JP2018124038A - 熱交換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】温泉より噴出する蒸気を利用して水を加熱する熱交換装置において、熱交換効率を向上させる。【解決手段】熱交換装置は、筐体および吐出部を備える。その熱交換装置が備える筐体は、温泉蒸気が導入される。その熱交換装置が備える吐出部は、その筐体内への水の吐出を行うことによりその吐出された水をその筐体に導入された温泉蒸気により加熱するとともにその導入された温泉蒸気の含有物質をその吐出された水に吸収させる。【選択図】図2

Description

本技術は、熱交換装置に関する。詳しくは、温泉より噴出する蒸気を利用して水を加熱する熱交換装置に関する。
従来、温泉地において温泉より噴出する蒸気を利用して地下水等を加熱するとともに蒸気の含有物質を吸収した温水を温泉風のお湯として供給する熱交換装置が使用されている。例えば、先端に多数の蒸気噴出孔を備える蒸気噴出管を熱交換室の底部に配置し、蒸気輸送管を介して温泉地から輸送した蒸気を蒸気噴出管から熱交換室に保持された供給水中に噴出させて供給水を加熱する熱交換槽が使用されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2013−242089
上述の従来技術は、熱交換槽内に配置された蒸気噴出孔から蒸気を供給水中に噴出するため、蒸気噴出の際の抵抗が比較的大きくなる。このため、上述の従来技術では、蒸気の熱交換槽への供給が妨げられ、供給水の加熱を十分に行うことができないという問題がある。
本技術は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、熱交換器への蒸気の供給を円滑に行い、熱交換効率を向上させることを目的としている。
本技術の態様は、温泉蒸気が導入される筐体と、上記筐体内への水の吐出を行うことにより上記水を上記温泉蒸気により加熱するとともに上記温泉蒸気の含有物質を上記水に吸収させる吐出部とを具備する熱交換装置および熱交換方法である。温泉蒸気が導入された筐体内に水を吐出することにより、温泉蒸気と水との間で熱交換が行われて、水の加熱が行われる。また、温泉蒸気と水とが直接触れ合うため、温泉蒸気の含有物質が水に吸収され、温泉と同様の効能を有する温泉風のお湯を得ることが可能となる。このように、温泉蒸気が導入された筐体内に水を吐出する態様を採用することにより、温泉蒸気は阻害されることなく筐体内を通気することができる。熱交換効率の向上が期待される。
また、本技術の態様において、上記吐出された水を貯留する貯湯部をさらに具備し、上記吐出部は、上記貯湯部に貯留された水を前記筐体内に吐出してもよい。当該態様においては、筐体内において加熱された水が貯湯部に貯留された後、再度筐体内に吐出される。すなわち、水が加熱されながら筐体および貯湯部を循環することとなる。これにより、所望の温度に達するまで、水を循環させることができる。温水の温度調節が期待される。
また、本技術の態様において、上記温泉蒸気の噴出地において採取された地下水を上記水として上記筐体内に吐出してもよい。当該態様においては、温泉蒸気の噴出地において採取された地下水は、温泉と同様の成分を含有することが期待される。これにより、より多くの温泉蒸気の含有物質を含む温水の生成が期待される。
また、本技術の態様において、上記水を滴下させることにより上記吐出を行ってもよい。当該態様においては、水滴状にした水を筐体内に落下させる。これにより、吐出された水の表面積が広くなる。熱交換効率および温泉蒸気の含有物質の吸収効率のさらなる向上が期待される。
また、本技術の態様において、上記筐体に導入された温泉蒸気を大気中に排出する排出部をさらに具備してもよい。当該態様においては、水を加熱した後の温泉蒸気が大気中に排出される。これにより、温泉蒸気が滞留することなく筐体中を通気することとなり、熱交換効率のさらなる向上が期待される。
また、本技術の態様において、上記筐体は、上記導入された温泉蒸気による旋回流を形成してもよい。当該態様においては、温泉蒸気が筐体内を旋回し、吐出された水を筐体の壁の内側に付着させる。これにより、水と温泉蒸気とが接触する時間を長くすることができる。熱交換効率および温泉蒸気の含有物質の吸収効率の向上が期待される。
また、本技術の態様において、上記筐体は、上記導入された温泉蒸気を当該筐体の壁面に沿って通記することにより上記旋回流を形成してもよい。当該態様においては、温泉蒸気が筐体の壁面に沿って渦状に流れることにより、旋回流を形成することができる。
本技術に係る熱交換装置は、熱交換器への温泉蒸気の供給を円滑に行うことができ、熱交換効率を向上させるという優れた効果を奏する。
本技術の第1の実施の形態に係る熱交換装置の構成例を示す図である。 本技術の第1の実施の形態に係る熱交換部の構成例を示す断面図である。 本技術の第2の実施の形態に係る熱交換部の構成例を示す断面図である。 本技術の第2の実施の形態に係る熱交換部の旋回流の形成の一例を示す図である。 本技術の第3の実施の形態に係る熱交換部の構成例を示す断面図である。 本技術の第4の実施の形態に係る熱交換部の構成例を示す断面図である。 本技術の第5の実施の形態に係る熱交換部の構成例を示す断面図である。 本技術の第6の実施の形態に係る熱交換部の構成例を示す断面図である。
次に、図面を参照して、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)を説明する。以下の図面において、同一または類似の部分には同一または類似の符号を付している。ただし、図面は、模式的なものであり、各部の寸法の比率等は現実のものとは必ずしも一致しない。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれることは勿論である。
<1.第1の実施の形態>
[熱交換装置の構成]
図1は、本技術の第1の実施の形態に係る熱交換装置の構成例を示す図である。同図の熱交換装置1は、熱交換部20と、温泉蒸気導入管11と、温泉蒸気排出管12と、温水取得管14と、貯湯部15と、循環ポンプ16と、温水循環管13と、給水管18と、給水ポンプ19と、排水管31と、排水バルブ32と、温水供給管33と、温水供給バルブ34とを備える。ここで、温泉地等において噴出する高温の蒸気や火山性ガスを温泉蒸気と称する。
温泉蒸気導入管11は、温泉地において噴出する温泉蒸気2を輸送し、熱交換部20に導入するものである。
熱交換部20は、温泉蒸気導入管11を介して導入された温泉蒸気2と水との熱交換を行うものである。具体的には、熱交換部20は、温泉蒸気2により水を加熱することにより温水の生成を行う。この際、熱交換部20は、導入された温泉蒸気2の含有物質を水に吸収させる。熱交換部20に導入された温泉蒸気2は、低温の温泉蒸気3となり、温泉蒸気排出管12から大気中に排出される。熱交換部20の構成の詳細については後述する。なお、温泉蒸気排出管12は、特許請求の範囲に記載した排出部の一例である。
貯湯部15は、熱交換部20により生成された温水を貯留するものである。この貯湯部15には、温水取得管14を介して熱交換部20により生成された温水が供給される。
循環ポンプ16は、貯湯部15に貯留された温水を循環させるポンプである。この循環ポンプ16は、温水循環管13を介して貯湯部15に貯留された温水を熱交換部20に供給することにより、温水の循環を行う。循環ポンプ16は、例えば、温水が所望の温度になるまで、温水を熱交換部20に対して循環させることができる。具体的には、貯湯部15に貯留された温水の温度を測定する温度センサを備え、この温度センサによる測定結果に基づいて温水の循環の制御を行うことにより、所望の温度の温水を貯留することができる。
給水ポンプ19は、給水管18を介して貯湯部15に水を給水するポンプである。この給水ポンプ19は、例えば、井戸より採取した水4を貯湯部15に対して給水することができる。また、給水ポンプ19は、貯湯部15に貯留された温水または水の量に応じて給水を行うことができる。例えば、貯湯部15にボールタップを配置し、貯湯部15の水量が所定量未満のときに給水ポンプ19を動作させる構成にすることができる。
温水供給管33は、貯湯部15に貯留された温水を供給するものである。また、温水供給バルブ34は、開閉を行うことにより、温水の供給を制御するバルブである。この温水供給管33により供給された温水5は、例えば、温水供給バルブ34の下流に接続された配湯管(不図示)を介して浴槽等に配湯することができる。また、この配湯管に電動バルブ(不図示)を配置し、お湯の温度を監視しながら電動バルブを開閉する温度調整装置を設置することにより、浴槽内のお湯の温度を調整する構成にすることができる。
排水管31は、貯湯部15に貯留された温水等を排出するものである。また、排水バルブ32は、開閉を行うことにより、温水等の排水を制御するバルブである。貯湯部15の保守等の際に、排水管31等を介して排水を行うことができる。
[熱交換部の構成]
図2は、本技術の第1の実施の形態に係る熱交換部の構成例を示す断面図である。同図の熱交換部20は、筐体21と、吐出部22とを備える。なお、同図における点線の矢印は、熱交換部20に導入された温泉蒸気2の通気経路を表したものである。
筐体21は、温泉蒸気2が導入される筐体である。温泉蒸気2が温泉蒸気導入管11から導入されることにより、筐体21の内部に温泉蒸気2が満たされた状態となる。同図においては、円筒形状の筐体21を想定する。
吐出部22は、筐体21内に水を吐出するものである。同図の吐出部22は、温水循環管13に接続され、貯湯部15から循環された水41を筐体21内に吐出する。また、同図の吐出部22には、複数の開口部23が形成されている。この開口部23から水41が吐出される。吐出された水である吐出水61は、筐体21内を落下する。この際、筐体内部の温泉蒸気2により加熱される。すなわち、吐出水61は、落下の際に加熱されて温水51となり、筐体21の底部に貯留される。この温水51は、温水取得管14を介して貯湯部15に供給される。この温水51が循環ポンプ16により循環されて、吐出部22を介して筐体21内部に再度吐出される。このように、温泉蒸気2による加熱が繰り返し行われる。
なお、筐体21および吐出部22の構成は、この例に限定されない。例えば、複数の吐出部22を有する構成にすることができる。
吐出水61を加熱した後の温泉蒸気2は、低温の温泉蒸気3に変化し、温泉蒸気排出管12から排出される。これにより、筐体21内に絶えず高温の温泉蒸気2が満たされる状態にすることができる。
また、吐出水61が温泉蒸気2に直接触れることにより、温泉蒸気2の含有物質を吐出水61に吸収させることができる。例えば、温泉蒸気2に含まれる硫化水素等のガスや硫酸塩等の溶存物質を吐出水61に吸収させることにより、温泉と同様の効果を有する温水51を生成することができる。温水51を循環させて筐体21内に吐出させることにより、この含有物質の吸収を繰り返し行うことができ、所望の含有物質の濃度にすることができる。なお、温泉蒸気2が噴出する地域において採取された地下水を給水ポンプ19により汲み上げて熱交換部20に供給することもできる。温泉蒸気の噴出地の地下水は、温泉と同様の含有物質を有するため、より多くの温泉蒸気の含有物質を含む温水51を生成することができる。また、より温泉に近い性質の温水51の生成が可能となる。
水41の吐出は、開口部23から途切れることなく水41を筐体21の底部に落下させることにより行うことができる。また、水41を霧状に噴霧することにより行うこともできる。また、同図に表したように、水41を滴下させることにより行うことも可能である。ここで、滴下とは、水41を水滴状にして落下させることである。水滴にすることにより、水41の表面積を広くすることができ、含有物質の吸収効率を向上させることができる。また、水滴状にすることにより、水41を噴霧する場合と比較して、筐体21内を上昇する温泉蒸気2に対する抵抗を低減することができ、温泉蒸気2の通気を妨げることなく加熱等を行うことができる。
また、温泉蒸気2は、温泉蒸気導入管11から導入されて温泉蒸気排出管12から排出される間、比較的容積が大きな筐体21内を通気する。その間、吐出部22および落下する吐出水61以外に温泉蒸気2の通気の妨げとなるものは存在しないため、所望の温泉蒸気2の通気量を確保することができ、熱交換効率を向上させることができる。また、熱交換部20を設置したことによる温泉蒸気2の噴出量の低下を防ぐこともできる。
同図に表したように、熱交換部20は、筐体21の内部に温泉蒸気2を通気させるための配管(温泉蒸気導入管11および温泉蒸気排出管12)と水の吐出および温水の回収を行う配管(吐出部22および温水取得管14)とが配置された構成である。このため、水中に温泉蒸気2を噴出させる方式と比較して簡便な構成にすることができ、熱交換装置1のコストを削減することができる。また、熱交換部20を介して温泉蒸気2が大気中に放出されるため、熱交換部20による消音効果が期待される。すなわち、温泉蒸気放出の際の騒音を抑制することができる。このように、本技術によれば、旅館や一般家庭において、温泉風のお湯を供給する装置の導入を容易なものにするという効果が期待される。この場合、大気中に放出されていた温泉蒸気を有効に利用して、常時配湯が可能な給湯システムを構成することができる。
以上説明したように、本技術の第1の実施の形態の熱交換部20は、温泉蒸気2の通気の際の抵抗の増加を軽減することができ、温泉蒸気2の供給を円滑に行うことができる。これにより、熱交換部20における熱交換効率を向上させることができる。
<2.第2の実施の形態>
上述の第1の実施の形態の熱交換部20は、温泉蒸気導入管11から導入された温泉蒸気2を温泉蒸気排出管12から排気することにより筐体21内における温泉蒸気2の通気を行っていた。これに対し、本技術の第2の実施の形態の熱交換部は、温泉蒸気2を筐体21内において旋回させる点で、第1の実施の形態と異なる。
[熱交換部の構成]
図3は、本技術の第2の実施の形態に係る熱交換部の構成例を示す断面図である。同図の熱交換部20は、温泉蒸気2が旋回流を形成する点で、図2において説明した熱交換部20と異なる。同図において温泉蒸気2は、筐体21の内部を渦状に旋回した後、温泉蒸気排出管12から排気される。この旋回流により、吐出水61の一部は、落下する際に筐体21の外周部に移動し、筐体21の壁の内側に付着する。同図の吐出水62は、筐体21の壁に付着した吐出水を表す。この吐出水62は、壁を伝って落下するため、温泉蒸気2と接する時間が長くなる。このため、熱交換効率を向上させるとともに、より多くの温泉蒸気の含有成分を吐出水62に吸収させることができる。
旋回流の形成は、例えば、温泉蒸気2を筐体21の壁面に沿って通記することにより行うことができる。前述のように、筐体21が円筒形状を有する場合には、温泉蒸気2が筐体21の壁面沿いに旋回して通記することとなり、旋回流を形成することができる。
[旋回流の形成]
図4は、本技術の第2の実施の形態に係る熱交換部の旋回流の形成の一例を示す図である。同図は、熱交換部20の上方からみた場合の模式断面図である。なお、同図においては、温水取得管14等の記載を省略している。
同図に表したように、円筒形状を有する筐体21の側面において温泉蒸気導入管11を円周方向に傾けて貫入させることにより、温泉蒸気2を筐体21の壁面に沿って通記することができる。この場合、旋回流の中心軸と吐出水61の落下の方向とが一致することとなる。
これ以外の熱交換装置1の構成は本技術の第1の実施の形態において説明した熱交換装置1と同様であるため、説明を省略する。
以上説明したように、本技術の第2の実施の形態の熱交換部20は、筐体21内を旋回する温泉蒸気2により、吐出水61が筐体21の壁の内側に付着し、温泉蒸気2との接触時間が長くなる。これにより、熱交換効率が向上するとともに吐出水61への温泉蒸気の含有物質の吸収効率を向上させることができる。
<3.第3の実施の形態>
上述の第1の実施の形態の熱交換部20は、筐体21の下部に配置された温泉蒸気導入管11から温泉蒸気2を導入し、上部に配置された温泉蒸気排出管12から排出していた。これに対し、本技術の第3の実施の形態の熱交換部は、温泉蒸気2を吐出部22の近傍に配置する点で、第1の実施の形態と異なる。
[熱交換部の構成]
図5は、本技術の第3の実施の形態に係る熱交換部の構成例を示す断面図である。同図の熱交換部20は、以下の点において図2において説明した熱交換部20と異なる。同図の熱交換部20は、筐体21の代わりに筐体24を有する。また、温泉蒸気導入管11は筐体24の上部の側面に配置され、温泉蒸気排出管12は筐体24の下部の側面に配置される。
上述のように、温泉蒸気導入管11は、筐体24の上部に配置される。筐体24の上部には吐出部22が配置されているため、温泉蒸気2は、吐出水61の落下方向と同じ方向に通記される。また、吐出部22も筐体24の上部に配置されるため、温泉蒸気導入管11は、吐出部22の近傍に配置されることとなる。このため、温泉蒸気導入管11から導入された温泉蒸気2は、吐出部22の近傍に噴射される。噴射直後の温泉蒸気2は、比較的高速であるため、吐出水61が吹き飛ばされて細分化される。これにより、筐体24内の吐出水61の表面積が増加し、熱交換効率を向上させることができる。また、吐出水61への温泉蒸気の含有物質の吸収効率を向上させることができる。
また、同図に表したように、開口部23から水41が連続して吐出される場合においても、落下中に温泉蒸気2により細分化され、水滴状の吐出水61に変化させることができる。このように、熱交換部20への水41の供給量が増加して水41が開口部23から連続して吐出される場合であっても、水滴状の吐出水61を得ることができ、熱交換効率の低下を防止することができる。
これ以外の熱交換装置1の構成は本技術の第1の実施の形態において説明した熱交換装置1と同様であるため、説明を省略する。
以上説明したように、本技術の第3の実施の形態の熱交換部20は、吐出部22の近傍に温泉蒸気導入管11を配置することにより、吐出水61を細分化する。これにより、熱交換効率が向上するとともに吐出水61への温泉蒸気の含有物質の吸収効率を向上させることができる。
<4.第4の実施の形態>
上述の第1の実施の形態の熱交換部20は、温泉蒸気導入管11の開口部が筐体21に貯留された温水51の上部に配置されていた。これに対し、本技術の第4の実施の形態の熱交換部20は、温泉蒸気導入管11の開口部が温水51の水面下に配置される点で、第1の実施の形態と異なる。
[熱交換部の構成]
図6は、本技術の第4の実施の形態に係る熱交換部の構成例を示す断面図である。同図の熱交換部20は、温泉蒸気導入管11の開口部が筐体21の下部に貯留された温水51の水面下に配置される点で、図2において説明した熱交換部20と異なる。
上述のように、温泉蒸気導入管11の開口部が温水51の水面下に配置されるため、温泉蒸気2は、一旦温水51中に導入される(同図における温泉蒸気71)。これにより、温泉蒸気2から発せられる音の音質を変更することができる。例えば、比較的高い周波数の音を温水51により減衰させることができる。これにより、耳障りな高い周波数の音量を低下させることができる。また、筐体21と温泉蒸気2とが共鳴して大きな騒音を発する場合においても、温泉蒸気2を温水51中に導入することにより、共鳴の発生を防止し、低騒音化することができる。
これ以外の熱交換装置1の構成は本技術の第1の実施の形態において説明した熱交換装置1と同様であるため、説明を省略する。
以上説明したように、本技術の第4の実施の形態の熱交換部20は、温水51中に温泉蒸気2を導入することにより、熱交換部20を低騒音化することができる。
<5.第5の実施の形態>
上述の第1の実施の形態の熱交換部20は、温泉蒸気導入管11から吐出された吐出水61が筐体21の底部に直接落下していた。これに対し、本技術の第5の実施の形態の熱交換部20は、吐出水61が筐体21の内部に配置された受水板を経由して落下する点で、第1の実施の形態と異なる。
[熱交換部の構成]
図7は、本技術の第5の実施の形態に係る熱交換部の構成例を示す断面図である。同図の熱交換部20は、筐体21の内部に受水板29が配置される点で、図2において説明した熱交換部20と異なる。
受水板29は、吐出部22から吐出された吐出水61を一時的に滞留させるものである。同図の吐出水63は、受水板29上に滞留する吐出水を表す。吐出水63が受水板29上に滞留することにより、温泉蒸気2と接する時間を長くすることができる。これにより、熱交換効率を向上させるとともに、より多くの温泉蒸気の含有成分を吐出水63に吸収させることができる。同図に表したように、吐出水63は、受水板29の端部より落下して筐体21の底部に貯留される。また、同図は、受水板29が先端を下方に向ける方向に斜設される例を表したものである。斜設することにより、吐出水63が受水板29に滞留する時間を調節することができる。
また、同図に表したように、複数の受水板29を配置することもできる。同図においては、2つの受水板29が配置され、これら2つの受水板29がそれぞれ対向する向きに配置される例を表した。また、2つの受水板29の長さをそれぞれの先端部が吐出水61の落下方向視において重なる長さにすることができる。これにより、吐出水61が複数の受水板29上に滞留するため、温泉蒸気2に接する時間をより長くすることができる。
なお、本技術の第5の実施の形態における熱交換部20の構成はこの例に限定されない。例えば、4つの受水板29を筐体21の内部に互い違いに配置する構成にすることもできる。
これ以外の熱交換装置1の構成は本技術の第1の実施の形態において説明した熱交換装置1と同様であるため、説明を省略する。
以上説明したように、本技術の第5の実施の形態の熱交換部20は、吐出水61が受水板29上に滞留するため、温泉蒸気2との接触時間が長くなる。これにより、熱交換効率が向上するとともに吐出水61への温泉蒸気の含有物質の吸収効率を向上させることができる。
<6.第6の実施の形態>
上述の第1の実施の形態の熱交換部20は、単一の温泉蒸気導入管11により温泉蒸気2を導入していたが、複数の温泉蒸気導入管により温泉蒸気2を導入してもよい。
[熱交換部の構成]
図8は、本技術の第6の実施の形態に係る熱交換部の構成例を示す断面図である。同図の熱交換部20は、2つの温泉蒸気導入管11が筐体21に接続される点で、図2において説明した熱交換部20と異なる。
2つの温泉蒸気導入管11は、それぞれ異なる温泉地の温泉蒸気を熱交換部20に導入する構成にすることができる。温泉蒸気2が不足する場合に、複数の温泉地から温泉蒸気を供給することにより、温泉蒸気2の不足を補償することができる。また、単一の温泉蒸気導入管から2つに分岐して熱交換部20に接続される構成にすることもできる。温泉蒸気2の圧力が比較的高い場合には、複数の温泉蒸気導入管に分岐して熱交換部20に導入することにより、圧力を調整することができる。
なお、本技術の第6の実施の形態に係る熱交換部20の構成はこの例に限定されない。例えば、3つの温泉蒸気導入管11を筐体21の上段、中段および下段に配置する構成にすることもできる。
これ以外の熱交換装置1の構成は本技術の第1の実施の形態において説明した熱交換装置1と同様であるため、説明を省略する。
最後に、上述した各実施の形態の説明は本技術の一例であり、本技術は上述の実施の形態に限定されることはない。このため、上述した各実施の形態以外であっても、本技術に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
1 熱交換装置
2、3、71 温泉蒸気
4、41 水
5、51 温水
11 温泉蒸気導入管
12 温泉蒸気排出管
13 温水循環管
14 温水取得管
15 貯湯部
16 循環ポンプ
18 給水管
19 給水ポンプ
20 熱交換部
21、24 筐体
22 吐出部
23 開口部
29 受水板
31 排水管
32 排水バルブ
33 温水供給管
34 温水供給バルブ
61〜63 吐出水

Claims (8)

  1. 温泉蒸気が導入される筐体と、
    前記筐体内への水の吐出を行うことにより前記水を前記導入された温泉蒸気により加熱するとともに前記温泉蒸気の含有物質を前記水に吸収させる吐出部と
    を具備する熱交換装置。
  2. 前記吐出された水を貯留する貯湯部をさらに具備し、
    前記吐出部は、前記貯湯部に貯留された水を前記筐体内に吐出する
    請求項1記載の熱交換装置。
  3. 前記吐出部は、前記温泉蒸気の噴出地において採取された地下水を前記水として前記筐体内に吐出する請求項1記載の熱交換装置。
  4. 前記吐出部は、前記水を滴下させることにより前記吐出を行う請求項1記載の熱交換装置。
  5. 前記筐体に導入された温泉蒸気を大気中に排出する排出部をさらに具備する請求項1記載の熱交換装置。
  6. 前記筐体は、前記導入された温泉蒸気による旋回流を形成する請求項1記載の熱交換装置。
  7. 前記筐体は、前記導入された温泉蒸気を当該筐体の壁面に沿って通記することにより前記旋回流を形成する請求項6記載の熱交換装置。
  8. 温泉蒸気を筐体に導入する導入手順と、
    前記筐体内への水の吐出を行うことにより前記水を前記導入された温泉蒸気により加熱するとともに前記温泉蒸気の含有物質を前記水に吸収させる吐出手順と
    を具備する熱交換方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019017220A1 (ja) * 2017-07-20 2019-01-24 日新ネオ株式会社 熱交換器
JP2020038045A (ja) * 2018-09-05 2020-03-12 株式会社アステックス 温泉蒸気発電・製湯システム及び温泉蒸気発電・製湯装置

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