JP2018109306A - 二重床構造 - Google Patents

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Katsuo Inoue
勝夫 井上
理恵 東城
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【課題】軽量床衝撃音及び重量床衝撃音の双方について低減することができる二重床構造を提供することを課題としている。【解決手段】鉄筋コンクリート造の建物2におけるスラブ21と、スラブ21の上側に設けた床構成部3とを備え、床構成部3は複数の大引き31と、各大引き31の上側に配置された板状部32とを備え、各大引き31は長手方向の両端部がスラブ21の上面に支持部材33を介して設置され、各支持部材33は建物2の壁22の近傍、スラブ21を下方から支える梁23に対応する部位の近傍及び梁23に対応する部位の何れかの位置に配置された構成になっている。【選択図】図1

Description

本発明は、鉄筋コンクリート造の建物におけるスラブと、このスラブの上側の床構成部とを備えた二重床構造に関するものである。
この種の二重床構造としては、鉄筋コンクリート造のスラブと、このスラブの上に設けた複数の根太及びその上に設けた板状部を有する床構成部とを備えたものが知られている。
このような二重床構造においては、物の落下や、足を踏み込んだ際等に生じる衝撃荷重が板状部に作用することで当該板状部が振動し、この振動が根太を介してスラブに伝達し、このスラブの振動が階下の部屋に騒音となって現れることから、この騒音が上下の各階におけるトラブルの原因になることがあるという問題があった。
このため、図7に示すように、スラブ101の上に設けた複数の支持棒103で各根太102を支持し、かつ各支持棒103として防振ゴム103aを有するもので構成することにより、板状部104に発生した振動を防振ゴム103aで吸収するように構成したものが開発されてきている(例えば、特許文献1)。
なお、支持棒103についてはスラブ101の上面に平均的に分布するように設けると共に、防振ゴム103aについては上下方向の弾性変形量が所定の範囲に抑えられたものを用いることにより、床が上下に変位するのを所定の範囲内に抑え、これにより当該床が不安定な感じとなるのを防止するようになっている。
即ち、図7に示すような従来の二重床構造においては、例えばスプーン等の軽量物の落下によって生じるようないわゆる軽量衝撃荷重が板状部104に作用した場合には、その荷重によって板状部104が振動し、その振動が根太102、支持棒103、防振ゴム103aを介してスラブ101に伝わることになる。
この場合の板状部104に生じる振動は、エネルギ及び振幅が小さく、かつ高周波成分を多く含んでいることから、防振ゴム103aとして弾性変形量の小さなものを用いていても、その振動を当該防振ゴム103aで比較的効率よく吸収することができる。このため、スラブ101に伝わる振動を低減することができるので、階下の部屋における騒音の低減を図ることができる。即ち、軽量床衝撃音についてはある程度の低減効果が認められていた。
一方、大人が大股で無造作に歩く際や、子供が駆け回ったり、跳び跳ねたりする際等の重量物の落下によって生じるようないわゆる重量衝撃荷重が板状部104に作用した場合には、軽量衝撃荷重の場合に比較して、板状部104が大きく振動することになる。
即ち、重量衝撃荷重に起因する板状部104の振動は、エネルギ及び振幅が大きくかつ低周波成分を多く含んだものとなることから、弾性変形量の小さな防振ゴム103aではその振動をほとんど吸収することができない。このため、図7に示すように、板状部104に作用した重量衝撃荷重Pは根太102、支持棒103及び防振ゴム103aを介してスラブ101にほぼそのまま伝わることになる。
この場合、重量衝撃荷重Pがスラブ101の中央部(即ち、スラブ101を支持する壁105や梁(図示せず)等の主要支持構造物の間の中央部)に作用すると、そのスラブ101の中央部には最大曲げモーメントが発生することになるので、当該スラブ101が大きく撓むように振動することになる。
従って、重量物が板状部に落下するような場合には、防振ゴム103aがあってもスラブ101の振動をほとんど防止することができず、その振動が階下の部屋に大きな騒音となって現れることになる。即ち、重量床衝撃音については、低減することが困難であった。
特開平08−013752号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、軽量床衝撃音及び重量床衝撃音の双方について低減することができる二重床構造を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、鉄筋コンクリート造の建物におけるスラブと、このスラブの上側に設けた床構成部とを備えた二重床構造であって、前記床構成部は、複数の大引きと、これらの大引きの上側に配置された板状部とを少なくとも備えており、前記各大引きは、長手方向の両端部が前記スラブの上面に支持部材を介して設置され、前記各支持部材は、前記建物の壁の近傍、前記スラブを下方から支える梁に対応する部位の近傍及び当該梁に対応する部位の何れかの位置に配置されていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記支持部材は、弾性支持部材によって構成されていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記弾性支持部材は、ゴム弾性を有するもので構成されていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の発明において、前記各大引きは、H形鋼、溝形鋼、角形鋼管又は断面四角形状の木質系の集成材によって構成されていることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れかに記載の発明において、前記各大引きは、その長手方向の中央部に、重量加振源による衝撃荷重に相当する荷重が下方に作用した状態において、当該中央部における撓みが1〜5mmとなるような曲げ剛性を有していることを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れかに記載の発明において、前記各大引きは、その長手方向の中央部に、重量加振源による衝撃荷重に相当する荷重が下方に作用した状態において、長手方向の各端部における撓み角が0.1〜0.5°となるような曲げ剛性を有していることを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れかに記載の発明において、前記スラブの上には、前記支持部材を除く部分に、防音材が設けられていることを特徴している。
請求項1に記載の発明によれば、床構成部が複数の大引きと、これらの上側に配置された板状部とを少なくとも備えた構成になっているので、スプーン等の軽量物の落下によって生じる軽量衝撃荷重についても、子供が飛び跳ねて降りる際等の重量物の落下によって生じる重量衝撃荷重についても、まず板状部に作用することになる。
板状部に作用した荷重は、大引きに伝わり、当該大引きの両端部から各支持部材を介してスラブに伝達されることになる。この場合、各支持部材は、前記建物の壁の近傍、前記スラブを下方から支える梁に対応する部位の近傍及び当該梁に対応する部位の何れかのスラブの上面の位置に配置されているので、各支持部材に伝達された荷重はスラブにほとんど曲げモーメントを作用させることなく、壁や梁に伝達された後、最終的には鉄筋コンクリート造の建物の基礎部を介して地中に吸収されることになる。
即ち、板状部に作用した軽量衝撃荷重、重量衝撃荷重その他の全ての荷重は、地中へと移行する過程で、スラブに曲げモーメントを作用させることがほとんどないので、この曲げモーメントに基づいてスラブが振動するのを防止することができる。
従って、スラブの下側の部屋に生じる軽量床衝撃音及び重量床衝撃音の双方及びその他の種類、大きさ等の衝撃音について、有効に低減することができる。しかも、従来用いていた複数の支持棒が不要になるので、施工コストの低減及び施工期間の短縮等を図ることができる。
また、例えば畳の部屋をフローリングの部屋に変更するような場合には、通常、軽量床衝撃音及び重量床衝撃音が増加することになるが、当該発明を適用することにより、フローリングに変更した後でも、畳の場合以上に軽量床衝撃音及び重量床衝撃音等を低減することができる。
そして特に、旧タイプの鉄筋コンクリート造の建物のようにスラブが比較的薄い構造の建物においては、軽量床衝撃音及び重量床衝撃音を低減することで各部屋の品質の向上を図ることができると共に、畳の部屋からフローリングの部屋への変更も自由に行うことができるという利点がある。
請求項2に記載の発明によれば、支持部材が弾性支持部材によって構成されているので、特に軽量衝撃荷重の振動について、弾性支持部材で吸収することができる。即ち、軽量床衝撃音を更に低減することができる。なお、弾性支持部材としては、ゴム弾性を有するものでも、ばね弾性を有するものであってもよい。
請求項3に記載の発明によれば、弾性支持部材がゴム弾性を有するもので構成されているので、その弾性支持部材を例えば所定の厚さのゴム製の板によって構成することができる。即ち、弾性支持部材を簡単な構造のもので構成することができるので、更にコストの低減を図ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、各大引きがH形鋼、溝形鋼、角形鋼管又は断面四角形状の木質系の集成材によって構成されているので、各大引きについて上下方向の断面二次モーメントの極めて大きなものを得ることができる。即ち、各大引きについて曲げ剛性の大きなもので構成することができるので、大引きの長手方向の中央部に重量衝撃荷重が作用し、当該大引きに最大曲げモーメントが作用しても、当該大引きの下方への撓みを所定の値以下に抑えることができる。即ち、床構成部の上下方向の変位によって住人が不安定に感じるのを確実に防止することができる。
また、各大引きについては、長手方向の全体が湾曲するように撓むことになるので、その大引き自体の弾性変形によって大きなエネルギを吸収することができる。従って、重量床衝撃音を低減する上で効果があると共に、各大引きの耐久性の向上を図ることもできる。
請求項5に記載の発明によれば、各大引きの長手方向の中央部に、重量加振源による衝撃荷重に相当する荷重(即ち、重量衝撃荷重)が下方に作用した状態において、当該中央部における撓みが1〜5mmとなるような曲げ剛性を有するように、各大引きを構成しているので、床構成部について剛性の高い安定した感覚を住人に与えることができると共に、その撓みによる大きな弾性変形エネルギの吸収作用により重量床衝撃音の低減を図ることができると共に、各大引きの耐久性の向上を図ることができる。
なお、撓みを1〜5mmとしたのは、1mm未満であると撓みに基づく弾性変形によるエネルギの吸収量が小さくなるからであり、5mmを超えると床構成部の剛性感が失われ不安定に感じられることになるからである。
請求項6に記載の発明によれば、各大引きの長手方向の中央部に、重量加振源による衝撃荷重に相当する荷重(即ち、重量衝撃荷重)が下方に作用した状態において、長手方向の各端部における撓み角が0.1〜0.5°となるような曲げ剛性を有するように、各大引きを構成しているので、床構成部について剛性の高い安定した感覚を住人に与えることができると共に、その撓み角に基づく弾性変形エネルギの吸収作用により重量床衝撃音を低減することができると共に、各大引きの耐久性の向上を図ることができる。
なお、上記撓み角を0.1〜0.5°としたのは、0.1°未満であると撓み角に基づく弾性変形によるエネルギの吸収量が小さくなるからであり、0.5°を超えると床構成部の剛性感が失われ不安定に感じられることになるからである。
請求項7に記載の発明によれば、スラブの上には、支持部材を除く部分に、防音材が設けられているので、床構成部に発生した振動が空気を介してスラブに伝わるのも防止することができる。従って、階下の部屋に現れる軽量床衝撃音及び重量床衝撃音等を更に低減することができる。
しかも、各支持部材はスラブ上面における各大引きの両端部に対応する位置にのみ存在するので、防音材をスラブ上のほぼ全面わたって容易に敷き詰めることができる。従って、防音材の施工コストの低減及び施工期間の短縮を図ることができる。
本発明の一実施形態として示した二重床構造の要部断面図である。 同二重床構造を示す要部平面図である。 同二重床構造における大引きの一方の端部に対応する部分を示す要部断面図である。 同二重床構造における大引きについて支持部材を介してスラブに取り付けた状態を示す図であって、(a)は接着剤等を介して大引き、支持部材及びスラブを連結した状態を示す要部断面図であり、(b)はアンカーボルト及びナットを介して大引き、支持部材及びスラブを連結した状態を示す要部断面図である。 同二重床構造における大引きを示す図であって、(a)は大引きの長手方向の中央部に荷重が作用する前の状態を示す説明図であり、(b)は大引きの長手方向の中央部に荷重が作用した後の状態を示す説明図であり、(c)は大引きの断面図である。 同二重床構造の実施例及び従来例についての軽量床衝撃音及び重量床衝撃音の測定結果であり、(a)は実施例の軽量床衝撃音の測定結果であり、(b)は同実施例の重量床衝撃音の測定結果であり、(c)は従来例の軽量床衝撃音の測定結果であり、(d)は同従来例の重量床衝撃音の測定結果である。 従来例として示した二重床構造の要部断面図である。
本発明を実施するための形態を、実施形態に基づいて詳細に説明する。
本発明の一実施形態として示す二重床構造1は、図1〜図5に示すように、鉄筋コンクリート造の集合住宅(建物)2におけるスラブ21と、このスラブ21の上側に配置された床構成部3とを備えている。
床構成部3は、複数の大引き31と、これらの大引き31の上側に配置された板状部32と、各大引き31における長手方向の各端部を支持すべくスラブ21の上面に配置された支持部材33とを備えている。各支持部材33は、建物2の外壁(壁)22の近傍のスラブ21の上面及びスラブ21を下方から支える梁23に対応する部位のスラブ21の上面(即ち、スラブ21における梁23の真上の部位)に配置されている。
スラブ21は、床構成部3による二重床構造1を構成する部分が、図2に示すように、外壁22と、これに平行に延在する梁23と、外壁22及び梁23と直交し各住戸を区切る戸境壁24によって少なくとも保持されている。この場合、スラブ21は水平方向に延在し、外壁22及び戸境壁24は垂直方向に延在していることはいうまでもない。なお、各住戸のスラブ21の全体は、その周縁部が外壁22及び戸境壁24等によって保持され、その中間部が梁23やその他の梁等によって下方から支持されるようになっている。
床構成部3は、スラブ21における図2の斜線で示される部分であって、外壁22と梁23との間における戸境壁24に沿う約6畳の範囲に構成されている。この約6畳の部分は、外壁22と梁23との間の方向に長い長方形状をしており、もともとは畳による6畳の部屋であったものである。
大引き31は、図5(c)に示すように、平行に配置された上下のフランジ31a、31aの幅方向の中央部をウエブ31bで一体的に連結してなるH形鋼によって形成されたものであり、図5(c)に示すように、全長Lが3500mmのもので構成されている。
また、断面寸法については、各フランジ31aの幅Wが100mm、各フランジ31aの厚さT2が8mm、ウエブ31b方向の高さHが100mm、ウエブ31bの厚さT1が6mmとなっている。
この断面の上下方向の中央における水平軸C回りの断面二次モーメントは、3.69×10mmである。この大引き31は、この例においては6本のものが所定の間隔をおいて平行に設けられている。なお、大引き31として用いたH形鋼の縦弾性係数は、0.2058×10N/mmである。
因みに、大引き31の水平軸C回りの断面二次モーメントは、次の1式により求めることができる。Iは断面二次モーメントである。
I=(WH−(W−(T1))(H−2(T2)))/12…(1式)
また、大引き31は、その長手方向の中央(L/2=1750mmの位置)の部分に、重量加振源による衝撃荷重に相当する荷重P(4000N)が下方に作用した状態において、当該中央(L/2)の部分における撓みδが4.70mm、長手方向の各端(L=0mm及びL=3500mmの各位置)の部分における撓み角θが4.03×10−3rad=0.231°となるようになっている。
なお、荷重Pの4000Nの値は、「Epistulaえぴすとら」第48号平成22年1月独立行政法人建築研究所発行における「集合住宅の床衝撃音遮断性能の向上に向けた取り組み」の項において、「タイヤ衝撃源(一般には「バングマシン」の商品名で市販されています。)」という記載があり、この記載の次の頁の「2種類の標準重量衝撃源の対応に関する取り組み」の項において、「衝撃力ピーク値がタイヤ衝撃源では約4000N」という記載及びその衝撃力を示す「図1」があること、そして上記「バングマシン」が後述の実験で用いた重量床衝撃音発生装置(バングマシン)に相当することに基づくものである。
因みに、単純梁の長手方向の中央部に荷重Pが作用した場合の撓みδ及び撓み角θを求める計算式は次の2式〜4式の通りである。
δ=PL/48EI(mm) …(2式)
θ=PL/16EI(rad) …(3式)
1(rad)=180/π(°) …(4式)
なお、Eは縦弾性係数である。
なお、撓みδ及び撓み角θは、荷重Pが同一でも、大引き31の断面二次モーメントI、全長L及び縦弾性係数Eによって変化することになるが、δ=1〜5mm、θ=0.1〜0.5°となるように、大引き31の断面二次モーメントI、全長L及び縦弾性係数Eを設定することが好ましい。即ち、各大引き31については、長手方向の中央部に上方から荷重P(4000N)が作用した場合に、撓みδ1〜5mm、撓み角θ=0.1〜0.5°となるような曲げ剛性を有するもので構成することが好ましい。
ここで、撓みδを1〜5mmとすることが好ましいのは、1mm未満であると撓みδに基づく弾性変形によるエネルギの吸収量が小さくなるからであり、5mmを超えると床構成部3の剛性感が次第に失われることになり、不安定に感じる人が出てくることになるからである。また、撓み角θを0.1〜0.5°とすることが好ましいのは、0.1°未満であると撓み角θに基づく弾性変形によるエネルギの吸収量が小さくなるからであり、0.5°を超えると床構成部3の剛性感が次第に失われることになり、不安定に感じる人が出てくることになるからである。
板状部32は、図3に示すように、厚さ12mmのベニヤ合板からなる下地材32aと、その下地材32aの上に載置された8.7mmの床仕上げ材32bとによって構成されている。下地材32aは、両面テープや、接着剤によって、大引き31における上側のフランジ31aの上面に固定されるようになっている。
床仕上げ材32bは、擦り傷や凹み傷が付きにくい樹脂製の複数のクッション付きフローリングによって構成されており、両面テープや、接着剤によって、下地材32aの上面に固定されるようになっている。この床仕上げ材32bは、損傷したクッション付きフローリングのみを張替ることが可能になっている。
支持部材33は、ゴム弾性を有する弾性支持部材によって構成されている。即ち、支持部材33は、一辺が100mmの正方形状をし、厚さが20mmで、硬度が78のゴム製の防音マットによって形成されている。この支持部材33については、図4(a)に示すように、スラブ21の上面及び大引き31における下側のフランジ31aの下面に両面テープや、接着剤によって固定されるようになっている。
なお、図4(b)に示すように、スラブ21にアンカーボルト33aを固定し、このアンカーボルト33aに螺合するナット33bによって、支持部材33及び大引き31の下側のフランジ31aをスラブ21に所定の圧力で押し付けるようにして、当該支持部材33及び下側のフランジ31aをスラブ21に固定するようにしてもよい。この場合には、支持部材33及び下側のフランジ31aに、アンカーボルト33aを通す一対の貫通孔(図示せず)を形成することになる。
また、支持部材33は、100mm×100mmの所定の面積をもって大引き31の各端部を支持することになるが、この支持部材33の支持範囲は大引き31の長手方向における極めて短い範囲となる。このため、大引き31の撓みδ、撓み角θの検討(理論計算等)に当たっては、図5(a)及び(b)に示すように、支持面積のない単純支持となるように、支持部材33をモデル化している。
更に、スラブ21の上には、図1及び図2に示すように、支持部材33を除く部分に、防音材4が設けられている。この防音材4は、繊維質性、多孔質性、気密性、音の反射性等に基づく防音特性などの特質を有する材質のものうち、少なくとも何れか一つの特質を有する材質のものを単独で又は複数重ねるように設けたもので所定の厚さのシート状に構成されている。
即ち、防音材4は、支持部材33を除くスラブ21の上に満遍なく敷かれることにより、板状部32や大引き31等で発生した空気振動を繊維質性や多孔質性に基づく材質のもので吸収ないしは制振し、また当該空気振動が下方へ漏れるのを気密性に基づく材質のもので防止し、更に当該空気振動を音の反射性に基づく材質のもので上方へ反射することで、当該空気振動が下方のスラブ21に伝達されるのを防止するようになっている。また、防振材4の厚さとしては、支持部材33の厚さと同程度又はそれ以下に設定することが好ましい。なお、音の反射性を有するものとしては、アルミ箔シートやアルミ蒸着シートがある。
なお、上記防音材4については、上の階からその下のスラブ21へ熱が移動するのを遮る効果もある。例えば、繊維質性、多孔質性のものは断熱性を有し、アルミ箔シートやアルミ蒸着シートは、熱の反射性に基づく断熱効果や、気密性に基づく断熱効果がある。
次に、上記構成の二重床構造1の騒音に関する実験結果について説明する。実験条件は以下の通りである。
1.建物:鉄筋コンクリート造5階建
水平方向の住戸の数:6戸
スラブの厚さ:110mm
2.実施例
(1)加振住戸:305号
(2)加振位置:図2の斜線で示す約6畳の部屋で、畳の部屋からフローリングの部屋に改修後の当該フローリング面の中央部である。
(3)改修後の床構成部:上記床構成部3と同一の構成であり、次に示す内容になっている。
(a)大引き:上記大引き31と同一の構成のH形鋼をピッチ450mmで等間隔に6本設置した。
(b)板状部:上記板状部32と同一の構成のものを各大引き31の上側のフランジ31aの上面に両面テープで固定した。
(c)支持部材:上記支持部材33と同一の構成のもので図4(a)に示すものを、各大引き31の長手方向の各端部に設置した。各支持部材33は、大引き31の下側のフランジ31a及びスラブ21の上面に両面テープで固定した。
(d)防音材:上記防音材4は設置していない。即ち、スラブ21上には防音効果を有するものは設置していない。
(4)加振源
(a)軽量加振源:軽量床衝撃音発生装置(タッピングマシン)FI−01(JISA1418−1:2000標準軽量衝撃源)(リオン株式会社製)
(b)重量加振源:重量床衝撃音発生装置(バングマシン)FI−02(JISA1418−2:2000標準重量衝撃源)(リオン株式会社製)
(5)受音住戸:205号(加振住戸305号の真下の住戸)
(6)騒音測定位置:図2の斜線で示す約6畳の畳の部屋の中央部であって、その畳の面から1.2mの高さ位置
この位置に騒音計のマイクロホンを上方に向けて設置した。
(7)騒音計:普通騒音計NA−29(リオン株式会社製)
3.従来例
(1)加振住戸:302号
(2)加振位置:図2の斜線で示す約6畳の部屋で、改修前の畳の部屋における当該畳の面の中央部である。
(3)改修前の床構成部:スラブ21の上に複数の根太を直接的に設置し、その根太の上に厚さ12mmのベニヤ合板からなる下地材を設け、その上に畳を設置した構成になっている。
(4)加振源
(a)軽量加振源:上記実施例で示したものと同一である。
(b)重量加振源:上記実施例で示したものと同一である。
(5)受音住戸:202号(加振住戸302号の真下の住戸)
(6)騒音測定位置:上記実施例の場合と同様であり、畳の部屋の中央部で、その畳の面から1.2mの高さ位置に騒音計のマイクロホンを上方に向けて設けた。
(7)騒音計:上記実施例で示したものと同一のものである。
図6(a)、(b)は、実施例のオクターブ帯域中心周波数分析の実験結果を示し、図6(c)、(d)は、従来例のオクターブ帯域中心周波数分析の実験結果を示す。この実験結果による床衝撃音レベルについてまとめると、次の表1のようになる。
Figure 2018109306
表1に示すように、本発明を適用した実施例は、従来例に比べて、軽量床衝撃音及び重量床衝撃音の何れについても、騒音低減効果が十分にあることが分かる。
上記のように構成された二重床構造1においては、床構成部3が複数の大引き31と、これらの上側に配置された板状部32とを少なくとも備えた構成になっているので、スプーン等の軽量物の落下によって生じる軽量衝撃荷重についても、子供が飛び跳ねて降りる際等の重量物の落下によって生じる重量衝撃荷重についても、板状部32がそれらの荷重を受けることになる。
この場合、板状部32に作用した荷重は、大引き31に伝わり、当該大引き31の両端部から各支持部材33を介してスラブ21に伝達されることになる。この場合、各支持部材33は、建物2の外壁22の近傍のスラブ21の上面及び梁23の真上のスラブ21の上面に配置されているので、各支持部材33に伝達された荷重はスラブ21にほとんど曲げモーメントを作用させることなく、外壁22や梁23に伝達された後、最終的には鉄筋コンクリート造の建物2の基礎部を介して地中に吸収されることになる。
即ち、板状部32に作用した軽量衝撃荷重、重量衝撃荷重その他の全ての荷重は、地中へと移行する過程で、スラブ21に曲げモーメントを作用させることがほとんどないので、この曲げモーメントに基づいてスラブ21が振動するのを防止することができる。
従って、スラブ21の下側の部屋に生じる軽量床衝撃音及び重量床衝撃音の双方及びその他の種類、大きさ等の衝撃音等について、有効に低減することができる。しかも、従来用いていた複数の支持棒が不要になるので、施工コストの低減及び施工期間の短縮等を図ることができる。
また、例えば畳の部屋をフローリングの部屋に変更するような場合には、通常、軽量床衝撃音及び重量床衝撃音の双方が増加することになるが、当該発明を適用することにより、フローリングに変更した後でも、畳の場合以上に軽量床衝撃音及び重量床衝撃音等を低減することができる。
特に、旧タイプの鉄筋コンクリート造の建物のようにスラブ21が比較的薄い構造の建物(例えばスラブ21の厚さが110mmの建物)においては、軽量床衝撃音及び重量床衝撃音を低減することで各住戸の品質の向上を図ることができると共に、畳の部屋からフローリングの部屋への変更も自由に行うことができるという利点もある。
更に、支持部材33がゴム弾性を有するもので構成されているので、特に軽量衝撃荷重の振動を支持部材33で有効に吸収することができる。従って、軽量床衝撃音については低減効果が大きくなると考えられる。しかも、支持部材33を所定の厚さのゴム製の板からなる簡単な構造のもので構成することができるので、コストの低減を図ることもできる。
また、大引き31をH形鋼で構成しているので、その大引き31の上下方向の断面二次モーメントを極めて大きなものとすることができる。即ち、各大引き31を曲げ剛性の大きなもので構成することができるので、大引き31の長手方向の中央部に重量衝撃荷重が作用し、当該大引き31に最大曲げモーメントが作用するような場合でも、当該大引き31の下方への撓みを所定の値以下に確実に抑えることができる。即ち、床構成部3の上下方向の変位によって、住人が不安定な感じを受けるのを確実に防止することができる。
しかも、各大引き31については、長手方向の全体が湾曲するように撓むことになるので、その弾性変形によって大きなエネルギを吸収することができる。従って、重量床衝撃音を低減する上で効果があると共に、各大引き31自体の耐久性の向上を図ることもできる。
そして、一つの大引き31の長手方向の中央部に、重量衝撃荷重(4000N)が下方に作用した状態において、当該中央部における撓みが1〜5mmとなるような曲げ剛性を有するように、各大引き31を構成しているので、床構成部3について剛性が高く安定した感覚を住人に与えることができると共に、その撓みによる大きな弾性変形エネルギの吸収作用により重量床衝撃音の低減、大引き31自体の耐久性の向上を図ることができる。
また、当該大引き31の長手方向の中央部に、重量衝撃荷重(4000N)が下方に作用した状態において、長手方向の各端部における撓み角が0.1〜0.5°となるような曲げ剛性を有するように、各大引き31を構成しているので、これによっても床構成部3について剛性の高い安定した感覚を住人に与えることができる。また、その撓み角に基づく弾性変形エネルギの吸収作用により重量床衝撃音を低減することができると共に、各大引き31の耐久性の向上を図ることができる。
一方、スラブ21の上には、支持部材33を除く部分に、防音材4が設けられているので、床構成部3に発生した振動が空気を介してスラブ21に伝わるのを防止することができる。従って、階下の部屋に現れる軽量床衝撃音及び重量床衝撃音等を更に低減することができる。
しかも、各支持部材33がスラブ21の上面における各大引き31の両端部に対応する位置にのみ存在することになるので、防音材4をスラブ21上のほぼ全面に容易に敷き詰めることができる。従って、防音材の施工コストの低減及び施工期間の短縮を図ることができる。また、防音材4が断熱効果を有することから、二重床構造1を有する部屋の冷暖房費の節減を図ることもできる。
なお、上記実施形態においては、大引き31をH形鋼で構成した例を示したが、この大引き31については、例えば溝形鋼、断面正方形若しくは長方形状の角形鋼管又は断面正方形状若しくは長方形状の木質系の集成材等によって構成してもよい。但し、撓みδ=1〜5mm、撓み角θ=0.1〜0.5°となるように構成することが好ましい。
また、弾性支持部材33をゴム弾性を有するもので構成したが、例えば皿ばねや、他の板ばね等を用いることでばね弾性を有するもので構成してもよい。
更に、大引き31の一方の端部に設けた支持部材33については、スラブ21における梁23の真上に位置するように構成した例を示したが、この支持部材33は梁23の近傍のスラブ21の上面に位置するように構成してもよい。
1 二重床構造
2 鉄筋コンクリート造の建物
3 床構成部
4 防音材
21 スラブ
22 外壁(壁)
23 梁
31 大引き
32 板状部
33 支持部材

Claims (7)

  1. 鉄筋コンクリート造の建物におけるスラブと、このスラブの上側に設けた床構成部とを備えた二重床構造であって、
    前記床構成部は、複数の大引きと、これらの大引きの上側に配置された板状部とを少なくとも備えており、
    前記各大引きは、長手方向の両端部が前記スラブの上面に支持部材を介して設置され、
    前記各支持部材は、前記建物の壁の近傍、前記スラブを下方から支える梁に対応する部位の近傍及び当該梁に対応する部位の何れかの位置に配置されていることを特徴とする二重床構造。
  2. 前記支持部材は、弾性支持部材によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の二重床構造。
  3. 前記弾性支持部材は、ゴム弾性を有するもので構成されていることを特徴とする請求項2に記載の二重床構造。
  4. 前記各大引きは、H形鋼、溝形鋼、角形鋼管又は断面四角形状の木質系の集成材によって構成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の二重床構造。
  5. 前記各大引きは、その長手方向の中央部に、重量加振源による衝撃荷重に相当する荷重が下方に作用した状態において、当該中央部における撓みが1〜5mmとなるような曲げ剛性を有していることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の二重床構造。
  6. 前記各大引きは、その長手方向の中央部に、重量加振源による衝撃荷重に相当する荷重が下方に作用した状態において、長手方向の各端部における撓み角が0.1〜0.5°となるような曲げ剛性を有していることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の二重床構造。
  7. 前記スラブの上には、前記支持部材を除く部分に、防音材が設けられていることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の二重床構造。
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