JP2018127250A - Sheet adhering device - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、吸着パッドを備え、シートを負圧により吸着保持して、この保持したシートを対象物の表面に貼り付けるシート貼付装置に関する。 The present invention relates to a sheet sticking device that includes a suction pad, holds a sheet by suction under a negative pressure, and sticks the held sheet to the surface of an object.
例えば接着シートを対象物の表面に皺や気泡が生じることなく貼り付けるためには、接着シートの全面を同時に対象物の表面に付着させるのではなく、最初に接着シートの一部を部分的に接触させ、ここから徐々に接触面を拡げていく必要がある。 For example, in order to attach an adhesive sheet to the surface of an object without generating wrinkles or bubbles, instead of attaching the entire surface of the adhesive sheet to the surface of the object at the same time, a part of the adhesive sheet is first partially It is necessary to make contact and gradually expand the contact surface from here.
このような形の貼付を行うために、特許文献1には、接着シートを湾曲した保持面上に保持し、保持面からの気体の吹き出しにより接着シートを飛ばして、湾曲形状を保持したまま対象物の表面に付着させるようにした装置が開示されている。
In order to apply such a shape,
上記従来の装置にあっては、対象物の表面へシートを貼り付ける際にシートが空間を飛翔するので、種々の要因によって貼付位置の精度が低下する懸念がある。また対象物の表面への押し付け力が気体の吹き出しに依存しているため、用途によっては、必ずしも十分な押し付け力を得ることができない。 In the conventional apparatus, since the sheet flies through the space when the sheet is attached to the surface of the object, there is a concern that the accuracy of the attaching position is lowered due to various factors. Further, since the pressing force on the surface of the object depends on the blowing of gas, a sufficient pressing force cannot always be obtained depending on the application.
そこで、この発明は、シート貼付装置の吸着パッドを、押圧時に変形可能なように湾曲して設けられた板バネと、この板バネの表面を覆って湾曲形状の内側の空間を囲むとともに、シートを吸着する通気領域を備えた可撓性の膜部材と、を備えた構成とした。 Accordingly, the present invention provides a leaf spring provided so as to deform the suction pad of the sheet sticking device so that it can be deformed when pressed, and surrounds the surface of the leaf spring so as to surround the curved inner space. And a flexible membrane member provided with a ventilation region for adsorbing water.
例えばワークとなるシートを保持する際には、何らかのテーブル等の上に支持されたシートに対し吸着パッドを押圧すれば、板バネにより湾曲形状をなしていた吸着パッドがシートに沿って偏平化する。この状態で、内側の空間を介して負圧を作用させることにより、膜部材の表面にシートが吸着保持される。そして、シートを保持した吸着パッドは、板バネの弾性により再び湾曲形状に復帰する。 For example, when holding a sheet as a workpiece, if the suction pad is pressed against a sheet supported on a table or the like, the suction pad that has been curved by the leaf spring is flattened along the sheet. . In this state, by applying a negative pressure through the inner space, the sheet is adsorbed and held on the surface of the membrane member. And the suction pad holding the sheet returns to the curved shape again by the elasticity of the leaf spring.
シートの貼付の際には、対象物の表面にシートを保持した吸着パッドを押圧すれば、同様に、板バネにより湾曲形状をなしていた吸着パッドが対象物の表面に沿って偏平化する。これにより、シートは最初に対象物の表面に線状に接触し、吸着パッドの偏平化に伴って接触面が徐々に拡がっていく。そして、板バネの反力によってシートが対象物の表面に押し付けられる。 When the sheet is stuck, if the suction pad holding the sheet is pressed on the surface of the object, the suction pad having a curved shape is flattened along the surface of the object. As a result, the sheet first comes into linear contact with the surface of the object, and the contact surface gradually expands as the suction pad is flattened. Then, the sheet is pressed against the surface of the object by the reaction force of the leaf spring.
この発明によれば、シートが吸着パッドに吸着保持されたまま対象物の表面に貼り付けられるので、貼付位置の精度が高く得られるとともに、必要な押し付け力を容易に得ることができる。 According to the present invention, since the sheet is stuck to the surface of the object while being sucked and held by the suction pad, the accuracy of the sticking position can be obtained and the necessary pressing force can be easily obtained.
以下、この発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
本発明のシート貼付装置は、種々のシートを対象物の表面に貼り付ける工程に適用することができるが、一実施例においては、図1に示す偏平なフィルム外装電池1の外装体の中央部表面に矩形の両面接着シート2を貼り付ける工程に用いられる。
The sheet sticking device of the present invention can be applied to the process of sticking various sheets to the surface of an object. In one embodiment, the central portion of the outer package of the flat film-covered
一実施例のフィルム外装電池1は、例えば電気自動車の走行用バッテリとして用いられるリチウムイオンバッテリであり、複数の正極および負極をセパレータを介して積層してなる発電要素が、可撓性を有するラミネートフィルムからなる外装体の中に電解液とともに収容された構成を有している。外装体となるラミネートフィルムの四辺1a,1b,1c,1dは、2枚のフィルムを重ね合わせた上で熱融着してあり、1つの辺1a(詳しくは長方形をなす外形の一方の短辺1a)から正極タブ3および負極タブ4が導出されている。このようなフィルム外装電池1は、図1に示す合成樹脂製のスペーサ5,6が、タブ3,4側の辺1aおよびこれとは反対側となる辺1cにそれぞれ取り付けられて図2に示すように構成された上で、図3に示すように、各スペーサ5,6が上下に整列した状態に複数個積層され、いわゆる組電池として組み立てられる。図3には、計6個のフィルム外装電池1のみを示しているが、例えば20〜30個程度のフィルム外装電池1がスペーサ5,6とともに積層されて、1個の組電池が構成されている。そして、各フィルム外装電池1の中央部表面に設けられた両面接着シート2によって、上下に隣接した2つのフィルム外装電池1同士が互いに接合されている。この両面接着シート2は、各フィルム外装電池1を順次に固定することで、組電池全体の強度向上に寄与し、また、2つのフィルム外装電池1の外装体の間に介在する一種のスペーサとしても機能している。なお、両面接着シート2は、適宜な引張強度を有する基材の両面に接着層を備えて構成されている。
A film-
図4は、個々のフィルム外装電池1に両面接着シート2を順次貼り付けていくシート貼付装置のレイアウトを、フィルム外装電池1の搬送ライン11の上方から見た平面図であって、フィルム外装電池1は、ローラコンベヤ等から構成された搬送ライン11によって、パレット12に搭載された状態で搬送される。なお、フィルム外装電池1は、搬送ライン11上において、タブ3,4が搬送方向の一方へ向かう姿勢で搬送される。シート貼付装置は、搬送方向に沿って見た図5にも示すように、搬送ライン11の側方に配置されたシート仮置き部14と、長尺に連続した両面接着シート2を一方の面の剥離紙(ライナ)とともにロール状に巻回してなる後述の接着シートロール15を備えたシート供給部16と、接着シートロール15から所要の長さの両面接着シート2がシート仮置き部14上に引き出された状態で該シート2を切断するカッタ部17と、1枚の矩形のシートとして切断された両面接着シート2をシート仮置き部14から吸着搬送してフィルム外装電池1に貼り付ける吸着パッド18と、から大略構成されている。吸着パッド18は、移動機構19により図5の仮想線で示す移動軌跡Mに沿って移動する。つまり、シート仮置き部14上と搬送ライン11上との間で往復移動するとともに、それぞれの位置で上昇・下降する。
FIG. 4 is a plan view of the layout of the sheet sticking apparatus for sequentially sticking the double-sided
接着シートロール15は、図6に示すように、帯状に連続した剥離紙21の上に、同様に帯状に連続した両面接着シート2が設けられているものであり、両側部に、両面接着シート2から一定幅ではみ出た剥離紙21の余白部21aをそれぞれ備えている。この両側の余白部21aは、接着シートロール15の引き出しなどに際して利用される部分となる。図6には、接着シートロール15から切り離した1枚の両面接着シート2を併せて示してあるが、この切り離した状態では、個々の両面接着シート2は、短辺側にそれぞれ余白部21aを備えた長方形をなしている。そして、最終的にフィルム外装電池1に対しては、2つの余白部21aがフィルム外装電池1の短辺1a,1cに沿った姿勢でもって貼り付けられる。
As shown in FIG. 6, the
図5に示すように、シート供給部16は、接着シートロール15における剥離紙21の余白部21aを上下から挟持する複数個の搬送ローラ23を備えており、両面接着シート2の接着面に接触することなく両面接着シート2の引き出しおよびシート仮置き部14への搬送を行う。なお、ここでは、両面接着シート2の上面に剥離紙21が位置し、下面は接着面が露出した状態となっている。
As shown in FIG. 5, the
シート仮置き部14は、シート供給部16から送り出された両面接着シート2を引き取るために、同様に、上下から余白部21aを挟持する複数個の搬送ローラ24を備えている。これらの搬送ローラ24は、吸着パッド18への両面接着シート2の引き渡し時に、それぞれ軸方向に後退するように構成されている。また一方の余白部21aに対応する搬送ローラ24の列と他方の余白部21aに対応する搬送ローラ24の列との間には、切り離される両面接着シート2を下方から支持するシート支持テーブル25が上下昇降可能に設けられている。このシート支持テーブル25は、両面接着シート2が接する面に、剥離性に優れたシリコーンゴム等からなる弾性を有する剥離パッド26(図10参照)を備えている。
Similarly, the temporary
カッタ部17は、上下昇降するカッタ刃28を有し、接着シートロール15から引き出された両面接着シート2がシート仮置き部14上で剥離パッド26と吸着パッド18との間に挟持された状態において、両面接着シート2を剥離紙21とともに切断する。これにより、所要の長さを有する1枚の両面接着シート2が剥離紙21とともに吸着パッド18に引き渡されることとなる。
The
このように1枚のシートに切断された両面接着シート2は、吸着パッド18に吸着保持される。そして、図5の移動軌跡Mで示すように、吸着パッド18が搬送ライン11上まで移動した上で下降することで、吸着パッド18により対象物であるフィルム外装電池1に押圧され、フィルム外装電池1の外装体(ラミネートフィルム)の表面に貼り付けられる。なお、シート仮置き部14は、図示せぬ加圧エア源に接続されており、吸着パッド18により両面接着シート2を持ち上げる際に、剥離パッド26の多数の小孔を通して加圧エアを供給することで、剥離パッド26からの両面接着シート2の剥離を補助するようになっている。
Thus, the double-
次に、本発明の要部である吸着パッド18の詳細について説明する。
Next, the details of the
図7は、吸着パッド18の斜視図、図8は、その断面図である。これらの図に示すように、吸着パッド18は、剛性を有する硬質合成樹脂や金属から形成された板状のベース部材31と、両端がベース部材31の両側部に固定され、かつ断面D字形ないし半円形をなすように湾曲して設けられた板バネ32と、この板バネ32の表面を覆うように設けられた膜部材33と、から構成されている。
7 is a perspective view of the
ベース部材31は、ステップ状に立ち上がったバネ係止部31aを両側部に有し、この一対のバネ係止部31aの内側に、板バネ32の両端部が膜部材33の端部とともに固定されている。また、ベース部材31の中央部には、負圧および加圧エアの導入を行うための配管が接続されるコネクタ部34が設けられている。
The
板バネ32は、図示例では、全体が1つの板バネとして構成されており、図9にその展開図を示すように、矩形をなす母材に複数の細長いスリット36を打ち抜き加工した構成となっている。すなわち、図9に示すように、展開状態で矩形をなす板バネ32は、ベース部材31に固定される一対の端部32a,32bを有するとともに、アーチ状に湾曲する一対の端縁32c,32dを有しており、各スリット36は、一対の端部32a,32bの間に亘って端縁32c,32dとそれぞれ平行に形成されている。この複数のスリット36によって、板バネ32は、湾曲形状に沿って延びる平行な複数の帯状部37に分割されている。そして、スリット36は、各々の帯状部37の間における「隙間」となる。また、図示例では、スリット36は、一方の端部32aと他方の端部32bとの間で完全には連続しておらず、途中の1箇所ないし複数箇所(図示例では2箇所)において、隣接する帯状部37同士を連結する連結部38によって分断されている。各スリット36を横切る連結部38は、端部32a,32bと平行に直線状に連続している。換言すれば、板バネ32は、複数の帯状部37と2本の連結部38とが縦・横に交差した格子状に構成されている。
In the illustrated example, the
このような板バネ32は、自由状態では、平板状もしくは緩く湾曲した形状をなすように形成されており、これを湾曲させた形に変位させてベース部材31に取り付けてある。従って、板バネ32自身の反力によって図8に示すような断面形状が保持されている。つまり、湾曲形状における頂部をベース部材31へ向けて押圧すると偏平化するように弾性変形し、かつ押圧力を除けば図8の形状に復帰する形状復元性を備えている。
Such a
膜部材33は、ゴムないしエラストマから可撓性を有する膜として形成されたもので、例えば、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ニトリルブタジエンゴム(NBR)、等から形成されている。この膜部材33は、スリット36の部分を含めて板バネ32の外周面の全体を覆っており、従って、略半円筒形状をなしている。好ましくは、膜部材33は、板バネ32の外周面に加硫接着や接着剤等の手段によって接合されている。また、膜部材33は、半円筒の端面に相当する部位にもそれぞれD字形ないし半円形の壁として存在している。これにより、湾曲した板バネ32の内側の空間39が、密閉空間となるように囲まれている。この空間39には、コネクタ部34を介して負圧あるいは加圧エアが導入される。
The
膜部材33は、板バネ32のスリット36を覆っているが、この部分には、膜部材33の通気性を得るために、複数の小さな孔41が貫通形成されている。詳しくは、湾曲した膜部材33の周面の中で、剥離紙21の余白部21aを含む両面接着シート2の外形に対応した中央部分の領域が「通気領域」として、複数の孔41を備えている。なお、個々の孔の径は、両面接着シート2を吸着したときに該両面接着シート2に皺が生じない程度に小さく設定することが望ましい。図示例では、2本の直線状に延びる連結部38の内側が通気領域にほぼ相当しており、従って、2本の連結部38に挟まれた範囲に複数の孔41が分布している。
The
図10は、上記のように構成された吸着パッド18による両面接着シート2の貼付の工程を説明する説明図であって、工程(a)は、搬送ローラ24によって引き出された両面接着シート2がシート仮置き部14の上で1枚のシートとして切り離された状態を示しており、吸着パッド18は、当該両面接着シート2の上で待機している。
FIG. 10 is an explanatory diagram for explaining a process of applying the double-
この工程(a)の状態から、シート仮置き部14のシート支持テーブル25が上昇し、工程(b)として示すように、剥離パッド26を介して両面接着シート2を支持する。両面接着シート2を搬送した搬送ローラ24は、前述したように、軸方向に後退することで退避する。同時に、ベース部材31とシート支持テーブル25との間隔が所定量となるまで吸着パッド18が両面接着シート2へ向けて下降し、かつ吸着パッド18の内部空間39に負圧が導入される。ベース部材31の下降に伴い、膜部材33で覆われた板バネ32が逆に下方から押圧される形となり、図示するように、膜部材33および板バネ32が偏平化する。これにより、両面接着シート2(詳しくは上面に位置する剥離紙21)の全面が、孔41を有する通気領域に接し、吸着パッド18に吸着保持される。
From the state of this step (a), the sheet support table 25 of the temporary
なお、吸着面が湾曲面をなす吸着パッド18の向きとしては、両面接着シート2の搬送方向(つまり両側の余白部21aの長手方向)に対して吸着パッド18の湾曲方向(つまり各帯状部37の長手方向)が平行となる向きとすることが好ましい。このような向きとすることで、吸着されている剥離紙21からの両面接着シート2(つまり本体部分)の端部のめくれが抑制される。換言すれば、剥離紙21とともに両面接着シート2が吸着パッド18に吸着されているときに、余白部21aが、吸着パッド18に沿ってアーチ状に湾曲した状態となることが好ましい。
The direction of the
次に、工程(c)として示すように、吸着パッド18がシート支持テーブル25から上昇する。これに伴い、膜部材33および板バネ32は、板バネ32の復元力によって初期の湾曲形状に復帰しようとする。また、このとき、剥離パッド26の多数の小孔を通してシート支持テーブル25から上方へ向けて加圧エアが供給され、接着面の剥離パッド26からの剥離が補助される。従って、両面接着シート2は、吸着パッド18の初期の湾曲形状に沿って、膜部材33の凸面上に保持される。
Next, as shown in step (c), the
なお、図示例では、矩形をなす両面接着シート2が吸着パッド18の凸面に対し対称をなすように保持される。つまり、吸着パッド18(膜部材33)の凸面の頂部が両面接着シート2の中央に位置する。
In the illustrated example, the double-
このように両面接着シート2を保持した状態で、吸着パッド18は、搬送ライン11上で停止している対象物となるフィルム外装電池1の上まで移動し、かつフィルム外装電池1へ向かって下降する。工程(d)は、吸着パッド18(膜部材33)の凸面の頂部がちょうどフィルム外装電池1の外装体表面に接した状態を示している。吸着パッド18(ベース部材31)は、この状態からさらに所定高さ位置まで下降する。
With the double-
ベース部材31の下降に伴い、膜部材33で覆われた板バネ32が逆に下方から押圧される形となり、工程(e)として示すように、膜部材33および板バネ32が偏平化する。これにより、両面接着シート2(詳しくは下面の接着面)の全面がフィルム外装電池1の外装体表面に貼り付けられる。このとき、膜部材33および板バネ32が工程(d)として示す状態から工程(e)として示す状態へと偏平化する間に、両面接着シート2は、最初に凸面の中央部において外装体表面に線状に接してから、その接触面が図の左右外側へ向かって徐々に拡がっていく形で貼り付けられる。そのため、皺の発生や気泡の侵入が抑制される。また、板バネ32の反力が両面接着シート2に押圧力として作用するので、外装体表面に確実に貼り付けられる。そして、両面接着シート2の全面が外装体表面に接する状態までベース部材31が下降した段階で、吸着パッド18の内部の空間39に、負圧に代えて加圧エアが導入される。これにより、両面接着シート2の外装体表面への押圧が補助される。
As the
その後、内部空間39に加圧エアを導入したままベース部材31が上昇する。従って、両面接着シート2は膜部材33の表面から確実に離れる。このようにして、フィルム外装電池1への両面接着シート2の貼付が完了し、吸着パッド18は、工程(a)に示す状態に復帰する。フィルム外装電池1は、両面接着シート2の上面に剥離紙21を備えた状態のまま次工程へ搬送される。そして、次工程において剥離紙21を剥がした後に、順次に積み重ねられ、図3に示したように、隣接するフィルム外装電池1の外装体同士が接合された組電池が構成される。
Thereafter, the
なお、工程(d)〜工程(e)における加圧エアの供給は必ずしも必須のものではない。例えば、外装体表面へ貼り付く接着面の接着力が強い場合などには、加圧エアの供給は不要である。 Note that the supply of pressurized air in the steps (d) to (e) is not necessarily essential. For example, when the adhesive force of the adhesive surface that sticks to the exterior body surface is strong, the supply of pressurized air is unnecessary.
吸着パッド18の板バネ32のばね力の設定としては、工程(c)として示すように負圧で両面接着シート2を吸着保持した状態において、膜部材33および板バネ32が負圧により偏平化してしまわないだけのばね力が必要である。他方、工程(e)として示すように両面接着シート2が平坦となるまで板バネ32が変形した状態において、板バネ32による反力つまり外装体への押圧力が、フィルム外装電池1の外装体に許容される荷重を超えないようにする必要がある。従って、両者を勘案して、板バネ32のばね力を設定することが望ましい。
As the setting of the spring force of the
このように、上記実施例のシート貼付装置によれば、対象物の表面に両面接着シート2を貼り付ける際に、両面接着シート2を湾曲形状に保持し、その凸面の中央部で線状に対象物に付着させた後に、外側へ向かって接着領域を拡げていくような態様となるので、皺の発生や気泡の侵入を抑制することができる。特に、可撓性を有するラミネートフィルムからなる外装体への貼付は、剛体からなる平面への貼付に比較して一般に皺や気泡が生じやすいものとなるが、上記のシート貼付装置においては、このような可撓性を有する外装体に対して確実な貼付が可能となる。
Thus, according to the sheet sticking device of the above embodiment, when the double-
また、板バネ32の反力によって両面接着シート2を全面に亘って確実に押圧することができ、全面を確実に接着させることができる。
Moreover, the double-
そして、仮置き部14において吸着パッド18で吸着保持した両面接着シート2が、吸着パッド18に物理的に支持された状態のまま対象物であるフィルム外装電池1に貼り付けられるので、貼付位置の精度を高く得ることができる。また、フィードバック等による貼付位置の修正ないし補正も容易である。
And since the double-
以上、この発明の一実施例を説明したが、この発明に係るシート貼付装置は、上記のような両面接着シートに限らず、種々のシートの貼付に適用することができる。例えば、対象物の表面側に接着層を有し、シート側は接着層を有していない場合にも同様に適用が可能であり、あるいは、対象物の表面に静電気を利用して薄い合成樹脂フィルムを貼り付けるような用途にも適用することができる。また、対象物としても上記実施例に限定されないことは勿論であり、平坦面でなく緩く湾曲した湾曲面などに対しても貼付が可能である。 As mentioned above, although one Example of this invention was described, the sheet sticking apparatus which concerns on this invention is applicable not only to the above double-sided adhesive sheets but to sticking of various sheets. For example, it can be similarly applied to the case where the surface of the object has an adhesive layer and the sheet side does not have the adhesive layer, or a thin synthetic resin using static electricity on the surface of the object. It can also be applied to uses such as attaching a film. Of course, the object is not limited to the above-described embodiment, and can be applied not only to a flat surface but also to a curved surface that is gently curved.
さらに、上記実施例では、凸面の頂部つまり対象物の表面に最初に接する箇所がシートの中央部となっており、実質的に中央から対称に貼り拡げていく形となっているが、本発明においては、シートの一端部が凸面の頂部に位置するように吸着保持することで、シートの一端部から貼り拡げていくような形で貼り付けることも可能である。 Furthermore, in the above-described embodiment, the top portion of the convex surface, that is, the portion that first contacts the surface of the object is the central portion of the sheet, and the shape is substantially symmetrically spread from the center. In this case, by adsorbing and holding the sheet so that one end of the sheet is located on the top of the convex surface, the sheet can be pasted in such a manner as to be spread from one end of the sheet.
また、上記実施例の吸着パッド18にあっては、板バネ32が複数の帯状部37を有する1つの板バネとして構成されているが、個々に帯状部を構成する複数個の板バネ片を、適宜な間隔を介して並列に配置するようにしてもよい。このようにすれば、個々の板バネ片としては、単純な平帯状の板バネを用いることが可能である。この場合、各板バネ片の間の隙間に対応して膜部材33の孔41が配置されることとなる。
Further, in the
さらに、膜部材33としては、上記のように孔41を開口形成する構成に限らず、膜部材33の材質自体が通気性を有するものを用いることもできる。
Further, the
なお、図8や図10に示した板バネ32および膜部材33の断面形状はあくまでも例示に過ぎず、例えばシートの大きさ等に応じて、より偏平なD字形や円弧形とすることができる。すなわち、対象物の表面に最初に接する頂部を有し、かつ押圧時に対象物の表面に沿って偏平化し得る断面形状であれば足りる。
The cross-sectional shapes of the
1…フィルム外装電池
2…両面接着シート
11…搬送ライン
14…シート仮置き部
15…接着シートロール
16…シート供給部
17…カッタ部
18…吸着パッド
21…剥離紙
21a…余白部
31…ベース部材
32…板バネ
33…膜部材
36…スリット
37…帯状部
41…孔
DESCRIPTION OF
Claims (9)
上記吸着パッドは、
押圧時に変形可能なように湾曲して設けられた板バネと、
この板バネの表面を覆って湾曲形状の内側の空間を囲むとともに、シートを吸着する通気領域を備えた可撓性の膜部材と、
を備えている、ことを特徴とするシート貼付装置。 A sheet affixing device comprising a suction pad for adsorbing and holding a sheet by negative pressure and affixing the held sheet to the surface of an object,
The suction pad
A leaf spring provided curved so as to be deformable when pressed,
A flexible membrane member that covers the surface of the leaf spring and encloses the space inside the curved shape, and has a ventilation region that adsorbs the sheet;
A sheet sticking device comprising:
この余白部を有する2つの辺が上記板バネの湾曲形状に沿った向きで、上記シートが上記吸着パッドに吸着される、ことを特徴とする請求項7に記載のシート貼付装置。 The release paper has a margin that protrudes from the double-sided adhesive sheet on two sides of the double-sided adhesive sheet facing each other,
The sheet sticking device according to claim 7, wherein the sheet is adsorbed to the suction pad with two sides having the blank portion oriented along the curved shape of the leaf spring.
このフィルム外装電池の外装体の表面に上記両面接着シートを貼り付ける、ことを特徴とする請求項7または8に記載のシート貼付装置。 The object is a film-clad battery in which a power generation element formed by laminating a plurality of positive electrodes and negative electrodes via a separator is housed together with an electrolyte in an exterior body made of a laminate film,
The sheet sticking apparatus according to claim 7 or 8, wherein the double-sided adhesive sheet is attached to a surface of an exterior body of the film-covered battery.
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2017-02-09 JP JP2017021761A patent/JP2018127250A/en active Pending
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