JP2018091509A - 冷蔵庫 - Google Patents

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大謹 小林
Tomochika Kobayashi
大謹 小林
英司 品川
Hideji Shinagawa
英司 品川
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Abstract

【課題】貯蔵室の温度を複数の温度帯に設定可能な冷蔵庫において、設定した温度帯で貯蔵室内を均一に保ちつつ温度変動を抑える。
【解決手段】上面壁6、下面壁23、左側壁22、右側壁2、及び背面壁51で仕切られ前面が開口する貯蔵室16を有する断熱箱体2と、貯蔵室16の前面を閉塞する扉18と、貯蔵室16に供給する冷気を生成する冷却器34と、を備えた冷蔵庫1において、貯蔵室16は、上面壁6、下面壁23、左側壁22、右側壁2、及び背面壁51のいずれか1つの壁面に設けられた加熱手段60と、加熱手段60が設けられた壁面以外の壁面に設けられた蓄冷部材70とを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明の実施形態は、冷蔵庫に関するものである。
従前より、貯蔵温度を複数の温度帯に設定可能な温度切替室を備えた冷蔵庫が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。この冷蔵庫では、冷凍サイクルの冷却器で生成した冷気をダンパ装置で調整しながら温度切替室に供給することで温度切替室を設定された温度帯になるように制御する。
しかしながら、設定可能な温度切替室の温度範囲が広くなると、低い温度帯に合わせて冷却器で生成する冷気温度を設定する必要があるため、温度切替室を高い温度帯に設定する場合の冷気供給量が少なくなり、温度切替室の温度分布を均一に保ちつつ温度変動を抑えることが難しい。
特開平10−197129号公報
そこで、貯蔵室の温度を複数の温度帯に設定可能な冷蔵庫であっても設定した温度帯で貯蔵室内を均一に保ちつつ温度変動を抑えることができる冷蔵庫を提供することを目的とする。
本実施形態の冷蔵庫は、上面壁、下面壁、左側壁、右側壁、及び背面壁で仕切られ前面が開口する貯蔵室を有する断熱箱体と、前記貯蔵室の前面を閉塞する扉と、前記貯蔵室に供給する冷気を生成する冷却器と、を備えた冷蔵庫において、前記貯蔵室は、前記上面壁、前記下面壁、前記左側壁、前記右側壁、及び前記背面壁のいずれか1つの壁面に設けられた加熱手段と、前記加熱手段が設けられた壁面以外の壁面に設けられた蓄冷部材とを備えるものである。
本発明の第1実施形態に係る冷蔵庫の断面図である。 図1の要部拡大図である。 図2のA−A断面図である。 図1の冷蔵庫の冷凍サイクルを示す図である。 図1に示す冷蔵庫の電気構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る冷蔵庫の要部拡大断面図である。 本発明の第3実施形態に係る冷蔵庫の要部拡大断面図である。 本発明の第4実施形態に係る冷蔵庫の要部拡大断面図である。 本発明の第5実施形態に係る冷蔵庫の要部拡大断面図である。
(第1実施形態)
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態について説明する。
本実施形態に係る冷蔵庫1は、図1に示すように、前面に開口する断熱箱体2を備える。断熱箱体2は、鋼板製の外箱3と合成樹脂製の内箱4との間に形成された断熱空間5に真空断熱材や発泡断熱材等の断熱材を有して構成されている。断熱箱体2は内箱4の内側に複数の貯蔵空間が設けられており、貯蔵空間が断熱仕切壁6によって上下に区画されている。
断熱仕切壁6の上方の空間は、冷蔵温度帯(例えば、1〜4℃)に冷却される貯蔵室であり、内部がさらに仕切壁7によって上下に区画されている。仕切壁7の上方には複数段の載置棚を設けた冷蔵室10が設けられ、仕切壁7の下方には野菜室12が設けられている。冷蔵室10の背面には、冷蔵室10内の温度を測定する冷蔵温度センサ25が設けられている。
冷蔵室10の前面開口部には、ヒンジで枢支された回動式の冷蔵室扉11が設けられている。冷蔵室扉11の前面にはこの冷蔵庫1を操作するための操作パネル8が配されている。操作パネル8は、不図示の操作スイッチを操作することで、各貯蔵空間の冷却強度を切り替えて設定したり、後述する温度切替室16の温度帯を設定する。
野菜室12の前面開口部は、引出し式の野菜室扉13により閉塞されている。野菜室扉13の庫内側には、貯蔵容器14を保持する左右一対の支持枠が固着されており、開扉動作とともに貯蔵容器14が庫外に引き出されるように構成されている。
断熱仕切壁6の下方の空間には、図2及び図3に示すように、自動製氷機を備えた製氷室15と温度切替室16とが断熱仕切壁22を介して左右に併設され、その下方に断熱仕切壁23を介して冷凍室17が設けられている。
製氷室15及び冷凍室17は、いずれも冷凍温度帯(例えば、−17℃以下)に冷却される。冷凍室17の背面には、冷凍室17内の温度を測定するための冷凍温度センサ26が設けられている。
温度切替室16は、断熱仕切壁6、22、23によって、冷蔵温度帯に冷却される野菜室12と、冷凍温度帯に冷却される製氷室15及び冷凍室17と、断熱区画されている。温度切替室16の背面は後述するエバカバー51によって断熱区画されている。
また、温度切替室16の背面には、温度切替室16内の温度を測定するための切替室温度センサ27が設けられている。
製氷室15、温度切替室16、及び冷凍室17の開口部は、野菜室12と同様、引き出し式の扉18,19により閉塞され、各扉18,19の裏面側に固着した左右一対の支持枠に貯蔵容器20、21、29が保持されており、開扉動作とともに該貯蔵容器20,21、29が庫外に引き出されるように構成されている。
冷蔵室10及び野菜室12の後部には、エバカバー50で前後に仕切られた冷蔵冷却器室32と、冷蔵室10と冷蔵冷却器室32とを連結するダクト33が形成されている。冷蔵冷却器室32には、冷蔵冷却器30及び冷蔵ファン31が収納されており、冷蔵冷却器30で冷却した冷蔵冷却器室32の空気が冷蔵ファン31によってダクト33を介して冷蔵室10へ供給される。
また、製氷室15、温度切替室16、及び冷凍室17の後部には、エバカバー51で前後に仕切られた冷凍冷却器室36と、製氷室15、温度切替室16、及び冷凍室17と冷凍冷却器室36とを連結するダクト37とが形成されている。冷凍冷却器室36には、冷凍冷却器34及び冷凍ファン35が収納されおり、冷凍冷却器34で冷却した冷凍冷却器室36の空気が冷凍ファン35によってダクト37を介して製氷室15、温度切替室16、及び冷凍室17へ供給される。
冷蔵冷却器30及び冷凍冷却器34は、断熱箱体2の背面下部に設けられた機械室38内に収納された圧縮機39や凝縮器40とともに冷凍サイクル41を構成する。冷凍サイクル41は、図4に示すように、高温高圧のガス状の冷媒を吐出する圧縮機39と、圧縮機39から吐出されるガス状の冷媒を受けて放熱液化する凝縮器40と、凝縮器40の出口側に設けられ冷媒流路を切り換える切替弁42と、冷蔵冷却器30及び冷凍冷却器34と、これらの冷却器30,34のための絞り手段としての冷蔵減圧装置43及び冷凍減圧装置44と、逆止弁45とを備え、これらを冷媒パイプによって配管接続することで、圧縮機39から吐出された冷媒を循環させて冷蔵冷却器30及び冷凍冷却器34を冷却する。
冷蔵冷却器30は冷蔵冷却器室32内の空気と熱交換して冷気を生成する。生成された冷気は、冷蔵ファン31の送風作用によってダクト33を介して冷蔵室10及び野菜室12に導入され、これらの貯蔵室10,12を冷却する。冷蔵室10及び野菜室12を冷却し終えた冷気は、吸込口から再び冷蔵冷却器室32に戻され冷蔵冷却器30と熱交換して再び冷却される。
冷凍冷却器34は冷凍冷却器室36内の空気と熱交換して冷気を生成する。生成された冷気は、冷凍ファン35の送風作用によってダクト37を介して製氷室15、温度切替室16及び冷凍室17に導入され、これらの貯蔵室10,12を冷却する。製氷室15、温度切替室16及び冷凍室17を冷却し終えた冷気は、吸込口から再び冷凍冷却器室36に戻され冷凍冷却器34と熱交換して冷却される。
このような冷蔵庫1において、温度切替室16は、冷凍冷却器室36で生成された冷気が吹き出す吹出口47の開度を変更するダンパ46と、温度切替室16内の空気を加熱する加熱手段60が設けられている。温度切替室16は、冷凍サイクル41とともにダンパ46と加熱手段60を制御することで、貯蔵温度(内部温度)を複数の温度帯、例えば、−9℃〜−8℃以下の弱冷凍温度帯、−4℃〜−3℃のパーシャル温度帯、0℃〜1℃のチルド温度帯に変更可能になっている。
具体的には、温度切替室16は、上面壁を構成する断熱仕切壁6と、下面壁を構成する断熱仕切壁23と、左側壁を構成する断熱仕切壁22と、右側壁を構成する断熱箱体2の右側壁2aと、背面壁を構成するエバカバー51で仕切られた空間である。温度切替室16は、断熱仕切壁6、22、23、断熱箱体2の右側壁2a、及びエバカバー51のいずれか1つの壁面(この例では、下面壁を構成する断熱仕切壁23)に加熱手段60が設けられ、その他の壁面(この例では、上面壁、左右側壁及び背面壁を構成する断熱仕切壁6、22,断熱箱体2の右側壁2a及びエバカバー51)の全てに蓄冷部材70が設けられている。また、温度切替室16の背面壁を構成するエバカバー51には、吹出口47とダンパ46が設けられている。
加熱手段60は、温度切替室16の下面壁を構成する断熱仕切壁23の上側面に沿わせて設けられたアルミ箔ヒータ等のシート状のヒータからなり、温度切替室16内の空気を下方から加熱する。
蓄冷部材70は、温度切替室16の冷熱を蓄積するものであって、温度切替室16の上面壁、左右側壁及び背面壁を構成する断熱仕切壁6、22,断熱箱体2の右側壁2a及びエバカバー51に沿わせて温度切替室16へ向けて設けられている。各壁面に設けられた蓄冷部材70は、形状や大きさが異なっているが基本的な構成が共通しており、融解潜熱の大きな混合物からなる蓄冷剤72と、樹脂フォルムなどフィルム材で形成された袋状の容器74とを備える。
蓄冷剤72は、水や無機塩や食品添加物等を混合した混合物からなり、これらの混合比率を調整して融点が、温度切替室16において設定可能な温度帯のいずれか1つの温度帯より所定温度(例えば、1〜2℃)だけ低い温度に設定されている。この例では、温度切替室16において設定可能な温度帯のうち最も高い温度帯であるチルド温度帯より所定温度だけ低い温度(例えば、−1℃)に蓄冷剤72の融点が設定されている。
袋状の容器74は、内部に蓄冷剤72を収容して温度切替室16の各壁面に沿う略平板状に成形する。
断熱箱体2の背面上部には、冷蔵庫1の動作全般を制御する制御部24が設けられている。制御部24は、図5に示すように、操作パネル8、冷蔵温度センサ25、冷凍温度センサ26、切替室温度センサ27などの各種センサ等から入力される信号や、EEPROM等の不揮発性記録媒体からなるメモリ28に記憶された制御プログラムに基づいて、冷蔵ファン31、冷凍ファン35、圧縮機39、ダンパ46、加熱手段60などの各種電気部品を制御することで、各室を所定温度に冷却する。
具体的には、冷蔵温度帯の冷蔵室10及び野菜室12を冷却する場合には、制御部24が、冷凍サイクル41に設けられた切替弁42を切り替えて冷蔵冷却器30に冷媒が流れるようにするとともに、冷蔵ファン31を運転させる冷蔵モードを実行する。これにより、冷蔵冷却器30で冷却された冷蔵冷却器室32の空気が、ダクト33を介して冷蔵室10及び野菜室12に送風され、冷蔵室10の背面に設けられた冷蔵温度センサ25の検出温度が所定温度範囲に収まるように冷蔵室10及び野菜室12を冷却する。
製氷室15及び冷凍室17を冷却する場合には、制御部24が、冷凍サイクル41に設けられた切替弁42を切り替えて冷媒が冷凍冷却器34に流れるようにするとともに、冷凍ファン35を運転させる冷凍モードを実行する。これにより、冷凍冷却器34で冷却された空気は製氷室15及び冷凍室17に送風され、冷凍室17の背面に設けられた冷凍温度センサ26の検出温度が所定温度範囲に収まるように製氷室15及び冷凍室17を冷却する。
温度切替室16を冷却する場合には、上記の冷凍モードの実行中にダンパ46の開度を制御して温度切替室16へ供給する冷気量を調整しつつ、加熱手段60の発熱量を制御することで、温度切替室16の背面に設けられた切替室温度センサ27の検出温度が設定された温度帯に収まるように温度切替室16を冷却する。
吹出口47より温度切替室16に導入された冷気は、温度切替室16内部を冷却するとともに、温度切替室16に設けられた蓄冷部材70の蓄冷剤72も冷却する。冷凍冷却器34で生成される冷気は、蓄冷剤72の融点よりも低い温度に冷却されているため、吹出口47より冷気が導入されると蓄冷剤72が凝固して冷熱を蓄熱する。一方、温度切替室16の貯蔵温度が高くなると、蓄冷剤72が蓄熱する冷熱を温度切替室16に放出し冷却する。
なお、温度切替室16を冷却する場合において、制御部24は、冷凍モードの実行中以外にも必要に応じて加熱手段60の発熱量を制御して温度切替室16を加熱してもよい。
このような本実施形態の冷蔵庫1では、温度切替室16の空気を加熱する加熱手段60と温度切替室16の冷熱を蓄積する蓄冷部材70とが温度切替室16を構成する壁面に設けられているため、切り替え可能な温度帯を広い温度範囲にわたって設定することができるとともに、温度切替室16の温度分布を均一に保ちつつ温度変動を抑えることができる。
また、蓄冷部材70は、温度切替室16において加熱手段60が設けられた壁面以外の壁面に設けられているため、加熱手段60から発生した熱の影響を受けにくく、蓄冷部材70と加熱手段60との間で無駄な熱交換を防いで効率良く温度切替室16を所定の温度帯に制御することができる。
しかも、本実施形態では、加熱手段60が設けられた壁面以外の全ての壁面に蓄冷部材70が設けられているため、温度切替室16内部に多くの冷熱を蓄積することができ、より一層、温度切替室16の温度分布を均一に保ちつつ温度変動を抑えることができる。
また、本実施形態では、加熱手段60が温度切替室16の下面壁を構成する断熱仕切壁23に温度切替室16へ向けて設けられているため、加熱手段60によって暖められた温度切替室16内の空気が温度切替室16内を自然対流しやすくなり、温度切替室16の温度分布が均一化されやすくなる。
また、本実施形態では、蓄冷部材70に設けられた蓄冷剤72の融点が、温度切替室16において設定可能な温度帯のうち最も高い温度帯より所定温度だけ低い温度に設定されているため、複数の温度帯を切り替えて設定する場合に温度制御が困難となる高い温度帯の温度変動を抑えることができる。
なお、本実施形態では、温度切替室16の下面壁を構成する断熱仕切壁23に加熱手段60を設ける場合について説明したが、上面壁を構成する断熱仕切壁6等、温度切替室16を構成するいずれの壁面に加熱手段60を設けてもよい。
また、本実施形態では、加熱手段60を設けた壁面以外の全ての壁面に蓄冷部材70を設けたが、加熱手段60を設けた壁面以外の少なくとも1つの壁面に蓄冷部材70を設ければよい。
また、温度切替室16の壁面に設けた蓄冷部材70は、全て同じ厚さであってもよいが、例えば、温度切替室16の側方に設けられた貯蔵室(この例では製氷室15)との間に仕切る断熱仕切壁22に設ける蓄冷部材70の厚みを他の蓄冷部材より厚く設けてもよい。
(第2実施形形態)
第2実施形態について、主に図6を参照しながら、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と同一の構成のものについては同一の符号を付し、その構成の説明を省略する。
本実施形態では、上記した第1実施形態のように温度切替室16を構成する壁面に蓄冷部材70を設けるとともに、温度切替室16の前面開口部を閉塞する扉18の庫内側の壁面18aにも、蓄冷剤を袋状の容器に収納してなる蓄冷部材70と同様構成の蓄冷部材170が設けられている。
本実施形態では、温度切替室16を構成する壁面に加え、扉18にも蓄冷剤172を袋状の容器174に収納した蓄冷部材170を設けることで、温度切替室16内部に多くの冷熱を蓄積することができ、温度切替室16の温度分布を均一に保ちつつ温度変動を抑えることができる。
なお、その他の構成及び作用効果は上記した第1実施形態と同様であり、詳細な説明は省略する。
(第3実施形形態)
第3実施形態について、主に図7を参照しながら、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と同一の構成のものについては同一の符号を付し、その構成の説明を省略する。
上記した第1及び第2実施形態では、温度切替室16内に収納された貯蔵容器20が、扉18を閉扉した状態で温度切替室16に設けられた蓄冷部材70と離れていたが、本実施形態では、図7に示すような扉18を閉扉した状態で、エバカバー51に設けられた蓄冷部材270が貯蔵容器20の後面に接触するようになっている。
このような本実施形態では、蓄冷部材70に蓄積された冷熱を効率的に貯蔵容器20へ伝達することができ、貯蔵容器20内を素早く設定された温度帯に冷却することができる。
上記した実施形態では、エバカバー51に設けられた蓄冷部材270が貯蔵容器20の後面に接触する場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、エバカバー51以外の壁面に設けられた蓄冷部材が貯蔵容器20に接触してもよい。
なお、その他の構成及び作用効果は上記した第1実施形態と同様であり、詳細な説明は省略する。
(第4実施形形態)
第4実施形態について、主に図8を参照しながら、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と同一の構成のものについては同一の符号を付し、その構成の説明を省略する。
上記した第1〜第3実施形態では、温度切替室16の壁面に設けられた蓄冷部材70が、1種類の蓄冷剤72から構成されている場合について説明したが、本実施形態では、図8に示すように、蓄冷部材370が融点の異なる複数種類の蓄冷剤372a、372b、372cを有している。
具体的には、蓄冷部材370は、温度切替室16が設定可能な温度帯毎に、それぞれの温度帯に対応する融点を有する蓄冷剤372a、372b、372cが設けられている。
蓄冷剤372aの融点は、温度切替室16において設定可能な温度帯のうち最も高い温度帯であるチルド温度帯より所定温度だけ低い温度(例えば、−1℃)に設定され、蓄冷剤372bの融点は、2番目に高い温度帯であるパーシャル温度帯より所定温度だけ低い温度(例えば、−5℃)に設定され、蓄冷剤372cの融点は、最も低い温度帯である弱冷凍温度帯より所定温度だけ低い温度(例えば、−10℃)に設定されている。
本実施形態の好ましい態様として、3種類の蓄冷剤372a、372b、372cは、樹脂フォルムなどフィルム材で形成された袋状の内容器376a、376b、376cに別個に収納され略平板状に成形されている。略平板状に成形された3種類の蓄冷剤372a、372b、372cは、温度切替室16を構成する壁面から温度切替室16の内方に行くにしたがって融点が漸次高くなるように、つまり、壁面側から順に、蓄冷剤372c、蓄冷剤372b、蓄冷剤372aの順序で厚み方向に重ねられ、この状態で樹脂フォルムなどのフィルム材で形成された袋状の容器374に収納されている。
本実施形態では、蓄冷部材270が融点の異なる複数種類の蓄冷剤372a、372b、372cを有しているため、温度切替室16が設定可能な温度帯に対応する融点を有する蓄冷剤372a、372b、372cを設けることができる。そのため、温度切替室16をいずれの温度帯に設定しても、温度切替室16の内部温度が設定した温度帯より高くなると、その温度帯に対応する融点を有する蓄冷剤が融解し、そのときに生じる潜熱によって温度切替室16を冷却することができるとともに、温度切替室16の内部温度が設定した温度帯より低くなると、その温度帯に対応する融点を有する蓄冷剤が温度切替室16から吸熱し、温度切替室16の過冷却を抑えることができる。
また、本実施形態では、複数種類の蓄冷剤372a、372b、372cが厚み方向に重ねて設けられているため、温度切替室16の壁面上で位置をずらして複数種類の蓄冷剤372a、372b、372cを配置する場合に比べて、温度切替室16の温度分布を均一化することができる。
また、本実施形態では、温度切替室16の壁面から温度切替室16の内方に行くにしたがって融点が漸次高くなるように複数種類の蓄冷剤372a、372b、372cを配置しており、温度切替室16側に位置する蓄冷剤が先に融解することがないため、壁面側に位置する蓄冷剤の冷熱が温度切替室16へ伝達するのを、既に融解した蓄冷剤よって妨げられることがない。そのため、温度切替室16をいずれの温度帯に設定しても対応する蓄冷剤372a、372b、372cの潜熱を効率的に利用して設定した温度帯に冷却することができる。
しかも、本実施形態では、複数の温度帯を切り替えて設定する場合に温度制御が困難となる高い温度帯に対応する蓄冷剤372aを貯蔵容器20に近接させて配置しているため、高い温度帯の温度変動を効果的に抑えることができる。
なお、本実施形態では、蓄冷部材70を構成する複数種類の蓄冷剤372a、372b、372cをいずれも同じ体積に設けもよいが、好ましい態様として、最も高い温度帯に対応する蓄冷剤272aの体積を他の蓄冷剤より大きく設定することができる。このように、最も高い温度帯に対応する蓄冷剤372aの体積を大きくすることで、温度制御が困難となる高い温度帯の温度変動をより一層抑えやすくなる。
なお、その他の構成及び作用効果は上記した第1実施形態と同様であり、詳細な説明は省略する。
(第5実施形形態)
第5実施形態について、主に図9を参照しながら、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と同一の構成のものについては同一の符号を付し、その構成の説明を省略する。
図9に示すように、本実施形態では、蓄冷部材470が蓄冷剤472を収納する容器74に接触させ熱交換可能に設けられた伝熱部476を備える。
伝熱部476は、容器474より熱伝導率の高い材料(例えば、アルミニウム板等の金属板)で形成されたフィン状の部材であり、蓄冷剤72を収容して略平板状に成形された容器74から温度切替室16の内方へ向けて突出するように設けられている。
温度切替室16の上面壁及び左右側壁を構成する断熱仕切壁6,22及び断熱箱体2の右側壁2aに設けられた蓄冷部材470の伝熱部476は、冷蔵庫1の前後方向に沿って延びる複数の金属板が間隔を開けて設けられている。
このような本実施形態では、熱伝導率の高い材料で形成され伝熱部476が容器474と熱交換可能に設けられているため、吹出口47から温度切替室16に導入された冷気が、伝熱部476と接触して効率的に蓄冷部材470を冷却することとができる。
本実施形態の好ましい態様として、伝熱部476が、温度切替室16に収納された貯蔵容器20の左右側面20a,20bに接触したり、容器の20の後面に接触してもよい。このような場合、蓄冷部材70に蓄積された冷熱を効率的に貯蔵容器20へ伝達することができ、貯蔵容器20内を素早く設定された温度帯に冷却することができる。
なお、その他の構成及び作用効果は上記した第1実施形態と同様であり、詳細な説明は省略する。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…冷蔵庫、2…断熱箱体、3…外箱、4…内箱、5…断熱空間、6…断熱仕切壁(上面壁)、7…仕切壁、8…操作パネル、10…冷蔵室、11…冷蔵室扉、12…野菜室、13…野菜室扉、14…貯蔵容器、15…製氷室、16…温度切替室、17…冷凍室、18…扉、20…貯蔵容器、20a…左右側面、22…断熱仕切壁(左側壁)、23…断熱仕切壁(下面壁)、30…冷蔵冷却器、32…冷蔵冷却器室、34…冷凍冷却器、35…冷凍ファン、36…冷凍冷却器室、46…ダンパ、47…吹出口、51…エバカバー(背面壁)、60…加熱手段、70…蓄冷部材、72…蓄冷剤、74…容器

Claims (9)

  1. 上面壁、下面壁、左側壁、右側壁、及び背面壁で仕切られ前面が開口する貯蔵室を有する断熱箱体と、前記貯蔵室の前面を閉塞する扉と、前記貯蔵室に供給する冷気を生成する冷却器と、を備えた冷蔵庫において、
    前記貯蔵室は、前記上面壁、前記下面壁、前記左側壁、前記右側壁、及び前記背面壁のいずれか1つの壁面に設けられた加熱手段と、前記加熱手段が設けられた壁面以外の壁面に設けられた蓄冷部材とを備える冷蔵庫。
  2. 前記蓄冷部材は、前記貯蔵室において前記加熱手段が設けられた壁面以外の全ての壁面に設けられている請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記扉の庫内側の壁面に蓄冷部材が設けられている請求項1又は2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記貯蔵室内に収納され、前記蓄冷部材と接触する貯蔵容器を備える請求項1〜3のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  5. 前記蓄冷部材は、融点の異なる複数種類の蓄冷剤を備える請求項1〜4のいずれか1項に記載の冷蔵庫
  6. 前記蓄冷部材は、融点の異なる複数種類の前記蓄冷剤が厚み方向に重ねて設けられている請求項5に記載の冷蔵庫。
  7. 前記蓄冷部材は、壁面から前記貯蔵室内方に行くにしたがって前記蓄冷剤の融点が漸次高くなるように複数種類の前記蓄冷剤が厚み方向に重ねて設けられている請求項6に記載の冷蔵庫。
  8. 複数種類の前記蓄冷剤のうち最も融点の高い蓄冷剤の体積が、他の蓄冷材より大きい請求項5〜7のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  9. 前記蓄冷部材は、蓄冷剤と、前記蓄冷剤を収容する容器と、前記容器より熱伝導率の高い材料からなり前記容器に接触させて設けられた伝熱部とを備える請求項1〜8のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020134087A (ja) * 2019-02-25 2020-08-31 パナソニック株式会社 蓄冷装置
CN113915854A (zh) * 2021-01-04 2022-01-11 海信(山东)冰箱有限公司 冰箱及冰箱恒温控制方法

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