JP2018126190A - 運転者診断装置及び運転者診断システム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、車両を用いて運転者を好適に診断することができる運転者診断装置及び運転者診断システムを提供することを目的とする。【解決手段】通信を行う通信手段と、受信した車両内のセンサから得られるセンサ情報を用いて、車両の運転者の運転行動を評価する指標である行動評価指標を運転者ごとに算出する算出手段であって、運転者の運転行動におけるエラーであるエラー行動の回数に基づいて、該行動評価指標を算出する算出手段と、運転者ごとの行動評価指標の複数年間の履歴を記憶する第一記憶手段と、行動評価指標の複数年間の履歴に基づいて、運転者の軽度認知障害を診断する第一診断手段と、を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、車両の運転者を診断する技術に関する。
認知機能障害の検査手法として、ミニメンタルステート検査(以下、「MMSE」と称する場合もある。)や臨床的認知症重症度判定尺度(以下、「CDR」と称する場合もある。)が知られている。
そして、車両を用いて運転者の認知機能障害を検査する技術として、アクセルペダル操作開度の揺らぎを解析する手法が開示されている(非特許文献1)。この手法によれば、アクセルペダル操作開度の揺らぎを解析することで、運転者の脳の活性度が推定される。
また、特許文献1には、旅行時間と走行記録データに基づいて危険運転度を評価する運転アドバイス装置が記載されている。また、特許文献2には、運転特性診断システムにおいて、車両間で特性値を共有することで事故を未然に防ぐ技術が記載されている。
特開2008−077502号公報 特開2014−016875号公報
奥谷、外3名、「ペダル操作による高齢者ドライバの運転特徴量の計測」、自動車技術会論文集、Vol.43(4)、p.929−934(2012)
MMSEは知能テストの一種であり、比較的簡単に短時間で認知機能障害の検査を行うことができる。また、CDRを用いた検査では、第三者の視点から見た客観的な判断による認知機能障害の重症度の評価が行われるため、MMSEよりも精度良く認知機能障害を検査することができる傾向にある。しかしながら、これらは、検査中の数十分から数時間の期間における認知機能を検査するものであるため、日常生活においてその症状が常に発症しているとは限らない軽度認知障害(以下、「MCI」と称する場合もある。)を、これら検査によって検出することは困難である。また、第三者(観測者)に対するヒアリングが得られない場合には、CDRを用いた検査を実施することができない。
一方、車両を用いて運転者の認知機能障害を検査する従来技術においては、該車両が第三者(観測者)の代わりとなり得る。しかしながら、従来技術でも、上述した検査と同様に、MCIを検出することが困難であり、車両を用いて運転者のMCIを診断する技術は、これまでに明らかにされていない。
また、従来から、車両の運転者の運転特性を車両間で共有することが知られている。ここで、上述したように検出が困難なMCIを、車両を用いて診断することができれば、それを応用して車両の運転者の運転特性を好適に診断することが可能となる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、車両を用いて運転者を好適に診断することができる運転者診断装置及び運転者診断システムを提供することを目的とする
本発明は、運転者診断装置に係る発明である。そして、本発明における第一の形態(以下、「第一の発明」と称する場合もある。)では、運転者診断装置は、車両の運転者のMCIを診断する。
上述したように、MCIの症状は、日常生活において常に発症しているとは限らないため、MCIの診断には、日常生活における被験者の長期間に亘る高度な認知能力に関連するふるまいの観測が必要である。ここで、車両を安全に運転するためには、運転操作の把握、車両の挙動の認知、車両の周囲の状況の認知・判断、周囲車両の行動予測といった高度な認知能力が必要とされる。したがって、運転者の運転行動は、上述した高度な認知能力に関連するふるまいと見ることができる。そして、運転行動を比較的長期間に亘って観測することによって、運転者のMCIを診断することが可能となる。
そこで、第一の発明に係る運転者診断装置は、通信を行う通信手段と、前記通信手段によって受信した車両内のセンサから得られるセンサ情報を用いて、車両の運転者の運転行動を評価する指標である行動評価指標を運転者ごとに算出する算出手段であって、運転者の運転行動におけるエラーであるエラー行動の回数に基づいて、該行動評価指標を算出する算出手段と、運転者ごとの前記行動評価指標の複数年間の履歴を記憶する第一記憶手段と、前記行動評価指標の複数年間の履歴に基づいて、運転者の軽度認知障害を診断する第一診断手段と、を備える。
このような運転者診断装置では、三軸加速度センサ、速度センサ、ヨーレートセンサ、操舵角センサ等の計測装置、カメラを含む画像解析装置、距離測定装置、およびGNNS受信装置等によって取得されたセンサ情報が、通信手段に送信される。そして、算出手段は、通信手段によって受信したセンサ情報を用いて、エラー行動の回数に基づいて行動評価指標を算出する。ここで、エラー行動とは、例えば、車線逸脱、車間距離の短縮化、急加速・急減速、衝突、交通違反(速度超過、信号無視等)、および右折に要する時間の増大等である。このようなエラー行動の回数は、運転者の認知能力と相関を有する傾向にある。詳しくは、運転者の認知能力が低下するほどエラー行動の回数が増加し易くなる。そして、例えば、エラー行動の回数が多くなるほど、運転者に対する運転行動の評価が悪くなるように、行動評価指標を算出することができる。なお、算出手段は、上記に例示したエラー行動のうちの一つのエラー行動の回数に基づいて行動評価指標を算出してもよいし、複数種類のエラー行動の回数に基づいて行動評価指標を算出してもよい。
そして、第一記憶手段は、エラー行動の回数に基づいて算出された行動評価指標の複数年間の履歴を記憶する。そして、第一診断手段は、行動評価指標の複数年間の履歴に基づいて、運転者のMCIを診断する。このように、第一の発明に係る運転者診断装置は、行動評価指標の複数年間の履歴を用いて車両の運転者の運転行動を比較的長期間に亘って評価し、運転者の認知能力の変化を観測することによって、運転者のMCIを早期に発見することができる。なお、MCIが発見された場合には、そのことが周知の手段を用いて運転者に通知される。
第一の発明に係る運転者診断装置は、以上に述べたように、発見が困難なMCIの早期発見を可能とする。つまり、車両を用いて運転者を好適に診断することができる。
また、第一の発明に係る前記算出手段は、複数種類の前記エラー行動の回数の重み付け和に基づいて、前記行動評価指標を算出してもよい。
このような算出手段は、複数種類のエラー行動のうち各エラー行動のエラーの度合いに応じて重み付けを変更し、行動評価指標を算出することができる。例えば、衝突等、エラーの度合いが比較的大きいエラー行動については、その回数が行動評価指標に与える影響を大きくすることができる。
また、第一の発明に係る前記第一診断手段は、所定の第一期間において所定の頻度以上で前記行動評価指標の値が所定の閾値よりも大きくなる場合、運転者に軽度認知障害が生じていると診断してもよい。この場合、前記行動評価指標は、その値が大きくなるほど、運転者の運転行動の評価が悪いことを意味するように定義される。
ここで、所定の閾値は、運転者にMCIが生じているか否かを判別するための閾値である。ただし、上述したように、MCIの症状は日常生活において常に発症しているとは限らないため、仮に運転者がMCIに罹患していたとしても、或る期間においては、行動評価指標の値が所定の閾値よりも大きくなるときもあれば、所定の閾値以下となるときもある。また、MCIの診断には、日常生活における被験者の長期間に亘る高度な認知能力に関連するふるまいの観測が必要である。そこで、第一診断手段は、所定の第一期間において所定の頻度以上で行動評価指標の値が所定の閾値よりも大きくなる場合、運転者に軽度認知障害が生じていると診断する。ここで、所定の第一期間および所定の頻度は、MCIの症状を検出可能とする期間および頻度である。車両の運転頻度が比較的高い運転者に対しては、例えば、数日から数十日間において、MCIの症状を検出可能な頻度以上で行動評価指標の値が所定の閾値よりも大きくなる場合、運転者にMCIが生じていると診断してもよい。また、車両の運転頻度が比較的低い運転者に対しては、例えば、数か月間において、MCIの症状を検出可能な頻度以上で行動評価指標の値が所定の閾値よりも大きくなる場合、運転者にMCIが生じていると診断してもよい。なお、所定の第一期間、所定の頻度、所定の閾値は、実験等により予め定めることができる。
そして、前記所定の閾値は、運転者の年齢によらず一定であってもよい。上述したように、エラー行動の回数は運転者の認知能力と相関を有する傾向にあり、そのエラー行動の回数に基づいて行動評価指標が算出される。そして、運転者の認知能力が低下するほど行動評価指標の値が大きくなり易い。ここで、所定の閾値を運転者の年齢によらず一定とすると、運転者の認知能力を一義的な基準に基づいて診断することができる。
また、前記所定の閾値は、運転者の年齢に応じて変化するものであってもよい。運転者が高齢である場合、エラー行動は、加齢に応じて生じ易くなる。なぜなら、高齢者においては、健常状態であっても加齢とともに認知能力が低下する傾向にあるからである。したがって、上述したように所定の閾値を運転者の年齢によらず一定とすると、つまり、年齢によらない絶対的な評価基準に基づいてMCIの診断を行うとすると、運転者が高齢であるほどMCIが生じていると診断され易くなる。一方、所定の閾値を運転者の年齢に応じて変化するものとすると、例えば、運転者が高齢であるほど所定の閾値を大きくすることができる。したがって、加齢に応じたエラー行動の生じ易さを踏まえたMCIの診断が可能となる。
そして、前記所定の閾値が、運転者の年齢に応じて変化するものである場合、前記所定の閾値は、運転者と同年代の他の運転者群の前記行動評価指標の値の平均と分散に基づいて決定されてもよい。この場合、同年代の他の運転者群という相対的な評価基準に基づいて、MCIの診断を行うことができる。
また、運転者が高齢である場合、行動評価指標の値は、複数年間に亘って比較的緩やかに増加する傾向にある。一方、行動評価指標により運転者の運転行動を複数年間に亘って評価している途中で、仮に運転者がMCIを発症した場合には、MCIの発症後には発症
前よりも行動評価指標の値が比較的急峻に増加する。つまり、運転者がMCIを発症すると、行動評価指標の値の変化率がそれまでよりも大きくなる。したがって、行動評価指標の値の変化率や該変化率の微分値に基づいて、MCIの診断を行うことができる。
そこで、第一の発明に係る前記第一診断手段は、所定の第二期間における前記行動評価指標の値の変化率が所定の変化率よりも大きい場合、運転者に軽度認知障害が生じていると診断してもよい。この場合、前記行動評価指標は、その値が大きくなるほど、運転者の運転行動の評価が悪いことを意味するように定義される。
ここで、所定の変化率は、運転者にMCIが生じているか否かを判別するための閾値である。また、所定の第二期間は、MCIの症状を検出可能とする期間である。なお、所定の第二期間、所定の変化率は、実験等により予め定めることができる。
そして、前記所定の変化率は、運転者の年齢によらず一定であってもよい。このように、所定の変化率を運転者の年齢によらず一定とすると、運転者の認知能力を一義的な基準に基づいて診断することができる。
また、前記所定の変化率は、運転者の年齢に応じて変化するものであってもよい。このように、所定の変化率を運転者の年齢に応じて変化するものとすると、例えば、運転者が高齢であるほど所定の変化率を大きくすることができる。したがって、加齢に応じたエラー行動の生じ易さを踏まえたMCIの診断が可能となる。
第一の発明に係る運転者診断装置は、行動評価指標の値、行動評価指標の値の変化率、または行動評価指標の値の変化率の変化率に基づいて、MCIの診断を行うことができる。また、第一の発明に係る運転者診断装置は、これらを適宜組合わせたものに基づいて、MCIの診断を行ってもよい。
また、第一の発明に係る前記算出手段は、前記通信手段によって受信した車両の位置情報に基づいて、所定の位置における前記センサ情報を用いて前記行動評価指標を算出してもよい。
車両の移動経路においては、運転が容易な経路や運転が難しい経路が存在し得る。そして、運転が容易な経路においては、エラー行動が生じ難く、運転が難しい経路においては、エラー行動が生じ易い傾向にある。そこで、算出手段は、エラー行動が比較的生じ易い所定の位置において、行動評価指標を算出する。これにより、算出処理負担を軽減することができる。
また、本発明における第二の形態(以下、「第二の発明」と称する場合もある。)では、運転者診断装置は、車両の運転者の安全運転特性を診断する。詳しくは、第二の発明に係る運転者診断装置は、通信を行う通信手段と、前記通信手段によって受信した車両内のセンサから得られるセンサ情報を用いて、車両の運転者の運転行動を評価する指標である行動評価指標を運転者ごとに算出する算出手段であって、運転者の運転行動におけるエラーであるエラー行動の回数に基づいて、該行動評価指標を算出する算出手段と、運転者ごとの前記行動評価指標の履歴を記憶する第一記憶手段と、前記行動評価指標の履歴に基づいて、運転者の安全運転特性を診断する第二診断手段と、前記安全運転特性を運転者ごとに記憶する第二記憶手段と、を備え、前記通信手段は、前記運転者に対して、該運転者が運転する車両の周囲車両の運転者の安全運転特性を通知することを特徴とする。
上述したように、第一の発明に係る運転者診断装置の第一診断手段は、行動評価指標の複数年間の履歴に基づいて、運転者のMCIの診断を行う。言い換えれば、運転者の運転
行動を比較的長期間に亘って評価した履歴に基づいて、運転者の運転特性を診断しているということもできる。その結果、第一の発明に係る運転者診断装置は、検出が比較的困難なMCIを早期に発見することを可能とする。ここで、第二の発明に係る運転者診断装置においては、第二診断手段が、行動評価指標の履歴に基づいて、運転者の安全運転特性を診断する。このように、第二診断手段は、検出が比較的困難なMCIを早期に発見することを可能とする第一診断手段と同様に、運転者の運転行動を比較的長期間に亘って評価した履歴に基づいて運転者の安全運転特性を診断するため、その安全運転特性を好適に診断することを可能とする。
また、従来から、運転者の運転特性を車両間で共有することによって、事故を未然に防ぐ技術が知られている。そして、車両間で共有される各車両の運転者の安全運転特性が正確なものであれば、好適に事故を予防することができる。ここで、上述したように、第二診断手段は、運転者の安全運転特性を好適に診断することができる。また、第二の発明に係る運転者診断装置において、通信手段は、周囲車両の運転者の安全運転特性を通知するため、運転者は周囲車両の運転者の安全運転特性を把握することができる。つまり、各車両の運転者の安全運転特性が比較的正確に診断され、そのような安全運転特性が車両間で共有される。したがって、第二の発明に係る運転者診断装置によれば、好適に事故を予防することができる。
第二の発明に係る運転者診断装置は、以上に述べたように、車両を用いて運転者を好適に診断することができる。
また、第二の発明に係る前記算出手段は、第一の発明に係る前記算出手段と同様に、複数種類の前記エラー行動の回数の重み付け和に基づいて、前記行動評価指標を算出してもよいし、前記通信手段によって受信した車両の位置情報に基づいて、所定の位置における前記センサ情報を用いて前記行動評価指標を算出してもよい。
なお、本発明は、第一の発明に係る運転者診断装置、または第二の発明に係る運転者診断装置を含む運転者診断システムとして特定することができる。また、第一の発明に係る運転者診断装置、または第二の発明に係る運転者診断装置が行う運転者診断方法として特定することもできる。上記処理や手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。
本発明によれば、車両を用いて運転者を好適に診断することができる運転者診断装置及び運転者診断システムを提供することができる。
第一の実施形態に係るシステム構成図である。 エラー行動検出部が行う処理の第一のフローチャート図である。 エラー行動検出部が行う処理の第二のフローチャート図である。 エラー行動検出部が行う処理の第三のフローチャート図である。 エラー数パラメータの一覧を示す図である。 第一の実施形態において、運転者が健常者である場合の行動評価指標値の複数年間の履歴を示す図である。 第一の実施形態において、運転者がMCI罹患者である場合の行動評価指標値の複数年間の履歴を示す図である。 第一の実施形態の変形例1において、運転者がMCI罹患者である場合の行動評価指標値の複数年間の履歴を示す第一の図である。 第一の実施形態の変形例1において、運転者がMCI罹患者である場合の行動評価指標値の複数年間の履歴を示す第二の図である。 第一の実施形態の変形例2に係るシステム構成図である。 行動評価指標値と安全運転特性との相関を示す図である。 行動評価指標値と安全運転特性のランクとの関係を示す図である。 HUD(Head-Up Display)により周囲車両の運転者の安全運転特性のランクを表示した図である。
(第一の実施形態)
<構成>
第一の実施形態について、概要を説明する。第一の実施形態は、車両と、サーバと、を含むシステムである。そして、サーバが運転者のMCIを診断することによって、第一の発明に係る運転者診断装置として機能する。
図1は、本実施形態に係るシステムの構成図である。本システムは、車載端末100とサーバ装置200とを含んで構成される。車載端末100およびサーバ装置200は、CPU、主記憶装置、補助記憶装置、および入出力装置によって構成することができる。補助記憶装置に記憶されたプログラムが主記憶装置にロードされ、CPUによって実行されることで、図1に図示した各手段が機能する。なお、車載端末100およびサーバ装置200の全部または一部は、専用に設計された回路を用いて実行されてもよい。
まず、車載端末100の構成について説明する。計測部101は、接続された図示しない各種センサが出力する電気信号を処理する手段である。各種センサは車両に搭載され、該車両の挙動の計測や運転者の運転操作の検出を行う。例えば、三軸加速度センサ、速度センサ、ヨーレートセンサ、操舵角センサ、方向指示器スイッチセンサが、各種センサに該当する。計測部101は、各種センサの出力値に基づいて、センサ情報を取得する。計測部101は、例えば、三軸加速度センサの出力値に基づいて、センサ情報として車両の三軸方向の加速度を取得し、例えば、操舵角センサの出力値に基づいて、センサ情報としてハンドル操舵角を取得する。
画像解析部102は、接続された図示しない車載カメラが撮像した画像を解析する手段である。車載カメラは、車両の周囲を撮像し、例えば、車両の左側・右側車線、先行車両、道路標識、交通信号、歩行者を撮像する。画像解析部102は、車載カメラが撮像した画像に基づいて、センサ情報を取得する。画像解析部102は、例えば、車載カメラが撮像した車両の左側・右側車線の画像に基づいて、センサ情報として左側・右側車線に対する車両の走行位置を取得する。
車間距離算出部103は、接続された図示しない距離測定器からの出力に基づいて、先行車両との車間距離を算出する手段である。言い換えれば、センサ情報として先行車両との車間距離を取得する手段である。距離測定は、例えば、赤外線レーザー方式、ミリ波レーダー方式、超音波方式、ライダー方式によって行われる。また、車間距離算出部103は、画像解析部102からの出力に基づいて車間距離を算出することもできる。
GNNS受信部104は、接続された図示しないアンテナを介して航法衛星からの信号を受信し、車両の位置を測位する手段である。言い換えれば、センサ情報として車両の位置情報を取得する手段である。
以上に述べた、計測部101、画像解析部102、車間距離算出部103、およびGNNS受信部104によって、センサ情報が取得される。
また、車載端末制御部105は、車載端末100全体の制御を司る手段である。具体的には、計測部101、画像解析部102、車間距離算出部103、およびGNNS受信部104によるセンサ情報の取得や該センサ情報のサーバ装置200への送信等を制御する手段である。
サーバ通信部106は、ネットワークで接続されたサーバ装置200と通信を行う手段である。サーバ通信部106は、例えば、センサ情報のサーバ装置200への送信や、後述する入出力部107を介した運転者からの入力のサーバ装置200への送信を行う。また、サーバ装置200に記憶されている情報のサーバ装置200からの受信を行う。本実施形態では、無線LANを利用した通信によってサーバ装置200との通信を行うが、携帯電話網を利用したパケット通信やWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)等の周知の技術を用いることもできる。
入出力部107は、運転者に情報を提示し、運転者からの入力を受け付けるための手段である。液晶ディスプレイとキーボード、またはタッチパネル等によって構成される。車両の運転者は、入出力部107を用いて、車両の運転者を特定するための情報を車載端末100に入力することができる。または、周知の技術を用いて、車両の運転者を特定するための情報が車載端末100に入力されてもよい。
次に、サーバ装置200の構成について説明する。車両通信部201は、車載端末100と通信を行う手段である。車両通信部201は、例えば、センサ情報のサーバ通信部106からの受信や、入出力部107を介した運転者からの入力のサーバ通信部106からの受信を行う。また、サーバ装置200に記憶されている情報の車載端末100への送信を行う。本実施形態では、車両通信部201は、サーバ通信部106と同様に、無線LANを利用して通信を行う。なお、本実施形態においては車両通信部201が、本発明における通信手段に相当する。
エラー行動検出部202は、車両通信部201により受信したセンサ情報を用いて、運転者の運転行動におけるエラー(以下、「エラー行動」と称する場合もある。)の回数を検出する。ここで、エラー行動とは、例えば、車線逸脱、車間距離の短縮化、急加速・急減速、衝突、交通違反(速度超過、信号無視等)、および右折に要する時間の増大等である。そして、行動評価指標算出部203は、エラー行動の回数に基づいて行動評価指標を算出する。ここで、行動評価指標とは、運転者の運転行動を評価する指標である。エラー行動検出部202および行動評価指標算出部203が行う処理についての詳細は、後述する。なお、本実施形態においてはエラー行動検出部202および行動評価指標算出部203が、本発明における算出手段に相当する。
データ記憶部204は、行動評価指標算出部203によって算出された行動評価指標を記憶する。ここで、サーバ装置200は、複数の車両からアクセスされ得る。したがって、データ記憶部204は、車両通信部201により受信した車両の運転者を特定するための情報と行動評価指標とを関連付けて、運転者ごとの行動評価指標を記憶する。また、データ記憶部204は、運転者ごとの行動評価指標を複数年間に亘って記憶する。すなわち、データ記憶部204は、運転者ごとの行動評価指標の複数年間の履歴を記憶する。なお、本実施形態においてはデータ記憶部204が、第一の発明における第一記憶手段に相当する。
診断部205は、データ記憶部204に記憶された運転者ごとの行動評価指標の複数年間の履歴に基づいて、運転者のMCIを診断する。診断部205が行う処理についての詳細は、後述する。なお、本実施形態においては診断部205が、第一の発明における第一診断手段に相当する。
サーバ制御部206は、サーバ装置200全体の制御を司る手段である。具体的には、受信したセンサ情報をエラー行動検出部202に入力する。また、行動評価指標の算出および記憶、MCIの診断を制御する。また、車両通信部201と、データ記憶部204または診断部205と、のアクセスを制御する。
<エラー行動の回数の検出処理>
次に、エラー行動検出部202が行う処理のフローチャート図である図2A、図2B、および図3を参照しながら、エラー行動の回数の検出処理について説明する。なお、エラー行動とは、例えば、車線逸脱、車間距離の短縮化、急加速・急減速、衝突、交通違反(速度超過、信号無視等)、および右折に要する時間の増大等である。また、図2A、図2B、および図3に示されるフローは、車両の走行中に所定の演算周期で繰り返し実行される。
図2Aおよび図2Bは、エラー行動として車両の急加速または急減速を検出するためのフローを示す。本フローでは、先ず、S101において、後述する取得カウンターnによるデータ取得回数のカウントを制御するフラグであるnflagが1であるか否かが判別される。そして、S101において肯定判定された場合、エラー行動検出部202はS102の処理へ進み、S101において否定判定された場合、エラー行動検出部202はS103の処理へ進む。
S101において肯定判定された場合、次に、S102において、データ取得回数をカウントする取得カウンターnが0に初期化される。なお、取得カウンターnは、車両のイグニッションがオフにされるときにも0に初期化される。
次に、S103において、取得カウンターnに1が加算される。そして、S104において、エラー行動検出部202は、車両通信部201により受信した加速度Acc[n]および走行距離D[n]を取得する。ここで、加速度Acc[n]は、車両の進行方向についての加速度の値の配列であって、該加速度の値は車両の計測部101によって計測される。また、走行距離D[n]は、車両が走行した距離の値の配列であって、該距離の値は車両の計測部101によって計測される。そして、取得された加速度Acc[n]および走行距離D[n]は、エラー行動検出部202のメモリに記憶される。
次に、S105において、積算走行距離Disが算出される。S105では、走行距離D[n]を積算することによって、積算走行距離Disが算出される。そして、S106において、車両が単位距離走行したか否かが判別される。S106では、S105で算出した積算走行距離Disに基づいて上記判別が行われる。ここで、単位距離は、例えば、1kmである。そして、S106において肯定判定された場合、エラー行動検出部202はS107の処理へ進み、S106において否定判定された場合、エラー行動検出部202はS109の処理へ進む。
S106において肯定判定された場合、次に、S107において、フラグnflagが1にされ、S108において、積算走行距離Disが0に初期化される。そして、S108の処理の後、エラー行動検出部202はS111の処理へ進む。
一方、S106において否定判定された場合、次に、S109において、フラグnflagが0にされる。そして、S109の処理の後、本フローの実行が終了される。
そして、S108の処理の後、S111において、読取り回数をカウントする読取りカウンターi、および後述する車両の急加速または急減速の回数である急加減速回数Nea
cが0に初期化される。
次に、S112において、読取りカウンターiに1が加算される。そして、S113において、エラー行動検出部202のメモリに記憶された加速度Acc[i]が読取られる。そして、S114において、S113で読取られた加速度Acc[i]の絶対値が所定の閾値Accthよりも大きいか否かが判別される。ここで、所定の閾値Accthは、車両の急加速または急減速を検出するための閾値であって、加速度Acc[i]の絶対値が所定の閾値Accthよりも大きい場合に、車両の急加速または急減速が生じたと判定することができる。なお、所定の閾値Accthは予め定められる値である。また、S114では、車両の急加速、急減速のそれぞれを判定できるように、判別を行ってもよい。例えば、車両が加速する場合に加速度Acc[i]が正の値になると仮定すると、S114において、加速度Acc[i]の値が急加速に対する所定の閾値Accth´よりも大きいか否かが判別されてもよい。例えば、車両が減速する場合に加速度Acc[i]が負の値になると仮定すると、S114において、加速度Acc[i]の値が急減速に対する所定の閾値Accth´´より小さいか否かが判別されてもよい。そして、S114において肯定判定された場合、エラー行動検出部202はS115の処理へ進み、S114において否定判定された場合、エラー行動検出部202はS116の処理へ進む。
S114において肯定判定された場合、次に、S115において、急加減速回数Neacに1が加算される。つまり、車両の急加速または急減速の回数がカウントされる。なお、S114において、車両の急加速、急減速のそれぞれを判定できるように判別が行われた場合には、S115において、車両の急加速、急減速のそれぞれの回数をカウントしてもよい。
次に、S116において、読取りカウンターiの値が取得カウンターnの値と等しくなっているか否かが判別される。そして、S116において肯定判定された場合、本フローの実行が終了され、S116において否定判定された場合、エラー行動検出部202はS112の処理へ戻る。
エラー行動検出部202が、以上に述べた処理を実行することによって、単位距離当たりの車両の急加速または急減速の回数を検出することができる。
なお、上述したS114の処理において、車両が前方車両と衝突したか否かを判別するようにしてもよい。その場合、例えば、車両が減速する場合に加速度Acc[i]が負の値になると仮定すると、S114において、加速度Acc[i]の値が衝突に対する所定の閾値Accth´´´よりも小さいか否かが判別される。そして、S115において、車両の衝突の回数がカウントされる。これにより、単位距離当たりの衝突の回数を検出することができる。
ここで、図2Aおよび図2Bに示されるようなエラー行動の回数の検出処理では、車両が単位距離を走行するまでは、車両通信部201により受信したセンサ情報がエラー行動検出部202のメモリに記憶され、車両が単位距離を走行すると、エラー行動検出部202のメモリに記憶されたセンサ情報に基づいてエラー行動の回数がカウントされる。一方、エラー行動検出部202は、車両が単位距離を走行しているときに、エラー行動の回数をカウントしてもよい。これを、図3を参照しながら説明する。
図3は、エラー行動として速度超過を検出するためのフローを示す。本フローでは、先ず、S201において、エラー行動検出部202は、車両通信部201により受信した車速値Vcar、走行距離値D、および制限速度値Vlimitを取得する。ここで、車速値Vcarは、車両の走行速度値であって、車両の計測部101によって計測される。ま
た、走行距離値Dは、車両が走行した距離の値であって、車両の計測部101によって計測される。また、制限速度値Vlimitは、車両が走行している道路の制限速度値である。制限速度値Vlimitは、車載カメラが撮像した道路標識の画像を画像解析部102が解析することにより取得される。または、制限速度値Vlimitは、車両のGNNS受信部104が地図データベースから現在地点の制限速度値を受信することにより取得される。
次に、S202において、積算走行距離Disが算出される。S202では、走行距離値Dを積算することによって、積算走行距離Disが算出される。そして、S203において、車両が単位距離走行したか否かが判別される。S203では、S202で算出した積算走行距離Disに基づいて上記判別が行われる。ここで、単位距離は、例えば、1kmである。そして、S203において肯定判定された場合、エラー行動検出部202はS206の処理へ進み、S203において否定判定された場合、エラー行動検出部202はS204の処理へ進む。
S203において否定判定された場合、次に、S204において、S201で取得した車速値VcarがS201で取得した制限速度値Vlimitよりも大きいか否かが判別される。そして、S204において肯定判定された場合、エラー行動検出部202はS205の処理へ進み、S204において否定判定された場合、本フローの実行が終了される。
S204において肯定判定された場合、次に、S205において、制限速度超過の回数である制限速度超過回数Nevcに1が加算される。つまり、制限速度超過の回数がカウントされる。そして、S205の処理の後、本フローの実行が終了される。
また、S203において肯定判定された場合、次に、S206において、積算走行距離Disおよび制限速度超過回数Nevcが0に初期化される。そして、S206の処理の後、本フローの実行が終了される。
エラー行動検出部202が、以上に述べた処理を実行することによって、単位距離当たりの制限速度超過の回数を検出することができる。
そして、エラー行動検出部202は、エラー行動として、車線逸脱、車間距離の短縮化、車間距離のばらつきの増大、右折に要する時間の増大、急減速、急加速、衝突、交通違反、および方向指示器の未使用を検出することができる。そして、後述するように、行動評価指標算出部203は、これらエラー行動の回数に関連したエラー数パラメータに基づいて行動評価指標を算出する。ここで、本実施形態におけるエラー数パラメータの一覧を図4に示す。エラー行動検出部202は、これらパラメータを上述した図2A、図2B、および図3に示すフローを参考にした処理に基づいて、算出することができる。例えば、車線逸脱回数は、車両の計測部101によって計測された操舵角の値(若しくは標準偏差)、またはヨーレートの値(若しくは標準偏差)、または加速度の値(若しくは標準偏差)を用いて算出される。または、車線逸脱回数は、車両の画像解析部102によって取得された車線に対する車両の走行位置の情報を用いて算出される。また、例えば、車間距離短縮化の検出回数は、車両の車間距離算出部103によって取得された先行車両との車間距離の値を用いて算出される。また、例えば、車間距離のばらつきの増大は、車両の車間距離算出部103によって取得された先行車両との車間距離の値(または標準偏差)を用いて算出される。
<行動評価指標の算出処理>
次に、行動評価指標算出部203が行う行動評価指標の算出処理について説明する。行
動評価指標算出部203は、下記式1を用いて行動評価指標を算出する。
Figure 2018126190

ここで、DERは行動評価指標の値である。また、Nelos、Neloy、Neloa、Nelop、Neds、Nedv、Nert、Nesd、Nesa、Necl、Netv、およびNeblは、上記の図4に示したエラー数パラメータである。また、C0からC11は、エラー数パラメータに乗算される重み係数である。この重み係数は、実験等によって予め定められる。
そして、上記式1のように算出される行動評価指標値DERは、その値が大きくなるほど、運転者の運転行動の評価が悪いことを意味する。なお、上記式1においては、各エラー数パラメータに重み係数が乗算されるが、行動評価指標値DERの算出にあたっては、重み係数を乗算しなくてもよい。また、行動評価指標値DERの算出にあたっては、上記の図4に示したエラー数パラメータの全てを用いてもよいし、そのうちのいくつかを用いてもよいし、そのうちの一つを用いてもよい。
また、行動評価指標算出部203は、エラー行動が比較的生じ易い所定の位置において、行動評価指標値DERを算出してもよい。言い換えれば、エラー行動が比較的生じ難い位置においては、行動評価指標値DERを算出しなくてもよい。なぜなら、エラー行動が比較的生じ難い位置では、運転者の認知能力が低下していてもエラー行動が生じない場合があるからである。なお、前記所定の位置の判別は、車両のGNNS受信部104が地図データベースから受信した情報に基づいて行われる。
<行動評価指標の記憶処理>
次に、データ記憶部204が行う行動評価指標の記憶処理について説明する。上述したように、データ記憶部204は、運転者ごとの行動評価指標の複数年間の履歴を記憶する。ここで、上記式1により算出される行動評価指標値DERは、単位距離当たりのエラー行動の回数に基づく値であるため、運転者が1日を通して単位距離以上走行した場合には、単位距離毎の行動評価指標値DERを積算したものを1日の走行距離で除算することにより、その日の行動評価指標値DERを算出することができる。そして、データ記憶部204は、このように算出した日毎の行動評価指標値DERを記憶する。または、データ記憶部204は、複数日に亘って単位距離毎の行動評価指標値DERを積算したものを該複数日の走行距離で除算することにより算出した複数日毎の行動評価指標値DERを記憶してもよい。
<MCI診断処理>
次に、診断部205が行うMCI診断処理について説明する。MCIの症状は日常生活において常に発症しているとは限らないため、仮に運転者がMCIに罹患していたとしても、或る期間においては、行動評価指標値DERが比較的大きくなるときもあれば、比較的小さくなるときもある。また、MCIの診断には、日常生活における被験者の長期間に亘る高度な認知能力に関連するふるまいの観測が必要である。そこで、診断部205は、所定の第一期間において所定の頻度以上で行動評価指標値DERが所定の閾値DERthよりも大きくなる場合、運転者にMCIが生じていると診断する。これについて、以下に詳しく説明する。
図5および図6に、行動評価指標値DERの複数年間の履歴について、健常者とMCI罹患者との比較を示す。図5は、運転者が健常者である場合の行動評価指標値DERの複数年間の履歴を示す図である。一方、図6は、運転者がMCI罹患者である場合の行動評価指標値DERの複数年間の履歴を示す図である。なお、図5および図6の運転者は同年代であって、且つ比較的高齢であるとする。ここで、図5および図6における線L2から線L5は、運転者と同年代の他の運転者群の行動評価指標値DERの分散を表していて、線L2は該他の運転者群の行動評価指標値DERの平均値、線L3から線L5は該平均値に標準偏差を加えた値を表している。詳しくは、線L3は平均値+σを、線L4は平均値+2σを、線L5は平均値+3σを表している。図5および図6においては、線L5が所定の閾値DERthに相当する。
図5において、線L1は、運転者が健常者である場合の行動評価指標値DERの時間推移を示している。ここで、時間t1から時間t2までの期間、時間t2から時間t3までの期間は、例えば1年間である。そして、時間t2後で時間t3前の時間t23から時間t3までの期間を所定の第一期間Δt1とする。図5に示すように、線L1から線L5は、時間の経過とともに行動評価指標値DERが増加している。これは、高齢者においては、健常状態であっても加齢とともに認知能力が低下する傾向にあるからである。ここで、線L1における行動評価指標値DERの増加率は、略一定となっていて、線L1は線L2と線L3との間を推移している。つまり、運転者が健常者である場合の行動評価指標値DERは、所定の第一期間Δt1において、線L5が表す所定の閾値DERthよりも小さくなっている。
一方、図6において、線L1´は、運転者がMCI罹患者である場合の行動評価指標値DERの時間推移を示している。なお、時間t1、t2、t23、t3、および所定の第一期間Δt1は上記の図5の説明で述べたとおりである。線L1´は、時間t1から時間t2までは上記の図5の線L1と同様に推移している。そして、時間t2から時間t3までの期間において、線L1´における行動評価指標値DERの増加率がそれまでよりも大きくなっている。その結果、時間t2から時間t3までの期間において、線L1´により表される行動評価指標値DERが、線L5が表す所定の閾値DERthよりも大きくなっている。詳しくは、所定の第一期間Δt1に着目すると、図6の斜線部に示されるように、所定の第一期間Δt1のうち期間Δt11において、行動評価指標値DERが所定の閾値DERthよりも大きくなっている。
上述したように、診断部205は、所定の第一期間において所定の頻度以上で行動評価指標値DERが所定の閾値DERthよりも大きくなる場合、運転者にMCIが生じていると診断する。ここで、所定の第一期間および所定の頻度は、MCIの症状を検出可能とする期間および頻度である。そして、図6に示すように、所定の第一期間Δt1のうち期間Δt11において、行動評価指標値DERが所定の閾値DERthよりも大きくなる場合、診断部205は、運転者にMCIが生じていると診断することができる。
なお、MCIが発見された場合、入出力部107を介して運転者に情報が提示される。また、メール等の周知の手段を用いて情報を提示することもできる。なお、MCIが発見されない場合でも、データ記憶部204に蓄積された情報は、運転者から参照できることが好ましい。これにより、運転者は、自分の行動評価指標値DERを知ることができる。また、サーバ装置200は、例えば運転者の行動評価指標値DERが増加傾向にある場合等においては、MCIが発見される前であっても、そのことを運転者に通知することができる。これにより、MCIを発症する虞がある運転者に対して、その警告を行うことができる。
診断部205が、以上に述べたようにMCI診断処理を行うことによって、発見が困難なMCIの早期発見が可能となる。つまり、第一の発明に係る運転者診断装置は、車両を用いて運転者を好適に診断することができる。なお、本実施形態において、診断部205は、同年代の他の運転者群という相対的な評価基準に基づいて、MCIの診断を行うことができる。
(第一の実施形態の変形例1)
次に、上述した第一の実施形態の変形例1について説明する。なお、本変形例において、上述した第一の実施形態と実質的に同一の構成、実質的に同一の処理については、その詳細な説明を省略する。
図7は、上記の図6と同様に、運転者がMCI罹患者である場合の行動評価指標値DERの複数年間の履歴を示す図である。なお、時間t1、t2、t23、t3、および所定の第一期間Δt1は上記の図5の説明で述べたとおりである。図7において、線L6は、所定の閾値DERthを表している。ここで、線L6に示されるように、所定の閾値DERthは一定である。これにより、運転者の認知能力を一義的な基準に基づいて診断することができる。
図7において、所定の第一期間Δt1に着目すると、図7の斜線部に示されるように、所定の第一期間Δt1のうち期間Δt11´において、行動評価指標値DERが所定の閾値DERthよりも大きくなっている。このように、所定の第一期間Δt1のうち期間Δt11´において、行動評価指標値DERが所定の閾値DERthよりも大きくなる場合、診断部205は、運転者にMCIが生じていると診断することができる。
なお、運転者が高齢である場合、エラー行動は、加齢に応じて生じ易くなる。そこで、所定の閾値DERthは、運転者の年齢に応じて変化するものとしてもよい。これにより、加齢に応じたエラー行動の生じ易さを踏まえたMCIの診断が可能となる。
図8は、上記の図6と同様に、運転者がMCI罹患者である場合の行動評価指標値DERの複数年間の履歴を示す図である。なお、時間t1、t2、およびt3は上記の図5の説明で述べたとおりである。ここで、時間t2後で時間t3前の時間t23´から時間t3までの期間を所定の第二期間Δt2とする。この場合、所定の第二期間Δt2における線L1´の変化が線L7によって表される。
図8において、線L7の傾きは、Rderで表される。そして、一点鎖線で示される線L8は、傾きがRderthの線を示している。ここで、傾きRderthは、運転者にMCIが生じているか否かを判別するための閾値であって、第一の発明における所定の変化率に相当する。そして、図8において、所定の第二期間Δt2における行動評価指標値DERの変化率が所定の変化率よりも大きくなっていることが判る。この場合、診断部205は、運転者にMCIが生じていると診断することができる。なお、所定の変化率は、運転者の年齢によらず一定であってもよいし、運転者の年齢に応じて変化するものであってもよい。ここで、行動評価指標値DERは個人の運転スキルに応じてその値が変動するのに対して、行動評価指標値DERの変化率は所定期間の行動評価指標値DERの変化代に基づくものであるため、診断部205が上述したようにMCI診断処理を行うことによって、運転スキルの個人差による影響を排除してその診断を行うことができる。
診断部205が、以上に述べたようにMCI診断処理を行うことによっても、発見が困難なMCIの早期発見が可能となる。
(第一の実施形態の変形例2)
次に、上述した第一の実施形態の変形例2について説明する。本変形例は、車両と、サーバと、車両側のスマートフォンと、を含むシステムである。図9は、本変形例に係るシステムの構成図である。なお、第一の実施形態と同じ手段については同じ符号を付し、説明を省略する。
本システムは、車載されたスマートフォン300とサーバ装置200とを含んで構成される。スマートフォン300およびサーバ装置200は、CPU、主記憶装置、補助記憶装置、および入出力装置によって構成することができる。補助記憶装置に記憶されたプログラムが主記憶装置にロードされ、CPUによって実行されることで、図9に図示した各手段が機能する。なお、スマートフォン300およびサーバ装置200の全部または一部は、専用に設計された回路を用いて実行されてもよい。
第一の実施形態の説明で述べた構成と異なるスマートフォン300について説明する。スマートフォン300は、第一の実施形態の説明で述べた車載端末100と同様に、計測部301、画像解析部302、車間距離算出部303、GNNS受信部304、端末制御部305、サーバ通信部306、および入出力部307を有する。
計測部301は、第一の実施形態と同様に接続された図示しない各種センサが出力する電気信号を処理する手段である。各種センサは、例えば、三軸加速度センサ、三軸ジャイロセンサである。画像解析部302は、第一の実施形態と同様に接続された図示しないカメラが撮像した画像を解析する手段である。車間距離算出部303は、第一の実施形態と同様に先行車両との車間距離を算出する手段である。車間距離算出部303は、画像解析部302からの出力に基づいて車間距離を算出することができる。GNNS受信部304は、第一の実施形態と同様に接続された図示しないアンテナを介して航法衛星からの信号を受信し、車両の位置を測位する手段である。
以上に述べた、計測部301、画像解析部302、車間距離算出部303、およびGNNS受信部304によって、センサ情報が取得される。
また、端末制御部305は、スマートフォン300全体の制御を司る手段である。サーバ通信部306は、第一の実施形態と同様にネットワークで接続されたサーバ装置200と通信を行う手段である。入出力部307は、第一の実施形態と同様に運転者に情報を提示し、運転者からの入力を受け付けるための手段である。
以上に説明したスマートフォン300からのセンサ情報を受信するサーバ装置200において、第一の実施形態と同様に、エラー行動の回数の検出処理、行動評価指標の算出処理、行動評価指標の記憶処理、MCI診断処理が行われる。これにより、発見が困難なMCIの早期発見が可能となる。
(第二の実施形態)
第二の実施形態は、車両と、サーバと、を含むシステムである。そして、サーバが運転者の安全運転特性を診断することによって、第二の発明に係る運転者診断装置として機能する。第二の実施形態に係るシステムの構成は、第一の実施形態と同様に図1によって表される。以下、本システムの構成において、第一の実施形態の説明で述べた構成と機能が異なる構成について説明する。
図1に示すシステム構成において、診断部205は、データ記憶部204に記憶された運転者ごとの行動評価指標の複数年間の履歴に基づいて、運転者の安全運転特性を診断する。診断部205が行う処理についての詳細は、後述する。なお、本実施形態においては診断部205が、第二の発明における第二診断手段に相当する。
そして、データ記憶部204は、診断部205によって診断された運転者の安全運転特性を運転者ごとに記憶する。そして、車両通信部201は、車両の運転者に対して、データ記憶部204に記憶された該運転者が運転する車両の周囲車両の運転者の安全運転特性を車両のサーバ通信部106に送信する。なお、各車両の位置情報および運転者情報が、各車両のサーバ通信部106によってサーバ装置200に送信されることにより、サーバ装置200は、周囲車両の運転者を特定することができる。よって、車両通信部201は、周囲車両の運転者の安全運転特性を正しく送信することができる。なお、本実施形態においてはデータ記憶部204が、第二の発明における第一記憶手段および第二記憶手段に相当する。
また、入出力部107は、サーバ通信部106によって受信した周囲車両の運転者の安全運転特性を表示する。これについての詳細は、後述する。なお、本実施形態においては入出力部107が、第二の発明における表示手段に相当する。
次に、診断部205が行う運転者の安全運転特性の診断処理について説明する。本実施形態では、上述した第一の実施形態と同様に、上記式1を用いて行動評価指標値DERが算出される。したがって、行動評価指標値DERは、その値が大きくなるほど、運転者の運転行動の評価が悪いことを意味する。そして、本実施形態の診断部205が診断する安全運転特性と行動評価指標値DERとは、図10に示すような相関がある。図10は、行動評価指標値DERと安全運転特性との相関を示す図であって、行動評価指標値DERが大きくなるほど安全運転特性が低くなる。ここで、安全運転特性は、運転者が安全運転を行う傾向の大小を表していて、その値が大きいほど運転者は安全運転を行い易い。
診断部205は、行動評価指標値DERに応じて、運転者の安全運転特性のランク付けを行う。これについて、図11を用いて説明する。図11は、行動評価指標値DERと安全運転特性のランクとの関係を示す図である。図11において、Sc1、Sc2、およびSc3は、安全運転特性のランクを表していて、Sc3、Sc2、Sc1の順に安全運転特性が大きくなる。つまり、安全運転特性のランクがSc1の運転者は、安全運転特性のランクがSc2およびSc3の運転者よりも安全運転を行い易い。
図11に示すように、行動評価指標値DERがD0以上でD1未満の運転者は、安全運転特性のランクがSc1となる。また、行動評価指標値DERがD1以上でD2未満の運転者は安全運転特性のランクがSc2となり、D2以上の運転者は安全運転特性のランクがSc3となる。このように、D0、D1、およびD2は、安全運転特性のランクを定めるための閾値としての働きを有する。そして、診断部205は、データ記憶部204に記憶された運転者ごとの行動評価指標値DERの履歴と、これら閾値と、に基づいて、運転者の安全運転特性のランク付けを行うことができる。ここで、診断部205は、上述した第一の実施形態のMCI診断処理における行動評価指標値DERと所定の閾値との比較処理を参考にして、運転者の安全運転特性のランク付けを行うことができる。
次に、入出力部107が表示する周囲車両の運転者の安全運転特性ついて説明する。図12は、HUD(Head-Up Display)により周囲車両の運転者の安全運転特性のランクを
表示した例である。図12では、AR(Augmented Reality)技術により周囲車両の運転
者の安全運転特性のランクと前方視界とを重畳表示させている。そして、図12に示される安全運転特性のランクにおいて、実線の一重の四角はランクSc1を表していて、破線の一重の四角はランクSc2を、実線の二重の四角はランクSc3を表している。
図12によると、車両前方の中央分離帯側の車線に、安全運転特性のランクが比較的低い運転者が運転する車両が存在することが判る。この場合、運転者は、そのような車両か
ら離れて走行する等、事故を未然に防ぐ措置をとることができる。
なお、周囲車両の運転者の安全運転特性のランクを表示する手段はHUDに限られず、例えば、電子ルームミラーや電子サイドミラーに該ランクを表示することもできる。または、ナビゲーション画面の地図上に該ランクを表示することもできる。
100 車載端末
101 計測部
102 画像解析部
103 車間距離算出部
104 GNNS受信部
105 車載端末制御部
106 サーバ通信部
107 入出力部
200 サーバ装置
201 車両通信部
202 エラー行動検出部
203 行動評価指標算出部
204 データ記憶部
205 診断部
206 サーバ制御部

Claims (18)

  1. 通信を行う通信手段と、
    前記通信手段によって受信した車両内のセンサから得られるセンサ情報を用いて、車両の運転者の運転行動を評価する指標である行動評価指標を運転者ごとに算出する算出手段であって、運転者の運転行動におけるエラーであるエラー行動の回数に基づいて、該行動評価指標を算出する算出手段と、
    運転者ごとの前記行動評価指標の複数年間の履歴を記憶する第一記憶手段と、
    前記行動評価指標の複数年間の履歴に基づいて、運転者の軽度認知障害を診断する第一診断手段と、
    を備える、運転者診断装置。
  2. 前記算出手段は、複数種類の前記エラー行動の回数の重み付け和に基づいて、前記行動評価指標を算出する、
    請求項1に記載の運転者診断装置。
  3. 前記行動評価指標は、その値が大きくなるほど、運転者の運転行動の評価が悪いことを意味するように定義される指標であって、
    前記第一診断手段は、所定の第一期間において所定の頻度以上で前記行動評価指標の値が所定の閾値よりも大きくなる場合、運転者に軽度認知障害が生じていると診断する、
    請求項1又は2に記載の運転者診断装置。
  4. 前記所定の閾値は、運転者の年齢によらず一定であることを特徴とする、
    請求項3に記載の運転者診断装置。
  5. 前記所定の閾値は、運転者の年齢に応じて変化することを特徴とする、
    請求項3に記載の運転者診断装置。
  6. 前記所定の閾値は、運転者と同年代の他の運転者群の前記行動評価指標の値の平均と分散に基づいて決定される、
    請求項5に記載の運転者診断装置。
  7. 前記行動評価指標は、その値が大きくなるほど、運転者の運転行動の評価が悪いことを意味するように定義される指標であって、
    前記第一診断手段は、所定の第二期間における前記行動評価指標の値の変化率が所定の変化率よりも大きい場合、運転者に軽度認知障害が生じていると診断する、
    請求項1又は2に記載の運転者診断装置。
  8. 前記所定の変化率は、運転者の年齢によらず一定であることを特徴とする、
    請求項7に記載の運転者診断装置。
  9. 前記所定の変化率は、運転者の年齢に応じて変化することを特徴とする、
    請求項7に記載の運転者診断装置。
  10. 前記算出手段は、前記通信手段によって受信した車両の位置情報に基づいて、所定の位置における前記センサ情報を用いて前記行動評価指標を算出する、
    請求項1から9の何れか1項に記載の運転者診断装置。
  11. 通信を行う通信手段と、
    前記通信手段によって受信した車両内のセンサから得られるセンサ情報を用いて、車両
    の運転者の運転行動を評価する指標である行動評価指標を運転者ごとに算出する算出手段であって、運転者の運転行動におけるエラーであるエラー行動の回数に基づいて、該行動評価指標を算出する算出手段と、
    運転者ごとの前記行動評価指標の履歴を記憶する第一記憶手段と、
    前記行動評価指標の履歴に基づいて、運転者の安全運転特性を診断する第二診断手段と、
    前記安全運転特性を運転者ごとに記憶する第二記憶手段と、
    を備え、
    前記通信手段は、前記運転者に対して、該運転者が運転する車両の周囲車両の運転者の安全運転特性を通知することを特徴とする運転者診断装置。
  12. 前記算出手段は、複数種類の前記エラー行動の回数の重み付け和に基づいて、前記行動評価指標を算出する、
    請求項11に記載の運転者診断装置。
  13. 前記算出手段は、前記通信手段によって受信した車両の位置情報に基づいて、所定の位置における前記センサ情報を用いて前記行動評価指標を算出する、
    請求項11又は12に記載の運転者診断装置。
  14. サーバ装置と、車両と、を含む運転者診断システムであって、
    前記サーバ装置が、
    通信を行う通信手段と、
    前記通信手段によって受信した車両内のセンサから得られるセンサ情報を用いて、前記車両の運転者の運転行動を評価する指標である行動評価指標を運転者ごとに算出する算出手段であって、運転者の運転行動におけるエラーであるエラー行動の回数に基づいて、該行動評価指標を算出する算出手段と、
    運転者ごとの前記行動評価指標の履歴を記憶する第一記憶手段と、
    前記行動評価指標の履歴に基づいて、運転者の安全運転特性を診断する第二診断手段と、
    前記安全運転特性を運転者ごとに記憶する第二記憶手段と、
    を有し、
    前記車両が、
    前記サーバ装置と通信を行うサーバ通信手段と、
    該車両の周囲車両の情報を表示する表示手段と、
    を有し、
    前記通信手段は、前記車両に対して、該車両の周囲車両の運転者の安全運転特性を送信し、
    前記表示手段は、前記サーバ通信手段によって受信した前記周囲車両の運転者の安全運転特性を表示することを特徴とする運転者診断システム。
  15. 前記算出手段は、複数種類の前記エラー行動の回数の重み付け和に基づいて、前記行動評価指標を算出する、
    請求項14に記載の運転者診断システム。
  16. 前記算出手段は、前記通信手段によって受信した前記車両の位置情報に基づいて、所定の位置における前記センサ情報を用いて前記行動評価指標を算出する、
    請求項14又は15に記載の運転者診断システム。
  17. 通信を行うステップと、
    受信した車両内のセンサから得られるセンサ情報を用いて、車両の運転者の運転行動を
    評価する指標である行動評価指標を運転者ごとに算出するステップであって、運転者の運転行動におけるエラーであるエラー行動の回数に基づいて、該行動評価指標を算出するステップと、
    運転者ごとの前記行動評価指標の複数年間の履歴を記憶するステップと、
    前記行動評価指標の複数年間の履歴に基づいて、運転者の軽度認知障害を診断するステップと、
    を含む、運転者診断方法。
  18. 通信を行うステップと、
    受信した車両内のセンサから得られるセンサ情報を用いて、車両の運転者の運転行動を評価する指標である行動評価指標を運転者ごとに算出するステップであって、運転者の運転行動におけるエラーであるエラー行動の回数に基づいて、該行動評価指標を算出するステップと、
    運転者ごとの前記行動評価指標の履歴を記憶するステップと、
    前記行動評価指標の履歴に基づいて、運転者の安全運転特性を診断するステップと、
    前記安全運転特性を運転者ごとに記憶するステップと、
    前記運転者に対して、該運転者が運転する車両の周囲車両の運転者の安全運転特性を通知するステップと、
    を含む、運転者診断方法。
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