JP2018108936A - シランカップリング剤、シーリング剤組成物、接着剤組成物、ゴム組成物およびタイヤ - Google Patents

シランカップリング剤、シーリング剤組成物、接着剤組成物、ゴム組成物およびタイヤ Download PDF

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Keisuke Chino
野 圭 介 知
木 宏 明 鈴
Hiroaki Suzuki
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Abstract

【課題】極性が低く、高分子化合物やゴムなどとの反応性が高い反応性官能基と、ガラスやシリカなどの無機材料との反応性が高い加水分解性基とを有する化合物を含んでなるシランカップリング剤を提供。【解決手段】式(I)で表される化合物。(R1は、H又はアルキル基;R2は、アルコキシ基又は1以上のアルキル基で置換されたアミノ基;nは、0〜2;pは、0〜10;qは、0〜5;rは、0〜5;sは、0〜30;pが2以上である場合、qはそれぞれ独立して選択される。)【選択図】なし

Description

本発明は、シランカップリング剤、シーリング剤組成物、接着剤組成物およびゴム組成物ならびにタイヤに関する。より具体的には、低極性の反応性官能基と、加水分解性基とを有するシラン化合物からなるシランカップリング剤、この化合物を含んでなるシーリング剤組成物、接着剤組成物およびゴム組成物ならびにタイヤに関する。
従来、反応性官能基および加水分解性基を有するシラン化合物は、ゴム組成物中などにおいて、ゴムなどの有機高分子材料とシリカなどの無機材料との分散性を向上させるためのシランカップリング剤として用いられてきた。また、このようなシラン化合物は、接着剤組成物やシーリング剤組成物において、ガラスなどの無機材料への接着性を改善するための接着助剤として用いられてきた。
通常、このようなシラン化合物は、ゴムなどの有機高分子材料との反応性が高い反応性官能基として、メルカプト基、ポリスルフィド基、アミノ基やエポキシ基などの置換基を有し、かつシリカやガラスなどの無機材料との反応性が高い加水分解性基として、アルコキシシリル基などの置換基を有する。例えば、特開平8−259736号公報(特許文献1)には、ポリスルフィド系のシランカップリング剤が開示されている。特開平11−335381号公報(特許文献2)には、反応性官能基としてアミノ基、加水分解性基としてメトキシ基を有するシラン化合物が開示されている。
特開平8−259736号公報 特開平11−335381号公報
しかしながら、アミノ基やエポキシ基などの高極性の反応性官能基を有するシラン化合物を低極性の高分子材料と混合した場合、シラン化合物と有機高分子材料との親和性が低下し、分散不良や混合不良が生じる傾向があった。また、このようなシラン化合物を接着剤やシーリング剤に添加した場合、シラン化合物と有機高分子材料との親和性が低下し、無機材料との接着性が低下する傾向があった。一方、有機高分子材料との親和性を高めるために、極性が低い反応性官能基を有するシラン化合物を添加した場合、有機高分子材料との反応性が低く、シランカップリング剤や接着助剤としての性能が不十分であった。
本願発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものである。本願発明の主目的は、ゴムなどの有機高分子材料との反応性が高く、低極性の反応性官能基と、シリカやガラスなどの無機材料との反応性が高い加水分解性基とを有するシラン化合物からなるシランカップリング剤およびこれを含んでなるシーリング剤組成物などを提供することである。
本発明によるシランカップリング剤は、下記一般式(I)で表される化合物からなる。
(上記式中、
は、水素またはアルキル基であり、
は、アルコキシ基または1以上のアルキル基で置換されたアミノ基であり、
nは、0〜2の整数であり、
pは、0〜10の整数であり、
qは、0〜5の整数であり、
rは、0〜5の整数であり、
sは、0〜30の整数であり、
pが2以上である場合、qはそれぞれ独立して選択される。)
本発明によるシーリング剤組成物は、上記一般式(I)で表される化合物と、シーリング剤と、を含んでなる。
本発明の態様において、シーリング剤組成物における一般式(I)で表される化合物の含有量が、0.1〜30質量%であることが好ましい。
本発明による接着剤組成物は、上記一般式(I)で表される化合物と、接着剤と、を含んでなる。
本発明によるゴム組成物は、上記一般式(I)で表される化合物と、エラストマー性ポリマーと、無機材料と、を含んでなる。
本発明の態様において、前記エラストマー性ポリマーのガラス転移温度が、25℃以下であることが好ましい。
本発明の態様において、ゴム組成物における前記一般式(I)で表される化合物の含有量が、前記エラストマー性ポリマー100質量部に対し、0.1〜30質量部であることが好ましい。
本発明の態様において、前記エラストマー性ポリマーは、天然ゴム、ブタジエンゴム、ニトリルゴム、シリコーンゴム、イソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、イソプレン−ブタジエンゴム、スチレン−イソプレン−ブタジエンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴム、ハロゲン化ブチルゴム、ハロゲン化イソプレンゴム、ハロゲン化イソブチレンコポリマー、クロロプレンゴム、ブチルゴムおよびハロゲン化イソブチレン−p−メチルスチレンゴムからなる群より選択されることが好ましい。
本発明によるタイヤは、上記ゴム組成物を含んでなるものである。
本発明によるタイヤの製造方法は、上記ゴム組成物に対し、プレス加硫を行うことを含んでなるものである。
本発明によれば、ゴムなどの有機高分子材料との反応性および親和性が高く、かつシリカやガラスなどの無機材料との反応性が高いシラン化合物を含んでなるシランカップリング剤を提供することができる。
図1は、参考例1で合成したシラン化合物のH−NMRチャートを表す。 図2は、参考例1で合成したシラン化合物の13C−NMRチャートを表す。 図3は、参考例1で合成したシラン化合物のクロマトグラムを表す。
本明細書において、配合を示す「部」、「%」などは特に断らない限り質量基準である。
<シランカップリング剤>
本発明によるシランカップリング剤は、下記一般式(I)で表されるシラン化合物からなる。このようなシラン化合物は、低極性でありながら高い活性部位を有する反応性官能基と、加水分解性基とを有するため、極性基などを有していない高分子材料と組み合わせて用いた場合であっても、優れた親和性(分散性)を有しながら、該高分子材料との反応性も維持できる。
(反応性官能基)
シラン化合物における反応性官能基は、上記一般式(I)中の脂環式炭化水素を含む置換基である。この置換基は、反応性官能基全体として低極性でありながら高い活性部位(アリル位水素)を有しており、ゴムなどの有機高分子材料との高い反応性を有する。
(加水分解性基)
シラン化合物における加水分解性基は、上記一般式(I)中の置換基Rである。置換基Rは、シリカやガラスなどの無機材料との反応性が高く、加水分解反応により、シラン化合物と無機材料との間で結合を形成することができる。
一般式(I)において、Rは、水素またはアルキル基であり、より好ましくは炭素数1〜30のアルキル基、さらに好ましくは炭素数1〜20のアルキル基であり、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、シクロペンチル基、へキシル基およびシクロへキシル基などが挙げられ、これらの中でも、メチル基およびエチル基が好ましい。
一般式(I)において、Rは、アルコキシ基、より好ましくは炭素数1〜30のアルコキシ基、さらに好ましくは炭素数1〜20のアルコキシ基、または1以上のアルキル基で置換されたアミノ基、より好ましくは1以上の炭素数1〜30のアルキル基で置換されたアミノ基、さらに好ましくは1以上の炭素数1〜20のアルキル基で置換されたアミノ基である。具体的には、アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基およびイソブトキシ基などが挙げられ、これらの中でも、メトキシ基またはエトキシ基が好ましい。また、1以上のアルキル基で置換されたアミノ基としては、N−メチルアミノ基、N,N−ジメチルアミノ基、N−エチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基およびN−イソプロピルアミノ基などが挙げられ、これらの中でも、N−メチルアミノ基またはN−エチルアミノ基が好ましい。なお、アルコキシ基およびアミノ基は、炭化水素基などの連結基を介してケイ素(Si)と結合してもよい。
一般式(I)において、nは、0〜2の整数であり、pは、0〜10の整数であり、より好ましくは1〜5の整数であり、qは、0〜5の整数であり、より好ましくは0〜3の整数であり、rは、0〜5の整数であり、より好ましくは0〜3の整数であり、sは、0〜30の整数であり、好ましくは1〜30の整数であり、より好ましくは2〜30の整数であり、特に好ましくは2〜10の整数である。なお、pが2以上である場合、qはそれぞれ独立して0〜5の整数から選択される。
上記一般式(I)を満たす化合物としては、例えば、以下の化合物が挙げられる。
上記した化合物の中でも、下記化合物は、有機材料と反応性が高く、また、シリカなどの表面と縮合した際、健康上問題ないエタノールを脱離させることができるため特に好ましい。
<シラン化合物の合成方法>
一実施形態において、本発明によるシラン化合物は、不飽和基を有する脂環式炭化水素化合物と、シラン化合物とを、ヒドロシリル化触媒の存在下において、ヒドロシリル化反応させることにより得ることができる。
不飽和基を有する脂環式炭化水素化合物は、例えば、1,4−ブタジエンとシクロペンタジエンのディールズアルダー反応により、ビニルノルボルネンが生成し、さらにシクロペンタジエンが反応することにより得ることができる。また、不飽和基を有する脂環式炭化水素化合物と反応させるシラン化合物は、対応するハロシランとアルコール又はアミンと反応させることにより得ることができる。
(ヒドロシリル化触媒)
ヒドロシリル化触媒は、一方の原料化合物中の脂肪族不飽和基(アルケニル基、ジエン基など)と他方の原料化合物中のケイ素原子結合水素原子(即ち、SiH基)とを付加反応させる触媒である。ヒドロシリル化触媒としては、例えば、白金族の金属単体やその化合物などの白金族金属系触媒が挙げられる。白金族金属系触媒としては従来公知のものが使用でき、その具体例としては、シリカ、アルミナ又はシリカゲルのような担体上に吸着させた微粒子状白金金属、塩化第二白金、塩化白金酸、塩化白金酸6水塩のアルコール溶液、パラジウム触媒、ロジウム触媒などが挙げられる。たとえば、Speier触媒(HPtCl・HO)、Karstedt触媒(Pt{[(CH=CH)MeSi]O}、RhCl(PPhやRhH(PPhなどのRh触媒などの公知の触媒が挙げられるが、白金族金属として白金を含むものが好ましい。ヒドロシリル化触媒は一種単独で使用しても二種以上を組み合わせて使用してもよい。
ヒドロシリル化触媒の添加量は、上記付加反応を促進できる有効量であればよく、通常、白金族金属量に換算して原料化合物の合計に対して1ppm(質量基準。以下、同様)〜1質量%の範囲であることが好ましく、10〜500ppmの範囲であることがより好ましい。該添加量がこの範囲内にあると、付加反応が十分に促進されやすく、また、該添加量の増加に応じて付加反応の速度が向上しやすいので、経済的にも有利となりやすい。
以下、本発明によるシラン化合物の合成方法の一実施形態について具体的に説明する。まず、2−エテニル−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロ−1,4−メタノナフタレン(以下、場合により「VNBB」と表す。)は、5−ビニル−2−ノルボルネン(VNB)と、1,4−ブタジエンとをディールズアルダー反応させることにより得ることができる。VNBは、1,4−ブタジエンとシクロペンタジエンのディールズアルダー反応させることにより得ることができる。
常圧窒素雰囲気としたフラスコ内に、トルエンなどの溶媒を入れ、塩化白金酸IPA溶液などの遷移金属触媒溶液を注入する。次に上述のようにして得られたVNBBを入れ、オイルバスに浸漬し、加熱し(例えば、バス温度を50℃程度とする。)、そこへトリエトキシシランなどのシラン化合物を滴下する。
バス温度としては、20〜120℃であることが好ましい。3〜12時間後、フラスコからオイルバスをはずし、室温まで放置する。場合によっては水洗、乾燥を行った後に、溶媒を減圧留去した後、減圧乾燥機などを用いて乾燥させることにより、上記一般式(I)を満たすシラン化合物を得ることができる。純度が低い場合は、蒸留やカラムにより精製を行うことが好ましい。
本発明によるシラン化合物の合成方法の他の実施形態について具体的に説明する。まず、2−エテニル−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロ−1,4,5,8−ジメタノナフタレン(以下、場合により「VDMON」と表す。)は、VNBと、シクロペンタジエンとをディールズアルダー反応させることにより得ることができる。
常圧窒素雰囲気としたフラスコ内に、トルエンなどの溶媒を入れ、塩化白金酸IPA溶液などの遷移金属触媒溶液を注入する。次に上述のようにして得られたVDMONを入れ、オイルバスに浸漬し、加熱し(例えば、バス温度を50℃程度とする。)、そこへトリエトキシシランなどのシラン化合物を滴下する。
バス温度としては、20〜120℃であることが好ましい。3〜12時間後、フラスコからオイルバスをはずし、室温まで放置する。場合によっては水洗、乾燥を行った後に、溶媒を減圧留去した後、減圧乾燥機などを用いて乾燥させることにより、上記一般式(I)を満たすシラン化合物を得ることができる。純度が低い場合は、蒸留やカラムにより精製を行うことが好ましい。
本発明によるシラン化合物の合成方法のさらに他の実施形態について具体的に説明する。
常圧窒素雰囲気としたフラスコ内に、トルエンなどの溶媒を入れ、塩化白金酸IPA溶液などの遷移金属触媒溶液を注入する。次にVNBを入れ、オイルバスに浸漬し、加熱し(例えば、バス温度を50℃程度とする。)、そこへトリエトキシシランなどのシラン化合物を滴下する。
バス温度としては、20〜120℃であることが好ましい。3〜12時間後、フラスコからオイルバスをはずし、室温まで放置する。場合によっては水洗、乾燥を行った後に、溶媒を減圧留去した後、減圧乾燥機などを用いて乾燥させることにより、上記一般式(I)を満たすシラン化合物を得ることができる。純度が低い場合は、蒸留やカラムにより精製を行うことが好ましい。
本発明によるシラン化合物の合成方法のさらに他の実施形態について具体的に説明する。
常圧窒素雰囲気としたフラスコ内に、トルエン溶媒などの溶媒を入れ、塩化白金酸IPA溶液などの遷移金属触媒溶液を注入する。次に、5−ビニル−2−シクロヘキセン(VCH)を入れ、フラスコをオイルバスに浸漬し、加熱し(例えば、バス温度を50℃程度とする。)、そこへトリエトキシシランなどのシラン化合物を滴下する。
3〜12時間後、フラスコからオイルバスをはずし、室温まで放置する。場合によっては水洗、乾燥を行った後に、溶媒を減圧留去した後、減圧乾燥機などを用いて乾燥させることにより、上記一般式(I)を満たすシラン化合物を得ることができる。純度が低い場合は、蒸留やカラムにより精製を行うことが好ましい。
また、一実施形態において、上記一般式(I)を満たすシラン化合物は、ビニルシランと、シクロペンタジエンとを、ディールズアルダー反応させることにより得ることができる。
また、一実施形態において、上記一般式(I)を満たすシラン化合物は、アリルシランと、シクロペンタジエンとを、ディールズアルダー反応させることにより得ることができる。
また、一実施形態において、上記一般式(I)を満たすシラン化合物は、以下のような2段階のディールズアルダー反応を利用することにより得ることができる。
<シーリング剤組成物>
本発明のシーリング剤組成物は、上記一般式(I)で表されるシラン化合物と、シーリング剤(シーリング性ポリマー)と、を含んでなる。なお、シーリング剤は、一液硬化型(湿気硬化、酸素硬化、乾燥硬化、非硬化型)のものであってもよく、二液硬化型(反応硬化型)ものであってもよい。
シーリング剤組成物が一般式(I)で表されるシラン化合物を含んでなることにより、分散性を高めることができるとともに、シーリング剤組成物の湿潤性および乾燥接着強度を改善することができる。また、耐薬品性、熱水安定性、耐候性および耐久性を向上させることができる。さらに、粘弾性を改善することもできる。また、充填剤および顔料分散性の改善を図ることができる。
シラン化合物の含有量は、0.1〜30質量%であることが好ましく、1〜20質量%であることがより好ましい。
また、本発明のシーリング剤組成物は、本発明の目的を損なわない範囲において、上記一般式(I)で表されるシラン化合物以外のシラン化合物をさらに含んでいてもよい。
シーリング剤(シーリング性ポリマー)は特に限定されるものではなく、アクリル系ポリマー、アクリルウレタン系ポリマー、ポリウレタン系ポリマー、シリコン系ポリマー、変成シリコン系ポリマー、ポリサルファイド系ポリマー、SBR系ポリマー、ブチルゴム系ポリマー、油性コーキング系ポリマーなどが挙げられ、これらの中でも、一液硬化型のポリウレタン系ポリマー、シリコン系ポリマー、変成シリコン系ポリマー、ポリサルファイド系ポリマー、ブチルゴム系ポリマーが好ましい。シーリング剤組成物は、上記したシーリング剤を1または2以上含んでいてもよい。
シーリング剤の重量平均分子量は、300〜500,000であることが好ましく、1000〜300,000であることがさらに好ましい。なお、本発明において、重量平均分子量は、ゲルパーミエションクロマトグラフィー(Gel permeation chromatography(GPC))により測定した重量平均分子量(ポリスチレン換算)である。測定にはテトラヒドロフラン(THF)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、クロロホルムを溶媒として用いるのが好ましい。
本発明のシーリング剤組成物は、その効果を損なわない範囲で、酸化防止剤、老化防止剤、耐電防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、光安定剤、難燃剤、核剤、透明化剤、加工性改良剤、滑剤、充填剤、可塑剤、フィラー、アンチブロッキング剤、架橋剤、染料および顔料などの添加剤を含んでいてもよい。
被着体の材質については特に限定されるものではないが、例えば、ステンレス、アルミ、銅、鉄などの金属、ナイロン、スチロール、アクリル、塩化ビニル、ABS、FRP、ポリカーボネートなどのプラスチック、天然ゴム、合成ゴム、シリコーンゴムなどのゴム、コンクリート、モルタル、天然石、タイル、ガラス、陶磁器などの無機材料、木材、合板、皮革、厚紙などの天然素材、その他ポリエチレン、ポリプロピレン、フッ素樹脂、ポリアセタールなどが挙げられる。
<接着剤組成物>
本発明の接着剤組成物は、上記一般式(I)で表されるシラン化合物と、接着剤(接着性ポリマー)と、を含んでなる。なお、接着剤は、一液硬化型のものであってもよく、二液硬化型ものであってもよい。
接着剤組成物が一般式(I)で表されるシラン化合物を含んでなることにより、分散性を高めることができるとともに、接着剤組成物の湿潤性および乾燥接着強度を改善することができる。また、耐薬品性、熱水安定性、耐候性および耐久性を向上させることができる。さらに、粘弾性を改善することもできる。また、充填剤および顔料分散性の改善を図ることができる。
シラン化合物の含有量は、0.1〜30質量%であることが好ましく、1〜20質量%であることがより好ましい。
また、本発明の接着剤組成物は、本発明の目的を損なわない範囲において、上記一般式(I)で表されるシラン化合物以外のシラン化合物をさらに含んでいてもよい。
接着剤は、水分散系接着剤、溶液系接着剤、反応系接着剤、固体系接着剤、テープ系接着剤のいずれであってもよい。また、接着剤(接着性ポリマー)は、有機系接着剤であっても、無機系接着剤であってもよい。
有機系接着剤としては、例えば、酢酸ビニル系接着剤、酢酸ビニル樹脂エマルジョン系接着剤、ビニル樹脂系接着剤、エチレン−酢酸ビニル樹脂系エマルジョン接着剤、ポリ酢酸ビニル樹脂溶液系接着剤、エチレン-酢酸ビニル樹脂ホットメルト接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、エポキシ樹脂エマルジョン接着剤、ポリビニルアルコール系接着剤、エチレン酢酸ビニル系接着剤、塩化ビニル系接着剤、塩化ビニル樹脂溶剤系接着剤、水性高分子-イソシアネート系接着剤、α−オレフィン系接着剤、アクリル樹脂系接着剤、アクリル樹脂嫌気性接着剤、アクリル樹脂エマルジョン接着剤、アクリル樹脂系粘着テープ、ポリアミド系接着剤、ポリアミド樹脂ホットメルト系接着剤、ポリイミド系接着剤、セルロース系接着剤(エーテルセルロース、ニトロセルロースなど)、ポリビニルピロリドン系接着剤、ポリスチレン系接着剤、ポリスチレン樹脂溶剤系接着剤、シアノアクリレート系接着剤、ポリビニルアセタール系接着剤、ウレタン樹脂系接着剤、ウレタン樹脂溶剤系接着剤、ウレタン樹脂エマルジョン接着剤、ポリウレタン樹脂ホットメルト接着剤、ポリオレフィン樹脂ホットメルト接着剤、ポリビニルブチラール樹脂系接着剤、ポリアロマティック系接着剤、構造用アクリル樹脂系接着剤、ユリア樹脂系接着剤、メラミン樹脂系接着剤、フェノール樹脂系接着剤、レゾルシノール系接着剤、エステル系接着剤、クロロブレンゴム系接着剤、ニトリルゴム系接着剤、スチレンブタジエンゴム接着剤、スチレン-ブタジエンゴム系ラテックス接着剤、ポリベンズイミダソール接着剤、ポリメタクリレート樹脂溶液系接着剤、熱可塑性エラストマー系接着剤、ブチルゴム系接着剤、シリコーン系接着剤、変性シリコン系接着剤、シリル化ウレタン系接着剤、ウレタンゴム系接着剤、ポリサルファイト系接着剤、アクリルゴム系接着剤などの合成系接着剤、並びにデンプン系接着剤、天然ゴム系接着剤、天然ゴムラッテクス系接着剤、アスファルト、膠、アラビアガム、漆、カゼイン、大豆タンパク、松やになどの天然系接着剤、反応性ホットメルト接着剤などが挙げられる。
無機系接着剤としては、シリカ系接着剤、はんだ、水ガラス(珪酸ソーダ、珪酸ナトリウム)、セメント(ポルトランドセメント、漆喰、石膏、マグネシウムセメント、リサージセメント、歯科用セメントなど)およびセラミックなどが挙げられる。
上記した接着剤の中でも、被着体の材質が厚紙や木材である場合には、セルロース系接着剤、酢酸ビニル系接着剤、酢酸ビニル樹脂エマルジョン系接着剤デンプン系接着剤、ポリビニルアルコール系接着剤、ポリビニルピロリドン系接着剤が好ましい。また、被着体の材質がプラスチックである場合には、ビニル系接着剤、スチレン樹脂系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、シアノアクリレート系接着剤が好ましい。また、被着体の材質がゴムや皮革である場合には、クロロブレンゴム系接着剤、ニトリルゴム系接着剤、スチレンブタジエンゴム接着剤が好ましい。また、被着体の材質が金属、陶磁器、コンクリートである場合には、エポキシ樹脂系接着剤、シリコン系接着剤、酢酸ビニル系接着剤が好ましい。また、相溶性および安定性の観点からは、エポキシ系接着剤が好ましい。接着剤組成物は、上記した接着剤を1または2以上含んでいてもよい。
接着剤の重量平均分子量は、300〜500,000であることが好ましく、1000〜300,000であることがさらに好ましい。
本発明の接着剤組成物は、その効果を損なわない範囲で、酸化防止剤、老化防止剤、耐電防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、光安定剤、難燃剤、核剤、透明化剤、加工性改良剤、滑剤、充填剤、可塑剤、フィラー、アンチブロッキング剤、架橋剤、染料および顔料などの添加剤を含んでいてもよい。
被着体の材質については特に限定されるものではなく、シーリング剤と同様である。
<ゴム組成物>
本発明のゴム組成物は、上記した一般式(I)で表されるシラン化合物と、エラストマー性ポリマーと、無機材料と、を含んでなる。ゴム組成物が上記シラン化合物を含んでなることにより、ゴム組成物のtanδバランス(=tanδ(0℃)/tanδ(60℃))を改善することができ、良好な粘弾性を付与することができる。また、追従性、耐摩耗性および耐引き裂き性を向上させることができる。なお、tanδ(60℃)およびtanδ(0℃)は、JIS K 6394に準拠し、測定することができる。
シラン化合物の含有量は、エラストマー性ポリマー100質量部に対し、0.1〜30質量部であることが好ましく、1〜20質量部であることがより好ましい。
また、本発明のゴム組成物は、本発明の目的を損なわない範囲において、上記一般式(I)で表されるシラン化合物以外のシラン化合物をさらに含んでいてもよい。このようなシラン化合物は上記した通りである。
(エラストマー性ポリマー)
エラストマー性ポリマーは、一般的に公知の天然高分子または合成高分子であって、そのガラス転移点が室温(25℃)以下のポリマー、すなわちエラストマー性ポリマーであることが好ましく、液状または固体状であってもよい。
このようなガラス転移点が室温(25℃)以下のエラストマー性ポリマーとしては、従来から一般的に使用されている任意のゴムを用いることができ、具体的には、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、1,2−ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、イソプレン−ブタジエンゴム、スチレン−イソプレン−ブタジエンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴム、ハロゲン化ブチルゴム、ハロゲン化イソプレンゴム、ハロゲン化イソブチレンコポリマー、クロロプレンゴム、ブチルゴムおよびハロゲン化イソブチレン−p−メチルスチレンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴムなどのジエン系ゴム、ブチルゴム、エチレン−プロピレン系ゴム(EPDM、EPM)、エチレン−ブテンゴム(BBM)、クロロスルホン化ポリエチレン、アクリルゴム、フッ素ゴムなどのオレフィン系ゴム、エピクロロヒドリンゴム、多硫化ゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴムなどを挙げることができ、また、水添されていてもよいポリスチレン系エラストマー性ポリマー(SBS、SIS、SEBS)、ポリオレフィン系エラストマー性ポリマー、ポリ塩化ビニル系エラストマー性ポリマー、ポリウレタン系エラストマー性ポリマー、ポリエステル系エラストマー性ポリマーまたはポリアミド系エラストマー性ポリマーなどの熱可塑性エラストマーでもよい。なお、これらは単独、または任意のブレンドとして使用することができる。好ましいエラストマー性ポリマーは、天然ゴム、ブタジエンゴム、ニトリルゴム、シリコーンゴム、イソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、イソプレン−ブタジエンゴム、スチレン−イソプレン−ブタジエンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴム、ハロゲン化ブチルゴム、ハロゲン化イソプレンゴム、ハロゲン化イソブチレンコポリマー、クロロプレンゴム、ブチルゴムおよびハロゲン化イソブチレン−p−メチルスチレンゴムであり、より好ましくは、天然ゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴムなどのジエン系ゴムである。
エラストマー性ポリマーの重量平均分子量は、1,000〜3000,000であることが好ましく、10,000〜1000,000であることがさらに好ましい。
エラストマー性ポリマーのガラス転移温度(Tg)は、上述したように25℃以下であることが好ましく、0℃以下であることがさらに好ましい。エラストマー性ポリマーのTgがこの範囲であると、本発明のゴム組成物が室温でゴム状弾性を示すため好ましい。なお、本発明において、Tgは、示差走査熱量測定(DSC−Differential Scanning Calorimetry)により測定したガラス転移点である。昇温速度は10℃/minにするのが好ましい。
無機材料としては、例えば、シリカ、カーボンブラック、炭酸カルシウム、酸化チタンクレイ、クレイおよびタルクなどが挙げられ、これらの中でも、機械的特性および耐熱性をより向上させることができることから、シリカおよび/またはカーボンブラックを用いることが好ましい。
無機材料の添加量は、エラストマー性ポリマー100質量部に対し、0.1〜500質量部であることが好ましく、1〜300質量部であることがより好ましい。
ゴム組成物は、その効果を損なわない範囲で、シリカ補強剤、カーボンブラックなどの補強剤、シランカップリング剤、硫黄、酸化亜鉛などの加硫剤、架橋剤、加硫促進剤、架橋促進剤、加硫促進助剤、老化防止剤、軟化剤、各種オイル、酸化防止剤、老化防止剤、充填剤及び可塑材などの添加剤を含んでいてもよい。
シリカ補強剤としては、特に限定されないが、例えば、乾式法ホワイトカーボン、湿式法ホワイトカーボン、コロイダルシリカ、および沈降シリカなどが挙げられる。これらの中でも、含水ケイ酸を主成分とする湿式法ホワイトカーボンが好ましい。これらのシリカは、10〜200重量部の配合量で、それぞれ単独あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。これらシリカの比表面積は、特に制限されないが、窒素吸着比表面積(BET法)で通常50〜400m/g、好ましくは100〜250m/g、更に好ましくは120〜190m/gの範囲であるときに、補強性、耐摩耗性および発熱性などの改善が十分に達成され好適である。ここで、窒素吸着比表面積は、ASTM D3037−81に準じ、BET法で測定される値である。
前記カーボンブラックは、用途に応じて適宜選択使用される。一般に、カーボンブラックは粒子径に基づいて、ハードカーボンとソフトカーボンとに分類される。ソフトカーボンはゴムに対する補強性が低く、ハードカーボンはゴムに対する補強性が強い。本発明のゴム組成物では、特に補強性の強いハードカーボンを用いるのが好ましい。エラストマー性ポリマー100重量部に対して10〜70重量部、好ましくは20〜60重量部、より好ましくは30〜50重量部含んでいるのがよい。
前記老化防止剤としては、例えば、ヒンダードフェノール系、脂肪族および芳香族のヒンダードアミン系などの化合物が挙げられ、エラストマー性ポリマー100重量部に対して0.1〜10重量部、より好ましくは1〜5重量部添加するのがよい。また、前記酸化防止剤としては、例えば、ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)などが挙げられる。エラストマー性ポリマー100重量部に対して0.1〜10重量部、より好ましくは1〜5重量部添加するのがよい。
前記着色剤としては、二酸化チタン、酸化亜鉛、群青、ベンガラ、リトポン、鉛、カドミウム、鉄、コバルト、アルミニウム、塩酸塩、硫酸塩などの無機顔料、アゾ顔料、銅フタロシアニン顔料などが挙げられる。エラストマー性ポリマー100重量部に対して0.1〜10重量部、より好ましくは1〜5重量部添加するのがよい。
前記加硫剤としては、粉末硫黄、沈降性硫黄、高分散性硫黄、表面処理硫黄、不溶性硫黄、ジモルフォリンジサルファイド、アルキルフェノールジサルファイドなどの硫黄系加硫剤や亜鉛華、酸化マグネシウム、リサージ、p−キノンジオキサム、p−ジベンゾイルキノンジオキシム、テトラクロロ−p−ベンゾキノン、ポリ−p−ジニトロベンゼン、メチレンジアニリンなどが挙げられる。
前記加硫助剤としては、アセチル酸、プロピオン酸、ブタン酸、ステアリン酸、アクリル酸、マレイン酸などの脂肪酸、アセチル酸亜鉛、プロピオン酸亜鉛、ブタン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、アクリル酸亜鉛、マレイン酸亜鉛などの脂肪酸亜鉛などが挙げられる。
前記加硫促進剤としては、テトラメチルチウラムジスルフィド(TMTD)、テトラエチルチウラムジスルフィド(TETD)などのチウラム系、ヘキサメチレンテトラミンなどのアルデヒド・アンモニア系、ジフェニルグアニジンなどのグアニジン系、ジベンゾチアジルジサルファイド(DM)などのチアゾール系、シクロヘキシルベンゾチアジルスルフェンアマイド系などが挙げられる。
本発明では、前記配合剤および添加剤は、公知のゴム用混練機、例えば、ロール、バンバリーミキサー、ニーダーなどで混練し、任意の条件で加硫してゴム組成物として使用することができる。これら配合剤および添加剤の添加量も、本発明の目的に反しない限り、従来の一般的な配合量とすることができる。
<タイヤ>
本発明のタイヤは、上記ゴム組成物を含んでなり、ゴム組成物に対し、プレス加硫を行うことにより製造することができる。より具体的には、例えば、上記ゴム組成物を加熱溶融し、加熱溶融したゴム組成物を押し出し、次いで、タイヤ成型機を用いて成形した後、加硫機を用いて加熱・加圧することにより、タイヤを作製することができる。
<その他>
本発明のシランカップリング剤は、シーリング剤組成物、接着剤組成物およびゴム組成物に使用することができる他、例えば、電気・電子、化学、自動車、機械、食品・化粧品、繊維、パルプ、建築・土木関係の製品に適用することができる。
本発明のシランカップリング剤は、パワトレイン関係製品として、ハイブリッド・電気自動車用製品、ディーゼルエンジン関係製品、スタータ、オルタネータ、エンジン冷却製品、駆動系製品など自動車関係製品に適用することができる。
具体的には、例えば、
(1)タイヤのトレッド、カーカス、サイドウォール、インナーライナー、アンダートレッド、ベルト部などのタイヤ各部、
(2)外装のラジエータグリル、サイドモール、ガーニッシュ(ピラー、リア、カウルトップ)、エアロパーツ(エアダム、スポイラー)、ホイールカバー、ウェザーストリップ、カウベルトグリル、エアアウトレット・ルーバー、エアスクープ、フードバルジ、換気口部品、防触対策部品(オーバーフェンダー、サイドシールパネル、モール(ウインドー、フード、ドアベルト))、マーク類;ドア、ライト、ワイパーのウェザーストリップ、グラスラン、グラスランチャンネルなどの内装窓枠用部品、
(3)エアダクトホース、ラジエターホース、ブレーキホース、
(4)クランクシャフトシール、バルブステムシール、ヘッドカバーガスケット、A/Tオイルクーラーホース、ミッションオイルシール、P/Sホース、P/Sオイルシールなどの潤滑油系部品、
(5)燃料ホース、エミッションコントロールホース、インレットフィラーホース、ダイヤフラム類などの燃料系部品;エンジンマウント、インタンクポンプマウントなどの防振用部品、
(6)CVJブーツ、ラック&ピニオンブーツなどのブーツ類、
(7)A/Cホース、A/Cシールなどのエアコンデショニング用部品、
(8)タイミングベルト、補機用ベルトなどのベルト部品、
(9)ウィンドシールドシーラー、ビニルプラスチゾルシーラー、嫌気性シーラー、ボディシーラー、スポットウェルドシーラーなどのシーラー類などが挙げられる。
また、乗用車用エアコン、バス用エアコン、冷凍機などの空調関係製品に適用することができる。また、コンビネーションメータ、ヘッドアップディスプレイ、ボデー製品、リレーなどのボデー関係製品に適用することができる。また、車間制御クルーズ/プリクラッシュセーフティ/レーンキーピングアシストシステム、ステアリングシステム、灯火制御システム、エアバッグ関連センサ&ECU、ブレーキコントロールなどの走行安全関係製品に適用することができる。また、カーナビゲーションシステム、ETC、データ通信モジュール、CAN−Gateway ECUなどの情報通信関係製品に適用することができる。また、自動車部品、ホース、ベルト、シート、防振ゴム、ローラー、ライニング、ゴム引布、シール材、手袋、防舷材、医療用ゴム(シリンジガスケット、チューブ、カテーテル)、ガスケット(家電用、建築用)、アスファルト改質剤、ホットメルト接着剤、ブーツ類、グリップ類、玩具、靴、サンダル、キーパッド、ギア、ペットボトルキャプライナーなどのエラストマー、ゴム履物、ベルト、ホース、防振ゴム、ゴムロール、印刷用ブランケット、ゴム・樹脂ライニング、ゴム板(ゴムシート)、導電性ゴム製品、シーリング材、シート防水、ウレタン塗膜防水、土木用遮水シート、密封装置、押出ゴム製品、スポンジゴム製品、防舷材、建築用ガスケット、 免震ゴム、舗装用ゴムブロック、非金属チェーン、医療・衛生用ゴム製品、ゴム引布製品、ゴム・ビニール手袋に適用することができる。また、タッチパネル用耐指紋コーティング、金属表面用潤滑性コート、金属塗装用プライマーなどのコーティング剤に適用することができる。
また、本発明によるシランカップリング剤は、無機充填剤の表面処理に使用することができる。表面処理方法としては、(1)乾式法、(2)湿式法および(3)インテグラルブレンド法がある。
乾式法は、大量の無機充填剤の表面処理をするのに適している方法で、無機充填剤をよくかき混ぜながらシランカップリング剤を噴霧するか蒸気状態で吹き込むことにより行われる。また、必要に応じて加熱処理工程を入れる。この方法は、希釈剤を使用しないため作業性に優れる。
湿式法は、無機充填剤を溶媒中に分散させ、シランカップリング剤も水や有機溶媒に希釈し、スラリー状態で激しくかき混ぜながら添加することにより行われる。この方法によれば、均一な表面処理が可能である。
インテグラルブレンド法は、無機充填剤を有機樹脂に混合する際に、シランカップリング剤を直接有機樹脂に添加することにより行われる。この方法は、簡便であることから工業的に広く行われている。この方法で無機充填剤にシランカップリング剤が作用する際には、フィラー表面へのシランカップリング剤の移行、加水分解および縮合の3工程を経る。したがって、この方法ではシランカップリング剤と有機樹脂の反応性に注意する必要があります。
シランカップリング剤の添加量としては、一般的に以下の式により計算することができる。
・添加量(g)=[無機充填剤の重量(g)×無機充填剤の比表面積(m/g)]/シランカップリング剤の最小被覆面積(m/g)
なお、シランカップリング剤の最小被覆面積は、以下の式により計算することができる。
・最小被覆面積(m/g)=(6.02×1023×13×10−20)/シランカップリング剤の分子量
なお、無機充填剤の比表面積が不明の場合、1重量%のシランカップリング剤により処理し、次いで量を適宜増減して最適な結果が得られる量を見出すことにより求める。
無機充填剤としては、例えば、E−ガラス(比表面積0.1〜0.12m/g)、マイカ(比表面積0.2〜0.3m/g)、石英粉(比表面積1.0〜2.0m/g)、ケイ酸カルシウム(比表面積1.0〜3.0m/g)、磁性紛(比表面積1.0〜3.0m/g)、炭酸カルシウム(比表面積2.0〜5.0m/g)、クレイ(比表面積6.0〜15.0m/g)、カオリン(比表面積7.0〜30.0m/g)、タルク(比表面積830〜20.0m/g)、合成シリカ(比表面積200.0〜300.0m/g)などが挙げられる。
本発明によるシランカップリング剤を塗料またはコーティング剤に適用することにより、接着性、耐候性、耐久性、耐摩耗性、耐薬品性を向上させることができるとともに、充填剤および顔料分散性を改善することができる。
また、本発明によるシランカップリング剤をガラス繊維強化樹脂に適用することにより、衝撃強度、耐水性、電気絶縁性および湿潤環境下における長期安定性を向上させることができる。また、強度保持能力および断熱マットの弾性力を改善することができる。さらにガラス繊維束のほつれを防止することができる。
また、本発明によるシランカップリング剤を印刷用インクに適用することにより、接着性および離型性を向上させることができるとともに、濡れ性を改善することができる。
また、本発明によるシランカップリング剤をエラストマーに適用することにより、耐摩耗性、耐引き裂き性、追従性、伸び性を向上させることができるとともに、充填剤の分散性を改善することができる。また、混練工程を短縮させることができるため、コストを低減させることもできる。
また、本発明によるシランカップリング剤を熱可塑性樹脂に適用することにより、充填剤や顔料の分散性を改善することができるとともに、オレフィン樹脂などの架橋性を向上させることができる。また、高機能化や難燃性の付与も期待することができる。
本発明によるシランカップリング剤を有機材料または有機溶剤へ添加する場合、その添加量としては、一般的に0.2〜2.0質量%とすることができる。
本発明によるシランカップリング剤をプライマーとして使用する場合、まず、アルコール系溶媒、例えば、イソプロピルアルコール(IPA)の1〜2%溶液を調製し、被着体に塗布することが好ましい。その後IPAを揮発させ、目的の接着剤またはコーティング剤を塗布することが好ましい。
本発明によるシランカップリング剤を接着向上剤として使用する場合、
接着剤またはコーティング材に、シランカップリング剤を1%程度添加することができる。使用する接着剤またはコーティング材によっては、反応してゲル化する場合があるため留意する。
以下、実施例により、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明がこれら実施例に限定されるものではない。
(実施例1−1)
シラン化合物1の合成
100mLの2口フラスコに玉栓、真空ラインを繋げた3方コック、スターラーバーを入れ、真空ラインを用いて、ドライヤーで加熱しながら、系内の脱気−窒素置換を10回繰り返し、常圧窒素雰囲気下とした。
そのフラスコ内に、モレキュラシーブスにて乾燥した3.84gのトルエン溶媒を入れた後、塩化白金酸0.267%イソプロパノール溶液を0.5g(2.55μmol)注入し、2−エテニル−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロ−1,4−メタノナフタレン(VNBB)を1.838g(10.54mmol)をシリンジを用いて注入した。
その後、スターラーを用いて撹拌し溶解させた。次にフラスコをオイルバスに浸漬し、バス温度を50℃まで徐々に上昇させ反応させた。シリンジを用いて、2.00g(12.22mmol)のトリエトキシシランを滴下した。
6時間後、フラスコからオイルバスをはずし、室温まで放置した。次に、トルエンを減圧去した後、減圧乾燥機にて1mmHg、12時間、室温にて乾燥することにより、3.39gの化合物を得た(収率95%)。得られた化合物の構造を1H−NMR、13C−NMR測定およびGC−MS測定により確認したところ、シランの導入率は100%であり、目的とするシラン化合物1が得られていることを確認した。それぞれのNMRチャートを図1および2に表す。また、得られたシラン化合物1のクロマトグラムを図3に表す。
シーリング剤(接着剤)組成物の作製
シラン化合物1を、1成分形ウレタン系シーリング剤(接着剤)(ウレタンシールS700NB、セメダイン株式会社製)に、表1に示す量で混合し、減圧乾燥機にて脱気し、シーリング剤(接着剤)組成物を得た。得られたシーリング剤(接着剤)組成物を、ガラス板(松波硝子工業株式会社、76mm×26mm×1.0mmのマイクロスライドガラス)に塗布し、室温で1週間放置、硬化させた。次に硬化させたシーリング剤(接着剤)組成物の接着力(N/m)をJIS K6854−1に準拠し、90°剥離試験(引張速度300mm/分、室温)により測定した。結果を表1に示す。
(実施例1−2)
シラン化合物2の合成
100mLの2口フラスコに玉栓、真空ラインを繋げた3方コック、スターラーバーを入れ、真空ラインを用いて、ドライヤーで加熱しながら、系内の脱気−窒素置換を10回繰り返し、常圧窒素雰囲気下とした。
そのフラスコ内に、モレキュラシーブスにて乾燥した3.27gのトルエン溶媒を入れた後、塩化白金酸0.267%イソプロパノール溶液を0.5g(2.55μmol)注入し、5−ビニル−2−ノルボルネン(VNB)を1.267g(10.54mmol)をシリンジを用いて注入した。
その後、スターラーを用いて撹拌し溶解させた。次にフラスコをオイルバスに浸漬し、バス温度を50℃まで徐々に上昇させ反応させた。シリンジを用いて、2.00g(12.18mmol)のトリエトキシシランを滴下した。
6時間後、フラスコからオイルバスをはずし、室温まで放置した。次に、トルエンを減圧留去した後、減圧乾燥機にて1mmHg、12時間、室温にて乾燥することにより、3.39gのシラン化合物2を得た(収率95%)。
次に、実施例1−1と同様にして、シーリング剤(接着剤)組成物を得、硬化させたシーリング剤(接着剤)組成物の接着力(N/m)を測定した。結果を表1に示す。
(実施例1−3)
シラン化合物3の合成
300mLの3口フラスコに滴下ロート、玉栓、真空ラインを繋げた3方コック、スターラーバーを入れ、真空ラインを用いて、ドライヤーで加熱しながら、系内の脱気−窒素置換を10回繰り返し、常圧窒素雰囲気下とした。
そのフラスコ内に、モレキュラシーブスにて乾燥した100mLのトルエン溶媒を入れた後、塩化白金酸0.267%イソプロパノール溶液を1.5g(7.73μmol)注入し、5−ビニル−2−シクロヘキセン(VCH)を42.215g(0.39mol)をシリンジを用いて注入した。
その後、スターラーを用いて撹拌し溶解させた。次にフラスコをオイルバスに浸漬し、バス温度を50℃まで徐々に上昇させた。滴下ロートを用いて、80g(0.487mol)のトリエトキシシランを1時間かけて滴下した。
6時間後、フラスコからオイルバスをはずし、室温まで放置した。次に、トルエンを減圧留去した後、減圧乾燥機にて1mmHg、12時間、室温にて乾燥することにより、102gのシラン化合物3を得た(収率96%)。
次に、実施例1−1と同様にして、シーリング剤(接着剤)組成物を得、硬化させたシーリング剤(接着剤)組成物の接着力(N/m)を測定した。結果を表1に示す。
(比較例1−1)
1成分形ウレタン系シーリング剤(接着剤)(ウレタンシールS700NB、セメダイン株式会社製)を、ガラス板(松波硝子工業株式会社、マイクロスライドガラス76mm×26mm×1.0mm)に塗布し、室温で1週間放置、硬化させた。次に硬化させたシーリング剤(接着剤)の接着力を実施例1−1同様、90°剥離試験により測定した。結果を表1に示す。
(比較例1−2)
1成分形ウレタン系シーリング剤(接着剤)(ウレタンシールS700NB、セメダイン株式会社製)に、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン(KBE−403、信越化学工業株式会社、下記化学式(II))を、表1に示す量で混合して、減圧乾燥機にて脱気し、シーリング剤(接着剤)組成物を得た。得られたシーリング剤(接着剤)組成物を、ガラス板(松波硝子工業株式会社、マイクロスライドガラス76mm×26mm×1.0mm)に塗布し、室温で1週間放置、硬化させた。次に硬化させたシーリング剤(接着剤)組成物の接着力を実施例1−1同様、90°剥離試験により測定した。結果を表1に示す。
(実施例2−1)
ゴム組成物の作製
以下の各成分を100mLニーダー(東洋精機社製ラボプラストミル)を用いて混練し、ゴム組成物を得た。このゴム組成物について160°、15分間のプレス加硫を行いゴム組成物からなる厚さ1mmのゴムシートを得た。
・天然ゴム(RSS♯3) 100質量部
・シラン化合物2 1質量部
・シランカップリング剤(エボニック社製、商品名:Si69) 3.2質量部
・シリカAQ(東ソー社製、商品名:ニップシールAQ) 40質量部
・酸化亜鉛3号(東邦亜鉛社製、商品名:銀嶺R) 3質量部
・ステアリン酸(新日本理化製、商品名:ステアリン酸300) 1質量部
・老化防止剤(大内新興化学社製、ノクラック224) 2質量部
・硫黄(細井化学社製、油処理硫黄) 2質量部
・加硫促進剤(大内新興化学者製、商品名:ノンセラーCZ) 1質量部
・加硫促進剤(大内新興化学者製、商品名:ノンセラーD) 0.5質量部
(実施例2−2)
シラン化合物2を実施例1−1で得られたシラン化合物1に変更し、含有量を1.19質量部とした以外は実施例2−1と同様にしてゴム組成物およびゴムシートを得た。
(実施例2−3)
シランカップリング剤の含有量を2.2質量部に変更した以外は実施例2−1と同様にしてゴム組成物およびゴムシートを得た。
(実施例2−4)
シランカップリング剤の含有量を2.2質量部に変更した以外は実施例2−2と同様にしてゴム組成物およびゴムシートを得た。
(実施例2−5)
天然ゴムをスチレンブタジエンゴム(日本ゼオン社製、商品名:ニポール1502)に変更し、加硫時間を20分に変更した以外は実施例2−1と同様にしてゴム組成物およびゴムシートを得た。
(実施例2−6)
シラン化合物2を実施例1−1で得られたシラン化合物1に変更し、含有量を1.19質量部とした以外は実施例2−5と同様にしてゴム組成物およびゴムシートを得た。
(比較例2−1)
シラン化合物2を含有させなかった以外は実施例2−1と同様にしてゴム組成物およびゴムシートを得た。
(比較例2−2)
シラン化合物2を含有させなかった以外は実施例2−5と同様にしてゴム組成物およびゴムシートを得た。
<物性評価>
上記実施例2−1〜2−6および比較例2−1〜2−2で得られたおよびゴムシートの物性を下記の方法により評価した。
(JIS−A硬度)
実施例2−1で得られたゴムシートを6枚重ね、JIS K6353(2012年発行)に準拠して、JIS−A硬度を測定した。実施例2−2〜2−6および比較例2−1〜2−2において得られたゴムシートについても同様にして測定した。測定結果を表2に表す。
(引張特性)
実施例2−1で得られたゴムシートから3号ダンベル状の試験片を打ち抜き、引張速度500mm/分での引張試験をJIS K6251(2010年発行)に準拠して行い、100%モジュラス(100%Mod)[MPa]、300%モジュラス(300%Mod)[MPa]、破断強度(TB)[MPa]、および、破断伸び(EB)[%]を室温(25℃)にて測定した。実施例2−2〜2−6および比較例2−1〜2−2において得られたゴムシートについても同様にして測定した。測定結果を表2に表す。
(粘弾性)
粘弾性測定装置(UBM社製REOGEL E−4000)を用い、JIS K 6394に準拠して、歪20μm、約0.1%、周波数10Hzの条件下において、実施例2−1で得られたゴムシートの、測定温度0℃および60℃におけるtanδを求め、この値からtanδバランス(=tanδ(0℃)/tanδ(60℃))を算出した。実施例2−2〜2−6および比較例2−1〜2−2において得られたゴムシートについても同様にして測定した。測定結果を表2に表す。
実施例2−1〜2−4で得られたゴムシートと、比較例2−1で得られたゴムシートを比較すると、tanδバランスは実施例2−1および2−2で得られたゴムシートのほうが高く、粘弾性に優れることが分かる。
また、実施例2−5および2−6で得られたゴムシートと、比較例2−2で得られたゴムシートを比較すると、tanδバランスは実施例2−5および2−6で得られたゴムシートのほうが高く、粘弾性に優れることが分かる。

Claims (10)

  1. 下記一般式(I)で表される化合物からなる、シランカップリング剤。
    (上記式中、
    は、水素またはアルキル基であり、
    は、アルコキシ基または1以上のアルキル基で置換されたアミノ基であり、
    nは、0〜2の整数であり、
    pは、0〜10の整数であり、
    qは、0〜5の整数であり、
    rは、0〜5の整数であり、
    sは、0〜30の整数であり、
    pが2以上である場合、qはそれぞれ独立して選択される。)
  2. 下記一般式(I)で表される化合物と、シーリング剤と、を含んでなる、シーリング剤組成物。
    (上記式中、
    は、水素またはアルキル基であり、
    は、アルコキシ基または1以上のアルキル基で置換されたアミノ基であり、
    nは、0〜2の整数であり、
    pは、0〜10の整数であり、
    qは、0〜5の整数であり、
    rは、0〜5の整数であり、
    sは、0〜30の整数であり、
    pが2以上である場合、qはそれぞれ独立して選択される。)
  3. 前記一般式(I)で表される化合物の含有量が、0.1〜30質量%である、請求項2に記載のシーリング剤組成物。
  4. 下記一般式(I)で表される化合物と、接着剤と、を含んでなる、接着剤組成物。
    (上記式中、
    は、水素またはアルキル基であり、
    は、アルコキシ基または1以上のアルキル基で置換されたアミノ基であり、
    nは、0〜2の整数であり、
    pは、0〜10の整数であり、
    qは、0〜5の整数であり、
    rは、0〜5の整数であり、
    sは、0〜30の整数であり、
    pが2以上である場合、qはそれぞれ独立して選択される。)
  5. 下記一般式(I)で表される化合物と、エラストマー性ポリマーと、無機材料と、を含んでなる、ゴム組成物。
    (上記式中、
    は、水素またはアルキル基であり、
    は、アルコキシ基または1以上のアルキル基で置換されたアミノ基であり、
    nは、0〜2の整数であり、
    pは、0〜10の整数であり、
    qは、0〜5の整数であり、
    rは、0〜5の整数であり、
    sは、0〜30の整数であり、
    pが2以上である場合、qはそれぞれ独立して選択される。)
  6. 前記エラストマー性ポリマーのガラス転移温度が、25℃以下である、請求項5に記載のゴム組成物。
  7. 前記一般式(I)で表される化合物の含有量が、前記エラストマー性ポリマー100質量部に対し、0.1〜30質量部である、請求項5または6に記載のゴム組成物。
  8. 前記エラストマー性ポリマーは、天然ゴム、ブタジエンゴム、ニトリルゴム、シリコーンゴム、イソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、イソプレン−ブタジエンゴム、スチレン−イソプレン−ブタジエンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴム、ハロゲン化ブチルゴム、ハロゲン化イソプレンゴム、ハロゲン化イソブチレンコポリマー、クロロプレンゴム、ブチルゴムおよびハロゲン化イソブチレン−p−メチルスチレンゴムからなる群より選択される、請求項5〜7のいずれか一項に記載のゴム組成物。
  9. 請求項5〜8のいずれか一項に記載のゴム組成物を含んでなる、タイヤ。
  10. 請求項5〜8のいずれか一項に記載のゴム組成物に対し、プレス加硫を行うことを含んでなる、タイヤの製造方法。
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