JP2018105253A - 火花点火式内燃機関 - Google Patents

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宏明 正月
Hiroaki Masatsuki
宏明 正月
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Abstract

【課題】点火プラグへの通電によって形成された火炎核の熱が点火プラグの電極に奪われて火炎核の成長が阻害されることを、特段の問題を伴うことなく防止する。
【解決手段】点火プラグ15は、上下動する電気式火花装置12に組み込まれている。電気式火花装置12は、下ピエゾアクチュェータ23と上ピエゾアクチュェータ25とで挟まれており、上下のピエゾアクチュェータ23,25のON・OFFを逆に行うことにより、電気式火花装置12を上下動させることができる。点火プラグ15への通電時には電気式火花装置12は下降しており、火炎核28が出来たら電気式火花装置12を上昇(後退)させる。これにより、火炎核28から電極16a,16bへの放熱が抑制されて、火炎核28を成長させることができる。
【選択図】図3

Description

本願発明は、電気式火花装置で発生した火花で燃料に着火させる(点火する)内燃機関に関するものである。
電気式の点火プラグを使用した内燃機関では、電極間の放電によって火花が発生すると、まず、電極の近くの燃料に着火して火炎核が形成されて、この火炎核が成長して火炎が伝播することにより、燃料全体に着火しているが、例えばEGRガスが多くて燃料がリーン気味の場合など、火炎核が成長する前に熱が電極に逃げてしまって火炎核の成長が阻害され、結果として失火や不完全燃焼に至ることが有り得る。
このように、熱が電極に逃げることによる失火や不完全燃焼を防止するための手段として、特許文献1には、接地電極及び中心電極の先端部に細いチップを装着して、中心電極と接地電極との間の距離を大きくして、火炎核の熱が接地電極に逃げることを防止することが開示されている。
特開2005−100898号公報
特許文献1は、放電するエリアを接地電極から遠ざけることによって火炎核の成長を確保しようとするものであり、合理性はあるが、電極に微細なチップを設けるものであるため、チップの磨耗が激しくて耐久性が低下するおそれがある。また、熱や電気的な衝撃によってチップが電極から離脱してしまうおそれがないとも云えず、仮にチップが離脱すると、ピストンと気筒との間に挟まって重大な事故を引き起こすおそれがある。
本願発明は、このような現状を改善すべく成されたものである。
本願発明の内燃機関は、電極を燃焼室に露出させた電気式火花装置を備えており、少なくとも前記電極を、放電により発生した火炎核から遠ざけ得る移動式に構成している。
本願発明において、電気式火花装置全体を燃焼室に向けて(気筒の軸心方向に)前進・後退する移動式に構成してもよいし、電極のみを移動式に構成してもよい。或いは、火花装置全体又は点火プラグをシリンダヘッドに回転自在に取り付けて、回転によって電極を移動させることも可能である(この場合は、火花装置の軸心から偏心した部位で放電するように構成する必要がある。)。
本願発明では、放電によって火炎核が形成されると、電極が火炎核から遠ざかる(逃げる)ため、火炎核の熱が電極に吸収されることを防止又は著しく抑制し、火炎核の成長を促進できる。従って、EGRガスの還流量が多くて燃料がリーン気味であったり、外気温が低くて燃料への着火性が低くなっている場合でも、燃料全体に火炎を的確に伝播させることができる。その結果、エンジンストールのような不具合を防止できる。
そして、特許文献1のようなチップは不要であるため、電極の磨耗によって火花の形成が不完全になったり、チップが離脱して運転に支障をきたしたりすることはない。
電極等の移動手段としては、例えばカム軸や電磁ソレノイドなどを利用した機械的な移動手段も採用できるが、実施形態のようなピエゾアクチュェータを使用すると、制御の応答性に優れると共に、耐久性にも優れたものとすることができて好適である。
第1実施形態の断面図である。 第1実施形態において、放電状態を示す図である。 第1実施形態において、点火プラグを後退させた状態を示す図である。 (A)は第2実施形態を示す図、(B)は第3実施形態を示す図、(C)は第4実施形態の底面図である。
(1).第1実施形態
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、図1〜3の第1実施形態を説明する。本実施形態の内燃機関は、基本的には従来から知られた構造であり、複数の気筒(シリンダボア)1が形成されたシリンダブロック2と、その上面に固定されたシリンダヘッド3とを備えている。当然ながら、各気筒1にはピストン4が摺動自在に嵌まっている。
シリンダヘッド3には、各気筒1に対応して一対ずつの吸気通路5と排気通路6とが形成されており、吸気通路5は吸気バルブ7で開閉されて、排気通路6は排気バルブ8で開閉される。敢えて述べるまでもないが、両バルブ7,8はカム軸9で駆動される。シリンダヘッド3には、各気筒1と同心の状態で台錘状の凹所10が形成されており、吸気通路5と排気通路6は凹所10の傾斜面に開口している。
そして、シリンダヘッド3に、凹所10及び気筒1と同心の状態で電気式火花装置12が配置されている。電気式火花装置12は、下端に底板13を設けた円筒状のケース14と、ケース14に内蔵した点火プラグ15とを有している。点火プラグ15は、絶縁体製の本体の下端から中心電極16aと接地電極16bとを露出させた構造であり、ケース14の底板13にねじ込みによって固定している。従って、電極16a,16bは凹所(燃焼室)10に露出している。本実施形態では、中心電極16aが、接地電極16bの先端の真上に位置している。従って、放電は上下方向に行われる。
点火プラグ15には、高電圧を通電するための通電キャップ17を上から嵌め込んでおり、通電キャップ17には通電ケーブル18が接続されている。通電ケーブル18は、例えばヘッドカバー等に設けた高電圧発生装置(イグニッション装置)19に接続されている。ケース14には、通電キャップ17を横から出し入れできる穴20が空いている。
ケース14の下端は、シリンダヘッド3に形成した丸穴21に、Oリング22を介して上下動可能に嵌まっており、ケース14の下端は、ドーナツ状の下ピエゾアクチュェータ23を介して丸穴21の底面で支持されている。他方、ケース14の上端に天蓋24を装着しており、天蓋24は、円盤状の上ピエゾアクチュェータ25を介してブラケット(規制板)26で支持されている。ブラケット26は、シリンダヘッド3に固定した複数本(4本)のロッド27に固定されている。
内燃機関は、制御装置としてのECU(エンジン・コントロール・ユニット)を備えており、高電圧発生装置19やピエゾアクチュェータ23,25は、ECUに電気的に接続されている。
ピエゾアクチュェータ23,25は、電圧を印加することによって圧縮変形し得るものであり、圧縮変形量は電圧に応じて変化する。従って、上下のピエゾアクチュェータ23,25への通電のON・OFFを制御することにより、電気式火花装置12をある程度の距離だけ上下動させることができる。
すなわち、図2のように,上ピエゾアクチュェータ25をOFFにして下ピエゾアクチュェータ23をONにすると、電気式火花装置12は下降している(図1も同じ状態である。)。爆発行程の初期では電気式火花装置12は下降しており、この状態で点火プラグ15に通電して2つの電極16a,16bの間で放電させると、まず、火炎核28が形成される。
そして、点火プラグ15への通電から僅かのタイミングをずらして、図3のとおり、上ピエゾアクチュェータ25をONで下ピエゾアクチュェータ23をOFFに切り替える。すると、電気式火花装置12は若干の寸法だけ上昇して、電極16a,16bが火炎核28から離反する。従って、火炎核16の熱が電極16a,16bに奪われることを防止又は著しく抑制して、燃料(混合気)の全体に火炎を伝播させることができる。従って、EGRガスを大量に取り込んだような状態であっても、安定した燃焼を実現することができる。
(2).他の実施形態
図4に(A)に示す第2実施形態では、電極16a,16bが左右方向(電気式火花装置12の軸心と直交した方向)に並んでおり、放電は横方向に行われる。この実施形態では、火炎核28が接地電極16bの横にずれて形成されるため、電気式火花装置12の後退動によって16a,16bが逃げるに際して、電極16a,16bが火炎核28を横切ることがない。このため、火炎核28を安定した状態に保持したままで電極16a,16bが後退する。従って、燃料全体への火炎の伝播を一層確実化できる。
図4(B)に示す第3実施形態では、ケース14の上端は、弾性体の一例としてのばね30で支持されており、ケース14の下端が下ピエゾアクチュェータ23で支持されている。この実施形態では、下ピエゾアクチュェータ23をONにした状態では、電気式火花装置12は下降しており、点火プラグ15への通電はこの状態で行われる。
他方、下ピエゾアクチュェータ23をOFFにすると、下ピエゾアクチュェータ23は厚さが大きくなるが、下ピエゾアクチュェータ23をOFFにしたときの変形の復元力は、ばね30のばね力よりも大きくなるように設定している。
従って、点火プラグ15に通電して火炎核28が形成されてから、下ピエゾアクチュェータ23をOFFにすると、電気式火花装置12は上昇してブラケット26で支持され、燃料の爆発によって電気式火花装置12に作用した荷重はブラケット26で支持される。内燃機関の運転を停止している状態では、下ピエゾアクチュェータ23はOFFにしておいたらよい。
図4(C)に示す第4実施形態では、電極16a,16bを点火プラグ15の軸心からずらして配置している。そして、電気式火花装置12(点火プラグ15)を、例えば180度程度回転させ得るようにしてシリンダヘッド3に取り付けている。この実施形態でも、火炎核28から電極16a,16bを逃がして、火炎核28の成長(火炎の伝播)を促進できる。電気式火花装置12の回転操作は、電磁ソレノイドや電動モータなどを使用できるし、一対のピエゾアクチュェータを使用することも可能である。カム軸9の回転を利用することも可能である。
以上、本願発明の実施形態を何点か説明したが、本願発明は、他にも様々に具体化できる。例えば、電気式火花装置の全体を移動させずに、少なくとも電極のみを移動させる構成を採用できる。電極は、中心電極と接地電極とが2対ずつあるタイプも使用可能である。
本願発明は、実際に内燃機関に具体化できる。従って、産業上利用できる。
1 気筒
2 シリンダブロック
3 シリンダヘッド
4 ピストン
10 シリンダヘッドの凹所
12 電気式火花装置
14 ケース
15 点火プラグ
16a,16b 電極
17 通電キャップ
23 移動手段を構成する下ピエゾアクチュェータ
24 天蓋
25 移動手段を構成する上ピエゾアクチュェータ
25 ブラケット

Claims (1)

  1. 電極を燃焼室に露出させた電気式火花装置を備えており、少なくとも前記電極を、放電により発生した火炎核から遠ざけ得る移動式に構成している、
    火花点火式内燃機関。
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