20側とカソード容器50側とを液絡する。
In the present embodiment, the
このとき、アノード20が設けられている側のカソード30の側面には、イオン透過膜73が積層して形成され、アノード20とカソード30とが電気的に接触して、短絡を防ぐ構成であることが好ましい。
At this time, the ion
本実施の形態における微生物燃料電池102の動作について説明する。
The operation of the
微生物燃料電池102のメンテナンス動作を行う場合、図8(a)に示されるように、電解液槽10内の仕切板80は、下方へ動かされ、電解液槽10の下面と接した状態とする。すなわち、電解液槽10内部は、仕切板80によってアノード20側とカソード容器50側とに分離される。その後、微生物燃料電池102は、実施の形態1と同様の手順でカソード容器50側の電解液90の流出入が行われ、カソード30のメンテナンスが行われる。
When the maintenance operation of the
微生物燃料電池102の電気エネルギー生成を行う場合、図8(b)に示されるように、仕切板80は、上方へ動かされ、液絡部70が形成される。液絡部70を通じて、電解液90は、カソード容器50の内部と外部とを液絡することで、実施の形態1と同様に、酸化還元反応が行われる。
When the electric energy generation of the
これにより、アノード20及びカソード30を液面から取り出さずに、微生物燃料電池104内でメンテナンスを行うことができ、空気の影響を抑えることができる。
Accordingly, maintenance can be performed in the microbial fuel cell 104 without removing the
なお、仕切板80を動かす方法は、本実施の形態に限られるものではなく、スライド式やじゃばら式、ドア式などが含まれる。また、仕切板80は、一部のみを動かすことができる構成であっても、全体を動かすことができる構成であってもよく、動かしやすいように軟質材料で形成されていることが好ましい。また、電解液90の液絡及び分離が行える構成であれば、仕切板80に開口部を設け、蓋部材を用いて開口部を開閉可能とし、液絡及び分離を行う構成としてもよい。
The method of moving the
(実施例)
以下、本実施形態を実施例によりさらに詳細に説明するが、本実施形態はこれら実施例に限定されるものではない。
(Example)
Hereinafter, the present embodiment will be described in more detail by way of examples, but the present embodiment is not limited to these examples.
[ガス拡散電極の作製]
まず、ポリオレフィン製撥水層の一方の面に、ガス拡散層であるグラファイトホイルをシリコーン接着剤を用いて接着した。なお、ポリオレフィン製撥水層は、積水化学工業株式会社製セルポアを使用した。シリコーン樹脂は、信越化学工業株式会社製シリコーン接着剤KE−3475Tを使用した。
[Production of gas diffusion electrode]
First, a graphite foil as a gas diffusion layer was bonded to one surface of a polyolefin water-repellent layer using a silicone adhesive. In addition, Sekisui Chemical Co., Ltd. cell pore was used for the water-repellent layer made of polyolefin. As the silicone resin, silicone adhesive KE-3475T manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. was used.
次に、グラファイトホイルにおける接着層と反対側の面に、酸素還元触媒とイオノマーとの混合物を塗布することにより、触媒層を形成した。この際、混合物は、酸素還元触媒の目付け量が2mg/cm2となるように塗布した。
なお、イオノマーとしては、旭化成株式会社製アシプレックスを使用した。このようにして、本例のガス拡散電極を得た。
Next, the catalyst layer was formed by apply | coating the mixture of an oxygen reduction catalyst and an ionomer to the surface on the opposite side to the contact bonding layer in a graphite foil. At this time, the mixture was applied so that the basis weight of the oxygen reduction catalyst was 2 mg / cm 2 .
As the ionomer, Aciplex manufactured by Asahi Kasei Corporation was used. Thus, the gas diffusion electrode of this example was obtained.
[微生物燃料電池の作製]
得られたガス拡散電極からなるカソードを用いて微生物燃料電池を作製した。具体的には、上述のガス拡散電極の撥水層をからなるカソードを、気相を形成するための枠状部材を用いて積層した。積層されたカソードと、ステンレス鋼のメッシュ基材からなるアノードとを廃水槽内に設置した。そして、カソード容器となるポリエチレン製の袋をカソードとアノードとの間に設置した。その後、カソードおよびアノードの全体が浸漬し、カソード容器の上端が水面以下となるように、電解液槽内を電解液で満たした。
[Production of microbial fuel cells]
A microbial fuel cell was produced using the obtained cathode comprising a gas diffusion electrode. Specifically, a cathode composed of the water repellent layer of the gas diffusion electrode described above was laminated using a frame-shaped member for forming a gas phase. A laminated cathode and an anode made of a stainless steel mesh substrate were placed in a wastewater tank. A polyethylene bag serving as a cathode container was placed between the cathode and the anode. Thereafter, the whole of the cathode and the anode was immersed, and the inside of the electrolytic solution tank was filled with the electrolytic solution so that the upper end of the cathode container was below the water surface.
[測定方法]
電解液は、全有機炭素(TOC)が800mg/Lの有機性物質を含み、さらに発電を行う嫌気性微生物源として土壌微生物を植種したものを用いた。
[Measuring method]
The electrolytic solution used was an organic substance having a total organic carbon (TOC) of 800 mg / L and in which soil microorganisms were inoculated as an anaerobic microorganism source for power generation.
電解液槽への流入量は、電解液の水理学的滞留時間が24時間となるように電解液槽への流入量を調整した。そして、カソードとアノードを負荷回路に接続することにより、本例の微生物燃料電池を得た。 The amount of inflow into the electrolyte bath was adjusted so that the hydraulic retention time of the electrolyte was 24 hours. And the microbial fuel cell of this example was obtained by connecting a cathode and an anode to a load circuit.
作製した微生物燃料電池を一定期間運転させ、負荷の両端おける電位差を調べた。負荷の両端における電位差出力は、
P=V2/R×A
により求めた(P:出力、V:負荷の両端における電位差、R:負荷回路の抵抗値、A:カソードの面積)。
続いて、カソードのメンテナンスを行うために、カソード容器を電解液槽の液面より上方へ取り出し、カソード容器内の電解液と電解液槽内の電解液とを分離した。カソード容器に設けられた液交換部を用いて、カソード容器の内部の電解液を、電解液槽の外に排出した。
電解液除去後、液交換部を通じて、カソード容器内に洗浄液として0.1mol/LのHClを流入し、カソードを8時間浸漬した。再び液交換部を用いて洗浄液を排出した後、液交換部を通じて脱イオン水を流入出させ、脱イオン水による洗浄を2回行った。
脱イオン水洗浄後は、カソード容器を電解液槽の液面より下方へ再び戻し、電解液に浸漬させ、カソード容器内を電解液で満たした。
The produced microbial fuel cell was operated for a certain period, and the potential difference at both ends of the load was examined. The potential difference output across the load is
P = V 2 / R × A
(P: output, V: potential difference at both ends of load, R: resistance value of load circuit, A: area of cathode).
Subsequently, in order to perform maintenance of the cathode, the cathode container was taken out from the liquid surface of the electrolytic solution tank, and the electrolytic solution in the cathode container and the electrolytic solution in the electrolytic solution tank were separated. Using the liquid exchange part provided in the cathode container, the electrolytic solution inside the cathode container was discharged out of the electrolytic solution tank.
After removing the electrolytic solution, 0.1 mol / L HCl was allowed to flow as a cleaning liquid into the cathode container through the liquid exchange part, and the cathode was immersed for 8 hours. After the cleaning liquid was discharged again using the liquid exchange part, deionized water was flowed in and out through the liquid exchange part, and washing with deionized water was performed twice.
After washing with deionized water, the cathode container was returned again below the liquid surface of the electrolyte bath, immersed in the electrolyte, and the cathode container was filled with the electrolyte.
メンテナンスを行った後に負荷の両端における電位差を測定した。出力は、上記と同様の式により求めた。 After maintenance, the potential difference across the load was measured. The output was obtained by the same formula as above.
[測定結果]
測定結果は、メンテナンスを行う前の出力は6.5mW/m2であったのに対し、メンテナンスを行った後の出力は33mW/m2となり、出力がメンテナンス前後で5倍向上することが分かった。
[Measurement result]
The measurement results showed that the output before maintenance was 6.5 mW / m 2 , while the output after maintenance was 33 mW / m 2 , indicating that the output improved 5 times before and after maintenance. It was.
以上、本実施形態を説明したが、本実施形態はこれらに限定されるものではなく、本実施形態の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。具体的には、図面において、アノード20、カソード30およびカソード容器50の形状は特に限定されず、燃料電池の大きさ、並びに所望の発電性能等により任意に変更することができる。また、各層の面積も所望の機能が発揮できるならば任意に変更することができる。
Although the present embodiment has been described above, the present embodiment is not limited to these, and various modifications can be made within the scope of the gist of the present embodiment. Specifically, in the drawings, the shapes of the
101、102、103 微生物燃料電池
10 電解液槽
20 アノード
30 カソード
34 気相
50 カソード容器
60 液交換部
70 液絡部
71 開口部
72 蓋部材
80 仕切板
90 電解液
101, 102, 103
Claims (3)
前記電解液槽の内部に設けられたアノードと、
前記電解液槽の内部に酸素を含む気体が接触するように設けられたカソードと、
前記電解液槽の内部で前記カソードを保持するカソード容器と、
前記カソード容器の内部の前記電解液を交換する液交換部と、を備え、
前記カソード容器は、前記カソード容器の内部と外部とを前記電解液が液絡する液絡部を有する
微生物燃料電池。 An electrolytic bath for holding the electrolytic solution;
An anode provided inside the electrolyte bath;
A cathode provided so that a gas containing oxygen contacts the inside of the electrolyte bath;
A cathode container holding the cathode inside the electrolyte bath;
A liquid exchanging part for exchanging the electrolytic solution inside the cathode container,
The cathode container is a microbial fuel cell in which the cathode container has a liquid junction part in which the electrolytic solution has a liquid junction between the inside and the outside of the cathode container.
請求項1に記載の微生物燃料電池。 The microbial fuel cell according to claim 1, wherein the liquid junction is an opening provided by opening one surface of the cathode container, and the opening is provided with a lid member that can be opened and closed.
請求項2または3に記載の微生物燃料電池。
The microbial fuel cell according to claim 2 or 3, wherein the electrolytic solution has a liquid junction with the liquid junction through an ion permeable membrane 73.
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