JP2018117331A - ベッド見守り装置 - Google Patents

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眞人 中島
広文 西田
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Abstract

【課題】見守り対象となる室内に置かれたベッドの上の天井にコンパクトな装置1台を取付けるだけで、そのベッドの上、および、周辺で発生した被介護者の生命や健康に関わる不測の事態を漏れなく検出し、遅滞なく介護者に通報できる装置を実現する。【解決手段】ベッド見守り装置は、被介護者が就寝しているベッドの上、および、その周辺の各種情報を取得・処理するセンサユニットとセンサユニットが発する通報の介護者への伝達と、センサユニットへのコマンド送信を行う情報送受信ユニット(タブレットまたはスマートフォン)により実現する。【選択図】図1

Description

本発明は,人の安全確認のための警報技術に関する。本発明は、福祉見守り分野において、認知症患者を含む高齢者を介護する施設を対象とし、原則として夜間、ベッドに就寝している被介護者を見守る装置に関するものである。また、見守る空間は被介護者用個室内に設置されたベッドの上とその周辺領域を想定している。
夜間の高齢者介護施設では、多くの被介護者用居室を受持つ介護士の負担が大きく、それが不慮の事故発生の要因ともなっている。一人の介護士が、移動時間も入れて1室3分で各室を巡回するとするものとする。仮にその介護士の担当が15室あるとすると、全室を見回るのに最低45分を要し、1部屋については42分間が「空白の時間帯」ということになってしまう。
不幸な事故というのは得てしてそのような時間帯に起きるものである。本ベッド見守り装置は、そのような「空白の時間帯」を介護者に代わって見守り、異常事態発生の際には遅滞なく他所に居る担当の介護士にその旨通報する機能を有するものである。勿論この装置は、一般の家庭環境においても使用可能である。
本技術の背景は、以下に示す特許文献1、2に開示されているパターン投影法による3次元物体形状計測にあり、本発明の装置では対象空間への赤外線輝点アレイ照射と三角測量法による各輝点の移動量計測により、対象空間内の物体の位置と形状を取得する手法がその基本原理を形成している。
従来から、被介護者のベッドでの起床を判断するセンサや、被介護者がベッドから床へ移動したことを検知するセンサ、あるいは、被介護者の転倒を検知するセンサが開発されている。
特許文献3には、室内を、ベッド領域、ベッドサイド領域、それに、床領域に区画して、それぞれの領域に対応して設定された基準高さと、3次元距離検知手段を用いて獲得された被介護者の高さ方向情報とを比較することにより、各領域内での被介護者の状態を判断し、状況に応じて、外部に通報することを特徴とするベッド及び室内の見守りシステムが提案されている。
特許文献4には、ステレオカメラ等で取得された、被介護者の撮影画像から抽出された3次元人物領域情報を用いて、領域の高さ、幅、奥行き情報、および、それらの組み合わせによる特徴量を算出し、被介護者の姿勢を判断する装置が提案されている。
特許文献5には、人の膝の高さより下に設置され、画像内に床面が写るように設置されたカメラで撮像された動画像に対して計算されたオプティカルフローに基づいて、被介護者の転倒を検知する装置が提案されている。
特許文献3の発明では、被介護者のベッドでの起床、ベッドからの離床、ベッドからの転落、ベッドサイドでの転倒、床面上での転倒を判断し、必要に応じて、外部にその状況通報を行うことが可能である。
しかしながら、特許文献3においては、前もって、各見守り領域(ベッド領域、ベッドサイド領域、床領域)において、別個に、対象とする領域に被介護者がいない状態での3次元距離データを計測し、各領域での高さ方向データを登録する必要がある。したがって、初期設定の手間がかかること、また、室内のレイアウト変更(ベッドの移動など)に簡単に対応できないという問題がある。
特許文献4の発明では、被介護者の転倒等の挙動の発生を検知することが可能である。しかしながら、室内の領域情報が獲得できないため、ベッドの上で横たわるというような挙動も「転倒」として判定される可能性がある。被介護者の姿勢だけなく、室内の形状、ベッドなどの家具の位置をも組み合わせた判定をしない限り、被観測者が真に危険な状況にあるか否かを判断することはできない。
特許文献5の発明では、カメラの設置について、「人の膝の高さより下に設置され、画像内に床面が写る」という場所に制限されるため、カメラの死角領域内で発生した、被介護者の転倒が検知できないという問題がある。したがって、一つの部屋に複数台のカメラを設置することが必要である。
特許第4738888号公報 特許第4668684号公報 特許第5648840号公報 特開2008−146583号公報 特許第4415870号公報
本発明は、上述した従来の技術が有する問題点を解決し、見守り対象のベッドの上の天井にコンパクトな装置1台を設置するだけで、そのベッドの上、あるいは、ベッド周辺で発生した被介護者の生命や健康に関わる不測の事態を漏れなく検出し、遅滞なく介護者に通報できる装置を実現することにある。
加えて、介護作業の中で、介護者がベッドの位置や高さを変えることがあるため、ベッド見守り装置としては、見守り対象のベッドの位置や高さの変化に容易に対応できることが望まれている。
また、本発明は、以下の三条件の充足を念頭に創案されたものとなっている。
○ 本装置の使用開始及び使用中、介護者に求める操作は単純なものにし、誤操作が生じないようなものにすること。
○ 本装置の被介護者用居室への取付けや移動が、簡単かつ短時間で済むようなものとし、取付作業者に特別な技能や知識を求めないこと。
○ 取付け後に狂いが生じにくい構造とし、定期的なメンテナンスも光学レンズ表面のクリーニング程度の極簡単な作業で済むようにすること。
猶、本装置は、強度の太陽の直接光及び間接光入射がある部屋、白熱電球が点灯している部屋での使用は不向きである。ただし、日中であっても、遮光カーテンなどで太陽光を完全に遮断することができ、白熱電球照明がなければ使用できることがある。
上記の課題を解決するため、本発明では、本ベッド見守り装置は、ベッドの上、および、その周辺の情報を取得・処理するセンサユニットとセンサユニットが発する通報の介護者や家族(以下、「介護者」という。)への伝達と、センサユニットへのコマンド信号送信を行う情報送受信ユニット(タブレットまたはスマートフォン)によって構成され、当該センサユニットは、制御/電源部、演算処理部、記憶部、情報送受信部を内包する電気・電子ブロックと、データ取得部を構成する光学ブロックの二層構造から成り、当該光学ブロックは赤外線輝点アレイ投光器、赤外線輝点を撮像する撮像装置、LED拡散光照明器、被介護者の動きを捉えるマイクロ波ドップラーセンサ、および装置の設置状態を担保する水準器を具備する。
上記のベッド見守り装置であって、見守り対象となる室内の床上任意の位置に既知半径を有するリング形状のみが描かれた3枚以上の札状床検出用マーカー(以下、「床マーカー」という。)を配置し、当該センサユニット内に取り付けられたLED拡散光照明器によるLED拡散光の照明下で同じく当該センサユニット内に取り付けられた撮像装置によって当該室内全体の画像を撮影し、取得された画像にハフ変換演算を施して画像内に写った当該各マーカーのリング形状を検出する手段と、検出されたリング形状の各半径に基づいて、当該リング形状の各中心から撮像レンズ主面までの距離を検出する手段と、3枚以上の床検出用マーカーについて検出された各リング中心から撮像レンズ主面までの各距離に基づいて、床面と撮像装置の撮像レンズ主面との傾き角を検出することにより当該センサユニットの取付角をソフトウェア的に補正する手段、とを有することを特徴とするベッド見守り装置である。
上記のベッド見守り装置であって、当該センサユニット内に取り付けられた赤外線輝点アレイ投光器により見守りの対象となる室内に投影された全ての輝点に対し、各投影輝点のxyz座標を求める手段と、xy平面上全ての格子点でのz座標を表示する高さ分布画像(以下、「高さマップ」という。)を取得する手段を有することを特徴とするベッド見守り装置である。
上記のベッド見守り装置であって、既知半径のリング形状と当該リング形状内部にベッド特有の記号が描かれた札状のベッド検出用マーカー(以下、「ベッドマーカー」という。)を見守りの対象となる室内に置かれたベッド上任意の位置に1枚以上配置し、当該センサユニット内に取り付けられたLED拡散光照明器によるLED拡散光の照明下で同じく当該センサユニット内に取り付けられた撮像装置によって当該室内全体の画像を撮影し、取得された画像にハフ変換演算を施して画像内に写った当該マーカーのリング形状を検出し、当該リング形状の各中心から撮像レンズ主面までの距離を取得すると同時にリング形状内に描かれたベッド特有の記号をパターン認識することによってベッドマーカーを検出する手段と、さらに取得されたベッドの高さを前記高さマップと既知のベッドサイズ(縦横の長さ)を参照することによって、ベッドが置かれた位置とベッドの高さを特定し、ベッド領域を取得する手段、とを有することを特徴とするベッド見守り装置である。
上記のベッド見守り装置であって、見守り対象となる室内に置かれた車椅子や介護トイレ等ベッド以外に検出・特定したい家具上に1枚以上、既知半径のリング形状と当該リング形状内部に家具ごとに異なる特定の記号が描かれた札状の特定家具検出用マーカー(以下、「特定家具マーカー」という。)を配置し、当該センサユニット内に取り付けられたLED拡散光照明器によるLED拡散光の照明下で同じく当該センサユニット内取り付けられた撮像装置によって当該室内全体の画像を撮影し、取得された画像にハフ変換演算を施して画像内に写った当該各マーカーのリング形状を検出し、当該リング形状の各中心から撮像レンズ主面までの距離を取得すると同時にリング形状内に描かれた記号を認識することによって各家具マーカーを検出する手段と、さらに取得された各家具マーカーの高さを前記高さマップ内から、同じz座標を持つ格子点の集合が整合度最大となる領域を探索することによって、当該家具の位置を特定する手段、とを有することを特徴とするベッド見守り装置である。
上記のベッド見守り装置であって、高さマップに関連し、ベッドの上、および、周辺に人がいない状態で得られた高さマップ(以下、「基準マップ」という。)を参照し、任意の時刻において、赤外線輝点アレイ投光器により投光された輝点群に対して求められた各投影輝点のxyz座標から、z座標値が基準マップから別に定める所定値を超すずれがある輝点の部分集合を抽出する手段と、当該抽出された輝点の部分集合と等価の慣性モーメントを有する楕円を求める手段と、当該楕円によって囲まれる領域内に存在する各輝点に対して3次元座標を求める手段と、当該楕円によって囲まれる領域内に存在する輝点群のxyz座標の代表値を求める手段、とを有することによって見守りの対象となる室内に存在する人体を検出することを特徴とするベッド見守り装置である。
上記のベッド見守り装置であって、当該楕円によって囲まれる領域内に存在する輝点群の代表値のxy座標が前記ベッド領域に含まれ、かつz座標値が別に定める特定の値を超す値となったときに、人が危険状態にあると判定する手段、を有することを特徴とするベッド見守り装置である。
上記のベッド見守り装置であって、当該楕円によって囲まれる領域内に存在する輝点群の代表値のxy座標が当該ベッド領域から外れ、かつz座標値が別に定める特定値以下となったときに、人がベッドから転落した状態にあると判定する手段、を有することを特徴とするベッド見守り装置である。
上記のベッド見守り装置であって、当該楕円によって囲まれる領域内に存在する輝点群のxyz座標の代表値が当該ベッド領域及び別途当該ベッド領域周辺に設定した緩衝領域の外に出た場合、人が離床したと判定する手段を有することを特徴とするベッド見守り装置である。
上記のベッド見守り装置であって、当該輝点群のXYZ座標の代表値の時系列移動履歴から、またはマイクロ波ドップラーセンサによって取得される信号波形の分析から、の少なくとも一方から、悶え、対象者のもがき、のたうち、頻繁な寝返りの状態を判定する手段、を有することを特徴とするベッド見守り装置である。
本発明の効果は、見守り対象のベッドの上の天井に本ベッド見守り装置1台を取付けるだけで、そのベッドの上、および、周辺で発生した被介護者の生命や健康状態に関わる不測の事態を被介護者のプライバシーを侵害することもなく検出し、遅滞なく介護者に通報できるようになる。
は本発明のベッド見守り装置の一実施例の構成を示すブロック図である。 は本発明のベッド見守り装置を構成するセンサユニットの構造を示す斜視図である。 はセンサユニットを構成する投光器の照射範囲を示す居室の平面図である。 は第3図に示した居室のベッドの中心線131に沿った断面図である。 は本発明のベッド見守り装置の演算処理全体のフローを示すフロー図である。 は床検出用マーカー、ベッドマーカー、特定家具マーカーの動作概要を示すフロー図である。 は床検出用マーカーパターン171、ベッドマーカーパターン181、特定家具マーカーパターン191の例を示す平面図である。 はベッドの上、および、周辺で撮像されたLED照明画像の例を示す説明図である。 は図8に示したLED照明画像から検出されたエッジを示すエッジ画像の説明図である。 は図9に示したエッジ画像に対して、ハフ変換を施すことによって検出されたリング形状を示す説明図である。 は図10で示したベッドマーカー211と214のリング内部パターンおよび特定家具マーカー216と217のリング内部パターンを示す平面図である。 は居室内で取得された輝点投影画像の例を示す説明図である。 は撮像レンズ主面からの距離が既知の平面に赤外線輝点アレイを投影した基準輝点画像の例を示す説明図である。 は赤外線輝点アレイ投光器により投光された輝点群の高さ分布画像である「高さマップ」の例を示す説明図である。 はベッドの上、および、ベッド周辺に人がいない状態で得られた高さマップである「基準マップ」を参照して、ベッドマーカーによって計算されたベッド高さを持つ点群の例を示す説明図である。 は図15に示した点群から検出されたベッドに対応する矩形領域203を示す説明図である。 は図15に示した点群から検出された家具に対応する領域204を示す説明図である。 はある時刻において、赤外線輝点アレイ投光器により投光された輝点群の高さを表す画像の例を示す説明図である。 は図18に示した輝点において、基準マップと比較して、z座標が所定値以上のずれを持つ輝点を示す説明図である。 は図19に示した輝点の集合に対する慣性等価楕円を示す説明図である。 は被介護者の動線241と、現在の位置242の例を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態を本発明に係る一実施例の実施形態に沿って、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施例の構成を示すブロック図である。本ベッド見守り装置は、制御/電源部111、演算処理部112、記憶部110、情報送受信部113、データ取得部114からなるセンサユニット115と、センサユニット115からの通報の介護者や家族(以下、「介護者」という。)への伝達と、センサユニットへのコマンド送信を行う情報送受信ユニット116(タブレットまたはスマートフォン等)によって構成される。
図2はベッド見守り装置を構成するセンサユニットの構造を示す斜視図である。センサユニット115は、制御/電源部111、演算処理部112、記憶部110、情報送受信部113を内包する電気・電子ブロック117と、データ取得部114を構成する光学ブロック118との二層構造から成る。センサユニットの大きさは、底面が150mm×150mm程度、高さが150mm程度であり、形状は立方体形状または円筒形状である。センサユニット115には、赤外線透過フィルタから成るカバー126、および、情報送受信ユニット116(タブレットまたはスマートフォン等)との通信を行うWiFi子機127が取り付けられる。また、光学ブロック118は、以下に説明する投光器125、LED(発光ダイオード)拡散光照明器121、撮像装置122、水準器123、マイクロ波ドップラーセンサ124によって構成される。
猶、見守り対象となる、被介護者が使用する部屋(以下、「居室」という。)においては、センサユニットをベッドの上の天井に設置する。また、撮像装置122の撮像レンズ主面が床面に対して水平になるように、センサユニットを取り付ける必要があり、内蔵の水準器123を使って装置の水平を担保して設置する。
投光器として、居室内に、約2,000本の赤外線レーザービーム132を正方格子状に投光する1器の「輝点アレイ投光器」125(以下、「投光器」という。)をセンサユニット115内に配することによって、居室の平面図(図3)および図3に線分131で示した部分の断面図(図4)とに示したように、ベッドの上とその周辺に約2,000点の赤外線輝点群を投影できるようにする。
LED(発光ダイオード)拡散光照明器121として、センサユニット内撮像装置122近傍に、居室の床面133の検出、および、居室内に置かれたベッド134の検出、および、居室内に置かれた車椅子や介護トイレ等のベッド以外に特定したい家具の検出のために、投光器125に使用するLD(レーザーダイオード)と同波長の近赤外光を発するLED照明器121を配置し、居室全体が照明されるように配置する。
撮像装置122は、1器の投光器125によって居室内に投影された輝点群、および、LED(発光ダイオード)拡散光照明器121によって近赤外光が照明された状態の居室内を撮像するため、図2に示すごとく、センサユニット中央部に1器の撮像装置(CCDカメラ等)122を配す。
撮像装置122により取得されるフレームデータは、本ベッド見守り装置を居室内に設置する際には、LED拡散光照明器121から近赤外光が照明された状態で取得された居室内全体の画像であり、設置の完了後、見守りが動作中の場合には、投光器125から赤外線輝点アレイを投光した状態で取得された居室内全体の画像である。
水準器123はセンサユニットの設置作業(居室床面に水平に取付ける作業)を容易にするため、センサユニット内の視認性の良い位置に図2に示すごとく水準器123を取付ける。
マイクロ波ドップラーセンサ124は、マイクロ波を被介護者に放射し、その送信波の周波数と、対象物体の表面からの反射波の周波数の差である、ドップラー周波数に応じた電気信号を出力するセンサである。被介護者が動いている場合に生ずるドップラー効果による反射波の周波数変化を用いて、被介護者の体動、および、呼吸や心拍に伴う体表面の微小な動きを測定する。なお、マイクロ波ドップラーセンサ124は、撮像装置122、投光器125、または、LED拡散光照明器121と同期して動作する必要はない。
情報送受信ユニット116:センサユニット115からの通報の受取りには、市販のタブレットやスマートフォンを用いる。これらが有する機能として、情報送受信部119では、センサユニット115からの各種通報(ベッド上危険状態、ベッドからの転落、離床、悶え・もがき・のたうち・頻繁な寝返り、など)の受信とセンサユニット115へのコマンド送信(見守りセットアップ等)を行い、表示・操作部120では、情報送受信部119で受信した各種情報の表示及び、情報送受信部119から発信するコマンドの設定を行う。
装置が具備する機能(ソフトウェア):図5に演算処理部112において動作する演算処理全体のフローを示す。本装置は、(1)床、ベッド、特定家具の検出141、(2)高さマップの計算142、(3)ベッドと特定家具の位置の検出143、(4)呼吸・体動検知144、(5)人体検出145、(6)ベッド上危険状態検知146、(7)ベッドからの転落検知146、(8)離床検知146、(9)悶え・もがき・のたうち・頻繁な寝返りの検知146、の機能を含む。
(1)床、ベッド、家具の検出:
本ベッド見守りシステムを見守り対象となる居室内に設置する際に、居室内の床面とセンサとの距離、および、居室内に置かれたベッド面とセンサとの距離、および、居室内に置かれた車椅子やポータブルトイレ等のベッド以外に検出・特定したい家具の上面とセンサとの距離を自動計測する。図6に処理フローを示す。
(i)見守り対象となる居室内の床上の障害物が無い場所に、図7に示すような「リング形状」が描かれた「床検出用マーカー」171を適宜3枚以上配置する。
(図6ステップ602)なお、床検出用マーカー171においては、リングの内部は空白である。
また、掛布団などの夜具を取り除いたベッド上には、図7に示すようにリング内に、たとえば、アルファベット大文字「B」のパターンが描かれた「ベッドマーカー」181を適宜1枚以上置く。
また、車椅子やポータブルトイレ等のベッド以外に検出・特定したい家具に対しては、図7に示すようにリング内に、たとえば、アルファベット大文字「H」のパターンが描かれた「特定家具マーカー」191を、各々の家具の上面に1枚ずつ置く。
以下では、「床検出用マーカー」171、「ベッドマーカー」181、「特定家具マーカー」191を総称して、「高さ検出用マーカー」172という。高さ検出用マーカー172においては、リング形状の半径R[mm]は、別途決められた値(たとえば、15cm)に固定されている。高さ検出用マーカー172は、システムの設置作業終了後に撤去する。
(ii)LED(発光ダイオード)拡散光照明器121から近赤外光が発せられた状態で、見守り対象の居室内全体を撮像装置122により撮像した、図8に示すようなデジタル画像信号(以下、「LED照明画像」と呼ぶ)201を取得する。(図6ステップ603)
(iii)LED照明画像201からエッジを検出する。(図6ステップ604)図9は、図8のLED照明画像201から検出されたエッジを示したエッジ画像202である。
このエッジ画像202にハフ変換による円の検出演算を施し、エッジ画像202に含まれるリング形状を抽出する。(図6ステップ605)
別途定められている、センサを設置する天井の高さの最大値と最小値を、それぞれ、HmaxとHmin(たとえば、Hmax=2500mm、Hmin=1900mm)、また、マーカーに描かれたリング形状の半径をR[mm]、光学系の焦点距離をF[mm]、受光素子のサイズをS[mm]とすると、エッジ画像202上で検出する円の半径の範囲を、最小R・F/(Hmax・S)[pixel]、最大R・F/(Hmin・S)[pixel]のように制限できる。
たとえば、図10に示した斜線部分(高さ検出用マーカー211、高さ検出用マーカー212、高さ検出用マーカー213、高さ検出用マーカー214、高さ検出用マーカー215、高さ検出用マーカー216、高さ検出用マーカー217、総称する場合は高さ検出用マーカー172)が、図9に示したエッジ画像202からハフ変換によって検出されたリング形状である。ハフ変換による円の検出演算の結果として、撒かれた各々の床面上マーカーについて、その中に描かれたリング形状の半径ρ’[pixel]と中心位置の画像座標(α’[pixel],β’[pixel])が求められる。(図6ステップ606)
(iv)次に、各々の高さ検出用マーカー172について、ハフ変換によって求められた半径と中心位置を高い精度で計算する。半径ρ’[pixel]と中心(α’[pixel],β’[pixel])を持つ円周付近に存在するエッジ画素、すなわち、εを別途決めた閾値として、
Figure 2018117331
を満たすエッジ画素(xi[pixel],yi[pixel])、i=1,2,・・・・,M(Mは数式1で表される集合に属するエッジ画素の個数)に対して、円の方程式
Figure 2018117331
を最小二乗法によりフィッティングすることにより、リング形状の半径ρ[pixel]と中心の画像座標(α[pixel],β[pixel])をサブピクセルの精度で計算する。
すなわち、評価関数J(a,b,c)
Figure 2018117331
を最小化するa,b,cの値を最小二乗法により計算し、リング形状の半径ρ[pixel]と中心の画像座標(α[pixel],β[pixel])を、次式により求める:
Figure 2018117331
X’Y’平面(Z’=0)が撮像レンズ主面に一致し、Z’軸が主点を通る光軸に一致するようなX’Y’Z’座標系を「カメラ座標系」として定める。各高さ検出用マーカーに対して、求められたリング形状の半径ρ[pixel]を用いて、リングの中心から撮像レンズ主面までの距離(リングの中心と、リングの中心から撮像レンズ主面に下した垂線の足との距離)H[mm]を次式で計算する:(図6ステップ607)
Figure 2018117331
高さ検出用マーカー172の中心のカメラ座標(x’[mm],y’[mm],z’[mm])は、次式により求められる:
Figure 2018117331
高さ検出用マーカー172の各々について、リングの内部にある画素を輝度により二値化する。図11(a)は、図10の高さ検出用マーカー211と高さ検出用マーカー214のリング内部の二値化画像である。図11(b)は、図10の高さ検出用マーカー216と高さ検出用マーカー217のリング内部の二値化画像である。二値化された後の黒画素の個数が別途定める閾値未満であれば、リングの内部が空白、すなわち、そのリングは「床検出用マーカー」181と判定する。さもなければ、内部の二値画像に対して、テンプレートマッチングなどの公知の方法を用いて、予め定めたパターン(たとえば、アルファベット大文字「B」、あるいは、「H」)が描かれているか、否かを判定する。判定結果に応じて、そのマーカーは「ベッドマーカー」181、あるいは、「特定家具マーカー」191、と識別する。(図6ステップ608)
このようにして、高さ検出用マーカー172を、「床検出用マーカー」171、あるいは、「ベッドマーカー」181、あるいは、「特定家具マーカー」191に識別することにより、撮像装置112の撮像レンズ主面と床面との距離、および、撮像レンズ主面とベッド面との距離、および、撮像レンズ主面と各々の家具の上面との距離が求められる。
(v)床検出用マーカー171は、見守り対象となる居室内の床上に、最低3枚配置するので、各床検出用マーカー171の情報から計算されたH[mm]を使って、センサユニットの取り付け傾き角(以下、「傾き角」という。)を算出できる。(図6ステップ609)
床検出用マーカー171の個数をN、上記のように計算されたi番目(i=1,2,・・・,N)の床検出用マーカーの中心のカメラ座標を(Ai[mm」,Bi[mm],Hi[mm」)とする。最小二乗法によって
Figure 2018117331
を最小にするような3つのパラメータa,b,cの値を計算すると、撮像レンズ主面上の任意の位置(カメラ座標)(X’[mm],Y’[mm],0[mm])と床面との距離H(X’,Y’)[mm]が一次式
Figure 2018117331
で表される。
床面と撮像レンズ主面とが平行であれば、a=b=0,c=Hi(i=1,2,・・・,N) となる。一般に、床面と撮像レンズ主面との間の「傾き角」ψ[radian]は、次式で算出される:
Figure 2018117331
(vi)上記(v)の結果を用い、居室内に居る被介護者や居室内にある物品(家具など)の居室床面からの高さ(以下、「床上高」という。)を求める。傾き角ψ[radian]が別途定める閾値未満であるときには、Hi[mm](i=1,2,・・・,N)の平均値 H[mm]を取って、撮像レンズ主面と床面との距離とする。しかし、数式9の「傾き角」ψ[radian]が別途定める閾値を超えた場合、床面上に存在する被介護者や物品の床上高を、以下の段落0065に記載する方法により補正する。
(2)高さマップの計算
上記(1)−(i)〜(vi)の結果を用いた「床上高」の算出は、次のように行う。赤外線輝点アレイを見守り対象となる居室内に投光した輝点投影画像を用いて、居室内の物体上、あるいは、被介護者上に投影された各輝点の3次元座標を計算する。特許文献1、あるいは、特開2005−5912号公報に開示されているような公知の方法によると、居室内で取得された輝点投影画像(以下、「取得像」という)の他に、各輝点の3次元座標が既知であるような「基準輝点画像」(以下、「基準像」という)を用意し、取得像上の輝点と、基準像上の輝点との対応を取り、互いに対応する輝点の位置ずれから三角測量の原理によって、取得像上の輝点の3次元座標が計算できる。
本発明では、前もって、撮像装置122の撮像レンズ主面と平行で、主面との距離が既知の平面に赤外線輝点アレイを投影した輝点画像を取得し、各輝点の位置情報を記憶しておく。図12は取得像の例、図13は基準像の例である。
特許文献1、あるいは、特開2005−5912号公報に開示されている方法を用いて、輝点投影画像において、輝点{(xi[pixel],yi[pixel]):i=1,2,・・・,M}(Mは輝点投影画像において抽出された輝点の個数)に対して、カメラ座標(X’i[mm],Y’i[mm],Z’i[mm])を計算する。Z’座標は、撮像レンズ主面と輝点との距離を表す。
各輝点の床面からの高さは次のように算出される。傾き角ψ[radian]が別途定める閾値未満であるときには、前述の「床検出用マーカー」181の設置により求められている、撮像レンズ主面と床面との平均距離H[mm]とZ’i[mm]との差(H−Z’i)が、床上高Zi[mm]となる。閾値以上であるときには、撮像レンズ主面上の任意の位置(カメラ座標)(X’[mm],Y’[mm],0[mm])と床面との距離が数式8で表される一次式として求められているので、場所に応じて、床上高Zi[mm]は、次式で計算される:
Figure 2018117331
ここで、XY平面(Z=0)が床面に一致し、X=X’,Y=Y’,Z=H(X’,Y’)−Z’であるようなXYZ座標系を「ワールド座標系」と定める。上記の計算手順に従って、各輝点の画像座標{(xi[pixel],yi[pixel]):i=1,2,・・・,M}に対応する3次元空間での点のワールド座標{(Xi[mm],Yi[mm],Zi[mm]:i=1,2,・・・,M}が求められる。また、高さ検出用マーカーの中心のワールド座標も、輝点の場合と同様に計算できる。
輝点のワールド座標を用いて、「高さマップ」を構築する。格子間隔をΔ[mm](50mmから100mm程度)として、XY座標を格子状に離散化する。格子点(x[mm],y[mm])(ただし、x,yは、Δで割り切れる整数)の高さを表すZ座標値z(x,y)[mm]を、(x,y)との2次元ユークリッド距離(ワールド座標系におけるXY平面上での距離)が最も近い輝点のZ座標値(ワールド座標)に設定する。このようにして得られる3次元の点集合
Figure 2018117331
が「高さマップ」である。特に、ベッドの上、および、周辺に被介護者がいない状態で得られた高さマップを「基準マップ」115と呼ぶ。なお、「人がいない」状態であるか否かの判定は、以下の段落番号[0078]〜[0081]に記載する方法で行う。図14は、上記の手順により計算された基準マップ151の例である。152は床上高を示すスケールを表す。
(3)ベッドと家具の位置の検出
ベッドのサイズ(幅Wb[mm]と長さLb[mm]、ただし、Wb<Lb)は既知と仮定する。通常のシングルベッドの場合、Wbは1000mm程度、Lbは2000mm程度である。また、ベッドマーカーを用いて計算されているベッドの床面からの高さをHb[mm]とする。基準マップから、ベッドに対応する領域を以下のようにして検出する。
基準マップにおいて、高さz(x,y)[mm]が、Hb−τ0[mm]以上、Hb+τ1[mm]以下(ただし、τ0[mm]とτ1[mm]は別途定める定数)であるような格子点の部分集合Sbを抽出する。
Figure 2018117331
図15は、図14に示した基準マップ151から抽出された、部分集合Sbである。
XY平面上において、幅Lb、高さWbの矩形領域に対して、Sbに属する点の部分集合との整合度が最大になる矩形領域の対頂点の位置を検出する。この検出方法として、以下に定義する2つの関数f(x,y)とg(x,y)の相互相関r(x,y)を計算する。
Figure 2018117331
Figure 2018117331
相互相関r(s,t)は、フーリエ解析における「相互相関定理」と「パーセバルの定理」を用いることによって効率的に計算できる。f(x,y)とg(x,y)のフーリエ変換を、それぞれ、F(u,v)とG(u,v)とすると、r(s,t)のフーリエ変換R(u,v)は、F(u,v)の複素共役F(u,v)と、G(u,v)の掛け算により、以下の数式で表される。
Figure 2018117331
R(u,v)の逆フーリエ変換を計算することによって、r(s,t)が求められる。r(s,t)が最大値をとる(s0,t0)が、ベッドの中心位置を表す。2点(s0−Lb/2,t0−Wb/2)と(s0+Lb/2,t0+Wb/2)を対頂点とする矩形がベッド領域に対応する。
また、画像処理で知られている、「積分画像(Integral Image)の方法を、以下に記載するように応用することによって、ベッド領域を求めることもできる。
(x_min[mm],y_min[mm])を、すべての(x[mm],y[mm])∈Sbに対して、x_min≦x,y_min≦yで、かつ、x_minとy_minが格子間隔Δで割りきれる整数と定める。まず、次のような二値画像1を作る。
Figure 2018117331
2点(x_min[mm],y_min[mm])と(x_min+i・Δ[mm],y_min+j・Δ[mm])(i,jは整数)を対頂点とする矩形領域(境界と内部)に存在するSbの格子点の個数を格納した2次元配列をJ[i,j]とする。J[i,j]の値は、次の漸化式によって計算できる。
Figure 2018117331
この2次元配列J[i,j]を用いて、幅Lb、高さWbの矩形の中で、部分集合Sbに属する点を最も多く含む対頂点位置を次のように検出する。2点(x_min+i・Δ[mm],y_min+j・Δ[mm])と(x_min+i・Δ+Lb[mm],y_min+j・Δ+Wb[mm])を対頂点とする矩形の境界上、あるいは、内部に存在するSbに属する点の個数K[i,j]は、次の数式によって計算
Figure 2018117331
Figure 2018117331
K[i,j]が最大となるiとjの値に対応する、2点(x_min+i・Δ[mm],y_min+j・Δ[mm])と(x_min+i・Δ+Lb[mm],y_min+j・Δ+Wb[mm])を対頂点とする矩形が、幅Lb[mm]、高さWb[mm]の矩形の中で、Sbに属する点を最も多く含む対頂点の位置となる。
なお、上記の実施形態においては、基準マップから格子点の部分集合Sbを抽出した後に、二値画像Iを計算したが、別の実施形態として、部分集合Sbを抽出せずに、以下の数式18で示すような多値画像Iを計算し、数式16と数式17によって計算されるK[i,j]が最大となるiとjの値を検出してもよい。
Figure 2018117331
数式15で定義される二値画像Iは、数式18で定義される多値画像をexp(−1/2)で閾値処理したものである。
こうして求められた矩形がベッド領域に対応する。ベッド領域に含まれる高さマップMhの点群に、「ベッド」のラベルを付ける。図16に示した矩形領域203が、図15の点群から検出されたベッド領域である。また、ベッド検出マーカーを用いてベッドを検出した後に、ベッドの高さが変更された場合においても、変更後の高さがHb−τ0[mm]以上、Hb+τ1[mm]以下であれば、ベッド領域を正確に検出することが可能である。変更後のベッドの高さは、高さマップを参照して、たとえば、検出されたベッド領域に含まれる格子点のz座標値の平均値を計算することによって、特定することができる。
次に、特定家具マーカー191を用いて計算されている、見守り対象となる居室内に置かれた車椅子やポータブルトイレ等のベッド以外に検出・特定したい家具の上面の高さ情報を利用して、基準マップから家具に対応する領域を検出する。特定家具マーカー191がNf個検出されており、それぞれのマーカーの床面からの高さをhi[mm](i=1,2,...,Nf)とする。i番目の特定家具マーカー191に対して、高さz(x,y)[mm]が、hi−τ[mm]以上、hi+τ[mm]以下(ただし、τ[mm]は別途定める定数)であり、かつ、ベッド領域に含まれない格子点の部分集合Sfを抽出する。
Figure 2018117331
ベッドの位置の検出の場合と同様に、二値画像I(数式15)を作り、その連結成分を抽出する。連結成分のそれぞれについて、その連結成分を構成する点の個数を計算すると、実際の介護用居室における物体の面積が概算できる。今、連結成分がn個の点から構成されているとすると、実際の介護用居室における物体の面積は、およそ、n・Δ[mm]となる。この面積概算値と、車椅子や介護トイレなどの家具に対して別に定める面積との比が「整合度」である(値が1に近いほど整合度が良い)。整合度が別に定める値の範囲内(であれば、その連結成分に対応する高さマップMhの点群に、「家具」のラベルを付ける。図17に示した領域204が、図14の点群から検出された家具の領域である。
(4)呼吸・体動検知
被介護者の呼吸と体動は、センサ内に仕込まれた「マイクロ波ドップラーセンサ」124で検知する.マイクロ波ドップラーセンサ124は、マイクロ波を対象物体に放射し、その送信波の周波数と、対象物体表面から反射波の周波数の差である、ドップラー周波数に応じた電気信号を出力するセンサである。物体が動いている場合に生ずるドップラー効果による反射波の周波数変化を用いて、体動、および、呼吸や心拍に伴う体表面の微小な動きを測定する。
直交検波方式を用いたドップラーセンサでは、以下の数式で表される、I信号とQ信号を出力する。
Figure 2018117331
ここで、D(t)は時間tにおけるセンサと物体との距離を表し、A(t)とA(t)は、それぞれ、I信号とQ信号と振幅、λは波長、φは初期位相である。数式21に示すように、信号の位相変化Δφは、センサと物体との距離変化に比例する。
Figure 2018117331
また、瞬時振幅A(t)は以下の数式22で表される。
Figure 2018117331
ドップラーセンサ124の出力には、体動、呼吸運動、それに、心拍に起因する信号が混在している。成人の場合、呼吸の周波数は、0.2〜0.4Hzであるので、数式20で表される出力信号に、バンドパスフィルタを適用することにより、呼吸成分を抽出できる。また、0.2Hz以下を通過させるようなローパスフィルタを適用することにより、体動成分を抽出できる。
出力信号から上記のローパスフィルタとバンドパスフィルタによって抽出され、体動成分信号と呼吸成分信号に対して、数式22で表される瞬時振幅を計算する。もし、どちらの信号についても、瞬時振幅が別途定められた閾値を下回る場合に、「生体活動が検出されない」と判断する。どちらか一方の、あるいは、両方の信号について、瞬時振幅が別途定められた閾値を上回る場合は、「生体活動が検出されている(人がいる)」と判断する。「生体活動が検出されない(人がいない)」状態が、別途定められた時間以上連続する場合には、必要に応じて、介護者に警告を発する。
(5)人体検出
図5に示す人体検出ブロック145のフローで、J番目(J≧1)のフレームの輝点投影画像を取得する。各輝点の画像座標{(xi[pixel],yi[pixel]):i=1,2,・・・,M}(Mは輝点投影画像から抽出された輝点の個数)に対して、段落番号[0064]から[0066]に記載した計算手順に従って、3次元空間での点のワールド座標{(Xi[mm],Yi[mm],Zi[mm]:i=1,2,・・・,M}を計算する。図18は、J番目(J≧1)のフレームの輝点の位置(XY座標)と床上高(Z座標)の例である。
基準マップを参照して、Z座標値が基準マップから別に定める所定値を超すずれがある輝点を、人体表面に投影された輝点として抽出する。具体的には、i番目の輝点のワールド座標(Xi[mm],Yi[mm],Zi[mm])に対して、基準マップにおけるXY平面上の格子点(round(Xi/Δ)・Δ[mm],round(Yi/Δ)・Δ[mm])(ただし、round(x)は実数xの四捨五入)におけるZの値z(round(Xi/Δ)・Δ,round(Yi/Δ)・Δ)(以下、Zmとする)とZiを比較し、Zi[mm]>δ+Zm[mm](δ[mm]は別途定める定数)となる輝点を、人体表面に投影された輝点とする。なお、定数δ[mm]は、先に検出されているベッド領域の内外に応じて、別個の値を用いてもよい。
上記の処理で抽出された、人体表面に投影された輝点の集合を
Figure 2018117331
とする(NpはZi[mm]>δ+Zm[mm]を満たす輝点の個数)。図19は、図18の輝点群から抽出された、人体表面に投影された輝点の例である。
この輝点集合Pについて、以下に記載する方法を用いて、XY平面上での「慣性等価楕円」を計算する。「慣性等価楕円」とは、該点集合と等価のモーメントを持つ楕円(周囲と内部)である。慣性等価楕円の内部を以て人体領域(XY平面上の領域)、および、慣性等価楕円の内部に含まれる輝点群の重心(3次元座標)を以て人体の位置とする。図20に、図19に示した輝点群に対して計算された慣性等価楕円221を示す。
「慣性等価楕円」221は次のようにして求める。まず、数式23で定義された点集合に対して、(p,q)次のモーメントMpqは、
Figure 2018117331
と定義される。
一般に、楕円の周囲と内部を表す方程式は、aとbをそれぞれ長軸と短軸の長さ(ただし、a≧b>0)、θを楕円の長軸とx軸の正の向きがなす角度、(x,y)を楕円の中心として、数式25のように、行列の2次形式で記述される(tは行列の転置、−1は逆行列を表す)
Figure 2018117331
「慣性等価楕円」221においては、(x,y)は、正規化された1次モーメント(重心)
Figure 2018117331
であり、また、正規化された重心の周りの2次モーメント
Figure 2018117331
を要素とする正定値対称行列(固有値が必ず正の値になる)
Figure 2018117331
の固有値をλとλ(λ≧λ>0)としたとき、長軸と短軸の長さaとbは、
Figure 2018117331
であり、長軸の角度θは、固有値λに対応する固有ベクトルとx軸の正の向きがなす角度
Figure 2018117331
である。
また、数式26、数式29、数式30で求めた、パラメータx0,y0,a,b、θを用いて、次の条件を満たす、輝点の部分集合Γ
Figure 2018117331
を求める。この集合Γが、人体表面に投影された輝点を集めたものである。
数式25によって定義される慣性等価楕円の面積(πab)が別途定めた閾値以上である場合には、数式26で求めたXY座標(x0[mm],y0[mm])が、段落番号[0068]から[0075]で求めたベッド領域内に含まれるか、否かを判定することによって、人がベッド上にいるか、ベッド外にいるかを判断する。また、輝点集合Γから、高さ(Z座標値)順位20位(上から)までの点を選び出して、高さの平均値z0[mm]を計算する。もし、集合Γに含まれる点の個数が20未満であれば、すべての点の高さの平均値z0[mm]を計算する。このようにして計算された(x0,y0)とz0を組み合わせた3次元座標(x0[mm],y0[mm],z0[mm])を、慣性等価楕円に含まれる輝点の集合ΓのXYZ座標の代表値に設定する。
数式25によって定義される慣性等価楕円の面積が別途定めた閾値未満である場合には、(J−1)番目のフレームでのXYZ座標の代表値を、J番目のフレームでのXYZ座標の代表値に設定する。
(6)ベッド上危険検知
慣性等価楕円に含まれる輝点の集合ΓのXYZ座標の代表値(x0[mm],y0[mm],z0[mm])参照して、被介護者がベッド上に居ると判断されて、かつ、高さz0が所定値(例えばベッド上から400mm)を超えた場合に「被介護者が危険状態にある」と判断とし、介護者に警告を発する。
(7)ベッドからの転落検知
慣性等価楕円に含まれる輝点の集合ΓのXYZ座標の代表値(x0[mm],y0[mm],z0[mm])参照して、人がベッド外に居ると判断されて、かつ、高さz0が所定値を下回った(たとえば、床面上400mm以下)場合に「ベッドから転落している」と判断し、介護者に警告を発する。なお、床上に横たわっている人体と、偶発的に床上に落ちている物体とを区別するために、集合ΓのXYZ座標の代表値に対する条件に加えて数式29によって計算される慣性等価楕円の長軸aと短軸bの長さや比(b/a)、面積(πab)等に対して、別に定める条件を満たす(たとえば、値が特定の範囲内にある)ときにのみ、「人がベッドから転落した」と判断するようにしてもよい。
(8)離床検知
フレームごとに求めた、慣性等価楕円に含まれる輝点の集合ΓのXYZ座標の代表値(x0[mm],y0[mm],z0[mm])を参照して、XY座標(x0[mm],y0[mm])が、ベッド領域及び別途当該ベッド領域周辺に設定した緩衝領域の外に出た場合に、「人が離床した」と判断し、介護者に警告を発する。具体的には、ベッド領域を、段落番号[0070]で求めた、2点(s0−Lb/2,t0−Wb/2)と(s0+Lb/2,t0+Wb/2)を対頂点とする矩形とした場合、(x0[mm],y0[mm])が、2点(s0−Lb/2−ε,t0−Wb/2−ε)と(s0+Lb/2+ε,t0+Wb/2+ε)対頂点とする矩形(ただし、ε[mm]は別に定める定数)の外に出た場合に、「人が離床した」と判断する。
J番目のフレームにおいて、「人が離床した」と判定された場合、それ以降のフレームにおいては、「人がベッド内にいる」と判断されるまで、「人が離床した」という判定を継続する。「人が離床した」という判定が、別に定める時間以上に渡って継続した場合、介護者に警告を発する。
(9)悶え・もがき・のたうち・頻繁な寝返りの検知
「悶え」、「もがき」、「苦しさに伴うのたうち」、「頻繁な寝返り」等の体動は、マイクロ波ドップラーセンサ124から得られる体動成分信号,および、人体の動線、の両方、あるいは、いずれか一方を用いて検出する。
(i)マイクロ波ドップラーセンサ124から得られる体動成分信号による検出
マイクロ波ドップラーセンサ124から、段落番号[0080]の手段によって抽出される体動成分信号に対して、瞬時振幅が、別途定められた閾値を、別途定める時間連続して上回る場合、「悶え」、「苦しさに伴うのたうち」、「頻繁な寝返り」などの異常事態が発生していると判断し、介護者に警告を発する。
(ii)人体の動線による検出
フレームごとに求めた、慣性等価楕円に含まれる輝点の集合ΓのXYZ座標の代表値(x0[mm],y0[mm],z0[mm])を参照して、XY座標(x0[mm],y0[mm])の移動履歴を、時系列で記録することによって、人体の「動線」とする。図21は、人体の動線241と、現在位置242の例である。J番目のフレームにおいて、人体の動線から、過去Lフレーム分(Lは別に定める定数)の移動履歴を抽出する。
Figure 2018117331
から、動きベクトルの偏角を計算する(κ≧1は別途定めた値):
Figure 2018117331
そして、区間[0°,360°)を間隔s°で量子化し、偏角の度数分布
Figure 2018117331
(ただし、Πiは、偏角がi・s°以上、(i+1)・s°未満であるような動きベクトルの度数)を計算する。そして、度数分布Πから計算される、確率分布p={p:i=0,1,・・・,2M−1}
Figure 2018117331
に対して、下記数式36で記述されるエントロピーH(p)を計算する:
Figure 2018117331
このエントロピーは、動きベクトルの角度変化のランダムネスを測るものである。エントロピーの計算値が別途定める値を越した場合、そのタイミングをもって、「悶え」、「苦しさに伴うのたうち」、「頻繁な寝返り」などの異常事態が発生していると判断し、介護者に警告を発する。
以上説明したとおり、本発明によれば、見守る対象となる居室内に置かれたベッドの上の天井に本装置1台を取付けるだけで、その部屋で発生した被介護者の生命や健康に関わる不測の事態を被介護者のプライバシーを侵害することもなく検出し、遅滞なく介護者に通報できるようになる。
国民の高齢化と介護者確保の難しさは、我が国はもとより先進国において共通の課題となりつつある。これからの社会において、人に代わって被介護者を見守る装置の需要が増大することに、議論の余地はない。したがって、本装置のような見守り装置の社会的必要性は必然であり、産業としての進展は大いに期待されるところである。
110 記憶部
111 制御/電源部
112 演算処理部
113 情報送受信部
114 データ取得部
115 センサユニット
116 情報送受信ユニット
118 光学ブロック
119 情報送受信部
120 表示・操作部
121 拡散光照明器
122 撮像装置
123 水準器
124 マイクロ波ドップラーセンサ
125 投光器
126 カバー
127 WiFi子機
152 床上高のスケール
171 床検出用マーカー
172 高さ検出用マーカー
181 ベッドマーカー
191 特定家具マーカー
201 LED照明画像
202 エッジ画像
203 矩形領域
221 慣性等価楕円
241 人体の動線
242 人体の現在位置
Figure 2018117331
Figure 2018117331
Figure 2018117331
Figure 2018117331
Figure 2018117331
Figure 2018117331

Claims (10)

  1. ベッド上、および、ベッド周辺の被介護者の状態を取得し、これに基づく情報を処理・出力するセンサユニット115と、該センサユニットが発する通報の介護者への伝達と、センサユニットへのコマンド信号送信を行う情報送受信ユニット116、により構成され、前記センサユニット115は、制御/電源部111、演算処理部112、記憶部110および情報送受信部113を内包する電気・電子ブロック117と、データ取得部114を構成する光学ブロック118から成り、当該光学ブロック118は赤外線輝点を投光する投光器125、赤外線輝点を撮像する撮像装置122、LED拡散光照明器121、被介護者の動きを捉えるマイクロ波ドップラーセンサ124、および装置の設置状態を担保する水準器123を具備するベッド見守り装置。
  2. 特許請求の範囲第1項記載のベッド見守り装置であって、見守り対象となる室内の床上任意の位置に既知半径を有するリング形状のみが描かれた3枚以上の札状床検出用マーカー171を配置し、前記センサユニット115内に取り付けられたLED拡散光照明器121によるLED拡散光の照明下で、同じく前記センサユニット115内に取り付けられた撮像装置122によって対象とする室内全体の画像を撮影し、撮像装置122で取得された画像にハフ変換演算を施して画像内に写った前記各マーカー171のリング形状を検出する手段と、検出されたリング形状の各半径に基づいて、当該リング形状の各中心から前記撮像装置122の撮像レンズ主面までの距離を検出する手段と、前記3枚以上のマーカー171について検出された各リング中心から前記撮像レンズ主面までの各距離に基づいて、床面と前記撮像レンズ主面との傾き角を検出することにより前記センサユニットの取付角をソフトウェア的に補正する手段、とを有することを特徴とするベッド見守り装置。
  3. 特許請求の範囲第1項または第2項記載のベッド見守り装置であって、前記センサユニット115内に取り付けられた赤外線輝点アレイ投光器125により見守りの対象となる室内に投影された全ての輝点に対し、各投影輝点のxyz座標を求める手段と、xy平面上全ての格子点でのz座標を表示する高さ分布画像である高さマップを取得する手段を有することを特徴とするベッド見守り装置。
  4. 特許請求の範囲第3項記載のベッド見守り装置であって、既知半径のリング形状と当該リング形状内部にベッド特有の記号が描かれた札状のベッドマーカー181を見守りの対象となる室内に置かれたベッド上任意の位置に1枚以上配置し、前記センサユニット115内に取り付けられたLED拡散光照明器121によるLED拡散光の照明下で前記センサユニット内取り付けられた撮像装置122によって当該室内全体の画像を撮影し、該撮像装置122で取得された画像にハフ変換演算を施して画像内に写った前記マーカーのリング形状を検出し、該リング形状の各中心から前記撮像装置122の撮像レンズ主面までの距離を取得すると同時にリング形状内に描かれた記号をパターン認識することによってベッドマーカーを検出する手段と、さらに取得されたベッドの高さを前記高さマップと既知のベッドサイズ(縦横の長さ)を参照することによって、ベッドが置かれた位置とベッドの高さを特定する手段、とを有することを特徴とするベッド見守り装置。
  5. 特許請求の範囲第1項、第2項または第3項記載のベッド見守り装置であって、見守り対象となる室内に置かれたベッド以外の家具を検出し、特定したい家具上に1枚以上、既知半径のリング形状と当該リング形状内部に家具ごとに異なる特定の記号が描かれた特定家具マーカー191を配置し、前記センサユニット115内に取り付けられたLED拡散光照明器121によるLED拡散光の照明下で前記撮像装置122によって当該室内全体の画像を撮影し、取得された画像にハフ変化演算を施して画像内に写った前記特定家具マーカー191のリング形状を検出し、当該リング形状の各中心から前記撮像装置122の撮像レンズ主面までの距離を取得すると同時にリング形状内に描かれた記号を認識することによって各特定家具マーカー191を検出する手段と、さらに取得された各特定家具マーカーの高さを前記高さマップ内から、同じz座標を持つ格子点の集合が整合度最大となる領域を探索することによって、当該特定家具の位置を特定する手段、とを有することを特徴とするベッド見守り装置。
  6. 特許請求の範囲第4項記載のベッド見守り装置であって、前記高さマップに関連し、ベッドの上、および、周辺に人がいない状態で得られた高さマップである基準マップを参照し、任意の時刻において、赤外線輝点アレイ投光器125により投光された輝点群に対して求められた各投影輝点のxyz座標から、z座標値が前記基準マップから別に定める所定値を超すずれがある輝点の部分集合を抽出する手段と、当該抽出された輝点の部分集合と等価の慣性モーメントを有する楕円を求める手段と、当該楕円によって囲まれる領域内に存在する各輝点に対して3次元座標を求める手段と、当該楕円によって囲まれる領域内に存在する輝点群のxyz座標の代表値を求める手段、とを有することによって見守りの対象となる室内に存在する被介護者を検出することを特徴とするベッド見守り装置。
  7. 特許請求の範囲第6項記載のベッド見守り装置であって、前記楕円によって囲まれる領域内に存在する輝点群の代表値のxy座標が前記ベッド領域に含まれ、かつz座標値が別に定める特定の値を超す値となったときに、被介護者が危険状態にあると判定する手段、を有することを特徴とするベッド見守り装置。
  8. 特許請求の範囲第6項記載のベッド見守り装置であって、前記楕円によって囲まれる領域内に存在する輝点群の代表値のxy座標が前記ベッド領域から外れ、かつz座標値が別に定める特定値以下となったときに、被介護者がベッドから転落した状態にあると判定する手段、を有することを特徴とするベッド見守り装置。
  9. 特許請求の範囲第6項記載のベッド見守り装置であって、前記楕円によって囲まれる領域内に存在する輝点群のxyz座標の代表値が前記ベッド領域及び別途前記ベッド領域周辺に設定した緩衝領域の外に出た場合、被介護者が離床したと判定する手段を有することを特徴とするベッド見守り装置。
  10. 特許請求の範囲第6項記載のベッド見守り装置であって、当該輝点群のXYZ座標の代表値の時系列移動履歴から、またはマイクロ波ドップラーセンサ124から取得される信号波形の分析から、の少なくとも一方から、対象者の悶え、もがき、のたうち、頻繁な寝返りの状態を判定する手段、を有することを特徴とするベッド見守り装置。
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