JP2018122220A - 流体混合吐出器、流体混合吐出方法、及び流体混合吐出器の組み立て方法 - Google Patents

流体混合吐出器、流体混合吐出方法、及び流体混合吐出器の組み立て方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高い混合効果を有しながら長さの短い混合体を構成することによりノズル長さの短い流体混合吐出器を提供する。【解決手段】流体混合吐出器1は2種以上の流体Aが収納される収納容器2と2種以上の流体の混合流体を吐出するノズル3とを備える。ノズル内には2種以上の流体を混合する混合体4が配設され、混合体は複数の混合エレメント61が積層された積層体6と積層体を挟んで対向配置された第1の板7及び第2の板8とを備える。混合エレメントは複数の貫通孔63を有し、第2の板は混合エレメントの少なくとも1つの貫通孔に連通する開口部82を有する。混合エレメントは、貫通孔の一部又は全部が、隣接する混合エレメントの貫通孔とその位置をずらせて部分的に重なり合うように配置され、且つ隣接する混合エレメントの貫通孔との間で流体を流通可能に連通し、混合エレメントの積層方向と延在方向とに分割及び合流するように配置される。【選択図】図2

Description

本発明は、2種以上の流体を混合して吐出する流体混合吐出器、流体混合吐出方法、及び流体混合吐出器の組み立て方法に関する。
従来の流体混合吐出器として、2液硬化型接着剤の主剤と硬化剤とを収納する収納容器と、混合羽根を内部に配設したノズルと、収納容器から主剤と硬化剤とをノズルへ押し出す押出器と、押出器を駆動する操作レバーとを備え、作業者が操作レバーを操作すると、収納容器から主剤と硬化剤とがノズル内の混合羽根を通過して混合されてノズルの先端部から吐出されるものが知られている(特許文献1)。
特開2016−159236号公報
従来の流体混合吐出器では、混合羽根は、らせん状に捻られた羽根が羽根の捻り方向を左右交代しつつ連続して形成されたものである。この混合羽根は、主剤と硬化剤等の液体(流体)をらせん状に流動させることで混合する。前記2液硬化型接着剤は、主剤と硬化剤を所定割合で混合しても混合が不十分であると、適正な接着強度が得られない場合がある。そのため、前記混合羽根は、流体を十分に混合するには長く形成する必要があり、この長い混合羽根を内部に配設するノズルも長いものであった。ノズルが長くなると、被吐出物に対してノズルの位置決めが難しく、塗布作業を困難にするものであった。また、塗布使用後にノズル内に留まって廃棄される流体量が多く、流体を無駄に消費するものであった。さらに、ノズルが長いために流体混合吐出器の全長も長くなり、流体混合吐出器の取り扱いが不便であった。
本発明は、以上の事情に鑑みてなされたものであり、高い混合効果を有しながら長さの短い混合体を構成することによりノズル長さの短い流体混合吐出器を提供することを目的とする。また、本発明は、前記流体混合吐出器による流体混合吐出方法、前記流体混合吐出器の組み立て方法を提供することを目的とする。
本発明に係る流体混合吐出器は、
2種以上の流体が収納される収納容器と、
前記収納容器から供給される2種以上の流体の混合流体を吐出するノズルとを備え、
前記ノズル内には、前記収納容器から供給される2種以上の流体を混合する混合体が配設され、
前記混合体は、複数の混合エレメントが積層されている積層体と、当該積層体を挟んで対向配置されている第1の板及び第2の板とを備え、
前記混合エレメントは、前記積層体内部の孔となる複数の貫通孔を有し、
前記第2の板は、前記混合エレメントの少なくとも1つの貫通孔に連通する開口部を有し、
前記混合体において前記混合エレメントは、前記貫通孔の一部又は全部が、隣接する混合エレメントの貫通孔とその位置をずらせて部分的に重なり合うように配置され、且つ隣接する混合エレメントの貫通孔との間で前記2種以上の流体を流通可能に連通し、混合エレメントの積層方向と延在方向とに分割及び合流するように配置される構成とするものである。
本発明に係る流体混合吐出方法は、
前記流体混合吐出器により流体を吐出する方法であって、
前記収納容器内に2種以上の流体を収納する工程と、
前記収納容器から前記ノズル内へ前記2種以上の流体を同時に供給する工程と、
前記ノズル内の混合体により前記2種以上の流体を混合する工程と、
前記2種以上の流体を混合した混合流体を前記ノズルから吐出する工程とを有している。
前記混合工程では、前記2種以上の流体を、前記混合体において隣接する混合エレメントの貫通孔を通過させることにより混合エレメントの積層方向と延在方向とに分割及び合流しながら、全体的に混合エレメントの周方向における同一方向に回転させるように流動させたり、また、全体的に混合エレメントの周方向における一方向に回転させ、次いで逆方向に回転させるように流動させたりする。
また、本発明に係る流体混合吐出方法は、
前記流体混合吐出器により流体を吐出する方法であって、
前記収納容器内に2種以上の流体として主剤と硬化剤とを別々に収納する工程と、
前記収納容器から前記ノズル内へ主剤と硬化剤とを同時に供給する工程と、
前記ノズル内の混合体により主剤と硬化剤とを混合する工程と、
前記の主剤と硬化剤とを混合して生成された接着剤を前記ノズルから吐出する工程とを有し、
前記混合工程では、主剤と硬化剤とが混合体において隣接する混合エレメントの貫通孔を通過することにより主剤と硬化剤とを混合エレメントの積層方向と延在方向とに分割及び合流しながら混合する方法も含まれる。
本発明に係る流体混合吐出器の組み立て方法は、
前記流体混合吐出器の組み立て方法であって、
前記混合体を形成する工程と、
前記混合体を前記ノズル内に挿入して配設する工程とを有し、
前記混合体形成工程は、複数の混合エレメントの各々を周方向所定位置に揃えて積層させて積層体とする工程と、前記積層体を挟んで前記第1の板と前記第2の板とを対向配置させる工程と、前記の積層体、第1の板、第2の板に固定手段を積層方向に貫通させて固定する工程とを有するものである。
本発明の流体混合吐出器によれば、混合体における積層体は、板状の混合エレメントを複数積層したものであるから積層方向の長さが短いので、混合体全体を短くすることができる。混合体は、流体を混合エレメントの積層方向と延在方向とに分割及び合流するので、混合体が短くても流体を高度に混合することができる。従って、混合体が短くても流体の混合効果が高く、且つ混合体を内部に配設するノズルを短くすることができる。その結果、被吐出物へのノズルの位置決めが容易になり、塗布作業を容易に行うことができる。また、使用後にノズル内に留まって廃棄される流体量を少なくすることができ、流体の無駄使いを防止することができる。また、流体混合吐出器を短くすることができるので、流体混合吐出器の取り扱いが容易である。
また、本発明の流体混合吐出方法によれば、混合体の長さを短くしても高い混合効果を発揮することができる。
また、本発明の流体混合吐出器の組み立て方法によれば、前記混合体を効率よく組み立てることができる。
実施形態の流体混合吐出器を示す分解図である。 ノズルの内部構成を示す断面図である。 ノズル内における混合体の固定方法の他の例を示す断面図である。 混合エレメントを示す平面図である。 積層体における流体の混合のしくみを示す模式図である。 第1の板及び第2の板を示す平面図である。 混合体を4組使用した場合を示す断面図である。 混合体の組み立て過程の一部を示す断面図である。 インボリュート型の混合エレメントを示す平面図である。 インボリュート型の混合エレメントで構成した混合体における流体の流動状態を示す概念図である。
以下に、本発明の実施形態を説明する。
図1に示すように、実施形態の流体混合吐出器1は、2種の流体A1,A2(以下、「2種類の流体」、後述する「混合流体」は、いずれも符号「A」にて説明する。)が収納される収納容器2と、収納容器2に接続されて2種類の流体Aを混合して混合流体Aを吐出するノズル3とを主要構成として備え、他には、図示しないが、収納容器2内の2種の流体Aを同時にノズル3側へ押し出すピストン等の押出部材や、押出部材を進退駆動するレバー等の駆動部材等を設けることができる。
収納容器2は、2種の流体Aを別々に区画して収納する2つの収納室21,22が設けられている。2種の流体Aとして、例えば、2液硬化型接着剤(混合流体A)の主剤と硬化剤とすることができるが、これに限らない。各収納室21,22の容積は、2種の流体Aの適切な混合割合となるように設定されている。収納容器2の先端部には、各収納室21,22から流体Aが押し出される筒状の流出口23が設けられている。流出口23は、外周面にネジ溝24が形成され、ノズル3の基端部32が螺合接続される。なお、収納容器2は、2種の流体Aを収納するものに限らず、2種以上の流体Aを別々に区画して収納するものでもよい。また、収納容器2は、装置本体の装填部に着脱可能なカートリッジ形式とするものでもよい。
ノズル3は、図2に示すように、流体Aを外部に吐出する先端部31が先細りテーパ状となった略円筒状に形成され、内部には略円柱状の混合体4が配設されている。混合体4の外径は、ノズル3の円筒部分の内径と略同じ大きさに形成されており、ノズル3内に供給された流体Aは、ほぼすべて混合体4内を通過するようになっている。ノズル3の基端部32は、内周面にネジ溝33が形成され、収納容器2の流出口23のネジ溝24と螺合されることによりノズル3が収納容器2に接続される。なお、収納容器2とノズル3との接続部分には、ノズル3側から収納容器2内へ流体Aが逆流するのを防止する弁体を配設するようにしてもよい。
ノズル3内には混合体4が収納されている。混合体4をノズル3内に挿入し、混合体4が落下しないようにノズル3を収納容器2に接続することにより、収納容器2の流出口23によって混合体4がノズル3から脱落することはない。混合体4の他端面は、ノズル3の先端部31のテーパ状内周面に当接させるように配設され、これにより混合体4がノズル3の先端部31側へ移動するのを阻止することができる。なお、先端部31のテーパ状内周面の代わりに、図3に示すようにノズル3の内周面に段部34を設けて混合体4がノズル3の先端部31側へ移動するのを阻止してもよい。また、ノズル3内の混合体4を片側がテーパ状のコイルバネにより固定してもよい。
混合体4は、略円板形状の混合エレメント61を複数枚積層した積層体6と、積層体6を挟んで対向配置される略円板形状の第1の板7及び第2の板8とを備える。混合エレメント61、第1の板7及び第2の板8は、金属又は樹脂から形成することができる。複数の混合エレメント61、第1の板7及び第2の板8の各々の中心位置には、板厚を貫通する中心孔62,71,81(図4及び図6を参照)が設けられ、この中心孔62,71,81にボルト41を挿通させてナット42で締め付けることにより、複数の混合エレメント61、第1の板7及び第2の板8は、ボルト41及びナット42(固定手段)により分解可能に積層状態に固定されている。これにより、複数の混合エレメント61から混合体4を簡単に形成することができ、また、混合体4から各混合エレメント61に分解して残存した流体Aの除去等の洗浄作業を容易に行うことができる。
なお、混合体4におけるボルト41及びナット42の固定位置は、中心位置に限らず、外周位置などの任意の位置の1箇所又は複数箇所にて行うことができる。さらに、混合体4又は積層体6は、3Dプリンター装置等により一部材で形成したものでもよい。
積層体6は、図4に示すように、2種類の混合エレメント61a,61bを積層して構成されている。2種類の混合エレメント61a,61bは、ボルト41用の中心孔62とともに、厚さ方向に貫通する複数の貫通孔63を有している。複数の貫通孔63は、略円板形状の混合エレメント61の延在方向に延びる延在面に沿って設けられ、同一円周方向では同じ大きさ及び形状に形成されている。2種類の混合エレメント61a,61bでは、それぞれ、貫通孔63の配列パターンを異ならせている。この2種類の混合エレメント61a,61bを交互に積層することにより積層体6が構成されている。
積層体6における混合エレメント61は、貫通孔63の一部又は全部が、隣接する混合エレメント61の貫通孔63とその位置をずらせて部分的に重なり合うように配置され、且つ隣接する混合エレメント61の貫通孔63との間で流体Aを流通可能に連通し、この流体Aを混合エレメント61の積層方向と延在方向とに分割及び合流するように配置されている。換言すれば、混合エレメント61の半径方向と円周方向とのそれぞれに配置される貫通孔63の仕切壁64が、隣接する混合エレメント61相互間において位置を違えて配置されている。これにより、混合体4の内部を流通する流体Aは、図5に模式的に示すように、積層体6の内部において隣接する混合エレメント61の貫通孔63間を順次流通することにより混合エレメント61の積層方向と延在方向のそれぞれに同時に分割及び合流されることとなり、高度に混合される。
また、積層体6における混合エレメント61の貫通孔63は、ある貫通孔63の重なり部分63aの面積と、この部分に隣接する他の重なり部分63bの面積とは、周方向において非均等に配置されている(図4参照)。これにより、貫通孔63を通り抜ける流体Aが周方向において非均等に分割及び合流されることになり、混合効率を更に向上させることができる。なお、積層体6における混合エレメント61の貫通孔63の重なり部分の面積が、周方向において均等に配置されていてもよい。
第1の板7は、図6(a)に示すように、ボルト41用の中心孔71のみを有し、他に孔を有しない円板である。第2の板8は、図6(b)に示すように、ボルト41用の中心孔81とともに、中央部に流体Aを通過させるための略C形の開口部82を有している。第2の板8の外径は、混合エレメント61と略同一の外径を有し、第1の板7の外径は、第2の板8及び混合エレメント61よりも小径となっている。従って、混合体4は、第1の板7の外周部の外側において混合エレメント61の貫通孔63が露出され、また、第2の板8の中央部の開口部82内において混合エレメント61の貫通孔63が露出されている(図2参照)。すなわち、ノズル3内の混合体4に対して、流体Aは、第1の板7の外周部の外側に露出する混合エレメント61の貫通孔63より流入又は流出し、第2の板8の中央部の開口部82に露出する混合エレメント61の貫通孔63より流入又は流出することとなる。
ノズル3内に配設する混合体4は、図2に示すように、第1の板7と第2の板8とが積層体6を積層方向に挟んで対向配置される1組の混合体4を積層方向に2つ連結して、混合体4を2組使用した構成とすることができる。この2組使用の混合体4では、第2の板8を積層方向の中間に配置して共用し、この第2の板8の両面側に積層体6を配置し、各積層体6の外側端面に第1の板7を配置して、ボルト41及びナット42で積層方向に固定した構成(第1の板7−積層体6−第2の板8−積層体6−第1の板7)とする。
このような2組の混合体4では、ノズル3内において流体Aは、以下のように混合体4内部を流通する。すなわち、図2を参照して、収納容器2から送り込まれた流体Aは、まず一方の第1の板7の外周部外側から1組目の積層体6内部に外周側から流入する。この1組目の積層体6内部に外周側から流入した流体Aは、1組目の積層体6内を積層方向及び延在方向に分割及び合流されながら流通して第2の板8の中央部の開口部82へ向かう。1組目の積層体6内部を流通し第2の板8へ流れ着いた流体Aは、第2の板8の中央部の開口部82を通過して2組目の積層体6内部に中央側から流入する。この2組目の積層体6内部に中央側から流入した流体Aは、2組目の積層体6内を積層方向及び延在方向に分割及び合流されながら流通して他方の第1の板7の外周部へ向かう。そして、2組目の積層体6内部を流通し他方の第1の板7へ流れ着いた流体は、他方の第1の板7の外周部外側から混合体4の外部へ流出する。このように、流体Aは、2組の混合体4の内部を、外周→中央→外周を経由して蛇行するように流れるので、流体Aを更に高度に混合することができる。
なお、ノズル3内に配設する混合体4としては、図2に示したような混合体4を2組使用したものに限らず、混合する流体Aの種類など必要に応じて、1つの積層体6を単位とする1組の混合体4を使用することでもよく、また、混合体4を3組以上に組み合わせて使用することもできる。例えば、図7に示すように、両端面に各々配置される第1の板7以外の第1の板7及び第2の板8を隣り合う積層体6間で共用し、混合体4を4組使用した構成とすることもできる。この場合、流体Aは、混合体4の内部において外周→中央→外周の蛇行する流れを2回繰り返すので、一層高度に混合される。
以上の構成の流体混合吐出器1の組み立て方法は、混合体4を形成する工程と、混合体4をノズル3内に挿入して配設する工程と、混合体4を配設したノズル3を収納容器2の流出口23に接続する工程とを有する。
混合体4における積層体6は、上述したとおり、2種類の混合エレメント61a,61bが周方向所定位置で重ね合わされており、この重ね合わせを容易にするため、2種類の混合エレメント61a,61bは、外縁部に各混合エレメント61の重ね合わせ位置を特定するための切欠き65が形成されている(図4参照)。そして、前記の混合体4を形成する工程では、図8に示すように、すべての混合エレメント61の切欠き65内に積層体6の積層方向に延びる板状のガイド板(ガイド部材)9を当てがった状態にして、各混合エレメント61の切欠き65を一列に揃えて重ね合わせることで積層体6を形成する。これにより、2種類の混合エレメント61a,61bを周方向所定位置で容易に重ね合わせることができ、混合体4を効率よく組み立てることができる。なお、混合エレメント61には切欠き65を設けることなく、また、ガイド板9を使用することなく、2種類の混合エレメント61a,61bを周方向所定位置に重ね合わせることでもよい。
図2に示した2組使用の混合体4では、各組における積層体6の各混合エレメント61が周方向の所定位置に揃うようにするために使用するガイド板9としては、中間に配置される第2の板8の外縁部を挿入させる溝部91を設けたものが使用される。例えば、2組使用の混合体4の組み立て方法としては、図8に示すように、固定手段のボルト41に、第1の板7、複数の混合エレメント61、第2の板8、複数の混合エレメント61、第1の板7を、この順に挿入して、ボルト41の先端側にナット42を軽く締め付ける。そして、ガイド板9をその溝部91内に第2の板8の外縁部を挿入させ、このガイド板9にすべての混合エレメント61の切欠き65を挿入させて各混合エレメント61の切欠き65を一列に揃える。その後、ナット42を強固に締め付けることにより、2組使用の混合体4の組み立てが完了する。
以上のように、実施形態による流体混合吐出器1によれば、混合体4における積層体6は、板状の混合エレメント61を複数積層したものであるから、積層体6の積層方向の長さを短く形成することができる。積層体6の両端面に配置される第1の板7及び第2の板8も板状物であるので、従って、このような積層体6を主要部分とする混合体4は、混合エレメント61の積層方向への長さを短くすることができる。また、混合体4は、流体Aを混合エレメント61の積層方向と延在方向とに分割及び合流するように流動させるので、混合体4が短くても流体Aを高度に混合することができる。例えば、2種の流体Aとしての主剤と硬化剤とを十分に混合して、得られる混合流体Aとなる2液硬化型接着剤を適正な接着強度を有するものとしてノズル3の先端部31から吐出させることができる。従って、混合体4が短くても流体Aの混合効果が高く、且つ混合体4を内部に配設するノズル3を短くすることができる。その結果、ノズル3が短いから被吐出物へのノズル3の位置決めが容易になり、塗布作業を容易に行うことができる。また、塗布使用後にノズル3内に留まって廃棄される流体量を少なくすることができ、流体Aの無駄使いを防止することができる。さらには、流体混合吐出器1は、長さサイズを小さくしてコンパクトに構成することができるので、流体混合吐出器1の取り扱いが容易であり、保管場所を広くとることもない。
2種類の混合エレメント61は、上述の形態に限らず、例えば、図9に示す混合エレメント61Xa,61Xbのように、貫通孔63間の半径方向に延びる仕切壁64が周方向の一方向側に湾曲する曲線状、すなわち、インボリュート曲線状に延びる構成(インボリュート型)とすることができる。なお、インボリュート型の混合エレメント61Xとして、図9に示す以外にも、半径方向に延びる仕切壁64が中央から外周へ連続し、この仕切壁64が周方向の一方向側に湾曲する曲線状とするものも含まれる。このインボリュート型の2種類の混合エレメント61Xa,61Xbでも、それぞれ、貫通孔63の配列パターンを異ならせている。積層体6は、インボリュート型の2種類の混合エレメント61Xa,61Xbを交互に積層し、積層体6における混合エレメント61Xは、貫通孔63の一部又は全部が、隣接する混合エレメント61Xの貫通孔63とその位置をずらせて部分的に重なり合うように配置され、且つ隣接する混合エレメント61Xの貫通孔63との間で流体Aを流通可能に連通し、混合エレメント61Xの積層方向と延在方向のそれぞれに分割及び合流されるように配置されている。
このようなインボリュート型の混合エレメント61Xを用いた混合体4では、図10に概念的に示すように、混合体4内部の流体Aが螺旋状に回転して流れるようになり、流体Aを更に高度に混合することができる。そして、ノズル3内に配設する混合体4としては、例えば、図2や図7に示したように、インボリュート型の混合体4を2組以上連結したものとする場合に、混合体4内部を流動する流体Aの螺旋回転方向として、各組の混合体4で同一回転方向(図10(a))とすること、隣り合った2つの混合体4間で逆回転方向(図10(b))とすること、その他にも流体Aの螺旋回転方向を任意の組み合せとすること等のようにして、混合体4を複数組に連結させることができる。このようにインボリュート型の混合エレメント61Xを用いた混合体4では、混合体4内における流体Aの流動をさらに変化させることができ、流体Aをさらに高度に混合することができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で適宜に変更を施すことが可能である。
1 流体混合吐出器
2 収納容器
3 ノズル
4 混合体
6 積層体
7 第1の板
8 第2の板
9 ガイド板
21,22 収納室
23 流出口
24 ネジ溝
31 先端部
32 基端部
33 ネジ溝
34 段部
41 ボルト
42 ナット
61,61X 混合エレメント
62 中心孔
63 貫通孔
63a 重なり部分
63b 他の重なり部分
64 仕切壁
65 切欠き
71 中心孔
81 中心孔
82 開口部
91 溝部
A 流体

Claims (11)

  1. 2種以上の流体が収納される収納容器と、
    前記収納容器から供給される2種以上の流体の混合流体を吐出するノズルとを備え、
    前記ノズル内には、前記収納容器から供給される2種以上の流体を混合する混合体が配設され、
    前記混合体は、複数の混合エレメントが積層されている積層体と、当該積層体を挟んで対向配置されている第1の板及び第2の板とを備え、
    前記混合エレメントは、前記積層体内部の孔となる複数の貫通孔を有し、
    前記第2の板は、前記混合エレメントの少なくとも1つの貫通孔に連通する開口部を有し、
    前記混合体において前記混合エレメントは、前記貫通孔の一部又は全部が、隣接する混合エレメントの貫通孔とその位置をずらせて部分的に重なり合うように配置され、且つ隣接する混合エレメントの貫通孔との間で前記2種以上の流体を流通可能に連通し、混合エレメントの積層方向と延在方向とに分割及び合流するように配置される構成とする、流体混合吐出器。
  2. 前記混合体において前記混合エレメントの貫通孔は、混合エレメントの延在方向において前記流体が非均等に分割及び合流されるように隣接する混合エレメントの貫通孔と重なって配置されている、請求項1に記載の流体混合吐出器。
  3. 前記混合体において前記混合エレメントの貫通孔間の仕切壁は、混合エレメントの周方向一方側に湾曲する曲線状に形成されている、請求項1又は2に記載の流体混合吐出器。
  4. 前記混合体における前記積層体は、固定手段により複数の混合エレメントが分解可能に積層状態に固定されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の流体混合吐出器。
  5. 前記混合体又は前記積層体は、一部材により構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の流体混合吐出器。
  6. 前記収納容器と前記ノズルとの間には、ノズル側から収納容器内へ前記混合流体が逆流するのを防止する弁体が設けられている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の流体混合吐出器。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の流体混合吐出器により流体を吐出する方法であって、
    前記収納容器内に2種以上の流体を収納する工程と、
    前記収納容器から前記ノズル内へ前記2種以上の流体を同時に供給する工程と、
    前記ノズル内の混合体により前記2種以上の流体を混合する工程と、
    前記2種以上の流体を混合した混合流体を前記ノズルから吐出する工程とを有し、
    前記混合工程では、前記2種以上の流体を、前記混合体において隣接する混合エレメントの貫通孔を通過させることにより混合エレメントの積層方向と延在方向とに分割及び合流しながら全体的に混合エレメントの周方向における同一方向に回転させるように流動させる、流体混合吐出方法。
  8. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の流体混合吐出器により流体を吐出する方法であって、
    前記収納容器内に2種以上の流体を収納する工程と、
    前記収納容器から前記ノズル内へ前記2種以上の流体を同時に供給する工程と、
    前記ノズル内の混合体により前記2種以上の流体を混合する工程と、
    前記2種以上の流体を混合した混合流体を前記ノズルから吐出する工程とを有し、
    前記混合工程では、前記2種以上の流体を、前記混合体において隣接する混合エレメントの貫通孔を通過させることにより混合エレメントの積層方向と延在方向とに分割及び合流しながら全体的に混合エレメントの周方向における一方向に回転させ、次いで逆方向に回転させるように流動させる、流体混合吐出方法。
  9. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の流体混合吐出器により流体を吐出する方法であって、
    前記収納容器内に2種以上の流体として主剤と硬化剤とを別々に収納する工程と、
    前記収納容器から前記ノズル内へ主剤と硬化剤とを同時に供給する工程と、
    前記ノズル内の混合体により主剤と硬化剤とを混合する工程と、
    前記の主剤と硬化剤とを混合して生成された接着剤を前記ノズルから吐出する工程とを有し、
    前記混合工程では、主剤と硬化剤とが混合体において隣接する混合エレメントの貫通孔を通過することにより主剤と硬化剤とを混合エレメントの積層方向と延在方向とに分割及び合流しながら混合する、流体混合吐出方法。
  10. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の流体混合吐出器の組み立て方法であって、
    前記混合体を形成する工程と、
    前記混合体を前記ノズル内に挿入して配設する工程とを有し、
    前記混合体形成工程は、複数の混合エレメントの各々を周方向所定位置に揃えて積層させて積層体とする工程と、前記積層体を挟んで前記第1の板と前記第2の板とを対向配置させる工程と、前記の積層体、第1の板、第2の板に固定手段を積層方向に貫通させて固定する工程とを有する、流体混合吐出器の組み立て方法。
  11. 前記混合エレメントは、外縁部に各混合エレメントの重ね合わせ位置を特定するための切欠きが設けられ、
    前記混合体形成工程では、前記混合エレメントの切欠き内に積層体の積層方向に延びるガイド部材を当てがった状態で各混合エレメントを重ね合わせる、請求項10に記載の流体混合吐出器の組み立て方法。


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