JP2018125497A - 電子機器、電子機器用の冷却制御装置及び冷却制御方法 - Google Patents

電子機器、電子機器用の冷却制御装置及び冷却制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】多数の流量計を用いずに複数の電子ユニットのそれぞれに所望の流量で冷媒を安定的に供給可能とすること。【解決手段】冷却対象の複数の電子ユニットが収容される電子機器用の冷却制御装置であって、ポンプから液体の冷媒が供給側のマニフォールドを介して複数の流路に供給されている状態において、前記複数の流路のうちの一の流路内における前記冷媒の流量を表すパラメータの検出値に基づいて、前記ポンプを制御するポンプ制御部を含む。【選択図】図5

Description

本開示は、電子機器、電子機器用の冷却制御装置及び冷却制御方法に関する。
冷却対象の複数の電子ユニットを液体の冷媒で冷却する技術が知られている。
特開2005-228216号公報 特開2005-73400号公報
しかしながら、上記のような従来技術では、多数の流量計を用いずに複数の電子ユニットのそれぞれに所望の流量で冷媒を安定的に供給することが難しい。例えば、複数の電子ユニットの一部が取り外されたり、新たな電子ユニットが増設されたりすると、ポンプの吐出流量が一定に保たれている場合でも、各電子ユニットへの供給流量が所望の流量から有意に変化してしまう。
そこで、1つの側面では、本発明は、多数の流量計を用いずに複数の電子ユニットのそれぞれに所望の流量で冷媒を安定的に供給可能とすることを目的とする。
1つの側面では、冷却対象の複数の電子ユニットが収容される電子機器用の冷却制御装置であって、
ポンプから液体の冷媒が供給側のマニフォールドを介して複数の流路に供給されている状態において、前記複数の流路のうちの一の流路内における前記冷媒の流量を表すパラメータの検出値に基づいて、前記ポンプを制御するポンプ制御部を含む、冷却制御装置が提供される。
1つの側面では、本発明によれば、多数の流量計を用いずに複数の電子ユニットのそれぞれに所望の流量で冷媒を安定的に供給することが可能となる。
実施例1による電子機器を示す正面図である。 水冷ユニット及びブックシェル型装置を示す斜視図である。 ブックシェル型装置の一例を概略的に示す斜視図である。 実施例1による電子機器における冷却系の概要の説明図である。 電子機器における冷却制御系の説明図である。 流量比率と消費電力との関係の一例を示す表図である。 制御装置のハードウェア構成の概略を示す図である。 制御装置の機能構成の概略を示す図である。 ポンプ回転数制御部により実現される処理の一例の概略を示すフローチャートである。 実施例2による電子機器における冷却制御系の説明図である。 実施例3による電子機器における冷却制御系の説明図である。 実施例4による電子機器における冷却制御系の説明図である。 実施例5による電子機器における冷却制御系の説明図である。 調整弁の開度と流量比率との関係の一例を示す図である。 調整弁制御部による制御内容のイメージ図である。 装置側制御部により実行される処理の一例を示すフローチャートである。 制御装置の調整弁制御部により実行される処理の一例を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。
[実施例1]
図1は、実施例1による電子機器1を示す正面図であり、図2は、水冷ユニット20及びブックシェル型装置30を示す斜視図である。図1には、Z方向が定義される。Z方向は、高さ方向に対応する。
電子機器1は、複数の電子ユニット31が収容される機器であり、電子ユニット31が液体の冷媒により冷却される液冷型の機器である。液体の冷媒は、例えばプロピレングリコールを含む不凍液であってよい。電子機器1は、一例として、無線通信の基地局装置を形成する。電子機器1は、屋外に配置されてもよいし、屋内に配置されてもよい。尚、変形例では、電子機器1は、サーバや、スーパコンピュータ等のような他の電子機器の形態であってもよい。
電子機器1は、ラック10と、水冷ユニット20と、ブックシェル型装置30とを含む。
ラック10は、電子機器1の全体の支持フレームを形成する。ラック10には、水冷ユニット20及びブックシェル型装置30が搭載される。尚、図1に示す例では、ラック10には、1組の水冷ユニット20及びブックシェル型装置30が搭載されているが、複数組の水冷ユニット20及びブックシェル型装置30が搭載されてもよい。また、実施例1では、一例として、一のブックシェル型装置30に対して一の水冷ユニット20が設けられるが、複数のブックシェル型装置に対して一の水冷ユニットが設けられる構成であってもよい。また、一のブックシェル型装置に対して複数の水冷ユニットが設けられる構成であってもよい。
水冷ユニット20は、ブックシェル型装置30内の各電子ユニット31を液体の冷媒(2次冷媒)で冷却する装置である。
ブックシェル型装置30は、各電子ユニット31を“本棚(ブックシェル)”の形態で収容する装置である。従って、各電子ユニット31は、内部に電子デバイスを収容するカードの形態であってよく、PIU(プラグ・イン・ユニット)と称される場合がある。
電子ユニット31は、基地局装置の各種機能を実現する。冷却対象の電子ユニット31は、処理装置などのデバイス(発熱体)を含む。また、冷却対象の電子ユニット31は、内部に2次冷媒が通る流路(図4の流路63a〜63d参照)を備えることで、デバイスの熱を外部に放出できる構造を有する。なお、電子ユニット31内における流路の構造は任意である。例えば、電子ユニット31内では、2次冷媒の流路は、デバイスに熱的に接続される放熱部(液冷用のコールドプレート)(図4の放熱部310参照)に接する態様、又は、該放熱部の内部を通る態様で形成されてもよい。
冷却対象の各電子ユニット31は、図2に示すように、水冷ユニット20に管路22を介して連通する。尚、管路22は、2次冷媒の供給用の管路(図4の供給側の接続流路62a〜62d参照)と、2次冷媒の戻り用の管路(図4の戻り側の接続流路64a〜64d)とを含む。
図3は、ブックシェル型装置30の一例を概略的に示す斜視図である。図3に示すように、ブックシェル型装置30は、ラックマウントシャーシ38を備える。ラックマウントシャーシ38は、ラック10に固定される。ラックマウントシャーシ38には、図3に示すように、複数のスロット部が形成され、各スロット部に、電子ユニット31が挿入されることで電子ユニット31が収容される。図3には、複数の電子ユニット31の挿入態様が矢印で示される。複数の電子ユニット31は、全て同一の機能を実現する同一の構成であってもよいが、一般的に、異なる機能を実現するユニットを含む。従って、複数の電子ユニット31は、サイズが異なる場合もある。
尚、基地局装置を形成する電子機器1では、一般的に、一のブックシェル型装置30に収容される電子ユニット31の数が多くなる。電子ユニット31の数は、例えば、8U(1U=1.75[インチ]=44.45[mm])程度のブックシェル型装置30に対して、30〜50個である。これは、サーバ等ではラック当り30個程度であることとは対照的である。
次に、図4を参照して、電子機器1における冷却系について説明する。
図4は、電子機器1における冷却系の概要の説明図である。図4では、流路が二重線で示され、冷媒の流れ方向が流路上の矢印で示されている。また、図4では、電子ユニット31が4つだけ示されている。実際には、電子ユニット31は、上述のように、より多数、設けられうる。以下では、4つの電子ユニット31のそれぞれを区別するときは、電子ユニット31a〜31dと称する。また、図4では、電子ユニット31内の放熱部310が模式的に示されている。
電子機器1における冷却系は、熱交換器50と、リザーバタンク52と、ポンプ54と、供給側のマニフォールド56と、戻り側のマニフォールド58と、水冷ユニット流路60とを含む。また、電子機器1における冷却系は、供給側の接続流路62a〜62dと、電子ユニット31a〜31d内の流路63a〜63dと、戻り側の接続流路64a〜64dと、流量モニタ部70とを含む。
熱交換器50、リザーバタンク52、ポンプ54、供給側のマニフォールド56、戻り側のマニフォールド58、水冷ユニット流路60、及び流量モニタ部70は、水冷ユニット20内に設けられる。但し、これらのうちの一部の要素は、水冷ユニット20外に設けられてもよい。
熱交換器50は、1次冷媒と2次冷媒との間で熱交換を行う装置である。1次冷媒は、流路59aを介して電子機器1の外部のチラー又はラジエータ(図示せず)から供給され、流路59bを介してチラー又はラジエータに戻される。尚、熱交換器50では、液体の1次冷媒と液体の2次冷媒との間で熱交換が実現されるが、熱交換器50では、外部の空気と2次冷媒との間での熱交換が更に実現されてもよい。
リザーバタンク52は、2次冷媒を貯留するタンクである。
ポンプ54は、リザーバタンク52と供給側のマニフォールド56の間に設けられる。ポンプ54は、動作時、リザーバタンク52内の2次冷媒を吸込み、吐出する。ポンプ54は、吐出流量が可変型のポンプである。ポンプ54は、例えば電動ポンプである。
供給側のマニフォールド56は、ヘッダとも称される部材であり、ポンプ54から吐出された分岐供給用の2次冷媒を貯留する。供給側のマニフォールド56には、供給側の接続流路62a〜62dが接続されるとともに、後述の流量モニタ部70のモニタ用制御流路72が接続される。従って、供給側のマニフォールド56内の2次冷媒は、供給側の接続流路62a〜62d及びモニタ用制御流路72に分配されて供給される。
戻り側のマニフォールド58は、ヘッダとも称される部材であり、熱交換器50に戻すための2次冷媒を集合させて貯留する。戻り側のマニフォールド58には、戻り側の接続流路64a〜64dが接続されるとともに、後述の流量モニタ部70のモニタ用制御流路72が接続される。従って、戻り側のマニフォールド58内には、戻り側の接続流路64a〜64d及びモニタ用制御流路72からの2次冷媒が集合される。
水冷ユニット流路60は、熱交換器50、リザーバタンク52、ポンプ54、供給側のマニフォールド56、及び戻り側のマニフォールド58に接続する流路である。水冷ユニット流路60は、供給側の接続流路62a〜62dと、電子ユニット31a〜31d内の流路63a〜63dと、戻り側の接続流路64a〜64dとともに、協動して、2次冷媒の循環路を形成する。
具体的には、熱交換器50から2次冷媒は、リザーバタンク52に貯留され、リザーバタンク52からポンプ54により供給側のマニフォールド56に供給される。供給側のマニフォールド56から2次冷媒は、供給側の接続流路62a〜62dを介して電子ユニット31a〜31d内の流路63a〜63dに供給される。流路63a〜63dから2次冷媒は、戻り側の接続流路64a〜64dを介して戻り側のマニフォールド58に戻される。戻り側のマニフォールド58から2次冷媒は、再び水冷ユニット流路60(戻り側)を介して熱交換器50に戻される。このようにして、2次冷媒は、各電子ユニット31で熱を受け、熱交換器50で熱を放出しつつ、冷却系を循環する。但し、実施例1では、供給側のマニフォールド56からの2次冷媒の一部は、流量モニタ部70のモニタ用制御流路72を介して戻り側のマニフォールド58に戻される。従って、供給側のマニフォールド56からの2次冷媒が全てがブックシェル型装置30を通って循環しているわけではない。
供給側の接続流路62a〜62d、戻り側の接続流路64a〜64d、及び流路63a〜63dは、電子ユニット31a〜31dのそれぞれに対する冷却流路61a〜61d(第1流路の一例)を形成する。例えば、供給側の接続流路62aは、流路63aを介して戻り側の接続流路64aに接続され、電子ユニット31aに係る冷却流路61aを形成する。同様に、供給側の接続流路62bは、流路63bを介して戻り側の接続流路64bに接続され、電子ユニット31bに係る冷却流路61bを形成する。尚、冷却流路61a〜61dは、両端部(供給側のマニフォールド56及び戻り側のマニフォールド58)以外では、互いに対して連通することはない。
流量モニタ部70は、モニタ用制御流路72(第2流路の一例)と、流量計74と、調整弁76とを含む。
モニタ用制御流路72は、供給側のマニフォールド56と戻り側のマニフォールド58との間を接続する。モニタ用制御流路72は、供給側の接続流路62a〜62d及び戻り側の接続流路64a〜64dとは対照的に、供給側のマニフォールド56からブックシェル型装置30を通ることなく戻り側のマニフォールド58に接続される。モニタ用制御流路72を流れる2次冷媒の流量は、後述のように制御装置80(冷却制御装置の一例)により制御される。
流量計74は、モニタ用制御流路72を流れる2次冷媒の流量を測定する。流量計74は、モニタ用制御流路72を流れる2次冷媒の流量に応じた流量パルス信号(以下、「検出信号」とも称する)を発生する。
調整弁76は、モニタ用制御流路72を流れる2次冷媒の流量を調整する。調整弁76は、手動の弁であってもよいし、電磁弁のような電子制御が可能な弁であってもよい。また、調整弁76は省略されてもよい。
次に、図5乃至図8を参照して、電子機器1における冷却制御系について説明する。
図5は、電子機器1における冷却制御系の説明図である。図5では、制御装置80に係る制御線が点線で示されている。また、図5には、図4を参照して説明した冷却系が併せて示されている。図5では、供給側の接続流路62a〜62dや戻り側の接続流路64a〜64d、水冷ユニット流路60におけるポンプ54の両端がカプラ等のノンスピル(non-spill)型継手C1で接続されることが示されている。これにより、保守等のための取り外しや装着が容易となる。
制御装置80には、制御対象のポンプ54や、流量モニタ部70の流量計74等が接続される。
制御装置80は、図5に示すように、ポンプ回転数制御部82(ポンプ制御部の一例)と、センサ監視部84とを含む。
ポンプ回転数制御部82は、センサ監視部84からセンサ情報を取得する。但し、ポンプ回転数制御部82は、流量計74からの検出信号を直接取得してもよい。ポンプ回転数制御部82は、流量計74からの検出信号に基づいて、ポンプ54の回転数を制御する。例えば、ポンプ回転数制御部82は、ポンプ54の目標回転数を決定し、ポンプ54の回転数を監視しつつ、ポンプ54の回転数が目標回転数になるように制御する。この際、ポンプ回転数制御部82は、モニタ用制御流路72を流れる2次冷媒の流量Mx(図4参照)が所定流量Mrefになるように、ポンプ54の目標回転数を決定する。
所定流量Mrefは、電子ユニット31a〜31dに係る冷却流路61a〜61dのそれぞれに所望の流量で2次冷媒が供給されるように予め規定される(即ち設計段階で決定される)。
ここで、ポンプ54から2次冷媒が吐出されている状態において、モニタ用制御流路72を流れる2次冷媒の流量Mxと、電子ユニット31a〜31dに係る冷却流路61a〜61dのそれぞれを流れる2次冷媒の流量Ma〜Mdとは、所定の比率を有する。即ち、Mx:Ma:Mb:Mc:Md=1:k:k:k:kであり、k〜kは、固定の係数である。これは、モニタ用制御流路72及び冷却流路61a〜61dは上述のように共通の供給側のマニフォールド56に接続されているため、各流量Mx、Ma〜Mdは、それぞれの流路の特性に応じて決まるためである。モニタ用制御流路72及び冷却流路61a〜61dのそれぞれの特性とは、各流路の状態であり、典型的には、供給側のマニフォールド56から戻り側のマニフォールド58までの圧力損失や、入口と出口の高さの差等である。
尚、係数k〜kの各値を設計段階で調整する際の調整方法は任意である。例えば、係数k〜kの各値は、モニタ用制御流路72及び冷却流路61a〜61dの各断面積(径)や各長さを調整することで調整できる。一般的に、流路の断面積が小さくなるほど圧力損失が大きくなり、係数の値は小さくなる。また、一般的に、流路の長さが大きくなるほど圧力損失が大きくなり、係数の値は小さくなる。また、係数k〜kの各値は、係数の値を小さくしたい流路にオリフィス環的な物体やバルブ、絞り等を設けることで、調整できる。尚、モニタ用制御流路72が調整弁76を有する場合は、モニタ用制御流路72の特性は、調整弁76の開度によっても調整できる。また、係数k〜kのそれぞれの実際の値を確認する方法としては、試験であってもよいし、シミュレーション(数値計算)であってもよい。即ち、係数k〜kのそれぞれの値の確認及び微調整等は、試験やシミュレーションを介して設計段階で実現できる。
従って、モニタ用制御流路72及び冷却流路61a〜61dのそれぞれの特性を設計段階で調整することで、所定流量Mrefで2次冷媒がモニタ用制御流路72を流れるときに所望の流量で2次冷媒を冷却流路61a〜61dのそれぞれに流すことが可能となる。換言すると、冷却流路61a〜61dのそれぞれに係る所望の流量に応じて係数k〜kの各値を決定し、該係数k〜kの各値が実現されるように、モニタ用制御流路72及び冷却流路61a〜61dの特性(例えば圧力損失など)が調整される。例えば、供給側の接続流路62aの所望の流量がMtaであるとき、係数kは、k=Mta/Mrefとされる。これは、モニタ用制御流路72を流れる2次冷媒の流量Mxを所定流量Mrefになるように調整することは、供給側の接続流路62aを流れる2次冷媒の流量Maを所望の流量Mtaになるように調整することを意味する。このようにして、実施例1によれば、係数k〜kの各値を設計段階で調整しておくことで、実働時には、モニタ用制御流路72を流れる2次冷媒の流量Mxを所定流量Mrefになるように調整するだけでよくなる。即ち、実働時には、モニタ用制御流路72を流れる2次冷媒の流量Mxを所定流量Mrefになるように調整するだけで、冷却流路61a〜61dのそれぞれを流れる2次冷媒の流量Ma〜Mdを所望の流量に制御することが可能となる。
この結果、実施例1によれば、モニタ用制御流路72の流量計74で冷却流路61a〜61dの全ての流量を間接的に検出できるため、冷却流路61a〜61dのそれぞれを流れる2次冷媒の流量を流量計を用いてモニタする必要がなくなる。従って、例えば冷却流路61a〜61dのそれぞれに流量計を設ける構成に比べて、流量計の数を減らし、効率的な構成を実現できる。かかる効果は、上述のように一のブックシェル型装置30に収容される電子ユニット31の数が有意に多くなる傾向がある基地局装置を、電子機器1が形成する場合に、より顕著となる。電子ユニット31の数と同じ多数の流量計を設ける必要が無くなるためである。
ところで、基地局装置を形成する電子機器1では、電子ユニット31(PIU)の増減設があり、設置箇所により装置構成が異なる場合が多い。また、基地局装置を形成する電子機器1では、電子ユニット31のオンライン保守が必要となり、サービス停止不可能なためサービスを継続したままでの電子ユニット31の交換や保守が必要である。
この点、例えば比較例として、ポンプ54と供給側のマニフォールド56との間の流量計を設け、該流量計の検出信号に基づいてポンプ54の吐出流量を所定値に制御する構成では、次のような不都合が生じる。電子ユニット31の増設や保守等のために減少が生じたとき、その前後で、ポンプ54の吐出流量が所定値のまま変化しないため、稼働中の各電子ユニット31に係る冷却流路を流れる2次冷媒の流量が変化する。
これに対して、実施例1によれば、上記の比較例で生じる不都合を低減できる。具体的には、実施例1によれば、上述のように、モニタ用制御流路72を流れる2次冷媒の流量Mxが所定流量Mrefになるように制御される。従って、実施例1によれば、電子ユニット31の増設や保守等のために減少が生じたときでも、その前後で、モニタ用制御流路72を流れる2次冷媒の流量Mxが所定流量Mrefに保たれる。これは、冷却流路61a〜61dのそれぞれを流れる2次冷媒の流量Ma〜Mdも所望の流量に保たれることを意味する。例えば、電子ユニット31aが保守点検のために外されたときでも、モニタ用制御流路72を流れる2次冷媒の流量Mxが所定流量Mrefに保たれるので、冷却流路61b〜61dのそれぞれを流れる2次冷媒の流量Mb〜Mdも所望の流量に保たれる。このようにして、実施例1によれば、電子ユニット31の増減設等やオンライン保守等に起因して、ブックシェル型装置30に収容される電子ユニット31の構成が変化した場合でも、各電子ユニット31に対して所望の流量で2次冷媒を安定的に供給できる。
図6は、流量比率と消費電力との関係の一例を示す表図である。図6において、PIU−A用の流路とは、電子ユニット31aに係る冷却流路61aに対応し、PIU−B用の流路とは、電子ユニット31bに係る冷却流路61bに対応し、以下同様である。流量比率とは、係数k〜kの各値に対応する。
図6に示す表図の上側の表題において、“消費電力”とは、電子ユニット31a〜31dの消費電力に対応し、実測値や定格値であってよい。尚、例えば電子ユニット31aの消費電力とは、電子ユニット31a全体としての消費電力であってもよいし、一部の要素(例えば冷却流路61aにより冷却されるデバイスの消費電力)であってもよい。図6には、一例として、相対的な消費電力の大小が示される。図6では、電子ユニット31aの消費電力は、“小”であり、電子ユニット31bの消費電力は、“極小”であり、電子ユニット31cの消費電力は、“大”であり、電子ユニット31dの消費電力は、“中”である。この場合、冷却流路61a〜61dのそれぞれを流れる2次冷媒の流量Ma〜Mdに対する所望の流量は、好ましくは、電子ユニット31a〜31dの消費電力の相対関係に対応する相対関係とされる。具体的には、図6に示すように、冷却流路61a〜61dのそれぞれを流れる2次冷媒の流量Ma〜Mdに対する所望の流量は、順に、“小”、“極小”、“大”、及び“中”である。かかる所望の流量の相対関係を実現するための係数k〜kの各値は、例えば図6に示すように、“1.2”、“1.0”、“2.1”、及び“1.7”である。尚、かかる係数k〜kの各値を実現するための圧力損失の相対関係は、順に、“大”、“極大”、“小”、及び“中”である。従って、この場合、上述のように、係数k〜kの各値を設計段階でそれぞれ“1.2”、“1.0”、“2.1”、及び“1.7”に調整することで、冷却流路61a〜61dのそれぞれを流れる2次冷媒の流量Ma〜Mdを所望の流量に制御することが可能となる。
このようにして、図6に示す例では、電子ユニット31a〜31dの消費電力の相対関係に応じて、冷却流路61a〜61dのそれぞれを流れる2次冷媒の流量Ma〜Mdに対する所望の流量が決定されるので、効率的な冷却を実現できる。即ち、消費電力の相対的に低い電子ユニット31に係る冷却流路に不必要に多い流量を供給したり、消費電力の相対的に高い電子ユニット31に係る冷却流路に供給される流量が不足したりすることを低減でき、効率的な冷却を実現できる。
図5に示す例では、制御装置80には、更に、流量計90、及び水温計921,922が接続される。流量計90は、水冷ユニット流路60における全体流量を測定する。水温計921は、供給側のマニフォールド56内の2次冷媒の温度を測定し、水温計922は、戻り側のマニフォールド58内の2次冷媒の温度を測定する。
センサ監視部84は、流量計90、及び水温計921,922の各検出信号に基づいて、冷却系の状態(例えば異常の有無等)を監視する。
図7Aは、制御装置80のハードウェア構成の一例を示す図である。
図7Aに示す例では、制御装置80は、CPU(Central Processing Unit)101、メモリ102、ネットワークI/F部106を含む。ネットワークI/F部106は、有線及び/又は無線回線などのデータ伝送路により構築されたネットワークを介して接続された通信機能を有する周辺機器と制御装置80とのインターフェースである。
図7Bは、制御装置80の機能構成の概略を示す図である。図7Bには、制御装置80の機能構成の概略と共に、ポンプ54等が示される。
制御装置80は、流量センサ監視部803と、ポンプ制御部804と、PWM信号生成部806とを含む。流量センサ監視部803、ポンプ制御部804、及びPWM信号生成部806は、図7Aに示したCPU101がメモリ102内のプログラムを実行することにより実現される。なお、ポンプ制御部804及びPWM信号生成部806は、ポンプ回転数制御部82に含まれ、流量センサ監視部803は、センサ監視部84に含まれる。
流量センサ監視部803は、流量計74及び流量計90からの各検出信号(流量パルス信号)を受信する。
ポンプ制御部804は、ポンプ54内の回転数センサ(図示せず)から、ポンプ54の回転数に応じた電気信号(ポンプ回転数パルス信号)を受信する。また、ポンプ制御部804は、目標回転数に応じた信号をPWM信号生成部806に与えることで、PWM信号生成部806に、目標回転数に応じたデューティのPWM (pulse-width modulation) 信号を生成させる。PWM信号は、回転数制御信号としてポンプ54に与えられる。ポンプ54は、回転数制御信号により駆動される。
図8は、ポンプ回転数制御部82により実現される処理の一例の概略を示すフローチャートである。図8に示す処理は、所定の制御周期毎に実行される。
ステップS800では、ポンプ回転数制御部82は、所定流量Mrefをメモリ102から読み出す。
ステップS802では、ポンプ回転数制御部82は、流量計74からの検出信号に基づいて、モニタ用制御流路72の流量Mxの現在値を取得する。
ステップS804では、ポンプ回転数制御部82は、所定流量Mrefと流量Mxの現在値とを比較し、ポンプ54の回転数を変更する必要があるか否かを判定する。例えば、ポンプ回転数制御部82は、所定流量Mrefと流量Mxの現在値との差が所定値以上である場合、ポンプ54の回転数を変更する必要があると判定する。判定結果が“YES”の場合は、ステップS806に進み、それ以外の場合は、ステップS808に進む。
ステップS806では、ポンプ回転数制御部82は、所定流量Mrefと流量Mxの現在値との差に基づいて、ポンプ54の目標回転数を変更する。
ステップS808では、目標回転数に応じたデューティのPWM信号を生成することで、目標回転数が実現されるようにポンプ54の回転数を制御する。
図8に示す処理によれば、冷却系の稼働中に、流量計74から得られるモニタ用制御流路72の流量Mxの情報に基づいて、モニタ用制御流路72の流量Mxが所定流量Mrefとなるように制御できる。これにより、モニタ用制御流路72の流量Mxが所定流量Mrefから有意に逸脱した場合でも、ポンプ54の回転数を変更して、モニタ用制御流路72の流量Mxを所定流量Mrefに保つことができる。
尚、図8は、あくまで一例であり、所定流量Mrefを実現するようにポンプ54を制御できる方法は多様である。例えばステップS804は省略されてもよく、常にフィードバック制御が実現されてもよい。
尚、上述した実施例1では(後述の実施例2,4においても同様)、流量モニタ部70は、流量計74を備えるが、流量計74に代えて、モニタ用制御流路72内の2次冷媒の圧力を測定する圧力センサが設けられてもよい。モニタ用制御流路72内の2次冷媒の圧力は、モニタ用制御流路72内の2次冷媒の流量と相関するためである。
また、上述した実施例1において(後述の実施例2〜5においても同様)、所定流量Mrefは、1つだけであるが、2つ以上の所定流量Mrefを使い分けてもよい。所定流量Mrefが大きくなればなるほど、ポンプ54の消費電力が上がるが、冷却能力は高くなる。従って、例えば所定流量Mrefが、第1所定流量Mrefと、第1所定流量Mrefよりも多い第2所定流量Mrefを有する場合、電子機器1の電子ユニット31の処理負荷が比較的高い場合は、第2所定流量Mrefが使用されてよい。或いは、水温計921,922の検出結果に基づいて、2次冷媒の温度が比較的低い場合は、2次冷媒への熱移動量が増えるため、第2所定流量Mrefが使用されてよい。この場合、冷却性能が優先され、電子ユニット31内のデバイス温度を十分低下させることができる。或いは、逆に、2次冷媒の温度が比較的低い場合は、少ない流量で必要な冷却を実現できるため、第1所定流量Mref(又はそれよりも低い流量)が使用されてよい。この場合、電子ユニット31内のデバイス温度を許容範囲内に保ちつつ、ポンプ54の消費電力や負担を軽減できる。
[実施例2]
次に、図9を参照して、実施例2による電子機器1Aにおける冷却制御系について説明する。
実施例2による電子機器1Aは、上述した実施例1による電子機器1に対して、水冷ユニット20が水冷ユニット20Aで置換され、制御装置80が制御装置80Aで置換された点が異なる。
図9は、電子機器1Aにおける冷却制御系の説明図である。図9では、制御装置80Aに係る制御線が点線で示されている。上述した実施例1による電子機器1と同様であってよい構成要素については、図9において同一の参照符号を付して説明を省略する。
実施例2による水冷ユニット20Aは、上述した実施例1による水冷ユニット20に対して、ポンプ54に加えて、ポンプ54Aが追加された点が異なる。
ポンプ54Aは、ポンプ54と並列的に設けられる。即ち、ポンプ54Aは、リザーバタンク52と供給側のマニフォールド56の間に設けられる。従って、実施例2では、リザーバタンク52から供給側のマニフォールド56へは、2つのポンプ54,54Aにより2次冷媒の供給が可能である。
実施例2による制御装置80Aは、上述した実施例1による制御装置80に対して、ポンプ回転数制御部82がポンプ回転数制御部82A(ポンプ制御部の一例)で置換された点が異なる。
ポンプ回転数制御部82Aは、流量計74からの検出信号に基づいて、ポンプ54,54Aの回転数を制御する。例えば、ポンプ回転数制御部82は、ポンプ54,54Aのそれぞれの目標回転数を決定し、ポンプ54,54Aのそれぞれの回転数を監視しつつ、ポンプ54,54Aの回転数が目標回転数になるように制御する。この際、ポンプ回転数制御部82は、モニタ用制御流路72を流れる2次冷媒の流量Mx(図4参照)が所定流量Mrefになるように、ポンプ54,54Aの目標回転数を決定する。
実施例2によれば、上述した実施例1と同様の効果が得られる。また、実施例2によれば、2つのポンプ54,54Aを備えるので、一方のポンプが故障した場合でも、自動で他方のポンプにより冷却機能を維持できる。また、ポンプ交換等のメンテナス作業時も一方のポンプが取り外されると、同様に自動で他方のポンプにより冷却機能を維持できる。例えば、通常時、ポンプ54,54Aに付与されるPWM信号のデューティを例えば50%を超えないようにしておくことで、一方のポンプの故障時等に、他方のポンプに付与されるPWM信号のデューティを高めることが可能である。これにより、一方のポンプの故障時等に、他方のポンプに付与されるPWM信号のデューティを高めることで、モニタ用制御流路72を流れる2次冷媒の流量Mxを所定流量Mrefに保つことが可能である。但し、ポンプ54,54Aの能力に依存して、一方のポンプだけで、モニタ用制御流路72を流れる2次冷媒の流量Mxを所定流量Mrefにできない場合は、故障時等の間だけ、他方のポンプの吐出流量を最大値に設定することとしてもよい。この場合も、冷却能力が若干低下するものの、一方のポンプだけを用いる場合に比べて冷却機能を高めることができる。
尚、実施例2では、2つのポンプ54,54A用いられるが、3つ以上のポンプが用いられてもよい。
[実施例3]
次に、図10を参照して、実施例3による電子機器1Bにおける冷却制御系について説明する。
実施例3による電子機器1Bは、上述した実施例1による電子機器1に対して、水冷ユニット20が水冷ユニット20Bで置換され、制御装置80が制御装置80Bで置換された点が異なる。
図10は、電子機器1Bにおける冷却制御系の説明図である。図10では、制御装置80Bに係る制御線が点線で示されている。上述した実施例1による電子機器1と同様であってよい構成要素については、図10において同一の参照符号を付して説明を省略する。
実施例3による水冷ユニット20Bは、上述した実施例1による水冷ユニット20に対して、流量モニタ部70が無くされ、圧力センサ92が追加された点が異なる。
圧力センサ92は、供給側のマニフォールド56内の2次冷媒の圧力を測定する。圧力センサ92は、供給側のマニフォールド56内に設置されてもよいし、供給側のマニフォールド56内の2次冷媒の圧力と同等の圧力が計測できる箇所に設けられてもよい。
実施例3による制御装置80Bは、上述した実施例1による制御装置80に対して、ポンプ回転数制御部82がポンプ回転数制御部82B(ポンプ制御部の一例)で置換された点が異なる。
ポンプ回転数制御部82Bは、圧力センサ92からの検出信号に基づいて、ポンプ54の回転数を制御する。例えば、ポンプ回転数制御部82Bは、ポンプ54の目標回転数を決定し、ポンプ54の回転数を監視しつつ、ポンプ54の回転数が目標回転数になるように制御する。この際、ポンプ回転数制御部82Bは、供給側のマニフォールド56内の2次冷媒の圧力Pxが所定圧力Prefになるように、ポンプ54の目標回転数を決定する。
所定圧力Prefは、電子ユニット31a〜31dに係る冷却流路61a〜61dのそれぞれに所望の流量で2次冷媒が供給されるように予め規定される。
ここで、供給側のマニフォールド56内の2次冷媒は、流速が小さく、運動エネルギは無視できるほど小さい。従って、供給側のマニフォールド56内の2次冷媒の圧力Pxは、供給側のマニフォールド56内のどの場所でも略同じであり、冷却流路61a〜61dの入口でも同じである。これは、電子ユニット31a〜31dに係る冷却流路61a〜61dのそれぞれを流れる2次冷媒の流量Ma〜Mdは、供給側のマニフォールド56内の2次冷媒の圧力Pxと、それぞれの流路の特性とに応じて決まることを意味する。換言すると、供給側のマニフォールド56内の2次冷媒の圧力Pxは、冷却流路61a〜61dを流れる2次冷媒の流量を表すパラメータである。
従って、ポンプ54から2次冷媒が吐出されている状態において、供給側のマニフォールド56内の2次冷媒の圧力Pxと、電子ユニット31a〜31dに係る冷却流路61a〜61dのそれぞれを流れる2次冷媒の流量Ma〜Mdとは、所定の比率を有する。即ち、Px:Ma:Mb:Mc:Md=1:m:m:m:mであり、m〜mは、固定の係数である。尚、係数m〜mの各値は、係数k〜kと同様、設計段階で調整できる。尚、係数m〜mの各値を設計段階で調整する際の調整方法は、上述した係数k〜kの各値の調整方法と同じである。
実施例3によれば、上述した実施例1と同様の効果が得られる。また、実施例3によれば、流量モニタ部70に代えて、圧力センサ92を用いることで、上述した実施例1と同様の効果が得られるので、簡易な構成を実現できる。
[実施例4]
次に、図11を参照して、実施例4による電子機器1Cにおける冷却制御系について説明する。
実施例4による電子機器1Cは、上述した実施例1による電子機器1に対して、水冷ユニット20が水冷ユニット20Cで置換され、制御装置80が制御装置80Cで置換された点が異なる。
図11は、電子機器1Cにおける冷却制御系の説明図である。図11では、制御装置80Cに係る制御線が点線で示されている。上述した実施例1による電子機器1と同様であってよい構成要素については、図11において同一の参照符号を付して説明を省略する。
実施例4による水冷ユニット20Cは、上述した実施例1による水冷ユニット20に対して、流量モニタ部70が無くされ、流量計94が追加された点が異なる。
流量計94は、電子ユニット31a〜31dに係る冷却流路61a〜61dのうちの、冷却流路61aに設けられる。但し、流量計94は、冷却流路61aに代えて、冷却流路61b〜61dのうちのいずれか1つだけに設けられてもよい。流量計94は、好ましくは、電子ユニット31a〜31dのうちの、搭載される可能性が最も高い電子ユニット31に係る冷却流路に設けられる。即ち、流量計94は、好ましくは、装置構成が変更した場合でも、必ず搭載される電子ユニット31に係る冷却流路に設けられる。
実施例4による制御装置80Cは、上述した実施例1による制御装置80に対して、ポンプ回転数制御部82がポンプ回転数制御部82C(ポンプ制御部の一例)で置換された点が異なる。
ポンプ回転数制御部82Cは、流量計94からの検出信号に基づいて、ポンプ54の回転数を制御する。例えば、ポンプ回転数制御部82Cは、ポンプ54の目標回転数を決定し、ポンプ54の回転数を監視しつつ、ポンプ54の回転数が目標回転数になるように制御する。この際、ポンプ回転数制御部82Cは、冷却流路61aを流れる2次冷媒の流量Maが所定流量Marefになるように、ポンプ54の目標回転数を決定する。
所定流量Marefは、電子ユニット31a〜31dに係る冷却流路61a〜61dのそれぞれに所望の流量で2次冷媒が供給されるように予め規定される。
ここで、ポンプ54から2次冷媒が吐出されている状態において、電子ユニット31a〜31dに係る冷却流路61a〜61dのそれぞれを流れる2次冷媒の流量Ma〜Md間は、所定の比率を有する。即ち、Ma:Mb:Mc:Md=k:k:k:kであり、k〜kは、固定の係数である。これは、冷却流路61a〜61dは上述のように共通の供給側のマニフォールド56に接続されているため、各流量Ma〜Mdは、それぞれの流路の特性に応じて決まるためである。実施例4の場合は、冷却流路61aを流れる2次冷媒の流量Maが所定流量Marefになるように制御されるので、そのときの冷却流路61b〜61dのそれぞれを流れる2次冷媒の流量Mb〜Mdは、係数k〜kの各値で決まる。尚、係数k〜kの各値は、上述した実施例1のとおり、設計段階で調整できる。
実施例4によれば、上述した実施例1と同様の効果が得られる。また、実施例4によれば、モニタ用制御流路72に代えて、冷却流路61aが用いられるので、簡易な構成を実現できる。
[実施例5]
次に、図12乃至図16を参照して、実施例5による電子機器1Dにおける冷却制御系について説明する。
実施例5による電子機器1Dは、上述した実施例1による電子機器1に対して、水冷ユニット20及びブックシェル型装置30が水冷ユニット20D及びブックシェル型装置30Dで置換され、制御装置80が制御装置80Dで置換された点が異なる。
図12は、電子機器1Dにおける冷却制御系の説明図である。図12では、制御装置80Dに係る制御線が点線で示されている。上述した実施例1による電子機器1と同様であってよい構成要素については、図12において同一の参照符号を付して説明を省略する。図12には、ブックシェル型装置30D内の制御部として、装置側制御部32が図示されている。
実施例5による水冷ユニット20Dは、上述した実施例1による水冷ユニット20に対して、流量モニタ部70が流量モニタ部70Dで置換された点が異なる。実施例5による流量モニタ部70Dは、調整弁76が調整弁76Dで置換された点が異なる。調整弁76Dは、開度を電子制御できる弁であり、例えば比例電磁弁である点が、必ずしも電磁弁である必要が無い上述した実施例1による調整弁76に対して異なる。
実施例5によるブックシェル型装置30Dは、上述した実施例1によるブックシェル型装置30に対して、電子ユニット31(電子ユニット31a〜31d)が電子ユニット31D(電子ユニット31Da〜31Dd)で置換された点が異なる。
電子ユニット31Da〜31Ddは、それぞれ、上述した実施例1による電子ユニット31a〜31dに対して、調整弁65a〜65d(流量調整弁の一例)を流路63a〜63dに備える点が異なる。調整弁65a〜65dは、それぞれ、流路63a〜63dを流れる2次冷媒の流量を調整するための装置である。調整弁65a〜65dは、開度を電子制御できる弁であり、例えば比例電磁弁である。尚、調整弁65a〜65dは、供給側の接続流路62a〜62dに設けられてもよいし、戻り側の接続流路64a〜64dに設けられてもよい。
実施例5による制御装置80Dは、上述した実施例1による制御装置80に対して、調整弁制御部86が追加された点が異なる。制御装置80Dのハードウェア構成は、上述した実施例1による制御装置80と同様であってよい。調整弁制御部86は、例えば、CPU101がメモリ102内のプログラムを実行することにより実現できる。
調整弁制御部86は、以下で説明するように、装置側制御部32からの指令に応じて、調整弁76D及び調整弁65a〜65dの開度を制御する。
図13は、調整弁65a〜65dの開度と流量比率との関係の一例を示す図である。図13において、上段の各%は、調整弁65a〜65dの開度を示す。また、図13において、PIU−A用の流路とは、電子ユニット31Daに係る冷却流路61aに対応し、PIU−B用の流路とは、電子ユニット31Dbに係る冷却流路61bに対応し、以下同様である。また、図13において、表内の各数字は、調整弁65a〜65dの開度が上段で示す%の数値であるときの、冷却流路61a〜61dのそれぞれを流れる2次冷媒の流量Ma〜Mdの各比率を表す。各比率は、モニタ用制御流路72を流れる2次冷媒の流量Mxを“1”としたときの比率である。例えば、調整弁65a〜65dの開度が30%であるとき、冷却流路61a〜61dのそれぞれを流れる2次冷媒の流量比率は、すべて“0.6”である。図13における比率の各数値は、試験等により予め導出される。尚、図13に示す各数値は、あくまで説明用であり、実際には、冷却流路61a〜61dのそれぞれを流れる2次冷媒の流量Ma〜Mdの各比率は、調整弁65a〜65dの開度が同一であっても異なる値となり得る。
図14は、調整弁制御部86による制御内容のイメージ図である。
初期状態では、調整弁制御部86は、調整弁65a〜65dの開度をデフォルト値、例えばそれぞれ60%、60%、60%、及び50%としている。図14では、電子ユニット31Db(PIU−B)の温度が許容温度範囲より高くなることで、初期状態から第1状態へと遷移する。第1状態では、調整弁制御部86は、調整弁65a〜65dのうちの、調整弁65bの開度だけを70%に増加させる。これにより、図13から分かるように、冷却流路61bを流れる2次冷媒の流量比率が“1.2”から“1.4”に増加し、電子ユニット31Dbに対する冷却能力が高まる。また、図14では、その後も電子ユニット31Db(PIU−B)の温度が依然として許容温度範囲よりも高いことに応じて、第1状態から第2状態への遷移が生じる。第2状態では、調整弁制御部86は、調整弁65bの開度だけを80%に増加させる。これにより、図13から分かるように、冷却流路61bを流れる2次冷媒の流量比率が“1.4”から“1.7”に増加し、電子ユニット31Dbに対する冷却能力が高まる。
このようにして実施例5によれば、電子ユニット31Da〜31Dd内のデバイス温度に応じた効率的な冷却を実現できる。
次に、図15及び図16を参照して、実施例5による電子機器1Dにおける具体的な動作例について説明する。
図15は、装置側制御部32により実行される処理の一例を示すフローチャートである。図15に示す処理は、所定の監視周期毎に繰り返し実行されてよい。
ステップS1500では、装置側制御部32は、デバイス温度情報テーブル320を参照して、ブックシェル型装置30D内の各電子ユニット31Dのデバイス温度情報(現在値)を読み出す。尚、デバイス温度情報テーブル320には、各電子ユニット31Dのデバイス温度情報の最新データが格納される。
ステップS1502では、装置側制御部32は、電子ユニット31Dごとに、デバイス温度と所定の許容温度範囲とを比較する。所定の許容温度範囲は、電子ユニット31Dごとに設定されていてよい。
ステップS1504では、装置側制御部32は、デバイス温度が所定の許容温度範囲外の電子ユニット31Dが存在するか否かを判定する。判定結果が“YES”の場合は、ステップS1506に進み、それ以外の場合(即ち全ての電子ユニット31Dのデバイス温度が所定の許容温度範囲内である場合)、今回周期の処理は終了となる。
ステップS1506では、装置側制御部32は、デバイス温度が所定の許容温度範囲(即ち許容温度範囲の上限値)を超えた電子ユニット31Dが存在するか否かを判定する。判定結果が“YES”の場合は、ステップS1508に進み、それ以外の場合(即ちデバイス温度が所定の許容温度範囲を超えた電子ユニット31Dが存在しない場合)、ステップS1510に進む。
ステップS1508では、装置側制御部32は、デバイス温度が所定の許容温度範囲を超えた電子ユニット31D(以下、「高温状態の電子ユニット31D」と称する)に係る調整弁開度増加指令を、制御装置80Dに出力する。
ステップS1510では、装置側制御部32は、デバイス温度が所定の許容温度範囲(即ち許容温度範囲の下限値)を下回る電子ユニット31D(以下、「低温状態の電子ユニット31D」と称する)に係る調整弁開度低減指令を、制御装置80Dに出力する。
図16は、制御装置80Dの調整弁制御部86により実行される処理の一例を示すフローチャートである。図16に示す処理は、例えば図15に示す処理と同期した周期毎に実行されてよい。尚、実施例5においても、制御装置80Dのポンプ回転数制御部82は、上述した実施例1と同様の態様で(例えば図8参照)、ポンプ54の回転数を制御している。
ステップS1600では、調整弁制御部86は、装置側制御部32から開度増加指令又は開度低減指令を受信したか否かを判定する。判定結果が“YES”の場合は、ステップS1602に進み、それ以外の場合(即ち開度増加指令及び開度低減指令のいずれも受信していない場合)、今回周期の処理は終了となる。
ステップS1602では、調整弁制御部86は、開度増加指令を受信したか否かを判定する。判定結果が“YES”の場合は、ステップS1604に進み、それ以外の場合(即ち開度低減指令を受信した場合)、ステップS1610に進む。
ステップS1604では、調整弁制御部86は、開度増加指令の受信に応答して、調整弁65a〜65dのうちの、開度増加指令に係る高温状態の電子ユニット31Dに係る調整弁の現在の開度を読み出す。調整弁65a〜65dの現在の開度は、開度情報テーブル(図示せず)として保持されてよい。
ステップS1606では、調整弁制御部86は、ステップS1604で取得した調整弁の現在の開度が最大開度(即ち100%)であるか否かを判定する。判定結果が“YES”の場合は、これ以上開度を増加することは不能であることから、今回周期の処理は終了となる。但し、変形例では、ステップS1606での判定結果が“YES”の場合は、調整弁制御部86は、調整弁65a〜65dのうちの、高温状態の電子ユニット31D以外の電子ユニット31に係る調整弁と調整弁76Dの各開度を1ランクだけ減少させてもよい。或いは、各開度を1ランクだけ減少させることに代えて、各開度は、減少に起因した流量比率の変化量が同一になるような減少量で、減少されてもよい。他方、判定結果が“NO”の場合は、ステップS1608に進む。
ステップS1608では、調整弁制御部86は、開度増加指令に係る高温状態の電子ユニット31Dに係る調整弁の開度を1ランクだけ増加する。例えば1ランクは、10%であってよい。例えば、開度増加指令に係る高温状態の電子ユニット31Dが電子ユニット31Db(PIU−B)であり、調整弁65bの現在の開度が60%であるとき、調整弁制御部86は、調整弁65bの開度を70%に増加させる。
ステップS1610では、調整弁制御部86は、開度低減指令の受信に応答して、調整弁65a〜65dのうちの、開度低減指令に係る低温状態の電子ユニット31Dに係る調整弁の現在の開度を読み出す。
ステップS1612では、調整弁制御部86は、ステップS1610で取得した調整弁の現在の開度が最小開度(即ち0%)であるか否かを判定する。判定結果が“YES”の場合は、これ以上開度を低減することは不能であることから、今回周期の処理は終了となる。但し、変形例では、ステップS1612での判定結果が“YES”の場合は、調整弁制御部86は、調整弁65a〜65dのうちの、低温状態の電子ユニット31D以外の電子ユニット31に係る調整弁と調整弁76Dの各開度を1ランクだけ増加させることとしてもよい。或いは、各開度を1ランクだけ増加させることに代えて、各開度は、増加に起因した流量比率の変化量が同一になるような増加量で、増加されてもよい。他方、判定結果が“NO”の場合は、ステップS1614に進む。
ステップS1614では、調整弁制御部86は、開度低減指令に係る高温状態の電子ユニット31Dに係る調整弁の開度を1ランクだけ低減する。例えば、開度増加指令に係る高温状態の電子ユニット31Dが電子ユニット31Dc(PIU−C)であり、調整弁65cの現在の開度が60%であるとき、調整弁制御部86は、調整弁65cの開度を50%に低減させる。
図16に示す処理によれば、調整弁制御部86は、装置側制御部32からの開度増加指令や開度低減指令に応じて、調整弁65a〜65dのうちの、高温状態の電子ユニット31Dに係る調整弁や低温状態の電子ユニット31Dに係る調整弁の開度を変更する。尚、調整弁65a〜65dのうちのいずれかの開度が変更されると、それに伴い、冷却流路61a〜61dのうちの、開度が変更された調整弁に係る冷却流路の流量が変化する。但し、上述のように、ポンプ回転数制御部82が機能しているので、調整弁65a〜65dの開度が変更されても、モニタ用制御流路72の流量Mxは所定流量Mrefに維持されたままである。従って、開度が変更されていない各調整弁に係る各冷却流路の流量についても影響されない。
尚、上述した実施例5では、冷却流路61a〜61dの全てに対して調整弁65a〜65dが設けられるが、これに限られない。冷却流路61a〜61dの一部に対してのみ調整弁が設けられてもよい。
また、上述した実施例5では、流量モニタ部70Dが設けられるが、流量モニタ部70Dに代えて、上述した実施例1による流量モニタ部70が設けられてもよい。この場合、調整弁76Dの開度の電子制御が不能であるが、調整弁65a〜65dを用いた上述の制御は依然として可能である。
また、上述した実施例5は、上述した実施例2乃至4と組み合わせて実現することができる。例えば、ポンプ54は2以上設けられてもよいし、流量モニタ部70Dが無くされ、その代わりに、圧力センサ92が設けられてもよい。また、流量モニタ部70Dが無くされ、その代わりに、供給側の接続流路62aに流量計94が設けられてもよい。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
なお、以上の実施例に関し、さらに以下の付記を開示する。
[付記1]
冷却対象の複数の電子ユニットが収容される電子機器用の冷却制御装置であって、
前記複数の電子ユニットの冷却用の液体の冷媒がポンプから吐出され供給側のマニフォールドを介して複数の流路に供給されている状態において、前記複数の流路のうちの一の流路内における前記冷媒の流量を表すパラメータの検出値に基づいて、前記ポンプを制御するポンプ制御部を含む、冷却制御装置。
[付記2]
前記ポンプ制御部は、前記一の流路内における前記冷媒の流量が所定流量となるように、前記ポンプを制御する、付記1に記載の冷却制御装置。
[付記3]
前記複数の流路は、前記一の流路における前記冷媒の流量と、前記一の流路以外の流路における前記冷媒の流量とが、所定の比率になるように形成され、
前記所定の比率は、前記複数の電子ユニット間の消費電力の関係に相関する、付記2に記載の冷却制御装置。
[付記4]
前記複数の流路のうちの少なくとも一部の流路は、流量調整弁を含み、
前記流量調整弁を制御することで、前記所定の比率を変化させる弁制御部を更に含む、付記3に記載の冷却制御装置。
[付記5]
前記ポンプ制御部は、前記一の流路内に設けられる流量計の検出値を、前記パラメータの検出値として取得する、付記1〜4のうちのいずれか1項に記載の冷却制御装置。
[付記6]
前記複数の流路は、
前記複数の電子ユニットのそれぞれごとに設けられ、前記電子ユニットを通って戻り側のマニフォールドに接続される第1流路と、
前記複数の電子ユニットのうちのいずれを通ることなく前記戻り側のマニフォールドに接続される第2流路とを含み、
前記一の流路は、前記第2流路である、付記5に記載の冷却制御装置。
[付記7]
前記ポンプ制御部は、前記供給側のマニフォールド内の前記冷媒の圧力を検出する圧力センサの検出値を、前記パラメータの検出値として取得する、付記1〜4のうちのいずれか1項に記載の冷却制御装置。
[付記8]
前記ポンプ制御部は、前記ポンプの回転数を制御する、付記1〜7のうちのいずれか1項に記載の冷却制御装置。
[付記9]
ラックと、
前記ラックに収容される冷却対象の複数の電子ユニットと、
ポンプと、
前記ポンプから吐出される冷媒が供給される供給側のマニフォールドと、
戻り側のマニフォールドと、
前記供給側のマニフォールドと前記戻り側のマニフォールドとの間に設けられる複数の流路と、
前記複数の電子ユニットの冷却用の液体の冷媒が前記ポンプから吐出され前記供給側のマニフォールドを介して前記複数の流路に供給されている状態において、前記複数の流路のうちの一の流路内における前記冷媒の流量を表すパラメータの検出値に基づいて、前記ポンプを制御するポンプ制御部とを含む、電子機器。
[付記10]
前記ポンプ制御部は、前記一の流路内における前記冷媒の流量が所定流量となるように、前記ポンプを制御する、付記9に記載の電子機器。
[付記11]
前記一の流路内に設けられる流量計を更に含み、
前記ポンプ制御部は、前記流量計の検出値を、前記パラメータの検出値として取得する、付記9又は10に記載の電子機器。
[付記12]
前記複数の流路は、
前記複数の電子ユニットのそれぞれごとに設けられ、前記電子ユニットを通る第1流路と、
前記複数の電子ユニットのいずれも通らない第2流路とを含み、
前記一の流路は、前記第2流路である、付記11に記載の電子機器。
[付記13]
前記供給側のマニフォールド内の前記冷媒の圧力を検出する圧力センサを更に含み、
前記ポンプ制御部は、前記圧力センサの検出値を、前記パラメータの検出値として取得する、付記9又は10に記載の電子機器。
[付記14]
前記ポンプは、2つ以上設けられ、
前記ポンプ制御部は、前記一の流路内における前記冷媒の流量が所定流量となるように、2つ以上の前記ポンプを制御する、付記9に記載の電子機器。
[付記15]
冷却対象の複数の電子ユニットが収容される電子機器用の冷却制御方法であって、
前記複数の電子ユニットの冷却用の液体の冷媒がポンプから吐出され供給側のマニフォールドを介して複数の流路に供給されている状態において、前記複数の流路のうちの一の流路内における前記冷媒の流量を表すパラメータの検出値に基づいて、前記ポンプを制御することを含む、コンピュータにより実行される冷却制御方法。
1 電子機器
1A〜1D 電子機器
10 ラック
20、20A〜20D 水冷ユニット
22 管路
30、30D ブックシェル型装置
31,31D 電子ユニット
31a〜31d、31Da〜31Dd 電子ユニット
32 装置側制御部
38 ラックマウントシャーシ
50 熱交換器
52 リザーバタンク
54、54A ポンプ
56 供給側のマニフォールド
58 戻り側のマニフォールド
59a 流路
59b 流路
60 水冷ユニット流路
61a〜61d 冷却流路
62a〜62d 供給側の接続流路
63a〜63d 流路
64a〜64d 戻り側の接続流路
65a〜65d 調整弁
70、70D 流量モニタ部
72 モニタ用制御流路
74 流量計
76、76D 調整弁
80,80A〜80D 制御装置
82,82A〜82C ポンプ回転数制御部
84 センサ監視部
86 調整弁制御部
90 流量計
92 圧力センサ
94 流量計
310 放熱部
320 デバイス温度情報テーブル
803 流量センサ監視部
804 ポンプ制御部
806 信号生成部
921 水温計
922 水温計

Claims (9)

  1. 冷却対象の複数の電子ユニットが収容される電子機器用の冷却制御装置であって、
    前記複数の電子ユニットの冷却用の液体の冷媒がポンプから吐出され供給側のマニフォールドを介して複数の流路に供給されている状態において、前記複数の流路のうちの一の流路内における前記冷媒の流量を表すパラメータの検出値に基づいて、前記ポンプを制御するポンプ制御部を含む、冷却制御装置。
  2. 前記ポンプ制御部は、前記一の流路内における前記冷媒の流量が所定流量となるように、前記ポンプを制御する、請求項1に記載の冷却制御装置。
  3. 前記複数の流路は、前記一の流路における前記冷媒の流量と、前記一の流路以外の流路における前記冷媒の流量とが、所定の比率になるように形成され、
    前記所定の比率は、前記複数の電子ユニット間の消費電力の関係に相関する、請求項2に記載の冷却制御装置。
  4. 前記複数の流路のうちの少なくとも一部の流路は、流量調整弁を含み、
    前記流量調整弁を制御することで、前記所定の比率を変化させる弁制御部を更に含む、請求項3に記載の冷却制御装置。
  5. 前記ポンプ制御部は、前記一の流路内に設けられる流量計の検出値を、前記パラメータの検出値として取得する、請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の冷却制御装置。
  6. 前記複数の流路は、
    前記複数の電子ユニットのそれぞれごとに設けられ、前記電子ユニットを通って戻り側のマニフォールドに接続される第1流路と、
    前記複数の電子ユニットのうちのいずれを通ることなく前記戻り側のマニフォールドに接続される第2流路とを含み、
    前記一の流路は、前記第2流路である、請求項5に記載の冷却制御装置。
  7. 前記ポンプ制御部は、前記供給側のマニフォールド内の前記冷媒の圧力を検出する圧力センサの検出値を、前記パラメータの検出値として取得する、請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の冷却制御装置。
  8. ラックと、
    前記ラックに収容される冷却対象の複数の電子ユニットと、
    ポンプと、
    前記ポンプから吐出される冷媒が供給される供給側のマニフォールドと、
    戻り側のマニフォールドと、
    前記供給側のマニフォールドと前記戻り側のマニフォールドとの間に設けられる複数の流路と、
    前記複数の電子ユニットの冷却用の液体の冷媒が前記ポンプから吐出され前記供給側のマニフォールドを介して前記複数の流路に供給されている状態において、前記複数の流路のうちの一の流路内における前記冷媒の流量を表すパラメータの検出値に基づいて、前記ポンプを制御するポンプ制御部とを含む、電子機器。
  9. 冷却対象の複数の電子ユニットが収容される電子機器用の冷却制御方法であって、
    前記複数の電子ユニットの冷却用の液体の冷媒がポンプから吐出され供給側のマニフォールドを介して複数の流路に供給されている状態において、前記複数の流路のうちの一の流路内における前記冷媒の流量を表すパラメータの検出値に基づいて、前記ポンプを制御することを含む、コンピュータにより実行される冷却制御方法。
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