JP2018124457A - 顔画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザの違和感を低減させた画像を取得し得る顔画像処理装置を提供する。【解決手段】顔画像処理装置は、複数の発光素子を有し、発光素子を発光させて所定の画像を画像表示面に表示すると共に、発光素子を発光させないときに画像表示面から入射した光を画像表示面に対向する裏面へ透過させる光透過性を生じる画像表示部と、画像表示部の裏面に対面するように配置された少なくとも一個の撮像部と、画像表示部及び撮像部の動作を制御する制御部と、を備え、制御部は、発光素子を発光させる第1期間と発光素子を発光させない第2期間とを有するように画像表示部を制御し、制御部は、第2期間において、撮像部から画像表示面から入射された光に基づく画像を取得するように撮像部を制御するタイミング制御部を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、顔画像処理装置に関する。
近年、カメラとディスプレイとを備えると共に情報通信機能を奏する小型の装置が普及している。このような装置は、カメラによって得た画像を同一装置に備えられたディスプレイに表示して閲覧するといったデジタルカメラのような使い方が可能である。また、このような装置は、カメラによって得た画像を別の装置に送信し別の装置に備えられたディスプレイに表示することにより、テレビ電話のような使い方も可能である。例えば、特許文献1には、撮像装置と表示装置とを備えた双方向コミュニケーションシステムが開示されている。
特開2005−33784号公報
ディスプレイに表示された人物の顔画像を見ながら装置を操作するとき、ディスプレイに表示された人物の視線は重要な要素である。ユーザが装置を操作するとき、ディスプレイに表示された人物の視線によっては、違和感を覚えることがあり得る。遠隔地にいる他ユーザがディスプレイに表示されているとき、当該ディスプレイを見ている自ユーザは、ディスプレイ上の他ユーザに視線を合わせようとしたり、視線をずらそうとすることがある。しかし、視線を意識的に合わせたりずらしたりといった動作にディスプレイが介在すると、自ユーザの意図に応じた視線の一致やずれが行われないことが生じ得る。従って、自ユーザが視線を一致させようとしたときに、実際には一致できないことが生じると、心が通わない感じがするので、違和感を生じ易くなる。
そこで、本発明は、ユーザの違和感を低減させ得る顔画像処理装置を提供する。
本発明の一形態である顔画像処理装置は、複数の発光素子を有し、発光素子を発光させて所定の画像を画像表示面に表示すると共に、発光素子を発光させないときに画像表示面から入射した光を画像表示面の逆側の裏面へ透過させる画像表示部と、画像表示部の裏面に対面するように配置され、画像表示面から裏面へ透過した光を受ける少なくとも一個の撮像部と、画像表示部及び撮像部を制御する制御部と、を備え、制御部は、発光素子を発光させる第1期間と発光素子を発光させない第2期間とが繰り返されるように画像表示部を制御し、制御部は、第2期間において、画像表示面から裏面へ透過した光に基づく画像を取得するように撮像部を制御する。
この装置は、撮像部によってユーザの画像を取得する。ここで、ユーザが当該顔画像処理装置を操作するとき、所定の画像を画像表示面に表示する画像表示部を見ている。そして、画像表示部の裏面側には、撮像部が配置されている。画像表示部は、制御部によって画像を表示させる第1期間と画像を表示させない第2期間とを有するように制御されている。画像表示部が画像を表示させないとき、画像表示部は画像表示面から入射した光を裏面へ透過させる、つまり、ユーザの像が撮像部に入射される。ここで、実際には画像を表示させているときも、入射光が透過するが、画像表示部が表示させる際に発光する光に対して透過光が無視できるほどの光量となるため、ここでは、画像表示部が画像を表示させないときには光が透過すると表現している。そして、制御部は、ユーザの像が撮像部に入射される第2期間において、画像を取得するように撮像部を動作させる。これにより、ユーザの視線方向に画像表示部に画像を表示しながら、ユーザの画像を撮像することが可能になる。つまり、ユーザの視線が撮像部を向いた画像を得ることができる。従って、ユーザの違和感を低減することができる。
画像表示部から撮像部までの距離は、第1期間において画像表示部から撮像部に入射する光の強度が撮像部の飽和強度を上回る距離に設定されてもよい。画像表示部から発せられる光の強度は、距離に応じて減少する。従って、画像表示装置では、画像を表示させない第2期間において撮像部を用いた撮像が行われる。従って、第1期間において画像表示部から撮像部に入射する光の強度が撮像部の飽和強度を上回っても問題は生じないし、そもそも入射する光の強度が飽和強度を上回ると、画像を補正することができない。この構成によれば、画像表示部から撮像部までの距離が撮像部の飽和強度に左右されることがないので、撮像部が画像表示部に近接して配置することが可能になる。従って、顔画像処理装置を小型化することができる。
本発明の一形態である顔画像処理装置は、画像表示部と撮像部との間に配置され、画像表示部の裏面に対面する入射面と撮像部に対面する出射面とを有する光制御部と、出射面及び撮像部を覆うように配置された光遮蔽部と、をさらに備え、光制御部は、出射面から入射面へ向かう光の強度より入射面において反射される光の強度が強くなる関係を満たす反射率及び透過率を有してもよい。この構成によれば、ユーザが画像表示部を見たとき、ユーザ側から画像表示部に入射した後に反射してユーザの眼に入る光の強度が、撮像部側から光制御部及び画像表示部を透過してユーザの眼に入る光の強度よりも大きくなる。すなわち、画像表示部の裏面側の様子は、画像表示面側から見えにくくなる。従って、ユーザが画像表示部の裏面側に配置された撮像部を意識し難くなるので、ユーザの違和感をより低減することができる。
本発明の一形態である顔画像処理装置は、光遮蔽部と出射面との間に配置されると共に撮像部を囲む光吸収部をさらに備えてもよい。この構成によれば、撮像部に入射し得る迷光を低減することが可能になる。従って、より良好な画像を得ることができる。
制御部は、外部装置から第1画像情報を受信すると共に、第1期間において第1画像情報に基づく画像を画像表示部に表示させてもよい。この構成によれば、双方向コミュニケーション機能を発揮することができる。
第1画像情報は、外部装置に対面する他ユーザの両眼を含んだ画像であり、制御部は、撮像部と重複する画像表示面の領域に他ユーザの両眼近傍の領域を表示させてもよい。この構成によれば、画像表示面に表示された対話の相手である他ユーザと、違和感を低減させた対話を行うことができる。
制御部は、撮像部から第2画像情報を取得すると共に、第1期間において第2画像情報に基づく画像を画像表示部に表示させてもよい。この構成によれば、例えば、ユーザ自身を含む画像を得ることができる。
第2画像情報は、撮像部に対面する自ユーザの両眼を含んだ画像であり、制御部は、撮像部と重複する画像表示面の領域に自ユーザの両眼近傍の領域を表示させてもよい。この構成によれば、違和感を低減しながら、自ユーザの画像を得ることができる。
本発明の一形態である顔画像処理装置は、撮像部に対面する自ユーザの瞳孔の位置を検出する瞳孔検出部をさらに備えてもよい。この構成によれば、顔画像処理装置は、瞳孔の位置を利用した様々な機能を奏することが可能になる。
瞳孔検出部は、自ユーザの瞳孔の位置を示す三次元座標を取得してもよい。この構成によれば、顔画像処理装置は、瞳孔の位置の三次元座標を利用した様々な機能を奏することが可能になる。
制御部は、第2期間のうち撮像部の露光を行わない期間において、自ユーザに向けて光を照射すると共に、撮像部とは別の撮像部において自ユーザを含む画像を取得してもよい。この構成によれば、撮像部において得られる画像のノイズを低減することができる。
自ユーザを含む画像を取得するための操作を自ユーザが行ったとき、制御部は、自ユーザを含む複数枚の画像を一時的に保持し、瞳孔検出部は、自ユーザを含む複数枚の画像に対して瞳孔を検出する処理を行い、制御部は、瞳孔検出部における処理において、瞳孔が検出された画像を保存するように撮像部を制御してもよい。この構成によれば、撮像された人物が眼を開いている画像を確実に得ることができる。
自ユーザを含む画像を取得するための操作を自ユーザが行ったとき、瞳孔検出部は、リアルタイムに取得される自ユーザを含む画像に対して瞳孔を検出する処理を行い、制御部は、瞳孔検出部における処理において、瞳孔が検出されたときに自ユーザを含む画像を保存するように撮像部を制御してもよい。この構成によれば、撮像された人物が眼を開いている画像を確実に得ることができる。
自ユーザを含む画像には、自ユーザを含む複数の人物像が含まれ、瞳孔検出部は、自ユーザを含む画像から、すべての人物像に対して瞳孔を検出する処理を行い、制御部は、瞳孔検出部における処理において、すべての人物像から瞳孔が検出されたときに自ユーザを含む画像を保存するように撮像部を制御してもよい。この構成によれば、撮像された人物が眼を開いている画像を確実に得ることができる。
撮像部に対面する自ユーザが注視する画像表示部上の注視点の位置を検出する注視点検出部をさらに備え、注視点検出部は、撮像部に対面する自ユーザの瞳孔の位置と、ユーザに照射された光が自ユーザの角膜において反射した位置とを利用して注視点の位置を検出してもよい。この構成によれば、顔画像処理装置は、注視点の位置を利用した様々な機能を奏することが可能になる。
自ユーザを含む画像を取得するための操作を自ユーザが行ったとき、注視点検出部は、リアルタイムに取得される自ユーザを含む画像に対して注視点の位置を検出する処理を行い、制御部は、画像表示部上における注視点の位置と撮像部の位置とを対比し、注視点の位置と撮像部の位置とがほぼ一致し、重複していると判断されたときに自ユーザを含む画像を保存するように撮像部を制御してもよい。この構成によれば、視線を一致させやすい画像を得ることができる。
撮像部に対面する自ユーザの顔方向を検出する顔方向検出部を更に備え、顔方向検出部は、自ユーザの鼻孔の位置と、自ユーザの瞳孔の位置とを利用して顔方向を検出してもよい。この構成によれば、顔画像処理装置は、顔方向を利用した様々な機能を奏することが可能になる。
顔方向検出部は、リアルタイムに取得される自ユーザを含む画像に対して顔方向を検出する処理を行い、制御部は、顔方向が所定の変化を生じたときに自ユーザを含む画像を保存するように撮像部を制御し、所定の変化とは、自ユーザの頷きを示す顔方向の変化であってもよい。この構成によれば、顔画像処理装置の操作のバリエーションを増やすことができる。
撮像部に対面する自ユーザの視線方向を検出する視線方向検出部をさらに備え、視線方向検出部は、撮像部に対面する自ユーザが注視する画像表示部上の注視点の位置を検出する注視点検出部と、撮像部に対面する自ユーザの顔方向を検出する顔方向検出部を有し、注視点検出部は、撮像部に対面する自ユーザの瞳孔の位置と、ユーザに照射された光が自ユーザの角膜において反射した位置とを利用して注視点の位置を検出し、顔方向検出部は、自ユーザの鼻孔の位置と、自ユーザの瞳孔の位置とを利用して顔方向を検出してもよい。この構成によれば、顔画像処理装置は、視線方向を利用した様々な機能を奏することが可能になる。
視線方向検出部は、リアルタイムに取得される自ユーザを含む画像に対して視線方向を検出する処理を行い、制御部は、視線方向の延長線と撮像部とが重複するか否かを判断し、視線方向の延長線と撮像部とが重複するときに自ユーザを含む画像を保存するように撮像部を制御してもよい。この構成によれば、視線を合わせやすい画像を得ることができる。
視線方向検出部及び顔方向検出部は、リアルタイムに取得される自ユーザを含む画像に対して視線方向及び顔方向の方向を検出する処理を行い、制御部は、視線方向の延長線と撮像部とが重複するか否かを判断した結果、視線方向の延長線と撮像部とが重複すると共に、顔方向の延長線と撮像部とが重複するか否かを判断した結果、顔方向の延長線と撮像部とが重複するときに、自ユーザを含む画像を保存するように撮像部を制御してもよい。この構成によれば、視線を合わせやすい画像を得ることができる。
自ユーザを含む画像には、自ユーザの像を含む複数の人物像が含まれ、視線方向検出部は、自ユーザを含む画像から、すべての人物像に対して視線方向を検出する処理を行い、制御部は、視線方向検出部における処理において、すべての人物像の視線方向の延長線と撮像部とが重複するときに自ユーザを含む画像を保存するように撮像部を制御してもよい。この構成によれば、視線を合わせやすい画像を得ることができる。
自ユーザを含む画像には、自ユーザの像を含む複数の人物像が含まれ、視線方向検出部及び顔方向検出部は、自ユーザを含む画像から、すべての人物像に対して視線方向及び顔方向を検出する処理を行い、制御部は、すべての人物像における視線方向の延長線と撮像部とが重複するか否かを判断した結果、すべての人物像における視線方向の延長線と撮像部とが重複すると共に、すべての人物像における顔方向の延長線と撮像部とが重複するか否かを判断した結果、すべての人物像における顔方向の延長線と撮像部とが重複するときに、自ユーザを含む画像を保存するように撮像部を制御してもよい。この構成によれば、視線を合わせやすい画像を得ることができる。
制御部は、外部装置と対面する自ユーザを含むと共に画像表示部に表示される画像のサイズを、外部装置で算出された自ユーザの両眼の三次元位置に応じて補正してもよい。この場合には、画像を自ユーザの両眼の三次元位置に応じて補正することで、画像表示部に表示される自ユーザの画像のサイズおよび歪を調整することができる。その結果、3人以上のユーザ間でのコミュニケーションをより円滑にすることができる。
制御部は、撮像部に対面する自ユーザの顔方向又は視線方向を基に、画像表示面に設定される複数の表示領域のうち顔方向又は視線方向が示す注目表示領域を特定し、注目表示領域に表示させる他ユーザの画像を強調表示させてもよい。この場合、コミュニケーション相手のユーザの顔画像を強調表示することで、ユーザ間でのコミュニケーションをより円滑にすることができる。
制御部は、撮像部に対面する自ユーザの顔方向又は視線方向を基に、画像表示面に設定される複数の表示領域のうち顔方向又は視線方向が示す注目表示領域を特定し、注目表示領域に対応する他ユーザの使用する外部装置に対して、撮像部によって取得された自ユーザの画像とともに特定の結果を出力し、外部装置から、他ユーザの画像とともに特定の結果を取得した場合には、他ユーザの画像を強調表示させるように制御してもよい。この場合も、コミュニケーションを求めているユーザの顔画像を強調表示することで、ユーザ間でのコミュニケーションをより円滑にすることができる。
制御部は、外部からのドラック入力により、複数の他ユーザの画像の表示位置を、複数の表示領域の間で変更可能に構成されてもよい。この場合、他ユーザの顔画像の表示位置を自由に変更することができ、ユーザ間でのコミュニケーションをより円滑にすることができる。
本発明によれば、ユーザの違和感を低減し得る顔画像処理装置が提供される。
図1は、本実施形態に係る端末を双方向のコミュニケーションに利用する形態を模式的に示す図である。 図2は、図1に示された端末の主要な構成を示す分解斜視図である。 図3は、制御用ICにおける動作タイミングを示すチャートである。 図4は、本実施形態に係る端末の別の利用形態を模式的に示す図である。 図5は、第3実施形態に係る端末における制御用ICの構成を示す機能ブロック図である。 図6は、第3実施形態に係る端末の主要な構成を示す分解斜視図である。 図7は、第3実施形態に係る端末の機能を説明するための図である。 図8は、第3実施形態に係る端末の機能を説明するための別の図である。 図9は、本発明の変形例における両眼の位置関係の計算のイメージを示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施するための形態を詳細に説明する。図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
<第1実施形態>
図1に示されるように、顔画像処理装置は、双方向のコミュニケーションに利用されるいわゆるスマートフォンやタブレット端末といった情報端末が例示できる。以下、顔画像処理装置は、単に「端末1A」、「端末1B」と称する。図1には、自ユーザAが端末1Aを操作し、他ユーザBが端末1B(外部装置)を操作する様子を示す。端末1A、1Bは、有線又は無線のインターネット回線100を通じて通信可能とされている。端末1Aには、自ユーザAと対話する他ユーザBの顔画像BG(第1画像情報)が表示される。また、端末1Aは、自ユーザAの顔画像AGを端末1Bへ送信する。同様に、端末1Bには、他ユーザBと対話する自ユーザAの顔画像AG(第2画像情報)が表示される。また、端末1Bは、他ユーザBの顔画像BGを端末1Aへ送信する。このような顔画像AG、BGを見ながらのコミュニケーションにおいて、例えば、自ユーザAが端末1Aに表示された他ユーザBの顔画像BGを見たとき、表示された他ユーザBの顔画像BGの視線方向によっては違和感を覚えることがあり得る。そこで、本実施形態に係る端末1A、1Bは、自ユーザAが端末1Aを見たとき、端末1Aに表示されている他ユーザBの顔画像BGとの視線が違和感を覚えない程度に一致させることを可能とする。なお、端末1A、1Bは、コミュニケーションの相手と視線を強制的に一致させるものではない。端末1Aの自ユーザAが、ディスプレイ3に表示された他ユーザBから視線をずらせば、他ユーザBには視線がずれて見える。
図2は、端末1Aの構造を示す分解斜視図である。図2に示されるように、端末1Aは、ケース2(光遮蔽部)と、ディスプレイ3(画像表示部)と、光制御板4(光制御部)と、光吸収板5(光吸収部)と、回路基板6と、を有する。ディスプレイ3、光制御板4、光吸収板5及び回路基板6は、この順に積層される。そしてこの積層体は、ケース2に収容される。回路基板6には、複数のカメラ7が設けられる。
ケース2は、ディスプレイ3、光制御板4、光吸収板5及び回路基板6を収容するものであり、端末1Aの外殻をなす。また、ケース2は、回路基板6を覆って回路基板6に設けられたカメラ7への外光の入射を遮蔽する。ケース2は、前カバー8と後カバー9とを有する。前カバー8は、開口8a有し、この開口8aからディスプレイ3が露出する。従って、ケース2は、この開口8aからの光の入射のみを許容する。また、前カバー8は、カメラ7のための複数のカメラ孔8bを有する。後カバー9は、前カバー8と同様にカメラ7のためのカメラ孔を有する。
ディスプレイ3は、開口8aから露出するように配置される。ディスプレイ3は、所定の画像を表示する矩形板状或いはシート状をなす。このディスプレイ3は、二次元状に配置された複数の発光素子11を有する。ディスプレイ3は、発光素子11を発光させて所定の画像を画像表示面3aに表示する。従って、液晶ディスプレイのようにバックライト光源のような別途の光源を必要とせず、ディスプレイ自体が発光する。また、ディスプレイ3は、発光素子11を発光させないときに画像表示面3aから入射した光を画像表示面3aに対向する裏面3bへ透過させる光透過性を生じる。このようなディスプレイ3として、例えば、有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)ディスプレイが挙げられる。有機ELディスプレイは、励起子の寿命が短いので電流を制御することにより輝度を瞬間的に変化させることが可能である。すなわち、有機ELディスプレイは、応答速度が非常に高速である。例えば、液晶ディスプレイの応答速度がミリ秒オーダーであるところ、有機ELディスプレイの応答速度はその1/1000以下である。例えば、有機ELディスプレイの応答速度は、0.001ミリ秒以下である。
光制御板4は、ディスプレイ3の裏面3bに接するように配置される。光制御板4は矩形板状をなし、ディスプレイ3の裏面3bに接する光入射面4aと、光出射面4bとを有する。また、光制御板4は、ディスプレイ3と略同じ大きさと形状とを有する。光制御板4は、外部からケース2内へ入射する光と、ケース2の内部から外部へ出射される光の度合いを制御する。具体的には、光制御板4は、光出射面4bから光入射面4aへ透過する光の強度より光入射面4aにおいて反射される光の強度が多くなる関係を満たす。この関係は、反射率と透過率とを適切に設定することにより得られる。このような光制御板4として、例えば、いわゆるマジックミラーやハーフミラーなどが挙げられる。
回路基板6は、光制御板4の光出射面4b側に配置される。回路基板6は、矩形の板状をなす。回路基板6には、端末1Aの各種機能のための電子部品が配置される。このような電子部品は、カメラ7、制御用IC12(制御部)を含む。
カメラ7は、第1カメラ7A(撮像部)、第2カメラ7B、第3カメラ7Cを有する。第1カメラ7A及び第2カメラ7Bは、自ユーザAの画像を取得する。第1カメラ7Aは、回路基板6において前カバー8と対面する基板主面6aに設けられる。換言すると、第1カメラ7Aは、ディスプレイ3の裏面3b側に配置される。具体的には、ディスプレイ3の法線方向D1からみたとき、第1カメラ7Aは、ディスプレイ3の画像表示面3aと重複する(光軸L1参照)。一方、ディスプレイ3の法線方向D1からみたとき、第2カメラ7Bは、ディスプレイ3の画像表示面3aと重複しない位置に設けられる(光軸L2参照)。具体的には、第2カメラ7Bは、ディスプレイ3の上端よりも上側に設けられる。
ここで、第1カメラ7Aは、光制御板4に密着し、或いは光制御板4との間に極めて小さい隙間を生じるように配置される。このような配置によれば、第1カメラ7Aは、ディスプレイ3に対して近接して配置されることになる。そうすると、ディスプレイ3が発光したとき、その光が第1カメラ7Aに入射する。第1カメラ7Aがディスプレイ3に対して近接して配置されているので、ディスプレイ3が生じた光は、間に光制御板4があったとしても強烈な光が第1カメラ7Aに入射され得る。すなわち、ディスプレイ3から第1カメラ7Aまでの距離は、ディスプレイ3が発光する第1期間P1において、ディスプレイ3から第1カメラ7Aへ入射する光の強度が第1カメラ7Aの飽和強度を上回るほど近接した距離である。従って、第1カメラ7Aには極めて強い光強度を有する光が入射される。この光強度は、第1カメラ7Aの飽和強度を上回る。しかし、ディスプレイ3が発光している期間(後述する第1期間P1)は、第1カメラ7Aによって画像を撮像しない。すなわち、ディスプレイ3が発光している期間は、第1カメラ7Aの露光をしない。従って、ディスプレイ3に第1カメラ7Aを近接して配置する構成によって端末1Aの機能が妨げられることはない。
第3カメラ7Cは、自ユーザAを含まない画像、例えば風景といった別の画像を取得する。第3カメラ7Cは、回路基板6において後カバー9と対面する基板裏面6bに設けられる。
なお、本実施形態において、第2カメラ7B及び第3カメラ7Cは必要に応じて設ければよい。
制御用IC12は、ディスプレイ3及びカメラ7を制御する。制御用IC12の動作については後に詳細に説明する。
光吸収板5は、光制御板4と回路基板6との間に配置される。光吸収板5は、矩形の板状をなし、第1カメラ7Aのための素子開口13を有する。具体的には、光吸収板5は、第1カメラ7Aを囲むように回路基板6上に設けられる。この光吸収板5は、ケース2内に入射した迷光が第1カメラ7Aに入射することを抑制する。
次に、端末1Aの動作について説明する。端末1Aの動作は、制御用IC12によって制御される。制御用IC12は、図3に示されるように、ディスプレイ3に画像を表示する期間(第1期間P1)とディスプレイ3に画像を表示しない期間(第2期間P2)とを所定の周期に基づいて繰り返す。ここで、符号G1は、ディスプレイ3の動作タイミングを示す。符号G2は、第1カメラ7Aの動作タイミングを示す。さらに、制御用IC12は、第2期間P2において、第1カメラ7Aの露光を行う。
まず、端末1Aの制御用IC12は、別の端末1Bから画像情報を受信する。そして、制御用IC12は、受信した画像情報をディスプレイ3に表示させる(第1期間P1)。具体的には、制御用IC12は、画像情報に対応する発光素子11を選択的に発光させる。この第1期間P1は、一例として1ミリ秒程度である。
次に、制御用IC12は、ディスプレイ3への画像の表示を停止する(第2期間P2)。具体的には、制御用IC12は、ディスプレイ3を構成する発光素子11の発光を停止する。この第2期間P2は、ディスプレイのフレームレートやカメラの感度、さらには発光素子のパワー、ユーザの頭部の動くスピード等に応じて、数マイクロ秒から十数ミリ秒である。例えば、制御用IC12は、ディスプレイ3を構成する発光素子11のうち、少なくとも第1カメラ7Aと重複する領域における発光素子11の発光を停止する。そうすると、発光が停止されたディスプレイ3の領域は、外部から入射される光が透過する。つまり、ディスプレイ3を見ている自ユーザAの像がディスプレイ3、光制御板4を通過して、第1カメラ7Aに入射する。そこで、制御用IC12は、第2期間P2において第1カメラ7Aを制御し、自ユーザAを含む画像を取得する。
再び図1に示されるように、画像を取得するとき、自ユーザAは、端末1Aのディスプレイ3を見ている。具体的には、ディスプレイ3に表示された他ユーザBの顔画像BGを見ている。そうすると、自ユーザAの視線S1はディスプレイ3に表示された他ユーザBの方向を向いている。そして、自ユーザAの視線S1の延長線上には、第1カメラ7Aが存在する。従って、自ユーザAは、ディスプレイ3に表示された他ユーザBの画像を見ることにより、意識することなく第1カメラ7Aを見ることになる。従って、第1カメラ7Aは、自ユーザAが第1カメラ7Aを見ているような画像を得ることができる。
ところで、他ユーザBの顔画像が端末1Aのディスプレイ3に表示されており、自ユーザAが他ユーザBと視線を合わせようとする。このとき、自ユーザAはディスプレイ3に表示された他ユーザBの眼を見る。そうすると、他ユーザBの眼が表示されている領域の奥に自ユーザAを映すカメラ7が存在するときに、相互に眼と眼を合わせることが可能となる。従って、端末1Aにおいて、自ユーザAを映すカメラ7が、実質的に、端末1Aのディスプレイ3の背後に配置されている必要がある。しかし、従来の液晶ディスプレイなどでは、そのディスプレイがカメラへの光の入射を阻害するので自ユーザAの画像を得ることができない。また、ディスプレイに眼に見えないような小さな穴をあけて、そこにカメラを設置して、自ユーザAの画像を得ることも考えられる。しかし、ディスプレイ3に映る画像に欠損が起こることはもとより、ディスプレイに小さな孔を設けるにためには、高度な技術が必要であるし、光の回折により鮮明な画像が得られにくくなる。
そこで、本実施形態に係る端末1Aは、上記問題点を解消しながら、自ユーザAの違和感をより低減できる。すなわち、本実施形態に係る端末1Aは、第1カメラ7Aによって自ユーザAの画像を取得することが可能である。ここで、自ユーザAが当該端末1Aを操作するとき、他ユーザBの顔画像BGを表示するディスプレイ3を見ている。そして、ディスプレイ3の裏面3b側には、第1カメラ7Aが配置されている。制御用IC12は、ディスプレイ3が顔画像BGを表示させる第1期間P1と顔画像BGを表示させない第2期間P2とを有するように制御する。ディスプレイ3が顔画像BGを表示させないとき、ディスプレイ3は入射した光を裏面3b側へ透過させる、つまり、自ユーザAの像が第1カメラ7Aに入射される。そして、制御用IC12は、自ユーザAの像が第1カメラ7Aに入射される第2期間P2において、当該画像を取得するように第1カメラ7Aを動作させる。これにより、自ユーザAの視線S1の方向に顔画像BGを表示しながら、自ユーザAの顔画像AGを撮像することが可能になる。つまり、自ユーザAの視線S1が第1カメラ7Aを向いた画像を得ることができる。従って、他ユーザBの違和感を低減する画像を得ることができる。
端末1Aは、光制御板4と、後カバー9を含むケース2とをさらに備える。この光制御板4は、光出射面4bから光入射面4aへ向かう光の強度より、光入射面4aにおいて反射される光の強度が多くなる関係を満たす反射率及び透過率を有する。この構成によれば、自ユーザAがディスプレイ3を見たとき、自ユーザAの側からディスプレイ3に入射した後に、光制御板4の光入射面4aにおいて反射して自ユーザAの眼に入る光の強度が、第1カメラ7Aの側から光制御板4及びディスプレイ3を透過して自ユーザAの眼に入る光の強度よりも大きくなる。すなわち、ディスプレイ3の裏面3b側の様子は、画像表示面3a側から見えにくくなる。従って、自ユーザAがディスプレイ3の裏面3b側に配置された第1カメラ7Aなどを意識し難くなるので、より自ユーザAの違和感を低減することができる。
端末1Aは、光吸収板5をさらに有してもよい。さらに、第1カメラ7Aには、フォトレジスト処理を施してもよい。これらの構成によれば、第1カメラ7Aに入射し得る迷光を低減することが可能になる。従って、より良好な画像を得ることができる。
制御用IC12は、別の端末1Bから画像情報を取得し、第1期間P1において当該像情報に基づく顔画像BGをディスプレイ3に表示する。この構成によれば、双方向コミュニケーション機能を発揮することができる。
端末1Aによって得られる画像情報は、動画像であってもよいし、静止画像であってもよい。端末1Aによれば、何れの画像形態においても、違和感を低減することができる。
<第2実施形態>
図4に示されるように、端末1Aに表示される画像は、端末1Aを操作している自ユーザAの顔画像AG(第2画像情報)であってもよい。このように、端末1Aを操作する自ユーザAが端末1Aを用いて自分自身の画像を得る行為は、いわゆる「自撮り」と呼ばれている。そして、「自撮り」によって得られた画像は、「自撮り画像」である。具体的には、制御用IC12は、第1カメラ7Aから画像情報を取得する。そして制御用IC12は、第1期間P1において顔画像AGをディスプレイ3に表示させる。この構成によれば、例えば、自ユーザA自身を含む画像を得ることができる。さらに、制御用IC12は、第1カメラ7Aと重複する画像表示面3aの領域に自ユーザAの両眼近傍の領域を表示させる。この構成によれば、違和感を低減しながら、自ユーザA自身の自撮り画像を得ることができる。
なお、制御用IC12は、第1カメラ7Aと重複する画像表示面3aの領域に自ユーザAの両眼近傍の領域を表示させなくてもよい。この場合であっても、ディスプレイ3に表示された自分(自ユーザA)の顔画像を見ながら撮影するならば、ディスプレイ3の周辺に撮像素子が設置されるよりも、自然な自撮り画像が得られる。
<第3実施形態>
顔画像処理装置は、本発明者らによる瞳孔検出技術、注視点検出技術、顔方向検出技術により取得される種々の情報を利用して、様々な機能を奏することとしてもよい。第3実施形態に係る端末1Cは、各種の検出機能を奏するための機能的構成要素を有する。例えば、図5に示されるように、これらの機能的構成要素は、制御用IC12Aに実装される。なお、以下の説明は、自ユーザAが操作する端末1Cについて説明する。他ユーザBが操作する端末については同様の構成を有すると共に同様に動作を行うので説明を省略する。
制御用IC12Aは、機能的構成要素として、撮像制御部16と、情報処理部17と、位置制御部18と、瞳孔検出部19と、視線方向検出部21と、注視点検出部22と、顔方向検出部23と、を有する。
撮像制御部16は、第1カメラ7Aによる撮像のための制御を行う。具体的には、撮像制御部16は、第1カメラ7Aの露光のタイミングと、ディスプレイ3の発光のタイミングとを制御する。これらの具体的な制御の内容は、第1実施形態において既に説明済みである。
情報処理部17は、他ユーザBが操作する端末から通信ネットワークを介して送信された他ユーザBの顔画像に関するデータを受ける。
位置制御部18は、ディスプレイ3における表示態様を制御する。すなわち、位置制御部18は、他ユーザBが操作する端末1Bから入力された顔画像BGを、自ユーザAが操作する端末1Aのディスプレイ3の表示領域に表示させる。このとき、位置制御部18は、ディスプレイ3における顔画像の表示位置を制御したり、表示する顔画像を補正する。
瞳孔検出部19は、後述する第4カメラ7Dによって得られた画像情報を処理して、画像情報から自ユーザAの瞳孔を検出する。自ユーザAの画像を得るとき、自ユーザAに向けて照射された光の波長によって瞳孔が明るく映し出された画像(明瞳孔画像)と、瞳孔が暗く映し出された画像(暗瞳孔画像)とを得ることができる。両画像は、瞳孔の明るさが異なっており、そのほかの領域は明るさがほぼ同じである。そうすると、明瞳孔画像と暗瞳孔画像との差分を得ることにより、瞳孔領域だけを抽出できる。瞳孔の検出には、本件発明者らの(特開2008−125619号公報、国際公開公報WO2013/176265等)に開示された構成及び方法を利用できる。
視線方向検出部21は、第4カメラ7Dによって得られた画像情報を処理して、自ユーザAの視線方向を示す視線ベクトルを得る。視線ベクトルは、自ユーザAに向けて照射された光が自ユーザAの眼球の角膜において反射した位置と自ユーザAの瞳孔の中心とを結ぶベクトルに基づく。視線方向の検出には、本件発明者らの特許文献(特許第4517049号、WO2012/077713等)に開示された構成及び方法を利用できる。
注視点検出部22は、第4カメラ7Dによって得られた画像情報を処理して、自ユーザAが注視するディスプレイ3上の位置(注視点)を得る。注視点は、視線検出処理により得られる視線ベクトルとディスプレイ3との交点として得ることができる。注視点の検出には、本件発明者らの特許文献(特許第4517049号)に開示された構成及び方法を利用できる。
顔方向検出部23は、第4カメラ7Dによって得られた画像情報を処理して、自ユーザAの顔の向きを示す顔ベクトルを得る。顔ベクトルは、例えば、自ユーザAの顔を代表する仮想的な面を想定し、当該仮想面の法線方向を顔方向として得られる。仮想面は、例えば、自ユーザAの両眼の瞳孔位置と鼻孔位置とを通る面として定義できる。従って、上述した瞳孔検出技術を用いて2個の瞳孔の三次元位置を得ると共に、鼻孔の三次元位置を得る。そして、瞳孔の三次元位置及び鼻孔の三次元位置を利用して顔方向を示すベクトルを得る。顔方向(顔姿勢)の検出には、本件発明者らの特許公報(特開2007−271554号公報、国際公開公報WO2013/176265、特許第4431749号公報、特許第4765008号公報、および国際公開公報WO2010/010926等)に開示された構成及び方法を利用できる。なお、自ユーザAの鼻孔検出用の光学系として光源を備えないカメラを用いる技術(特開2015−232771号公報)を利用してもよい。
上記の検出処理は、何れも自ユーザAが含まれた画像情報を利用する。検出処理に提供される画像情報は、一対の第4カメラ7Dにより得られる。図6に示されるように第4カメラ7Dは、回路基板6において前カバー8と対面する基板主面6aに設けられる。第4カメラ7Dは、第2カメラ7Bと同様にディスプレイ3の画像表示面3aと重複しない位置に設けられる。第4カメラ7Dは、ディスプレイ3の下端よりも上側に設けられる。前カバー8には、第4カメラ7Dのためのカメラ孔8bが設けられる。
第4カメラ7Dの近傍には、近赤外光源部10が配置される。近赤外光源部10は、例えば波長850nmの光を照射する光源10bと、波長940nmの光を照射する光源10aと、を含む。それぞれの光源10a,10bは、第4カメラ7Dを挟むように、第4カメラ7Dの左右両側にそれぞれ配置される。前カバー8には、光源10a,10bのための開口8cが設けられる。近赤外光源部10の詳細は、例えば、本件発明者らの特許文献(特開2008−125619号公報(特願2006−311815))に記載の構成を採用できる。さらに、瞳孔検出をする構成として、本発明者らによる特願2006−311815号公報に開示された構成も採用できる。
なお、瞳孔のみを検出する場合には、第4カメラ7Dの近傍に少なくとも1個の光源が配置されていればよい。例えば、一対の第4カメラ7Dの間に光源が配置されていればよい。この構成の場合には、暗瞳孔画像から瞳孔を検出することができる。
なお、自ユーザAに照射される光として近赤外線を使用する場合には、第1カメラ7Aと第2カメラ7Bに、近赤外カットフィルターを設けてもよい。この構成によれば、第1カメラ7Aと第2カメラ7Bとによって得られる画像の近赤外線に起因するノイズを低減することができる。また、第2期間P2は、第1カメラ7Aを露光させる期間と、第1カメラ7Aを露光させない期間とを含む。そして、第1カメラ7Aを露光させない期間において、光源10a,10bから近赤外光を照射し、近赤外光の照射に同期させて第4カメラ7Dの露光を行ってもよい。
制御用IC12Aは、これらの機能的構成要素を動作させて、様々な機能を発揮する。以下、端末1Cが有する様々な機能について説明する。
<第1機能>
制御用IC12は、第1カメラ7Aと重複するディスプレイ3の領域に他ユーザBの両眼近傍の領域を表示させる。制御用IC12は、他ユーザBが操作する端末1Bから送信された画像情報を受け取る。この情報には、送信された画像情報における他ユーザBの瞳孔位置に関する情報も含まれている。端末1Cの制御用IC12は、当該瞳孔位置に関する情報を利用して、他ユーザBにおける両眼の一方、又は両眼を結ぶ直線の中央が第1カメラ7A上に位置するようにディスプレイ3に表示する。この構成によれば、自ユーザAがディスプレイ3に表示された他ユーザBと視線を合せたとき、第1カメラ7Aを見ることになる。自ユーザAがディスプレイ3に表示された他ユーザBと視線を合わせようとしたとき、自ユーザAの視線は自然に第1カメラ7Aの方向に向く。従って、違和感を低減させ得る画像を得ることができる。
<第2機能>
通常、シャッターを切る操作は、端末1Cに備えられた物理的なボタンや、ディスプレイ3に表示されるアイコンが用いられる。この端末1Cでは、第1カメラ7Aによって得られた画像情報を利用してシャッター操作を行うこともできる。制御用IC12Aは、顔方向検出部23における処理によって、顔方向を示すベクトルをリアルタイムに得る。そして、当該ベクトルが所定の変化(例えば、被写体である自ユーザAが顔を上下に往復移動する変化、すなわち頷き動作)が生じたときに、画像を取得する。要するに、シャッターボタンを押す動作に変えて、自ユーザAが頷く動作をシャッター操作とすることができる。また、顔方向のベクトルが第1カメラ7Aと重複するとき、すなわち自ユーザAが第1カメラ7Aを見る動作(注視点を第1カメラ7Aと重複させる動作)をシャッター操作としてもよい。
<第3機能>
撮像のタイミングを制御用IC12Aに委ねてもよい。例えば、自ユーザAが自撮り画像を得るとき、準備ができたと判断した自ユーザAはシャッターボタンを押すといった操作を行う。通常であれば、端末1Cはシャッターボタンが押された時点で画像情報を取得する。この機能によれば、シャッターボタンが押された時点では画像情報の取得は行われない。シャッターボタンが押された後に、予め設定された所定の条件を満たしたタイミングで制御用IC12Aが画像情報の取得を行う。従って、シャッターボタンが押されたタイミングでは、撮像に適さない条件(例えば、被写体が眼を閉じている等)であったとしても、制御用IC12Aがその後に現れる撮像に適した条件(例えば、被写体の眼が開いている等)であるときに画像情報を得る。
例えば、制御用IC12Aは、第1カメラ7Aから提供される画像情報を瞳孔検出部19に入力し、リアルタイムに瞳孔検出処理を行う。この処理は、シャッターの操作をトリガとして開始される。そして、瞳孔検出処理の結果、画像情報から瞳孔が検出されたものを画像情報として保存する。なお、画像情報を保存するタイミングの基準は、瞳孔が検出されたか否かに限定されない。例えば、自ユーザAの注視点の位置と第1カメラ7Aの位置とを対比して、それらの位置が重複したときに画像情報を保存することとしてもよい。また、自ユーザAの視線や顔方向を基準に用いてもよい。
また、画像情報に含まれる人物像は、一人に限定されず、複数の人物像であってもよい。自ユーザAを含む複数人の人物を撮像するとき、全員の眼が開いている(瞳孔が検出される)ときに画像を取得することとしてもよい。
<第4機能>
撮像のタイミングが自ユーザAに委ねられたとき、その撮像は必ずしも成功するわけではなく、失敗することもあり得る。ここでいう撮像のタイミングとは、撮像素子が画像を取得するタイミングともいえるし、事後的に閲覧可能なデータとして画像情報を保存するタイミングともいえる。また、撮像の失敗とは、例えば、被写体である人物が眼を閉じていたり、視線がずれていると感じられるような画像が得られることをいう。
端末1Cは、このように撮像のタイミングが自ユーザAに委ねられた場合であっても、自ユーザAが望む画像を得ることができる。具体的には、端末1Cは、複数枚の画像を取得し、それらを処理することによって自ユーザAが望む画像のみを保存する。つまり、前述のシャッター機能では、撮像のタイミングは制御用IC12Aに委ねられていた。一方、ここで説明する機能は、撮像のタイミングは自ユーザAに委ねられている点で相違する。
被写体が眼を閉じている画像情報の取得を防止する動作を例示する。端末1Cは、第1カメラ7Aから逐次画像情報を取得する。つまり、動画像情報を取得することと同義である。逐次取得される画像情報は、端末1Cが備えるバッファ用メモリ(不図示)に一時的に保持される。この画像情報の取得は、自ユーザAのシャッター操作とは無関係に連続して行われる。制御用IC12Aは、自ユーザAがシャッターを操作したとき、シャッターを押した時点を中心としてその前後の期間に含まれる複数枚の画像をバッファ用メモリから抽出する。抽出する期間は、シャッターの操作前に限定してもよいし、シャッターの操作後に限定してもよい。続いて、制御用IC12Aは、抽出した画像情報を瞳孔検出部19に入力し、瞳孔検出処理を行う。つまり、画像情報の瞳孔検出処理により、被写体の瞳孔が検出された場合その画像情報の被写体は眼を開いていると判断できる。逆に、被写体の瞳孔が検出されない場合その画像情報の被写体は眼を閉じていると判断できる。従って、制御用IC12Aは、抽出された複数の画像情報から瞳孔が検出された画像情報を保存する。
なお、保存すべき画像情報を抽出する基準は、瞳孔が検出されたか否かに限定されない。例えば、自ユーザAの視線や顔方向を基準にしてもよい。
また、この機能においても、画像情報に含まれる人物像は、一人に限定されない。自ユーザAを含む複数人の人物を撮像するとき、画像情報に含まれるすべての眼が開いている(瞳孔が検出される)ときに画像を保存してもよい。
<第5機能>
また、位置制御部18と注視点検出部22とを利用することにより次のような機能を奏することもできる。図7に示すように、位置制御部18は、6つの複数の表示領域31a〜31fのそれぞれに顔画像を表示させる。これらの表示領域31a〜31fのそれぞれは、予め他ユーザU1〜U6の顔画像の表示用として割り当てられている。位置制御部18は、1以上の端末から入力された他ユーザU1〜U6の顔画像を、それぞれに割り当てられた表示領域31a〜31fに表示させるように制御する。表示領域31a〜31fの中央には、表示領域31a〜31fよりも目立つようにサイズの大きい表示領域31gが設定されている。これにより、相対的にディスプレイ3が小さくても、自ユーザAが見たい特定の他ユーザの表情等がよく見える状態でコミュニケーションを図ることができる。そして、これらの表示領域31a〜31fの対応する位置に、自ユーザAのユーザ顔画像を撮像するカメラがそれぞれ設けられるのではなく、表示領域31gの対応する位置に自ユーザAの顔画像AGを撮影する第1カメラ7Aが設けられる。この構成によれば、多人数間のコミュニケーションでも一台のカメラで対応できる。
ここで、位置制御部18は、視線方向検出部21によって自ユーザAの視線方向を基に算出されたディスプレイ3上の注視点を用いて、自ユーザAの視線方向が示す表示領域を、表示領域31a〜31fのうちから注目表示領域として特定する。具体的には、位置制御部18は、自ユーザAの注視点が、一定時間(例えば、0.5秒以上)継続して位置する表示領域31a〜31fを、注目表示領域として特定する。このような特定方法によれば、自ユーザAの視線のふらつきによる表示領域の頻繁な切り替わりを防止して、顔画像表示を安定化できる。
移動平均注視点を用いて表示領域31a〜31fから注目表示領域を特定してもよい。移動平均注視点は、自ユーザAの注視点について移動平均を施すことにより得られる。位置制御部18は、注目表示領域を特定した際には、その注目表示領域に表示されているユーザの顔画像を拡大(強調)して表示領域31gにも同時に表示させる。図7には、注目表示領域として表示領域31eが特定され、表示領域31eに表示されている他ユーザU5の顔画像が同時に表示領域31gにも表示されている例を示している。
このような構成によれば、自ユーザAがコミュニケーションを図りたい相手の他ユーザの顔画像に視線を向けるだけで、その他ユーザの顔画像が拡大強調表示される。その結果、コミュニケーションしたい他ユーザの表情が見やすくなりコミュニケーションが円滑化される。
なお、表示領域31gにおける顔画像の切り替わりを自ユーザAに把握させやすくする視覚的効果を加えてもよい。例えば、位置制御部18は、注目表示領域を特定した際に、注目表示領域として特定された表示領域31eの顔画像を、拡大させながら中央の表示領域31gに向けて移動させるようにアニメーション化して表示させてもよい。さらに、位置制御部18は、表示領域31eを注目表示領域として特定した後に、表示領域31fを注目表示領域として特定した際には、それまで中央の表示領域31gに表示されていた顔画像を、縮小させながら表示領域31eに向けて移動させるようにアニメーション化して表示させてもよい。このような制御により、自ユーザAが顔画像の切り替わりを容易に認識することができる。
また、上記の構成において、表示領域31a〜31fのそれぞれに対する他ユーザU1〜U6の顔画像の割り当ては、自ユーザAの操作によって変更可能にされていてもよい。すなわち、位置制御部18は、表示領域31a〜31fを自ユーザAが直接に触れて行うドラック入力により、他ユーザU1〜U6の顔画像の表示位置を、表示領域31a〜31fの間で変更可能に構成されてもよい。この際、自ユーザAの両手がふさがっているときのように、自ユーザAによるタッチ操作が困難な場合には、本発明者らによる文献「瞳孔マウスの提案」(第10回画像センシングシンポジウム講演論文集、B−28、pp.167−172、2004)に開示された瞳孔マウスの技術、又は、本発明者らによる文献「注視点検出法と瞳孔マウスの組み合わせによるPC入力法の提案」(ViEW2011ビジョン技術の実利用化ワークショップ、OS1−H1(IS1−A1)、7pages、2012)に開示された視線と瞳孔マウスとを組み合わせた入力技術を用いて、入力が検出されてもよい。
また、位置制御部18は、上述した注目表示領域の特定、又は表示領域31a〜31fの割り当ての変更を、瞳孔マウスによる入力、または自ユーザAの顔方向を基に実行可能に構成されていてもよい。すなわち、注視点検出部22に代えて顔方向検出部23と位置制御部18とを組み合わせてもよい。ただし、位置制御部18は、瞳孔マウスまたは顔方向によって示される入力位置にカーソル等の視標を表示させることが好適である。瞳孔マウスを利用する場合は、絶対的な基準位置が存在せず、瞳孔の動きの検出量に応じてその量だけ入力位置の移動が制御されるため、カーソルが存在しないと入力位置がわかりにくい。顔方向を利用する場合にもカーソルが存在しないと入力位置がわかりにくい。カーソルが表示されることにより、自ユーザAにとって入力されている位置が明確化される。ただし、常にカーソルが表示されていると自ユーザAにとって顔画像の視認性が低下するので、位置制御部18は、中央の表示領域31gの中に入力位置が認識されている際にはカーソルを表示させないように制御する。そして、入力位置が中央の表示領域31gの外側に移動した際にその入力位置にカーソルを表示させるように制御することが好適である。
さらに、位置制御部18は、図8に示すように、6個の複数の表示領域31a〜31fに表示されている他ユーザU1〜U6の顔画像のうち、自ユーザAの顔画像に視線を向けている他ユーザU1〜U6の顔画像を強調表示させるように制御してもよい。このような構成では、注視点検出部22が、自ユーザAの注視点を用いて、自ユーザAの注視点が示す注目表示領域を、表示領域31a〜31fのうちから特定する。
そして、情報処理部17は、特定した注目表示領域に割り当てられている他ユーザU1〜U6の使用する端末に対して、自ユーザAの出力対象画像とともに、注目表示領域として特定された結果を出力する。出力される結果としては、注目表示領域に視線を向けている自ユーザAを識別する情報等が挙げられる。一方、位置制御部18は、別の端末から、他ユーザU1〜U6に関する顔画像とともに、自ユーザAに割り当てられている表示領域が注目表示領域として特定された結果が出力された場合には、その特定結果によって識別される何れかの他ユーザU1〜U6の顔画像を強調表示させるように制御する。図8では、表示領域31a、31dが割り当てられた他ユーザU1,U4の使用する端末から特定結果が出力された結果、それらの他ユーザU1,U4の顔画像が表示領域31a,31dにおいて太線で囲まれて強調表示された例を示している。ここでの強調表示は、顔画像を点滅させるような表示であってもよいし、外枠の色を変えるような表示であってもよい。このような制御により、自ユーザAに対してコミュニケーションを求めている他ユーザの顔画像を強調表示することで、ユーザ間でのコミュニケーションをより円滑にすることができる。
上述した第1機能〜第5機能は、顔画像処理装置である端末1Cに求められる仕様に応じて、適宜選択し、組み合わせてよい。
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
上記実施形態では、制御用IC12は、ディスプレイ3とカメラ7の制御において、ディスプレイ3の点滅を一定の期間を持って繰り返し(すなわち、第1期間P1と第2期間P2とが固定される)、第2期間P2において第2期間P2よりも短い時間である露光時間を設定してもよい。すなわち、ディスプレイ3の制御を主制御とし、カメラ7の制御をディスプレイ3の制御に追従させてもよい。逆に、カメラ7の制御を主制御とし、ディスプレイ3の制御をカメラ7の制御に追従させてもよい。
上記実施形態では、顔画像処理装置の例として携帯が可能な小型の端末1Aを説明したが、このような端末1Aに限定されない。例えば、顔画像処理装置は、据え置きで利用されるテレビなどであってもよい。
この場合には、制御用IC12は、顔画像の歪調整処理を行うとよい。他ユーザが他のカメラ(撮像部)を取り付けたテレビ(画像表示部)の正面から外れると、自ユーザが見ているテレビに表示される他ユーザの顔画像が、例えば台形状に歪んで見えることがある。このような場合、相手の顔の縦横比が変わってしまうので、自ユーザがコミュニケーションの際に不自然な印象を受ける。そこで、位置制御部18は、テレビに表示される他ユーザの顔画像を、歪調整によって予め補正することにより、自ユーザがテレビに表示された他ユーザの顔画像を見た時の不自然な印象を低減する。このような歪補正には、本件発明者らによる文献(遠隔瞳孔検出に基づく頭部移動を許容する視線一致型コミュニケーションシステムの提案(山本祥之、福元清剛、海老澤嘉伸)2015年映像情報メディア学会年次大会、13C−3、 2 pages (2015))に開示された構成及び方法を利用できる。
上記実施形態では、顔画像処理装置の例としてインターネット回線100に接続された端末1Aを例示した。しかし、顔画像処理装置は、インターネット回線などのネットワークに接続されるものに限定されない。例えば、それぞれカメラが接続された2台のデスクトップコンピュータが、通信ネットワークを介することなく、直接にケーブルで接続されたような構成であってもよい。
上記実施形態では、自ユーザA及び他ユーザBの両眼を処理の対象とする構成を例示した。しかし、顔画像処理装置における様々な機能は、両眼を処理の対象とする構成に限定されず、片眼だけを処理の対象としてもよい。例えば、この構成は、一方の自ユーザAがその両眼で他方の他ユーザBの片方の眼を注視する場合に有効である。また、一方の自ユーザAが眼科医であり、他方の他ユーザBが遠隔地にいる患者である場合にも有効である。この場合には、制御用IC12Aは、他方の他ユーザBの片眼だけを検出し、片眼が第4カメラ7Dの位置に表示されるようにディスプレイ3を制御する。この制御は、瞳孔検出部19によって他ユーザBの瞳孔の三次元座標が既知であり、第4カメラ7Dによって得られた画像中の瞳孔の座標が既知であるので、当該得られた画像中に両眼が含まれているか否かを判別できる。
上記実施形態において、ディスプレイ3に表示させる顔画像のサイズを他ユーザBの両眼の瞳孔の三次元位置に応じて補正する機能を有していてもよい。
第1実施形態の端末1Aにおいては、自ユーザAに相手側ユーザである他ユーザBが同じ位置(例えばディスプレイ3の略中央の領域)にいるように見せるためには、位置制御部18が、相手側ユーザ(他ユーザB)側の端末1Bで検出された他ユーザBの瞳孔の三次元座標を基に、ディスプレイ3に表示される画像のサイズを相手側ユーザ(他ユーザB)の両眼の位置関係に対応するように設定してもよい。例えば、図9に示すように、本変形例の位置制御部18は、相手側ユーザ(他ユーザB)の左右の瞳孔の三次元位置を基にそれらの中点の位置Mを算出する。そして、位置制御部18は、その中点Mを通り、顔画像を撮像した端末1B側の第1カメラ7Aの撮像面103aに平行な平面S2の位置と、第1カメラ7Aから各瞳孔に向いた直線L,Lの位置とを求め、さらに、この平面S2と各直線L,Lとの交点P,Pの三次元位置を求める。そして、位置制御部18は、交点P,Pの2つの三次元位置の間の距離を求め、その距離と自ユーザAの見ている画像上の相手側ユーザ(他ユーザB)の瞳孔間距離とが等しくなるように、投影画像のサイズを設定する。具体的には、位置制御部18は、投影する顔画像上の左右の瞳孔の座標が既知であるので、それらの座標間の距離が交点P,Pから計算した距離と等しくなるように投影画像のサイズを変更すればよい。このとき、位置制御部18は、顔画像から表示対象の画像を切り出す際には、その画像の範囲の幅を、P,Pの三次元位置の間の距離を基にして、相手側ユーザの頭部全体が入り、かつ、投影画像上の瞳孔間の距離がその距離と等しく見えるように、設定するとよい。このような変形例によれば、相手側ユーザが頭部を回転させてカメラに映る瞳孔間の距離が変化したような場合でも、自ユーザAにとって相手側ユーザ(他ユーザB)があたかもディスプレイ3上の位置に存在しているように感じさせることができる。ただし、スマートフォンなどのディスプレイのように狭い表示領域に画像を表示する場合は、等身大の顔全体を映すことは不可能であるので、上記の方法と同様の方法に基づきユーザの好みのサイズ、もしくは、各表示領域にちょうど顔が入るような所定のサイズに縮めて表示する。なお、性能的に、目の位置や目の3次元座標や視線方向や顔方向の検出に高い精度を要さない場合で、第1カメラ7Aや第2カメラ7Bから得られる画像から眼の位置や目の3次元座標、視線方向や顔方向が計測できる技術を使用する場合は、瞳孔、角膜反射、鼻孔を検出する必要がないため、第4カメラ7D、さらに近赤外光源部10A、10Bを要さない。さらには、瞳孔検出をする場合に通常は使用する可視光カットフィルターを第4カメラ7Dには使用せずに、第4カメラ7Dによって撮影した画像から目の位置や目の3次元座標,視線方向や顔方向を計測して用いてもよい。
1A、1B…端末(顔画像処理装置)、2…ケース(光遮蔽部)、3…ディスプレイ(画像表示部)、3a…画像表示面、3b…裏面、4…光制御板(光制御部)、5…光吸収板(光吸収部)、6…回路基板、7A…第1カメラ(撮像部)、8…前カバー、9…後カバー、11…発光素子、12…制御用IC(制御部)、16…撮像制御部、17…情報処理部、18…位置制御部、19…瞳孔検出部、21…視線方向検出部、22…注視点検出部、23…顔方向検出部、100…インターネット回線、A…自ユーザ(自ユーザ)、AG…顔画像(第1画像情報)、B…他ユーザ(他ユーザ)、BG…顔画像(第2画像情報)、P1…第1期間、P2…第2期間。

Claims (27)

  1. 複数の発光素子を有し、前記発光素子を発光させて所定の画像を画像表示面に表示すると共に、前記発光素子を発光させないときに前記画像表示面から入射した光を前記画像表示面の逆側の裏面へ透過させる画像表示部と、
    前記画像表示部の前記裏面に対面するように配置され、前記画像表示面から前記裏面へ透過した光を受ける少なくとも一個の撮像部と、
    前記画像表示部及び前記撮像部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記発光素子を発光させる第1期間と前記発光素子を発光させない第2期間とが繰り返されるように前記画像表示部を制御し、
    前記制御部は、前記第2期間において、前記画像表示面から前記裏面へ透過した光に基づく画像を取得するように前記撮像部を制御する、顔画像処理装置。
  2. 前記画像表示部から前記撮像部までの距離は、前記第1期間において前記画像表示部から前記撮像部に入射する光の強度が前記撮像部の飽和強度を上回る距離に設定される、請求項1に記載の顔画像処理装置。
  3. 前記画像表示部と前記撮像部との間に配置され、前記画像表示部の前記裏面に対面する入射面と前記撮像部に対面する出射面とを有する光制御部と、
    前記出射面及び前記撮像部を覆うように配置された光遮蔽部と、をさらに備え、
    前記光制御部は、前記出射面から前記入射面へ向かう光の強度より前記入射面において反射される光の強度が強くなる関係を満たす反射率及び透過率を有する、請求項1又は2に記載の顔画像処理装置。
  4. 前記光遮蔽部と前記出射面との間に配置されると共に前記撮像部を囲む光吸収部をさらに備える、請求項3に記載の顔画像処理装置。
  5. 前記制御部は、外部装置から第1画像情報を受信すると共に、前記第1期間において前記第1画像情報に基づく画像を前記画像表示部に表示させる、請求項1〜4の何れか一項に記載の顔画像処理装置。
  6. 前記第1画像情報は、前記外部装置に対面する他ユーザの両眼を含んだ画像であり、
    前記制御部は、前記撮像部と重複する前記画像表示面の領域に前記他ユーザの両眼近傍の領域を表示させる、請求項5に記載の顔画像処理装置。
  7. 前記制御部は、前記撮像部から第2画像情報を取得すると共に、前記第1期間において前記第2画像情報に基づく画像を前記画像表示部に表示させる、請求項1〜4の何れか一項に記載の顔画像処理装置。
  8. 前記第2画像情報は、前記撮像部に対面する自ユーザの両眼を含んだ画像であり、
    前記制御部は、前記撮像部と重複する前記画像表示面の領域に前記自ユーザの両眼近傍の領域を表示させる、請求項7に記載の顔画像処理装置。
  9. 前記撮像部に対面する自ユーザの瞳孔の位置を検出する瞳孔検出部をさらに備える、請求項1〜8の何れか一項に記載の顔画像処理装置。
  10. 前記瞳孔検出部は、前記自ユーザの前記瞳孔の位置を示す三次元座標を取得する、請求項9に記載の顔画像処理装置。
  11. 前記制御部は、前記第2期間のうち前記撮像部の露光を行わない期間において、前記自ユーザに向けて光を照射すると共に、前記撮像部とは別の撮像部において前記自ユーザを含む画像を取得する、請求項9又は10に記載の顔画像処理装置。
  12. 前記自ユーザを含む画像を取得するための操作を前記自ユーザが行ったとき、
    前記制御部は、前記自ユーザを含む複数枚の画像を一時的に保持し、
    前記瞳孔検出部は、前記自ユーザを含む複数枚の画像に対して前記瞳孔を検出する処理を行い、
    前記制御部は、前記瞳孔検出部における処理において、前記瞳孔が検出された画像を保存するように前記撮像部を制御する、請求項9〜11の何れか一項に記載の顔画像処理装置。
  13. 前記自ユーザを含む画像を取得するための操作を前記自ユーザが行ったとき、
    前記瞳孔検出部は、リアルタイムに取得される前記自ユーザを含む画像に対して前記瞳孔を検出する処理を行い、
    前記制御部は、前記瞳孔検出部における処理において、前記瞳孔が検出されたときに前記自ユーザを含む画像を保存するように前記撮像部を制御する、請求項9〜12の何れか一項に記載の顔画像処理装置。
  14. 前記自ユーザを含む画像には、前記自ユーザを含む複数の人物像が含まれ、
    前記瞳孔検出部は、前記自ユーザを含む画像から、すべての前記人物像に対して瞳孔を検出する処理を行い、
    前記制御部は、前記瞳孔検出部における処理において、すべての前記人物像から前記瞳孔が検出されたときに前記自ユーザを含む画像を保存するように前記撮像部を制御する、請求項9〜13の何れか一項に記載の顔画像処理装置。
  15. 前記撮像部に対面する自ユーザが注視する前記画像表示部上の注視点の位置を検出する注視点検出部をさらに備え、
    前記注視点検出部は、前記撮像部に対面する前記自ユーザの瞳孔の位置と、
    前記自ユーザに照射された光が前記自ユーザの角膜において反射した位置とを利用して前記注視点の位置を検出する、請求項1〜7の何れか一項に記載の顔画像処理装置。
  16. 前記自ユーザを含む画像を取得するための操作を前記自ユーザが行ったとき、
    前記注視点検出部は、リアルタイムに取得される前記自ユーザを含む画像に対して前記注視点の位置を検出する処理を行い、
    前記制御部は、前記画像表示部上における前記注視点の位置と前記撮像部の位置とを対比し、前記注視点の位置と前記撮像部の位置とがほぼ一致し、重複していると判断されたときに前記自ユーザを含む画像を保存するように前記撮像部を制御する、請求項15に記載の顔画像処理装置。
  17. 前記撮像部に対面する自ユーザの顔方向を検出する顔方向検出部を更に備え、
    前記顔方向検出部は、前記自ユーザの鼻孔の位置と、前記自ユーザの瞳孔の位置とを利用して前記顔方向を検出する、請求項1〜8の何れか一項に記載の顔画像処理装置。
  18. 前記顔方向検出部は、リアルタイムに取得される前記自ユーザを含む画像に対して前記顔方向を検出する処理を行い、
    前記制御部は、前記顔方向が所定の変化を生じたときに前記自ユーザを含む画像を保存するように前記撮像部を制御し、
    前記所定の変化とは、前記自ユーザの頷きを示す前記顔方向の変化である、請求項17に記載の顔画像処理装置。
  19. 前記撮像部に対面する自ユーザの視線方向を検出する視線方向検出部をさらに備え、
    前記視線方向検出部は、前記撮像部に対面する前記自ユーザが注視する前記画像表示部上の注視点の位置を検出する注視点検出部と、前記撮像部に対面する前記自ユーザの顔方向を検出する顔方向検出部を有し、
    前記注視点検出部は、前記撮像部に対面する前記自ユーザの瞳孔の位置と、
    前記自ユーザに照射された光が前記自ユーザの角膜において反射した位置とを利用して前記注視点の位置を検出し、
    前記顔方向検出部は、前記自ユーザの鼻孔の位置と、前記自ユーザの瞳孔の位置とを利用して前記顔方向を検出する、請求項1〜8の何れか一項に記載の顔画像処理装置。
  20. 前記視線方向検出部は、リアルタイムに取得される前記自ユーザを含む画像に対して前記視線方向を検出する処理を行い、
    前記制御部は、前記視線方向の延長線と前記撮像部とが重複するか否かを判断し、前記視線方向の延長線と前記撮像部とが重複するときに前記自ユーザを含む画像を保存するように前記撮像部を制御する、請求項19に記載の顔画像処理装置。
  21. 前記視線方向検出部及び前記顔方向検出部は、リアルタイムに取得される前記自ユーザを含む画像に対して前記視線方向及び前記顔方向の方向を検出する処理を行い、
    前記制御部は、前記視線方向の延長線と前記撮像部とが重複するか否かを判断した結果、前記視線方向の延長線と前記撮像部とが重複すると共に、前記顔方向の延長線と前記撮像部とが重複するか否かを判断した結果、前記顔方向の延長線と前記撮像部とが重複するときに、前記自ユーザを含む画像を保存するように前記撮像部を制御する、請求項19に記載の顔画像処理装置。
  22. 前記自ユーザを含む画像には、前記自ユーザの像を含む複数の人物像が含まれ、
    前記視線方向検出部は、前記自ユーザを含む画像から、すべての前記人物像に対して前記視線方向を検出する処理を行い、
    前記制御部は、前記視線方向検出部における処理において、すべての前記人物像の前記視線方向の延長線と前記撮像部とが重複するときに前記自ユーザを含む画像を保存するように前記撮像部を制御する、請求項19に記載の顔画像処理装置。
  23. 前記自ユーザを含む画像には、前記自ユーザの像を含む複数の人物像が含まれ、
    前記視線方向検出部及び前記顔方向検出部は、前記自ユーザを含む画像から、すべての前記人物像に対して前記視線方向及び前記顔方向を検出する処理を行い、
    前記制御部は、すべての前記人物像における前記視線方向の延長線と前記撮像部とが重複するか否かを判断した結果、すべての前記人物像における前記視線方向の延長線と前記撮像部とが重複すると共に、すべての前記人物像における前記顔方向の延長線と前記撮像部とが重複するか否かを判断した結果、すべての前記人物像における前記顔方向の延長線と前記撮像部とが重複するときに、前記自ユーザを含む画像を保存するように前記撮像部を制御する、請求項19に記載の顔画像処理装置。
  24. 前記制御部は、外部装置と対面する自ユーザを含むと共に前記画像表示部に表示される画像のサイズを、前記外部装置で算出された前記自ユーザの両眼の三次元位置に応じて補正する、請求項1〜23の何れか一項に記載の顔画像処理装置。
  25. 前記制御部は、前記撮像部に対面する自ユーザの顔方向又は視線方向を基に、前記画像表示面に設定される複数の表示領域のうち前記顔方向又は前記視線方向が示す注目表示領域を特定し、前記注目表示領域に表示させる他ユーザの画像を強調表示させるように制御する、請求項1〜8の何れか一項に記載の顔画像処理装置。
  26. 前記制御部は、前記撮像部に対面する自ユーザの顔方向又は視線方向を基に、前記画像表示面に設定される複数の表示領域のうち前記顔方向又は前記視線方向が示す注目表示領域を特定し、前記注目表示領域に対応する他ユーザの使用する外部装置に対して、前記撮像部によって取得された前記自ユーザの画像とともに前記特定の結果を出力し、
    前記外部装置から、前記他ユーザの画像とともに前記特定の結果を取得した場合には、前記他ユーザの画像を強調表示させるように制御する、請求項1〜8及び請求項25の何れか一項に記載の顔画像処理装置。
  27. 前記制御部は、外部からのドラック入力により、複数の他ユーザの画像の表示位置を、前記複数の表示領域の間で変更可能に構成される、請求項25又は26に記載の顔画像処理装置。
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