JP2018124009A - 冷凍装置 - Google Patents

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晃弘 江口
Akihiro Eguchi
晃弘 江口
裕一 柳
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【課題】冷媒漏洩の検知精度を向上する冷凍装置を提供する。【解決手段】空調システム100は、建物内に配置され冷媒回路RCを構成する冷媒回路構成ユニット1と、接続連絡配管3と、カバー部75と、冷媒漏洩センサ65と、を備える。冷媒回路構成ユニット1は、外郭を構成する本体部71及び本体部71の外側に位置する接続冷媒配管2を有する。接続連絡配管3は、接続冷媒配管2に接続され、冷媒回路構成ユニット1及び他のユニット間において、冷媒流路を形成する。カバー部75は、接続冷媒配管2と接続連絡配管3の接続部分J1を覆う。冷媒漏洩センサ65は、冷媒回路RCから漏洩した冷媒を検出する。カバー部75は、接続部分J1の下方を覆う底部76と、接続部分J1の側方を覆う側部78と、接続部分J1の上方を覆う上部77と、を含む。冷媒漏洩センサ65は、カバー部75の内側に配置される。【選択図】図10

Description

本発明は、冷凍装置に関する。
従来、冷媒回路から冷媒漏洩が生じた際に、漏洩した冷媒(漏洩冷媒)を検知する冷媒漏洩センサを備えた冷凍装置が知られている。例えば特許文献1(特開2014−81160号公報)には、冷媒回路を構成する室内ユニットと連絡配管との接続部分において冷媒漏洩が生じやすいことに鑑みて、係る接続部分近傍に冷媒漏洩センサを配置した空気調和装置が開示されている。特許文献1では、漏洩する冷媒の比重が空気よりも大きいことに基づき、接続部分の下方に漏洩冷媒の受け部を設置して、漏洩冷媒が微量の場合であっても冷媒漏洩を精度よく検出することが図られている。
上述のような冷凍装置においては、安全性の観点から、冷媒漏洩が生じた際には迅速かつ精度よく検知することが肝要である。この点、特許文献1では、冷媒漏洩の検知精度を高めるべく、冷媒漏洩が生じやすい配管接続部分の下方に受け部が設けられているが、配管接続部分において冷媒漏洩が生じた際の冷媒が漏れる方向や速度によっては、漏洩冷媒が受け部から外れて落下し受け部において適切に溜まりにくいケースが想定される。すなわち、特許文献1では、冷媒が漏れる方向や速度によっては、冷媒漏洩を迅速且つ適切に検知できず冷媒漏洩の検知精度に優れない。
そこで、本発明の課題は、冷媒漏洩の検知精度を向上する冷凍装置を提供することである。
本発明の第1観点に係る冷凍装置は、冷媒回路構成ユニットと、連絡配管と、カバー部材と、冷媒漏洩センサと、を備える。冷媒回路構成ユニットは、冷媒回路を構成するユニットである。冷媒回路構成ユニットは、建物内に配置される。冷媒回路構成ユニットは、ケーシング及び冷媒配管を有する。ケーシングは、冷媒回路構成ユニットの外郭を構成する。冷媒配管は、ケーシングの外側に位置する。連絡配管は、冷媒配管に接続される。連絡配管は、冷媒回路構成ユニット及び他のユニット間において、冷媒流路を形成する。カバー部材は、冷媒配管と連絡配管との接続部分を覆う。冷媒漏洩センサは、冷媒回路から漏洩した冷媒を検出する。カバー部材は、底部と、側部と、上部と、を含む。底部は、接続部分の下方を覆う。側部は、接続部分の側方を覆う。上部は、接続部分の上方を覆う。冷媒漏洩センサは、カバー部材の内側に配置される。
本発明の第1観点に係る冷凍装置では、カバー部材は、冷媒回路構成ユニットのケーシング外側に位置する冷媒配管と連絡配管との接続部分の下方を覆う底部と、接続部分の側方を覆う側部と、接続部分の上方を覆う上部と、を含む。これにより、接続部分から冷媒が漏洩した場合に、冷媒が漏れる方向や速度に関わらず、漏洩冷媒がカバー部材内側の空間において滞留することが促進される。また、冷媒漏洩センサがカバー部材内側に設置されていることにより、カバー部材内側の空間に滞留する冷媒は、冷媒漏洩センサによって迅速且つ高精度に検出されることとなる。よって、接続部分において冷媒漏洩が生じた場合に、迅速且つ高精度に冷媒漏洩を検知することが可能となる。すなわち、冷媒漏洩の検知精度が向上する。
なお、ここでの「冷媒回路構成ユニット」には、空気調和が行われる対象空間や天井裏空間に設置される、冷媒の熱交換器を有する室内ユニットや、冷媒の流れを切り換えるための弁を有する流路切換ユニット(中間ユニット)等が含まれる。
また、「他のユニット」には、対象空間外に配置され冷媒の熱交換器を有する室外ユニットや、室内ユニットに対する流路切換ユニット、又は流路切換ユニットに対する室内ユニット等が含まれる。
また、冷媒配管と連絡配管との「接続部分」には、フレア接続、ロウ付け接続、又は螺着接続等、公知の方法による接続部分が含まれる。
本発明の第2観点に係る冷凍装置は、第1観点に係る冷凍装置であって、第1断熱材をさらに備える。第1断熱材は、カバー部材の内側において接続部分を覆う。これにより、信頼性低下が抑制される。
すなわち、接続部分が断熱材で覆われていない場合には、冷媒が通過することによって冷却された接続部分において結露水が生じることが想定されるところ、接続部分が第1断熱材で覆われることにより、接続部分において結露水が生じることが抑制される。その結果、接続部分において生じた結露水が冷媒漏洩センサに浸入して冷媒漏洩センサの故障や誤作動が生じることが抑制される。よって、信頼性低下が抑制される。
本発明の第3観点に係る冷凍装置は、第1観点又は第2観点に係る冷凍装置であって、第2断熱材と、第3断熱材と、をさらに備える。第2断熱材は、カバー部材の内側において冷媒配管を覆う。第3断熱材は、カバー部材の内側において連絡配管を覆う。接続部分は、第2断熱材及び第3断熱材の被覆部分から外れて位置する。これにより、信頼性低下が抑制される。
すなわち、冷媒配管及び連絡配管が断熱材で覆われていない場合には、冷媒が通過することによって冷却された冷媒配管及び連絡配管において結露水が生じることが想定されるところ、冷媒配管及び連絡配管が第2断熱材又は第3断熱材で覆われることにより、冷媒配管及び連絡配管において結露水が生じることが抑制される。その結果、冷媒配管及び連絡配管において生じた結露水が冷媒漏洩センサに浸入して冷媒漏洩センサの故障や誤作動が生じることが抑制される。よって、信頼性低下が抑制される。
本発明の第4観点に係る冷凍装置は、第1観点から第3観点のいずれかに係る冷凍装置であって、カバー部材は、その内側又は外側において、ケーシング断熱材を含む。ケーシング断熱材は、カバー部材の内側と外側とを断熱する。
これにより、信頼性低下が抑制される。すなわち、カバー部材が断熱材で覆われていない場合には、冷媒循環時にカバー部材の内部空間自体の温度が低下し、カバー部材の内面部分において結露水が生じることが想定されるところ、ケーシング断熱材によりカバー部材の内面に結露水が生じることが抑制される。その結果、カバー部材の内面において生じた結露水が冷媒漏洩センサに浸入して冷媒漏洩センサの故障や誤作動が生じることが抑制される。よって、信頼性低下が抑制される。
また、カバー部材自体がケーシング断熱材によって覆われることで、カバー部材の内側の空間の密閉性が高まる。その結果、接続部分から冷媒が漏洩した場合に、冷媒が漏れる方向や速度に関わらず、漏洩冷媒がカバー部材内において滞留することがさらに促進される。よって、接続部分において冷媒漏洩が生じた場合に、さらに迅速且つ高精度に冷媒漏洩を検知することが可能となる。
本発明の第5観点に係る冷凍装置は、第1観点から第4観点のいずれかに係る冷凍装置であって、冷媒漏洩センサは、底部上に配置される。これにより、漏洩冷媒をさらに迅速且つ高精度に冷媒漏洩を検知することが可能となる。すなわち、接続部分から漏洩する冷媒の比重が空気より大きい場合には、漏洩冷媒はカバー部材の底部に落下して滞留することとなるところ、冷媒漏洩センサが底部に配置されることで、係る漏洩冷媒をさらに迅速且つ高精度に冷媒漏洩を検知することが可能となる。
本発明の第6観点に係る冷凍装置は、第1観点から第5観点のいずれかに係る冷凍装置であって、カバー部材は、配管通し孔を形成される。配管通し孔は、冷媒配管又は連絡配管を挿入するための孔である。配管通し孔の縁は、冷媒配管又は連絡配管が延びる方向に沿って延びる。これにより、カバー部材を施工する際において配管通し孔に冷媒配管又は連絡配管を挿入しやすくなり、カバー部材の施工性が向上するとともに、配管通し孔の縁部分に当接することによって冷媒配管又は連絡配管が損傷することが抑制される。
なお、ここでの「縁」は、例えばバーリング加工等、公知の方法によって「冷媒配管又は連絡配管が延びる方向に沿って延びる」ように構成される。
本発明の第7観点に係る冷凍装置は、第1観点から第6観点のいずれかに係る冷凍装置であって、カバー部材は、第1部材と第2部材とを含む。第1部材と第2部材とは、別体として構成される。カバー部材は、第1部材及び第2部材が冷媒配管又は連絡配管を挟んだ状態で合体されることで構成される。これにより、カバー部材を施工する際において、配管通し孔に冷媒配管又は連絡配管を挿入しやすくなり、カバー部材の施工性が向上する。
本発明の第8観点に係る冷凍装置は、第1観点から第7観点のいずれかに係る冷凍装置であって、冷媒配管又は連絡配管は、カバー部材の内側において複数方向に分岐する。これにより、冷媒配管又は連絡配管がカバー部材内において複数方向に分岐している場合であっても、接続部分における冷媒漏洩を迅速且つ高精度に検知可能となる。
本発明の第9観点に係る冷凍装置は、第1観点から第8観点のいずれかに係る冷凍装置であって、冷媒回路構成ユニットは、冷媒配管を複数含む。連絡配管は、液冷媒連絡配管及びガス冷媒連絡配管を含む。カバー部材は、液冷媒連絡配管と冷媒配管の接続部分、及びガス冷媒連絡配管と冷媒配管の接続部分を覆う。これにより、接続部分が複数ある場合であっても、各接続部分における冷媒漏洩を迅速且つ高精度に検知可能となる。
なお、ここでの「液冷媒連絡配管」は、主として液冷媒(飽和状態又は過冷却状態の液冷媒に加えて気液二相状態の冷媒も含む)が流れる連絡配管である。また、「ガス冷媒連絡配管」は、主としてガス冷媒(飽和状態又は過熱状態のガス冷媒に加えて気液二相状態の冷媒も含む)が流れる連絡配管である。
本発明の第1観点に係る冷凍装置では、接続部分から冷媒が漏洩した場合に、冷媒が漏れる方向や速度に関わらず、漏洩冷媒がカバー部材内側の空間において滞留することが促進される。また、冷媒漏洩センサがカバー部材内側に設置されているため、カバー部材内側の空間に滞留する冷媒は、冷媒漏洩センサによって迅速且つ高精度に検出されることとなる。よって、接続部分において冷媒漏洩が生じた場合に、迅速且つ高精度に冷媒漏洩を検知することが可能となる。すなわち、冷媒漏洩の検知精度が向上する。
本発明の第2観点に係る冷凍装置では、接続部分において生じた結露水が冷媒漏洩センサに浸入して冷媒漏洩センサの故障や誤作動が生じることが抑制される。よって、信頼性低下が抑制される。
本発明の第3観点に係る冷凍装置では、冷媒配管及び連絡配管において生じた結露水が冷媒漏洩センサに浸入して冷媒漏洩センサの故障や誤作動が生じることが抑制される。よって、信頼性低下が抑制される。
本発明の第4観点に係る冷凍装置では、カバー部材の内面において生じた結露水が冷媒漏洩センサに浸入して冷媒漏洩センサの故障や誤作動が生じることが抑制される。よって、信頼性低下が抑制される。また、接続部分から冷媒が漏洩した場合に、冷媒が漏れる方向や速度に関わらず、漏洩冷媒がカバー部材内において滞留することがさらに促進される。よって、接続部分において冷媒漏洩が生じた場合に、さらに迅速且つ高精度に冷媒漏洩を検知することが可能となる。
本発明の第5観点に係る冷凍装置では、漏洩冷媒をさらに迅速且つ高精度に冷媒漏洩を検知することが可能となる。
本発明の第6観点に係る冷凍装置では、カバー部材の施工性が向上するとともに、配管通し孔の縁部分に当接することによって冷媒配管又は連絡配管が損傷することが抑制される。
本発明の第7観点に係る冷凍装置では、カバー部材を施工する際において、配管通し孔に冷媒配管又は連絡配管を挿入しやすくなり、カバー部材の施工性が向上する。
本発明の第8観点に係る冷凍装置では、冷媒配管又は連絡配管がカバー部材内において複数方向に分岐している場合であっても、接続部分における冷媒漏洩を迅速且つ高精度に検知可能となる。
本発明の第9観点に係る冷凍装置では、接続部分が複数ある場合であっても、各接続部分における冷媒漏洩を迅速且つ高精度に検知可能となる。
本発明の一実施形態に係る空調システムの全体構成図。 室外ユニット内の冷媒回路図。 室内ユニット及び中間ユニット内の冷媒回路図。 天井裏空間における室内ユニット及び中間ユニットの設置状態を概略的に示した模式図。 室内ユニットと第2連絡配管との接続態様を示した模式図。 中間ユニットと、第1連絡配管又は第2連絡配管との接続態様を示した模式図。 カバーの外観斜視図。 図7とは異なる方向から見たカバーの外観斜視図。 カバーの設置態様を概略的に示した模式図。 接続冷媒配管及び接続連絡配管の接続部分を概略的に示した模式図。 変形例Aに係る接続冷媒配管及び接続連絡配管の接続態様を概略的に示した模式図。 変形例Bに係るカバーの模式図。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る空調システム100(冷凍装置)について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。また、以下の実施形態において、上、下、左、及び右、前及び後といった方向は、図4−図11に示す方向を意味する。
また、以下の説明における「ガス冷媒」には、飽和状態又は過熱状態(過熱度のついた状態)にあるガス冷媒に加えて気液二相状態の冷媒も含まれる。また、「液冷媒」には、飽和状態又は過冷却状態(過冷却度のついた状態)にある液冷媒に加えて気液二相状態の冷媒も含まれる。
(1)空調システム100
図1は、本発明の一実施形態に係る空調システム100の全体構成図である。空調システム100は、ビルや工場等に設置されて対象空間の空気調和を実現する。空調システム100は、冷媒配管方式の空調システムであって、蒸気圧縮方式の冷凍サイクルを行うことにより、対象空間の冷房や暖房などを行う。本実施形態において、空調システム100は、室内空間SP1(図4参照)の空気調和を行う。
空調システム100は、主として、熱源ユニットとしての1台の室外ユニット10と、利用ユニットとしての複数の室内ユニット30と、室外ユニット10及び室内ユニット30間における冷媒の流れを切り換える複数の中間ユニット40(流路切換ユニット)と、室外ユニット10及び中間ユニット40の間で延びる複数の第1連絡配管50と、室内ユニット30及び中間ユニット40の間で延びる複数の第2連絡配管60と、複数の冷媒漏洩センサ65と、を備えている。
空調システム100では、室外ユニット10と中間ユニット40とが第1連絡配管50を介して接続され、室内ユニット30と中間ユニット40とが第2連絡配管60を介して接続されることで、冷媒回路RCが構成されている。
具体的には、室外ユニット10と各中間ユニット40とは、第1連絡配管50としての液連絡管51、吸入ガス連絡管52、高低圧ガス連絡管53、第1接続配管56、第2接続配管57、及び第3接続配管58を介して接続されている。また、いずれかの室内ユニット30といずれかの中間ユニット40とは、第2連絡配管60としての液管LP及びガス管GPを介して接続されている。
空調システム100では、冷媒回路RC内に封入された冷媒が、圧縮され、冷却又は凝縮され、減圧され、加熱又は蒸発された後に、再び圧縮される、という冷凍サイクルが行われる。なお、空調システム100は、室内ユニット30毎に冷房運転及び暖房運転を個別に選択可能ないわゆる冷暖フリータイプである。冷媒回路RCに封入される冷媒は、特に限定されないが、例えば空気よりも比重が大きいR32(HFC系冷媒)である。
(1−1)室外ユニット10
図2は、室外ユニット10内の冷媒回路図である。室外ユニット10は、対象空間外(例えば建物の屋上やベランダ等の屋外や、地下等)に設置される。室外ユニット10は、主として、ガス側第1閉鎖弁11と、ガス側第2閉鎖弁12と、液側閉鎖弁13と、アキュームレータ14と、圧縮機15と、第1流路切換弁16と、第2流路切換弁17と、第3流路切換弁18と、室外熱交換器20と、第1室外膨張弁23と、第2室外膨張弁24と、を有しており、これらの機器が冷媒配管を介して接続されることで冷媒回路RCの一部が構成されている。また、室外ユニット10内は、室外ファン25及び室外ユニット制御部28を有している。
ガス側第1閉鎖弁11、ガス側第2閉鎖弁12及び液側閉鎖弁13は、冷媒の充填やポンプダウン等の際に開閉される手動の弁である。ガス側第1閉鎖弁11は、一端が吸入ガス連絡管52に接続され、他端がアキュームレータ14まで延びる冷媒配管に接続されている。ガス側第2閉鎖弁12は、一端が高低圧ガス連絡管53に接続され、他端が第2流路切換弁17まで延びる冷媒配管に接続されている。液側閉鎖弁13は、一端が液連絡管51に接続され、他端が第1室外膨張弁23又は第2室外膨張弁24まで延びる冷媒配管に接続されている。
アキュームレータ14は、圧縮機15に吸入される低圧冷媒を一時的に貯留し気液分離するための容器である。アキュームレータ14の内部では、気液二相状態の冷媒がガス冷媒と液冷媒とに分離される。アキュームレータ14は、ガス側第1閉鎖弁11と圧縮機15の吸入ポートとの間に配置されている。アキュームレータ14の冷媒流入口には、ガス側第1閉鎖弁11から延びる冷媒配管が接続されている。アキュームレータ14の冷媒流出口には、圧縮機15まで延びる吸入配管26が接続されている。
圧縮機15は、圧縮機用モータ(図示省略)を内蔵する密閉式の構造を有しており、例えばスクロール方式やロータリ方式等の圧縮機構を有する容積式の圧縮機である。なお、圧縮機15は、本実施形態において1台のみであるが、これに限定されず、2台以上の圧縮機15が直列或いは並列に接続されていてもよい。圧縮機15の吸入ポートには、吸入配管26が接続されている。圧縮機15の吐出ポートには、吐出配管27が接続されている。圧縮機15は、吸入配管26を介して吸入した低圧冷媒を圧縮後、吐出配管27へ吐出する。
第1流路切換弁16、第2流路切換弁17及び第3流路切換弁18は、四路切換弁であり、状況に応じて冷媒の流れを切り換えている(図2の実線及び破線を参照)。各流路切換弁(16−18)の冷媒流入口には、吐出配管27又は吐出配管27から延びる分岐管が接続されている。また、各流路切換弁(16−18)は、運転時において、一の冷媒流路における冷媒の流れが遮断されるように構成されており、事実上、三方弁として機能している。
室外熱交換器20は、クロスフィン型式や積層型式等の熱交換器であり、冷媒が通過する伝熱管(図示省略)を含んでいる。室外熱交換器20は、第1熱交換部21と、第2熱交換部22とを含んでいる。第1熱交換部21は、第3流路切換弁18に接続される冷媒配管がガス冷媒の出入口に接続され、第1室外膨張弁23まで延びる冷媒配管が液冷媒の出入口に接続されている。第2熱交換部22は、第1流路切換弁16に接続される冷媒配管がガス冷媒の出入口に接続され、第2室外膨張弁24まで延びる冷媒配管が液冷媒の出入口に接続されている。第1熱交換部21及び第2熱交換部22を通過する冷媒は、室外ファン25が生成する空気流と熱交換する。
第1室外膨張弁23及び第2室外膨張弁24は、例えば開度調整が可能な電動弁である。第1室外膨張弁23は、第1熱交換部21から延びる冷媒配管が一端に接続され、液側閉鎖弁13まで延びる冷媒配管が他端に接続されている。第2室外膨張弁24は、第2熱交換部22から延びる冷媒配管が一端に接続され、液側閉鎖弁13まで延びる冷媒配管が他端に接続されている。第1室外膨張弁23及び第2室外膨張弁24は、状況に応じて開度調整され、開度に応じて、通過する冷媒を減圧する或いは冷媒流量を増減させる。
室外ファン25は、例えばプロペラファンであり、室外ファン用モータ(図示省略)に連動して駆動する。室外ファン25が駆動すると、室外ユニット10の外部から内部に流入し室外熱交換器20を通過して室外ユニット10外へ流出する空気流が生成される。
室外ユニット制御部28は、CPUやメモリ等で構成されるマイクロコンピュータである。室外ユニット制御部28は、通信線(図示省略)を介して、室内ユニット制御部34(後述)及び中間ユニット制御部48(後述)と、相互に信号の送受信を行う。室外ユニット制御部28は、受信した信号等に応じて、圧縮機15及び室外ファン25の発停や回転数を制御するとともに、各種の弁の開閉や開度調整を制御している。
(1−2)室内ユニット30(特許請求の範囲記載の「冷媒回路構成ユニット」に相当)
図3は、室内ユニット30及び中間ユニット40内の冷媒回路図である。室内ユニット30は、天井裏の空間に設置されるいわゆる天井吊下げ型である。空調システム100では、複数(n台)の室内ユニット30(30a、30b、・・・30n)が、建物内に配置され、天井裏空間SP2に配置されている(図4参照)。
各室内ユニット30は、室内膨張弁31と、室内熱交換器32と、を有しており、これらが複数の冷媒配管PAによって接続されることで冷媒回路RCの一部が構成されている。すなわち、各室内ユニット30は、冷媒回路RCを構成するユニットである。
室内ユニット30が有する冷媒配管PAには、第1冷媒配管Pa及び第2冷媒配管Pbが含まれる。第1冷媒配管Paは、その一端が液管LPに接続され、他端が室内熱交換器32の液冷媒の出入口に接続されている。第2冷媒配管Pbは、その一端が室内熱交換器32のガス冷媒の出入口に接続され、他端がガス管GPに接続されている。なお、第1冷媒配管Pa及び第2冷媒配管Pbは、後述の「接続冷媒配管2」に対応し、特許請求の範囲記載の「冷媒配管」に相当する。
室内膨張弁31は、開度調整が可能な電動弁である。室内膨張弁31は、第1冷媒配管Pa上に配置されている。室内膨張弁31は、その開度に応じて、通過する冷媒を減圧する或いは冷媒流量を増減させる。
室内熱交換器32は、例えばクロスフィン型式や積層型式の熱交換器であり、冷媒が通過する伝熱管(図示省略)を含んでいる。室内熱交換器32に流入した冷媒は、伝熱管を通過する際、室内ファン33が生成する空気流と熱交換する。
また、各室内ユニット30は、室内ファン33及び室内ユニット制御部34等の機器を有している。
室内ファン33は、例えばターボファンやシロッコファン等の遠心ファンである。室内ファン33は、室内ファン用モータ(図示省略)に連動して駆動する。室内ファン33が駆動すると、室内空間SP1(図4参照)から室内ユニット30内部に流入して室内熱交換器32を通過してから室内空間SP1へ流出する空気流が生成される。
室内ユニット制御部34は、CPUやメモリ等で構成されるマイクロコンピュータである。室内ユニット制御部34は、通信線(図示省略)を介して室外ユニット制御部28及び中間ユニット制御部48(後述)と接続されており、相互に信号の送受信を行う。また、室内ユニット制御部34は、対応する冷媒漏洩センサ65と、配線を介して電気的に接続されている。
(1−3)中間ユニット40(特許請求の範囲記載の「冷媒回路構成ユニット」に相当)
空調システム100では、複数の中間ユニット40(40a、40b、・・・40n)が、建物内に配置され、天井裏空間SP2に配置されている(図4参照)。より詳細には、中間ユニット40は、いずれかの室内ユニット30に1:1で対応するように、室内ユニット30と同数(n台)配置されている。各中間ユニット40は、対応する室内ユニット30(以下、「対応室内ユニット30」と記載)と、室外ユニット10と、の間に配置され、対応室内ユニット30及び室外ユニット10へ流入する冷媒の流れを切り換えている。
中間ユニット40は、図3に示すように、複数の切換弁VAと、過冷却熱交換器45と、を有しており、これらが複数の冷媒配管PBによって接続されることで冷媒回路RCの一部が構成されている。すなわち、各中間ユニット40は、冷媒回路RCを構成するユニットである。
切換弁VAは、状況に応じて、対応室内ユニット30及び室外ユニット10間で形成される冷媒流路の開閉を切り換える。切換弁VAは、例えば開度調整が可能な電動弁であり、開度に応じて冷媒を通過させたり遮断したりすることで冷媒の流れを切り換える。中間ユニット40においては、切換弁VAとして、第1電動弁41、第2電動弁42、及び第3電動弁43が配置されている。第1電動弁41は、一端が第3配管P3に接続され、他端が第4配管P4に接続されている。また、第2電動弁42は、一端が第5配管P5に接続され、他端が第6配管P6に接続されている。第3電動弁43は、一端が第7配管P7に接続され、他端が第8配管P8に接続されている。
過冷却熱交換器45は、例えば二重管型熱交換器である。過冷却熱交換器45は、第1流路46及び第2流路47を形成されている。より詳細には、過冷却熱交換器45は、第1流路46を流れる冷媒と、第2流路47を流れる冷媒と、が熱交換しうる構造を有している。具体的に、第1流路46は、一端が第1配管P1に接続され、他端が第2配管P2に接続されている。第2流路47は、一端が第8配管P8に接続され、他端が第9配管P9に接続されている。
中間ユニット40が有する冷媒配管PBには、第1配管P1−第9配管P9が含まれる。
第1配管P1は、一端が第1接続配管56(第1連絡配管50)に接続され、他端が過冷却熱交換器45の第1流路46に接続されている。
第2配管P2は、一端が過冷却熱交換器45の第1流路46(後述)に接続され、他端が液管LP(第2連絡配管60)に接続されている。
第3配管P3は、一端がガス管GP(第2連絡配管60)に接続され、他端が第1電動弁41に接続されている。
第4配管P4は、一端が第1電動弁41に接続され、他端が第2接続配管57(第1連絡配管50)に接続されている。
第5配管P5は、一端が第3配管P3の両端間に接続され、他端が第2電動弁42に接続されている。
第6配管P6は、一端が第2電動弁42に接続され、他端が第3接続配管58(第1連絡配管50)に接続されている。
第7配管P7は、一端が第1配管P1の両端間に接続され、他端が第3電動弁43に接続されている。
第8配管P8は、一端が第3電動弁43に接続され、他端が過冷却熱交換器45の第2流路47に接続されている。
第9配管P9は、一端が過冷却熱交換器45の第2流路47に接続され、他端が第4配管P4の両端間に接続されている。
なお、中間ユニット40内に配置される冷媒配管PBのうち、第1配管P1、第2配管P2、第3配管P3、第4配管P4、及び第6配管P6は、後述の「接続冷媒配管2」に対応し、特許請求の範囲記載の「冷媒配管」に相当する。
また、中間ユニット40は、中間ユニット制御部48等の機器を有している。中間ユニット制御部48は、CPUやメモリ等で構成されるマイクロコンピュータである。中間ユニット制御部48は、状況に応じて、第1電動弁41、第2電動弁42及び第3電動弁43の動作(開度)を制御している。中間ユニット制御部48は、通信線を介して室外ユニット制御部28又は室内ユニット制御部34と信号を送受信可能に接続されている。また、中間ユニット制御部48は、対応する冷媒漏洩センサ65と、配線を介して電気的に接続されている。
(1−4)第1連絡配管50、第2連絡配管60
各第1連絡配管50及び各第2連絡配管60は、現地においてサービスマンによって設置される冷媒連絡配管である。各第1連絡配管50及び各第2連絡配管60の配管長や配管径は、設置環境や設計仕様に応じて個別に適宜選択される。
第1連絡配管50(液連絡管51、吸入ガス連絡管52、高低圧ガス連絡管53、第1接続配管56、第2接続配管57、第3接続配管58)は、室外ユニット10と中間ユニット40との間で延び、両者を接続している。すなわち、第1連絡配管50は、中間ユニット40及び室外ユニット10間において冷媒流路を形成する連絡配管である。
具体的に、液連絡管51は、一端が液側閉鎖弁13に接続され、他端側において各中間ユニット40から延びる第1接続配管56に接続されている。吸入ガス連絡管52は、一端がガス側第1閉鎖弁11に接続され、他端側において各中間ユニット40から延びる第2接続配管57に接続されている。高低圧ガス連絡管53は、一端がガス側第2閉鎖弁12に接続され、他端側において各中間ユニット40から延びる第3接続配管58に接続されている。
各第1接続配管56は、一端が液連絡管51に接続され、他端が中間ユニット40の第1配管P1に接続されている。各第2接続配管57は、一端が吸入ガス連絡管52に接続され、他端が中間ユニット40の第4配管P4に接続されている。各第3接続配管58は、一端が高低圧ガス連絡管53に接続され、他端が中間ユニット40の第6配管P6に接続されている。
係る態様で各第1連絡配管50が配置されることで、室外ユニット10と各中間ユニット40との間において、複数の冷媒流路が構成されている。
第2連絡配管60(液管LP、ガス管GP)は、各中間ユニット40と対応室内ユニット30との間で延び、両者を接続している。すなわち、第2連絡配管60は、室内ユニット30及び中間ユニット40間において冷媒流路を形成する連絡配管である。
具体的に、液管LPは、一端が第2配管P2に接続され、他端が第1冷媒配管Paに接続されている。ガス管GPは、一端が第3配管P3に接続され、他端が第2冷媒配管Pbに接続されている。
係る態様で各第2連絡配管60が配置されることで、各室内ユニット30と、対応する中間ユニット40と、の間において、複数の冷媒流路が構成されている。
なお、第1連絡配管50及び各第2連絡配管60のうち、第1接続配管56、第2接続配管57、第3接続配管58、液管LP及びガス管GPは、後述の「接続連絡配管3」に対応し、特許請求の範囲記載の「連絡配管」に相当する。また、第1接続配管56及び液管LPは特許請求の範囲記載の「液冷媒連絡配管」に相当し、第2接続配管57、第3接続配管58及びガス管GPについては特許請求の範囲記載の「ガス冷媒連絡配管」に相当する。
(1−5)冷媒漏洩センサ65
冷媒漏洩センサ65は、冷媒回路RCから漏洩した冷媒(漏洩冷媒)を検出するためのセンサである。特に、冷媒漏洩センサ65は、対応するユニット内に配置されて、係るユニット内における冷媒漏洩を検出する。本実施形態では、冷媒漏洩センサ65は、冷媒回路RCに封入されている冷媒の種類に適した、公知の汎用品が用いられる。
本実施形態において冷媒漏洩センサ65は、各室内ユニット30及び各中間ユニット40のいずれかに対応づけられており、対応するユニットのケーシングユニット70(後述)内に配置されている。冷媒漏洩センサ65は、対応するユニットの制御部(室内ユニット制御部34又は中間ユニット制御部48)と電気的に接続されており、冷媒回路RCから漏洩した冷媒(漏洩冷媒)を検出すると、接続先の制御部に対して所定の電気信号を出力するように構成されている。
(2)空調システム100の運転中における冷媒の流れ
以下、空調システム100の運転中における冷媒の流れについて、室内ユニット30a及び30bが運転中である場合を例にとって、状況別に説明する。以下の説明においては、説明を簡略化するために、他の室内ユニット30は停止状態にあるものとする。これに関連して、室内ユニット30a及び30bを除く室内ユニット30の室内膨張弁31は最小開度に制御され、中間ユニット40a及び40bを除く中間ユニット40内の第1電動弁41、第2電動弁42及び第3電動弁43は、最小開度に制御されるものとする。なお、冷媒回路RCにおいて液封回路が形成されることを抑制すべく、室内膨張弁31、第1電動弁41、第2電動弁42、及び第3電動弁43のいずれか又は全てについては、最小開度の状態においても全閉状態とはならない(微小流路が形成される)。
(2−1)室内ユニット30a及び30bの双方が冷房運転を行う時
中間ユニット40a及び40bにおいて、第1電動弁41は最大開度(全開)とされ、第2電動弁42は最小開度とされ、第3電動弁43は開度を適宜調整される。また、室内ユニット30a及び30bの各室内膨張弁31は適宜開度調整され、第1室外膨張弁23及び第2室外膨張弁24は最大開度とされる。
係る状態で圧縮機15が駆動すると、冷媒が吸入配管26を介して圧縮機15に吸入されて圧縮される。圧縮された高圧のガス冷媒は、吐出配管27、第1流路切換弁16又は第3流路切換弁18等を経て、室外熱交換器20に流入して凝縮する。室外熱交換器20を通過した冷媒は、液側閉鎖弁13等を通過して液連絡管51に流入する。液連絡管51を通過した冷媒は、第1接続配管56を経て中間ユニット40a又は40bの第1配管P1へ流入する。
第1配管P1に流入した冷媒は、第1配管P1を流れる過程で二手に分岐する。二手に分岐した一方の冷媒は、第3電動弁43に流入し、第3電動弁43の開度に応じて減圧或いは流量調整される。第3電動弁43を通過した冷媒は、第8配管P8を経て過冷却熱交換器45の第2流路47を通過する。第2流路47を通過する冷媒は、第1流路46を通過する冷媒と熱交換を行い、第9配管P9を経て第4配管P4に到達し、第4配管P4を流れる冷媒に合流する。
二手に分岐した他方の冷媒は、過冷却熱交換器45の第1流路46を通過する。第1流路46を通過する冷媒は、第2流路47を通過する冷媒と熱交換を行い過冷却状態の液冷媒となって、第2配管P2及び液管LPを経て室内ユニット30a又は30bに流入する。
室内ユニット30a又は30bに流入した冷媒は、第1冷媒配管Paを流れ室内膨張弁31にて減圧された後、各室内熱交換器32に流入して蒸発する。各室内熱交換器32を通過した冷媒は、第2冷媒配管Pb及びガス管GPを経て、中間ユニット40a又は40bの第3配管P3へ流入する。
第3配管P3を通過した冷媒は、第4配管P4を流れる過程で第9配管P9から流出する冷媒と合流し、第2接続配管57及び吸入ガス連絡管52を経て、室外ユニット10に流入し、圧縮機15に再び吸入される。
(2−2)室内ユニット30a及び30bの双方が暖房運転を行う時
中間ユニット40a及び40bにおいて、第1電動弁41及び第3電動弁43は最小開度とされ、第2電動弁42は最大開度とされる。また、室内ユニット30a及び30bの室内膨張弁31は最大開度とされ、第1室外膨張弁23及び第2室外膨張弁24は、適宜開度調整される。
係る状態で圧縮機15が駆動すると、冷媒が吸入配管26を介して圧縮機15に吸入されて圧縮される。圧縮された高圧のガス冷媒は、吐出配管27及び第2流路切換弁17等を経て、高低圧ガス連絡管53を流れる。高低圧ガス連絡管53を通過した冷媒は、中間ユニット40a又は40bの第3接続配管58に流入し、中間ユニット40a又は40bの第6配管P6に流入し、第5配管P5、第3配管P3及びガス管GPを通過して、室内ユニット30a又は30bに流入する。
室内ユニット30a又は30bに流入した冷媒は、第2冷媒配管Pbを流れ各室内熱交換器32を通過する際に凝縮する。各室内熱交換器32を通過した冷媒は、第1冷媒配管Pa及び液管LPを経て、中間ユニット40a又は40bの第2配管P2に流入する。
第2配管P2を通過した冷媒は、第1配管P1等を経て、第1接続配管56に流入する。第1接続配管56を通過した冷媒は、液連絡管51を経て室外ユニット10に流入する。
室外ユニット10に流入した冷媒は、第1室外膨張弁23又は第2室外膨張弁24を通過し、開度に応じて減圧された後、室外熱交換器20に流入して蒸発する。室外熱交換器20を通過した冷媒は、第1流路切換弁16又は第3流路切換弁18等を経て、圧縮機15に再び吸入される。
(2−3)室内ユニット30a及び30bのいずれか一方が冷房運転を行うとともに他方が暖房運転を行う時
中間ユニット40a及び40bのうち冷房運転を行っている室内ユニット30(以下、「冷房室内ユニット30」と記載)に対応する中間ユニット40(以下、「冷房中間ユニット40」と記載)においては、第1電動弁41は最大開度とされ、第2電動弁42は最小開度とされ、第3電動弁43は開度を適宜調整される。また、冷房室内ユニット30の室内膨張弁31は適宜開度を調整される。
また、中間ユニット40a及び40bのうち暖房運転を行っている室内ユニット30(以下、「暖房室内ユニット30」と記載)に対応する中間ユニット40(以下、「暖房中間ユニット40」と記載)においては、第1電動弁41及び第3電動弁43は最小開度とされるともに、第2電動弁42は最大開度とされる。また、暖房室内ユニット30の室内膨張弁31は最大開度とされる。
また、第1室外膨張弁23及び第2室外膨張弁24は、適宜開度を調整される。
係る状態で圧縮機15が駆動すると、冷媒が吸入配管26を介して圧縮機15に吸入されて圧縮される。圧縮機15により圧縮された高圧のガス冷媒は、吐出配管27及び第2流路切換弁17等を経て、高低圧ガス連絡管53に流入する。高低圧ガス連絡管53を通過した冷媒は、第3接続配管58に流入する。第3接続配管58を通過した冷媒は、暖房中間ユニット40に流入し、第6配管P6、第5配管P5及び第3配管P3等を流れて、ガス管GPに流入する。
ガス管GPを通過した冷媒は、暖房室内ユニット30に流入し、第2冷媒配管Pbを流れ室内熱交換器32を通過する際に凝縮する。室内熱交換器32を通過した冷媒は、第1冷媒配管Pa及び液管LPを経て、暖房中間ユニット40の第2配管P2に流入する。第2配管P2を通過した冷媒は、第1配管P1等を経て、第1接続配管56に流入する。第1接続配管56を通過した冷媒は、液連絡管51等を経て、冷房中間ユニット40の第1配管P1に流入する。
冷房中間ユニット40の第1配管P1に流入した冷媒は、第1配管P1を流れる過程で二手に分岐する。二手に分岐した一方の冷媒は、第3電動弁43に流入し、第3電動弁43の開度に応じて減圧或いは流量調整される。第3電動弁43を通過した冷媒は、第8配管P8を経て過冷却熱交換器45の第2流路47に流入して第1流路46を通過する冷媒と熱交換を行う。第2流路47を通過した冷媒は、第9配管P9を経て第4配管P4に到達し、第4配管P4を流れる冷媒に合流する。
二手に分岐した他方の冷媒は、過冷却熱交換器45の第1流路46を通過する。第1流路46を通過する冷媒は、第2流路47を通過する冷媒と熱交換を行うことで過冷却状態の液冷媒となり、第2配管P2及び液管LPを経て冷房室内ユニット30に流入する。
冷房室内ユニット30に流入した冷媒は、第1冷媒配管Paを流れ、室内膨張弁31の開度に応じて減圧される。室内膨張弁31を通過した冷媒は、室内熱交換器32を通過する際に蒸発し、第2冷媒配管Pb及びガス管GPを経て、冷房中間ユニット40の第3配管P3に流入する。第3配管P3を通過した冷媒は、第4配管P4を流れて第2接続配管57に流入する。
第2接続配管57を通過した冷媒は、吸入ガス連絡管52を経て、室外ユニット10に流入し、圧縮機15へ再び吸入される。
(3)室内ユニット30及び中間ユニット40の構成態様及び設置態様の詳細
以下、室内ユニット30及び中間ユニット40の構成態様並びに設置態様について説明する。なお、以下の説明においては、室内ユニット30及び中間ユニット40を併せて「冷媒回路構成ユニット1」と称し、特定の冷媒配管PA及び冷媒配管PB(第1冷媒配管Pa、第2冷媒配管Pb、第1配管P1、第2配管P2、第3配管P3、第4配管P4、第6配管P6)を併せて「接続冷媒配管2」と称し、特定の第1連絡配管50及び第2連絡配管60(液管LP、ガス管GP、第1接続配管56、第2接続配管57、第3接続配管58)を併せて「接続連絡配管3」と称する。
図4は、天井裏空間SP2における室内ユニット30及び中間ユニット40の設置状態を概略的に示した模式図である。図5は、室内ユニット30と第2連絡配管60との接続態様を示した模式図である。図6は、中間ユニット40と、第1連絡配管50又は第2連絡配管60との接続態様を示した模式図である。
本実施形態において、各冷媒回路構成ユニット1は、室内空間SP1の天井裏空間SP2に設置されている。天井裏空間SP2は、室内空間SP1の天井の上面(以下、「天井裏底面C1」と称する)と、屋根又は上階の床(以下、「天井裏天面C2」と称する)と、の間において形成される狭小空間である。
各冷媒回路構成ユニット1は、天井裏天面C2に固定された吊り具90を装着されることで、天井裏空間SP2において天吊り設置されている。各冷媒回路構成ユニット1は、いわゆるフレア配管接続方式によって、所定の接続冷媒配管2と、対応する接続連絡配管3と、を接続(フレア接続)されている。各冷媒回路構成ユニット1の接続冷媒配管2と、接続連絡配管3と、の接続部分J1においては、フレアナットN1及びフレアユニオンU1が用いられて両配管が圧着されている(図10参照)。
具体的に、各室内ユニット30においては、第1冷媒配管Paと液管LPとが接続され、第2冷媒配管Pbとガス管GPとが接続されている。すなわち、各室内ユニット30に関しては接続部分J1が2つ形成されている(図5参照)。
また、各中間ユニット40においては、第1配管P1と第1接続配管56とが接続され、第4配管P4と第2接続配管57とが接続され、第6配管P6と第3接続配管58とが接続され、第2配管P2と液管LPとが接続され、第3配管P3とガス管GPとが接続されている。すなわち、各中間ユニット40に関しては、接続部分J1が5つ(より詳細には中間ユニット40の右側面において3つ、左側面において2つ)形成されている(図6参照)。
各冷媒回路構成ユニット1は、外郭を構成するケーシングユニット70を有している。ケーシングユニット70は、主として、本体部71と、カバー部75と、を含んでいる。
(3−1)本体部71
本体部71(特許請求の範囲記載の「ケーシング」に相当)は、略直方体状を呈し、内側において冷媒回路構成ユニット1に含まれる機器を収容するための収容空間SP3が形成している。具体的に収容空間SP3には、室内膨張弁31、室内熱交換器32、室内ファン33及び室内ユニット制御部34等の機器、又は複数の切換弁VA(41、42、43)、過冷却熱交換器45、及び冷媒配管PA(Pa、Pb)若しくはPB(P1〜P9)等の機器が収容されている。なお、冷媒回路構成ユニット1において、接続冷媒配管2は、本体部71の内部から外部に向かって延びるように配置されており、接続連絡配管3に接続される端部を含む一部が本体部71から露出している。すなわち、冷媒回路構成ユニット1において、接続冷媒配管2は、部分的に本体部71の外側に位置している。
本体部71は、左右の本体側面部71aにおいて、吊り具90に係合する固定具95を2つずつ有している。本体部71は、係る固定具95に吊り具90の下端近傍を装着されて、天井裏天面C2から吊り下げられることで、天吊り設置されている。
(3−2)カバー部75
図7は、カバー部75の外観斜視図である。図8は、図7とは異なる方向から見たカバー部75の外観斜視図である。カバー部75(特許請求の範囲記載の「カバー部材」に相当)は、本体部71よりも小さい箱型の部材である。カバー部75は、冷媒配管PA又はPBと、対応する接続連絡配管3と、の接続部分J1を覆うための部材である。カバー部75の素材は特に限定されないが、密閉性や耐腐食性を考慮して、例えば合成樹脂や金属等で構成される。
本実施形態では、各室内ユニット30におけるカバー部75(カバー部75a)は、第1冷媒配管Pa及び液管LPの接続部分J1と、第2冷媒配管Pb及びガス管GPの接続部分J1の双方を覆うように配置されている(図5参照)。また、各中間ユニット40においては、第1配管P1及び第1接続配管56の接続部分J1と、第4配管P4及び第2接続配管57の接続部分J1と、第6配管P6及び第3接続配管58の接続部分J1と、を覆うカバー部75(カバー部75b)が配置されるとともに、第2配管P2及び液管LPの接続部分J1と、第3配管P3及びガス管GPの接続部分J1と、を覆うカバー部75(カバー部75c)が配置されている(図6参照)。すなわち、室内ユニット30はカバー部75を1つ有しており、中間ユニット40はカバー部75を2つ有している。
カバー部75は、底部分を構成する底部76と、上部分を構成する上部77と、側方部分を構成する側部78と、を有している。なお、底部76、上部77及び側部78は、一体に構成されており、連続的に延びている。
底部76は、設置状態において、接続部分J1の下方を覆う部分である(図10参照)。底部76は、設置状態において、接続部分J1の下方において水平方向に沿って広がる底面部761を有する。底部76は、本体部71に螺着固定するための第1固定部762を含んでいる。第1固定部762は、底面部761の本体部71側の端部(右側/左側の端部)から鉛直方向(すなわち底面部761と交差する方向)に沿って延びるフランジであり、設置状態において本体部71に当接する部分である。第1固定部762には、複数(ここでは2つ)のネジ孔THが形成されている。
上部77は、設置状態において、接続部分J1の上方を覆う部分である(図10参照)。上部77は、設置状態において、接続部分J1の上方において水平方向に沿って広がる上面部771を有する。上部77は、本体部71に螺着固定するための第2固定部772を含んでいる。第2固定部772は、上面部771の本体部71側の端部(右側/左側の端部)から鉛直方向(すなわち上面部771と交差する方向)に沿って延びるフランジであり、設置状態において本体部71に当接する部分である。第2固定部772には、複数(ここでは2つ)のネジ孔THが形成されている。
側部78は、設置状態において、接続部分J1の側方を覆う部分である(図10参照)。側部78は、設置状態において、接続部分J1の側方において鉛直方向に沿って広がる3つの面を有する部分である。より詳細には、側部78は、3つの面(第1側面部781、第2側面部782及び第3側面部783)を含み、平面視において略U字状を呈している。なお、第1側面部781、第2側面部782及び第3側面部783は、一体に構成されており、連続的に延びている。
第1側面部781は、接続部分J1付近において接続冷媒配管2及び接続連絡配管3が延びる方向(ここでは左右方向)及び上下方向に沿って広がる。第1側面部781は、下端部分において、底面部761の側方の一端(前端/後端)に接続されている。第1側面部781は、上端部分において、上面部771の側方の一端(前端/後端)に接続されている。
第2側面部782は、接続部分J1付近において接続冷媒配管2及び接続連絡配管3が延びる方向及び上下方向に沿って広がる。第2側面部782は、第1側面部781に対向するように位置している。第2側面部782は、下端部分において、底面部761の側方の他端(後端/前端)に接続されている。第2側面部782は、上端部分において、上面部771の側方の他端(後端/前端)に接続されている。
第3側面部783は、接続部分J1付近において接続冷媒配管2及び接続連絡配管3が延びる方向に交差する方向(ここでは前後方向)及び上下方向に沿って広がる。第3側面部783は、側方の一端(前端/後端)において第1側面部781に接続され、側方の他端(後端/前端)において第2側面部782に接続されている。第3側面部783は、下端部分において、底面部761の本体部71とは反対側の端部(左端/右端)に接続されている。第3側面部783は、上端部分において、上面部771の本体部71とは反対側の端部(左端/右端)に接続されている。
第3側面部783には、接続連絡配管3を挿入するための配管通し孔78aが形成されている。第3側面部783に形成される配管通し孔78aの数については、挿入される接続連絡配管3の本数に応じて、適宜選択される。また、各配管通し孔78aの形状や寸法については、挿入される接続連絡配管3の形状及び径に応じて、個別に選択される。
配管通し孔78aの縁部784は、例えばバーリング加工等、公知の方法によって略円筒状を呈するように構成されており、挿入される接続連絡配管3が延びる方向に沿って外側に向かって延びている。このような態様で縁部784が構成されることで、接続連絡配管3を配管通し孔78aに挿入しやすいように構成されており施工性が向上するとともに、接続連絡配管3が配管通し孔78aに挿入される際に縁部784に当接した場合であっても損傷することが抑制されている。
図9は、カバー部75の設置態様を概略的に示した模式図である。図10は、接続部分J1を概略的に示した模式図である。
カバー部75は、設置状態において、第1固定部762及び第2固定部772が本体部71の本体側面部71aに面しており、ネジ孔THを介してネジS1等の固定部材により本体側面部71aに固定されている(図9等参照)。カバー部75は、接続連絡配管3の施工時に設置される。具体的に、カバー部75は、接続前の接続連絡配管3の一端を配管通し孔78aに挿入されてから、接続冷媒配管2と接続連絡配管3との接続が完了するまで設置位置よりも接続連絡配管3の他端側に移動されて留められ、接続冷媒配管2と接続連絡配管3との接続が完了した後(すなわち接続部分J1が構成された後)に設置位置まで移動されて接続部分J1を囲う態様で本体部71に固定されることで、設置される。
図10に示すように、カバー部75は、設置状態において、対応する接続部分J1を囲うように配置され、内側において所定の大きさの空間(カバー内側空間SP4)を形成する。カバー内側空間SP4には、室内ユニット30又は中間ユニット40における冷媒漏洩(特に接続部分J1から漏洩した冷媒)を検出可能とすべく、冷媒漏洩センサ65が少なくとも1つ配置されている。より詳細には、各カバー部75において、冷媒漏洩センサ65は、底面部761上に配置されている。
カバー内側空間SP4においては、複数の断熱材が配置されており、接続冷媒配管2、接続連絡配管3、接続部分J1、カバー部75の内面部分が、それぞれ所定の断熱材で被覆されている。
具体的には、接続冷媒配管2は、カバー内側空間SP4内に配置される部分が冷媒配管用断熱材81(特許請求の範囲記載の「第2断熱材」に相当)で覆われており、周囲と断熱されている。これにより、カバー内側空間SP4において、接続冷媒配管2を冷媒が通過することで接続冷媒配管2が冷却されても、結露水が生じることが抑制されている。冷媒配管用断熱材81は、接続冷媒配管2が接続連絡配管3に接続される前に接続冷媒配管2に配置される。
接続連絡配管3は、カバー内側空間SP4内に挿入される部分が連絡配管用断熱材82(特許請求の範囲記載の「第3断熱材」に相当)で覆われており、周囲と断熱されている。これにより、カバー内側空間SP4において、接続連絡配管3を冷媒が通過することで接続連絡配管3が冷却されても、結露水が生じることが抑制されている。連絡配管用断熱材82は、接続連絡配管3が接続冷媒配管2に接続される前に接続連絡配管3に配置される。
接続部分J1は、接続部分用断熱材83(特許請求の範囲記載の「第1断熱材」に相当)で覆われており、周囲と断熱されている。より詳細には、接続部分J1は、接続冷媒配管2及び接続連絡配管3における冷媒配管用断熱材81及び連絡配管用断熱材82の被覆部分から外れて位置しており、接続部分用断熱材83は冷媒配管用断熱材81及び連絡配管用断熱材82によって覆われていない接続部分J1を覆っている。これにより、カバー内側空間SP4において、接続部分J1を冷媒が通過することで接続部分J1(フレアナットN1やフレアユニオンU1等)が冷却されても、結露水が生じることが抑制されている。接続部分用断熱材83は、接続冷媒配管2と接続連絡配管3とが接続された後に、接続部分J1と冷媒配管用断熱材81及び連絡配管用断熱材82の一部とを外側から覆う態様で接続部分J1に巻き付けられ、結束バンドB1によって固定される。
カバー部75の内面部分(具体的には底面部761、上面部771、第1側面部781、第2側面部782、及び第3側面部783の内面部分)は、ケーシング断熱材84で覆われている。これにより、カバー内側空間SP4の密閉性が高まっている。また、カバー内側空間SP4とカバー部75の外側空間とが断熱されることとなり、カバー内側空間SP4における温度がカバー部75の外側空間と比較して大きく低下しても、カバー部75の内面部分に結露水が生じることが抑制されている。ケーシング断熱材84は、カバー部75の設置前に配置される。
なお、各断熱材(81、82、83、84)は、それぞれの被覆部分の性質に応じて、公知のもの(例えばポリエチレンフォーム、硬質ウレタンフォーム、又はフェノールフォーム等)が適宜選択される。
(4)特徴
(4−1)
上記実施形態では、冷媒漏洩の検知精度が向上している。
冷媒回路を有する冷凍装置では、冷媒漏洩が生じた場合、安全性の観点から迅速かつ精度よく冷媒漏洩を検出することが肝要である。特に、配管の接続部分においては、施工不良や部品の製造不良或いは経年劣化、又は冷媒回路における圧力変動や地震等に起因する破損等によって冷媒漏洩が生じやすく、配管の接続部分は建物内に配置されることが一般的であるため係る部分における冷媒漏洩を迅速かつ精度よく検出することが特に要求される。
この点、従来の冷凍装置においては、係る接続部分近傍に冷媒漏洩センサを配置するとともに、漏洩する冷媒の比重が空気よりも大きいことに基づき接続部分の下方に漏洩冷媒の受け部を設置したものがあるが、係る思想によると、配管接続部分において冷媒漏洩が生じた際の冷媒が漏れる方向や速度によっては、漏洩冷媒が受け部から外れて落下し受け部において適切に溜まりにくいケースが想定され、冷媒漏洩を迅速且つ適切に検知できず冷媒漏洩の検知精度に優れない。
これに対し、空調システム100では、カバー部75は、冷媒回路構成ユニット1の本体部71外側に位置する接続冷媒配管2及び接続連絡配管3の接続部分J1に関して、接続部分J1の下方を覆う底部76と、接続部分J1の側方を覆う側部78と、接続部分J1の上方を覆う上部77と、を含んでいる。これにより、接続部分J1から冷媒が漏洩した場合に、冷媒が漏れる方向や速度に関わらず、漏洩冷媒がカバー部75の内側(カバー内側空間SP4)において滞留することが促進されるようになっている。また、冷媒漏洩センサ65がカバー部75の内側に設置されていることにより、カバー部75の内側に滞留する冷媒は、冷媒漏洩センサ65によって迅速且つ高精度に検出されることとなる。よって、接続部分J1において冷媒漏洩が生じた場合に、迅速且つ高精度に冷媒漏洩を検知することが可能となっている。すなわち、冷媒漏洩の検知精度に優れている。
(4−2)
上記実施形態では、接続部分用断熱材83が、カバー部75の内側(カバー内側空間SP4)において接続部分J1を覆っている。これにより、信頼性低下が抑制されている。すなわち、カバー部75の内側において、接続部分J1が断熱材で覆われていない場合には、冷媒が通過することによって冷却された接続部分J1において結露水が生じることが想定されるところ、上記実施形態では接続部分J1が接続部分用断熱材83で覆われていることにより、係る結露水が生じることが抑制されている。その結果、接続部分J1において生じた結露水が冷媒漏洩センサ65に浸入して冷媒漏洩センサ65の故障や誤作動が生じることが抑制されており、信頼性低下が抑制されている。
(4−3)
上記実施形態では、冷媒配管用断熱材81がカバー部75の内側において接続冷媒配管2を覆っており、連絡配管用断熱材82がカバー部75の内側において接続連絡配管3を覆っており、接続部分J1は冷媒配管用断熱材81及び連絡配管用断熱材82の被覆部分から外れて位置している。これにより、信頼性低下が抑制されている。
すなわち、カバー部75の内側において、接続冷媒配管2及び接続連絡配管3が断熱材で覆われていない場合には、冷媒が通過することによって冷却された接続冷媒配管2及び接続連絡配管3において結露水が生じることが想定されるところ、接続冷媒配管2及び接続連絡配管3が冷媒配管用断熱材81又は連絡配管用断熱材82で覆われることにより、係る結露水が生じることが抑制されている。その結果、接続冷媒配管2及び接続連絡配管3において生じた結露水が冷媒漏洩センサ65に浸入して冷媒漏洩センサ65の故障や誤作動が生じることが抑制されており、信頼性低下が抑制されている。
(4−4)
上記実施形態では、カバー部75は、その内側において、内側と外側とを断熱するケーシング断熱材84を含んでいる。
これにより、信頼性低下が抑制されている。すなわち、カバー部75が断熱材で覆われていない場合には、冷媒循環時にカバー内側空間SP4の温度が低下し、カバー部75の内面部分において結露水が生じることが想定されるところ、ケーシング断熱材84が配置されることで係る結露水が生じることが抑制されている。その結果、カバー部75の内面において生じた結露水が冷媒漏洩センサ65に浸入して冷媒漏洩センサ65の故障や誤作動が生じることが抑制されており、信頼性低下が抑制されている。
また、カバー部75の内面側がケーシング断熱材84によって覆われることで、カバー内側空間SP4の密閉性が高まっており、接続部分J1から冷媒が漏洩した場合に、冷媒が漏れる方向や速度に関わらず、漏洩冷媒がカバー部75内において滞留することが特に促進されるようになっている。よって、接続部分J1において冷媒漏洩が生じた場合に、特に迅速且つ高精度に冷媒漏洩を検知することが可能となっている。
(4−5)
上記実施形態では、冷媒漏洩センサ65は、底部76上に配置されている。接続部分J1から漏洩する冷媒の比重が空気より大きい場合には、漏洩冷媒はカバー部75の底部76に落下して滞留することとなるところ、上記実施形態では冷媒漏洩センサ65が底部76に配置されることで、係る漏洩冷媒を特に迅速且つ高精度に冷媒漏洩を検知することが可能となっている。
(4−6)
上記実施形態では、カバー部75は、接続連絡配管3を挿入するための配管通し孔78aを形成され、配管通し孔78aの縁部784は、接続冷媒配管2又は接続連絡配管3が延びる方向に沿って延びている。これにより、カバー部75を施工する際において配管通し孔78aに接続連絡配管3を挿入しやすいようになっており、カバー部75の施工性が向上するとともに、配管通し孔78aの縁部784によって接続連絡配管3が損傷することが抑制されている。
(4−7)
上記実施形態では、冷媒回路構成ユニット1は接続冷媒配管2を複数含み、接続連絡配管3には「液冷媒連絡配管」(LP、51)及び「ガス冷媒連絡配管」(GP、52、53)が含まれている。カバー部75は、「液冷媒連絡配管」及び接続冷媒配管2の接続部分J1と、「ガス冷媒連絡配管」及び接続冷媒配管2の接続部分J1と、を覆っている。上記実施形態では、このように接続部分J1が複数ある場合であっても、各接続部分J1における冷媒漏洩を迅速且つ高精度に検知可能に構成されている。
(5)変形例
上記実施形態は、以下の変形例に示すように適宜変形が可能である。なお、各変形例は、矛盾が生じない範囲で他の変形例と組み合わせて適用されてもよい。
(5−1)変形例A
上記実施形態では、カバー内側空間SP4で、接続冷媒配管2及び接続連絡配管3が、図10に示される態様で接続される場合について説明した。しかし、カバー内側空間SP4における接続冷媒配管2及び接続連絡配管3の接続態様については特に限定されず、設計仕様や設置環境に応じて適宜変更が可能である。例えば、接続冷媒配管2及び接続連絡配管3は、図11に示される態様で接続されてもよい。
図11では、カバー内側空間SP4において接続冷媒配管2が複数方向(2方向)に分岐しており、各分岐先において接続連絡配管3を個別に接続されている。すなわち、図11では、1本の接続冷媒配管2に関して、接続部分J1が複数(2つ)設けられている。カバー内側空間SP4において接続冷媒配管2及び接続連絡配管3が、このような態様で接続される場合でも、上記実施形態におけるのと略同一の効果を奏する。
なお、カバー内側空間SP4において接続冷媒配管2は3方向以上に分岐していてもよい。また、カバー部75の形状や寸法、並びに各断熱材(81−84)の配置態様については、カバー内側空間SP4における接続冷媒配管2や接続連絡配管3の配置態様に応じて適宜変更されればよい。また、図11において、接続連絡配管3は、カバー内側空間SP4又はカバー部75の外部において複数方向(2方向以上)に分岐していてもよい(すなわち、1本の接続連絡配管3に関して、接続部分J1が複数(2つ以上)設けられていてもよい)。
(5−2)変形例B
カバー部75は、例えば図12に示されるカバー部750のように、複数の部材が合体されることで構成されてもよい。図12では、別体に構成される第1部材751及び第2部材752が合体されることでカバー部750が構成される様子が示されている。
ここでの第1部材751は、カバー部75が側部78において上下に二分割された場合の上側の部材であり、上部77を含む。また、第2部材752は、カバー部75が側部78において上下に二分割された場合の下側の部材であり、底部76を含む。
係る態様で構成されるカバー部750は、第1部材751及び第2部材752が接続冷媒配管2又は接続連絡配管3を挟んだ状態で合体されることで、構成される。より詳細には、接続冷媒配管2及び接続連絡配管3の接続後、第1部材751及び第2部材752が接続部分J1を挟んだ状態で合体されることでカバー部750は施工されてもよい。係る場合には、カバー部750の施工が容易となり、施工性がさらに向上する。
なお、各部材を合体する方法については特に限定されず、各部材は設計仕様や設置環境に適した方法(例えば接着、ネジ止め、係合、嵌合、或いは溶接等)により合体されればよい。
また、カバー部75は、別体として構成される3以上の部材が合体されることで構成されてもよい。また、カバー部75の分割態様については適宜変更可能である。例えば、カバー部75は、前後又は左右に分割された複数の部材で構成されてもよい。
(5−3)変形例C
上記実施形態では、カバー部75は、略直方体状を呈するように構成された。しかし、接続部分J1の下方を覆う「底部」、側方を覆う「側部」、並びに上方を覆う「上部」を有し設置状態において接続部分J1を覆うように構成される限り、カバー部75の形状については特に限定されない。例えば、カバー部75は、円錐形状を呈するように構成されてもよい。また、底面部761、上面部771、第1側面部781、第2側面部782、及び/又は第3側面部783は、部分的に屈曲或いは湾曲していてもよい。
また、カバー部75は、側部78において、第1側面部781、第2側面部782、第3側面部783以外の部分を持つように構成されてもよい。例えば、カバー部75は、側部78において、内面側において第3側面部783の内面に面し外面側において本体部71の本体側面部71aに面する第4の側面部を有していてもよい。
また、上記実施形態では、カバー部75は、各構成部(底部76、上部77及び側部78)が一体に構成され連続的に延びるように構成される場合について説明した。しかし、カバー部75は、別体として構成された各構成部の一部及び全部が、適宜合体されることで構成されてもよい。
(5−4)変形例D
上記実施形態では、カバー部75は、ネジ孔THを介してネジS1によって本体部71の本体側面部71aに螺着固定されていた。しかし、カバー部75の設置態様については、必ずしもこれに限定されない。例えば、カバー部75は、本体部71の本体側面部71a以外の部分(例えば天面等)に固定されてもよい。また、例えばカバー部75は、本体部71にロウ付けや溶接によって固定されてもよいし、接着材を用いて固定されてもよい。また、カバー部75の外面部分にリブ等を形成するとともに、係るリブに係合する形状の係合孔を本体部71に形成し、リブと係合孔とを係合若しくは嵌合させることでカバー部75を本体部71に固定してもよい。
なお、カバー部75の固定態様に応じて、第1固定部762及び/又は第2固定部772については、配置位置並びに構成態様を適宜変更されてもよいし省略されてもよい。
(5−5)変形例E
上記実施形態では、カバー部75は、本体部71とは別体に構成され、本体部71に固定されていた。しかし、カバー部75は、本体部71と一体に構成されてもよい。係る場合、例えば、配管通し孔78aの寸法を大きくとり、施工時に、接続された接続冷媒配管2及び接続連絡配管3について接続部分J1を含めてカバー内側空間SP4に挿入した後、配管通し孔78aと接続連絡配管3の外面とのクリアランスを断熱材やシール材等で埋めればよい。
(5−6)変形例F
上記実施形態では、カバー部75の設置方法について、接続前の接続連絡配管3の一端を配管通し孔78aに挿入されてから、接続冷媒配管2と接続連絡配管3との接続が完了するまで設置位置よりも接続連絡配管3の他端側に移動されて留められ、接続冷媒配管2と接続連絡配管3との接続が完了した後に設置位置まで移動されて接続部分J1を囲う態様で本体部71に固定される場合について説明した。しかし、カバー部75の設置方法については、設計仕様や設置環境に応じて適宜変更が可能である。
例えば、カバー部75の設置方法について、接続前の接続冷媒配管2の一端を配管通し孔78aに挿入されてから、接続冷媒配管2と接続連絡配管3との接続が完了するまで設置位置よりも接続冷媒配管2の他端側に移動されて留められ、接続冷媒配管2と接続連絡配管3との接続が完了した後に設置位置まで移動されて接続部分J1を囲う態様で本体部71に固定されることで設置されてもよい。係る場合には、配管通し孔78aは、接続冷媒配管2の「配管通し孔」としても機能する。
(5−7)変形例G
上記実施形態では、接続冷媒配管2と接続連絡配管3との接続部分J1は、フレア接続、フレアナットN1及びフレアユニオンU1を用いてフレア接続されることで構成されていた。しかし、接続部分J1は、必ずしもこれに限定されず、他の方法(例えばロウ付け接続又は螺着接続等)によって接続されてもよい。すなわち、接続冷媒配管2と接続連絡配管3とはフレア接続以外の方法によって接続されてもよい。
(5−8)変形例H
上記実施形態における各断熱材(冷媒配管用断熱材81、連絡配管用断熱材82、接続部分用断熱材83、及びケーシング断熱材84)に関して、設置方法又は設置順序等の設置態様については、必ずしも上記実施形態におけるものには限定されず、設計仕様や設置環境に応じて適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、接続部分用断熱材83は、冷媒配管用断熱材81及び連絡配管用断熱材82の外側を部分的に覆う態様で配置された。しかし、接続部分用断熱材83は、必ずしも係る態様で配置される必要はない。例えば、接続部分用断熱材83は、冷媒配管用断熱材81及び連絡配管用断熱材82の内側を部分的に覆う態様で配置されてもよい。また、例えば、接続部分用断熱材83は、冷媒配管用断熱材81及び/又は連絡配管用断熱材82に重畳しない態様で配置されてもよい。
また、例えば、上記実施形態では、ケーシング断熱材84は、カバー部75の内側において配置された。しかし、ケーシング断熱材84は、カバー部75の内側と外側とを断熱可能な態様で配置される限り、カバー部75の外側を覆うように配置されてもよい。
また、カバー部75の内側に配置された各断熱材(冷媒配管用断熱材81、連絡配管用断熱材82、接続部分用断熱材83、及びケーシング断熱材84)は、カバー内側空間SP4において結露水が生じ冷媒漏洩センサ65が結露水の浸入によって正常に作動しなくなることを抑制する、という観点上、上記実施形態に係る態様で配置されることが好ましい。しかし、これらの断熱材のいずれか/全てについては適宜省略されてもよい。係る場合であっても、上記(4−1)で説明した作用効果については奏する。
(5−9)変形例I
上記実施形態では、冷媒回路構成ユニット1としての各室内ユニット30は2本の接続冷媒配管2(Pa、Pb)を含みこれに関連して接続部分J1を2つ構成されており、各中間ユニット40は5本の接続冷媒配管2(P1、P2、P3、P4、P6)を含みこれに関連して接続部分J1を5つ構成されていた。しかし、各冷媒回路構成ユニット1に含まれる接続冷媒配管2、各冷媒回路構成ユニット1に接続される接続連絡配管3、及び各冷媒回路構成ユニット1において構成される接続部分J1の数については、必ずしも上記実施形態におけるものには限定されず、設計仕様や設置環境に応じて適宜変更が可能である。
(5−10)変形例J
上記実施形態では、各冷媒回路構成ユニット1における各接続部分J1に関してカバー部75が配置された。しかし、カバー部75の配置態様については、必ずしも上記実施形態におけるものには限定されず、適宜変更が可能である。例えば、特定の接続部分J1(特に冷媒漏洩が懸念される接続部分J1)について重点的に冷媒漏洩を迅速且つ高精度に検出可能とすべく、係る接続部分J1についてのみカバー部75が選択的に配置されてもよい。
(5−11)変形例K
上記実施形態では、配管通し孔78aの縁部784が、バーリング加工によって、接続冷媒配管2または接続連絡配管3が延びる方向に沿って延びるように構成される場合について説明した。しかし、縁部784は、バーリング加工とは異なる他の方法によって係る態様で構成されてもよい。また、縁部784は、カバー部75の施工性を向上させ施工時における配管損傷を抑制するという観点上、設けられることが好ましいが、必ずしも必要ではなく適宜省略が可能である。
(5−12)変形例L
上記実施形態では、冷媒漏洩センサ65は、カバー内側空間SP4において、1つ配置されていた。しかし、接続部分J1における冷媒漏洩をより迅速に検出すべく、カバー内側空間SP4において複数の冷媒漏洩センサ65が配置されてもよい。
(5−13)変形例M
上記実施形態では、冷媒漏洩センサ65は、カバー内側空間SP4において、設置状態において、底面部761上に配置されていた。例えば、接続部分J1においてR32のような空気よりも比重が大きい冷媒が漏洩した場合、漏洩冷媒は底面部761から溜まっていくことが想定されることから、漏洩冷媒を特に迅速に検出するという観点によれば、係る態様で冷媒漏洩センサ65が配置されることが好ましい。しかし、冷媒漏洩センサ65が、カバー内側空間SP4に配置される限り、接続部分J1から漏洩する冷媒を精度よく検出することは可能であり、冷媒漏洩センサ65は異なる態様で配置されてもよい。例えば、冷媒漏洩センサ65は、上面部771、第1側面部781、第2側面部782、又は第3側面部783の内面部分に固定されて配置されてもよい。
(5−14)変形例N
上記実施形態における冷媒回路RCの構成態様については、設置環境や設計仕様に応じて適宜変更が可能である。具体的に、冷媒回路RCにおいて回路要素の一部が、他の機器に置き換えられてもよいし、必ずしも必要でない場合には適宜省略されてもよい。例えば、中間ユニット40内の切換弁VAは、電動弁ではなく電磁弁であってもよい。また、冷媒回路RCには、図2及び図3において図示されない機器や冷媒流路が含まれていてもよい。
また、例えば、上記実施形態においては、各中間ユニット40は各室内ユニット30と1対1に対応づけられていたが、中間ユニット40は各室内ユニット30とは1対多、に対応づけられてもよい。係る場合、中間ユニット40は、複数の中間ユニット40を1つにまとめた集合ユニットとして構成されてもよい。
また、室外ユニット10、室内ユニット30、及び中間ユニット40の台数については適宜変更が可能である。例えば、空調システム100は、室外ユニット10を複数有していてもよいし、中間ユニット40を1台のみ有していてもよい。
また、中間ユニット40については適宜省略されてもよい。係る場合、接続連絡配管3は、室外ユニット10及び室内ユニット30間における冷媒流路を構成する。また、空調システム100は、室内ユニット30を1台のみ有していてもよい。
(5−15)変形例O
上記実施形態では、各冷媒回路構成ユニット1(室内ユニット30及び中間ユニット40)は、天井裏空間SP2において、天吊り設置されていた。しかし、冷媒回路構成ユニット1は建物内に設置される限り、設置態様については特に限定されず、設置環境や設計仕様に応じて最適な設置方法が選択されればよい。例えば、冷媒回路構成ユニット1は、室内空間SP1の壁面或いは壁内に設置されてもよいし、天井に固定されてもよいし、床上或いは床下に配置されてもよい。
(5−16)変形例P
上記実施形態では、本発明が空調システム100に適用される場合について説明した。しかし、本発明は、冷媒回路を有する他の冷凍装置(例えば低温用の冷蔵冷凍装置、給湯器や冷水器)にも適用可能である。
また、上記実施形態では、冷媒回路構成ユニット1が室内ユニット30又は中間ユニット40である場合について説明した。しかし、冷媒回路構成ユニット1は、必ずしもこれらに限定されず、冷媒回路を構成する他のユニットであってもよい。冷媒回路構成ユニット1は、例えば、建物内(例えば地下等)に配置される室外ユニット10であってもよい。また、冷媒回路構成ユニット1は、空調システム以外に含まれるユニットであってもよく、例えば給湯器や冷水器等の熱交換ユニット等であってもよい。
(5−17)変形例Q
上記実施形態では、R32が冷媒回路RCを循環する冷媒として用いられていた。しかし、冷媒回路RCで用いられる冷媒は、特に限定されない。例えば、冷媒回路RCでは、HFO1234yf、HFO1234ze(E)やこれらの冷媒の混合冷媒などが、R32に代えて用いられてもよい。また、冷媒回路RCでは、R407CやR410A等のHFC系冷媒を用いられてもよい。また、冷媒回路RCでは、CO2やアンモニア等のHFC系冷媒以外の冷媒が用いられても良い。
本発明は、冷媒回路を有する冷凍装置において利用可能である。
1 :冷媒回路構成ユニット
2 :接続冷媒配管(冷媒配管)
3 :接続連絡配管(連絡配管)
10 :室外ユニット
30(30a、30b、・・・30n) :室内ユニット(冷媒回路構成ユニット)
40(40a、40b、・・・40n) :中間ユニット(冷媒回路構成ユニット)
50 :第1連絡配管
51 :液連絡管
52 :吸入ガス連絡管
53 :高低圧ガス連絡管
56 :第1接続配管(連絡配管、液冷媒連絡配管)
57 :第2接続配管(連絡配管、ガス冷媒連絡配管)
58 :第3接続配管(連絡配管、ガス冷媒連絡配管)
60 :第2連絡配管(連絡配管)
65 :冷媒漏洩センサ
70 :ケーシングユニット
71 :本体部(ケーシング)
71a :本体側面部
75、75a―75c、75´、750 :カバー部(カバー部材)
76 :底部
77 :上部
78 :側部
78a :配管通し孔
81 :冷媒配管用断熱材(第2断熱材)
82 :連絡配管用断熱材(第3断熱材)
83 :接続部分用断熱材(第1断熱材)
84 :ケーシング断熱材
90 :吊り具
95 :固定具
100 :空調システム
751 :第1部材
752 :第2部材
761 :底面部
762 :第1固定部
771 :上面部
772 :第2固定部
781 :第1側面部
782 :第2側面部
783 :第3側面部
784 :縁部
B1 :結束バンド
C1 :天井裏底面
C2 :天井裏天面
GP :ガス管(ガス連絡配管)
J1 :接続部分
LP :液管(液連絡配管)
N1 :フレアナット
P1−P4 :第1配管−第4配管(冷媒配管)
P6 :第6配管(冷媒配管)
PA、PB :冷媒配管
Pa :第1冷媒配管(冷媒配管)
Pb :第2冷媒配管(冷媒配管)
RC :冷媒回路
S1 :ネジ
SP1 :室内空間
SP2 :天井裏空間
SP3 :収容空間
SP4 :カバー内側空間
TH :ネジ孔
U1 :フレアユニオン
特開2014−81160号公報

Claims (9)

  1. 建物内に配置され、外郭を構成するケーシング(71)及び前記ケーシング外側に位置する冷媒配管(2)を有し、冷媒回路(RC)を構成する冷媒回路構成ユニット(1)と、
    前記冷媒配管に接続され、前記冷媒回路構成ユニット及び他のユニット(10、30、40)間において冷媒流路を形成する連絡配管(3)と、
    前記冷媒配管と、前記連絡配管と、の接続部分(J1)を覆うカバー部材(75、75´、750)と、
    前記冷媒回路から漏洩した冷媒を検出する冷媒漏洩センサ(65)と、
    を備え、
    前記カバー部材は、
    前記接続部分の下方を覆う底部(76)と、
    前記接続部分の側方を覆う側部(78)と、
    前記接続部分の上方を覆う上部(77)と、
    を含み、
    前記冷媒漏洩センサは、前記カバー部材の内側に配置される、
    冷凍装置(100)。
  2. 前記カバー部材の内側において前記接続部分を覆う第1断熱材(83)をさらに備える、
    請求項1に記載の冷凍装置(100)。
  3. 前記カバー部材の内側において前記冷媒配管を覆う第2断熱材(81)と、
    前記カバー部材の内側において前記連絡配管を覆う第3断熱材(82)と、
    をさらに備え、
    前記接続部分は、前記第2断熱材及び前記第3断熱材の被覆部分から外れて位置する、
    請求項1又は2に記載の冷凍装置(100)。
  4. 前記カバー部材は、その内側又は外側において、前記カバー部材の内側と外側とを断熱するケーシング断熱材(84)を含む、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の冷凍装置(100)。
  5. 前記冷媒漏洩センサは、前記底部上に配置される、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の冷凍装置(100)。
  6. 前記カバー部材は、前記冷媒配管又は前記連絡配管を挿入するための配管通し孔(78a)を形成され、
    前記配管通し孔の縁(784)は、前記冷媒配管又は前記連絡配管が延びる方向に沿って延びる、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の冷凍装置(100)。
  7. 前記カバー部材は、別体として構成される第1部材(751)と第2部材(752)とを含み、前記第1部材及び前記第2部材が前記冷媒配管又は前記連絡配管を挟んだ状態で合体されることで構成される、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の冷凍装置(100)。
  8. 前記冷媒配管又は前記連絡配管は、前記カバー部材の内側において複数方向に分岐する、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の冷凍装置(100)。
  9. 前記冷媒回路構成ユニットは、前記冷媒配管を複数含み、
    前記連絡配管は、液冷媒連絡配管(LP、56)及びガス冷媒連絡配管(GP、57、58)を含み、
    前記カバー部材は、前記液冷媒連絡配管と前記冷媒配管の前記接続部分、及び前記ガス冷媒連絡配管と前記冷媒配管の前記接続部分を覆う、
    請求項1から8のいずれか1項に記載の冷凍装置(100)。
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