JP2018117281A - 文字スーパー合成装置及びそのプログラム - Google Patents

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大一 小出
敦志 荒井
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敦志 荒井
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Abstract

【課題】文字スーパーを見やすくできる文字スーパー合成装置を提供する。【解決手段】文字スーパー合成装置1は、入力映像から判定用信号を検出する映像検出部11と、判定用信号に基づいて、この入力映像がHDR方式又はSDR方式であるかを判定する映像判定部12と、映像判定部12の判定結果に基づいて、文字スーパーの映像レベルを決定する映像レベル決定部13と、映像レベルに従って、文字スーパーの提示を文字スーパー提示部16に指令する文字スーパー映像レベル指令部14と、入力映像に合成する文字スーパーを生成する文字スーパー生成部15と、映像レベル決定部13が決定した映像レベルで文字スーパーを提示する文字スーパー提示部16と、文字スーパーを入力映像に合成する文字スーパー合成部17と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、文字スーパー合成装置及びそのプログラムに関する。
現行のテレビジョン放送では、補助的に情報を伝えるために、文字が映像にスーパーインポーズされている。以下、スーパーインポーズを「スーパー」、映像にスーパーされた文字を「文字スーパー」と記載する。
これまでのテレビジョン放送では、CRT(Cathode Ray Tube)や液晶型テレビなどのテレビジョン受像機において、ある一定の明暗差の標準ダイナミックレンジ(SDR:Standard Dynamic Range)方式で表現されている。また、放送局におけるテレビジョン用映像制作においては、映像編集用スタジオなどで映像を制作する際には、一般に、ITU−R勧告BT.2035に則り、観視環境におけるモニタの背景の明るさは、モニタに映る映像の標準白レベル(最大明るさ)の10%±2%に相当する10(8〜12)cd/mの環境とする。そして、制作用モニタの明るさの基準として、相対ビデオレベル(IRE値)で0%から100%(又は109%)のうち、標準白レベル100%を明るさ100cd/mに設定することとしている。つまり、放送用映像は、相対ビデオレベル0%〜100%の間で制作される。そして、家庭に放送された際には、テレビジョン受像機側で表現できる輝度特性や、視聴する環境(一般にはスタジオ制作環境より明るい)、視聴者の好みに応じて、最大輝度をおおよそ1〜4倍(400cd/m)程度に、コントラスト、明るさなどの値を調整して視聴するケースが多い。このとき、文字スーパーは、無彩色の場合、最大輝度のビデオレベルを標準白レベル100%に設定して放送されることが一般である。
近年、テレビジョン受像機側などのディスプレイの最大輝度性能の向上や、撮像素子で獲得できる明暗幅性能の向上などの技術進歩を背景に、明暗差を拡大し表現の幅を拡げ、より撮影対象(シーン)を忠実に表現する高ダイナミックレンジ(HDR:High Dynamic Range)方式による映像表示技術が適用されつつある。ディスプレイの最大輝度は、液晶型モニタで700cd/m以上が表現できるようになりつつある(コントラスト比1000:1以上)。近年出てきている自発光型表示デバイスである有機EL素子(OLED)によるディスプレイにおいては、コントラスト比が100万:1を超え、最大輝度も500cd/mから1000cd/mと、明暗幅を表現できる範囲が拡大してきている。
これまでのSDR方式における映像の光電気変換関数(OETF:Opto-Electrical Transfer Function)は、映像レベル(電気信号、相対値)をE、シーンの輝度を電気信号に変換したレベル(相対値)をLとした場合、下記の式(1)で表される。なお、式(1)では、ガンマγ値は2.2又は2.4である(小数点第2位以下四捨五入)。
Figure 2018117281
また、HDR方式の一つ、ハイブリッド・ログ・ガンマ(HLG:Hybrid Log-Gamma)方式において、OETFは、映像レベル(電気信号、相対値)をE´とした場合、例えば、下記の式(2)で表される(非特許文献1,2参照)。
Figure 2018117281
ここで、式(2)において、上式を式(2−a)とし、下式を式(2−b)とする。rは、式(2−a)のべき乗関数と式(2−b)の関数の境界点の映像レベルであり、基準白レベルを表す。また、定数a,b,cは、HLG方式で予め規定された定数である。式(2)のグラフを図6に示す。この図6では、縦軸が映像レベルE、横軸がシーン輝度Lを表す。例えば、境界点のシーン輝度をL=1とするとき、式(2−a)により境界点の映像レベルはr=E´となる。図6に示すように、式(2−a)と式(2−b)が境界点を境に連続性を持たなければならない。なお、境界点の映像レベル(基準白レベル)rは、0.5の他に0.63、0.7や0.75のような別の値になる可能性もある。このとき、式(2)の定数a,b,cは、連続性を持つように値が変わることもある。
式(2−a)のべき乗関数が式(1)に類似することから、相対ビデオレベルが50%以下のとき、SDR方式とHDR方式で互換性が高い映像表現が可能である。また、式(2−b)の関数は、相対ビデオレベルが50%を超えるとき、映像の明るい部分(ハイライト)を表現できることを表す。
このため、テレビジョン放送において、これまでのSDR映像による放送からHDR映像による放送に移行する場合、HLG方式を適用した場合において、相対ビデオレベル0〜50%をSDR映像と互換性のある表現領域とし、この領域とハイライト領域を組み合わせた相対ビデオレベル0〜100%をHDR映像の表現領域とすることができる。
従って、これまでのSDR方式で制作された放送番組を、HDR方式による映像で限りなく忠実に放送で表現しようとした場合、HDR方式で収録された映像は、相対ビデオレベル0〜100%で表現されることが想定される。SDR方式で収録された映像は、相対ビデオレベル0〜50(又は63、70、75)%で表現されることが想定される。このような相対ビデオレベル0〜100%で表現される映像に対して、文字スーパーは、これまで、最大レベル100%(あるいはそれより最大でも20%低い範囲のレベル)でスーパーしていた。ここで、相対ビデオレベル0〜50(又は63、70、75)%で表現されるSDR方式で制作された放送番組に文字をスーパーする場合においては、SDR方式の最大輝度に相当する相対ビデオレベル50(又は63、70、75)%で表現することになる。
一般社団法人 電波産業会(ARIB:Association of Radio Industries and Business)規格STD−B67 Ver1.0 国際電気通信連合 無線通信部門(ITU−R:International Telecommunication Union Radiocommunications Sector)Recommendation BT.2100-0 (07/2016)
しかし、HDR映像とSDR映像とが混在する場合、文字スーパーを相対ビデオレベル50%で表現すると、文字スーパーを従来のSDR方式どおり無彩色白色で見えやすく表現しているつもりが、文字スーパーが暗く、見えにくくなるという問題が生じる。さらに、HDR方式及びSDR方式での映像レベルが異なるために、一定の映像レベルで文字スーパーを合成(重畳)した場合、文字スーパーが映像の明るさとかけ離れており、視聴者が違和感を感じるという問題も生ずる。
そこで、本発明は、HDR映像とSDR映像とが混在している場合でも文字スーパーを見やすくできる文字スーパー合成装置及びそのプログラムを提供することを課題とする。
前記した課題に鑑みて、本発明に係る文字スーパー合成装置は、HDR方式又はSDR方式の入力映像に文字スーパーを合成する文字スーパー合成装置であって、映像検出部と、映像判定部と、映像レベル決定部と、文字スーパー合成部と、を備える構成とした。
かかる構成によれば、文字スーパー合成装置は、映像検出部によって、入力映像から、入力映像がHDR方式又はSDR方式であるかを判定するための判定用信号を検出する。
また、文字スーパー合成装置は、映像判定部によって、映像検出部で検出された判定用信号に基づいて、入力映像がHDR方式又はSDR方式であるかを判定する。
また、文字スーパー合成装置は、映像レベル決定部によって、入力映像がHDR方式の場合、文字スーパーを、相対ビデオレベルの50%から100%までの間で予め設定されたHDR用文字スーパー映像レベルで提示すると決定する。
さらに、文字スーパー合成装置は、映像レベル決定部によって、入力映像がSDR方式の場合、文字スーパーを、SDR方式の最大レベルに基づいて予め設定されたSDR用文字スーパー映像レベルで提示すると決定する。
その後、文字スーパー合成装置は、文字スーパー合成部によって、映像レベル決定部が決定した映像レベルで文字スーパーを入力映像に合成する。
このように、文字スーパー合成装置は、文字スーパーの映像レベルを一定とせずに、HDR方式又はSDR方式といった入力映像に応じた明るさで文字スーパーを合成するため、文字スーパーを見やすくすることができる。
本発明に係る文字スーパー合成装置は、HDR方式又はSDR方式に応じた明るさで文字スーパーを合成するため、文字スーパーを見やすくすることができる。
本発明の実施形態に係る文字スーパー合成装置の構成を示すブロック図である。 図1の文字スーパー合成装置による文字スーパーの合成を説明する説明図である。 図1の文字スーパー合成装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例において、HDR評価映像の全平均輝度レベルが54%の場合における評価結果を表したヒストグラムである。 本発明の実施例において、HDR評価映像の全平均輝度レベルが40%の場合における評価結果を表したヒストグラムである。 ハイブリッド・ログ・ガンマ方式のOETFを示すグラフである。
[文字スーパー合成装置の構成]
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1を参照し、本発明の実施形態に係る文字スーパー合成装置1の構成について説明する。
文字スーパー合成装置1は、HDR方式又はSDR方式の入力映像に文字スーパーを合成するものである。本実施形態では、文字スーパー合成装置1は、放送番組の制作に用いられることとする。
図1に示すように、文字スーパー合成装置1は、映像入力部10と、映像検出部11と、映像判定部12と、映像レベル決定部13と、文字スーパー映像レベル指令部14と、文字スーパー生成部15と、文字スーパー提示部16と、文字スーパー合成部17と、を備える。
映像入力部10は、外部(例えば、カメラ、記録装置、映像編集装置又は映像送出装置)から入力映像が入力されるものである。この入力映像は、HDR映像とSDR映像とが混在した映像である。例えば、入力映像には、ダイナミックレンジがHLG方式、PQ(Perceptual Quantization)方式等のHDR映像と、従来のSDR映像とが含まれている。また、映像信号は、8K(横7680×縦4320画素)、4K(横4320×縦2160画素)、2K(横1920×縦1080画素)等、解像度が特に制限されない。そして、映像入力部10は、この入力映像を映像検出部11及び文字スーパー合成部17に出力する。
映像検出部11は、映像入力部10より入力された入力映像から、この入力映像がHDR方式又はSDR方式であるかを判定するための判定用信号を検出するものである。そして、映像検出部11は、検出した判定用信号を映像判定部12に出力する。
なお、映像検出部11の詳細は、後記する。
映像判定部12は、映像検出部11から入力された判定用信号に基づいて、この入力映像がHDR方式又はSDR方式であるかを判定するものである。ここで、映像判定部12は、入力映像がHDR方式の場合、映像レベルの決定指令をHDR文字スーパー映像レベル決定部131に出力する。一方、映像判定部12は、入力映像がSDR方式の場合、映像レベルの決定指令をSDR文字スーパー映像レベル決定部133に出力する。以下、3つの判定方法を具体的に説明する。
<第1例:補助データで判定する手法>
この第1例は、入力映像に重畳された補助データを判定用信号として検出し、判定を行う手法である。
補助データには、HLG方式、PQ方式、SDR方式のそれぞれで固有のID(IDentifier)が格納されている。例えば、入力映像が、SMPTE292、ITU−R勧告BT.1120、ARIB標準規格BTA S−004で提案されているHDTV信号のシリアルデジタルインタフェース(HD−SDI)に対応する場合を考える。この場合、補助データは、SMPTE291で提案されている補助信号の重畳方式におけるユーザデータワード領域に追加された固有のIDとなる。
また、入力映像が、4K,8K等の超高精細映像の場合を考える。この場合、補助データは、ARIB標準規格STD−B58で提案されている超高精細映像を伝送するインターフェースなどの補助信号領域に追加された固有のIDとなる。
この第1例では、映像検出部11は、判定用信号として、入力映像から補助データを検出する。そして、映像判定部12は、映像検出部11が検出した補助データを参照し、入力映像が、HDR方式(HLG方式、PQ方式)又はSDR方式であるかを判定する。
<第2例:マッピングのレベルで判定する手法>
この第2例は、入力映像がマッピングされた相対ビデオレベル(IRE値)を判定用信号として検出し、判定を行う手法である。ここで、SDR映像が、HLG方式のOETFに設定したディスプレイで互換性を保たれた状態で提示されることとする。
前記した第1例のような補助データが入力映像に付加されていない場合も考えられる。この場合、入力映像がマッピングされている相対ビデオレベルに応じて、HDR方式(HLG方式、PQ方式)又はSDR方式であるかを判定する。
前記した式(2)のように、SDR映像は、相対ビデオレベル0%〜r%でマッピングされている(但し、rは、50%、63%、70%又は75%)。このため、映像検出部11は、判定用信号として、入力映像の先頭から予め設定された区間(例えば、10秒)を再生して、相対ビデオレベルの最大値(最大レベル)を検出する。そして、映像判定部12は、映像検出部11が検出した最大レベルの閾値判定により、入力映像がHDR方式又はSDR方式であるかを判定する。例えば、映像判定部12は、閾値を予め80%に設定し、最大レベルが80%以上の場合にHDR方式と判定し、最大レベルが80%未満の場合にSDR方式と判定する。
なお、HDR映像にSDR映像が挿入された映像(例えば、ピクチャーインピクチャー)を考える。この場合、映像判定部12は、その映像の最大レベルがHDR方式と同様になるので、その映像をHDR映像と判定する。
<第3例:クレジット情報で判定する手法>
この第3例は、入力映像の先頭より前に、入力映像の映像フォーマットを示すクレジット情報が付加されている場合、このクレジット情報を判定用信号として検出し、判定を行う手法である。なお、クレジット情報とは、最大白を表す画像領域(相対ビデオレベルが100%)が含まれるカラーバー等の映像基準信号のことである。
この第3例は、HLGによるHDR方式での伝送に限定した場合で、予め、HDR映像は最大白100%である式(2−a)と式(2−b)の組み合わせで表される映像信号が用意され、SDR映像は互換性のある式(2−b)で表される最大白50%である映像信号があらかじめ用意されて、それぞれが入力された場合に限って適用できる手法である。従来の最大白レベル100%で用意されている、例えば式(1)式で表わされるSDR映像が入力される場合には、第3例を適用しない。
ここで、映像検出部11は、判定用信号として、クレジット情報を検出する。そして、映像判定部12は、映像検出部11がクレジット情報を検出できたか否かにより、入力映像がHDR方式又はSDR方式であるかを判定する。例えば、映像判定部12は、クレジット情報中の最大白が100%であると検出できた場合にHDR方式と判定し、クレジット情報中の最大白がr%(例えば、50%)と検出できた場合にSDR方式と判定する。
なお、入力映像が放送番組単位、シーン単位又はカット単位で制作されるので、これらの単位でHDR方式又はSDR方式が切り替わる。従って、第1例〜第3例では、フレーム単位のように頻繁にHDR方式又はSDR方式が切り替わることがない。
また、映像検出部11及び映像判定部12が第1例〜第3例の何れを用いるか予め設定しておく。
文字スーパー合成装置1の構成について、説明を続ける。
映像レベル決定部13は、映像判定部12の判定結果に基づいて、文字スーパーの映像レベルを決定するものであり、HDR文字スーパー映像レベル決定部131と、SDR文字スーパー映像レベル決定部133と、を備える。
HDR文字スーパー映像レベル決定部131は、映像判定部12から映像レベルの決定指令が入力された場合、文字スーパーを所定のHDR用文字スーパー映像レベルで提示すると決定するものである。そして、HDR文字スーパー映像レベル決定部131は、決定した映像レベルを文字スーパー映像レベル指令部14に出力する。
例えば、映像制作者が、相対ビデオレベルの50%(中間値)から100%(最大値)までの任意の値でHDR用文字スーパー映像レベルを予め設定しておく。このとき、HDR用文字スーパー映像レベルは、後記する理由により、相対ビデオレベルの70%から100%までの間で予め設定することが好ましい(実施例参照)。
SDR文字スーパー映像レベル決定部133は、映像判定部12から映像レベルの決定指令が入力された場合、文字スーパーを所定のSDR用文字スーパー映像レベルで提示すると決定するものである。そして、SDR文字スーパー映像レベル決定部133は、決定した映像レベルを文字スーパー映像レベル指令部14に出力する。
例えば、映像制作者が、SDR方式の最大レベルに基づいてSDR用文字スーパー映像レベルを予め設定しておく。このとき、SDR用文字スーパー映像レベルは、SDR方式の相対ビデオレベル(入力映像の最大レベル)以上、かつ、相対ビデオレベルの50%から100%までの間で予め設定してもよい。
文字スーパー映像レベル指令部14は、映像レベル決定部13から入力された映像レベルに従って、文字スーパーの提示を文字スーパー提示部16に指令するものである。
文字スーパー生成部15は、外部(例えば、映像制作者)の指示に従って、入力映像に合成する文字スーパーを生成するものである。ここで、文字スーパー生成部15は、生成する文字スーパーの位置、フォントサイズ、色、装飾(影、文字の背景)などを任意に設定できる。そして、文字スーパー生成部15は、生成した文字スーパーを文字スーパー提示部16に出力する。
文字スーパー提示部16は、文字スーパー生成部15から入力された文字スーパーを、映像レベル決定部13が決定した映像レベルで提示(出力)するものである。すなわち、文字スーパー提示部16は、映像レベル決定部13が決定した映像レベルの文字スーパーを文字スーパー合成部17に出力する。
文字スーパー合成部17は、文字スーパー提示部16から入力された文字スーパーを、映像入力部10からの入力映像に合成するものである。例えば、文字スーパー合成部17は、図2に示すように、ニュース番組(入力映像)に「気象情報:○○地方に大雪注意報」という文字スーパーを合成する。このとき、文字スーパーは、ニュース番組の映像レベルに応じた明るさとなる。
その後、文字スーパー合成部17は、文字スーパーが合成された入力映像を外部(例えば、放送送出装置)に出力する。
[文字スーパー合成装置の動作]
図3を参照し、文字スーパー合成装置1の動作について説明する(適宜図1参照)。
図3に示すように、映像入力部10は、外部から入力映像が入力される(ステップS1)。
映像検出部11は、ステップS1で入力された入力映像から、この入力映像がHDR方式又はSDR方式であるかを判定するための判定用信号を検出する(ステップS2)。
映像判定部12は、ステップS2で検出された判定用信号に基づいて、この入力映像がHDR方式又はSDR方式であるかを判定する(ステップS3)。
入力映像がHDR方式の場合(ステップS3でHDR)、文字スーパー合成装置1は、ステップS4の処理に進む。
入力映像がSDR方式の場合(ステップS3でSDR)、文字スーパー合成装置1は、ステップS5の処理に進む。
映像レベル決定部13(HDR文字スーパー映像レベル決定部131)は、文字スーパーをHDR用文字スーパー映像レベルで提示すると決定する(ステップS4)。
映像レベル決定部13(SDR文字スーパー映像レベル決定部133)は、文字スーパーをSDR用文字スーパー映像レベルで提示すると決定する(ステップS5)。
文字スーパー映像レベル指令部14は、ステップS4又はステップS5で決定した映像レベルに従って、文字スーパーの提示を文字スーパー提示部16に指令する(ステップS6)。
文字スーパー生成部15は、入力映像に合成する文字スーパーを生成する(ステップS7)。
文字スーパー提示部16は、ステップS7で生成した文字スーパーを、ステップS4又はステップS5で決定した映像レベルで提示する(ステップS8)。
文字スーパー合成部17は、ステップS8で提示された文字スーパーを、ステップS1で入力された入力映像に合成する(ステップS9)。
以上のように、文字スーパー合成装置1は、HDR方式又はSDR方式といった入力映像に応じた明るさで文字スーパーを合成するため、文字スーパーが見やすくなる。
以上、本発明の各実施形態を詳述してきたが、本発明は前記した各実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
本発明は、放送制作用機器のインターフェースだけでなく、家庭へ放送伝搬される放送映像信号及び補助信号への重畳においても、同様に適用される。つまり、本発明は、テレビジョン受像機にも適用することができる。
前記した実施形態では、文字スーパー合成装置を独立したハードウェアとして説明したが、本発明は、これに限定されない。例えば、コンピュータが備えるCPU、メモリ、ハードディスク等のハードウェア資源を、文字スーパー合成装置として協調動作させる文字スーパー合成装置プログラムで実現することもできる。このプログラムは、通信回線を介して配布してもよく、CD−ROMやフラッシュメモリ等の記憶媒体に書き込んで配布してもよい。
(実施例)
まず、HLG方式による式(2)で表されるOETFで制作した映像に文字スーパーを合成した。このとき、文字スーパーは、所定のIRE値(50%,60%,70%,75%,80%,85%,90%,100%)で段階的に設定し、無彩色で装飾がない単純な文字フォントとした。また、文字スーパーは、後記する評価用映像モニタの画面下端から約7%〜13%の位置に文字情報として認識できるよう合成した。以下、この映像をHDR評価映像とする。
また、HDR評価映像を提示するために、式(2)の逆関数であるHLG方式のEOTFを設定した評価用映像モニタを用意した。このとき、評価用映像モニタは、最大輝度1000cd/mの有機EL表示デバイスを用いており、コントラスト比が100万対1以上であった。
視聴環境は、背景がグレー一色で薄明りの周囲環境とし、このとき背景の輝度が5cd/mとした。視聴距離は、画面の高さHに対し、3Hの距離とした。そして、14人の放送技術業務経験を有する映像専門家が評価者として、前記したHDR評価映像を評価用映像モニタで提示した際に、好ましいと感じる文字スーパーの相対ビデオレベルの範囲(1つに限らず複数可)で回答した。
評価結果を図4及び図5に示す。図4は、HDR評価映像の全平均輝度レベルが54%の場合において、各相対ビデオレベルで提示した文字スーパーに対して、好ましいと回答した評価者の割合をヒストグラムで表している。また、図5は、HDR評価映像の全平均輝度レベルを40%に設定した場合において、各相対ビデオレベルで提示した文字スーパーに対して、好ましいと回答した評価者の割合をヒストグラムで表している。
なお、図4及び図5では、縦軸が好ましいと回答した評価者の割合であり、横軸が相対ビデオレベルである。
図4では70%未満、図5では60%未満の相対ビデオレベルで提示した文字スーパーは、好ましいと感じる評価者がいないという評価結果となった。その理由としては、SDR映像の放送番組で一般的な白色の文字で提示したつもりの文字スーパーが、灰色に見えてしまい、好ましいと回答しなかったためと考えられる。
また、SDR方式では、文字スーパーを提示するときの相対ビデオレベルとして、最大レベル(100%)が一般的に使われている。一方、HDR評価映像では、評価者が好ましいと感じる最大レベルの最頻値は、最大値と中間値(50%)の間の値に分布する。その理由としては、評価用映像モニタでは、最大レベルが眩しく感じられたためと考えられる。
また、参考例として、背景を相対ビデオレベル0%の黒色一色とし、相対ビデオレベル50%の文字スーパーを合成した映像を用意した。そして、この映像を評価用映像モニタで提示した際、白色に見えるか、灰色に見えるかの評価を同一視聴環境及び同一評価者で実施した。
参考例の評価結果は、100%の評価者が白色に見えると回答したのに対し、灰色に見えると回答した評価者が0%である。つまり、この参考例では、相対ビデオレベル50%の文字スーパーは、全評価者が白色に見えると回答したことになる。その理由としては、HDR映像でなく、かつ、映像レベルが低い場合は、相対ビデオレベル50%でも文字スーパーとして従来どおりに見えたためと考えられる。さらに、背景が文字スーパーの明るさを超えない場合、文字スーパーは、式(2)において互換性あるSDR方式の最大値50%以上に設定した場合、評価者が違和感を感じることがなく、好ましくないと回答しなかったと考えられる。
1 文字スーパー合成装置
10 映像入力部
11 映像検出部
12 映像判定部
13 映像レベル決定部
14 文字スーパー映像レベル指令部
15 文字スーパー生成部
16 文字スーパー提示部
17 文字スーパー合成部

Claims (6)

  1. HDR方式又はSDR方式の入力映像に文字スーパーを合成する文字スーパー合成装置であって、
    前記入力映像から、当該入力映像がHDR方式又はSDR方式であるかを判定するための判定用信号を検出する映像検出部と、
    前記映像検出部で検出された判定用信号に基づいて、前記入力映像がHDR方式又はSDR方式であるかを判定する映像判定部と、
    前記入力映像がHDR方式の場合、前記文字スーパーを、相対ビデオレベルの50%から100%までの間で予め設定されたHDR用文字スーパー映像レベルで提示すると決定し、前記入力映像がSDR方式の場合、前記文字スーパーを、SDR方式の最大レベルに基づいて予め設定されたSDR用文字スーパー映像レベルで提示すると決定する映像レベル決定部と、
    前記映像レベル決定部が決定した映像レベルで前記文字スーパーを前記入力映像に合成する文字スーパー合成部と、
    を備えることを特徴とする文字スーパー合成装置。
  2. 前記映像レベル決定部は、前記HDR用文字スーパー映像レベルが、前記相対ビデオレベルの70%から100%までの間で予め設定されたことを特徴とする請求項1に記載の文字スーパー合成装置。
  3. 前記映像レベル決定部は、前記SDR用文字スーパー映像レベルが、前記入力映像の最大レベル以上でかつ前記相対ビデオレベルの50%から100%までの間で予め設定されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の文字スーパー合成装置。
  4. 前記映像検出部は、前記判定用信号として、前記入力映像の先頭から予め設定された区間における前記相対ビデオレベルの最大値を検出し、
    前記映像判定部は、前記映像検出部が検出した最大値の閾値判定により、前記入力映像がHDR方式又はSDR方式であるかを判定することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の文字スーパー合成装置。
  5. 前記映像レベル決定部は、前記入力映像がSDR映像を含むHDR映像の場合、前記HDR用文字スーパー映像レベルが、前記相対ビデオレベルの70%から100%までの間で予め設定されたことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の文字スーパー合成装置。
  6. コンピュータを、請求項1から請求項5の何れか一項に記載の文字スーパー合成装置として機能させるための文字スーパー合成プログラム。
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