JP2018102744A - 袋状構造体、カフ及び血圧計 - Google Patents

袋状構造体、カフ及び血圧計 Download PDF

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Abstract

【課題】クリープ耐性と柔軟性との両方に優れた袋状構造体を提供する。
【解決手段】本発明は、熱可塑性エラストマーの発泡体からなる層122aを含んだ袋状構造体122を提供する。また、本発明は、この袋状構造体122を含んだ血圧計用カフ及び血圧計も提供する。
【選択図】図3

Description

本発明は、袋状構造体、カフ及び血圧計に関する。
血圧の測定では、上腕や手首などにカフを巻きつけ、このカフが含んでいる袋状構造体を膨張させ、その後、袋状構造体の内圧を減少させる。そして、この内圧を減少させる過程で生じる脈波やコロトコフ音の変化に基づいて、最高血圧や最低血圧を決定する。
近年、このカフの狭幅化が注目されている。
特許文献1には、狭幅化に適した血圧計用カフが記載されている。このカフが含んでいる袋状構造体は、第1乃至第3シートを含んでいる。第1及び第2シートは、それらの周縁部同士が融着されており、第1空気室を内部に有する袋を形成している。第3シートは、第1及び第2シートの融着部の内側の位置で、その周縁部が第2シートの外面に融着されており、第2シートとともに、第2空気室を内部に有する袋状構造を形成している。そして、第2シートには、第1及び第2空気室を連通する貫通孔が設けられている。この袋状構造体は、血圧計用カフを生体に着用させた場合に、第2空気室が生体と第1空気室との間に位置するように、カフに設置される。
このようなカフの使用時には、カフを生体へ着用させた状態で、第1空気室へ空気を供給する。第1空気室へ供給した空気の一部は、第2空気室へと供給される。この袋状構造体は、第1乃至第3シートの厚さ方向に第1及び第2空気室を並べた構造を有しており、第3シートの周縁部は、第1及び第2シートの融着部の内側の位置で第2シートの外面に融着されているので、膨張することにより、この厚さ方向へ大きく変形する。従って、このような袋状構造体を含んだ血圧計用カフは、カフの幅を狭くした場合であっても、十分な動脈閉塞特性を達成することができる。
特開2006−158876号公報
動脈閉塞特性には、袋状構造体の柔軟性も影響を及ぼす。即ち、柔軟性が高いシートからなる袋状構造体を含んだカフは、袋状構造体を膨張させたときに生体へ十分に密着するため、動脈閉塞特性の点で有利である。
しかしながら、本発明者らは、柔軟性に優れたシートからなる袋状構造体は、膨張と収縮とを繰り返した場合に弛みを生じ易い、即ち、クリープ耐性が低いことを見出した。
本発明は、クリープ耐性と柔軟性との双方に優れた袋状構造体を提供することを目的とする。
本発明の第1側面によれば、熱可塑性エラストマーの発泡体からなる層を含んだ袋状構造体が提供される。
本発明の第2側面によれば、生体を加圧する第1部分を含んだ1以上のシートを備え、前記第1部分は前記発泡体からなる層を含んだ第1側面に係る袋状構造体が提供される。
本発明の第3側面によれば、前記1以上のシートは、前記第1部分と向き合う第2部分と、前記第1部分の端と前記第2部分の端とを連接する第3部分とを更に含み、前記第3部分は、前記発泡体からなる層を含み、前記第1乃至第3部分によって囲まれた空間の圧力を高めたときに前記第1及び第2部分が互いから離れる方向への変形を促進する蛇腹構造を有している第2側面に係る袋状構造体が提供される。
本発明の第4側面によれば、前記発泡体の発泡倍率は1.5倍乃至8倍の範囲内にある第1乃至第3側面の何れかに係る袋状構造体が提供される。
本発明の第5側面によれば、前記発泡体は独立気泡構造を有している第1乃至第4側面の何れかに係る袋状構造体が提供される。
本発明の第6側面によれば、前記熱可塑性エラストマーのShore A硬度は60以上である第1乃至第5側面の何れかに係る袋状構造体が提供される。
本発明の第7側面によれば、前記発泡体からなる層の厚さは0.10mm乃至0.50mmの範囲内にある第1乃至第6側面の何れかに係る袋状構造体が提供される。
本発明の第8側面によれば、前記熱可塑性エラストマーは熱可塑性ポリウレタン樹脂である第1乃至第7側面の何れかに係る袋状構造体が提供される。
本発明の第9側面によれば、第1乃至第8側面の何れかに係る袋状構造体を、生体に着用させた場合に前記発泡体からなる層が前記生体側に位置するように含んだ血圧計用カフが提供される。
本発明の第10側面によれば、第9側面に係るカフを備えた血圧計が提供される。
第1側面によれば、熱可塑性エラストマーの発泡体からなる層を使用するため、高いクリープ耐性と優れた柔軟性との両立が可能である。
第2側面によれば、袋状構造体は生体を加圧する第1部分を含んだ1以上のシートを備えており、この第1部分に発泡体からなる層を含ませるため、高いクリープ耐性と優れた動脈閉塞特性との両立が可能である。
第3側面によれば、1以上のシートは、第1部分と向き合う第2部分と、第1部分の端と第2部分の端とを連接する第3部分とを更に含み、第3部分は、発泡体からなる層を含み、第1乃至第3部分によって囲まれた空間の圧力を高めたときに前記第1及び第2部分が互いから離れる方向への変形を促進する蛇腹構造を有しているため、高いクリープ耐性と、更に優れた動脈閉塞特性とを達成することができる。
第4側面によれば、発泡体の発泡倍率は1.5倍乃至8倍の範囲内にあるため、クリープ耐性及び柔軟性に関して特に優れた性能を達成することができる。
第5側面によれば、発泡体は独立気泡構造を有しているため、袋状構造体は簡略化された構造を有することができ、従って、製造コストの低減が可能である。
第6側面によれば、前記熱可塑性エラストマーのShore A硬度は60以上であるため、特に優れたクリープ耐性を達成できる。
第7側面によれば、発泡体からなる層の厚さは0.10mm乃至0.50mmの範囲内にあるため、破れ等のリスクが小さく、また、例えば、袋状構造体をカフに使用した場合には、特に優れた動脈閉塞特性が得られる。発泡体からなる層の厚さが小さすぎると、シート厚さに対するスキン層厚さの比率が大きくなるため、スキン層の物性が大きく発現し、発泡体としての効果が顕著に現れなくなる可能性がある。ここで、スキン層とは、発泡プラスチックを成形する際に発生する、部材表面の密度の高い層を指す。
第8側面によれば、熱可塑性エラストマーは熱可塑性ポリウレタン樹脂である。熱可塑性ポリウレタン樹脂は、発泡シートとした際に、高いクリープ耐性と優れた柔軟性とを両立するうえで、特に適した材料である。
第9側面によれば、第1乃至第8側面の何れかに係る袋状構造体を血圧計用カフにおいて使用するとともに、この血圧計用カフを生体に着用させた場合に発泡体からなる層が生体側に位置するようにするため、高いクリープ耐性と優れた動脈閉塞特性との両立が可能である。
第10側面によれば、第9側面に係るカフを血圧計において使用するため、高いクリープ耐性を達成できるのに加え、高い精度で血圧値を測定することが可能である。
本発明の一実施形態に係る血圧計を概略的に示す斜視図。 図1の血圧計のII−II線に沿った断面図。 図1及び図2に示す血圧計が含んでいる袋状構造体の破断斜視図。 図1及び図2に示す血圧計が含んでいる袋状構造体の断面図。 図1及び図2に示す血圧計が含んでいるカフを生体に着用させた状態を概略的に示す断面図。 カフが含んでいる袋状構造体を膨張させたこと以外は、図5と同様の状態を概略的に示す断面図。 図3及び図4に示す袋状構造体の第1の変形例を概略的に示す破断斜視図。 第1変形例に係る袋状構造体の断面図。 第1変形例に係る袋状構造体を膨張させた状態を概略的に示す断面図。 第2変形例に係る袋状構造体の断面図。 本発明の他の実施形態に係る血圧計を概略的に示す斜視図。
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、同様又は類似した機能を有する要素については、同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
<血圧計>
図1は、本発明の一実施形態に係る血圧計を概略的に示す斜視図である。図2は、図1の血圧計のII−II線に沿った断面図である。
図1に示す血圧計1は、手首用電子血圧計である。この血圧計1は、装置本体11と、カフ12とを含んでいる。
装置本体11は、筐体111と、表示部112と、操作部113とを含んでいる。装置本体11は、流路と、ポンプと、弁と、圧力センサと、制御部と、電源部とを更に含んでいる(何れも図示せず)。
筐体111は、表示部112及び操作部113のための開口を上部に有している。また、筐体111には、装置本体11をカフ12に対して着脱可能に固定するための構造、ここでは、カフ12に設けられた爪が挿入される凹部が下部に設けられている。
表示部112は、筐体111内に、その上部に設けた開口の位置で画像を表示するように設置されている。表示部112は、例えば、液晶ディスプレイ又は有機エレクトロルミネッセンスディスプレイである。表示部112は、最高血圧及び最低血圧などの血圧値や心拍数などの測定結果を含む各種情報を表示する。
操作部113は、ユーザ、例えば被験者が、測定の開始/停止、電源のON/OFF、機能選択、及び各種設定などを行うための釦を有している。操作部113は、これら釦が上記の開口の位置で筐体111の外部空間に露出するように、筐体111内に設置されている。操作部113は、釦を介して入力された指令又は情報に対応した電気信号を出力する。
流路は、一例によれば、四方に分岐した構造を有しており、4つの開口を有している。これら開口の1つは、カフ12が含んでいる袋状構造体122の給排気口に接続されている。
ポンプは、筐体111内に設置されている。ポンプの排気口は、流路が含んでいる開口の他の1つに接続されている。ポンプは、例えば、ローリングポンプである。ポンプは、その排気口から圧縮空気を排出する。
弁は、筐体111内に設置されている。弁は、流路が含んでいる開口の更に他の1つに接続されている。弁は、電力を利用して動作を制御可能な弁、例えば電磁弁である。弁は、これが取り付けられている開口を開閉する。
圧力センサは、筐体111内に設置されている。圧力センサは、流路が含んでいる開口の残りの1つに接続されている。圧力センサは、例えば、ピエゾ抵抗型の圧力センサである。圧力センサは、流路内の圧力を検知して、この圧力に対応した電気信号を出力する。
制御部は、筐体111内に設置されている。制御部は、表示部112、操作部113、ポンプ、弁、及び圧力センサに電気的に接続されており、それらに電力を供給する。また、制御部は、操作部113及び圧力センサが出力する電気信号に基づいて、表示部112、ポンプ、及び弁の動作を制御する。例えば、制御部は、測定開始に対応した電気信号が操作部113から供給されると、弁が閉じ、続いて、ポンプが駆動を開始するように、それらの動作を制御する。次いで、制御部は、圧力センサが出力する電気信号に基づいて、ポンプの動作を停止させるタイミングを判断し、このタイミングでポンプが動作を停止し、次いで、弁が徐々に開くように、それらの動作を制御する。その後、制御部は、圧力センサが出力する電気信号から、最高血圧及び最低血圧などの血圧値や心拍数などの測定結果を求め、この測定結果に対応した画像信号を表示部112へ出力する。
電源部は、筐体111内に設置されている。電源部はバッテリを含んでいる。電源部は、制御部へ電力を供給する。
カフ12は、装置本体11に着脱可能に装着されている。カフ12は、生体に、具体的には、生体の手首に巻きつけられ、この状態で膨張することによって動脈を圧迫する。
カフ12は、図2に示すように、カバー体121と、袋状構造体122と、カーラ123と、留め具124とを含んでいる。
カバー体121は、カフ12を生体に着用させた場合に、袋状構造体122を間に挟んで生体と向き合うように設置されている。カバー体121は、伸縮性に乏しいシートである。カバー体121は、一方向に伸びた袋状の構造を形成している。この方向は、カフ12を生体に着用させた場合の巻き付け方向に相当している。
カバー体121は、後述するように、袋状構造体122及びカーラ123を支持するとともに、カフ12を生体に対して巻きつけ可能とする。また、カバー体121は、袋状構造体122を膨張させたときに、生体側への膨張を妨げることなしに、生体と反対側への膨張を抑制する。
袋状構造体122は、カバー体121によって支持されている。上記の通り、袋状構造体122は給排気口を有しており、この給排気口は、装置本体11が含んでいる流路の開口の1つに接続されている。なお、袋状構造体122は、給排気口の代わりに、給気口と排気口とを有していてもよい。
カフ12を生体に着用させ且つ弁を閉じた状態でポンプを駆動すると、袋状構造体122は膨張し、その結果、カフ12は生体の動脈を閉塞させる。次いで、ポンプの駆動を停止し、弁を開くと、袋状構造体122は収縮し、その結果、カフ12が生体に加える圧力が弱まり、血流が再開する。袋状構造体122の詳細については後述する。
カーラ123は、カバー体121と袋状構造体122との間に位置している。カーラ123は、カバー体121及び袋状構造体122に、例えば、両面テープ等の接着手段によって固定されている。カーラ123は、例えば、ポリプロピレン等の樹脂からなる弾性体である。また、カーラ123は、その長さ方向に湾曲した形状を有している。これにより、カーラ123は、カフ12をその長さ方向に湾曲させ、カフ12の生体への装着を容易にする。カーラ123は省略することができる。
留め具124は、カフ12を生体に着用させる場合に、カバー体121の一端を他端に対して固定する役割を果たす。留め具124は、例えば、面ファスナである。この場合、面ファスナのフック面は、カバー体121の表面であって、カフ12を生体に着用させた場合に互いに向き合うように位置した一対の領域の一方に設けられ、面ファスナのループ面は、上記領域の他方に設けられる。
<袋状構造体>
次に、袋状構造体122について、図3及び図4を参照しながら詳細に説明する。
図3は、図1及び図2の血圧計が含んでいる袋状構造体の破断斜視図である。図4は、図1及び図2の血圧計が含んでいる袋状構造体の断面図である。
図3及び図4に示す袋状構造体122は、熱可塑性エラストマーの発泡体からなる層を含んでいる。袋状構造体122を構成しているシートのうち、カフ12を生体に着用させた場合に袋状構造体122の内部空間と生体との間に位置する第1部分は、この発泡体からなる層を含んでいる。
図3及び図4に示す袋状構造体122は、2枚のシート122a及び122bを含んでいる。シート122a及び122bは、それらの周縁部で互いに接合されている。この接合は、レーザ溶着、高周波溶着、熱プレス溶着、又は、接着剤若しくは両面テープによる接着によって行なうことができる。
シート122aは、熱可塑性エラストマーの発泡体からなる。また、シート122aは、単層構造を有しており、発泡体は独立気泡構造を有している。独立気泡構造は、シートに柔軟性を付与するとともに、気泡周囲に存在する高硬度の樹脂の壁が応力の異方性を緩和してクリープ耐性を高めるため、柔軟性及びクリープ耐性の相反する物性を同時に満足するうえで特に有利である。
シート122aは、熱可塑性エラストマーの発泡体からなる層を含んでいれば、多層構造を有していてもよい。熱可塑性エラストマーの発泡体からなる層と組み合わせる他の層は、エラストマーからなることが好ましく、熱可塑性エラストマーからなることがより好ましい。また、熱可塑性エラストマーの発泡体からなる層と組み合わせる他の層の1以上がガスバリア性を有していれば、熱可塑性エラストマーの発泡体からなる層は連続気泡構造を有していてもよい。
シート122bは、エラストマー、例えば、熱可塑性エラストマーからなる。シート122bは、熱可塑性エラストマーの発泡体からなる層を含んでいてもよく、そのような層を含んでいなくてもよい。前者の場合、シート122bには、例えば、シート122aについて例示した構造を採用することができる。後者の場合、シート122bは、単層構造を有していてもよく、多層構造を有していてもよい。ここでは、一例として、シート122bは、シート122bは、非発泡の熱可塑性エラストマーからなることとする。
熱可塑性エラストマーの発泡体は、例えば、溶融発泡成形法、注型発泡成形法又は固相発泡成形法によって形成することができる。
熱可塑性エラストマーとしては、例えば、ポリウレタン系樹脂(TPU)、塩化ビニル樹脂(PVC)、エチレン酢酸ビニル樹脂(EVA)、ポリスチレン系樹脂(TPS)、ポリオレフィン樹脂(TPO)、ポリエステル系樹脂(TPEE)及びポリアミド樹脂(TPA)を用いることができる。熱可塑性エラストマーとしては、熱可塑性ポリウレタン樹脂を用いることが好ましい。
熱可塑性エラストマー、例えば熱可塑性ポリウレタン樹脂としては、Shore A硬度が好ましくは60以上、より好ましくは70乃至95の範囲内にあるものを用いる。ここで、Shore A硬度は、JIS K6253−3:2012(「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−硬さの求め方−第3部:デュロメータ硬さ」)において規定された、タイプAデュロメータ硬さ試験によって得られるデュロメータ硬さである。Shore A硬度が上記の範囲内にある熱可塑性エラストマーを使用した場合、クリープ耐性に特に優れた袋状構造体122を得ることができる。
熱可塑性ポリウレタン樹脂のShore A硬度は、例えば、使用する化合物の種類を変更することにより調整することができる。或いは、熱可塑性ポリウレタン樹脂のShore A硬度は、ソフトセグメントの量とハードセグメントの量との比を変更することにより調整することができる。
熱可塑性エラストマーの発泡体は、発泡倍率が1.5倍乃至8倍の範囲内にあることが好ましく、2乃至6倍の範囲内にあることがより好ましい。発泡体の発泡倍率が上記の範囲内にある場合、袋状構造体122を膨張させたときのカフ12の生体への密着性及びクリープ耐性に関して特に優れた性能を達成することができる。ここで、発泡倍率とは、ソリッドの体積に対する、同じ質量の発泡プラスチックの体積の倍率、即ち、発泡プラスチックの見掛け密度を発泡前の合成樹脂の密度で除した値である。例えば、1.3g/mの熱可塑性エラストマーを発泡させてなる発泡体の見かけ密度が0.65g/mの場合、発泡倍率は2倍である。なお、発泡前の熱可塑性エラストマーの密度は、発泡体を溶融させて、そこから気泡を除去し、それを硬化させてなる熱可塑性エラストマーの密度と等しい。
肌に直接接触させるシートでは、熱可塑性エラストマーに、シリカ、炭酸カルシウム及びタルクなどの添加剤を配合したものを使用してもよい。そのような添加剤を使用すると、シートの肌感触を高めることができる。この添加剤の量は、熱可塑性エラストマー100質量部に対して、10質量部以下であることが好ましく、0.5質量部乃至2.0質量部の範囲内にあることがより好ましい。
熱可塑性エラストマーの発泡体からなる層の厚さ、又はその位置における袋状構造体122を構成しているシートの厚さ、図3及び図4に示す例では、シート122aの厚さは、好ましくは0.10mm乃至0.50mmの範囲内にあり、より好ましくは0.15mm乃至0.30mmの範囲内にある。この厚さが小さすぎる場合、破れ等のリスクを生じる虞がある。また、この厚さが大きすぎる場合、袋状構造体122を膨張させたときのカフ12の生体への密着性が不十分となり、優れた動脈閉塞特性が得られない可能性がある。
<血圧値の測定>
次に、血圧計1を使用した血圧値の測定について、図1、図2、図5及び図6を参照しながら説明する。
図5は、図1及び図2の血圧計が含んでいるカフを生体に着用させた状態を概略的に示す断面図である。図6は、図5のカフが含む袋状構造体を膨張させたこと以外は図5と同様の状態を示す断面図である。なお、以下の説明では、被験者自身が全ての操作を行うこととする。
血圧値の測定に際して、被験者は、先ず、図5に示すように、手首2にカフ12を着用する。次に、被験者は、図1に示す操作部113を操作して、血圧値の測定開始に対応した指令の入力を行う。
この指令を入力すると、操作部113は、測定開始に対応した電気信号を制御部へ出力する。この信号が供給された制御部は、弁が閉じ、ポンプが駆動を開始するように、それらの動作を制御する。これにより、袋状構造体122は膨張を開始する。
圧力センサは、袋状構造体122の内部空間の圧力を検知し、この圧力に対応した電気信号を制御部へ出力する。制御部は、この電気信号に基づいて、袋状構造体122の内部空間の圧力が血圧測定のための所定のレベルに達しているか否かを判断する。そして、制御部は、この圧力が先のレベルに達したときにポンプが駆動を停止するように、その動作を制御する。なお、ポンプが駆動を停止した直後では、図6に示すように、袋状構造体122は十分に膨張しており、カフ12は、手首2の位置で動脈21を閉塞させている。
その後、制御部は、弁が徐々に開くように、その動作を制御する。弁が開くと、袋状構造体122の内部の空気は排気され、その内部空間の圧力は低下する。この減圧の過程において、動脈21における血液22の流れが再開する。制御部は、この過程で圧力センサが出力する電気信号から、最高血圧及び最低血圧などの血圧値や心拍数などの測定結果を求め、この測定結果に対応した画像信号を、図1に示す表示部112へ出力する。
表示部112は、先の画像信号が供給されると、最高血圧及び最低血圧などの血圧値や心拍数などの測定結果を画面に表示する。以上のようにして、測定を終了する。
<効果>
上記の袋状構造体122は、熱可塑性エラストマーの発泡体からなる層を含んでいる。このような層によれば、気泡構造がシートに柔軟性を付与し、同時に、気泡周囲に存在する高硬度の樹脂の壁が応力の異方性を緩和してクリープ耐性を高め得る。換言すれば、高いクリープ耐性と優れた柔軟性とを同時に達成することができる。即ち、高いクリープ耐性を達成可能な熱可塑性エラストマーを使用しながらも、発泡体とすることにより、優れた柔軟性も実現することができる。また、このように発泡体を採用することにより、材料コストを抑制することや、軽量化が可能になる。
<袋状構造体の変形例>
上述した袋状構造体122には、様々な変形が可能である。
図7は、図3及び図4に示す袋状構造体の第1変形例を概略的に示す破断斜視図である。図8は、第1変形例に係る袋状構造体の断面図である。図9は、第1変形例に係る袋状構造体を膨張させた状態を概略的に示す断面図である。
図7及び図8に示す袋状構造体122では、これを構成しているシートは、カフ12を生体に着用させた場合に袋状構造体122の内部空間と生体との間に位置する第1部分と、カフ12を生体、ここでは手首2に着用させた場合に袋状構造体122の内部空間を間に挟んで第1部分と向き合う第2部分と、第1部分の端と第2部分の端とを連接する第3部分とを含んでいる。第3部分は、袋状構造体122の内部空間の圧力を高めたときに第1及び第2部分が互いから離れる方向への袋状構造体122の変形を促進する蛇腹構造を有している。ここでは、第1部分はシート122aであり、第2部分はシート122bであり、第3部分は一対のシート122cである。
シート122cは、シート122a及び122b間であって、袋状構造体122の内部空間の両脇に配置されている。シート122cの各々は、袋状構造体122の長さ方向に延びた形状を有しており、この長さ方向に沿って延びた一方の端がシート122aの長さ方向に沿って延びた一方の端と接合され、長さ方向に沿って延びた他方の端がシート122bの長さ方向に沿って延びた一方の端と接合されている。
各シート122cは、その袋状構造体122の長さ方向に沿って延びた中央部が袋状構造体122の内部空間へ向けて突き出るように、湾曲又は屈曲した形状を有している。各シート122cは、例えば、その中央部で湾曲又は屈曲するように形成された成形品である。各シート122cは、2枚のシート片を重ね合わせ、それらを1つの辺に沿って接合してなる複合体であってもよい。
シート122cは、非発泡のエラストマー、例えば、非発泡の熱可塑性エラストマーからなる。シート122cを構成しているエラストマーは、シート122bを構成しているエラストマーと同じであってもよく、異なっていてもよい。前者の場合、シート122cとシート122bとからなる構造は、一体に形成された成形品であってもよい。
シート122a乃至122cは、上記のように接合されることによって、筒形状の構造を形成している。この構造は、その双方の開口が封止されており、これにより、袋状構造体122が形成されている。なお、この袋状構造体122には、何れかの位置に、給排気口が又は給気口及び排気口が設けられている。
図7及び図8に示す袋状構造体122は、例えば、その厚さ方向へ押圧することによって、より扁平な構造へ容易に変形し得る。また、この袋状構造体122の内部空間へ圧縮空気を供給すると、シート122cは、湾曲又は屈曲した状態から、図9に示すように広げられた状態へと容易に変形し得る。従って、この袋状構造体122は、その内部空間へ圧縮空気を供給すると、厚さを大きく増大し得る。そして、この袋状構造体122の幅方向への膨張は、例えば、その厚さ方向の膨張を終えたのちにのみ生じさせることができる。しかも、シート122cは非発泡のエラストマーからなるので、熱可塑性エラストマーの発泡体からなるシート122aと比較して、柔軟性を低めることが容易である。従って、この袋状構造体122を含んだカフ12を使用した場合、袋状構造体122の幅方向への膨張を抑制しつつ、その厚さ方向への膨張を生じさせて、更に優れた動脈閉塞特性を達成することが可能である。
図10は、第2変形例に係る袋状構造体の断面図である。
この袋状構造体122は、シート122cが熱可塑性エラストマーの発泡体からなる層を含んでいること以外は、図7乃至図9を参照しながら説明した袋状構造体122と同様の構造を有している。この袋状構造体122のシート122cには、シート122aについて上述した構成を採用することができる。シート122cとシート122aとは、層構成、厚さ及び材料が同様であってもよく、それらの1以上が異なっていてもよい。前者の場合、シート122cとシート122aとからなる構造は、一体に形成された成形品であってもよい。
図10に示す袋状構造体122は、図7乃至図9を参照しながら説明した袋状構造体と比較して、シート122cを、そのクリープ耐性を犠牲にすることなしに柔軟にすることが容易である。シート122cの柔軟性がより高い袋状構造体122は、シート122cの柔軟性がより低い袋状構造体122と比較して、その内部空間の圧力上昇過程におけるより早い段階で、図9に示すようにシート122cが広げられた状態へと変形し得る。
このように、シート122cに採用する構造や材料に応じて、袋状構造体122の膨張特性を調整することができる。
<他の血圧計>
以上、袋状構造体122の応用例として、図1及び図2に示す血圧計1を説明したが、袋状構造体122は、他の血圧計においても使用することができる。
図11は、本発明の他の実施形態に係る血圧計を概略的に示す斜視図である。
図11に示す血圧計1は、腕時計型の手首用電子血圧計である。この血圧計1は、図1及び図2を参照しながら説明した血圧計1と比較して小型である。また、この血圧計1では、装置本体11とカフ12とは一体に形成されている。これら以外は、図11に示す血圧計1は、図1及び図2を参照しながら説明した血圧計1とほぼ同様の構造を有している。
上述した袋状構造体122は、カフ12を狭幅化した場合、例えば、40mm以下とした場合や、20mm以下とした場合にも、優れたクリープ耐性と柔軟性とを両立することが可能である。
袋状構造体122をカフに含んだ血圧計は、手首用の血圧計でなくてもよい。例えば、袋状構造体122をカフに含んだ血圧計は、上腕用の血圧計であってもよい。
上述した袋状構造体122をカフに含んだ血圧計は、手動式ポンプで袋状構造体122に空気を供給するものであってもよい。また、上述した袋状構造体122をカフに含んだ血圧計は、圧力センサで検出した脈波の変化に基づいて血圧値を決定する代わりに、マイクロフォン又は聴診器で検出したコロトコフ音の変化に基づいて血圧値を決定するものであってもよい。また、上述した袋状構造体122をカフに含んだ血圧計は、圧力センサを使用する代わりに、水銀圧力計を使用するものであってもよい。
以下に、本発明の具体例を記載する。
<袋状構造体の製造>
(例1)
図3及び図4を参照しながら説明した袋状構造体122を製造した。本例では、シート122a及び122bには、同一の熱可塑性エラストマーを使用した。この熱可塑性エラストマーとしては、Shore A硬度が95の熱可塑性ポリウレタン樹脂(TPU)を用いた。シート122aは、溶融発泡成形によって製造した。この発泡倍率は1.5倍とした。また、シート122aの厚さは0.15mmとした。
(例2)
発泡倍率を2倍としたこと以外は、例1と同様の方法により袋状構造体を製造した。
(例3)
発泡倍率を3倍としたこと以外は、例1と同様の方法により袋状構造体を製造した。
(例4)
発泡倍率を6倍としたこと以外は、例1と同様の方法により袋状構造体を製造した。
(例5)
発泡倍率を8倍としたこと以外は、例1と同様の方法により袋状構造体を製造した。
(例6)
Shore A硬度が60の熱可塑性ポリウレタン樹脂を使用したこと以外は、例1と同様の方法により袋状構造体を製造した。
(例7)
発泡倍率を2倍としたこと以外は、例6と同様の方法により袋状構造体を製造した。
(例8)
発泡倍率を3倍としたこと以外は、例6と同様の方法により袋状構造体を製造した。
(例9)
発泡倍率を6倍としたこと以外は、例6と同様の方法により袋状構造体を製造した。
(例10)
発泡倍率を8倍としたこと以外は、例6と同様の方法により袋状構造体を製造した。
(比較例1)
シート122aを非発泡としたこと以外は、例1と同様の方法により袋状構造体を製造した。
(比較例2)
シート122aを非発泡としたこと以外は、例6と同様の方法により袋状構造体を製造した。
<評価>
上述した方法によって得られた袋状構造体について、動脈閉塞特性及びクリープ耐性の評価を行なった。
(動脈閉塞特性の評価)
上記の袋状構造体の各々を手首式血圧計のカフにおいて使用して、血圧値の測定を行った。そして、計測精度のバラつきを調べた。具体的には、市販の上腕式血圧計(オムロンヘルスケア株式会社製の型式HEM−7120)と実施例又は比較例で作成した手首式血圧計とを交互に使用して血圧値の測定を行った。この血圧値の測定は、各血圧計について合計で10回計測した。その後、上腕式血圧計で得られた血圧値と実施例又は比較例で得られた血圧値との差について、標準偏差を求めた。この標準偏差が7mmHg以上であった袋状構造体は「×」と評価し、標準偏差が7mmHg未満であった袋状構造体は「○」と評価した。
(クリープ耐性の評価)
上記の袋状構造体の各々について膨張と収縮とを交互に繰り返し行い、シート122aの弛みを調べた。具体的には、例1乃至例4及び比較例1の各々について、3つの袋状構造体を準備し、各袋状構造体に対して、300mmHgの圧力での膨張と収縮とのサイクルを1万回繰り返した。そして、1万回のサイクル後のシート122aの寸法と初期のシート122aの寸法との差と、初期のシート122aの寸法との比を、3つの袋状構造体ついて求め、これら比の算術平均を弛みとした。そして、この弛みの値が5%以上であった袋状構造体は「×」と評価し、弛みの値が5%未満であった袋状構造体は「○」と評価した。
動脈閉塞特性及びクリープ耐性の評価結果を表1及び表2に示す。
表1及び表2に示す通り、例1乃至例10に係る袋状構造体を使用した場合、優れたクリープ耐性を達成するとともに、精度の高い測定をすることができた。そして、例3乃至例5及び例7乃至例10に係る袋状構造体を使用した場合、特に小さな標準偏差で血圧値を測定することができた。これに対し、比較例1に係る袋状構造体を使用した場合、優れたクリープ耐性を達成できたものの、計測精度のバラつきが大きかった。また、比較例2に係る袋状構造体を使用した場合、精度の高い測定をすることができたものの、クリープ耐性が低かった。
1…血圧計、2…手首、11…装置本体、12…カフ、21…動脈、22…血液、111…筐体、112…表示部、113…操作部、121…カバー体、122…袋状構造体、122a…シート、122b…シート、122c…シート、123…カーラ、124…留め具。

Claims (10)

  1. 熱可塑性エラストマーの発泡体からなる層を含んだ袋状構造体。
  2. 生体を加圧する第1部分を含んだ1以上のシートを備え、前記第1部分は前記発泡体からなる層を含んだ請求項1に記載の袋状構造体。
  3. 前記1以上のシートは、前記第1部分と向き合う第2部分と、前記第1部分の端と前記第2部分の端とを連接する第3部分とを更に含み、前記第3部分は、前記発泡体からなる層を含み、前記第1乃至第3部分によって囲まれた空間の圧力を高めたときに前記第1及び第2部分が互いから離れる方向への変形を促進する蛇腹構造を有している請求項2に記載の袋状構造体。
  4. 前記発泡体の発泡倍率は1.5倍乃至8倍の範囲内にある請求項1乃至3の何れか1項に記載の袋状構造体。
  5. 前記発泡体は独立気泡構造を有している請求項1乃至4の何れか1項に記載の袋状構造体。
  6. 前記熱可塑性エラストマーのShore A硬度は60以上である請求項1乃至5の何れか1項に記載の袋状構造体。
  7. 前記発泡体からなる層の厚さは0.10mm乃至0.50mmの範囲内にある請求項1乃至6の何れか1項に記載の袋状構造体。
  8. 前記熱可塑性エラストマーは熱可塑性ポリウレタン樹脂である請求項1乃至7の何れか1項に記載の袋状構造体。
  9. 請求項1乃至8の何れか1項に記載の袋状構造体を、生体に着用させた場合に前記発泡体からなる層が前記生体側に位置するように含んだ血圧計用カフ。
  10. 請求項9に記載のカフを備えた血圧計。
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