JP2018133854A - 電圧非降下型電源回路及びその応用回路 - Google Patents

電圧非降下型電源回路及びその応用回路 Download PDF

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Abstract

【課題】商用電源を断続するためパワーMOSFETなどを用いるには、制御するのに微小だが電力が必要である。制御用の直流電源の構成は、複雑になる、部品数も多くなり、無負荷時でも電力を消費するなどの欠点があった。また、パワーMOSFETなどを用いて理想ダイオードを構成することができるが、いわゆる同期整流方式であるため、数千ボルトの耐圧のパワーMOSFETがあっても、商用電源の整流回路に適用することができなかった。【解決手段】理想ダイオード及び電子スイッチは、ディプレッション型MOSFET85dのゲートに高抵抗の抵抗器89を接続し、ディプレッション型MOSFETに動作遅れを生じさせ、電圧降下を伴わずに微小な電力を得る、電圧非降下型電源回路80並びに、電圧非降下型電源回路とパワーMOSFETを用いた、2端子として取り扱うことができる。【選択図】図1

Description

本発明は、電圧が変化する電源から、電圧降下を避けて、高い電力効率で、微小な直流電力を得る電子回路の構成方法とその応用回路に関するものである。
微小な直流電源として一般に使用されている回路構成では、待機電力を完全に0とすることが出来ていない。
また、順方向電圧を減少し、整流効率を改善する理想ダイオードと称している回路構成が存在するが、いわゆる同期整流方式であり、駆動用の電源を別に必要とし、2端子として取り扱うことができないから、「理想」と呼ぶことができない整流方式しかなかった。
さらに、直流配電は効率が高いとされるが、放電を生じると自然に停止しないという欠点があった。
JPA_2003348750 直流電源回路およびその電源を用いた待機電力回路 JPA_2007236175、特許361039号 電源およびその電源を用いた待機電力回路ならびに蓄電池充電回路 JPA_2012506693、JPA_2013255425 電力制御装置の理想ダイオードを模倣するシステム及びその方法 WOA12003032105 待機電力回路 特願2016-180038他 直流配電システム 国際公開第2005/041231電気接点開閉ディバイスおよび消費電力抑制回路」 JPA_2013255425 理想ダイオード JPA_2009159308 直流電源スイッチ
http://www.linear−tech.co.jp/product/LTC4357 正の高電圧の理想ダイオード・コントローラ(LTC4357) http://www.linear−tech.co。jp/products/Ideal_Diode_Bridge 理想ダイオード・ブリッジ
パワーMOSFETなどを用いて商用電力を電気的に制御しようとすると、制御回路のための直流数ボルトから十数ボルトの微小な電力が必要となるが、商用電源の電圧では大きすぎ、一般的な直流電源回路を用いると、パワーMOSFETなどの制御に要するよりもかなり大きな電力を消費することになり。部品数が多くなるとともに、無負荷時も待機電力を消費してしまう欠点があった。
FETを使用して電圧を降下させる回路など、簡易な回路構成の直流電源が使用されることもあるが、電力効率が低く、負荷が無いときの待機電力を完全に0とすることが出来ないなどの欠点があった。
また、パワーMOSFETなどを用いて整流用ダイオードの順方向電圧を減少することができる、理想ダイオードと称している回路構成が存在するが、制御回路用の電源が別に必要な、いわゆる同期整流方式であるため、数千ボルトの耐圧のパワーMOSFETがあっても、制御集積回路の耐圧が不足するため、商用交流の整流回路に使用することも出来ない欠点があった。
さらに、直流配電は効率が良いとされるが、一旦放電が始まると簡単には停止しないため、放電を停止させる手段を確保しておく必要がある。
その1つの方法として、間欠的に断続を繰り返す方法が考えられるが、前述のとおり商用の100V〜220Vを整流して制御回路用の電源として直接利用するのには電圧が高過ぎ、待機電力を0にすることができない欠点があった。
簡単な回路構成で、容易に直流電力を得る方法が求められていた。
図1(a)に、電圧非降下型電源80の基本回路構成を示す。
ディプレッション型FET85d(図は、NchのMOSFETである。極性が逆になったPch型のMOSFET、あるいはジャンクション型のFETでも構成可能である。)のソースに分圧抵抗器R1、R2とコンデンサーC1とを並列に接続し、逆電圧保護のダイオード82をとおしてドレインに交流電源2の電圧V1を加え、ゲートを分圧抵抗器R1、R2の中点に接続している。
ディプレッション型FET85dであるから、ゲートとソースとの間の電圧が0Vであっても、ドレインとソースとの間に電流I1が流れるので、交流電源2の電圧が正のときは、電流I1によってコンデンサーC1を充電する。
分圧抵抗器R1、R2によって分圧された電圧がゲートに加わり、ゲートしきい値電圧VGthに達すると、ドレインとソースとの間が遮断され、充電が停止する。
分圧抵抗器R1、R2の比により、コンデンサーC1の充電電圧Vcchgを調整できる。
Vcchg=VGth×R1/(R1+R2)
ここで、分圧抵抗器R1、R2の抵抗値を高く設定すると、ディプレッション型FET85dのゲート-ソース間には静電容量Cが存在するから、その時定数τ(分圧抵抗器R1、R2の並列合成抵抗値とゲート-ソース間静電容量Cとの積)の影響を受けて動作遅れを生じるため、コンデンサーC1にVcchgより高い電圧まで充電されることになる。負荷Rによって消費されてコンデンサーC1の電圧V2がゲートしきい値電圧VGth以下に下がるまで次の充電は行われない。
τ=C×R1×R2/(R1+R2)
この回路を交流電源2に接続すると、図1(b)に示すように、交流電圧V1が上昇するときに充電が行われ、電圧Vcchgより高い電圧まで充電された後に、遅延して電圧Vが上昇し、ディプレッション型FET85dのゲートしきい値電圧VGthに達して遮断状態になり、充電が終了する。
交流電源2の電圧V1が低いときにディプレッション型FET85dが導通するから、充電の際の電力損失が少なく、充電終了後ディプレッション型FET85dの遮断状態が続けば、さらに電源電圧V1が上昇しても電流が流れないから電圧降下による電力消費が少ない。
コンデンサーC1の両端の電圧V2は、使用するディプレッション型FET85dの特性などによって異なるが、数ボルトから十数ボルトの直流を得ることができる。
図2(a)に示すように、ゲートとソース間にコンデンサーCを、ゲートに直列に高抵抗Rを追加して時定数を調整することもできる。(分圧抵抗器R1,R2で分圧しない構成の場合は、高抵抗Rgが必須である。)
直列のRf、分圧抵抗に並列のCsなどは、電圧非降下型電源80のパルス状の充電を阻害する要素であることを示す。
図2(b)のような動作波形V2となり、充電電流I1はパルス状から崩れ、電源電圧の高いときも電流I1が流れ続ける状態となる。
時定数の設定によっては、図2(c)の動作波形2のV2のように、一時的に過剰な充電が行われ、毎サイクルの安定した充電が行われないことも生じる。
ツェナーダイオード82z、抵抗Rzは、過剰な電圧を低減する方法を示している。
ディプレッション型FET85dに、ジャンクション型のFETを用いる場合は、ゲートの漏れ電流の影響を考慮しなければならない。
少数の部品で、電圧降下を避けて微小な直流電力を得ることができる。高い電力効率で直流電力を得ることができ、多くの応用回路を提供できる。
完全な2端子化が可能な理想特性のダイオード及び直流配電等に必要な電子スイッチを提供できる。
電圧非降下型電源80(a)回路構成、(b)動作波形 動作を阻害する要素(a)調整要素、(b)動作波形1、(c)動作波形2 理想ダイオード82i(a)回路構成、(b)動作波形、 (c)記号、(d)外付け記号、(e)ブリッジ整流回路、(f)整流波形 二重化した理想ダイオード82i(a)回路構成、(b)太陽電池の並列接続 電子スイッチ84(a)回路構成、(b)動作波形、(c)記号、(d)外付け記号 二重化した電子スイッチ84(a)回路構成、(b)記号表記 直流配電システムへの応用例
図3(a)は、電圧非降下型電源80を用いて構成した応用回路1の理想ダイオード82iである。
パワーMOSFET(エハンスメント型FET)85eを理想ダイオード82iとして用いるので、その寄生ダイオード82Pの導通方向(アノードからカソード)が理想ダイオード82iの導通方向となる。
電圧非降下型電源80の負極をパワーMOSFET85eのソースに接続し、理想ダイオード82iのアノードAとなる。
電圧非降下型電源80からオペアンプ83に電源を供給し、パワーMOSFET85eのソースとドレインとの間の電圧を、抵抗Rsを通してオペアンプ83に加えて、極性検出器83Dを構成している。
電流の方向が理想ダイオード83iの導通方向であるときのみゲートの電圧V4を加えてパワーMOSFET85eのゲートを駆動し、寄生ダイオード82pの電圧降下をパワーMOSFET85eの低い導通抵抗により減少させている。
図3(b)は、動作波形である。上段はパワーMOSFET85eのドレインからソースに流れる電流I2の流れを、下段はオペアンプ83の入力の電圧V3(鎖線)とオペアンプ83の出力電圧V4(実線:ゲートに加わる電圧でもある。)を表している。
電流は、寄生ダイオード82Pの導通方向に流れるので、I2は、負で表されている。
V3が負になったときは、ゲートに電圧V4が正の電圧を加えるようにオペアンプ83により反転増幅を行っている。電流I2の方向が反転し、V3が正となったときに素早く電圧V4を0Vに下げてパワーMOSFET85eを遮断する。
この例では、単一電源で動作するオペアンプ83を用いているが、数ミリオームの導通抵抗に流れる電流の向きが反転したことを、数ミリボルトの負電圧の領域で比較を行って検出する必要があるため、図3(а)に示すように、オペアンプ83の反転入力端子に高抵抗Rhを接続し、抵抗分圧器Radjにより正電圧を加えて、反転入力端子の電圧を正電圧側にシフトしている。
オペアンプ83の反転入力の電圧V3が正のときは、その反転出力V4が接地電位に向かうので、パワーMOSFET85eの内部抵抗が上昇し、その結果さらに比較入力電圧が上昇して正帰還となるから、パワーMOSFET85eが遮断状態に向かう。
V3が負のときは、パワーMOSFET85eの内部抵抗が減少すると、オペアンプの入力電圧V3も減少するので、負帰還となるから、パワーMOSFET85eのドレイン−ソース間の電圧が一定値を保つように動作をする。
また、負帰還となっているから、電流I2が減少したときにパワーMOSFET85eのオン抵抗が上昇するが、電流の方向転換を検出し易い条件を得ることができる。
電流容量を増すために複数のパワーMOSFETを並列接続し、ゲートをそれぞれ異なる分圧抵抗器を通して、ONとなる電圧が異なるように接続した場合において、電流の方向転換の検出を容易にできる。(ループゲインの制限と同じ。)
電圧非降下型電源80を用いた理想ダイオード82iは、回路全体を2端子の理想ダイオード82iとして取り扱うことができる。
図3(c)は、電圧非降下型電源80を用いた理想ダイオード82iを記号化して表現したものである。
記号は、カソードKから延びる矢印(NchMOSFETの場合。)で、内部回路に電源を供給していることを示している。
図3(d)は、同じく理想ダイオード82iを記号化して表現したものであるが、電圧非降下型電源80のコンデンサーC1を外付けにしたことを明示している。(2端子として取り扱い可能なことに変わりはない。)
図3(e)に理想ダイオード82iで構成したブリッジ整流回路24を(d)の記号を使用して示している。
DcとDdは、アノード同志を接続しているから、双方の共通線80cが同電位であるので、互いに電圧非降下型電源80を共有することができる。(モジュールを構成する場合などに有効である。)
DaとDbは、電源を供給する矢印の線がカソード側であるから、共通線80cが同電位でなく、内蔵する電圧非降下型電源回路80を共有することはできない。
PchのFETを用いて理想ダイオード82i(電圧非降下型電源80を含む。)を構成した場合は、カソード同志が共通線80cとなるので、DaとDbの電圧非降下型電源80を互いに共有させることが可能である。この場合、使用するオペアンプ83は、入力端子が正の電源電圧付近の同相入力電圧となった場合においても、正常に動作する単一電源で動作可能なオペアンプを用いる必要がある。
NchとPchのFETを用いて構成した理想ダイオード82iを、それぞれDa、Dcとすると、交流電源2に接続する端子が共通線80cとなるので、内部回路には正電源と負電源の両方が使用可能となるから、オペアンプ83に両電源用を使用することができる。(Db、Ddの組合せでも同様である。)
コンデンサーC1を外付けとする記号について説明したが、使用するオペアンプの消費電流が小さい場合は、コンデンサーC1の容量も小さくできるので、全てを1つの集積回路にして完全な2端子化も可能と考えられる。
直流を得るための整流回路では、平滑用コンデンサーC2の電圧が加わるから、順方向に流れる電流の導通角が小さくなるが、非導通角では理想ダイオード82iに逆方向の電圧が加わるので、電圧非降下型電源80により、回路を駆動するための電力を得ることができる。
本応用回路1の理想ダイオード82iは、整流回路など、繰返し逆方向の電圧が加えられる用途に限られる。
これに対して、例えば太陽電池の複数の系統を並列に接続するために用いるダイオードでは、常時順方向の電流が流れ続けるため、図3の応用回路1では、回路駆動用の電力を得ることができない。
図4(a)は、電圧非降下型電源80を用いた応用回路2の二重化した理想ダイオード82iでは、回路を一時的に切断させて駆動用の電力を得る。
2つのパワーMOSFET85eを使用し、逆方向に電圧が加えられた場合でも耐えることができ、順方向では電圧非降下型電源80を通して電力を得た後、ゲートに電圧を加えて、2つのパワーMOSFET85eを低い導通抵抗にすることができる。
I2の方向が理想ダイオード82iの順方向となるので、オペアンプ83の極性が応用回路2とは逆になっており、電流の方向に応じて、2つのパワーMOSFET85eの導通と遮断の制御を行う。
MOSFET85e−3のゲート閾値電圧VGth−3まで、電圧非降下型電源80の電圧が低下したとき、オペアンプ83の反転入力に電圧を加えて出力を反転させて、2つのパワーを遮断する構成となっている。
Gth−3は、図に示していないが、ゲート側に分圧抵抗器を加えることで調整することができる。
オペアンプ83の出力は、抵抗Roを通して2つのパワーMOSFET85eのゲートに接続されているので、ゲート-ソース間の静電容量Cとの時定数により動作遅れを生じるので、コンデンサーC1に余分にチャージを行う。
ディプレッション型FET85dと分圧抵抗器89を省略して設計することも可能である。
モジュール化して、コンデンサーC1を外付けとする場合は、共通線80cを外部に引き出す必要があるため、4端子となる。(理想ダイオード82iとしては、2端子として取り扱うことが出来る。)
図4(b)は、理想ダイオード82iの記号(内部構成が異なるので、ダイオード記号の棒状の部分を白抜きにしている。)を使用して、太陽電池パネル11を並列接続した場合の接続例を示している。
複数の系統の太陽電池パネルが並列接続され、パワーコンディショナー13が最適条件の入力電圧で動作していた場合、1つの系統を遮断した場合、5%程度の電圧上昇(系統の電圧が400Vの場合、約20V)が見込まれるから、系統毎に数十m秒程度の短時間の遮断を行なうことで駆動用の電力を得ることができる。
コンデンサーC1の容量などにもよるが、数十m秒程度の充電で数分間以上の導通動作が期待できる。
太陽光パネル11の配線の持つインダクタンスによる影響も考慮する必要がある。
2つのパワーMOSFET85eを使用する回路構成の場合、共通線80cが外部回路と共通に出来ないので、他の理想ダイオード82iと内蔵する電圧非降下型電源80を共有することはできない。
図5(a)は、電圧非降下型電源80を用いた応用回路3の二重化した電子スイッチ84である。
直流電力を安全に配電するため、配電区間内で放電が発生した場合に消弧出来る必要があるので、周期パルス発生器84Pを内蔵し、パワーMOSFET85eの断続を繰り返すとともに、遮断した瞬間に電圧非降下型電源80に電流I1が流れ、コンデンサーC1に駆動用の電力を得る構成としている。
また、無負荷時には、電圧非降下型電源80が完全に停止するので、無駄な電力を消費しない。
さらに、図5(a)の出力は、断続する直流が出力されるから、電圧が変化する電源12である。
図5(b)は、各部の動作波形である。V4は、ゲート-ソース間の電圧を、I1は、電圧非降下型電源80の充電電流を示している。
図5(c)は、(a)の電圧非降下型電源80を用いて、周期パルス発生器84Pにより駆動する電子スイッチ84を記号化して表現したものである。
図5(d)の記号は、コンデンサーC1を外付けとした3端子の記号で、外部に小さい電力を供給できる。
周期パルス発生器80Pを内蔵しない場合は、その電圧が変化する電源12に接続して使用する必要があるから、図5(a)の直流電圧を断続する回路と負荷Rとの間に挿入して動作する電子スイッチ84として使用することができる。
いずれも、寄生ダイオード82pの影響が残るので、電子スイッチ84に加える電圧の向きが制限される。
図6(a)は、2つのパワーMOSFET85eを使用し、発電要素を含む逆方向の電圧等にも対応でき、電圧非降下型電源80により動作する過電流検出器84I、保安電極電流検出器84g、あるいは図には示していないが、その他のセンサーからの信号などにより多彩な動作ができる電子スイッチ84を備えた、応用回路4の安全ブレーカー31である。
直流電源1に接続する場合は、周期パルス発生器80Pを内蔵することが必須である。
周期パルス発生器80Pを内蔵しない場合は、その電圧が変化する直流電源に接続して使用する必要があり、図5(a)または図6(a)の直流電圧を断続する回路と負荷Rとの間に挿入して使用することができる。
また、応用回路として図に示していないが、交流電源2の電子スイッチ(周期パルス発生器80Pは、必要ない)として構成することもできる。
図6(b)は、安全ブレーカー31を電子スイッチ84の記号等を使用して表現したものである。
コンデンサーC1を外付けとした場合の記号表記は掲載しなかったが、センサー等の周辺回路への電力供給が可能であり、センサー入力端子が必要である。
図7は、電圧非降下型電源80を含む電子スイッチ84を特許文献5の「直流配電システム」への応用回路5である。
特許文献5の直流配電システムでは、異なる時刻に断続する2系統の配線により供給し、電気機器側で合成することで、断続の無い直流電力を受け取ることができる構成を採っている。
1系統のみを接続する場合は、切断期間中も電力消費が続くから、コンデンサーC6の電圧が下がるので、電圧非降下型電源80によって電子スイッチ84の動作用の電力を得ることができる。
消費電力の大きな電気機器6では、2系統を使用して接続されるので、1系統が切断されても、他方から電力が供給されるため、コンデンサーC6の電圧の低下が少ないから、電子スイッチ84(SaまたはSb)の動作用の電力を得ることができない。
電流を断続すると不要な電磁波を発生するため、通常、回路にはフィルターが装着される。
そのチョークコイルLa、Lbのインダクタンスが100μH、1Aの電流が流れる回路を1秒間に60回断続すると、回生電力Uは、
U=(1/2)×I×L×60
= 3[mW]
チョークコイル87を経由して得られる電力Uは、3[mW]と計算される。
電流Iの2乗に比例して回生電力Uが増加するから、余剰分の電流はダイオード82によりバイパスする。
電力の回生効率とパワーMOSFETの駆動に要する電力の詳細が不明であるから、決めることが出来ないが、消費電力が小さな電気機器6は、電子スイッチ84の電圧非降下型電源80を動作させるために、1系統のみに接続する必要がある。
また、2つの系統を交互に断続するためには、相互に同期させなければならないが、図7に示すようにNchのFETを使用した電子スイッチ84を直流電源1の正極側に配置して、回路の断続をしようとすると、2つの電子スイッチ84の共通線80cが共通でないため、同期のための回路を直接接続することができない。
図に示していないが、PchのパワーMOSFETを用いると、直流電源の正極側が共通線80c(2つのパワーMOSFETを使用する場合を除く。)となるので、同期のための回路などを容易に接続することができる。
なお、フォトカプラー84pなどを使用すれば、電位の異なる回路間においても簡単に接続することが出来、電子スイッチ84の開閉の他、図7に示すように商用交流電源と周期パルス発生器の同期も容易にできる。
商用電源に電子スイッチなどを使用する場合、駆動するための微小な電源が必要である。
本願は、微小な直流電力を効率的にかつ簡単に得る方法と、その電力を使用してパワーMOSFETを駆動して、実用的な理想ダイオードや電子スイッチを構成し、効率のよい整流回路及び直流配電システム実現することができる。
1 直流電源 11 太陽電池 12 半波・両波整流(非平滑)、断続された直流
(変換器)13 パワーコンディショナー(直流交流変換器)
2 交流電源
(整流器)24 両波整流器(ブリッジ整流器)
3 配線盤 30 メインブレーカー 31 安全ブレーカー 3f フィルター
4 コンセント 5 プラグ 6 電気機器
8 部品 80 電圧非降下型電源 80c 共通線 80o 出力端子
80O 出力端子(応用回路の出力端子) 81 電源入力端子
82 ダイオード 82p 寄生ダイオード
82i 理想ダイオード(Da〜Dd)
82b ブリッジ整流器
83 オペアンプ(単一電源用) 83D 極性検出器
84 電子スイッチ(Sa〜Sf) 84d FETドライバ
84P 周期パルス発生器 84I 過電流検出器
84g 保安電極電流検出器 84m 信号変調器
84s 各種センサー(人感センサー・照度センサー等)
84p フォトカップラー
85d MOSFET(Nch、Depletion mode)
85e MOSFET(Nch、Enhancement mode)
86 コンデンサー(C1、C2、C6、Ci、C1a〜C1d)
87 チョークコイル(L、La、Lb)
88 抵抗器(Rf、Rg、R、R、Rs、Rz)
89 分圧抵抗器(R1、R2、Radj
9 その他 90 接地(大地) 91 筐体
I 電流(I1、I2)
V 電圧(V1〜V4、V0:電圧の基準、共通線80c)

Claims (5)

  1. デプレッション型FET(85d、N型及びP型並びにMOS型及びジャンクション型の電界効果トランジスタ。以下同じ。)、コンデンサー(86)、並びに、ダイオード(82)を備え、
    前記デプレッション型FET(85d)の
    ドレインを、前記ダイオード(82)を通して電源(1、11、12、2)に、
    ゲートを、抵抗器(88)を通してあるいは直接2つの分圧抵抗器(89)に、
    ソースを、前記分圧抵抗器(89)の1つに、前記コンデンサー(86)及び出力端子(80o)に、
    前記コンデンサ(86)と前記分圧抵抗器(89)の他の1つを共通線(80c)に、それぞれ接続し、
    共通線(80c)と出力端子(80o)を出力とする回路を構成し、
    電源(2、23)の電圧が、必要とする電圧前後の電圧となるときに、
    前記デプレッション型FET(85d)のゲート−ソース間の静電容量(C、Cg)とゲートに直列に入る抵抗(前記抵抗器88および前記分圧抵抗器89の合成抵抗値)との時定数に比例する動作遅延により、前記デプレッション型FET(85d)を通して、前記コンデンサー(86)に前記分圧抵抗器(89)の分圧比により決まる電圧より高い電圧まで充電を行うことで、直流電力を得ることを特徴とする電圧非降下型電源(80)。
  2. 電圧非降下型電源(80)及びエンハンスメント型MOSFET(85e、N型及びP型のMOS型電界効果トランジスタ。電流容量を増すために複数のFETを並列接続したものを含む。以下同じ。)を備え、
    ドレインを電圧非降下型電源(80)に、
    ソースを共通線(80c)と出力端子(80O)に接続し、
    前記電圧非降下型電源(80)で得た電力により、前記エンハンスメント型MOSFET(85e)のソースとゲートとの間に電圧を加え制御する電子スイッチ(84)を構成することを特徴とする請求項1に記載の電圧非降下型電源(80)の応用回路。
  3. 電圧非降下型電源(80)及びエンハンスメント型MOSFET(85e、N型及びP型のMOS型電界効果トランジスタ。電流容量を増すために複数のFETを並列接続したものを含む。以下同じ。)を2個(複数のFETを並列接続したものである場合は、2組)を備え、
    前記2個(2組)のエンハンスメント型MOSFET(85e)のソース同志及びゲート同志を接続したものであって、
    一方のドレインを電圧非降下型電源(80)に、
    他方のドレインを出力端子(80O)に
    双方のソースを共通線(80c)に接続し、
    前記電圧非降下型電源(80)で得た電力により、前記エンハンスメント型MOSFET(85e)のソースとゲートとの間に電圧を加え制御する電子スイッチ(84)を構成することを特徴とする請求項1に記載の電圧非降下型電源(80)の応用回路。
  4. 電圧非降下型電源(80)及びエンハンスメント型MOSFET(85e、N型及びP型のMOS型電界効果トランジスタ。電流容量を増すために複数のFETを並列接続したものを含む。以下同じ。)並びに、
    電流方向検出器(83D、オペアンプ83等により構成するものを含む。以下同じ。)を備え、
    電源(1、11、12、2)と負荷との間に直列接続した前記電圧非降下型電源(80)に電圧が加えられた時に必要な電圧の電力を蓄積し、
    電流方向検出器(83D)により電流の方向を検出し、出力端子(80O)に接続された前記エンハンスメント型MOSFET(85e)の寄生ダイオード(82p)の導通方向に電流が流れるときのみ、前記エンハンスメント型MOSFET(85e)のゲートに電圧を加えることで、
    2端子として取り扱うことが可能な理想ダイオード(82i)を構成することを特徴とする、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の電圧非降下型電源(80)の応用回路。
  5. 電圧非降下型電源(80)及びエンハンスメント型MOSFET(85e、N型及びP型のMOS型電界効果トランジスタ。電流容量を増すために複数のFETを並列接続したものを含む。以下同じ。)並びに、
    FETドライバ(84d)、周期パルス発生器(84P)、過電流検出器(84I)、保安電極電流検出器(84g)、各種センサー(84s)のうち1つ以上を備え、
    電源(1、11、12、2)と負荷との間に直列接続した前記電圧非降下型電源(80)に電圧が加えられた時に必要な電圧の電力を蓄積し、
    前記エンハンスメント型MOSFET(85e)により負荷に供給する電流を断続する電子スイッチ(84)を構成することを特徴とする、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の電圧非降下型電源(80)の応用回路。

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