JP2018127402A - 新規なベンゾフロピリミジン化合物、及びそれを用いた有機el素子 - Google Patents

新規なベンゾフロピリミジン化合物、及びそれを用いた有機el素子 Download PDF

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久宏 笹部
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勇次 永井
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Abstract

【課題】耐熱性に優れ、深赤色リン光有機EL素子の高効率化及び長寿命化を実現する新規なベンゾフロピリミジン化合物、及びそれを用いた有機EL素子を提供する。【解決手段】式(1)で表さるベンゾフロピリミジン化合物。(Aは式(2),(3))【選択図】なし

Description

本発明は、高い発光効率を有する新規ベンゾフロピリミジン化合物、及びそれを用いた有機EL素子に関する。
中小型表示装置に液晶ディスプレイ(LCD)が用いられているが、基本的にバックライトからの受発光型であるため、光を取り出すためのディスプレイの構成が複雑である。
これに対し、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ(OLED)は自発光型で、LCDのようにバックライトを必要とせず、構成が単純で、より薄くかつ軽量にすることが可能なため、持ち運び用の表示手段として適している。
更に、有機エレクトロルミネッセンスは、数年前から光源要素として注目されており、有機エレクトロルミネッセンス発光を用いた照明に関する研究も国内外を通して実用化に向けた取り組みがなされるようになった。また、最近では、プラスチック製の基板に有機エレクトロルミネッセンス材料を蒸着又は塗布することにより、湾曲した光源の作製ができるようになった。博物館などでもOLEDを用いた展示用照明の利用が進められているが、これは、有機エレクトロルミネッセンスによる発光が展示物に影響を与える紫外線を発しないからである。
ディスプレイとして有機エレクトロルミネッセンスを用いる場合、光の3原色(青、緑、赤)を取り出すのに適した材料が重要であり、例えば、青色材料としては、4,4’−ビス[2,2−ビス(4−メチルフェニル)エテニル]−1,1’−ビフェニル(DTVBi)が、緑色蛍光材料としては、トリス(8−ヒドロキシキノリノラト)アルミニウム(Alq3)や、トリス[2−フェニルピリジナート−C2,N]イリジウム(III)が、赤色蛍光材料としては、4−(ジシアノメチレン)−2−t−ブチル−6−(1,1,7,7−テトラメチルジュロリジル−9−エテニル)−4H−ピラン(DCJTB)などのピラン化合物が、赤色リン光材料としては、2,3,7,8,12,13,17,18−オクタエチル−21H,23H−ポルフィリン白金錯体〔Pt(OEP)〕などが知られている。
最近注目されているものとして植物栽培用途の光源がある。植物栽培は露地栽培が一般的であるが、関係省庁からの補助もあって東日本大震災の津波による塩害や放射能汚染を回避する手段として屋内での栽培が推進されている。このような状況下、異業種からの参入により屋内で植物を生産する植物工場の建設が進められている。植物工場には太陽光を利用するものと人工光を利用するものがあるが、人工光の光源としては、蛍光灯、HIDランプ、LEDランプが一般的である。
しかし、蛍光灯は国の施策により淘汰される方向にあり、またHIDランプと共に紫外から赤外までの幅広い領域の光を放出するため、植物栽培に対しては効率がよくない。また、LEDランプは、栽培に必要な単一光を取り出すことはできるが、点光源のため栽培領域全面を照らすには多くの光源を配置する必要があり、配線や駆動装置が複雑化する。そのため機器が必要以上に大きくなり据え付け等に制約を生じる。
これに対し、有機エレクトロルミネッセンス光源は面状発光体であるから、これを単独で又は複数連結させて必要な面積の照明を容易に構成することができ、更に大きな面積の照明についてもRoll to Roll方式による印刷技術を応用すれば作製することが可能である(非特許文献1)。
植物は光合成により生育するが、植物の持つクロロフィル類が吸収できる波長領域は、430nm〜460nmの青色と645nm〜665nmの赤色であるから、植物の栽培には青色及び赤色の光が必要である。植物は680nm以上の近赤外の光も吸収するが、レッドドロップという現象が発生し、光合成の効率が急激に低下する。これを抑えるため650nm程度の光を同時に照射すると、それぞれ単独で照射した場合に比べて、植物に含まれるクロロフィルの光の吸収効果が非常に高くなる。これは一般にエマーソン効果と呼ばれている(非特許文献2)。したがって、有機エレクトロルミネッセンスにおいても650nm付近で発光する赤色発光素子を開発する必要がある。
600nm以上で発光する赤色又は近赤外領域での有機エレクトロルミネッセンス素子の例としては、680nmに発光極大を示す、ビス(2,3−ジフェニルキノキサリン)イリジウム(アセチルアセトナト)錯体〔(QH)2Ir(acac)〕を用いた素子で、600cd/m2における外部量子効率が10.2%のものがある(非特許文献3)。
また、765nmに発光極大を示す、5,10,15,20−テトラフェニル−21H,23H−テトラベンゾポルフィリン白金錯体〔Pt(tpbp)〕を用いた素子で、0.1mA/cm2における外部量子効率が6.3%のものがある(非特許文献4)。
また、708nmに発光極大を示す、2,3−ジシアノピラジノフェナンソレン化合物(TPA−DCPP)を用いた素子で、ドープ量を20%に設定した場合の外部量子効率が9.8%のものがある(非特許文献5)。
また、670nmに発光極大を示す、2,3−ビス〔4′−(ジフェニルアミノ)−(1,1′−ビフェニル)−4−イル〕フマロニトリル(TPATCN)を用いた素子で、外部量子効率が2.58%のものがある(非特許文献6)。
しかし、上記化合物は、いずれも600nm以上に発光極大を示すものの、効率、特性及び効果の点で実用には不十分であり、更なる化合物の開発及び素子適用に向けた最適化の検討が必要である。
コニカミノルタホールディングス株式会社ホームページ、http://www.konicaminolta.jp/about/release/2010/0412_01_01.html 一般社団法人日本植物生理学会ホームページ、http://jspp.org/ H.Fujii,H.Sakurai,K.Tani,K.Wakisaka and T.Hirao,IEICE Electronics Express,2005,2(8),260−266. C.Borek,et al.,Angew.Chem.2007,119,1127−1130 S.Wang et al.,Angew.Chem.Int.Ed.2015,54,13068−13072 X.Han et al.,Adv.Funct.Mater.DOI: 10.1002/adfm.201503344.
本発明は、耐熱性に優れ、深赤色リン光有機EL素子の高効率化、低電圧化及び長寿命化を実現するベンゾフロピリミジン化合物、及びそれを用いた有機EL素子を提供することを課題とする。
本発明は以下の事項からなる。
本発明のベンゾフロピリミジン化合物は、下記一般式(1)で表され、三重項のエネルギー(ET)レベルが2.5eVよりも高いことを特徴とする。
Figure 2018127402
一般式(1)中、R1及びR2はそれぞれ独立に、水素原子、脂肪族置換基又は芳香族置換基を表し、nは1以上の整数を表し、Aは、一般式(2)又は(3)で表される置換基を表し、該一般式(2)中、X1は−CH又はNを表し、該一般式(3)中、X2は−CH2−、−S−、−O−、−NH−又は−Si−を表す。
前記一般式(1)中、Aは一般式(3)で表される置換基であり、さらに、該一般式(3)中、Xは−S−又は−O−であることが好ましい。
前記一般式(1)中、R1及びR2はそれぞれ独立に、水素原子又は芳香族置換基を表し、nが1〜3の整数であり、Aが一般式(3)で表される置換基であり、さらに、該一般式(3)中、X2が−S−又は−O−であることが好ましい。
本発明の有機EL素子は、上記ベンゾフロピリミジン化合物を含むことを特徴とする。
本発明のベンゾフロピリミジン化合物は、耐熱性に優れ、深赤色リン光有機EL素子の高効率化、低電圧化及び長寿命化を実現する。
このようなベンゾフロピリミジン化合物を用いれば、特に、三重項励起子を用いるリン光、或いは熱活性化有機EL素子の高性能化に資する。
図1は、DBTBFPmの1HNMRスペクトル(a)、及び質量スペクトル(b)を表す。 図2は、DBFBFPmの1HNMRスペクトル(a)、及び質量スペクトル(b)を表す。 図3は、CzBFPmの1HNMRスペクトル(a)、及び質量スペクトル(b)を表す。 図4は、NPD蒸着膜、DBTBFPm蒸着膜、及びDBTBFPm:NPD共蒸着膜のそれぞれのUV−vis吸収スペクトル(a)、及びPLスペクトル(b)を表す。 図5は、NPD蒸着膜、DBFBFPm蒸着膜、及びDBFBFPm:NPD共蒸着膜のそれぞれのUV−vis吸収スペクトル(a)、及びPLスペクトル(b)を表す。 図6は、NPD蒸着膜、CzBFPm蒸着膜、及びCzBFPm:NPD共蒸着膜のそれぞれのUV−vis吸収スペクトル(a)、及びPLスペクトル(b)を表す。 図7は、本発明の有機EL素子の構造を模式的に示した概略断面図である。カッコ内の数字は膜厚(nm)を表す。 図8は、実施例2の素子構成のエネルギーダイアグラムである。 図9は、実施例2の素子の電圧−電流密度の関係を表す。 図10は、実施例2の素子の電圧−輝度の関係を表す。 図11は、実施例2の素子の電圧−外部量子効率の関係を表す。 図12は、実施例2の素子のEL発光スペクトルを表す。 図13は、実施例2の素子の素子寿命を表す(初期輝度L0=160cdm-2)。
以下、本発明について、詳細に説明する。
[ベンゾフロピリミジン化合物]
本発明のベンゾフロピリミジン化合物は、下記一般式(1)で表され、三重項のエネルギー(ET)レベルが2.5eVよりも高いことを特徴とする。
Figure 2018127402
一般式(1)中、R1及びR2はそれぞれ独立に、水素原子、脂肪族置換基又は芳香族置換基を表し、nは1以上の整数を表し、Aは、一般式(2)又は(3)で表される置換基を表し、該一般式(2)中、X1は−CH又はNを表し、該一般式(3)中、X2は−CH2−、−S−、−O−、−NH−又は−Si−を表す。
脂肪族置換基には、炭素原子数1〜20の炭化水素基、具体的には、炭素原子数1〜20のアルキル基が挙げられる。アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、t−ブチル基、及びイソブチル基等が挙げられる。上記脂肪族置換基及びアルキル基を構成する水素原子の一部は、本発明の効果を損なわない範囲内で、窒素原子、酸素原子、硫黄原子などで置換されていてもよい。
これらのうち、R1の脂肪族置換基には、メチル基、エチル基、プロピル基、2−プロピル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基が好ましく、R2の脂肪族置換基には、メチル基、エチル基、プロピル基、2−プロピル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基が好ましい。
芳香族置換基には、炭素原子数6〜22の芳香族置換基、具体的には、フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基、アントラセニル基、フェナントレニル基、トリフェニレニル基、及びターフェニル基等が挙げられる。このうち、フェニル基、ビフェニル基、ターフェニル基及びトリフェニレニル基が好ましい。上記芳香族置換基を構成する水素原子の一部は、本発明の効果を損なわない範囲内で、窒素原子、酸素原子、硫黄原子などで置換されていてもよい
これらのうち、R1の芳香族置換基には、フェニル基、ビフェニル基、及びターフェニル基がより好ましく、R2の芳香族置換基には、フェニル基、ビフェニル基、及びターフェニル基がより好ましい。
nは1以上の整数、具体的には、1〜3の整数である。
Aは、一般式(2)又は(3)で表される置換基を表す。一般式(2)中、X1は−CH又はNを表し、一般式(3)中、X2は−CH2−、−S−、−O−、−NH−又は−Si−を表す。
一般式(2)又は(3)で表される置換基は、具体的に、以下の置換基であることが好ましい。
Figure 2018127402
そして、上記一般式(1)で表されるベンゾフロピリミジン化合物は、以下の構造式で表される化合物であることが好ましい。
Figure 2018127402
上記ベンゾフロピリミジン化合物はπ共役系を有する。π共役系を持つ分子は可視領域に光吸収帯を有し、その多くが色素として機能しうることが知られている。さらに、このような分子に官能基を適宜付加して電子的性質を変えることで、エネルギーギャップを調節することができる。すなわち、本発明では、三重項のエネルギー(ET)レベルが2.5eVよりも高くなるようにベンゾフロピリミジン化合物の分子設計をすることで、一重項励起状態(ES1)と三重項励起状態(ET1)とのエネルギーギャップが十分に小さくなり、いったん三重項励起状態に移ったエネルギーを、再び一重項励起状態に戻すことが可能となり、効率の高い蛍光を取り出すことができる。
本発明のベンゾフロピリミジン化合物は、5%重量減衰温度(Td5)も400〜440℃で耐熱性に優れ、また、深赤色(380〜500nm)で発光する化合物である。さらに、上記ベンゾフロピリミジン化合物は、安定的にπ共役系を維持できるため、長寿命の深赤色発光を示すことができる。
[ベンゾフロピリミジン化合物の製造方法]
本発明のベンゾフロピリミジン化合物は、例えば、以下に示す方法により製造することができる。DBTBFPmの製造方法を一例に示す。
Figure 2018127402
ジベンゾチオフェン−4−ボロン酸(DBTB(OH)2)及び8−ブロモ−2−フェニルベンゾフロ[3,2−d]ピリミジンを、Pd2(dba)3触媒及びS−Phos配位子の存在下、炭酸カリウムを作用させてクロスカップリング反応を行うことにより、DBTBFPmを収率90%で得る。
ただし、上記一般式(1)で表されるベンゾフロピリミジン化合物は、上記した方法に限られず、種々の公知の方法で製造することができる。
[有機EL素子]
本発明の有機EL素子は、上記ベンゾフロピリミジン化合物を含むことを特徴とする。
ここで、図7に上記有機EL素子の典型的な層構造を示す。
上記有機EL素子は、典型的には、基板1上に陽極2として、例えば、ITO等を成膜し、その上に正孔注入層3、正孔輸送層4、発光層5、電子輸送層6、電子注入層7及び陰極8がこの順に積層されてなる。
基板1には、透明かつ平滑であって、少なくとも70%以上の全光線透過率を有するものが用いられ、具体的には、フレキシブルな透明基板である、数μm厚のガラス基板や特殊な透明プラスチック等が用いられる。
基板上に形成される、陽極2、正孔注入層3、正孔輸送層4、発光層5、電子輸送層6、電子注入層7、陰極8といった薄膜は、真空蒸着法又は塗布法で積層される。真空蒸着法を用いる場合、通常10-3Pa以下に減圧した雰囲気で、蒸着物を加熱して行う。各層の膜厚は、層の種類や使用する材料によって異なるが、通常、陽極2及び陰極8は100nm程度、発光層5を含む他の層は50nm未満である。なお、電子注入層7等は、例えば1nm以下の厚みで形成されることもある。
陽極2には、仕事関数が大きく、また全光線透過率は通常80%以上であるものが用いられる。具体的には、陽極2から発光した光を透過させるため、ITOやZnO等の透明導電性セラミックス、PEDOT/PSSやポリアニリン等の透明導電性高分子、その他の透明導電性材料が用いられる。陽極2の膜厚は、通常10〜200nmである。
発光層5には、有機EL素子で用いられる他の発光層と同様に、本発明の発光材料であるベンゾフロピリミジン化合物と共にホスト化合物を併用することが好ましい。ホスト化合物としては、例えば、ビス[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]エーテルオキシド(DPEPO)、PO9、4,4’−ビス(N−カルバゾリル)−1,1’−ビフェニル(CBP)、トリス(4−カルバゾイル−9−イルフェニル)アミン(TCTA)、2,8−ビス(ジフェニルホスホリル)ジベンゾチオフェン(PPT)、アダマンタン・アントラセン(Ad−Ant)、ルブレン、及び2,2’−ビ(9,10−ジフェニルアントラセン)(TPBA)等が挙げられる。発光層5を構成する成分中、本発明の発光材料(ベンゾフロピリミジン化合物)及びホスト化合物の含有率は、1〜50wt%、好ましくは5〜10wt%である。
また、発光層には、例えば、(DPQ)2Ir(dpm)(ビス(2,3−ジフェニルキノザリン)イリジウム(ジピバロイルメタン))等のドーパントを添加してもよい。
陽極2から正孔を効率良く発光層に輸送するために陽極2と発光層5の間に正孔輸送層4が設けられる。正孔輸送層4を形成する正孔輸送材料には、例えば、TAPC、N,N’−ジフェニル−N,N’−ジ(m−トリル)ベンジジン(TPD)、N,N’−ジ(1−ナフチル)−N,N’−ジフェニルベンジジン(α−NPD)、1,3−ジ(カルバゾリル−9−イル)ベンゼン)(mCP)及び4,4’,4’’−トリス[フェニル(m−トリル)アミノ]トリフェニルアミン等が挙げられる。
陰極から電子を効率良く発光層に輸送するために陰極8と発光層5の間に電子輸送層6が設けられる。電子輸送層6を形成する電子輸送材料には、例えば、4,6−ビス(3,5−ジ(ピリジン−3−イル)フェニル)−2−メチルピリミジン(B3PymPm)、4,6−ビス(3,5−ジ(ピリジン−4−イル)フェニル)−2−フェニルピリミジン(B4PyPPm)、2−(4−ビフェニリル)−5−(p−t−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール(tBu−PBD)、1,3−ビス[5−(4−t−ブチルフェニル)−2−[1,3,4]オキサジアゾリル]ベンゼン(OXD−7)、3−(ビフェニル−4−イル)−5−(4−t−ブチルフェニル)−4−フェニル−4H−1,2,4−トリアゾール(TAZ)、バソクプロイン(BCP)、1,4−ビス(1,10−フェナントロリン−2−イル)ベンゼン(DPB)、1,3,5−トリス(1−フェニル−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)ベンゼン(TPBi)等が挙げられる。
陰極8には、仕事関数が低く(4eV以下)、かつ、化学的に安定なものが用いられる。具体的には、Al、MgAg合金、又は、AlLiやAlCa等のAlとアルカリ金属との合金等の陰極材料が用いられる。これらの陰極材料は、例えば、抵抗加熱蒸着法、電子ビーム蒸着法、スパッタリング法、又はイオンプレーティング法により成膜される。陰極の厚さは、通常10nm〜1μm、好ましくは50〜500nmである。
上記正孔輸送層4又は電子輸送層6のうち、それぞれ、陽極2又は陰極8からの電荷注入効率を改善する機能を有し、有機EL素子の駆動電圧を下げる効果を発揮させる層として、正孔注入層3及び電子注入層7を設けてもよい。
正孔注入層3を形成する正孔注入材料には、例えば、銅フタロシアニン等のフタロシアニン錯体、N,N′−ビス[4−(ジ−m−メチルフェニレニルアミノ)フェニル]−N,N′−ジ−フェニル−1,1′−ビフェニル−4,4′−ジアミン(DNTPD)、4−イソプロピル−4’−メチルジフェニルヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボラート(PPBI)又は4,4’,4”−トリス(3―メチルフェニルフェニルアミノ)トリフェニルアミン等の芳香族アミン誘導体、ヒドラゾン誘導体、カルバゾール誘導体、トリアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、アミノ基を有するオキサジアゾール誘導体、及びポリチオフェン等が挙げられる。正孔注入層3の膜厚は、通常5〜300nmである。
電子注入層7を形成する電子注入材料には、例えば、8−ヒドロキシキノ リノラト−リチウム(Liq)の他に、Ba、Ca、CaF、LiF、Li及びNaF等が挙げられる。電子注入層7の膜厚は、通常3〜50nmである。
その他、正孔阻止層、電子阻止層及び励起子阻止層等の層が、必要に応じてさらに形成される。
以下、本発明を実施例に基づいてさらに具体的に説明するが、本発明は下記実施例により制限されるものではない。
[ベンゾフロピリミジン誘導体の合成]
生成物の同定に使用した機器及び測定条件は以下のとおりである。
(1)1H核磁気共鳴(NMR)装置
日本電子(株)製(400MHz)JNM−EX270FT−NMR型
(2)質量分析(MS)装置
日本電子(株)製JMS−K9[卓上GCQMS]及びWaters(株)製Zspray(SQ検出器2)
(3)元素分析装置
Perkin Elmer 2400II CHNS/O アナライザー
測定モード:CHNモード
[実施例1]
(合成例1)8-(3-(ジベンゾ[b,d]チオフェン-4-イル)2-フェニルベンゾフロ[3,2-d]ピリミジン(DBTBFPm)の合成
Figure 2018127402
四つ口フラスコにDBTB(OH)2 2.05g(6.76mol)、8-ブロモ-2-フェニルベンゾフロ[3,2-d]ピリミジン 2.0g(6.15mol)、K2CO3 1.7g(12.3mmol)、1,4-ジオキサン 50mLを加え、1時間窒素バブリングを行った。Pd2(dba)3 0.11g(0.12mmol)、S-Phos 0.10g(0.24mmol)を加え、窒素フロー下加熱還流を行った。30分後TLCにて原料のスポットの消失を確認したため、反応を中止した。反応液を飽和食塩水で洗浄、クロロホルムで抽出を行った。有機層を回収し、多量のメタノールで分散洗浄を行った。ろ別後ろ物を回収し、トルエンで熱ろ過を行った。ろ液を回収し減圧下乾燥した。白色固体を得た(収量3.06g,収率90%)。
1H−NMRスペクトルを図1(a)に、MSの結果を図1(b)に示す。
元素分析の結果は以下のとおりである(カッコ内の数字は理論値)。
炭素:80.81(80.93)、水素:3.92(4.00)
窒素: 5.55( 5.53)、硫黄:6.15(6.35)
酸素:(3.17)
(合成例2)8-(3-(ジベンゾ[b,d]フラン-4-イル)2-フェニルベンゾフロ[3,2-d]ピリミジン(DBFBFPm)の合成
Figure 2018127402
四つ口フラスコにDBFB(OH)2 1.9g(6.76mol)、8-ブロモ-2-フェニルベンゾフロ[3,2-d]ピリミジン2.0g(6.15mol)、K2CO3 1.7g(12.3mmol)、1,4-ジオキサン 50mLを加え、1時間窒素バブリングを行った。Pd2(dba)3 0.11g(0.12mmol)、PCy3 0.07g(0.24mmol)を加え、窒素フロー下加熱還流を行った。30分後TLCにて原料のスポットの消失を確認したため、反応を中止した。反応液を飽和食塩水で洗浄、クロロホルムで抽出を行った。有機層を回収し、多量のメタノールで分散洗浄を行った。ろ別後ろ物を回収し、トルエンで熱ろ過を行った。ろ液を回収し減圧下乾燥した。白色固体を得た(収量1.2g、収率36%)。
1H−NMRスペクトルの測定結果は以下のとおりである。
1H-NMR(400 MHz, CHLOROFORM-D) δ 9.10 (s, 1H), 8.65 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 8.61-8.56 (m, 2H),8.30-8.16 (1H), 8.14-7.90 (m, 4H), 7.78 (dd, J = 8.2, 2.7 Hz, 2H), 7.73-7.61(m, 3H), 7.57-7.45 (m, 5H), 7.38 (t, J = 7.6 Hz, 1H)
1H−NMRスペクトルを図2(a)に、MSの結果を図2(b)に示す。
元素分析の結果は以下のとおりである(カッコ内の数字は理論値)。
炭素:83.47(83.59)、水素:3.83(4.13)
窒素: 5.72( 5.73)、酸素:(6.55)
(合成例3)CzBFPmの合成
Figure 2018127402
四つ口フラスコにCzB(OH)2 1.94g(6.76mol)、8-ブロモ-2-フェニルベンゾフロ[3,2-d]ピリミジン 2.0g(6.15mol)、K2CO3 1.7g(12.3mmol)、1,4-ジオキサン 50mLを加え、30分窒素バブリングを行った。Pd2(dba)3 0.11g(0.12mmol)、PCy3 0.07g(0.24mmol)加え、窒素フロー下加熱還流を行った。TLCにて原料のスポットの消失を確認したため、反応を中止した。反応液を飽和食塩水で洗浄、10mlのクロロホルムで4回抽出を行った。有機層を回収、硫酸マグネシウムで乾燥後濾別、濾液を濃縮後、得られたフラクションをトルエンに加熱溶解し、シリカゲルを用いて熱濾過を行った。濾液を回収し、濃縮後減圧下乾燥を行った。白色固体を得た。(収量1.68g、収率56%)
1H−NMRスペクトルの測定結果は以下のとおりである。
1H-NMR(400 MHz, CHLOROFORM-D) δ 9.10 (s, 1H), 8.68-8.49 (m, 3H), 8.26-8.08 (m, 2H), 7.99 (dd, J =8.7, 2.3 Hz, 1H), 7.92 (t, J = 1.8 Hz, 1H), 7.83 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.75 (t,J = 8.0 Hz, 2H), 7.64-7.59 (m, 1H), 7.56-7.42 (m, 7H), 7.35-7.29 (m, 2H)
1H−NMRスペクトルを図3(a)に、MSの結果を図3(b)に示す。
元素分析の結果は以下のとおりである(カッコ内の数字は理論値)。
炭素:83.81(83.76)、水素:4.16(4.34)
窒素: 8.59( 8.62)、酸素:(3.28)
(各種特性の評価)
合成例1〜3で得られたDBTBFPm、DBFBFPm及びCzBFPm(以下「BFPm」又は「BFPm誘導体」とも記す。)の熱分析には、(株)パーキンエルマージャパン製 TGAダイアモンド及びDSCDTAを用いた。
結果を表1に示す。
Figure 2018127402
次に、これらのベンゾフロピリミジン誘導体の各種特性を測定するため、真空一貫型蒸着装置を用いた抵抗加熱蒸着法によりホスト材料単膜(厚さ40nm)ならびにNPDとの共蒸着膜を作製した。
上記単膜について、(株)島津製作所製の紫外・可視(UV−vis)分光光度計UV−3150を用いてUV−vis吸収スペクトルを測定し、(株)堀場製作所製のFluoro Max−4を用いてフォトルミネッセンス(PL)スペクトルを測定した。結果を図4〜6に示す。
α−NPD:BFPm(1:1)共蒸着膜からは、それぞれのフォトルミネッセンス領域とは異なる結果が得られたことから、両者はエキサイプレックスを形成し、そのフォトルミネッセンスが観察されたものと考えられる。
また、上記単膜について、住友重機械工業(株)製の光電子収量(PYS)装置を用いて、真空中でイオン化ポテンシャル(Ip)を測定した。
更に、有機EL素子は全固体型の発光素子であるから固体状態での光学特性が重要であるが、上記測定結果によれば、エネルギーギャップ(Eg)はUV−vis吸収スペクトルの吸収端から見積もることができるし、電子親和力(Ea)は、IpからEgを引けば算出できる。
DBT−TRZのイオン化ポテンシャル(Ip)、電子親和力(Ea)及びエネルギーギャップ(Eg)の結果を表2に示す。
Figure 2018127402
[実施例2]
α−NPD:DBTBFPm(1:1)共蒸着膜(厚さ30nm)のフォトルミネッセンスが長波長側でエキサイプレックスを形成していたことから、深赤色リン光材料Ir(DPQ)(dpm)の三重項励起錯体(3MLCT)との重なりが大きく、エキサイプレックスから発光材料への効率的なエネルギー移動が期待できる。そこでエキサイプレックスホスト(α−NPD:BFPm誘導体)を発光層とした有機EL素子を作製した。
有機EL素子の層構成は次のとおりであり(図7参照)、発光層のx:yはα−NPD及びBFPm誘導体の混合比(重量比)に相当する。なお、発光層にはIr(DPQ)(dpm)を1wt%ドープした。カッコ内の数字は膜厚である。
ITO(陽極)/DNTPD:PPBI(20nm)(ホール注入層)/α−NPD(20nm)(ホール輸送層)/α−NPD:BFPm 誘導体=x:y〔1wt%Ir(DPQ)2(dpm)ドープ〕(40nm)(発光層)/BFPm derivative(20nm)(発光層)/DPB(30nm)(電子輸送層)/DPB:20wt%Liq(20nm)(電子注入層)/Liq(1nm)(電子注入層)/Al(陰極)
用いた主な材料の化学構造は以下のとおりである。
Figure 2018127402
上記素子構成のエネルギーダイアグラムを図8に示す。
また、作製した素子の電圧−電流密度特性を図9に、電圧−輝度特性を図10に、輝度−外部量子効率特性を図11に、EL発光スペクトルを図12に、素子寿命を図13に、それぞれ示す。
発光層にα−NPD / DBTBFPm(1wt% Ir(DPQ)2(dpm)ドープ)のホスト材料を用いた場合、素子は、1 cd/m2 時、6.8 V(図9)、外部量子効率16.7%(図11)、100 cd/m2 時、11.6 V(図9)、外部量子効率 15.3%(図11)、1000 cd/m2 時、15.1 V(図9)、外部量子効率13.2%(図11)の高効率を実現した。
なお、7.75 mA/cm2時(160 cd/m2 相当@CIE(0.71, 0.28)に 70%輝度減衰寿命 500 時間以上を示した。[s1]
1 基板
2 陽極
3 正孔注入層
4 正孔輸送層
5 発光層
6 電子輸送層
7 電子注入層
8 陰極

Claims (4)

  1. 下記一般式(1)で表され、三重項のエネルギー(ET)レベルが2.5eVよりも高いことを特徴とするベンゾフロピリミジン化合物。
    Figure 2018127402
    (一般式(1)中、R1及びR2はそれぞれ独立に、水素原子、脂肪族置換基又は芳香族置換基を表し、nは1以上の整数を表し、Aは、一般式(2)又は(3)で表される置換基を表し、
    該一般式(2)中、X1は−CH又はNを表し、
    該一般式(3)中、X2は−CH2−、−S−、−O−、−NH−又は−Si−を表す。)
  2. 前記一般式(1)中、
    Aが一般式(3)で表される置換基であり、さらに、該一般式(3)中、X2が−S−又は−O−である、請求項1に記載のベンゾフロピリミジン化合物。
  3. 前記一般式(1)中、
    1及びR2はそれぞれ独立に、水素原子又は芳香族置換基を表し、
    nが1〜3の整数であり、
    Aが一般式(3)で表される置換基であり、さらに、該一般式(3)中、X2が−S−又は−O−である、請求項1又は2に記載のベンゾフロピリミジン化合物。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のベンゾフロピリミジン化合物を含む有機EL素子。
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