JP2018129745A - 表示装置、表示システム、および投影システム - Google Patents

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芳幸 岡田
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Abstract

【課題】入力映像信号の解像度よりも低い解像度の画像表示素子を備えた複数の表示装置を用いて高コントラストの画像を生成することが可能な表示装置を提供する。
【解決手段】他の表示装置との組み合わせにより映像を表示することが可能な表示装置(100)であって、外部機器から第一の解像度の入力映像信号を受信して、入力映像信号を付随信号と第一の映像信号と第二の映像信号とに分割する分割手段(10)と、第一の解像度よりも低い第二の解像度の画像表示素子(90)と、付随信号と第一の映像信号とに基づいて画像表示素子を制御する画像処理手段(50)とを有し、分割手段は、他の表示装置に対して第二の映像信号を出力する。
【選択図】図4

Description

本発明は、入力映像信号の解像度よりも低い解像度の画像表示素子を備えた表示装置に関する。
近年、表示装置の解像度は向上し、4K解像度(画素数=3840*2160または4096*2160)の表示装置が市販され、また、更なる高解像度として8K解像度(8192*4320)の表示装置の開発も進められている。一方、高画質技術として、画像の輝度レンジを拡大するHDR(High Dynamic Range)が普及し始めている。また、4K解像度およびHDRの両方に対応したHDMI(登録商標)2.0a(High−Definition Multimedia Interface)や、更に高速伝送可能なHDMI2.1やDisplayPort1.4が規格化されている。
特許文献1には、互いに異なる解像度の信号を入力することが可能な複数の入力端子を備えた映像処理装置が開示されている。特許文献2には、送信側機器により映像信号に輝度情報を含むメタデータが加えられ、受信側機器で映像信号とメタデータとを分離してメタデータから輝度情報を抽出してダイナミックレンジを拡大するためのHDR処理を行う画像処理装置が開示されている。
表示装置が4K解像度よりも低い解像度を有する場合、最大伝送レートは10.2Gbps以下であるため、表示装置の受信回路はHDMI1.4(HDCP1.4)に対応していればよい。この場合、HDR対応の映像信号は例えばHDMI2.0a(HDCP2.2)であるため、HDCP2.2の認証が得られず、HDR対応の映像信号を受信することができない。一方、HDMI2.0a(HDCP2.2)を受信可能に構成した場合、最大伝送レート18Gbpsに対応可能な受信回路が必要となる。このため、4K解像度よりも低い解像度の画像表示素子を備えた表示装置に対して不必要な回路が増加し、コストが上昇する。
ところで、表示装置がプロジェクタである場合、複数のプロジェクタを用いてマルチ投影を行うことが可能である。例えば、プロジェクタの解像度が4K解像度よりも低いWUXGA(1920*1200)の場合、4台のプロジェクタによるマルチ投影により、4つの投影映像を合わせて1つの4K解像度(3840*2160)相当の映像を表示することができる。この場合、各プロジェクタがHDR対応の映像信号を受信することが可能であれば、よりダイナミックレンジの拡大、すなわち高コントラストの画像を投影することができる。
特開2013−217972号公報 特開2016−34125号公報
しかしながら、特許文献1および特許文献2の構成では、入力映像信号の解像度よりも低い解像度の画像表示素子を備えた複数の投影装置を用いて高コントラストの投影画像を生成することができない。
そこで本発明は、入力映像信号の解像度よりも低い解像度の画像表示素子を備えた複数の表示装置を用いて高コントラストの画像を生成することが可能な表示装置、表示システム、および投影システムを提供することを目的とする。
本発明の一側面としての表示装置は、他の表示装置との組み合わせにより映像を表示することが可能な表示装置であって、外部機器から第一の解像度の入力映像信号を受信して、該入力映像信号を付随信号と第一の映像信号と第二の映像信号とに分割する分割手段と、前記第一の解像度よりも低い第二の解像度の画像表示素子と、前記付随信号と前記第一の映像信号とに基づいて前記画像表示素子を制御する画像処理手段とを有し、前記分割手段は、他の表示装置に対して前記第二の映像信号を出力する。
本発明の他の側面としての表示システムは、第一の表示装置と第二の表示装置とを用いて映像を表示する表示システムであって、前記第一の表示装置は、外部機器から第一の解像度の入力映像信号を受信して、該入力映像信号を付随信号と第一の映像信号と第二の映像信号とに分割する分割手段と、前記第一の解像度よりも低い第二の解像度の第一の画像表示素子と、前記付随信号と前記第一の映像信号とに基づいて前記第一の画像表示素子を制御する第一の画像処理手段とを有し、前記分割手段は、前記第二の表示装置に対して前記第二の映像信号を出力し、前記第二の表示装置は、前記第二の解像度の第二の画像表示素子と、前記付随信号と前記第二の映像信号とに基づいて前記第二の画像表示素子を制御する第二の画像処理手段とを有し、前記第一の表示装置および前記第二の表示装置は、それぞれ前記第一の画像表示素子および前記第二の画像表示素子に表示した映像により前記第一の解像度の映像を表示する。
本発明の他の側面としての投影システムは、第一の投影装置と第二の投影装置とを用いて映像を投影する投影システムであって、前記第一の投影装置は、外部機器から第二の解像度の入力映像信号を受信して、該入力映像信号を付随信号と第三の映像信号と第四の映像信号とに分割する分割手段と、第二の解像度の第一の画像表示素子と、前記付随信号と前記第三の映像信号とに基づいて前記第一の画像表示素子を制御する第一の画像処理手段とを有し、前記分割手段は、前記第二の投影装置に対して前記第四の映像信号を出力し、前記第二の投影装置は、前記第二の解像度の第二の画像表示素子と、前記付随信号と前記第四の映像信号とに基づいて前記第二の画像表示素子を制御する第二の画像処理手段とを有し、前記第一の投影装置および前記第二の投影装置は、それぞれ前記第一の画像表示素子および前記第二の画像表示素子に表示した映像により前記第二の解像度の映像を投影する。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施形態において説明される。
本発明によれば、入力映像信号の解像度よりも低い解像度の画像表示素子を備えた複数の表示装置を用いて画像を生成することが可能な表示装置、表示システム、および投影システムを提供することができる。
本実施形態における投影装置(単独投影)のブロック図である。 本実施形態における投影装置の動作を示すフローチャートである。 本実施形態における変形例としての投影装置(単独投影)のブロック図である。 本実施形態における投影システム(マルチ投影)のブロック図である。 本実施形態における投影システム(マルチ投影)の概略図である。 本実施形態における投影システム(スタック投影)のブロック図である。 本実施形態における投影システム(スタック投影)の概略図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(単独投影モードでの投影装置)
まず、図1を参照して、本実施形態における表示装置(投影装置、プロジェクタ)の構成について説明する。図1は、投影装置100のブロック図である。一般に、映像信号は、ソース機器1からシンク機器である投影装置100に送信され、投影装置100により映像信号が表示される。ソース機器1は、PC(Personal Computer)やBlu−ray Disc(BD) Playerなどであるが、これらに限定されるものではない。
近年、より高い解像度を有する映像コンテンツが普及し始め、4K解像度(画素数=3840*2160または4096*2160)の表示装置が市販されている。また、高画質技術として、画像の輝度レンジを拡大するHDR(High Dynamic Range)が注目を集め、映像のコントラスト比の改善が期待されている。映像信号の規格として、AV(Audio Visual)パソコンやBDプレーヤなどではHDMI規格(High−Definition Multimedia Interface)、ビジネス用途PCではDisplayPort規格が多く用いられる。
ソース機器1と投影装置100とを接続するケーブル5は、高速差動信号ライン2と低速通信ライン3とを備えて構成される。またケーブル5は、電源ラインやホットプラグ検出ラインなどを含むが、ここでは説明を省略する。高速差動信号ライン2は、後述する映像信号をシンク機器(投影装置100)に送信するための信号ラインである。一方、低速通信ライン3は、投影装置100に内蔵されているEDID(Extended Display Identification Data)20との通信を行うための通信ラインである。
ここで、EDIDとは、投影装置100(シンク機器)に内蔵されているメモリ(記憶部)に書き込まれた128バイトのデータである。EDIDには、例えば、シンク機器の製造メーカ、モデル、シリアル番号、製造時期、画像寸法、解像度、リフレッシュレート、表示器のガンマ特性、輝度情報などが書き込まれている。ソース機器1と投影装置100とをケーブル5で接続すると、投影装置100のメモリに格納されたEDID20の情報が低速通信ライン3を介してソース機器1に送信される。ソース機器1は、EDID20の情報に基づいて、投影装置100に対して最適なフォーマットで映像信号を送信する。なお、HDMIおよびDisplayPortはそれぞれ、EDID20を標準規格として採用している。
高速差動信号ライン2のデータ伝送レート規格は、年々向上しており、HDMIでは、最大伝送レートが10.2GbpsのHDMI1.4に対し、次の世代として、最大伝送レートが18GbpsのHDMI2.0が規格化されている。また、HDMI2.0以降は、HDR対応も規格化され、HDMI2.0にHDR対応が加えられたHDMI2.0aが規格化されている。更に現在策定中のHDMI2.1では、HDMI2.0aのHDRが静的メタデータを基にしたものであるのに対し、動的メタデータの対応が検討され、映像ごとに最適なHDRが可能となる。一方、DisplayPortに関しては、最大伝送レートが17.28GbpsのDisplayPort1.2に対し、DisplayPort1.4では、HDRとして動的メタデータに対応して映像ごとに最適なHDRが可能である。
一般に、デジタル映像信号を伝送する際には、著作権保護のため、映像信号を暗号化する。HDMIやDisplayPortでは、HDCP(High−bandwidth Digital Content Protection system)により伝送する映像信号を暗号化し、映像の著作権を保護している。例えば、HDMIのバージョンとHDCPのバージョンがあり、HDMI1.4には、HDCP1.4が対応し、HDMI2.0とHDMI2.0aには、HDCP2.2が対応している。HDCP1.4とHDCP2.2では、暗号化技術が異なる。高解像度である4K解像度や高画質であるHDR対応が可能なHDMI2.0やHDMI2.0aでは、HDCP2.2が採用されている。DisplayPortでも同様に、4K解像度のDisplayPort1.2ではHDCP2.2が採用されているが、その前のバージョンであるDisplayPort1.1ではHDCP1.3が採用されている。このため、HDCP2.2に対応していないHDMI1.4やDisplayPort1.1のシンク機器は、HDCP2.2に対応したソース機器との暗号認証が得られず、映像信号を受信することができない。
本実施形態において、投影装置100の表示解像度(画像表示素子の解像度)は、入力映像信号の4K解像度(画素数=3840*2160または4096*2160)よりも低いWUXGA(画素数=1920*1200)である。ただし投影装置100の表示解像度は、これに限定されるものではない。投影装置100の表示解像度は、WUXGA+(画素数=1920*1280)、FHD(画素数=1920*1080)、または、FHD+(画素数=1920*1280)など、入力映像信号の解像度よりも低い他の解像度であってもよい。このように、投影装置100(画像表示素子)は、入力映像信号の解像度(4K解像度)よりも略1/4だけ低い解像度を有する。
WUXGAなどの解像度を有する投影装置は、4K解像度の投影装置に比べて安価である。このため、4K解像度よりも低い解像度の投影装置でHDR対応の映像を投影できれば、HDMI1.4やDisplayPort1.1で受信した映像に比べて高コントラストでより高画質な映像を投影可能となり、ユーザにとって大きなメリットとなる。
分割器10は、ソース機器1から出力された映像信号を受信する。分割器10は、例えば、HDMI2.0aおよびHDCP2.2のそれぞれに対応している。このため分割器10は、ソース機器1からの映像信号に対してHDCP2.2による暗号解除を行い、映像信号を受信することができる。分割器10に接続された映像信号ライン14は、高速差動信号ラインである。レシーバ40は、4K解像度よりも低いWUXGAなどの解像度を有する映像信号(高速差動信号)の処理を行うことが可能である。レシーバ40は、入力された高速差動信号を、画像処理部50の入力インターフェース仕様に変換して画像処理部50へ出力する。入力インターフェース仕様は、例えば3.3VのLVTTLであり、レシーバ40はその差動信号をシングルエンド信号に変換する。一般に、差動信号はパターンや終端抵抗により特性インピーダンスのマッチングを取り、GHzオーダの信号を伝送することが可能である。一方、シングルエンド信号は、ノイズに弱く本数が多いため、終端抵抗やインピーダンスのマッチングを取ることが難しく、1ライン当たりの伝送レートは差動信号に比べて劣る。
ここで、液晶ディスプレイの標準規格を策定しているVESA(Video Electronics Standard Association)規格におけるWUXGAのフォーマット例を挙げる。画素数=1920*1200、フレームレート=60Hz、ビット深度=8bitの映像信号は、ピクセルクロック=154.00MHzと規定されている。例えば、レシーバ40の画像処理部50への出力ラインを8bitとして、光の3原色であるRGB(RED、Green、Blue)に対応した出力信号では、レシーバ40のデータ伝送レートは、154MHz*8bit*3=3.696Gbpsとなる。このためレシーバ40は、最大伝送レートが10.2GbpsのHDMI1.4とHDCP1.4に対応していればよく、4K解像度に対応する必要はない。なお、この条件で単純に4倍の解像度としてレシーバのデータ伝送レートを計算すると、14.784Gbpsとなり、HDMI2.0またはHDMI2.0aとHDCP2.2に対応可能なレシーバとする必要があり、比較的高価なレシーバが必要となる。
次に、図2を参照して、4K解像度よりも低いWUXGAなどの解像度を有する投影装置100を用いて単独投影を行う場合について説明する。図2は、本実施形態における投影装置100の動作を示すフローチャートである。図2の各ステップは、主に制御部60の指令に基づいて実行される。
まず、投影モード設定部70は、投影装置100の投影モードを設定する。本実施形態において、投影装置100は、単独投影、マルチ投影、および、スタック投影を行うことが可能である。例えば投影装置100の解像度が4K解像度よりも低いWUXGA(1920*1200)の場合、単独投影では、WUXGA(1920*1200)相当の映像が投影される。複数の投影装置(例えば4台の投影装置)を用いたマルチ投影では、4台の投影画像を合わせて1つの4K解像度(3840*2160)相当の映像が投影される。複数の投影装置を用いたスタック投影では、WUXGA(1920*1200)相当の映像であって、複数の投影装置の合計輝度により、より明るい映像が投影される。この場合、投影画像の輝度が向上するため、HDR対応する場合には、よりダイナミックレンジを拡大した画像、すなわち高コントラストの画像を投影することが可能となる。このため本実施形態において、投影モード設定部70は、単独投影、マルチ投影、または、スタック投影のなかから、適切な投影モードを設定する。なお投影モード設定部70は、入力信号や他の設定などに応じて適切な投影モードを自動的に設定するか、または、ユーザの指示に基づいて投影モードを設定する。
まず、ステップS1−1において、投影モード設定部70は、単独投影モードを設定する。続いてステップS1−2において、EDID20の解像度として、4K解像度よりも低いWUXGAなどの解像度(第二の解像度)が設定される。続いてステップS1−3において、制御部60は投影準備を行う。このとき、前述のように、ソース機器1はEDID20に設定されている情報を読み取り、投影装置100に対して最適な映像信号のフォーマットを決定する。これにより、ソース機器1が4K解像度のHDR対応可能な映像を有する場合、EDID20に設定された解像度に従い、4K解像度をWUXGA解像度にスケールダウンし、HDR対応可能な映像信号として分割器10に送信する。
分割器10は、受信した信号を映像信号(映像信号ライン14)と付随信号すなわち付随情報(付随情報ライン12)とに分離し、映像信号を映像信号ライン14を介してレシーバ40に出力し、付随情報を付随情報ライン12を介して画像処理部50に出力する。付随情報すなわちメタデータは、HDR処理に必要な情報を含み、画像処理部50で画像処理を行う際に用いられる。このように、HDR処理に必要な情報は、分割器10で取り出されて画像処理部50に送信される。このためレシーバ40は、HDRには関与せず、前述のように、WUXGA解像度の映像信号である高速差動信号をシングルエンド信号に変換して画像処理部50に出力するだけでよい。
ここで、HDRについて説明する。HDRは、輝度のダイナミックレンジを拡大する。従来のダイナミックレンジは、CRTを基準としたREC.709の規格により、最大輝度が100nits(=cd/m2)に定められていた。投影装置の輝度は、年々向上し、従来の基準となっていたCRTの輝度を上回っている。このような高輝度の投影装置に対応してHDR処理を行うことにより、最大輝度の上限が拡大され、高輝度領域の画質が大幅に改善される。
一般に、投影装置は、入力映像信号に対して非線形なEOTF(Electro−Optical Transfer Function:電気/光変換係数)特性を有し、この特性は前述のEDID20にガンマ特性として書き込まれる。例えば、ソース機器1がHDRに対応する映像信号を送信する場合、ソース機器1は、EDID20を介して投影装置100のガンマ特性や輝度情報を読み込み、適切なHDR処理を施し、処理の内容を付随情報に書き込む。画像処理部50は、付随情報に基づいて画像処理部50にてソース機器1で施されたHDR処理に対して必要な処理を行い、処理後の信号を、投影装置100の輝度に合わせたHDR対応の画像信号として光学部90に出力する。
光学部90は、不図示の光学部品であるミラー、プリズム、偏光板、種々のレンズ、および、4K解像度よりも低いWUXGA(画素数=1920*1200)の解像度を有する画像表示素子(パネル)などを含む。画像表示素子は、透過型液晶パネル、反射型液晶パネル、または、DLPと呼ばれる反射型ミラーパネルのいずれであってもよい。画像表示素子の解像度は、4K解像度よりも低ければ、WUXGA+(画素数=1920*1280)、FHD(画素数=1920*1080)、または、FHD+(画素数=1920*1280)などのいずれの解像度であってもよい。
光源部92は、高圧水銀ランプ、LED、または、レーザなどの光源を含む発光部である。光学部90は、光源部92からの光と画像処理部50からの信号とに基づいて、R(Red)、G(Gree)、B(Blue)の画像を生成し、各色の画像を合成する。投影部94(投影手段)は、投影レンズを有し、光学部90から出力された画像を不図示のスクリーンなどに拡大投影する。
制御部60は、投影装置100の各部を制御する。すなわち制御部60は、画像処理部50、レシーバ40、および、EDID20の各種パラメータ設定、投影装置100の各種シーケンスおよび動作モードの設定などを行う。また制御部60は、投影モード設定部70を制御して、ユーザの操作に応じた投影モードを設定する。また制御部60は、外部機器と通信を行う場合に通信部80を制御して双方向の通信を行う。
このように投影装置100は、4K解像度よりも低い解像度(例えばWUXGA)を有し、レシーバ40や画像処理部50もWUXGAの解像度の信号処理が可能であればよい。投影モード設定部70により単独投影モードが設定された場合、EDID20には4K解像度よりも低い解像度(例えばWUXGA)が設定され、ソース機器1からの映像信号はWUXGA解像度にスケールダウンされる。この信号を、例えば、HDMI2.0aとHDCP2.2に対応可能な分割器10で受信し、HDCP2.2による暗号解除を行い、HDRに対応した映像信号を受信可能として映像信号と付随信号(付随情報)とに分離する。そして映像信号をレシーバ40に入力し、付随情報を画像処理部50に入力して画像処理部50にてHDR処理を行う。
このような構成により、4K解像度よりも低い解像度の投影装置100は、HDR対応した映像を投影することができる。従って、画像表示素子の解像度が入力映像信号の解像度よりも低い場合にHDR処理を行って映像を投影することが可能となる。
(投影装置の変形例)
次に、図3を参照して、本実施形態における投影装置(プロジェクタ)の変形例について説明する。図3は、投影装置100zのブロック図である。なお、図3において、投影装置100と同じ動作を行う構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。本変形例は、ソース機器1zおよびケーブル5zを含む点、および、投影装置100zのHDBaseT規格に対応したHDBTレシーバ40zが分割器10の前段に配置されている点で、図1を参照して説明した実施形態とは異なる。
HDBaseTは、The HDBaseT Allianceによって策定された通信規格であり、RJ45コネクタを有するLANケーブルによる8線式の通信を行う。HDBaseTは、Ethernet規格である100BASE−T、HDMI信号、音響信号、機器制御信号、および、電力の5種類の信号を合わせて独自のプロトコルで送受信し、複数の通信規格に対応可能である。また、HDMIでは伝送可能なケーブル長が数メートル程度であるのに対し、HDBaseTでは100メートルまで対応可能であり、高品質な映像信号を長距離伝送することができる。
ソース機器1zは、HDBaseTに対応した送信手段を有し、HDR対応可能なHDMIにより映像信号を送信することができる。ソース機器1zは、例えばHDMI2.0aおよびHDCP2.2に対応し、HDR対応が可能な映像信号を送信することが可能である。HDBaseTに対応した送信手段は、前述の5種類の信号をサンプリングし、独自のプロトコルでデジタル信号に変調して送信する。信号伝送に使用されるケーブル5zは、HDBaseT用のLANケーブルで、長さは最大100mまで対応可能である。
投影装置100zのHDBTレシーバ40zは、ソース機器1zからのHDBaseT信号を受信し、前述の5種類の信号に復調する。ここでは、HDR対応可能なHDMI信号のみについて説明し、その他の信号については説明を省略する。HDBTレシーバ40zは、HDCPの認証機能を有しないため、復調されたHDMI信号は、このままでは使用することができない。そのため、HDBTレシーバ40zから出力されるHDMI信号は、分割器10に入力される。分割器10は、図1を参照して説明した投影装置100の分割器10と同様に、HDMI2.0aおよびHDCP2.2のそれぞれに対応可能である。分割器10は、HDCP2.2による暗号解除を行い、HDRに対応した映像信号を受信可能として映像信号と付随情報とに分離する。
投影装置100zの解像度は、4K解像度よりも低い解像度(例えばWUXGA)であって、レシーバ40zおよび画像処理部50もWUXGAの解像度の信号処理が可能であればよい。HDBTレシーバ40zは、ソース機器1zから映像信号を受信し、復調されたHDMI信号を、例えばHDMI2.0aおよびHDCP2.2に対応可能な分割器10に送信する。分割器10は、HDCP2.2による暗号解除を行い、HDRに対応した映像信号を受信可能として映像信号と付随信号(付随情報)とに分離する。
このような構成により、4K解像度よりも低い解像度の投影装置100zは、HDR対応した映像を投影することができる。従って、画像表示素子の解像度が入力映像信号の解像度よりも低い場合にHDR処理を行って映像を投影することが可能となる。
(マルチ投影モードでの投影システム)
次に、図4および図5を参照して、本実施形態における表示システムとしての投影システム400(プロジェクタシステム)の構成について説明する。図4は、投影システム400のブロック図である。図5は、投影システム400の概略図であり、投影システム400を用いてマルチ投影を行っている状態を示している。
投影システム400は、投影装置100x、100a、100b、100c(表示装置)を備えて構成され、これらの4つの投影装置を用いてマルチ投影を行う。ただし、マルチ投影を行うために用いられる投影装置の数は4つに限定されるものではなく、少なくとも2つの投影装置(第一の投影装置および第二の投影装置)を用いてマルチ投影を行うことができる。投影装置100x(第一の投影装置または第一の表示装置)は、分配器30、31を有する点で、投影装置100とは異なる。このような構成において、ソース機器1から出力される映像信号は4K相当の解像度であり、各投影装置は4K解像度よりも低い解像度(例えばWUXGA)である。
ソース機器1は、ケーブル5を介して投影装置100xに接続されている。投影装置100a、100b、100c(第二の投影装置または第二の表示装置)はそれぞれ、ケーブル(高速差動信号ライン32a、32b、32c)を介して、投影装置100xに接続されている。投影装置100x、100a、100b、100cは、投影画像200、200a、200b、200cを投影する。このように投影システム400は、ソース機器1からの4K解像度の映像信号を、4台のWUXGA解像度の投影装置100x、100a、100b、100cを用いて投影することが可能である。
次に、図2を参照して投影装置100xの動作を説明する。マルチ撮影モードによる投影を行う場合、まずステップS2−1において、投影装置100xの投影モード設定部70は、マルチ撮影モードを設定する。続いてステップS2−2において、投影装置100xの制御部60は、投影装置の確認を行う。すなわち制御部60は、投影装置100xに接続されている投影装置の数、解像度、輝度などを確認する。そしてステップS2−3において、制御部60は、マルチ投影が可能か否かを判定する(マルチ投影判定)。すなわち制御部60は、投影装置100xの通信部80を介して、投影装置100a、100b、100cが投影装置100xに接続されているかを判定する。また制御部60は、投影装置100a、100b、100cの解像度および輝度を確認する。
解像度がWUXGA相当の解像度であって、必要な輝度を有する投影装置が3台接続されている場合、ステップS2−5へ進む。ステップS2−5において、制御部60は、EDID20の解像度を4K相当の解像度(第一の解像度)に設定する。
一方、ステップS2−3にてマルチ投影に必要な数の投影装置が投影装置100xに接続されていない場合、または、投影装置100xに接続されている各投影装置の解像度や輝度が適切でない場合、ステップS2−4へ進む。ステップS2−4において、制御部60は、マルチ投影を行うことができない旨を伝えるエラーメッセージを表示部(不図示)に表示する。ここで、投影装置100aは通信部80aを有し、投影装置100xの通信部80と通信を行う。制御部60は、通信部80、80aを介して、前述の解像度や輝度などの情報を収集する。同様に、投影装置100b、100cもそれぞれ通信部を有し、制御部60はこれらの通信部を介して、各投影装置の解像度や輝度などの情報を収集する。なお通信部80、80aは、無線または有線の通信手段のいずれでもよい。
ステップS2−6において、制御部60は投影準備を行う。例えば、ソース機器1が投影装置100xのEDID20を確認し、投影装置100xに対して最適な映像信号のフォーマットを決定する。ソース機器1が4K解像度のHDR対応可能な映像を有する場合、EDID20に設定された4K解像度のHDR対応可能な映像信号が分割器10に送信される。
ここで図4に戻り、分割器10および分配器30、31について説明する。投影装置100xの分割器10は、例えば、最大伝送レートが18GbpsのHDRに対応したHDMI2.0aであり、HDCP2.2に対応しているものとする。分割器10は、最大伝送レート18Gbpsの映像信号を、高速差動信号ラインである映像信号ライン14、16に分割する。分割器10により分割された映像信号は、映像信号ライン14、16を介して、最大伝送レートがそれぞれ9Gbpsである映像信号として、後段の分配器30、31に出力される。
分配器30は、入力された最大伝送レート9Gbpsの映像信号を高速差動信号ライン32、32aに分配し、後段のレシーバ40、40aに出力する。なお分配器30は、分割器10からの最大伝送レート9Gbpsの映像信号を、そのままレシーバ40、40aに出力することができる。または、分配器30は、最大伝送レート9Gbpsの映像信号を半分に分割して、それぞれ最大伝送レート4.5Gbpsの映像信号として、レシーバ40、40aに出力してもよい。レシーバ40、40aは、入力された最大伝送レート9Gbpsまたは4.5Gbpsの映像信号に対し、必要なレベル変換を行って画像処理部50、50aにそれぞれ出力する。分配器31も分配器30と同様に動作する。すなわち分配器31は、入力された最大伝送レート9Gbpsの映像信号を高速差動信号ライン32b、32cに分配し、投影装置100b、100cの各レシーバ(不図示)に出力される。なお投影装置100xの制御部60は、ステップS2−2において、各分配器からの高速差動信号ライン32a、32b、32cを介して各投影装置のEDID20aなどから解像度や輝度の情報を読み出してもよい。
画像処理部50、50aは、最大伝送レート9Gbpsの映像信号が入力された場合、それぞれ重複しない信号領域(一部重複は可)に対する画像処理を行う。この信号領域は、制御部60により指定される。投影装置100a、100b、100cに対して信号領域を指定する場合、通信部80を介して各投影装置に指示してもよい。また、最大伝送レート4.5Gbpsの映像信号が入力された場合、画像処理部50、50aは入力映像信号に基づいて画像処理を行う。
分割器10は、ソース機器1からの受信信号を映像信号(映像信号ライン14、16)と付随情報(付随情報ライン12)とに分離する。付随情報は、付随情報ライン12を介して画像処理部50に出力される。付随情報は、HDR処理に必要な情報を含み、画像処理部50による画像処理に用いられる。また付随情報は、画像処理部50から制御部60に送信され、通信部80を介して投影装置100a、100b、100cのそれぞれに送信され、各投影装置の画像処理部でHDR処理を行う際に用いられる。
投影装置100x、100a、100b、100cの解像度は、4K解像度よりも低い解像度(例えばWUXGA)であって、レシーバ40や画像処理部50もWUXGAの解像度の信号処理が可能であればよい。ここでは、投影モード設定部70は投影モードをマルチ投影モードに設定し、EDID20には4K解像度が設定される。そしてソース機器1からの映像信号は、例えば、HDMI2.0aおよびHDCP2.2に対応可能な分割器10で受信される。分割器10は、HDCP2.2による暗号解除を行い、HDRに対応した映像信号を受信可能として2つの映像信号に分割し、付随情報を分離して取り出す。2つの映像信号の後段には分配器30、31が配置され、各レシーバ40を介して各画像処理部50に出力される。付随情報も画像処理部に入力され、画像処理部50にてHDR処理を行うことにより、4K解像度よりも低い解像度の投影装置100xにおいて、HDR対応した映像を投影することが可能となる。また付随情報は、通信部80を介して投影装置100a、100b、100cに送信される。そして投影装置100xは、同様にHDR処理を行って映像を投影し、4台の投影装置のマルチ投影により4K解像度の映像を投影することが可能となる。
このように投影システム400は、第一の投影装置(投影装置100x)と第二の投影装置(投影装置100a(100b、100c))とを用いてマルチ投影を行うことが可能である。分割手段(分割器10および分配器30、31)は、外部機器(ソース機器1z)から第一の解像度の入力映像信号を受信して、入力映像信号を付随信号と第一の映像信号と第二の映像信号とに分割する。第一の画像表示素子(光学部90)は、第一の解像度よりも低い第二の解像度を有する。第一の画像処理手段(画像処理部50)は、付随信号と第一の映像信号とに基づいて第一の画像表示素子を制御する。分割手段は、第二の投影装置に対して第二の映像信号を出力する(すなわち、第一の投影装置とともにマルチ投影を行うための他の投影装置(第二の投影装置)に対して第二の映像信号を出力する)。第二の画像表示素子(光学部90a)は、第二の解像度を有する。第二の画像処理手段(画像処理部50a)は、付随信号と第二の映像信号とに基づいて第二の画像表示素子を制御する。第一の表示装置および第二の表示装置は、それぞれ第一の画像表示素子および第二の画像表示素子に表示した映像により第一の解像度の映像を表示(または投影)する。
好ましくは、第一の投影装置は第一の通信手段(付随情報を第二の投影装置へ送信するための通信部80)を有し、第二の投影装置は第二の通信手段(通信部80a)を有する。付随信号は、入力映像信号の輝度情報を含む。輝度情報は、第一の通信手段と第二の通信手段との通信により、第一の投影装置から第二の投影装置へ送信される。第一の画像処理手段は、輝度情報に基づいて第一の映像信号に関してHDR処理を行い、第二の画像処理手段は、輝度情報に基づいて第二の映像信号に対してHDR処理を行う。また好ましくは、第一の映像および第二の映像はそれぞれ、マルチ投影により投影される映像のうち互いに異なる部分映像である。
好ましくは、第一の投影装置は、第二の解像度の画像表示素子を有する他の投影装置(第二の投影装置)とともにマルチ投影を行うことにより、第一の解像度の映像を投影することが可能である。また好ましくは、分割手段は、第二の映像信号を含む複数の映像信号を複数の他の投影装置のそれぞれに対して出力する分配手段(分配器30、31)を有する。また好ましくは、第一の投影装置は、投影モードを設定する設定手段(投影モード設定部70)を有する。設定手段は、投影モードとして、マルチ投影モードに加えて、単独投影モードやスタック投影モードを設定することが可能である。分割手段は、単独投影モードまたはスタック投影モードが設定された場合、外部機器から第二の解像度の入力映像信号を受信し、マルチ投影モードが設定された場合、外部機器から第一の解像度の入力映像信号を受信する。また好ましくは、第一の投影装置および第二の投影装置はそれぞれ、EDIDを記憶する記憶手段(EDID20、20a)を有する。記憶手段は、投影モードに応じて、EDIDに含まれる入力映像信号の解像度に関する情報(第一の解像度または第二の解像度の設定に関する情報)を外部機器へ出力する。
本実施形態によれば、画像表示素子の解像度が入力映像信号の解像度より低い場合、複数の投影装置を用いてHDR処理を行い、マルチ投影を行うことにより入力映像信号と同等の解像度として映像を投影することが可能である。
(スタック投影モードでの投影システム)
次に、図6および図7を参照して、本実施形態における投影システム600(プロジェクタシステム)の構成について説明する。図6は、投影システム600のブロック図である。図7は、投影システム600の概略図であり、投影システム600を用いてスタック投影を行っている状態を示している。投影システム600は、投影装置100y、100a、100b、100cを備えて構成され、これらの4つの投影装置を用いてスタック投影を行う。投影装置100yは、分割器10sおよび映像信号ライン14s、16sが設けられている点で、投影装置100xとは異なる。投影システム600は、投影装置100y、100a、100b、100cを用いてスタック投影を行う。
ソース機器1は、ケーブル5を介して投影装置100yに接続されている。投影装置100a、100b、100cはそれぞれ、ケーブル(高速差動信号ライン32a、32b、32c)を介して、投影装置100yに接続されている。図7に示されるように、投影装置100y、100a、100b、100cは、それぞれ同一の映像を投影し、4つの投影装置により投影された4つの画像が一つに重ねられる。従って、4つの投影装置100y、100a、100b、100cにより投影画像の輝度が向上し、HDR処理により、より広いダイナミックレンジの映像を投影することが可能となる。この例では、4つの投影装置によるスタック投影の例を示しているが、投影装置の数は4つに限定されるものではなく、2つまたは3つの投影装置を用いてスタック投影を行うこともできる。
次に、図2を参照して投影装置100yの動作を説明する。スタック撮影モードによる投影を行う場合、まずステップS3−1において、投影装置100yの投影モード設定部70は、スタック撮影モードを設定する。続いてステップS3−2において、投影装置100yの制御部60は、投影装置の確認を行う。すなわち制御部60は、投影装置100yに接続されている投影装置の数、解像度、輝度などを確認する。そしてステップS3−3において、制御部60は、スタック投影が可能か否かを判定する(スタック投影判定)。すなわち制御部60は、投影装置100yの通信部80を介して、投影装置100a、100b、100cが投影装置100yに接続されているかを判定する。また制御部60は、投影装置100a、100b、100cの解像度および輝度を確認する。
解像度がWUXGA相当の解像度であって、必要な輝度を有する投影装置が少なくとも1台以上接続されている場合、ステップS3−5へ進む。ステップS3−5において、制御部60は、EDID20の解像度を、4K解像度よりも低いWUXGAなどの解像度(第二の解像度)に設定する。また制御部60は、接続されている各投影装置の輝度情報を収集し、スタック投影される際の合計輝度を算出し、その合計輝度をEDIDに書き込む。このような構成において、複数の投影装置を用いてスタック投影を行うことにより、投影画像の輝度が向上する。
一方、ステップS3−3にてスタック投影に必要な数の投影装置が投影装置100yに接続されていない場合、または、投影装置100yに接続されている各投影装置の解像度や輝度が適切でない場合、ステップS3−4へ進む。ステップS3−4において、制御部60は、スタック投影を行うことができない旨を伝えるエラーメッセージを表示部(不図示)に表示する。
ステップS3−6において、制御部60は投影準備を行う。例えば、ソース機器1が4K解像度のHDR対応可能な映像を有する場合、ソース機器1は投影装置100yのEDID20を確認し、投影装置100yに対して最適な映像信号のフォーマットを決定する。また制御部60は、投影画像の輝度を確認し、適切なHDR処理を行う。これにより、映像信号の4K解像度はWUXGA解像度にスケールダウンし、HDR対応可能な映像信号として分割器10sに送信される。分割器10sは、受信信号を2つの映像信号に分割し、映像信号ライン14s、16sを介して分配器30、31にそれぞれ出力する。また分割器10sは、付随情報を取り出し、付随情報ライン12を介して画像処理部50に出力する。映像信号ライン14s、16sを介してそれぞれ出力される2つの映像信号は同じ映像信号である。また、分配器30、31から高速差動信号ライン32、32a、32b、32cを介して出力される映像信号もそれぞれ同じ映像信号である。
前述の投影装置100xの場合と同様に、付随情報は、HDR処理に必要な情報を含み、画像処理部50で画像処理を行う際に用いられる。また付随情報は、画像処理部50から制御部60に送信され、通信部80により投影装置100a、100b、100cのそれぞれに送信され、各投影装置の画像処理部でHDR処理を行う際に用いられる。
投影装置100y、100a、100b、100cの解像度は、4K解像度よりも低い解像度(例えばWUXGA)であって、レシーバ40や画像処理部50もWUXGAの解像度の信号処理が可能であればよい。ここでは、投影モード設定部70は投影モードをスタック投影モードに設定し、EDID20には4K解像度よりも低い解像度が設定される。そしてソース機器1からの映像信号を、例えば、HDMI2.0aおよびHDCP2.2に対応可能な分割器10sで受信する。分割器10sは、HDCP2.2による暗号解除を行い、HDRに対応した映像信号を受信可能として2つの映像信号に分割し、付随情報を分離して取り出す。2つの映像信号の後段には分配器30、31が配置され、各レシーバ40を介して各画像処理部50に出力される。付随情報も画像処理部50に出力され、画像処理部50がHDR処理を行うことにより、4K解像度よりも低い解像度の投影装置100yにおいて、HDR対応の映像を投影することが可能となる。また付随情報は、通信部80を介して投影装置100a、100b、100cに送信される。そして投影装置100yは、同様にHDR処理を行って映像を投影し、複数の投影装置のスタック投影により投影画像の輝度が向上し、より広いダイナミックレンジの映像を投影することが可能となる。
このように投影システム600は、第一の投影装置(投影装置100y)と第二の投影装置(投影装置100a(100b、100c))とを用いてスタック投影を行うことが可能である。分割手段(分割器10sおよび分配器30、31)は、外部機器(ソース機器1)から第二の解像度の入力映像信号を受信して入力映像信号を付随信号と第三の映像信号と第四の映像信号とに分割する。そして分割手段は、第二の投影装置に対して第四の映像信号を出力する。第一の画像処理手段(画像処理部50)は、付随信号と第三の映像信号とに基づいて第一の画像表示素子(光学部90)を制御する。第二の画像処理手段(画像処理部50a)は、付随信号と第四の映像信号とに基づいて第二の画像表示素子(光学部90a)を制御する。第一の画像表示素子(光学部90)および第二の画像表示素子(光学部90a)は、それぞれ第二の解像度を有する。第一の投影装置および第二の投影装置は、それぞれ第一の画像表示素子および第二の画像表示素子に表示した映像により第二の解像度の映像を投影する。
第一の投影装置および第二の投影装置は、スタック投影を行うことにより第二の解像度の映像を投影する。スタック投影により投影された映像は、第三の映像および第四の映像のそれぞれの輝度よりも高い輝度を有する。好ましくは、第三の映像および第四の映像はそれぞれ同一の映像であり、第一の投影装置および前記第二の投影装置は、第三の映像と第四の映像とを重ねて投影する。
本実施形態によれば、入力映像信号の解像度よりも低い解像度の画像表示素子を備えた複数の表示装置を用いて高コントラストの画像を生成することが可能な表示装置、表示システム、および投影システムを提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本実施形態では、表示装置および表示システムとして、投影装置および投影システムについて説明したが、これらに限定されるものではない。本実施形態は、他の表示装置との組み合わせにより映像を表示することが可能な表示装置(表示システム)であれば、直視型の液晶ディスプレイなどの他の表示装置(表示システム)にも適用可能である。
10 分割器(分割手段)
50 画像処理部(画像処理手段)
90 光学部(画像表示素子)
94 投影部(表示手段)
100 投影装置

Claims (13)

  1. 他の表示装置との組み合わせにより映像を表示することが可能な表示装置であって、
    外部機器から第一の解像度の入力映像信号を受信して、該入力映像信号を付随信号と第一の映像信号と第二の映像信号とに分割する分割手段と、
    前記第一の解像度よりも低い第二の解像度の画像表示素子と、
    前記付随信号と前記第一の映像信号とに基づいて前記画像表示素子を制御する画像処理手段と、を有し、
    前記分割手段は、前記他の表示装置に対して前記第二の映像信号を出力する、ことを特徴とする表示装置。
  2. 前記表示装置は、前記第二の解像度の画像表示素子を有する前記他の表示装置とともに前記映像を表示することにより、前記第一の解像度の映像を表示することが可能であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記分割手段は、前記第二の映像信号を含む複数の映像信号を複数の前記他の表示装置のそれぞれに対して出力する分配手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 前記付随信号を前記他の表示装置へ送信するための通信手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の表示装置。
  5. 前記付随信号は、前記入力映像信号の輝度情報を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の表示装置。
  6. 前記画像処理手段は、前記輝度情報に基づいてHDR処理を行うことを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
  7. 前記表示装置は投影装置であり、
    前記画像表示素子から得られた前記第二の解像度の映像を投影する投影手段と、
    投影モードを設定する設定手段と、を更に有し、
    前記設定手段は、前記投影モードとして、単独投影モード、マルチ投影モード、または、スタック投影モードを設定することが可能であり、
    前記分割手段は、
    前記単独投影モードまたは前記スタック投影モードが設定された場合、前記外部機器から前記第二の解像度の前記入力映像信号を受信し、
    前記マルチ投影モードが設定された場合、前記外部機器から前記第一の解像度の前記入力映像信号を受信する、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の表示装置。
  8. EDIDを記憶する記憶手段を更に有し、
    前記記憶手段は、前記投影モードに応じて、前記EDIDに含まれる前記入力映像信号の解像度に関する情報を前記外部機器へ出力することを特徴とする請求項7に記載の表示装置。
  9. 第一の表示装置と第二の表示装置とを用いて映像を表示する表示システムであって、
    前記第一の表示装置は、
    外部機器から第一の解像度の入力映像信号を受信して、該入力映像信号を付随信号と第一の映像信号と第二の映像信号とに分割する分割手段と、
    前記第一の解像度よりも低い第二の解像度の第一の画像表示素子と、
    前記付随信号と前記第一の映像信号とに基づいて前記第一の画像表示素子を制御する第一の画像処理手段と、を有し、
    前記分割手段は、前記第二の表示装置に対して前記第二の映像信号を出力し、
    前記第二の表示装置は、
    前記第二の解像度の第二の画像表示素子と、
    前記付随信号と前記第二の映像信号とに基づいて前記第二の画像表示素子を制御する第二の画像処理手段と、を有し、
    前記第一の表示装置および前記第二の表示装置は、それぞれ前記第一の画像表示素子および前記第二の画像表示素子に表示した映像により前記第一の解像度の映像を表示する、ことを特徴とする表示システム。
  10. 前記第一の表示装置は、第一の通信手段を有し、
    前記第二の表示装置は、第二の通信手段を有し、
    前記付随信号は、前記入力映像信号の輝度情報を含み、
    前記輝度情報は、前記第一の通信手段と前記第二の通信手段との通信により、前記第一の表示装置から前記第二の表示装置へ送信され、
    前記第一の画像処理手段は、前記輝度情報に基づいて前記第一の映像信号に関してHDR処理を行い、
    前記第二の画像処理手段は、前記輝度情報に基づいて前記第二の映像信号に対して前記HDR処理を行う、ことを特徴とする請求項9に記載の表示システム。
  11. 前記第一の映像および前記第二の映像はそれぞれ、前記表示システムにより表示される前記映像のうち互いに異なる部分映像であることを特徴とする請求項9または10に記載の表示システム。
  12. 第一の投影装置と第二の投影装置とを用いて映像を投影する投影システムであって、
    前記第一の投影装置は、
    外部機器から第二の解像度の入力映像信号を受信して、該入力映像信号を付随信号と第三の映像信号と第四の映像信号とに分割する分割手段と、
    第二の解像度の第一の画像表示素子と、
    前記付随信号と前記第三の映像信号とに基づいて前記第一の画像表示素子を制御する第一の画像処理手段と、を有し、
    前記分割手段は、前記第二の投影装置に対して前記第四の映像信号を出力し、
    前記第二の投影装置は、
    前記第二の解像度の第二の画像表示素子と、
    前記付随信号と前記第四の映像信号とに基づいて前記第二の画像表示素子を制御する第二の画像処理手段と、を有し、
    前記第一の投影装置および前記第二の投影装置は、それぞれ前記第一の画像表示素子および前記第二の画像表示素子に表示した映像により前記第二の解像度の映像を投影する、ことを特徴とする表示システム。
  13. 前記第一の画像表示素子および前記第二の画像表示素子に表示した前記映像はそれぞれ同一の映像であり、
    前記第一の表示装置および前記第二の表示装置は、前記第一の画像表示素子および前記第二の画像表示素子に表示した前記映像を互いに重ねて投影することを特徴とする請求項12に記載の投影システム。
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