JP2018113556A - 波長多重光通信システム - Google Patents

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Mamiko TANAKA
麻美子 田中
英樹 末岡
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Abstract

【課題】経済性の向上及び高い信頼性の確保を両立させる。【解決手段】波長多重光通信システム1の子局装置(#1〜#N)の各々は、割り当てられた波長群の内の第1の波長群の信号光である子局送信信号光を送信する子局送信部と、前記波長群の内の第2の波長群の信号光である子局受信信号光を受信する子局受信部と、親局送信信号光の一部を抽出すると共に、子局送信信号光を伝送路に入力する群合分波部131と、切替制御部132が出力する切替指示信号に基づいて、子局受信信号光を子局受信部に提供すると共に、伝送路61,62に入力される子局送信信号光が伝送路で伝送される伝送方向を切替える切替部113,123とを有し、子局装置に割り当てられた波長群に含まれる波長が互いに重複せず、子局装置の各々において第1の波長群に含まれる波長と第2の波長群に含まれる波長とが互いに重複しない。【選択図】図1

Description

本発明は、信号光が双方向に伝送される1心双方向の伝送路によって親局装置と複数の子局装置とが接続された波長多重光通信システムに関する。
近年、都市部などの基地局が密集するエリアにおいて、モバイルネットワークによる通信の高速化及び大容量化に応えるために、制御・ベースバンド部(BBU:Base Band Unit)と無線部(RRH:Remote Radio Head)とが互いに分離されて配置されたモバイルフロントホール(MFH:Mobile Front−Haul)が注目されている。
MFHは、1台のBBUと複数台のRRHとを無線又は光ファイバで接続して、BBUを集約することで、各基地局での省スペース化及び低消費電力化を促進し、設備投資(CAPEX:Capital Expenditure)及び運用コスト(OPEX:Operating Expense)を低減することができる。一方、モバイルユーザは、日々の生活の中でモバイルトラフィックを活用しているので、障害等によって通信不能期間が継続しないこと及びネットワークが高い信頼性を持つことを求めている。このため、通信キャリアにとっては、ネットワークの経済性の向上及び高い信頼性の確保の両立が重要である。
ネットワークの経済性を向上させるために、1心の光ファイバで大容量伝送が可能な波長分割多重方式(WDM:Wavelength Division Multiplexing)を採用し、1心の光ファイバで双方向に信号光を伝送させる1心双方向伝送を採用するシステムが提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。しかし、特許文献1及び特許文献2に記載されたシステムは、使用されている伝送路としての1心の光ファイバの迂回ルートを確保することができない構成を採用しているので、使用されている伝送路に異常が発生した際に、トラフィックが全断になるという課題がある。
ネットワークの高い信頼性を確保するには、伝送路に異常が発生した場合であってもトラフィックが全断とならないように、冗長構成を構築した1心双方向の伝送路を持つ光通信システムが必要である(例えば、特許文献3参照)。特許文献3に記載のシステムは、複数の光送信器と複数の光受信器を備え、それらの各々に伝送路を切り替えるためのスイッチ装置が接続され、伝送路の障害時に、複数の光送信器と複数の光受信器の各々がスイッチ装置により切り替えられた伝送路(光ファイバ)を介して接続されることにより、1心双方向の伝送路による通信を行っている。
特許第4602900号公報 特許第4852260号公報 特許第4035714号公報(例えば、図14及び図15、段落0177〜0184)
しかし、特許文献3に記載されたシステムでは、光ファイバで接続された端局の両方にスイッチ装置が配備されており、伝送される信号光の波長数に応じた数のスイッチ装置が必要となるため、ネットワークコストが高額になるという課題がある。言い換えれば、1心双方向伝送において、特許文献3に示される冗長構成を採用する場合には、光ファイバで接続された端局の両方に、切替機能を具備する1:1冗長構成を基本とすることになるため、リングネットワーク又はチェーンネットワークを構築する場合に、伝送される信号光の波長数に応じた数の切替装置が必要となり、ネットワークコストが高額になるという課題がある。ここで、1:1冗長構成とは、運用系の伝送路と準備系の伝送路とから成り、障害のない状態では準備系の伝送路にサービス信号を送信せず(並列送信せず)、障害がある状態では準備系の伝送路にサービス信号を送信する構成を言う。
本発明は、上記従来の課題を解決するためになされたものであり、経済性の向上及び高い信頼性の確保を両立させることができる波長多重光通信システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る波長多重光通信システムは、親局装置と、複数の子局装置と、前記親局装置から前記複数の子局装置を介して前記親局装置に戻るリング型に前記親局装置及び前記複数の子局装置を接続し、波長多重信号光が第1の方向及び前記第1の方向の逆方向である第2の方向に伝送される1心双方向の伝送路とを備え、前記複数の子局装置の各々は、前記複数の子局装置の各々に予め割り当てられた波長群の内の第1の波長群の信号光である子局送信信号光を送信する子局送信部と、前記波長群の内の第2の波長群の信号光である子局受信信号光を受信する子局受信部と、前記親局装置から前記伝送路に送信される親局送信信号光の内の、前記第1の方向に伝送される第1の親局送信信号光の一部と前記第2の方向に伝送される第2の親局送信信号光の一部を分波して、第1の受信信号光と第2の受信信号光として抽出すると共に、前記子局送信信号光を前記伝送路に入力する群合分波部と、前記第1の親局送信信号光と前記第2の親局送信信号光のレベルに基づく切替指示信号を出力する切替制御部と、前記切替指示信号に基づいて、前記第1の受信信号光及び前記第2の受信信号光のいずれかを前記子局受信信号光として前記子局受信部に提供すると共に、前記切替指示信号に基づいて、前記伝送路に入力される前記子局送信信号光が前記伝送路で伝送される伝送方向を前記第1の方向及び前記第2の方向のいずれかに切替える切替部とを有し、前記複数の子局装置に予め割り当てられた前記波長群に含まれる波長が互いに重複しないように、前記複数の子局装置が構成され、前記複数の子局装置の各々において前記第1の波長群に含まれる波長と前記第2の波長群に含まれる波長とが互いに重複しないように、前記複数の子局装置が構成されるものである。
また、本発明の他の態様に係る波長多重光通信システムは、親局装置と、複数の子局装置と、前記親局装置と前記複数の子局装置とをチェーン型に接続し、波長多重信号光が前記親局装置から前記複数の子局装置に向かう下り方向及び前記下り方向の逆方向である上り方向に伝送される1心双方向の第1の伝送路と、前記親局装置と前記複数の子局装置とをチェーン型に接続し、波長多重信号光が前記親局装置から前記複数の子局装置に向かう下り方向及び上り方向に伝送される1心双方向の第2の伝送路とを備え、前記複数の子局装置の各々は、前記複数の子局装置の各々に予め割り当てられた波長群の内の第1の波長群の信号光である子局送信信号光を送信する子局送信部と、前記波長群の内の第2の波長群の信号光である子局受信信号光を受信する子局受信部と、前記親局装置から前記第1の伝送路に送信された親局送信信号光の一部を分波して第1の受信信号光として抽出すると共に、前記子局送信信号光を前記第1の伝送路に入力する機能と、前記親局装置から前記第2の伝送路に送信された前記親局送信信号光の一部を分波して第2の受信信号光として抽出すると共に、前記子局送信信号光を前記第2の伝送路に入力する機能とを有する群合分波部と、前記第1の伝送路における前記親局送信信号光のレベル及び前記第2の伝送路における前記親局送信信号光のレベルの少なくとも一方に基づく切替指示信号を出力する切替制御部と、前記切替指示信号に基づいて、前記第1の受信信号光及び前記第2の受信信号光のいずれかを前記子局受信信号光として前記子局受信部に提供すると共に、前記切替指示信号に基づいて、前記子局送信信号光が入力される伝送路を、前記第1の伝送路及び前記第2の伝送路のいずれかに切替える切替部とを有し、前記複数の子局装置に予め割り当てられた前記波長群に含まれる波長が互いに重複しないように、前記複数の子局装置が構成され、前記複数の子局装置の各々において前記第1の波長群に含まれる波長と前記第2の波長群に含まれる波長とが互いに重複しないように、前記複数の子局装置が構成されるものである。
本発明によれば、リング型又はチェーン型の伝送路を採用した波長多重光通信システムにおいて、親局装置に光分岐結合素子を備え、複数の子局装置の各々に送受信される信号光の波長群の切替機能を持つ手段を備えることで、子局装置に固有の波長群単位での冗長構成を可能としたので、経済性の向上及び高い信頼性の確保を両立させることができる。
本発明の実施の形態1に係る波長多重光通信システムを概略的に示す構成図である。 実施の形態1における複数の子局装置で送受信される信号光の波長の例を示す図である。 実施の形態1における子局装置で送受信される上り信号光と下り信号光の波長の例を示す図である。 実施の形態1における子局装置で送受信される上り信号光と下り信号光の波長の他の例を示す図である。 実施の形態1における子局装置で送受信される上り信号光と下り信号光の波長のさらに他の例を示す図である。 図1に示される群合分波部の内部構成の一例を示す図である。 実施の形態1に係る波長多重光通信システムにおける冗長構成の切替動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る波長多重光通信システムを概略的に示す構成図である。 図8に示される波長群フィルタ部の内部構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る波長多重光通信システムを概略的に示す構成図である。 本発明の実施の形態4に係る波長多重光通信システムを概略的に示す構成図である。 図11に示される光分岐結合器の内部構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態5に係る波長多重光通信システムを概略的に示す構成図である。 図13に示される群合分波部の内部構成の一例を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態を添付の図面を参照しながら説明する。なお、図面において同一符号が付された構成要素は、同様の機能を持つ。また、以下の実施の形態の説明は、例示であり、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。
《1》実施の形態1.
《1−1》構成
図1は、本発明の実施の形態1に係る波長多重光通信システム1を概略的に示す構成図である。図1に示されるように、波長多重光通信システム1は、親局装置10と、複数の子局装置(#1〜#N)1101,…,1901と、1心双方向の伝送路としての1心の光ファイバ61,62,63とを備えている。ここで、Nは、子局装置の台数を示す2以上の整数である。
光ファイバ61,62,63は、親局装置10の第1の入出力端41から複数の子局装置(#1〜#N)1101,…,1901を介して親局装置10の第2の入出力端42に戻るリング型に(すなわち、リングネットワークを構成するように)、親局装置10及び複数の子局装置(#1〜#N)1101,…,1901を接続している。光ファイバ61,62,63は、1波長以上の信号光を含む波長多重信号光が第1の方向(図1における時計回り方向)D1に(0系すなわち運用系の波長多重信号光として)及び第1の方向の逆方向である第2の方向(図1における反時計回り方向)D2に(1系すなわち待機系の波長多重信号光として)伝送される1心双方向の伝送路としての1心の光ファイバである。
親局装置10は、互いに異なる波長を持つ複数の信号光M1_1,…,M9_nをそれぞれ送信するための複数の光送信器11_1〜11_mと、合波器12と、送信光増幅器13と、互いに異なる波長を持つ複数の信号光M1_1,…,M9_mをそれぞれ受信するための複数の光受信器21_1〜21_mと、分波器22と、受信光増幅器23と、受動素子である光分岐結合素子31とを有している。複数の光送信器11_1〜11_mと合波器12とは、波長多重信号光(親局送信信号光)を送信することができる「親局送信部」を構成する。分波器22と複数の光受信器21_1〜21_mとは、波長多重信号光(子局送信信号光)を受信することができる「親局受信部」を構成する。ここで、mは、親局装置10における光送信器の台数(光受信器の台数でもある)を示す2以上の整数である。また、nは、子局装置(#1〜#N)1101,…,1901の各々が扱う(サポートする)信号光の波長の数を示す2以上の整数である。複数の子局装置(#1〜#N)1101,…,1901の各々は、子局装置ごとに異なる波長群の信号光(すなわち、子局装置ごとに固有の波長群の信号光)を扱うので、nは、子局装置(#1〜#N)1101,…,1901の各々における光送信器の台数(光受信器の台数)に等しい。なお、送信光増幅器13と受信光増幅器23は、伝送条件に応じて取捨選択されるものであり、光増幅が不要な場合には省略可能である。なお、子局装置ごとに異なる波長群とは、子局装置ごとに割り当てられた波長群に含まれる波長が、互いに重複しないことを意味する。
合波器12は、アレイ導波路格子(AWG:Arrayed Waveguide Grating)などの光デバイスで構成され、入力された複数の波長の信号光を合波して波長多重信号光を出力する機能を持つ。分波器22は、AWGなどの光デバイスで構成され、入力され波長多重信号光を分波して複数の波長の信号光を出力する機能を持つ。
送信光増幅器13及び受信光増幅器23は、例えば、エルビウム添加ファイバ光増幅器(EDFA:Erbium Doped Fiber Amplifier)であり、入力された信号光のパワを信号光のまま増幅する機能を持つ。
光分岐結合素子31は、例えば、パッシブな光カプラである2×2ポートの3dB光分岐カプラである。光分岐結合素子31は、例えば、第1、第2、第3、及び第4のポート31a,31b,31c,及び31dを有し、第1のポート31aから入力された送信用の波長多重信号光は、分岐されて第3のポート31c及び第4のポート31dから出力される。また、第3及び第4のポート31c及び31dに入力された受信用の波長多重信号光は結合されて第2のポート31bを経由して受信光増幅器23に出力される。
子局装置(#1)1101は、複数の信号光S1_1〜S1_nをそれぞれ出力することができる複数の光送信器111_1〜111_nと、合波器112と、送信用切替器113と、複数の信号光S1_1〜S1_nをそれぞれ受信することができる複数の光受信器121_1〜121_nと、分波器122と、受信用切替器123と、群合分波部131と、切替制御部(警報モニタ部)132とを有している。複数の光送信器111_1〜111_nと合波器112とは、送信用の波長多重信号光である送信信号光を送信する「子局送信部」を構成する。分波器122と複数の光受信器121_1〜121_nとは、受信用の波長多重信号光である受信信号光を受信する「子局受信部」を構成する。
子局装置(#N)1901は、複数の信号光S9_1〜S9_nをそれぞれ出力することができる複数の光送信器911_1〜911_nと、合波器912と、送信用切替器913と、複数の信号光S9_1〜S9_nをそれぞれ受信することができる複数の光受信器921_1〜921_nと、分波器922と、受信用切替器923と、群合分波部931と、切替制御部(警報モニタ部)932とを有している。子局装置(#N)1901は、子局装置(#1)1101と同様の構成を有するが、子局装置(#N)1901によって扱われる波長多重信号光に含まれる複数の信号光の波長(すなわち、波長群)は、子局装置(#1)1101によって扱われる波長多重信号光に含まれる複数の信号光の波長(すなわち、波長群)と異なる。すなわち、群合分波部131によって扱われる波長群の信号光と群合分波部931によって扱われる波長群の信号光とは異なる。このような関係は、分波器122と分波器922との間、合波器112と合波器912との間、光送信器111_1〜111_nと光送信器911_1〜911_nとの間にも当てはまる。
実施の形態1における複数の子局装置(#1〜#N)1101,…,1901は、互いに同様の構成を持つが、扱われる(サポートされる)波長多重信号光に含まれる信号光の波長(すなわち、波長群)が互いに異なる、すなわち、互いに重複しない。つまり、群合分波部(例えば、図1における131,931)、分波器(例えば、図1における122,922)、合波器(例えば、図1における112,912)、光送信器(例えば、図1における111_1〜111_nと911_1〜911_n)において扱われる複数の信号光の波長は、子局装置ごとに異なる。
《1−2》動作
次に、実施の形態1に係る波長多重光通信システム1の親局装置10と子局装置(#1〜#N)1101,…,1901の動作を説明する。子局装置(#1〜#N)1101,…,1901の動作は、互いに同様であるので、代表例として、子局装置(#1)1101の動作を説明する。
親局装置10から光ファイバ61を通して子局装置(#1)1101へ向かう伝送方向(伝播方向)及び親局装置10から光ファイバ62,63を通して子局装置(#1)1101へ向かう伝送方向を「下り方向」と言い、伝送される信号光を「下り信号光」と言う。また、子局装置(#1)1101から光ファイバ61を通して親局装置10へ向かう伝送方向及び子局装置(#1)1101から光ファイバ63,62を通して親局装置10へ向かう伝送方向を「上り方向」と言い、伝送される信号光を「上り信号光」と言う。
まず、下り信号光について説明する。親局装置10に接続された親局側下流装置(図示せず)から提供されたユーザ信号(送信信号)は、親局装置10の光送信器11_1〜11_nに入力され、波長多重用の特定の波長の信号光M1_1,…,M9_nに変換された後、合波器12へ送信される。波長多重用の特定の波長の例は、後述の図2から図5に示される。
合波器12は、光送信器11_1〜11_nから互いに異なる波長(例えば、後述の図2における波長λ1_1,…,λ9_n)の信号光M1_1,…,M9_nを受信し、これらを合波することで波長多重信号光を生成し、この波長多重光を送信光増幅器13に送信する。
合波器12から出力された波長多重信号光は、送信光増幅器13で光増幅され、光分岐結合素子31に入力される。なお、システム要求に応じて送信光増幅器13を搭載していない場合には、合波器12から出力された波長多重信号光は直接に光分岐結合素子31に入力される。
送信光増幅器13から出力された波長多重信号光は、第1のポート31aから光分岐結合素子31に入力され、光分岐結合素子31内で2分岐され、第3のポート31c及び第1の入出力端41を介して光ファイバ61に送信されると共に、第4のポート31d及び第2の入出力端42を介してと光ファイバ62に送信される。実施の形態1においては、図1の光分岐結合素子31内における実線部分は、伝送路の冗長構成の運用系(0系)を示し、破線部分は、伝送路の冗長構成の待機系(1系)を示す。
図1では、波長多重信号光は、親局装置10から光ファイバ61及び光ファイバ62に並列送信される。図1に示されるシステムでは、光ファイバ61を通して時計方向(第1の方向D1)に波長多重信号光(第1の親局送信信号光)を伝送させる伝送路は運用系(0系)であり、光ファイバ62を通して反時計方向(第2の方向D2)に波長多重信号光(第2の親局送信信号光)を伝送させる伝送路は待機系(1系)である。親局装置10の第1の入出力端41と第2の入出力端42とから並列送信された波長多重信号光は、光ファイバ61と光ファイバ62を介して、第1の方向D1及び第2の方向D2にそれぞれ伝送され、複数の子局装置(#1〜#N)1101,…,1901で合分波される(すなわち、子局装置に固有の波長群の単位で合分波される)。
図2は、実施の形態1における複数の子局装置(#1〜#N)1101,…,1901で送受信される信号光の波長の例を示す図である。子局装置(#1〜#N)1101,…,1901の各々で扱われる複数の信号光の波長(波長群)は、図2に示されるように、子局装置(#1〜#N)1101,…,1901の間で互いに異なる、すなわち、互いに重複しない。言い換えれば、子局装置(#1〜#N)1101,…,1901の各々には、扱われる(サポートされる)固定の波長及び波長群が割り当てられている。この場合、親局装置10が扱う信号光の数は、システムで扱われる全信号光の数であるm個(図1では、m=N×n)であるが、子局装置(#1〜#N)1101,…,1901の各々が扱う信号光の波長の数は、n個であり、m個より少ない個数である。このように、子局装置(#1〜#N)1101,…,1901の各々が扱う信号光の数であるnは、少ない個数であるので、子局装置(#1〜#N)1101,…,1901は価格を低減できる経済性に優れた光デバイスである。
また、波長多重光の伝送技術は、波長独立性及び方向独立性を活用した技術であるが、実運用においては、光デバイスの性能等により、クロストーク等による干渉が無視できなくなる場合がある。特に、1心双方向伝送方式を採用する場合には、1心の伝送路における上り方向と下り方向の伝送で、互いに異なる波長の信号光が用いられる。図3は、実施の形態1における子局装置(#1〜#N)1101,…,1901で送受信される上り信号光と下り信号光の波長の例を示す図である。図3に示されるように、例えば、子局装置(#1)1101で扱われる信号光の波長λ1_1〜λ1_nからなる波長群(子局装置ごとに予め決められた波長群)の範囲において、短波長側に下り信号光(子局受信信号光)の波長群(第2の波長群)を配置し、ガード波長帯域を挟んで長波長側に上り信号光(子局送信信号光)の波長群(第1の波長群)を配置することで、クロストーク等の干渉を軽減することができる。ここで、ガード波長帯域は、上り信号光と下り信号光を分離するために用いる波長フィルタの特性により使用できない波長帯域を示す。
図4は、実施の形態1における子局装置(#1〜#N)1101,…,1901で送受信される上り信号光と下り信号光の波長の他の例を示す図である。図4では、上り信号光の波長(例えば、λ1_2,λ1_4,…,λ1_n)と下り信号光の波長(例えば、λ1_1,λ1_3,…,λ1_nー1)とを交互に配置し、例えば、奇数番目の波長を下り信号光の波長とし、偶数番目の波長を上り信号光の波長としている。図4に示される信号光の波長の例は、光インタリーバ等の光デバイスを用いることで、偶数番目の波長の信号光と奇数番目の波長の信号光とを合分波することが可能なシステムに用いられる。言い換えれば、複数の子局装置(#1〜#N)の各々に予め割り当てられた波長群の内の、子局送信信号光として用いられる第1の波長群の信号光と、子局受信信号光として用いられる第2の波長群の信号光とは、短波長側から順に交互に配置されている。
図5は、実施の形態1における子局装置(#1〜#N)で送受信される上り信号光と下り信号光の波長のさらに他の例を示す図である。図3では、子局装置(#1)1101用に割り当てられる波長群の帯域内で上り信号光の波長と下り信号光の波長を混在させていたが、図5では、上り信号光の波長λ1_1_u〜λ1_n_uの波長群と下り信号光の波長λ1_1_d〜λ1_n_dの波長群とを、ガード波長領域を挟んで分離した例を示す。この場合、波長フィルタによる未使用波長帯域であるガード波長領域を波長帯全体で共有することで(すなわち、波長群ごとに1つのガード波長領域を設けるのではなく、波長帯全体で1つのガード波長領域を設けるので)、波長帯域を有効活用することができる。ただし、子局装置(#1〜#N)1101,…,1901の各々における群分波及び群合波は、2つの波長群(すなわち、群分波の対象となる光信号の波長群と群合波の対象となる光信号の波長群)に対応する必要がある。なお、親局装置10では、図2に示される複数の子局装置(#1〜#N)1101,…,1901によって扱われる信号光の波長λ1_1,…,λ9_nの全てが、一括して合分波される。
図2に示されるように、実施の形態1においては、複数の子局装置(#1〜#N)に予め割り当てられた波長群に含まれる波長が互いに重複しないように、複数の子局装置(#1〜#N)が構成されている。また、図3から図5に示されるように、複数の子局装置(#1〜#N)の各々において第1の波長群に含まれる波長と第2の波長群に含まれる波長とが互いに重複しないように、複数の子局装置(#1〜#N)が構成されている。
次に、子局装置(#1)1101について説明する。親局装置10から光ファイバ61を通して伝送された波長多重信号光(第1の親局送信信号光)と親局装置10から光ファイバ62,63を通して伝送された波長多重信号光(第2の親局送信信号光)は、子局装置(#1)1101の群合分波部131で受信される。
図6は、図1に示される群合分波部131の内部構成の一例を示す図である。図6に示されるように、群合分波部131は、光カプラ部131aと、第1の方向D1用(運用系)の分波光バンドパスフィルタ(OBPF:Optical Band−Pass Filter)131cと、第1の方向D1用(運用系)の合波光バンドパスフィルタ131dと、第2の方向D2用(待機系)の合波光バンドパスフィルタ131eと、第2の方向D2用(待機系)の分波光バンドパスフィルタ131fと、光カプラ部131bとを有している。
分波光バンドパスフィルタ131cは、第1の方向D1に伝送された波長多重信号光から、子局装置(#1)1101に割り当てられた波長群の信号光(例えば、図4におけるλ1_1,λ1_3,…,λ1_nー1)を分波する機能を持つ。分波光バンドパスフィルタ131fは、第2の方向D2に伝送された波長多重信号光から、子局装置(#1)1101に割り当てられた波長群の信号光(例えば、図4におけるλ1_2,λ1_4,…,λ1_n)を分波する機能を持つ。子局装置(#1)1101に割り当てられた波長群の信号光は、例えば、図3から図5に示される波長配列のいずれかを採用することもできる。
群合分波部131の分波光バンドパスフィルタ131cでは、第1の方向D1に伝送される波長多重信号光から、子局装置(#1)1101用の波長群の信号光が分波され、分波された波長群の信号光は受信用切替器123と切替制御部132に送信される。同様に、群合分波部131の分波光バンドパスフィルタ131fでは、第2の方向D2に伝送される波長多重信号光から、子局装置(#1)1101用の波長群の信号光が分波され、分波された波長群の信号光は受信用切替器123と切替制御部132に送信される。
切替制御部132は、第1の方向D1に伝送される波長多重信号光(第1の親局送信信号光)である運用系信号光(0系信号光)と第2の方向D2に伝送された波長多重信号光(第2の親局送信信号光)である待機系信号光(1系信号光)の光レベル(光パワ)を監視し、この光レベルが、予め設定された光レベル(閾値)を下回った場合に、切替指示信号を受信用切替器123及び送信用切替器113に通知する機能を持つ。
受信用切替器123は、1×2ポートの光スイッチ等の経路選択可能な光デバイスを有し、切替制御部132から出力される切替指示信号に従い、使用する伝送路を運用系伝送路及び待機系伝送路のいずれかから選択して切り替え、選択された伝送路から提供される信号群の信号光を分波器122へ出力する。
分波器122は、入力された波長多重信号光を複数の信号光に分波し、分波により得られた複数の信号光S1_1〜S1_nを光受信器121_1〜121_nへそれぞれ出力する。光受信器121_1〜121_nは、受信した信号光に基づく信号を子局側下流装置に送信する。
次に、子局装置(#1)1101における上り信号光を説明する。子局側下流装置から提供されるユーザ信号としての送信信号は、子局装置(#1)1101の光送信器111_1〜111_nに入力され、光送信器111_1〜111_nで波長多重用の特定の波長(波長群)の信号光に変換された後、合波器112へ出力される。合波器112は、入力された複数の波長の信号光を合波する機能を持つ。
合波器112は、光送信器111_1〜111_nから、互いに異なる波長の複数の信号光S1_1〜S1_nを受信し、これらを合波した後、送信用切替器113へ出力する。
送信用切替器113は、受信用切替器123と同様に1×2ポートの光スイッチなどの経路選択可能な光デバイスを有し、切替制御部132から出力される切替指示信号に従い、合波器112から出力された波長多重信号光を、群合分波部131を介して、光ファイバ61(第2の方向D2)又は光ファイバ63(第1の方向D1)のいずれかに送信する。
子局装置(#1〜#N)1101,…,1901の各々では、受信した信号の伝送路と同一の伝送路が使用されるように、送信信号を切替える。例えば、親局装置10から光ファイバ61を通して第1の方向D1で下り信号光を子局装置(#1)1101が受信している場合は、子局装置(#1)1101から出力される上り信号光は、光ファイバ61を通して第2の方向D2で親局装置10に送信される。このような構成は、上り信号光と下り信号光の遅延差を小さく保つ必要があるMFHのようなネットワークに適用する場合に有用である。
次に、子局装置から光ファイバ61を介して受信した上り信号光と子局装置から光ファイバ63,62を介して受信した上り信号光を受信した親局装置10の動作を説明する。親局装置10は、第1の方向D1及び第2の方向D2に伝送された子局装置(#1〜#N)1101,…,9101から出力される波長多重信号光を、光分岐結合素子31で受信する。
光分岐結合素子31では、光ファイバ61から提供される波長多重信号光と光ファイバ62から提供される波長多重信号光とを結合し、結合によって生成された波長多重信号光を受信光増幅器23へ出力する。
受信光増幅器23は、送信光増幅器13と同様に、受信した波長多重信号光を光増幅し、光増幅された波長多重信号光を分波器22へ送信する。
分波器22は、受信した波長多重信号光をそれぞれの波長ごとに分波し、分波によって得られた複数の信号光M1_1,…,M9_nを複数の光受信器21_1〜21_mへ送信する。光受信器21_1〜21_mは、受信した光信号に基づく信号を、接続されている親局側下流装置に送信する。
次に、実施の形態1における冗長切替の処理について説明する。実施の形態1では、子局装置(#1〜#N)1101,…,9101の各々が、独自に、切替制御部(警報モニタ部)(例えば、113,913)が冗長切替条件を判断し、冗長切替を実行する。
図7は、実施の形態1に係る波長多重光通信システム1における冗長構成の切替動作を示すフローチャートである。図7には、子局装置(#1)1101の切替制御部132によって実施される、受信用切替器123と送信用切替器113の切替制御によって行われる冗長切替を説明する。
冗長切替には、子局装置(#1〜#N)1101,…,9101の各々で障害の有無を検出し、この検出結果に基づいて冗長切替を行う「自動」設定と、障害が発生した場合であっても、冗長切替を実施しない「固定」設定とがある。子局装置(#1〜#N)1101,…,9101の動作は、互いに同様であるため、子局装置(#1)1101について説明する。図7に示される冗長切替処理が開始すると、まず、ステップST1において、切替制御部132は、切替モードが自動であるか固定であるかの判定を行う。ステップST1では、子局装置(#1)1101における切替モードが「固定」であると判断された場合は、本処理フローを終了する。ステップST1で、子局装置(#1)1101における切替モードが「自動」であると判断された場合は、処理はステップST2に移行する。
ステップST2では、切替制御部132は、運用系伝送路の入力光レベルの読出しを行う。ステップST2の読出しが完了した後、処理はステップST3へ移行する。
ステップST3では、切替制御部132は、運用系伝送路の入力光レベルがサービスを継続することが可能なレベルであるか否かを判定する。具体的には、切替制御部132は、ステップST2で読出された運用系伝送路の入力光レベルを予め設定された規定レベルと比較して、運用系伝送路の入力光レベルが規定レベル以上の場合を「正常」、規定レベルより低い場合を「異常」と判定する。なお、予め設定された規定レベルは、ネットワーク状況に応じてユーザによって変更されることができる。
ステップST2において、「正常」と判定された場合は、切替制御部132は、冗長切替を行う必要がないため、処理をステップST1に戻す。ステップST2において、「異常」と判定された場合は、切替制御部132は、処理をステップST4に進める。
ステップST4では、切替制御部132は、待機系伝送路の入力光レベルの読出しを行い、処理をステップST5に移行する。
ステップST5では、切替制御部132は、待機系伝送路の光入力レベルが冗長切替後にサービスを継続することが可能なレベルであるか否かを判定する。具体的には、ステップST3の処理と同様に、切替制御部132は、光入力レベルを予め設定された規定レベルと比較して、光入力レベルが規定レベル以上の場合を「正常」、規定レベルより低い場合を「異常」と判定する。ここで、「異常」と判定された場合、運用系伝送路及び待機系伝送路のいずれも障害が発生している、あるいは、サービスを開始していないことを示すため切替を行わず、ステップST1に戻り、再度処理フローを順番に実行する。ステップST5で「正常」と判定された場合、待機系伝送路に冗長切替をするため、ステップST6に移行する。
ステップST6では、切替制御部132は、受信用切替器123と送信用切替器113に切替指示信号を出力する。
ステップST7では、切替制御部132は、受信用切替器123と送信用切替器113の設定完了結果を受領した後、処理をステップST1へ移行する。なお、図7では、波長多重信号光の光レベルを監視し、予め設定された規定レベルを基準に異常の有無を判定しているが、例えば、光ファイバ61を通して伝送された監視制御信号光又はダミー光と光ファイバ62,63を通して伝送された監視制御信号光又はダミー光を監視し、光レベル低下あるいは信号品質劣化を検出し、この検出結果に応じて切替指示信号を出力することも可能である。
《1−3》効果
以上に説明したように、実施の形態1に係る波長多重光通信システム1においては、使用する伝送路の切替を、子局装置(#1〜#N)1101,…,1901の各々に割り当てられた波長群単位としているので、従来の構成で必要であった波長の数に応じた個数の光切替器を、大幅に減らすことができる。このため、ネットワークコストの大幅な低減が可能である。言い換えれば、実施の形態1に係る波長多重光通信システム1においては、複数の子局装置(#1〜#N)1101,…,1901の各々に送信用切替器と受信用切替器(すなわち、2個の光切替器)が必要になるが、波長の数に応じた個数の光切替器を有する従来の構成に比べて、光切替器の個数は大幅に少なくできるので、コストを大幅に削減することができる。
また、従来の構成では、親局装置にスイッチ切替機能を備えることが想定されていたため、親局装置は、運用系の光ファイバ又は準備系(予備系)の光ファイバのいずれかの波長多重信号光だけを受信した。これに対し、実施の形態1に係る波長多重光通信システム1においては、親局装置10の光分岐結合素子31としてパッシブな2×2ポートの3dB光分岐カプラを用いることで、光ファイバ61(運用系)及び光ファイバ62(準備系)の両方から提供される波長多重信号光を常時受信可能にしている。このように、波長多重光通信システム1によれば、常時2つの系統から波長多重信号光を受信可能にしているので従来のシステムに比べて、高い信頼性を確保することができる。また、波長多重光通信システム1によれば、切替は、全ての子局装置(#1〜#N)の送信用切替器と受信用切替器でのみ行われ、親局装置は、スイッチ切替機能を持つ光デバイスに代えて安価なパッシブ素子である3dB光分岐カプラを備えることができるので、コストの削減が可能であり、経済性の向上を実現することができる。
また、実施の形態1に係る波長多重光通信システム1は、BBUに親局装置10を適用し、複数台のRRHに複数の子局装置(#1〜#N)をそれぞれ適用することで、MFHに適用可能である。子局装置(#1)1101の受信用切替器123及び送信用切替器113を、同一ノード内又は同一カード内に配置した場合には、MFHなどのように上り信号光と下り信号光とを高速に経路を切り揃えることが必要な場合に特に有効である。
《2》実施の形態2.
《2−1》構成
図8は、本発明の実施の形態2に係る波長多重光通信システム2を概略的に示す構成図である。図8において、図1に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図1に示される符号と同じ符号が付される。実施の形態2に係る波長多重光通信システム2は、実施の形態1における子局装置(#1〜#N)1101,…,1901に代えて、子局装置(#1〜#N)2101,…,2901を備えた点において、実施の形態1に係る波長多重光通信システム1と相違する。したがって、以下に相違点を中心に説明する。
子局装置(#1)2101は、複数の信号光S1_1〜S1_nをそれぞれ出力することができる複数の光送信器111_1〜111_nと、合波器112と、複数の信号光S1_1〜S1_nをそれぞれ受信することができる複数の光受信器121_1〜121_nと、分波器122と、群合分波部としての光結合部141と、送受信用切替器142と、切替制御部143と、波長群フィルタ部144とを有している。
子局装置(#N)2901は、複数の信号光S9_1〜S9_nをそれぞれ出力することができる複数の光送信器911_1〜911_nと、合波器912と、複数の信号光S9_1〜S9_nをそれぞれ受信することができる複数の光受信器921_1〜921_nと、分波器922と、光結合部941と、送受信用切替器942と、切替制御部943と、波長群フィルタ部944とを有している。
子局装置(#1〜#N)2101,…,2901は、互いに同様の構成を持つが、使用される波長多重信号光に含まれる信号光の波長(すなわち、波長群)が互いに異なる。言い換えれば、図2に示されるように、実施の形態2においては、複数の子局装置(#1〜#N)に予め割り当てられた波長群に含まれる波長が互いに重複しないように、複数の子局装置(#1〜#N)が構成されている。また、図3から図5に示されるように、複数の子局装置(#1〜#N)の各々において子局送信信号光用の第1の波長群に含まれる波長と子局受信用の第2の波長群に含まれる波長とが互いに重複しないように、複数の子局装置(#1〜#N)が構成されている。
実施の形態2における子局装置(#1)2101は、群合分波部としての光結合部141を有しているので、子局装置(#1)2101内における光損失が増加するが、1つの送受信用切替器142で切替えを行う点において、実施の形態1と異なる。
子局装置(#1〜#N)2101,…,2901の構成及び動作は、互いに同様であるので、代表例として、子局装置(#1)2101の構成及び動作を説明する。図9は、図8に示される波長群フィルタ部144の内部構成の一例を示す図である。
光ファイバ61を通して第1の方向D1に伝送された波長多重信号光と光ファイバ62,63を通して第2の方向D2に伝送された波長多重信号光とは、子局装置(#1)2101の波長群フィルタ部144で受信される。波長群フィルタ部144は、図9に示されるように、光ファイバ61側の光カプラ144aと、光ファイバ63側の光カプラ144bと、光ファイバ61から光ファイバ63へ伝送される波長多重信号光、及び、光ファイバ63から光ファイバ61へ伝送される波長多重信号光のうち、子局装置(#1)2101で使用する波長帯を遮断し、他の波長を透過させる光バンドパスフィルタ144cとを有している。
《2−2》動作
波長群フィルタ部144は、第1の方向D1用の合分波及び第2の方向D2用の合分波を、単純な構成の素子である1×2光カプラ(図9における144aと144b)で同時に行うことができる。光カプラ144a,144bは、波長フィルタ特性を有しておらず、子局装置(#1)2101で群合分波する波長を透過し、合波する波長と干渉するため、光バンドパスフィルタ144cにて群合分波する波長をカットする。
波長群フィルタ部144によって分岐されて得られた波長多重信号光は、送受信用切替器142と切替制御部143へ送信される。
送受信用切替器142で受信された信号光は、設定された方向(第1の方向D1又は第2の方向D2)の経路を通り、光結合部141へ送信される。
光結合部141は、図2から図5に示される波長配置に応じて、1×2ポートの3dB光カプラ、青色帯域の光を通過させるBlue帯用波長フィルタ、赤色帯域の光を通過させるRed帯用波長フィルタ、光インタリーバ等で構成され、分波器122と合波器112へ送信される。
光結合部141から分波器122に送信された波長多重信号光は、分波器122で分波されて個々の波長の信号光になり、光受信器121_1〜121_nへ送信される。光受信器121_1〜121_nは、受信された信号光に応じた信号を子局側下流装置へ送信する。
光送信器111_1〜111_nから合波器112に送信された信号光は、合波器112で、図3から図5のいずれかに示されるように、上り信号光と下り信号光を互いに異なる波長にすることで波長干渉を発生させず、受信した下り信号光はそのまま廃棄される。つまり、合波器112は、光結合部141から下り信号光の波長群が送信された場合でも、波長依存性のある合波器112により遮断され主信号に影響を与えない。
次に、子局装置(#1〜#N)2101,…,2901から出力される上り信号光の流れを説明する。子局側下流装置から提供されるユーザ信号は、子局装置(#1〜#N)2101の光送信器111_1〜111_nに入力され、波長多重用の特定の波長に変換された後、合波器112へ送信される。
光送信器111_1〜111_nから互いに異なる波長の信号光を受信し、合波器112で合波された後、波長多重信号光として光結合部141へ送信される。波長多重信号光は、光結合部141から送受信用切替器142に送信され、切替制御部143の切替指示信号に従い経路を選択し、波長群フィルタ部144へ送信される。切替制御部143から出力された波長多重信号光は、波長群フィルタ部144から光ファイバ61又は光ファイバ63へ送信される。
光ファイバ61及び光ファイバ62から受信された上り信号光の親局装置10における流れは、実施の形態1のものと同じである。また、冗長時の切替処理は、実施の形態1の場合と同様である。
《2−3》効果
以上に説明したように、実施の形態2に係る波長多重光通信システム2によれば、子局装置(#1〜#N)2101,…,2901における切替部を、1つの送受信用切替器142にすることで、構成を簡素化することができる。具体的に言えば、高額な光スイッチである送受信用切替器142を採用することで、光スイッチの数を1台とし、そのため、実施の形態1に比べ、構成部品の数を少なくすることができ、より低コスト化を図ることができる。
なお、子局装置(#1〜#N)2101,…,9201の送受信用切替器142は送信と受信の切替を同時に行うため、実施の形態1と同様にMFHなどの上り信号光と下り信号光との経路を高速に切り揃えることが必要な場合に有効である。
上記以外の点において、実施の形態2は、実施の形態1と同じである。
《3》実施の形態3.
《3−1》構成
図10は、本発明の実施の形態3に係る波長多重光通信システム3を概略的に示す構成図である。図10において、図8に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図8に示される符号と同じ符号が付される。実施の形態3に係る波長多重光通信システム3は、実施の形態2における子局装置(#1〜#N)2101,…,2901に代えて、子局装置(#1〜#N)3101,…,3901を備えた点、及び、親局装置10と複数の子局装置(#1〜#N)3101,…,3901を光ファイバ64〜67によってチェーン型で接続している点において、実施の形態2に係る波長多重光通信システム2と相違する。光ファイバ64〜67は、1心の光ファイバであり、第1の伝送路としての光ファイバ64と光ファイバ66は、運用系伝送路(0系)、第2の伝送路としての光ファイバ65と光ファイバ67は、待機系伝送路(1系)を示す。したがって、以下に実施の形態1及び2との相違点を中心に説明する。
子局装置(#1)3101は、複数の信号光S1_1〜S1_nをそれぞれ出力することができる複数の光送信器111_1〜111_nと、合波器112と、複数の信号光S1_1〜S1_nをそれぞれ受信することができる複数の光受信器121_1〜121_nと、分波器122と、群合分波部としての光結合部151と、切替部としての伝送路切替器152と、切替制御部153と、光分岐結合器154と、光分岐結合器155とを有している。光結合部151の構成及び機能は、実施の形態2における光結合部141のものと同様である。
子局装置(#N)3901は、複数の信号光S1_1〜S1_nをそれぞれ出力することができる複数の光送信器911_1〜911_nと、合波器912と、複数の信号光S9_1〜S9_nをそれぞれ受信することができる複数の光受信器921_1〜921_nと、分波器922と、群合分波部としての光結合部951と、送受信用切替器952と、切替制御部953と、光分岐結合器954と、光分岐結合器955とを有している。光結合部951の構成及び機能は、実施の形態2における光結合部141のものと同様である。
子局装置(#1〜#N)3101,…,3901は、互いに同様の構成を持つが、使用される波長多重信号光に含まれる信号光の波長(すなわち、波長群)が互いに異なる。図2に示されるように、実施の形態3においては、複数の子局装置(#1〜#N)に予め割り当てられた波長群に含まれる波長が互いに重複しないように、複数の子局装置(#1〜#N)が構成されている。また、図3から図5に示されるように、複数の子局装置(#1〜#N)の各々において子局送信信号光用の第1の波長群に含まれる波長と子局受信信号光用の第2の波長群に含まれる波長とが互いに重複しないように、複数の子局装置(#1〜#N)が構成されている。
《3−2》動作
次に、実施の形態3に係る波長多重光通信システム3の動作を説明する。子局装置(#1〜#N)3101,…,3901の動作は、互いに同様であるので、代表例として、子局装置(#1)3101の動作を説明する。
親局装置10における信号光の流れは、実施の形態1及び2のものと同じである。光分岐結合素子31は、光ファイバ64と光ファイバ65に接続され、第1の入出力端41及び第2の入出力端42を通して波長多重信号光を送受信する。
親局装置10から並列送信された波長多重信号光は、光ファイバ64及び光ファイバ65を介して、子局装置(#1〜#N)3101,…,3901で合分波される。
子局装置(#1)3101の下り信号光の流れを説明する。光ファイバ64を通して伝送された波長多重信号光及び光ファイバ65を通して伝送された波長多重信号光は、それぞれ子局装置(#1)3101の光分岐結合器154と光分岐結合器155で受信される。光分岐結合器154及び光分岐結合器155は、1×2ポートの光カプラを有し、親局装置10から送信された波長多重信号光から一部の信号光を分岐し、又は波長多重信号光に信号光を結合する。
運用系伝送路である光ファイバ64から受信された波長多重信号光は、光分岐結合器154で一部分岐され、伝送路切替器152と切替制御部153へ送信され、伝送路切替器152を通して光結合部151に入力する。光分岐結合器154で分岐されなかった波長多重信号光は、光ファイバ66を介して次段以降の子局装置(#2〜#N)へと伝送される。
待機系伝送路である光ファイバ65から受信された波長多重信号光も同様に、光分岐結合器155で一部分岐され、伝送路切替器152と切替制御部153へ送信され、伝送路切替器152を通して光結合部151に入力する。光分岐結合器155で分岐されなかった波長多重信号光は、光ファイバ67を介して次段以降の子局装置(#2〜#N)へと伝送される。
切替制御部153は、第1の伝送路としての光ファイバ64,66における親局送信信号光のレベル及び第2の伝送路としての光ファイバ65,67における親局送信信号光のレベルの少なくとも一方に基づいて切替指示信号を生成する。
次に、子局装置(#1〜#N)3101,…,3901から出力される上り信号光の流れを説明する。子局側下流装置から提供されるユーザ信号から伝送路切替器152までの信号の流れは、実施の形態2のものと同じである。
伝送路切替器152は、切替制御部153から出力された切替指示信号に従い、送信用の波長多重信号光を運用系伝送路である光ファイバ64及び待機系伝送路である光ファイバ65のいずれかを選択する。伝送路切替器152は、光分岐結合器154又は光分岐結合器155を介して、切替制御部153で選択された光ファイバ(すなわち、送信用の波長多重信号光を運用系伝送路である光ファイバ64又は待機系伝送路である光ファイバ65)へ波長多重信号光を送信する。
光ファイバ64及び光ファイバ65から受信された上り信号光の親局装置10における流れは、実施の形態1及び2のものと同じである。また、冗長時の切替処理は、実施の形態1及び2の場合と同様である。
《3−3》効果
以上に説明したように、実施の形態3に係る波長多重光通信システム3においては、子局装置(#1)3101で合波された波長多重信号光は、親局装置10に送信され、第2段以降の子局装置(#2〜#N)の側の光ファイバ66及び光ファイバ67には伝送されない。また、波長多重光通信システム3のいては、チェーンネットワークを採用しており、リングネットワークのように第1の方向D1及び第2の方向D2などの両方向での通信を行わない。そのため、波長多重光通信システム3には、実施の形態2に示されるような光ファイバ61と光ファイバ63に相互に波長が干渉することを防ぐための波長フィルタ(図9における144c)を備える必要がなく、単純な構成の光フィルタのみで構成することができ、高額な光デバイスを削減できるので、ネットワークコストの低減に有効である。
上記以外の点において、実施の形態3は、実施の形態1及び2と同じである。
《4》実施の形態4.
《4−1》構成
図11は、本発明の実施の形態4に係る波長多重光通信システム4を概略的に示す構成図である。図11において、図10に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図10に示される符号と同じ符号が付される。実施の形態4に係る波長多重光通信システム4は、実施の形態3における子局装置(#1〜#N)3101,…,3901に代えて、子局装置(#1〜#N)4101,…,4901を備えた点において、実施の形態3に係る波長多重光通信システム3と相違する。親局装置10と複数の子局装置(#1〜#N)4101,…,4901を光ファイバ64〜67によってチェーン型で接続している。光ファイバ64〜67は、1心の光ファイバであり、光ファイバ64と光ファイバ66は、運用系伝送路(0系)、光ファイバ65と光ファイバ67は、待機系伝送路(1系)を示す。以下に実施の形態3との相違点を中心に説明する。
子局装置(#1)4101は、複数の光送信器111_1〜111_nと、合波器112と、複数の光受信器121_1〜121_nと、分波器122と、群合分波部としての光結合部151と、伝送路切替器163と、切替制御部162と、光分岐結合器164とを有している。
子局装置(#N)4901は、複数の光送信器111_1〜111_nと、合波器912と、複数の光受信器121_1〜121_nと、分波器922と、群合分波部としての光結合部951と、送受信用切替器963と、切替制御部962と、光分岐結合器964とを有している。
子局装置(#1〜#N)4101,…,4901は、互いに同様の構成を持つが、使用される波長多重信号光に含まれる信号光の波長(すなわち、波長群)が互いに異なる。図2に示されるように、実施の形態4においては、複数の子局装置(#1〜#N)に予め割り当てられた波長群に含まれる波長が互いに重複しないように、複数の子局装置(#1〜#N)が構成されている。また、図3から図5に示されるように、複数の子局装置(#1〜#N)の各々において子局送信信号光用の第1の波長群に含まれる波長と子局受信信号光用の第2の波長群に含まれる波長とが互いに重複しないように、複数の子局装置(#1〜#N)が構成されている。
図12は、図11に示される光分岐結合器164の内部構成の一例を示す図である。光ファイバ64を通して伝送された波長多重信号光と光ファイバ65を通して伝送された波長多重信号光のうちの伝送路切替器163で選択された波長多重信号光は、子局装置(#1)4101の光分岐結合器164で受信される。光分岐結合器164は、図12に示されるように、伝送路切替器163側の光カプラ164bと、光ファイバ66,67側の光カプラ164aとを有している。
《4−2》動作
次に、実施の形態4に係る波長多重光通信システム4の動作を説明する。子局装置(#1〜#N)4101,…,4901の動作は、互いに同様であるので、代表例として、子局装置(#1)4101の動作を説明する。
親局装置10における信号光の流れは、実施の形態1から3のものと同じである。光分岐結合素子31は、光ファイバ64と光ファイバ65に接続され、第1の入出力端41及び第2の入出力端42を通して波長多重信号光を送受信する。
親局装置10から送信された波長多重信号光は、光ファイバ64及び光ファイバ65を介して、子局装置(#1)4101へ送信され、光ファイバ64を通して伝送された波長多重信号光と光ファイバ65を通して伝送された波長多重信号光のうちの伝送路切替器163で選択された波長多重信号光は、子局装置(#1)4101の光分岐結合器164で受信され、子局装置(#1)4101で合分波される。
子局装置(#1)4101の下り信号光の流れを説明する。光ファイバ64を通して伝送された波長多重信号光及び光ファイバ65を通して伝送された波長多重信号光は、子局装置(#1)4101の伝送路切替器163に入力される。伝送路切替器163は、光ファイバ64を通して伝送された波長多重信号光及び光ファイバ65を通して伝送された波長多重信号光のいずれかを、光分岐結合器164に出力する。光分岐結合器164は、1×2ポートの光カプラを有し、親局装置10から送信された波長多重信号光から一部の信号光を分岐し、又は波長多重信号光に信号光を結合する。
運用系伝送路である光ファイバ64から受信された波長多重信号光は、切替制御部162に入力されると共に、光分岐結合器164で一部分岐され、光結合部151へ送信される。光分岐結合器164で分岐されなかった波長多重信号光は、光ファイバ66を介して次段以降の子局装置(#2〜#N)へと伝送される。
待機系伝送路である光ファイバ65から受信された波長多重信号光は、切替制御部162に入力される。
伝送路切替器163は、切替制御部162から出力された切替指示信号に従い、送信用の波長多重信号光を運用系伝送路である光ファイバ64及び待機系伝送路である光ファイバ65のいずれかを選択する。伝送路切替器163は、切替制御部153で選択された光ファイバ(すなわち、送信用の波長多重信号光を運用系伝送路である光ファイバ64又は待機系伝送路である光ファイバ65)へ波長多重信号光を送信する。
光ファイバ64及び光ファイバ65から受信された上り信号光の親局装置10における流れは、実施の形態1及び2のものと同じである。また、冗長時の切替処理は、実施の形態1及び2の場合と同様である。
《4−3》効果
以上に説明したように、実施の形態4に係る波長多重光通信システム4においては、子局装置(#1)4101で合波された波長多重信号光は、親局装置10に送信され、第2段以降の子局装置(#2〜#N)の側の光ファイバ66及び光ファイバ67には伝送されない。また、波長多重光通信システム4においては、チェーンネットワークを採用しており、リングネットワークのように第1の方向D1及び第2の方向D2などの両方向での通信を行わない。そのため、波長多重光通信システム4には、単純な構成の光フィルタのみで構成することができ、高額な光デバイスを削減できるので、ネットワークコストの低減に有効である。
例えば、実施の形態3では、光の合分波機能を子局装置の内部に配し、光ファイバと独立した構成を採用している。このように、実施の形態3では、実施の形態4に比べて他の子局装置(#1〜#N)と共有する光ファイバに対し、独立性が高く、またパッシブな光デバイスでのみ接続されることで信頼性が高いといえる。これに対し、実施の形態4では、アクティブな伝送路切替器163を伝送路である光ファイバ64,65に直接接続することで、子局装置(#1〜#N)内の光デバイスを統合しやすくし、低コスト化を図っている。なお、パッシブな光デバイスとは、光カプラなどのような電気稼動部品を必要としない受動的な光デバイスのことである。
また、実施の形態1から3は、「1+1冗長構成」を採用しているが、実施の形態4では「1:1冗長構成」を採用しており、使用される伝送路が一方の伝送路であるので、保守者の管理が容易である。ここで、「1+1冗長構成」とは、運用系の伝送路と準備系の伝送路とから成り、常時、運用系の伝送路と準備系の伝送路にサービス信号を送信する(並列送信する)構成を言う。
上記以外の点において、実施の形態4は、実施の形態3と同じである。
《5》実施の形態5.
《5−1》構成
図13は、本発明の実施の形態5に係る波長多重光通信システム5を概略的に示す構成図である。図13において、図1に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図1に示される符号と同じ符号が付される。実施の形態5に係る波長多重光通信システム5は、実施の形態1における親局装置10及び子局装置(#1〜#N)1101,…,1901に代えて、親局装置50及び子局装置(#1〜#N)5101,…,5901を備えた点において、実施の形態1に係る波長多重光通信システム1と相違する。
波長多重光通信システム5は、親局装置50と、複数の子局装置(#1〜#N)5101,…,5901と、親局装置50の第1の入出力端41から複数の子局装置(#1〜#N)5101,…,5901を介して親局装置50の第2の入出力端42に戻るリング型に親局装置50及び複数の子局装置(#1〜#N)5101,…,5901を接続し、1波長以上の信号光を含む波長多重信号光が第1の方向D1(運用系)及び第2の方向D2(準備系)に伝送される1心双方向の伝送路としての1心の光ファイバ61,62,63とを備えている。
親局装置50は、信号光M1_1,…,M9_nをそれぞれ送受信する複数の光送受信器51_1〜51_mと、合分波器52と、送受信光増幅器53と、受動素子である光分岐結合素子54とを有している。複数の光送受信器51_1〜51_mと合分波器52とは、波長多重信号光を送受信することができる「親局送受信部」を構成する。なお、送受信光増幅器53は、伝送条件に応じて取捨選択されるものであり、増幅が不要である場合には省略可能である。送受信光増幅器53が省略された場合には、合分波器52と送受信光増幅器53とが伝送路で接続される。
子局装置(#1)5101は、複数の信号光S1_1〜S1_nをそれぞれ送受信する複数の光送受信器171_1〜171_nと、合分波器172と、送受信用切替器173と、切替制御部(警報モニタ部)174と、群合分波部175とを有している。複数の光送受信器171_1〜171_nと合分波器172とは、波長多重信号光を送受信するための「子局送受信部」(すなわち、子局送信部と子局受信部)を構成する。
子局装置(#N)5901は、複数の信号光S1_1〜S1_nをそれぞれ送受信する複数の光送受信器971_1〜971_nと、合分波器972と、送受信用切替器973と、切替制御部(警報モニタ部)974と、群合分波部975とを有している。複数の光送受信器971_1〜971_nと合分波器972とは、波長多重信号光を送受信するための「子局送受信部」(すなわち、子局送信部と子局受信部)を構成する。
子局装置(#1〜#N)5101,…,5901は、互いに同様の構成及び機能を有するが、子局装置(#1〜#N)5101,…,5901によって扱われる信号光の波長(波長群)は、互いに異なる。図2に示されるように、実施の形態5においては、複数の子局装置(#1〜#N)に予め割り当てられた波長群に含まれる波長が互いに重複しないように、複数の子局装置(#1〜#N)が構成されている。また、図3から図5に示されるように、複数の子局装置(#1〜#N)の各々において子局送信信号光用の第1の波長群に含まれる波長と子局受信信号光用の第2の波長群に含まれる波長とが互いに重複しないように、複数の子局装置(#1〜#N)が構成されている。
《5−2》動作
次に、実施の形態5に係る波長多重光通信システム5の親局装置50と複数の子局装置(#1〜#N)5101,…,5901の動作を説明する。子局装置(#1〜#N)5101,…,5901の動作は、互いに同様であるので、代表例として、子局装置(#1)5101の動作を説明する。
先ず、親局装置50から送信され、光ファイバを介して子局装置(#1)5101に向かう下り信号光について説明する。親局装置50の光送受信器51_1〜51_mから出力された複数の波長の信号光M1_1,…,M9_nは、合分波器52で合波される。合分波器52には、広帯域なアレイ導波路格子等が用いられ、親局装置50における送信用の波長の信号光の全てを一括して処理すること、並びに、子局装置(#1〜#N)5101〜5901から送信された受信用の波長の信号光の全てを一括して処理することができる。アレイ導波路格子は、双方向光デバイスであり、合分波器52は合波と分波を同時に行うことができる。
実施の形態5における合分波器52は、上記実施の形態1から4における合波器12及び分波器22とは、扱われる信号光の波長の数(波長群に含まれる波長の数)が異なる。実施の形態5における合分波器52は、図3、図4、及び図5に示されるような波長配置の信号光の全てを、扱うことができる。
また、上記実施の形態1から4では、合波器12と分波器22とが別個の構成部品であり、親局装置10内では、合波器12から送信光増幅器13を介して光分岐結合素子31までの伝送路と、光分岐結合素子31から受信光増幅器23を介して分波器22までの伝送路とからなる2本の伝送路(光ファイバ)を備えている。言い換えれば、親局装置10内では、送信と受信のそれぞれに1心の伝送路(光ファイバ)を用いており、親局装置10内では1心双方向光伝送を利用していない。これに対して、実施の形態5では、合分波器52から送受信光増幅器53を介して光分岐結合素子54までは、1心の伝送路(光ファイバ)で接続され、親局装置50内において1心双方向光伝送を利用している。このため、実施の形態5における親局装置50によれば、実施の形態1から4における親局装置10に比べて、構成部品の点数を削減することができ、コストの低減及び故障率の低減を図ることができる。
合分波器52で複数の信号光を合波したことで生成された波長多重信号光は、送受信光増幅器53で光増幅された後、光分岐結合素子54へ送信される。光分岐結合素子54は、ポート54a,54b,54cを持つ1×2ポートの3dB光カプラを有する。光分岐結合素子54のポート54aに入力された波長多重信号光である送信用信号光は、ポート54c及び第1の入出力端41を通して光ファイバ61に送信されると共に、ポート54d及び第2の入出力端42を通して光ファイバ62に送信される。
子局装置(#1)5101では、光ファイバ61を第1の方向D1に伝送された波長多重信号光である送信用信号光と、光ファイバ62,63を第2の方向D2に伝送された波長多重信号光である送信用信号光とは、群合分波部175で受信される。
子局装置(#N)5901では、光ファイバ61を第1の方向D1に伝送された波長多重信号光である送信用信号光と、光ファイバ62を第2の方向D2に伝送された波長多重信号光である送信用信号光とは、群合分波部975で受信される。
子局装置(#1〜#N)5101,…,5901は、互いに同様に動作するが、子局装置(#1〜#N)5101,…,5901によって扱われる信号光の波長(波長群)は、互いに異なる。
図14は、図13に示される群合分波部175の内部構成の一例を示す図である。群合分波部175は、受信された波長多重信号光である送信用信号光から子局装置(#1)5101用の波長群の信号光を分波又は合波する。図14に示されるように、群合分波部175は、光ファイバ61側に配置された光バンドパスフィルタ175aと光ファイバ63側に配置された光バンドパスフィルタ175bとを有している。光バンドパスフィルタ175aで抽出される下り信号光の波長群と、光バンドパスフィルタ175aを通して送信される上り信号光の波長群と、光バンドパスフィルタ175bで抽出される下り信号光の波長群と、光バンドパスフィルタ175aを通して送信される上り信号光の波長群とは、同じ波長群である。実施の形態5における群合分波部175の構成は、実施の形態1における群合分波部131(図1)の構成に比べて、簡略化することができる。
群合分波部175で分波された波長群の信号光は、切替制御部174と送受信用切替器173へ送信される。切替制御部174は、群合分波部175で分波された波長群の信号光の信号レベルに応じて切替指示信号を出力する。切替制御部174の処理は、実施の形態1における切替制御部132の処理と同様である。送受信用切替器173は、切替制御部174の切替指示信号に従い、受信信号光の波長群の選択を行う。送受信用切替器173から合分波器172に送信され、分波された信号光S1_1〜S1_nが光送受信器171_1〜171_nで受信される。
次に、子局装置(#1)5101における上り信号光を説明する。子局側下流装置から提供されるユーザ信号としての送信信号は、子局装置(#1)5101の光送受信器171_1〜171_nに入力され、光送受信器171_1〜171_nで波長多重用の特定の波長(波長群)の信号光に変換された後、合分波器172へ出力される。
合分波器172は、光送受信器171_1〜171_nから、互いに異なる波長の複数の信号光S1_1〜S1_nを受信し、これらを合波した後、送受信用切替器173へ出力する。
送受信用切替器173は、切替制御部174から出力される切替指示信号に従い、合分波器172から出力された波長多重信号光を、群合分波部175を介して、光ファイバ61(第2の方向D2)又は光ファイバ63(第1の方向D1)のいずれかに送信する。
子局装置(#1〜#N)5101,…,5901の各々では、受信した信号の伝送路と同一の伝送路が使用されるように、送信信号を切替える。例えば、親局装置50から光ファイバ61を通して第1の方向D1で下り信号光を子局装置(#1)5101が受信している場合は、子局装置(#1)5101から出力される上り信号光は、光ファイバ61を通して第2の方向D2で親局装置50に送信される。
次に、子局装置から光ファイバ61を介して受信した上り信号光と子局装置から光ファイバ63,62を介して受信した上り信号光を受信した親局装置50の動作を説明する。親局装置50は、第1の方向D1及び第2の方向D2に伝送された子局装置(#1〜#N)5101,…,5901から出力される波長多重信号光を、光分岐結合素子54で受信する。
光分岐結合素子54では、光ファイバ61から提供される波長多重信号光と光ファイバ62から提供される波長多重信号光とを結合し、結合によって生成された波長多重信号光を送受信光増幅器53へ出力する。
送受信光増幅器53は、受信した波長多重信号光を光増幅し、光増幅された波長多重信号光を合分波器52へ送信する。
合分波器52は、受信した波長多重信号光をそれぞれの波長ごとに分波し、分波によって得られた複数の信号光M1_1,…,M9_nを複数の光送受信器51_1〜51_mへ送信する。光送受信器51_1〜51_mは、受信した光信号に基づく信号を、接続されている親局側下流装置に送信する。
冗長切替の処理は、上記実施の形態1における処理と同様である。
《5−3》効果
以上に説明したように、実施の形態5においては、実施の形態1における2つの構成部品である合波器12及び分波器22を1つの構成部品である合分波器52とし、実施の形態1における2つの構成部品である合波器112及び分波器122を1つの構成部品である合分波器172としているので、コストの低減を図ることができる。
また、実施の形態5においては、アクティブな構成部品である光切替器の数を削減する(子局装置ごとにアクティブな構成部品として1個の光切替器を持つ)ことで、故障の発生率を減らし、システムの信頼性を向上させることができる。
なお、実施の形態5における合波機能及び分波機能を統合した合分波機能を持つ光学素子は、実施の形態2から4にも適用可能である。言い換えれば、実施の形態1から4における親局装置10を、実施の形態5における親局装置50に置き換えることが可能である。また、実施の形態1から4における子局装置(#1〜#N)における子局送信部及び子局受信部を、実施の形態5における子局装置(#1〜#N)における子局送受信部に置き換えることが可能である。
実施の形態1から5に係る波長多重光通信システム1〜5は、BBUに親局装置10又は50を適用し、複数台のRRHに複数の子局装置(#1〜#N)をそれぞれ適用することで、MFHに適用可能である。波長多重光通信システム1〜5では、リングネットワーク及びチェーンネットワークにおいて、親局装置10及び50にパッシブな光カプラからなる光分岐結合素子を備え、子局装置(#1〜#N)側だけで切替えを行う。また、MFHに適用された子局装置(#1〜#N)では、子局装置(#1〜#N)間の信号の送受信はなく、親局装置10又は50と子局装置(#1〜#N)の間でのみの信号が送受信される。このように、子局装置(#1〜#N)のみの切替動作によって、親局装置10又は50と子局装置(#1〜#N)との間の波長多重信号光の送受信を制御することができる。
1〜5 波長多重光通信システム、 10,50 親局装置、 11_1〜11_m 光送信器、 21_1〜21_m 光受信器、 12 合波器、 13 送信光増幅器、 22 分波器、 23 受信光増幅器、 31,54 光分岐結合素子、 31a〜31d 第1から第4のポート、 41 第1の入出力端、 42 第2の入出力端、 51_1〜51_m 光送受信器、 52 合波分波器、 53 送受信光増幅器、 54a,54c,54d 第1、第2、第3のポート、 61〜63 光ファイバ(伝送路)、 64,66 光ファイバ(第1の伝送路)、 65,67 光ファイバ(第2の伝送路)、 111_1〜111_n,911_1〜911_n 光送信器、 112,912 分波器、 113,913 送信用切替器、 121_1〜121_n,921_1〜921_n 光受信器、 122,922 合波器、 123,923 受信用切替器、 131,931 群合分波部、 131a,131b 1×2ポートの光カプラ、 131c 分波光バンドパスフィルタ、 131d 合波光バンドパスフィルタ、 131e 合波光バンドパスフィルタ、 131f 分波光バンドパスフィルタ、 132,932 切替制御部(警報モニタ部)、 141,151,941,951 光結合部、 142,942 送受信用切替器、 143,943 切替制御部(警報モニタ部)、 144,944 波長群フィルタ部、 154,954 光分岐結合器、 155,955 光分岐結合器、 162,962 切替制御部(警報モニタ部)、 163,963 伝送路切替器、 164,964 光合分波部、 171_1〜171_n,971_1〜971_n 光送受信器、 172,972 合分波器、 173,973 送受信用切替器、 174,974 切替制御部(警報モニタ部)、 175,975 群合分波部、 1101〜1901,2101〜2901,3101〜3901,4101〜4901,5101〜5901 子局装置、 D1 第1の方向、 D2 第2の方向。

Claims (13)

  1. 親局装置と、
    複数の子局装置と、
    前記親局装置から前記複数の子局装置を介して前記親局装置に戻るリング型に前記親局装置及び前記複数の子局装置を接続し、波長多重信号光が第1の方向及び前記第1の方向の逆方向である第2の方向に伝送される1心双方向の伝送路と
    を備え、
    前記複数の子局装置の各々は、
    前記複数の子局装置の各々に予め割り当てられた波長群の内の第1の波長群の信号光である子局送信信号光を送信する子局送信部と、
    前記波長群の内の第2の波長群の信号光である子局受信信号光を受信する子局受信部と、
    前記親局装置から前記伝送路に送信される親局送信信号光の内の、前記第1の方向に伝送される第1の親局送信信号光の一部と前記第2の方向に伝送される第2の親局送信信号光の一部を分波して、第1の受信信号光と第2の受信信号光として抽出すると共に、前記子局送信信号光を前記伝送路に入力する群合分波部と、
    前記第1の親局送信信号光と前記第2の親局送信信号光のレベルに基づく切替指示信号を出力する切替制御部と、
    前記切替指示信号に基づいて、前記第1の受信信号光及び前記第2の受信信号光のいずれかを前記子局受信信号光として前記子局受信部に提供すると共に、前記切替指示信号に基づいて、前記伝送路に入力される前記子局送信信号光が前記伝送路で伝送される伝送方向を前記第1の方向及び前記第2の方向のいずれかに切替える切替部と
    を有し、
    前記複数の子局装置に予め割り当てられた前記波長群に含まれる波長が互いに重複しないように、前記複数の子局装置が構成され、
    前記複数の子局装置の各々において前記第1の波長群に含まれる波長と前記第2の波長群に含まれる波長とが互いに重複しないように、前記複数の子局装置が構成される
    ことを特徴とする波長多重光通信システム。
  2. 前記親局装置は、
    前記伝送路に接続された第1の入出力端及び第2の入出力端と、
    第1、第2、第3、及び第4のポートを有する受動素子である光分岐結合素子と、
    前記第1のポートに前記親局送信信号光を送信する親局送信部と、
    前記第2のポートから出力された前記子局送信信号光を受信する親局受信部と
    を有し、
    前記第1のポートから入力された前記親局送信信号光は分岐されて、前記第3のポート及び前記第1の入出力端を通して前記伝送路における前記第1の方向に前記第1の親局送信信号光として送信されると共に前記第4のポート及び前記第2の入出力端を通して前記伝送路における前記第2の方向に前記第2の親局送信信号光として送信され、前記第1の入出力端を介して前記第3のポートに入力された前記第2の方向に伝送された前記子局送信信号光と記第2の入出力端を介して前記第4のポートに入力された前記第1の方向に伝送された前記子局送信信号光とは、結合されて前記第2のポートから前記親局受信部に送信される
    ことを特徴とする請求項1に記載の波長多重光通信システム。
  3. 前記親局装置は、
    前記伝送路に接続された第1の入出力端及び第2の入出力端と、
    第1、第2、及び第3のポートを有する受動素子である光分岐結合素子と、
    前記第1のポートに前記親局送信信号光を送信すると共に、前記第1のポートから出力された前記子局送信信号光を受信する親局送受信部と
    を有し、
    前記第1のポートから入力された前記親局送信信号光は分岐されて、前記第2のポート及び前記第1の入出力端を通して前記伝送路における前記第1の方向に前記第1の親局送信信号光として送信されると共に前記第3のポート及び前記第2の入出力端を通して前記伝送路における前記第2の方向に前記第2の親局送信信号光として送信され、前記第1の入出力端を介して前記第2のポートに入力された前記第2の方向に伝送された前記子局送信信号光と記第2の入出力端を介して前記第3のポートに入力された前記第1の方向に伝送された前記子局送信信号光とは、結合されて前記第1のポートから前記親局送受信部に送信される
    ことを特徴とする請求項1に記載の波長多重光通信システム。
  4. 前記子局送信部と前記子局受信部とを含む子局送受信部を有することを特徴とする請求項3に記載の波長多重光通信システム。
  5. 前記切替部は、
    前記第1の受信信号光及び前記第2の受信信号光のいずれかを前記子局受信信号光として前記子局受信部に出力する受信用切替器と、
    前記伝送路に入力される前記子局送信信号光が前記伝送路で伝送される伝送方向を前記第1の方向及び前記第2の方向のいずれかに切替える送信用切替器と
    を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の波長多重光通信システム。
  6. 親局装置と、
    複数の子局装置と、
    前記親局装置と前記複数の子局装置とをチェーン型に接続し、波長多重信号光が前記親局装置から前記複数の子局装置に向かう下り方向及び前記下り方向の逆方向である上り方向に伝送される1心双方向の第1の伝送路と、
    前記親局装置と前記複数の子局装置とをチェーン型に接続し、波長多重信号光が前記親局装置から前記複数の子局装置に向かう下り方向及び上り方向に伝送される1心双方向の第2の伝送路と
    を備え、
    前記複数の子局装置の各々は、
    前記複数の子局装置の各々に予め割り当てられた波長群の内の第1の波長群の信号光である子局送信信号光を送信する子局送信部と、
    前記波長群の内の第2の波長群の信号光である子局受信信号光を受信する子局受信部と、
    前記親局装置から前記第1の伝送路に送信された親局送信信号光の一部を分波して第1の受信信号光として抽出すると共に、前記子局送信信号光を前記第1の伝送路に入力する機能と、前記親局装置から前記第2の伝送路に送信された前記親局送信信号光の一部を分波して第2の受信信号光として抽出すると共に、前記子局送信信号光を前記第2の伝送路に入力する機能とを有する群合分波部と、
    前記第1の伝送路における前記親局送信信号光のレベル及び前記第2の伝送路における前記親局送信信号光のレベルの少なくとも一方に基づく切替指示信号を出力する切替制御部と、
    前記切替指示信号に基づいて、前記第1の受信信号光及び前記第2の受信信号光のいずれかを前記子局受信信号光として前記子局受信部に提供すると共に、前記切替指示信号に基づいて、前記子局送信信号光が入力される伝送路を、前記第1の伝送路及び前記第2の伝送路のいずれかに切替える切替部と
    を有し、
    前記複数の子局装置に予め割り当てられた前記波長群に含まれる波長が互いに重複しないように、前記複数の子局装置が構成され、
    前記複数の子局装置の各々において前記第1の波長群に含まれる波長と前記第2の波長群に含まれる波長とが互いに重複しないように、前記複数の子局装置が構成される
    ことを特徴とする波長多重光通信システム。
  7. 前記親局装置は、
    前記第1の伝送路に接続された第1の入出力端と、
    前記第2の伝送路に接続された第2の入出力端と、
    第1、第2、第3、及び第4のポートを有する受動素子である光分岐結合素子と、
    前記第1のポートに前記親局送信信号光を送信する親局送信部と、
    前記第2のポートから出力された前記子局送信信号光を受信する親局受信部と
    を有し、
    前記第1のポートから入力された前記親局送信信号光は分岐されて、前記第3のポート及び前記第1の入出力端を通して前記第1の伝送路に送信され、前記第4のポート及び前記第2の入出力端を通して前記第2の伝送路に送信され、
    前記第1の入出力端を介して前記第3のポートに入力された前記子局送信信号光又は記第2の入出力端を介し前記第4のポートに入力された前記子局送信信号光は、前記第2のポートから前記親局受信部に送信される
    ことを特徴とする請求項6に記載の波長多重光通信システム。
  8. 前記親局装置は、
    前記第1の伝送路に接続された第1の入出力端と、
    前記第2の伝送路に接続された第2の入出力端と、
    第1、第2、及び第3のポートを有する受動素子である光分岐結合素子と、
    前記第1のポートに前記親局送信信号光を送信すると共に、前記第1のポートから出力された前記子局送信信号光を受信する親局送受信部と
    を有し、
    前記第1のポートから入力された前記親局送信信号光は分岐されて、前記第2のポート及び前記第1の入出力端を通して前記第1の伝送路に送信されると共に前記第3のポート及び前記第2の入出力端を通して前記第2の伝送路に送信され、前記第1の入出力端を介して前記第2のポートに入力された前記子局送信信号光と記第2の入出力端を介して前記第3のポートに入力された前記子局送信信号光とは、前記第1のポートから前記親局送受信部に送信される
    ことを特徴とする請求項6に記載の波長多重光通信システム。
  9. 前記子局送信部と前記子局受信部とを含む子局送受信部を有することを特徴とする請求項8に記載の波長多重光通信システム。
  10. 前記複数の子局装置の各々に予め割り当てられた前記波長群の内の、前記子局送信信号光として用いられる前記第1の波長群の信号光と、前記子局受信信号光として用いられる前記第2の波長群の信号光とは、予め決められた波長帯域を挟んで短波長側と長波長側に配置されたことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の波長多重光通信システム。
  11. 前記複数の子局装置の各々に予め割り当てられた前記波長群の内の、前記子局送信信号光として用いられる前記第1の波長群の信号光と、前記子局受信信号光として用いられる前記第2の波長群の信号光とは、短波長側から順に交互に配置されたことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の波長多重光通信システム。
  12. 前記複数の子局装置についての複数の前記第1の波長群と、前記複数の子局装置についての複数の前記第2の波長群とは、予め決められた波長帯域を挟んで短波長側と長波長側に配置されたことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の波長多重光通信システム。
  13. 前記複数の子局装置の各々は、予め決められた監視制御信号光を受信し、前記監視制御信号光のレベルに基づいて前記切替指示信号を生成することを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の波長多重光通信システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111901039A (zh) * 2020-08-12 2020-11-06 深圳纤亿通科技有限公司 一种带线路保护的基于微型波分的半有源基站前传***
WO2020230195A1 (ja) * 2019-05-10 2020-11-19 三菱電機株式会社 光通信システムおよび光通信装置

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